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JP3861298B2 - Nuclear t-butylation process for pyrogallol - Google Patents

Nuclear t-butylation process for pyrogallol Download PDF

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JP3861298B2
JP3861298B2 JP21604295A JP21604295A JP3861298B2 JP 3861298 B2 JP3861298 B2 JP 3861298B2 JP 21604295 A JP21604295 A JP 21604295A JP 21604295 A JP21604295 A JP 21604295A JP 3861298 B2 JP3861298 B2 JP 3861298B2
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Japan
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pyrogallol
butyl
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butyl alcohol
molar ratio
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幸司 市川
晴喜 尾崎
明 釜淵
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピロガロールにt−ブチル基を1個または2個導入する方法に関するものである。さらに詳しくは、ピロガロールにt−ブチル基が1個導入された4−もしくは5−t−ブチルピロガロール、またはピロガロールにt−ブチル基が2個導入された4,6−ジ−t−ブチルピロガロールを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ピロガロールは、1,2,3−トリヒドロキシベンゼンとも呼ばれる化合物である。そして、そのベンゼン核にt−ブチル基が導入された化合物は、例えば、感光性材料の原料ないしは中間体(特開平 5-27427号公報)、ポリマー用安定剤の原料ないしは中間体(ドイツ公開特許第 25 52 795号明細書)などとして有用であることが知られている。
【0003】
かかる核t−ブチル置換ピロガロールは、ピロガロールとt−ブチルアルコールとの反応により製造できることが、米国特許第 2,137,815号明細書に記載されている。しかしながら公知の方法では、t−ブチル基の導入位置の選択性に難があることから、目的とする単一化合物の取り出しに煩雑な操作を必要とするなどの問題があった。
【0004】
一方、特開昭 50-59337 号公報(=USP 3,932,538)には、2,6−ジアミノ−4−t−ブチルフェノールから出発して、その水溶液を酸の存在下に高温高圧下で処理することにより、5−t−ブチルピロガロールを製造する方法が開示されているが、この方法では、5−t−ブチルピロガロールが生成するとともに、t−ブチル基が脱離してピロガロールも生成するため、5−t−ブチルピロガロールの収率は高いとはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは先に、6−t−ブチル−1,2,3−トリヒドロキシ−4−〔1−メチル−1−(ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼンが、半導体微細加工用レジスト組成物の成分として有用であることを見出し、特願平 7-110413 号として特許出願した。この化合物の原料として用いるためにも、ピロガロールの選択的核t−ブチル化が必要である。
【0006】
したがって本発明の目的は、ピロガロールとt−ブチルアルコールから出発する反応において、t−ブチル基の導入位置を選択的に決定できる方法を提供し、それにより、4−t−ブチルピロガロールを製造することにある。
【0007】
本発明者らは鋭意研究を行った結果、ピロガロールとt−ブチルアルコールとの反応条件を選択することにより、ピロガロールの4−位または5−位に選択的にt−ブチル基が導入されることを見出し、また、ピロガロールに対して2倍モルまたはそれ以上のt−ブチルアルコールを用いて反応条件を選択することにより、ピロガロールの4−位と6−位にt−ブチル基が導入されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、ピロガロールとt−ブチルアルコールとを1:0.5〜1.8のモル比で、リン酸触媒の存在下、芳香族溶媒と水の二層系で反応させることを特徴とする、4−t−ブチルピロガロールの製造方法を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】
ピロガロールの4−位にt−ブチル基を導入しようとする場合は、芳香族溶媒と水の二層系で、ピロガロールとt−ブチルアルコールを反応させる。この際、ピロガロール:t−ブチルアルコールのモル比は、1:0.5〜1.8の範囲とし、リン酸触媒の存在下で反応を行う。ピロガロールに対するt−ブチルアルコールのモル比が0.5を下回ると、目的物の収率が低くなり、またそのモル比が1.8を上回ると、ジ−t−ブチル体の生成が多くなる。したがって、ピロガロールとt−ブチルアルコールとを1:0.5〜1.8のモル比で、リン酸触媒の存在下、芳香族溶媒と水の二層系で反応させることにより、4−t−ブチルピロガロールが製造できる。
【0010】
ピロガロールとt−ブチルアルコールのモル比は、上記範囲のなかでも、1:0.8〜1.5、さらには1:1〜1.2とするのが一層好ましい。また、触媒としてのリン酸は、ピロガロールに対して1〜10モル倍の範囲で存在させるのが好ましく、さらには2〜5モル倍、とりわけ2.5〜3.5モル倍の範囲で用いるのが一層好ましい。
【0011】
この反応に用いる芳香族溶媒は、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素であるのが好ましく、とりわけトルエンが好ましく用いられる。芳香族溶媒と水との割合は、重量比で90〜40:10〜60の範囲とするのが好ましい。芳香族溶媒と水は、ピロガロールに対して合計で2〜20重量倍、さらには4〜10重量倍の範囲で存在させるのが好ましい。
【0012】
この反応は、好ましくは、ピロガロール、芳香族溶媒およびリン酸水溶液を反応容器に仕込み、攪拌しながらそこへt−ブチルアルコールを滴下することにより行われる。反応は通常、40℃以上、系の沸点以下の温度で行われるが、50〜80℃程度の温度で行うのが好ましい。また反応時間は、温度によっても異なるが、通常は2〜10時間程度である。
【0013】
反応終了後は、分液、アルカリ抽出、酸析、濃縮などの操作を順次施すことにより、4−t−ブチルピロガロールが得られる。
【0014】
ピロガロールの5−位にt−ブチル基を導入しようとする場合は、硫酸触媒の存在下にピロガロールとt−ブチルアルコールとを反応させる。この際、ピロガロール:t−ブチルアルコールのモル比は、1:0.25〜0.5の範囲とする。ピロガロールに対するt−ブチルアルコールのモル比が0.25を下回ると、目的物の収率が低くなり、またそのモル比が0.5を上回ると、ピロガロールの5−位以外にもt−ブチル基が入りやすくなる。したがって、ピロガロールとt−ブチルアルコールとを1:0.25〜0.5のモル比で、硫酸触媒の存在下に反応させることにより、5−t−ブチルピロガロールが製造できる。
【0015】
ピロガロールとt−ブチルアルコールのモル比は、上記範囲のなかでも、1:0.4〜0.5とするのが好ましい。この反応は一般に水溶液中で行われ、したがって、硫酸は一般に水溶液の形で添加される。触媒としての硫酸は、ピロガロールに対して0.1〜5モル倍の範囲で存在させるのが好ましく、さらには1〜3モル倍、とりわけ2〜3モル倍の範囲で用いるのが一層好ましい。
【0016】
この反応は、好ましくは、ピロガロール、t−ブチルアルコールおよび硫酸水溶液を反応容器に仕込み、攪拌下に所定の温度で行われる。反応は通常、室温以上、水の沸点以下の温度で行われるが、30〜60℃程度の温度で行うのが好ましい。また反応時間は、温度によっても異なるが、通常は5〜20時間程度である。
【0017】
反応終了後は、水洗、濃縮、精製などの操作を順次施すことにより、5−t−ブチルピロガロールが得られる。
【0018】
ピロガロールの4−位と6−位の両方にt−ブチル基を導入しようとする場合も、硫酸触媒の存在下にピロガロールとt−ブチルアルコールとを反応させる。この際、ピロガロール:t−ブチルアルコールのモル比は、1:2〜4の範囲とする。ピロガロールに対するt−ブチルアルコールのモル比が2を下回ると、ピロガロールのモノ−t−ブチル置換体も生成するようになり、またそのモル比が4を上回ると、t−ブチル基導入位置の選択性が悪くなる。したがって、ピロガロールとt−ブチルアルコールとを1:2〜4のモル比で、硫酸触媒の存在下に反応させることにより、4,6−ジ−t−ブチルピロガロールが製造できる。
【0019】
ピロガロールとt−ブチルアルコールのモル比は、上記範囲のなかでも、1:2〜3とするのが好ましい。この反応は一般に水溶液中で行われ、したがって、硫酸は一般に水溶液の形で添加される。触媒としての硫酸は、ピロガロールに対して1〜10モル倍の範囲で用いるのが好ましく、さらには2〜5モル倍、とりわけ2〜3モル倍の範囲で用いるのが一層好ましい。
【0020】
この反応は、好ましくは、ピロガロール、t−ブチルアルコールおよび硫酸水溶液を反応容器に仕込み、攪拌下に所定の温度で行われる。反応は通常、室温以上、水の沸点以下の温度で行われるが、室温から50℃程度の温度で行うのが好ましい。また反応時間は、温度によっても異なるが、通常は5〜30時間程度である。
【0021】
反応終了後は、水洗、濃縮、精製などの操作を順次施すことにより、4,6−ジ−t−ブチルピロガロールが得られる。
【0022】
【実施例】
次に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら限定されるものではない。例中、含有量を表す%は、特にことわらないかぎり重量基準である。
【0023】
実施例1
反応釜に、ピロガロール6.31g、トルエン25.22gおよび60%リン酸水溶液18.92gを仕込み、70℃で攪拌しながらt−ブチルアルコール4.45gを30分かけて滴下し、さらに同温度で攪拌下に4時間反応させた。その後分液し、トルエン層を10%水酸化ナトリウム水溶液で抽出し、水層に濃塩酸およびトルエンを投入して酸析し、トルエン層を濃縮してから濾過し、得られた固体を乾燥することにより、4−t−ブチルピロガロール6.85gを得た。ピロガロール基準の収率は75%であった。
【0024】
FD−MS: 188
1H−NMR(ジメチルスルホキシド) δ(ppm) :
1.28 (s, 9H); 6.18 (d, J = 4 Hz, 1H);
6.42 (d, J = 4 Hz, 1H); 7.87 (s, 1H);
8.22 (s, 1H); 8.86 (s, 1H).
【0025】
実施例2
反応釜に、ピロガロール25.2g、t−ブチルアルコール7.4gおよび50%硫酸水溶液100gを仕込み、50℃で攪拌下に10時間反応させた。その後、酢酸エチル400gおよび水500gを投入して生成物を抽出し、酢酸エチル層を水洗、濃縮し、さらにトルエン/酢酸エチル混合溶媒で精製してから濾過し、得られた固体を乾燥することにより、5−t−ブチルピロガロール12.6gを得た。t−ブチルアルコール基準の収率は69%であった。
【0026】
FD−MS: 188
1H−NMR(アセトン) δ(ppm) :
1.22 (s, 9H); 6.43 (s, 2H); 7.37 (brs, 3H).
【0027】
実施例3
反応釜に、 ピロガロール100.8g、t−ブチルアルコール148gおよび35%硫酸水溶液500gを仕込み、30℃で攪拌下に15時間反応させた。その後、酢酸エチル100g、トルエン100gおよび水300gを投入して生成物を抽出し、有機層を水洗、濃縮し、さらにシクロヘキサン/クロロホルム混合溶媒で精製してから濾過し、得られた固体を乾燥することにより、4,6−ジ−t−ブチルピロガロール62.0gを得た。ピロガロール基準の収率は33%であった。
【0028】
FD−MS: 238
1H−NMR(アセトン) δ(ppm) :
1.37 (s, 18H); 6.73 (s, 1H); 6.90 (s, 2H);
7.03 (s, 1H).
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、ピロガロール(すなわち、1,2,3−トリヒドロキシベンゼン)の4−位、5−位または、4−位と6−位に選択的にt−ブチル基を導入することができ、それによって高い収率で、4−t−ブチルピロガロール、5−t−ブチルピロガロールまたは4,6−ジ−t−ブチルピロガロールを製造することができる。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for introducing one or two t-butyl groups into pyrogallol. More specifically, 4- or 5-t-butyl pyrogallol in which one t-butyl group is introduced into pyrogallol, or 4,6-di-t-butyl pyrogallol in which two t-butyl groups are introduced into pyrogallol. It relates to a method of manufacturing.
[0002]
[Prior art]
Pyrogallol is a compound also called 1,2,3-trihydroxybenzene. The compound in which a t-butyl group is introduced into the benzene nucleus is, for example, a raw material or intermediate of a photosensitive material (Japanese Patent Laid-Open No. 5-27427), a raw material or intermediate of a stabilizer for a polymer (German Published Patent) No. 25 52 795) and the like.
[0003]
It is described in US Pat. No. 2,137,815 that such nuclear t-butyl substituted pyrogallol can be prepared by reaction of pyrogallol with t-butyl alcohol. However, the known method has a problem in that the selectivity of the introduction position of the t-butyl group is difficult, so that a complicated operation is required for taking out the target single compound.
[0004]
On the other hand, Japanese Patent Application Laid-Open No. 50-59337 (= USP 3,932,538) discloses that an aqueous solution is treated under high temperature and high pressure in the presence of an acid starting from 2,6-diamino-4-tert-butylphenol. , A method for producing 5-t-butyl pyrogallol is disclosed. In this method, 5-t-butyl pyrogallol is produced, and the t-butyl group is eliminated to produce pyrogallol. -The yield of butyl pyrogallol is not high.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present inventors previously described that 6-t-butyl-1,2,3-trihydroxy-4- [1-methyl-1- (hydroxyphenyl) ethyl] benzene is a component of a resist composition for semiconductor microfabrication. Was found to be useful, and a patent application was filed as Japanese Patent Application No. 7-110413. In order to use it as a raw material for this compound, selective nuclear t-butylation of pyrogallol is necessary.
[0006]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a method capable of selectively determining the introduction position of a t-butyl group in a reaction starting from pyrogallol and t-butyl alcohol, thereby producing 4-t-butyl pyrogallol. It is in.
[0007]
As a result of intensive studies, the present inventors have introduced a t-butyl group selectively at the 4-position or 5-position of pyrogallol by selecting the reaction conditions of pyrogallol and t-butyl alcohol. And t-butyl groups are introduced into the 4-position and 6-position of pyrogallol by selecting the reaction conditions using t-butyl alcohol twice or more moles of pyrogallol. As a result, the present invention has been completed.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention is characterized in that pyrogallol and t-butyl alcohol are reacted at a molar ratio of 1: 0.5 to 1.8 in a two-layer system of an aromatic solvent and water in the presence of a phosphoric acid catalyst. A method for producing 4-t-butyl pyrogallol is provided.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
When a t-butyl group is to be introduced at the 4-position of pyrogallol, pyrogallol and t-butyl alcohol are reacted in a two-layer system of an aromatic solvent and water. At this time, the molar ratio of pyrogallol: t-butyl alcohol is in the range of 1: 0.5 to 1.8, and the reaction is carried out in the presence of a phosphoric acid catalyst. When the molar ratio of t-butyl alcohol to pyrogallol is less than 0.5, the yield of the target product is lowered, and when the molar ratio exceeds 1.8, the production of di-t-butyl is increased. Accordingly, pyrogallol and t-butyl alcohol are reacted at a molar ratio of 1: 0.5 to 1.8 in the presence of a phosphoric acid catalyst in a two-layer system of an aromatic solvent and water to give 4-t- Butyl pyrogallol can be produced.
[0010]
The molar ratio of pyrogallol to t-butyl alcohol is more preferably 1: 0.8 to 1.5, more preferably 1: 1 to 1.2, within the above range. Further, the phosphoric acid as a catalyst is preferably present in a range of 1 to 10 moles, more preferably 2 to 5 moles, particularly 2.5 to 3.5 moles of pyrogallol. Is more preferable.
[0011]
The aromatic solvent used in this reaction is preferably an aromatic hydrocarbon such as benzene, toluene or xylene, and particularly preferably toluene. The ratio of the aromatic solvent and water is preferably in the range of 90-40: 10-60 by weight. The aromatic solvent and water are preferably present in a total amount of 2 to 20 times, more preferably 4 to 10 times the weight of pyrogallol.
[0012]
This reaction is preferably carried out by charging pyrogallol, an aromatic solvent and an aqueous phosphoric acid solution into a reaction vessel and dropping t-butyl alcohol thereto while stirring. The reaction is usually carried out at a temperature not lower than 40 ° C. and not higher than the boiling point of the system, but is preferably performed at a temperature of about 50 to 80 ° C. The reaction time varies depending on the temperature, but is usually about 2 to 10 hours.
[0013]
After completion of the reaction, 4-t-butyl pyrogallol is obtained by sequentially performing operations such as liquid separation, alkali extraction, acid precipitation, and concentration.
[0014]
When introducing a t-butyl group at the 5-position of pyrogallol, pyrogallol and t-butyl alcohol are reacted in the presence of a sulfuric acid catalyst. At this time, the molar ratio of pyrogallol: t-butyl alcohol is in the range of 1: 0.25 to 0.5. When the molar ratio of t-butyl alcohol to pyrogallol is less than 0.25, the yield of the target product is lowered, and when the molar ratio is more than 0.5, the t-butyl group can be used in addition to the 5-position of pyrogallol. Is easier to enter. Therefore, 5-t-butyl pyrogallol can be produced by reacting pyrogallol and t-butyl alcohol at a molar ratio of 1: 0.25 to 0.5 in the presence of a sulfuric acid catalyst.
[0015]
The molar ratio of pyrogallol and t-butyl alcohol is preferably 1: 0.4 to 0.5 in the above range. This reaction is generally carried out in an aqueous solution and therefore sulfuric acid is generally added in the form of an aqueous solution. Sulfuric acid as a catalyst is preferably present in a range of 0.1 to 5 mol times, more preferably 1 to 3 mol times, particularly 2 to 3 mol times relative to pyrogallol.
[0016]
This reaction is preferably carried out at a predetermined temperature while stirring, with pyrogallol, t-butyl alcohol and an aqueous sulfuric acid solution charged in a reaction vessel. The reaction is usually performed at a temperature not lower than room temperature and not higher than the boiling point of water, but is preferably performed at a temperature of about 30 to 60 ° C. The reaction time varies depending on the temperature, but is usually about 5 to 20 hours.
[0017]
After completion of the reaction, 5-t-butyl pyrogallol is obtained by sequentially performing operations such as washing with water, concentration and purification.
[0018]
When introducing a t-butyl group into both the 4-position and the 6-position of pyrogallol, pyrogallol and t-butyl alcohol are reacted in the presence of a sulfuric acid catalyst. At this time, the molar ratio of pyrogallol: t-butyl alcohol is in the range of 1: 2-4. When the molar ratio of t-butyl alcohol to pyrogallol is less than 2, a mono-t-butyl substitution product of pyrogallol is also produced, and when the molar ratio exceeds 4, the selectivity of the t-butyl group introduction position is increased. Becomes worse. Accordingly, 4,6-di-t-butyl pyrogallol can be produced by reacting pyrogallol and t-butyl alcohol in a molar ratio of 1: 2 to 4 in the presence of a sulfuric acid catalyst.
[0019]
The molar ratio of pyrogallol and t-butyl alcohol is preferably 1: 2 to 3 in the above range. This reaction is generally carried out in an aqueous solution and therefore sulfuric acid is generally added in the form of an aqueous solution. Sulfuric acid as a catalyst is preferably used in a range of 1 to 10 mol times, more preferably 2 to 5 mol times, particularly 2 to 3 mol times relative to pyrogallol.
[0020]
This reaction is preferably carried out at a predetermined temperature while stirring, with pyrogallol, t-butyl alcohol and an aqueous sulfuric acid solution charged in a reaction vessel. The reaction is usually carried out at a temperature not lower than room temperature and not higher than the boiling point of water, but is preferably performed at a temperature from room temperature to about 50 ° C. The reaction time varies depending on the temperature, but is usually about 5 to 30 hours.
[0021]
After completion of the reaction, 4,6-di-t-butylpyrogallol is obtained by sequentially performing operations such as washing with water, concentration and purification.
[0022]
【Example】
EXAMPLES Next, although an Example is given and this invention is demonstrated further more concretely, this invention is not limited at all by these Examples. In the examples,% representing the content is based on weight unless otherwise specified.
[0023]
Example 1
To the reaction kettle, 6.31 g of pyrogallol, 25.22 g of toluene and 18.92 g of 60% aqueous phosphoric acid solution were added, and 4.45 g of t-butyl alcohol was added dropwise over 30 minutes while stirring at 70 ° C. The reaction was allowed to proceed for 4 hours under stirring. After separation, the toluene layer is extracted with a 10% aqueous sodium hydroxide solution, concentrated hydrochloric acid and toluene are added to the aqueous layer for acid precipitation, the toluene layer is concentrated and filtered, and the resulting solid is dried. As a result, 6.85 g of 4-t-butyl pyrogallol was obtained. The yield based on pyrogallol was 75%.
[0024]
FD-MS: 188
1 H-NMR (dimethyl sulfoxide) δ (ppm):
1.28 (s, 9H); 6.18 (d, J = 4 Hz, 1H);
6.42 (d, J = 4 Hz, 1H); 7.87 (s, 1H);
8.22 (s, 1H); 8.86 (s, 1H).
[0025]
Example 2
A reaction kettle was charged with 25.2 g of pyrogallol, 7.4 g of t-butyl alcohol and 100 g of 50% aqueous sulfuric acid, and reacted at 50 ° C. with stirring for 10 hours. Thereafter, 400 g of ethyl acetate and 500 g of water are added to extract the product, and the ethyl acetate layer is washed with water, concentrated, further purified with a toluene / ethyl acetate mixed solvent, filtered, and the obtained solid is dried. Thereby obtaining 12.6 g of 5-t-butyl pyrogallol. The yield based on t-butyl alcohol was 69%.
[0026]
FD-MS: 188
1 H-NMR (acetone) δ (ppm):
1.22 (s, 9H); 6.43 (s, 2H); 7.37 (brs, 3H).
[0027]
Example 3
A reaction kettle was charged with 100.8 g of pyrogallol, 148 g of t-butyl alcohol and 500 g of 35% aqueous sulfuric acid, and reacted at 30 ° C. with stirring for 15 hours. Thereafter, 100 g of ethyl acetate, 100 g of toluene and 300 g of water are added to extract the product, and the organic layer is washed with water, concentrated, further purified with a cyclohexane / chloroform mixed solvent, filtered, and the resulting solid is dried. As a result, 62.0 g of 4,6-di-t-butylpyrogallol was obtained. The yield based on pyrogallol was 33%.
[0028]
FD-MS: 238
1 H-NMR (acetone) δ (ppm):
1.37 (s, 18H); 6.73 (s, 1H); 6.90 (s, 2H);
7.03 (s, 1H).
[0029]
【The invention's effect】
According to the present invention, a t-butyl group can be selectively introduced into the 4-position, 5-position, or 4-position and 6-position of pyrogallol (ie, 1,2,3-trihydroxybenzene). 4-t-butyl pyrogallol, 5-t-butyl pyrogallol or 4,6-di-t-butyl pyrogallol can thereby be produced in high yield.

Claims (4)

ピロガロールとt−ブチルアルコールとを1:0.5〜1.8のモル比で、リン酸触媒の存在下、芳香族溶媒と水の二層系で反応させることを特徴とする、4−t−ブチルピロガロールの製造方法。  Pyrogallol and t-butyl alcohol are reacted in a molar ratio of 1: 0.5 to 1.8 in a two-layer system of an aromatic solvent and water in the presence of a phosphoric acid catalyst. -Method for producing butyl pyrogallol. ピロガロールとt−ブチルアルコールのモル比を1:0.8〜1.5とする請求項記載の方法。The process according to claim 1 , wherein the molar ratio of pyrogallol to t-butyl alcohol is 1: 0.8 to 1.5. ピロガロールに対してリン酸を1〜10モル倍存在させる請求項または記載の方法。The method according to claim 1 or 2 , wherein phosphoric acid is present in an amount of 1 to 10 moles relative to pyrogallol. 芳香族溶媒が、ベンゼン、トルエンまたはキシレンである請求項のいずれかに記載の方法。The method according to any one of claims 1 to 3 , wherein the aromatic solvent is benzene, toluene or xylene.
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