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JP3888188B2 - 携帯端末 - Google Patents

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JP3888188B2
JP3888188B2 JP2002060704A JP2002060704A JP3888188B2 JP 3888188 B2 JP3888188 B2 JP 3888188B2 JP 2002060704 A JP2002060704 A JP 2002060704A JP 2002060704 A JP2002060704 A JP 2002060704A JP 3888188 B2 JP3888188 B2 JP 3888188B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯端末に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
例えば、旅行者が、旅先などで、地下鉄駅から徒歩で目的地まで来たものの、この目的地から地下鉄駅までの地理の把握が曖昧で、この地下鉄駅に戻る道順が分からなくなるときがある。
【0003】
そこで、本発明者は、地下鉄駅などの施設に着目して、この施設の位置情報を送信するための無線装置を施設毎に設置し、旅行者が携帯電話を携帯してこの施設の周辺を通過すると、携帯電話がこの送信される位置情報を受信できるようにすれば、携帯電話がこの位置情報に基づき施設毎の位置を報知することにより、旅行者にとって、帰路の道順が分かるようになると考えた。
【0005】
発明は、上記点に鑑みて成されたもので、施設毎の位置情報を無線受信して施設毎の位置を報知できる携帯端末を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、施設毎に対応して設置された無線装置(10、10a〜10c)と無線通信を行う携帯端末であって、報知を行う報知手段(25)と、前記施設毎の位置情報と前記施設毎のジャンルを前記無線装置から受信する受信手段(21、22、200、220、240)と、使用者により操作される操作手段(26)と、前記施設毎の位置情報の受信に先立ち前記操作手段が操作されて前記施設のジャンルが指定される第1の指定手段(200a)と、前記施設毎の位置の報知に先立ち前記操作手段が操作されて前記施設のジャンルが指定される第2の指定手段(261)と、前記受信された施設毎のジャンルと前記受信された施設毎の位置情報のうち前記指定されたジャンルの施設の位置情報とに基づき、前記指定されたジャンルの施設の位置だけを前記報知手段によって報知させる制御手段(210、230、250、260a)と、を有する携帯端末であり、情報の記憶を行うための記憶手段(28)を有し、前記制御手段は、前記受信された施設毎の位置情報のうち前記第1の指定手段で指定されたジャンルの施設毎の位置情報だけを前記記憶手段に記憶させる手段(210、230、250)と、前記記憶された施設毎の位置情報のうち前記第2の指定手段で指定されたジャンルの施設の位置情報に基づき、前記第2の指定手段で指定されたジャンルの施設の位置だけを前記報知手段によって報知させることにより、前記操作指定手段で指定されたジャンルの施設の位置だけを前記報知手段によって報知させる手段(260a)と、を有することを特徴とする。
【0008】
このことにより、無線装置から受信された施設毎の位置を、報知手段によって報知させるので、使用者に対して、報知手段によって施設毎の位置を報知することができる。
【0013】
また、請求項に記載の発明では、報知手段は、表示を行うための表示手段(25)であって、制御手段は、施設毎の位置を表示手段による表示で報知させることを特徴とする。
【0014】
請求項に記載の発明では、制御手段は、施設毎の位置を含む地図とこの地図上で施設毎の位置に付したマークとを表示手段により表示させることにより、施設毎の位置を表示手段による表示で報知させることを特徴とする。
【0017】
請求項に記載の発明では、受信手段が、施設毎の位置情報とともに、施設毎の施設名を受信するものであり、受信された施設毎の施設名のリストを表示手段によって表示させるリスト表示制御手段(270、270a)を有することを特徴とする。
【0018】
請求項に記載の発明では、現在地を検出するための検出手段(29、30)を有し、制御手段が、検出された現在地と受信された施設毎の位置情報に基づき、受信された施設毎の位置と検出された現在地とを報知手段によって報知させることを特徴とする。
【0019】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する各実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1に、本発明に係る無線装置と携帯端末が適用された施設情報配信システムの構成を示す。
【0021】
施設情報配信システムは、図1に示すように、無線装置10および携帯電話20から構成されている。無線装置10は、ホテル、駅、百貨店などの施設毎に対応して設置されたもので、アンテナ11、小電力無線部12、メモリ13および制御部14から構成されている。
【0022】
小電力無線部12は、施設毎の位置情報(例えば、緯度、経度)などの施設情報を送信信号としてアンテナ11から送信させる。また、小電力無線部12の送信には、ブルートュース技術などの近距離無線技術が用いられている。なお、小電力無線部12及びアンテナ11により生成される無線エリアは、携帯電話網の基地局により生成される無線エリアに比べて、小さく、半径が、例えば、数メートルに設定されている。
【0023】
メモリ13は、フラッシュメモリ、SDRAMなどから構成されて、制御部14による処理に伴うデータを記憶するとともに、コンピュータプラグラムを記憶する。また、メモリ13は、施設毎の施設情報を記憶する。この施設情報としては、施設毎に対応する位置情報、施設名、電話番号、施設ジャンル識別IDなどの施設毎の情報を適用することができる。なお、施設ジャンル識別IDとは、施設のジャンル(例えば、ホテル、駅、百貨店)の識別を示すデータである。
【0024】
制御部14は、マイクロコンピュータなどから構成されて、携帯電話20からの要求に関わりなく、施設毎の位置情報などの施設情報を自動的に送信させるための施設情報送信処理を行う。
【0025】
また、携帯電話20は、アンテナ21、小電力無線部22、アンテナ23、無線部24、表示部25、操作キー26、制御部27、およびメモリ28から構成されている。
【0026】
小電力無線部22は、無線装置10から送信される送信信号をアンテナ21を介して受信する。なお、小電力無線部22の受信には、ブルートュース技術などの近距離無線技術が用いられている。
【0027】
無線部24は、携帯電話網の基地局からの下り通信信号をアンテナ23を介して受信するとともに、上り通信信号をアンテナ23から基地局に送信する。なお、無線部24及び基地局間の無線には、CDMA方式、PDC方式などの無線技術が用いられている。すなわち、無線部24は、小電力無線部22に用いられる通信規約と異なる通信規約で無線通信を行うことになる。
【0028】
表示部25は、液晶ディスプレイから構成されて、地図などの各種の表示を行う。操作キー26は、各キーを有して構成されて、各キーには、電話、地図表示などの各機能が割り付けられている。
【0029】
制御部27は、マイクロコンピュータから構成されて、携帯電話網の基地局を介して通話を行うための通話処理以外に、施設毎の位置を報知するための施設位置報知処理を行う。
【0030】
メモリ28は、フラッシュメモリ、SDRAM等から構成されて、制御部27の各種の処理に伴うデータを記憶するとともに、コンピュータプログラムを記憶する。また、メモリ28には、地図表示を行うための道路地図データが記憶されている。なお、道路地図データとしては、基地局を介して地図サーバから予めダウンロードして記憶されている。
【0031】
次に、本実施形態の作動として、図2に示すように、A駅の南口、B百貨店の東口、Cホテルの玄関に、無線装置を設置し、図2中の矢印K(使用者の歩行経路)のごとく、使用者が携帯電話20を携帯してA駅の南口から歩き始め、B百貨店の東口の周辺を通過してCホテルの玄関に到着した一例について、図2、図3を参照して説明する。
【0032】
図2は、A駅の南口、B百貨店の東口、Cホテルの位置を含む市街地の道路地図を示す図、図3は、携帯電話20の制御部27の処理と無線装置10a〜10cの制御部14の処理を示すフローチャートである。
【0033】
なお、A駅の南口、B百貨店の東口、Cホテルの玄関のそれぞれに設置した無線装置を、以下、無線装置10a、10b、10cという。無線装置10aのメモリ13には、A駅の施設情報が記憶されて、無線装置10bのメモリ13には、B百貨店の施設情報が記憶されて、無線装置10cのメモリ13には、Cホテルの施設情報が記憶されている。また、図2中の符号11a〜11cは無線装置毎の無線エリアを示す。
【0034】
先ず、使用者が、地下鉄A駅に到着する以前に携帯電話20の操作キー26に対して施設位置報知処理の開始操作を行い制御部27が施設位置報知処理を開始した後、使用者が地下鉄A駅で下車しその南口から外に出る。このとき、使用者は、携帯電話20とともに、無線装置10aの無線エリア11a内に入ることになる。
【0035】
ここで、無線装置10aの制御部14が、携帯電話20からの要求に関わりなく、メモリ13に記憶された地下鉄A駅の施設情報を小電力無線部12によって送信させる(ステップ100)。これにより、無線装置10aの小電力無線部12は、使用者の地下鉄A駅への到着以前から、地下鉄A駅の位置情報、施設名(例えば、地下鉄A駅)、電話番号、施設ジャンル識別IDなどのA駅の施設情報を、アンテナ11から継続的に送信させることになる。
【0036】
このため、使用者が無線エリア11a内に入ると、携帯電話20の制御部27は、A駅の位置情報、施設名、電話番号、施設ジャンル識別IDなどのA駅の施設情報を、小電力無線部22及びアンテナ21を通して受信できる(ステップ200)。これに伴い、制御部27は、この受信したA駅の施設情報をメモリ28に記憶させる(ステップ210)。
【0037】
次に、使用者がB百貨店の東口周辺に到着すると、使用者は、携帯電話20とともに、無線装置10bの無線エリア11b内に入ることになる。
【0038】
ここで、無線装置10bの制御部14は、携帯電話20からの要求に関わりなく、メモリ13に記憶されたB百貨店の施設情報を小電力無線部12によって送信させる(ステップ110)。これにより、無線装置10bの小電力無線部12は、使用者のB百貨店の東口周辺への到着以前から、B百貨店の位置情報、施設名(例えば、B百貨店)、電話番号、施設ジャンル識別IDなどのB百貨店の施設情報を、アンテナ11から継続的に送信させることになる。
【0039】
このため、使用者が無線エリア11b内に入ると、携帯電話20の制御部27は、B百貨店の位置情報、施設名、電話番号、施設ジャンル識別IDなどのB百貨店の施設情報を、小電力無線部22及びアンテナ21を通して受信する(ステップ220)。これに伴い、制御部27は、この受信したB百貨店の施設情報をメモリ28に記憶させる(ステップ230)。
【0040】
次に、使用者がCホテルの玄関周辺に到着すると、使用者が、携帯電話20とともに、無線装置10cの無線エリア11b内に入ることになる。
【0041】
ここで、無線装置10cの制御部14は、無線装置10aと同様に、携帯電話20からの要求に関わりなく、メモリ13に記憶されたCホテルの施設情報を小電力無線部12によって送信させる(ステップ120)。これにより、無線装置10cの小電力無線部12は、使用者のCホテルの玄関周辺への到着以前から、Cホテルの位置情報、施設名(例えば、Cホテル)、電話番号、施設ジャンル識別IDなどのCホテルの施設情報を、アンテナ11から継続的に送信させることになる。
【0042】
このため、使用者が無線エリア11c内に入ると、携帯電話20の制御部27は、Cホテルの位置情報、施設名、電話番号、施設ジャンル識別IDなどのCホテルの施設情報を、小電力無線部22及びアンテナ21を通して受信する(ステップ240)。これに伴い、制御部27は、この受信したCホテルの施設情報をメモリ28に記憶させる(ステップ250)。
【0043】
その後、使用者が携帯電話20の操作キー26に対して地図表示の開始操作を行う。これに伴い、制御部27は、メモリ28に記憶された道路地図データと、メモリ28に記憶されたA駅、B百貨店、Cホテル等の施設毎の位置情報とに基づき、各施設の位置を含む道路地図とこの道路地図上の施設毎の位置に付した目的地マークとを表示部25に表示させる(ステップ260)。
【0044】
このため、表示部25は、図4に示すように、各施設の位置を含む道路地図と、この道路地図上のA駅、B百貨店、Cホテルに付加した目的地マーク12a〜12cとを表示することになる。従って、使用者にとって、表示部25で表示される道路地図上で現在地を探すだけで、目的地マーク12a〜12cを目安にして地下鉄A駅に戻る道順が分かるようになる。
【0045】
次に、使用者が操作キー26対してリスト表示の開始操作を行うと、制御部27は、メモリ28に記憶されたメモリ28に記憶されたA駅、B百貨店、Cホテル等の施設毎の施設情報に基づき、施設毎の施設情報のリストを表示部25に表示させる(ステップ270)。従って、表示部25は、図5に示すように、A駅、B百貨店、Cホテル等の施設毎の電話番号、施設名、施設ジャンルのリストを表示することになる。図5に示すリストは、施設情報の受信時刻が現時刻に近い順に並べられている。
【0046】
以上説明したように本実施形態によれば、施設毎の位置情報を送信する無線装置10(10a〜10c)を施設毎に設置し、携帯電話20は、施設毎の位置情報を無線装置10から受信するとともに、この施設毎の位置情報を基づき施設毎の位置を表示部25を介して報知する。従って、使用者にとって、施設毎の位置を目安にして帰路の道順が分かるようになる。
【0047】
また、無線装置10としては、携帯電話20からの要求を受けたとき施設毎の位置情報の送信を開始させるようにすることも可能である。この場合、携帯電話20は、施設毎の位置情報の受信に先だって、無線装置10に対して位置情報を要求するための要求信号を送信させる必要がある。しかし、携帯電話20が要求信号の送信を長時間行うと、電池が容量不足になる可能性がある。そこで、本実施形態のごとく、無線装置10が、携帯電話20からの要求に関わりなく、施設毎の位置情報を送信するようにすることにより、携帯電話の電池の容量不足を未然に抑制することができる。
【0048】
さらに、従来、GPS機能付携帯電話として、各人工衛星から送信される信号に基づき現在地を検出し、この現在地を含む周辺地図と、この地図上の現在地に付した現在地マークとを表示部に表示して地理案内するものがある。この場合、高層ビルが建ち並ぶ市街地では、各人工衛星からの信号を受信する際、高層ビルが電波障害の要因となり、現在地を検出できなくなる可能性がある。これに対して、本実施形態では、携帯電話20が、高層ビルに関わりなく、無線装置10からの施設毎の施設情報を受信できるので、高層ビルが建ち並ぶ市街地など通信環境の悪い場所で、携帯電話20が位置情報を取得するのに好適である。
【0049】
なお、上記第1実施形態では、無線装置10として、携帯電話20からの要求に関わりなく、施設毎の位置情報などの施設情報を自動的に送信させるものを適用した例について説明したが、これに限らず、携帯電話20からの要求を受けたときに、施設毎の位置情報などの施設情報を送信させるように構成してもよい。
【0050】
また、上記第1実施形態では、施設毎の施設情報のリストとしては、施設情報の受信時刻が現時刻に近い順に並べて表示させる例について説明したが、これに限らず、リストとしては、図6に示すように、施設情報の受信時刻が現時刻に遠い順に並べて表示させるようにしたもよい。
【0051】
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、使用者が施設位置報知処理の開始操作を行って、携帯電話20とともに無線装置10の無線エリア内に入ると、施設ジャンルに関わらず、無線装置10から送信される施設情報をメモリ28に記憶させる例について説明したが、本第2実施形態では、使用者の指定したジャンルの施設情報だけをメモリ28に記憶させる。
【0052】
この場合の具体例として、上記第1実施形態と同様に、図2中の矢印Kのごとく、使用者が携帯電話20を携帯してA駅の南口からB百貨店を経てCホテルの玄関に到着した一例について、図7を参照して説明する。図7は、携帯電話20の制御部27の処理と無線装置10a〜10cの制御部14の処理を示すフローチャートである。なお、図7に示すフローチャートは、図3に示すフローチャートに対しステップ201、211、221、231、241、251、260a、261、270a、271を追加したものである。
【0053】
先ず、制御部27が、使用者による操作キー26への操作に基づき、施設位置報知処理の開始すると、使用者に対して、希望の施設ジャンルの指定を促すための画像を表示部25に表示させる。この希望の施設ジャンルは、使用者にとって、メモリ28への記憶を希望する施設情報のジャンルである。
【0054】
その後、使用者が、操作キー26を操作して、希望の施設ジャンルを指定すると、この指定された施設ジャンル(以下、メモリ指定ジャンルという)をメモリ28に記憶させる(ステップ200a)。このことにより、施設毎の位置情報の受信に先立ち操作キー26が操作されて希望の施設のジャンルが指定されることになる。
【0055】
次に、使用者が、携帯電話20とともに、無線装置10aの無線エリア11a内に入ると、制御部27は、A駅の施設情報を、小電力無線部22及びアンテナ21を通して受信する(ステップ200)。これに伴い、制御部27は、この受信したA駅の施設情報に含まれる施設ジャンルIDに基づき、A駅の施設ジャンルが、メモリ28に記憶されたメモリ指定ジャンルと同一であるか否かを判定する(ステップ201)。A駅の施設ジャンルが、メモリ指定ジャンルと同一である場合には、A駅の施設情報をメモリ28に記憶させる(ステップ210)。また、A駅の施設ジャンルが、メモリ指定ジャンルと不一致であるとき、A駅の施設情報を破棄する(ステップ211)。
【0056】
その後、使用者が、携帯電話20とともに、無線装置10bの無線エリア11b内に到達して、無線装置10bの無線エリア11bからB百貨店の施設情報を受信したときにも(ステップ220)、B百貨店の施設情報の施設情報に含まれる施設ジャンルIDに基づいて、B百貨店の施設ジャンルが、メモリ指定ジャンルと同一であるか否かを判定する(ステップ221)。B百貨店の施設ジャンルが、メモリ指定ジャンルと同一である場合には、B百貨店の施設情報をメモリ28に記憶させる(ステップ230)。また、B百貨店の施設ジャンルが、メモリ指定ジャンルと不一致であるとき、B百貨店の施設情報を破棄する(ステップ231)。
【0057】
同様に、無線装置10cの無線エリア11cからCホテルの施設情報を受信したときにも(ステップ240)、A駅、B百貨店の施設情報の場合と同様に、Cホテルの施設ジャンルが、メモリ指定ジャンルと同一であると判定したとき、Cホテルの施設情報をメモリ28に記憶させる(ステップ241、250)。また、Cホテルの施設ジャンルが、メモリ指定ジャンルと不一致であると判定したとき、Cホテルの施設情報を破棄する(ステップ251)。
【0058】
以上のような処理により、無線装置10a〜10cから送信される施設毎の施設情報のうち、メモリ指定ジャンルと一致する施設ジャンルの施設情報だけをメモリ28に記憶させることができる。
【0059】
その後、制御部27が、使用者による操作キー26への操作に基づき、地図表示を開始すると、位置の報知を希望する施設のジャンル(以下、表示指定ジャンルという)を使用者によって指定させるための画面を表示部25に表示させる。
【0060】
次に、使用者が、操作キー26の操作によって、表示指定施設ジャンルを指定した場合には、この表示指定ジャンルをメモリ28に記憶させる(ステップ261)。このことにより、施設毎の位置の報知に先立ち操作キー26が操作されて表示指定ジャンルが指定されることになる。
【0061】
ここで、メモリ28において、表示指定施設ジャンルに該当する施設毎の施設情報が記憶されている場合には、この該当する施設毎の施設情報に含まれる位置情報に基づき、道路地図と、この道路地図上にて該当する施設毎に付加した目的地マークとを表示部25に表示させる(ステップ260a)。これにより、表示部25は、この道路地図上にて、表示指定施設ジャンルに該当する施設だけ目的地マークを付して表示させることができる。
【0062】
次に、制御部27が、使用者による操作キー26への操作に基づき、リスト表示を開始すると、リスト表示を希望する施設のジャンル(以下、リスト指定ジャンルという)を使用者によって指定させるための画面を表示部25に表示させる。
【0063】
次に、使用者が、操作キー26の操作によって、リスト指定ジャンルを指定した場合には、このリスト指定ジャンルをメモリ28に記憶させる(ステップ271)。ここで、メモリ28において、リスト指定ジャンルに該当する施設毎の施設情報が記憶されている場合には、この該当する施設毎の施設情報に基づき、該当する施設毎の施設情報のリストを表示部25に表示させる(ステップ270a)。
【0064】
(第3実施形態)
本第3実施形態では、上記第1実施形態で説明した携帯電話20に対して、現在地を検出する機能を追加するようにした例について説明する。この場合の携帯電話20Aの構成を図8に示す。図8に示すように、携帯電話20Aは、図1に示す携帯電話20の構成に、GPSアンテナ29、GPS受信機30、電子コンパス31、歩数計32を追加したものである。
【0065】
GPS受信機30は、GPSアンテナ29とともに現在地を検出するために採用されており、GPS受信機30が、GPSアンテナ29を介して各人工衛星から送信される信号を受信する。これに伴い、制御部27が、GPS受信機30からの出力に基づき現在地を取得する。
【0066】
これに加えて、制御部27が、この取得した現在地と、メモリ27に記憶された道路地図データと、無線装置10a〜10cから受信した施設毎の施設情報とに基づき、図9に示すように、道路地図と、この道路地図上の施設毎に付した目的地マーク12a〜12cと現在地に付した現在地マークGMとを表示部25に表示させる。これにより、表示部25により表示される道路地図上では、施設毎の位置に付した目的地マーク12a〜12c以外に、現在地に対応する現在地マークGMが表示されることになる。
【0067】
また、電子コンパス31は、地球上の磁力線を検出するとともに、この検出した磁力線に基づき方位を検出する。そこで、制御部27は、表示部25に道路地図を表示させるとき、電子コンパス31により検出された方位に基づき、この検出した方位と道路地図上の方位とを一致させるようにする。このため、携帯電話20Aの表示部25を水平にした状態で何れの方向に向けても、図10に示すように、地球上の方位と道路地図上の方位とを一致させることができるため、道路地図の内容の把握が容易になる。
【0068】
なお、現在地と目的地が離れているときには、地図の詳細度の高い道路地図データを用い、現在地と目的地が近いときには、地図の詳細度の低い広域エリアの道路地図データを用いることが好適である。
【0069】
また、GPSアンテナ29及びGPS受信機30とに基づき現在地を取得できないときでは、使用者にとって、以下のごとく、歩数計32と電子コンパス31とを用いて、使用者に対して地図上の現在地の把握を助けることができる。
【0070】
歩数計32は、使用者の歩行の際に生じる振動を検出するとともに、この検出した振動に基づき、歩数をカウントできる。また、制御部27は、操作キー26により歩幅と歩行開始地点とが設定されると、この設定された歩幅と歩行開始地点と前記カウントした歩数とを基づき、歩行開始地点からの歩行距離を算出できる。これに加えて、制御部27は、図8に示すように、前記算出した歩行距離(図8では、距離100mと示す)と、歩行開始地点(図8では、**ホテルと示す)とを表示部25に表示させることができる。
【0071】
以上のように、歩数計32と電子コンパス31とを連動させることにより、GPSアンテナ29及びGPS受信機30とに基づき現在地を取得できないときでも、使用者にとっては、歩行開始地点からの歩行距離と方位とが分かるので、現在地を容易に把握することができる。
【0072】
なお、上記各実施形態では、表示手段として液晶ディスプレイを適用した例について説明したが、これに限らず、ELディスプレイなどの各種の表示部を適用してもよい。
【0073】
また、上記各実施形態では、無線装置10及び携帯電話20との間で施設毎の位置情報を無線通信するために、ブルートュース技術を用いた例について説明したが、これに限らず、各種の無線技術などのを用いてもよい。例えば、電波を媒体として位置情報を通信するのに限らず、赤外線や超音波を用いてもよい。また、無線装置の無線通信可能な無線エリアとしては、携帯電話網の基地局の無線エリア内に複数個存在するように構成することが好ましい。
【0074】
さらに、上記各実施形態では、携帯端末として携帯電話20(20A)を適用した例について説明したが、これに限らず、無線通信を行うことができるものであるならば、PHS、PDA、トランシーバ、ポケットベル等の各種携帯端末を用いてもよい。
【0075】
また、上記各実施形態では、施設情報として、位置情報、施設名、電話番号、施設ジャンル識別IDなどを適用した例について説明したが、これに限らず、施設に関する情報であるならば、広告情報などを用いてもよい。
【0076】
また、上記各実施形態では、施設として、ホテル、駅、百貨店等の商業施設を適用した例について説明したが、これに限らず、市町村役場、裁判所などの公共施設や病院など、各種の施設を適用してもよい。
【0077】
また、上記各実施形態では、道路地図上の施設に目的地マークを付して表示することにより、施設の位置を報知する例について説明したが、これに限らず、文字情報により、施設の位置を報知するようにしてもよい。例えば、GPSアンテナ29及びGPS受信器30により取得した現在地と、施設の位置情報とに基づき、現在地を基準とする施設の方位と現在地及び施設間の距離を求め、この求められた方位と距離を表示部25による文字表示で報知することにより、施設の位置を報知することもできる。
【0078】
以下、上記実施形態と特許請求項の範囲の構成との対応関係について説明すると、アンテナ11、小電力無線部12が送信手段に相当し、アンテナ21、小電力無線部22が受信手段に相当し、表示部25が報知手段、表示手段に相当し、制御部27、260aが制御手段に相当し、キー操作部26が操作手段に相当し、メモリ28が記憶手段に相当し、ステップ200a、261が指定手段に相当し、ステップ200aが第1の指定手段に相当し、ステップ261が第2の指定手段に相当し、ステップ210、230、250が記憶制御手段に相当し、GPSアンテナ29、GPS受信機30が検出手段に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の施設情報配信システムの構成を示す図である。
【図2】図1示す携帯電話および無線装置との作動を説明するための地図を示す図である。
【図3】図1示す携帯電話および無線装置との処理を示すフローチャートである。
【図4】図1示す携帯電話の表示を示す図である。
【図5】図1示す携帯電話の表示を示す図である。
【図6】図1示す携帯電話の表示を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態の携帯電話および無線装置の処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施形態の施設情報配信システムの構成を示す図である。
【図9】図8に示す携帯電話の表示を示す図である。
【図10】図8に示す携帯電話の作動を示す図である。
【符号の説明】
10a…無線装置、20…携帯電話、25…表示部、27…制御部。

Claims (5)

  1. 施設毎に対応して設置された無線装置(10、10a〜10c)と無線通信を行う携帯端末であって、
    報知を行う報知手段(25)と、
    前記施設毎の位置情報と前記施設毎のジャンルを前記無線装置から受信する受信手段(21、22、200、220、240)と、
    使用者により操作される操作手段(26)と、
    前記施設毎の位置情報の受信に先立ち前記操作手段が操作されて前記施設のジャンルが指定される第1の指定手段(200a)と、
    前記施設毎の位置の報知に先立ち前記操作手段が操作されて前記施設のジャンルが指定される第2の指定手段(261)と、
    前記受信された施設毎のジャンルと前記受信された施設毎の位置情報のうち前記指定されたジャンルの施設の位置情報に基づき、前記指定されたジャンルの施設の位置だけを前記報知手段によって報知させる制御手段(10、230、250、260a)と、を有する携帯端末であり、
    情報の記憶を行うための記憶手段(28)を有し、
    前記制御手段は、
    前記受信された施設毎の位置情報のうち前記第1の指定手段で指定されたジャンルの施設毎の位置情報だけを前記記憶手段に記憶させる手段(210、230、250)と、
    前記記憶された施設毎の位置情報のうち前記第2の指定手段で指定されたジャンルの施設の位置情報に基づき、前記第2の指定手段で指定されたジャンルの施設の位置だけを前記報知手段によって報知させることにより、前記操作指定手段で指定されたジャンルの施設の位置だけを前記報知手段によって報知させる手段(260a)と、を有することを特徴とする携帯端末。
  2. 前記報知手段は、表示を行うための表示手段(25)であって、
    前記制御手段は、前記施設毎の位置を前記表示手段による表示で報知させることを特徴とする請求項に記載の携帯端末。
  3. 前記制御手段は、前記施設毎の位置を含む地図とこの地図上で前記施設毎の位置に付したマークとを前記表示手段により表示させることにより、前記施設毎の位置を前記表示手段による表示で報知させることを特徴とする請求項に記載の携帯端末。
  4. 前記受信手段が、前記施設毎の位置情報とともに、前記施設毎の施設名を受信するものであり、
    前記受信された前記施設毎の施設名のリストを前記表示手段によって表示させるリスト表示制御手段(270、270a)を有することを特徴とする請求項に記載の携帯端末。
  5. 現在地を検出するための検出手段(29、30)を有し、
    前記制御手段が、前記検出された現在地と前記受信された施設毎の位置情報に基づき、前記受信された施設毎の位置と前記検出された現在地とを前記報知手段によって報知させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の携帯端末。
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