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JP3877710B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

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JP3877710B2 JP2003150045A JP2003150045A JP3877710B2 JP 3877710 B2 JP3877710 B2 JP 3877710B2 JP 2003150045 A JP2003150045 A JP 2003150045A JP 2003150045 A JP2003150045 A JP 2003150045A JP 3877710 B2 JP3877710 B2 JP 3877710B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマグネトロン等の加熱手段により食品を加熱する加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の加熱調理器は、図7に示すように、筐体50の内部に食品を収納可能な加熱室51と、該加熱室51の正面側開口部52にはファインダー部53を形成し、上下方向に開閉可能に取付けられたドア54と、前記筐体正面側右側部に備えられ、各種の機能を操作、制御するための操作パネル55と、を有している。
【0003】
前記操作パネル55は、図8に詳細に示すように、上方側から下方側にかけて表示部56、加熱時間設定キー57(5分、1分、10秒の3つのキーよりなる)、スタートキー58、取消キー59、手動加熱キー60(レンジ強/弱、生もの解凍、トースター、ピザ加熱の5つのキーよりなる)、自動加熱キー61(あたため、牛乳あたため、酒のかん、トースト、冷凍トースト、炊飯の6つのキーよりなる)、仕上がり調節キー62(仕上り、焼色調節の2つの機能を有し、強めキーと弱めキーとの2つからなる)、時刻合わせキー63が各々適切に操作性よく配設されている。
【0004】
そして、表示部56には、例えば下部側の上述した各種操作キーがON操作されると、それに対応して図示のように各種の選択設定状態が表示される(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
斯かる構成において、レンジ加熱を行うべく加熱時間設定キー57にて加熱時間を設定する場合、例えば最大加熱設定時間を30分とし、5分キーを5回及び1分キーを1回設定操作して、26分を設定したとする。その後、使用者がさらに5分キーを操作したとき、設定時間が31分となり、最大加熱設定時間30分を超えるため、0分にリセットされ、表示部に表示されていた。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−113223号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の操作、即ち加熱設定時間を26分に設定後、使用者がさらに5分キーを操作して加熱設定時間が31分となる操作において、使用者は加熱設定時間を26分より大きくしようとする意図のもとの操作であり、最大設定加熱時間30分を超えたから、すぐに0にリセットする動作は、使用者の意図に反する動作である。
【0008】
このような動作は、使用者にとって思うように設定できないと感じることであり、使い勝手が悪いという印象を与える結果となる恐れがある。
【0009】
本発明は、斯かる課題を解決するために為されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に記載の加熱調理器は、食品を収納する加熱室と、該加熱室内の食品を加熱する加熱手段と、該加熱手段の加熱時間等を設定入力する操作部と、該操作部からの設定入力に基づいて前記加熱手段の駆動を制御する制御部とを備え、前記操作部は、設定入力される所定時間単位がそれぞれ異なる複数のキーを有し、操作された前記キーに対応する前記所定時間単位で設定時間をカウントアップできる加熱時間入力部を有し、前記制御部は、設定できる加熱時間の最大時間を有し、前記加熱時間入力部からの設定入力により前記最大時間を越える時間が設定されたとき、前記設定時間として前記最大時間を設定し、その後さらに前記加熱時間入力部から設定入力されたとき、前記設定時間を0にリセットするよう設定することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1において、1は加熱調理器の一実施例となるオーブンレンジを示し、2は本体、3はドアである。
【0013】
4は本体2の外郭を覆う外装部、5はドア3閉塞時にドア3と対向する前面板、6は本体2の前面に備えられ、使用者が各種情報を入力するための操作パネル、7は外装部4内に配置した加熱室である。
【0014】
前記加熱室7は、ドア3により開閉される前面開口8と、右側面上部に配置され、後述する赤外線センサの検出経路部材9が外壁に接続される検出孔10と、底部にシリコン12で外周をシール止めしたマイクロ波透過性材料の底板11と、から構成されている。
【0015】
前記検出経路部材9は、箱形形状であり、該箱形形状の底面には赤外線センサが取り付けられ、該底面に赤外線センサで赤外線を検出するための貫通孔が設けられている。
【0016】
前記加熱室7内には、加熱される食品13が収納され、後述するマグネトロンからのマイクロ波などにより加熱される。また前記赤外線センサは、加熱室7内の食品13の温度を前記赤外線センサにより検出して加熱進行を検出するためのものである。
【0017】
図2において、前記操作パネル6は、液晶などで形成され、加熱時間や設定内容などを表示する表示部14と、加熱時間等を設定入力するキー入力部15とを有している。キー入力部15は、加熱時間入力部となる10分キー16、1分キー17、10秒キー18と、マイクロ波加熱を実行するレンジキー19と、焦げ目付け調理を実行するグリルキー20と、調理終了後に所定時間内(例えば5分以内)にさらに延長して加熱調理を行いたいときに操作する延長キー22と、設定した内容で調理開始を実行するスタートキー23と、設定内容をキャンセルする取消キー24とを配設している。
【0018】
前記各種キーのうち、10分キー15と1分キー17と10秒キー18とは本発明に加熱時間入力部に相当する。
【0019】
図3において、25は加熱室7内の食品温度を検知する赤外線センサ、26はマイクロ波を発振し、加熱室7内にマイクロ波を供給して食品13をマイクロ波加熱するマグネトロン、27は加熱室7の上部外壁や底板11の外壁に配置したシーズヒータなどのヒータ、28はキー入力15からの設定内容や赤外線センサ25からの検知温度に基づいてマグネトロン26やヒータ27を制御する制御部である。前記制御部28は、内部にメモリを有しており、該メモリに表示部14に残り加熱時間の表示を秒単位まで表示する時間帯と分単位まで表示する時間帯との切替え時間を20分とすること、またキー入力部15で設定できる最大加熱設定時間は30分とすることを記憶させている。なお、前述のマグネトロン26及びヒータ27は本発明の加熱手段に相当する。
【0020】
斯かる構成における制御部28の動作について、図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0021】
まずステップS1でキー入力部15から加熱条件、例えばレンジ加熱3分を設定するとき、レンジキー19の操作後、1分キーを3回操作して加熱条件を入力設定する。ステップS2ではキー入力部15のスタートキー23が操作されたかどうか判断する。かかるステップでは、スタートキー23が操作されるまで待機状態となる。またスタートキー23が操作されたと判断すると、ステップS3へ移行する。
【0022】
ステップS3では、ステップS1で設定されや加熱条件に基づいて、マグネトロン26やヒータ27を駆動制御し、加熱動作を実行する。ステップS4ではステップS3の動作を終了するかどうか判断する。すなわち、ステップS1での加熱条件において加熱時間が設定されていると加熱時間が経過したかどうか判断し、温度設定されていれば赤外線センサ25で設定温度を検知したかどうか判断する。斯かるステップでは,終了したと判断されるまで待機状態となる。また終了したと判断されるとステップS5に移行する。
【0023】
ステップS5では、ステップS3で実行していたマグネトロン26またはヒータ27の駆動を停止し、図示しない報知手段により終了報知して使用者に加熱調理の終了を知らせて加熱動作を終了する。
【0024】
前述のステップS1において、キー入力部15の加熱時間入力部を用いて加熱時間を設定する方法について図5及び図6に基づいて詳述する。
【0025】
まずステップS100では10秒キー18が操作されたかどうか判断する。操作されたと判断するとステップS101に移行し、また操作されていないと判断するとステップS103に移行する。
【0026】
ステップS101では、現在の加熱時間の設定時間が20分以上かどうか判断する。20分以上であれば加熱時間をカウントアップせずにステップS103へ移行し、20分以内であればステップS102に移行する。ステップS102では、加熱時間に10秒をカウントアップする。斯かるステップS101乃至S102では、本実施形態のオーブンレンジ1では、20分以上は加熱時間及び残り時間を表示部14に秒表示しない仕様としているため、入力すること自体が無駄な操作となるため、入力を無視する構成としている。
【0027】
ステップS103では、1分キー17が操作されたかどうか判断する。操作されたと判断するとステップS104に移行し、また操作されていないと判断するとステップS109に移行する。
【0028】
ステップS104では、現在の加熱時間に1分カウントアップする。ステップS105では、現在の加熱時間(この“現在の加熱時間”は、ステップS104で1分カウントアップする前の“現在の加熱時間”を指している。)が最大加熱設定時間と等しいかどうか判断する。斯かるステップで等しいと判断すると、ステップS106に移行して加熱時間を0にリセットする。またステップS105で等しくないと判断すると、ステップS107に移行し、加熱時間が最大加熱設定時間を超えているかどうか判断する。斯かるステップで超えていると判断すると、ステップS108に移行し、加熱時間を最大加熱設定時間に置換する。またステップS107で超えていないと判断すると、処理なくステップS109に移行する。
【0029】
ステップS109では、10分キー16が操作されたかどうか判断する。操作されたと判断するとステップS110に移行し、また操作されていないと判断するとステップS115に移行する。
【0030】
ステップS110では、現在の加熱時間に10分カウントアップする。ステップS111では、現在の加熱時間(この“現在の加熱時間”は、ステップS110で10分カウントアップする前の“現在の加熱時間”を指している。)が最大加熱設定時間と等しいかどうか判断する。斯かるステップで等しいと判断すると、ステップS112に移行して加熱時間を0にリセットする。またステップS111で等しくないと判断すると、ステップS113に移行し、加熱時間が最大加熱設定時間を超えているかどうか判断する。斯かるステップで超えていると判断すると、ステップS114に移行し、加熱時間を最大加熱設定時間に置換する。またステップS113で超えていないと判断すると、処理なくステップS115に移行する。
【0031】
前述のステップでは、設定される加熱時間が最大値を超える時間に設定される場合は、一旦最大加熱設定時間に設定される。その後さらに使用者が加熱時間をカウントアップする操作を行った場合は、加熱時間を0にリセットし、できるだけ使用者に操作の意図に沿った動作を実現するものである。
【0032】
ステップS115では延長キー22が操作されたかどうか判断する。操作されたと判断するとステップS116に移行し、また操作されていないと判断するとステップS119に移行する。
【0033】
ステップS116では調理中で残り時間が20分を越えているかどうか判断する。調理中と判断するとステップS117に移行し、調理中でないと判断すると処理なくステップS119に移行する。ステップS117では調理時間の残り時間のうち秒単位が0秒かどうか判断する。斯かるステップで0秒と判断すると、残り時間の秒単位を0にリセットし、分単位に1分を加える。その後ステップS119に移行する。
【0034】
前述の延長キー22の操作の後、ステップS103からステップS114までの動作を再度実行することにより延長時間が設定できるのである。
【0035】
ステップS119ではキー入力部15の他のキーが操作されたとき、そのキーの機能に応じた条件が設定されるよう動作する。
【0036】
以上の操作を繰り返し行うことにより図中のステップS1の加熱条件設定が実行できるのである。
【0037】
なお、前述の延長キー22の操作について以下にさらに詳述する。
【0038】
本実施形態では、20分を超える残り加熱時間は、制御部28が表示部14に秒単位の表示をしない仕様としている。これは、長時間加熱において、秒単位の表示はあまり意味がなく使用者にとっても目障りな表示となるので、表示しないようにしているのである。ここで20分以上の仕様としているが、本発明ではこれに限らず、表示に対する前述の趣旨を超えない範囲で設計時に自由に選択できる。
【0039】
調理実行中、すなわち図4中のステップS3の実行中に延長キー22が操作された場合、例えば残り加熱時間が20分36秒のとき、ステップS117を経由してステップS118に至り、まず20分36秒うち36秒を0秒にリセットし、20分に1分を加算して21分0秒とする。その後、ステップS103からステップS114の操作により延長時間が残り加熱時間に加算されて加熱時間が再設定できるのである。
【0040】
前述の構成を採用する理由は以下のとおりである。例えは残り加熱時間が22分36秒であるとする。このときの表示部14への表示は23分である。このとき延長キー22の操作後1分キー17を操作したときの動作は、まず残り加熱時間の36秒を0秒にリセットし、22分に1分キー17の操作に伴う1分加算を行う。この結果、残り加熱時間は23分となるが、表示部14ではやはり23分なので、実際は時間延長しているにもかかわらず、表示部14の表示上は時間延長されていないことになる。
【0041】
そこで、前述の実施例の構成を採用することにより、22分36秒が23分と修正され、そこに1分キー17の操作に伴う1分加算が行われて24分となる。表示部14の表示では、23分の表示から24分の表示に切替えられ、使用者からも時間が延長されたと確認できるのである。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、使用者の意図する操作に沿った設定動作がえられ、使用者にとって思うように設定できないと感じることが回避できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のオーブンレンジのドアを開放したときの外観図である。
【図2】図1中の操作パネルの拡大図である。
【図3】オーブンレンジの制御ブロック図である。
【図4】調理時の制御部の動作フローチャートを示す図である。
【図5】キー入力時の詳細な制御部の動作フローチャートを示す図である。
【図6】図5から継続する制御部の動作フローチャートを示す図である。
【図7】従来例を説明するためのオーブンレンジの外観図である。
【図8】従来例を説明するためのオーブンレンジの操作パネルの拡大図である。
【符号の説明】
1 オーブンレンジ
6 操作パネル
7 加熱室
14 表示部
15 キー入力部
16 10分キー
17 1分キー
18 10秒キー
26 マグネトロン
27 ヒータ
28 制御部

Claims (1)

  1. 食品を収納する加熱室と、該加熱室内の食品を加熱する加熱手段と、該加熱手段の加熱時間等を設定入力する操作部と、該操作部からの設定入力に基づいて前記加熱手段の駆動を制御する制御部とを備え、
    前記操作部は、設定入力される所定時間単位がそれぞれ異なる複数のキーを有し、操作された前記キーに対応する前記所定時間単位で設定時間をカウントアップできる加熱時間入力部を有し、
    前記制御部は、
    設定できる加熱時間の最大時間を有し、
    前記加熱時間入力部からの設定入力により前記最大時間を越える時間が設定されたとき、前記設定時間として前記最大時間を設定し、
    その後さらに前記加熱時間入力部から設定入力されたとき、前記設定時間を0にリセットするよう設定することを特徴とする加熱調理器。
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