以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態としてのテレビ受信機100の構成を示している。このテレビ受信機100は、NTSC方式のビデオ信号を受信し、このNTSC方式のビデオ信号をハイビジョンのビデオ信号に変換し、ハイビジョン方式の表示画像を得るものである。
テレビ受信機100は、マイクロコンピュータを備え、システム全体の動作を制御するためのシステムコントローラ101と、リモートコントロール信号を受信するリモコン受信部102とを有している。リモコン受信部102は、システムコントローラ101に接続され、リモコン送信機103よりユーザの操作に応じて出力されるリモートコントロール信号RMを受信し、その信号RMに対応した操作信号をシステムコントローラ101に供給するように構成されている。
また、テレビ受信機100は、受信アンテナ104と、この受信アンテナ104で捕らえられたテレビ放送信号(RF変調信号)が供給され、選局処理、中間周波増幅処理、検波処理等を行ってNTSC方式のコンポジットビデオ信号SVaを得るチューナ105と、ビデオテープレコーダ(図示せず)で再生されたNTSC方式のコンポジットビデオ信号SVbが供給される入力端子106と、チューナ105より出力されるビデオ信号SVaまたは入力端子106に供給されるビデオ信号SVbを選択的に出力するためのスイッチ回路107とを有している。スイッチ回路107の切り換え動作は、システムコントローラ101によって制御される。
また、テレビ受信機100は、スイッチ回路107より出力されるビデオ信号SVcが供給され、輝度信号Yと搬送色信号Cの分離処理、搬送色信号Cに対する色復調処理等を行って、コンポーネントビデオ信号SVdを得るYC分離・色復調回路108と、ディジタルビデオディスク装置(図示せず)で再生されたNTSC方式のコンポーネントビデオ信号SVeが供給される入力端子109と、YC分離・色復調回路108より出力されるビデオ信号SVdまたは入力端子109に供給されるビデオ信号SVeを選択的に出力するためのスイッチ回路110とを有している。スイッチ回路110の切り換え動作は、システムコントローラ101によって制御される。なお、上述したコンポーネントビデオ信号は、輝度信号Yと、赤色差信号R−Y、青色差信号B−Yとからなっている。
また、テレビ受信機100は、スイッチ回路110より出力されるNTSC方式のコンポーネントビデオ信号VSDをハイビジョンのビデオ信号VHDに変換するビデオ信号変換部111と、このビデオ信号変換部111より出力されるビデオ信号VHDを赤、緑、青の3原色信号に変換するマトリックス回路112と、その3原色信号によるハイビジョン方式の画像を表示するための受像管113とを有している。ここで、ビデオ信号変換部111では、後述するように、ビデオ信号VHDを構成する各画素の信号が線形推定式を使用して求められる。
図1に示すテレビ受信機100の動作を説明する。ユーザのリモコン送信機103の操作によってチューナ105より出力されるビデオ信号SVaに対応する画像表示を行う第1のモードが選択される場合、システムコントローラ101の制御によって、スイッチ回路107からはビデオ信号SVaが出力され、スイッチ回路110からはビデオ信号SVdが出力される。そのため、ビデオ信号変換部111に供給されるビデオ信号VSDはビデオ信号SVaに対応したものとなり、このビデオ信号VSDがビデオ信号変換部111でハイビジョンのビデオ信号VHDに変換される。上述せずも、システムコントローラ101よりビデオ信号変換部111には係数データの切換信号CSWが供給されており、この第1のモードが選択される場合、線形推定式の係数データとしてチューナより出力されるビデオ信号に対応した係数データが使用される。ビデオ信号変換部111より出力されるビデオ信号VHDはマトリックス回路112で3原色信号に変換されて受像管113に供給され、受像管113の画面上にはビデオ信号SVaに対応するハイビジョン方式の画像が表示される。
また、ユーザのリモコン送信機103の操作によって入力端子106に供給されるビデオテープレコーダの再生信号であるビデオ信号SVbに対応する画像表示を行う第2のモードが選択される場合、システムコントローラ101の制御によって、スイッチ回路107からはビデオ信号SVbが出力され、スイッチ回路110からはビデオ信号SVdが出力される。そのため、ビデオ信号変換部111に供給されるビデオ信号VSDはビデオ信号SVbに対応したものとなり、このビデオ信号VSDがビデオ信号変換部111でハイビジョンのビデオ信号VHDに変換される。この場合、線形推定式の係数データとしてビデオテープレコーダより再生されるビデオ信号に対応した係数データが使用される。ビデオ信号変換部111より出力されるビデオ信号VHDはマトリックス回路112で3原色信号に変換されて受像管113に供給され、受像管113の画面上にはビデオ信号SVbに対応するハイビジョン方式の画像が表示される。
また、ユーザのリモコン送信機103の操作によって入力端子109に供給されるディジタルビデオディスク装置の再生信号であるビデオ信号SVeに対応する画像表示を行う第3のモードが選択される場合、システムコントローラ101の制御によって、スイッチ回路110からはビデオ信号SVeが出力される。そのため、ビデオ信号変換部111に供給されるビデオ信号VSDはビデオ信号SVeに対応したものとなり、このビデオ信号VSDがビデオ信号変換部111でハイビジョンのビデオ信号VHDに変換される。この場合、線形推定式の係数データとしてディジタルビデオディスク装置より再生されるビデオ信号に対応した係数データが使用される。ビデオ信号変換部111より出力されるビデオ信号VHDはマトリックス回路112で3原色信号に変換されて受像管113に供給され、受像管113の画面上にはビデオ信号SVeに対応するハイビジョン方式の画像が表示される。
次に、ビデオ信号変換部111の詳細を説明する。図2は、ビデオ信号変換部111の構成例を示している。このビデオ信号変換部111は、NTSC方式のビデオ信号VSDが供給される入力端子121と、このビデオ信号VSDをディジタル信号(以下、「SD画素データ」という)に変換するA/Dコンバータ122とを有している。
また、ビデオ信号変換部111は、A/Dコンバータ122より出力されるSD画素データより、ハイビジョンのビデオ信号VHDを構成する画素データ(以下、「HD画素データ」という)のうち推定しようとする所定のHD画素データに対応した領域のSD画素データを切り出す領域切り出し回路123と、この領域切り出し回路123で切り出されたSD画素データに対してADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)処理を適用して、主に空間内の波形を表すクラス(空間クラス)を決定してクラス情報を出力するADRC回路124とを有している。
図3および図4は、SD画素とHD画素の位置関係を示している。領域切り出し回路123では、例えば図5に示すように、HD画素データyを推定しようとする場合、これらHD画素データyの近傍に位置するSD画素データk1〜k5が切り出される。
ADRC回路124では、領域切り出し回路123で切り出されたSD画素データのレベル分布のパターン化を目的として、各SD画素データを、例えば8ビットデータから2ビットデータに圧縮するような演算が行われる。そして、ADRC回路124からは、各SD画素データに対応した圧縮データ(再量子化コード)qiが空間クラスのクラス情報として出力される。
本来ADRCは、VTR(Video Tape Recorder)向け高性能符号化用に開発された適応的再量子化法であるが、信号レベルの局所的なパターンを短い語長で効率的に表現できるので、本実施の形態では、領域切り出し回路123で切り出されたSD画素データのレベル分布のパターン化に使用している。
ADRC回路124では、領域内のSD画素データの最大値をMAX、その最小値をMIN、領域内のダイナミックレンジをDR(=MAX−MIN+1)、再量子化ビット数をpとすると、領域内の各SD画素データkiに対して、(1)式の演算により再量子化コードqiが得られる。ただし、(1)式において、〔 〕は切り捨て処理を意味している。領域切り出し回路123で、Na個のSD画素データが切り出されるとき、i=1〜Naである。
qi=〔(ki−MIN+0.5)・2p /DR〕 ・・・(1)
また、ビデオ信号変換部111は、A/Dコンバータ122より出力されるSD画素データより、ハイビジョンのビデオ信号VHDを構成するHD画素データのうち推定しようとする所定のHD画素データに対応した領域のSD画素データを切り出す領域切り出し回路125と、この領域切り出し回路125で切り出されたSD画素データより、主に動きの程度を表すためのクラス(動きクラス)を決定してクラス情報を出力する動きクラス決定回路126とを有している。
領域切り出し回路125では、例えば図6に示すように、HD画素データyを推定しようとする場合、これらHD画素データyの近傍に位置する10個のSD画素データm1〜m5,n1〜n5が切り出される。
動きクラス決定回路126では、領域切り出し回路125で切り出されたSD画素データmi,niからフレーム間差分が算出され、さらにその差分の絶対値の平均値に対してしきい値処理が行われて動きの指標である動きクラスのクラス情報MVが出力される。
すなわち、動きクラス決定回路126では、(2)式によって、差分の絶対値の平均値AVが算出される。領域切り出し回路125で、例えば上述したように10個のSD画素データm1〜m5,n1〜n5が切り出されるとき、(2)式におけるNbは5である。
そして、動きクラス決定回路126では、上述したように算出された平均値AVが1個または複数個のしきい値と比較されてクラス情報MVが得られる。例えば、3個のしきい値th1,th2,th3(th1<th2<th3)が用意され、4つの動きクラスを決定する場合、AV≦th1のときはMV=0、th1<AV≦th2のときはMV=1、th2<AV≦th3のときはMV=2、th3<AVのときはMV=3とされる。
また、ビデオ信号変換部111は、ADRC回路124より出力される空間クラスのクラス情報としての再量子化コードqiと、動きクラス決定回路126より出力される動きクラスの情報MVに基づき、推定しようとするHD画素データが属するクラスを示すクラスコードCLを得るためのクラスコード発生回路127を有している。クラスコード発生回路127では、(3)式によって、クラスコードCLの演算が行われる。なお、(3)式において、Naは領域切り出し回路123で切り出されるSD画素データの個数、pはADRC回路124における再量子化ビット数を示している。
また、ビデオ信号変換部111は、後述する推定演算回路で使用される線形推定式の係数データが各クラス毎に記憶されている3個のROMテーブル128a,128b,128cを有している。ROMテーブル128aには、ビデオ信号VSDの信号源がチューナである場合に対応した係数データが記憶されている。ROMテーブル128bには、ビデオ信号VSDの信号源がビデオテープレコーダである場合に対応した係数データが記憶されている。ROMテーブル128cには、ビデオ信号VSDの信号源がディジタルビデオディスク装置である場合に対応した係数データが記憶されている。ROMテーブル128a〜128cにはクラスコード発生回路127より出力されるクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給され、これらROMテーブル128a〜128cからはクラスコードCLに対応した係数データCa,Cb,Ccが読み出される。
また、ビデオ信号変換部111は、ROMテーブル128a,128b,128cより出力される係数データCa,Cb,Ccのいずれかを選択的に取り出すためのスイッチ回路129を有している。ROMテーブル128a,128b,128cの出力側は、それぞれスイッチ回路129のa側、b側、c側の固定端子に接続される。
スイッチ回路129の切り換えはシステムコントローラ101より供給される係数データの切換信号CSW(図1参照)によって制御され、スイッチ回路129より、ビデオ信号VSDが得られる信号源(チューナ、ビデオテープレコーダ、ディジタルビデオディスク装置)に対応した係数データwiが取り出されるようにされる。
すなわち、チューナ105より出力されるビデオ信号SVaに対応する画像表示を行う第1のモードが選択され、ビデオ信号VSDがビデオ信号SVaに対応したものとなる場合、スイッチ回路129はa側に接続される。入力端子106に供給されるビデオテープレコーダの再生信号であるビデオ信号SVbに対応する画像表示を行う第2のモードが選択され、ビデオ信号VSDがビデオ信号SVbに対応したものとなる場合、スイッチ回路129はb側に接続される。さらに入力端子109に供給されるディジタルビデオディスク装置の再生信号であるビデオ信号SVeに対応する画像表示を行う第3のモードが選択され、ビデオ信号VSDがビデオ信号SVeに対応したものとなる場合、スイッチ回路129はc側に接続される。
また、ビデオ信号変換部111は、A/Dコンバータ122より出力されるSD画素データより、ハイビジョンのビデオ信号VHDを構成するHD画素データのうち推定しようとする所定のHD画素データに対応した領域のSD画素データを切り出す領域切り出し回路130と、この領域切り出し回路130で切り出されたSD画素データと上述したスイッチ回路129で取り出される係数データwiとから、推定しようとするHD画素データを演算する推定演算回路131とを有している。
領域切り出し回路130では、例えば図7に示すように、HD画素データyを推定しようとする場合、これらHD画素データyの近傍に位置するSD画素データx1〜x25が切り出される。推定演算回路131では、領域切り出し回路130で切り出されたSD画素データxiと、スイッチ回路129で取り出された係数データwiとから、(4)式の線形推定式によって、推定しようとするHD画素データyが演算される。領域切り出し回路130で、例えば上述したように25個のSD画素データx1〜x25が切り出されるとき、(4)式におけるn、つまりタップ数は25である。
また、ビデオ信号変換部111は、推定演算回路131より順次出力されるHD画素データをアナログ信号に変換してハイビジョンのビデオ信号VHDを得るD/Aコンバータ132と、このビデオ信号VHDを導出する出力端子133とを有している。
図2に示すビデオ信号変換部111の動作を説明する。NTSC方式のビデオ信号VSDがA/Dコンバータ122でディジタル信号に変換されてSD画素データが形成される。ハイビジョンビデオ信号VHDを構成するHD画素データのうち推定しようとする所定のHD画素データyに対応して、A/Dコンバータ122より出力されるSD画素データより領域切り出し回路123で所定領域のSD画素データkiが切り出され、この切り出された各SD画素データkiに対してADRC回路124でADRC処理が施されて空間クラス(主に空間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス情報としての再量子化コードqiが得られる。
また、上述した推定しようとするHD画素データyに対応して、A/Dコンバータ122より出力されるSD画素データより領域切り出し回路125で所定領域のSD画素データmi,niが切り出され、この切り出された各SD画素データmi,niより動きクラス決定回路126で動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス分類)を示すクラス情報MVが得られる。
この動きクラス情報MVと上述したADRC回路124で得られる再量子化コードqiとからクラスコード発生回路127で推定しようとするHD画素データyが属するクラスを示すクラス情報としてのクラスコードCLが得られ、このクラスコードCLがROMテーブル128a〜128cに読み出しアドレス情報として供給され、これらROMテーブル128a〜128cより推定しようとするHD画素データyが属するクラスに対応した係数データCa〜Ccが読み出される。そして、スイッチ回路129の切り換えはシステムコントローラ101より供給される係数データの切換信号CSWによって制御され、スイッチ回路129からは入力端子121に供給されるビデオ信号VSDが得られる信号源に対応した係数データwiが取り出される。
また、上述した推定しようとするHD画素データyに対応して、A/Dコンバータ122より出力されるSD画素データより領域切り出し回路130で所定領域のSD画素データxiが切り出される。そして、推定演算回路131では、その切り出されたSD画素データxiと、上述したようにスイッチ回路129で取り出された係数データwiとから、線形推定式を使用して、推定しようとするHD画素データyが演算される。そして、推定演算回路131より順次出力されるHD画素データyがD/Aコンバータ132によってアナログ信号に変換されてハイビジョンのビデオ信号VHDが得られ、このビデオ信号VHDが出力端子133に導出される。
図2に示すビデオ信号変換部111においては、入力端子121に供給されるビデオ信号VSDが得られる信号源に対応した係数データwiがスイッチ回路129より取り出され、推定しようとするHD画素データyを求めるための線形推定式に用いられるようにしているので、NTSC方式のビデオ信号VSDからハイビジョンのビデオ信号VHDへの変換処理を常に適切に行うことができる利益がある。なお、領域切り出し回路123および領域切り出し回路125が共通に構成され、kiとxiを同じとすることも考えられる。
ところで、ROMテーブル128a〜128cには、上述したように各クラスに対応した線形推定式の係数データが記憶されている。この係数データは、予め学習によって生成されたものである。まず、この学習方法について説明する。(4)式の線形推定式に基づく係数データwi(i=1〜n)を最小自乗法により求める例を示すものとする。一般化した例として、Xを入力データ、Wを予測係数、Yを予測値として、(5)式の観測方程式を考える。この(5)式において、mは学習データ数を示し、nは予測タップの数を示している。
(5)式の観測方程式により収集されたデータに最小自乗法を適用する。この(5)式の観測方程式をもとに、(6)式の残差方程式を考える。
(6)式の残差方程式から、各wiの最確値は、(7)式のe2を最小にする条件が成り立つ場合と考えられる。すなわち、(8)式の条件を考慮すればよいわけである。
つまり、(8)式のiに基づくn個の条件を考え、これを満たすw1,w2,・・・,wnを算出すればよい。そこで、(6)式の残差方程式から、(9)式が得られる。さらに、(9)式と(5)式とから、(10)式が得られる。
そして、(6)式と(10)式とから、(11)式の正規方程式が得られる。
(11)式の正規方程式は、未知数の数nと同じ数の方程式を立てることが可能であるので、各wiの最確値を求めることができる。この場合、掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)等を用いて連立方程式を解くことになる。
図8は、上述した予測係数の学習フローを示している。学習を行うためには、入力信号と予測対象となる教師信号を用意しておく。
まず、ステップST1で、教師信号より得られる予測対象画素値と入力信号より得られる予測タップのn個の画素値との組み合わせを学習データとして生成する。次に、ステップST2で、学習データの生成が終了したか否かを判定し、学習データの生成が終了していないときは、ステップST3でその学習データにおける予測対象画素値が属するクラスを決定する。このクラスの決定は、予測対象画素値に対応して入力信号より得られる所定数の画素値とに基づいて行われ、上述したADRC処理による空間クラス等が決定される。
そして、ステップST4で、各クラス毎に、ステップST1で生成された学習データ、すなわち予測対象画素値と予測タップのn個の画素値とを使用して、(11)式に示すような正規方程式の生成をする。ステップST1〜ステップST3の動作は、学習データの生成が終了するまで繰り返され、多くの学習データが登録された正規方程式が生成される。
ステップST2で学習データの生成が終了したときは、ステップST5で、各クラス毎に生成された正規方程式を解き、各クラス毎のn個の予測係数wiを求める。そして、ステップST6で、クラス別にアドレス分割されたROM等の記憶手段に予測係数wiを登録して、学習フローを終了する。
次に、図2に示したビデオ信号変換部111のROMテーブル128a〜128cに記憶されている各クラス毎の係数データwiを、上述した学習の原理によって予め生成する係数データ生成装置150の詳細を説明する。図9は、係数データ生成装置150の構成例を示している。
この係数データ生成装置150は、教師信号としてのハイビジョンのビデオ信号を構成するHD画素データHD-DAが供給される入力端子151と、このHD画素データHD-DAに対して水平および垂直の間引きフィルタ処理を行って、入力信号としてのNTSC方式のビデオ信号を構成するSD画素データSD-DAを得る信号処理部152とを有している。信号処理部152では、HD画素データHD-DAに対して、垂直間引きフィルタによってフィールド内の垂直方向のライン数が1/2となるように間引き処理されると共に、さらに水平間引きフィルタによって水平方向の画素数が1/2となるように間引き処理される。したがって、SD画素とHD画素の位置関係は、図3および図4に示すようになる。
図10は、垂直間引きフィルタ153の構成例を示している。この垂直間引きフィルタ153は、折り返し歪みを防止するための帯域制限用のトランスバーサルフィルタ153bとラインの間引きを行うための間引き回路153cとが直列接続されて構成されている。トランスバーサルフィルタ153bはラインレベルの4個の遅延素子Dの直列回路と、入力データおよび遅延データに対してフィルタ係数a0〜a4を乗算する5個の乗算器と、この5個の乗算器の出力データを加算する加算器とを有してなり、係数a0〜a4を変更することでフィルタ特性を変化させることができる。間引き回路153cでは、2ラインに1ラインの割合でラインの間引きが行われる。以上の構成において、入力端子153aに供給される入力データはトランスバーサルフィルタ153bで垂直方向の帯域が制限され、その後に間引き回路153cで2ラインに1ラインの割合で間引きが行われる。したがって、出力端子153dには、入力データに対して垂直方向のライン数が1/2とされた出力データが得られる。
図11は、水平間引きフィルタ154の構成例を示している。この水平間引きフィルタ154は、折り返し歪みを防止するための帯域制限用のトランスバーサルフィルタ154bと画素の間引きを行うための間引き回路154cとが直列接続されて構成されている。トランスバーサルフィルタ154bはクロックレベルの4個の遅延素子Dの直列回路と、入力データおよび遅延データに対してフィルタ係数b0〜b4を乗算する5個の乗算器と、この5個の乗算器の出力データを加算する加算器とを有してなり、係数b0〜b4を変更することでフィルタ特性を変化させることができる。間引き回路154cでは、2画素に1画素の割合で画素の間引きが行われる。以上の構成において、入力端子154aに供給される入力データはトランスバーサルフィルタ154bで水平方向の帯域が制限され、その後に間引き回路154cで2画素に1画素の割合で間引きが行われる。したがって、出力端子154dには、入力データに対して水平方向の画素数が1/2とされた出力データが得られる。
また、図9に戻って、係数データ生成装置150は、入力端子151に供給されるHD画素データHD-DAより得られる予測対象画素値としての複数個のHD画素データにそれぞれ対応して、信号処理部152より出力されるSD画素データSD-DAより所定領域のSD画素データを順次切り出す領域切り出し回路155と、この領域切り出し回路155で順次切り出されたSD画素データに対してADRC処理を適用して、主に空間内の波形を表すクラス(空間クラス)を決定してクラス情報を出力するADRC回路156とを有している。
領域切り出し回路155は、上述したビデオ信号変換部111の領域切り出し回路123と同様に構成される。この領域切り出し回路155からは、例えば図5に示すように、予測対象画素値としてのHD画素データyに対応して、このHD画素データyの近傍に位置するSD画素データk1〜k5が切り出される。また、ADRC回路156も、上述したビデオ信号変換部111のADRC回路124と同様に構成される。このADRC回路156からは、予測対象値としての各HD画素データにそれぞれ対応して切り出された所定領域のSD画素データ毎に再量子化コードqiが空間クラスを示すクラス情報として出力される。
また、係数データ生成装置150は、上述した予測対象画素値としての各HD画素データにそれぞれ対応して、信号処理部152より出力されるSD画素データSD-DAより所定領域のSD画素データを順次切り出す領域切り出し回路157と、この領域切り出し回路157で切り出されたSD画素データより、主に動きの程度を表すためのクラス(動きクラス)を決定してクラス情報を出力する動きクラス決定回路158とを有している。
領域切り出し回路157は、上述したビデオ信号変換部111の領域切り出し回路125と同様に構成される。この領域切り出し回路157からは、例えば図6に示すように、予測対象画素値としてのHD画素データyに対応して、このHD画素データyの近傍に位置する10個のSD画素データm1〜m5,n1〜n5が切り出される。また、動きクラス決定回路158も、上述したビデオ信号変換部111の動きクラス決定回路126と同様に構成される。この動きクラス決定回路158からは、予測対象画素値としての各HD画素データにそれぞれ対応して切り出された所定領域のSD画素データ毎に動きの指標である動きクラスのクラス情報MVが出力される。
また、係数データ生成装置150は、ADRC回路156より出力される空間クラスのクラス情報としての再量子化コードqiと、動きクラス決定回路158より出力される動きクラスのクラス情報MVに基づいてクラスコードCLを得るためのクラスコード発生回路159を有している。このクラスコード発生回路159は、上述したビデオ信号変換部111のクラスコード発生回路127と同様に構成される。このクラスコード発生回路127からは、予測対象画素値としての各HD画素データにそれぞれ対応して、そのHD画素データが属するクラスを示すクラスコードCLが出力される。
また、係数データ生成装置150は、上述した予測対象画素値としての各HD画素データにそれぞれ対応して、信号処理部152より出力されるSD画素データSD-DAより予測タップ値としての所定領域のSD画素データを順次切り出す領域切り出し回路160を有している。領域切り出し回路160は、上述したビデオ信号変換部111の領域切り出し回路130と同様に構成される。この領域切り出し回路160からは、例えば図7に示すように、予測対象画素値としてのHD画素データyに対応して、このHD画素データyの近傍に位置する25個のSD画素データx1〜x25が切り出される。
また、係数データ生成装置150は、入力端子151に供給されるHD画素データHD-DAより得られる予測対象画素値としての各HD画素データyと、予測対象画素値としての各HD画素データyにそれぞれ対応して領域切り出し回路160で順次切り出された予測タップ画素値としてのSD画素データxiと、予測対象画素値としての各HD画素データyにそれぞれ対応してクラスコード発生回路159より出力されるクラスコードCLとから、各クラス毎に、n個の係数データwiを生成するための正規方程式((11)式参照)を生成する正規方程式生成回路161を有している。
この場合、1個のHD画素データyとそれに対応するn個の予測タップ画素値との組み合わせで上述した学習データが生成され、したがって生成回路161では多くの学習データが登録された正規方程式が生成される。なお、図示しないが、領域切り出し回路160の前段に時間合わせ用の遅延回路を配置することで、領域切り出し回路160から正規方程式生成回路161に供給されるSD画素データxiのタイミング合わせを行うことができる。
また、係数データ生成装置150は、正規方程式生成回路161で各クラス毎に生成された正規方程式のデータが供給され、各クラス毎に生成された正規方程式を解いて、各クラス毎の係数データ(予測係数)wiを求める予測係数決定回路162と、この求められた係数データwiを記憶するメモリ163とを有している。予測係数決定回路162では、正規方程式が例えば掃き出し法などによって解かれて、係数データwiが求められる。
図9に示す係数データ生成装置150の動作を説明する。入力端子151には教師信号としてのハイビジョンのビデオ信号を構成するHD画素データHD-DAが供給され、そしてこのHD画素データHD-DAに対して信号処理部152で水平および垂直の間引き処理等が行われて入力画像信号としてのNTSC方式のビデオ信号を構成するSD画素データSD-DAが得られる。
また、入力端子151に供給されるHD画素データHD-DAより得られる予測対象画素値としての各HD画素データyにそれぞれ対応して、信号処理部152より出力されるSD画素データから領域切り出し回路155で所定領域のSD画素データkiが順次切り出され、この切り出された各SD画素データkiに対してADRC回路156でADRC処理が施されて空間クラス(主に空間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス情報としての再量子化コードqiが得られる。
また、予測対象画素値としての各HD画素データyにそれぞれ対応して、信号処理部152より出力されるSD画素データから領域切り出し回路157で所定領域のSD画素データmi,niが順次切り出され、この切り出された各SD画素データmi,niより動きクラス決定回路158で動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス分類)を示すクラス情報MVが得られる。そして、このクラス情報MVと上述したADRC回路156で得られる再量子化コードqiとからクラスコード発生回路159で、予測対象画素値としての各HD画素データyが属するクラスを示すクラス情報としてのクラスコードCLが得られる。
また、予測対象画素値としての各HD画素データyにそれぞれ対応して、信号処理部152より出力されるSD画素データから領域切り出し回路160で所定領域のSD画素データxiが順次切り出される。そして、入力端子151に供給されるHD画素データHD-DAより得られる予測対象画素値としての各HD画素データyと、予測対象画素値としての各HD画素データyにそれぞれ対応して領域切り出し回路160で順次切り出された予測タップ画素値としてのSD画素データxiと、予測対象画素値としての各HD画素データyにそれぞれ対応してクラスコード発生回路159より出力されるクラスコードCLとから、正規方程式生成回路161では、各クラス毎に、n個の係数データwiを生成するための正規方程式が生成される。そして、予測係数決定回路162でその正規方程式が解かれ、各クラス毎の係数データwiが求められ、その係数データwiはクラス別にアドレス分割されたメモリ163に記憶される。
このように、図9に示す係数データ生成装置150においては、信号処理部152より出力されるSD画素データSD-DAに対応した係数データwiを生成することができる。上述したように、ビデオ信号変換部111(図2参照)のROMテーブル128aには、入力端子121に供給されるビデオ信号VSDの信号源がチューナである場合に対応した係数データが記憶されているが、このような係数データを得るためには、信号処理部152より出力されるSD画素データSD-DAを、チューナ出力に対応したものとすればよい。
この場合、信号処理部152を、図12に示すように構成することが考えられる。すなわち、輝度信号、赤色差信号、青色差信号よりなるコンポーネント方式のビデオ信号を構成するHD画素データHD-DAが、垂直間引きフィルタ153(図10参照)に供給されてライン数が1/2とされ、その後に水平間引きフィルタ154(図11参照)に供給されて水平方向の画素数が1/2とされ、NTSC方式のビデオ信号を構成するSD画素データに変換される。
また、水平間引きフィルタ154より出力されるSD画素データは色変調・YC合成回路171に供給され、色変調処理、輝度信号と搬送色信号との合成処理等によりコンポジット方式のビデオ信号に変換される。そして、このコンポジット方式のビデオ信号はRF変調回路172で変調されてテレビ放送信号と同等の信号に変換される。
また、RF変調回路172の出力信号はRF復調回路173で復調されてコンポジット方式のビデオ信号に変換される。そして、このコンポジット方式のビデオ信号がYC分離・色復調174に供給され、輝度信号と搬送色信号との分離処理、色復調処理等によりコンポーネント方式のビデオ信号を構成するSD画素データSD-DAが得られる。このSD画素データSD-DAは、RFの変復調を介したものであるため、チューナ出力に対応したものとなる。
また、ビデオ信号変換部111のROMテーブル128bには、入力端子121に供給されるビデオ信号VSDの信号源がビデオテープレコーダである場合に対応した係数データが記憶されているが、このような係数データを得るためには、信号処理部152より出力されるSD画素データSD-DAを、ビデオテープレコーダの再生出力に対応したものとすればよい。
この場合、信号処理部152を、図13に示すように構成することが考えられる。すなわち、HD画素データHD-DAが、垂直間引きフィルタ153に供給されてライン数が1/2とされ、その後に水平間引きフィルタ154に供給されて水平方向の画素数が1/2とされ、NTSC方式のビデオ信号を構成するSD画素データに変換される。そして、この水平間引きフィルタ154より出力されるSD画素データがVTR(ビデオテープレコーダ)録再処理部175に供給され、ビデオテープへの記録再生が行われて、SD画素データSD-DAが得られる。このSD画素データSD-DAは、ビデオテープに対する記録再生を介したものであるため、ビデオテープレコーダの再生出力に対応したものとなる。
また、ビデオ信号変換部111のROMテーブル128cには、入力端子121に供給されるビデオ信号VSDの信号源がディジタルビデオディスク装置である場合に対応した係数データが記憶されているが、このような係数データを得るためには、信号処理部152より出力されるSD画素データSD-DAを、ディジタルビデオディスク装置の再生出力に対応したものとすればよい。
この場合、信号処理部152を、図14に示すように構成することが考えられる。すなわち、HD画素データHD-DAが、垂直間引きフィルタ153に供給されてライン数が1/2とされ、その後に水平間引きフィルタ154に供給されて水平方向の画素数が1/2とされ、NTSC方式のビデオ信号を構成するSD画素データに変換される。
また、水平間引きフィルタ154より出力されるSD画素データがMPEG(Moving Picture Experts Group )エンコーダ176に供給され、ディジタルビデオディスクに記録されているビデオデータと同様のデータ圧縮処理が施される。そして、このMPEGエンコーダ176より出力されるビデオデータがMPEGデコーダ177に供給され、データ伸長処理が施されてSD画素データSD-DAが得られる。このSD画素データSD-DAは、ディジタルビデオディスク装置で採用されるデータ圧縮再生の処理を介したものであるため、ディジタルビデオディスク装置の再生出力に対応したものとなる。
なお、上述した信号処理部152の構成例の他にも、この信号処理部152を所定の信号源に対応した構成とすることで、SD画素データSD-DAをその所定の信号源に対応したものとでき、その所定の信号源に対応した係数データwiを得ることが可能となる。また、間引きフィルタ153,154のフィルタ特性を変化させることで、SD画素データSD-DAの周波数特性を変化させることができ、図9に示す係数データ生成装置150で、周波数特性を異にするビデオ信号に対応した係数データwiを得ることができる。さらに、入力端子151に供給されるHD画素データHD-DAとして、文字画や自然画等の表示内容を異にするものを使用することで、図9に示す係数データ生成装置150で、表示内容を異にするビデオ信号に対応した係数データwiを得ることもできる。
次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。図15は、第2の実施の形態としてのテレビ受信機200の構成を示している。この図15において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
このテレビ受信機200は、図1に示すテレビ受信機100におけるスイッチ回路107,110が取り除かれた構成とされている。また、このテレビ受信機200は、システムコントローラ101Aよりビデオ信号変換部111Aに、ユーザのリモコン送信機103の操作に基づいて係数データの切換信号CSWaが供給されるように構成されている。つまり、ユーザは、リモコン送信機103を操作して、ビデオ信号変換部111Aで使用される係数データを任意に切り換えることが可能とされている。
図16は、ビデオ信号変換部111Aの構成例を示している。この図16において、図2と対応する部分には同一符号を付して示している。このビデオ信号変換部111Aは、ROMテーブル128a,128b,128cの部分を除き、図2に示すビデオ信号変換部111と同様に構成されている。図2に示すビデオ信号変換部111のROMテーブル128d,128e,128fには、それぞれ信号源を異にするビデオ信号に対応した係数データが記憶されていたが、ビデオ信号変換部111AのROMテーブル128d,128e,128fには、それぞれ表示内容を異にするビデオ信号に対応した係数データが記憶されている。
例えば、ROMテープル128dには、文字画を表示するビデオ信号に対応した係数データが記憶され、ROMテーブル128fには自然画を表示するビデオ信号に対応した係数データが記憶され、さらにROMテーブル128eには文字画と自然画とが混合した画像を表示するビデオ信号に対応した係数データが記憶されている。
図15に示すテレビ受信機200の動作を説明する。チューナ105より出力されるNTSC方式のコンポジットビデオ信号SVaはYC分離・色復調回路108に供給され、このYC分離・色復調回路108からはコンポーネント方式のビデオ信号VSDが得られる。このビデオ信号VSDがビデオ信号変換部111でハイビジョンのビデオ信号VHDに変換される。そして、このビデオ信号VHDはマトリックス回路112で3原色信号に変換されて受像管113に供給され、受像管113の画面上にはビデオ信号SVaに対応するハイビジョン方式の画像が表示される。
この場合、ユーザは、リモコン送信機103を操作して、ビデオ信号変換部111Aで使用される係数データを切り換えることができる。したがって、ビデオ信号VSDが文字画を表示するビデオ信号であるときはROMテーブル128dより読み出される係数データCdに切り換え、ビデオ信号VSDが自然画を表示するビデオ信号であるときはROMテーブル128fより読み出される係数データCfに切り換え、さらにビデオ信号VSDが文字画および自然画の混合画像を表示するビデオ信号であるときはROMテーブル128eより読み出される係数データCeに切り換えることで、ビデオ信号変換部111Aにおける変換処理を適切に行わせることが可能となる。
なお、第2の実施の形態において、ビデオ信号変換部111AのROMテーブル128d,128e,128fにそれぞれ表示内容を異にするビデオ信号に対応した係数データを記憶する代わりに、それぞれ周波数特性を異にするビデオ信号に対応した係数データを記憶させ、ユーザが任意に切り換え可能にしてもよい。また、第1の実施の形態において、係数データCa〜Ccの切り換えを、第2の実施の形態のように、ユーザが任意に切り換えできるようにしてもよい。
また、上述実施の形態においては、空間波形を少ないビット数でパターン化する情報圧縮手段として、ADRC回路124を設けることにしたが、これはほんの一例であり、信号波形のパターンの少ないクラスで表現できるような情報圧縮手段であれば何を設けるかは自由であり、例えばDPCM(Differential Pulse Code Modulation)やVQ(Vector Quantization )等の圧縮手段を用いてもよい。
また、上述実施の形態においては、NTSC方式のビデオ信号をハイビジョンのビデオ信号に変換する例を示したが、この発明はそれに限定されるものでなく、線形推定式を使用して第1の画像信号をこの第1の画像信号より画素数の多い第2の画像信号に変換する場合に適用できることは勿論である。
100,200・・・テレビ受信機、101,101A・・・システムコントローラ、102・・・リモコン受信部、103・・・リモコン送信機、104・・・受信アンテナ、105・・・チューナ、106,109・・・入力端子、107,110・・・スイッチ回路、108・・・YC分離・色復調回路、111,111A・・・ビデオ信号変換部、112・・・マトリックス回路、113・・・受像管、121・・・入力端子、122・・・A/Dコンバータ、123,125,130・・・領域切り出し回路、124・・・ADRC回路、126・・・動きクラス決定回路、127・・・クラスコード発生回路、128a〜128f・・・ROMテーブル、129・・・スイッチ回路、131・・・推定演算回路、132・・・D/Aコンバータ、133・・・出力端子、150・・・係数データ生成装置、151・・・入力端子、152・・・信号処理部、153・・・垂直間引きフィルタ、154・・・水平間引きフィルタ、155,157,160・・・領域切り出し回路、156・・・ADRC回路、158・・・動きクラス決定回路、159・・・クラスコード発生回路、161・・・正規方程式生成回路、162・・・予測係数決定回路、163・・・メモリ、171・・・色変調・YC合成回路、172・・・RF変調回路、173・・・RF復調回路、174・・・YC分離・色復調回路、175・・・VTR録再処理部、176・・・MPEGエンコーダ、177・・・MPEGデコーダ