JP3885692B2 - シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、シリコン単結晶基板(以下、シリコン基板と略称することがある。)の主表面上にシリコンエピタキシャル層(以下、エピタキシャル層と略称することがある。)を気相成長させてシリコンエピタキシャルウェーハ(以下、エピタキシャルウェーハと略称することがある。)を製造する方法が知られている。
【0003】
このようなエピタキシャルウェーハの製造は、反応容器内に配置したシリコン基板を加熱しながら該シリコン基板の主表面上にシリコン原料ガスを供給して、エピタキシャル層を気相成長させることにより行う。
エピタキシャルウェーハの製造は、より具体的には、以下のような工程により行う。
すなわち、例えば図3に示すように、先ず、投入温度(例えば650℃程度)に設定した反応容器内にシリコン基板を投入する(ステップS7)。
次に、反応容器内を水素熱処理温度(例えば1100℃〜1180℃程度)に加熱(昇温)し(ステップS8)、水素熱処理を行うことによりシリコン基板表面の酸化膜を水素によりエッチングして除去する(ステップS9)。
次に、反応容器内を成長温度(例えば、1060℃〜1150℃程度)に設定し、シリコン基板の主表面上にシリコン原料ガス(例えばトリクロロシラン等)を供給する。これにより、シリコン基板の主表面上にエピタキシャル層を気相成長させてエピタキシャルウェーハを製造する(ステップS10)。なお、水素熱処理は、具体的には、気相成長の開始直前まで行われることとなる。
次に、反応容器内を取出温度(例えば上記の投入温度と同じく650℃程度)に冷却(降温)し(ステップS11)、該反応容器内からエピタキシャルウェーハを取り出す(ステップS12)。
また、上記のような各工程(ステップS7〜ステップS12)を繰り返すことにより、順次エピタキシャルウェーハを製造することができる。
【0004】
ところで、このようなエピタキシャルウェーハの製造を繰り返すと、次第に反応容器内にシリコン堆積物が堆積し、この堆積物がパーティクル等の発生原因となってしまう。パーティクルがシリコン基板の表面に付着するとエピタキシャルウェーハの品質に悪影響を及ぼすことがある。このため、エピタキシャルウェーハの製造を所定回数繰り返し行った後は、反応容器内を塩化水素(HCl)ガスによりエッチングしてクリーニング(HClクリーニング)し、シリコン堆積物を除去するようにしている。
つまり、具体的には、例えば、図4に示すように、先ず、反応容器内にシリコン基板を投入せずに該反応容器内を上記の取出温度からHClクリーニング温度(例えば1190℃程度)に加熱(昇温)する(ステップS101)。次に、ベーク(bake)を行う(ステップS102)。次に、反応容器内に塩化水素ガスを導入することにより該反応容器内をエッチングしてクリーニングする(HClクリーニングを行う;ステップS1031)。
なお、このHClクリーニングを行うと、反応容器内の各部(サセプタ、反応容器内壁等)よりシリコン堆積物が除去されて、反応容器内の各部のベア(bare)な表面が露出する。しかし、反応容器内の各部のベアな表面が露出した状態のまま次の気相成長を行うと、反応容器内の各部から放散される不純物のためにエピタキシャル層の品質に悪影響を及ぼすことがある。このため、HClクリーニングの後は、引き続き、反応容器内を成長温度に設定し、反応容器内にシリコン原料ガスを導入することにより、反応容器内の各部の表面をシリコン薄膜により薄く被覆して(ステップS1032)から(コートを行ってから)上記の投入温度に冷却し(ステップS4)、次の気相成長に備えるようにしている。このようにコートを行うことにより、反応容器内の各部からの不純物の放散を抑制できる。
なお、以上において、HClクリーニング(ステップS1031)及びその後に行うコート(ステップS1032)を総称して「エッチ・コート」という。
【0005】
また、このようにエッチ・コート(ステップS103)等を行った後は、引き続き、上記のような各工程(ステップS7〜ステップS12)を繰り返すことにより、順次エピタキシャルウェーハを製造する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、主裏面が鏡面研磨加工されたシリコン基板を用いて気相成長を行う場合、製造後のエピタキシャルウェーハの主裏面に集光灯下で曇りが観察されることがある。このような曇りの観察は、特に、上記エッチ・コート(図4のステップS103)後の1回目の気相成長により製造されたエピタキシャルウェーハで顕著に見受けられ、歩留まり低下の原因となっていた。なお、この曇りは、具体的には微少な凹凸である。
【0007】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、主裏面が鏡面研磨加工されたシリコン単結晶基板を用いて気相成長を行う場合にも、製造後のエピタキシャルウェーハの主裏面における曇りの発生を抑制可能なシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法は、反応容器内に投入したシリコン単結晶基板を加熱しながら該シリコン単結晶基板の主表面上にシリコンエピタキシャル層を気相成長させてシリコンエピタキシャルウェーハを製造する方法において、前記反応容器内に堆積したシリコン堆積物を、シリコン単結晶基板が未投入の状態で反応容器内を塩化水素ガスによりエッチングすることによって除去し、その後で反応容器内を1次冷却し、続いて反応容器内を加熱後に2次冷却した後で、反応容器内にシリコン単結晶基板を投入し前記気相成長を行うことを特徴としている。
【0009】
本発明のシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法においては、前記エッチングに引き続き、前記反応容器内にシリコン原料ガスを導入することにより該反応容器内にシリコン薄膜を形成した後で、前記1次冷却を行うことが好ましい。
【0010】
また、前記2次冷却により、前記反応容器内をシリコン単結晶基板の投入温度に冷却することが好ましい。
【0011】
また、本発明のシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法は、枚葉式の気相成長装置を用いて気相成長を行う場合に適用することが好ましい。
また、本発明のシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法は、主裏面が鏡面加工されたシリコン単結晶基板を用いる場合に適用することが好ましい。
【0012】
本発明のシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法によれば、主裏面が鏡面研磨加工されたシリコン基板を用いて気相成長を行う場合にも、製造後のエピタキシャルウェーハの主裏面における曇りの発生を抑制することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施の形態について説明する。
【0014】
先ず、本実施の形態のシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法に使用する気相成長装置の好適な一例としての枚葉式の気相成長装置の構成について説明する。
【0015】
図2に示すように、気相成長装置10は、気相成長の際にシリコン基板Wを支持する円盤状のサセプタ11と、該サセプタ11が略水平状態で内部に配される反応容器12と、サセプタ11を下面側から支持して回転駆動するサセプタ支持部材13と、反応容器3内を加熱するための加熱装置14(具体的には、例えばハロゲンランプ)と、シリコン原料ガスを反応容器12内のサセプタ11の上側領域に導入して該サセプタ11上のシリコン基板Wの主表面上に供給するガス導入路15と、反応容器12に対しこのガス導入路15と同じ側に設けられパージガスを反応容器12内のサセプタ11の下側領域に導入するパージガス導入路16と、これら反応ガス導入路15及びパージガス導入路16に対し反応容器12の逆側に設けられ反応容器12からガスを排気する排気路17とを備えて概略構成されている。なお、サセプタ11の上面には、シリコン基板Wが載置される座ぐり11a(内部にシリコン基板Wを載置可能な平面視略円形の凹部)が形成されている。
【0016】
また、このような気相成長装置10を用いて、以下のようにしてエピタキシャルウェーハを製造することができる。
すなわち、先ず、投入温度(例えば650℃程度)に設定した反応容器12内に、主表面及び主裏面が鏡面研磨加工されたシリコン基板Wを投入し、該シリコン基板Wをサセプタ11の座ぐり11aに主表面を上向きにして載置する(図3のステップS7)。
次に、反応容器12内を水素熱処理温度(例えば1100℃〜1180℃程度)に加熱(昇温)し(図3のステップS8)、水素熱処理を行うことによりシリコン基板表面の酸化膜を水素によりエッチングして除去する(図3のステップS9)。
次に、反応容器12内を成長温度(例えば、1060℃〜1150℃程度)に設定し、ガス導入路15を介して反応容器12内に導入したシリコン原料ガス(例えばトリクロロシラン等)をシリコン基板Wの主表面上に供給する。
これにより、シリコン基板Wの主表面上にエピタキシャル層を気相成長させてエピタキシャルウェーハを製造する(図3のステップS10)。
次に、反応容器12内を取出温度(例えば上記の投入温度と同じく650℃程度)に冷却(降温)し(ステップS11)、該反応容器12内からエピタキシャルウェーハを取り出す(ステップS12)。
【0017】
また、上記のような各工程(ステップS7〜ステップS12)を繰り返すことにより、順次エピタキシャルウェーハを製造することができるが、エピタキシャルウェーハの製造を繰り返すと次第に反応容器12内にシリコン堆積物が堆積し、この堆積物がパーティクルの発生原因となってしまう。
このため、上記エピタキシャルウェーハの製造工程を1回以上の所定回数(例えば5回)行った後は、HClクリーニングを行って反応容器12内のシリコン堆積物を除去する。
【0018】
つまり、先ず、シリコン基板Wの投入前の反応容器12内を上記の取出温度からHClクリーニング温度(例えば1190℃程度)に加熱(昇温)する(図1のステップS1)。
次に、ベーク(bake)を行うことにより反応容器12の壁部等の温度を十分に昇温する(ステップS2)。このベークを行うことにより、次に行うHClクリーニングにおけるエッチングの効率を高めることができる。なお、ベークの時間は、反応容器12内に堆積しているシリコン堆積物の量に応じて調節することが好ましい。すなわち、シリコン堆積物の堆積量が多い場合には、ベークを長めに行うことにより、反応容器12の壁部等の温度を十分に昇温し、HClクリーニングにおけるエッチングの効率を高めると良い。
【0019】
次に、反応容器12内に塩化水素(HCl)ガスを導入することにより該反応容器12内をエッチングして、クリーニングする(HClクリーニングを行う;ステップS31)。
このHClクリーニングを行うことにより、反応容器12内の各部(サセプタ11、反応容器12内壁等)よりシリコン堆積物が除去されて反応容器12内の各部のベアな表面が露出する。
【0020】
しかし、反応容器12内の各部のベアな表面が露出した状態のまま次の気相成長を行うと、反応容器12内の各部から放散する不純物のためにエピタキシャル層の品質に悪影響を及ぼすことがある。
このため、HClクリーニングの後は、引き続き、反応容器12内を成長温度に設定し、反応容器12内にシリコン原料ガスを導入することにより、反応容器12内の各部の表面をシリコン薄膜により薄く被覆する(コートする)ステップS32)。
次に、反応容器12内を上記の投入温度に冷却する(1次冷却;ステップS4)。
なお、以上において、HClクリーニング(ステップS31)及びその後に行うコート(ステップS32)を総称して「エッチ・コート」という(ステップS3)。
【0021】
また、本実施の形態では、エッチ・コート(ステップS3)後の1次冷却(ステップS4)の後、次の気相成長を行う前に、以下に説明するように反応容器12内の加熱・冷却(ステップS5、S6)を行う。
【0022】
すなわち、1次冷却(ステップS4)の後で、先ず、反応容器12内を例えば1130℃〜1180℃程度(より具体的には例えば1150℃程度)に昇温(加熱)する(ステップS5)。
次に、所定時間、この温度に保持(例えば1分程度も保持すれば十分である)する。
次に、反応容器12内を例えば800℃以下、より具体的には例えば650℃程度に降温(冷却;2次冷却)する(ステップS6)。
【0023】
その後は、上記の各工程(ステップS7〜ステップS12)を繰り返すことにより、順次エピタキシャルウェーハを製造する。
【0024】
このように、本実施の形態では、反応容器12内に堆積したシリコン堆積物を、シリコン基板Wが未投入の状態で反応容器12内を塩化水素ガスによりエッチングすることによって除去(ステップS31)し、その後で反応容器12内を1次冷却し(ステップS4)、続いて反応容器12内を加熱(ステップS5)後に2次冷却(ステップS6)した後で、該反応容器12内にシリコン基板Wを投入して該反応容器12内を加熱(ステップS8)し、気相成長(ステップS10)を行ってシリコンエピタキシャルウェーハを製造する。
この結果、主裏面が鏡面研磨加工されたシリコン基板Wを用いて気相成長を行う場合にも、製造後のエピタキシャルウェーハの主裏面における曇りの発生を抑制することができる。つまり、特に、HClクリーニング(ステップS31)後の1回目の気相成長により製造したエピタキシャルウェーハの主裏面における曇りの発生も好適に抑制することができる。
【0025】
ここで、従来のように、エッチ・コート(図4のステップS103)後、図1のステップS5〜ステップS6の昇降温を行わずに1回目の気相成長(図4のステップS10)を行うと、以下のような成因でエピタキシャルウェーハの主裏面に曇りが発生すると考えられる。
先ず、HClクリーニング(図4のステップS1031)の際には、反応容器12内のサセプタの表面等に活性なHClが吸着する。
このようにサセプタの表面に活性なHClが吸着した状態のまま、該サセプタ上にシリコン基板を主表面を上向きにして(つまり主裏面をサセプタ側にして)搭載し気相成長のための加熱(図4ステップS8等)を行うと、活性なHClがシリコン基板の主裏面をエッチングし微少な凹凸を形成する。ただし、このエッチングは極めて微少で目視では認識不可能な程度のものである。
その後、シリコン原料ガスが反応容器内に導入されると、該シリコン原料ガスがシリコン基板の主裏面側にも回り込んで僅かにシリコン薄膜が成長する。この成長の際に、主裏面に予め形成されている上記の凹凸が大きくなり、曇りとなる。
この曇りの観察は、主裏面がケミカルエッチされた状態よりも鏡面研磨加工された状態の方がはるかに容易である。すなわち、主裏面が鏡面研磨加工されたシリコン単結晶基板を用いて気相成長を行う場合に、曇りが顕在化しやすい。
【0026】
これに対し、本実施の形態のように、図1のステップS5及びステップS6で示すような反応容器12内の昇降温を行うことにより、サセプタ11も同様に昇降温されて、シリコン基板Wを投入する前に該サセプタ11から活性なHClが脱離すると考えられる。
つまり、HClクリーニング(図1のステップS31)の際にサセプタの表面に吸着した活性なHClが、その後の昇降温(ステップS5、ステップS6)によりサセプタ11から脱離する。
従って、その後に該サセプタ11上にシリコン基板Wを搭載し気相成長のための加熱(図1ステップS8等)を行う際に、シリコン基板Wの主裏面がHClによりエッチングされてしまうことを抑制できる。つまり、シリコン基板Wの主裏面への微少な凹凸の形成を抑制できる。
よって、その後の気相成長の際に、シリコン基板Wの主裏面側に回り込んだシリコン原料ガスにより該主裏面に僅かにシリコン薄膜が成長しても、該主裏面に曇りを生じることが少なくなる。
【0027】
以上のような実施の形態によれば、主裏面が鏡面研磨加工されたシリコン基板を用いて気相成長を行う場合にも、製造後のエピタキシャルウェーハの主裏面における曇りの発生を抑制することができる。
【0028】
なお、上記の実施の形態では、枚葉式の気相成長装置10を用いてエピタキシャルウェーハを製造する例について説明したが、その他の気相成長装置(バッチ式、パンケーキ型、バレル型等)を用いる場合にも同様に適用可能である。
また、上記の実施の形態では、HClクリーニング(図1のステップS31)の後でコート(図1のステップS32)を行う例について説明したが、該コートを省略しても良い。
【0029】
【発明の効果】
本発明のシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法によれば、主裏面が鏡面研磨加工されたシリコン基板を用いて気相成長を行う場合にも、製造後のエピタキシャルウェーハの主裏面における曇りの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法を説明するための工程図である。
【図2】シリコンエピタキシャルウェーハの製造装置を示す模式的な正面断面図である。
【図3】繰り返し行われるシリコンエピタキシャルウェーハの製造を説明するための工程図である。
【図4】従来のシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法を説明するための工程図である。
【符号の説明】
12 反応容器
W シリコン基板
Claims (5)
- 反応容器内に投入したシリコン単結晶基板を加熱しながら該シリコン単結晶基板の主表面上にシリコンエピタキシャル層を気相成長させてシリコンエピタキシャルウェーハを製造する方法において、前記反応容器内に堆積したシリコン堆積物を、シリコン単結晶基板が未投入の状態で反応容器内を塩化水素ガスによりエッチングすることによって除去し、その後で反応容器内を1次冷却し、続いて反応容器内を加熱後に2次冷却した後で、反応容器内にシリコン単結晶基板を投入し前記気相成長を行うことを特徴とするシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法。
- 前記エッチングに引き続き、前記反応容器内にシリコン原料ガスを導入することにより該反応容器内にシリコン薄膜を形成した後で、前記1次冷却を行うことを特徴とする請求項1に記載のシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法。
- 前記2次冷却により、前記反応容器内をシリコン単結晶基板の投入温度に冷却することを特徴とする請求項1又は2に記載のシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法。
- 前記気相成長は、枚葉式の気相成長装置を用いて行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法。
- 前記シリコン単結晶基板として、主裏面が鏡面加工されたものを用いることを特徴とする請求項1に記載のシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法。
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