JP3894995B2 - Constant velocity joint - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車の駆動力伝達部において、駆動軸と従動軸とを連結する等速ジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車の駆動力伝達部では、駆動軸の回転力を従動軸を介して各車軸へと伝達させるために等速ジョイントが用いられている。
【0003】
この従来技術に係る等速ジョイントとしては、例えば、図13に示されるように、外輪1の内面に軸線方向に沿って3本の円筒形トラック溝2を形成し、その外輪1の内側に配置したトリポート部材3に半径方向の脚軸4を突設し、各脚軸4の外周面に複数のニードルベアリング5を介して球面ローラ6を回転可能に、且つ前記外輪1の軸方向にスライド可能に嵌合し、前記球面ローラ6を前記トラック溝2の両側のローラ案内面7に係合させたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の従来技術に係る等速ジョイントでは、外輪1の軸線に対してトリポート部材3が所定角度傾斜した場合、各球面ローラ6と円筒形のトラック溝2のローラ案内面7とが、図13および図14に示されるように、互いに斜交する関係となり、前記球面ローラ6に正しいころがり運動をさせることができない。
【0005】
すなわち、球面ローラ6は、図13の矢印Aまたは矢印B方向に向かってころがり運動を行おうとするのに対し、トラック溝2は円筒形で外輪1の軸線に略平行であるため、球面ローラ6はトラック溝2に拘束されながら移動することになる。この結果、トラック溝2のローラ案内面7と球面ローラ6との間に発生するすべりによって軸線方向のスラスト力が誘起され、この誘起スラスト力は、外輪1に対するトリポート部材3の傾斜角度が大きくなるに従って大きくなり、円滑に駆動軸の回転力を従動軸に伝達することが困難となる懸念がある。なお、前記誘起スラスト力とは、ローラ案内面7に沿って球面ローラ6が往復運動することによって摩擦抵抗が発生し、前記摩擦抵抗に起因する荷重をいう。
【0006】
このような問題を解決するために、例えば、特開平3−168416号公報に開示された等速ジョイントが知られている。この等速ジョイントは、外輪の内側に軸方向に3本のボール溝が形成され、各ボール溝には3組のボール対がそれぞれ保持器によって保持される。前記外輪の内側にはトリポート部材が組み込まれ、該トリポート部材には前記の隣接するボール対間に配置される半径方向の3本の脚軸が設けられる。それぞれの脚軸には球形表面が形成され、該球形表面と前記ボールとの間に前記球形表面に係合する球形凹部が形成されたボールガイドが設けられる。
【0007】
ところが、特開平3−168416号公報に開示された等速ジョイントでは、外輪の閉塞端に設けられた第1軸とトリポート部材に設けられた第2軸との作動角が大きくなると、バックラッシュに起因する回転方向の振動やいわゆるたたかれ音が発生するおそれがある。なお、前記たたかれ音とは、回転方向のがたによって発生する音をいう。また、組み付ける際にボールが保持器から脱落しやすく、該ボールをボールガイドに保持することが困難で、組付けに高度な技術を要すると共に、組付時間が長くなり作業効率が低下することが懸念される。
【0008】
一方、特開平6−74243号公報には三平面等速度継手が開示されている。この三平面等速度継手では、外部継手部材の内部に内部継手部材が挿入され、該内部継手部材にはトラニオンが設けられる。該トラニオンには複数の球面ボールが設けられ、該球面ボールは前記外部継手部材に形成された長手方向室を形成する側壁に転動自在に構成される。前記球面ボールは前記トラニオンに装着された位置決めばねによって前記トラニオンに保持されている。
【0009】
ところが、この三平面等速度継手も、前記外部継手部材と内部継手部材との作動角が大きくなると、バックラッシュに起因する回転方向の振動やいわゆるたたかれ音が発生するおそれがある。また、組み付ける際には球面ボールをトラニオンに保持することが困難で、組付け作業の効率が低下することが懸念される。
【0010】
本発明はこのような懸念を払拭すべくなされたものであって、誘起スラスト力を低減させることにより一方の伝達軸から他方の伝達軸に向かって駆動力をより一層円滑に伝達し、また、組み付ける際にボール部材が脱落することなく確実に保持することにより組付時間を短縮して作業効率を向上させ、しかも、一方の伝達軸と他方の伝達軸との作動角が大きくなってもバックラッシュに起因する回転方向の振動やたたかれ音の発生を阻止することが可能な等速ジョイントを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、筒状に形成され、その内周面に軸線方向に沿って延在する複数の案内溝が設けられ、一方の伝達軸に連結されたアウタ部材と、該アウタ部材の内部に挿入されて他方の伝達軸に連結されたインナ部材とを有する等速ジョイントにおいて、
前記インナ部材に設けられ、前記案内溝に向かってスパイダ軸が複数形成されたスパイダ部と、
前記インナ部材に設けられ、前記スパイダ軸が挿通される孔部が形成されたホルダと、
前記ホルダの外壁と前記案内溝との間に転動自在に介装された転動部材と、
前記ホルダの孔部を形成する壁面と前記スパイダ軸の外周との間隙に挿入され、前記壁面と前記スパイダ軸とを互いに離間する方向に付勢すると共に前記スパイダ軸の外周に対して摺接自在なばね部材と、
を備え、
前記ホルダの孔部は、断面矩形状を呈し、前記スパイダ軸の外周面と線接触した状態で摺接するとともに、前記案内溝と略平行に互いに対向して形成された一対の当接面と、前記当接面に直交し互いに対向して形成された一対の前記壁面と、から構成されることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、アウタ部材に対してインナ部材が傾動すると、スパイダ軸はばね部材によって弾性的に傾動し、スパイダ部は前記アウタ部材に対して円滑に傾動する。このため、一方の伝達軸に対して他方の伝達軸が傾斜しても回転伝達力を円滑に伝達する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係る等速ジョイントについて、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0014】
図1において、参照符号10は、第1の実施の形態に係る等速ジョイントを示す。この等速ジョイント10は、図示しない第1軸の一端部に一体的に連結されて開口部を有する筒状のアウタカップ(アウタ部材)12と、第2軸14の一端部に固着されて前記アウタカップ12の孔部内に収納されるインナ部材16とから構成される。前記アウタカップ12の内壁面には、軸線方向に沿って延在し、軸心の回りにそれぞれ120°の間隔をおいて3本の案内溝18a〜18cが形成される。前記案内溝18a〜18cは、図2に示すように、前記アウタカップ12の外周に沿って湾曲する天井部20と、前記天井部20の両側に互いに対向して形成され、それぞれの案内溝18a〜18c内の点Cを中心とする側面湾曲部22a、22bとから形成される。なお、前記天井部20を平面状に形成してもよい。
【0015】
前記第2軸14には、図1に示すように、スパイダ30が外嵌され、前記スパイダ30の外周面には、それぞれ前記案内溝18a〜18cに向かい、且つ第2軸14の軸心の回りに約120°の間隔をおいて3本のスパイダ軸26a〜26cが円柱状に膨出形成される。
【0016】
前記スパイダ軸26a〜26cの外周部には、図3並びに図4に示すように、外形形状がロの字状を呈するホルダ34が設けられ、前記ホルダ34の中央部に形成された断面四角形状の孔部32を介してスパイダ軸26a〜26cが挿通自在に設けられる。
【0017】
前記孔部32は、スパイダ軸26a〜26cの外周面に対し線接触した状態で摺動する一対の当接面36a、36bと、該当接面36a、36bに直交する一対の壁面38a、38bとによって構成される。前記一対の当接面36a、36bおよび壁面38a、38bは、それぞれ、相互に対向して形成される。
【0018】
前記ホルダ34は一組の外壁部40a、40bを有し、一方の外壁部40aには前記当接面36a、36bと平行な溝部42a、42bが形成され、他方の外壁部40bには前記当接面36a、36bと平行な溝部42c、42dが形成される。前記溝部42a〜42dの断面はV字状に形成されるが、その溝面は後述するボール部材に対する面圧を軽減するために若干湾曲して形成される(図2参照)。なお、前記溝部42a〜42dの断面形状は、V字状に限定されるものではなく、曲率半径が異なる複数の曲線によって構成された複合曲線または楕円形状に形成してもよい。
【0019】
前記外壁部40a、40bの略中央部には、溝部42aと42b、42cと42dとの間を隔離するストッパ44a、44bが形成される。前記溝部42a、42bと一方の側面湾曲部22aとの間にはそれぞれボール部材(転動部材)46a、46bが転動自在に介装され、前記溝部42c、42dと他方の側面湾曲部22bとの間にはボール部材46c、46dが転動自在に介装される。
【0020】
該ボール部材46a〜46dは前記ホルダ34に形成された溝部42a〜42dの湾曲する溝面の2点で支持される。前記ボール部材46a〜46dは前記ホルダ34の溝部42a〜42dの長手方向に沿って転動自在であると共に、前記ストッパ44a、44bによってその変位範囲が規制される。
【0021】
前記スパイダ軸26a〜26cと前記天井部20との間には、図5に示すように、弾性を有する金属板の如き材料で略コ字状に形成されたフレーム(ばね部材)48が設けられ、前記フレーム48の脚部50a、50bは前記スパイダ軸26a〜26cの外周面と前記ホルダ34の壁面38a、38bとの間に形成された間隙に挿入される。前記フレーム48の両脚部50a、50bは波状に形成されて前記スパイダ軸26a〜26cの外周面および前記ホルダ34の壁面38a、38bに当接し、両者を互いに離間する方向に付勢している。
【0022】
前記フレーム48と前記天井部20との間には弾性を有する金属板の如き材料で形成されたリテーナ52が設けられ、該リテーナ52の側部54a、54bは屈曲して前記ホルダ34の外壁部40a、40bと前記側面湾曲部22a、22bとの間に挿入される(図2、図3参照)。該側部54aには複数の円形状の孔部56a、56bが形成され、側部54bには孔部56c、56dが形成される。
【0023】
前記孔部56a〜56dの直径をボール部材46a〜46dの直径よりも若干小さく形成することにより、前記ボール部材46a〜46dは、前記孔部56a〜56dに転動自在に係合するように設けられる。この場合、孔部56aと56bとの間隔は、図3からも諒解されるとおり、一方のボール部材46bがストッパ44aに当接するとき、他方のボール部材46aが溝部42bから離脱しないように選択されており、孔部56cと56dも同様である。
【0024】
該ボール部材46a〜46dは前記リテーナ52の弾性によって前記溝部42a〜42d側に向かって押圧されている。このため、この等速ジョイント10を組み付ける際、ボール部材46a〜46dは溝部42a〜42dに係合した状態で常時保持されることになり、該ボール部材46a〜46dが溝部42a〜42dから離脱することがないために、全体として等速ジョイント10の組付が容易となる。
【0025】
本発明の実施の形態に係る等速ジョイント10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その動作について説明する。
【0026】
図示しない第1軸が回転すると、その回転力は回転方向によってアウタカップ12の側面湾曲部22a、22bのいずれか一方からボール部材46a、46b(あるいは46c、46d)とホルダ34とを介してスパイダ軸26a〜26cに伝達されることによりスパイダ30が回転し、該スパイダ30に一端部が嵌合する第2軸14が回転するに至る(図1参照)。
【0027】
この場合、図示しない第1軸を有するアウタカップ12の軸線に対して第2軸14が所定角度傾斜すると、スパイダ軸26a〜26cは前記第2軸14の傾動に伴って傾動する。
【0028】
例えば、図2に示すように、スパイダ軸26a〜26cが点Cを中心に傾動した場合、スパイダ軸26a〜26cの外周と線接触しているホルダ34が傾動し、ボール部材46a〜46dが側面湾曲部22a、22b上を転動してスパイダ軸26a〜26cは円滑に傾動する。その際、スパイダ軸26a〜26cに対してホルダ34は常に同じ傾斜角度で追従動作するように設けられている(図2の2点鎖線参照)。
【0029】
すなわち、図10A〜図10Cに示すように、孔部32を介してスパイダ軸26a〜26cに挿通されるホルダ34は、該ホルダ34と案内溝18a〜18cの側面湾曲部22a、22bとの間で転動自在に設けられたボール部材46a〜46dの転動作用下に、前記スパイダ軸26a〜26cの変位に追従して矢印Aまたは矢印B方向に一体的に変位するように設けられている。そして、前記ボール部材46a〜46d、ホルダ34およびスパイダ軸26a〜26c間に力が伝達されるとき、前記力の作用ベクトルS1 、S2 は、図10B並びに図10Cに示されるように、アウタカップ12に対してスパイダ軸26a〜26cとホルダ34が一体的に傾斜した場合であっても、常に同一直線上にあり、且つボール部材46a〜46dの中心とスパイダ軸26a〜26cの軸心との離間間隔(クリアランス)が常に一定となるように設定されている。
【0030】
このように、本実施の形態では、ボール部材46a〜46dからスパイダ軸26a〜26c(あるいはスパイダ軸26a〜26cからボール部材46a〜46d)に対する力の作用ベクトルS1 、S2 が常に同一直線上にあり、且つボール部材46a〜46dの中心とスパイダ軸26a〜26cの軸心との離間間隔(クリアランス)が常に一定となるように設定することにより、無負荷側においてバックラッシュに起因するガタが発生することがなく力が円滑に伝達されるという効果を奏する。
【0031】
これに対して、図11Aおよび図11Bに示される比較例に係る等速ジョイント41では、ボール部材43(負荷側のボール部材43に対し無負荷側のボール部材を参照数字45で示す)、ホルダ47およびスパイダ軸49間に力が伝達されるとき、図11Aの状態では力の作用ベクトルS1 、S2 が直線T1 上にあり、図11Bの状態では力の作用ベクトルS1 、S2 が直線T2 上に存在する。
【0032】
従って、スパイダ軸49が図11Aから図11Bの状態に変位した場合、力の作用ベクトルS1 、S2 はそれぞれ異なる直線T1 、T2 上にあり、しかも、図11Bの状態では、無負荷側のボール部材45と案内溝55並びにホルダ47にそれぞれ形成された溝部51、53との間にクリアランスが発生する。この結果、図11Bにおいて、R1 +R1 ′<R2 +R2 ′という関係が成り立ち、無負荷側では、ボール部材45と溝部51、53との間のクリアランスに起因するガタが発生するという不都合がある。なお、図11Bは、図11Aの状態からスパイダ軸49が下方側に所定量だけ変位した状態を示したものである。
【0033】
従って、図11Aおよび図11Bに示される比較例に係る等速ジョイント41では、ボール部材43(45)からスパイダ軸49(あるいはスパイダ軸49からボール部材43、45)に力が伝達される際にバックラッシュに起因するガタが発生するという問題がある。
【0034】
なお、図2において、スパイダ軸26a〜26cを間にして左右に分離して配設された一方のボール部材46b(46a)と他方のボール部材46d(46c)とは、側面湾曲部22a、22bが内方に向かって円弧状に形成されているため、図2中の下方側に向かって同時且つ水平に転動変位することが阻止される。
【0035】
また、図5中、2点鎖線で示すように、スパイダ軸26a〜26cがフレーム48の一方の脚部50b側に所定角度傾動した場合、スパイダ軸26a〜26cの外周の一部はフレーム48の弾発力に抗して該フレーム48の一方の脚部50bを圧縮してホルダ34の壁面38bに接近し、他の一部はフレーム48の弾発力によって壁面38aから離間する。
【0036】
さらに、スパイダ軸26a〜26cは、ホルダ34の当接面36a、36bと摺動自在に線接触すると共に(図2参照)、フレーム48の脚部50a、50bと摺動自在に係合しているため(図5参照)、該スパイダ軸26a〜26cはホルダ34に対して相対的にその軸線方向(図5中、矢印N方向)に変位自在に設けられている。
【0037】
さらにまた、スパイダ軸26a〜26cが、図3に示すように、その軸心(図3中、点D)を中心に回動した場合、スパイダ軸26a〜26cの外周はホルダ34の当接面36a、36bおよびフレーム48の脚部50a、50bを摺動し、スパイダ軸26a〜26cに無理な力が加わることがなく、該スパイダ軸26a〜26cは円滑に回動する。
【0038】
このように、スパイダ軸26a〜26cをアウタカップ12に対して傾動自在に設けることにより、第1軸と第2軸14との作動角が大きくなっても構成部品間のクリアランスが増大することがなく、バックラッシュに起因する回転方向の振動やたたかれ音の発生を阻止することが可能となる。
【0039】
またさらに、スパイダ軸26a〜26cが傾動する際、該スパイダ軸26a〜26cが案内溝18a〜18cに沿って変位すると、ボール部材46a〜46dは、リテーナ52の孔部56a〜56dに保持されながらホルダ34の溝部42a〜42dおよび案内溝18a〜18cの側面湾曲部22a、22bの両面に沿って転動する。このため、スパイダ軸26a〜26cにかかる誘起スラスト力はボール部材46a〜46dの転がり抵抗だけであり、該スパイダ軸26a〜26cはより少ない抵抗で傾動および変位することが可能である。
【0040】
このとき、図3に示すように、ボール部材46bと46dはストッパ44a、44bに当接してその変位範囲が規制されると共に、それぞれのボール部材46a〜46dはリテーナ52の孔部56a〜56dに係合して互いの相対位置が位置決めされる。この場合、溝部42a〜42dの一方の側(例えば、矢印E方向)にボール部材46a〜46dが変位しても、スパイダ軸26a〜26cがホルダ34の当接面36a、36bに作用する力は常にボール部材46aと46bとの間およびボール部材46cと46dの間であるため、ホルダ34は該ボール部材46a〜46dによってバランスよく支持される。
【0041】
その際、ボール部材46aと46cはホルダ34の端部から若干突出するが、リテーナ52によって該ボール部材46a、46cが保持されているため、このボール部材46a、46cが溝部42a、42cから脱落することが阻止される。従って、ホルダ34の長さが比較的短くても、該ホルダ34はアウタカップ12に対して長い変位範囲を有することができる。
【0042】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る等速ジョイント60を図6および図7に示す。なお、以下に示す実施の形態において、前記第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略し、異なる作用効果についてのみ説明する。
【0043】
この等速ジョイント60のスパイダ軸62a〜62cには該スパイダ軸62a〜62cの軸線方向に直交する孔部64が形成され、該孔部64にはピン部材66が挿入される。該ピン部材66の両端部は前記孔部64から突出した突部67a、67bとして形成され、該突部67a、67bには当該ピン部材66の中央の点Fを中心とする球面68a、68bが形成される。ホルダ34の孔部32を構成する壁部には、前記ピン部材66の球面68a、68bが摺動自在に当接する平面部70a、70bが形成される。なお、前記ピン部材66の直径を所定値に選択することにより、前記球面68a、68bの曲率半径を所定値に設定することができる。
【0044】
スパイダ軸62a〜62cがアウタカップ12に対して所定角度傾動した場合、図6中、2点鎖線で示すように、ピン部材66の球面68a、68bが平面部70a、70bに沿って摺動することにより、スパイダ軸62a〜62cは、点Fを中心として矢印Gまたは矢印H方向に相対的に回動する。また、図7中、2点鎖線で示すように、ピン部材66の球面68a、68bが平面部70a、70bに沿って摺動することにより、スパイダ軸62a〜62cは、点Fを中心として矢印Iまたは矢印J方向に回動する。このように、スパイダ軸62a〜62cは前記アウタカップ12に対して傾動自在であり、その自由度が確保される。
【0045】
次いで、本発明の第3の実施の形態に係る等速ジョイント80を図8に示す。
【0046】
この等速ジョイント80のホルダ82の一方の外壁部40aには溝部83a、83bが形成され、他方の外壁部40bには溝部83c、83dが形成される。前記外壁部40a、40bの両端および中央はストッパ84a〜84fとして形成され、従って、前記溝部83aと83b、83cと83dはストッパ84b、84eによって隔離される。各溝部83a〜83dには、ボール部材46a〜46dがそれぞれ一つずつ転動自在に設けられる。
【0047】
図8から容易に諒解されるように、スパイダ軸26a〜26cにアウタカップ12の周方向(図8中、矢印K、L方向)の力が加わったとき、該スパイダ軸26a〜26cがホルダ82の当接面36a、36bに作用する力は常にボール部材46aと46bの間およびボール部材46cと46dの間であるため、ホルダ82は該ボール部材46a〜46dによってバランスよく支持される。この結果、図8において、ホルダ82の図示しない軸線と側面湾曲部22a、22bとが、常時略平行となるように保持され、ボール部材46a〜46d周りのクリアランスあるいはホルダ82の変形等に基づいて該ホルダ82が矢印Kまたは矢印L方向側に傾斜することが阻止される。
【0048】
次に、第4の実施の形態に係る等速ジョイント100を図9に示す。
【0049】
この等速ジョイント100のホルダ102の外壁部40a、40bにはそれぞれ溝部103a、103bが形成され、該溝部103a、103bにはそれぞれ複数のボール部材106a〜106fが係合し、該溝部103a、103bを構成する壁部の両端には、ストッパ104a〜104dが形成される。このため、該ストッパ104a〜104dによってボール部材106a〜106fの変位が規制され、前記溝部103a、103bから該ボール部材106a〜106fが脱落することがない。なお、一方の溝部103a(103b)に設けられるボール部材106a〜106c(106d〜106f)の数は、3個に限定されるものではなく、2個以上の複数個であればよい。
【0050】
ここで、図9に基づき、溝部103a、103bに設けられるボール部材106a〜106fの個数を、例えば、6個(片側に3個ずつ並列)に設定した場合を例に挙げて以下説明する。この等速ジョイント100では、スパイダ軸26a〜26cにアウタカップ12の周方向の力が加わったとき、該スパイダ軸26a〜26cは、ホルダ102の当接面36a、36bの点Mを押圧する。
【0051】
その際、ボール部材106a〜106fが溝部103a、103bの端部側、例えば、矢印E方向に変位してボール部材106a、106dが一方のストッパ104a、104cに当接するとき、ボール部材106c、106fの中心は、点Mより他方のストッパ104b、104dの側に位置している。
【0052】
従って、ホルダ102に対してスパイダ軸26a〜26cの押圧力が作用する場合であっても、前記ホルダ102は、6個のボール部材106a〜106fによってバランスよく支持される。この結果、図9において、ホルダ102の図示しない軸線と側面湾曲部22a、22bとが、常時略平行となるように保持される。
【0053】
なお、例えば、図9においてホルダ102を片側2個、合計4個のボール部材106a、106b、106d、106eによって支持し、前記ホルダ102に対して該ホルダ102の内側から負荷が付与された場合であっても、該ホルダ102の一方に配設されたボール部材106b(106a)の反力でホルダ102にかかる回転モーメント(図示せず)は、前記と反対側のホルダ102の他方に配設されたボール部材106d(106e)に対する反力(図示せず)によって打ち消されるため、該ホルダ102が傾斜することがない。
【0054】
上記の実施の形態では、3つのスパイダ軸26a〜26c、62a〜62cが設けられたトリポートタイプの等速ジョイント10、60、80、100を用いて説明しているがこれに限定されるものではなく、例えば、図12に示されるような2つのスパイダ軸26a、26bが設けられたバイポットタイプの等速ジョイント10aにも適用することができることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、以下のような効果ならびに利点が得られる。
【0056】
一方の伝達軸に対して他方の伝達軸に傾斜の自由度があり、また、ボール部材によって少ない抵抗でスパイダ軸を変位させることができるため、従来技術のようにローラ部材のすべりによる摩擦抵抗を発生させることがない。従って、アウタ部材に対し他方の伝達軸の傾斜角度が大きくなっても、スパイダ部に付与される荷重が増大することがなく、誘起スラスト力を低減させることができる。
【0057】
また、リテーナによってボール部材が支持されているため、組付けの際にボール部材が脱落することが阻止され、組付けが容易になり、作業効率が向上する。
【0058】
さらに、複数のボール部材が常にホルダをバランスよく支持するため、該ホルダが案内溝の軸線方向に対して傾斜する懸念もない。
【0059】
さらにまた、アウタ部材に対する他方の伝達軸の傾斜角度が大きくなっても、構成部品間のクリアランスが増大することがなく、バックラッシュに起因する回転方向の振動やいわゆるたたかれ音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る等速ジョイントの縦断面図である。
【図2】図1の等速ジョイントの一部拡大縦断面図である。
【図3】図2の等速ジョイントのIII−III線断面図である。
【図4】図2の等速ジョイントの一部拡大分解斜視図である。
【図5】図2の等速ジョイントのV−V線断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る等速ジョイントを示す一部拡大縦断面図である。
【図7】図6の等速ジョイントのVII−VII線断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る等速ジョイントを示す一部拡大横断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る等速ジョイントを示す一部拡大横断面図である。
【図10】図10A〜図10Cは、それぞれ、図1に示す等速ジョイントにおいて、スパイダ軸に対しホルダが追従変位する状態を示す動作説明図である。
【図11】図11A並びに図11Bは、それぞれ、等速ジョイントの比較例を用いた動作説明図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る等速ジョイントをバイポットタイプに適用した縦断面図である。
【図13】従来技術に係る等速ジョイントを示す一部断面側面図である。
【図14】図13の等速ジョイントに使用される球面ローラがローラ案内溝に対して所定角度傾斜した状態を示す一部拡大概略斜視図である。
【符号の説明】
10、10a、60、80、100…等速ジョイント
18a〜18c…案内溝 22a、22b…側面湾曲部
26a〜26c、62a〜62c…スパイダ軸
30…スパイダ 34、82、102…ホルダ
36a、36b…当接面 38a、38b…壁面
42a〜42d…溝部
44a、44b、84a〜84f、104a〜104d…ストッパ
46a〜46d、106a〜106f…ボール部材
48…フレーム 52…リテーナ
67a、67b…突部 68a、68b…球面
70a、70b…平面部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to, for example, a constant velocity joint that connects a drive shaft and a driven shaft in a driving force transmission unit of an automobile.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a driving force transmission unit of an automobile, a constant velocity joint is used to transmit the rotational force of the driving shaft to each axle via a driven shaft.
[0003]
As a constant velocity joint according to this prior art, for example, as shown in FIG. 13, three
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the constant velocity joint according to the prior art, when the
[0005]
That is, the
[0006]
In order to solve such a problem, for example, a constant velocity joint disclosed in JP-A-3-168416 is known. In this constant velocity joint, three ball grooves are formed in the axial direction on the inner side of the outer ring, and three ball pairs are held in the respective ball grooves by cages. A tripart member is incorporated inside the outer ring, and the tripart member is provided with three radial leg shafts arranged between the adjacent pairs of balls. A spherical surface is formed on each leg shaft, and a ball guide is formed between the spherical surface and the ball. The ball guide has a spherical recess that engages with the spherical surface.
[0007]
However, in the constant velocity joint disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 3-168416, if the operating angle between the first shaft provided at the closed end of the outer ring and the second shaft provided at the tripod member increases, backlash occurs. There is a risk of causing vibration in the rotational direction and so-called beating noise. In addition, the said beating sound means the sound which generate | occur | produces by play in a rotation direction. In addition, the ball is easy to drop off from the cage during assembly, and it is difficult to hold the ball on the ball guide, so that advanced technology is required for assembly, and the assembly time becomes longer and work efficiency is lowered. Concerned.
[0008]
On the other hand, JP-A-6-74243 discloses a three-plane constant velocity joint. In this three-plane constant velocity joint, the inner joint member is inserted into the outer joint member, and the inner joint member is provided with a trunnion. The trunnion is provided with a plurality of spherical balls, and the spherical balls are configured to be rollable on a side wall forming a longitudinal chamber formed in the outer joint member. The spherical ball is held on the trunnion by a positioning spring mounted on the trunnion.
[0009]
However, in this three-plane constant velocity joint, if the operating angle between the outer joint member and the inner joint member becomes large, vibration in the rotational direction and so-called beating noise may occur due to backlash. In addition, when assembling, it is difficult to hold the spherical ball on the trunnion, and there is a concern that the efficiency of the assembling work is reduced.
[0010]
The present invention was made to eliminate such a concern, and by reducing the induced thrust force, the driving force is more smoothly transmitted from one transmission shaft to the other transmission shaft, and When assembling, the ball member is securely held without dropping, shortening the assembling time and improving work efficiency, and even if the operating angle between one transmission shaft and the other transmission shaft increases, It is an object of the present invention to provide a constant velocity joint capable of preventing the occurrence of vibrations in the rotational direction and tapping noise caused by rush.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-described object, the present invention is an outer member that is formed in a cylindrical shape, provided with a plurality of guide grooves extending along the axial direction on its inner peripheral surface, and connected to one transmission shaft. And a constant velocity joint having an inner member inserted into the outer member and connected to the other transmission shaft,
A spider portion provided on the inner member, and having a plurality of spider shafts formed toward the guide groove;
A holder provided in the inner member and formed with a hole through which the spider shaft is inserted;
A rolling member interposed between the outer wall of the holder and the guide groove so as to be freely rollable;
The holder is inserted into a gap between the wall surface forming the hole portion of the holder and the outer periphery of the spider shaft, urges the wall surface and the spider shaft in a direction away from each other, and is slidable in contact with the outer periphery of the spider shaft. A spring member;
With,
The hole portion of the holder has a rectangular cross section, is in sliding contact with the outer peripheral surface of the spider shaft, and a pair of contact surfaces formed to face each other substantially parallel to the guide groove; A pair of wall surfaces that are orthogonal to the contact surface and are opposed to each other.It is characterized by that.
[0012]
According to the present invention, when the inner member tilts with respect to the outer member, the spider shaft is elastically tilted by the spring member, and the spider portion tilts smoothly with respect to the outer member. For this reason, even if the other transmission shaft is inclined with respect to one transmission shaft, the rotational transmission force is smoothly transmitted.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A preferred embodiment of the constant velocity joint according to the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings.
[0014]
In FIG. 1,
[0015]
As shown in FIG. 1, a
[0016]
As shown in FIG. 3 and FIG. 4, a
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
[0020]
The
[0021]
Between the
[0022]
A
[0023]
By forming the diameters of the
[0024]
The
[0025]
The constant velocity joint 10 according to the embodiment of the present invention is basically configured as described above. Next, the operation thereof will be described.
[0026]
When a first shaft (not shown) is rotated, the rotational force depends on the rotation direction from either one of the side curved
[0027]
In this case, when the
[0028]
For example, as shown in FIG. 2, when the
[0029]
That is, as shown in FIGS. 10A to 10C, the
[0030]
Thus, in the present embodiment, force action vector S from
[0031]
On the other hand, in the constant velocity joint 41 according to the comparative example shown in FIGS. 11A and 11B, a ball member 43 (a non-load side ball member is indicated by a
[0032]
Therefore, when the
[0033]
Therefore, in the constant velocity joint 41 according to the comparative example shown in FIGS. 11A and 11B, when force is transmitted from the ball member 43 (45) to the spider shaft 49 (or from the
[0034]
In FIG. 2, one
[0035]
5, when the
[0036]
Further, the
[0037]
Furthermore, as shown in FIG. 3, when the
[0038]
Thus, by providing the
[0039]
Furthermore, when the
[0040]
At this time, as shown in FIG. 3, the
[0041]
At this time, the
[0042]
Next, a constant velocity joint 60 according to a second embodiment of the present invention is shown in FIGS. In the embodiment described below, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, detailed description thereof will be omitted, and only different operational effects will be described.
[0043]
A
[0044]
When the
[0045]
Next, a constant velocity joint 80 according to a third embodiment of the present invention is shown in FIG.
[0046]
[0047]
As can be easily understood from FIG. 8, when a force in the circumferential direction of the outer cup 12 (in the directions of arrows K and L in FIG. 8) is applied to the
[0048]
Next, a constant velocity joint 100 according to a fourth embodiment is shown in FIG.
[0049]
The
[0050]
Here, based on FIG. 9, the case where the number of
[0051]
At this time, when the
[0052]
Therefore, even when the pressing force of the
[0053]
For example, in FIG. 9, the
[0054]
In the above embodiment, the triport type constant velocity joints 10, 60, 80, 100 provided with the three
[0055]
【The invention's effect】
According to the present invention, the following effects and advantages can be obtained.
[0056]
The other transmission shaft has a degree of freedom of inclination with respect to one transmission shaft, and the spider shaft can be displaced with less resistance by the ball member, so that the frictional resistance caused by sliding of the roller member as in the prior art is reduced. It does not occur. Therefore, even if the inclination angle of the other transmission shaft with respect to the outer member increases, the load applied to the spider portion does not increase and the induced thrust force can be reduced.
[0057]
Further, since the ball member is supported by the retainer, the ball member is prevented from falling off during assembly, and the assembly is facilitated, and the working efficiency is improved.
[0058]
Further, since the plurality of ball members always support the holder in a balanced manner, there is no fear that the holder is inclined with respect to the axial direction of the guide groove.
[0059]
Furthermore, even if the inclination angle of the other transmission shaft with respect to the outer member is increased, the clearance between the components does not increase, preventing the occurrence of rotational vibration and so-called beating noise caused by backlash. can do.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a constant velocity joint according to a first embodiment of the present invention.
2 is a partially enlarged longitudinal sectional view of the constant velocity joint of FIG. 1. FIG.
3 is a cross-sectional view of the constant velocity joint of FIG. 2 taken along the line III-III.
4 is a partially enlarged exploded perspective view of the constant velocity joint of FIG. 2;
5 is a cross-sectional view of the constant velocity joint of FIG. 2 taken along the line VV.
FIG. 6 is a partially enlarged longitudinal sectional view showing a constant velocity joint according to a second embodiment of the present invention.
7 is a cross-sectional view of the constant velocity joint of FIG. 6 taken along line VII-VII.
FIG. 8 is a partially enlarged cross-sectional view showing a constant velocity joint according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a partially enlarged cross-sectional view showing a constant velocity joint according to a fourth embodiment of the present invention.
10A to 10C are operation explanatory views showing a state in which the holder follows the spider shaft in the constant velocity joint shown in FIG.
FIG. 11A and FIG. 11B are operation explanatory views using comparative examples of constant velocity joints, respectively.
FIG. 12 is a longitudinal sectional view in which the constant velocity joint according to the first embodiment of the present invention is applied to a bipot type.
FIG. 13 is a partial cross-sectional side view showing a constant velocity joint according to the prior art.
14 is a partially enlarged schematic perspective view showing a state in which a spherical roller used in the constant velocity joint of FIG. 13 is inclined at a predetermined angle with respect to the roller guide groove.
[Explanation of symbols]
10, 10a, 60, 80, 100 ... constant velocity joint
18a to 18c ... guide
26a-26c, 62a-62c ... Spider shaft
30 ...
36a, 36b ...
42a-42d ... Groove
44a, 44b, 84a to 84f, 104a to 104d ... stopper
46a-46d, 106a-106f ... Ball member
48 ...
67a, 67b ...
70a, 70b ... plane part
Claims (4)
前記インナ部材に設けられ、前記案内溝に向かってスパイダ軸が複数形成されたスパイダ部と、
前記インナ部材に設けられ、前記スパイダ軸が挿通される孔部が形成されたホルダと、
前記ホルダの外壁と前記案内溝との間に転動自在に介装された転動部材と、
前記ホルダの孔部を形成する壁面と前記スパイダ軸の外周との間隙に挿入され、前記壁面と前記スパイダ軸とを互いに離間する方向に付勢すると共に前記スパイダ軸の外周に対して摺接自在なばね部材と、
を備え、
前記ホルダの孔部は、断面矩形状を呈し、前記スパイダ軸の外周面と線接触した状態で摺接するとともに、前記案内溝と略平行に互いに対向して形成された一対の当接面と、前記当接面に直交し互いに対向して形成された一対の前記壁面と、から構成されることを特徴とする等速ジョイント。A plurality of guide grooves that are formed in a cylindrical shape and extend along the axial direction are provided on the inner peripheral surface thereof, an outer member that is coupled to one transmission shaft, and the other inserted into the outer member In a constant velocity joint having an inner member connected to a transmission shaft,
A spider portion provided on the inner member, and having a plurality of spider shafts formed toward the guide groove;
A holder provided in the inner member and formed with a hole through which the spider shaft is inserted;
A rolling member interposed between the outer wall of the holder and the guide groove so as to be freely rollable;
The holder is inserted into a gap between the wall surface forming the hole portion of the holder and the outer periphery of the spider shaft, urges the wall surface and the spider shaft in a direction away from each other, and is slidable in contact with the outer periphery of the spider shaft. A spring member;
Equipped with a,
The hole portion of the holder has a rectangular cross section, is in sliding contact with the outer peripheral surface of the spider shaft, and a pair of contact surfaces formed to face each other substantially parallel to the guide groove; constant velocity joint, wherein Rukoto is composed of a pair of wall surfaces perpendicular to the abutment surface is formed to face each other.
前記インナ部材に設けられ、前記案内溝に向かって略円柱形状のスパイダ軸が複数形成されたスパイダ部と、
前記インナ部材に設けられ、前記スパイダ軸が挿通される孔部が形成されたホルダと、
前記ホルダの外壁と前記案内溝との間に転動自在に介装された転動部材と、
前記スパイダ軸に設けられ、該スパイダ軸の軸線に対して直交するように形成された突部と、
を備えることを特徴とする等速ジョイント。A plurality of guide grooves that are formed in a cylindrical shape and extend along the axial direction are provided on the inner peripheral surface thereof, an outer member that is coupled to one transmission shaft, and the other inserted into the outer member In a constant velocity joint having an inner member connected to a transmission shaft,
A spider portion provided on the inner member, and having a plurality of substantially cylindrical spider shafts formed toward the guide groove;
A holder provided in the inner member and formed with a hole through which the spider shaft is inserted;
A rolling member interposed between the outer wall of the holder and the guide groove so as to be freely rollable;
A protrusion provided on the spider shaft and formed to be orthogonal to the axis of the spider shaft;
A constant velocity joint comprising:
前記突部の端部には、ホルダの孔部に対して摺接自在な球面が形成されることを特徴とする等速ジョイント。In the constant velocity joint according to claim 2 ,
A constant velocity joint, characterized in that a spherical surface slidable with respect to the hole of the holder is formed at the end of the protrusion.
前記ホルダには、ボール部材に係合する孔部が形成されたリテーナが設けられ、前記リテーナは、弾性を有し、前記ボール部材を前記ホルダに向かって付勢することを特徴とする等速ジョイント。In the constant velocity joint according to claim 1 or 2 ,
The holder is provided with a retainer having a hole that engages with a ball member. The retainer has elasticity and biases the ball member toward the holder. Joint.
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