JP3888194B2 - Semiconductor device joint strength evaluation system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体パッケージに搭載された微細な接続用金属突起物(バンプ)の接合部,配線基板に搭載された半導体パッケージ,半導体素子,受動素子部品等の接合部に対し、衝撃を加え、その強度を測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント配線板への電子部品や電子素子の実装,電線と端子との接続等のために、従来よりはんだが用いられている。従来のはんだはSn−Pb共晶はんだ(以下SnPb系と記す)が一般的であったが、近年では環境汚染の問題からPbの全廃が推進されている。従来のSnPb系に代わる材料として、Snをベースに数種類の金属を添加したPbフリーはんだが各種提案されている。例えば、Pbの代わりにAgを含有させたSnAg系,Biを含有させたSnBi系,Znを含有させたSnZn系の各Pbフリーはんだが代表的である。
【0003】
ところで、BGA(ボールグリッドアレイ)パッケージやCSP(チップサイズパッケージ)等の半導体パッケージに搭載されたはんだボール(はんだバンプとも言う)の接合強度,プリント配線基板のような配線基板上に形成された導体パターンに搭載された電子部品の接合強度の大小は、搭載する電子部品の接続信頼性を評価する上で極めて重要である。半導体部品に搭載された配線基板との接続用はんだボール接続部,はんだを介して搭載された電子部品の接合部、あるいはワイヤボンディング部等の微小な接合部の接合強度を評価する方法として、引張試験,せん断試験等が従来より用いられている。せん断試験の例は特開2000−321196に開示されている。図22はその概略を示したもので、接触ツール300で測定物(例えばはんだボール)301をせん断破壊させ、破壊に要した最大荷重をせん断破壊強度として測定する。
【0004】
次に、引張試験方法の1例を図23に示す。測定物301を引張治具400で挟んで上方に引張り、はんだ部を破壊させる。破壊に要した最大荷重を引張破壊強度として測定する。図24は引張り試験のもう一つの例を示したものである。測定プローブ500を加熱して測定物301を最溶融させ、その後冷却して測定物を凝固させる。次に測定プローブ500を上方に引張り、はんだ部を破壊させる。破壊に要した最大荷重を引張破壊強度として測定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記Pbフリーはんだ材を適用した場合、その接続部に対する信頼性確保のための課題が山積されているのが現状である。特に、機器の小型化・携帯化に伴い落下などの衝撃ではんだ接続部が破壊するケースが増えている。このため、Pbフリーはんだ材料を選定する上で接続部の耐衝撃性向上対策が重要になってきている。
【0006】
はんだ接続部の一般的な衝撃性評価は、BGA,CSP等のパッケージ単品を所定のトレー,ケースなどに固定し、所定の高さから床面に落下させ、落下回数に対するはんだボール脱落数をカウントするか、あるいは所定の基板にBGA,CSP等のパッケージを搭載して所定の高さから床面に落下させてパッケージ脱落有無を確認するといった定性的な方法のみで行われていた。図19は単品BGAパッケージに対して行った、リフロー回数に対するボール脱落個数の関係を示したものである。リフローは、ピーク温度260℃で15秒間、窒素フロー中で行った。トレー落下回数は5回である。パッケージのはんだボール搭載部のメタライズ構造はCu/Snめっき、はんだボール組成はSn−3Ag−0.5Cu 製である。はんだボールは260℃ピークで窒素フロー下で搭載した。リフロー条件は前記はんだボール搭載条件と同様である。リフロー回数に対してボール脱落数が増えていく傾向があることが確認できる。しかし、同一条件で同様のサンプルに対する試験結果(図20)に示すように、リフロー回数に対してボール脱落数が増えていく傾向は確認できるけれども、その軌跡は図19と一致しない。これはトレーの落下状態が一定ではないためである。つまり、ある落下時にはトレーが床面に平行に落下、別のある落下時にはトレーの端部が床面に激突、というように、その落下状態が一定にはならない。これでは許容できるリフロー回数を正確に設定することができない。
【0007】
さらに、従来の落下試験法では所定の位置に所定の力を正確に付与することは不可能である。従ってパッケージの構造に起因するはんだボール接合性優劣の評価は行えない。
【0008】
このように、上記落下試験方法は定量的に物理量を正確に測定する評価装置ではないため、信頼性確保のための境界を設けることができなかった。
【0009】
また、従来から行われているせん断破壊強度試験や引張破壊強度試験による評価では、はんだボール衝撃性評価が充分に評価できない問題もあった。図21は上記と同様のパッケージ、及びリフロー条件を用い、リフロー回数に対するせん断破壊強度変化を示したもので、リフロー回数に対するはんだボール脱落数も併せて示した。これによるとはんだボール脱落数が増え、明らかに耐衝撃性が低下しているにもかかわらず、せん断破壊強度はほとんど変化していないことが判る。この傾向は引張試験についても同様である。従って、従来から用いられている接合強度評価方法では衝撃破壊の優劣を評価することは困難である。
【0010】
このように従来から行われている衝撃性評価や接合強度評価装置では、適切な耐衝撃性評価とその接合信頼性向上対策が行えない大きな問題点を抱えていた。
【0011】
本発明の目的は、電子部品や電子素子の接続部の耐衝撃性評価を定量的に行い、長期信頼性を損なうことのない適切な材料選定,接合条件の特定が行える評価装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、半導体装置の所定の位置に衝撃的な力を与えて接合部を破壊させ、その破壊に要したエネルギーを測定することにより解決できる。
【0013】
例えば半導体装置のはんだボール搭載部に一定の加速度運動を行う治具を衝突させて前記はんだボールを接合部から破壊させ、その際、前記はんだボールに衝突する直前の前記治具の速度と、前記はんだボールを接合部から破壊させた直後の前記治具の速度を測定し、前記直後の速度の2乗と前記直前の速度の2乗の差から前記はんだボールの接合部破壊に要したエネルギーを算出し、前記はんだボール接合部の衝撃強度とする半導体実装部衝撃強度評価方法とすることにより達成される。
【0014】
他方、例えば半導体装置のはんだボール搭載部に等速度運動を行う治具を衝撃的に衝突させて前記はんだボールを接合部から破壊させ、前記治具に加わる荷重の変化から前記はんだボールの接合部破壊に要したエネルギーを算出し、前記はんだボール搭載部の接合部の衝撃強度とする半導体実装部衝撃強度評価装置とすることにより達成される。
【0015】
本発明の評価装置は、測定サンプルを搭載するための台と、先端に重りを有するアームと、前記アームを固定・開放可能な固定開放装置を備え、前記アームを任意の角度まで振上げるための振上げアームと、前記重りの運動を調べる回折パターン認識装置と、前記回折パターン認識装置からの信号を処理し前記重りの速度を求める解析装置とを有することを特徴とする。
【0016】
また、ベース板と、前記ベース板に固定されたガイドレールと、前記ガイドレール上を移動可能な状態で取付けられた重りと、前記ベース板に、前記重りと測定サンプルとが接触可能な位置に固定された測定サンプル搭載するための固定プレートとを有することを特徴とする評価装置にある。
【0017】
本発明の評価装置により、上述した評価方法を実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0019】
(実施例1)
図1は本発明の実施例の一つの構成を示したもので光学式速度測定器をもつ衝撃試験機の側面図である。図2は図1の左側方向から見た側面図である。また、図3は右側面から見た振上げ機構の詳細図である。
【0020】
衝撃試験機は主にベース板1と、ベース板1に固定された支柱2と、支柱2の上部に設置された軸受け3(図2に図示)と、その軸受け3に対応する回転軸を有するアーム4と、アーム4の先端に取付けられた重り5と、測定サンプル6を載せる台7と、軸受け3に対応する回転軸と同一回転軸に装備されたアーム4の振上げ角度を測定するための円板8と、アーム4を一時的に固定する電磁マグネット装置9と、レーザー光を利用したアーム4の先端に取付けられた重り5の運動を調べるための回折パターン認識装置10と、その回折パターン認識装置10からの信号を処理して重り5の速度を求める解析装置11と、その解析結果を表示する表示器12と、アーム4の振上げ角度を測定する角度測定器13と、アーム4の振上げ角度を表示する表示器14とから構成される。15ははんだボールである。
【0021】
なお、本実施例の装置は、はんだボール15のせん断を行うことから、アーム系の弾性変形エネルギーは無視できる構造にする必要がある、その為、剛性の高い材質および形状を有するアーム系(アーム4を含めた軸受け3の中心から重り5の先端までを指す)にする必要がある。これにより重り5が測定サンプル6上に接合されたはんだボール15に衝突するとき、アーム系の弾性変形エネルギーは無視できる構造となっている。
【0022】
図3(1)において、アーム系が回転する際の摩擦抵抗を少なくするため、アーム回転軸18と振上げアーム20の回転軸(動力軸19)は別個のものとした。これらの軸の固定は振上げアーム20に取付けられた電磁マグネット9の吸着により行う。これは、振下ろしの際、アームからの切り離しを手動で行うと、ばらつきが生じ、精度の良いデータが取れないためである。従って、上記の電磁マグネット9以外にも機械的な固定・開放機構も装着可能である。図3(2)は左斜め上から見た図である。
【0023】
次にレーザー光を利用した速度測定の原理を説明する。
【0024】
レーザー光を粗面(拡散反射する面;ここでは重りの側面)に当てるとスペックルパターンと呼ばれる干渉縞を生じる。これはレーザー光が粗面に当たる時に微妙に粗面との距離に差ができることにより拡散光に位相差ができる。この位相差によって光の干渉が起き、明と暗の干渉縞となる。この干渉縞は粗面の状態により変化する。粗面が静止していれば干渉縞も静止している。粗面が移動すればこの干渉縞も移動し、粗面が移動することにより粗面の状態も変化する。よって干渉縞の縞模様も変化する。この干渉縞が変化し移動する状態をイメージセンサーで捉える。干渉縞は粗面の材質に影響を受けずに発生するが、センサーへの感度向上のため、白黒のスリット模様の入ったシールを粗面に貼り付けることが望ましい。
【0025】
レーザー光を粗面に当てると反射光が干渉してスペックルパターンとなり、粗面が移動するとパターンも移動するが、この移動量は以下のように測定する。
【0026】
回折パターン認識装置10の受光素子は1次元のイメージセンサーを使用している。イメージセンサーはちょうど受光素子が一定の間隔に並んでいるよう形状をしている。例えば、リセット値がONの時に図4(1)のスペックルパターンがイメージセンサーに入光されたとする。リセット入力がOFFして図4(2)のパターンにイメージセンサーの入光が変化してプラス方向にイメージセンサー1個分(例えば20μm)移動したとすると、20μmの移動量を検出する。
【0027】
次に以上の構成による衝撃試験機の動作を説明する。
【0028】
図1において、回折パターン認識装置10から放射されるレーザー光を遮るように、重り5が通過するように高さ方向において調整されている。
【0029】
まず衝撃試験を行う前の準備から説明する。アーム4を鉛直方向に垂らした状態で測定サンプルを載せる台7に測定サンプル6を載せる。このとき測定サンプル6上のはんだボールが、重り5の先端部のすぐ横でかつ重り5の軌跡上に位置するように位置調整する。このとき角度測定器13でアーム4と重り5が鉛直方向にあることを確認しておく。
【0030】
次に、振上げアーム20に装着された電磁マグネット9をONにしてアーム4を固定し、モーター16の出力をクラッチ17から振上げアーム20に伝達し、電磁マグネット9により吸着されたアーム4も同時に振上げる。
【0031】
振上げ角度の測定はアーム4の回転軸に取付けられた角度測定円板8の回転を角度測定器13により所定の角度まで振上げる。
【0032】
次に、電磁マグネット9での固定を解除するとアーム4は回転運動を開始し、最下点に達したときに測定サンプル上のはんだボールに重り5の先端が衝突し、はんだボール接合部を衝撃的に破壊させる。
【0033】
図5に装置の原理を示す。重り5がはんだボール15に衝突しない場合(空振り)の速度と、はんだボールに衝突し破壊した直後の速度を測定する。このとき速度の測定位置は前者も後者もアームを垂直下にした位置となる。また、上記の速度測定の条件として振上げ角度は同じとする。測定したそれぞれの速度を、アーム系(アーム4を含めたアーム回転軸18の中心から重り5の先端までを指す)の重心位置の速度に換算し、衝突直前のアーム系重心速度をV1、衝突直後のそれをV2とすると、衝撃破壊に要したエネルギーWは、W=1/2×m×(V1の2乗−V2の2乗)で与えられる。mはアーム系の重心位置の重量である。必要に応じて111パーソナルコンピュータにこれらの表示された数値を取込むとデータ管理をすることが可能である。
【0034】
図6は、上記手法で求めた衝撃破壊に要したエネルギー(以下耐衝撃エネルギーと記す)をリフロー回数に対して示したものである。ボール脱落数も併せて示した。測定には重りの重量20グラム、重りの衝突直前の速度は1400mm/sとした。
【0035】
図6によるとせん断破壊強度の傾向とはまったく異なり、ボール脱落数が増加すると耐衝撃エネルギーが減少していく傾向があることが判る。この傾向を詳細に解析すると、ボール脱落がなくてもリフロー回数を増していくと耐衝撃エネルギーがわずかではあるが減少していくことが確認できる。さらに、ボール脱落が始まる条件時(図中のa)に急激に耐衝撃エネルギーが減少していることが判る。すなわち、本衝撃性評価方法によれば、従来のせん断破壊強度試験法や引張破壊強度試験法等では評価が困難であったはんだボール接合部の耐衝撃性評価が充分に行えるといえる。特に図6におけるボール脱落が始まるa点のような領域を見出す事ができるので、長期的なはんだボールの接合信頼性を確保するための条件設定が可能である。つまり、定量的評価が不可能で、かつ測定結果がばらつく落下試験を行わずに衝撃に対する信頼性評価が行える。環境保全のためのPbフリーはんだを用いたパッケージや電子基板搭載部品に対して特に有効である。
【0036】
なお、本発明における衝撃的な外力とは、衝突直前の重りの速度が100mm/s以上であることを指している。このとき、衝撃的な破壊は、破壊に要する時間が0.1ミリ 秒以上1000ミリ秒以下で行われることが望ましい。
【0037】
また本発明において、衝撃破壊はせん断破壊が支配的になる。図33は本発明による試験後のはんだボール形状の代表例を示したものである。外力が加わる方向とは逆向きにはんだボールが延びていることが判る。これはせん断で破壊されていることを示しており、シャルピー試験の曲げ破断とは決定的に異なる。
【0038】
(実施例2)
ところで、実施例1で測定した耐衝撃エネルギーは、厳密にははんだボールの弾性塑性変形エネルギー,はんだボール接合部の接合エネルギーの総和である。
【0039】
そこで、速度解析装置からの信号に対して高速にサンプリングできる装置を装備した衝撃試験機を作製した。図7は前記サンプリング装置42を装備した衝撃試験機100の概略を示した図である。図8はサンプリング装置42によってサンプリングした速度データを時間に対して示したものである。サンプリングデータの記録はパーソナルコンピュータによる。試験条件は上記と同様である。図8中のk点はアーム4の先端の重り5の先端がはんだボールに衝突する直前の速度、図8中のl点はアーム4の先端の重り5の先端がはんだボール接合部を衝撃破壊した直後の速度で、それぞれV1,V2に相当する。
【0040】
また、図8中のα領域は、重り5の先端がはんだボールに衝突してからはんだボールの弾性変形、及びはんだボールの塑性変形時の速度変化に対応する。図8中のβ領域ははんだボール接合部を破壊するのに要した速度変化に対応する。
【0041】
このように、本実施例の装置でははんだボールの弾性塑性変形部、界面破断部とを分離して評価することも可能であるため、純粋にはんだボール接合部の衝撃性に対する接合エネルギーを評価することが可能である。このため、はんだボールの硬さやヤング率等の物理的定数を考慮することなく耐衝撃性評価が行える。
【0042】
さらに、接合部の面積で上記エネルギー値を割れば、耐衝撃エネルギー値の一般化も可能である。
【0043】
また、時間に対する速度変化からパーソナルコンピュータソフトなどを用いて加速度変化に変換することが可能である。このときの加速度の絶対値の最大値から衝撃破壊に要した最大荷重を算出することが可能である。この最大荷重を衝撃強度評価の指標とすることも可能である。
【0044】
(実施例3)
実施例1による衝撃性評価は十分可能である。図9(1),(2)は、アーム4が回転する際に慣性質量や摩擦抵抗によるエネルギー損失を軽減するために図3の振上げ機構の構成を改善した例である。
【0045】
図9(1)は左側面から見た図であり、図9(2)は、正面からアーム系(アーム4を含めた軸受け3の中心から重り5の先端までを指す)を見た図を示す。
【0046】
軸受部の摩擦抵抗を少なくし、より理想的な速度データを得るため、装置に要求されるのは、アーム系(アーム4を含めたアーム回転軸18の中心から重り5の先端までを指す)の重心位置をはんだボールとの衝突位置にできるだけ近づけること、アーム回転軸18周りの慣性質量を少なくすること、また、軸受部に働く摩擦抵抗を下げることが重要である。
【0047】
図9の構造は、図3の角度測定円板8と角度測定器13を重り5に装着するアーム4のアーム回転軸から切り離し、振上げの動力源となるモーター16(この場合両軸モーターを用いる)の他方の軸に角度測定円板8と角度測定器を設置する。また、角度測定円板8と角度測定器13は動力軸19のどの位置にも設置可能である。
【0048】
結果、アーム回転軸18周りの慣性質量が低減し、重心位置をより低い位置にすることが可能となった。また、慣性質量の低減により軸受部の摩擦抵抗の低下が可能となった。
【0049】
アーム4のアーム回転軸18としては転がり軸受を使用しているが、摩擦抵抗を無くす非接触軸受の装着も本装置において有効である。
【0050】
(実施例4)
図10は振上げ角度を手動で設定する機構を有する装置の正面図である。また、図11は図10の破線部を手動振上げアーム21を左斜上方から見た図である。振上げ機構部の構成は、アーム4,アーム回転軸22,軸受3,重り5,電磁マグネット9,手動振上げアーム21,角度調整板24,固定ネジ25を有する。図3と比較して、振上げ機構部の動力源を省きシンプルな構成である。
【0051】
手動振上げアーム21の回転軸とアーム4のアーム回転軸22の中心線は同じであるが、両軸の接続は手動振上げアーム21に装着する電磁マグネット9により、アーム4を吸着することで接続可能である。角度調整板24に施してある角度調整穴26は、手動振上げアーム21の軸中心から円弧状に角度10°毎に数カ所ある。その角度調整穴26は手動振上げアーム21を固定ネジ25により固定するための穴である。また、角度調整穴26はアーム4の振上げ角度に対応している。この角度調整板24の角度調整穴26および手動振上げアーム21と固定ネジ25は位置および穴加工の精度が重要となる。
【0052】
手動振上げの手順について説明する。まず、角度調整板24の任意の角度調整穴26に手動振上げアーム21を振上げ、固定ネジ25で角度調整板24の角度調整穴26に固定する。次にアーム4を指定角度まで手動で振上げ、電磁マグネット9をONにしてアーム4を吸着する。そして電磁マグネットをOFFにしてアーム部を振下ろす。振上げ以外の手順は実施例1と同様である。
【0053】
本実施例の試験装置は、はんだボールの衝撃性評価に用いる装置である。図1および図3を参照。重り5をアーム4に装着したアーム部のアーム回転軸18を支点とし、所定の角度から振下ろす。測定サンプル6上のはんだボール15と重り5が衝突し、はんだボールを破壊して振抜ける。このとき、はんだボール15が破壊した後の接合部を観察するため、重り5が測定サンプル6のはんだボール接合部を2度打ちしないような構造が必要である。
【0054】
図13(1)および(2)に2度打ち防止機構を示す。図13はアーム部を正面から見た図である。図3(2)はアーム部を左側面から見た図である。フック28を機械的に安定した部分に取付ける。振下ろしたアーム部がはんだボール破壊後、振抜ける。この後、フック28を通り抜け、かえし部にアーム4が引っ掛かり、重り5が測定サンプル6のはんだ接合部に接触するのを防止することができる。
【0055】
また、破壊後のはんだボールの状態を観察する必要があるため、はんだボール15の飛散防止を取付ける必要がある。図14にはんだボール飛散防止について説明する。重り5をアーム4に装着したアーム部のアーム回転軸18を支点とし、所定の角度から振下ろす。測定サンプル6上のはんだボール15と重り5が衝突し、はんだボールを破壊して振抜ける。このとき、はんだボール15はアーム部の軌道上にある衝突位置から、アーム部の軌道に対してほぼ接線方向に飛散する。このため、はんだキャッチボックス29を飛散方向に設置する。はんだキャッチボックス29は、アーム部を振下ろしたとき、重り5の先端に接触しない位置に取付ける。はんだボール15が当たる面には衝突の際の衝撃を和らげるショック吸収シート30を貼りつける。また、はんだボールが当たる面には傾斜を設け、はんだボール15が鉛直下方に落下するようにした。その落下したはんだボール15を受ける皿を設け、その受け皿31ははんだキャッチボックス29から分離できる構造とした。
【0056】
本装置の測定サンプルを固定するステージについて図15の説明をする。測定サンプルを載せる台7に測定サンプル6をクリップ32で固定する。これらを総じてステージと呼ぶ。ステージは、測定サンプル6上のはんだボール15と重り5との位置合わせを容易にするため、X軸,Y軸,Z軸,θ軸(回転軸)の調整を可能とした。また、これら調整をCCDカメラ等の画像認識装置とアクチュエータを組合せた自動位置調整機構も位置合わせには効果的である。
【0057】
前記のステージ位置調整に加え、測定サンプル6の固定方法を説明する。図16は、測定サンプル6の側面にクリップ32を矢印方向に押して、測定サンプルを固定する。図17は、サンプルを載せる台7に空気吸入用の穴33(孔)を設け、測定サンプル6を設置する。空気吸入用穴部を負圧にして測定サンプル6を固定する。
【0058】
本実施例の試験装置は、はんだボールの衝撃性評価に用いる装置である。はんだボール15の大きさ、接合強度は測定サンプル6によって変る。このため、重り5の質量,アーム4の材質,アーム4の長さ、図18の重り34のように衝突面に傾斜を設けるなど、はんだボール15の接合強度に合わせて各構成部品を組合せ臨機応変に変更できる機構が望ましい。また、振子の先端に装備された治具を、半導体素子,半導体パッケージ、あるいは配線基板に形成した金属突起物に衝突させ接合部を破壊し、振抜けるとき、治具が金属突起物以外に接触しないような逃げを有する形状の治具とすることが好ましい。
【0059】
(実施例5)
図31は、実施例1〜4の速度変化を測定する方法と異なり、加速度の変化を測定する装置である。測定サンプル6上のはんだボール15の衝撃性評価を目的とした装置であり、アーム4の先端に重り5を装着したアーム部はアーム回転軸18を支点とし、ある角度から振下ろす。このとき測定サンプル6上のはんだボール15は重り5の衝突面の軌道上にある。この重り5に加速度センサー35を取付け、衝突時の加速度の変化を加速度表示器36に表示する。このとき測定した加速度のデータは必要に応じ、パーソナルコンピュータ111に取込み、データ管理が可能である。また、解析ソフト等を用いて測定した加速度のデータから測定サンプル6の評価,解析が可能である。
【0060】
(実施例6)
図32は、はんだボール15に自由落下する重り40を衝突させ、重り40に取付けた加速度センサー35により衝突時の加速度変化を測定する装置である。本実施例の構成は次の通りである。ベース38の上に測定サンプル固定プレート39があり、測定サンプル6をこの測定サンプル固定プレート39に取付ける。ガイドレール41に、上下に摩擦抵抗が小さく移動することが可能なように重り40を取付ける。また、重りには加速度センサー35を装着する。
【0061】
次に実施例7の加速度測定の手順を説明する。加速度センサー35を装着した重り40をある高さから自由落下させて、測定サンプル6のはんだボール15に衝突させる。重り40ははんだボール15を破壊し鉛直下方へ落下する。このとき測定した加速度は、加速度表示器36に表示する。また、このとき測定した加速度のデータは必要に応じ、パーソナルコンピュータ111に取込み、データ管理が可能である。また、解析ソフト等を用いて測定した加速度のデータから測定サンプル6の評価,解析が可能である。この加速度変化は重力加速度を考慮したものである。
【0062】
図25は本発明の実施例の一つのシステム全体構成を示したものである。101は全体の制御装置であり、速度計測器100によってはんだボールに衝突する直前とはんだボールを破壊した直後の速度を計測し、信号処理部103にて信号処理を行い処理された信号をシリアルデータとしてRS232Cケーブル110にてパーソナルコンピュータ111にデータを送信し、パーソナルコンピュータ111でデータの保存,編集が可能なシステムとなっている。
【0063】
速度計測器100は本実施例では、レーザー光のスペクトル変化による計測方式を用いているが、測定対象物によっては、光ファイバー等の利用した計測も可能である。
【0064】
図26に装置操作フローを示す。計測を行うには、まず、制御装置101の電源102にて装置全体の電源をONし、装置をたちあげる(ステップ112)。
【0065】
それと共に、パーソナルコンピュータも起動し、計測データを収集するソフトを起動する。起動すると、図27の起動時設定画面が表示される。ここで、パーソナルコンピュータ111側の受けるCOMポートを135にて設定を行う。この設定は基本的にパーソナルコンピュータの初期起動時のみの作業となる。137のコメントには、測定条件等を入力することにより、編集時の有効な情報源となる。設定等が終了後、測定開始133をクリックすることにより、計測データを取込む事が可能となる(ステップ113)。
【0066】
本ソフトはデータ収集のみを目的にした基本的なもので、データ収集のみでなく、本実施例で記載した、制御装置の手動で設定,操作している箇所をソフト的に処理することも可能である。
【0067】
次に、空振りでのデータ精度の確認を行う。アーム部(重り5を先端に装着したアーム4を示す)を、垂直下で静止させた状態にし、電磁マグネット9を104にてONし、アーム部を吸着させ振上げ可能な状態にする。次に、クラッチ17を106にてONし、振上げ用モーター16と、アーム回転軸18を接続し、振上げ可能な状態となる(ステップ114)。
【0068】
振上げたい角度を105にて設定し、108をONにすることにより、アーム部がモーター16にて自動で設定角まで駆動し、振上げられ、自動停止する(ステップ115,116)。
【0069】
停止角を確認後、電磁マグネット9をOFFすることにより、アーム部が電磁マグネット9から切り離され、空振り状態での速度データをパーソナルコンピュータ111に取込む(ステップ118)。初期段階、若しくは使用している間の較正等を目的に場合によって空振りでのデータ精度を確認する(ステップ119)。
【0070】
本実施例では、モーターでの自動振上げ機構を示しているが、図10,図11のような機構にすることにより、手動で振上げる事も可能である。
【0071】
ステップ114,117で電磁マグネット9を使用せずに、手動での切り離しも考えられるが、データの安定性を考慮すると、手動ではなく、自動切り離しの効く、電磁マグネット9等を利用するのが、データの再現性が得やすい。
【0072】
空振りでのデータ精度を確認後、評価対象物をステージにセットし、ステージの治具で固定し、固定後、ステージ,治具で接合部強度を計測するターゲットとそれを破壊する為の、振子の位置を位置合わせを行う(ステップ120,121)。
【0073】
その後は空振り計測同様にステップ114〜117に従って、操作を進める。ステップ126では衝突する直前とはんだボールを破壊した直後の速度を計測し、パーソナルコンピュータ110に取込む。図28が計測時画面を表し、138に随時データが表示されることになっている。
【0074】
計測するターゲットが同一の半導体パッケージに複数存在する場合で、尚且つ同一角度での繰り返し計測を行う場合は、評価対象物を交換する場合は、ステップ127,129により、判断し、その状況によってステップ120、若しくはステップ121からの操作を繰り返す。
【0075】
別設定角で計測を継続する場合はステップ128に従い、空振りでの精度確認を行うか、破壊計測を行う前に、事前にあらゆる角度での空振りデータの精度を確認しておけば、ステップ127,129により、判断し、その状況によってステップ120、若しくはステップ121からの操作を繰り返すことも可能である。
【0076】
計測を終了する場合には、ステップ113で起動した計測データを収集するソフトで、図27の測定終了ボタン134をクリックすることにより、図29の保存画面133が表示される。図29の保存画面では、本ソフトを一度起動した段階で、140のMSdataというフォルダーがデフォルトとして、Cドライブの直下に作製されるようになっている。保存するフォルダーはユーザー側に別フォルダーを指定することも可能である。次に、保存するファイル名141を入力し、保存ボタンをクリックするとデータの保存は完了となる。保存を必要としない場合は、143のキャンセルボタンをクリックする。142には過去に取得保存したデータ名が表示される。保存作業が終了するとソフトは終了状態となる(ステップ130)。
【0077】
ステップ127,128,129で評価対処物が変わったり、設定角度を変更する場合は、随時、測定終了134で保存を行った方が、後の編集が容易に行える。その際、137のコメント欄に必要情報を入力しておくとより分かりやすい。
【0078】
ソフト終了後は、制御装置101の電源102にて装置全体の電源をOFFし、一連の評価試験の終了となる(ステップ131,132)。
【0079】
測定後のデータは、図30の保存されたデータに示す通り、カンマ区切りのcsv方式145で保存されるので、表計算ソフト等を利用して、データ編集が容易にできる。
【0080】
また、今回の実施例では、はんだボール15に衝突する直前とはんだボール15を破壊した直後の速度を計測する方式を一つの実施例としてあげているが、角度変化により衝撃性評価を行うことも可能である。角度変化により衝撃性評価を行う装置について説明する。図12はアーム回転軸19にエンコーダ27を取付けた振上げ,振下ろし機構を示す。機構的には実施例1と同様な装置であり、角度測定部の角度測定円板8と角度測定器13をエンコーダ27に変更したものである。次に実際の測定方法を説明する。鉛直下向きに静止した状態を原点とする振上げ角度θ1から重り5を振下し、重り5とはんだボール15が衝突して振抜けた後の上死点角度をθ2とする。このときの角度はθ1>θ2となる。測定したθ1とθ2の差分から、衝突により損失したエネルギーを算出することによりはんだ衝撃性評価が可能である。
【0081】
【発明の効果】
本発明の半導体装置強度評価装置によれば、従来のせん断破壊強度試験法,引張破壊強度試験法や落下試験等では評価が困難であったはんだボール接合部の定量的な耐衝撃性評価が行え、長期的なはんだボールの接合信頼性評価や接合信頼性を確保するための条件設定が可能である。環境保全のためのPbフリーはんだを用いた、パッケージや電子基板搭載部品に対して特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の一つの構成を示したもので速度測定器をもつ衝撃試験機の側面図である。
【図2】図1の左側方向から見た側面図である。
【図3】振上げ機構部の詳細図である。
【図4】図1の装置の回折パターン認識装置について説明した図である。
【図5】本装置における衝撃付加部の原理を説明した図である。
【図6】衝撃破壊に要した耐衝撃エネルギーをリフロー回数に対して示したものである。
【図7】速度解析装置からの信号に対して高速にサンプリングできる装置を装備した衝撃試験機の概略を示した図である。
【図8】図7の装置によってサンプリングした速度データを時間に対して示したものである。
【図9】実施例3の振上げ機構について詳細を示した図である。
【図10】実施例4の正面図である。
【図11】図10の振上げ機構部について示した図である。
【図12】実施例5について示した図である。
【図13】2度打ち防止機構について示した図である。
【図14】はんだボールの飛散防止機構を示した図である。
【図15】測定サンプルを固定するステージを示した図である。
【図16】測定サンプルの固定方法を示す図である。
【図17】測定サンプルの固定方法を示す図である。
【図18】衝突面に角度を持たせた重り形状を示した図である。
【図19】単品BGAパッケージに対して行った、リフロー回数に対するボール脱落個数の関係を示したものである。
【図20】リフロー回数に対するはんだボール脱落数を示したものである。
【図21】リフロー回数に対するせん断破壊強度変化を示したもので、リフロー回数に対するはんだボール脱落数も併せて示した。
【図22】従来のせん断試験方法の概略を示したものである。
【図23】従来の常温式引張試験方法の概略を示したものである。
【図24】従来の溶融式引張試験方法の概略を示したものである。
【図25】本発明の実施例の一つのシステム全体構成を示したものである。
【図26】実施例の装置操作のフローを示したものである。
【図27】計測データ収集ソフトの起動した時点での設定画面を示したものである。
【図28】計測データ収集ソフトで計測中の状態を示したものである。
【図29】計測データ収集ソフトで収集したデータの保存画面を示したものである。
【図30】計測データ収集ソフトで保存したデータを開いた状態を示したものである。
【図31】実施例1〜5の装置の機構は同様であるが、速度測定から加速度測定に変更した場合の構成を示す図である。
【図32】測定サンプルに自由落下させた重りを衝突させ、加速度変化を測定する装置の構成を示した図である。
【図33】本発明の評価装置による試験後のはんだボール形状の代表例を示したものである。
【符号の説明】
1…ベース板、2…支柱、3…軸受け、4…アーム、5,34,40…重り、6…測定サンプル、7…測定サンプルを載せる台、8…角度測定円板、9…電磁マグネット、10…回折パターン認識装置、11…速度解析装置、12…速度表示器、13…角度測定器、14…角度表示器、15…はんだボール、16…モーター、17…クラッチ、18,22…アーム回転軸、19…動力軸、20…振上げアーム、21…手動振上げアーム、23…軸受、24…角度調整板、25…固定ネジ、26…角度調整穴、27…エンコーダ、28…フック、29…はんだキャッチボックス、30…ショック吸収シート、31…受け皿、32…クリップ、33…空気吸入用の穴、35…加速度センサー、36…加速度表示器、37…パーソナルコンピュータ、38…ベース、39…測定サンプル固定プレート、41…ガイドレール、42…サンプリング装置。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention applies an impact to the junction of fine connection metal projections (bumps) mounted on a semiconductor package, the junction of a semiconductor package, semiconductor element, passive component mounted on a wiring board, The present invention relates to an apparatus for measuring the strength.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, solder is used for mounting electronic components and electronic elements on a printed wiring board, connecting electric wires and terminals, and the like. Conventional solder is generally Sn—Pb eutectic solder (hereinafter referred to as SnPb series), but in recent years, the abolition of Pb has been promoted due to the problem of environmental pollution. Various Pb-free solders with several kinds of metals added based on Sn have been proposed as alternatives to the conventional SnPb series. For example, SnAg series containing Ag instead of Pb, SnBi series containing Bi, and SnZn series containing Zn are representative.
[0003]
By the way, the bonding strength of solder balls (also called solder bumps) mounted on a semiconductor package such as a BGA (ball grid array) package or CSP (chip size package), a conductor formed on a wiring board such as a printed wiring board. The magnitude of the bonding strength of the electronic component mounted on the pattern is extremely important in evaluating the connection reliability of the mounted electronic component. Tensile strength is used as a method for evaluating the bonding strength of solder ball connection parts for connection to wiring boards mounted on semiconductor parts, bonding parts of electronic parts mounted via solder, or wire bonding parts. Tests, shear tests, etc. have been used conventionally. An example of a shear test is disclosed in JP 2000-32196. FIG. 22 shows an outline thereof, and a
[0004]
Next, an example of a tensile test method is shown in FIG. The measured
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the Pb-free solder material is applied, there are currently many problems for ensuring the reliability of the connecting portion. In particular, with the downsizing and portability of equipment, the number of cases where solder joints are destroyed by impact such as dropping has increased. For this reason, in selecting a Pb-free solder material, measures for improving the impact resistance of the connecting portion have become important.
[0006]
For general impact evaluation of solder joints, a single package such as BGA or CSP is fixed to a specified tray, case, etc., dropped from the specified height onto the floor, and the number of solder ball drops with respect to the number of drops is counted. Alternatively, a qualitative method such as mounting a package such as BGA or CSP on a predetermined substrate and dropping it from a predetermined height onto the floor surface to check whether the package has been dropped has been performed. FIG. 19 shows the relationship between the number of dropped balls and the number of reflows performed on a single BGA package. The reflow was performed in a nitrogen flow at a peak temperature of 260 ° C. for 15 seconds. The number of tray drops is five. The metallized structure of the solder ball mounting portion of the package is Cu / Sn plating, and the solder ball composition is made of Sn-3Ag-0.5Cu. Solder balls were mounted at a peak of 260 ° C. under nitrogen flow. The reflow conditions are the same as the solder ball mounting conditions. It can be confirmed that the number of dropped balls tends to increase with respect to the number of reflows. However, as shown in the test results for the same sample under the same conditions (FIG. 20), although the tendency of the number of ball dropouts to increase with respect to the number of reflows can be confirmed, the locus does not coincide with FIG. This is because the falling state of the tray is not constant. That is, the falling state is not constant, such as when the tray falls parallel to the floor surface at a certain fall and the end of the tray collides with the floor surface at another fall. This makes it impossible to accurately set the allowable number of reflows.
[0007]
Furthermore, it is impossible to accurately apply a predetermined force to a predetermined position by the conventional drop test method. Therefore, it is impossible to evaluate the superiority or inferiority of solder ball bonding due to the package structure.
[0008]
As described above, since the drop test method is not an evaluation apparatus that accurately measures a physical quantity quantitatively, a boundary for ensuring reliability cannot be provided.
[0009]
Further, in the conventional evaluation by the shear fracture strength test and the tensile fracture strength test, there is a problem that the solder ball impact evaluation cannot be sufficiently evaluated. FIG. 21 shows the change in shear fracture strength with respect to the number of reflows using the same package and reflow conditions as above, and also shows the number of solder ball drops with respect to the number of reflows. According to this, it can be seen that although the number of solder balls dropped off increased and the impact resistance was clearly reduced, the shear fracture strength hardly changed. This tendency is the same for the tensile test. Therefore, it is difficult to evaluate the superiority or inferiority of impact fracture by the conventionally used bonding strength evaluation method.
[0010]
As described above, the impact evaluation and bonding strength evaluation apparatuses that have been conventionally performed have a great problem that appropriate impact resistance evaluation and measures for improving the bonding reliability cannot be performed.
[0011]
An object of the present invention is to provide an evaluation device that quantitatively evaluates impact resistance of a connection part of an electronic component or an electronic element, and can select an appropriate material and specify a bonding condition without impairing long-term reliability. It is in.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The above-described problem can be solved by applying a shocking force to a predetermined position of the semiconductor device to break the joint and measuring the energy required for the break.
[0013]
For example, the solder ball is made to collide with a solder ball mounting portion of a semiconductor device to cause the solder ball to break from the joint portion, and at that time, the speed of the jig immediately before the collision with the solder ball, The speed of the jig immediately after breaking the solder ball from the joint is measured, and the energy required for breaking the solder ball joint is calculated from the difference between the square of the speed immediately after and the square of the speed immediately before. This is achieved by calculating a semiconductor mounting portion impact strength evaluation method for calculating the impact strength of the solder ball joint portion.
[0014]
On the other hand, for example, a solder ball mounting portion of a semiconductor device is impacted to collide with the solder ball, causing the solder ball to break from the joint portion, and the solder ball joint portion from a change in load applied to the jig. This is achieved by calculating the energy required for destruction and using the semiconductor mounting portion impact strength evaluation apparatus as the impact strength of the joint portion of the solder ball mounting portion.
[0015]
An evaluation apparatus according to the present invention includes a table for mounting a measurement sample, an arm having a weight at a tip, and a fixing / release device capable of fixing / opening the arm, and for swinging the arm up to an arbitrary angle. Check the swing arm and the movement of the weight diffraction A pattern recognition device; diffraction And an analysis device for processing a signal from a pattern recognition device to obtain the speed of the weight.
[0016]
A base plate, a guide rail fixed to the base plate, a weight attached to the guide rail in a movable state, and a position where the weight and the measurement sample can contact the base plate. An evaluation apparatus having a fixed plate for mounting a fixed measurement sample.
[0017]
The evaluation method described above can be realized by the evaluation apparatus of the present invention.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention are described below with reference to the drawings.
[0019]
Example 1
FIG. 1 is a side view of an impact tester having an optical speed measuring device, showing one configuration of an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a side view seen from the left side of FIG. FIG. 3 is a detailed view of the swing-up mechanism viewed from the right side.
[0020]
The impact testing machine mainly has a
[0021]
In addition, since the apparatus of the present embodiment shears the
[0022]
In FIG. 3 (1), the
[0023]
Next, the principle of speed measurement using laser light will be described.
[0024]
When laser light is applied to a rough surface (a surface that diffusely reflects; here, a side surface of a weight), an interference fringe called a speckle pattern is generated. This is because when the laser light strikes the rough surface, the difference in the distance from the rough surface can be slightly changed, so that a phase difference can be made in the diffused light. This phase difference causes light interference, resulting in bright and dark interference fringes. This interference fringe changes depending on the state of the rough surface. If the rough surface is stationary, the interference fringes are also stationary. If the rough surface moves, the interference fringes also move. As the rough surface moves, the state of the rough surface also changes. Therefore, the interference fringe pattern also changes. The state where this interference fringe changes and moves is captured by an image sensor. The interference fringes are generated without being affected by the material of the rough surface. However, in order to improve the sensitivity to the sensor, it is desirable to stick a seal with a black and white slit pattern on the rough surface.
[0025]
When laser light is applied to the rough surface, the reflected light interferes to form a speckle pattern, and when the rough surface moves, the pattern also moves. The amount of movement is measured as follows.
[0026]
The light receiving element of the diffraction
[0027]
Next, the operation of the impact tester configured as described above will be described.
[0028]
In FIG. 1, the
[0029]
First, the preparation before the impact test is described. The
[0030]
Next, the
[0031]
For the measurement of the swing angle, the rotation of the
[0032]
Next, when the fixing with the
[0033]
FIG. 5 shows the principle of the apparatus. The speed when the
[0034]
FIG. 6 shows the energy (hereinafter referred to as impact resistance energy) required for impact fracture obtained by the above method with respect to the number of reflows. The number of balls dropped is also shown. For the measurement, the weight of the weight was 20 grams, and the speed immediately before the collision of the weight was 1400 mm / s.
[0035]
According to FIG. 6, it can be seen that, unlike the tendency of shear fracture strength, the impact resistance energy tends to decrease as the number of balls falling off increases. If this tendency is analyzed in detail, it can be confirmed that the impact energy decreases slightly as the number of reflows increases even if the ball does not fall off. Further, it can be seen that the impact resistance energy is drastically reduced when the ball starts to drop out (a in the figure). That is, according to this impact resistance evaluation method, it can be said that the impact resistance evaluation of the solder ball joint, which has been difficult to evaluate by the conventional shear fracture strength test method and tensile fracture strength test method, can be sufficiently performed. In particular, since it is possible to find a region such as point a where the ball drop-off starts in FIG. 6, it is possible to set conditions for ensuring long-term solder ball joining reliability. That is, it is possible to evaluate the reliability of impact without performing a drop test in which quantitative evaluation is impossible and measurement results vary. This is particularly effective for packages using Pb-free solder and parts mounted on electronic boards for environmental protection.
[0036]
The impact external force in the present invention indicates that the speed of the weight immediately before the collision is 100 mm / s or more. At this time, it is desirable that the impact destruction is performed in a time required for the destruction in the range of 0.1 milliseconds to 1000 milliseconds.
[0037]
In the present invention, the impact fracture is predominantly shear fracture. FIG. 33 shows a representative example of the solder ball shape after the test according to the present invention. It can be seen that the solder balls extend in the direction opposite to the direction in which the external force is applied. This indicates that the fracture is caused by shearing, which is decisively different from the bending fracture in the Charpy test.
[0038]
(Example 2)
By the way, the impact energy measured in Example 1 is strictly the sum of the elastic plastic deformation energy of the solder ball and the joining energy of the solder ball joint.
[0039]
Therefore, an impact tester equipped with a device capable of sampling at high speed with respect to the signal from the velocity analyzer was produced. FIG. 7 is a diagram showing an outline of the
[0040]
Further, the α region in FIG. 8 corresponds to the elastic deformation of the solder ball after the tip of the
[0041]
Thus, in the apparatus of this embodiment, it is possible to separate and evaluate the elastic plastic deformation portion and the interface fracture portion of the solder ball, so that the joining energy with respect to the impact property of the solder ball joint portion is evaluated purely. It is possible. For this reason, impact resistance can be evaluated without considering physical constants such as hardness and Young's modulus of solder balls.
[0042]
Furthermore, if the energy value is divided by the area of the joint, the impact energy value can be generalized.
[0043]
Further, it is possible to convert a speed change with respect to time into an acceleration change using personal computer software or the like. The maximum load required for impact fracture can be calculated from the maximum absolute value of acceleration at this time. This maximum load can be used as an index for impact strength evaluation.
[0044]
(Example 3)
The impact evaluation according to Example 1 is sufficiently possible. FIGS. 9A and 9B are examples in which the configuration of the swing-up mechanism of FIG. 3 is improved in order to reduce energy loss due to inertial mass and frictional resistance when the
[0045]
9 (1) is a view seen from the left side, and FIG. 9 (2) is a view of the arm system (from the center of the
[0046]
In order to reduce the frictional resistance of the bearing portion and obtain more ideal speed data, what is required of the apparatus is an arm system (from the center of the
[0047]
9 is separated from the arm rotation shaft of the
[0048]
As a result, the inertial mass around the
[0049]
Although a rolling bearing is used as the
[0050]
Example 4
FIG. 10 is a front view of an apparatus having a mechanism for manually setting the swing angle. FIG. 11 is a view of the
[0051]
The rotation axis of the
[0052]
The manual swinging procedure will be described. First, the
[0053]
The test apparatus of this example is an apparatus used for the impact evaluation of solder balls. See FIG. 1 and FIG. The
[0054]
FIGS. 13 (1) and (2) show a double strike prevention mechanism. FIG. 13 is a front view of the arm portion. FIG. 3B is a view of the arm portion as viewed from the left side.
[0055]
In addition, since it is necessary to observe the state of the solder ball after the breakage, it is necessary to attach a
[0056]
The stage for fixing the measurement sample of this apparatus will be described with reference to FIG. The
[0057]
In addition to the stage position adjustment described above, a method for fixing the
[0058]
The test apparatus of this example is an apparatus used for the impact evaluation of solder balls. The size and bonding strength of the
[0059]
(Example 5)
FIG. 31 shows an apparatus for measuring a change in acceleration, unlike the method for measuring a speed change in the first to fourth embodiments. This is an apparatus for the purpose of evaluating the impact property of the
[0060]
(Example 6)
FIG. 32 shows a device that causes a free-falling
[0061]
Next, an acceleration measurement procedure according to the seventh embodiment will be described. The
[0062]
FIG. 25 shows the overall system configuration of one embodiment of the present invention.
[0063]
In this embodiment, the
[0064]
FIG. 26 shows an apparatus operation flow. In order to perform measurement, first, the power supply of the entire apparatus is turned on by the
[0065]
At the same time, the personal computer is activated and software for collecting measurement data is activated. When activated, the startup setting screen of FIG. 27 is displayed. Here, the COM port received by the personal computer 111 is set at 135. This setting is basically an operation only at the initial startup of the personal computer. By inputting measurement conditions and the like in 137 comments, it becomes an effective information source at the time of editing. After the setting or the like is completed, the measurement data can be taken in by clicking the measurement start 133 (step 113).
[0066]
This software is a basic one intended only for data collection. In addition to data collection, it is also possible to process the settings and operations of the controller manually described in this embodiment in software. It is.
[0067]
Next, the accuracy of the data is confirmed in the idle swing. The arm portion (showing the
[0068]
By setting the angle to be swung up at 105 and turning on 108, the arm unit is automatically driven to the set angle by the
[0069]
After confirming the stop angle, the
[0070]
In the present embodiment, an automatic swinging mechanism using a motor is shown, but it is also possible to swing manually by using a mechanism as shown in FIGS.
[0071]
In
[0072]
After checking the accuracy of the data in the swing, set the evaluation object on the stage, fix it with the jig of the stage, and after fixing, the target for measuring the joint strength with the stage and jig, and the pendulum for breaking it Are aligned (
[0073]
Thereafter, the operation is advanced according to
[0074]
When there are a plurality of targets to be measured in the same semiconductor package and when repeated measurement is performed at the same angle, when the evaluation object is to be replaced, the determination is made by
[0075]
When continuing measurement at a different set angle, follow
[0076]
When the measurement is to be ended, the
[0077]
In the case where the evaluation object is changed or the set angle is changed in
[0078]
After the end of the software, the power supply of the
[0079]
Since the data after the measurement is stored in the comma-delimited
[0080]
Further, in this embodiment, a method of measuring the speed immediately before colliding with the
[0081]
【The invention's effect】
According to the semiconductor device strength evaluation apparatus of the present invention, it is possible to perform a quantitative impact resistance evaluation of a solder ball joint, which has been difficult to evaluate by a conventional shear fracture strength test method, tensile fracture strength test method, drop test, or the like. In addition, long-term solder ball bonding reliability evaluation and condition setting for ensuring bonding reliability can be performed. This is particularly effective for packages and electronic board mounting parts using Pb-free solder for environmental protection.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of an impact tester having a speed measuring device, showing one configuration of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view seen from the left side of FIG.
FIG. 3 is a detailed view of a swing-up mechanism unit.
4 is a diagram for explaining a diffraction pattern recognition apparatus of the apparatus of FIG. 1; FIG.
FIG. 5 is a diagram illustrating the principle of an impact applying unit in the present apparatus.
FIG. 6 shows impact energy required for impact destruction with respect to the number of reflows.
FIG. 7 is a diagram showing an outline of an impact tester equipped with a device capable of sampling a signal from a speed analysis device at high speed.
FIG. 8 shows velocity data sampled by the apparatus of FIG. 7 with respect to time.
FIG. 9 is a diagram illustrating details of a swing-up mechanism according to a third embodiment.
10 is a front view of Example 4. FIG.
11 is a view showing the swing-up mechanism unit of FIG. 10;
12 is a diagram showing Example 5. FIG.
FIG. 13 is a diagram showing a double strike prevention mechanism.
FIG. 14 is a view showing a solder ball scattering prevention mechanism;
FIG. 15 is a diagram showing a stage for fixing a measurement sample.
FIG. 16 is a diagram illustrating a method of fixing a measurement sample.
FIG. 17 is a diagram showing a method of fixing a measurement sample.
FIG. 18 is a view showing a weight shape in which an angle is given to a collision surface.
FIG. 19 shows the relationship between the number of dropped balls and the number of reflows performed on a single BGA package.
FIG. 20 shows the number of solder ball drops with respect to the number of reflows.
FIG. 21 shows the change in shear fracture strength with respect to the number of reflows, and also shows the number of solder ball drops with respect to the number of reflows.
FIG. 22 shows an outline of a conventional shear test method.
FIG. 23 shows an outline of a conventional room temperature tensile test method.
FIG. 24 shows an outline of a conventional melt-type tensile test method.
FIG. 25 shows the overall system configuration of an embodiment of the present invention.
FIG. 26 shows a flow of apparatus operation of the embodiment.
FIG. 27 shows a setting screen when measurement data collection software is started.
FIG. 28 shows a state during measurement by measurement data collection software.
FIG. 29 shows a storage screen for data collected by measurement data collection software.
FIG. 30 shows a state in which data saved by measurement data collection software is opened.
FIG. 31 is a diagram showing a configuration in the case where the mechanism of the apparatuses of Examples 1 to 5 is the same, but is changed from speed measurement to acceleration measurement.
FIG. 32 is a diagram showing a configuration of an apparatus for measuring a change in acceleration by colliding a weight that is freely dropped to a measurement sample.
FIG. 33 shows a representative example of a solder ball shape after a test by the evaluation apparatus of the present invention.
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