図1は本発明による液晶表示装置の1実施の形態を示す。図1は基板上に形成される各機能毎のブロックを示し、10は画素領域を示す。画素領域10には図1の垂直方向に延在し水平方向に複数本並列した映像信号線11が設けられ、該映像信号線に略直交するように水平方向に延在し垂直方向に複数本並列する走査信号線12が設けられている。映像信号線11と走査信号線12の交差する近傍にはスイッチング素子13が設けられ、走査信号線12と映像信号線11によりスイッチング素子13を操作することで、画素電極14に映像信号を書き込む。画素電極14に対向するように対向電極15が設けられ、画素電極14と対向電極15間の電位差で液晶を駆動し画像を表示する。また画素電極14には映像信号を画素電極に一定期間保持する目的で保持容量16が設けられる。なお、図1では画素電極14及び対向電極15、保持容量16は等価回路で示してある。また図を簡略化し解りやすくするために、画素部は1個の画素に関してのみ表示したが、画素領域には複数の画素がマトリックス状に配置されている。
一般に画像の書き込みは図1の左上から開始され、マトリックス状に配置されている画素の1行目を左側から右方向に映像信号が順次書き込まれ1行目が書き込まれる。図1の1実施形態では、横方向1025画素、縦方向769画素の例を示しており、1行目の1025画素が書き込まれると、再度2行目の左側から右方向に映像信号が画素電極14に順次書き込まれる。以下同様に最後の769行まで書き込みがおこなわれ、画像が表示される。
このような液晶表示装置に、左右逆転した画像を表示するためには、マトリックス状に配置されている画素の右側から左方向に映像信号を書き込む必要がある。なお一旦ラッチ回路等に1行分のデータを格納し、その後1行分の映像信号をデータに従い出力する方式でも、ラッチ回路等には左側から右方向にデータが順次書き込まれることになる。
図2に水平シフトレジスタ部20の回路構成を示す。HSRは双方向シフトレジスタであり、左右双方向に信号をシフトすることが可能である。図中左からHSR1、HSR2、…HSR513の順に設けられている。双方向シフトレジスタHSRはクロックドインバータ61、62、65、66で構成されている、なお双方向シフトレジスタHSRの詳細については後述する。映像信号供給回路21は水平シフトレジスタ部20からの出力信号を受けて、映像信号入力線22(VID1〜VID4)から供給される映像信号を映像信号線11に出力する。なお映像信号供給回路21では、水平シフトレジスタ部20からの出力信号の信号レベルを、映像信号を駆動する信号レベルに変換する、レベルシフトも行っている。
映像信号入力線22(VID1〜VID4)に供給されている映像信号は、図1に示す信号切替回路23により映像信号入力端子24に入力された映像信号の順番を必要に応じて並べ替えたものである。図1、図2に示す1実施の形態では映像信号は、並列に4本の信号線で供給されており、例えば映像信号入力端子24の左から順番に、水平に並ぶ画素の1番目、2番目…4番目と順番が対応している。そのため走査方向を切り替えた場合には、映像信号の順番を入れ替える必要があるが、信号切替回路23により、映像信号入力線22につなぐ映像信号の順番を入れ替えることで、外部での映像信号の順番を入れ替える必要をなくしている。なお、信号切替回路23の詳細については後述する。
図1、図2において、25は水平走査リセット信号入力端子である。リセット用トランジスタ28を駆動することで双方向シフトレジスタHSRをリセットする。26は水平走査スタート信号入力端子で、クロックドインバータ61により図1の左から右へ走査が行われるスタート信号が水平シフトレジスタ部20に供給され、右から左へ走査が行われる場合には、クロックドインバータ62によりスタート信号が水平シフトレジスタ部20に供給される。27は水平走査終了信号出力端子である。
図2において、RLは水平走査方向設定信号線で、RL1は第1水平方向設定線、RL2は第2水平方向設定線であり、双方向シフトレジスタの走査方向を規定する信号である。第1水平方向設定線RL1は水平走査方向設定信号線RLからインバータで2回反転した信号を取り出しており、第2水平方向設定線RL2は水平走査方向設定信号線RLからインバータで1回反転した信号を取り出している。そのため第1水平方向設定線RL1と第2水平方向設定線RL2とは一方が他方を反転した信号となる。またHCLKは水平クロック信号線であり、HCLK1は第1水平クロック信号線、HCLK2は第2水平クロック信号線である。
図3に垂直シフトレジスタ部30の回路構成を示す。垂直シフトレジスタ部30も水平シフトレジスタ部20と同じように双方向に信号をシフトすることが可能であり、上下逆転した画像を表示する場合には、下側から上方向に走査信号が出力する。VSRは双方向シフトレジスタで、32は垂直出力回路で、33は垂直走査制御回路である。垂直走査制御回路33は制御信号入力端子CNT1、CNT2からの制御信号により垂直走査を制御する。36は垂直走査リセット端子、37は垂直走査スタート信号入力端子、38は垂直走査終了信号出力端子である。双方向シフトレジスタVSRはクロックドインバータ63、64、65、66で構成されている。
UDは垂直走査方向設定線で、UD1は第1垂直方向設定線で、UD2は第2垂直方向設定線である。図3では、第1垂直方向設定線UD1は垂直走査方向設定線UDからインバータで2回反転した信号を取り出しており、第2垂直方向設定線UD2は垂直走査方向設定線UDからインバータで1回反転した信号を取り出している。このため第1垂直方向設定線UD1と第2垂直方向設定線UD2とは一方が他方を反転した信号となる。またVCLKは垂直クロック信号線であり、VCLK1は第1垂直クロック信号線、VCLK2は第2垂直クロック信号線である。
図4に水平シフトレジスタ部20及び、垂直シフトレジスタ部30を構成する双方向シフトレジスタHSR及びVSRを説明する回路構成図を示す。また図5は水平シフトレジスタ部20及び、垂直シフトレジスタ部30に用いられるクロックドインバータ61、62、63、64、65、66を説明する回路図である。
まず図5(a)(b)を用いて、図4(a)に示す双方向シフトレジスタHSRに用いられるクロックドインバータ61、62を説明する。
第1水平方向設定線RL1は、図2では左から右に走査する場合Hレベルで、第2水平方向設定線RL2は、図2では右から左に走査する場合Hレベルである。図1、図2では図を見やすくするために結線を省略してあるが、第1水平方向設定線RL1、第2水平方向設定線RL2は共に双方向シフトレジスタHSRを構成するクロックドインバータ61、62に接続されている。
クロックドインバータ61は図5(a)に示すように、P型トランジスタ71、72とN型トランジスタ73、74からなる。P型トランジスタ71は第2水平方向設定線RL2に接続されており、N型トランジスタ74は第1水平方向設定線RL1に接続されている。そのため第1水平方向設定線RL1がHレベルで第2水平方向設定線RL2がLレベルの場合、クロックドインバータ61はインバータとして働き、第2水平方向設定線RL2がHレベルで第1水平方向設定線RL1がLレベルの場合ハイインピーダンスとなる。
逆にクロックドインバータ62は図5(b)に示すように、P型トランジスタ71が第1水平方向設定線RL1に接続されており、N型トランジスタ74は第2水平方向設定線RL2に接続されている。そのため第2水平方向設定線RL2がHレベルの場合インバータとして働き、第1水平方向設定線RL1がHレベルの場合ハイインピーダンスとなる。なお双方向シフトレジスタHSRの動作については、次に双方向シフトレジスタVSRの動作について説明することで省略する。
次に、図5(c)(d)を用いて図4(b)(c)(d)に示す双方向シフトレジスタVSRに用いられているクロックドインバータ63、64を説明し、さらに走査方向を定める垂直走査方向設定線UDの値により、走査方向が切り替わる双方向シフトレジスタVSRの動作について説明する。
第1垂直方向設定線UD1は図3では上から下に走査する場合にHレベルで、第2垂直方向設定線UD2は下から上に走査する場合にHレベルである。図1、図3では図を見やすくするために結線を省略してあるが、第1垂直方向設定線UD1、第2垂直方向設定線UD2は共に双方向シフトレジスタVSRを構成するクロックドインバータ63、64に接続されている。
クロックドインバータ63は図5(c)に示すようにP型トランジスタ71、72、N型トランジスタ73、74からなる。
N型トランジスタ74の入力に第1垂直方向設定線UD1が接続され、P型トランジスタ71の入力に第2垂直方向設定線UD2が接続される。また図5(d)に示すように、クロックドインバータ64のN型トランジスタ74の入力に第2垂直方向設定線UD2が接続され、P型トランジスタ71の入力に第1垂直方向設定線UD1が接続されている。そのため、クロックドインバータ63は、第1垂直方向設定線UD1がHレベルで第2垂直方向設定線UD2がLレベルの場合インバータとして働き、第2垂直方向設定線UD2がHレベルで第1垂直方向設定線UD1がLレベルの場合はハイインピーダンスとなる。クロックドインバータ64は第1および第2垂直方向設定線UD1、UD2のレベルに対して、クロックドインバータ63と逆の動作をする。
図4(b)に示す、双方向シフトレジスタVSRでは第1垂直方向設定線UD1がHレベルで、クロックドインバータ63がインバータ63aとして働き、クロックドインバータ64がハイインピーダンスとなるために図4(c)のような等価回路となり、第2垂直方向設定UD2がHレベルの場合、クロックドインバータ64がインバータ64aとして働き、クロックドインバータ63がハイインピーダンスとなるため、図4(d)に示す等価回路となる。このように、双方向シフトレジスタVSRでは第1垂直方向設定線UD1と第2垂直方向設定UD2の値によりシフトレジスタの走査方向を定めることができる。
また同じように双方向シフトレジスタHSRでも、第1水平方向設定線RL1と第2水平方向設定RL2の値によりシフトレジスタの走査方向を定めることができる。
次に図4(c)を用いて、シフトレジスタの動作を説明する。クロックドインバータ65は図5(e)に示す回路構成であり、表1に示すように、クロックΦがHレベルで、クロックΦバーがLレベルの場合に、入力を反転出力し、クロックΦがLレベルで、クロックΦバーがHレベルの場合に、ハイインピーダンスとなる。
また、クロックドインバータ66は、図5(f)に示す回路構成であり、クロックΦバーがHレベルで、クロックΦがLレベルの場合に、入力を反転出力し、クロックΦバーがLレベルで、クロックΦがHレベルの場合に、ハイインピーダンスとなる。
図2、図3共にクロック信号線の結線を省略してあるが図2のクロックドインバータ65、66にはクロック信号線HCLK1、HCLK2が、図3のクロックドインバータ65、66には、クロック信号線VCLK1、VCLK2が接続されている。以下の説明では、任意のクロックΦ、Φバーを用いて説明する。
図4(c)に示すラッチ回路67は、クロックドインバータ65の出力をインバータ63aの入力に接続し、このインバータ63aの出力をクロックドインバータ66の入力に接続している。このためクロック信号ΦのHレベル立ち上がり時にクロックドインバータ65に入力された信号が反転しインバータ63aに入力される。次にクロック信号ΦバーがHレベルとなると、クロックドインバータ65はハイインピーダンスとなるがクロックドインバータ66がインバータとして働き、クロックドインバータ65の出力は、インバータ63aとクロックドインバータ66でラッチされ、インバータ63aから反転信号が出力する。
またラッチ回路68は、クロックドインバータ66の出力がインバータ63aの入力に接続され、このインバータ63aの出力はクロックドインバータ65の入力に接続されている。このためクロック信号ΦバーのHレベルの立ち上がり時(すなわちクロック信号Φの立ち下がり時)にクロックドインバータ66に入力された信号が反転しインバータ63aに入力される。次にクロック信号ΦがHレベルとなると、クロックドインバータ66はハイインピーダンスとなるがクロックドインバータ65がインバータとして働き、クロックドインバータ66の出力は、インバータ63aとクロックドインバータ65でラッチされ、インバータ63aから反転信号が出力する。
図6に図4(c)に示すラッチ回路67、68のタイミングチャートの1例を示す。図6では、クロック信号Φの立ち上がり(イ)に対して、入力信号DIの同期がとれてなく、クロック信号Φの立ち上がり(イ)に遅れて入力信号DIはHレベルとなっている。また入力信号DIはクロック信号Φの立ち上がり(ハ)に遅れてLレベルとなっている。
このためラッチ回路67はクロック信号ΦがHレベルの場合、入力をそのまま出力し、クロック信号ΦがLレベルとなった時、直前の状態を保持するので、出力OUT1は入力信号DIと同じタイミングで状態が変化する。対して2段目のラッチ回路66では、クロック信号Φの立ち下がり(ロ)で出力OUT1のHレベルを出力し、クロック信号Φの立ち上り(ハ)で、その出力をラッチしそれをクロック信号Φの立ち下り(ニ)まで保持し、クロック信号Φの立ち下がり(ニ)で出力OUT1のLレベルを出力するため、出力OUT2から以降は、クロック信号Φと同期がとれた出力となっている。
このように、双方向シフトレジスタHSR、VSRの1段目の出力は2段目以降の出力とは異なり、クロック信号と同期がとれないために、双方向シフトレジスタHSR1、HSR513、VSR1、VSR386の初段部分はダミーのラッチ回路としており、その出力が映像信号供給回路21および、垂直出力回路32に接続されていない。
図2、図3に示すように、双方向シフトレジスタHSR、VSRは複数連続して設けられている。図4(c)、図4(d)では、前段のラッチ回路67の出力をOUT1で示し、後段のラッチ回路68の出力をOUT2で示したが、双方向シフトレジスタHSR、VSRは複数連続して設けられるので、ラッチ回路68の次段には、ラッチ回路67が接続される。図6に示すOUT3は、次段のラッチ回路67の出力を示している。
出力OUT2、OUT3と映像信号との関係を図6を用いて説明する。OUT2、OUT3は前述したように、図4(c)に示すようなラッチ回路67、68の出力である。図6に示すように、ラッチ回路68がクロック信号Φの立ち下がり(ロ)で前段の出力をOUT2に出力し、クロック信号Φの立ち上り(ハ)でその出力をラッチし、クロック信号Φの立ち下がり(ニ)まで値を保持し、次に図4では図示されない次段のラッチ回路67がクロック信号Φの立ち上がり(ハ)で前段の出力をOUT3に出力する。そのために、クロック信号Φの立ち上がり(ハ)では、OUT2、OUT3共に出力オン状態となる。このときに映像信号線が単数の場合では、双方向シフトレジスタHSRの出力OUT2、OUT3に対応する画素に同じ映像信号が書き込まれるという問題点がある。すなわち,OUT2からの出力で操作される映像信号供給回路と、OUT3からの出力で操作される映像信号供給回路とが、同時に同じ映像信号線に接続されると、2つの画素に同じ映像信号が入力されることになる。ラッチ回路67とラッチ回路68の出力のどちらか一方のみを映像信号供給回路21を操作する信号として用いれば、前述のような問題は生じないが、シフトレジスタを構成するラッチ回路の数は2倍になる。このため、本実施の形態では図2に示すように、映像信号22もVID1〜VID4のように複数に分割されて供給されており前記問題点も解決される。
また、本実施の形態では水平方向の画素数は1025画素で、垂直方向の画素数は769画素で奇数である。しかしながら、双方向シフトレジスタHSR、VSRは、ラッチ回路67とラッチ回路68とを一組とするように設けられており、ラッチ回路67とラッチ回路68の合計が偶数となるように構成されている。
このことは、走査方向が反転した場合もクロック信号Φの同じエッジ(立ち上がり又は、立ち下がり)で入力信号DIを取り込むためである。すなわち、図4(c)に示すラッチ回路67と68の場合、走査方向が反転するとラッチ回路67と68の順番も逆転し、図4(d)に示すように、右からラッチ回路68、67の順番になる。しかしながら、このラッチ回路の順番を、信号の入力側を基準としてみると走査方向を反転してもラッチ回路67と68の順番は変化しない。ラッチ回路67はクロック信号Φの立ち上がりで入力を出力しクロック信号Φの立ち上りでその出力を保持し、ラッチ回路68はクロック信号Φの立ち下がりで入力を出力し、クロック信号Φの立ち上りでその出力を保持する。このためラッチ回路67、68の合計を奇数とすると、走査方向を切り換えたときの入力信号DIを取り込むときのクロックΦのエッジが異なってしまう。
さらに、ラッチ回路67、68の合計が奇数の場合の問題点について、図3を例に示すと、図3の走査方向が上から下の場合では、初段はラッチ回路67となり、クロックΦの立ち上がりで走査が開始される。対して走査方向が下から上の場合では、ラッチ回路68が初段となり、クロックΦの立ち下がりで走査か開始される。このため3板方式の液晶プロジェクタ等、同時に逆方向に走査する液晶パネルを表示する場合など、クロックΦと映像信号のタイミングを調整する必要等の問題が生じる。
上述したような問題点をも解決するため、図2、図3の水平シフトレジスタ部20、垂直シフトレジスタ部30では、双方向シフトレジスタHSR1、HSR513、VSR1、VSR385の1段目をダミーのラッチ回路として、ラッチ回路67、68の合計を偶数としている。
なお、双方向シフトレジスタの説明を、入力側からラッチ回路67、68の順番に並ぶ場合を用いて説明したが、図4(a)のような、ラッチ回路の並ぶ順番がラッチ回路68、67となる場合でも同等の動作となる。またクロック信号Φは任意の信号として説明したが、水平方向走査に用いる双方向シフトレジスタHSRに用いられるクロック信号と、垂直方向走査に用いる双方向シフトレジスタVSRに用いられるクロック信号とでは、その周期、デューティ比等が異なってもかまわず、液晶パネルの画素数等に従ったクロック信号が用いられる。
次に双方向シフトレジスタのリセット回路について説明する。図2の水平シフトレジスタ部20では、リセット用トランジスタ28が設けられており、インバータ61、62の入力をHレベルにすることで、クロック信号の状態にかかわらず、各双方向シフトレジスタHSRの出力をLレベルにでき、映像信号供給回路21の出力を強制的に停止できるようになっている。このため電源投入時の双方向シフトレジスタHSRの状態を一定に保つことができるので、双方向シフトレジスタHSRの電源電流を過渡的にも小さくすることができる。このためシフトレジスタの電源ラインの線幅を狭くすることができる。また垂直シフトレジスタ部30にも同じくリセット回路を設けてあり、各シフトレジスタの出力をLレベルとすることができ、映像信号供給回路21、出力回路32及び画素領域のスイッチング素子をオフ状態にできるので、液晶に直流電圧が印加されることを防ぐことができる。
また液晶パネルの画素数よりも少ない画素数の規格の画像を出力する場合、例えば、XGAパネルにVGAの映像を表示する場合、VGAの水平走査が終了した時点で水平シフトレジスタ部20を、また垂直走査が終了した時点で垂直シフトレジスタ部30をリセットすることで、残りの画素領域に2重に表示されることが防止できる。
なお、双方向シフトレジスタHSR、VSRの出力をLレベルとするようにリセット用トランジスタ28はP型トランジスタを用いたが、映像信号供給回路21、32をオフ状態とするために、リセット用トランジスタ28にN型トランジスタを用いることも可能である。
次に、図7から図13を用いて本実施の形態の水平シフトレジスタ部20による水平信号供給回路21の駆動方法を示す。まず図7から図9を用いて映像信号をあらかじめ外部でサンプリングして複数の系列に分割した場合の駆動方法について説明する。図1、図2に示すように映像信号は4本の映像信号入力線22(VID1〜VID4)で供給されているが、これにより画素に映像信号を書き込む時間を長くすることが可能である。すなわち外部回路において映像信号をクロック信号Φの周期に合わせてサンプリングし、図7に示す映像信号V1乃至V4のように、映像信号に対応した電圧を一定期間、映像信号入力線に供給する。その際サンプリングする順番に従って、映像信号入力線VID1には映像信号V1が供給され、映像信号入力線VID2には映像信号V2が、以下、映像信号V3、映像信号V4とサンプリングした一定電圧の信号が供給される。このように映像信号入力線22を複数設けることで映像信号の出力期間を重複させ、映像信号が供給されている期間を延ばすことが可能である。
上述したように、サンプリングした映像信号を複数の系列に分割し、映像信号の周波数を低減した場合、シフトレジスタは映像信号の出力期間に合わせて、オン状態の期間を長くするよう駆動される。
図7では図4(a)の双方向シフトレジスタHSRの駆動方法を、映像信号がクロック信号Φの2周期分にあたる期間あたえられる場合の例を示しており、入力信号DIがクロック信号Φの立ち上がりa−1からa−4までHレベルとなるように入力されている、そのため出力OUT1がクロック信号Φの立ち上がりa−1からa−4までHレベルであることから、出力OUT1の状態をクロック信号Φの立ち上がりで出力し保持する出力OUT2は、クロック信号Φの2周期分にあたる立ち上がりa−1からa−5までHレベルとなる。同じく出力OUT3以降もクロック信号Φの2周期分の間Hレベルを出力する。
上記駆動方法とすることで、映像信号がクロック信号Φの複数周期分にあたる期間あたえられる場合でも、映像信号の期間に合わせてシフトレジスタの出力期間を長くすることが可能である。
図7では図が複雑となることを避けるために、映像信号V1と映像信号V2に対応する出力OUT2、出力OUT3についてのみ記載しているが、同様に映像信号を画素に書き込むために、双方向シフトレジスタHSRから画素数に応じて駆動信号が出力される。また、画素数が増加する等により画素毎の書き込み時間が短くなった場合には、映像信号入力線の本数をさらに増加してもよい。
次に映像信号を分割した場合について、映像信号の位相が揃っている場合(図8)と、揃っていない場合(図9)について説明する。なお図8から図10では、説明をわかりやすくするために、1行13列の画素p1〜p13にスイッチs1乃至s13を用いて、映像信号V1乃至V4を書き込む場合について記載してある。映像信号はサンプリングされ、4本の映像信号線にV1、V2、V3、V4の順番で分割されている。図中、映像信号V1乃至V4の信号波形に付された符号は書き込まれる画素との対応を示している。
図8では画素の書き込み時間はクロック信号4周期分まで延ばされており、さらに映像信号V1乃至V4の位相が揃うように再度サンプリングしている。この場合、スイッチs1乃至s4を同時にオンとして画素p1〜p4に書き込んでも、映像信号V1乃至V4の位相が揃っているので、正常に書き込みが行われる。よって、スイッチs1からs4までを駆動する信号を出力するシフトレジスタは共通とすることができ、シフトレジスタの段数を少なくすることができる。またスイッチs5からs8を駆動する信号はスイッチs1からs4までを駆動する信号の立ち下がるのを受けて、立ち上ればよくクロック信号の1周期を映像信号の立ち上りから立ち下がりまでの間に合わせてシフトレジスタを駆動すればよく、図7を用いて前述したように、クロック信号の複数の周期分出力が可能なシフトレジスタを用いる必要はない。
次に図9に、映像信号V1乃至V4の位相が揃っていない場合を示す。この場合サンプリングが1度ですみ外部の回路は簡単で済むが、映像信号V1乃至V4の位相が揃っていないので、映像信号を画素に書き込むスイッチs1乃至s13を駆動する信号も画素数分必要である。このためシフトレジスタも画素数分段数が必要であり図8の場合に比べてシフトレジスタの段数が増加する。さらに、映像信号の出力期間に合わせて駆動するためには、図7に示すようにシフトレジスタの出力期間を延ばすことが必要である。
次に、走査方向を反転した場合の映像信号の並び替えについて説明する。図10は図9の映像信号線の並びで、スイッチs13から順にs1までをオン状態にして、画素p13からp1に映像信号を書き込んだ場合を示す。まず映像信号V1に1番目の映像信号が供給され、スイッチs13がオンとなり図中左端の画素に1番目の映像信号が書き込まれる。次に、映像信号V2に2番目の映像信号が供給され、スイッチs12がオン状態となるが、スイッチs12は映像信号V4とつながっているため、映像信号は画素に書き込まれず、スイッチs12がオン状態のままで、映像信号V4に4番目の映像信号が供給されて、左から2番目の画素p12には4番目の映像信号が書き込まれる。さらにp11には3番目の映像信号が書き込まれ、p10には2番目と6番目の映像信号が書き込まれる。このように反転走査に対応して映像信号を並べ換えないと、映像信号の並びが元の画像の並びと異なってしまうといった問題点がある。
図11に信号切替え回路の一例を示す。図11に示す例では、4本の映像信号入力端子24a、24b、24c、24dにそれぞれ時系列に映像信号が入力される。信号切替え回路23は、4本の映像信号入力端子のうち、左から2番目と4番目の端子24bと、24dに入力される映像信号を入れ替える作用をする。図に11おいて、切替えの必要がない左から1番目と3番目の端子24a、24cについても、端子24b、24dと同様の回路を設けているが、切替え動作は行わない。これは、2番目と4番目の端子24b、24dに入力される映像信号に対して位相や振幅に差を生じさせないためである。
図12に図2に示す水平シフトレジスタ部20からの信号により、映像信号供給回路21が映像信号線に映像信号を供給するようすを説明する概略回路図と図13にタイミングチャートを示す。図12では、図をわかりやすくするために、映像信号供給回路21はスイッチで表示し、水平シフトレジスタ部20の詳細は省略してあるが、図2で示す映像信号供給回路21と水平シフトレジスタ部20と同じものである。また、図1の画素領域10中の1行分の画素P1乃至P1025を模式的に記載してあり、図1の映像信号線11を各画素に対応するようL1乃至L1025で示している。
映像信号V1乃至V4は信号切替え回路23で映像信号入力線22(VID1〜VID4)が選ばれ、それぞれが図13に示すようなタイミングで映像信号入力線に供給される。水平シフトレジスタ部20からは図12中左から右の順番に画素に映像信号が書き込まれる場合には(順方向走査)、出力H1乃至H1025が映像信号に対して図13(a)に示すタイミングで出力される。図13(a)では図をわかりやすくするため、出力H1乃至H5までしか記載していないが、同様に出力H1025まで出力は続き、1行分の画素の書き込みが行われる。なお図13(a)は順方向走査を、図13(b)は逆方向走査の場合を示し、図中各映像信号V1乃至V4の信号波形に付されているP1乃至P1025の符号は、図12に示す画素P1乃至P1025に書き込まれる映像信号であることを示す。
水平シフトレジスタ部20から出力H1が出力されると、映像信号入力線VID1と映像信号線L1(11)が電気的に接続され、映像信号入力線VID1に出力されていた映像信号V1が映像信号線L1を介して画素P1に供給される。以下同様に、映像信号入力線VID1に出力されていた映像信号V1が映像信号線L1025を介して画素P1025に書き込まれるまで続き、1行分の画素の書き込みが行われる。
図13(b)に示す逆方向走査では、まず映像信号入力線VID2に映像信号V4が出力され、映像信号入力線VID4に映像信号V2が出力されるように信号切替え回路23を用いて映像信号の並びが切替えられている。
逆方向走査では、水平シフトレジスタ部20から出力H1025が最初に出力されると、画素P1025に映像信号V1が書き込まれる。つぎに出力H1024が出力されると、映像信号入力線VID4に供給されている映像信号が画素P1024に供給されるが、この時信号切替え回路23で映像信号入力線VID4には、映像信号V2が出力されるので、2番目にサンプリングされた映像信号が画素P1024に書き込まれることとなる。以下同様に順次1行分の画素に映像信号が書き込まれる。
以上説明したように水平シフトレジスタ部20により映像信号供給回路21が駆動され、画素に映像信号が書き込まれる。
次に図14から図20を用いて垂直シフトレジスタ30により走査信号を駆動する方法を説明する。
図14に図4(b)の双方向シフトレジスタVSRでクロック信号Φのデューティ比を変更した場合のタイミングチャートの1例を示す。図14では、クロック信号Φの立ち下がりb−1に対応して、出力OUT2がHレベルとなっている。次にクロック信号Φの立ち上がりb−2に対応して出力OUT3がHレベルとなる。このときクロック信号Φのデューティ比はHレベルの期間が長く、Lレベルの期間が短く設定されており、それに伴い出力OUT2の立ち上がりから、出力OUT3の立ち上がりまでの期間が短くなっている。
さらにクロック信号Φの立ち下がりb−3に対応して出力OUT4がHレベルとなり、クロック信号Φの立ち上がりb−4に対応して出力OUT5がHレベルとなる、このときクロック信号Φのデューティ比はHレベルの期間が長く、Lレベルの期間が短いため、出力OUT3の立ち上がりから、出力OUT4の立ち上がりまでの期間が長く、出力OUT3の立ち上がりから、出力OUT54立ち上がりまでの期間が長くなっている。
このようにクロック信号Φのデューティ比を変更することで、あたかも各出力OUT1、出力OUT2、… の位相がずれたように駆動することが可能である。
図15、図16は順次走査駆動する場合の駆動タイミングを示すタイミングチャートで、図15は図3の上から下に向かって走査する順方向走査を示している。そのため、第1垂直方向設定線にはHレベルが入力されている。映像信号はビデオ信号等の各画素毎に書き込まれる階調等の1ライン分の信号を表している、また1Hは1ライン分の水平走査期間を表している。図4に示すラッチ回路67はクロックVCLK1の立ち上がりエッジで入力信号を出力し保持する、ラッチ回路68はクロックVCLK1の立ち下がりで入力信号を出力し保持する。このため、クロックVCLK1のデューティを変化させることで奇数ラインと偶数ラインの画素に対応するシフトレジスタからの出力の位相を変化させることが可能である。
クロックVCLK1のデューティ比をLレベルの期間が、映像信号のブランク期間以内程度となるように調節する。そのために、双方向シフトレジスタVSR1の出力GS1は入力信号(走査スタート信号)VDIを図15のように入力すると、クロックVCLK1の立ち下がりで入力を出力してHレベルとなり次のクロックVCLK1の立ち下がりまで値を保持する。ただし、図6を用いて前述したように、双方向シフトレジスタVSR1の初段にはダミーのラッチ回路が設けられている。双方向シフトレジスタVSR2の出力GS2はクロックVCLK1の立ち上がりで、出力GS1のHレベルを取り込み、次のクロックVCLK1の立ち上がりまで値を保持する。
この出力GS1と出力GS2との位相差は、クロックVCLK1のLレベルの期間とほぼ等しい期間となる。このとき垂直走査制御端子CNT1と、CNT2とは図15に示すように与えられており、出力GS1は垂直走査制御端子CNT1と垂直走査制御部33のNAND回路で演算され出力回路32に出力され、出力回路32の出力G1として出力され、出力GS2は垂直走査制御端子CNT2と垂直走査制御部33で演算され、出力回路32の出力G2として出力される。
図15に示す駆動方法では、垂直走査制御端子CNT1とCNT2を用いる場合を説明したが、垂直走査制御端子CNT1とCNT2にHレベルを出力し、垂直クロック信号VCLKのデューティ比を50%で駆動しても同じ結果を得ることができる。
次に図16に、図3の下から上に向かって走査する逆方向の順次走査のタイミングチャートを示す。逆方向のため、第1垂直方向設定線はLレベルが入力される。図16の場合は、基本的な動作は図15と同じであるが、出力G769から逆にG1に向かい順番に出力され、最後に走査終了信号VDOが端子38に出力される。
図17は走査信号線の2n−1ラインと2nラインとの同時駆動の場合のタイミングチャートを示す。ただし、ここでnは整数を示す。垂直走査制御端子CNT1とCNT2とを同相で与えることで、出力回路32からの出力G1とG2とを同時に出力することができる。
また図18に走査信号線の2ラインと2n+1ラインとの同時駆動の場合のタイミングチャートを示す。クロックVCLK1は反転しており、Hレベルの期間が映像信号のブランク期間とほぼ同等の期間となっている。双方向シフトレジスタVSR1はクロックVCLK1の立ち下がりで、ダミーのラッチ回路の出力のHレベルを取り込み、出力GS1にHレベルを出力し次のクロックVCLK1の立ち下がりまで値を保持する。双方向シフトレジスタVSR2の1段目のラッチ回路67は出力GS1のHレベルをクロックVCLK1の立ち上がりで取り込み出力GS2に出力し次のクロックVCLKの立ち上がりまで保持する。次に、垂直シフトレジスタVSR2の2段目のラッチ回路66は出力GS2のHレベルをクロックVCLK1の立ち下がりで取り込み出力GS2に出力し次のクロックVCLK1の立ち上がりまで保持する。出力GS1とGS2との位相差はクロックVCLK1のLレベルの期間とほぼ等しい期間となっており、ほぼクロックVCLK1の1周期に近い期間となり、出力GS2とGS3との位相差はクロックVCLK1のHレベルの期間とほぼ等しい期間となっている。そのため、出力GS2とGS3との位相差は短くなっており、出力GS2とGS3とは、ほぼ同相で出力される。さらに出力GS2とGS3とが重なって出力される期間に、垂直走査制御端子CNT1とCNT2から信号を同相で与えることで、出力回路32からの出力G2とG3とを同時に駆動することができる。
図19に走査信号線の2n−1ラインと2nラインとを同時駆動し、2nライン目を間引き、その後2nラインと2n+1ラインとを同時駆動する駆動方法を示す。クロックVCLK1を2nライン目の終わりで反転し、クロックVCLK1の立ち上がりを1周期分遅らせることで、出力GS2nのHレベルの期間が、クロックVCLK1の2周期近くになり、垂直走査制御端子CNT1とCNT2から信号を同相で与えて垂直走査制御部33で演算させることで、出力G2nを2回出力させ、2本同時駆動している走査信号線の2nライン目を間引くことができる。
図20に走査信号線の2n−1ラインと2n−2ラインとを同時駆動し、2n−1ライン目を間引き、その後2nラインと2n−1ラインとを同時駆動する駆動方法を示す。
図21(a)は、図4(b)に示すラッチ回路67、68に負荷駆動能力を向上させ、シフトレジスタの動作を高速にするためのバッファ用インバータを設けたものである。ラッチ回路67、68をクロックドインバータ63〜66で構成するとともに、バッファ用インバータ601を挿入している。バッファ用インバータ601はクロックドインバータとクロックドインバータとの間に挿入されているため、各クロックドインバータの負荷駆動能力不足を補い、高速駆動が可能なシフトレジスタを形成することが可能となる。
次に図21(b)を用いて図21(a)の動作を説明する。図21(b)に示すラッチ回路67は、クロックドインバータ65の出力がインバータ601aの入力に接続され、インバータ601aの出力がインバータ63aの入力に接続され、このインバータ63aの出力はインバータ601bを介してクロックドインバータ66の入力に接続している。
クロックドインバータ65に入力された信号は3回反転され、インバータ63aから出力されるため、クロック信号ΦのHレベル立ち上がり時にクロックドインバータ65に入力された信号はインバータ63aから反転され出力される。次にクロック信号ΦバーがHレベルとなると、クロックドインバータ65はハイインピーダンスとなるがクロックドインバータ66がインバータとして働き、インバータ63aの出力は2回反転してクロックドインバータ66から出力される。ここで、クロック信号ΦバーがHレベルとなる前のクロックドインバータ65の出力と、クロック信号ΦバーがHレベルとなった後のクロックドインバータ66の出力が同じ値となるため、クロック信号ΦバーがHレベルとなる前のクロックドインバータ65の入力はラッチされ、インバータ63aから反転信号が出力する。
またラッチ回路68でも同様な動作となり、入力の値がラッチされ、インバータ63aから反転信号が出力する。このようにバッファ用インバータ601を追加することで、双方向シフトレジスタHSR、VSRは負荷駆動能力不足が補われ、高速駆動が可能となる。
図22は本発明の液晶表示装置を適用した液晶プロジェクタを説明する光学系の模式図であって、220は光源、221は放物面鏡、222はコンデンサレンズ、223は反射鏡、224は第1の絞り、225はレンズ、226はダイクロイックプリズム、227Rは赤色用反射型液晶表示装置、227Gは緑色用反射型液晶表示装置、227Bは青色用反射型液晶表示装置、228は第2の絞り、229は投射レンズ、230はスクリーンである。本実施の形態では、緑色用反射型液晶表示装置227Gを逆方向走査することとなる。
図23は本発明による液晶表示装置を反射型液晶表示装置に適用した場合を説明する展開斜視図であって、714は液晶パネル、701は透明基板、702はシリコン基板で画素電極等と共に画素電極を駆動する駆動回路が設けられ、上述した水平シフトレジスタ部20、垂直シフトレジスタ部30が形成されている。透明基板701とシリコン基板702の間には図示しないが液晶層が設けられている。707はパッケージ、709は液晶パネル714に給電するためのフレキシブルプリント基板、713は遮光枠、712はフレキシブルプリント基板押さえ、710は液晶パネル714の熱を外部に逃がす放熱シート、711はパッケージ707の底部に設けられた放熱板である。
図24は本発明を反射型液晶表示装置の一つであるポリマー分散型液晶(PDLC)に適用した場合の、液晶表示装置の液晶層を示す概略構成図である。液晶層は高分子マトリクス703中に液晶739を分散したポリマー分散型液晶(PDLC)で、印加電圧に応じて光を散乱する状態から透過する状態に変化する。図23(a)に本液晶プロジェクタに用いられる液晶表示装置で光が散乱する様子を示し、図24(b)に反射する様子を示す。第2の基板702には反射画素電極738、第1の基板701には透明電極730が形成されている。
図24(a)に示すように第2の基板702の反射画素電極738と第1の基板701の透明電極730との間に電圧を印加してない状態では、液晶739はそれぞれ不規則な方向に配列している。この状態では高分子マトリクス703と液晶分子とに屈折率の差が生じ、入射光741は散乱する、742は散乱光を示す。図24(b)に示すように第2の基板702の反射画素電極738と第1の基板701の透明電極730との間に電圧を印加した状態では、液晶739が一定方向に配向する。この液晶739が一定方向に配向したときの屈折率と高分子マトリクス703の屈折率を合わせておくと、入射光741は散乱せず反射画素電極738で正反射する、なお743は反射光を示す。
10…画素領域、11…映像信号線、12…走査信号線、13…スイッチング素子、14…画素電極、15…対向電極、16…保持容量、20…水平シフトレジスタ部、21…映像信号供給回路、22…映像信号入力線、23…映像信号切替回路、24…映像信号入力端子、25…水平走査リセット信号入力端子、26…水平走査スタート信号入力端子、27…水平走査終了信号出力端子、30…垂直シフトレジスタ部、32…垂直出力回路で、33…垂直走査制御回路、36…垂直走査リセット端子、37…垂直走査スタート信号入力端子、38…垂直走査終了信号出力端子、61、62、63、64、65、66…クロックドインバータ、67、68…ラッチ回路、71、72…P型トランジスタ、73、74…N型トランジスタ、HSR、VSR…双方向シフトレジスタ、HCLK1、HCLK2、VCLK1、VCLK2、Φ、Φバー…クロック信号線、RL…水平走査方向設定信号線、RL1…第1水平方向設定線、RL2…第2水平方向設定線、UD…垂直走査方向設定線、UD1…第1垂直方向設定線、UD2…第2垂直方向設定線、CNT1、CNT2…制御信号入力端子、DI…入力信号、OUT…出力、220…光源、221…放物面鏡、222…コンデンサレンズ、223…反射鏡、224…第1の絞り、225…レンズ、226…ダイクロイックプリズム、227R…赤色用反射型液晶表示装置、227G…緑色用反射型液晶表示装置、227B…青色用反射型液晶表示装置、228…第2の絞り、229…投射レンズ、230…スクリーン、714…液晶パネル、701…透明基板、702…シリコン基板、707…パッケージ、709…フレキシブルプリント基板、713…遮光枠、712…フレキシブルプリント基板押さえ、710…放熱シート、711…放熱板。