JP3884314B2 - スピニングリールのマスターギア - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピニングリールのマスターギア、特に、スピニングリールのリール本体に回転自在に支持され、ピニオンギアを介してハンドルの回転をロータに伝達するためのマスターギアに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スピニングリールは、釣竿に装着されるリール本体と、リール本体に回転自在に支持されたロータと、ロータの前方に設けられ外周に釣り糸が巻き付けられるスプールとを有している。ロータは、スプール軸の外周側に設けられたピニオンギアと一体で回転する。スプールは、ピニオンギアに噛み合う中間ギアを有するオシレーティング機構により前後に往復移動させられる。ピニオンギアは、ピニオンギアと直交する軸部を有するマスターギアに噛み合い、ハンドルの回転により回転する。マスターギアの軸部の両端側外周は、軸受等によりリール本体に回転自在に装着されている。マスターギアの軸部には、ハンドルが装着されるとともに、外周にギア部が設けられている。このようなスピニングリールでは、ハンドルがマスターギアの軸部にねじ込まれたものや、ハンドルをマスターギアの軸部に挿通しハンドルの先端部をねじ止めしたもの等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成では、ハンドルがマスターギアの軸部に装着されている。このため、マスターギアの軸部にハンドルを装着すると、ハンドルの先端部が押し込まれ、軸部の端部が座屈してしまうことがある。このように、軸部の端部が座屈すると、軸部の端部が径方向外方に膨らんでしまうおそれが生じる。軸部の端部が径方向外方に膨らむと、軸受を取り外すことが困難になる。
【0004】
本発明の課題は、スピニングリールのマスターギアにおいて、軸受を取り外しを容易に行えるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るスピニングリールのマスターギアは、スピニングリールのリール本体に回転自在に支持されピニオンギアを介してハンドルの回転をロータに伝達するためのスピニングリールのマスターギアであって、ハンドルが回転不能に装着されリール本体に回転自在に設けられ回転支持部分外側の少なくともいずれかの端部外周に周方向に沿って形成された座屈吸収用の第1溝部を有する軸部と、軸部の回転支持部分より内側外周に設けられピニオンギアに噛み合うギア部とを備えている。
【0006】
このマスターギアでは、軸部の回転支持部分外側の端部外周に周方向に沿って座屈吸収用の第1溝部が形成されている。このため、ハンドルの先端部が押し込まれても、軸部の第1溝部が形成された部分が座屈するので、軸部の端部が径方向外方に膨らむのを抑えることができる。したがって、軸部の端部が径方向外方に膨らみにくくなるので、軸受の取り外しを容易に行うことができる。
【0007】
発明2に係るマスターギアは、発明1のマスターギアにおいて、軸部は内周にハンドルが回転不能に装着される筒状部材である。この場合、軸部とハンドルとの装着が確実になる。
発明3に係るマスターギアは、発明1又は2のマスターギアにおいて、第1溝部は軸部の回転支持部分外側の両端部外周に形成されている。この場合、左右のハンドルを交換可能なリールにおいて、ハンドルを左右のどちら側から装着しても、軸部の端部が径方向外方に膨らむのを防止できる。
【0008】
発明4に係るマスターギアは、発明1から3のいずれかのマスターギアにおいて、軸部は軸部の回転支持部分外周に周方向に沿って形成された座屈吸収用の第2溝部をさらに有している。この場合、第1溝部の内側に座屈吸収用の第2溝部を形成することにより、第1溝部で抑えきれなかった座屈による軸部の径方向外方への膨らみを防ぐことができる。
【0009】
発明5に係るマスターギアは、発明1から4のいずれかのマスターギアにおいて、ギア部は軸部と一体成形されている。この場合、ギア部及び軸部の強度を高く維持できる。
発明6に係るマスターギアは、発明1から4のいずれかのマスターギアにおいて、ギア部は軸部と別体で形成されている。ギア部の形成が容易になるとともに、ギア部と軸部とを異なる材質で形成することができる。
【0010】
発明7に係るマスターギアは、発明1から6のいずれかのマスターギアにおいて、ギア部は、軸部外周に設けられたフランジ部と、フランジ部に回転不能に取り付けられた円板部と、円板部の外周側に設けられピニオンギアに噛み合う歯部とを有している。この場合、フランジ部により円板部及び歯部を軸部に設けやすくなる。
【0011】
発明8に係るマスターギアは、発明7のマスターギアにおいて、フランジ部は軸部と一体成形されている。この場合、フランジ部及び軸部の強度を高く維持できる。
発明9に係るマスターギアは、発明7のマスターギアにおいて、フランジ部は軸部と別体で形成されている。この場合、フランジ部、円板部及び歯部の形成が容易になるとともに、フランジ部、円板部及び歯部と軸部とを異なる材質で形成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、図1に示すように、釣竿Rに装着され、釣竿Rの軸方向に沿う軸回りに釣り糸を巻き取るリールであって、ハンドル組立体1を有するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支持されており、釣り糸をスプール4に巻き付けるためのものである。スプール4は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。
【0013】
ハンドル組立体1は、図2及び図4に示すように、後述するマスターギア11の軸部10aに螺合する部材であり、軸部10aの両端のいずれにも回転不能かつ着脱自在に装着可能である。ハンドル組立体1は、装着時に軸部10aと同芯に配置されるハンドル軸部7と、ハンドル軸部7に着脱自在に装着されハンドル軸部7に対して回転不能かつ揺動可能なハンドルアーム8と、ハンドルアーム8の先端にハンドル軸部7と平行な軸回りに回転自在に装着されたハンドル把手9とを有している。ハンドルアーム8は、ビス40によりハンドル軸部7に対して着脱自在に取り付けられる。
【0014】
ハンドル軸部7は、図4に示すように、軸部10aの右端に螺合する右ねじ(時計回りに回すと締まるねじ)の雄ねじ部7aが形成された軸部材である。
ハンドルアーム8は、略球状の外観のハンドル軸部装着部8aと、ハンドル軸部装着部8aからハンドル軸部7の径方向に沿って延びるアーム部8bとを有している。アーム部8bは、ハンドル軸部7と交差する方向に延びる棒状の部材であり、ハンドル軸部装着部8aと一体形成されている。アーム部8bの先端にハンドル把手9が回転自在に装着されている。
【0015】
リール本体2は、図2に示すように、左側部に開口2cを有するリールボディ2aと、リールボディ2aから斜め上前方に一体で延びるT字状の竿取付脚2bと、リールボディ2aの開口2cを閉塞するための蓋体2dとを有している。
リールボディ2aは、図2及び図3に示すように、内部に空間を有しており、その空間内には、ロータ3をハンドル組立体1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。
【0016】
リールボディ2aの右側面には、図2及び図4に示すように、筒状のボス部17aが形成されている。ボス部17aは、軸部10aの図4右端を支持する軸受16aを収納するためにリールボディ2aの内方に突出して形成されている。蓋体2dのボス部17aに対向する位置には、ボス部17bが形成されている。ボス部17bは軸部10aの図4左端を支持する軸受16bを収納するためにリールボディ2aの内外方に突出して形成されている。ハンドル組立体1が装着された側と逆側のボス部(図4ではボス部17a、図2ではボス部17b)は、軸カバー19aにより閉塞されている。ハンドル組立体1が装着された側のボス部(図4ではボス部17b、図2ではボス部17a)は、孔あきカバー19bにより水の侵入が防止されている。
【0017】
ロータ駆動機構5は、図2及び図4に示すように、ハンドル組立体1が回転不能に装着された軸部10aを有するマスターギア11と、マスターギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。
マスターギア11は、図5に拡大して示すように、ハンドル軸部7が回転不能に装着されリールボディ2aに回転自在に設けられた軸部10aと、軸部10aの回転支持部10gより内側外周に設けられピニオンギア12に噛み合うギア部10bとを有している。
【0018】
軸部10aは内周にハンドル軸部7が回転不能に装着される筒状部材である。軸部10aの右端には、図4及び図5に示すように、ハンドル軸部7に螺合する雌ねじ部10cが形成され、左端にはハンドル軸部7に螺合する雌ねじ部10dが形成されている。また、軸部10aの両端は、軸受16a、16bを介してリールボディ2aに回転自在に支持されている。
【0019】
軸部10aは、図2、図4及び図5に示すように、軸受16a、16bに支持される回転支持部10g外側の両端部外周に周方向に沿って形成された座屈吸収用の第1溝部10eと、回転支持部10g外周に周方向に沿って形成された座屈吸収用の第2溝部10fとをさらに有している。ここでは、第2溝部10fは第1溝部10eの内側に形成されている。第1溝部10e及び第2溝部10fは軸部10aの両端部にそれぞれ2箇所形成されている。
【0020】
ギア部10bは、図5に示すように、軸部10a外周に設けられたフランジ部hと、フランジ部10hにねじ部材10kにより回転不能に取り付けられた円板部10iと、円板部10iの外周側に設けられピニオンギア12に噛み合うフェースギアからなる歯部10jとを有している。フランジ部10hは軸部10aと一体成形され、円板部10i及び歯部10jは軸部10aと別体で形成されている。
【0021】
ピニオンギア12は、図2に示すように、釣竿の軸方向に沿う軸回りに回転自在にリール本体2に装着されており、その前部12aはロータ3の中心部を貫通しており、ナット13によりロータ3と固定されている。ピニオンギア12は、軸方向の中間部と後端部とでそれぞれ軸受14a、14bを介してリール本体2に回転自在に支持されている。このピニオンギア12の内部をスプール軸15が貫通している。ピニオンギア12は、マスターギア11とともにオシレーティング機構6にも噛み合っている。
【0022】
オシレーティング機構6は、スプール4の中心部にドラグ機構60を介して連結されたスプール軸15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、ピニオンギア12の回転に連動して動作し、ロータ3の回転に同期してスプール4を前後移動させる。
ロータ3は、図3に示すように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とを有している。円筒部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは、たとえばアルミニウム合金製であり一体成形されている。第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためのベールアーム44が開閉自在に装着されている。
【0023】
円筒部30の前部には前壁33が形成されており、前壁33の中央部にはボス部33aが形成されている。ボス部33aの中心部にはピニオンギア12に回転不能に係止される貫通孔が形成されており、この貫通孔をピニオンギア12の前部12a及びスプール軸15が貫通している。
ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構50は、内輪が遊転するローラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態(逆転禁止状態)と非作動状態(逆転許可状態)とに切り換える切換機構52とを有している。
【0024】
スプール4は、図3に示すように、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されており、スプール軸15の先端にドラグ機構60を介して装着されている。スプール4は、外周に釣り糸が巻かれる糸巻き胴部4aと、糸巻き胴部4aの後部に一体で形成されたスカート部4bと、糸巻き胴部4aの前端に固定されたフランジ板4cとを有している。糸巻き胴部4aは、ストレートな円筒状の部材であり、外周面はスプール軸15と平行な周面で構成されている。糸巻き胴部4aは、2つの軸受56、57によりスプール軸15に回転自在に装着されている。フランジ板4cは、糸巻き胴部4aの内周面にねじ止めされたスプールリングカラー55により糸巻き胴部4aに固定されている。
【0025】
次に、リールの操作及び動作について説明する。
釣りを行う際にハンドル組立体1の装着位置を変更したいときがある。たとえばルアーフィッシングや投げ釣りの時には、ハンドル組立体1を左手で操作するために図2に示すようにハンドル組立体1をリール本体2の左側に装着することが多い。その他のときには、ハンドル組立体1を右手で操作するために図4に示すようにハンドル組立体1を右側に装着することが多い。
【0026】
ハンドル組立体1の装着位置を図2に示す左位置から図4に示す右位置に変更する場合には、逆転防止機構50によりロータ3を逆転禁止状態にする。そして、ハンドル把手9によりハンドル組立体1をを時計回りに回す。ハンドル組立体1を時計回りに回すと、逆転防止機構50によりロータ3の逆転が禁止されているので、軸部10aが逆転せず、ハンドル組立体1が軸部10aから外れる。
【0027】
ハンドル組立体1を軸部10aから外すと、ビス40を外してハンドル軸部7をハンドルアーム8から取り外す。また、軸カバー19a及び孔あきカバー19bを取り外す。続いて、孔あきカバー19bを右側のボス部17aに取り付ける。そして、取り外したハンドルアーム8にハンドル軸部7をビス40により装着する。この状態で、ハンドル組立体1をリール本体2の右側から軸部10aに挿入する。ここで、ロータ3を握って糸巻き取り方向に回転しないようにしてハンドル組立体1を時計回りに回転させると、ハンドル軸部7が軸部10aに締結される。最後に、軸カバー19aをボス部17aに装着してボス部17bをカバーする。これでハンドル組立体1が右側に装着される。
【0028】
このようにハンドル軸部7の先端部が軸部10aに押し込まれたとき、軸部10aの端部が座屈してしまうことがある。しかし、このスピニングリールでは、マスターギア11の軸部10aの回転支持部10g外側の端部外周及び回転支持部10g外周に周方向に沿って座屈吸収用の第1溝部10e及び第2溝部10fが形成されている。このため、ハンドル軸部7の先端部が押し込まれても、軸部10aの第1溝部10e及び第2溝部10fが形成された部分が座屈するので、軸部10aの端部が径方向外方に膨らむのを抑えることができる。したがって、軸部10aの端部が径方向外方に膨らみにくくなるので、軸部10aの取り外しを容易に行うことができる。
【0029】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、ねじ込み式のハンドル組立体1を例に説明したが、ハンドル軸部7を軸部10aに挿通しハンドル軸部7の先端部をねじ止めするタイプのハンドル組立体1にも本発明を適用できる。
(b) 前記実施形態では、フロントドラグ型のスピニングリールを例に説明したが、リアドラグ型のスピニングリールやレバーブレーキ型のスピニングリールなどの他の形式のスピニングリールにも本発明を適用できる。
【0030】
(c) 前記実施形態では、ギア部10bのフランジ部10hは軸部10aと一体成形され、円板部10i及び歯部10jは軸部10aと別体で形成されていたが、これに限定されるものではない。図6に示すように軸部10aとギア部10bとを一体成形してもよいし、図7に示すように軸部10aとフランジ部10hとを別体で形成してもよい。
【0031】
(d) 前記実施形態では、第1溝部10e及び第2溝部10fは軸部10aの両端部にそれぞれ2箇所形成されていたが、これに限定されるものではなく、たとえば図示しないが第2溝部10fを形成しないで第1溝部10eのみを形成するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、スピニングリールのメインギアにおいて、軸部の回転支持部分外側の端部外周に周方向に沿って座屈吸収用の第1溝部が形成されているので、軸部の端部の径方向外方へ膨らみを抑え、軸受の取り外しを容易に行うことができる。
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの右側面図。
【図2】前記スピニングリールの背面断面図。
【図3】前記スピニングリールの左側面断面図。
【図4】前記スピニングリールの背面拡大断面図。
【図5】メインギア周辺の拡大図。
【図6】他の実施形態の図5に相当する図。
【図7】他の実施形態の図5に相当する図。
【符号の説明】
1 ハンドル組立体
2 リール本体
2a リールボディ
3 ロータ
7 ハンドル軸部
10a 軸部
10b ギア部
10e 第1溝部
10f 第2溝部
10h フランジ部
10i 円板部
10j 歯部
11 マスターギア
12 ピニオンギア
16a、16b 軸受
Claims (9)
- スピニングリールのリール本体に回転自在に支持され、ピニオンギアを介してハンドルの回転をロータに伝達するためのスピニングリールのマスターギアであって、
前記ハンドルが回転不能に装着され、前記リール本体に回転自在に設けられ、回転支持部分外側の少なくともいずれかの端部外周に周方向に沿って形成された座屈吸収用の第1溝部を有する軸部と、
前記軸部の前記回転支持部分より内側外周に設けられ、前記ピニオンギアに噛み合うギア部と、
を備えたスピニングリールのマスターギア。 - 前記軸部は内周に前記ハンドルが回転不能に装着される筒状部材である、請求項1に記載のスピニングリールのマスターギア。
- 前記第1溝部は前記軸部の前記回転支持部分外側の両端部外周に形成されている、請求項1又は2に記載のスピニングリールのマスターギア。
- 前記軸部は前記軸部の前記回転支持部分外周に周方向に沿って形成された座屈吸収用の第2溝部をさらに有している、請求項1から3のいずれかに記載のスピニングリールのマスターギア。
- 前記ギア部は前記軸部と一体成形されている、請求項1から4のいずれかに記載のスピニングリールのマスターギア。
- 前記ギア部は前記軸部と別体で形成されている、請求項1から4のいずれかに記載のスピニングリールのマスターギア。
- 前記ギア部は、前記軸部外周に設けられたフランジ部と、前記フランジ部に回転不能に取り付けられた円板部と、前記円板部の外周側に設けられ前記ピニオンギアに噛み合う歯部とを有している、請求項1から6のいずれかに記載のスピニングリールのマスターギア。
- 前記フランジ部は前記軸部と一体成形されている、請求項7に記載のスピニングリールのマスターギア。
- 前記フランジ部は前記軸部と別体で形成されている、請求項7に記載のスピニングリールのマスターギア。
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