JP3877446B2 - Opening device for granular chemical dissolution equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボトルに貯留された粒状薬品を溶解槽に投入し、所定量の溶媒と混合攪拌して、溶解した溶液をストックする粒状薬品溶解装置に用いられ、前記ボトルの注ぎ口に設けられたシール部材を開封するための粒状薬品溶解装置の開封装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、溶解装置に設けられた装填口は、その軸線が鉛直方向とされ、この装填口には、流状薬品が充填されたボトルの注ぎ口が下向きとされて装填される。
【0003】
この装填口が設けられた装填部には、開封装置が備えられている。
【0004】
開封装置は、ボトルの注ぎ口に設けられたアルミニウム製の開封シール(シール部材)に対応して筒状の本体を有している。本体の筒径は、装填口に装填されたボトルの注ぎ口の径寸法よりも若干小さい径寸法とされ、対向端面には、三角形状の複数の刃部(開封刃)が端面の全周の一部を残して形成されている。この本体と刃部とを総称して筒刃という。
【0005】
この筒刃は、カム機構によって前記刃部が形成されない一部の半径方向であり、軸線が水平方向とされた軸を中心に回動するようになっており、待機位置では、ボトルが装填口に装填された状態で、このボトルの開封シールから離れた位置とされている。ここで、開封動作が開始されると、付勢手段の付勢力によって、開封装置の刃部が勢いよく開封シールへ突き刺さる。なお、この突き刺し動作は数回繰り返されることもある。
【0006】
これにより、開封シールは、内部の粒状薬品の重みに耐えきれなくなって、破断し、内部の粒状薬品が流出し、溶解装置の装填部の下方に設けられた溶解槽へと至る。
【0007】
このとき、前記刃部は、前述のように筒状の本体の端面の全周に亘っておらず、一部が刃部が存在しない部分がある。このため、開封シールは、刃部が存在しない部分の非破断部によってボトルとは完全分離せず、開封シールの溶解槽への落下を防止している。すなわち、例えば缶詰を缶切りで開封するときにその開封するべき円周の一部を残してヒンジ機能を持たせたのと同様の機能を持たせ、開封シールをボトル側で支持するようにしている。
【0008】
ここで、開封シールが略90°開放されて完全に筒状の筒刃本体の内方空間から退避すればよいが、開封シールの破断面は、所謂ギザギザ形状となっており、凸状のひげが発生していることがある。この凸状のひげが、筒刃の内周面に引っ掛かり開封シールが完全に退避しないことがある。開封シールがこの内方空間に残った場合、落下してくる粒状薬品の抵抗力となり、粒状薬品を装填口内においてまき散らす結果となる。
【0009】
このまき散らかった粒状薬品が固化すると、カム機構による筒刃の回動を妨げ、結果として、開封シールの開封ができなくなるといった不具合が生じている。
【0010】
本発明は上記事実を考慮し、装填口から溶解槽までの粒状薬品の通過性を向上し、この粒状薬品の滞留、固化によって開封機構部による筒刃の移動が妨げられることを長期間防止することができる粒状薬品溶解装置の粒状薬品開封装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ボトルに貯留された粒状薬品を溶解槽に投入し、所定量の溶媒と混合攪拌して、溶解した溶液をストックする粒状薬品溶解装置に用いられ、前記ボトルの注ぎ口に設けられたシール部材を開封するための粒状薬品溶解装置の開封装置であって、前記ボトルの注ぎ口が鉛直方向の下向きで挿入可能な装填口が設けられた装填部と、筒状に形成された本体、当該筒状の本体の前記装填口に向けられた一方の周状端面に一部を残して形成された刃部、前記筒状の本体の他方の周状端面に設けられ、前記刃部が形成されない一部に対して最も遠い位置を中心とした所定範囲において筒状の本体の筒長を短縮する切欠部を備えた筒刃と、前記装填部における前記本体の内方空間を回避するように設けられ、駆動手段の駆動力で前記筒刃を前記筒状の本体外の水平方向の軸を中心として回転動作させ、前記切欠部がシール部材に到達するまで前記刃部をシール部材に貫通させる開封機構部と、を有している。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、ボトルを装填部の装填口にセットし、開封機構部を作動させると、筒刃が回転移動して、ボトルの注ぎ口に設けられたシール部材を貫通する。この貫通量は、切欠部位置まで行うことが好ましい。また、必要に応じてこの動作を数回繰り返すと、シール部材は、ボトル内に充填されている粒状薬品の重みに耐えられなくなり、破断して粒状薬品が流出する。
【0013】
ところで、上記筒刃によるシール部材の貫通は、筒状の本体の一部に刃部を形成していないため、この部分は破断せずボトル側に残るシール部材(筒状の刃部の径よりも大きい部分)についたままとなる。シール部材はこの部分がヒンジとして作用し、シール部材は、粒状薬品に押圧されてボトルの注ぎ口の開口に対してほぼ直角となる位置まで移動する。
【0014】
このとき、シール部材は、筒状の本体の内方空間を通過することになるが、請求項1の発明では、この本体の内方空間に開封機構部等を構成する部材が存在せず、また、切欠部が設けられているため、シール部材は、粒状薬品の重みですぐに開放される。このため、本体の内周に摺接して移動することによる抵抗力で、本体の内方空間、すなわち粒状薬品の落下流路を塞ぐようなことが解消される。
【0015】
なお、切欠部は、筒状の本体の周長の約1/3程度に亘っている。
【0016】
これにより、粒状薬品は正規の落下流路で溶解槽へと至り、本体の内方空間やその近傍に散らばって、固化するようなことが解消される。
【0017】
粒状薬品が適正に溶解槽へ落下すると、開封機構部による筒刃の移動に悪影響を及ぼすことがないため、長期間に亘ってメンテナンスをしなくてもよく、作業性が向上する。
【0018】
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記筒状の本体には、肉厚寸法が前記刃部の刃厚よりも大きくなるように補強部材が取付けられていることを特徴としている。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、通常刃部はこの刃部が形成される筒状の本体の肉厚寸法と同じ肉厚寸法で形成するが、本体に所定の剛性を持たせる必要があるため、刃部としては必要以上の肉厚寸法となっている。このため、シール部材に突き刺さり、粒状薬品の重みで破断するとき、刃部の肉厚にほぼ比例して破断面が肉厚方向に変形する(凸状のひげ)。この変形によって、シール部材が本体の内方空間に摺接したときに引っ掛かり易くなる。また、この凸状のひげは、切り屑となって、溶解槽へ落下することがあり、この切り屑が、溶解槽の溶液流路に詰まったり、フィルタに目詰まりを起こす原因となっている。
【0020】
このため、請求項2では、刃部の肉厚寸法を刃部に適正なものとし、これによって本体の剛性が保持できなくなった分は、補強部材を取付けることにより解消している。刃部の肉厚寸法を薄くすることにより、シール部材の引っ掛かりを解消することができると共に、凸状のひげが切り屑となって溶解槽へ落下することも防止することができる。
【0021】
なお、刃部の適正肉厚寸法は0.2mm 〜0.5mm 程度であり、好ましくは0.3mm である。
【0022】
また、刃部は、粒状薬品による劣化を防止するためステンレス製が多用されているが、このステンレス製の刃部には、粒状薬品が付着し易い。このため、刃部の表面にテフロンコーティングを施すことにより、粒状薬品に対しての滑り性を向上し、刃部への粒状薬品の付着を防止することができ、シール部材の破断性を維持することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1乃至図5には、本実施の形態に係る溶解装置100が示されている。
(外観構成)
図1及び図2に示される如く、溶解装置100は、箱型のケーシング102に覆われており、その上面には、粒状薬品が貯留されたボトル104(図6が現像ボトル104、図7が定着ボトル104Fを示す。)を装填するための複数(本実施の形態では合計8個)の装填口106及び106Fが設けられている。
【0024】
ケーシング102の正面の側壁部108は一体成形されているが、2本の縦筋状の凹部110が形成され、3分割されているように成形されている。
【0025】
この縦筋状の凹部110は、ケーシング102の一部を構成する天井カバー114まで連続されており、この天井カバー114には、前記装填口106及び106Fが設けられている。
【0026】
この連続された筋状の凹部110によって、前記装填口106は、縦2×横2のブロックに仕切られている。
【0027】
溶解装置100の内部は、前記筋状の凹部110に対応して、図3の左から、第1の溶解処理部116、第2の溶解処理部118及び処理制御部120とに分けられている。
【0028】
本実施の形態では、第1の溶解処理部116において写真現像処理に用いられる現像液の生成を行い、第2の溶解処理部118において定着液の生成を行っている。また、溶媒としては水が用いられる。
【0029】
第1の溶解処理部116には、前記ブロック毎に仕切られた図5の左側の4個の装填口106が対応されている。また、第2の溶解処理部118には、前記ブロック毎に仕切られた図5の右側の4個の装填口106Fが対応されている。
【0030】
図6及び図7に示される如く装填口106に装填されるボトル104、104Fは、蛇腹状のボトル本体122と小径の注ぎ口124とで構成されており、粒状の薬品が貯留されている。ここで、第1の溶解処理部116用のボトル104には、現像補充液に必要な薬品が含有された粒体が貯留され、第2の溶解処理部118用のボトル104Fには、定着補充液に必要な薬品が含有された粒体が貯留されている。
【0031】
これらのボトル104の大きさはほぼ同一であるが、色及び注ぎ口124、124Fの形状によって見分けられるようになっている。例えば、図6に示す現像用ボトル104は赤色半透明であり、図7に示す定着用ボトル104Fは白色半透明である。注ぎ口124、124Fの形状は、現像ボトル104と定着ボトル104Fとで誤挿入できない形状となっている。
【0032】
注ぎ口124の開口126は、薄肉状のシール部材128によって封印されている。このシール部材128は、ボトル104が逆さになっても破れない程度の強度を有している。
【0033】
注ぎ口124、124Fの外周には凹部が形成されており、通常の運搬時には、この凹部に嵌合するキャップ(図示省略)によってシール部材128は保護されている。
【0034】
ここで、ボトル104を装填口106に装填する場合には、キャップを外し、ボトル104を逆さ(注ぎ口124を下向き)にして、注ぎ口124を装填口106内に挿入する。この挿入状態は、装填口106に設けられた装填確認センサ174(図9参照)によって確認することができるようになっている。また、空になったボトル104は、ボトル本体122の蛇腹を畳むことによってコンパクトになり、廃棄する場合にも、再利用時の運搬にも適している。
【0035】
図3に示される如く、処理制御部120は、第1の溶解処理部116及び第2の溶解処理部118における、前記ボトル104(104F)のシール部材128の開封、水の供給、攪拌及びそのタイミング等を制御するようになっており、対応する天井カバー114には、操作/表示パネル132が配設されている。この操作/表示パネル132からの指示によって、第1の溶解処理部116及び第2の溶解処理部118における処理が実行されるようになっている。
【0036】
また、処理制御部120の下方には、補助タンク134が設けられている。この補助タンク134は、本実施の形態では、定着補充液に必要な液状の薬品(定着硬膜剤)が貯留され、前記第2の溶解処理部118における定着補充液生成時に必要量送出されるようになっている。
【0037】
図1乃至図3に示される如く、ケーシング102の側壁部108における、前記第1の溶解処理部116と第2の溶解処理部118とに対応して縦型スリット状ののぞき窓136、138がそれぞれ設けられ、それぞれ上下に2槽構造とされている第1の溶解処理部116と第2の溶解処理部118を外部から目視することができるようになっている。また、前記補助タンク134に対応する側壁部108にものぞき窓139が設けられている。
(内部構成)
図9には、配管及び電気配線を主とした本装置の内部構成図が示されている。
【0038】
第1の溶解処理部116は、溶解槽としての攪拌槽154とストック槽156との2槽構造とされている。攪拌槽154は矩形の筒型とされ、その底部はテーパ状とされており、最も低い位置は筒型中心から若干ずれた位置にあり、開口部158が設けられている。この開口部158の下方に前記ストック槽156が配置されており、攪拌槽154に貯留された液(現像補充液)がこの開口部158を通って、ストック槽156へと排出されるようになっている。
【0039】
開口部158には、ボールバルブ160が設けられている。このボールバルブ160の外径は前記開口部158の内径よりも大きく、通常はこのボールバルブ160が開口部158を閉塞し、攪拌槽154を閉栓状態としている。ボールバルブ160はガイド棒162を介してソレノイド164の伸縮ロッドに連結されており、ソレノイド164の非通電状態では前記閉栓状態を維持し、ソレノイド164が通電されると、伸縮ロッドが引き込むことによって、ボールバルブ160が持ち上げられ、開口部158から離反して攪拌槽154を開栓状態とすることができる。
【0040】
攪拌槽154の中心線上には、攪拌翼166が設けられている。この攪拌翼166は、モータ168の駆動力によって回転し、攪拌槽154内の溶媒(水)と薬剤とを攪拌する役目を有している。なお、攪拌翼166の回転による流動方向は上から下(図9のA方向)とされている。
【0041】
また、攪拌槽154には、レベルセンサユニット170が配設されている。このレベルセンサユニット170は3接点構造とされ、攪拌槽154の底部近傍まで延長されたレベル端子170Aの先端にコモン電極があり、これと同等のレベル位置まで延長されたレベル端子170Bに第1の電極(攪拌槽154の空状態検出用)、レベル端子170Cが攪拌槽154の中間深さ位置にある第2の電極(水供給レベル)、最も短いレベル端子170Dの先端に第3の電極(水と薬剤供給時の標準レベル)が位置している。従って、コモン電極と各電極とが液を介して導通した時点で攪拌槽154内の液面レベルを認識することができる。
【0042】
攪拌槽154の上方には、粒状薬品投入部172が設けられている。
【0043】
この粒状薬品投入部172は、前述の装填口106のそれぞれに対応してセンサ174が設けられている。このセンサ174は、ボトル104が装填されているときにハイレベル、非装填状態でローレベルの信号を出力するようになっており、ボトルの装填状態を認識することができる。
【0044】
各装填口106の近傍にはシール部材128(図6及び図7参照)の開封装置65(図10参照)が配設されている。
【0045】
この開封装置65の詳細については後述するが、この開封装置65の動作によって、シール部材128が破断されると、ボトル104内の粒状薬品が攪拌槽154へ流れ落ちる構成となっている。なお、本実施の形態では、2本のボトル104が1ペアであり、これらが全て攪拌槽154へ流れ、その量に応じた水が供給されることによって、所定量の現像補充液が生成されるようになっている。ここで、1回に生成される現像補充液は、20リットルである。
【0046】
一方、ストック槽156も矩形筒型であり、その底部はテーパ状とされている。最も低い位置は筒型の中心位置にあり開口部178が設けられている。この開口部178には、配管180の中間部と連通されており、この配管180の一端開口をもつ短尺側は装置外側のケーシング102の側壁部108に沿って配置され、該開口が上向きに保持されている(図2参照)。この開口部180A(図9参照)は、前記ストック槽156に現像補充液が最大にストックされたときの液面レベルよりも上方に位置しており、通常はこの開口から液が漏れることはない。なお、この開口部180Aには、図示しないゴム栓により常時閉塞してある。しかし、保持を解除して開口を下向きにしてゴム栓を外し、かつ前記最大液面レベルよりも下方に位置させると、ストック槽156内の液が排出できるようになっている。すなわち、この短尺側配管は、メンテナンス等のストック槽156内の液の排除時に使用されるようになっている。
【0047】
配管180の長尺側は、フィルタ182を介してポンプ184の入力口側に接続されている。ポンプ184の出力口は、配管186を介して図示しない現像装置の現像槽に配設されている。この配管186の現像槽側開口端には、略U字型のフック188が取り付けられ、現像槽の縦壁上端に引っ掛けられるようになっている。また、このフック188には、貫通孔が設けられて配管186内と連通されており、現像補充液はこのフック188内を通って現像槽へ案内される。このため、ポンプ184の駆動によって、ストック槽156内の現像補充液を現像槽へと送り出すことができる。
【0048】
ストック槽156には、レベルセンサユニット190が配設されている。このレベルセンサユニット190は2接点構造とされ、3本のレベル端子190A、190B、190Cによって、コモン電極190Aの他、ストック槽156内の現像補充液の空状態を検出するための第1の電極190Bと、ストック槽156に貯留される現像補充液の残り10リットルを検出するための第2の電極190Cとを有している。
【0049】
なお、本実施の形態では、ストック槽156には、30リットルの現像補充液が貯留可能であり、残り10リットルとなると、攪拌槽154における現像補充液の生成が開始されるようになっている。
【0050】
以上が第1の溶解処理部116の構造であるが、第2の溶解処理部118は、この第1の溶解処理部116の構造と同一であるため、同一構成部品については同一の符号の末尾に符号”F”を付して、その構成の説明は省略する。なお、この第2の溶解処理部118において、第1の溶解処理部116と異なる点は、補助タンク(定着硬膜剤タンク)134からの配管192が設けられている点である。この配管192の途中には、ポンプ194が設けられ、このポンプ194の駆動力によって定着硬膜剤を所定量第2の溶解処理部118の攪拌槽154Fに供給することができるようになっている。
【0051】
なお、補助タンク(定着硬膜剤タンク)134には、レベルセンサユニット196が設けられ、空状態を検出することができるようになっている。
【0052】
上記第1及び第2の溶解処理部116、118における攪拌槽154(154F)及びストック槽156(156F)には、共にオーバフロー管198、199が設けられており、所定量以上の液が貯留されたときにこのオーバフロー管198に液が流れ込み、共通のオーバフロータンク200へと案内されるようになっている。このオーバフロータンク200には、レベルセンサユニット202が設けられ、底位置が検出液面位置となっている。すなわち、このオーバフロータンク200には、通常(正常)状態では、オーバフローすることはない構成となっているにも拘らず、オーバフローが発生するのは、開口部158、178(158F、178F)の詰まりや、ポンプ212(212F)の制御異常による水の供給過剰等が発生していることが予想され、迅速な対応をとるための信号としてこのレベルセンサユニット202からの信号を利用している。なお、オーバフロータンク200にはオーバフロー管204が設けられ、オーバフロー分は廃液される。
【0053】
攪拌槽154(154F)には、給水タンク206からの配管208(208F)の一端開口が接続されている。
【0054】
この配管208(208F)の他端開口は、前記給水タンク206内に位置しフィルタ210(210F)が取り付けられている。また、配管208(208F)の途中にはポンプ212(212F)が設けられ、このポンプ212(212F)の駆動力によって給水タンク206内の水が攪拌槽154(154F)へ供給されるようになっている。
【0055】
給水タンク206には、ボールタップ型の自動給水栓214が設けられており、この自動給水栓214はホース216を介して水道管218に接続されている。水道管218には、バルブ220と必要に応じて減圧弁222が設けられる。これにより、自動給水栓214のボール状のフロート214Aが液面に沿って変位し、所定の液面レベルになると開栓され、給水タンク206内に水が補充されるようになっている。
【0056】
なお、給水タンク206にはホーバフロー管224が設けられ、オーバフロー分は排水される。
(開封装置)
図10及び図11には、開封装置65が示されている。この開封装置65は、開口126に対応配置された筒刃38と、この筒刃38を片持ちで支持するレバー部材37を備えている。レバー部材37は、開封駆動部31によって回動動作するようになっている。開封駆動部31は、板カム70と該板カム70の案内溝72に係合する円筒状のカムフォロワ74とを具備して入力された回転力を前記レバー部材37の回動動作に変換する駆動力変換機構76と、該駆動力変換機構76に回転力を入力する減速機付きモータ78と、該モータ78の出力軸に取り付けられた原動側歯車81と該原動側歯車81に噛合すると共に原動側歯車81の回転に伴って前記カムフォロワ74を軸83回りに回転させる従動歯車84からなる歯車列85とを具備した構成とされている。
【0057】
図8には、筒刃38の単体の斜視図が示されている。この図8に示される如く、筒刃38は、薄肉円筒形の本体250と、この本体250の外周の一部から互いに平行な一対のブラケット252とで構成され、ブラケット252は、本体250の外周から接線方向に突出されている。
【0058】
ブラケット252の突出方向先端部は略直角に屈曲され、屈曲先端部に同軸状の円孔254が形成されている。
【0059】
一対のブラケット252の間、かつ前記円孔254と同軸位置には、円筒部材256が配設され、その軸線方向両端面はブラケット252に溶着されている。なお、円筒部材256の外周には直径方向の2個の貫通孔258が設けられている。
【0060】
一方、前記レバー部材37は、支点軸86回りに回転自在に支持されている。このレバー部材37と前記筒刃38とは固定されており、このレバー部材37と筒刃38とは、支点軸86を中心に一体回転するようになっている。
【0061】
また、レバー部材37及び筒刃38は、支点軸86に外嵌したねじりコイルばね87によって、該レバー部材37及び筒刃38が保持部36に保持されている現像ボトル104(定着ボトル104F)の開口126に当接する方向(図10で反時計方向にレバー部材37が回動する方向)に付勢されている。
【0062】
そして、該レバー部材37には、前記板カム70が一体に形成されている。該板カム70の案内溝72は、前記カムフォロワ74が摺動可能に嵌合してレバー部材37が緩やかに回動させる溝状部88と、カムフォロワ74が前記溝状部88から外れた時に前記レバー部材37を高速回転させるための半月状の穴部89とで構成されている。
【0063】
前記カムフォロワ74は円盤90に植設されたコロ部材で、円盤90は、従動歯車84が固定されている軸83上に固定されている。従って、カムフォロワ74は、前記従動歯車84と一体に軸83回りを回転する。また、軸83は、滑り軸受91(図11)を介して、枠体61に取り付けられている支持ブラケット92に回転自在に支持されている。
【0064】
また、図10では、レバー部材37の一端がボトル104(104F)の開口126から離反した初期位置にあるレバー部材37の状態を実線で示し、開口126を密封しているシール部材128を突き破った状態のときのレバー部材37を2点鎖線で示している。レバー部材37が初期位置にあるか否かは、枠体61に支持された位置検出センサ94で検出される。
【0065】
この位置検出センサ94は、レバー部材37が初期状態にあるときに、前記板カム70の周縁の一部を投受光素子等で検出するもので、検出結果は、図示しないコントローラに通知され、前記モータ78の制御に利用される。
【0066】
以下、筒刃38の詳細構造について説明する。
【0067】
図8に示される如く、筒刃38は、前述の如く、本体250とブラケット252とで構成されており、この本体250は、肉厚寸法が0.8mm の板材で形成されている。
【0068】
本体250の円形上端部には、円形の開封刃260が設けられている。この開封刃260は、上端面が鋸刃状(三角形状)の複数の刃部が形成されている。この開封刃260の肉厚寸法は、0 .3mmとされ、開封刃260としては剛性が低い。しかし、前記本体250に支持(溶着)されることによって、筒刃38全体としての剛性は高く、刃こぼれや変形をおこすようなことはない。
【0069】
この開封刃260が勢いよくボトル104(104F)のシール部材128に突き刺さることによって、シール部材128に挿入される刃のピッチに応じてシール部材128を破断することができるようになっている。シール部材128が破断すると、シール部材128によるボトル内部の粒状薬品の支持力を低下させる。
【0070】
この支持力の低下によって、粒状薬品は、シール部材128を押圧して流出する構成である。
【0071】
ここで、開封刃260は、シール部材128が完全な円周状に切り取られずに一部が切断されないで繋がった状態となるように、周方向の一部(前記一対のブラケット252間)の範囲に鋸刃を持たない構成とされている。図8及び図11において、範囲Bが鋸刃が設けられない範囲である。
【0072】
このような構成により、シール部材128は、この鋸刃を持たない部分と対応して残った部分がヒンジとしての機能を持ち、粒状薬品に押圧されながら、前記ヒンジを中心に回転しながら開放される。
【0073】
図8に示される如く、本体250の下端部には、前記ブラケット252が取付けられた位置に対して最も遠い位置を中心として、所定範囲(円周の1/3)に切欠部262が形成されている。
【0074】
切欠部262の筒長方向は、前記開封刃260に近い位置まで至っており、前記開封刃260がシール部材128を破断するとき、この切欠部262までボトル104(104F)の内側に入り込むようになっている。
【0075】
このため、シール部材128は、破断後、粒状薬品に押圧されて開放する際、この開放方向移動を妨げる部材がなく、本体250とはほとんど接触しない状態で開放されることになる。
【0076】
ここで、従来は、本体250に切欠部262が形成されていなかったため、開封刃260による破断時に形成されるシール部材128の破断面の凸状のひげが、開封刃260の刃底や本体250の内周面、或いは前述のレバー部材128の筒刃38を支持するためのブラケット等と引っ掛かり、完全に開放しないことがあった。
【0077】
これに対して、本実施の形態では、前記筒刃38を支持するためのブラケットを本体250の内周面側から排除し、前記切欠部262を形成すると共に、破断時にシール部材128が切欠部262まで至るようにしたため、シール部材128は、何ら抵抗力を受けることがなく、円滑に全開放(略90°の開放)させることが可能となっている。
【0078】
また、本体250及び開封刃260の表面には、テフロンコーティングが施されており、シール部材128の本体250内周等に対する滑りを向上している。
【0079】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0080】
第1の溶解処理部116の装填口106には、現像補充液に必要な薬品を含有した粒体が貯留されたボトル104を装填し、第2の溶解処理部118の装填口106Fには、定着補充液に必要な薬品を含有した粒体が貯留されたボトル104Fを装填する。各ボトル104(104F)を装填口106(106F)に装填する場合には、図示しないキャップを外し、ボトル104(104F)を逆さ(注ぎ口124を下向き)にして、注ぎ口124を装填口106(106F)内に挿入する。これらのボトル104(104F)の大きさはほぼ同一であるが、色によって見分けられるようになっているため(現像用ボトル104は赤色半透明であり、定着用ボトル104Fは白色半透明)、オペレータは容易に見分けられることができる。また、図6(A)及び図7(A)に示される如く、ボトル104(104F)の注ぎ口124の形状が若干異なっており、逆に装填しようとしても(例えば、現像用ボトル104を第2の溶解処理部118の装填口106Fに装填しようとしても)、装填できないため、例えば、暗室での作業においても、間違えることはない。
【0081】
注ぎ口124の開口126は、薄肉状のシール部材128によって封印されているため、装填段階では、粒状薬品が流出することはない。
【0082】
ボトル104(104F)の装填(2個で1組)が完了すると、操作/表示パネル132上の該当する表示ランプが点灯する。この状態で運転キーを押すと、ボトル104(104F)のシール部材128の開封待機状態となる。
【0083】
開封時期は、運転初期(攪拌槽154(154F)、ストック槽156(156F)が共に空の状態)と、ストック槽156(156F)内の残量が10リットルとなった時である。この時期になると、給水用のポンプ212(212F)が作動して給水タンク206からレベル端子170Cが検出されるまで水が供給され、その後、モータ168(168F)により攪拌翼166(166F)が回転すると、前記該当する表示ランプ148が点滅を開始し、開封動作を行う。
(開封動作)
ボトル104(104F)の開封を行わないときには、図12(A)に示すように、円筒状のカムフォロワ74は上限位置に停止しており、このカムフォロワ74と溝状部88との係合によって、レバー部材37は初期状態(レバー部材37の一端の筒刃38とボトル104(104F)の開口126との離反距離が最大の状態)に固定されている。
【0084】
また、レバー部材37が初期状態にあるときは、位置検出センサ94によって、検出されている。
【0085】
そして、ボトル104(104F)の開封が必要になると、図示しないコントローラが円盤90を図12(B)に示すように反時計方向に回動させる。回動の初期には、図12(B)に示すように、円盤90の回転に伴うカムフォロワ74の位置の効果に従って、カムフォロワ74が徐々に溝状部88内を進み、それに応じて、レバー部材37の一端側がボトル104(104F)の開口126に向くように、レバー部材37の緩やかな回動が始まる。
【0086】
さらに、円盤90の回転が進み、カムフォロワ74が板カム70の溝状部88から出て半円状の穴部89(図10参照)側に移ると、図12の(C)に示すように、カムフォロワ74と溝状部88との係合が外れて、レバー部材37は高速に反時計方向に一挙に回動可能となる。
【0087】
この時のレバー部材37の高速回動は、前記ねじりコイルばね87の付勢力によっている。しかし、ねじりコイルばね87の付勢力は、ボトル104(104F)の開口126を密閉しているシール部材128を筒刃38が完全に突き破るほど大きくはない。
【0088】
従って、シール部材128が未開封の状態のときでは、図12の(D)に示すように筒刃38の刃の先端が当たった状態で、レバー部材37の回動は一旦止まる。
【0089】
そして、図12の(E)に示すように、回転する円盤90上のカムフォロワ74は、板カム70の案内溝72の溝状部88に隣接する外周縁に当接するまでは、カムフォロワ74は半月状の穴部89を横切る状態になる、駆動力変換機構76(図10参照)からレバー部材37への回動力の伝達が休止される。
【0090】
さらに円盤90が回転して、円盤90上のカムフォロワ74が、図12(F)に示すように、板カム70の案内溝72の溝状部88に隣接する外周縁に当接すると、再びカムフォロワ74から板カム70に回転力が伝達されるようになり、モータ78の駆動トルクでレバー部材37が回動動作され、筒刃38の刃先がボトル104(104F)を密封しているシール部材128を突き破り始める。
【0091】
そして、さらに円盤90の回動が進むと、カムフォロワ74の溝状部88内に入る状態となり、図12(G)に示すように、筒刃38がシール部材128を突き破る動作が完了する(このとき、カムフォロワ74は、最下限に近い位置にある)。このシール部材128を突き破ると同時に粒状薬品の自重によりシール部材128が下がり、粒状薬品は落下する。
【0092】
それに伴ってレバー部材37の一端側が下がって、突き破られたシール部材128が開いて、ボトル104(104F)内の粒状薬品が攪拌槽154(154F)内に落下することになる。
【0093】
なお、シール部材128を突き破る筒刃38の鋸刃は、レバー部材37の支点軸86側の範囲B(図11)を除く範囲にだけ装備されているため、突き破られたシール部材128は完全に円形に切り取られることがなく、シール部材128の切れ端が攪拌槽154(154F)内に落下するような不都合は生じない。
【0094】
その後、さらに円盤90が回転すると、図12(H)に示すように、カムフォロワ74は溝状部88の上側の縁に沿って溝状部88を穴部89側に移動する。
【0095】
そして、円盤90が1回転してカムフォロワ74が上限位置に戻ると、レバー部材37も初期状態の姿勢に戻り、そのことが、位置検出センサ94により検出される。すなわち、前記円盤90が1回転すると、レバー部材37によるシール部材128の開封動作が1回達成される。
【0096】
前記円盤90の回転操作は、5回繰返し実行される。2回目以降の開封動作では、レバー部材37は図12(C)に示すように、即座に最大限に回動して、レバー部材37又は筒刃38の一部がボトル104(104F)の開口126の一部を叩き、ボトル104(104F)内に残留している粒状薬品を衝撃で攪拌槽154(154F)内に落とし、粒状薬品の残留といった不都合の発生を防止する。
【0097】
ここで、本実施の形態の筒刃38には、図8に示される如く、本体250の下端部に切欠部262が形成されており、前記開封刃260がシール部材128に突き刺さるときの深さが、この切欠部262まで達するようになっている。
【0098】
このため、シール部材128の破断後は、シール部材128が粒状薬品の重さに耐えられなくなり、この粒状薬品に押圧されて開放するが、この開放方向移動時にシール部材128の外周(凸状のひげが発生している)が筒状の本体250の内周にほとんど接しない。また、ブラケット252が、本体250の外周よりも外側に位置し、シール部材128との取付位置も本体250の外周よりも外側に位置しているため、本体250の内側が、完全に素通しの状態であるため、粒状薬品は、円滑にシール部材128を押し下げ(シール部材128を略90°回転動作させ)、ストレートに攪拌槽154へ落下する。
【0099】
これを従来と比較すると、従来は、切欠部262が存在しないため、開封刃で突き刺し、粒状薬品の重さで破断することにより発生するシール部材128の外周の凸状のひげが筒状の本体の内周面に引っ掛かり、シール部材128が円滑に押し下げられなかった。また、レバー部材128との取付位置が筒状の本体の内側に存在したため、シール部材128が完全に開ききらず、散乱しながら攪拌槽154へ落下する粒状薬品の一部がこの取付位置に堆積し、固化することがあった。
【0100】
しかし、本実施の形態では、前記筒刃38を支持するためのブラケットを本体250の内周面側から排除し、前記切欠部262を形成すると共に、破断時にシール部材128が切欠部262まで至るようにしたため、本体250の内側は全くの素通し状態となり、シール部材128に凸状のひげが存在しても何ら抵抗力を受けることがなく、円滑に全開放(略90°の開放)させることができる。また、粒状薬品が攪拌槽154へ至るまでの途中で堆積することもない。さらに、筒刃38をテフロンコーティングしているため、粒状薬品の滑りもよく、一部が本体250の内周に付着することも抑制できる。
【0101】
このように、ボトル104(104F)を逆さにして装填する装填口106から攪拌槽154までの流下経路に不要な部材を存在させない構造とし、また、筒刃38の本体250に大きな切欠部262を設け、シール部材128の破断後の移動時にシール部材128と本体250の内周面との接触を極力なくしたため、シール部材128は円滑、かつ確実に完全開封(略90°の回転)され、粒状薬品をストレートに攪拌槽154まで落下させることができる。
【0102】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係る粒状薬品溶解装置の開封装置は、装填口から溶解槽までの粒状薬品の通過性を向上し、この粒状薬品の滞留、固化によって開封機構部による筒刃の移動が妨げられることを長期間防止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る溶解装置の外観を正面右から見た斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る溶解装置の外観を正面左から見た斜視図である。
【図3】本実施の形態に係る溶解装置の正面図である。
【図4】本実施の形態に係る溶解装置の右側面図である。
【図5】本実施の形態に係る溶解装置の上面図である。
【図6】(A)は現像ボトルの上面図、(B)は現像ボトルの正面図である。
【図7】(A)は定着ボトルの上面図、(B)は定着ボトルの正面図である。
【図8】筒刃単体の斜視図である。
【図9】本実施の形態に係る溶解装置の配管及び電気配線を主とした内部構成図である。
【図10】本実施の形態に係る開封装置の側面断面図である。
【図11】本実施の形態に係る開封装置の上面断面図である。
【図12】(A)乃至(H)は、開封装置の開封動作説明図である。
【符号の説明】
37 レバー部材
38 筒刃
65 開封装置
100 溶解装置
104(104F) ボトル
106(106F) 装填口
116 第1の溶解処理部
118 第2の溶解処理部
120 処理制御部
124 注ぎ口
126 開口
128 シール部材
154(154F) 攪拌槽
156(156F) ストック槽
160(160F) ボールバルブ
166(166F) 攪拌翼
170(170F) レベルセンサユニット
174 装填確認センサ
190(190F) レベルセンサユニット
196 レベルセンサユニット
200 ホーバフロータンク
202 レベルセンサユニット
206 給水タンク[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is used in a granular chemical dissolution apparatus that puts granular chemical stored in a bottle into a dissolution tank, mixes and agitates with a predetermined amount of solvent, and stocks the dissolved solution, and is provided at the spout of the bottle. The present invention relates to an unsealing apparatus for a granular chemical dissolving apparatus for unsealing a sealing member.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
2. Description of the Related Art Conventionally, a loading port provided in a dissolving apparatus has its axis line set in a vertical direction, and a loading port of a bottle filled with a flowing chemical is directed downward.
[0003]
The loading unit provided with the loading port is provided with an opening device.
[0004]
The opening device has a cylindrical main body corresponding to an aluminum opening seal (seal member) provided at the spout of the bottle. The cylinder diameter of the main body is slightly smaller than the diameter dimension of the spout of the bottle loaded in the loading port, and a plurality of triangular blades (opening blades) are formed on the opposite end surface around the entire circumference of the end surface. It is formed leaving a part. The main body and the blade portion are collectively referred to as a cylindrical blade.
[0005]
The cylindrical blade has a radial direction in which the blade portion is not formed by the cam mechanism, and rotates about an axis whose axis is the horizontal direction. In a state where the bottle is loaded, the bottle is separated from the opening seal of the bottle. Here, when the opening operation is started, the blade portion of the opening device is pierced into the opening seal with the urging force of the urging means. This piercing operation may be repeated several times.
[0006]
As a result, the opening seal cannot withstand the weight of the internal granular chemical, breaks, the internal granular chemical flows out, and reaches the dissolution tank provided below the loading portion of the dissolution apparatus.
[0007]
At this time, the blade portion does not extend over the entire circumference of the end surface of the cylindrical main body as described above, and there is a portion where the blade portion does not exist. For this reason, the opening seal is not completely separated from the bottle by the non-breaking portion of the portion where the blade portion does not exist, and prevents the opening seal from dropping into the dissolution tank. That is, for example, when a can is opened by opening a can opener, the opening seal is supported on the bottle side by providing the same function as the hinge function except for a part of the circumference to be opened. .
[0008]
Here, it is sufficient that the opening seal is opened by about 90 ° and retracted from the inner space of the completely cylindrical blade body. However, the fracture surface of the opening seal has a so-called jagged shape, and a convex whiskers. May occur. The convex whiskers may be caught on the inner peripheral surface of the cylindrical blade, and the opening seal may not be completely retracted. If the unsealed seal remains in this inner space, it will be the resistance of the falling granular chemical, which will result in the granular chemical being scattered in the loading port.
[0009]
If the scattered granular chemicals are solidified, the cam blade prevents the cylindrical blade from rotating, and as a result, there is a problem that the opening seal cannot be opened.
[0010]
In consideration of the above facts, the present invention improves the passage of granular chemicals from the loading port to the dissolution tank, and prevents the movement of the cylindrical blade by the opening mechanism due to the retention and solidification of the granular chemicals for a long period of time. It is an object to obtain a granular chemical unsealing apparatus for a granular chemical dissolving apparatus.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 is used in a granular chemical dissolution apparatus that puts granular chemical stored in a bottle into a dissolution tank, mixes and agitates with a predetermined amount of solvent, and stocks the dissolved solution. An opening device for a granular chemical dissolution apparatus for opening a sealing member provided at a spout, a loading portion provided with a loading port into which the spout of the bottle can be inserted vertically downward, and a cylindrical shape A main body formed on the cylindrical body, a blade portion formed on one circumferential end surface of the cylindrical main body facing the loading port, and provided on the other circumferential end surface of the cylindrical main body. The part where the blade is not formed Cylindrical body in a predetermined range centered on the farthest position A cylindrical blade provided with a notch for shortening the cylindrical length of the cylindrical body, and an inner space of the main body in the loading section, and the cylindrical blade is disposed outside the cylindrical main body by a driving force of a driving means. An opening mechanism that rotates about a horizontal axis and allows the blade to penetrate the seal member until the notch reaches the seal member.
[0012]
According to the first aspect of the present invention, when the bottle is set in the loading port of the loading unit and the opening mechanism is operated, the cylindrical blade rotates and penetrates the sealing member provided in the spout of the bottle. To do. This penetration amount is preferably performed up to the notch position. If this operation is repeated several times as necessary, the sealing member cannot withstand the weight of the granular medicine filled in the bottle, and breaks and the granular medicine flows out.
[0013]
By the way, the penetration of the sealing member by the cylindrical blade does not form a blade portion in a part of the cylindrical main body, and therefore this portion does not break and remains on the bottle side (from the diameter of the cylindrical blade portion). The larger part). This part of the sealing member acts as a hinge, and the sealing member is pressed by the granular medicine and moves to a position that is substantially perpendicular to the opening of the spout of the bottle.
[0014]
At this time, the seal member passes through the inner space of the cylindrical main body, but in the invention of claim 1, there is no member constituting the opening mechanism portion or the like in the inner space of the main body, Moreover, since the notch is provided, the seal member is immediately opened by the weight of the granular medicine. For this reason, it is solved that the inner space of the main body, that is, the flow path of the granular medicine is blocked by the resistance force caused by sliding in contact with the inner periphery of the main body.
[0015]
In addition, the notch extends over about 1/3 of the circumference of the cylindrical main body.
[0016]
As a result, the granular chemical reaches the dissolution tank through the regular drop flow path, and is dispersed in the inner space of the main body and the vicinity thereof to be solidified.
[0017]
If the granular chemical falls properly into the dissolution tank, it does not adversely affect the movement of the cylindrical blade by the opening mechanism, so that maintenance is not required over a long period of time, and workability is improved.
[0018]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, a reinforcing member is attached to the cylindrical main body so that the wall thickness is larger than the blade thickness of the blade portion. It is characterized by that.
[0019]
According to the invention described in claim 2, the normal blade portion is formed with the same wall thickness as that of the cylindrical main body on which the blade portion is formed, but the main body needs to have a predetermined rigidity. For this reason, the blade portion has a wall thickness that is larger than necessary. For this reason, when the seal member is pierced and is broken by the weight of the granular medicine, the fracture surface is deformed in the thickness direction in proportion to the thickness of the blade portion (convex whiskers). Due to this deformation, the seal member is easily caught when it comes into sliding contact with the inner space of the main body. In addition, the convex whiskers may become chips and fall into the dissolution tank, and the chips may cause clogging of the solution flow path of the dissolution tank or clogging of the filter. .
[0020]
For this reason, according to the second aspect, the thickness of the blade portion is set to be appropriate for the blade portion, and the portion in which the rigidity of the main body cannot be maintained by this is eliminated by attaching the reinforcing member. By reducing the thickness of the blade portion, it is possible to eliminate the sticking of the seal member and to prevent the convex whiskers from becoming chips and falling into the melting tank.
[0021]
The appropriate thickness of the blade is about 0.2 mm to 0.5 mm, preferably 0.3 mm.
[0022]
Further, the blade portion is often made of stainless steel in order to prevent deterioration due to the granular chemical, but the granular chemical is likely to adhere to the stainless steel blade portion. For this reason, by applying Teflon coating to the surface of the blade portion, it is possible to improve the slipperiness against the granular chemical, prevent the granular chemical from adhering to the blade portion, and maintain the breakability of the sealing member. be able to.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 5 show a
(Appearance configuration)
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0024]
The
[0025]
The vertical streak-shaped
[0026]
By the continuous streak-
[0027]
The interior of the
[0028]
In the present embodiment, the first
[0029]
The first
[0030]
As shown in FIGS. 6 and 7, the
[0031]
The sizes of these
[0032]
The
[0033]
A recess is formed on the outer periphery of the
[0034]
Here, when the
[0035]
As shown in FIG. 3, the
[0036]
An
[0037]
As shown in FIG. 1 to FIG. 3, vertical slit-
(Internal structure)
FIG. 9 shows an internal configuration diagram of the apparatus mainly including piping and electric wiring.
[0038]
The first
[0039]
A ball valve 160 is provided in the
[0040]
A
[0041]
Further, a
[0042]
Above the
[0043]
The granular medicine charging unit 172 is provided with a
[0044]
An opening device 65 (see FIG. 10) for the seal member 128 (see FIGS. 6 and 7) is disposed in the vicinity of each
[0045]
Although details of the
[0046]
On the other hand, the
[0047]
The long side of the
[0048]
A
[0049]
In the present embodiment, 30 liters of developer replenisher can be stored in the
[0050]
The above is the structure of the first
[0051]
The auxiliary tank (fixing hardener tank) 134 is provided with a
[0052]
[0053]
One end opening of a pipe 208 (208F) from the
[0054]
The other end opening of the pipe 208 (208F) is located in the
[0055]
The
[0056]
The
(Opening device)
10 and 11 show the unsealing
[0057]
FIG. 8 shows a perspective view of a single unit of the
[0058]
The front end of the
[0059]
A
[0060]
On the other hand, the
[0061]
Further, the
[0062]
The
[0063]
The
[0064]
In FIG. 10, the state of the
[0065]
The
[0066]
Hereinafter, the detailed structure of the
[0067]
As shown in FIG. 8, the
[0068]
A
[0069]
The
[0070]
Due to the decrease in the supporting force, the granular chemical is configured to press the
[0071]
Here, the
[0072]
With such a configuration, the
[0073]
As shown in FIG. 8, a
[0074]
The tube length direction of the
[0075]
For this reason, when the
[0076]
Here, since the
[0077]
On the other hand, in the present embodiment, the bracket for supporting the
[0078]
Further, the surface of the
[0079]
The operation of this embodiment will be described below.
[0080]
The
[0081]
Since the
[0082]
When loading of the bottle 104 (104F) (one set of two) is completed, the corresponding display lamp on the operation /
[0083]
The opening time is the initial stage of operation (the stirring tank 154 (154F) and the stock tank 156 (156F) are both empty) and the remaining amount in the stock tank 156 (156F) is 10 liters. At this time, the water supply pump 212 (212F) is operated and water is supplied from the
(Opening operation)
When the bottle 104 (104F) is not opened, as shown in FIG. 12A, the
[0084]
Further, when the
[0085]
Then, when the bottle 104 (104F) needs to be opened, a controller (not shown) rotates the
[0086]
Further, when the rotation of the
[0087]
At this time, the
[0088]
Accordingly, when the
[0089]
Then, as shown in FIG. 12E, the
[0090]
When the
[0091]
When the
[0092]
Accordingly, one end side of the
[0093]
Note that the saw blade of the
[0094]
Thereafter, when the
[0095]
When the
[0096]
The rotating operation of the
[0097]
Here, as shown in FIG. 8, the
[0098]
For this reason, after the
[0099]
Compared with the prior art, since the
[0100]
However, in the present embodiment, the bracket for supporting the
[0101]
As described above, the structure is such that unnecessary members do not exist in the flow path from the
[0102]
【The invention's effect】
As described above, the opening device of the granular chemical dissolution apparatus according to the present invention improves the passage of the granular chemical from the loading port to the dissolution tank, and the movement of the cylindrical blade by the opening mechanism is caused by the retention and solidification of the granular chemical. It has an excellent effect that it can be prevented for a long time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an external appearance of a melting apparatus according to an embodiment as viewed from the front right.
FIG. 2 is a perspective view of the appearance of the melting apparatus according to the present embodiment as viewed from the front left.
FIG. 3 is a front view of the melting apparatus according to the present embodiment.
FIG. 4 is a right side view of the melting apparatus according to the present embodiment.
FIG. 5 is a top view of the melting apparatus according to the present embodiment.
6A is a top view of the developing bottle, and FIG. 6B is a front view of the developing bottle.
7A is a top view of a fixing bottle, and FIG. 7B is a front view of the fixing bottle.
FIG. 8 is a perspective view of a single cylindrical blade.
FIG. 9 is an internal block diagram mainly showing piping and electrical wiring of the melting apparatus according to the present embodiment.
FIG. 10 is a side cross-sectional view of the opening device according to the present embodiment.
FIG. 11 is a top cross-sectional view of the opening device according to the present embodiment.
FIGS. 12A to 12H are explanatory views of an unsealing operation of the unsealing apparatus.
[Explanation of symbols]
37 Lever member
38 cylinder blade
65 Opening device
100 dissolution apparatus
104 (104F) bottle
106 (106F) loading port
116 First dissolution processing section
118 Second dissolution processing section
120 Processing control unit
124 Spout
126 opening
128 Seal member
154 (154F) stirring tank
156 (156F) Stock tank
160 (160F) Ball valve
166 (166F) stirring blade
170 (170F) Level sensor unit
174 Loading confirmation sensor
190 (190F) Level sensor unit
196 Level sensor unit
200 Hover flow tank
202 Level sensor unit
206 Water supply tank
Claims (2)
前記ボトルの注ぎ口に設けられたシール部材を開封するための粒状薬品溶解装置の開封装置であって、
前記ボトルの注ぎ口が鉛直方向の下向きで挿入可能な装填口が設けられた装填部と、
筒状に形成された本体、当該筒状の本体の前記装填口に向けられた一方の周状端面に一部を残して形成された刃部、前記筒状の本体の他方の周状端面に設けられ、前記刃部が形成されない一部に対して最も遠い位置を中心とした所定範囲において筒状の本体の筒長を短縮する切欠部を備えた筒刃と、
前記装填部における前記本体の内方空間を回避するように設けられ、駆動手段の駆動力で前記筒刃を前記筒状の本体外の水平方向の軸を中心として回転動作させ、前記切欠部がシール部材に到達するまで前記刃部をシール部材に貫通させる開封機構部と、
を有する粒状薬品溶解装置の開封装置。The granular chemical stored in the bottle is put into a dissolution tank, mixed and stirred with a predetermined amount of solvent, and used in a granular chemical dissolution apparatus that stocks the dissolved solution.
An opening device for a granular chemical dissolution apparatus for opening a sealing member provided at the spout of the bottle,
A loading section provided with a loading port into which the spout of the bottle can be inserted vertically downward;
A main body formed in a cylindrical shape, a blade portion formed by leaving a part on one peripheral end surface directed to the loading port of the cylindrical main body, and on the other peripheral end surface of the cylindrical main body A cylindrical blade provided with a notch for shortening the cylindrical length of the cylindrical main body in a predetermined range centered on a position farthest from a portion where the blade is not formed;
It is provided so as to avoid the inner space of the main body in the loading portion, and the cylindrical blade is rotated about a horizontal axis outside the cylindrical main body by the driving force of the driving means, and the notch portion An unsealing mechanism that allows the sealing member to penetrate the blade until it reaches the sealing member;
An unsealing device for a granular chemical dissolution apparatus having
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