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JP3865146B2 - 特殊効果装置及び特殊効果システム - Google Patents

特殊効果装置及び特殊効果システム Download PDF

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JP3865146B2
JP3865146B2 JP03737096A JP3737096A JP3865146B2 JP 3865146 B2 JP3865146 B2 JP 3865146B2 JP 03737096 A JP03737096 A JP 03737096A JP 3737096 A JP3737096 A JP 3737096A JP 3865146 B2 JP3865146 B2 JP 3865146B2
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Description

【0001】
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
発明の属する技術分野
従来の技術
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段
発明の実施の形態(図1〜図14)
発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特殊効果装置及び特殊効果システムに関し、例えばキーフレーム(KF)の実行による画像編集に使用される特殊効果装置及び特殊効果システムに適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】
従来、入力画像に拡大、縮小、回転等の特殊効果を施す特殊効果装置においては、キーフレームの実行による画像の編集が行われている。
このキーフレームとは、時間の経過と共に変化する画像の各瞬間のデータ(以下、これをエフエクトデータという)、すなわち画像を構成する最小単位時間当たりのデータの集合からなり、このキーフレーム間にエフエクトデータを基にした画像が内挿されることにより連続した画像を構成している。
【0004】
この特殊効果装置では、外部からの入力画像に対する画像データ処理を施すことにより特殊効果を与える画像データ処理部が設けられ、この画像データ処理部に設定される画像処理用データ集合をキーフレームとして保存用バツフアに記録する。
【0005】
従つて特殊効果装置では、入力画像に対して施された特殊効果を再現するために、複数のキーフレームと、フアイル名、フアイル内の総キーフレーム数及びフアイルの属性情報の入つたヘツダ部とから構成される1つのフアイルをエフエクトフアイルという形式で保存用バツフアに記録しておく。
【0006】
そして特殊効果装置では、特殊効果を再現する際に、このエフエクトフアイルからキーフレームを連続的に取り出しながら画像データ処理部に設定して再生することにより、キーフレームに登録されたデータによる特殊効果を連続して入力画像に施している。
【0007】
また特殊効果装置には、編集用に複数のキーフレームの集合だけからなる1つのキーフレームモジユール(エフエクトフアイルのヘツダ部は含まれない)を登録(Copy)しておくペーストバツフアが保存用バツフアの他に設けられている。この特殊効果装置においては、エフエクトフアイルの中から編集対象としたい範囲のキーフレームを指定し、指定された範囲のキーフレームをキーフレームモジユールとして一旦ペーストバツフアに登録する。
そして特殊効果装置は、このキーフレームモジユールを再び保存用バツフアのエフエクトフアイル内の指定した位置に挿入して登録する(以下、これをペーストという)ことにより、新たなエフエクトフアイルを作成している。
【0008】
このように特殊効果装置では、ペーストバツフアに登録されているキーフレームモジユール自体がひとつの特殊効果パターンとなつているために、ある特殊効果パターンを繰り返すようなエフエクトフアイルを作成する際には、ペーストバツフアに登録されているキーフレームモジユールを用いて保存用バツフアのエフエクトフアイル内の指定した位置にペーストして新たなエフエクトフアイルを作成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところでかかる構成の特殊効果装置においては、ペーストバツフアに登録されるキーフレームモジユールは1つに限られているため、オペレータがエフエクトフアイル内に異なる複数の特殊効果パターンを繰り返し登録したい場合、特殊効果パターンを変更する度ごとにキーフレームモジユールをペーストバツフアに登録し直さなければならず、煩雑な操作を要するという問題があつた。
【0010】
また、この特殊効果装置では、ペーストバツフアに登録されているキーフレームモジユールの特殊効果パターンは、一旦保存用バツフアにエフエクトフアイルとして登録した後に画像データ処理部で再生してみなければわからないために、今あるエフエクトフアイルの内容を変化させることなく、キーフレームモジユールの特殊効果パターンだけを確認することはできないという問題があつた。
【0011】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、外部からの入力画像に特殊効果を与える際の編集作業を容易にし得る特殊効果装置及び特殊効果システムを提案しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、時間の経過と共に変化する画像の各瞬間における画像データ集合によつて構成されるキーフレームの複数の組み合わせとヘッダ部とからなるエフエクトフアイルを記憶するエフエクトフアイル保存用記憶手段と、エフエクトフアイルの中から指定された範囲のキーフレームをキーフレームモジユールとしてエフエクトフアイル保存用記憶手段からペーストし、複数種類のキーフレームモジユールを記憶するキーフレームモジユール保存用記憶手段と、外部から供給される入力画像に対して特殊効果を施すことにより得られる特殊効果画像をモニタへ出力する画像処理手段と、キーフレームモジユールを画像処理手段を介してモニタへ出力することにより当該キーフレームモジユールによる特殊効果をユーザに確認させた後、複数種類のキーフレームモジユールを任意に組み合わせることにより新たなエフエクトフアイルを作成させる制御手段とを設けるようにする。
【0013】
これにより、エフエクトフアイル保存用記憶手段のエフエクトフアイルについてはその内容を変化させることがなく保持し得、キーフレームモジユールにより入力画像に施されるべき特殊効果を画像処理手段及びモニタを介してユーザに目視確認させた後、複数種類のキーフレームモジユールを任意に組み合わせることにより新たなエフエクトフアイルを作成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0015】
図1においては、本発明による特殊効果システム1の全体構成を示す。
この特殊効果システム1は、外部からの入力画像をフレームメモリ(図示せず)に取り込み、拡大、縮小、回転等の特殊効果を入力画像に施して出力する特殊効果装置2、特殊効果装置2により特殊効果の施された画像を映し出すモニタ3、特殊効果に関するパラメータ設定用のメニユー画面を映し出すメニユー表示用モニタ4、実際にパラメータを設定して入力するための操作パネル5を備えた入力装置6から構成されている。
【0016】
ここで図2に示すように、特殊効果装置2は、エフエクトフアイルのキーフレームを構成する画像処理用データ集合に基づいて入力画像に対して特殊効果を施す画像データ処理部7、複数のキーフレーム及びヘツダ部からなるエフエクトフアイルを登録しておくためのレジスタでなる保存用バツフア8、エフエクトフアイルを作成するためのペースト用に用いられるキーフレームモジユールを複数(n)個登録し得るRAMでなるペーストバツフア9、入力装置6からの制御信号S1 に応じて画像データ処理部7、保存用バツフア8及びペーストバツフア9をそれぞれ制御する制御手段としてのCPU10から構成されている。
【0017】
また、この特殊効果装置2では、CPU10の制御によりペーストバツフア9からオペレータの選択したキーフレームモジユールを直接画像データ処理部7に設定して再生し得るようになされている。
従つて、特殊効果装置2はキーフレームモジユールを保存用バツフア8に登録してエフエクトフアイルの内容を変更することなく、直接キーフレームモジユールを画像データ処理部7に設定して再生することにより、ペーストバツフア9に登録されているキーフレームモジユールの内容をモニタ3で実際の画像として確認できるようになされている。
【0018】
次に、この特殊効果装置2によるエフエクトフアイルの実際上の編集方法については、以下に説明する。
図3に示すように、特殊効果装置2において、例えば保存用バツフア8にはA、B、C及びDからなる4つのキーフレームがこの順序で登録されている。
またこの時点において、ペーストバツフア9には何も登録されていない状態である。
【0019】
この状態において、特殊効果装置2では、この保存用バツフア8に登録されている「A、B、C、D」4つのキーフレームからなるエフエクトフアイルを画像データ処理部7に設定して再生することにより、特殊効果の施された出力画像をモニタ3の画面に映し出す。
このとき図4に示すように、モニタ3の画面には「A→B→C→D」と連続して特殊効果の施された出力画像が映し出される。ここで図4中の(1)〜(3)は、画像の変化した順序を示している。
【0020】
ところで特殊効果装置2では、新たなエフエクトフアイルを作成するために、編集対象としたいキーフレームの範囲を入力装置6に備え付けられた操作パネル5によつて指定し、指定された範囲のキーフレームをキーフレームモジユールとしてペーストバツフア9に登録する。
このときの登録の仕方には、コピーペーストとカツトペーストと呼ばれる2通りの方法がある。
【0021】
コピーペーストとは、保存用バツフア8に登録されているエフエクトフアイルの中から指定された範囲のキーフレームをペーストバツフア9に登録し、このとき指定された範囲のキーフレーム及びエフエクトフアイルを構成するキーフレームはそのまま残しておく方法である。
またカツトペーストとは、保存用バツフア8に登録されているエフエクトフアイルの中から指定された範囲のキーフレームをペーストバツフア9に登録し、このとき指定された範囲のキーフレームを保存用バツフア8から削除してしまう方法である。
【0022】
ここでは、図5に示すように、まずオペレータが操作パネル5を操作して保存用バツフア8に登録されている「A、B、C、D」4つのキーフレーム(図3)の中から、「A、B」2つのキーフレームを指定し、ペーストバツフア9にコピーペーストでペースト1(キーフレームモジユール)として登録する。
このとき保存用バツフア8には、当然「A、B、C、D」4つのキーフレームが残つている。
【0023】
次に、オペレータが操作パネル5を操作して保存用バツフア8から「B、C、D」3つの範囲のキーフレームを指定し、ペーストバツフア9にカツトペーストでペースト2(キーフレームモジユール)として登録する。
このとき保存用バツフア8には、「B、C、D」のキーフレームが削除されて「A」のキーフレームだけが残つたエフエクトフアイルとなる。
【0024】
これによりペーストバツフア9には、「A、B」からなるキーフレームモジユールがペースト1として、「B、C、D」からなるキーフレームモジユールがペースト2として登録される。
また、ここでは便宜上、登録されたキーフレームモジユールの順にペースト1、ペースト2とし、入力装置6から独立して選択可能な状態で登録されているものとする。
【0025】
この状態で、特殊効果装置2が保存用バツフア8に残つた「A」のエフエクトフアイルを画像データ処理部7に設定して再生すると、図6に示すような「A」のキーフレームでなる出力画像をモニタ3の画面に映し出す。
また特殊効果装置2では、オペレータがペーストバツフア9に登録されているペースト1又はペースト2の内容(特殊効果パターン)を確認したい場合、ペースト1又はペースト2のいずれかを操作パネル5で選択し、直接画像データ処理部7に設定して再生することにより、保存用バツフア8を介することなくモニタ3の画面に特殊効果の施された実際の画像を映し出して確認し得るようになされている。
【0026】
このとき、オペレータがペースト1を選択して画像データ処理部7に設定して再生すると、図7に示すようにモニタ3の画面には、「A→B」と特殊効果の施された出力画像を映し出す。
またオペレータがペースト2を選択して画像データ処理部7に設定して再生すると、図8に示すようにモニタ3の画面には、「B→C→D」と特殊効果の施された出力画像を映し出す。これにより、オペレータはペースト1及びペースト2の内容を保存用バツフア8を介することなくモニタ3の画面で実際の出力画像として確認できる。
【0027】
続いて、図9に示すように特殊効果装置2では、オペレータがペースト1及び又はペースト2の特殊効果パターンをモニタ3に映し出された出力画像で確認した後、保存用バツフア8の「A」のキーフレームの後にペースト2を2回ペーストし、続いてペースト1を1回ペーストすると、保存用バツフア8には「A、B、C、D、B、C、D、A、B」でなるエフエクトフアイルが作成される。
このように、指定したキーフレームの後ろにペーストすることをペーストアフタと呼び、指定したキーフレームの前にペーストすることをペーストビフオアと呼ぶことにする。
【0028】
特殊効果装置2では、この「A、B、C、D、B、C、D、A、B」でなるエフエクトフアイルを画像データ処理部7に直接設定して再生することにより、図10に示すような(1)〜(8)の順序で「A→B→C→D→B→C→D→A→B」と連続して特殊効果の施された出力画像をモニタ3の画面に映し出すようになされている。
【0029】
以上の構成において、図11には、ペーストバツフア9にデータ(キーフレームモジユール:ペースト1、ペースト2)を登録するキーフレーム編集の処理手順RT1を示す。
【0030】
すなわち特殊効果装置2は、処理手順RT1の開始ステツプから入つてステツプSP11に移る。
ステツプSP11において、特殊効果装置2では、編集中の全てのキーフレームについて修正(Modify All)するための〔MOD ALL〕ボタンが、メニユー表示用モニタ4に映し出されたメニユー上でオペレータにより選択されたか否かをCPU10が判断する。
ここで否定結果が得られると、特殊効果装置2ではCPU10がキーフレーム編集しないと判断してステツプSP18に移つて処理を終了する。
【0031】
またステツプSP11で肯定結果を得ると、特殊効果装置2はステツプSP12に移る。
ステツプSP12において、特殊効果装置2は、CPU10がオペレータにより入力された編集したいキーフレームの範囲を受け付ける。
次にステツプSP13において、特殊効果装置2はメニユー上の〔コピーペースト〕ボタンがオペレータにより選択されたか否かをCPU10が判断する。
【0032】
ここで肯定結果が得られると、特殊効果装置2はステツプSP14に移つて、CPU10が指定された範囲のキーフレームをペーストバツフア9にコピーペーストして、ステツプSP18に移つて処理を終了する。
またステツプSP13で否定結果を得ると、特殊効果装置2はステツプSP15に移る。ステツプSP15において、特殊効果装置2はメニユー上の〔カツトペースト〕ボタンがオペレータにより選択されたか否かをCPU10が判断する。
【0033】
ここで肯定結果が得られると、特殊効果装置2はステツプSP16に移つて、指定された範囲のキーフレームをペーストバツフア9に登録すると共に、指定された範囲のキーフレームを保存用バツフア8から削除してステツプSP18に移つて処理を終了する。
またステツプSP15で否定結果を得ると、特殊効果装置2はステツプSP17に移る。ステツプSP17において、特殊効果装置2はコピーペーストやカツトペースト以外のキーフレームについての修正を施して、ステツプSP18に移つて処理手順RT1を終了する。
【0034】
かくして、特殊効果装置2では、オペレータが所望する特殊効果パターンでなるキーフレームモジユールをコピーペースト又はカツトペーストによりペースト1やペースト2としてペーストバツフア9に登録しておくことにより、オペレータがペースト1及び又はペースト2を用いて保存用バツフア8に登録して種々の特殊効果パターンでなるエフエクトフアイルを作成できる。
【0035】
次に、図12にはペーストバツフア9から保存用バツフア8にデータ(キーフレームモジユール)を登録して新たなエフエクトフアイルを作成するキーフレーム編集の処理手順RT2を示す。
すなわち特殊効果装置2は、処理手順RT2の開始ステツプから入つてステツプSP21に移る。
【0036】
ステツプSP21において、特殊効果装置2では、〔ペーストアフタ〕ボタンが、メニユー表示用モニタ4に映し出されたメニユー上でオペレータにより選択されたか否かをCPU10が判断する。
ここで否定結果が得られると、特殊効果装置2ではCPU10がキーフレーム編集しないと判断してステツプSP25に移つて処理を終了する。
【0037】
またステツプSP21で肯定結果が得られると、特殊効果装置2はステツプSP22に移る。ステツプSP22において、特殊効果装置2では、保存用バツフア8にペーストアフタするためのキーフレームモジユール(ペースト1又はペースト2)がオペレータにより指定されたか否かをCPU10が判断する。
ここで否定結果が得られると、特殊効果装置2はステツプSP23に移つて、最後に登録されたキーフレームモジユール(ここではペースト2)を保存用バツフア8に登録する。
【0038】
またステツプSP22で肯定結果が得られると、特殊効果装置2はステツプSP24に移る。ステツプSP24において、特殊効果装置2では、CPU10が指定されたキーフレームモジユール(ペースト1又はペースト2)を保存用バツフア8の指定されたキーフレームの後に登録して、ステツプSP25に移つて処理手順RT2を終了する。
かくして、特殊効果装置2では、オペレータがキーフレームモジユール(ペースト1又はペースト2)を保存用バツフア8の指定されたキーフレームの後に登録することにより、新たな種々のエフエクトフアイルを作成できる。
【0039】
続いて図13には、ペーストバツフア9に登録されているキーフレームモジユール(ペースト1又はペースト2)の内容を保存用バツフア8を介することなくモニタ3の画面で確認するときの処理手順RT3を示す。
すなわち特殊効果装置2は、処理手順RT3の開始ステツプから入つてステツプSP31に移る。
【0040】
ステツプSP31において、特殊効果装置2では、ペーストバツフア9に登録されているキーフレームモジユールを直接画像データ処理部7に設定して再生させるための〔ペーストコール〕ボタンが、メニユー表示用モニタ4に映し出されたメニユー上でオペレータにより選択されたか否かをCPU10が判断する。
ここで否定結果が得られると、CPU10はペーストバツフア9に登録されているキーフレームモジユールをペーストコールしないと判断して、ステツプSP41に移つて処理を終了する。
【0041】
また、ステツプSP31において肯定結果が得られると、特殊効果装置2はステツプSP32に移る。
ステツプSP32において、特殊効果装置2では、CPU10が現在、保存用バツフア8で編集されて登録されているエフエクトフアイルを一時的に待避させてステツプSP33に移る。
【0042】
ステツプSP33において、特殊効果装置2では、オペレータによりモニタ3の画面で確認したいキーフレームモジユール(ペースト1又はペースト2)が指定されるとステツプSP34に移る。
ステツプSP34において、特殊効果装置2では、CPU10が指定されたキーフレームモジユールの再生準備をして待機する。
【0043】
そしてステツプSP35において、特殊効果装置2では、オペレータにより再生(RUN)ボタンが押されたか否かをCPU10が判断する。
ここで否定結果が得られると、特殊効果装置2はステツプSP34に戻つて再度、再生準備をして待機する。
またステツプSP35において、肯定結果が得られると、特殊効果装置2はステツプSP36に移る。
【0044】
ステツプSP36において、特殊効果装置2では、CPU10が指定されたキーフレームモジユールのデータを画像データ処理部7に転送して再生する。
ステツプSP37において、特殊効果装置2は、オペレータによりメニユー上の〔停止(STOP)〕ボタンが押されたか否かをCPU10が判断する。
【0045】
ここで否定結果が得られると、特殊効果装置2はステツプSP38に移る。ステツプSP38において、特殊効果装置2は、指定されたキーフレームモジユールを最後まで再生した後に停止してステツプSP39に移る。
またステツプSP37において肯定結果が得られると、特殊効果装置2はステツプSP40に移る。
【0046】
ステツプSP40において、特殊効果装置2は、CPU10が指定されたキーフレームモジユールの再生をすぐに停止してステツプSP39に移る。
ステツプSP39において、特殊効果装置2は、指定されたキーフレームモジユールを再生するモードを抜けて、待避させておいたエフエクトフアイルを復帰させ、ステツプSP41に移つて処理手順RT3を終了する。
かくして、特殊効果装置2では、オペレータがキーフレームモジユール(ペースト1又はペースト2)のデータを画像データ処理部7に直接設定して再生することにより、保存用バツフア8を介してエフエクトフアイルの内容を変更することなく、指定したキーフレームモジユールの内容をモニタ3の画面で確認できる。
【0047】
以上の構成によれば、特殊効果装置2では、ペーストバツフア9にそれぞれ異なる複数個の特殊効果パターンでなるキーフレームモジユール(ペースト1〜ペーストn)を登録し得るようにしたことにより、オペレータがエフエクトフアイル内に異なる複数の特殊効果パターンを繰り返し登録する場合においても、ペーストバツフア9から所望のキーフレームモジユールを選択してペーストすれば良く、エフエクトフアイル作成時の操作を簡単にすることができる。
【0048】
また特殊効果システム1では、特殊効果装置2のペーストバツフア9に登録されているキーフレームモジユールのデータを直接画像データ処理部7に設定して再生できるようにしたことにより、キーフレームモジユールを一旦保存用バツフア8に登録してエフエクトフアイルの内容を変化させることなく、ペーストバツフア9に登録されているキーフレームモジユールの内容をモニタ3の画面上で確認することができる。
【0049】
なお上述の実施例においては、ペーストバツフア9に複数個(1〜n)のキーフレームモジユールを登録するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図14に示すように、キーフレームモジユール(ペースト1、ペースト2)を個々に登録するためのペーストバツフアを複数個(ペーストバツフア1、ペーストバツフア2)設けたり、又はリング状のリングバツフアを設けて順次キーフレームモジユールを登録するようにしても良い。
この場合にも、上述の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0050】
また上述の実施例においては、第1の記憶手段としてレジスタでなる保存用バツフア8を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の記憶手段を用いても良い。
【0051】
さらに上述の実施例においては、第2の記憶手段としてRAMでなるペーストバツフア9を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の記憶手段を用いても良い。
【0052】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、エフエクトフアイル保存用記憶手段のエフエクトフアイルについてはその内容を変化させることがなく保持し得、キーフレームモジユールにより入力画像に施されるべき特殊効果を画像処理手段及びモニタを介してユーザに目視確認させた後、複数種類のキーフレームモジユールを任意に組み合わせることにより新たなエフエクトフアイルを作成することができ、かくして外部からの入力画像に対して特殊効果を与える際の編集作業を容易にし得る特殊効果装置及び特殊効果システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による特殊効果システムの構成を示すブロツク図である。
【図2】本発明の一実施例による特殊効果装置の構成を示すブロツク図である。
【図3】本発明の一実施例による特殊効果装置の編集過程(1)を示す略線図である。
【図4】本発明の一実施例によるモニタ上の画像再生例(1)を示す略線図である。
【図5】本発明の一実施例による特殊効果装置の編集過程(2)を示す略線図である。
【図6】本発明の一実施例によるモニタ上の画像再生例(2)を示す略線図である。
【図7】本発明の一実施例によるモニタ上の画像再生例(3)を示す略線図である。
【図8】本発明の一実施例によるモニタ上の画像再生例(4)を示す略線図である。
【図9】本発明の一実施例による特殊効果装置の編集過程(3)を示す略線図である。
【図10】本発明の一実施例によるモニタ上の画像再生例(5)を示す略線図である。
【図11】本発明の一実施例によるペーストバツフアにデータを登録するキーフレーム編集の処理手順を示すフローチヤートである。
【図12】本発明の一実施例によるペーストバツフアから保存用バツフアにデータを登録してエフエクトフアイルを作成するキーフレーム編集の処理手順を示すフローチヤートである。
【図13】本発明の一実施例によるペーストバツフアに登録されている内容を確認するときの処理手順を示すフローチヤートである。
【図14】本発明の他の実施例による特殊効果装置の構成を示すブロツク図である。
【符号の説明】
1……特殊効果システム、2……特殊効果装置、3……モニタ、4……メニユー表示用モニタ、5……操作パネル、6……入力装置、7……画像データ処理部、8……保存用バツフア、9……ペーストバツフア、10……CPU。

Claims (6)

  1. 時間の経過と共に変化する画像の各瞬間における画像データ集合によつて構成されるキーフレームの複数の組み合わせとヘッダ部からなるエフエクトフアイルを記憶するエフエクトフアイル保存用記憶手段と、
    上記エフエクトフアイルの中から指定された範囲のキーフレームキーフレームモジユールとして上記エフエクトフアイル保存用記憶手段からペーストし、複数種類の上記キーフレームモジユールを記憶するキーフレームモジユール保存用記憶手段と、
    外部から供給される入力画像に対して特殊効果を施すことにより得られる特殊効果画像をモニタ出力する画像処理手段と、
    上記キーフレームモジユールを上記画像処理手段を介してモニタへ出力することにより当該キーフレームモジユールによる特殊効果をユーザに確認させた後、複数種類の上記キーフレームモジユールを任意に組み合わせることにより新たなエフエクトフアイルを作成させる制御手段と
    を具えることを特徴とする特殊効果装置。
  2. 上記制御手段は、上記キーフレームモジユールによる特殊効果をユーザに確認させる際には、上記エフエクトフアイル保存用記憶手段に記憶されている上記エフエクトフアイルが上記画像処理手段を介して上記モニタへ出力されることがないように一時的に退避させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の特殊効果装置。
  3. 上記制御手段は、上記キーフレームモジユールによる特殊効果をユーザに確認させた後には、上記一時的に退避させておいた上記エフエクトフアイルを上記エフエクトフアイル保存用記憶手段に復帰させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の特殊効果装置。
  4. 上記制御手段は、上記新たなエフエクトフアイルを作成した後、当該新たなエフエクトフアイルを上記エフエクトフアイル保存用記憶手段に記憶させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の特殊効果装置。
  5. 上記キーフレームモジユール保存用記憶手段は、上記キーフレームモジユールを上記エフエクトフアイル保存用記憶手段からペーストする際、コピーペースト又はカットペーストの何れかにより行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の特殊効果装置。
  6. モニタと、
    時間の経過と共に変化する画像の各瞬間における画像データ集合によつて構成されるキーフレームの複数の組み合わせとヘッダ部からなるエフエクトフアイルを記憶するエフエクトフアイル保存用記憶手段と、上記エフエクトフアイルの中から指定された範囲のキーフレームキーフレームモジユールとして上記エフエクトフアイル保存用記憶手段からペーストし、複数種類の上記キーフレームモジユールを記憶するキーフレームモジユール保存用記憶手段と、外部から供給される入力画像に対して特殊効果を施すことにより得られる特殊効果画像をモニタ出力する画像処理手段と、上記キーフレームモジユールを上記画像処理手段を介してモニタへ出力することにより当該キーフレームモジユールによる特殊効果をユーザに確認させた後、複数種類の上記キーフレームモジユールを任意に組み合わせることにより新たなエフエクトフアイルを作成させる制御手段とからなる特殊効果装置と、
    上記エフエクトフアイル保存用記憶手段に記憶されている上記エフエクトフアイルから上記キーフレームの範囲を指定させ、上記キーフレームモジユール保存用記憶手段に記憶されている複数種類の上記キーフレームモジユールを上記特殊効果の確認用に選択させる入力装置と
    を具えることを特徴とする特殊効果システム。
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