JP3801015B2 - Overload protection device for motor drive system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータを駆動するシステムにおいて、モータが過負荷状態となったことを検出して保護を行う過負荷保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、車両において用いられる、送風用ファンを回転させるモータの駆動システムの電気的構成を示している。この図7において、ファンモータ駆動システム1は、送風ファン2を回転させるブラシレスモータ3と、基板上に形成されブラシレスモータ3を制御する駆動装置4が、図示しないケーシングに収納された状態に構成されている。送風ファン2は、車両用エアコンの冷却風を車室内に送風するものであって、上記ファンモータ駆動システム1、送風ファン2は、エアコンユニット内に配置されている。
【0003】
この駆動装置4の電源端子+Bは、車両に搭載されたバッテリ7の正側端子にリレー又はスイッチ8を介して接続されており、グランド端子Eは、バッテリ7の負側端子(アース端子)に接続されている(ボデーアース端子にも接続されている)。また、駆動装置4の信号入力端子SIには、エアコンECU9から、ブラシレスモータ3(つまり送風ファン2)の回転速度を指令する制御信号Saが入力されるようになっている。
【0004】
上記ブラシレスモータ3は、例えば三相6極構造をなし、Δ結線された巻線3u、3v、3wが巻回されてなるステータ(図示せず)と、永久磁石(ホール素子10による位置検出用にプラスチックマグネットが配置されている)が配設されてなるロータ3rとから構成されている(図7では2極構造として示している)。そして、そのロータ3rの回転軸には送風ファン2が取り付けられている。巻線3u、3v、3wの各端子は、それぞれ駆動装置4の出力端子4u、4v、4wに接続されている。
【0005】
また、上記ケーシング内において、ロータ3rは駆動装置4が形成される基板上面側に配設されており、その基板上にはロータ3rの磁極位置を検出するためのホール素子10が取り付けられている。駆動装置4は、ホール素子10に加え、インバータ回路11、定電圧回路12および制御用にカスタム化されたワンチップのIC13、温度センサ36などで構成されている。
【0006】
インバータ回路11は、Pチャネル型のMOSFET16〜18,Nチャネル型のMOSFET19〜21と還流ダイオード22〜27とが正側電源線14と負側電源線15との間に三相ブリッジ接続された電圧型インバータ回路の構成を有している。尚、還流ダイオード22〜27は、それぞれFET16〜21の各素子内に内蔵されている。ここで、FET16〜18と還流ダイオード22〜24とが上アームを構成し、FET19〜21と還流ダイオード25〜27とが下アームを構成している。インバータ回路11におけるU相、V相、W相の各出力端子11u,11v,11wは、それぞれ上記出力端子4u、4v、4wに接続されている。
【0007】
IC13は、入力信号処理部28,回転数設定部29,通電パターン生成部30,ロック保護部31,電流制限部32,温度保護部33,駆動制御部34などで構成されている。また、定電圧回路12は、バッテリ7の電圧から制御用電源を生成してIC13に供給するようになっている。
【0008】
入力信号処理部28は、エアコンECU9よりPWM信号として出力されるモータ3の駆動制御信号をバッファリングして回転数設定部29に出力する。回転点数設定部29は、駆動制御信号を直流電圧信号に変換し、ホール素子10より出力されるロータ3rの位置検出信号に基づいて回転数設定信号を駆動制御部34に出力する。通電パターン生成部30は、ホール素子10より出力される位置検出信号に基づいて通電パターン信号を生成して駆動制御部34に出力する。
【0009】
ロック保護部31は、ホール素子10より出力される位置検出信号に基づいてロータ3rの回転が外的要因によって停止したロック状態を検出すると、通電パターン生成部30に停止信号を出力して通電パターン信号の出力を停止させるようになっている。電流制限部32は、負側電源線15に配置された検流抵抗35の端子電圧に基づいて過剰な電流が流れていることを検出すると、駆動制御部34に停止信号を出力してモータ3の駆動を停止させるようになっている。
【0010】
また、温度センサ36は、チップサーミスタをFET16〜21の近傍に配置してこれらの温度を検出するものである。そして、温度保護部33は、温度センサ36によってFET16〜21の温度が過度に上昇したことを検出すると、通電パターン生成部30に停止信号を出力して通電パターン信号の出力を停止させるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、斯様な保護形態では、モータ3がロックするまでに至らず、また、過電流(検出レベルは、定常状態の電流レベルに対して、かなり大きめに設定されている)も検出されないような過負荷状態については保護ができない場合が考えられる。例えば、何らかの異物を送風ファン2とケースとの間に巻き込んだ状態でモータ3が回転し続けたり、メインテナンス時においてモータ3の回転状態を確認するためケースの一部を開放するなどして通風抵抗が変化した状態のまま回転を継続させると、電流が増加しモータ3の巻線3u〜3wの温度が上昇し、その発熱が問題となる場合がある。
【0012】
また、一般の乗用車などではバッテリ7の電源電圧は通常12V程度であるが、乗合自動車(バス)などでは24V程度の電圧を有するバッテリ7が使用されている。バッテリ7の電圧が高くなる場合は、モータ3においては、流れる電流量を抑制するため巻線3u〜3wの径を細くしてその抵抗値が高くなるように設定している。
【0013】
巻線3u〜3wの抵抗値が高くなると、流れる電流量が僅かに増加した場合の発熱量の上昇度合いは大きくなる。その一方で、駆動装置4側では、バッテリ7の電圧が高くなったことで定常状態における電流量は少なくなり、回路部全体の発熱量は低下する傾向を示す。従って、温度センサ36によりFET16〜21の温度を検出してもモータ3の巻線3u〜3wの温度との相関性が低く、適切な温度検出を行うことが困難となるという問題があった。
【0014】
加えて、車体が大きい乗合自動車においては、エアコン用の送風ファン2を複数配置して使用することになる。その場合、複数の送風ファン2は1つの筐体の中に送風経路用のダクトなどと共に配置されて使用される場合が多い。斯様な配置形態においては、例えば、メンテナンスを行う場合などに、作業者が各送風ファンが回転しているかどうかを確認するには、筐体に設けられている扉を開いて目視により確認しなければならない。その時、各送風ファン2にとっては送風抵抗が一時的に軽減されるため、モータ3の回転数が通常の運転状態よりも下降しようとするが、回転数制御により通電を多くするために巻線3u〜3wに流れる電流量が増加して巻線の温度は上昇するので、上述したような発熱に伴う問題が発生し易くなる。
【0015】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、過負荷状態の発生に伴ってモータの巻線温度が上昇したことを適切に検出し、保護を行うことができるモータ駆動システムの過負荷保護装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のモータ駆動システムの過負荷保護装置によれば、モータに対する駆動用電源の供給経路に配置された検流抵抗の温度を温度検出手段によって検出する。即ち、駆動用電源の供給経路に配置された検流抵抗には、モータの巻線に流れる電流に比例した電流が流れるので、その検流抵抗の温度は巻線の温度との相関性が高い。そして、信号レベル低下手段は、検出した検流抵抗の温度が所定温度に達した場合には、制御指令出力部が駆動制御部に対して出力する指令信号のレベルを低下させる。すると、送風ファンを回転させるモータの回転数は低下するので、巻線に流れる電流量を抑制することができる。従って、モータがロックしない場合等における過負荷状態の発生を検流抵抗の温度上昇に基づき検出して、モータの巻線及びその周辺回路の保護を適切に行うことができる。
そして、温度検出手段と検流抵抗とを予め一体の部品として構成し、その部品を、駆動回路が形成されている回路基板に半田付けによって搭載する。即ち、温度検出手段によって検流抵抗の温度をより正確に検出するためには、両者を密着させるような形態で配置することが望ましい。従って、両者を予め一体の部品として構成すれば、上記形態を容易になすことが可能となり、検流抵抗の温度検出精度を向上させることができる。
また、検流抵抗を僅かに抵抗分を有する導体で構成し、その導体を、温度検出手段に接触する部分の断面積が比較的小さく、回路基板に半田付けされる部分の断面積が比較的大きくなるように形成する。
即ち、検流抵抗において温度検出が行われる部位については、導体の断面積を小さくすることで当該部位の抵抗が高くなるようにすれば、検流抵抗を流れる電流量が変化することに伴う温度変化が大きくなるので、温度検出手段による温度検出を容易に行うことができる。また、回路基板に半田付けされる部分の導体断面積を大きくすれば、検流抵抗を流れる電流量が上昇した場合の温度上昇度合いを抑制することができる。加えて、放熱効率も高くなるので、発熱によって半田付け箇所に熱的ストレスを与えることを防止できる。
更に、検流抵抗を、温度検出手段に接触する部分が当該温度検出手段の外形に沿う形状で構成する。斯様に構成すれば、検流抵抗と温度検出手段とが接触する面積を増加させることができるので、検流抵抗の温度検出を一層高い精度で行うことができるようになる。
【0017】
請求項2記載のモータ駆動システムの過負荷保護装置によれば、信号レベル低下手段は、指令信号のレベルを低下させた後に、検流抵抗の温度が所定温度を基準として一定の温度差をもって低下したことを検出すると、指令信号のレベルを元の状態に復帰させる。即ち、信号レベル低下手段の作用により指令信号のレベルが低下することで、モータの巻線の温度がある程度低下したものと推定できる場合に指令信号レベルを元の状態に復帰させれば、モータの駆動を継続して行うことができる。
【0018】
請求項3記載のモータ駆動システムの過負荷保護装置によれば、信号出力停止手段は、温度検出手段によって検出される検流抵抗の温度が上限温度に達した場合には指令信号の出力を停止させる。即ち、信号レベル低下手段の作用によって指令信号のレベルを低下させても、検流抵抗、即ちモータの巻線の温度が更に上昇する場合には、指令信号の出力を停止させることでモータの回転を停止させ、モータの巻線等の保護を確実に行うことができる。
【0019】
請求項4記載のモータ駆動システムの過負荷保護装置によれば、信号出力停止手段は、指令信号の出力を停止させた後に、検流抵抗の温度が上限温度を基準として一定の温度差をもって低下したことを検出すると、指令信号のレベルを元の状態に復帰させる。言い換えれば、検流抵抗の温度が前記一定の温度差をもって低下しない限りは、指令信号のレベルを元の状態に復帰させないようにする。
【0020】
即ち、モータの巻線の温度が上限温度まで達するような場合には、モータの駆動系に重大な不具合が発生していることが想定される。従って、検出温度が僅かに低下しただけでは指令信号のレベルを元の状態に復帰させないようにしてモータの運転を実質的に停止させ、作業者が駆動系のチェックを行えるようにすることができる。この場合、請求項4における「一定の温度差」は、請求項2における温度差よりも大きくなるように設定することは言うまでも無い。
【0021】
請求項5または6記載のモータ駆動システムの過負荷保護装置によれば、請求項1または2のように信号レベル低下手段を有しない構成においても、信号出力停止手段を請求項3または4と同様に作用させることができる。尚、この場合の上限温度は、請求項1または2における所定温度に捉われずに設定して良い。また、請求項6における「一定の温度差」は、必ずしも請求項2における温度差よりも大きくなるように設定する必要は無く、信号出力停止手段のみを有する構成において最適となる温度差に設定すれば良い。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図1乃至図6を参照して説明する。尚、図7と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。図1は、モータ駆動システム41の電気的構成を示すものである。駆動システム41は、駆動システム1におけるIC13をIC42に置き換えており、そのIC42の外部には、2組の温度検出回路43A(信号レベル低下手段),43B(信号出力停止手段)が配置されている。
【0027】
また、検流抵抗35に代わる検流抵抗44と、その温度を検出するサーミスタ(温度検出手段)45が配置されている。尚、これらは、ロック保護部31,電流制限部32,温度保護部33などの保護手段に代わるものとして配置されている。
【0028】
IC42は、入力信号処理部28及び駆動制御部34を有しており、図1では、入力信号処理部28を具体回路によって図示している。また、回転数設定部29及び通電パターン生成部30をも備えているが図示を省略している。入力信号処理部28は、エアコンECU(制御指令出力部)9からの駆動制御信号(指令信号)Saを抵抗46を介して受けると簡単な信号処理を行い、処理した信号を回転数設定部29に伝達するようになっている。
【0029】
エアコンECU9は、駆動制御信号SaをPWM形式の信号で出力し、その信号パルスのデューティによってモータ3の回転数を制御する。入力信号処理部28は、信号レベル変換部28a,第1積分回路28b及び第2積分回路28cによって構成されている。
【0030】
信号レベル変換部28aは、コンパレータ47及びNPN型のトランジスタ48を中心として構成されている。コンパレータ47の出力端子は、トランジスタ48のベースに接続されており、コンパレータ47は、非反転入力端子において抵抗49を介して受けた駆動制御信号Saを反転入力端子に与えられる基準電圧Vref と比較した結果に基づく信号を出力する。また、コンパレータ47の非反転入力端子は抵抗40を介して制御用電源Vccに接続されている。
【0031】
トランジスタ48のコレクタは抵抗50を介して制御用電源Vccに接続されており、エミッタは、抵抗51を介してグランドに接続されていると共に、第1積分回路28bの入力端子に接続されている。この信号レベル変換部28aからは、PWM信号の最大値が抵抗50及び51によって分圧されたレベルに変換された信号が出力される。
【0032】
直列に接続されている第1積分回路28b及び第2積分回路28cは、何れも抵抗52(b,c),コンデンサ53(b,c)及びオペアンプ54(b,c)によって構成されている。そして、第2積分回路28cのオペアンプ54cの出力端子は、駆動制御部34の入力端子に接続されている。尚、コンデンサ53b,53cは、IC42に外付けされている。
【0033】
第1積分回路28bにおける抵抗52b及びコンデンサ53bの共通接続点では、PWM信号に含まれている高周波成分のリップルが僅かに載った状態の積分信号が観測され、第2積分回路28cにおける抵抗52c及びコンデンサ53cの共通接続点では、そのリップルが略除去された積分信号が観測される。即ち、駆動制御部34の入力端子には、エアコンECU9が出力したPWM信号のデューティに応じた直流電圧信号が入力されるようになっている。
【0034】
また、第2積分回路28cにおける抵抗52c及びコンデンサ53cの共通接続点は、2組の温度検出回路43A,43Bの出力端子に接続されている。以下、温度検出回路43A,43Bの回路構成を説明するが、両者の回路接続形態は同一であるから、特に区別する必要がある場合を除いて符号“A,B”を省略する。上述したサーミスタ45の一端は、抵抗55を介して制御用電源Vccに接続されており、他端はグランド端子Eに接続されるグランドラインGLに接続されている。そして、サーミスタ45と抵抗55との共通接続点は、温度検出回路43を構成するコンパレータ56の反転入力端子に接続されている。
【0035】
コンパレータ56の非反転入力端子は、抵抗57を介してグランドラインGLに接続されていると共に、抵抗58を介してNPN型のトランジスタ59のコレクタに接続されている。トランジスタ59のエミッタは、グランドラインGLに接続されている。また、コンパレータ56の非反転入力端子は、抵抗60を介して電源端子+Bに接続されている。
【0036】
コンパレータ56の出力端子は、NPN型のトランジスタ61,62のベースに接続されていると共に、抵抗63を介して制御用電源Vccに接続され、更に、コンデンサ64を介してグランドラインGLに接続されている。トランジスタ61,62のエミッタは何れもグランドラインGLに接続されており、トランジスタ61のコレクタは、抵抗65を介して上述した第2積分回路28cにおける抵抗52c及びコンデンサ53cの共通接続点に接続されている。
【0037】
また、トランジスタ62のコレクタは、トランジスタ59のベースに接続されていると共に、抵抗66を介して各オペアンプ用の電源であるVBOに接続されている。尚、VBOは、略定電圧回路12の電圧(例えば12V)に等しく設定されている。
但し、温度検出回路43Aにおける抵抗57A,58A,60A,65Aの抵抗値と、温度検出回路43Bにおける抵抗57B,58B,60B,65Bの抵抗値とは異なる値に設定されている。
【0038】
図2は、検流抵抗44及びサーミスタ45を中心とする具体的な構成例を示すものである。検流抵抗44及びサーミスタ45は、予めPPS(Polyphenylene Sulfide) プレートで構成されたホルダ67に一体となるように組み付けられており、その状態でインバータ回路(駆動回路)11やIC42等が搭載される回路基板に半田付けされて電気的に接続されるようになっている。
【0039】
検流抵抗44は、僅かに抵抗分を有する導体(例えばNi−Cu合金)で構成されており、抵抗値は、約15mΩ程度に設定されている。検流抵抗44の形状は、サーミスタ45と接触して温度検出が行われる部分の断面積が比較的小さく、回路基板のグランドパターンに半田付けされる部分の断面積が比較的大きくなるように形成されている。検流抵抗44の形状を斯様に形成することで、温度変化に対する感度を向上させると共に、回路基板との半田付けが行われる部分に対しては温度上昇を抑えると共に放熱を図り、熱的なストレスが極力かからないようにしている。
【0040】
そして、検流抵抗44とサーミスタ45とは、図2(a)に示すようにホルダ67上で直交する形態で配置されており、検流抵抗44とサーミスタ45とが接触する部分は、図2(b)に示すように、断面が円形をなすサーミスタ45の外形に沿うように、円弧状をなす略U字状に形成されている。斯様な形状をなすことで検流抵抗44とサーミスタ45とが接触する面積を極力大きくして、温度検出が良好に行われるようにしている。また、検流抵抗44とサーミスタ45とは、例えばシリコン接着剤などが滴下されることで接着されている。
尚、以上の構成において、検流抵抗44,サーミスタ45,温度検出回路43A及び43Bは、過負荷保護装置68を構成している。また、インバータ回路11,定電圧回路12,IC42に過負荷保護装置68を加えたものが、駆動装置4に代わる駆動装置69を構成している。
【0041】
次に、本実施例の作用について図3乃至図7をも参照して説明する。サーミスタ45は一般に負の抵抗特性を有しており(図3参照)、温度が上昇するとその抵抗値は低下する傾向を示す。従って、温度検出回路43を構成するコンパレータ56の反転入力端子における分圧電位VT は、検流抵抗44の温度が上昇すると低下する。
【0042】
コンパレータ56の出力端子がロウレベルである場合は、トランジスタ62はOFFであるからトランジスタ59には抵抗66を介してベース電流が流れており、トランジスタ59はONしている。従って、コンパレータ56の非反転入力端子とグランドラインGLとの間には、抵抗57及び58が並列に接続された状態となっており、その結果、コンパレータ56の非反転入力端子における分圧電位は低くなっている。
【0043】
そして、コンパレータ56の出力端子がハイレベルになると、コンデンサ64が充電されてその端子電圧が上昇し、トランジスタ62にベース電流が供給されてONになる。すると、トランジスタ59は、ベース電流が流れなくなりOFFするので、コンパレータ56の非反転入力端子とグランドラインGLとの間には、抵抗57のみが接続されるようになる。その結果、コンパレータ56の非反転入力端子における分圧電位は上昇する。
【0044】
上述したように、温度検出回路43Aにおける抵抗57A,58A,60Aの抵抗値と、温度検出回路43Bにおける抵抗57B,58B,60Bの抵抗値とは異なる値に設定されており、その結果、夫々のトランジスタ59A,59BがON,OFFとなった場合の分圧電位は、例えば図4に示すレベルに設定されている。即ち、レベル高い方から低い方へ、以下の順位で設定されている。
VBH 温度検出回路43B:トランジスタ59B(OFF)
VAH 温度検出回路43A:トランジスタ59A(OFF)
VAL 温度検出回路43A:トランジスタ59A(ON)
VBL 温度検出回路43B:トランジスタ59B(ON)
【0045】
そして、これら4つの分圧電位の設定は、図6に示す温度に対応するように設定されている。
即ち、検流抵抗44にはモータ3の巻線3u〜3wに流れる電流に比例した電流が流れることから、サーミスタ45が検出する検流抵抗44の温度は、モータ3の巻線3u〜3wの温度との相関性が高い。従って、サーミスタ45の検出温度に基づいてモータ3の巻線3u〜3wの温度を妥当に推定することが可能である。尚、上記のサーミスタ45の温度とモータ3の巻線温度の推定値とは、本発明の発明者らが行った実測結果に基づく一例である。
【0046】
ここで、図4に示したケースについて述べる。モータ3が通常の運転状態であれば、モータ3の巻線温度は185℃以下であり、サーミスタ45の検出温度は低くその抵抗値は高い。従って、コンパレータ56の反転入力端子における分圧電位VT も高い状態にある。そして、例えば、上述したように、何らかの異物を送風ファン2とケースとの間に巻き込んだ状態でモータ3が回転し続けたり、メインテナンス時においてモータ3の回転状態を確認するためケースの一部を開放するなどして通風抵抗が軽減された状態のまま運転させることでモータ3が過負荷状態となり巻線3u〜3wに流れる電流量が増加すると、それに伴って検流抵抗44に流れる電流量も増加する。すると、抵抗44の温度が上昇するのでサーミスタ45の検出温度は上昇してその抵抗値は低下し、その低下に伴って分圧電位VT も低下する。
【0047】
そして、分圧電位VT がコンパレータ56Aの非反転入力端子における分圧電位VALよりも低下すると、コンパレータ56Aの出力端子はハイレベルとなり、トランジスタ61AはONする。すると、IC42内部の第2積分回路28cにおけるコンデンサ53cに充電されている電荷は、抵抗65A及びトランジスタ61Aを介して放電される。
【0048】
尚、第2積分回路28cにおける抵抗52cと抵抗65Aとの抵抗比は、1:9に設定されており、コンデンサ53cが抵抗65Aを介して放電されることで、駆動制御部34に与えられるエアコンECU9の駆動制御信号のレベルは約10%低下するようになっている。
【0049】
また、コンパレータ56Aの出力端子がハイレベルになると、上述したように、トランジスタ62AがON,トランジスタ59AがOFFになり、コンパレータ56Aの非反転入力端子における分圧電位はVALからVAHに変化する。その後、モータ3が10%低下した駆動制御信号により運転され続けたことで巻線3u〜3wの温度が低下する傾向を示すと、分圧電位VT は上昇する。そして、サーミスタ45が検出する検流抵抗44の温度が40℃以下になることで、分圧電位VALに対応する150℃から110℃の温度差で低下し分圧電位VAHを超えると、コンパレータ56Aの出力端子はロウレベルになり、エアコンECU9の駆動制御信号のレベルは元通りに出力されるようになる。
【0050】
次に、図5に示したケースについて述べる。モータ3が上述した場合よりも重い過負荷状態となって巻線3u〜3wに流れる電流量が大きく増加した場合、分圧電位VT が低下し、非反転入力端子側の分圧電位VALよりも低下することで駆動制御信号のレベルを10%低下させても、サーミスタ45によって検出される温度の上昇が低下せず分圧電位VT が低下し続け、検出温度が195℃(上限温度)となり巻線温度の推定値が230℃を超える状態になると、コンパレータ56B側の分圧電位VBLを下回るようになる。
【0051】
すると、コンパレータ56Bの出力端子がハイレベルとなり、トランジスタ61BもONする。この場合、第2積分回路28cにおけるコンデンサ53cに充電されている電荷は、抵抗65B及びトランジスタ61Bをも介して放電されることになる。ここで、抵抗65Bの抵抗値は、第2積分回路28cにおける抵抗52cに比較して極めて小さく設定されており、コンデンサ53cは抵抗65Bを介して略完全に放電される。従って、駆動制御部34に与えられるエアコンECU9の駆動制御信号のレベルは略0%になり、実質的に駆動信号出力は停止した状態となる。
【0052】
尚、モータ3の巻線温度がここまで上昇した場合は、モータ3の駆動系に重大な異常が発生したことが想定されるため、コンパレータ56Bの出力端子はハイレベルになると、トランジスタ62BがON,トランジスタ59BがOFFになり、コンパレータ56Bの非反転入力端子における分圧電位をVBLからVBHに変化させる。分圧電位VBHは、サーミスタ45の検出温度が−30℃以下となる状態、即ち、上限温度195℃に対して温度差225℃を以て低下した状態に対応して設定されたものであり、通常のモータ3の運転環境においては有り得ない温度設定である。即ち、この場合は、モータ3の運転を実質的に停止させて、駆動系のチェックを行って異常原因を除去させるようにする。
【0053】
以上のようにして温度検出回路43A,43Bにより温度設定を行うことで、サーミスタ45の検出温度及びモータ3の巻線の推定温度と駆動制御部34側から見た駆動制御信号の入力レベルとの関係は図6に示すようになり、温度検出回路43A,43Bは、その回路動作によって温度特性にヒステリシスを持たせていることになる。
【0054】
以上のように本実施例によれば、送風ファン2を回転させるモータ3に対する駆動用電源の供給経路に配置された検流抵抗44の温度をサーミスタ45によって検出し、温度検出回路43Aは、検流抵抗44の温度が所定温度150℃に達した場合には、エアコンECU9が駆動制御部34に対して出力する駆動制御信号のレベルを10%低下させるようにした。
【0055】
即ち、検流抵抗44の温度はモータ3の巻線3u〜3wの温度との相関性が高いので、その温度が所定温度に達したことでモータ3がロックしない場合等における過負荷状態の発生を検出し、モータ3の回転数を低下させて巻線3u〜3wに流れる電流量を抑制して、モータ3の巻線3u〜3w及びその周辺回路の保護を適切に行うことができる。
【0056】
そして、温度検出回路43Aは、駆動制御信号のレベルを低下させた後に検流抵抗44の温度が150℃から40℃まで低下したことを検出すると、駆動制御信号のレベルを元の状態に復帰させるので、駆動制御信号のレベルが低下することでモータ3の巻線3u〜3wの温度がある程度低下したものと推定できる場合に駆動制御信号レベルを元の状態に復帰させて、モータ3の駆動を継続して行うことができる。
【0057】
また、本実施例によれば、温度検出回路43Bは、サーミスタ45によって検出される検流抵抗44の温度が上限温度195℃に達した場合には駆動制御信号の出力を停止させるようにした。即ち、温度検出回路43Aの作用によって駆動制御信号のレベルを10%低下させても、検流抵抗44、即ちモータ3の巻線3u〜3wの温度が更に上昇する場合には、駆動制御信号の出力を停止させることでモータ3の回転を停止させ、モータ3の巻線3u〜3w等の保護を確実に行うことができる。
【0058】
そして、温度検出回路43Bは、駆動制御信号の出力を停止させた後に、検流抵抗44の温度が−30℃まで低下しない限りは、駆動制御信号のレベルを元の状態に復帰させないようにした。即ち、モータ3の巻線3u〜3wの温度が上限温度まで達するような場合には、モータ3の駆動系に重大な不具合が発生していることが想定されるので、サーミスタ45の検出温度が僅かに低下しただけでは駆動制御信号のレベルを元の状態に復帰させないようにしてモータ3の運転を実質的に停止させ、作業者が駆動系のチェックを行えるようにすることができる。
【0059】
更に、本実施例によれば、サーミスタ45と検流抵抗44とをホルダ67に組み付けることで予め一体の部品として構成し、その部品を、インバータ回路11が形成されている回路基板に半田付けによって搭載する。即ち、サーミスタ45によって検流抵抗44の温度をより正確に検出するためには、両者を密着させるような形態で配置することが望ましいので、両者を予め一体の部品として構成することで上記形態を容易になすことができて、検流抵抗44の温度検出精度を向上させることができる。
【0060】
そして、検流抵抗44を僅かに抵抗分を有する導体で構成し、その導体を、サーミスタ45に接触する部分の断面積が比較的小さく、回路基板に半田付けされる部分の断面積が比較的大きくなるように形成した。即ち、サーミスタ45によって温度検出が行われる部位については導体断面積を小さくすることで当該部位の抵抗を高くし、サーミスタ45による温度検出を容易に行うことができる。また、回路基板に半田付けされる部分については、検流抵抗44を流れる電流量が上昇した場合の温度上昇度合いを抑制すると共に放熱効率を高めることができる。従って、その部分における発熱が半田付け箇所に熱的ストレスを与えることを防止できる。
【0061】
加えて、検流抵抗44を、サーミスタ45に接触する部分が当該サーミスタ45の外形に沿うような形状で、即ち、断面が円形をなすサーミスタ45の外形に沿うようにして円弧状をなす略U字状に形成したので、検流抵抗44とサーミスタ45とが接触する面積を増加させることができ、検流抵抗44の温度検出を一層高い精度で行うことができるようになる。
【0062】
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
本実施例の構成に加えて、従来構成におけるロック保護部31,電流制限部32,温度保護部33をも備えて、フェイルセーフ機能を向上させるようにしても良い。
検出温度の設定などはあくまでも一例であり、個別の設計に応じて適宜変更して実施すれば良い。また、温度検出回路43Aにおける駆動制御信号の低下量も10%に限らず適宜変更すれば良い。
温度検出回路43A,43Bを、検出温度が所定温度,上限温度を超えた場合は、信号レベルを低下させる状態,信号出力を停止させる状態を夫々ラッチするように構成しても良い。
【0063】
温度検出回路43A,43Bの何れか一方を削除しても良い。また、温度検出回路43Bのみを設ける場合、上限温度を温度検出回路43Aの所定温度と同一の温度に設定して、検出温度が所定温度(=上限温度)を超えた場合は、信号出力を停止させるように構成しても良い。そして、信号出力を元の状態に復帰させるための温度差についても温度検出回路43Aと同様に設定しても良い。
検流抵抗44とサーミスタ45とは、両者の接触が十分に図れる場合は回路基板に直付けしても良い。
送風ファン2を回転させるモータ3に限ること無く、駆動対象の負荷量が変動する可能性があるモータであれば適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を送風ファンを回転させるモータに適用した場合の一実施例であり、モータ駆動システムの電気的構成を示す図
【図2】検流抵抗及びサーミスタをホルダに組み付けた状態を示すもので、(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は側面図
【図3】サーミスタの温度特性を示す図
【図4】サーミスタによる検出温度変化の一例を示すもので、検出温度が所定温度を超えた場合を示す図
【図5】サーミスタによる検出温度変化の一例を示すもので、検出温度が上限温度を超えた場合を示す図
【図6】2つの温度検出回路の温度特性を示す図
【図7】従来技術を示す図1相当図
【符号の説明】
3はモータ、3u〜3wは巻線、9はエアコンECU(制御指令出力部)、11はインバータ回路(駆動回路)、34は駆動制御部、41はモータ駆動システム、43Aは温度検出回路(信号レベル低下手段)、43Bは温度検出回路(信号出力停止手段)、44は検流抵抗、45はサーミスタ(温度検出手段)、68は過負荷保護装置を示す。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an overload protection device that protects a motor driving system by detecting that the motor is overloaded.
[0002]
[Prior art]
FIG. 7 shows an electrical configuration of a motor drive system that rotates a blower fan used in a vehicle. In FIG. 7, a fan motor drive system 1 is configured such that a
[0003]
The power supply terminal + B of the
[0004]
The
[0005]
Further, in the casing, the
[0006]
The
[0007]
The IC 13 includes an input
[0008]
The input
[0009]
When the
[0010]
Moreover, the
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a protection mode, the
[0012]
In general passenger cars or the like, the power supply voltage of the battery 7 is normally about 12V, but in a shared car (bus) or the like, the battery 7 having a voltage of about 24V is used. When the voltage of the battery 7 increases, the
[0013]
As the resistance values of the windings 3u to 3w increase, the degree of increase in the amount of heat generated when the amount of current flowing slightly increases increases. On the other hand, on the
[0014]
In addition, in a passenger car with a large vehicle body, a plurality of air-conditioning fans 2 are disposed and used. In that case, the plurality of blower fans 2 are often arranged and used together with a duct for a blower path in one casing. In such an arrangement, for example, when performing maintenance, in order to confirm whether each blower fan is rotating, an operator opens the door provided in the housing and visually confirms it. There must be. At that time, since the blowing resistance is temporarily reduced for each blower fan 2, the rotational speed of the
[0015]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and a purpose of the present invention is to provide a motor drive system that can appropriately detect and protect the increase in the winding temperature of the motor accompanying the occurrence of an overload condition. An overload protection device is provided.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
According to the overload protection device for the motor drive system of the first aspect, the temperature detection means detects the temperature of the galvanic resistance arranged in the supply path of the drive power supply to the motor. That is, since a current proportional to the current flowing through the motor winding flows through the galvanic resistance arranged in the supply path of the driving power supply, the temperature of the galvanic resistance is highly correlated with the temperature of the winding. . The signal level lowering means lowers the level of the command signal output from the control command output unit to the drive control unit when the detected temperature of the galvanic resistance reaches a predetermined temperature. Then, since the rotation speed of the motor which rotates a ventilation fan falls, the electric current amount which flows into a coil | winding can be suppressed. Therefore, the occurrence of an overload condition when the motor is not locked or the like can be detected based on the temperature rise of the galvanic resistance, and the motor winding and its peripheral circuits can be appropriately protected.
Then, the temperature detecting means and the galvanic resistance are configured in advance as an integral part, and the part is mounted on the circuit board on which the drive circuit is formed by soldering. That is, in order to detect the temperature of the galvanic resistance more accurately by the temperature detecting means, it is desirable to arrange the two in close contact with each other. Therefore, if both are configured as an integral part in advance, the above configuration can be easily achieved, and the temperature detection accuracy of the galvanic resistance can be improved.
Further, the galvanic resistance is composed of a conductor having a slight resistance, and the cross-sectional area of the conductor contacting the temperature detecting means is relatively small, and the cross-sectional area of the portion soldered to the circuit board is relatively small. It is formed to be large.
That is, for the part where the temperature is detected in the galvanic resistance, if the cross-sectional area of the conductor is reduced to increase the resistance of the part, the temperature associated with the change in the amount of current flowing through the galvanic resistance Since the change becomes large, temperature detection by the temperature detection means can be easily performed. Further, if the conductor cross-sectional area of the portion soldered to the circuit board is increased, the degree of temperature rise when the amount of current flowing through the galvanic resistance increases can be suppressed. In addition, since the heat dissipation efficiency is increased, it is possible to prevent thermal stress from being applied to the soldered portion due to heat generation.
Further, the galvanic resistance is configured such that the portion in contact with the temperature detecting means conforms to the outer shape of the temperature detecting means. With this configuration, the area where the galvanic resistance and the temperature detecting means come into contact can be increased, so that the temperature detection of the galvanic resistance can be performed with higher accuracy.
[0017]
According to the overload protection device for a motor drive system according to claim 2, the signal level lowering means lowers the temperature of the galvanic resistance with a constant temperature difference with reference to a predetermined temperature after lowering the level of the command signal. When this is detected, the level of the command signal is returned to the original state. That is, if the command signal level is lowered by the action of the signal level lowering means, and it can be estimated that the temperature of the winding of the motor is lowered to some extent, if the command signal level is restored to the original state, Driving can be continued.
[0018]
According to the overload protection device for a motor drive system according to
[0019]
According to the overload protection device for a motor drive system according to
[0020]
That is, when the temperature of the motor winding reaches the upper limit temperature, it is assumed that a serious problem has occurred in the motor drive system. Accordingly, it is possible to substantially stop the operation of the motor so that the level of the command signal is not restored to the original state only when the detected temperature is slightly lowered so that the operator can check the drive system. . In this case, needless to say, the “constant temperature difference” in
[0021]
According to the overload protection device for a motor drive system according to claim 5 or 6, even in the configuration having no signal level lowering means as in claim 1 or 2, the signal output stop means is the same as in
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS. 7 that are the same as those in FIG. 7 are assigned the same reference numerals, and descriptions thereof are omitted. Only different parts will be described below. FIG. 1 shows an electrical configuration of the motor drive system 41. In the drive system 41, the
[0027]
Further, a
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
The signal
[0031]
The collector of the transistor 48 is connected to the control power source Vcc via the resistor 50, and the emitter is connected to the ground via the
[0032]
Each of the first integrating
[0033]
At the common connection point of the resistor 52b and the
[0034]
The common connection point of the resistor 52c and the
[0035]
The non-inverting input terminal of the comparator 56 is connected to the ground line GL via a resistor 57 and is connected to the collector of an NPN transistor 59 via a resistor 58. The emitter of the transistor 59 is connected to the ground line GL. The non-inverting input terminal of the comparator 56 is connected to the power supply terminal + B through the resistor 60.
[0036]
The output terminal of the comparator 56 is connected to the bases of the NPN transistors 61 and 62, connected to the control power supply Vcc through the resistor 63, and further connected to the ground line GL through the capacitor 64. Yes. The emitters of the transistors 61 and 62 are both connected to the ground line GL, and the collector of the transistor 61 is connected to the common connection point of the resistor 52c and the
[0037]
The collector of the transistor 62 is connected to the base of the transistor 59, and is connected to VBO, which is a power source for each operational amplifier, via a resistor 66. VBO is set substantially equal to the voltage of the constant voltage circuit 12 (for example, 12V).
However, the resistance values of the
[0038]
FIG. 2 shows a specific configuration example centered on the
[0039]
The
[0040]
The
In the above configuration, the
[0041]
Next, the operation of this embodiment will be described with reference to FIGS. The
[0042]
When the output terminal of the comparator 56 is at a low level, the transistor 62 is OFF, so that a base current flows through the transistor 59 via the resistor 66, and the transistor 59 is ON. Therefore, the resistors 57 and 58 are connected in parallel between the non-inverting input terminal of the comparator 56 and the ground line GL. As a result, the divided potential at the non-inverting input terminal of the comparator 56 is It is low.
[0043]
Then, when the output terminal of the comparator 56 becomes high level, the capacitor 64 is charged and the terminal voltage rises, and the base current is supplied to the transistor 62 to be turned ON. Then, since the base current does not flow and the transistor 59 is turned off, only the resistor 57 is connected between the non-inverting input terminal of the comparator 56 and the ground line GL. As a result, the divided potential at the non-inverting input terminal of the comparator 56 increases.
[0044]
As described above, the resistance values of the
VBH
VAH
VAL
VBL
[0045]
These four divided potentials are set so as to correspond to the temperatures shown in FIG.
That is, since a current proportional to the current flowing through the windings 3u to 3w of the
[0046]
Here, the case shown in FIG. 4 will be described. If the
[0047]
When the divided potential VT falls below the divided potential VAL at the non-inverting input terminal of the
[0048]
Note that the resistance ratio between the resistor 52c and the
[0049]
When the output terminal of the
[0050]
Next, the case shown in FIG. 5 will be described. When the
[0051]
Then, the output terminal of the
[0052]
If the winding temperature of the
[0053]
By setting the temperature by the
[0054]
As described above, according to the present embodiment, the
[0055]
That is, since the temperature of the
[0056]
When the
[0057]
Further, according to the present embodiment, the
[0058]
Then, after stopping the output of the drive control signal, the
[0059]
Further, according to the present embodiment, the
[0060]
The
[0061]
In addition, the
[0062]
The present invention is not limited to the embodiments described above and illustrated in the drawings, and the following modifications or expansions are possible.
In addition to the configuration of this embodiment, the
The setting of the detected temperature is merely an example, and may be appropriately changed according to the individual design. Further, the amount of decrease in the drive control signal in the
The
[0063]
Either one of the
The present invention is not limited to the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an electrical configuration of a motor drive system according to an embodiment in which the present invention is applied to a motor for rotating a blower fan.
FIGS. 2A and 2B show a state in which a galvanic resistance and a thermistor are assembled to a holder. FIG. 2A is a plan view, FIG. 2B is a front view, and FIG.
FIG. 3 is a graph showing temperature characteristics of the thermistor.
FIG. 4 is a diagram showing an example of a detected temperature change by the thermistor, and shows a case where the detected temperature exceeds a predetermined temperature.
FIG. 5 shows an example of a detected temperature change by the thermistor, and shows a case where the detected temperature exceeds the upper limit temperature.
FIG. 6 is a diagram showing temperature characteristics of two temperature detection circuits.
FIG. 7 is a view corresponding to FIG.
[Explanation of symbols]
3 is a motor, 3u to 3w are windings, 9 is an air conditioner ECU (control command output unit), 11 is an inverter circuit (drive circuit), 34 is a drive control unit, 41 is a motor drive system, and 43A is a temperature detection circuit (signal) Level lowering means), 43B is a temperature detection circuit (signal output stop means), 44 is a galvanic resistance, 45 is a thermistor (temperature detection means), and 68 is an overload protection device.
Claims (6)
前記駆動回路が前記モータに対して駆動用電源を供給する経路に配置される検流抵抗と、
この検流抵抗の温度を検出するための温度検出手段と、
この温度検出手段によって検出される前記検流抵抗の温度が所定温度に達した場合には、前記指令信号のレベルを低下させる信号レベル低下手段とを備え、
前記温度検出手段と前記検流抵抗とは予め一体の部品として構成され、前記部品は、前記駆動回路が形成されている回路基板に半田付けされて搭載されており、
前記検流抵抗は、僅かに抵抗分を有する導体で構成され、前記導体は、前記温度検出手段に接触する部分の断面積が比較的小さく、前記回路基板に半田付けされる部分の断面積が比較的大きくなるように形成されると共に、前記温度検出手段に接触する部分が当該温度検出手段の外形に沿う形状をなしていることを特徴とするモータ駆動システムの過負荷保護装置。A drive control unit that drives the motor by energizing the windings of the motor via a drive circuit; and a control command output unit that outputs a command signal for controlling the rotational speed of the motor to the drive control unit; An overload protection device for preventing an overcurrent from flowing through the winding of the motor when the motor is in an overload state,
A galvanic resistor arranged in a path through which the driving circuit supplies driving power to the motor;
Temperature detecting means for detecting the temperature of the galvanic resistance;
Signal level lowering means for lowering the level of the command signal when the temperature of the galvanic resistance detected by the temperature detecting means reaches a predetermined temperature ;
The temperature detection means and the galvanic resistance are configured in advance as an integral part, and the part is mounted by being soldered to a circuit board on which the drive circuit is formed,
The galvanic resistance is composed of a conductor having a slight resistance, and the conductor has a relatively small cross-sectional area in contact with the temperature detecting means, and a cross-sectional area in a portion soldered to the circuit board. An overload protection device for a motor drive system, characterized in that it is formed so as to be relatively large, and a portion in contact with the temperature detection means has a shape along the outer shape of the temperature detection means .
前記駆動回路が前記モータに対して駆動用電源を供給する経路に配置される検流抵抗と、
この検流抵抗の温度を検出するための温度検出手段と、
この温度検出手段によって検出される前記検流抵抗の温度が上限温度に達した場合には、前記指令信号の出力を停止させる信号出力停止手段とを備え、
前記温度検出手段と前記検流抵抗とは予め一体の部品として構成され、前記部品は、前記駆動回路が形成されている回路基板に半田付けされて搭載されており、
前記検流抵抗は、僅かに抵抗分を有する導体で構成され、前記導体は、前記温度検出手段に接触する部分の断面積が比較的小さく、前記回路基板に半田付けされる部分の断面積が比較的大きくなるように形成されると共に、前記温度検出手段に接触する部分が当該温度検出手段の外形に沿う形状をなしていることを特徴とするモータ駆動システムの過負荷保護装置。A drive control unit that drives the motor by energizing the windings of the motor via a drive circuit; and a control command output unit that outputs a command signal for controlling the rotational speed of the motor to the drive control unit; An overload protection device for preventing an overcurrent from flowing through the winding of the motor when the motor is in an overload state,
A galvanic resistor arranged in a path through which the driving circuit supplies driving power to the motor;
Temperature detecting means for detecting the temperature of the galvanic resistance;
Signal output stopping means for stopping the output of the command signal when the temperature of the galvanic resistance detected by the temperature detecting means reaches an upper limit temperature ;
The temperature detection means and the galvanic resistance are configured in advance as an integral part, and the part is mounted by being soldered to a circuit board on which the drive circuit is formed,
The galvanic resistance is composed of a conductor having a slight resistance, and the conductor has a relatively small cross-sectional area in contact with the temperature detecting means, and a cross-sectional area in a portion soldered to the circuit board. An overload protection device for a motor drive system, characterized in that it is formed so as to be relatively large, and a portion in contact with the temperature detection means has a shape along the outer shape of the temperature detection means .
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