JP3863173B1 - 藺草織物を使用した敷物及び藺草織物の裁断端部の処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】藺草織物を使用した敷物A1は、裁断端部431を有する藺草織物43を使用した敷物である。少なくとも藺草織物43の表面全体あるいは少なくとも上記裁断端部431の断面を含む藺草織物43表面全体に、透視性を有する被覆フィルム4が被覆させてある。
【選択図】図2
Description
更に詳しくは、裁断端部を有する藺草織物を使用した敷物において、従来のような裁断端部を縁布で覆ったり、裁断端部を含む裁断側を折り返すような処理方法とは異なる新しい方法で裁断端部を処理することにより、裁断端部から藺草の繊維が解れたり、裁断端部から露出した藺草の繊維が擦れることを防止したものに関する。
例えば、特許文献1に記載された畳表マットでは、その両方の処理が施されており、特許文献2記載の縁なし畳では、四方の端辺側を畳床の裏面にそれぞれ折り返す処理が施されている。
(1) まず、特許文献1記載の畳表マットのように、藺草織物の裁断個所を縁布で覆う場合は、縁布が敷物表面に必ず現れてしまうので、昔ながらの茣蓙のように、藺草敷物特有の縁布が付いたありきたりのデザインにならざるを得ない。
図8は、本願発明者が開発に着手したカーペットタイプの新しい藺草敷物の概略を示す部分拡大斜視説明図である。
しかしながら、この新しい藺草敷物の開発を進める中で、以下のような問題に直面した。
そこで本発明の目的は、裁断端部を有する藺草織物を使用した敷物において、従来のような裁断端部を縁布で覆ったり、裁断端部を含む裁断側を折り返すような処理方法とは異なる新しい方法で裁断端部を処理することにより、裁断端部から藺草の繊維が解れたり、裁断端部表面の藺草の繊維が擦れることを防止することにある。
その他の本発明の目的は、以下の説明によって明らかになるであろう。
を備え、該藺草敷物構成体(2)は、板状基体(41)と、該板状基体(41)の表面側に積層されたクッション材(42)と、該クッション材(42)に積層してまたは板状基体(41)とクッション材(42)を覆うようにして設けられた藺草織物(43)と、少なくとも藺草織物(43)の表面全体あるいは少なくとも上記裁断端部(431)の断面を含む藺草織物(43)の表面全体に被覆させてある熱可塑性樹脂からなる透視性を有する被覆フィルム(4)と、を有しており、該被覆フィルム(4)は、加熱用のヒーター(56)を有する真空吸引被覆装置(B)を用いた加熱操作と真空吸引操作により藺草織物(43)の表面全体の凹凸に沿って密着させてあり、この密着に伴う圧力で上記クッション材(42)が変形することによって、少なくとも藺草敷物構成体(2)の幅方向の両端側の上部は角張らずに曲面状または丸みをつけて形成されている、藺草織物を使用した敷物である。
(a)本発明によれば、少なくとも藺草織物の表面全体あるいは少なくとも裁断端部の断面を含む藺草織物の表面全体に、透視性を有する被覆フィルムが被覆させてあるので、裁断端部から藺草の繊維が解れたり、裁断端部の表面または裁断端部の断面の藺草が擦れて繊維が逆立ったりケバ立ったりすることを防止できる。また、逆立ったりケバ立ったりした藺草の繊維によって、足の裏などを怪我することを防止できる。このように、少なくとも藺草織物の表面全体を被覆フィルムで被覆すれば、従来のような裁断端部を縁布で覆ったり、裁断端部を含む裁断側を折り返すような処理を施す必要がなくなる。また縁布を使用しないで裁断端部の処理ができるので、藺草織物のデザインの幅が拡がり、新しい形態の藺草織物を使用した敷物の開発が容易となる。
また、この藺草敷物を部屋に敷く等して使用することで並設された藺草敷物構成体が互いにこすれ合っても、藺草織物の裁断端部の表面または裁断端部の断面も被覆フィルムで被覆されているので、この部分が擦れて藺草の繊維が逆立ったりケバ立ったり、あるいはそこから破れたりすることを防止できる。
また角張らずに曲面状または丸みをつけて形成されていることで、隣接する藺草敷物構成体の境目部分の上方に凹みが形成される。これにより、この境目部分を踏んでも、上記凹みが逃げとなって藺草織物がこの部分から上方に曲り、境目部分の上部の破損が防止される。
なお、この具体例はあくまで代表的なものであり、特にこれらに限定するものではない。
図2は、図1のI−I部分に対応する断面の一部(図1で左端側)を示す藺草織物の部分拡大断面説明図、
図3は、図1に示す藺草敷物を構成する藺草敷物構成体を示す拡大斜視説明図であり、長手方向の中間部分を一部省略して表している。
図4は、真空吸引被覆装置を用いて、被覆フィルムを藺草積層体に被覆している状態を示す側面視説明図である。
そのうち、図4(a)は昇降チャンバを降下させる前の状態を示し、図4(b)は昇降チャンバを降下させた後の状態を示している。
藺草積層体400に対する被覆フィルム4の被覆(藺草敷物構成体2の製造)には、図4(a)に示す真空吸引被覆装置Bが使用される。真空吸引被覆装置Bは、上下向かい合わせに配置された昇降チャンバ5と吸引チャンバ6を備えている。
本実施例に係る藺草敷物A1は、次のように作用する。
図1に示す藺草敷物A1は 所要の大きさに裁断された藺草織物43(図2参照)を使用して形成されている。そして、図2及び図3に示すように、藺草織物43の表面全体を含む藺草積層体400の表面及び側面の全周を、被覆フィルム4で被覆している。
図6は、藺草敷物の斜視説明図、
図7は、藺草織物を断面して内部構造を表した側面視説明図である。
即ち、被覆対象である所要の大きさに裁断した藺草織物461を吸引チャンバ6に置く前に、スプレーガン等を使用して藺草織物461の表面全体に、液状の接着剤を均一に塗布する。
本実施例に係る縁なし畳A2は、次のように作用する。
図6で示した縁なし畳A2では、藺草敷物として被覆フィルム462が表面に被覆された藺草敷物構成シート46を使用している。よって、縁なし畳A2の四隅部分(図6で丸Cで囲んだ分)に藺草織物461の裁断端部431が位置しても、その裁断端部431から藺草が解れたり、裁断端部431から露出した藺草の繊維が擦れるようなことはない。したがって、長年使用して部屋等に敷いた縁なし畳A2が互いに擦れ合っても、この四隅部分の裁断端部431が擦れて、ここから藺草織物461が破損することを防止できる。
A2 縁なし畳
B 真空吸引被覆装置
1 シート体
2 藺草敷物構成体
3 縁部材
4 被覆フィルム
5 昇降チャンバ
6 吸引チャンバ
21 底面部
22 側面部
23,24 面取り部
41 板状基体
42 クッション材
43 藺草織物
45 板状基体
46 ヒーター
46 藺草敷物構成シート
47 基体シート
48 端辺部
51 ピストンロッド
52 昇降チャンバ本体
53 ゴム状弾性膜
54 空間部
55 空気流通部
56 ヒーター
60 空間部
61 吸引載置面
62 空気吸引部
71 載置具
72 フレーム
230 凹み
400 藺草積層体
411 側面部
431 裁断端部
451 表面部
452 側面部
461 藺草織物
462 被覆フィルム
463 外周縁部分
521 開口部
Claims (2)
- 裁断端部(431)を有する藺草織物(43)を使用した敷物であって、
シート体(1)と、該シート体(1)の表面に複数隣接して並設された細長い板状の藺草敷物構成体(2)と、を備え、
該藺草敷物構成体(2)は、板状基体(41)と、該板状基体(41)の表面側に積層されたクッション材(42)と、該クッション材(42)に積層してまたは板状基体(41)とクッション材(42)を覆うようにして設けられた藺草織物(43)と、少なくとも藺草織物(43)の表面全体あるいは少なくとも上記裁断端部(431)の断面を含む藺草織物(43)の表面全体に被覆させてある熱可塑性樹脂からなる透視性を有する被覆フィルム(4)と、
を有しており、
該被覆フィルム(4)は、加熱用のヒーター(56)を有する真空吸引被覆装置(B)を用いた加熱操作と真空吸引操作により藺草織物(43)の表面全体の凹凸に沿って密着させてあり、この密着に伴う圧力で上記クッション材(42)が変形することによって、少なくとも藺草敷物構成体(2)の幅方向の両端側の上部は角張らずに曲面状または丸みをつけて形成されている、
藺草織物を使用した敷物。 - 藺草織物(43)を裁断した後の裁断端部(431)の処理方法であって、
加熱用のヒーター(56)を有する真空吸引被覆装置(B)を用いた加熱操作と真空吸引操作により、熱可塑性樹脂からなる透視性を有する被覆フィルム(4)が藺草織物(43)表面の凹凸に沿って密着するように、該被覆フィルム(4)で少なくとも藺草織物(43)の表面全体あるいは少なくとも上記裁断端部(431)の断面を含む藺草織物(43)の表面全体を被覆する、
藺草織物の裁断端部の処理方法。
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