JP3893293B2 - 偏波レーダ装置およびそのパルス送受信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、偏波面の異なる2つ以上のアンテナで電波を送受信して目標の偏波特性を観測するための偏波レーダ(ポラリメトリックレーダ)に関するもので、特にその距離分解能向上と観測時間の短縮化に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高い距離分解能のレーダ装置として、例えば文献、Donald R. Wehner ,"High-Resolution Radar," second edition, Artech House,pp.197-209,1995 に従来のステップ周波数方式のレーダ装置が示されている。
図6は上記文献に示された従来のステップ周波数方式のレーダ装置を示す構成ブロック図であり、図7は図6の動作を説明するための図である。
【0003】
図6において、1は複数のパルスを送信する送信機、2は後述の制御回路4から入力される周波数制御信号に基づいて周波数を設定した信号を出力するステップ周波数発振器、3は送信機1に対してトリガ信号を発生するパルス変調器である。
【0004】
5は送受信を切り換える送受切換器、6は送受切換器5を介して送信機1から送信される複数のパルスを空間に放射し、また、目標から反射されたパルスを受けるアンテナ、7はアンテナ6からのパルスを受信して受信信号として出力する受信機、8は受信機7からの受信信号を記憶するメモリ、22はメモリ8から読み出されたデータを逆フーリエ変換してレンジプロフィールを求める逆フーリエ変換回路である。制御回路4はステップ周波数発振器2に対して周波数制御信号を出力するとともに、メモリ8に対して送信周波数データを出力する。10は上述の制御回路4、メモリ8および逆フーリエ変換回路22からなる信号処理器である。
【0005】
次に、この従来のステップ周波数方式のレーダ装置の動作について、図6,図7を参照して説明する。ステップ周波数発振器2は、制御回路4から入力される周波数制御信号に基づいて周波数を設定した局部発振器信号を出力する。制御回路4は、各パルス毎に周波数が段階的に変化するように、周波数制御信号を制御して、ステップ周波数発振器2に出力する。この時、第m番目に送信されるパルスの周波数F(m)は、周波数初期値をFo、周波数ステップ値を△Fとして、下記の式(1)に基づいて設定される。ただし、m=1,2,・・・,Mであり、Mは送信パルス数である。
【0006】
【数1】
【0007】
送信機1は、ステップ周波数発振器2の出力を増幅し、パルス変調器3の送信トリガ信号に同期して、周期Tでパルスを繰り返し生成して出力する。送信機1から出力されたパルスは、送受切換器5を介してアンテナ6に給電され、アンテナ6より空間に放射される。
図7(a)は、M個のパルスが周期T秒で放射される様子を、横軸を時刻にして示した図である。
また、図7(b)は、放射される各パルスの周波数を示している。
図7に示すパルス列が一回の観測に用いるパルスの一組である。したがって、一回の観測にはMT秒の時間がかかる。
【0008】
次いで、アンテナ6は、目標から反射されたパルスを受信する。
図7(a)のエコーパルスは、送信されたパルスが目標から反射されて、その反射波がt秒後に受信される様子を表している。目標からのエコーは次のパルスを送信する前に受信される必要があるので、t<Tである。アンテナ6で受信されたパルスは送受切換器5を介して受信機7に出力される。この受信機7に入力されたパルスは、ビデオ信号に周波数変換された後、位相検波及びディジタル変換され、受信信号として信号処理器10に出力される。
【0009】
信号処理器10は、各パルス毎に受信信号を、制御回路4より入力された送信周波数データとともにメモリ8に記憶する。次いで信号処理器10は、メモリ8に記憶された受信信号を各送信周波数毎に読み出し、これらのデータを逆フーリエ変換回路22に送る。逆フーリエ変換回路22は、入力された受信信号に対して逆フーリエ変換処理を実行し、目標のレンジプロファイルを合成する。
この時、距離分解能△Rは、送信されるパルスの周波数ステップ値を△F、パルス数をm、光速をcとして、下記の式(2)で与えられる。
【0010】
【数2】
【0011】
以上のように、上記ステップ周波数方式によれば、システムの瞬時帯域を広げることなく、高い距離分解能を得ることができるが、一回の観測にMT秒の時間がかかる。
【0012】
また、文献 " F.T.Ulaby,C.Elachi, "Polarimetry for Geoscience Applications," Artech House,pp.281−285,1990 に、従来の偏波レーダ装置(ポラリメトリックレーダ)の構成が示されている。
図8は、上記文献に示された従来の偏波レーダ装置を示す構成ブロック図であり、図9は図8の動作を説明するための図である。
【0013】
図8において、11は送信機、12は送受切換器、13は偏波切換器、14は第一偏波送受信アンテナ、15は第二偏波送受信アンテナ、16は受信機、17は散乱行列蓄積器、18は表示器である。
【0014】
次に、図8,図9を参照して従来の偏波レーダ装置の動作について説明する。送信機11で生成した広帯域パルスを、送受切換器12を介して偏波切換器13に送る。偏波切換器13では、第一偏波送受信アンテナ14と第二偏波送受信アンテナ15のうちの第一偏波送受信アンテナ14に送信信号を送る。
【0015】
ここで、第一偏波送受信アンテナ14と第二偏波送受信アンテナ15は、偏波特性が互いに直交するアンテナの組である。例えば、垂直偏波と水平偏波の組や、右旋円偏波と左旋円偏波の組などが上記の直交する二種類の偏波特性としてよく知られている。
【0016】
第一偏波送受信アンテナ14、または、第二偏波送受信アンテナ15から送信された信号は観測対象によって散乱される。これらは第一偏波送受信アンテナ14および第二偏波送受信アンテナ15を介して偏波切換器13に送られる。これらの信号は送受切換器12を介して、それぞれ受信機16に送られる。
受信機で復調された信号は観測対象の反射強度S11, S12の形で、散乱行列蓄積器17に保存される。ここで、Sijは、第j偏波送受信アンテナで送信して第i偏波送受信アンテナで受信して観測された、観測対象の反射係数を表す。
【0017】
同様に、送信機11で生成した広帯域パルスを、送受切換器12を介して偏波切換器13に送り、これを第二偏波送受信アンテナ15から目標に照射して同様の処理を繰り返すことにより、観測対象の反射係数S21,S22を得る。
これを同様に散乱行列蓄積器17に保存する。第一偏波送受信アンテナ14と第二偏波送受信アンテナ15の各時刻の動作モードについて図9に示している。図中のインターバルが、偏波レーダによって取得されるデータS11,S12,S21,S22の一組を得るのに要する処理のひとまとめである。
したがって、偏波レーダによって上記データS11,S12を取得するのに要する時間をT秒とすると、偏波レーダによって上記一組のデータS11,S12,S21,S22を取得するのに要する時間は2T秒である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の偏波レーダ装置に、上記従来のステップ周波数方式を組合わせて、距離分解能の向上を図るには、例えば偏波レーダ装置の構成として、図6のアンテナ6を、図8の偏波切換器13、第一偏波送受信アンテナ14、及び第二偏波送受信アンテナ15とで置き換えた構成とし、図10に示すように、従来の偏波レーダ装置と同様に、第一偏波送受信アンテナと第二偏波送受信アンテナとから、交互に送信を行いつつ、送信パルスの周波数を△Fだけ変化させて行く方法で観測を行うことが考えられる。
ところが、上記のような偏波レーダ装置の構成により、図10に示す方法で観測を行った場合は、一組のデータを得るために2MT秒かかり、観測時間が長くなる。
観測対象とレーダ装置の相対位置が動揺するような場合、即ち、観測対象が移動する場合や、レーダプラットフォームが動揺する等の場合には、この動揺に起因する位相成分が受信パルスに含まれるため、距離分解能が劣化する。
観測時間が長くなるとこの影響が顕著になり、距離分解能の劣化が大きくなるという問題がある。
【0019】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、偏波レーダ装置にステップ周波数方式を組合わせ観測時間の短縮を図り、観測対象とレーダ装置の相対位置が動揺するような場合も距離分解能の劣化を抑えた、偏波レーダ装置を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係わる発明の偏波レーダ装置は、
互いに異なる偏波特性を有する第一の送受信アンテナと第二の送受信アンテナと、上記第一の送受信アンテナと上記第二の送受信アンテナとから同時に互いに異なる周波数のパルスを送信しかつ上記周波数を段階的に変化させてパルスを複数回送信する送信機と、目標から反射されたパルスを上記第一の送受信アンテナおよび上記第二の送受信アンテナで受信し上記受信パルスを周波数によって分離した後に中間周波信号に周波数変換し位相検波した受信信号をA/D変換して出力する受信機と、上記受信信号をメモリに蓄積しその蓄積された上記受信信号から逆フーリエ変換によってレンジプロフィールを求める信号処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0021】
また、請求項2に係わる発明の偏波レーダ装置は、請求項1記載の偏波レーダ装置における送信機が、上記第一の送受信アンテナからは、周波数が一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にM個(Mは整数)のパルスを送信するとともに、同時に、上記第二の送受信アンテナからは、上記第一の送受信アンテナからK番目(Kは2以上、M以下の整数)に送信するパルスと同一の周波数を最初に送信し次いで上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にM−K個のパルスを送信し次いでM−K+2番目に上記第一の送受信アンテナから最初に送信するパルスと同一の周波数のパルスを送信し再び上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にK−2個のパルスを送信することを特徴とする。
【0022】
また、請求項3に係わる発明の偏波レーダ装置は、請求項1記載の偏波レーダ装置における送信機が、上記第一の送受信アンテナからは、周波数が一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番に2N個(Nは整数)のパルスを送信し、同時に、上記第二の送受信アンテナからは、上記第一の送受信アンテナからN+1番目に送信するパルスと同一の周波数を最初に送信し次いで上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にN−1個のパルスを送信し次いでN+1番目に上記第一の送受信アンテナから最初に送信するパルスと同一の周波数のパルスを送信し再び上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にN−1個のパルスを送信することを特徴とする。
【0023】
また、請求項4に係わる発明の偏波レーダ装置のパルス送受信方法は、以下のステップを備えたことを特徴とする、
先ず、互いに異なる偏波特性を有する第一の送受信アンテナと第二の送受信アンテナとから、同時に、互いに異なる周波数のパルスを送信しかつ上記周波数を段階的に変化させてパルスを複数回送信するステップ、
次いで、目標から反射されたパルスを上記第一の送受信アンテナおよび上記第二の送受信アンテナで受信してこれらの受信パルスを周波数によって分離するステップ、
次いで、分離された各受信パルスを中間周波信号に周波数変換しさらに位相検波しA/D変換して受信信号を得るステップ、
次いで、上記受信信号を逆フーリエ変換してレンジプロフィールを求めるステップ。
【0024】
また、請求項5に係わる発明の偏波レーダ装置のパルス送受信方法は、請求項4記載の偏波レーダ装置のパルス送受信方法のパルスを送信するステップが、以下であることを特徴とする、
互いに異なる偏波特性を有する第一の送受信アンテナと第二の送受信アンテナとから、同時に、上記第一の送受信アンテナからは、周波数が一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にM個(Mは整数)のパルスを送信するとともに、上記第二の送受信アンテナからは、上記第一の送受信アンテナからK番目(Kは2以上、M以下の整数)に送信するパルスと同一の周波数を最初に送信し次いで上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にM−K個のパルスを送信し次いでM−K+2番目に上記第一の送受信アンテナから最初に送信するパルスと同一の周波数のパルスを送信し再び上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にK−2個のパルスを送信するステップ。
【0025】
また、請求項6に係わる発明の偏波レーダ装置のパルス送受信方法は、請求項4記載の偏波レーダ装置のパルス送受信方法のパルスを送信するステップが、以下であることを特徴とする、
互いに異なる偏波特性を有する第一の送受信アンテナと第二の送受信アンテナとから、同時に、上記第一の送受信アンテナからは、周波数が一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番に2N個(Nは整数)のパルスを送信するとともに、上記第二の送受信アンテナからは、上記第一の送受信アンテナからN+1番目に送信するパルスと同一の周波数を最初に送信し次いで上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にN−1個のパルスを送信し次いでN+1番目に上記第一の送受信アンテナから最初に送信するパルスと同一の周波数のパルスを送信し再び上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にN−1個のパルスを送信するステップ。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の偏波レーダ装置の実施の形態1を示す構成ブロック図である。
図1において、31と32は複数のパルスを送信する送信機、33と34は後述の制御回路36から入力される周波数制御信号に基づいて周波数を設定した信号を出力するステップ周波数発振器、35は送信機31と送信機32に対してトリガ信号を発生するパルス変調器である。
【0027】
37と38は送受信を切り替える送受切換器、39は送受切換器37を介して送信機31から送信される複数のパルスを空間に放射し、また目標から反射されたパルスを受ける第一偏波送信アンテナ、40は送受切換器38を介して送信機32から送信される複数のパルスを空間に放射し、また目標から反射されたパルスを受ける第二偏波送信アンテナ、43は第一偏波送信アンテナ39と第二偏波送信アンテナ40から送信され、目標から反射されたパルスを受信して受信信号として出力する受信機、44はアンテナ40からのパルスを受信して受信信号として出力する受信機、45は受信機43と受信機44からの受信信号を記憶するメモリ、46はメモリ45から読み出されたデータを逆フーリエ変換してレンジプロフィールを求める逆フーリエ変換回路である。制御回路36はステップ周波数発振器33と34に対して周波数制御信号を出力するとともに、メモリ45に対して送信周波数データを出力する。47は上述の制御回路36、メモリ45および逆フーリエ変換回路46を備えた信号処理器である。
【0028】
図3は、図1の受信機43の内部構成例を示す構成ブロック図である。なお、受信機44についても同様の構成であるので説明を省く。
図3において、431は高周波増幅器、432aと432bはミキサ、433aと433bは帯域通過フィルタ、434aと434bは中間周波増幅器、435aと435bは位相検波器、436aと436bは低域通過フィルタ、437はA/D変換器であり、その他は図1と同様である。
【0029】
次に、図1,図2,図3を参照して、この発明の偏波レーダ装置の実施の形態1の動作について説明する。
ステップ周波数発振器33と34は、制御回路36から入力される周波数制御信号に基づいてそれぞれ周波数を設定した局部発振器信号を同時に出力する。ただし、制御回路36は、ステップ周波数発振器33と34が出力する信号の周波数が互いに異なるように、周波数制御信号を制御する。例えば、送信パルスの周波数は以下の式(3),式(4),式(5)のように設定することができる。
【0030】
制御回路36は、各パルス毎に周波数が段階的に変化するように、周波数制御信号を制御して、ステップ周波数発振器33に出力する。この時、第m番目に送信されるパルスの周波数F1(m)は、周波数初期値をFo、周波数ステップ値を△Fとして、下記の式(3)に基づいて設定される。
但し、m=1,2,・・・,Mであり、Mは送信パルス数である。
【0031】
【数3】
【0032】
同時に、制御回路36は周波数制御信号を制御して、ステップ周波数発振器34から、第m番目に送信されるパルスの周波数F2(m)を下記の式(4),式(5)で表される周波数に設定する。
式(4),式(5)において、Kは2以上、M以下の整数である。
【0033】
【数4】
【0034】
送信機31は、ステップ周波数発振器33の出力を増幅し、パルス変調器35の送信トリガ信号に同期して、周期Tでパルスを繰り返し生成して出力する。
同時に、送信機32は、ステップ周波数発振器34の出力を増幅し、パルス変調器35の送信トリガ信号に同期して、周期Tでパルスを繰り返し生成して出力する。
送信機31から出力されたパルスは、送受切換器37を介して第一偏波送受信アンテナ39に給電され、第一偏波送受信アンテナ39より空間に放射される。これと同時に、送信機32から出力されたパルスは、送受切換器38を介して第二偏波送受信アンテナ40に給電され、第二偏波送受信アンテナ40より空間に放射される。(ST1)
【0035】
図2(a)は、第一偏波送受信アンテナ39よりM個のパルスが周期T秒で放射される様子を、M=8、K=2の場合を例にとって横軸を時刻、縦軸を各パルスの周波数にして示した図である。
また、図2(b)は、同様に第二偏波送受信アンテナ40よりM個のパルスが周期T秒で放射される様子を示している。
図2に示すパルス列が一回の観測に用いるパルスの一組である。第一偏波送受信アンテナ39と、第二偏波送受信アンテナ40はm番目のパルスを同時に送信するため、一回の観測はMT秒の時間で行うことができる。
【0036】
次いで、第一偏波送受信アンテナ39と第二偏波送受信アンテナ40は、目標から反射されたパルスを受信する。この際、いずれのアンテナにおいても、第一偏波送受信アンテナ39と第二偏波送受信アンテナ40から同時に送信されたパルスが目標で反射されたパルスを同時に受信するため、受信機43と受信機44においては、同時に受信したこれらのパルスを分離する必要がある。
この実施の形態1の構成においては、第一偏波送受信アンテナ39と第二偏波送受信アンテナ40が送信したパルスの周波数が異なることを利用し、以下に説明する図3の受信機を介してこれらのパルスを分離する。(ST2)
【0037】
ここで、図3を参照して受信機43の動作について概要を説明する。なお、受信機44についても同様であるので説明を省く。
第一偏波送受信アンテナ39から、送受切換器37を介して受信機43に送られた受信パルスは、まず高周波増幅器431に送られる。高周波増幅器431は入力された受信パルスの振幅を増幅してミキサ432aと432bに送る。ミキサ432aと432bは、それぞれステップ周波数発振器33と34から出力される局部発振器信号と受信信号を混合して、受信信号の周波数を中間周波数帯に変換して出力する。
ステップ周波数発振器33から出力される局部発振器信号は第一偏波送受信アンテナ39から送信されるパルスの周波数に対応しているため、ミキサ432aから出力され、帯域通過フィルタ433aを通過した信号は、第一偏波送受信アンテナ39から送信されて、目標で反射したエコーの成分である。
同様に、ステップ周波数発振器34から出力される局部発振器信号は第二偏波送受信アンテナ40から送信されるパルスの周波数に対応しているため、ミキサ432bから出力され、帯域通過フィルタ433bを通過した信号は、第二偏波送受信アンテナ40から送信されて、目標で反射したエコーの成分である。
【0038】
上記により、第一偏波送受信アンテナ39と第二偏波送受信アンテナ40とから同時に送信されて目標で反射され、第一偏波送受信アンテナによって同時に受信された二つのパルスは分離されて、それぞれ、帯域通過フィルタ433aと433bの出力信号に現れる。
【0039】
次に、帯域通過フィルタ433aと433bの出力信号は、それぞれ中間周波増幅器434aと434bへ送られる。中間周波増幅器434aと434bによって増幅された信号はそれぞれ位相検波器435aと435bに入力される。位相検波器435aと435bは、入力された信号の位相検波を行い、I信号とQ信号をそれぞれ出力する。
位相検波器435aと435bによる位相検波後の信号は、それぞれ低域通過フィルタ436aと436bを通過した後、A/D変換器437によって、ディジタル信号に変換されて、受信機43の出力として出力される。(ST3)
【0040】
上記の動作により、受信機43の出力信号は、観測対象の反射強度S11(m), S12(m)に対応した受信信号である。ここで、Sij(m)は、第j偏波送受信アンテナで送信されたm番目のパルスが第i偏波送受信アンテナで受信して観測された観測対象の反射係数を表す。
また、受信機44は受信機43と同様な動作をし、受信機44の出力信号は、観測対象の反射強度S21(m), S22(m)に対応した受信信号である。
特に、第一偏波送受信アンテナ39と第二偏波送受信アンテナ40の偏波特性が互いに直交する場合は、S11(m), S12(m), S21(m), S22(m)は、周知のように、観測対象の散乱行列の各成分を表す。
【0041】
信号処理器47は、各パルス毎に受信信号を、制御回路36より入力された送信周波数データとともにメモリ45に記憶する。
次いで、信号処理器47は、メモリ45に記憶された受信信号を各偏波チャネル(ここでは、送受偏波の組み合わせのことを偏波チャネルと呼ぶ)、各送信周波数毎に読み出し、これらのデータを逆フーリエ変換回路46に送る。
逆フーリエ変換回路46は、入力された受信信号に対して逆フーリエ変換処理を実行し、各偏波チャネル毎に目標のレンジプロファイルを合成する。(ST4)
【0042】
実施の形態2.
この発明の偏波レーダ装置の実施の形態1の構成においては、第一偏波送受信アンテナ39と第二偏波送受信アンテナ40から同時に送信されるパルスの周波数が互いに異なっていればよいが、ステップ周波数発振器34から、送信されるパルスの数Mが偶数で、M=2N(Nは整数)と表すことができる場合は、第m番目に送信されるパルスの周波数F2(m)を以下の式(6),式(7)で表される周波数に設定することによって、第一偏波送受信アンテナ39と第二偏波送受信アンテナ40から同時に送信されるパルスの周波数差を一定に保つことができる。
【0043】
【数5】
【0044】
図4はこの発明の偏波レーダ装置の実施の形態2の動作を説明するための図である。
式(6),式(7)のように周波数を設定した場合の各パルスの周波数を、M=8(N=4)の場合を例にとって示した図である。
図4(a)は第一偏波送受信アンテナ39よりM(=2N)個のパルスが周期T秒で放射される様子を、横軸を時刻、縦軸を各パルスの周波数にして示した図であって、図2(a)と同一である。
また、図4(b)は、同様に第二偏波送受信アンテナ40よりM(=2N)個のパルスが式(6),式(7)によって設定された周波数で、周期T秒で放射される様子を示している。
【0045】
以上の実施の形態1および実施の形態2によれば、偏波レーダとステップ周波数方式とを組合わせて、偏波レーダの距離分解能を向上する際に、一回の観測に2MT秒かかっていたものを、MT秒に短縮することができるとともに、観測対象とレーダ位置の相対位置が動揺するような場合も距離分解能の劣化を抑えることができる。
【0046】
実施の形態3.
図5はこの発明の偏波レーダ装置のパルス送受信方法の実施の形態3を説明するフローチャートである。
以下のステップを備えたことを特徴とする偏波レーダ装置のパルス送受信方法である。
先ず、ステップ1では、互いに異なる偏波特性を有する第一偏波送信アンテナと第二偏波送信アンテナから同時に互いに異なる周波数のパルスを送信し、かつ周波数を階段的に変化させて順番にパルスを送信し、
次にステップ2では、目標から反射されたパルスを上記第一偏波送信アンテナと第二偏波送信アンテナで受信し、これらの受信パルスを周波数によって分離し、
次にステップ3では、上記分類された各受信パルスを中間周波信号に周波数変換し、更に位相検波、A/D変換をして受信信号を得て、
次にステップ4では、上記受信信号を逆フーリェ変換してレンジプロフィールを求めるものである。
【0047】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4は、この発明の偏波レーダ装置のパルス送受信方法の実施の形態3のステップ1の送信するステップとして以下のステップを備えたことを特徴とするものである。図2と図5及び式(3),式(4),式(5)を参照して、
互いに異なる偏波特性を有する第一の送受信アンテナと第二の送受信アンテナのうち、上記第一の送受信アンテナからは、周波数が一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にM個(Mは整数)のパルスを送信するとともに、
同時に、上記第二の送受信アンテナからは、上記第一の送受信アンテナからK番目(Kは2以上、M以下の整数)に送信するパルスと同一の周波数を最初に送信し、次いで上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にM−K個のパルスを送信し、次いでM−K+2番目に上記第一の送受信アンテナから最初に送信するパルスと同一の周波数のパルスを送信し、再び上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にK−2個のパルスを送信するものである。
【0048】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5は、この発明の偏波レーダ装置のパルス送受信方法の実施の形態3のステップ1の送信するステップとして以下のステップを備えたことを特徴とするものである。図4と図5及び式(3),式(6),式(7)を参照して、互いに異なる偏波特性を有する第一の送受信アンテナと第二の送受信アンテナのうち、上記第一の送受信アンテナからは、周波数が一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番に2N個(Nは整数)のパルスを送信するとともに、
同時に上記第二の送受信アンテナからは、上記第一の送受信アンテナからN+1番目に送信するパルスと同一の周波数を最初に送信し、次いで上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にN−1個のパルスを送信し、次いでN+1番目に上記第一の送受信アンテナから最初に送信するパルスと同一の周波数のパルスを送信し、再び上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にN−1個のパルスを送信するものである。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に係わる発明によれば、互いに異なる偏波特性を有する第一の送受信アンテナと第二の送受信アンテナとから同時に互いに異なる周波数のパルスを送信しかつ上記周波数を段階的に変化させてパルスを複数回送信する送信機と、目標から反射されたパルスを上記第一の送受信アンテナおよび上記第二の送受信アンテナで受信し上記受信パルスを周波数によって分離後に中間周波信号に周波数変換し位相検波した受信信号をA/D変換して出力する受信機と、上記受信信号をメモリを介して逆フーリエ変換によってレンジプロフィールを求める信号処理手段と、を備えることにより、観測時間の短縮を図り、また、観測対象とレーダ装置の相対位置が動揺するような場合も距離分解能の劣化を抑えた、偏波レーダ装置を得ることができる。
【0050】
また、請求項2に係わる発明によれば、請求項1記載の偏波レーダ装置における送信機が、上記第一の送受信アンテナからは、周波数が一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にM個(Mは整数)のパルスを送信するとともに、同時に、上記第二の送受信アンテナからは、上記第一の送受信アンテナからK番目(Kは2以上、M以下の整数)に送信するパルスと同一の周波数を最初に送信し、次いで上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にM−K個のパルスを送信し、次いでM−K+2番目に上記第一の送受信アンテナから最初に送信するパルスと同一の周波数のパルスを送信し、再び上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にK−2個のパルスを送信することにより、観測時間の短縮を図り、また、観測対象とレーダ装置の相対位置が動揺するような場合も距離分解能の劣化を抑えた、偏波レーダ装置を得ることができる。
【0051】
また、請求項3に係わる発明によれば、請求項1記載の偏波レーダ装置における送信機が、上記第一の送受信アンテナからは、周波数が一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番に2N個(Nは整数)のパルスを送信し、同時に、上記第二の送受信アンテナからは、上記第一の送受信アンテナからN+1番目に送信するパルスと同一の周波数を最初に送信し次いで上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にN−1個のパルスを送信し次いでN+1番目に上記第一の送受信アンテナから最初に送信するパルスと同一の周波数のパルスを送信し再び上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にN−1個のパルスを送信することにより、観測時間の短縮を図り、また、観測対象とレーダ装置の相対位置が動揺するような場合も距離分解能の劣化を抑えた、偏波レーダ装置を得ることができる。
【0052】
また、請求項4に係わる発明によれば、請求項4記載の偏波レーダ装置のパルス送受信方法は、以下のステップを備えたことにより、観測時間の短縮を図り、また、観測対象とレーダ装置の相対位置が動揺するような場合も距離分解能の劣化を抑えた、偏波レーダ装置のパルス送受信方法を得ることができる。
先ず、互いに異なる偏波特性を有する第一の送受信アンテナと第二の送受信アンテナとから、同時に、互いに異なる周波数のパルスを送信しかつ上記周波数を段階的に変化させてパルスを複数回送信するステップ、
次いで、目標から反射されたパルスを上記第一の送受信アンテナおよび上記第二の送受信アンテナで受信してこれらの受信パルスを周波数によって分離するステップ、
次いで、分離された各受信パルスを中間周波信号に周波数変換しさらに位相検波しA/D変換して受信信号を得るステップ、
次いで、上記受信信号を逆フーリエ変換してレンジプロフィールを求めるステップ。
【0053】
また、請求項5に係わる発明によれば、請求項4記載の偏波レーダ装置のパルス送受信方法のパルスを送信するステップが、以下のステップを備えたことにより観測時間の短縮を図り、また、観測対象とレーダ装置の相対位置が動揺するような場合も距離分解能の劣化を抑えた、偏波レーダ装置のパルス送受信方法を得ることができる。
互いに異なる偏波特性を有する第一の送受信アンテナと第二の送受信アンテナとから、同時に、上記第一の送受信アンテナからは、周波数が一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にM個(Mは整数)のパルスを送信するとともに、上記第二の送受信アンテナからは、上記第一の送受信アンテナからK番目(Kは2以上、M以下の整数)に送信するパルスと同一の周波数を最初に送信し次いで上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にM−K個のパルスを送信し次いでM−K+2番目に上記第一の送受信アンテナから最初に送信するパルスと同一の周波数のパルスを送信し再び上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にK−2個のパルスを送信するステップ。
【0054】
また、請求項6に係わる発明によれば、請求項4記載の偏波レーダ装置のパルス送受信方法のパルスを送信するステップが、以下のステツプを備えたことにより、観測時間の短縮を図り、また、観測対象とレーダ装置の相対位置が動揺するような場合も距離分解能の劣化を抑えた、偏波レーダ装置のパルス送受信方法を得ることができる。
互いに異なる偏波特性を有する第一の送受信アンテナと第二の送受信アンテナとから、同時に、上記第一の送受信アンテナからは、周波数が一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番に2N個(Nは整数)のパルスを送信するとともに、上記第二の送受信アンテナからは、上記第一の送受信アンテナからN+1番目に送信するパルスと同一の周波数を最初に送信し次いで上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にN−1個のパルスを送信し次いでN+1番目に上記第一の送受信アンテナから最初に送信するパルスと同一の周波数のパルスを送信し再び上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にN−1個のパルスを送信するステップ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の偏波レーダ装置の実施の形態1を示す構成ブロック図である。
【図2】 図1の動作を説明するための図である。
【図3】 図1の受信機の内部構成例を示す構成ブロック図である。
【図4】 この発明の偏波レーダ装置の実施の形態2の動作を説明するための図である。
【図5】 この発明の偏波レーダ装置のパルス送受信方法の実施の形態3を説明するフローチャートである。
【図6】 従来のステップ周波数方式のレーダ装置を示す構成ブロック図である。
【図7】 図6の動作を説明するための図である。
【図8】 従来の偏波レーダ装置を示す構成ブロック図である。
【図9】 図8の動作を説明するための図である。
【図10】 従来の偏波レーダ装置とステップ周波数方式を組合わせた場合の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
31 送信機、 32 送信機、 33 ステップ周波数発振器、 34 ステップ周波数発振器、 35 パルス変調器、 36 制御回路、 37 送受切替器、 38 送受切替器、 39 第一偏波送受信アンテナ、 40 第二偏波送受信アンテナ、 43 受信機、 44 受信機、 45 メモリ、 46 逆フーリエ変換回路、 47 信号処理器、431 高周波増幅器、 432 ミキサ、 433 帯域通過フィルタ、 434 中間周波増幅器、 435 位相検波器、 436 低域通過フィルタ、 437 A/D変換器。
Claims (6)
- 互いに異なる偏波特性を有する第一の送受信アンテナと第二の送受信アンテナと、上記第一の送受信アンテナと上記第二の送受信アンテナとから同時に互いに異なる周波数のパルスを送信しかつ上記周波数を段階的に変化させてパルスを複数回送信する送信機と、目標から反射されたパルスを上記第一の送受信アンテナおよび上記第二の送受信アンテナで受信し上記受信パルスを周波数によって分離した後に中間周波信号に周波数変換し位相検波した受信信号をA/D変換して出力する受信機と、上記受信信号をメモリに蓄積しその蓄積された上記受信信号から逆フーリエ変換によってレンジプロフィールを求める信号処理手段と、を備えることを特徴とする偏波レーダ装置。
- 上記送信機は、
上記第一の送受信アンテナからは、周波数が一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にM個(Mは整数)のパルスを送信するとともに、同時に、上記第二の送受信アンテナからは、上記第一の送受信アンテナからK番目(Kは2以上、M以下の整数)に送信するパルスと同一の周波数を最初に送信し次いで上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にM−K個のパルスを送信し次いでM−K+2番目に上記第一の送受信アンテナから最初に送信するパルスと同一の周波数のパルスを送信し再び上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にK−2個のパルスを送信することを特徴とする請求項1記載の偏波レーダ装置。 - 上記送信機は、
上記第一の送受信アンテナからは、周波数が一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番に2N個(Nは整数)のパルスを送信するとともに、同時に、上記第二の送受信アンテナからは、上記第一の送受信アンテナからN+1番目に送信するパルスと同一の周波数を最初に送信し次いで上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にN−1個のパルスを送信し次いでN+1番目に上記第一の送受信アンテナから最初に送信するパルスと同一の周波数のパルスを送信し再び上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にN−1個のパルスを送信することを特徴とする請求項1記載の偏波レーダ装置。 - 以下のステップを備えたことを特徴とする偏波レーダ装置のパルス送受信方法、
先ず、互いに異なる偏波特性を有する第一の送受信アンテナと第二の送受信アンテナとから、同時に互いに異なる周波数のパルスを送信しかつ上記周波数を段階的に変化させてパルスを複数回送信するステップ、
次いで、目標から反射されたパルスを上記第一の送受信アンテナおよび上記第二の送受信アンテナで受信してこれらの受信パルスを周波数によって分離するステップ、
次いで、分離された各受信パルスを中間周波信号に周波数変換しさらに位相検波しA/D変換して受信信号を得るステップ、
次いで、上記受信信号を逆フーリエ変換してレンジプロフィールを求めるステップ。 - パルスを送信するステップが以下であることを特徴とする請求項4記載の偏波レーダ装置のパルス送受信方法、
互いに異なる偏波特性を有する第一の送受信アンテナと第二の送受信アンテナとから、同時に、上記第一の送受信アンテナからは、周波数が一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にM個(Mは整数)のパルスを送信するとともに、上記第二の送受信アンテナからは、上記第一の送受信アンテナからK番目(Kは2以上、M以下の整数)に送信するパルスと同一の周波数を最初に送信し次いで上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にM−K個のパルスを送信し次いでM−K+2番目に上記第一の送受信アンテナから最初に送信するパルスと同一の周波数のパルスを送信し再び上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にK−2個のパルスを送信するステップ。 - パルスを送信するステップが以下であることを特徴とする請求項4記載の偏波レーダ装置のパルス送受信方法、
互いに異なる偏波特性を有する第一の送受信アンテナと第二の送受信アンテナとから、同時に、上記第一の送受信アンテナからは、周波数が一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番に2N個(Nは整数)のパルスを送信するとともに、上記第二の送受信アンテナからは、上記第一の送受信アンテナからN+1番目に送信するパルスと同一の周波数を最初に送信し次いで上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にN−1個のパルスを送信し次いでN+1番目に上記第一の送受信アンテナから最初に送信するパルスと同一の周波数のパルスを送信し再び上記一定の周波数幅で単調に増加あるいは減少する順番にN−1個のパルスを送信するステップ。
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