JP3887762B2 - 波動歯車装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は波動歯車装置に関し、さらに詳しくは、過剰なトルク伝達を阻止するためのトルクリミット機構を備えた波動歯車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ロボットアーム等に組み込まれているアクチュエータとしては、その駆動源であるモータの回転力を減速するための減速機構として波動歯車装置を備えたものが知られている。
【0003】
波動歯車装置は、環状の剛性内歯歯車と、この内側に配置された環状の可撓性外歯歯車と、この内側に嵌めた波動発生器とから基本的に構成されている。波動発生器は楕円形等の輪郭形状をしており、可撓性外歯歯車を半径方向に撓めて剛性内歯歯車に対して部分的に噛み合わせた状態を形成している。また、波動発生器が、モータ等の高速回転入力軸が連結されて高速回転すると、両歯車の噛み合い位置が円周方向に移動して、両歯車の歯数差に応じた相対回転運動が両歯車の間に発生する。一般的には剛性内歯歯車が固定され、可撓性外歯歯車から減速回転出力が得られる。
【0004】
ロボットアーム等の被駆動側の部材が動作中に他の部材に衝突すると、モータから波動歯車装置等を経由して被駆動側の部材に到る動力伝達経路を経由して、衝突により発生したトルクが逆向きに伝達する。動力伝達経路を構成している各部材には、モータ等の入力側イナーシャを含む回転力が作用しているので、過剰なトルクが発生することになる。この結果、例えば、波動歯車装置の可撓性外歯歯車の部分が過剰トルクによって破損してしまう等の弊害が発生するおそれがある。
【0005】
このような弊害を回避するためには、一般的な手法として、モータ出力軸等の部分にトルクリミッターを介在させて、限度を超えるトルク伝達を阻止することにより、上記のような弊害を回避している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、トルクリミッターを取りつけるということは、その分、動力伝達経路を構成する部品が増加し、設置スペースを多く必要とすることになる。また、その分、コストアップにも繋がってしまう。
【0007】
本発明の課題は、このような弊害を回避するために、波動歯車装置自体にコンパクトなトルクリミット機構を構成することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以下に、図面を参照して本願の各発明を説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付してある。
【0009】
まず、図1を参照して、本願の請求項1に係る発明を適用した波動歯車装置を説明する。この波動歯車装置1は、環状の剛性内歯歯車2と、この内側に配置された環状の可撓性外歯歯車3と、この内側に嵌め込まれた波動発生器4とを有し、当該波動発生器4は前記可撓性外歯歯車3を半径方向に撓めて部分的に前記剛性内歯歯車2に噛み合わせると共に、当該噛み合わせ位置を円周方向に移動させることにより、前記剛性内歯歯車2と前記可撓性外歯歯車3の間に歯数差に応じた相対回転を発生させるようになっている。
【0010】
図示の波動歯車装置1は、可撓性外歯歯車3としてカップ状のものを採用しており、円筒状の胴部31と、この胴部31の一端を封鎖している環状のダイヤフラム32と、このダイヤフラムの内周縁に一体形成された肉厚の環状ボス33と、胴部31の他方の開口端の外周面に形成された外歯34とを備えた構成となっている。環状ボス33には被駆動側の出力軸等が連結される。この場合、環状の剛性内歯歯車2は、固定側の部材に固着される。
【0011】
前記波動発生器4は、所定の輪郭形状をした剛性カム板41と、この剛性カム板41の中心に開けた挿入孔42に挿入されたハブ43とを備えている。典型的な例としては、剛性カム板41は楕円形の輪郭をしており、この場合には、可撓性外歯歯車3の外歯34は、その楕円形の長軸の両端位置において、剛性内歯歯車2の内周面に形成されている内歯24に対して噛み合い状態が形成されることになる。
【0012】
ここで、当該波動発生器4を経由して前記可撓性外歯歯車3の側に伝達されるトルクを制限するためのトルクリミット機構が、前記剛性カム板41と前記ハブ43の間に形成されている。すなわち、一定以上のトルク伝達状態が発生すると、剛性カム板41とハブ43の間に回転方向の滑りが発生して、伝達トルクが一定限度に制限される。
【0013】
このように、本発明によれば、トルクリミッターを別途配置する必要がないので、本発明の波動歯車装置を用いれば、ロボットアーム等を駆動するアクチュエータを小型でコンパクトに構成することができ、また、コストも低減することができる。
【0014】
本願の請求項1に係る発明による波動歯車装置1では、図1に示すように、その波動発生器4は、前記ハブ43として、前記剛性カム板41の中心に開けた嵌入孔42に嵌め込まれた外側環状ハブ44と、この外側環状ハブ44の内側に挿入された内側環状ハブ45とを備えている。この内側環状ハブ45に、入力軸(図示せず。)が差し込み固定される。外側環状ハブ44はインサート44aを介して剛性カム板41の側に連結されているオルダム機構付きのものである。
【0015】
ここで、トルクリミット機構は、前記内側環状ハブ45における軸線方向1aの一方の端に形成した半径方向の外側に広がった環状フランジ45aと、当該内側環状ハブ45の軸線方向1aの他方の端の外周面に形成した雄ねじ45bと、この雄ねじ45bに螺合可能な雌ねじ46aが内周面に形成されたナット46とを備え、当該ナット46により前記外側環状ハブ44は前記環状フランジ45aの側に押しつけられている。
【0016】
このように構成した波動歯車装置1のトルクリミット機構では、ナット46の締結力により発生する外側環状ハブ44と内側環状ハブ45の間の摩擦係合力によって、これらの部材を介して伝達されるトルクの上限値が規定され、当該上限値を超えるトルクが伝達される場合には、外側環状ハブ44と内側環状ハブ45の間に回転方向の滑りが発生する。
【0017】
図2には、本願の請求項2に係る発明を適用した波動歯車装置5を示してある。この波動歯車装置5の基本的な構成は図1に示す波動歯車装置1と同様であるので、それらの説明は省略する。この波動歯車装置5の波動発生器14は、所定の輪郭形状をした剛性カム板141と、この剛性カム板141の中心に開けた嵌入孔142に嵌め込まれた環状ハブ143とを備えている。
【0018】
トルクリミット機構は、波動発生器14の前記環状ハブ143における軸線方向1aの一方の端に形成した半径方向の外側に広がった環状フランジ143aと、当該環状ハブ143の軸線方向1aの他方の端の外周面に形成した雄ねじ143bと、この雄ねじ143bに螺合可能な雌ねじ146aが内周面に形成されたナット146とを備え、当該ナット146により前記剛性カム板141は前記環状フランジ143aの側に押しつけられている。
【0019】
この場合のトルクリミット機構では、環状ハブ143と剛性カム板141の間の摩擦係合力はナット146によるこれらの部材の締結力により規定され、従って、この締結力によって、これらの部材を介して伝達されるトルクの上限値が規定され、当該上限値を超えるトルクが伝達される場合には、環状ハブ143と剛性カム板141の間に回転方向の滑りが発生する。
【0020】
ここで、図3に示すように、本願の請求項3に係る発明では、上記の環状ハブ143は、当該ハブが連結される入力軸Aに一体化してある。従って、入力軸Aの先端には小径の嵌入部A1が形成され、この嵌入部A1と他の部分との間には環状の端面A2が形成されており、この環状の端面A2が前述した環状フランジ45a、143aと同様に機能する。また、小径の嵌入部A1の端の外周面には雄ねじ143bが形成され、ここに、ナット146がねじ込まれている。
【0021】
次に、本願の請求項4に係る発明では、図4に示すように、図3の雄ねじ143aとナット146の代わりに、入力軸Aの端面A3に形成した軸線方向に延びるボルト孔A4と、このボルト孔A4にねじ込み可能な締結用ボルト147とを有し、当該締結用ボルト147によって剛性カム板141は、環状フランジとして機能する端面A2の側に押しつけられている。
【0022】
なお、図示の例では、締結用ボルト147の頭部と剛性カム板141の端面の間にはワッシャ148を介在させてあるが、締結用ボルト147とワッシャーとを一体化した構成としてもよい。
【0023】
図5には、本願の請求項5に係る発明を適用した波動歯車装置を示してある。この波動歯車装置10の基本的な構成は図1に示すものと同様である。この装置10の波動発生器104は、そのハブ1043として、剛性カム板1041の中心に開けた嵌入孔1042に嵌め込まれた外側環状ハブ1044と、この外側環状ハブ1044の内側に挿入された内側環状ハブ1045とを備えている。
【0024】
トルクリミット機構は、前記内側環状ハブ1045の外周面に形成された係合孔1046と、前記外側環状フランジに形成された軸線方向1aに延びる貫通孔1047と、この貫通孔1047に挿入され前記係合孔1046に係合しているボール1048と、このボール1048を前記係合孔1046に向けて押しつけている弾性部材1049とを有している。ここで、弾性部材1049の先端には、先端面が45度傾斜した傾斜面となっている押さえ具1050が挿入されている。従って、弾性部材1049による軸線方向1aへの押しつけ力は、当該押さえ具1050を介して半径方向の内側に向かう押しつけ力となってボール1048を押しつけることになる。
【0025】
なお、内側環状ハブ1045を、ここに連結される入力軸に一体化することも可能である。また、ボールがハブ1044の軸線方向の抜け止めとして機能するので、当該内側環状ハブ1044の端部に形成した環状フランジ1045aを省略可能である。
【0026】
図6には、内側環状ハブ1044の端部に形成されている環状フランジ1045aを省略して、外側環状ハブ1044に止め輪1044aを取りつけた構成の波動歯車装置を示してある。
【0027】
一方、図7には、図6における剛性カム板1041と外側環状ハブ1044を一体化した構成の波動歯車装置を示してある。
【0028】
次に、図8には、本願の請求項8に係る発明を適用した波動歯車装置を示してある。この波動歯車装置13の基本的な構成は、図1に示すものと同様であり、その波動発生器1430は、剛性カム板1431と、この剛性カム板1431に形成した挿入孔1432に挿入された環状ハブ1433とを備えている。
【0029】
トルクリミット機構は、前記環状ハブ1433の外周面に形成した係合孔1436と、前記剛性カム板1431に形成した半径方向に延びる貫通孔1437と、この貫通孔1437に挿入され前記係合孔1436に係合している円柱状のコロ1438と、このコロ1438を半径方向の内側に押しつけている弾性部材1439とを備えている。
【0030】
ここで、前記係合孔1436の軸線方向1aの両端面a、bと前記コロの両端面c、dとの係合によって、前記剛性カム板1431と前記環状ハブ1433が軸線方向1aにずれないようになっている。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の波動歯車装置においては、その波動発生器を構成している剛性カム板とハブを、一定値を超えるトルク伝達により双方の部材に回転方向に滑りが発生するように締結し、これにより、当該部分をトルクリミット機構として作用させるようにしている。従って、従来のように、トルクリミッターを動力伝達機構に別途介在させる必要がなくなるので、動力伝達系を小型でコンパクトに構成でき、しかも、製造コストも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の請求項1に係る発明を適用した波動歯車装置の概略構成図である。
【図2】 本願の請求項2に係る発明を適用した波動歯車装置の概略構成図である。
【図3】 本願の請求項3に係る発明を適用した波動歯車装置の概略構成図である。
【図4】 本願の請求項4に係る発明を適用した波動歯車装置の概略構成図である。
【図5】 本願の請求項5に係る発明を適用した波動歯車装置の概略構成図である。
【図6】 図5の波動歯車装置の変形例を示す概略構成図である。
【図7】 図5の波動歯車装置の別の変形例を示す概略構成図である。
【図8】 本願の請求項8に係る発明を適用した波動歯車装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 波動歯車装置
2 剛性内歯歯車
3 可撓性外歯歯車
4 波動発生器
41 剛性カム板
42 挿入孔
43 ハブ
44 外側環状ハブ
45 内側環状ハブ
45a 環状フランジ
46 ナット
A 入力軸
A2 環状の端面
146 ナット
147 締結用ボルト
Claims (8)
- 環状の剛性内歯歯車と、この内側に配置された環状の可撓性外歯歯車と、この内側に嵌め込まれた波動発生器とを有し、当該波動発生器は前記可撓性外歯歯車を半径方向に撓めて部分的に前記剛性内歯歯車に噛み合わせると共に、当該噛み合わせ位置を円周方向に移動させることにより、前記剛性内歯歯車と前記可撓性外歯歯車の間に歯数差に応じた相対回転を発生させるようになっている波動歯車装置において、
前記波動発生器は、所定の輪郭形状をした剛性カム板と、この剛性カム板の中心に開けた挿入孔に挿入したハブとを備えており、
当該波動発生器は、更に、当該波動発生器を経由して前記可撓性外歯歯車の側に伝達されるトルクを制限するためのトルクリミット機構を備えており、
当該トルクリミット機構は、前記剛性カム板と前記ハブの間を、所定値以上のトルク伝達によって回転方向に滑りが発生するように締結することにより構成されており、
前記波動発生器は、前記ハブとして、前記剛性カム板の中心に開けた嵌入孔に嵌め込まれたオルダム機構付きの外側環状ハブと、この外側環状ハブの内側に挿入された内側環状ハブとを備えており、
前記トルクリミット機構は、前記内側環状ハブにおける軸線方向の一方の端に形成した半径方向の外側に広がった環状フランジと、当該内側環状ハブの軸線方向の他方の端の外周面に形成した雄ねじと、この雄ねじに螺合可能な雌ねじが内周面に形成されたナットとを備え、当該ナットにより前記外側環状ハブは前記環状フランジの側に押しつけられていることを特徴とする波動歯車装置。 - 環状の剛性内歯歯車と、この内側に配置された環状の可撓性外歯歯車と、この内側に嵌め込まれた波動発生器とを有し、当該波動発生器は前記可撓性外歯歯車を半径方向に撓めて部分的に前記剛性内歯歯車に噛み合わせると共に、当該噛み合わせ位置を円周方向に移動させることにより、前記剛性内歯歯車と前記可撓性外歯歯車の間に歯数差に応じた相対回転を発生させるようになっている波動歯車装置において、
前記波動発生器は、所定の輪郭形状をした剛性カム板と、この剛性カム板の中心に開けた挿入孔に挿入したハブとを備えており、
当該波動発生器は、更に、当該波動発生器を経由して前記可撓性外歯歯車の側に伝達されるトルクを制限するためのトルクリミット機構を備えており、
当該トルクリミット機構は、前記剛性カム板と前記ハブの間を、所定値以上のトルク伝達によって回転方向に滑りが発生するように締結することにより構成されており、
前記トルクリミット機構は、前記ハブにおける軸線方向の一方の端に形成した半径方向の外側に広がった環状フランジと、当該環状ハブの軸線方向の他方の端の外周面に形成した雄ねじと、この雄ねじに螺合可能な雌ねじが内周面に形成されたナットとを備え、当該ナットにより前記剛性カム板は前記環状フランジの側に押しつけられていることを特徴とする波動歯車装置。 - 請求項2において、前記ハブは、当該ハブが連結される入力軸に一体化されていることを特徴とする波動歯車装置。
- 請求項3において、前記雄ねじと前記ナットの代わりに、前記入力軸の端面に形成した軸線方向に延びるボルト孔と、このボルト孔にねじ込み可能な締結用ボルトとを有し、当該締結用ボルトによって前記剛性カム板は前記環状フランジの側に押しつけられていることを特徴とする波動歯車装置。
- 環状の剛性内歯歯車と、この内側に配置された環状の可撓性外歯歯車と、この内側に嵌め込まれた波動発生器とを有し、当該波動発生器は前記可撓性外歯歯車を半径方向に撓めて部分的に前記剛性内歯歯車に噛み合わせると共に、当該噛み合わせ位置を円周方向に移動させることにより、前記剛性内歯歯車と前記可撓性外歯歯車の間に歯数差に応じた相対回転を発生させるようになっている波動歯車装置において、
前記波動発生器は、所定の輪郭形状をした剛性カム板と、この剛性カム板の中心に開けた挿入孔に挿入したハブとを備えており、
当該波動発生器は、更に、当該波動発生器を経由して前記可撓性外歯歯車の側に伝達されるトルクを制限するためのトルクリミット機構を備えており、
当該トルクリミット機構は、前記剛性カム板と前記ハブの間を、所定値以上のトルク伝達によって回転方向に滑りが発生するように締結することにより構成されており、
前記波動発生器は、前記ハブとして、前記剛性カム板の中心に開けた嵌入孔に嵌め込まれたオルダム機構付きの外側環状ハブと、この外側環状ハブの内側に挿入された内側環状ハブとを備えており、
前記トルクリミット機構は、前記内側環状ハブの外周面に形成された係合孔と、前記外側環状フランジに形成された軸線方向に延びる貫通孔と、この貫通孔に挿入され前記係合孔に係合しているボールと、このボールを前記係合孔に向けて押しつけている弾性部材とを有することを特徴とする波動歯車装置。 - 請求項5において、
前記内側環状ハブを、ここに連結される入力軸と一体化してあることを特徴とする波動歯車装置。 - 請求項5または6において、前記外側環状ハブと前記剛性カム板が一体化されていることを特徴とする波動歯車装置。
- 環状の剛性内歯歯車と、この内側に配置された環状の可撓性外歯歯車と、この内側に嵌め込まれた波動発生器とを有し、当該波動発生器は前記可撓性外歯歯車を半径方向に撓めて部分的に前記剛性内歯歯車に噛み合わせると共に、当該噛み合わせ位置を円周方向に移動させることにより、前記剛性内歯歯車と前記可撓性外歯歯車の間に歯数差に応じた相対回転を発生させるようになっている波動歯車装置において、
前記波動発生器は、所定の輪郭形状をした剛性カム板と、この剛性カム板の中心に開けた挿入孔に挿入したハブとを備えており、
当該波動発生器は、更に、当該波動発生器を経由して前記可撓性外歯歯車の側に伝達されるトルクを制限するためのトルクリミット機構を備えており、
当該トルクリミット機構は、前記剛性カム板と前記ハブの間を、所定値以上のトルク伝達によって回転方向に滑りが発生するように締結することにより構成されており、
前記トルクリミット機構は、前記ハブの外周面に形成した係合孔と、前記剛性カム板に形成した半径方向に延びる貫通孔と、この貫通孔に挿入され前記係合孔に係合しているコロと、このコロを半径方向の内側に押しつけている弾性部材とを備えており、
前記係合孔の軸線方向の両端面と前記コロの両端面との係合によって、前記剛性カムと前記環状ハブが軸線方向にずれないことを特徴とする波動歯車装置。
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