JP3801768B2 - 自動原稿搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、PPC、FAX、その他周辺機に搭載された自動原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来は、図2に示すように、自動原稿搬送装置102は、例えば原稿1の第1画像面(表面)のみの読み取りを行う片面モードと、第1及び第2画像面(表裏面)の読み取りを行う両面モードとを有する複写機等の本体100に搭載される。そして、搬送路上にプルアウトローラ8及びプルアウト従動ローラ9を有する第1搬送路R1と、搬送路上に補助ローラ14、補助従動ローラ15、排紙ローラ16、及び排紙下従動ローラ17を有する第2搬送経路R2と、搬送路上に反転ローラ21、反転従動ローラ22とを有するスイッチバックパスである第3搬送経路R3と、搬送路上に排紙ローラ16及び排紙上従動ローラ18を有する第4搬送経路R4とを有し、図示していないソレノイドにて切替爪19を上下動することにより、読み取りモードに応じて原稿1が搬送されるべき搬送経路を切り替えていた。
【0003】
前記両面モードにおいては、原稿テーブル2上に第1画像面(表面)が上向きになるようにセットされた原稿1は、本体100からの信号により最上位の原稿から分離ベルト6に給送され1枚ずつ順に分離されて、図3に示す(a)〜(c)の手順で搬送される。まず、図3の(a)に示すように原稿1は第1搬送経路R1を通り、搬送ベルト13にてコンタクトガラス101上の原稿読み取り位置に搬送されて、読み取り部10が原稿1の表面を読み取る。さらに、表面読み取り後の原稿1は第2搬送経路R2及び第3搬送経路R3を通って中間トレイ23に搬送される。この際、切替爪19はB’位置にあり、上側のガイド面19eにて原稿1を第3搬送経路R3に案内する。次に、図3の(b)に示すように、表面読み取り後の原稿1は、反転ローラ21及び反転従動ローラ22がスイッチバックすることにより、中間トレイ23から第3搬送経路に戻り、さらに第4搬送経路R4及び第1搬送経路R1を通って、再び搬送ベルト13にてコンタクトガラス101上の原稿読み取り位置に搬送されて、原稿1の裏面が読み取られる。この際、切替爪19は、中間トレイ23から戻る原稿1が第3搬送経路R3から第4搬送経路R4へ搬送されるように、第2搬送経路R2側から上方へ移動してB位置にあり、上側のガイド面19eにて原稿1を読み取り部10へと案内する。さらに、裏面読み取り後の原稿1は、第2搬送経路R2を通り、再び第3搬送経路R3を通って中間トレイ23に搬送される。この際、切替爪19は、B位置からB’位置に切り替わり、上側のガイド面19eにて原稿1を第3搬送経路R3へと案内する。次に、図3の(c)に示すように、切替爪19がB’位置からB位置に切り替わり、反転ローラ21及び反転従動ローラ22がスイッチバックすることにより、裏面読み取り後の原稿1は、原稿1の排紙順を整えるべく、中間トレイ23から第3搬送経路R3に戻り、さらに第4搬送経路R4及び第1搬送経路R1を通って、再び搬送ベルト13にてコンタクトガラス101上を搬送され、第2搬送経路R2を通過して排紙スタック部20へと案内される。この際、原稿1は切替爪19の下側のガイド面19fにより排紙スタック部20へと案内される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術では、両面モードで両面読み取り後の原稿が、中間トレイから再度読み取り経路(前記第1搬送路、第2搬送経路を含む)を通過することによって反転された後に排紙スタック部(排紙保持手段)に排出されるので、搬送時間が余分にかかり、原稿処理時間が長いという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、このような問題点を改善し、両面モードで両面読み取り後の原稿を排紙スタック部まで搬送する際の搬送距離を短縮することにより、原稿処理時間を大幅に短縮することが可能な自動原稿搬送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の自動原稿搬送装置は、原稿を原稿読み取り位置まで搬送する搬送手段と、前記原稿の第1及び第2画像面を読み取る両面モードで、第1画像面読み取り後の原稿または第1及び第2画像面読み取り後の原稿を一時保持する中間保持手段と、前記中間保持手段の下方に配置され、第1画像面のみを読み取る片面モードで第1画像面読み取り後の原稿、及び両面モードで第1及び第2画像面読み取り後の原稿を一時保持する排紙保持手段と、前記中間保持手段の上流近傍の搬送路上で原稿の搬送経路を切り替える切替爪とを備え、前記切替爪には、両面モードで第1画像面読み取り後の原稿または第1及び第2画像面読み取り後の原稿を前記中間保持手段へ案内する第1のガイド面と、両面モードで前記中間保持手段に一時保持されていた第1及び第2画像面読み取り後の原稿を反転して前記排紙保持手段へ案内する第2のガイド面と、片面モードで第1画像面読み取り後の原稿を前記排紙保持手段へ案内する第3のガイド面とを有し、前記上下2面のガイド面の下流側端間に形成されたガイド面は、前記中間保持手段に一時保持されていた第1及び第2画像面読み取り後の原稿を反転して前記排紙保持手段へ案内するときに、前記原稿の先端が前記原稿読み取り位置に対する前記排紙保持手段の方向へ向かうように凹状に形成されていることを特徴とする。
【0007】
また、前記目的を達成するため、本発明の自動原稿搬送装置は、原稿を原稿読み取り位置まで搬送する搬送手段と、前記原稿の第1及び第2画像面を読み取る両面モードで、第1画像面読み取り後の原稿または第1及び第2画像面読み取り後の原稿を一時保持する中間保持手段と、前記中間保持手段の下方に配置され、第1画像面のみを読み取る片面モードで第1画像面読み取り後の原稿、及び両面モードで第1及び第2画像面読み取り後の原稿を一時保持する排紙保持手段と、前記中間保持手段の上流近傍の搬送路上で原稿の搬送経路を切り替える切替爪とを備え、前記切替爪には、両面モードで第1画像面読み取り後の原稿または第1及び第2画像面読み取り後の原稿を前記中間保持手段へ案内する第1のガイド面と、両面モードで前記中間保持手段に一時保持されていた第1及び第2画像面読み取り後の原稿を反転して前記排紙保持手段へ案内する第2のガイド面と、片面モードで第1画像面読み取り後の原稿を前記排紙保持手段へ案内する第3のガイド面とを有し、前記第2のガイド面は、両面モードで前記中間保持手段に一時保持されていた第1及び第2画像面読み取り後の原稿を反転して前記排紙保持手段へ案内するときに、前記原稿の先端が前記原稿読み取り位置に対する前記排紙保持手段の方向へ向かうように凹状に形成されていることを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明の自動原稿搬送装置は、前記第3のガイド面が、片面モードで第1画像面読み取り後の原稿を前記排紙保持手段へ案内するときに前記原稿の先端が前記排紙保持手段へ向かうように凹状に形成されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面により詳細に説明する。図1は、本発明の実施の一形態における自動原稿搬送装置の構成図、図4は、図1の自動原稿搬送装置の両面モード時における搬送経路を示す図、図5は、図1の自動搬送装置の片面/両面モードにおける切替爪の動作を示す図である。本実施形態の原稿自動搬送装置102には、原稿1を原稿読み取り位置まで搬送する搬送手段(=プルアウトローラ8、プルアウト従動ローラ9、搬送ベルト13等)と、原稿1の第1画像面(表面)及び第2画像面(裏面)を読み取る両面モードで片面読み取り後の原稿または両面読み取り後の原稿を一時保持する中間保持手段(=中間トレイ23)と、中間トレイ23の下方に配置され、原稿の第1画像面を読み取る片面モードで片面読み取り後、及び両面モードで両面読み取り後の原稿を一時保持する排紙保持手段(=排紙スタック部20)と、中間トレイ23の上流近傍で原稿の搬送経路を切り替える切替爪19とを有する。なお、本実施形態では、原稿読み取り位置に原稿を搬送しながら、本体100側の読み取り部10にて画像情報を読み取る。例えば、図示していない光源、ミラー等の露光部を有し、CCD4等で原稿1の画像情報を読み取るように構成されている。
【0010】
前記切替爪19には、両面モードで片面及び両面読み取り後の原稿を中間トレイ23へ搬送する第1のガイド面19aと、両面モードで中間トレイ23から呼び出された両面読み取り後の原稿を反転して排紙スタック部20に保持する第2のガイド面19b(=反転手段)と、片面モードで片面読み取り後の原稿を排紙スタックフ部20に保持する第3のガイド面19cとを有し、第2のガイド面19bは、上下2面のガイド面19a,19cの下流側端間に形成されている。また、切替爪19の断面は略三角形であり、第2のガイド面19b及び第3のガイド面19cは凹状に形成されている。さらに、切替爪19は、図示していないソレノイドの吸引で回転軸25を中心に回転してする。この際、第1及び第3のガイド面19a,19cの上流側端がより大きく上下動し、C位置あるいはC’位置に切り替わる。このような構成により、切替爪19の上下動のみで、第3搬送経路R3から第4搬送経路R4へ、あるいは第2搬送経路R2から第3搬送経路R3へと原稿を案内すると共に、中間トレイ23からの両面読み取り後の原稿を直ちに反転することができる。
【0011】
なお、本実施形態においては、前記従来技術と同様に、搬送路上にプルアウトローラ8及びプルアウト従動ローラ9を有する第1搬送路R1と、搬送路上に補助ローラ14、補助従動ローラ15、排紙ローラ16、及び排紙下従動ローラ17を有する第2搬送経路R2と、搬送路上に反転ローラ21、反転従動ローラ22とを有するスイッチバックパスである第3搬送経路R3と、搬送路上に排紙ローラ16及び排紙上従動ローラ18を有する第4搬送経路R4とを有する。
【0012】
次に、本実施形態おける原稿搬送動作について述べる。原稿テーブル2上に第1画像面(表面)が上向きになるようにセットされた原稿1は、その先端が給紙ガイド板3に突き当たることにより位置決めされる。そして、本体100からの信号、例えば本体100側の操作部のスタートボタン(図示せず)の押下によるスタート信号により最上位の原稿から1枚ずつ順に給送される。この際、底板4は、原稿1の給紙側端を下から持ち上げ、図示しないソレノイドにより支点4aを中心として回転し矢印A方向へ上昇して、原稿1が呼び出しコロ5に当接して加圧されるように動作する。こうして加圧された原稿1は、呼び出しコロ5によって最上位から順に、分離ベルト6、分離コロ7、及び外装を兼ねたガイド部材50からなる分離部へ給送され1枚ずつ分離される。この際、分離ベルト6は図示していない給紙モータの駆動にて給紙方向に順回転し、分離コロ7は逆回転して、次原稿の分離部への進入を阻止し、現原稿はプルアウトローラ8及びプルアウト従動ローラ9にて搬送ベルト13方向に搬送される。こうして分離された原稿は、搬送路上にプルアウトローラ8及びプルアウト従動ローラ9を有する第1搬送経路R1を通りコンタクトガラス101上の原稿読み取り位置へと搬送される。その原稿読み取り位置へは、図示していない駆動モータの駆動により搬送ベルト駆動ローラ11、搬送ベルト従動ローラ12、及びそれ等に架け渡された搬送ベルト13にて搬送される。この際、原稿は搬送ベルト13とコンタクトガラス101の間に入り込み、搬送ベルト13と原稿、及びコンタクトガラス101と原稿の摩擦係数の差によって原稿の搬送力を得ている。なお、片面/両面モードの選択設定は、本体100側の操作部(図示せず)でオペレータにより予めなされるものとする。
【0013】
本実施形態において、両面モードが設定されている場合は、図4の(A)に示すように、前記分離部にて分離され前述のように第1搬送経路R1を通って原稿読み取り位置へ搬送された原稿1は、読み取り部10にて表面の画像情報を読み取られた後、補助ローラ14、補助従動ローラ15、排紙ローラ16、及び排紙下従動ローラ17とを有する第2搬送経路R2を通り、排紙センサ24にて原稿先端を検知される。なお、前記ローラ14,16は、図示していない排紙モータにて駆動される。この際、図5の(a)に示すように、切替爪19は前記ソレノイドの吸引によりC’位置に下降する。これにより、原稿は、第1のガイド面19aに沿って、反転ローラ21、反転従動ローラ22とを有するスイッチバックパスである第3搬送経路R3を通り、原稿後端がガイド端19d(第1のガイド面19aと第2のガイド面19bの交点)を通過するまで、反転ローラ21及び反転従動ローラ22にて中間トレイ23上に搬送され、ガイド端19d通過後に各前記ローラ21,22は一旦停止する。こうして原稿は中間トレイ23上に一旦保持される。
【0014】
次に、図4の(B)に示すように、中間トレイ23上に一旦保持された片面読み取り後の原稿は、反転ローラ21及び反転従動ローラ22の逆回転により第3搬送経路R3を通って再び読み取り位置へと搬送される。この際、切替爪19は、前記ソレノイドの解除により図5の(a)に示したC’位置から図5の(b)に示すC位置へ復帰する。すなわち、図4の(A)における片面読み取り後に原稿後端が排紙センサ24を通過し、一定時間(原稿後端が排紙ローラ16を通過し、切替爪19に達するまでの時間)経過した後、前記ソレノイドが解除されることによりC位置に復帰する。こうして切替爪19がC位置に復帰すると共に、反転ローラ21及び反転従動ローラ22が逆回転し、中間トレイ23に一旦保持されていた表面読み取り後の原稿は、第1のガイド面19aに沿って、搬送路上に排紙ローラ16及び排紙上従動ローラ18を有する第4搬送経路R4に進入する。この時、排紙ローラ16は停止しているので、原稿先端が排紙ローラ16と排紙上従動ローラ18とのニップ部に進入すると、原稿搬送姿勢の補正(スキューの突き当て補正)が行われる。この突き当て補正終了後、原稿1は、第4搬送経路R4から第1搬送経路R1を通り、原稿読み取り位置まで搬送されて読み取り部10にて第2画像面(裏面)の画像情報を読み取られる。原稿裏面読み取り後の原稿を、そのまま排紙スタック部20に排出すると、原稿裏面が下向きでスタックされ原稿の頁順が不正となるので、原稿表面が下向きでスタックされるように、原稿1を反転させる必要がある。そこで、原稿読み取り位置から補助ローラ14及び補助従動ローラ15にて挟持され第2搬送経路R2を通るように搬送された両面読み取り後の原稿を、再び中間トレイ23上に一旦保持する。この際、図5の(b)に示すように、切替爪19は前記ソレノイドによりC位置からC’位置に下降する。これにより、原稿は第1のガイド面19aに沿って第2搬送経路R2を通り、さらに第3搬送経路R3を通って中間トレイ23上に搬送され、原稿後端がガイド端19dを通過したところで前述のように一旦保持される。
【0015】
次に、図4の(C)に示すように、中間トレイ23上に一旦保持された両面読み取り後の原稿は、反転ローラ21及び反転従動ローラ22の逆回転によって第3搬送経路R3を戻り、切替爪19に突き当たって反転すると共に下方へ導かれて排紙スタック部20に排出される。この際、図5の(c)に示すように、切替爪19は前記ソレノイドによりC’位置に保持されており、原稿は、凹状の第2のガイド面19bにて反転する。
【0016】
なお、本実施形態において、片面モードが設定されている場合には、前述のように第1搬送経路R1を通って原稿読み取り位置へ搬送された原稿1は、読み取り部10にて画像情報を読み取られた後、補助ローラ14、補助従動ローラ15、排紙ローラ16、及び排紙下従動ローラ17とを有する第2搬送経路R2を通り、排紙スタック部20へ排出される。この際、切替爪19は、図5の(d)に示すようにC位置に設定され、排紙ローラ16及び排紙下従動ローラ17にて挟持搬送されてきた原稿は、第3のガイド面19cに突き当り下方へ案内されて、反転することなくそのまま排紙スタック部20に排出される。
【0017】
本実施形態によれば、中間トレイ23の上流近傍に切替爪19を配置し、その切替爪19の第2のガイド面19b(=反転手段)にて中間トレイ23に一旦保持された両面読み取り後の原稿を反転して排紙スタック部20に排出するようにしたので、両面読み取り後の原稿が再び原稿読み取り位置を経由することはない。すなわち、前記従来技術においては、両面読み取り後の原稿が、中間トレイ23から第3搬送経路〜第4搬送経路R4〜第1搬送経路R1〜第2搬送経路R2と通っていたのに対し、本実施形態では、中間トレイ23からガイド面19bにて反転後、直ちに排紙スタック部20へと案内されるので、両面読み取り後の原稿の搬送距離を短縮し、大幅に原稿処理時間を短縮することができる。
【0018】
また、本実施形態によれば、切替爪19の断面を略三角形とし、読み取り位置を経由して搬送されてきた原稿を中間トレイ23へ搬送する第1のガイド面19a、及び片面モードで片面読み取り後の原稿を排紙スタック部20に排出する第3のガイド面19c以外の第2のガイド面19bを利用して原稿を反転するので、ソレノイドによる切替爪19の上下動のみで、両面読み取り後の原稿の搬送距離を短縮すると共に、片面モード時においても速やかに片面読み取り後の原稿を排出することができる。よって、両面モード時の原稿処理時間をより片面モード時に近付けることができる。なお、第2のガイド面19bの原稿突き当り位置には凹面が形成されているので、両面読み取り後の原稿が反転し易く、スタック方向及びスタック面を揃えるのに好適である。また、第3のガイド面19cにも凹面が形成されているので、片面読み取り後の原稿が反転せずにそのまま排出される際、原稿先端をスタック面方向へ向かわせて、排紙スタック性を向上するのに好適である。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、両面モードで片面(表面)または両面(表裏面)読み取り後の原稿を一旦保持する中間保持手段の上流近傍の搬送路上に、原稿の搬送経路を切り替える切替爪を配置し、前記切替爪には、中間保持手段に一時保持されていた原稿を反転する反転手段を有するので、両面読み取り後の原稿は切替爪にて反転でき、前記原稿が再度原稿読み取り位置を通過することはない。より具体的には、切替爪は、両面モードで片面または両面読み取り後の原稿を中間保持手段へ案内する第1のガイド面と、両面モードで中間保持手段に一時保持されていた両面読み取り後の原稿を反転して排紙保持手段へ案内する第2のガイド面(=反転手段)と、片面モードで片面読み取り後の原稿を排紙保持手段へ案内する第3のガイド面とを有し、第1及び第3のガイド面にて、原稿読み取り位置と中間保持手段の間で原稿を搬送する際の案内を行うと共に、第1及び第3のガイド面の下流側端間に形成された第2のガイド面にて、中間保持手段に一時保持されていた両面読み取り後の原稿を反転して排紙保持手段へ案内するので、両面モードで両面読み取り後の原稿を排紙保持手段まで搬送する際の搬送距離を大幅に短縮できる。よって、両面モード時の原稿処理時間を片面モード時により近づけ、原稿処理時間を大幅に短縮することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す自動原稿搬送装置の構成図である。
【図2】従来の自動原稿搬送装置の構成図である。
【図3】図2の自動原稿搬送装置の両面モード時における搬送経路を示す図である。
【図4】図1の自動原稿搬送装置の両面モード時における搬送経路を示す図である。
【図5】図1の自動原稿搬送装置の片面/両面モード時における切替爪の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 原稿
8 プルアウトローラ
9 プルアウト従動ローラ
13 搬送ベルト
14 補助ローラ
15 補助従動ローラ
16 排紙ローラ
17 排紙下従動ローラ
18 排紙上従動ローラ
19 切替爪
19a〜19c 第1〜第3のガイド面
19d ガイド端
21 反転ローラ
22 反転従動ローラ
R1〜R4 第1〜第4の搬送経路
Claims (3)
- 原稿を原稿読み取り位置まで搬送する搬送手段と、前記原稿の第1及び第2画像面を読み取る両面モードで、第1画像面読み取り後の原稿または第1及び第2画像面読み取り後の原稿を一時保持する中間保持手段と、両面モードで第1及び第2画像面読み取り後の原稿を一時保持する排紙保持手段と、前記中間保持手段の上流近傍の搬送路上で原稿の搬送経路を切り替える切替爪とを備え、
前記切替爪には、前記原稿読み取り位置と前記中間保持手段の間で、第1画像面読み取り後の原稿または第1及び第2画像面読み取り後の原稿を搬送する際に、前記原稿を案内する上下2面のガイド面と、前記上下2面のガイド面の下流側端間に形成され、前記中間保持手段に一時保持されていた第1及び第2画像面読み取り後の原稿を反転して前記排紙保持手段へ案内するガイド面とを有し、
前記上下2面のガイド面の下流側端間に形成されたガイド面は、前記中間保持手段に一時保持されていた第1及び第2画像面読み取り後の原稿を反転して前記排紙保持手段へ案内するときに、前記原稿の先端が前記原稿読み取り位置に対する前記排紙保持手段の方向へ向かうように凹状に形成されていることを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 原稿を原稿読み取り位置まで搬送する搬送手段と、前記原稿の第1及び第2画像面を読み取る両面モードで、第1画像面読み取り後の原稿または第1及び第2画像面読み取り後の原稿を一時保持する中間保持手段と、前記中間保持手段の下方に配置され、第1画像面のみを読み取る片面モードで第1画像面読み取り後の原稿、及び両面モードで第1及び第2画像面読み取り後の原稿を一時保持する排紙保持手段と、前記中間保持手段の上流近傍の搬送路上で原稿の搬送経路を切り替える切替爪とを備え、
前記切替爪には、両面モードで第1画像面読み取り後の原稿または第1及び第2画像面読み取り後の原稿を前記中間保持手段へ案内する第1のガイド面と、両面モードで前記中間保持手段に一時保持されていた第1及び第2画像面読み取り後の原稿を反転して前記排紙保持手段へ案内する第2のガイド面と、片面モードで第1画像面読み取り後の原稿を前記排紙保持手段へ案内する第3のガイド面とを有し、
前記第2のガイド面は、両面モードで前記中間保持手段に一時保持されていた第1及び第2画像面読み取り後の原稿を反転して前記排紙保持手段へ案内するときに、前記原稿の先端が前記原稿読み取り位置に対する前記排紙保持手段の方向へ向かうように凹状に形成されていることを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 前記第3のガイド面は、片面モードで第1画像面読み取り後の原稿を前記排紙保持手段へ案内するときに前記原稿の先端が前記排紙保持手段へ向かうように凹状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の自動原稿搬送装置。
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- 1998-03-05 JP JP05300298A patent/JP3801768B2/ja not_active Expired - Fee Related
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