【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、各種の建物、特に工場内事務所や店舗等の建物において、平面プランを作成する建物の平面プラン作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
工場内事務所等の建物の平面プランを作成する場合、一般に、まず図16(A)に示すようにゾーニングを行う。すなわち、床面の全体に対して、出入口、通路、衛生設備スペース、階段玄関スペース、執務補助スペース(会議室、その他)等の大まかな配置を設定する。このゾーニングの後、その用途、規模等に応じて様々なスペース配分および配置を検討し、衛生設備コア、玄関、階段、会議室等の具体的な平面プランを作成する。同図(B)はその具体的平面プランの一例を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ゾーニングから、具体的な平面プランを作成する過程では、作成者に深い経験や知識が要求され、未経験者や経験の少ない者のプランニングは容易でない。例えば、便所や給湯室等の衛生設備スペースでは、その事務所を使用する人数や男女比率等に応じて各衛生設備の個数や配置を定める必要があり、また会議室では、その平均的な会議参加人数や使用頻度、机の配置等を考慮して部屋の広さや数を決める必要がある。さらに、構造躯体の他、照明や、給排水、電気配線等も考慮する必要がある。これらの種々の要望に応じて、各部屋を使い易く、かつ無駄無く使用できるようにプランを作成することが要望される。平面プランの違いによる概算価格についても考慮する必要がある。
【0004】
このように、合理的な平面プランの作成は非常に難しく、専門知識が要求され、検討に時間を要する。また、プランの変更も容易でない。そのため、施主に対してプランの提案や見積りを行うのに日数がかかる。
また、任意の平面プランに対応するためには、建物躯体の部品種類数が増え、生産効率が低下して原価が高くなるという問題点も生じる。
【0005】
この発明の目的は、高度な専門知識を必要とせずに平面プランが容易に作成でき、さらに躯体の部品種類数の削減や生産効率の向上による原価低減にもつながる建物の平面プラン作成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の建物の平面プラン作成装置は、事務所または店舗等となる建物の各階部分を、一定広さの方形の平面区画である複数のブロックに区分し、各ブロックに、予め準備された複数のブロック別平面プランの中から選択したプランを割り付けて建物全体の平面プランを作成する装置であって、前記各ブロック別平面プランを記憶した平面プラン作成補助装置と、入力装置の入力に従い、前記平面プラン作成補助装置に記憶された任意のブロック別平面プランを図形表示装置の画面に表示すると共に、画面上で建物全体の図に対してブロック別平面プランの図を割り付け可能で、かつ建物全体の図形等の自由な作画が可能な割付け作画手段を備える。各ブロックは、正方形であっても、長方形であってもよい。準備するブロック別平面プランのうち、ブロック内またはブロック周辺に通路を設けるものは、次の3種類に大別されるものとする。すなわち、ブロックの1辺と平行な直線通路を有する種類と、ブロックの隣合う2辺に沿うL形の通路を有する種類と、ブロックの1辺の外側に沿う通路を想定した種類とを準備する。
これらの大別された各ブロック別平面プランは、内部を均等な小ブロックに区画し、通路パターンを設定したものであって、上記小ブロックは、1辺の長さがモジュールPに等しい正方形とし、通路幅は2Pの幅を基準とし、かつ上記3種類のうちのブロックの1辺と平行な直線通路を有するブロック別平面プランは、小分類として、通路幅が2Pの種類と、3Pの種類と、ブロック幅を半分に区切ってその一方の全体または一部を通路としたハーフブロック型とに分類されたものとする。かつ上記各ブロック別平面プランは、躯体構造的には、外壁を有しないのものを基本モデルとし、この他に1面に外壁を有するモデルと、2面に外壁を有するモデルとを準備する。
各ブロック別平面プランは、ブロックの4隅の柱と間仕切り壁とを含むものとし、各ブロック別平面プランの上記柱と間仕切り壁とは、隣に配置されるブロック別平面プランと共用されるものとする。また、上記各ブロック別平面プランは、詳細設計および価格設定がなされたものとする。
【0007】
前記の3種類に大別されるブロック別平面プランは、会議室用、または衛生設備用等の用途別に各々複数種類準備する。
各ブロック別平面プランは、原則として、1辺に平行な対称軸(X)、およびこの対象軸(X)と直交する方向の対象軸(Y)回りの反転と、対角線(U)回りの反転と、任意ブロックへの移動とが自由なものとすることが望ましい。
また、前記の3種類に大別されるブロック別平面プランとは別に、ブロック内を仕切りなしの空間としたブロック別平面プランと、玄関を有するブロック別平面プランと、階段を有するブロック別平面プランとを準備することが望ましい。
【0008】
この発明の建物の平面プラン作成補助装置は、前記ブロック別平面プランの図形データを記憶した記憶媒体を備えるものである。
【0009】
【作用】
この発明方法によると、予め準備されたブロック別平面プランの組み合わせで全体の平面プランが作成できる。ブロックは方形であるため、一般のブロック別平面プランでは各対称軸回りでの反転が可能となる。ブロック内での間仕切りや設備配置等の詳細は、予めブロック別平面プランに定めておく。これにより、平面プランの作成段階では詳細な検討が軽減され、高度な専門知識を必要とせずに平面プランが作成できる。
【0010】
この場合に、各ブロック別平面プランは、通路を中心として前記の3種類に大別されるものとしてあるため、ブロック別平面プランの選択が容易で、かつ準備するブロック別平面プランを少ない種類数として様々な要望に対応させることができる。
すなわち、一般に設計されている各種の平面プランを鋭意検討した結果、これを所定の大きさのブロックに分割した場合、通路を中心として考えて、殆どの場合が前記の3種類に大別できることがわかった。そのため、この3種類に限定してブロック別平面プランを準備することにより、必要性の少ないブロック別平面プランをなくし、実際に必要なブロック別平面プランを多数準備することができる。また、平面プランの作成段階では、一般に通路を中心としてプランを作成することになるが、この場合に各ブロック別平面プランが通路別に大別されていると、選択が行い易く、平面プランの作成が一層容易になる。
【0012】
【実施例】
この発明の一実施例を図1ないし図14に基づいて説明する。この実施例の建物の平面プラン作成装置は、事務所建築、特に工場内事務所を想定したものである。まず、この平面プラン作成装置を用いる平面プラン作成方法を説明する。
図1は平面プラン作成過程の概要を示す。まず、同図(A)に示すように、建物の全体に対して、主要出入口と通用口とを配置する。工場内事務所の場合、このように出入口を2箇所に設けることが多い。次に、各用途別スペースの配置、いわゆるゾーニングを行う。このゾーニングでは、出入り口から通路の位置を想定し、通路を中心として、玄関階段スペース、便所,給湯室等の衛生設備スペース、会議室,応接室等の執務補助スペース、一般の事務スペース等の大まかな配置を決める。この他、役員スペースや、更衣室,休息室等の厚生施設スペース等も必要に応じて定める。
【0013】
ゾーニングが終わると、図1(B)のように、各スペースの標準的規模を踏まえ、諸室および通路等を一定のブロックBに区分する。1つのブロックBは、方形の区画とし、その1辺の長さは通常のモジュールPの整数倍とする。図示の例では、1つのブロックBは、1辺の長さがaの正方形としてある。1辺の長さがモジュールPの8倍の場合は、モジュールPが一般的な900mmであると、ブロックBの1辺の長さaは7.2mとなる。
【0014】
この後、各ブロックBに、図1(C)のようにブロック別平面プランBPを選んで割り付け、全体の平面プランが完成する。ブロック別平面プランBPは、後述のように予め詳細設計や、価格設定、ブロック間の接合部等の検討を行って準備しておく。
【0015】
準備するブロック別平面プランBPは、会議室用や衛生設備用等の用途別に種々設けられるものであり、この中で通路1を設けるものは、図2(A)〜(C)に示すように通路形式によって3種類に大別されるものとする。すなわち、図2(A)のようにブロックの1辺と平行な直線通路1を有する種類(I型)と、同図(B)のようにブロックの隣合う2辺に沿うL形の通路1を有する種類(L型)と、ブロックの1辺の外側に沿う通路1を想定した種類(オーバーブロック型)とに大別する。
【0016】
これらのブロック別平面プランBPは、図3に示すように内部を均等な小ブロックSBに区画し、通路パターンを設定する。小ブロックSBは、例えば1辺の長さが前記のモジュールPに等しい正方形とし、通路幅は2Pの幅を基準としてある。I型のブロック別平面プランBPについては、小分類として、図3(A)に示すように、通路幅が2Pの種類と、3Pの種類と、ブロック幅を半分に区切ってその一方の全体または一部を通路1としたハーフブロック型とに分類している。このI型の3種類と、L型と、オーバーブロック型との5つの基本パターンの各々について、各用途別に設計を行った個別のブロック別平面プランBPを、後述のように準備する。
【0017】
図4に示すように、各ブロック別平面プランBPは、原則として、対称軸X,Y回りの反転と、対角線U回りの反転と、任意ブロックBへの移動とが自由なものとする。なお、図4で示した網点部分は、通路を図示したものではなく、反転の様子を分かり易くするために示した所定領域である。
【0018】
図5に示すように、各ブロック別平面プランBPは、躯体構造的には、外壁を有しない(A)のものを基本モデルとし、この他に1面に外壁2を有するモデル(B)と、2面に外壁2を有するモデル(C)とを準備する。
【0019】
図6ないし図9は、ブロック別平面プランBPの基本的な躯体構造と、その配置想定箇所とを示す。図6(A)は図5(A)の基本モデルの具体構造であり、4隅に柱 を有し、対向する2面に間仕切壁4を有するものとしてある。柱3は、鉄骨柱をカバーで覆った柱型として図示してある。間仕切壁4は自由に設置および省略するものとする。この基本モデルのブロック別平面プランBPは、図6(B)に網点部分で示すブロックBのように、外壁に沿わないブロックBに配置するものである。後に説明する図11および図12の各ブロック別平面プランBPは、原則としてこの基本モデルで図示してある。なお、玄関・階段・衛生設備用のブロック別平面プランBPでは、基本モデルで表現していないものもあるが、これらの平面プランBPも基本モデルで表現することができる。
外壁面に接するブロックでは、図5(B),(C)の1面または2面に外壁2を有するモデルのブロック別平面プランBPとする。その具体的構造と配置箇所の例を、図7および図8に示す。
図9(B)に示すように、4隅にブレースを設ける建物に対しては、同図(A)のブレース付きモデルのブロック別平面プランBPを準備する。このモデルは、2面外壁タイプのモデルにおいて、外壁2の3Pの幅内にブレース5を設けた構造としてある。
【0020】
なお、図6ないし図9に示した各モデルにおいて、柱3および間仕切壁4は、隣に配置されるブロック別平面プランBPと共用されるものである。換言すれば、ブロック別平面プランBPの相互間の接合は、片方のブロック別平面プランBPにつき、柱3および間仕切壁4を省略した形態で行われることになる。
【0021】
図10は、ブロック別平面プランBPにおける柱3と外壁2の納まり例を示す。外壁2は、柱3および梁6の芯および表面から所定寸法L1,L2だけ外側に壁芯が来るように設けられる。外壁2には、例えばパネルフレームに外装面材を張付けた外壁パネル等が使用される。
【0022】
図11ないし図14は、ブロック内の間仕切壁や据え付け設備と共に、配置家具を図示した個々のブロック別平面プランBPの実例を示した図である。
図11は、通路分類が2P幅と3P幅のI型、およびハーフブロック型のいずれかであって、用途分類が更衣ブロック、会議ブロック、および役員室ブロックのいずれかであるブロック別平面プランBPの各例を示す。
図12は、通路分類がL型またはオーバーブロック型であって、用途分類が更衣室ブロック、会議室ブロック、役員室ブロックのいずれかであるブロック別平面プランBPの各例を示す。
図13は、通路分類が小分類の基本5種類のいずれかであって、用途分類が衛生設備ブロックとなる各ブロック別平面プランBPの例を示す。構造的には、1面外壁の種類と、2面外壁で強軸を配置した種類と、2面外壁で弱軸を配置した種類との各々につき個別のブロック別平面プランBPを準備してある。なお、一部のブロック別平面プランBPについては図示を省略してある。
【0023】
図14は、前記の3種類に大別される通路形式に含まれないブロック別平面プランBPの例を主に示す。同図(A)は玄関ブロック、(B)は階段ブロック、(C)は玄関+階段ブロック、(D)は衛生+階段ブロックの例を各々示す。このうち、(C)はI型の通路形式の通路1を有するものである。
図14(E)および(F)は、無仕切りの空間としたブロック別平面プランBPにつき家具の配置を示した事務室ブロックおよび食堂ブロックの例である。このようなブロック別平面プランBPも、検討用に準備しておく。
【0024】
図1(C)に示したブロック別平面プランBPの割り付け過程では、このように準備された各ブロック別平面プランBPから、希望のものを選んで各ブロックBに割り付ける。なお、オーバーブロック型の通路形式のブロック別平面プランBPは、その隣に必ずしも専用の通路が配置される場合だけでなく、単に開放された空間がある場合、例えば図14(E)のようなブロック別平面プランBPが隣に配置される場合等にも割り付けることができる。
【0025】
この平面プラン作成方法によると、このように予め準備されたブロック別平面プランBPの組み合わせで全体の平面プランを作成するので、詳細設計を事前にしておくことができて、プランニングに際しての詳細な検討が軽減され、省力化できる。しかも、ブロック別平面プランBPの中で通路1を有するものは、直線通路1を有する種類と、L形通路1を有する種類と、ブロック外に沿う通路1を想定した種類との3種類に大別されるものとしたため、ブロック別平面プランBPの選択が容易で、かつ準備するブロック別平面プランBPを少ない種類数として様々な要望に対応させることができる。
【0026】
図15は、この発明の一実施例にかかる平面プラン作成装置のブロック図である。この装置は、いわゆるCAD装置からなり、平面プラン作成補助装置31と、諸データ記憶手段32と、割付け作画手段33と、キーボート,マウス等の入力手段34と、CRT等の図形表示手段35と、グラフィックプリンタ36とを備える。平面プラン作成補助装置31は、前記各ブロック別平面プランBPを記憶したフロッピィーディスク,ハードディスク,または光ディスク等の記憶媒体からなる。割付け作画手段33は、CPU、メモリ装置、および外部記憶手段のドライブ装置等からなり、メモリ装置には所定の動作を行わせるプログラムが書き込まれている。このプログラムにより、割付け作画手段33は、入力装置34の入力に従い、平面プラン作成補助装置31に記憶された任意のブロック別平面プランBPを図形表示装置35の画面に表示すると共に、画面上で建物全体の図に対してブロック別平面プランBPの図を割り付け可能としてある。また、割付け作画手段33は、建物全体の図形等の自由な作画を可能としてある。平面プラン作成補助装置31と、割付け作画手段33の割付け作画用プログラムとは、同じ記憶媒体に記憶させたものとしても良い。平面プラン作成補助装置37には、図形データの他に、各ブロック別平面プランBP毎に価格データ等の付属データを記憶させておく。このような平面プラン作成装置を使用することにより、前記の平面プランの作成がより一層簡単に行える。
【0028】
【発明の効果】
この発明の建物の平面プラン作成装置は、各ブロック別平面プランを記憶した平面プラン作成補助装置と、入力装置の入力に従い、前記平面プラン作成補助装置に記憶された任意のブロック別平面プランを図形表示装置の画面に表示すると共に、画面上で建物全体の図に対してブロック別平面プランの図を割り付け可能で、かつ建物全体の図形等の自由な作画が可能な割付け作画手段を備え、予め準備されたブロック別平面プランの組み合わせで全体の平面プランを作成するものとし、かつブロック別平面プランの中で通路を有するものは、直線通路を有する種類と、L形通路を有する種類と、ブロック外に沿う通路を想定した種類との3種類に大別されるものとしたため、詳細設計を事前にしておくことができて、プランニングに際しての詳細な検討が軽減され、省力化できる。特に、ブロック別平面プランをこのように通路を中心とした3種類に大別されるものとしたため、無駄にブロック別平面プランの種類数を増やす必要がなく、かつブロック別平面プランの選択も行い易い。そのため、平面プランの作成が容易に行え、プランの変更も簡単となる。
したがって、設計の専門知識の少ない営業マン等によっても、施主へのプランの作成、提案が可能となり、また提案が早く行える。また、ブロック別平面プラン毎に価格設定することで、概算価格の積算を簡単に行って顧客に提示することができる。さらに、詳細設計が予めブロック別平面プランの作成段階で行えることから、次工程でのミスも少なくなり、またブロックの定形化で構造躯体が標準化でき、部品種類数が削減されて、生産効率の向上や原価低減も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例にかかる平面プラン作成装置を用いる平面プラン作成方法の手順の説明図である。
【図2】そのブロック別平面プランの通路形式による大分類の説明図である。
【図3】ブロック別平面プランの通路形式による小分類の説明図である。
【図4】ブロック別平面プランの反転配置の説明図である。
【図5】ブロック別平面プランの構造的種類の説明図である。
【図6】ブロック別平面プランにおける躯体構造的に分類した基本モデルとその配置箇所との説明図である。
【図7】ブロック別平面プランにおける1面外壁モデルとその配置箇所との説明図である。
【図8】ブロック別平面プランにおける2面外壁モデルとその配置箇所との説明図である。
【図9】ブロック別平面プランにおけるブレース付きモデルとその配置箇所との説明図である。
【図10】ブロック別平面プランの柱と外壁との納まりを示す水平断面図である。
【図11】通路形式がI型の個別のブロック別平面プラン例を示す説明図である。
【図12】通路形式がL型およびオーバーブロック型の個別のブロック別平面プラン例を示す説明図である。
【図13】各通路形式における衛生設備用の各ブロック別平面プラン例を示す説明図である。
【図14】他の各種のブロック別平面プラン例を示す説明図である。
【図15】 この発明の一実施例にかかる平面プラン作成装置の機能ブロック図である。
【図16】従来の平面プラン作成方法の手順を示す説明図である。
【符号の説明】
B…ブロック、BP…ブロック別平面プラン、1…通路、2…外壁、3…柱、4…間仕切壁、31…平面プラン作成補助装置、33…割付け作画手段[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a building plan plan creation device for creating a plan plan in various buildings, particularly buildings such as factory offices and stores.
[0002]
[Prior art]
When creating a plan for a building such as an office in a factory, generally, zoning is first performed as shown in FIG. That is, a rough arrangement of an entrance / exit, a passage, a sanitary equipment space, a stairway entrance space, a work assistant space (conference room, etc.), etc. is set for the entire floor surface. After this zoning, various space allocations and arrangements will be examined according to the application, scale, etc., and a concrete plan for the sanitary equipment core, entrance, staircase, conference room, etc. will be created. FIG. 5B shows an example of the specific plan.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the process of creating a specific plan from zoning, the creator needs deep experience and knowledge, and planning for inexperienced and less experienced people is not easy. For example, in a sanitary facility space such as a toilet or hot water room, the number and arrangement of each sanitary facility must be determined according to the number of people using the office and the ratio of men and women. It is necessary to determine the size and number of rooms in consideration of the number of participants, frequency of use, desk layout, etc. Furthermore, it is necessary to consider lighting, water supply / drainage, electrical wiring, etc. in addition to the structural housing. In response to these various demands, it is desired to create a plan so that each room can be used easily and without waste. It is also necessary to consider the estimated price due to the difference in the floor plan.
[0004]
As described above, it is very difficult to create a reasonable plan, which requires specialized knowledge and takes time to study. Also, changing the plan is not easy. As a result, it takes days to propose and estimate plans for the owner.
In addition, in order to cope with an arbitrary floor plan, there is a problem that the number of types of parts of the building frame increases, production efficiency decreases, and costs increase.
[0005]
The object of the present invention is to provide a building plan plan creation device that can easily create a plan without the need for advanced specialized knowledge, and that also leads to cost reduction by reducing the number of parts in the chassis and improving production efficiency. It is to be.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The building plan creation apparatus of the present invention divides each floor portion of a building to be an office or a store into a plurality of blocks that are square plane sections of a certain size, and a plurality of blocks prepared in advance. An apparatus for creating a plan for the entire building by allocating a plan selected from the plan for each block of the plan, the plan plan creation auxiliary device storing the plan plan for each block, and according to the input of the input device, A plan plan for each block stored in the plane plan creation auxiliary device can be displayed on the screen of the graphic display device, and the plan for each block can be assigned to the diagram of the whole building on the screen. It is provided with an allocation drawing means capable of freely drawing a figure or the like. Each block may be square or rectangular. Among the plan plans prepared for each block, those provided with a passage in or around the block are roughly classified into the following three types. That is, a type having a straight path parallel to one side of the block, a type having an L-shaped path along two adjacent sides of the block, and a type assuming a path along the outside of one side of the block are prepared. .
Each of these broadly divided plan plans for each block divides the inside into equal small blocks and sets a passage pattern. The small block is a square whose side length is equal to the module P. The passage plan is based on the width of 2P, and the plan plan by block having a straight passage parallel to one side of the block among the above three types is classified into the types of the passage width of 2P and the type of 3P as a small classification. And a half block type in which the block width is divided in half and the whole or a part of one of them is a passage. In addition, the above-mentioned plan plans for each block are prepared with a model having no outer wall as a basic model, and a model having an outer wall on one side and a model having an outer wall on two sides.
Each block plan includes the four corner pillars of the block and the partition wall, and the pillar and partition wall of each block plan are shared with the block plan arranged next to each other. To do. Further, it is assumed that the detailed plan and price setting are made for each of the block plans for each block.
[0007]
It said block by plane plan that is roughly classified into three types, each prepared plurality of types by applications such as meeting room or for sanitation.
As a rule, each block plan is composed of a symmetry axis (X) parallel to one side and a reversal around the target axis (Y) in a direction perpendicular to the target axis (X) and a reversal around the diagonal (U). It is desirable that the user can freely move to an arbitrary block.
Also, apart from the above-mentioned three-dimensional plan plan for each block, a plan-by-block plan in which the interior of the block is an undivided space, a plan-by-block plan with an entrance, and a plan-by-block plan with stairs It is desirable to prepare.
[0008]
The building plan plan assisting device of the present invention comprises a storage medium storing graphic data of the block-based plan plan.
[0009]
[Action]
According to the method of the present invention, the entire plane plan can be created by combining the block-specific plane plans prepared in advance. Since the block is square, inversion in each axis of symmetry is possible in a general plan plan by block. Details such as partitioning and facility arrangement in the block are determined in advance in the block plan. As a result, detailed examination is reduced at the stage of creating a plan, and a plan can be created without the need for advanced expertise.
[0010]
In this case, the plan plans for each block are roughly classified into the above three types with the passage as the center, so it is easy to select the plan plan for each block, and the number of types of plan plans for each block to be prepared is small. It is possible to meet various demands.
That is, as a result of earnest examination of various plan plans generally designed, when this is divided into blocks of a predetermined size, most cases can be roughly classified into the above three types, considering the passage as the center. all right. Therefore, by preparing the plane plans for each block limited to these three types, it is possible to eliminate the plane plans for each block that are less necessary and to prepare a large number of plane plans for each block that are actually necessary. At the stage of creating a flat plan, the plan is generally created around the passage. In this case, if the flat plan for each block is broadly classified by path, it is easy to select and the plan is created. Becomes easier.
[0012]
【Example】
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Plane plan generating apparatus of the building of this embodiment, the office building, Ru der especially assumes a factory in the office. First, a plane plan creation method using this plane plan creation apparatus will be described.
FIG. 1 shows an outline of a plane plan creation process. First, as shown to the same figure (A), a main entrance and a common entrance are arrange | positioned with respect to the whole building. In the case of a factory office, there are many cases where two entrances are provided in this way. Next, so-called zoning is performed for each use space. In this zoning, the position of the passage is assumed from the entrance and exit, the entrance staircase space, sanitation facilities space such as toilets, hot water supply rooms, office assistance spaces such as conference rooms and reception rooms, general office spaces, etc. Decide the correct arrangement. In addition, officer spaces and welfare facility spaces such as changing rooms and rest rooms will be established as necessary.
[0013]
When zoning is completed, the rooms and passages are divided into certain blocks B based on the standard scale of each space as shown in FIG. One block B is a square section, and the length of one side is an integral multiple of the normal module P. In the example shown in the figure, one block B is a square having a side length of a. When the length of one side is eight times that of the module P, the length a of one side of the block B is 7.2 m when the module P is a general 900 mm.
[0014]
Thereafter, each block B is selected and assigned a block-specific plane plan BP as shown in FIG. 1C, and the entire plane plan is completed. As will be described later, the block plan BP for each block is prepared in advance by examining detailed design, price setting, joints between blocks, and the like.
[0015]
The block-specific plan BP to be prepared is variously provided for each use such as for a conference room or for a sanitary facility. Among them, those provided with a passage 1 are as shown in FIGS. 2 (A) to (C). It shall be roughly divided into three types according to the passage format. That is, a type (I type) having a linear passage 1 parallel to one side of the block as shown in FIG. 2A, and an L-shaped passage 1 along two adjacent sides of the block as shown in FIG. And the type (overblock type) assuming the passage 1 along the outside of one side of the block.
[0016]
As shown in FIG. 3, these block plan plans BP divide the interior into equal small blocks SB and set passage patterns. The small block SB is, for example, a square whose side length is equal to the module P, and the passage width is based on a width of 2P. As for the I-type block plan BP by block, as shown in FIG. 3 (A), the passage width is 2P, the type of 3P, and the block width is divided in half as shown in FIG. It is classified into a half block type with a part of passage 1. For each of the five basic patterns of the I type, the L type, and the overblock type, an individual block plan BP designed for each application is prepared as described below.
[0017]
As shown in FIG. 4, each block plan BP is, as a general rule, free to invert around the symmetry axes X and Y, invert around the diagonal U, and move to the arbitrary block B. The halftone dot portion shown in FIG. 4 is not a path, but is a predetermined area shown for easy understanding of the state of inversion.
[0018]
As shown in FIG. 5, each block plan BP is basically a model (A) having no outer wall and a model (B) having an outer wall 2 on one surface. A model (C) having an outer wall 2 on two sides is prepared.
[0019]
FIGS. 6 to 9 show a basic housing structure of the block-based plan BP and assumed locations of the layout. FIG. 6A shows a specific structure of the basic model shown in FIG. 5A, with pillars at four corners and partition walls 4 on two opposing surfaces. The column 3 is illustrated as a column type in which a steel column is covered with a cover. The partition wall 4 is freely installed and omitted. This basic plan BP by block of the basic model is arranged in a block B that does not extend along the outer wall, such as a block B indicated by a halftone dot portion in FIG. The block plan BP for each block shown in FIG. 11 and FIG. 12, which will be described later, is shown in principle with this basic model. In addition, some of the flat plans BP for each block for entrance, staircase, and sanitary equipment are not expressed in the basic model, but these flat plans BP can also be expressed in the basic model.
The block in contact with the outer wall surface is a plane plan BP for each block of the model having the outer wall 2 on one or two surfaces in FIGS. Examples of the specific structure and arrangement location are shown in FIGS.
As shown in FIG. 9B, for a building having braces at four corners, a plan-by-block plan BP of the model with braces in FIG. This model has a structure in which a brace 5 is provided within a width of 3P of the outer wall 2 in a two-surface outer wall type model.
[0020]
In addition, in each model shown in FIG. 6 thru | or FIG. 9, the pillar 3 and the partition wall 4 are shared with the planar plan BP classified by block arrange | positioned adjacently. In other words, the joints between the block-based plan plans BP are performed in a form in which the pillars 3 and the partition walls 4 are omitted for one block-based plan plan BP.
[0021]
FIG. 10 shows an example of how the pillar 3 and the outer wall 2 are accommodated in the block-specific plan BP. The outer wall 2 is provided such that the wall core comes outside the cores and surfaces of the columns 3 and beams 6 by predetermined dimensions L1 and L2. For the outer wall 2, for example, an outer wall panel in which an exterior surface material is attached to a panel frame is used.
[0022]
FIG. 11 to FIG. 14 are diagrams showing an example of the individual plan plan BP for each block showing the arrangement furniture together with the partition walls and installation equipment in the block.
FIG. 11 is a block plan BP according to block in which the passage classification is either 2P width or 3P width I type or half block type, and the usage classification is any one of the changing block, conference block, and executive room block Each example is shown.
FIG. 12 shows each example of the block-based plan BP in which the passage classification is L-type or over-block type and the usage classification is any one of the changing room block, the conference room block, and the executive room block.
FIG. 13 shows an example of a block plan BP for each block in which the passage classification is one of the five basic classes, and the use classification is a sanitary equipment block. In terms of structure, a separate plan plan BP for each block is prepared for each of the type of outer wall on one side, the type on which a strong axis is arranged on two outer walls, and the type on which a weak axis is arranged on two outer walls. . Note that some of the plan plans BP for each block are not shown.
[0023]
FIG. 14 mainly shows an example of the block-specific plan BP that is not included in the path types roughly classified into the above three types. (A) is an entrance block, (B) is a stair block, (C) is an entrance + stair block, and (D) is an example of hygiene + stair block. Among these, (C) has the channel | path 1 of an I-type channel | path form.
FIGS. 14E and 14F are examples of the office block and the dining room block showing the arrangement of the furniture for the block-specific plan BP which is a non-divided space. Such a block-specific plan BP is also prepared for examination.
[0024]
In the allocation process of the block-specific plan BP shown in FIG. 1C, a desired one is selected from the block-specific plan BP prepared in this way and allocated to each block B. Note that the block plan plan BP in the form of an overblock type passage is not limited to the case where a dedicated passage is necessarily arranged next to it, but when there is an open space, for example, as shown in FIG. It can also be assigned when the block plan BP is arranged next to each other.
[0025]
According to this plane plan creation method, the entire plane plan is created by combining the block-specific plane plans BP prepared in advance as described above, so that detailed design can be made in advance, and detailed examination in planning. Can be reduced and labor can be saved. In addition, among the plan BPs by block, those having the passage 1 are largely divided into three types: a type having the straight passage 1, a type having the L-shaped passage 1, and a type assuming the passage 1 along the outside of the block. Since they are separated, it is easy to select the block-specific plan BP, and it is possible to meet various demands with a small number of block-based plan plans BP to be prepared.
[0026]
FIG. 15 is a block diagram of a plane plan creation apparatus according to an embodiment of the present invention. This device is a so-called CAD device, and includes a plan plan creation auxiliary device 31, various data storage means 32, layout drawing means 33, input means 34 such as a keyboard and mouse, and graphic display means 35 such as CRT, And a graphic printer 36. The plane plan creation auxiliary device 31 is composed of a storage medium such as a floppy disk, a hard disk, or an optical disk in which the above-described plane plan BP for each block is stored. The allocation drawing means 33 includes a CPU, a memory device, a drive device for external storage means, and the like, and a program for performing a predetermined operation is written in the memory device. With this program, the layout drawing means 33 displays an arbitrary block-based plan BP stored in the plan plan creation auxiliary device 31 on the screen of the graphic display device 35 in accordance with the input of the input device 34, and on the screen the building A block plan BP diagram can be assigned to the entire diagram. Further, the layout drawing means 33 can freely draw a graphic or the like of the entire building. The plane plan creation auxiliary device 31 and the layout drawing program of the layout drawing means 33 may be stored in the same storage medium. The flat plan forming the auxiliary device 37, in addition to the graphic data, allowed to store the adjunct data such as price data for each block by Floor Plan BP. By using such a plane plan creation device, the plane plan can be created more easily.
[0028]
【The invention's effect】
A plane plan creation device for a building according to the present invention includes a plane plan creation auxiliary device that stores a plan plan for each block, and an arbitrary plan plan for each block stored in the plane plan creation auxiliary device according to an input from the input device. In addition to displaying on the screen of the display device, it is possible to assign a drawing of the plan of each block to the drawing of the entire building on the screen, and has an allocation drawing means capable of freely drawing the figure of the entire building, etc. An overall plan plan is created by combining the prepared plan plans for each block, and those having a passage among the plan plans for each block include a type having a straight path, a type having an L-shaped path, and a block. Since it was roughly divided into three types, assuming the passage along the outside, detailed design can be made in advance, Do fine study is reduced, it can be labor-saving. In particular, the block-based plan is roughly divided into three types centering on the passage in this way, so there is no need to increase the number of types of block-based plan plans unnecessarily, and the block-specific plan is also selected. easy. Therefore, it is possible to easily create a plan and to change the plan easily.
Therefore, even a salesman with little design expertise can create and propose a plan to the owner, and can make a proposal quickly. Moreover, by setting the price for each block plan, it is possible to easily calculate the approximate price and present it to the customer. In addition, since detailed design can be performed in advance at the stage of creating a block plan by block, errors in the next process are reduced, and the structural frame can be standardized by standardizing blocks, reducing the number of parts and reducing production efficiency. Improvements and cost reductions can also be achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view of a procedure of a flat surface plan creation method using a flat plan generating apparatus that written to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a large classification according to the passage format of the block plan according to block.
FIG. 3 is an explanatory diagram of a small classification according to a passage format of a block plan plan.
FIG. 4 is an explanatory diagram of an inverted arrangement of a block plan according to block.
FIG. 5 is an explanatory diagram of a structural type of a block-based plan.
FIG. 6 is an explanatory diagram of basic models classified in a frame structure and their arrangement locations in a block plan according to blocks.
FIG. 7 is an explanatory diagram of a one-surface outer wall model and its placement location in a block-specific plan.
FIG. 8 is an explanatory diagram of a two-surface outer wall model and its arrangement location in a block-based plan plan.
FIG. 9 is an explanatory diagram of a model with braces and an arrangement location thereof in a block plan according to a block.
FIG. 10 is a horizontal cross-sectional view showing the fit between the pillar and the outer wall of the block plan plan.
FIG. 11 is an explanatory diagram showing an example of a plan plan for each individual block whose path type is I type;
FIG. 12 is an explanatory diagram showing an example of a plan plan for each individual block having an L type and an overblock type passage form;
FIG. 13 is an explanatory diagram showing an example of a plan plan for each block for sanitary facilities in each passage type.
FIG. 14 is an explanatory diagram illustrating other various plan plans according to blocks.
FIG. 15 is a functional block diagram of a flat surface plan generating apparatus that written to an embodiment of the present invention.
FIG. 16 is an explanatory diagram showing a procedure of a conventional plan plan creation method.
[Explanation of symbols]
B: Block, BP: Plan by block, 1 ... Passage, 2 ... Outer wall, 3 ... Pillar, 4 ... Partition wall, 31 ... Plane plan creation auxiliary device, 33 ... Allocation drawing means