JP3858834B2 - 半導体素子の放熱器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気・電子回路に使用される半導体素子の放熱器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気・電子回路に使用される半導体素子においては、その半導体素子での電力損失を原因として発熱が生じる。これらの半導体素子の発熱による破壊を防止するために、一般的には放熱器が設けられる。音声信号等の小電力信号を大電力信号に増幅するリニア型の電力増幅器においては、半導体素子での電力損失による発熱が多くなり、放熱器には表面積ならびに体積の大きなものが必要となる。半導体素子と密着して設置される放熱器は、多くの場合にはアルミニウム等の金属から構成され、発生した熱を放熱する。
【0003】
パルス幅変調された小電力信号を半導体スイッチング素子(代表的には、トランジスタ、または、MOSFET)により電力増幅する増幅器においては、上記の電力増幅器に比べると発熱は少ないものの、特に、出力が大きな電力増幅器の場合には、これらスイッチング動作を行う半導体素子には大きな電流が流れるので、半導体素子での電力損失による発熱が多くなり、放熱器が必要になる。
【0004】
密着して設置される半導体素子と上記金属からなる放熱器との間には、容量結合が生じる。半導体素子が高い周波数でスイッチング動作を行う結果、大きな電流により生じる高周波ノイズは、上記の結合容量を介して放熱器にノイズ電流として流れ、大きな表面積ならびに体積を有する放熱器をアンテナとして放射される。放射される高周波ノイズは、他の電子機器に悪影響を与えるため、低減することが求められる。
【0005】
従来には、放熱器から放射される高周波ノイズを低減するために、半導体素子と放熱器との間に熱伝導性を有するスペーサーを設け、半導体素子と放熱器との距離を大きくすることにより容量結合を減少させて、高周波ノイズの放射低減を図っている。ただし、この場合には放熱効果が悪化するため、スペーサーによって半導体素子と放熱器との間に距離を大きくするには限界がある。
【0006】
さらに従来には、放熱器と電子機器の筐体(シャーシ)を電気的に接続することにより、放熱器に流れたノイズ電流を接地されたシャーシに流すことで、高周波ノイズの放射低減を図っている。また、他には、半導体素子(CPU)と放熱器の間に誘電材料を介し、放熱器と電子機器の筐体との間を導電性の接続線で接続している。誘電材料を介することにより、半導体素子と放熱器を積極的に容量結合させ、放熱器に流れる高周波のノイズ電流をシャーシに流している(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特許第2853618号公報 (第1−3頁、第1図)
【0008】
しかし、上記の放熱器においては、半導体素子に流れる電流が大きくなるにつれて、放熱器およびシャーシに流れる高周波のノイズ電流も大きくなる。その結果、放熱器から接続線を介してシャーシに流れるノイズ電流は、接続線およびシャーシを通じて機構的に大きなループを構成するため、実際には大きな高周波ノイズを放射する。つまり、従来の放熱器ならびに放熱構造においては、放熱器が放射する高周波ノイズを十分に低減することができない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の従来の技術が有する問題を解決するためになされたものであり、その目的は、電気・電子回路に使用される半導体素子の放熱器であって、半導体素子に流れる電流が大きい場合であっても、高周波ノイズの放射が少なく、さらに、放熱効果に優れた放熱器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0011】
本発明の半導体素子の放熱器は、半導体素子と密着して設置される第1放熱器と、第1放熱器と密着して設置される第2放熱器とを備え、第1放熱器および第2放熱器が、それぞれ第1接続手段および第2接続手段により、半導体素子への電源供給回路に接続されている。
【0012】
好ましい実施形態においては、上記の第1放熱器を構成する金属材料の電気抵抗率が、第2放熱器を構成する金属材料の電気抵抗率よりも小さく設定される。
【0013】
好ましい実施形態においては、上記の第1放熱器を構成する金属材料の熱伝導率が、第2放熱器を構成する金属材料の熱伝導率よりも大きく設定される。
【0014】
さらに好ましい実施形態においては、第1放熱器を構成する金属材料が銅を含有し、第2放熱器を構成する金属材料がアルミニウムまたはマグネシウムを含有する。
【0015】
さらに好ましい実施形態においては、第1放熱器および第1接続手段が、一体に構成されている。
【0016】
さらに好ましい実施形態においては、半導体素子と第1放熱器、または、第1放熱器と第2放熱器が、絶縁性および熱伝導性を有する介在部材を介して密着する。
【0017】
以下、本発明の作用について説明する。
【0018】
本発明の半導体素子の放熱器は、半導体素子と密着して設置される第1放熱器と、第1放熱器と密着して設置される第2放熱器とを備える。半導体素子と密着する第1放熱器には容量結合が発生し、その結果、半導体素子で大きな電流により生じる高周波ノイズは、第1放熱器にノイズ電流を生じ、同様に、第2放熱器にもノイズ電流を生じる。本発明の第1放熱器および第2放熱器は、それぞれ第1接続手段および第2接続手段により、半導体素子への電源供給回路に接続されている。半導体素子への電源供給回路とは、例えば、スイッチング増幅器におけるMOSFET等に代表される半導体スイッチング素子がON/OFFを行う電源を意味し、グランドと直流電位を有し、さらに、これらの間に接続されて高周波をバイパスしてスイッチング動作の基準点を構成するコンデンサを有する。このコンデンサは、半導体スイッチング素子の近傍に設置される。さらに、このコンデンサは、電源供給回路の2つの直流電位の間に接続される場合もある。従って、本発明においては、第1放熱器および第2放熱器に流れるノイズ電流をそれぞれ第1接続手段および第2接続手段を介して半導体素子への電源供給回路のコンデンサでバイパスすることで、ノイズ電流のループを最短にすることができるので、高周波ノイズの放射を少なくすることができる。
【0019】
本発明の半導体素子の放熱器は、半導体素子から第2放熱器への距離を大きくすることができるので、半導体素子に密着している第1放熱器に生じるノイズ電流よりも、第2放熱器に生じるノイズ電流を小さくすることができる。加えて、好ましくは、第1放熱器を構成する金属材料の電気抵抗率が、第2放熱器を構成する金属材料の電気抵抗率よりも小さく設定されている。従って、第2放熱器に生じるノイズ電流をさらに小さくすることができる。
【0020】
さらに、好ましくは、本発明の第1放熱器を構成する金属材料の熱伝導率が、第2放熱器を構成する金属材料の熱伝導率よりも大きく設定されている。従って、第1放熱器は、半導体素子で発生した熱を、放熱のために第1放熱器よりも表面積ならびに体積が大きい第2放熱器に良好に伝達することができる。
【0021】
代表的には、本発明の第1放熱器を構成する金属材料は、銅を含有し、第2放熱器を構成する金属材料は、アルミニウムまたはマグネシウムを含有する。その結果、放熱のために第1放熱器よりも表面積ならびに体積が大きいことにより高周波ノイズを放射しやすい第2放熱器からの高周波ノイズの放射を少なくすることができる。
【0022】
さらに、好ましくは、本発明の第1放熱器および第1接続手段は、一体に構成されている。代表的には、本発明の第1放熱器を構成する金属材料が銅を含有する場合には、第1接続手段は、銅を含有する金属板を延設して折曲げ加工することにより構成され、半導体素子への電源供給回路に接続される。本発明の第1放熱器および第1接続手段が一体に成形される結果、電気的なインピーダンスが低下するので、さらに第1放熱器にノイズ電流が流れやすくなり、第2放熱器にノイズ電流を流れにくくすることができ、さらに第2放熱器からの高周波ノイズの放射を少なくすることができる。
【0023】
さらに、好ましくは、半導体素子と第1放熱器、または、第1放熱器と第2放熱器が、絶縁性および熱伝導性を有する介在部材を介して密着する。半導体素子が、ドレイン基板が露出した構造を有するMOSFETである場合などでは、半導体素子と金属から構成される放熱器は、絶縁性および熱伝導性を有するシート等の介在部材を介して密着することで、半導体素子と第1放熱器は絶縁を保つことができ、半導体素子で生じた熱を第1放熱器へ良好に伝達することができる。加えて、上記の介在部材を設けることは、適切に半導体素子と第1放熱器との距離、または、第1放熱器と第2放熱器との距離を大きくすることによって結合容量を低減することになるため、さらに高周波ノイズの放射を少なくすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態による半導体素子の放熱器について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【0025】
図1は、本発明の好ましい実施形態による半導体素子の放熱器を説明する斜視図である。半導体素子10aおよび10bは、回路基板1に取付けられて電気回路と接続しており、回路基板1には、半導体素子への電源供給回路のコンデンサ2が半導体素子10aおよび10bの近傍に設けられている。半導体素子10aおよび10bには、第1放熱器11が密着して取付けられ、第1放熱器11には、第2放熱器12が密着して取付けられている。
【0026】
なお、説明のために、図においては、回路基板1とコンデンサ2を透明に表示し、回路基板1の裏面に設けられる銅箔パターン3および第1放熱器11とコンデンサ2を接続する第1接続手段21を点線で描いている。また、上記の放熱器の取付けは、代表的には、半導体素子10aおよび10bに設けられた貫通穴にネジを通し、半導体素子と第1放熱器11および第2放熱器12とをネジ止めするが、図においては、上記のネジは省略している。
【0027】
代表的には、半導体素子10aおよび10bは、電気・電子回路に使用される半導体素子であって、特に、電力増幅器、電源回路、またはモーター駆動回路に使用されるスイッチング素子、あるいは、電子回路に使用される演算素子である。以下、これらの半導体素子が、スイッチング増幅器におけるMOSFETである場合について説明する。なお、本発明の半導体素子の放熱器は、図のように2個の半導体素子を使用する場合に限られるものではなく、1個である場合ならびに3個以上の場合でもよく、半導体素子の個数に制限されない。
【0028】
図1のMOSFET10aおよび10bは、樹脂材料によりモールド被覆されて、MOSFETのドレイン基板および電極とは絶縁されている。MOSFET10aおよび10bと密着する第1放熱器11を構成する金属材料は、第2放熱器12を構成する金属材料と同一のものでよいが、異なっていてもよい。好ましくは、第1放熱器を構成する金属材料の電気抵抗率は、前記第2放熱器を構成する金属材料の電気抵抗率よりも小さく設定される。また、好ましくは、第1放熱器を構成する金属材料の熱伝導率は、前記第2放熱器を構成する金属材料の熱伝導率よりも大きく設定される。
【0029】
ここで電気抵抗率とは、単位体積あたりの電気インピーダンスを意味し、電気抵抗率が小さいほど電流が流れやすいことを表す。また、熱伝導率とは、物質内部を移動する熱量に対する温度変化を意味し、大きいほど熱が伝わりやすいことを表す。電気抵抗率ならびに熱伝導率がこのような関係を満足する限りにおいて、第1放熱器を構成する金属材料および第2放熱器を構成する金属材料は、特に限定されない。代表的には、第1放熱器11を構成する金属材料は、銅を含有していればよく、純銅または銅合金である。また、代表的には、第2放熱器12を構成する金属材料は、アルミニウムまたはマグネシウムを含有していればよく、純金属または合金である。
【0030】
MOSFET10aおよび10bに密着する第1放熱器11は、MOSFETで発生した熱を第2放熱器12に良好に伝達する。そして、第1放熱器11よりも表面積ならびに体積が大きい第2放熱器12から放熱され、その結果、大きな電流が流れて電力損失ならびに発熱が大きい場合であっても、MOSFETの破壊を防止することができる。
【0031】
第1放熱器11および第2放熱器12は、それぞれ第1接続手段21および第2接続手段により、MOSFET10aおよび10bへの電源供給回路に接続されている。ここで、第1放熱器11および第1接続手段21は、一体に構成されている。例えば、第1放熱器11および第1接続手段21は、銅を含有する厚み0.1〜5.0mm、好ましくは0.5〜2.0mmの銅板を方形に成形し、さらに一部を延設して折曲げ加工して第1接続手段21を構成する。さらに好ましくは、銅板の厚みは、入手並びに加工が容易な1.0mmであればよい。この第1接続手段21は、MOSFETの近傍に設けられるMOSFETへの電源供給回路のコンデンサ2に接続されている。また、例えば、アルミニウムを含有する金属材料から構成される第2放熱器12からは、基板1への取付部22が折曲げ加工され、銅箔パターン3を介してMOSFETへの電源供給回路のコンデンサ2に接続されており、取付部22と銅箔パターン3とが第2接続手段を構成している。MOSFETへの電源供給回路のコンデンサ2は、MOSFET10aおよび10bがスイッチング動作を行う電源供給回路のグランドと直流電位の間、もしくは2つの直流電位の間に接続されており、高周波をバイパスする。
【0032】
MOSFET10aおよび10bと、第1放熱器11および第2放熱器12との間には、容量結合が生じる。この結合容量を介し、MOSFET10aおよび10bでスイッチング動作される大きな電流に起因して、第1放熱器11には高周波のノイズ電流が生じ、同様に、第2放熱器12にもノイズ電流を生じる。本発明の放熱器は、第1放熱器11および第2放熱器12に流れるノイズ電流を、それぞれ第1接続手段21および第2接続手段を介し、MOSFET10aおよび10bの近傍に設けられるMOSFETへの電源供給回路のコンデンサ2でバイパスすることで、ノイズ電流のループを最短にすることができる。従って、第1放熱器11および第2放熱器12からの高周波ノイズの放射を少なくすることができる。
【0033】
さらに、図1の実施形態のように第1放熱器11および第2放熱器12を設けることによって、MOSFET10aおよび10bに密着している第1放熱器11に生じるノイズ電流よりも、MOSFETからの距離が大きい第2放熱器12に生じるノイズ電流を小さくすることができる。従って、表面積ならびに体積が大きいことにより高周波ノイズを放射しやすい第2放熱器からの高周波ノイズの放射を少なくすることができる。
【0034】
図1の実施形態においては、第1接続手段21ならびに取付部22と銅箔パターン3から構成される第2接続手段と、MOSFETへの電源供給回路とは、基板1の裏面側で接続されている。MOSFETへの電源供給回路のコンデンサ2は、グランドと直流電位の間、もしくは2つの直流電位の間に接続され、高周波ノイズをバイパスし、スイッチング動作の基準点を構成する。従って、上記の第1接続手段21ならびに第2接続手段は、コンデンサ2のグランド側もしくは直流電位側のいずれかに接続されていればよい。本発明の実施形態においては、コンデンサ2は、MOSFETの近傍に設置され、第1接続手段21ならびに第2接続手段で接続されるので、ノイズ電流のループを最短にでき、高周波ノイズの放射が減少する。
【0035】
図2は、本発明の他の好ましい実施形態による半導体素子の放熱器を説明する斜視図である。図1の実施形態の場合と異なり、半導体素子15aおよび15bは、例えば、樹脂材料によりモールド被覆が一部でなされていないためにドレイン基板が露出した構造を有するMOSFETである。これらのMOSFETのドレイン基板が異なる電位を有する場合には、MOSFET15aおよび15bと、金属から構成される第1放熱器11は、絶縁のために介在部材13aおよび13bを介して密着されている。介在部材13aおよび13bは、例えば、シリコンゴム、樹脂、もしくはセラミックスを含有する材料から構成されるシートまたはスペーサーであり、厚みが0.1〜5.0mmで、絶縁性および熱伝導性を有していればよい。MOSFET15aおよび15bと第1放熱器11とが絶縁を保つことによりMOSFETの破壊を防止することができ、さらに、MOSFETの発熱を第1放熱器11に伝達することができる。加えて、介在部材13aおよび13bを設けることは、適切にMOSFET15aおよび15bと第1放熱器11との距離を大きくすることによって結合容量を低減することができ、第1放熱器11に流れるノイズ電流を少なくすることができる。
【0036】
さらに、図2の実施形態においては、第1放熱器11と第2放熱器12とが、絶縁性および熱伝導性を有する介在部材14を介して密着されている。介在部材14は、上記の介在部材13aおよび13bと同様のものでよい。介在部材14を設けることにより、第1放熱器11と第2放熱器12との距離を大きくすることによって結合容量を低減することにより、第2放熱器12に流れるノイズ電流を少なくすることができる結果、さらに高周波ノイズの放射を少なくすることができる。もちろん、介在部材13a、13bおよび介在部材14は、いずれかの一方だけ設けても良い。
【0037】
本発明の半導体素子の放熱器は、上記実施形態に限定されるものではない。第1放熱器は、図1または図2のような方形の板を折曲げ加工した形状のみに限られない。また、第2放熱器も、図1または図2のような放熱フィンを有するものに限られず、電子機器の筐体の一部を兼ねて使用してもよい。本発明の半導体素子の放熱器は、使用される電気回路・電子回路の基板ならびに半導体素子の形態に合わせて、適切に形状を選択すればよい。
【0038】
また、第1放熱器とMOSFETへの電源供給回路を接続する第1接続手段、および、第2放熱器とMOSFETへの電源供給回路を接続する第2接続手段は、上記実施形態のような放熱器と一体に成形されたものや、取付部と銅箔パターンから構成されるものに限られない。第1接続手段および第2接続手段は、電気抵抗率の小さい電線、または、太く設けた基板銅箔パターン、あるいは、導電性の金属部品等でよく、電気的に低いインピーダンスで第1放熱器および第2放熱器とMOSFETへの電源供給回路を接続する手段であればよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明の半導体素子の放熱器は、電気・電子回路に使用される半導体素子に流れる電流が大きい場合であっても、高周波ノイズの放射を少なくすることができ、さらに、放熱効果にも優れ、半導体素子の発熱が大きい場合であっても、半導体素子の破壊を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態による半導体素子の放熱器を説明する斜視図である。
【図2】本発明の他の好ましい実施形態による半導体素子の放熱器を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 基板
2 コンデンサ
3 銅箔パターン
10a MOSFET
10b MOSFET
11 第1放熱器
12 第2放熱器
13a 介在部材
13b 介在部材
14 介在部材
15a MOSFET
15b MOSFET
21 第1接続手段
22 取付部
Claims (5)
- 半導体素子に取付けられる放熱器であって、
該半導体素子と密着して設置される第1放熱器と、
該第1放熱器と密着して設置される第2放熱器とを備え、
該第1放熱器および該第2放熱器が、それぞれ第1接続手段および第2接続手段により、該半導体素子への電源供給回路に接続され、
該第1放熱器を構成する金属材料の電気抵抗率が、該第2放熱器を構成する金属材料の電気抵抗率よりも小さく設定される、
放熱器。 - 前記第1放熱器を構成する金属材料の熱伝導率が、前記第2放熱器を構成する金属材料の熱伝導率よりも大きく設定される、
請求項1に記載の放熱器。 - 前記第1放熱器を構成する金属材料が銅を含有し、前記第2放熱器を構成する金属材料がアルミニウムまたはマグネシウムを含有する、
請求項1または2に記載の放熱器。 - 前記第1放熱器および前記第1接続手段が、一体に構成されている、
請求項1から3のいずれかに記載の放熱器。 - 前記半導体素子と前記第1放熱器、または、該第1放熱器と前記第2放熱器が、絶縁性および熱伝導性を有する介在部材を介して密着する、
請求項 1 から4のいずれかに記載の放熱器。
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