JP3800829B2 - コンデンサの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンデンサ特性、とりわけ周波数特性及び信頼性の優れた小型大容量のコンデンサの製造方法に関し、酸化被膜誘電体が形成された弁金属電極と対極間に共役二重結合導電性組成物を複合化してなる導電性セパレータを配置し、さらに両電極間に共役二重結合導電性組成物からなるコンデンサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気機器のデジタル化に伴って、コンデンサについても小型大容量で高周波領域でのインピーダンスの低いものが要求されている。
【0003】
従来、高周波領域で使用されるコンデンサには、プラスチックコンデンサ、マイカコンデンサ、積層セラミックコンデンサがあるが、これらのコンデンサでは形状が大きくなり大容量化が難しい。
【0004】
一方、大容量のコンデンサとしては、アルミニウム電解コンデンサ、またはアルミニウムもしくはタンタル固体電解コンデンサ等の電解コンデンサが存在する。
【0005】
これらのコンデンサでは、誘電体となる酸化皮膜が極めて薄いために、大容量化が実現できるのであるが、一方酸化皮膜の損傷が起こり易いために、それを使用時電気化学的に修復するための真の陰極を兼ねた電解質を設ける必要がある。
【0006】
例えば、アルミニウム電解コンデンサでは、エッチングを施した陽極、陰極アルミニウム箔をセパレータを介して巻取り、電解液をセパレータに含浸して用いている。
【0007】
この電解液は、イオン伝導性で比抵抗が大きいため、損失が大きくインピーダンスの周波数特性、温度特性が著しく劣るという課題を有する。
【0008】
さらに加えて、液漏れ、蒸発等が避けられず、時間経過と共に容量の減少及び損失の増加が起こるといった課題を抱えていた。
【0009】
また、タンタル固体電解コンデンサでは、マンガン酸化物を電解質として用いているため、温度特性および容量、損失等の経時変化についての課題は改善されるが、マンガン酸化物の比抵抗が比較的高いため損失、インピーダンスの周波数特性が、積層セラミックコンデンサ、あるいはフィルムコンデンサと比較して劣っていた。
【0010】
さらに加えて、タンタル固体電解コンデンサでは、マンガン酸化物からなる電解質の形成に当り、硝酸マンガン溶液に浸漬後、300℃程度の温度で熱分解するという工程を数回から十数回繰り返して行う必要があり、形成工程が煩雑であった。
【0011】
そこで、近年、金属、導電性を有する金属酸化物、ポリピロール等の導電性高分子を誘電体皮膜上に形成後、それらの導電層を経由して、電解重合により、ポリピロ−ル等の導電性高分子を形成してなる固体電解コンデンサが提案されてきている(特開昭63−158829号公報、特開昭63−173313号公報及び特開平1−253226号公報等)。
【0012】
さらに、誘電体皮膜を設けたアルミニウムに3、4ーエチレンジオキシチオフェンを繰り返し単位としpートルエンスルホン酸アニオンをドーパントとして含む導電性高分子を化学重合により形成したコンデンサが提案されている(特開平2−15611号公報)。
【0013】
さらに、誘電体皮膜を設けたタンタル焼結体表面に、ドデシルベンゼンスルホン酸第二鉄を酸化剤として用いて化学重合ポリピロールを形成したコンデンサが開示されている(特開平7−94368号公報)。
【0014】
さらに、また、エッチドアルミ箔上に電着ポリイミド薄膜からなる誘電体を形成した後、化学重合及び電解重合により、順次導電性高分子層を形成して電極とする大容量フィルムコンデンサが提案されている(電気化学会第58回大会講演要旨集251〜252頁(1991年))。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、マンガン酸化物のような導電性の熱分解金属酸化物を経由して電解重合高分子を形成する場合、熱による誘電体皮膜の損傷が起こるため、漏れ電流特性の優れたコンデンサを得るためには電解重合前に再度化成を行い、その修復を行うことが必要で、工程が複雑になるという課題を有していた。
【0016】
さらに、タンタル固体電解コンデンサでは、マンガン酸化物からなる電解質を熱分解を繰り返して形成しており、生じた皮膜損傷を修復するためにその都度化成が必要で、工程が複雑になるという課題を有していた。
【0017】
さらに、また、上記のように、予め適当な導電層を形成後、それを経由して電解重合導電性高分子層を形成する方法では、工程が複雑になるという課題をも有していた。
【0018】
もし上記のような課題が解決されたとしても、弁金属がアルミニウムで構成されている場合、二酸化マンガン形成時の熱及び腐食性分解生成物による酸化被膜の劣化を完全に修復することは極めて困難であった。
【0019】
加えて、誘電体被膜が設けられた弁金属電極と対極がセパレータを介して捲回された構造を有するコンデンサにおいて、高濃度媒体を用いて共役二重結合導電性組成物から真の電極となる導電体を形成した場合、セパレータ表面近傍で目詰まりが起こり組織中に導電性組成物を複合化させることは困難で、結局セパレータ部の抵抗が大きいまま残り、周波数特性の優れたコンデンサを実現することは困難であるという課題を抱えていた。
【0020】
また、セパレータ中への共役二重結合導電性組成物の生成を企図して低濃度の溶媒を用いて共役二重結合導電性組成物導電層の生成を試みた場合、間隙を完全に埋めるために要する素子浸漬処理繰り返し回数が飛躍的に増えてしまうという課題を抱えていた。
【0021】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するもので、高容量達成率で優れた高周波特性を有する大容量コンデンサを簡便に得ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するもので、共役二重結合導電性組成物が複合化されたセパレータを介して対向した酸化被膜誘電体が表面に設けられた弁金属電極と対極間に共役二重結合導電性組成物導電体を形成してコンデンサを構成するようにしたものである。
【0023】
これは、予め共役二重結合導電性組成物が複合化されたセパレータを用いることにより、導電性を付与してため弁金属電極と対極間の導電層全体の抵抗を小さくできるという事実に基づく。
【0024】
共役二重結合導電性組成物を複合化したセパレータは、共役二重結合導電性組成物が溶解または分散された液をセパレータに塗布または、その液にセパレータを含浸後液媒体を揮散させることに作製することができる。
【0025】
共役二重結合導電性組成物溶液または分散液を用いる場合、ドープされたものを用いる他、セパレータと複合化後適当なアニオンを含む媒体でセパレータを処理して、ドープすることにより導電性を付与することもできる。
【0026】
また、共役二重結合導電性組成物を複合化したセパレータは、重合性モノマーを適当な手段を用いてその場重合を行い、セパレータと複合化して作製することもできる。
【0027】
その場重合手段は、重合酸化剤を用いた化学重合手段であることが望ましい。その際、酸化剤を重合性モノマー溶液媒体と共存させておき一液の処理液を用いることができ、またモノマー溶液とは別に酸化剤溶液を用意しておき、セパレータを順次浸漬処理して共役二重結合導電性組成物を複合化することができる。
【0028】
また、セパレータに予め酸化剤を付着させておきモノマー溶液で処理して共役二重結合導電性組成物を複合化させることもできる。
【0029】
また、セパレータに予め酸化剤を付着させておき、モノマー蒸気を接触させて二重結合導電性組成物を複合化させることもできる。
【0030】
共役二重結合導電性組成物としては、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンまたはそれらの誘導体を用いることができる。
【0031】
特に、ポリエチレンジオキシチオフェンが複合化された導電性セパレータが高い耐熱・耐湿性を有するため好適である。
【0032】
その理由として、チオフェン環の3、4位が置換基でブロックされているため、本質的に酸化を受けにくいことが挙げられている。
【0033】
またこれらの化学重合に際し、フェノール誘導体もしくはニトロベンゼン誘導体をさらに添加剤として用いれば、一層電気伝導度及び環境安定性の高い共役二重結合導電性組成物が得られ、また場合によっては収量増加も期待できるため、コンデンサの高周波特性及び耐熱・耐湿性の向上を実現することが可能であり、さらに処理繰り返し回数の低減を図ることもできる。
【0034】
上記誘導体として、好適にはニトロフェノール、シアノフェノール、ヒドロキシフェノール、ヒドロキシ安息香酸、ニトロベンゼン、ニトロ安息香酸、ニトロベンジルアルコールが用いられる。
【0035】
上記のような適当な手段で作製された導電性セパレータを陽極と陰極間に配置してコンデンサ素子を形成する。
【0036】
ここで陽極はアルミニウム、タンタル等の弁金属であることが望ましく、誘電体被膜が陽極酸化等の手段によって形成される。
【0037】
さらに、上記コンデンサ素子は、容積効率向上のため、捲回型または積層型の構造にすることができる。
【0038】
また、陽極はエッチング等の手段で表面積を拡大されたものを用いることもできる。
【0039】
上記素子をコンデンサとして機能させるためには、陽・陰極間に陰極を兼ねる電解質を形成しなければならない。
【0040】
その電解質を高導電性の共役二重結合導電性組成物層を用いて形成することにより、導電性セパレータと相まって高周波特性に優れ、さらにドライアップ現象のない高信頼性のコンデンサが得られる。
【0041】
共役二重結合導電性組成物としては、ピロール、チオフェンまたはアニリン骨格を有するモノマーを繰り返し単位として含むものを使用することができる。
【0042】
中でも、エチレンジオキシチオフェンを繰り返し単位として含む共役二重結合導電性組成物が、優れた環境安定性を示すために好適である。
【0043】
上記共役二重結合導電性組成物からなる電解質はその場重合で形成する他、予め重合された二重結合導電性組成物が溶解または分散された媒体を用いて浸漬塗布することにより形成することができる。
【0044】
その場重合で共役二重結合導電性組成物を形成する場合、化学重合を用いる他、電解重合を用いることもできる。
【0045】
化学重合に際しては、過硫酸塩、過酸化水素または遷移金属塩が酸化剤として使用可能である。
【0046】
遷移金属としては、上記モノマーを重合可能な酸化還元電位を有するもので有れば、どのようなものでも使用することができるが、鉄(III)、銅(II)またはルテニウム(III)が好適に用いられる。
【0047】
また、過酸化水素、過硫酸アンモニウムを酸化剤として用いてもよい。
またこれらの化学重合に際し、フェノール誘導体もしくはニトロベンゼン誘導体をさらに添加剤として用いれば、一層電気伝導度および環境安定性の高いあるいは高収量の二重結合導電性組成物が得られるため、コンデンサ特性の向上、耐熱・耐湿性の向上を実現することが可能であり、かつまた製法も容易になる。
【0048】
上記誘導体として、好適にはニトロフェノール、シアノフェノール、ヒドロキシフェノール、ヒドロキシ安息香酸、ニトロベンゼン、ニトロ安息香酸、ニトロベンジルアルコールが用いられる。
【0049】
このように、共役二重結合導電性高分子が複合化された導電性セパレータと共役二重結合導電性組成物からなる電解質を備えているため、高周波特性に優れかつかつ耐熱・耐湿性に優れた信頼性の高いコンデンサおよびそれを実現するための効率的な製造方法が提供された。
【0050】
【発明の実施の形態】
本発明は、酸化被膜を設けた弁金属電極とセパレータを介した対極、および前記酸化被膜と対極間に前記酸化被膜修復機能を有する導電体を配置してなるコンデンサにおいて、共役二重結合導電性組成物を複合化したセパレータと共役二重結合導電性組成物導電体を備えたコンデンサである。
【0051】
ここで弁金属が、アルミニウムであってもよい。
ここで共役二重結合導電性組成物が、ポリピロール、ポリエチレンジオキシチオフェンおよびポリアニリンを含む導電性組成物を少なくても一種類含むものが使用可能である。
また、セパレータとして、多孔質薄膜で構成される材料を用いることができる。
【0052】
またここで、弁金族電極がエッチド箔で構成され、さらにセパレータを介して対極と捲回された構造にすることが好適である。
【0053】
本発明は、弁金属表面に酸化被膜を形成する工程と、共役二重結合導電性組成物を複合化したセパレータを用意する工程と、対極を用意する工程と、前記弁金属電極と対極間に前記セパレータを介在させる工程と、前記弁金属電極と対極間に共役二重結合導電性組成物を形成する工程を有するコンデンサの製造方法である。
【0054】
ここで、共役二重結合導電性組成物とセパレータを複合化を、共役二重結合導電性組成物が分散または溶解された媒体とセパレータとを接触させることにより行うことができる。
【0055】
またここで、共役二重結合導電性組成物とセパレータの複合化を、重合性モノマーのそ
の場重合により行うこともできる。
【0056】
さらにここで、その場重合を重合性モノマーと酸化剤を用いた化学重合で行ってもよい。
【0057】
さらにここで、その場重合を重合性モノマーと酸化剤とフェノール誘導体を含む系で行うことができる。
【0058】
また、その場重合を重合性モノマーと酸化剤とニトロベンゼン誘導体を含む系で行ってもよい。
【0059】
また、共役二重結合導電性組成物導電体を、共役二重結合導電性組成物が分散または溶解された媒体を用いて形成することもできる。
【0060】
また、共役二重結合導電性組成物導電体を、重合性モノマーのその場重合で行ってもよい。
【0061】
また、その場重合を重合性モノマーと酸化剤を用いた化学重合で行うことができる。
【0062】
またここで、その場重合を重合性モノマーと酸化剤とフェノール誘導体を含む系で行うことができる。
【0063】
さらにここで、その場重合を重合性モノマーと酸化剤とニトロベンゼン誘導体を含む系で行ってもよい。
【0064】
ここで、弁金属としてアルミニウムを用いることができる。
【0065】
またここで、共役二重結合導電性組成物が、ポリピロール、ポリエチレンジオキシチオフェンおよびポリアニリンを含む導電性組成物を少なくても一種類含むものであることが望まれる。
【0066】
またここで、セパレータとして多孔質薄膜で構成される材料であってもよい。
【0067】
またここで、弁金族電極がエッチド箔で構成され、さらにセパレータを介して対極と捲回された構造を有するコンデンサであってもよい。
【0068】
以下、本発明の各実施の形態について詳細に説明をする。
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施例について、図を参照しながら説明する。
【0069】
本発明の一実施の形態を示すコンデンサ素子の概念図を図1に示す。3.5mm×170mmと3.5mm×161mmのマニラ紙セパレータ(厚さ40μm、密度0.4g/cm3)を用意した。
【0070】
前記セパレータを、0.1Mピロール水溶液と0.03Mトリイソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウムを含む水溶液と0.1M硫酸第二鉄を含む水溶液に大気圧室温下で順次浸漬し、ポリピロールが複合化された導電性セパレータを得た。
【0071】
反応残滓を洗浄し乾燥後、このセパレータのシート抵抗は5×10-3Ω/□であった。
【0072】
アルミニウムタブ1を介して陽極リード2を取り付けた2.3mm×155mmのアルミニウムエッチド陽極箔3とアルミニウムタブ4を介して陽極リード5を取り付けた2.3mm×174mmエッチド陰極箔6の間にこの導電性セパレータ7、8を2枚陽陰極間に挟み込み、さらに幅2mmのポリイミド粘着テープ9で端末を接着し、図1に示すようなコンデンサ素子を10個作製した。
【0073】
この素子に、70℃のアジピン酸アンモニウム3%水溶液化成液中で陽陰極間に14Vを印加して陽極酸化被膜を形成した。
【0074】
化成液で測定して得られた容量は平均221μFであった。
陽極酸化被膜が形成されたコンデンサ素子を、1Mのピロールエタノール溶液と2Mのトリイソプロピルナフタレンスルホン酸第二鉄エタノール溶液に大気圧室温下で順次浸漬し、ポリピロール導電層を形成した。
【0075】
この浸漬処理を、陽陰極間がポリピロールで完全に被覆されるまで繰り返した。 被覆に要した処理繰り返し回数は5回であった。
【0076】
最終的に洗浄乾燥後、エポキシ樹脂で外装し、さらに125℃で5.2Vを印加したエ−ジング処理を行い、コンデンサを完成させた。
【0077】
この素子について、120Hzにおける容量、損失係数、100kHzにおける等価直列抵抗を各々測定した。
【0078】
それらの平均値を(表1)に示した。
【0079】
【表1】
【0080】
(比較例1)
比較のため、比較例1としてポリピロールを複合化しないセパレータを用いた以外、実施の形態1と同様にしてコンデンサを10個完成させ、実施の形態1と同様の評価を行った。
【0081】
それらの結果を(表1)に示した。
表1から明らかなように、ポリピロールが複合化された導電性セパレータを用いた方コンデンサの方が、損失係数並びに等価直列抵抗が小さいことが分かる。
【0082】
これは、高い濃度のモノマー及び酸化剤を含む溶液を用いた場合、目詰まりを生じセパレータ繊維間空隙に有効に導電性高分子が形成されず、大きな抵抗層として残ることに起因した現象と考えられる。
【0083】
上述のように、導電性セパレータを作製したような低濃度の重合溶液を用いて導電層を形成すれば、このような課題は解消されるが、一方、陽陰極層間を充填するために必要な導電層形成に要する処理繰り返し回数が飛躍的に増加するため、実用的ではない。
【0084】
よって本実施の形態の発明によれば優れた特性を有するコンデンサが容易に得られることが明らかになった。
【0085】
(実施の形態2)
0.1Mピロール水溶液と0.03Mトリイソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウムを含む水溶液と0.1M硫酸第二鉄を含む水溶液にに替えて0.2Mの3、4ーエチレンジオキシチオフェンモノマー(バイエル社製、商品名バイトロンM)と0.2Mのpートルエンスルホン酸第二鉄を含むn−ブタノール溶液を用い、大気圧室温下で浸漬し、65℃で風乾してポリ(3、4ーエチレンジオキシチオフェン)が複合化された導電性セパレータを得た。
【0086】
なお、得られた導電性セパレータのシート抵抗は4×10-3Ω/□であった。その後実施の形態1と同様にして10個のコンデンサ素子を完成させ、実施の形態1と同様の特性評価を行い、それらの平均値を(表1)に示した。
【0087】
本実施の形態によっても、比較例1のコンデンサと比較し特性の優れたコンデンサが得られていることが明らかであり、本発明の有する効果が実証された。
【0088】
(実施の形態3)
可溶性ポリアニリン(モンサント社製:XICP−OSO1)をキシレンで10倍に希釈した溶液にセパレータを浸漬後乾燥して導電性セパレータを作製した導電性セパレータを用いた以外、実施の形態1と同様にして10個のコンデンサ素子を完成させ、実施の形態1と同様の特性評価を行い、それらの平均値を(表1)に示した。
【0089】
なお、得られた導電性セパレータのシート抵抗は8×10-3Ω/□であった。本実施の形態によっても、比較例1のコンデンサと比較し特性の優れたコンデンサが得られていることが明らかであり、本発明の優れていることが実証された。
【0090】
(実施の形態4)
1Mのピロールエタノール溶液と2Mのトリイソプロピルナフタレンスルホン酸第二鉄エタノール溶液の代わりに、4Mの3、4ーエチレンジオキシチオフェンと2Mのイソプロピルナフタレンスルホン酸第二鉄を含むエタノール溶液を用いた以外、実施の形態1と同様にして10個のコンデンサ素子を完成させ、実施の形態1と同様の特性評価を行い、それらの平均値を(表1)に示した。
【0091】
なお、陽陰極間にポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)からなる導電層を充填するために要した浸漬処理繰り返し回数は6回であった。
【0092】
本実施の形態によっても、比較例1のコンデンサと比較し特性の優れたコンデンサが得られていることが明らかであり、本発明の優れていることが実証された。
【0093】
(実施の形態5)
1Mのピロールエタノール溶液と2Mのトリイソプロピルナフタレンスルホン酸第二鉄エタノール溶液を用いる代わりに、可溶性ポリアニリン(モンサント社製:XICP−OSO1)をキシレンで3倍に希釈した溶液を用いた以外、実施の形態1と同様にして10個のコンデンサ素子を完成させ、実施の形態1と同様の特性評価を行い、それらの平均値を(表1)に示した。
【0094】
なお、陽陰極間にポリアニリンからなる導電層を充填するために要した浸漬処理繰り返し回数は4回であった。
【0095】
本実施の形態によっても、比較例1のコンデンサと比較し特性の優れたコンデンサが得られていることが明らかであり、本発明の優れていることが実証された。
【0096】
(実施の形態6)
1Mのピロールエタノール溶液に替えて1Mのピロールと0.5Mのpーニトロフェノールをを含むエタノール溶液を用いた以外、実施の形態1と同様にして10個のコンデンサ素子を完成させ、実施の形態1と同様の特性評価を行い、それらの平均値を(表1)に示した。
【0097】
なお、陽陰極間にポリピロールからなる導電層を充填するために要した浸漬処理繰り返し回数は5回であった。
【0098】
(表1)から、本実施の形態により得られたコンデンサは、実施の形態1によるものよりさらに損失係数及び等価直列抵抗が低くなっていることが明らかである。
【0099】
これは、pーニトロフェノールが重合反応過程で何らかの関与を果たし、電気伝導度の高いポリピロール形成されたための効果と見られる。
【0100】
なお、このようにして得られたポリピロールは環境安定性も向上していることが確認されているため、得られたコンデンサの耐熱・耐湿性の向上も期待できる。
【0101】
(実施の形態7)
実施の形態6のp−ニトロフェノ−ルに替えて、mーニトロフェノール(A)、p−シアノフェノ−ル(B)、m−ヒドロキシ安息香酸(C)、m−ヒドロキシフェノ−ル(C)を添加した以外は、実施の形態6と同様にして10個のコンデンサを完成させ、実施の形態1と同様の特性評価を行い、それらの平均値を(表1)に示した。
【0102】
なお、導電層形成のために要した浸漬処理回数は、(A)、(B)、(C)とも5回であった。
【0103】
いずれの添加剤の場合も、比較例1との比較から明らかなように、特性の大幅に向上したコンデンサが得られていることが分かる。
【0104】
また、実施の形態1との比較から明らかなように、フェノール誘導体添加によって、無添加の場合に比較して一層特性が向上していることが明らかである。
【0105】
したがって本実施の形態による本発明の有用性が実証された。
(実施の形態8)
実施の形態6のp−ニトロフェノ−ルに替えて、ニトロベンゼン(A)pーニトロ安息香酸(B)、pーニトロベンジルアルコール(C)を添加した以外は、実施の形態6と同様にして10個のコンデンサを完成させ、実施の形態1と同様の特性評価を行い、それらの平均値を(表1)に示した。
【0106】
なお、導電層形成のために要した浸漬処理回数は、(A)、(B)、(C)とも5回であった。
【0107】
いずれの添加剤の場合も、比較例1との比較から明らかなように、特性の大幅に向上したコンデンサが得られていることが分かる。
【0108】
また、実施の形態1との比較から明らかなように、ニトロベンゼンまたはその誘導体添加によって、無添加の場合に比較して一層特性が向上していることが明らかである。
【0109】
したがって本実施の形態による発明の有用性が実証された。
(実施の形態9)
4Mの3、4ーエチレンジオキシチオフェンと2Mのイソプロピルナフタレンスルホン酸第二鉄とpーニトロフェノール1Mを含むエタノール溶液を用いた以外、実施の形態4と同様にして10個のコンデンサ素子を完成させ、実施の形態4と同様の特性評価を行い、それらの平均値を(表1)に示した。
【0110】
なお、陽陰極間にポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)からなる導電層を充填するために要した浸漬処理繰り返し回数は4回であった。
【0111】
このように、pーニトロフェノール添加によって、導電性組成物充填に要する重合繰り返し回数低減効果が見られた。
【0112】
これは、重合速度が大きくなったためか、あるいは重合度の小さい重合体が得られたためか不明であるが、いずれにせよ3,4−エチレンジオキシチオフェン重合の場合は、本添加剤の作用により所定濃度の酸化剤を用い所定重合時間内に得られる導電性組成物の収量が増加するという発明者らによって見出された現象が反映された結果である。
【0113】
また、比較例1との比較から本実施の形態によって特性の改善されたコンデンサが得られていることが明らかであり、本発明の優れていることが実証された。
【0114】
(実施の形態10)
実施の形態9のp−ニトロフェノ−ルに替えて、mーニトロフェノール(A)、p−シアノフェノ−ル(B)、m−ヒドロキシ安息香酸(C)、m−ヒドロキシフェノ−ル(C)を添加した以外は、実施の形態9と同様にして10個のコンデンサを完成させ、実施の形態1と同様の特性評価を行い、それらの平均値を(表1)に示した。
【0115】
なお、導電層形成のために要した浸漬処理回数は、(A)、(B)、(C)とも4回であった。
【0116】
いずれの添加剤の場合も、実施の形態4との比較から明らかなように、導電性組成物充填のために必要な重合処理繰り返し回数の低減が達成できた。
【0117】
また比較例1との比較から明らかなように、特性の大幅に向上したコンデンサが得られていることも明らかであり、本発明の有用性が実証された。
【0118】
(実施の形態11)
実施の形態9のp−ニトロフェノ−ルに替えて、ニトロベンゼン(A)pーニトロ安息香酸(B)、pーニトロベンジルアルコール(C)を添加した以外は、実施の形態6と同様にして10個のコンデンサを完成させ、実施の形態1と同様の特性評価を行い、それらの平均値を(表1)に示した。
【0119】
なお、導電層形成のために要した浸漬処理回数は、(A)、(B)、(C)とも4回であった。
【0120】
いずれの添加剤の場合も、実施の形態4との比較から明らかなように、導電性組成物充填のために必要な重合処理繰り返し回数の低減が達成できた。
【0121】
また比較例1との比較から明らかなように、特性の大幅に向上したコンデンサが得られていることも明らかであり、本発明の有用性が実証された。
【0122】
なお、実施の形態では、ポリピロール、ポリ(3、4ーエチレンジオキシチオフェンアントラキノン)についてはその場重合する方法についてのみ述べたが、予め重合しておき適当な溶媒に溶解または分散媒に分散させたものを用いることもできる。
【0123】
なお、実施の形態では、ポリアニリンについては、可溶性のものを用いる場合について述べたが、ピロール、ポリ(3、4ーエチレンジオキシチオフェンアントラキノン)の場合のように、適当な酸化剤を用いてその場重合して用いることも可能である。
【0124】
なお実施の形態では、ピロール、アニリン及び3、4ーエチレンジオキシチオフェンアントラキノンを繰り返し単位として有する導電性組成物についてのみ言及したが、前二者にあっては置換基を有するもの、また後者にあっては置換基のないものまたは他の置換基を有するものであっても同様に使用することができることは云うまでもない。
【0125】
なお実施の形態では、セパレータについては、マニラ紙を用いた場合についてのみ述べたが、ガラス繊維を含むもの、他の高分子不織布からなるものを用いてもよく、その種類に依存しない。
【0126】
なお、実施の形態では、遷移金属として、鉄(III)が用いられた場合についてのみ述べたが、例えばルテニウム(III)、モリブデン(IV)等、重合性モノマーを酸化することができる酸化還元電位を有する遷移金属をまた同様に用いることができ、本発明はその種類に限定されない。
【0127】
【発明の効果】
以上のように本発明は、誘電体に対向して一対の電極を備え、前記電極の少なくても一方に、アントラキノンスルホン酸基がドープされたポリチオフェンまたはその誘導体で構成される導電層を備えたコンデンサの製造方法を提供するものである。
【0128】
嵩高な分子構造のアニオンがドープされていること、さらにチオフェン誘導体として、3、4ーエチレンジオキシチオフェンが用いられた場合、脱ドープ脱が抑制されることと酸化反応が起こりやすい3、4位がブロックされていることの相乗的な効果で、環境安定性に優れた導電性高分子が得られ、コンデンサの信頼性も向上するという特有の効果を奏する。
【0129】
さらに、フェノール誘導体ならびにニトロベンゼン誘導体を添加することにより、重合反応が促進されるために、導電性高分子からなる導電層の形成を容易にすることができるという特有の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すコンデンサ素子の概念図
【符号の説明】
1 陽極アルミニウムタブ
2 陰極アルミニウムタブ
3 陽極リード
4 陰極リード
5 陽極箔
6 陰極箔
7 導電性セパレータ
8 導電性セパレータ
9 粘着テープ
Claims (10)
- 弁金属表面に酸化被膜を形成する工程と、共役二重結合導電性組成物が分散または溶解された媒体とセパレータとを接触させることにより該共役二重結合導電性組成物を複合化したセパレータを用意する工程と、対極を用意する工程と、前記弁金属電極と対極間に前記セパレータを介在させる工程と、前記弁金属電極と対極間に共役二重結合導電性組成物を形成する工程を有するコンデンサの製造方法。
- 弁金属表面に酸化被膜を形成する工程と、共役二重結合導電性組成物の形成を重合性モノマーと酸化剤とフェノール誘導体を用いたその場化学重合で行い該共役二重結合導電性組成物を複合化したセパレータを用意する工程と、対極を用意する工程と、前記弁金属電極と対極間に前記セパレータを介在させる工程と、前記弁金属電極と対極間に共役二重結合導電性組成物を形成する工程を有するコンデンサの製造方法。
- 弁金属表面に酸化被膜を形成する工程と、共役二重結合導電性組成物の形成を重合性モノマーと酸化剤とニトロベンゼン誘導体を用いたその場化学重合で行い該共役二重結合導電性組成物を複合化したセパレータを用意する工程と、対極を用意する工程と、前記弁金属電極と対極間に前記セパレータを介在させる工程と、前記弁金属電極と対極間に共役二重結合導電性組成物を形成する工程を有するコンデンサの製造方法。
- 弁金属表面に酸化被膜を形成する工程と、共役二重結合導電性組成物を複合化したセパレータを用意する工程と、対極を用意する工程と、前記弁金属電極と対極間に前記セパレータを介在させる工程と、前記弁金属電極と対極間に共役二重結合導電性組成物が分散または溶解された媒体から得られた共役二重結合導電性組成物を形成する工程を有するコンデンサの製造方法。
- 弁金属表面に酸化被膜を形成する工程と、共役二重結合導電性組成物を複合化したセパレータを用意する工程と、対極を用意する工程と、前記弁金属電極と対極間に前記セパレータを介在させる工程と、前記弁金属電極と対極間に重合性モノマーと酸化剤とフェノール誘導体を用いたその場化学重合により共役二重結合導電性組成物を形成
する工程を有するコンデンサの製造方法。 - 弁金属表面に酸化被膜を形成する工程と、共役二重結合導電性組成物を複合化したセパレータを用意する工程と、対極を用意する工程と、前記弁金属電極と対極間に前記セパレータを介在させる工程と、前記弁金属電極と対極間に重合性モノマーと酸化剤とニトロベンゼン誘導体を用いたその場化学重合により共役二重結合導電性組成物を形成する工程を有するコンデンサの製造方法。
- 弁金属が、アルミニウムである請求項1記載のコンデンサの製造方法。
- 共役二重結合導電性組成物が、ポリピロール、ポリエチレンジオキシチオフェンおよびポリアニリンを含む導電性組成物を少なくても一種類含むものである請求項1記載のコンデンサの製造方法。
- セパレータが多孔質薄膜である請求項1記載のコンデンサの製造方法。
- 弁金族電極がエッチド箔で構成され、さらにセパレータを介して対極と捲回された構造を有する請求項1記載のコンデンサの製造方法。
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