JP3862235B2 - インク噴射記録ヘッド、その製造方法および記録装置 - Google Patents
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Description
また、本発明の第2の目的は、上記第1の目的を達成するインク噴射記録ヘッドを用いる記録方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、オリフィスプレートの表面層のみを撥水処理できるインク噴射記録ヘッドチップおよびインク噴射記録ヘッドの製造方法を提供することにある。
また、前記インク溝を形成する工程および前記連結穴を形成する工程は、前記Si基板にその両側の面から同時に行われ、前記インク溝および前記連結穴を同時に形成するものであるのが好ましい。
また、前記インク溝を形成する工程および前記連結穴を形成する工程は、前記Si基板にその両側の面から1回のエッチングで同時に行われ、前記インク溝および前記連結穴を同時に前記1回のエッチングで形成するものであるのが好ましい。
また、前記インク溝を形成する工程および前記連結穴を形成する工程は、Si異方性エッチングによって前記Si基板に前記インク溝および前記連結穴を形成するものであるのが好ましい。
また、前記SiO 2 層は、前記発熱抵抗体の断熱層として機能するものであるのが好ましい。
また、前記隔壁を設ける工程は、前記隔壁の材料として、熱分解開始温度が400℃以上の耐熱性樹脂を用いるものであるのが好ましい。
また、前記隔壁を設ける工程は、前記Si基板の前記一方の面に耐熱性樹脂を積層した後、この耐熱性樹脂を反応性ドライエッチングすることにより、前記複数の個別インク通路を形成するための前記隔壁を形成するものであるのが好ましい。
また、前記駆動用集積回路を駆動する制御信号は、前記Si基板の長手方向の端から供給されるものであるのが好ましい。
請求項1〜12のいずれかに記載のインク噴射記録ヘッドの製造方法。
また、前記連結穴を形成する工程は、前記連結穴を、前記複数個の吐出口の数が100〜300個に対して1個の割合で、前記Si基板に形成された1つの前記インク溝に間歇的に穿孔するものであるのが好ましい。
また、前記連結穴の最小断面積は、前記インク溝の断面積であるのが好ましい。
また、前記インク溝の幅を100〜200μmの範囲とし、前記連結穴のサイズを300〜600μm×600〜1000μmの範囲とし、この連結穴が100〜300個の吐出口に対して1個の割合で穿たれるのが好ましい。
ここで、前記共通インク溝および前記複数の連結穴は、前記Si基板にその両側の面から1回のSi異方性エッチングで同時に形成されたものであるのが好ましい。
また、前記Si基板と前記発熱抵抗体との間には、前記駆動用集積回路を形成する際に、前記Si基板の前記一方の面に形成され、前記発熱抵抗体の断熱層として機能するSiO2層を有し、このSiO2層は、前記駆動用集積回路を形成する際に前記Si基板の前記共通インク溝が配置される部分がエッチングにより除去され、前記共通インク溝を形成する際に、マスクとして用いられたものであるのが好ましい。
また、前記隔壁は、熱分解開始温度が400℃以上の耐熱性樹脂を用いて反応性ドライエッチングによって形成されたものであるのが好ましい。
また、前記連結穴の最小断面積は、前記共通インク溝の断面積であるのが好ましい。
また、前記インク溝の幅を100〜200μmの範囲とし、前記連結穴のサイズを300〜600μm×600〜1000μmの範囲とし、前記複数の連結穴は、前記複数個の吐出口の数が100〜300個に対して1個の割合で、前記Si基板に形成された1つの前記共通インク溝に間歇的に穿孔されたものであるのが好ましい。
また、前記駆動用集積回路が、外部からの信号に応じて順次連続して前記各発熱抵抗体にパルス通電することによってインク吐出を連続的に行うのが好ましい。
また、前記オリフィスを複数個配列したオリフィス列が、前記Si基板上に少なくとも2列形成されているのが好ましい。
また、前記複数のオリフィスは、互いに平行な2列のオリフィス列を成し、この2列のオリフィス列の間に、1つの共通インク溝が形成され、この共通インク溝が、前記2列のオリフィス列に対応する複数の個別インク通路に接続されているのが好ましい。
また、前記オリフィスを複数個配列したオリフィス列が、少なくとも被記録媒体上の記録幅と同じ長さ分、形成されるのが好ましい。
また、本発明は、上記のインク噴射記録ヘッドの製造方法を用いて得られるインク噴射記録ヘッド、もしくは、上記のインク噴射記録ヘッドを搭載することを特徴とする記録装置を提供するものである。
また、前記Si基板上の前記一方の面に、前記薄膜発熱抵抗体列と接続される駆動用集積回路が形成されているのが好ましい。
また、前記駆動用集積回路が、シフトレジスタ回路およびドライバ回路を有し、外部からの信号に応じて順次連続して前記各発熱抵抗体にパルス通電することによってインク吐出を連続的に行うのが好ましい。
また、前記オリフィスを複数個配列したオリフィス列が、1または2列形成されている前記Si基板を、前記実装フレーム上に複数個並べて設けたのが好ましい。
また、前記オリフィスを複数個配列したオリフィス列が、少なくとも被記録媒体上の記録幅と同じ長さ分、形成されるのが好ましい。
また、前記薄膜発熱抵抗体列は、インクと直接接触するものであるのが好ましい。
また、上記のインク噴射記録ヘッドチップの製造方法であって、前記Si基板の表側面に前記複数個の個別インク通路を連通するインク溝を形成するとともに、このインク溝と前記Si基板の裏側面とを連通する少なくとも1個の連結穴を形成する工程を含むのが好ましい。
また、前記インク溝および前記少なくとも1個の連結穴を形成する工程は、前記複数の吐出口を穿孔する工程に先立って行われるのが好ましい。
また、前記Ni薄膜導体はスパッタ法および電気めっき法によって形成されるのが好ましい。
また、前記プレートへの前記吐出口の形成は、反応性ドライエッチング法によって行われるのが好ましい。
また、前記プレートは、耐熱性樹脂プレートであり、前記プレートを接着する工程は、前記複数個の発熱抵抗体が形成された前記Si基板上に前記隔壁を設けた後に、この隔壁の上に前記耐熱性樹脂プレートを前記Si基板に貼付する工程であり、前記複数の吐出口を穿孔する工程は、前記耐熱性樹脂プレートの表面に金属薄膜を形成する工程と、前記金属薄膜のオリフィス相当部分をフォトエッチングする工程と、前記耐熱性樹脂プレートの前記金属薄膜エッチング部分を反応性ドライエッチングする工程とを有するものであるのが好ましい。
また、本発明によれば、上記のインク噴射記録ヘッドを用いる記録方法を提供することができる。
また、本発明によれば、オリフィスプレートの表面層のみを撥水処理できるインク噴射記録ヘッドチップおよびインク噴射記録ヘッドの製造方法を提供することができる。
また、3〜10°傾斜させた円筒形状の吐出口とすることも可能で、これはラインヘッドのような長尺ヘッドを製造する上で不可欠な方法を提供できる(本発明者の出願に係る特願平05−318272号明細書(特開平7−171956号公報)参照)。
(6)オリフィスプレートの表面層のみに撥水処理ができるので、ヘッドクリーニングの削除または大巾な削減が可能となる。
(1)Siウエハの第1面に駆動用LSIを形成する工程と、
(2)該Siウエハの第1面に薄膜抵抗体および薄膜導体を形成する工程と、
(3)該Siウエハの第1面に前記インク通路を構成する隔壁層を形成する工程と、
(4)該Siウエハの両面からSi異方性エッチングによって前記インク溝および連結穴を形成する工程と、
(5)該Siウエハの第1面にオリフィスプレートを接着する工程と、
(6)該オリフィスプレートにフォトエッチングによって前記吐出口を形成する工程と、(7)該Siウエハを切断してヘッドチップに分割する工程とによって達成され、
また、本発明の第4の態様のインク噴射記録ヘッドの製造方法は、さらに、
(8)こうして製造されたインク噴射記録ヘッドチップを前記実装フレームにダイボンディングし、配線実装して組み立てる工程によって達成される。
また、前記薄膜抵抗体が反応性スパッタ法によって形成されるCr−Si−SiOまたはTa−Si−SiO合金薄膜抵抗体であり、前記薄膜導体が高速スパッタ法によって形成されるNi薄膜導体であること、或いは前記Ni薄膜導体は高速スパッタ法および電気めっき法によって形成されることによって効果的に達成される。
また、前記ヘッドチップの複数個分が同一Si基板上に並列に形成されたヘッドチップを同数のインク供給路を有するフレームにダイボンディングし、配線実装して組み立てることにより達成される。
また、前記オリフィスプレートを耐熱性樹脂とし、フォトエッチングによる前記吐出口の形成を反応性ドライエッチング法とすること、或いは前記オリフィスプレートは、
(1)前記耐熱性樹脂プレートを前記Siウエハに貼付する工程と、
(2)前記耐熱性樹脂プレートの表面に金属薄膜を形成する工程と、
(3)前記金属薄膜のオリフィス相当部分をフォトエッチングする工程と、
(4)前記耐熱性樹脂プレートの前記金属薄膜エッチング部分を反応性ドライエッチングする工程と、
(5)前記金属薄膜の表面に、該金属薄膜を電極として撥水性被膜を形成する工程
を経て形成されることにより達成される。
前記フレームを、該ヘッドチップの第2面に並ぶ複数の連結穴または連結穴列のそれぞれをカバーする如く設けられた複数個のフレーム側インク穴またはインク溝と、該フレーム側インク穴またはインク溝のそれぞれと連通する複数個のインク供給口とを有するものとすること、前記ヘッドチップの複数個分が同一フレーム上に実装されることによって達成される。
(2)インク溝と連結穴が同時に形成でき、工程数を削減できる。
(3)オリフィスプレートの吐出口を該プレート接着後のフォトエッチングによって形成することにより、発熱抵抗体と吐出口の位置合わせが容易となり、1600dpiという従来技術の3倍以上の高集積密度のヘッドも製造可能となる。
また、3〜10°傾斜させた円筒形状の吐出口とすることも可能で、これはラインヘッドのような長尺ヘッドを製造する上で不可欠な方法を提供できる(本発明者の出願に係る特願平05−318272号明細書(特開平7−171956号公報)参照)。
(6)オリフィスプレートの表面層のみに撥水処理ができるので、ヘッドクリーニングの削除または大巾な削減が可能となる。
(8)従来技術のプリンタに不可欠であった種々の制御機構等(ヘッド温度の制御、駆動パルス巾制御、カラーバランス制御、等々)を削除できるプリンタを実現できる。
Siウエハ1の第1面に駆動用LSIデバイス2を形成する。これには、(110)Siウエハ用に若干の変更が加えられた標準的なバイポーラLSI製造プロセスが適用される。なお、ここに言う標準的なバイポーラLSI製造プロセスとは、(100)Siウエハまたは(100)から約4度傾いたSiウエハ(4°OFF Siウエハ)に対して確立されているバイポーラLSI製造プロセスのことである。そして、インク溝14が配置される部分のSiO2 膜をフォトエッチングによって除去しておく。これは、Si異方性エッチングの時のフォトレジストとして用いるための準備である。
Siウエハ1に、スパッタ法でCr−Si−SiOまたはTa−Si−SiO合金薄膜抵抗体とNi金属薄膜とをスパッタ法で形成し、フォトエッチングで薄膜発熱抵抗体3、個別薄膜導体4、共通薄膜導体5を形成する。これらの形成方法については、本発明者の出願に係る特開平06−71888号公報、特願平05−90123号明細書(特開平6−297714号公報参照)、特願平05−272452号明細書(特開平7−125212号公報参照)等に詳しく記載したので省略するが、合金薄膜抵抗体は、酸素を含むアルゴン雰囲気中での反応性スパッタ法で、Ni金属薄膜は、高磁場中での高速スパッタ法で形成する。尚、これらのヒータとSiウエハの間には、上に述べたLSIの製造中に形成されている約2μm厚さのSiO2 層があり、これをヒータの断熱層として利用する。また、合金薄膜抵抗体の膜厚は、約0.1μm、Ni薄膜は約1μm、このヒータの抵抗値は、約300Ωである。
前記Siウエハ1の第1面に20μm厚さのポリイミドを積層させ、有機ケイ素系レジストを用いたフォトドライエッチングによって隔壁8を形成する。この場合のエッチングは、ドライエッチング、特に、反応性ドライエッチング法の採用が微細化の点で優れている。この反応性ドライエッチングは、電子サイクロトロン共鳴によって励起させた酸素プラズマによって行ったが、垂直にきれいな形状で隔壁を形成することができ、個別インク通路9と共通インク通路10とが形成される。
Siウエハ1の裏面に連結穴15のためのフォトレジストを形成し、ウエハの両面からSi異方性エッチングによってインク溝14と連結穴15とを同時に形成する。異方性エッチング液としては、ヒドラジン水溶液、KOH水溶液、エチレンジアミン水溶液等が利用でき、(110)Siウエハの場合は、図1に示すように、垂直にエッチングされるのが特徴である。一方、(100)または4°OFF Siウエハを利用する場合は、図6に示すように約55°の傾斜を持ってエッチングされるので、Si基板の開口面は、若干広くしておく必要がある。異方性エッチングは、このようにSi単結晶の(110)または(100)面と(111)面とのエッチング速さが極端に違う性質を利用したもので、通常の等方性エッチングでは、不可能な加工も出来るという特徴を持っている。本願発明は、発熱抵抗体3とSi基板1の間に設けなければならない断熱層として駆動用LSI製造工程中に形成されるSiO2 膜を利用し、しかも、それをそのまま異方性エッチング用レジストとしても用い、しかも、インク溝と連結穴とを一回のエッチングで同時に形成するところに大きな特徴がある。
オリフィスプレート11として、Siウエハ1の第1面に厚さ約60μmのポリイミドフィルム(厚さ約10μmのエポキシ接着層を含む)を接着硬化させる。このフィルムの厚さは、吐出インク量と密接に関係しており、ノズルの配列密度が300〜800dpiの範囲では、20〜80μmの範囲から選択するのが良い。
このポリイミドフィルムに前記(3)の工程で説明したのと同じフォトドライエッチングで40μmφのインク吐出口12を400dpiの配列密度で発熱抵抗体3の真上に形成する。この反応性ドライエッチングは、20μmφのインク吐出口を800dpiの密度できれいな形状であけることができることを確認している。
Siウエハ1を規定の寸法に切断してヘッドチップに分割する。
(8)の工程
前記ヘッドチップを所定のインク供給路を有するフレーム17にダイボンディングし、配線実装することによってプリントヘッドとして完成する。
本発明のインク噴射記録ヘッドにおいては、インク吐出周波数が高くなると、1個の連結穴でカバーできるノズルの数が少なくなる。これを調べるために、前記実施例1と全く同一構造のヘッドであるが、ノズル数が512×4列のシリアルスキャンタイプのヘッドを作り、インク吐出周波数を10KHzとして印字させた場合の印字品質を評価した。前記実施例1が、2個のヘッドチップを1個のフレーム上に実装したのに対し、この実施例のヘッドは、1個のヘッドチップを1個のフレーム上に実装してあり、奇数列のノズルからの吐出を0.2μSおきに順次行い、引き続き偶数列のノズルからの吐出を0.2μSおきに行って、102μSで512ノズルの吐出が完了する。このヘッドについても、1個の連結穴15でカバーできるノズル数を100個、150個、200個となるように連結穴をあけ、同じく印字デューティを25%、50%、100%として評価した。その結果を表2に示すが、連結穴を100ノズルに対し1個の割合で設ければ充分であることが分かる。
Ni薄膜導体は、Al等の導体材料に比べ電気抵抗率が大きく、ラインヘッドのような規模の大きなヘッドを形成する場合、すなわち、共通薄膜導体の配線長が長くなる場合には、配線抵抗を大きくしないように、膜厚を増やさなければならない。
しかし、膜厚を増やす場合には、次のような問題が生ずる。
3.膜形成後の導体パターンを形成する工程でのエッチング時間も膜厚に比例して長くなり、サイドエッチ量の増加によるパターン解像度の低下とフォトレジストの剥離による不良率の増加を引き起こす。
先ず、図11の(a)工程で示す約1μm厚さのSiO2 が形成されているSi基板1上に、(b)工程でCr- Si- SiO合金薄膜抵抗体3、Ni薄膜導体4a、5aを連続スパッタ法で形成する。なお、これらの薄膜の厚さは、各々0. 1μm、0. 1μmである。厚さ0. 1μmのNi薄膜導体の圧縮応力も、実用的には無視できるほどに十分小さい。
次に、メッキの前処理として基板を5%塩酸中に10分間浸し、 Ni薄膜導体4a、5aの表面をライトエッチングする。ライトエッチング後は水洗を行う。
Claims (21)
- Si基板上に形成された薄膜抵抗体と薄膜導体とからなる複数個の発熱抵抗体と、
この複数個の発熱抵抗体のそれぞれに対応して、前記Si基板上に形成された前記薄膜抵抗体の略垂直上方に設けられ、前記複数個の発熱抵抗体に順次パルス通電することによって前記発熱抵抗体と垂直または略垂直方向にインク滴を吐出する複数個の吐出口と、
この複数個の吐出口のそれぞれに対応して前記Si基板上に設けられ、前記Si基板上に設けられた隔壁によって仕切られた複数個の個別インク通路とを備えるインク噴射記録ヘッドを製造する方法であって、
前記Si基板の一方の面上に前記複数個の発熱抵抗体の各々と配線接続される駆動用集積回路を形成する工程と、
前記Si基板の一方の面上に前記複数個の発熱抵抗体の各々の前記薄膜抵抗体と前記薄膜導体を形成する工程と、
前記駆動用集積回路および前記複数個の発熱抵抗体が形成された前記Si基板上に前記隔壁を設ける工程と、
前記駆動用集積回路および前記複数個の発熱抵抗体が形成された前記Si基板の前記一方の面に前記複数個の個別インク通路を連通するインク溝を形成する工程と、
前記インク溝と前記Si基板の他方の面とを連通する少なくとも1個の連結穴を形成する工程とを含み、
前記インク溝を形成する工程および前記連結穴を形成する工程は、前記駆動用集積回路、これに配線接続される前記複数個の発熱抵抗体および前記隔壁が形成された前記Si基板に前記インク溝および前記連結穴を形成するものであり、
前記薄膜導体を形成する工程は、前記複数の薄膜導体として、前記駆動用集積回路と前記複数の薄膜抵抗体との間に前記複数の薄膜抵抗体にそれぞれ接続されるように、前記パルス通電するための複数の個別薄膜導体を形成し、前記インク溝と前記複数の薄膜抵抗体との間に前記複数の薄膜抵抗体の全てに接続されるように共通薄膜導体を形成するものであり、
前記隔壁を設ける工程は、前記隔壁を、前記駆動用集積回路が形成された領域を覆うように設けるものであることを特徴とするインク噴射記録ヘッドの製造方法。 - 前記インク溝を形成する工程および前記連結穴を形成する工程は、同時に行われ、前記インク溝および前記連結穴を同時に形成するものである請求項1に記載のインク噴射記録ヘッドの製造方法。
- 前記インク溝を形成する工程および前記連結穴を形成する工程は、前記Si基板にその両側の面から同時に行われ、前記インク溝および前記連結穴を同時に形成するものである請求項1または2に記載のインク噴射記録ヘッドの製造方法。
- 前記インク溝を形成する工程および前記連結穴を形成する工程は、前記Si基板にその両側の面から1回のエッチングで同時に行われ、前記インク溝および前記連結穴を同時に前記1回のエッチングで形成するものである請求項1または2に記載のインク噴射記録ヘッドの製造方法。
- 前記インク溝を形成する工程および前記連結穴を形成する工程は、Si異方性エッチングによって前記Si基板に前記インク溝および前記連結穴を形成するものである請求項1〜4のいずれかに記載のインク噴射記録ヘッドの製造方法。
- 前記インク溝を形成する工程は、前記駆動用集積回路を形成する工程において前記Si基板の前記一方の面に形成され、前記インク溝が配置される部分がエッチングにより除去されたSiO2層をマスクとして用いるものである請求項1〜5のいずれかに記載のインク噴射記録ヘッドの製造方法。
- 前記SiO2層は、前記発熱抵抗体の断熱層として機能するものである請求項6に記載のインク噴射記録ヘッドの製造方法。
- 前記隔壁を設ける工程は、前記隔壁の材料として、熱分解開始温度が400℃以上の耐熱性樹脂を用いるものである請求項1〜7のいずれかに記載のインク噴射記録ヘッドの製造方法。
- 前記隔壁を設ける工程は、前記Si基板の前記一方の面に耐熱性樹脂を積層した後、この耐熱性樹脂を反応性ドライエッチングすることにより、前記複数の個別インク通路を形成するための前記隔壁を形成するものである請求項1〜8のいずれかに記載のインク噴射記録ヘッドの製造方法。
- 前記駆動用集積回路を駆動する制御信号は、前記Si基板の長手方向の端から供給されるものである請求項1〜9のいずれかに記載のインク噴射記録ヘッドの製造方法。
- 前記連結穴を形成する工程は、前記連結穴を、前記Si基板に形成された1つの前記インク溝に間歇的に穿孔するものである請求項1〜10のいずれかに記載のインク噴射記録ヘッドの製造方法。
- 前記連結穴を形成する工程は、前記連結穴を、前記複数個の吐出口の数が100〜300個に対して1個の割合で、前記Si基板に形成された1つの前記インク溝に間歇的に穿孔するものである請求項1〜11のいずれかに記載のインク噴射記録ヘッドの製造方法。
- 前記連結穴の最小断面積は、前記インク溝の断面積である請求項1〜12のいずれかに記載のインク噴射記録ヘッドの製造方法。
- 前記インク溝の幅を100〜200μmの範囲とし、前記連結穴のサイズを300〜600μm×600〜1000μmの範囲とし、この連結穴が100〜300個の前記吐出口に対して1個の割合で間歇的に1つの前記インク溝に穿たれたものである請求項1〜13のいずれかに記載のインク噴射記録ヘッドの製造方法。
- 長尺のSi基板の一方の面に、その長手方向に沿って形成された薄膜発熱抵抗体列と、
該薄膜発熱抵抗体列の複数の薄膜発熱抵抗体の各々と1対1に対応して、前記Si基板の前記一方の面の上方に設けられた複数のオリフィスと、
前記複数のオリフィスの各々に対応して前記Si基板の前記一方の面上に設けられ、その各々が前記薄膜発熱抵抗体およびこれと1対1に対応する前記オリフィスに連通する複数の個別インク通路と、
前記Si基板の前記一方の面に連続的に形成され、前記複数の個別インク通路の各々に接続される共通インク溝と、
前記薄膜発熱抵抗体列が形成された前記Si基板の前記一方の面に、前記薄膜発熱抵抗体列に沿って、該薄膜発熱抵抗体列に対して前記共通インク溝と反対側に形成され、前記複数の薄膜発熱抵抗体の各々と配線接続された駆動用集積回路と、
前記Si基板の他方の面側に装着され、インク供給路を有する実装フレームと、
前記Si基板の前記一方の面側の前記共通インク溝と前記Si基板の前記他方の面側に装着される前記実装フレームの前記インク供給路とを連通するために、前記Si基板に形成された前記共通インク溝に間歇的にあけられた複数の連結穴と、を有し、
前記共通インク溝および前記複数の連結穴は、前記駆動用集積回路、これに配線接続される前記複数の薄膜発熱抵抗体および前記隔壁が形成された前記Si基板に形成されたものであり、
前記複数の薄膜発熱抵抗体の各々は、前記Si基板上に形成された薄膜抵抗体と薄膜導体とからなり、これらの複数の薄膜導体は、前記駆動用集積回路と前記複数の薄膜抵抗体との間に配設され、前記複数の薄膜抵抗体にそれぞれ接続され、前記パルス通電するための複数の個別薄膜導体と、前記インク溝と前記複数の薄膜抵抗体との間に配設され、前記複数の薄膜抵抗体の全てに接続される共通薄膜導体とを有し、
前記隔壁は、前記駆動用集積回路が形成された領域を覆うように設けられたものであることを特徴とするインク噴射記録ヘッド。 - 前記共通インク溝および前記複数の連結穴は、前記Si基板にその両側の面から1回のSi異方性エッチングで同時に形成されたものである請求項15に記載のインク噴射記録ヘッド。
- 前記Si基板と前記発熱抵抗体との間には、前記駆動用集積回路を形成する際に、前記Si基板の前記一方の面に形成され、前記発熱抵抗体の断熱層として機能するSiO2層を有し、このSiO2層は、前記駆動用集積回路を形成する際に前記Si基板の前記共通インク溝が配置される部分がエッチングにより除去され、前記共通インク溝を形成する際に、マスクとして用いられたものである請求項15または16に記載のインク噴射記録ヘッド。
- 前記隔壁は、熱分解開始温度が400℃以上の耐熱性樹脂を用いて反応性ドライエッチングによって形成されたものである請求項15〜17のいずれかに記載のインク噴射記録ヘッド。
- 前記連結穴の最小断面積は、前記共通インク溝の断面積である請求項15〜18のいずれかに記載のインク噴射記録ヘッド。
- 前記インク溝の幅を100〜200μmの範囲とし、前記連結穴のサイズを300〜600μm×600〜1000μmの範囲とし、前記複数の連結穴は、前記複数個の吐出口の数が100〜300個に対して1個の割合で、前記Si基板に形成された1つの前記共通インク溝に間歇的に穿孔されたものである請求項15〜19のいずれかに記載のインク噴射記録ヘッド。
- 請求項1〜14のいずれかに記載のインク噴射記録ヘッドの製造方法を用いて得られるインク噴射記録ヘッド、もしくは、請求項15〜20のいずれかに記載のインク噴射記録ヘッドを搭載することを特徴とする記録装置。
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