JP3858516B2 - フィルタ交換時期警告装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調用等の分野で用いられるフィルタの交換時期警告装置に関するもので、例えば、車両用空調装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、空調用のフィルタは粉塵や臭い成分を物理的に補集しているので、運転時間や使用環境条件により目詰まりが進行し、フィルタの通過風量が減少する。そこで、フィルタの目詰まりによる空調能力の低下を防ぐために、使用者に対して、フィルタの交換を促す交換時期警告装置が従来種々提案されている。
【0003】
例えば、特開平7−81392号公報では、車両用空調装置において、フィルタの通過風量を送風ファン速度と車速とにより推定して、フィルタの交換時期を判定し、警告を出すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、フィルタの通過風量は実際にはフィルタ自身の目詰まり度合いの変化によって変化するので、送風ファン速度と車速とによる推定では通過風量を正確に判定することができない。しかも、フィルタの目詰まり度合いは使用環境条件によっても大きく影響される。例えば、空気汚染の少ない郊外での走行がほとんどである車両と、空気汚染の激しい市街地走行が日常的に繰り返される車両とでは、同一風量であっても、フィルタ目詰まりの進行に大きな差が発生する。
【0005】
そこで、フィルタ通過風量に直接関係する信号を検出するセンサや、フィルタ吸い込み空気の汚染度を検出するセンサを設置して、フィルタ交換時期の判定精度を高めることが考えられるが、このような対策はセンサ設置に伴うコストアップを招き、実用的といえない。
本発明は上記点に鑑み、フィルタ目詰まりに関係する信号検出のためのセンサ類を追加することなく、簡潔な低コストの構成で、フィルタ交換時期の警告を的確に行うことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は次の着眼点に基づいて案出されたものである。すなわち、フィルタの目詰まりは、車両走行状態(市街地か郊外か)や風速等の気候条件といった環境条件、および空調装置使用条件(内外気導入モード、風量)等の影響を受けて変動するが、フィルタの交換はフィルタの目詰まり状況を実際に確認した上で行われるから、フィルタの交換までの使用時間は、個々の車両における上記の種々な目詰まり変動要因を反映した結果を示す時間である言うことができる。
【0007】
そこで、本発明では、上記点に着目して、フィルタ交換までの使用時間をタイマ設定値の次回用設定値とすることにより、目詰まり変動要因を考慮した適切な時期に常にフィルタ交換の警告を出すことができるようにしたものである。
具体的には、請求項1ないし5に記載の発明では、フィルタ(19、55)の使用時間が設定値を越えると警告手段(41、58)を作動させるフィルタ交換時期警告装置において、
フィルタ(19、55)の使用時間を加算するタイマ手段(120)と、
このタイマ手段(120)の初期設定値を設定する設定手段(110)と、
フィルタ(19、55)の交換時にリセット信号を出すリセット手段(37、57)と、
リセット信号が出ると、タイマ手段(120)をリセットするとともに、フィルタ(19、55)の交換までの使用時間に基づいて初期設定値を次回用設定値に更新する更新手段(160、170)とを備え、
フィルタ(19、55)の交換後は、フィルタ(19、55)の使用時間が次回用設定値を越えると警告手段(41、58)を作動させることを特徴としている。
【0008】
これによると、フィルタ交換までの使用時間を常に、タイマ設定値の次回用設定値として更新していくから、予め設定した初期設定値を個々のフィルタの使用時間により実際の目詰まり変動要因を反映した値に更新することができる。その結果、実際のフィルタ環境条件および空調装置使用条件に対応した適切な時期にフィルタ交換の警告を出すことができる。
【0009】
しかも、リセット手段(37、57)を追加するだけでよく、種々なセンサ類を一切追加する必要がなく、極めて簡単な構成ですみ、低コストで実施できるという実用上の利点が大である。
請求項2に記載のように、リセット手段(37、57)はフィルタ(19、55)の交換の際に操作される手動スイッチで構成できる。
【0010】
更新手段(160、170)は、請求項3に記載のように、フィルタ(19、55)の交換までの使用時間自体を次回用設定値としたり、あるいは、請求項4に記載のように、更新手段(160、170)は、フィルタ(19、55)の交換までの使用時間に所定の補正を加えた値を次回用設定値としてもよい。
さらに、請求項5に記載のように、内気と外気を切替導入する内外気切替手段(12)と、この内外気切替手段(12)を通して導入される空気を送風する送風機(13)と、この送風機(13)の送風空気を清浄化するフィルタ(19)と、送風機(13)の送風空気と熱交換する熱交換器(23、24)とを有する車両用空調装置において、本発明によるフィルタ交換時期警告装置を組み合わせることにより、種々に変化する車両環境条件に対応したフィルタ交換時期の警告を的確に行うことができる。
【0011】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1、2は本発明の第1実施形態による車両用空調装置を示すもので、本例の車両用空調装置は、図2に示すように送風機ユニット10と、送風機ユニット10の送風空気を温度調整する空調ユニット11とに大別される。送風機ユニット10は、通常、車室内計器盤の下方部で、助手席側前方に配設され、空調ユニット11は、車室内計器盤の下方部で、車両幅方向の略中央部に配設される。
【0013】
送風機ユニット10は、上部に配置した内外気切替箱12と、内外気切替箱12の下部に配置した送風機13とから構成されている。内外気切替箱12は内気(車室内空気)または外気(車室外空気)を切替導入するためのものである。そのため、内外気切替箱12には車両側の外気導入通路に接続される外気導入口14が上面部に開口している。
【0014】
そして、内外気切替箱12の側面部には内気を導入する第1、第2内気導入口15、16が開口しており、内外気切替箱12内には平板状の第1、第2内外気切替ドア17、18が回動可能に配置され、この両ドア17、18により外気導入口14と第1、第2内気導入口15、16が開閉される。
内外気切替箱12内の下部は上記導入口14〜16からの導入空気が流れる通路を構成し、この下部通路に導入空気を清浄化するフィルタ19が配置されている。ここで、空気の清浄化とは、空気中の塵埃等を除去する除塵作用、および空気中の悪臭成分(例えば、アセトアルデヒドのようなディーゼル排ガス臭気成分)を脱臭する脱臭作用の両方を包含する意味で用いている。
【0015】
フィルタ19として、例えば、除塵作用を主目的とした除塵フィルタを用いる場合は、濾紙等の濾材をコルゲート状(波状)に襞折り加工して樹脂製の枠体により保持したものを使用できる。また、フィルタ19として脱臭作用を主目的とした脱臭フィルタを用いる場合は、空気中の悪臭成分を吸着する活性炭等の脱臭材をウレタンフォームのような多孔質フィルタ基材に適宜のバインダーにより担持させ、この脱臭材を担持したフィルタ基材をコルゲート状(波状)に襞折り加工して樹脂製の枠体により保持したものを使用できる。
【0016】
フィルタ19の下側に配置される送風機13は、遠心式多翼ファン(送風ファン)20と、このファン20を回転駆動する電動モータ21とを備えている。送風機13の空気出口部には空調ユニット11の空調ケース22の入口部が接続され、この空調ケース22の内部には、周知のように、空気最上流側に、空気を冷却する冷媒蒸発器(冷却用熱交換器)23が配設され、この冷媒蒸発器23の空気下流側には、空気を加熱する温水式ヒータコア(加熱用熱交換器)24が配設されている。
【0017】
空調ケース22内で、ヒータコア24に隣接してバイパス通路25が形成されており、このバイパス通路25を通過する冷風の風量とヒータコア24を通過する温風の風量とを平板状のエアミックスドア(温度調整手段)26により調整して、車室内への吹出空気温度を調節するようになっている。この温度調整された空気が吹出モード切替ドア27により切替開閉されるフェイス吹出口28、フット吹出口29、図示しないデフロスタ吹出口等から車室内へ吹出すようになっている。
【0018】
次に、空調用電子制御装置(ECU)30は、マイクロコンピュータ等から構成され、送風機ユニット10および空調ユニット11に装備される各種空調機器を予め設定されたプログラムに従って自動制御するものである。
ECU30には周知の各種センサ群31〜35からのセンサ信号、および車室内前方の計器盤部に設置される空調用操作パネル36からの操作信号が入力される。センサ群としては、周知のごとく車室内温度(内気温)TRを検出する内気温センサ31、車室外温度(外気温)TAMを検出する外気温センサ32、車室内への日射量TSを検出する日射センサ33、蒸発器23の吹出空気温度TEを検出する蒸発器温度センサ34、ヒータコア24への温水温度TWを検出する水温センサ35等が設けられる。
【0019】
空調用操作パネル36には、車室内の設定温度TSETの信号を出す温度設定器、風量の設定信号を出す風量設定器、吹出モードの設定信号を出す吹出モード設定器、内外気モードの設定信号を出す内外気設定器等が設けられており、これらの各設定器の操作信号がECU30に入力される。更に、フィルタ19の交換作業時に操作される手動スイッチ37の操作信号がECU30に入力される。この手動スイッチ37はフィルタ19の交換時にタイマのリセット信号を出すリセット手段を構成するもので、オン操作されたときだけ一時的にオン状態となり、その後はオフ状態に自己復帰するタイプのスイッチである。
【0020】
そして、本実施形態では、ECU30の制御出力により第1、第2内外気切替ドア17、18の駆動用モータ38、送風ファン駆動用モータ21、エアミックスドア26の駆動用モータ39、吹出モードドア27の駆動用モータ40の作動を制御するとともに、フィルタ19の交換時期警告用の表示ランプ(警告手段)41の作動を制御するようになっている。
【0021】
図2では、上記した手動スイッチ37および表示ランプ41を空調用操作パネル36から独立して配置する例を示しており、例えば、車両メータ側等に手動スイッチ37および表示ランプ41を配置することができる。もちろん、手動スイッチ37および表示ランプ41を空調用操作パネル36内に配置してもよい。
次に、第1実施形態の作動を図3のフローチャートに基づいて説明する。図3はECU30により実行される制御ルーチンであり、車両への空調装置搭載後、空調装置の最初の起動(具体的には送風機13の起動)により制御ルーチンがスタートし、まず、ステップ100にてタイマFT=0に初期化される。次に、ステップ110にてタイマFTの設定値FTOを初期設定値FTO1(例えば、600hr)に設定する。
【0022】
次に、ステップ120にてタイマFTのカウント時間を加算していく。このタイマ時間の加算は具体的には、空調用送風機13が運転されている間、行って、フィルタ19の使用時間を加算していく。すなわち、空調用送風機13の運転時間をフィルタ19の使用時間として算出する。なお、車両用空調装置の場合、車両エンジンの運転中は空調用送風機13が運転されることが多いとともに、外気導入モードの設定時には、空調用送風機13が停止していても、走行動圧(ラム圧)により外気がフィルタ19を通過するので、車両エンジンの運転時間をフィルタ19の使用時間として算出してもよい。
【0023】
次に、ステップ130にて手動スイッチ37がオンであるか判定する。手動スイッチ37はフィルタ19の交換作業に伴ってオンされるものであるから、フィルタ19が継続使用されている間は手動スイッチ37がオフ状態のままである。従って、フィルタ19の継続使用中はステップ130からステップ140に進み、タイマ時間FTが設定値FTO(最初は初期設定値FTO1=600hr)を越えたか判定する。
【0024】
タイマ時間FTが設定値FTOを越えるまでは、ステップ120に戻ってタイマ時間FTの加算を継続する。そして、タイマ時間FTが設定値FTOを越えると、ステップ140からステップ150に進み、表示ランプ41を点灯させて、フィルタ19の交換を車室内の乗員に警告する。
表示ランプ41の点灯に基づいてフィルタ19を交換して、フィルタ19の交換作業者が手動スイッチ37をオン操作すると、ステップ130からステップ160に進み、手動スイッチ37がオン操作されたときまでのタイマ時間(すなわち、フィルタ交換までの使用時間)FTを次回用設定値FTO2とし、タイマ設定値FTOの更新を行う。
【0025】
このタイマ設定値FTOの更新をより具体的に説明すると、例えば、表示ランプ41の点灯後もフィルタ19の使用を続行し、実際にフィルタ交換をしたまでの使用時間FTが850hrである場合は、タイマ設定値FTOを初期設定値FTO1=600hrから次回用設定値FTO2=850hrに更新する。そして、ステップ170にて、タイマ時間FT=0にリセットする。
【0026】
従って、これ以後、フィルタ19が再度、交換されるまで、ステップ120においてタイマ時間FTの加算を継続して、フィルタ交換までの使用時間を加算していく。そして、タイマ時間(フィルタ使用時間)FTがタイマ設定値FTO(次回用設定値FTO2=850hr)を越えまでは、表示ランプ41が消灯したまである。
【0027】
しかし、空調装置の点検整備等の機会において、フィルタ19の目詰まり状態の高いことが発見され、表示ランプ41の点灯前に、タイマ時間(フィルタ使用時間)FT=800hrにてフィルタ19の交換を行い、手動スイッチ37がオン操作されると、今度は、タイマ設定値FTOを800hr(=次回用設定値FTO3)に更新する。
【0028】
以上のように、フィルタ交換までの使用時間を常に、タイマ設定値の次回用設定値として更新していくから、フィルタ19の目詰まり変動要因に対応した適切な時期にフィルタ交換の警告を出すことができる。
すなわち、フィルタ19の目詰まりは、車両走行状態(市街地か郊外か)、風速等の気候条件、空調装置使用条件(内外気導入モード、風量)等の影響を受けて変動するが、フィルタ19の交換はフィルタ19の目詰まり状況を実際に確認した上で行われるから、フィルタ交換までの使用時間は、個々の車両における上記の種々な目詰まり変動要因を反映した結果を示す時間である。従って、フィルタ使用時間をタイマ設定値の次回用設定値として更新することにより、目詰まり変動要因を考慮した適切な時期に常にフィルタ交換の警告を出すことができる。
【0029】
なお、第1実施形態では、請求項1におけるタイマ手段、設定手段および更新手段をECU30により実行される機能実現手段により構成しており、その具体的対応関係を説明すると、タイマ手段は図3のステップ120により構成され、設定手段は図3のステップ110により構成され、更に、更新手段は図3のステップ160、170により構成される。
【0030】
(第2実施形態)
図4、5は第2実施形態であり、送風機ユニット10と図2の空調ユニット11と同様の空調ユニット(図示せず)とからなる空調装置の他に、空気清浄を専門とする空気清浄器50も車両に装備するようにした例である。
本例の空気清浄器50は図4に例示するように車両後方部に設置されるもので、空気清浄器50の具体的構成は図5に例示するようにケース51内に、車室内空気(内気)を内気吸入口52から吸入する送風機53を設ける。この送風機53は電動モータ54により駆動する。ケース51内で、送風機53の下流側にフィルタ55を配置して、送風機53の送風空気をフィルタ55で清浄化した後に吹出口56から車室内へ吹き出す。
【0031】
送風機ユニット10のフィルタ19として、濾紙等の濾材をコルゲート状(波状)襞折り加工して除塵作用を主に行う圧損の小さい除塵フィルタを用いる。また、空気清浄器50のフィルタ55としては、空気中の悪臭成分を吸着する活性炭等の脱臭材をウレタンフォームのような多孔質フィルタ基材に適宜のバインダーにより担持させた、比較的圧損の大きい脱臭フィルタを用いる。
【0032】
そして、第2実施形態では図4に示すように、送風機ユニット10のフィルタ19の交換時期の警告のために、第1実施形態と同じ手動スイッチ37および表示ランプ41を設けるとともに、空気清浄器50のフィルタ55の交換時期の警告のために、別の手動スイッチ57および表示ランプ58を設けている。この後者のフィルタ55についても、前者のフィルタ19と同様の制御(図3の制御)により交換時期を警告すればよい。
【0033】
(他の実施形態)
▲1▼フィルタ19、55の交換時期警告手段として表示ランプ41、58の代わりに液晶表示パネル等を用いてもよく、その場合、手動スイッチ37、57として、液晶表示パネル等の画面上に設定したタッチパネルスイッチを用いることができる。また、交換時期警告手段としてランプ類の視覚的手段に限らず、音声による聴覚的手段を用いることもできる。
【0034】
▲2▼表示ランプ41、58および手動スイッチ37、57を、フィルタ19、55の交換時期警告のために専用に設けずに、既存の機器を共用することもできる。例えば、既存ランプの点滅によりフィルタ交換時期の警告を行うようにしてもよい。また、既存の複数のスイッチの同時押しによりフィルタ交換時のリセット信号を出すようにしてもよい。
【0035】
▲3▼前述の図3の説明(第1実施形態)では、フィルタ19を交換すると、タイマの初期設定値をキャンセルして、フィルタ交換までの使用時間であるタイマ時間FT自体を次回用設定値FTO2…として更新しているが、本発明はこのような制御だけに限定されるものではなく、フィルタ交換までの使用時間に所定の補正を加えた値を次回用設定値FTO2…として更新してもよい。
【0036】
すなわち、フィルタ交換までの使用時間より所定時間短い時間を次回用設定値FTO2…として更新してもよく、逆に、フィルタ交換までの使用時間より所定時間長い時間を次回用設定値FTO2…として更新してもよい。
▲4▼フィルタ19、55の交換時期の警告を1段階でなく、予備警告と本警告との2段階に分けて行うようしてもよい。例えば、フィルタ使用時間がタイマ設定値の90%に達すると、予備警告を行い、フィルタ使用時間がタイマ設定値を越えると、本警告を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の車両搭載図である。
【図2】第1実施形態の全体システム構成図である。
【図3】第1実施形態のフィルタ交換時期警告の制御を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態の車両搭載図である。
【図5】図4の空気清浄器の概略断面図である。
【符号の説明】
19、55…フィルタ、30…空調用電子制御装置、
41、58…表示ランプ(警告手段)、
37、57…手動スイッチ(リセット手段)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調用等の分野で用いられるフィルタの交換時期警告装置に関するもので、例えば、車両用空調装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、空調用のフィルタは粉塵や臭い成分を物理的に補集しているので、運転時間や使用環境条件により目詰まりが進行し、フィルタの通過風量が減少する。そこで、フィルタの目詰まりによる空調能力の低下を防ぐために、使用者に対して、フィルタの交換を促す交換時期警告装置が従来種々提案されている。
【0003】
例えば、特開平7−81392号公報では、車両用空調装置において、フィルタの通過風量を送風ファン速度と車速とにより推定して、フィルタの交換時期を判定し、警告を出すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、フィルタの通過風量は実際にはフィルタ自身の目詰まり度合いの変化によって変化するので、送風ファン速度と車速とによる推定では通過風量を正確に判定することができない。しかも、フィルタの目詰まり度合いは使用環境条件によっても大きく影響される。例えば、空気汚染の少ない郊外での走行がほとんどである車両と、空気汚染の激しい市街地走行が日常的に繰り返される車両とでは、同一風量であっても、フィルタ目詰まりの進行に大きな差が発生する。
【0005】
そこで、フィルタ通過風量に直接関係する信号を検出するセンサや、フィルタ吸い込み空気の汚染度を検出するセンサを設置して、フィルタ交換時期の判定精度を高めることが考えられるが、このような対策はセンサ設置に伴うコストアップを招き、実用的といえない。
本発明は上記点に鑑み、フィルタ目詰まりに関係する信号検出のためのセンサ類を追加することなく、簡潔な低コストの構成で、フィルタ交換時期の警告を的確に行うことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は次の着眼点に基づいて案出されたものである。すなわち、フィルタの目詰まりは、車両走行状態(市街地か郊外か)や風速等の気候条件といった環境条件、および空調装置使用条件(内外気導入モード、風量)等の影響を受けて変動するが、フィルタの交換はフィルタの目詰まり状況を実際に確認した上で行われるから、フィルタの交換までの使用時間は、個々の車両における上記の種々な目詰まり変動要因を反映した結果を示す時間である言うことができる。
【0007】
そこで、本発明では、上記点に着目して、フィルタ交換までの使用時間をタイマ設定値の次回用設定値とすることにより、目詰まり変動要因を考慮した適切な時期に常にフィルタ交換の警告を出すことができるようにしたものである。
具体的には、請求項1ないし5に記載の発明では、フィルタ(19、55)の使用時間が設定値を越えると警告手段(41、58)を作動させるフィルタ交換時期警告装置において、
フィルタ(19、55)の使用時間を加算するタイマ手段(120)と、
このタイマ手段(120)の初期設定値を設定する設定手段(110)と、
フィルタ(19、55)の交換時にリセット信号を出すリセット手段(37、57)と、
リセット信号が出ると、タイマ手段(120)をリセットするとともに、フィルタ(19、55)の交換までの使用時間に基づいて初期設定値を次回用設定値に更新する更新手段(160、170)とを備え、
フィルタ(19、55)の交換後は、フィルタ(19、55)の使用時間が次回用設定値を越えると警告手段(41、58)を作動させることを特徴としている。
【0008】
これによると、フィルタ交換までの使用時間を常に、タイマ設定値の次回用設定値として更新していくから、予め設定した初期設定値を個々のフィルタの使用時間により実際の目詰まり変動要因を反映した値に更新することができる。その結果、実際のフィルタ環境条件および空調装置使用条件に対応した適切な時期にフィルタ交換の警告を出すことができる。
【0009】
しかも、リセット手段(37、57)を追加するだけでよく、種々なセンサ類を一切追加する必要がなく、極めて簡単な構成ですみ、低コストで実施できるという実用上の利点が大である。
請求項2に記載のように、リセット手段(37、57)はフィルタ(19、55)の交換の際に操作される手動スイッチで構成できる。
【0010】
更新手段(160、170)は、請求項3に記載のように、フィルタ(19、55)の交換までの使用時間自体を次回用設定値としたり、あるいは、請求項4に記載のように、更新手段(160、170)は、フィルタ(19、55)の交換までの使用時間に所定の補正を加えた値を次回用設定値としてもよい。
さらに、請求項5に記載のように、内気と外気を切替導入する内外気切替手段(12)と、この内外気切替手段(12)を通して導入される空気を送風する送風機(13)と、この送風機(13)の送風空気を清浄化するフィルタ(19)と、送風機(13)の送風空気と熱交換する熱交換器(23、24)とを有する車両用空調装置において、本発明によるフィルタ交換時期警告装置を組み合わせることにより、種々に変化する車両環境条件に対応したフィルタ交換時期の警告を的確に行うことができる。
【0011】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1、2は本発明の第1実施形態による車両用空調装置を示すもので、本例の車両用空調装置は、図2に示すように送風機ユニット10と、送風機ユニット10の送風空気を温度調整する空調ユニット11とに大別される。送風機ユニット10は、通常、車室内計器盤の下方部で、助手席側前方に配設され、空調ユニット11は、車室内計器盤の下方部で、車両幅方向の略中央部に配設される。
【0013】
送風機ユニット10は、上部に配置した内外気切替箱12と、内外気切替箱12の下部に配置した送風機13とから構成されている。内外気切替箱12は内気(車室内空気)または外気(車室外空気)を切替導入するためのものである。そのため、内外気切替箱12には車両側の外気導入通路に接続される外気導入口14が上面部に開口している。
【0014】
そして、内外気切替箱12の側面部には内気を導入する第1、第2内気導入口15、16が開口しており、内外気切替箱12内には平板状の第1、第2内外気切替ドア17、18が回動可能に配置され、この両ドア17、18により外気導入口14と第1、第2内気導入口15、16が開閉される。
内外気切替箱12内の下部は上記導入口14〜16からの導入空気が流れる通路を構成し、この下部通路に導入空気を清浄化するフィルタ19が配置されている。ここで、空気の清浄化とは、空気中の塵埃等を除去する除塵作用、および空気中の悪臭成分(例えば、アセトアルデヒドのようなディーゼル排ガス臭気成分)を脱臭する脱臭作用の両方を包含する意味で用いている。
【0015】
フィルタ19として、例えば、除塵作用を主目的とした除塵フィルタを用いる場合は、濾紙等の濾材をコルゲート状(波状)に襞折り加工して樹脂製の枠体により保持したものを使用できる。また、フィルタ19として脱臭作用を主目的とした脱臭フィルタを用いる場合は、空気中の悪臭成分を吸着する活性炭等の脱臭材をウレタンフォームのような多孔質フィルタ基材に適宜のバインダーにより担持させ、この脱臭材を担持したフィルタ基材をコルゲート状(波状)に襞折り加工して樹脂製の枠体により保持したものを使用できる。
【0016】
フィルタ19の下側に配置される送風機13は、遠心式多翼ファン(送風ファン)20と、このファン20を回転駆動する電動モータ21とを備えている。送風機13の空気出口部には空調ユニット11の空調ケース22の入口部が接続され、この空調ケース22の内部には、周知のように、空気最上流側に、空気を冷却する冷媒蒸発器(冷却用熱交換器)23が配設され、この冷媒蒸発器23の空気下流側には、空気を加熱する温水式ヒータコア(加熱用熱交換器)24が配設されている。
【0017】
空調ケース22内で、ヒータコア24に隣接してバイパス通路25が形成されており、このバイパス通路25を通過する冷風の風量とヒータコア24を通過する温風の風量とを平板状のエアミックスドア(温度調整手段)26により調整して、車室内への吹出空気温度を調節するようになっている。この温度調整された空気が吹出モード切替ドア27により切替開閉されるフェイス吹出口28、フット吹出口29、図示しないデフロスタ吹出口等から車室内へ吹出すようになっている。
【0018】
次に、空調用電子制御装置(ECU)30は、マイクロコンピュータ等から構成され、送風機ユニット10および空調ユニット11に装備される各種空調機器を予め設定されたプログラムに従って自動制御するものである。
ECU30には周知の各種センサ群31〜35からのセンサ信号、および車室内前方の計器盤部に設置される空調用操作パネル36からの操作信号が入力される。センサ群としては、周知のごとく車室内温度(内気温)TRを検出する内気温センサ31、車室外温度(外気温)TAMを検出する外気温センサ32、車室内への日射量TSを検出する日射センサ33、蒸発器23の吹出空気温度TEを検出する蒸発器温度センサ34、ヒータコア24への温水温度TWを検出する水温センサ35等が設けられる。
【0019】
空調用操作パネル36には、車室内の設定温度TSETの信号を出す温度設定器、風量の設定信号を出す風量設定器、吹出モードの設定信号を出す吹出モード設定器、内外気モードの設定信号を出す内外気設定器等が設けられており、これらの各設定器の操作信号がECU30に入力される。更に、フィルタ19の交換作業時に操作される手動スイッチ37の操作信号がECU30に入力される。この手動スイッチ37はフィルタ19の交換時にタイマのリセット信号を出すリセット手段を構成するもので、オン操作されたときだけ一時的にオン状態となり、その後はオフ状態に自己復帰するタイプのスイッチである。
【0020】
そして、本実施形態では、ECU30の制御出力により第1、第2内外気切替ドア17、18の駆動用モータ38、送風ファン駆動用モータ21、エアミックスドア26の駆動用モータ39、吹出モードドア27の駆動用モータ40の作動を制御するとともに、フィルタ19の交換時期警告用の表示ランプ(警告手段)41の作動を制御するようになっている。
【0021】
図2では、上記した手動スイッチ37および表示ランプ41を空調用操作パネル36から独立して配置する例を示しており、例えば、車両メータ側等に手動スイッチ37および表示ランプ41を配置することができる。もちろん、手動スイッチ37および表示ランプ41を空調用操作パネル36内に配置してもよい。
次に、第1実施形態の作動を図3のフローチャートに基づいて説明する。図3はECU30により実行される制御ルーチンであり、車両への空調装置搭載後、空調装置の最初の起動(具体的には送風機13の起動)により制御ルーチンがスタートし、まず、ステップ100にてタイマFT=0に初期化される。次に、ステップ110にてタイマFTの設定値FTOを初期設定値FTO1(例えば、600hr)に設定する。
【0022】
次に、ステップ120にてタイマFTのカウント時間を加算していく。このタイマ時間の加算は具体的には、空調用送風機13が運転されている間、行って、フィルタ19の使用時間を加算していく。すなわち、空調用送風機13の運転時間をフィルタ19の使用時間として算出する。なお、車両用空調装置の場合、車両エンジンの運転中は空調用送風機13が運転されることが多いとともに、外気導入モードの設定時には、空調用送風機13が停止していても、走行動圧(ラム圧)により外気がフィルタ19を通過するので、車両エンジンの運転時間をフィルタ19の使用時間として算出してもよい。
【0023】
次に、ステップ130にて手動スイッチ37がオンであるか判定する。手動スイッチ37はフィルタ19の交換作業に伴ってオンされるものであるから、フィルタ19が継続使用されている間は手動スイッチ37がオフ状態のままである。従って、フィルタ19の継続使用中はステップ130からステップ140に進み、タイマ時間FTが設定値FTO(最初は初期設定値FTO1=600hr)を越えたか判定する。
【0024】
タイマ時間FTが設定値FTOを越えるまでは、ステップ120に戻ってタイマ時間FTの加算を継続する。そして、タイマ時間FTが設定値FTOを越えると、ステップ140からステップ150に進み、表示ランプ41を点灯させて、フィルタ19の交換を車室内の乗員に警告する。
表示ランプ41の点灯に基づいてフィルタ19を交換して、フィルタ19の交換作業者が手動スイッチ37をオン操作すると、ステップ130からステップ160に進み、手動スイッチ37がオン操作されたときまでのタイマ時間(すなわち、フィルタ交換までの使用時間)FTを次回用設定値FTO2とし、タイマ設定値FTOの更新を行う。
【0025】
このタイマ設定値FTOの更新をより具体的に説明すると、例えば、表示ランプ41の点灯後もフィルタ19の使用を続行し、実際にフィルタ交換をしたまでの使用時間FTが850hrである場合は、タイマ設定値FTOを初期設定値FTO1=600hrから次回用設定値FTO2=850hrに更新する。そして、ステップ170にて、タイマ時間FT=0にリセットする。
【0026】
従って、これ以後、フィルタ19が再度、交換されるまで、ステップ120においてタイマ時間FTの加算を継続して、フィルタ交換までの使用時間を加算していく。そして、タイマ時間(フィルタ使用時間)FTがタイマ設定値FTO(次回用設定値FTO2=850hr)を越えまでは、表示ランプ41が消灯したまである。
【0027】
しかし、空調装置の点検整備等の機会において、フィルタ19の目詰まり状態の高いことが発見され、表示ランプ41の点灯前に、タイマ時間(フィルタ使用時間)FT=800hrにてフィルタ19の交換を行い、手動スイッチ37がオン操作されると、今度は、タイマ設定値FTOを800hr(=次回用設定値FTO3)に更新する。
【0028】
以上のように、フィルタ交換までの使用時間を常に、タイマ設定値の次回用設定値として更新していくから、フィルタ19の目詰まり変動要因に対応した適切な時期にフィルタ交換の警告を出すことができる。
すなわち、フィルタ19の目詰まりは、車両走行状態(市街地か郊外か)、風速等の気候条件、空調装置使用条件(内外気導入モード、風量)等の影響を受けて変動するが、フィルタ19の交換はフィルタ19の目詰まり状況を実際に確認した上で行われるから、フィルタ交換までの使用時間は、個々の車両における上記の種々な目詰まり変動要因を反映した結果を示す時間である。従って、フィルタ使用時間をタイマ設定値の次回用設定値として更新することにより、目詰まり変動要因を考慮した適切な時期に常にフィルタ交換の警告を出すことができる。
【0029】
なお、第1実施形態では、請求項1におけるタイマ手段、設定手段および更新手段をECU30により実行される機能実現手段により構成しており、その具体的対応関係を説明すると、タイマ手段は図3のステップ120により構成され、設定手段は図3のステップ110により構成され、更に、更新手段は図3のステップ160、170により構成される。
【0030】
(第2実施形態)
図4、5は第2実施形態であり、送風機ユニット10と図2の空調ユニット11と同様の空調ユニット(図示せず)とからなる空調装置の他に、空気清浄を専門とする空気清浄器50も車両に装備するようにした例である。
本例の空気清浄器50は図4に例示するように車両後方部に設置されるもので、空気清浄器50の具体的構成は図5に例示するようにケース51内に、車室内空気(内気)を内気吸入口52から吸入する送風機53を設ける。この送風機53は電動モータ54により駆動する。ケース51内で、送風機53の下流側にフィルタ55を配置して、送風機53の送風空気をフィルタ55で清浄化した後に吹出口56から車室内へ吹き出す。
【0031】
送風機ユニット10のフィルタ19として、濾紙等の濾材をコルゲート状(波状)襞折り加工して除塵作用を主に行う圧損の小さい除塵フィルタを用いる。また、空気清浄器50のフィルタ55としては、空気中の悪臭成分を吸着する活性炭等の脱臭材をウレタンフォームのような多孔質フィルタ基材に適宜のバインダーにより担持させた、比較的圧損の大きい脱臭フィルタを用いる。
【0032】
そして、第2実施形態では図4に示すように、送風機ユニット10のフィルタ19の交換時期の警告のために、第1実施形態と同じ手動スイッチ37および表示ランプ41を設けるとともに、空気清浄器50のフィルタ55の交換時期の警告のために、別の手動スイッチ57および表示ランプ58を設けている。この後者のフィルタ55についても、前者のフィルタ19と同様の制御(図3の制御)により交換時期を警告すればよい。
【0033】
(他の実施形態)
▲1▼フィルタ19、55の交換時期警告手段として表示ランプ41、58の代わりに液晶表示パネル等を用いてもよく、その場合、手動スイッチ37、57として、液晶表示パネル等の画面上に設定したタッチパネルスイッチを用いることができる。また、交換時期警告手段としてランプ類の視覚的手段に限らず、音声による聴覚的手段を用いることもできる。
【0034】
▲2▼表示ランプ41、58および手動スイッチ37、57を、フィルタ19、55の交換時期警告のために専用に設けずに、既存の機器を共用することもできる。例えば、既存ランプの点滅によりフィルタ交換時期の警告を行うようにしてもよい。また、既存の複数のスイッチの同時押しによりフィルタ交換時のリセット信号を出すようにしてもよい。
【0035】
▲3▼前述の図3の説明(第1実施形態)では、フィルタ19を交換すると、タイマの初期設定値をキャンセルして、フィルタ交換までの使用時間であるタイマ時間FT自体を次回用設定値FTO2…として更新しているが、本発明はこのような制御だけに限定されるものではなく、フィルタ交換までの使用時間に所定の補正を加えた値を次回用設定値FTO2…として更新してもよい。
【0036】
すなわち、フィルタ交換までの使用時間より所定時間短い時間を次回用設定値FTO2…として更新してもよく、逆に、フィルタ交換までの使用時間より所定時間長い時間を次回用設定値FTO2…として更新してもよい。
▲4▼フィルタ19、55の交換時期の警告を1段階でなく、予備警告と本警告との2段階に分けて行うようしてもよい。例えば、フィルタ使用時間がタイマ設定値の90%に達すると、予備警告を行い、フィルタ使用時間がタイマ設定値を越えると、本警告を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の車両搭載図である。
【図2】第1実施形態の全体システム構成図である。
【図3】第1実施形態のフィルタ交換時期警告の制御を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態の車両搭載図である。
【図5】図4の空気清浄器の概略断面図である。
【符号の説明】
19、55…フィルタ、30…空調用電子制御装置、
41、58…表示ランプ(警告手段)、
37、57…手動スイッチ(リセット手段)。
Claims (5)
- 送風空気を清浄化するフィルタ(19、55)と、このフィルタ(19、55)の交換時期を警告する警告手段(41、58)とを備え、前記フィルタ(19、55)の使用時間が設定値を越えると前記警告手段(41、58)を作動させるフィルタ交換時期警告装置であって、
前記フィルタ(19、55)の使用時間を加算するタイマ手段(120)と、このタイマ手段(120)の初期設定値を設定する設定手段(110)と、
前記フィルタ(19、55)の交換時にリセット信号を出すリセット手段(37、57)と、
前記リセット信号が出ると、前記タイマ手段(120)をリセットするとともに、前記フィルタ(19、55)の交換までの使用時間に基づいて前記初期設定値を次回用設定値に更新する更新手段(160、170)とを備え、
前記フィルタ(19、55)の交換後は、前記フィルタ(19、55)の使用時間が前記次回用設定値を越えると前記警告手段(41、58)を作動させることを特徴とするフィルタ交換時期警告装置。 - 前記リセット手段(37、57)は前記フィルタ(19、55)の交換の際に操作される手動スイッチであることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ交換時期警告装置。
- 前記更新手段(160、170)は、前記フィルタ(19、55)の交換までの使用時間自体を前記次回用設定値とすることを特徴とする請求項1または2に記載のフィルタ交換時期警告装置。
- 前記更新手段(160、170)は、前記フィルタ(19、55)の交換までの使用時間に所定の補正を加えた値を前記次回用設定値とすることを特徴とする請求項1または2に記載のフィルタ交換時期警告装置。
- 内気と外気を切替導入する内外気切替手段(12)と、この内外気切替手段(12)を通して導入される空気を送風する送風機(13)と、この送風機(13)の送風空気を清浄化するフィルタ(19)と、前記送風機(13)の送風空気と熱交換する熱交換器(23、24)とを有する車両用空調装置において、
前記フィルタ(19)の交換時期を警告する装置を、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のフィルタ交換時期警告装置により構成したことを特徴とする車両用空調装置。
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