JP3801250B2 - Combination oil ring - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関用2ピース型組合せオイルリングに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンには、図4(a)に示されるI型オイルリングのように、オイルリング本体10とコイルエキスパンダ20とから構成される、2ピース型の組合せオイルリングが使用されている。
【0003】
前記オイルリング本体10は外周に上下2本のレール11a,11bを有しており、上下のレール間がウェブ12で連結されており、ウェブ12には潤滑油を通過せしめる油窓13が形成されている。
【0004】
オイルリングがスチール製リングの場合は高強度のため、レール部は10〜20度の角度を有し、かつ当たり面の幅Dも0.2〜0.3mmと狭い幅とすることが可能となり、レール強度を保ちながら、高面圧を確保できる。
【0005】
しかし、これら従来のオイルリングには、以下に述べるような問題があった。
(1)外周形状がテーパ形状を成す2ndリングのように、ピストン上昇行程での油膜への乗り上げ作用は得られず、油かき上げ量が多く、潤滑油消費量を低減させる上では不利となる。
【0006】
(2)また、最近のオイルリングは、摺動面の高面圧化を進める目的で、レール先端部の当たり幅Dを狭くする傾向があり、製造上、実用上の当たり幅Dの下限値も明らかになってきた。したがって、レール1本当たりの当たり幅Dには限界があり、当たり幅の狭小化による高面圧化が困難になってきた。
【0007】
たとえば、実公昭55−16128号公報では、前記摺動面の面圧確保を目的として、図3に示すような1本レールのオイルリングを提案しており、その当たり幅は2本レール品の1/2とすることができるため、面圧を上昇させ得ることが述べられている。しかし、レール11が中央部にないので、中心線に対して非対称であり、線材からこの形状に圧延成形しようとすれば、ねじれなどが起こり、成形困難となる。これを避けるためには、図4(b)に示すように対称性のある2本レール品の片側のレールを研磨で落とせば前記形状を得ることができるが、このようにすると、コストアップは明らかである。また図3のように、油戻し用窓13を打ち抜かなければならないが、窓位置が中心線から離れるほど、打ち抜きは困難になる。
【0008】
(3)ところでオイルリングは、潤滑油の制御を主な役割としている一方で、他のリングと同様に気密性を確保する役割を担っている。このように潤滑油の制御能力を維持しつつ、気密性を高める努力も成されており、実開平6−16765号公報に記載されたものなどはその典型的な例である。この考案は、合口の一方を凸形状、他方を凹形状に形成し、両者が係合することで気密性を高めるものであり、この合口形状を形成するために、オイルリング本体中央部外周側に径を拡大するように突出したレールを一本有している。なぜならば、レール2本を有するオイルリングで、このような合口形状を形成することは製造上困難なためである。
【0009】
このリングの他の問題点として、前記合口形状を確保することと、摺動面の高面圧確保を同時に満足させることができないことが上げられる。なぜならば、高面圧を確保するためにレール先端部当たり幅を狭くすることと同時に、前記合口形状を形成するならば、実用的な合い口部レール強度を得ることができなくなるからである。このオイルリングでは、前記合口形状確保を優先させていることは明らかである。また、1本レールに関する考案としては、実公昭55−28840号公報に記載されたものなどがあり、1本レールのオイルリングという発明には、既に新規性がないのであるから前記実開平6−16765号公報に記載された考案の新規性は合口形状にあることは明らかである。以上のように分析すると前記実開平6−16765号公報のオイルリング摺動面当たり幅を更に狭くすることは困難であるということがわかる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ピストン上昇行程時の油かきあげ作用の抑制、または、ピストル下降行程時のオイル掻き作用の増幅によって、潤滑油消費量を低減させるオイルリングを実現することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
図1に示すように、本発明のオイルリングは本体外周面中央部に突出した1本のレールを有し、かつ以下に示すレール外周形状を持つことで、前記課題の解決を図った。
【0012】
(1)図1に示すように、オイルリング本体10のレール先端部断面の外周形状がシリンダ面40と平行に周接する当たり面14と、その上方に連なって配置され、上から下向きにリング径を拡径させるテーパ面15を有する。
【0013】
(2)図2に示すように、オイルリング本体10の外周面中央部にリング径を拡径するように突出し、その先端部がシリンダ内周面40に平行な当たり面16を持つような1本のレールを有し、その当たり面幅Dが0.15〜0.3mmである。
【0014】
(3)(1)または(2)のレール外周表面にPVD(Physical Vapour Deposition 物理的蒸着)又はCVD(Chemical Vapour Deposition化学的蒸着) による耐摩耗性被膜を形成する。ただし、(2)については必要に応じてこの被膜形成を行う。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態としてのオイルリングにおいては、図1に示すように、オイルリング本体10の外周面中央部にリングの径を拡大する方向に突出する1本のレール11を形成する。そして、レール11の先端部の断面形状を、シリンダの内周面40に対して平行に周接する当たり面14と、当たり面14の上方に連なって形成されて上から下向きにリング径を拡大させるテーパ面15とを有する形状とする。
このように構成すると、ピストンの上昇行程においてはテーパ面15の作用によってレール11の先端部の油に対する乗り上げ作用が向上するので、油を2ndリング側へ多量に押し返すことがなくなる。また、レール11を1本だけ設けたことによる効果として、摺動面(当たり面14)の面圧が高くなるこので、ピストンの下降行程時におけるオイル掻き作用が強くなって潤滑油消費量を低減させることができる。
【0016】
本発明の第2実施形態としてのオイルリングにおいては、図2に示すように、オイルリング本体10の外周面中央部にリングの径を拡大する方向に突出する1本のレール11を形成する。そして、レール11の先端部の断面形状を、シリンダの内周面40に対して平行に周接する当たり面16を有する形状とする。そして、レール11の先端部における当たり面幅Dを0.15〜0.3mmとする。
このように構成すると、実用的に十分なレールの強度を維持しながら、2本のレールを有する従来品では得られない高い摺動面圧を得ることができるので、油掻き作用を強めることができる。
【0017】
これらの実施形態においては、オイルリング本体10の中央部にレール11を1本だけ設けることによって、オイルリング本体10中心線に対して対称性が得られるため、線材からこの形状に圧延成形する時のねじれがなくなり、製造面での問題が解消される。
【0018】
また、2本レール11a,11bを有する従来のオイルリングでは、レール11a,11bの間に溜まった油の圧力緩和、及びクランクケースへの油戻しを目的とする戻し穴(窓)13がレール間のオイルリング本体に形成されたが、本発明の実施形態のように1本のレール11のみのオイルリング10では、戻し穴を設ける必要がないため、当然のこととして窓開け工程が不要となるので、コストダウンが可能になる。また、オイルリング本体10において、窓部13とそれ以外の部分との強度差が出ないため加工面でも有利である。
【0019】
更に、本発明の他の実施形態においては、オイルリング本体10のレール11の先端部に、少くともPVDまたはCVDによる硬質皮膜を形成することによって、その形状が保存され、且つ摺動面圧が保持される。
【0020】
【実施例】
発明者らは、以下に示すような実験結果の分析から図1及び図2に示す本発明オイルリングの着想に到った。
なお、実験に供試したオイルリングの原型はI型オイルリングであり、このレール先端形状及び寸度を下記のように調整した。
【0021】
(1)実験1:1本レールを有するオイルリングと2本レールのオイルリングのオイル消費量の比較(図4に供試オイルリングの寸度を示す。)
<実験供試品>
▲1▼1本レール品(2本レール品の下レールを研削したもの):図4(b)に示す。
当たり幅D 0.23mm
上下レールの段差E 0.6mm
レール数 1本
面圧 3668kPa
▲2▼2本レール品:図4(a)に示す。
当たり幅D 0.23mm
レール数 2本
面圧 3675kPa
<実験条件>
エンジン回転数 4000rpm 負荷 全負荷
【0022】
(2)実験2:テーパ付レールを有するオイルリングとテーパなしオイルリングのオイル消費量の比較(図5に供試オイルリングの寸度を示す。)
<実験供試品>
▲1▼テーパ付レール品:図5(b)に示す。
当たり幅B 0.2mm
テーパ幅C 0.2mm
テーパ角度 2°
レール数 2本
面圧 3600kPa
▲2▼テーパなし品(従来のI型):図5(a)に示す。
当たり幅D 0.2mm
レール数 2本
面圧 3600kPa
<実験条件>
エンジン回転数 4000rpm 負荷 全負荷
【0023】
(3)実験1の結果
図6に示すように1本レール品と2本レール品のオイル消費量との比は1:0.94であり、ほぼ同レベルのオイル消費量となった。
【0024】
(4)実験2の結果
図7に示すように、テーパ付品とテーパなし品のオイル消費量比は、0.71:1となった。
【0025】
したがって、実験結果から、1本レールであれば、レールの剛性を犠牲にしないで当たり面積の狭小化による高面圧を確保でき、しかもこの当たり面の上方に配置し、連なるテーパ面を設けることにより、シリンダ内周とオイルリング外周面間に形成された油膜への乗り上げ作用が働き、ピストンランド部への油のポンプアップが減少するため、オイル掻き上げ作用を抑制し、さらにオイル掻き作用をも向上させるものと考えられるため、潤滑油消費量を低減させるオイルリングの実現が期待できる。これが図1に示す本発明オイルリングである。
【0026】
また、以下に記すような経験的知識から、図2に示すような本発明のオイルリングの着想に到った。
オイルリング本体の形成は、何回かの圧延と焼鈍の工程によって行われるが製造限界としては、レールの完成状態での当たり幅Dの下限は0.15mm程度であることが判明した。ゆえに、2本レール品の場合の最小当たり幅合計は、0.30mmであり、0.30mmより大の1本レール品では、2本レール品に対して当たり面の高面圧化というメリットを主張できないので、1本レール品の当たり幅の上限値を0.30mmと見なすことができる。
【0027】
なお、本発明オイルリングを用いる場合、図2に示すようなオイル戻し通路32を複数備えたピストン30と組み合わせることが望ましい。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、オイル掻き上げ作用を抑制するか、または、オイル掻き作用を増加させることによって、潤滑油消費量を低減させることができる組合せオイルリングを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのオイルリングの断面図を示し、(a)はシリンダと係合した状態、(b)は(a)のA部部分拡大断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態としてのオイルリングがピストンとシリンダとに組み合せられた状態を示す断面図である。
【図3】従来技術における1本のレールのオイルリングの断面図である。
【図4】実験1に供試したI型オイルリングを示す断面図で、(a)は2本レール品、(b)は1本レール品である。
【図5】実験2に供試したI型オイルリングを示す断面図で、(a)はテーパなしオイルリング、(b)はテーパ付オイルリングである。
【図6】実験1の結果を示す図である。
【図7】実験2の結果を示す図である。
【符号の説明】
10…オイルリング本体
11,11a,11b…レール
12…ウェブ
13…油窓
14,16…当たり面
15…テーパ面
20…エキスパンダ
30…ピストン
31…リング溝面
32…オイル戻し通路
40…シリンダ内周面
B,D…当たり面幅
C…テーパ面垂直幅[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a two-piece combined oil ring for an internal combustion engine.
[0002]
[Prior art]
A diesel engine uses a two-piece type combined oil ring composed of an
[0003]
The oil ring
[0004]
If the oil ring is a steel ring, the rail part has an angle of 10 to 20 degrees because of its high strength, and the width D of the contact surface can be as narrow as 0.2 to 0.3 mm. High surface pressure can be secured while maintaining rail strength.
[0005]
However, these conventional oil rings have the following problems.
(1) Like the 2nd ring whose outer peripheral shape is a tapered shape, the effect of riding on the oil film in the piston ascending stroke is not obtained, and the amount of oil pumping up is large, which is disadvantageous in reducing the consumption of lubricating oil. .
[0006]
(2) Also, recent oil rings have a tendency to narrow the contact width D of the rail tip for the purpose of increasing the surface pressure of the sliding surface. It has also become clear. Therefore, there is a limit to the contact width D per rail, and it has become difficult to increase the surface pressure by narrowing the contact width.
[0007]
For example, Japanese Utility Model Publication No. 55-16128 proposes a single-rail oil ring as shown in FIG. 3 for the purpose of ensuring the surface pressure of the sliding surface, and the contact width thereof is that of a two-rail product. It is stated that the contact pressure can be increased because it can be halved. However, since the
[0008]
(3) By the way, the oil ring plays the role of ensuring airtightness like the other rings, while controlling the lubricating oil as a main role. In this way, efforts have been made to improve the airtightness while maintaining the control capability of the lubricating oil, and those described in Japanese Utility Model Laid-Open No. 6-16765 are typical examples. In this device, one side of the joint is formed into a convex shape and the other is formed into a concave shape, and both are engaged to improve the airtightness. In order to form this joint shape, the oil ring main body outer peripheral side There is one rail protruding so as to increase the diameter. This is because it is difficult to manufacture such a joint shape with an oil ring having two rails.
[0009]
Another problem with this ring is that it is impossible to satisfy the above-mentioned joint shape and the high surface pressure of the sliding surface at the same time. This is because, if the above-mentioned joint shape is formed at the same time that the width per rail front end portion is narrowed in order to ensure high surface pressure, practical joint joint rail strength cannot be obtained. In this oil ring, it is clear that priority is given to securing the joint shape. Further, as a device relating to a single rail, there is one described in Japanese Utility Model Publication No. 55-28840, and the invention of an oil ring of a single rail is not already novel, so that It is clear that the novelty of the device described in Japanese Patent No. 16765 is in the joint shape. The above analysis reveals that it is difficult to further narrow the width per oil ring sliding surface of the Japanese Utility Model Laid-Open No. 6-16765.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
It is to realize an oil ring that reduces the amount of lubricating oil consumption by suppressing the oil scooping action during the piston ascent stroke or by amplifying the oil scraping action during the pistol descending stroke.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
As shown in FIG. 1, the oil ring of the present invention has one rail protruding at the central portion of the outer peripheral surface of the main body, and has the rail outer peripheral shape shown below, thereby solving the above problem.
[0012]
(1) As shown in FIG. 1, the outer peripheral shape of the cross section of the rail tip of the
[0013]
(2) As shown in FIG. 2, the oil ring
[0014]
(3) A wear-resistant film is formed on the rail outer peripheral surface of (1) or (2) by PVD (Physical Vapor Deposition physical vapor deposition) or CVD (Chemical Vapor Deposition chemical vapor deposition). However, for (2), this film is formed as necessary.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the oil ring as the first embodiment of the present invention, as shown in FIG. 1, a
If comprised in this way, since the climbing effect | action with respect to the oil of the front-end | tip part of the
[0016]
In the oil ring as the second embodiment of the present invention, as shown in FIG. 2, one
With this configuration, it is possible to obtain a high sliding surface pressure that cannot be obtained with a conventional product having two rails while maintaining a practically sufficient rail strength. it can.
[0017]
In these embodiments, by providing only one
[0018]
Further, in the conventional oil ring having the two
[0019]
Furthermore, in another embodiment of the present invention, a hard film is formed at least on the tip of the
[0020]
【Example】
The inventors arrived at the idea of the oil ring of the present invention shown in FIGS. 1 and 2 from the analysis of the experimental results as shown below.
The prototype of the oil ring used for the experiment was an I-type oil ring, and the rail tip shape and dimensions were adjusted as follows.
[0021]
(1) Experiment 1: Comparison of oil consumption of an oil ring having one rail and an oil ring having two rails (the dimensions of the test oil ring are shown in FIG. 4).
<Experimental specimen>
(1) One-rail product (a product obtained by grinding the lower rail of a two-rail product): As shown in FIG.
Contact width D 0.23mm
Upper and lower rail step E 0.6mm
Number of rails 1 surface pressure 3668kPa
(2) Two-rail product: As shown in FIG.
Contact width D 0.23mm
Number of rails 2 Surface pressure 3675kPa
<Experimental conditions>
Engine speed 4000rpm Load Full load [0022]
(2) Experiment 2: Comparison of oil consumption between an oil ring having a tapered rail and an oil ring without a taper (the dimensions of the test oil ring are shown in FIG. 5).
<Experimental specimen>
(1) Tapered rail product: as shown in FIG.
Contact width B 0.2mm
Taper width C 0.2mm
Taper angle 2 °
Number of rails 2 Surface pressure 3600kPa
(2) Non-tapered product (conventional I type): As shown in FIG.
Contact width D 0.2mm
Number of rails 2 Surface pressure 3600kPa
<Experimental conditions>
Engine speed 4000rpm Load Full load [0023]
(3) Results of Experiment 1 As shown in FIG. 6, the ratio of the oil consumption of the one-rail product and the two-rail product was 1: 0.94, and the oil consumption was almost the same level.
[0024]
(4) Results of Experiment 2 As shown in FIG. 7, the ratio of oil consumption between the tapered product and the non-tapered product was 0.71: 1.
[0025]
Therefore, from the experimental results, if a single rail is used, a high surface pressure can be secured by reducing the contact area without sacrificing the rigidity of the rail, and the taper surface is provided above the contact surface. As a result, the action of riding on the oil film formed between the cylinder inner periphery and the oil ring outer peripheral surface works, and the pumping up of oil to the piston land is reduced. Therefore, it can be expected to realize an oil ring that reduces the consumption of lubricating oil. This is the oil ring of the present invention shown in FIG.
[0026]
Further, the empirical knowledge described below has led to the idea of the oil ring of the present invention as shown in FIG.
The oil ring body is formed by several rolling and annealing processes, but as a manufacturing limit, it has been found that the lower limit of the contact width D in the completed state of the rail is about 0.15 mm. Therefore, the minimum total width per two-rail product is 0.30 mm, and a single-rail product larger than 0.30 mm has the advantage of higher contact pressure than the two-rail product. Since it cannot be claimed, the upper limit value of the hitting width of one rail product can be regarded as 0.30 mm.
[0027]
When the oil ring of the present invention is used, it is desirable to combine it with a
[0028]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the combination oil ring which can reduce lubricating oil consumption can be implement | achieved by suppressing oil scooping up action or increasing oil scooping up action.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B are cross-sectional views of an oil ring as a first embodiment of the present invention, in which FIG. 1A is a state engaged with a cylinder, and FIG.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state in which an oil ring as a second embodiment of the present invention is combined with a piston and a cylinder.
FIG. 3 is a cross-sectional view of an oil ring of one rail in the prior art.
FIGS. 4A and 4B are cross-sectional views showing an I-type oil ring used in Experiment 1, wherein FIG. 4A is a two-rail product and FIG. 4B is a one-rail product.
FIGS. 5A and 5B are cross-sectional views showing an I-type oil ring used in Experiment 2, wherein FIG. 5A is a non-tapered oil ring, and FIG. 5B is a tapered oil ring.
6 is a diagram showing the results of Experiment 1. FIG.
7 is a diagram showing the results of Experiment 2. FIG.
[Explanation of symbols]
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