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JP3868559B2 - Train seat direction changer - Google Patents

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JP3868559B2
JP3868559B2 JP31629696A JP31629696A JP3868559B2 JP 3868559 B2 JP3868559 B2 JP 3868559B2 JP 31629696 A JP31629696 A JP 31629696A JP 31629696 A JP31629696 A JP 31629696A JP 3868559 B2 JP3868559 B2 JP 3868559B2
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Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、列車に備えた座席を回転させ、進行方向に対する向きを変えるための列車用座席方向変換装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
列車内に列状に並べられた多数の座席はそれぞれ、床面に固定された脚上に回転可能に支持されており、通常、走行開始時には進行方向に向けて回転され固定されている。このようにセットされた各座席は、走行時には腰掛ける乗客の好みに応じて適宜回転させられるため、進行方向と反対に向けられるものもある。このように向きの異なる多数の座席を搭載した列車を、運転終了後に清掃する場合、次なる運転時の進行方向に向いていない座席は全て回転されて、セットし直される。
【0003】
この座席セット時に用いられる座席方向変換装置として、座席を電動で一斉に回転させる集中操作方式の電動一斉回転システムが知られている。この電動一斉回転システムにおいて、各座席は回転ロック解除機構とギヤードモータを備えている。このシステムは、運転折り返し時の座席の方向転換を容易にして清掃時間を短縮させるため、所定スイッチを操作したとき全座席のロックを同時に解除し、各座席毎のギヤードモータによって座席を回転させるようになっている。またこのシステムでは、通常時に着座者(使用者)が、各座席に個々に設けたロック解除ペダルを踏んでロック解除すれば、座席を進行方向のどちらにでも手で自由に回転させることができる。
【0004】
しかし、このような従来の電動式の座席方向変換装置では、スイッチの操作時に全ての座席のロックが解除されるため、既に所望の方向に向いている座席のロックまで解除されることとなり、その座席のロックをやり直す作業が必要であった。さらにこの座席方向変換装置では、各座席毎にギヤードモータとその駆動に係る部品が搭載されているため、座席の総重量が重く、コストアップや機構の複雑化等の問題もあった。
【0005】
他方、集中操作方式による回転ロック解除機構およびギヤードモータのような駆動手段を持たず、各座席毎に足踏み式の回転ロック解除機構を有する手動式の回転座席も存在する。足踏み式の回転ロック解除機構では、ペダルを踏むと、回転ロックが解除されるとともに、ワイヤーが引っ張られ、このワイヤーによって、背摺りフレームを傾動させるガススプリングのてこが引っ張られてガススプリングのプッシュロッドが押され、フリー状態になって、背摺りがニュートラルに戻る。したがってこのような従来の足踏み式の回転ロック解除機構では、各座席毎にロック解除ペダルを踏んでロック解除し、背摺りフレームをニュートラルにしなければ座席の向きを変えることができないため、作業が面倒で、多くの時間を要していた。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、従来の列車用座席回転装置における上記問題点に基づき、折り返し運転時や清掃時に全座席を一定方向に向ける際の作業を容易にしかつ作業時間を短縮させ、構造の簡略化とともにコストダウンも図ることが可能な列車用座席方向変換装置を提供することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】
上記目的を達成する本発明は、列車内に列状に並べられ、かつ床面に対して列車の進行方向の一方向または他方向を向くように回転可能に支持された、基準姿勢と、この基準姿勢とは異なる操作者設定姿勢とをとることができる多数の回転座席;これらの回転座席の回転をこの回転座席が列車の進行方向の一方向または他方向のいずれかを向いた回転位置でロックする、各回転座席毎に設けられたロック機構;これらの各回転座席に設けられた、その回転座席が一方向または他方向を向いているか検知する方向検知センサ及び上記基準姿勢にあるかを検知する基準姿勢検知センサ;及び、上記一方向または他方向に向けるときに操作されるロック解除スイッチ手段を有し、操作されたロック解除スイッチ手段応じた方向を向いていない回転座席のロック機構のロック解除を集中して制御できる集中管理システム;を備え、この集中管理システムは、上記操作されたロック解除スイッチ手段応じた方向を向いていないことを上記方向検知センサを介して検知した回転座席であって、上記基準姿勢検知センサが基準姿勢を検知している回転座席のロック機構のみロック解除をすることを特徴としている。
【0008】
上記構成によれば、従来の電動式の座席方向変換装置のように各座席毎のギヤードモータが必要ないため座席の総重量が軽くなり、また座席毎にペダルを踏んでロックを解除する等の手間が掛からない。しかも従来装置のように全座席を一度にロック解除するのではなく、指定した方向に向いておらず、かつ基準姿勢検知センサが基準姿勢を検知している回転座席だけをロック解除するので、既に指定した方向に向いている座席のロックをやり直す作業が必要ないから、折り返し運転時等の作業が一層容易になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図示実施例について本発明を説明する。本発明を適用した列車用座席方向変換装置に備えた座席(回転座席)17は、列車内に列状に多数並べられている。図1〜図3に示すように、床面12に固定した脚台部13に回転可能に支持した水平方向の台枠15には、垂直方向の軸16(図3、図4、図8、図9参照)が設けられ、上記座席17はこの軸16を中心に回転可能に構成されている。
【0010】
各座席17は列車の進行方向の左右に一対備えられ、かつ該一対の座席17が多数通路を挟んで両側に設けられている。各座席17は、シートクッション19、このシートクッション19に対して傾動調節可能なシートバック(背ずり)20とレッグレスト21、及び肘当て22を有しており、図2の実線で示す基準姿勢になったとき、周囲の壁W等に接触せずに回転できるように構成されている。一対の座席17の中央部分には、回転円板30が固定されている。この回転円板30には、軸16を中心とした回転対称位置に位置する一対の係合切欠30aが形成されている(図4)。座席17は、一対の係合切欠30aの一方または他方にロックピン26a(図4、図9)を係合されることにより、180゜向きが反転した二つの位置でロック(固定)される。
【0011】
座席17を列車の進行方向における一方向または他方向の回転位置でロックする、各座席17毎に設けられたロック機構を図8に示す。このロック機構は、同図に示すように、座席17の回転中心である軸16の下部に設けたモータアクチュエータ25と、このモータアクチュエータ25の退・押動力によって図9の時計方向、反時計方向に回動される足踏ペダル26と、モータアクチュエータ25と足踏ペダル26間に位置する、リンク32aと32bを備えたリンク機構32を有している。
【0012】
足踏ペダル26は、脚台部13側に固定した回動支点29を中心に回動自在に支持され、かつ常時図9の反時計方向に回動付勢されており、先端部に上記ロックピン26a有している。回動支点29にはリンク32bが回動自在に支持されている。このリンク32bの一端部に形成した二股部32cが、足踏ペダル26においてのロックピン26aと回動支点29間に固定した係合ピン27に係合し、他端部に固定したピン32dが、リンク32aの一端部に形成した長孔32eに係合している。このリンク32aの他端部は、モータアクチュエータ25の退動時にロック解除方向(図9の左方)に直線移動するリンク25aと係合している。よって、モータアクチュエータ25がロック解除方向に退動すると、リンク25a、32aを介してリンク32bが時計方向に回動され、足踏ペダル26が同方向に回動されて、ロックピン26aが回転円板30の係合切欠30aから離脱する。
【0013】
なお、本実施の形態では、ロック解除機構の駆動源としてモータアクチュエータ25(ソレノイドを有する電磁アクチュエータ)を使用しているが、本発明は、ロック解除機構の駆動源として、モータの回転を減速ギヤ列を介してリンク25aに伝達する機構そのほかの機構を使用することもできる。また、座席下方に位置する足踏ペダル26は、電動によるロック解除が不能になった場合に、直接足で踏んで操作することができる。その場合、足踏ペダル26とともに回動するリンク32bのピン32dは、長孔32e内を空移動する。
【0014】
図3と図8に示すように、回転円板30には、その回転中心である軸16から所定長離れた位置に、ストッパプレート37が固定されている(図4、図9参照)。このストッパプレート37は、平面視において“コ”字状に構成され、その二股部を回転円板30の外径側に向けて位置している。また台枠15側には、一対の座席17が通路側でなく、正面(列車の前方)または背面(列車の後方)を向いた位置で、ストッパプレート37を当接させて座席17の回転位置を規制するためのストッパ部材36a、36bが固定されている。台枠15には、該ストッパ部材36a、36bを臨む位置にそれぞれ、近接センサ(方向検知センサ)39a、39bが設けられている。この近接センサ39aと39bはそれぞれ、座席17が壁W側と通路P間において図3のように正面を向いたときに接近するストッパプレート37を検知し、その検知信号を座席側制御部64(図11)に出力する。すると、この座席側制御部64はこの検知信号に基づいて座席17の回転位置を検出する。
【0015】
一対がセットになった各座席17は、シートバック20とレッグレスト21の初期位置をそれぞれ検知する基準姿勢検知センサ41と42を備えている。基準姿勢検知センサ41は、図6に示すように、シートバック20を台枠15に対して回動可能に支持するフレーム40の台枠15に対する傾斜角度が基準姿勢(同図実線位置)に戻ったときに、該フレーム40の先端部40aを検知して信号を出力する近接センサである。同図中の44は、フレーム40を台枠15に回動可能に支持する回動ピンである。また基準姿勢検知センサ42は台枠15に固定され、図7に示すように、台枠15に対するレッグレスト21の傾斜角度が、座席17を回転する際に、前後の座席17およびそのレッグレスト21に干渉(衝突)しない基準姿勢(同図実線位置)に戻ったことを検知する。本実施例の基準姿勢検知センサ42は、レッグレスト21の回動に伴って同図左右方向に移動するリンク43の側面に固定されたセンサ感知プレート43dが近接したことを検知して信号を出力する近接センサである。したがって、基準姿勢検知センサ41、42が、基準位置に戻ったフレーム40、リンク43を検知したとき、座席側制御部64は座席17の基準姿勢を検出し、該基準姿勢検知センサ41、42がフレーム40、リンク43を検知しないとき座席側制御部64は、座席17の基準姿勢とは異なる使用者設定姿勢を検出することとなる。
【0016】
なお、基準姿勢と使用者設定姿勢は、基準姿勢検知センサ41、42の配置の仕方による。つまり、座席17を壁W等に接触させずに回転できる姿勢ならば、基準姿勢が必ずしも図2の実線で示すような完全な姿勢でなくてもよく、例えば図7の二点鎖線で示すレッグレスト21を基準姿勢として検知するように基準姿勢検知センサ42を配置することもできる。これは基準姿勢検知センサ41側においても同様である。
【0017】
各座席17には、その座席17のロック機構だけを操作する、後述の集中管理システムとは別に動作する個別操作スイッチ(ロック操作スイッチ)45、45a(図12)が備えられている。この個別操作スイッチ45、45aは、図12に示すように、着座した使用者が手で操作できる位置に設けた個別操作部33a(図2参照)に備えられたもので、個別操作スイッチ45、45a以外に、操作手順を示す表示シール34と、回転可能表示ランプ46、46aとを備えている。この回転可能表示ランプ46、46aは、個別操作スイッチ45、45aの操作後、座席17の回転が可能になるまでは消灯しており、回転可能になったとき点灯してこれを知らせる。個別操作スイッチ45は、基準姿勢検知センサ41、42が基準姿勢を検知しているときだけ、ロック機構のロック解除を許すべく座席側制御部64に信号を出力する。また、各座席17に備えた座席側制御部64は、集中管理システム側の集中操作スイッチが操作されたとき、シートバック20とレッグレスト21が初期位置(基準姿勢)に戻った時点でロック機構のロックを解除する機能を有する。
【0018】
さらに各座席17には、左右レッグレストモータ69、70、左右リクライニングモータ68、69を乗客が個別に駆動操作するための、レッグレスト操作スイッチ(左、右レッグレスト動点スイッチ45b、45c、左、右レッグレスト原点スイッチ45d、45e)、リクライニング操作スイッチ(左、右リクライニング原点スイッチ46b、46c、左、右リクライニング動点スイッチ46d、46e)を備えた個別操作部33aが設けられている(図13参照)。
【0019】
次に、各座席17のロック機構のロック及びロック解除を個別に、かつ集中して操作でき、運転折り返し時等に各座席17の方向転換を容易にし、清掃時間の短縮を図ることができる集中管理システムについて説明する。
【0020】
この集中管理システムは、近接センサ39a、39bの出力を用いて、所定の方向を向いている座席17のロック機構だけをロック解除する機能、及び、基準姿勢検知センサ41、42が基準姿勢を検知しているときだけロック機構のロック解除を許す機能を有する。
【0021】
このような集中管理システムを操作する操作ボード47を図10に示す。この操作ボード47は、車掌室内等、乗客が触れることができない場所に設けられている。同図において、操作ボード47には、制御電源をオンオフする制御電源スイッチ49と、駆動電源をオンオフする駆動電源スイッチ50と、電源のオン状態を知らせる電源ランプ56と、システムの異常を知らせる異常ランプ59と、各座席17を上り方向に向けるとき使用する上りロック解除スイッチ61と、下り方向に向けるとき使用する下りロック解除スイッチ62、及び、これらのスイッチ上りロック解除スイッチ61、下りロック解除スイッチ62が操作された後、該操作を取り消すための取消スイッチ63を有している。
【0022】
図11に、本集中管理システムにおける制御ブロック図を示す。同図において、集中側制御部54の入力ポートに、制御電源スイッチ49、駆動電源スイッチ50、上りロック解除スイッチ61、下りロック解除スイッチ62及び取消スイッチ63が接続され、出力ポートに、電源ランプ56、上りランプ57、下りランプ58及び異常ランプ59が接続されている。この集中側制御部54には、各座席17毎に備えられた多数の座席側制御部64が接続されている。なお、該上りランプ57と下りランプ58はそれぞれ、上りロック解除スイッチ61と下りロック解除スイッチ62の釦カバーの裏面に設けられていて、これらスイッチ61、62のオン時に点灯する。
【0023】
座席側制御部64の入力ポートに、個別操作スイッチ45、45a、レッグレスト操作スイッチ(左、右レッグレスト動点スイッチ45b、45c、左、右レッグレスト原点スイッチ45d、45e)、リクライニング操作スイッチ(左、右リクライニング原点スイッチ46b、46c、左、右リクライニング動点スイッチ46d、46e)、近接センサ39a、39b、基準姿勢検知センサ41、42、及び集中側制御部54からの入力ラインLiが接続され、出力ポートに、右リクライニングモータ67、左リクライニングモータ68、右レッグレストモータ69、左レッグレストモータ70、モータアクチュエータ25、回転可能表示灯46、46a、及び集中側制御部54への出力ラインLoが接続されている。上記右リクライニングモータ67、左リクライニングモータ68、右レッグレストモータ69及び左レッグレストモータ70は、図1、図2、図6及び図7等には特に図示していない。右リクライニングモータ67と右レッグレストモータ69は、図3において列車進行方向(同図左方)に向かって右側(同図上側)の座席17に設けられ、左リクライニングモータ68と左レッグレストモータ70は、列車進行方向に向かって左側(同図下側)の座席17に設けられている。該モータ67とモータ69は、図示しない機構によって回転を右座席17のレッグレスト21とシートクッション20にそれぞれ伝え、モータ68とモータ70は、図示しない機構によって回転を左座席17のレッグレスト21とシートクッション20にそれぞれ伝える。
【0024】
各座席17の座席側制御部64は、上りロック解除スイッチ61(又は下りロック解除スイッチ62)がオンされて対応する信号が集中側制御部54から出力されたとき、近接センサ39a、39bの検知信号に基づいてその座席17の向きを検出し、かつ基準姿勢検知センサ41、42の検知信号に基づいてその座席17の姿勢が基準姿勢になっているか否かを検出する。その結果、座席17が上り方向(又は下り方向)を向いていれば該座席17のモータアクチュエータ25を作動させず、上り方向(又は下り方向)を向かずに基準姿勢になっている場合だけモータアクチュエータ25を作動させてロックを解除する。座席17が基準姿勢になっていなければ、モータアクチュエータ25は作動されない。そして、座席17が基準姿勢になっていない場合には、座席側制御部64が、右リクライニングモータ67(又は左リクライニングモータ68)、右レッグレストモータ69(又は左レッグレストモータ70)に駆動信号を出力し、シートクッション19、シートバック20を初期位置に回動させて座席17を基準姿勢に戻し、この後モータアクチュエータ25を駆動してロックを解除する。
【0025】
また座席側制御部64は、使用者等によって個別操作部33の個別操作スイッチ45、45aがオンされたときにも上りロック解除スイッチ61、下りロック解除スイッチ62の操作時と同様に各部を作動させるが、この場合には、使用者の好みに合わせられるように座席17の向きがどちらであっても、座席17が基準姿勢になっているのであればモータアクチュエータ25を駆動する。よって、個別操作スイッチ45、45aを押した後回転可能表示ランプ46が点灯すれば、座席17を所望の向きに回転させることができる。この場合、座席17が基準姿勢になっていない場合には、座席側制御部64からの出力によってシートクッション19、シートバック20が初期位置に回動され、基準姿勢になった後、モータアクチュエータ25が駆動されてロックが解除される。
【0026】
上りロック解除スイッチ61(又は下りロック解除スイッチ62)、個別操作スイッチ45、45aの操作によってロックが解除された座席17は、手動による回転操作が可能となる。そして、指定方向外の近接センサ39a(又は近接センサ39b)が切れたらモータアクチュエータ25は停止する。これにより、係合切欠30aにロックピン26aが係合して座席17がその回転位置にロックされる。
【0027】
また座席側制御部64には、モータアクチュエータ25を駆動してロック解除した時点からカウントを開始するタイマーが備えられ、このタイマーによるカウントがタイムアップした時点でロック解除を止めてロックピン26aを係合切欠30aと係合可能な状態に解放し、かつ点灯していた回転可能表示ランプ46を消灯させる手段が備えられている。座席側制御部64に備えられた該手段は、個別操作スイッチ45、45aがオンされたとき回転可能表示ランプ46の点滅を開始させ、座席17の回転が可能になったとき該ランプ46を点灯させ、さらに座席17の向きの変更が完了したとき該ランプ46を消灯する。
【0028】
また上りロック解除スイッチ61(又は下りロック解除スイッチ62)、個別操作スイッチ45、45aの操作時、座席17が基準姿勢に戻った後ロック解除する場合に、レッグレスト21とシートバック20が初期位置に完全に戻ってからロック解除するより、基準姿勢検知センサ41、42によって該レッグレスト21、シートバック20が一応壁W等に干渉しない回動位置まで達した時点でロック解除するように構成すれば、座席回転操作時の時間を短縮できる。さらに、レッグレスト21とシートバック20を同時に回動動作させるように構成すれば、基準姿勢に戻る際の時間をより短縮できる。
【0029】
次に、本列車用座席方向変換装置の作動を、図14〜図19のフローチャートによって説明する。
【0030】
図14は、集中管理システムのメインフローを示している。このメインフローは、制御電源スイッチ49、駆動電源スイッチ50がオンして車両が停止状態で電源が投入されているときに実行される。このメインフローに入ると先ず、取消スイッチ63がオンしたか否かをチェックする(S1)。取消スイッチ63がオンすればS3に進んで、各スイッチ操作を取り消すための信号を出力し、上りランプ57、下りランプ58および異常ランプ59を消灯し、対応する記憶をリセットして(S5)、S1に戻る。また取消スイッチ63がオンしていなければS4に進んで上りスイッチ61がオンしているか、このスイッチ61のオンが記憶されている否かをチェックする。この記憶は、上りスイッチ61のオン時に、座席17が基準姿勢に戻っていないときにセットされる。
【0031】
S4において、上りスイッチ61がオン又はこの上りスイッチ61のオンが記憶されている場合にはS6に進んで上り方向の指定信号が出力されているか否かをチェックし、出力されていなければS7に進んで下りスイッチ62がオンしたか又はこの下りスイッチ62のオンにより記憶されているか否かをチェックする。この記憶は、下りスイッチ62のオン時に、座席17が基準姿勢に戻っていないときにセットされる。
【0032】
S6において、上り方向指定信号が出力中であればS8に進んで座席17の回転動作が完了したか否かをチェックし、そうでなければ上りランプ57を点灯させかつ記憶をセットして上り方向指定に対する状態に設定し(S9)、S10に進んで上り方向指定に応じた信号を出力する。またS8では、座席17の回転動作が完了した同かをチェックし、完了していればS5にジャンプし、完了していなければS11に進んで異常が発生しているか否かをチェックする。その結果、異常が発生していれば異常ランプ59を点灯させてその旨を報知し、そうでなければS1に戻る。
【0033】
S7において、下りスイッチ62がオン又はこのスイッチ62のオンが記憶されている場合にはS13に進んで下り方向の指定信号が出力中か否かをチェックし、そうでなければS1に戻る。S13では、下り方向指定に応じた信号が出力されているか否かをチェックし、出力中であればS8に進み、そうでなければ下りランプ58を点灯させかつ記憶をセットして下り方向指定に対応する状態に設定し(S14)、S15に進んで下り方向指定に応じた信号を出力する。
【0034】
図15から図17は、各座席17毎に座席側制御部64によって実行されるフローを示す。この処理において、原点側動作は、左右のレッグレスト、左右のシートバックを原点側に移動させる動作であり、動点側動作とは逆に左右のレッグレスト、左右のシートバックを動点側に移動させる動作である。
【0035】
電源が投入されると、先ず、取消スイッチ63、上りスイッチ61、下りスイッチ62、右リクライニング原点スイッチ46c、及び右リクライニング動点スイッチ46eそれぞれの状態をチェックする(S16〜S19、S21)。
そして、取消スイッチ63がオンしていれば、S74〜S78で左右のリクライニング原点側動作の出力をリセットし、左右のレッグレスト原点側動作の出力をリセットし、ロックピン解除の出力をリセットし、ロック解除中であればその動作を中止し、ロック解除の記憶がセットされていればこれをリセットし、さらに異常の記憶をリセットしてS16に戻る。
【0036】
S17、S18で、上りスイッチ61または下りスイッチ62がオンされていればS39に進み、制御上の所定サイクル(一連の動作完了に要する所定時間)がオーバーしていないかどうか、左右のシートバック20が原点端(初期位置)にあるかどうか、左右のレッグレスト21が原点端(初期位置)にあるかどうかをチェックする(S41、S44)。そして、S39のチェックでサイクルオーバーしていれば、左右のリクライニング原点側動作の出力をリセット(停止)し(S40)、左右のレッグレスト原点側動作の出力をリセット(停止)し(S42)、異常の記憶をリセットし(S43)、S16に戻る。またS41において、左右のシートバック20が原点端にない場合には、左右リクライニング原点側動作を出力して右リクライニングモータ67、左リクライニングモータ68を駆動し(S45)、S16に戻る。S44において、左右のレッグレスト21が原点端にない場合には、左右レッグレスト原点側動作を出力して、左右のレッグレスト21を原点に戻す方向に右レッグレストモータ69、左レッグレストモータ70を駆動し(S47)、S16に戻る。
【0037】
さらにS44のチェックにおいて、左右のレッグレスト21が原点端にあると判断した場合には、上りスイッチ61がオンされているか否かをチェックする(S46)。上りスイッチ61がオンすれば、S48に進んで近接センサ39a(39b)の出力から座席17が上り側端部に位置しているか否かをチェックし、上り側端部に位置していなければS49に進んで近接センサ39a(39b)の出力から座席17が下り端端部に位置しているか否かをチェックする。S48とS49において、座席17が上り側端部または下り側端部に位置していれば、座席の回転が完了したと看做して完了信号を出力し(S50)、S16に戻る。またS48で、シートバック20が上り側端部に位置していなければ、S99にジャンプしてロックピン解除動作を出力した後、回転可能表示ランプ46を点灯させる(S100)。そして、カウントしていた座席回転に要する指定時間が経過したか否かをチェックし、経過すれば、ロックピン解除動作の出力をリセットしてロック解除中の記憶をリセットし、回転可能表示ランプ46を消灯させた後S16に戻る(S101、S102、S104、S105)。またS101において、座席回転に要する指定時間が経過しなければ、さらに座席17が回転されたか否かをチェックし、回転されればS102に進み、そうでなければS16に戻る。
【0038】
S19〜S28は、主に左右一対の座席17のうち右側のシートバック20のチェック処理に関する。S19において、右リクライニング原点スイッチ46cがオンしていれば、ロック解除機構によるロック解除中であるか否かをチェックし(S20)、ロック解除中であればS56に進んでロック解除停止の記憶をセットし、ロック解除中でなければ右座席17のシートバック20が初期位置に戻っているか否かをチェックする(S26)。その結果、シートバック20が初期位置に戻っていれば右リクライニング原点側動作をリセットし(S27)、そうでなければ右リクライニング原点側動作を出力し(S28)、S29に進む。S21において、右リクライニング動点スイッチ46eがオンしていれば、ロック解除中であるか否かをチェックし(S22)、ロック解除中であればS56に進んでロック解除停止の記憶をセットし、そうでなければ動点側動作がサイクルオーバーしたか否かをチェックする(S23)。サイクルとは、シートバック20が初期位置から最も倒れた位置まで移動するのに要する通常時間より長い時間であって、このサイクルがオーバーしたときには異常とみなせる。サイクルオーバーすれば右リクライニング動点側動作をリセットして(S24)S29に進み、そうでなければ右リクライニング動点側動作を出力して(S25)S29に進む。
【0039】
S29〜S38は、主に左側の座席17のシートバック20のチェックに関する。S29で、左リクライニング原点スイッチ46bがオンすれば、さらにロック解除中であるか否かをチェックし(S30)、ロック解除中であればS56に進んでロック解除停止の記憶をセットし、ロック解除中でなければ左座席17のシートバック20が初期位置に戻っているか否かをチェックする(S32)。その結果、シートバック20が初期位置に戻っていれば左リクライニング原点側動作をリセットしてS52に進み(S33)、そうでなければ左リクライニング原点側動作を出力(左リクライニングモータ68を起上(初期位置)方向駆動)して(S34)S52に進む。S31において、左リクライニング動点スイッチがオンしていれば、ロック解除中であるか否かをチェックし(S35)、ロック解除中であればS56に進み、そうでなければサイクルオーバーか否かをチェックする(S36)。その結果、サイクルオーバーすれば左リクライニング動点側動作をリセットして(S38)S52に進み、そうでなければ左リクライニング動点側動作を出力して(S37)S52に進む。
【0040】
S52〜S55、S57〜S59、S61〜S63は主に右側の座席17のレッグレスト21のチェックに関する。S52で右レッグレスト原点スイッチ45eの状態を検知し、このスイッチ45eがオンすればさらにS53でロック解除中か否かをチェックし、そうでなければ右レッグレスト動点スイッチ45cの状態をチェックする(S54)。S53においてロック解除中であればS56にジャンプし、そうでなければS61で右レッグレスト21が原点端(初期位置)にあるか否かをチェックする。その結果、右レッグレスト21が初期位置にあれば右レッグレスト原点側動作をリセットし(S62)、そうでなければ右レッグレスト原点側動作をセットして(S63)S60に進む。またS54において、右レッグレスト動点スイッチ45cがオンしていればさらにS55でロック解除中か否かをチェックし、そうでなければS60に進む。S55でロック解除中であればS56に進み、そうでなければS57で動点側動作がサイクルオーバーしたか否かをチェックし、サイクルオーバーすれば右レッグレスト動点側動作をリセットして(S58)S60に進み、そうでなければ右レッグレスト動点側動作をセットして(S59)S60に進む。
【0041】
S60、S64〜S72は主に左側の座席17のレッグレスト21のチェックに関する。S60で左レッグレスト原点スイッチ45bの状態を検知し、このスイッチ45bがオンすればさらにS64でロック解除中か否かをチェックし、オンしなければ左レッグレスト動点スイッチ45bの状態をチェックする(S68)。S64においてロック解除中であればS56にジャンプし、そうでなければS65で左レッグレスト21が原点端(初期位置)にあるか否かをチェックする。その結果、左レッグレスト21が初期位置にあれば左レッグレスト原点側動作をリセットして(S66)S73に進み、そうでなければ左レッグレスト原点側動作をセットして(S67)S73に進む。またS68において、左レッグレスト動点スイッチ45bがオンすればさらにS69でロック解除中か否かをチェックし、そうでなければS73に進む。S69においてロック解除中であればS56に進み、そうでなければS70で動点側動作がサイクルオーバーしたか否かをチェックし、サイクルオーバーすれば左レッグレスト動点側動作をリセットして(S71)S73に進み、そうでなければ左レッグレスト動点側動作をセットして(S72)S73に進む。S73では、ロック解除を停止するか否かをチェックし、ロック解除を停止する場合はS74に進み、そうでない場合はS79に進む。
【0042】
S79〜S100は、主に左右の座席17のシートバック20、レッグレスト21の状態のチェックに関する。S79でロック解除中か否かをチェックする。ロック解除中とは、集中制御手段からの一斉指令によるものである。個々のシートバック20が、このロック解除中に、個々の操作スイッチ(ロック解除スイッチ45a、45b、リクライニング操作スイッチ46b、46c、46d、46e、レッグレスト操作スイッチ45a、45b、45c、45dを使用可能とするために、ロック解除スイッチ45、45aがオンしたか否かをチェックする(S80、S81)。S80でロック解除スイッチ45、45aがオンすれば、S74にジャンプして左右座席17のシートバック20、レッグレスト21の原点側動作をリセットし、ロック解除中の記憶をリセットする(S77)。ロック解除スイッチ45、45aがオンしなければ、右座席17のシートバック20が初期位置にあるか否かをチェックする(S84)。S84で、右座席17のシートバック20が初期位置にあれば右リクライニング原点側動作をリセットして(S85)S87に進み、そうでなければ右リクライニング原点側動作をセットして(S86)S90に進む。S87では、右座席17のレッグレスト21が初期位置にあるか否かをチェックし、初期位置にあれば右レッグレスト原点側動作をリセットして(S88)S90に進み、そうでなければ右レッグレスト原点側動作をセットして(S89)S90に進む。またS81で、ロック解除スイッチ45、45aがオンすれば、ロック解除中の記憶をセットしてロック解除中の表示灯(回転可能表示ランプ46、46a)を点滅させて(S82、S83)S84に進み、ロック解除スイッチ45、45aがオンしなければS16に戻る。
【0043】
S90で、左座席17のシートバック20が初期位置にあれば左リクライニング原点側動作をリセットして(S91)S93に進み、そうでなければ左リクライニング原点側動作をセットして(S92)S96に進む。S93では左座席17のレッグレスト21が初期位置にあるか否かをチェックし、初期位置にあれば左レッグレスト原点側動作をリセットして(S94)S96に進み、そうでなければ左レッグレスト原点側動作をセットして(S95)S96に進む。
【0044】
S96では、左右の座席17のシートバック20がともに初期位置にあるか否かをチェックし、S97では、左右の座席17のレッグレスト21がともに初期位置にあるか否かをチェックする。そして、左右座席17のシートバック20の少なくとも一方が初期位置にない場合や、左右座席17のレッグレスト21の少なくとも一方が初期位置にない場合には、さらにS98で、制御上の所定サイクルがオーバーしたか否かをチェックする。その結果、所定サイクルがオーバーすればS74〜S78を経てS16に戻り、そうでなければ直接S16に戻る。また、左右座席17のシートバック20もレッグレスト21も全て初期位置にある場合には、ロックピン解除の信号を出力した後回転可能表示ランプ46、46aを点灯させて(S99、S100)、座席回転に要する所定時間が経過したか否かをチェックする。そして、所定時間が経過すれば、ロックピン解除の出力(S102)、ロック解除中の記憶をリセットし(S104)、回転可能表示ランプ46を消灯(S105)した後S16に戻り、所定時間が経過しなければ、さらに座席17が回転されたか否かを方向検知センサー39a、39bでチェックし、回転されればS102に進み、そうでなければS16に戻る。
【0045】
以上のように、本発明を適用した列車用座席方向変換装置によれば、集中制御釦(上り、下りロック解除スイッチ61、62)を押せば、ロック解除ペダルをいちいち踏まなくても座席を回転可能な状態にすることができるため、折り返し運転に際して座席の向きを揃える場合、清掃員は、通路を挟んで左右に位置する各座席17を、歩きながら両手で同時に回転させることができる。これにより、大幅な時間短縮が可能となった。また、使用者が着座している座席17の向きを変えようとする場合に、個別操作スイッチ45、45aを操作すれば、回転可能表示ランプ46、46aの点灯後、ロック解除ペダルをいちいち踏まなくても座席17を回転させることができる。さらに、集中管理システムまたは個別操作スイッチ45、45aの操作による場合に、レッグレスト21、シートバック20が回転時に壁W等に干渉する位置になっていても、これらレッグレスト21、シートバック20が壁W等と干渉しない位置に戻った時点でなければロック解除されない。このため、誤って座席17を回転させて壁Wに接触させる等の虞れはない。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、折り返し運転時や清掃時に全座席を一定方向に向ける際の作業を容易にしかつ作業時間を短縮させ、構造の簡略化とともにコストダウンも図ることが可能な列車用座席方向変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した列車用座席方向変換装置に備えた左右一対の座席を示す正面図である。
【図2】同座席の側面図である。
【図3】同座席の平面図である。
【図4】同座席に備えたロック機構の要部を示す側面図である。
【図5】同座席に備えたロック機構の要部を示す平面図である。
【図6】同座席に備えたシートバックの基準姿勢等を示す側面図である。
【図7】同座席に備えたレッグレストの基準姿勢等を示す側面図である。
【図8】同座席に備えたロック機構の要部を示す平面図である。
【図9】同座席に備えたロック機構の要部を示す一部破断した側面図である。
【図10】本列車用座席方向変換装置に備えた集中管理システム用の操作ボードを示す正面図である。
【図11】同列車用座席方向変換装置に用いる制御系を示すブロック図である。
【図12】各座席に備えた個別操作部を示す拡大図である。
【図13】各座席に備えたレッグレストおよびリクライニング操作部を示す図である。
【図14】同列車用座席方向変換装置の集中管理側における作動を説明するためのフローチャート図である。
【図15】同列車用座席方向変換装置の各座席側における作動を説明するためのフローチャート図である。
【図16】同列車用座席方向変換装置の各座席側における作動を説明するためのフローチャート図である。
【図17】同列車用座席方向変換装置の各座席側における作動を説明するためのフローチャート図である。
【図18】同列車用座席方向変換装置の各座席側における作動を説明するためのフローチャート図である。
【図19】同列車用座席方向変換装置の各座席側における作動を説明するためのフローチャート図である。
【符号の説明】
12 車両床面
13 脚台部
15 台枠
16 軸
17 座席(回転座席)
19 シートクッション
20 シートバック
21 レッグレスト
26 足踏みペダル
26a ロックピン
30 回転円板
30a 係合切欠
33 33a 個別操作部
39a 39b 近接センサ(方向検知センサ)
41 42 基準姿勢検知センサ
45 45a 個別操作スイッチ(ロック操作スイッチ)
47 操作ボード
54 集中側制御部
61 上りロック解除スイッチ
62 下りロック解除スイッチ
63 取消スイッチ
64 座席側制御部
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a train seat direction changing device for rotating a seat provided in a train and changing a direction with respect to a traveling direction.
[0002]
[Prior art and its problems]
A large number of seats arranged in a line in the train are rotatably supported on legs fixed to the floor surface, and are usually rotated and fixed in the traveling direction at the start of traveling. Each seat set in this way is rotated as appropriate according to the preference of the seated passenger when traveling, so that some seats are directed in the direction opposite to the traveling direction. When a train equipped with a large number of seats with different directions is cleaned after the end of operation, all the seats that are not oriented in the traveling direction during the next operation are rotated and reset.
[0003]
As a seat direction changing device used at the time of seat setting, there is known a centralized operation type electric simultaneous rotation system that electrically rotates seats all at once. In this electric simultaneous rotation system, each seat includes a rotation unlock mechanism and a geared motor. This system makes it easy to change the direction of the seat when turning back and shortens the cleaning time. When a predetermined switch is operated, all the seats are unlocked at the same time, and the geared motor for each seat rotates the seat. It has become. In addition, in this system, if a seated person (user) normally releases the lock by stepping on an unlock pedal provided for each seat, the seat can be freely rotated by hand in either direction of travel. .
[0004]
However, in such a conventional electric seat direction conversion device, since all the seats are unlocked when the switch is operated, the seats already in the desired direction are also unlocked. It was necessary to redo the seat lock. Further, in this seat direction changing device, since the geared motor and the parts related to the drive are mounted for each seat, the total weight of the seat is heavy, and there are problems such as cost increase and complicated mechanism.
[0005]
On the other hand, there is also a manually operated rotary seat that does not have a driving means such as a rotary lock release mechanism and a geared motor by a centralized operation method and has a stepping rotary lock release mechanism for each seat. In the foot-operated rotation lock release mechanism, when the pedal is stepped on, the rotation lock is released and the wire is pulled, and this wire pulls the lever of the gas spring that tilts the backsliding frame to push the push rod of the gas spring Is pressed to enter the free state and the backslider returns to neutral. Therefore, in such a conventional foot-operated rotation unlocking mechanism, the seat cannot be changed unless the unlocking pedal is depressed for each seat and the backsliding frame is set to neutral. It took a lot of time.
[0006]
OBJECT OF THE INVENTION
The present invention is based on the above-described problems in the conventional train seat rotating apparatus, facilitates work when turning all seats in a fixed direction during turn-back operation and cleaning, reduces work time, simplifies the structure, and reduces costs. An object of the present invention is to provide a train seat direction changing device that can be downed.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION
The present invention that achieves the above object includes a reference posture that is arranged in a train in a train and that is rotatably supported so as to face the floor in one direction or the other direction of travel. A number of rotating seats that can assume an operator-set posture different from the reference posture; these rotating seats are rotated at a rotational position in which the rotating seat faces one direction or the other direction of the train. Lock mechanism provided for each rotating seat to be locked; direction detecting sensor provided on each of these rotating seats for detecting whether the rotating seat is facing in one direction or the other direction and whether the above-mentioned reference posture is present A reference attitude detection sensor to detect; and Operated when pointing in one direction or the other Having unlocking switch means, Manipulated Lock release switch means In A centralized management system that can centrally control the unlocking of the locking mechanism of the rotating seat that does not face the corresponding direction. Manipulated Lock release switch means In A rotating seat that detects that it is not facing the corresponding direction through the direction detection sensor, wherein only the lock mechanism of the rotating seat for which the reference posture detection sensor detects the reference posture is unlocked. It is said.
[0008]
According to the above configuration, there is no need for a geared motor for each seat as in the conventional electric seat direction changing device, so the total weight of the seat is reduced, and the pedal is released by pressing the pedal for each seat. It does not take time. Moreover, instead of unlocking all the seats at once as in the conventional device, it faces the specified direction. Rotation that is not detected and the reference posture detection sensor detects the reference posture Unlock only the seat Because Since there is no need to redo the seats that are already facing the specified direction, the work during the turn-back operation and the like is further facilitated.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described below with reference to illustrated embodiments. A large number of seats (rotating seats) 17 provided in the train seat direction changing device to which the present invention is applied are arranged in a line in the train. As shown in FIGS. 1 to 3, a vertical frame 16 (FIGS. 3, 4, 8, and 8) is attached to a horizontal frame 15 that is rotatably supported by a leg base 13 fixed to the floor 12. 9), and the seat 17 is configured to be rotatable about the shaft 16.
[0010]
A pair of seats 17 are provided on the left and right of the traveling direction of the train, and the pair of seats 17 are provided on both sides with a large number of passages in between. Each seat 17 includes a seat cushion 19, a seat back (back) 20 that can be tilted with respect to the seat cushion 19, a leg rest 21, and an elbow rest 22, and a reference posture indicated by a solid line in FIG. 2. When it becomes, it is comprised so that it can rotate, without contacting the surrounding wall W etc. A rotating disk 30 is fixed to the central portion of the pair of seats 17. The rotating disk 30 is formed with a pair of engagement notches 30a positioned at rotationally symmetric positions around the shaft 16 (FIG. 4). The seat 17 is locked (fixed) at two positions where the direction of 180 ° is reversed by engaging the lock pin 26a (FIGS. 4 and 9) with one or the other of the pair of engagement notches 30a.
[0011]
FIG. 8 shows a lock mechanism provided for each seat 17 that locks the seat 17 at a rotational position in one direction or the other direction in the traveling direction of the train. As shown in FIG. 9, the lock mechanism includes a motor actuator 25 provided at the lower portion of the shaft 16 that is the center of rotation of the seat 17 and the clockwise / counterclockwise direction of FIG. And a link mechanism 32 having links 32a and 32b located between the motor actuator 25 and the foot pedal 26.
[0012]
The foot pedal 26 is pivotally supported around a pivot fulcrum 29 fixed to the footrest 13 side, and is always pivoted in the counterclockwise direction in FIG. It has a pin 26a. A link 32b is rotatably supported on the rotation fulcrum 29. A bifurcated portion 32c formed at one end of the link 32b engages with an engagement pin 27 fixed between the lock pin 26a and the rotation fulcrum 29 in the foot pedal 26, and a pin 32d fixed at the other end. , Engaging with a long hole 32e formed in one end of the link 32a. The other end of the link 32a is engaged with a link 25a that moves linearly in the unlocking direction (leftward in FIG. 9) when the motor actuator 25 moves backward. Therefore, when the motor actuator 25 is retracted in the unlocking direction, the link 32b is rotated clockwise through the links 25a and 32a, the foot pedal 26 is rotated in the same direction, and the lock pin 26a is rotated. The plate 30 is detached from the engagement notch 30a.
[0013]
In the present embodiment, the motor actuator 25 (electromagnetic actuator having a solenoid) is used as a drive source for the lock release mechanism. However, in the present invention, the rotation of the motor is reduced as a drive source for the lock release mechanism. It is also possible to use a mechanism for transmitting to the link 25a through the row or other mechanism. Further, the foot pedal 26 positioned below the seat can be operated by stepping directly on the foot when the unlocking by electric power becomes impossible. In that case, the pin 32d of the link 32b that rotates together with the foot pedal 26 moves idle in the elongated hole 32e.
[0014]
As shown in FIGS. 3 and 8, a stopper plate 37 is fixed to the rotary disc 30 at a position away from the shaft 16 that is the center of rotation by a predetermined length (see FIGS. 4 and 9). The stopper plate 37 is formed in a “U” shape in a plan view, and the forked portion is positioned toward the outer diameter side of the rotating disk 30. Further, on the underframe 15 side, the pair of seats 17 is not on the passage side, but at a position facing the front (front of the train) or the back (back of the train), the stopper plate 37 is brought into contact with the rotational position of the seat 17. The stopper members 36a and 36b for restricting are fixed. Proximity sensors (direction detection sensors) 39a and 39b are provided on the underframe 15 at positions facing the stopper members 36a and 36b, respectively. The proximity sensors 39a and 39b detect the stopper plate 37 that is approached when the seat 17 faces the front as shown in FIG. 3 between the wall W side and the passage P, and the detection signal is sent to the seat side control unit 64 ( 11). Then, this seat side control part 64 detects the rotation position of the seat 17 based on this detection signal.
[0015]
Each pair of seats 17 includes a pair of reference posture detection sensors 41 and 42 that detect the initial positions of the seat back 20 and the leg rest 21, respectively. As shown in FIG. 6, the reference posture detection sensor 41 returns the inclination angle of the frame 40 that supports the seat back 20 so as to be rotatable with respect to the frame 15 to the reference posture (solid line position in the figure). It is a proximity sensor that detects the leading end 40a of the frame 40 and outputs a signal. 44 in the figure is a rotation pin that rotatably supports the frame 40 on the underframe 15. Further, the reference posture detection sensor 42 is fixed to the frame 15, and as shown in FIG. 7, when the inclination angle of the leg rest 21 with respect to the frame 15 rotates the seat 17, the front and rear seats 17 and the leg rests 21 thereof. Is detected to return to a reference posture (solid line position in the figure) that does not interfere with (collision). The reference posture detection sensor 42 of this embodiment detects the proximity of the sensor sensing plate 43d fixed to the side surface of the link 43 that moves in the left-right direction as the legrest 21 rotates, and outputs a signal. Proximity sensor. Therefore, when the reference posture detection sensors 41 and 42 detect the frame 40 and the link 43 that have returned to the reference position, the seat-side control unit 64 detects the reference posture of the seat 17, and the reference posture detection sensors 41 and 42 When the frame 40 and the link 43 are not detected, the seat side control unit 64 detects a user setting posture different from the reference posture of the seat 17.
[0016]
The reference posture and the user-set posture depend on how the reference posture detection sensors 41 and 42 are arranged. In other words, as long as the seat 17 can rotate without contacting the wall W or the like, the reference posture does not necessarily have to be a perfect posture as shown by the solid line in FIG. 2, for example, a leg shown by a two-dot chain line in FIG. The reference posture detection sensor 42 can also be arranged so as to detect the rest 21 as the reference posture. The same applies to the reference posture detection sensor 41 side.
[0017]
Each seat 17 is provided with individual operation switches (lock operation switches) 45, 45a (FIG. 12) that operate only the lock mechanism of the seat 17 and operate separately from the centralized management system described later. As shown in FIG. 12, the individual operation switches 45 and 45a are provided in an individual operation unit 33a (see FIG. 2) provided at a position where a seated user can operate by hand. In addition to 45a, a display sticker 34 indicating an operation procedure and rotatable display lamps 46 and 46a are provided. The rotatable display lamps 46 and 46a are turned off until the seat 17 can be rotated after the individual operation switches 45 and 45a are operated. The individual operation switch 45 outputs a signal to the seat side control unit 64 to allow the lock mechanism to be unlocked only when the reference posture detection sensors 41 and 42 detect the reference posture. In addition, the seat-side control unit 64 provided in each seat 17 has a lock mechanism when the seat back 20 and the leg rest 21 return to the initial position (reference posture) when the central operation switch on the central management system side is operated. Has the function of releasing the lock.
[0018]
Further, on each seat 17, leg rest operation switches (left and right leg rest moving point switches 45b and 45c, left and right) for passengers to individually drive the left and right leg rest motors 69 and 70 and left and right reclining motors 68 and 69 are provided. , Right legrest origin switches 45d and 45e), and reclining operation switches (left and right reclining origin switches 46b and 46c, left and right reclining moving point switches 46d and 46e) are provided (see FIG. 13).
[0019]
Next, the locking mechanism for each seat 17 can be locked and unlocked individually and in a concentrated manner, making it easy to change the direction of each seat 17 when turning back the operation, etc., and reducing the cleaning time. The management system will be described.
[0020]
This centralized management system uses the outputs of the proximity sensors 39a and 39b to unlock only the locking mechanism of the seat 17 facing a predetermined direction, and the reference posture detection sensors 41 and 42 detect the reference posture. It has a function that allows the lock mechanism to be unlocked only when it is in operation.
[0021]
An operation board 47 for operating such a centralized management system is shown in FIG. The operation board 47 is provided at a place where a passenger cannot touch, such as a passenger compartment. In the figure, an operation board 47 includes a control power switch 49 for turning on / off the control power, a drive power switch 50 for turning on / off the drive power, a power lamp 56 for notifying a power-on state, and an abnormal lamp for notifying a system abnormality. 59, an up lock release switch 61 used when the seats 17 are directed in the upward direction, a down lock release switch 62 used when the seats 17 are directed in the down direction, and these switch up lock release switches 61, down lock release switches 62 After is operated, a cancel switch 63 is provided for canceling the operation.
[0022]
FIG. 11 shows a control block diagram in the centralized management system. In the figure, a control power switch 49, a drive power switch 50, an up lock release switch 61, a down lock release switch 62, and a cancel switch 63 are connected to the input port of the central control unit 54, and a power lamp 56 is connected to the output port. The up lamp 57, the down lamp 58, and the abnormal lamp 59 are connected. A number of seat side control units 64 provided for each seat 17 are connected to the concentrated side control unit 54. The up lamp 57 and the down lamp 58 are provided on the back surfaces of the button covers of the up lock release switch 61 and the down lock release switch 62, respectively, and are lit when the switches 61 and 62 are turned on.
[0023]
Individual operation switches 45 and 45a, leg rest operation switches (left and right leg rest moving point switches 45b and 45c, left and right leg rest origin switches 45d and 45e), a reclining operation switch ( Left and right reclining origin switches 46b and 46c, left and right reclining moving point switches 46d and 46e), proximity sensors 39a and 39b, reference posture detection sensors 41 and 42, and an input line Li from the concentration side control unit 54 are connected. The output port includes a right reclining motor 67, a left reclining motor 68, a right legrest motor 69, a left legrest motor 70, a motor actuator 25, rotatable indicator lights 46 and 46a, and an output line Lo to the concentrated side control unit 54. Is connected. The right reclining motor 67, the left reclining motor 68, the right legrest motor 69, and the left legrest motor 70 are not particularly illustrated in FIGS. 1, 2, 6, and 7 and the like. The right reclining motor 67 and the right legrest motor 69 are provided on the seat 17 on the right side (upper side in the figure) toward the traveling direction of the train (left side in the figure) in FIG. 3, and the left reclining motor 68 and the left legrest motor 70 are arranged. Is provided in the seat 17 on the left side (lower side in the figure) in the train traveling direction. The motor 67 and the motor 69 transmit the rotation to the leg rest 21 and the seat cushion 20 of the right seat 17 by a mechanism (not shown), respectively, and the motor 68 and the motor 70 rotate to the leg rest 21 of the left seat 17 by a mechanism (not shown). Each is conveyed to the seat cushion 20.
[0024]
The seat side control unit 64 of each seat 17 detects the proximity sensors 39a and 39b when the up lock release switch 61 (or down lock release switch 62) is turned on and a corresponding signal is output from the concentrated side control unit 54. The direction of the seat 17 is detected based on the signal, and whether the posture of the seat 17 is the reference posture is detected based on the detection signals of the reference posture detection sensors 41 and 42. As a result, if the seat 17 faces the up direction (or down direction), the motor actuator 25 of the seat 17 is not actuated, and only when the seat 17 is in the reference posture without facing up (or down direction). Actuator 25 is actuated to release the lock. If the seat 17 is not in the reference posture, the motor actuator 25 is not actuated. When the seat 17 is not in the reference posture, the seat-side control unit 64 sends a drive signal to the right reclining motor 67 (or left reclining motor 68) and the right leg rest motor 69 (or left leg rest motor 70). , The seat cushion 19 and the seat back 20 are rotated to the initial positions to return the seat 17 to the reference posture, and then the motor actuator 25 is driven to release the lock.
[0025]
In addition, the seat side control unit 64 operates each part when the individual operation switches 45 and 45a of the individual operation unit 33 are turned on by the user or the like in the same manner as when the up lock release switch 61 and the down lock release switch 62 are operated. However, in this case, the motor actuator 25 is driven as long as the seat 17 is in the reference posture regardless of the orientation of the seat 17 so as to be adapted to the user's preference. Therefore, if the rotatable display lamp 46 is turned on after the individual operation switches 45 and 45a are pressed, the seat 17 can be rotated in a desired direction. In this case, when the seat 17 is not in the reference posture, the seat cushion 19 and the seat back 20 are rotated to the initial positions by the output from the seat-side control unit 64, and the motor actuator 25 is set in the reference posture. Is driven and the lock is released.
[0026]
The seat 17 whose lock is released by the operation of the up lock release switch 61 (or down lock release switch 62) and the individual operation switches 45 and 45a can be manually rotated. When the proximity sensor 39a (or proximity sensor 39b) outside the designated direction is cut, the motor actuator 25 stops. As a result, the lock pin 26a is engaged with the engagement notch 30a, and the seat 17 is locked at its rotational position.
[0027]
The seat-side control unit 64 is provided with a timer that starts counting when the motor actuator 25 is driven and unlocked, and when the timer counts up, the unlocking is stopped and the lock pin 26a is engaged. There is provided means for releasing the rotatable display lamp 46 which has been released so as to be engageable with the joint notch 30a and which has been turned on. The means provided in the seat side control unit 64 starts blinking of the rotatable display lamp 46 when the individual operation switches 45 and 45a are turned on, and lights up the lamp 46 when the rotation of the seat 17 becomes possible. Further, when the change of the direction of the seat 17 is completed, the lamp 46 is turned off.
[0028]
When the up-lock release switch 61 (or down-lock release switch 62) and the individual operation switches 45, 45a are operated, the leg rest 21 and the seat back 20 are in the initial positions when the seat 17 is released after returning to the reference posture. Rather than unlocking after returning completely, the reference posture detection sensors 41 and 42 are configured to release the lock when the legrest 21 and the seat back 20 reach a rotational position where they do not interfere with the wall W or the like. As a result, the time required for the seat rotation operation can be shortened. Furthermore, if the legrest 21 and the seat back 20 are configured to rotate simultaneously, the time required for returning to the reference posture can be further shortened.
[0029]
Next, the operation of the train seat direction changing device will be described with reference to the flowcharts of FIGS.
[0030]
FIG. 14 shows the main flow of the centralized management system. This main flow is executed when the control power switch 49 and the drive power switch 50 are turned on and the vehicle is stopped and the power is turned on. When the main flow is entered, it is first checked whether or not the cancel switch 63 is turned on (S1). If the cancel switch 63 is turned on, the process proceeds to S3, a signal for canceling each switch operation is output, the up lamp 57, the down lamp 58 and the abnormal lamp 59 are turned off, and the corresponding memory is reset (S5). Return to S1. If the cancel switch 63 is not turned on, the process proceeds to S4, where it is checked whether the upstream switch 61 is turned on or whether the switch 61 is stored. This memory is set when the seat 17 is not returned to the reference posture when the up switch 61 is turned on.
[0031]
In S4, if the up switch 61 is on or the on of the up switch 61 is stored, the process proceeds to S6 to check whether or not an up direction designation signal is output. If not, the process goes to S7. It is checked whether or not the down switch 62 is turned on or stored by turning on the down switch 62. This memory is set when the seat 17 has not returned to the reference posture when the down switch 62 is turned on.
[0032]
In S6, if the upward direction designation signal is being output, the process proceeds to S8 to check whether or not the rotation operation of the seat 17 is completed, and if not, the upward lamp 57 is turned on and the memory is set to the upward direction. The state corresponding to the designation is set (S9), and the process proceeds to S10 to output a signal corresponding to the designation of the uplink direction. In S8, it is checked whether or not the rotation operation of the seat 17 is completed, and if completed, the process jumps to S5, and if not completed, the process proceeds to S11 to check whether an abnormality has occurred. As a result, if an abnormality has occurred, the abnormality lamp 59 is turned on to notify that effect, and if not, the process returns to S1.
[0033]
In S7, if the down switch 62 is turned on or if this switch 62 is stored, the process proceeds to S13 to check whether or not a down direction designation signal is being output. If not, the process returns to S1. In S13, it is checked whether or not a signal corresponding to the down direction designation is output. If it is being output, the process proceeds to S8. Otherwise, the down lamp 58 is turned on and the memory is set to designate the down direction designation. The corresponding state is set (S14), and the process proceeds to S15 to output a signal corresponding to the designation of the downlink direction.
[0034]
15 to 17 show a flow executed by the seat side control unit 64 for each seat 17. In this process, the origin side operation is an operation to move the left and right legrests and left and right seat backs to the origin side.On the contrary to the moving point side operations, the left and right leg rests and left and right seat backs are moved to the moving point side. It is an action to move.
[0035]
When the power is turned on, first, the states of the cancel switch 63, the up switch 61, the down switch 62, the right reclining origin switch 46c, and the right reclining moving point switch 46e are checked (S16 to S19, S21).
If the cancel switch 63 is on, the outputs of the left and right reclining origin side operations are reset in S74 to S78, the outputs of the left and right legrest origin side operations are reset, the lock pin release output is reset, If the lock release is in progress, the operation is stopped. If the lock release memory is set, the operation is reset, and the abnormal memory is reset, and the process returns to S16.
[0036]
In S17 and S18, if the up switch 61 or the down switch 62 is turned on, the process proceeds to S39 to check whether or not a predetermined control cycle (a predetermined time required for completing a series of operations) has exceeded. Is at the origin end (initial position) and whether the left and right legrests 21 are at the origin end (initial position) is checked (S41, S44). If the cycle is over in the check of S39, the outputs of the left and right reclining origin side operations are reset (stopped) (S40), the outputs of the left and right legrest origin side operations are reset (stopped) (S42), The memory of abnormality is reset (S43), and the process returns to S16. If the left and right seat backs 20 are not at the origin in S41, the left and right reclining origin side operations are output to drive the right and left reclining motors 67 and 68 (S45), and the process returns to S16. In S44, when the left and right legrests 21 are not at the origin end, the right and left legrest origin side operations are output, and the right legrest motor 69 and the left legrest motor 70 are output in a direction to return the left and right legrests 21 to the origin. Is driven (S47), and the process returns to S16.
[0037]
Further, in the check of S44, when it is determined that the left and right legrests 21 are at the origin, it is checked whether or not the up switch 61 is turned on (S46). If the up switch 61 is turned on, the process proceeds to S48 and it is checked from the output of the proximity sensor 39a (39b) whether or not the seat 17 is located at the up end, and if it is not located at the up end, S49. Then, it is checked from the output of the proximity sensor 39a (39b) whether the seat 17 is located at the descending end. In S48 and S49, if the seat 17 is located at the up end or down end, it is regarded that the rotation of the seat has been completed, a completion signal is output (S50), and the process returns to S16. If the seat back 20 is not positioned at the up end in S48, the process jumps to S99 to output a lock pin releasing operation, and then the rotatable display lamp 46 is turned on (S100). Then, it is checked whether or not the specified time required for the seat rotation that has been counted has elapsed, and if it has elapsed, the output of the lock pin release operation is reset to reset the memory being unlocked, and the rotatable display lamp 46 Is turned off, and the process returns to S16 (S101, S102, S104, S105). In S101, if the specified time required for the seat rotation has not elapsed, it is further checked whether or not the seat 17 has been rotated. If the seat 17 has been rotated, the process proceeds to S102, and if not, the process returns to S16.
[0038]
S19 to S28 mainly relate to a check process for the right seat back 20 of the pair of left and right seats 17. In S19, if the right reclining origin switch 46c is on, it is checked whether or not the lock release mechanism is releasing the lock (S20). If the lock is being released, the process proceeds to S56 to store the lock release stop. If the lock is not released, it is checked whether the seat back 20 of the right seat 17 has returned to the initial position (S26). As a result, if the seatback 20 has returned to the initial position, the right reclining origin side operation is reset (S27). Otherwise, the right reclining origin side operation is output (S28), and the process proceeds to S29. In S21, if the right reclining moving point switch 46e is on, it is checked whether or not the lock is being released (S22). If the lock is being released, the process proceeds to S56 to set the lock release stop memory. Otherwise, it is checked whether the moving point side operation has cycled over (S23). The cycle is a time longer than a normal time required for the seat back 20 to move from the initial position to the most tilted position, and can be regarded as abnormal when the cycle is over. If the cycle is over, the right reclining moving point side operation is reset (S24) and the process proceeds to S29. Otherwise, the right reclining moving point side operation is output (S25) and the process proceeds to S29.
[0039]
S29 to S38 mainly relate to checking the seat back 20 of the left seat 17. If the left reclining origin switch 46b is turned on in S29, it is further checked whether or not the lock is being released (S30). If the lock is being released, the process proceeds to S56 to set the lock release stop memory, and the lock is released. If not, it is checked whether or not the seat back 20 of the left seat 17 has returned to the initial position (S32). As a result, if the seat back 20 has returned to the initial position, the left reclining origin side operation is reset and the process proceeds to S52 (S33). Otherwise, the left reclining origin side operation is output (the left reclining motor 68 is started ( (Initial position) direction driving) (S34) and proceed to S52. In S31, if the left reclining moving point switch is on, it is checked whether or not the lock is being released (S35). If the lock is being released, the process proceeds to S56, and if not, the cycle is over or not. Check (S36). As a result, if the cycle is over, the left reclining moving point side operation is reset (S38), and the process proceeds to S52. Otherwise, the left reclining moving point side operation is output (S37), and the process proceeds to S52.
[0040]
S52 to S55, S57 to S59, and S61 to S63 are mainly related to the check of the legrest 21 of the right seat 17. In S52, the state of the right legrest origin switch 45e is detected. If the switch 45e is turned on, it is further checked in S53 whether the lock is being released or not. If not, the state of the right legrest moving point switch 45c is checked. (S54). If the lock is being released in S53, the process jumps to S56. If not, it is checked in S61 whether the right legrest 21 is at the origin end (initial position). As a result, if the right legrest 21 is in the initial position, the right legrest origin side operation is reset (S62), otherwise the right legrest origin side operation is set (S63) and the process proceeds to S60. In S54, if the right leg rest moving point switch 45c is on, it is further checked in S55 whether or not the lock is being released. If not, the process proceeds to S60. If the lock is being released in S55, the process proceeds to S56. If not, it is checked in S57 whether or not the moving point side operation has cycled over. If the cycle is over, the right leg rest moving point side operation is reset (S58). ) Proceed to S60, otherwise set the right leg rest moving point side operation (S59) and proceed to S60.
[0041]
S60 and S64 to S72 mainly relate to checking the leg rest 21 of the left seat 17. In S60, the state of the left legrest origin switch 45b is detected. If the switch 45b is turned on, it is further checked in S64 whether the lock is being released or not. If not, the state of the left legrest moving point switch 45b is checked. (S68). If the lock is being released in S64, the process jumps to S56, and if not, it is checked in S65 whether the left legrest 21 is at the origin end (initial position). As a result, if the left legrest 21 is in the initial position, the left legrest origin side operation is reset (S66) and the process proceeds to S73. Otherwise, the left legrest origin side operation is set (S67) and the process proceeds to S73. . In S68, if the left leg rest moving point switch 45b is turned on, it is further checked in S69 whether or not the lock is being released. If not, the process proceeds to S73. If the lock is being released in S69, the process proceeds to S56. If not, it is checked in S70 whether or not the moving point side operation has been cycled over. If the cycle is over, the left leg rest moving point side operation is reset (S71). ) Proceed to S73, otherwise set the left leg rest moving point side operation (S72) and proceed to S73. In S73, it is checked whether or not the lock release is stopped. If the lock release is stopped, the process proceeds to S74, and if not, the process proceeds to S79.
[0042]
S79 to S100 mainly relate to checking the state of the seat back 20 and the leg rest 21 of the left and right seats 17. In S79, it is checked whether or not the lock is being released. “Unlocking” means a simultaneous command from the central control means. The individual seat back 20 can use the individual operation switches (the lock release switches 45a and 45b, the reclining operation switches 46b, 46c, 46d, and 46e, and the legrest operation switches 45a, 45b, 45c, and 45d while the lock is released. Therefore, it is checked whether or not the lock release switches 45 and 45a are turned on (S80 and S81) If the lock release switches 45 and 45a are turned on in S80, the process jumps to S74 and the seat backs of the left and right seats 17 are turned on. 20. Resets the origin side operation of the leg rest 21 and resets the memory during unlocking (S77) If the unlock switches 45, 45a are not turned on, is the seat back 20 of the right seat 17 in the initial position? (S84) In S84, the seat back 2 of the right seat 17 is checked. Is in the initial position, the right reclining origin side operation is reset (S85) and the process proceeds to S87, otherwise the right reclining origin side operation is set (S86) and the process proceeds to S90. Check whether the rest 21 is in the initial position. If it is in the initial position, the right leg rest origin side operation is reset (S88), and the process proceeds to S90. Otherwise, the right leg rest origin side operation is set. (S89) Proceed to S90, and if the lock release switches 45 and 45a are turned on in S81, the unlocked memory is set and the unlocked display lamps (rotatable display lamps 46 and 46a) are blinked. (S82, S83) The process proceeds to S84, and if the lock release switches 45 and 45a are not turned on, the process returns to S16.
[0043]
In S90, if the seat back 20 of the left seat 17 is in the initial position, the left reclining origin side operation is reset (S91), and the process proceeds to S93. Otherwise, the left reclining origin side operation is set (S92) to S96. move on. In S93, it is checked whether or not the legrest 21 of the left seat 17 is in the initial position. If it is in the initial position, the operation of the left legrest origin side is reset (S94), and the process proceeds to S96. The origin side operation is set (S95), and the process proceeds to S96.
[0044]
In S96, it is checked whether or not the seat backs 20 of the left and right seats 17 are both in the initial position, and in S97, it is checked whether both the leg rests 21 of the left and right seats 17 are in the initial position. If at least one of the seat backs 20 of the left and right seats 17 is not in the initial position, or if at least one of the leg rests 21 of the left and right seats 17 is not in the initial position, a predetermined control cycle is exceeded in S98. Check if you did. As a result, if the predetermined cycle is exceeded, the process returns to S16 via S74 to S78, and if not, the process directly returns to S16. Further, when both the seat back 20 and the leg rest 21 of the left and right seats 17 are in the initial position, after the lock pin release signal is output, the rotatable display lamps 46 and 46a are turned on (S99, S100), It is checked whether or not a predetermined time required for rotation has elapsed. When a predetermined time elapses, the lock pin release output (S102), the memory being unlocked is reset (S104), the rotatable display lamp 46 is turned off (S105), and the process returns to S16, and the predetermined time elapses. If not, the direction detection sensors 39a and 39b check whether or not the seat 17 is further rotated. If the seat 17 is rotated, the process proceeds to S102, and if not, the process returns to S16.
[0045]
As described above, according to the train seat direction changing apparatus to which the present invention is applied, if the central control button (up and down lock release switches 61 and 62) is pressed, the seat can be rotated without stepping on the lock release pedal. Since the seats can be brought into a possible state, when aligning the seats during the turn-back operation, the cleaning staff can simultaneously rotate the seats 17 positioned on the left and right sides of the passage with both hands while walking. As a result, the time can be greatly reduced. Further, when the user is going to change the direction of the seat 17 on which the user is seated, if the individual operation switches 45 and 45a are operated, after the rotatable display lamps 46 and 46a are turned on, the lock release pedal is not stepped on one by one. Even the seat 17 can be rotated. Furthermore, even when the leg rest 21 and the seat back 20 are in a position where they interfere with the wall W or the like during rotation when the central control system or the individual operation switches 45 and 45a are operated, the leg rest 21 and the seat back 20 The lock is not released unless it returns to a position where it does not interfere with the wall W or the like. For this reason, there is no fear that the seat 17 is accidentally rotated and brought into contact with the wall W.
[0046]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a train that facilitates work when turning all seats in a certain direction during turn-up operation or cleaning, shortens work time, simplifies the structure, and reduces costs. A seat direction changing device can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a pair of left and right seats provided in a train seat direction changing device to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a side view of the seat.
FIG. 3 is a plan view of the seat.
FIG. 4 is a side view showing a main part of a lock mechanism provided in the seat.
FIG. 5 is a plan view showing a main part of a lock mechanism provided in the seat.
FIG. 6 is a side view showing a reference posture and the like of a seat back provided in the seat.
FIG. 7 is a side view showing a reference posture and the like of a leg rest provided in the seat.
FIG. 8 is a plan view showing a main part of a lock mechanism provided in the seat.
FIG. 9 is a partially broken side view showing a main part of a lock mechanism provided in the seat.
FIG. 10 is a front view showing an operation board for a centralized management system provided in the train seat direction changing device.
FIG. 11 is a block diagram showing a control system used in the train seat direction changing device.
FIG. 12 is an enlarged view showing an individual operation unit provided in each seat.
FIG. 13 is a diagram showing a leg rest and a reclining operation unit provided in each seat.
FIG. 14 is a flowchart for explaining the operation on the centralized management side of the train seat direction changing device.
FIG. 15 is a flowchart for explaining the operation on each seat side of the train seat direction changing device.
FIG. 16 is a flowchart for explaining an operation on each seat side of the train seat direction changing device.
FIG. 17 is a flowchart for explaining the operation on each seat side of the train seat direction changing device.
FIG. 18 is a flowchart for explaining the operation on each seat side of the train seat direction changing device.
FIG. 19 is a flowchart for explaining the operation on each seat side of the train seat direction changing device.
[Explanation of symbols]
12 Vehicle floor
13 Leg base
15 underframe
16 axes
17 seats (rotating seats)
19 Seat cushion
20 Seat back
21 leg rest
26 Foot pedal
26a Lock pin
30 rotating disc
30a engagement notch
33 33a Individual operation unit
39a 39b Proximity sensor (direction detection sensor)
41 42 Reference posture detection sensor
45 45a Individual operation switch (lock operation switch)
47 Operation board
54 Central control unit
61 Uplock release switch
62 Downward lock release switch
63 Cancel switch
64 Seat side controller

Claims (2)

列車内に列状に並べられ、かつ床面に対して列車の進行方向の一方向または他方向を向くように回転可能に支持された、基準姿勢と、この基準姿勢とは異なる操作者設定姿勢とをとることができる多数の回転座席;
これらの回転座席の回転をこの回転座席が列車の進行方向の一方向または他方向のいずれかを向いた回転位置でロックする、各回転座席毎に設けられたロック機構;
これらの各回転座席に設けられた、その回転座席が一方向または他方向を向いているか検知する方向検知センサ及び上記基準姿勢にあるかを検知する基準姿勢検知センサ;及び、
上記一方向または他方向に向けるときに操作されるロック解除スイッチ手段を有し、操作されたロック解除スイッチ手段応じた方向を向いていない回転座席のロック機構のロック解除を集中して制御できる集中管理システム;を備え、
この集中管理システムは、上記操作されたロック解除スイッチ手段応じた方向を向いていないことを上記方向検知センサを介して検知した回転座席であって、上記基準姿勢検知センサが基準姿勢を検知している回転座席のロック機構のみロック解除をすること、を特徴とする列車用座席方向変換装置。
A reference posture that is arranged in a line in the train and is rotatably supported so as to face one or the other direction of travel of the train with respect to the floor, and an operator-set posture different from this reference posture A number of rotating seats that can be
A locking mechanism provided for each of the rotating seats that locks the rotation of these rotating seats at a rotational position in which the rotating seat faces either one direction or the other direction of travel of the train;
A direction detecting sensor provided on each of the rotating seats for detecting whether the rotating seat is facing in one direction or the other direction, and a reference attitude detecting sensor for detecting whether the rotating seat is in the reference attitude; and
Has a lock release switch means is operated when directed to the one direction or the other, can be controlled concentrate on the unlocking of the locking mechanism of the rotation seat is not oriented according to the lock release switch means is operated A centralized management system;
The centralized management system that does not face the direction corresponding to the lock release switch means which is the operation a rotating seat detected through the above-described direction detection sensor, the reference attitude detection sensor detects the reference attitude A train seat direction changing device characterized in that only a lock mechanism of a rotating seat is unlocked.
請求項1に記載の列車用座席方向変換装置において、各回転座席には、その回転座席のロック機構だけをロック解除する、集中管理システムとは別に動作する個別操作スイッチが備えられていて、この個別操作スイッチは、上記基準姿勢検知センサが基準姿勢を検知しているときだけロック機構のロック解除を許す列車用座席方向変換装置。  The train seat direction changing device according to claim 1, wherein each rotary seat is provided with an individual operation switch that operates separately from the centralized management system that unlocks only the lock mechanism of the rotary seat. The individual operation switch is a train seat direction changing device that allows the lock mechanism to be unlocked only when the reference attitude detection sensor detects the reference attitude.
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