JP3857598B2 - データ転送方法およびそのデータ転送方法を利用するデバイス制御モジュール,画像形成装置 - Google Patents
データ転送方法およびそのデータ転送方法を利用するデバイス制御モジュール,画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3857598B2 JP3857598B2 JP2002048517A JP2002048517A JP3857598B2 JP 3857598 B2 JP3857598 B2 JP 3857598B2 JP 2002048517 A JP2002048517 A JP 2002048517A JP 2002048517 A JP2002048517 A JP 2002048517A JP 3857598 B2 JP3857598 B2 JP 3857598B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- memory
- packet
- stored
- data
- monitoring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
- Small-Scale Networks (AREA)
- Communication Control (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ転送方法およびそのデータ転送方法を利用するデバイス制御モジュール,画像形成装置に係り、特に最大パケットサイズ以下に分割されたパケットのデータ転送方法およびそのデータ転送方法を利用するデバイス制御モジュール,画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタ,コピー,ファクシミリおよびスキャナなどの各装置の機能を1つの筐体内に収納した画像形成装置(以下、融合機という)が知られるようになった。この融合機は、1つの筐体内に表示部,印刷部および撮像部などを設けると共に、プリンタ,コピー,ファクシミリおよびスキャナにそれぞれ対応する4種類のソフトウェアを設け、そのソフトウェアを切り替えることより、プリンタ,コピー,ファクシミリおよびスキャナとして動作させるものである。
【0003】
このような融合機は、例えばUSB(Universal Serial Bus)を介して接続されたコンピュータからパケットを受信して画像形成に関する処理を行う。USBの転送方法には、バルクアウト転送,バルクイン転送,コントロール転送,アイソクロナス転送,インタラプト転送などがある。
【0004】
USBのバルクアウト転送は、ホストとしてのコンピュータから周辺機器としての融合機に転送するデータを最大パケットサイズに分割して転送する。図9は、USBのバルクアウト転送について説明する一例の図を示す。図9(A)は、フルスピードモードのバルクアウト転送の例である。図9(B)は、ハイスピードモードのバルクアウト転送の例である。
【0005】
USBのバルクアウト転送では、コンピュータから融合機に転送されるデータが最大パケットサイズ(64バイト,512バイト)のパケットに分割されて転送される。したがって、コンピュータから融合機に転送されるデータが最大パケットサイズの整数倍であれば、最後のパケットは最大パケットサイズのパケットとなる。また、コンピュータから融合機に転送されるデータが最大パケットサイズの整数倍以外であれば、最後のパケットは最大パケットサイズ未満のショートパケットとなる。
【0006】
融合機は、受信したパケットをメモリ上のブロックと呼ばれる領域(以下、単にブロックという)に順次格納していく。そして、融合機は1つのブロックを満たすデータを受信したとき又はショートパケットを受信したときに割り込みを発生し、メモリ上のディスクリプタ(Descriptor)と呼ばれる領域(以下、単にディスクリプタという)に受信したデータの情報を書き戻すことにより、受信したデータへのソフトウェアによるアクセスを可能としていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、受信側の融合機は1つのブロックを満たすデータを受信したとき又はショートパケットを受信したときに割り込みを発生する。したがって、融合機は1つのブロックを満たしていない状態で最大パケットサイズのパケットを最後に受信してもデータの最後を識別できず、割り込みを発生しない。この結果、融合機は1つのブロックを満たしていない状態で最大パケットサイズのパケットを最後に受信してもディスクリプタに受信したデータの情報を書き戻すことができず、受信したデータへのソフトウェアによるアクセスができないという問題があった。
【0008】
そこで、送信側のコンピュータは最後のパケットが最大パケットサイズであるときに0バイトのNULLパケットを続けて転送することでデータの最後を融合機に識別させる必要があったが、NULLパケットを転送しないものもあり問題であった。
【0009】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、送信側から受信側に転送されるデータの最後を受信側で正確かつ迅速に識別することができるパケットのデータ転送方法およびそのデータ転送方法を利用するデバイス制御モジュール,画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、最大パケットサイズ以下に分割されたパケットを外部のコンピュータから受信してメモリに格納し、前記メモリに格納されたパケットが所定のデータ量となったとき又は前記メモリに最大パケットサイズ未満のパケットが格納されたときに前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とする画像形成装置のデータ転送方法であって、前記メモリに格納されるパケットを監視する監視段階と、前記監視の結果、前記メモリへのパケットの格納が所定時間無かったら前記メモリへのデータの格納が完了したと判定し、前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とするアクセス段階とを有し、前記監視段階は、前記メモリにパケットが格納されているかを第1の監視時間ごとに監視する第1の監視段階と、前記監視の結果、前記メモリにパケットが格納されていれば前記第1の監視時間より短い第2の監視時間ごとに前記メモリへのパケットの格納を監視する第2の監視段階とを有することを特徴とする。
【0011】
このようなデータ転送方法では、メモリに格納されるパケットを監視し、そのメモリへのパケットの格納が所定時間無かったときにメモリへの格納が終了したと判定する。したがって、転送されるデータが最大パケットサイズの整数倍であって、最後のパケットが最大パケットサイズであってもデータの最後を正確に識別できる。
【0013】
また、このようなデータ転送方法では、メモリにパケットが格納されていることを確認したあと、第1の監視時間より短い第2の監視時間ごとにメモリへのパケットの格納を監視することにより、最後のパケットが最大パケットサイズであってもデータの最後を迅速に識別できる。
【0014】
また、請求項2にかかる発明は、前記第1の監視段階が、前記画像形成装置のパケット入力手段に設けられたレジスタから前記メモリに格納されたパケットのデータ量を取得し、取得したデータ量に応じて前記メモリにパケットが格納されているかを第1の監視時間ごとに監視し、前記第2の監視段階が、前記第2の監視時間ごとに前記レジスタから前記メモリに格納されたパケットのデータ量を取得し、取得したデータ量の変化に応じて前記メモリへのパケットの格納を監視することを特徴とする。
【0015】
このようなデータ転送方法では、メモリに格納されたパケットのデータ量をパケット入力手段に設けられたレジスタから取得できるので、取得したデータ量の変化に応じてメモリへのパケットの格納を監視できる。
【0016】
また、請求項3にかかる発明は、前記アクセス段階が、前記メモリへのパケットの格納が所定時間無かったら前記メモリへのデータの格納が完了したと判定する判定段階と、前記判定の結果、前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とするためのパケット情報を前記メモリに格納する格納段階とを有することを特徴とする。
【0017】
このようなデータ転送方法では、メモリへのパケットの格納が所定時間無かったらメモリへのデータの格納が完了したと判定して、メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とすることができる。
【0018】
また、請求項4にかかる発明は、前記パケット入力手段が、デバイス制御素子およびインターフェース制御素子を有することを特徴とする。
【0019】
このようなデータ転送方法では、パケット入力手段をデバイス制御素子とインターフェース制御素子とで構成することができる。
【0020】
また、請求項5にかかる発明は、前記デバイス制御素子がUSBのデバイス制御素子であり、前記インターフェース制御素子がUSBとPCIバスとのインターフェース制御素子であることを特徴とする。
【0021】
このようなデータ転送方法では、デバイス制御素子をUSBのデバイス制御素子で構成し、インターフェース制御素子をUSBとPCIバスとのインターフェース制御素子で構成することができる。
【0022】
また、請求項6にかかる発明は、前記パケット情報が、前記データが格納されているメモリ上のアドレスと、前記メモリに格納されているデータのデータ量とを有することを特徴とする。
【0023】
このようなデータ転送方法では、データが格納されているメモリ上のアドレスとメモリに格納されているデータのデータ量とでパケット情報を構成することができる。
【0030】
また、上記課題を解決するため、請求項7にかかる発明は、最大パケットサイズ以下に分割されたパケットを外部のコンピュータから受信してメモリに格納し、前記メモリに格納されたパケットが所定のデータ量となったとき又は前記メモリに最大パケットサイズ未満のパケットが格納されたときに前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とする画像形成装置のデバイス制御モジュールであって、前記メモリに格納されるパケットを監視する監視手段と、前記監視の結果、前記メモリへのパケットの格納が所定時間無かったら前記メモリへのデータの格納が完了したと判定し、前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とするアクセス手段とを有し、前記監視手段は、前記メモリにパケットが格納されているかを第1の監視時間ごとに監視する第1の監視手段と、前記監視の結果、前記メモリにパケットが格納されていれば前記第1の監視時間より短い第2の監視時間ごとに前記メモリへのパケットの格納を監視する第2の監視手段とを有することを特徴とする。
【0031】
このようなデバイス制御モジュールでは、メモリに格納されるパケットを監視し、そのメモリへのパケットの格納が所定時間無かったときにメモリへの格納が終了したと判定する。したがって、転送されるデータが最大パケットサイズの整数倍であって、最後のパケットが最大パケットサイズであってもデータの最後を正確に識別できる。
【0033】
また、このようなデバイス制御モジュールでは、メモリにパケットが格納されていることを確認したあと、第1の監視時間より短い第2の監視時間ごとにメモリへのパケットの格納を監視することにより、最後のパケットが最大パケットサイズであってもデータの最後を迅速に識別できる。
【0034】
また、請求項8にかかる発明は、前記第1の監視手段が、前記画像形成装置のパケット入力手段に設けられたレジスタから前記メモリに格納されたパケットのデータ量を取得し、取得したデータ量に応じて前記メモリにパケットが格納されているかを第1の監視時間ごとに監視し、前記第2の監視手段は、前記第2の監視時間ごとに前記レジスタから前記メモリに格納されたパケットのデータ量を取得し、取得したデータ量の変化に応じて前記メモリへのパケットの格納を監視することを特徴とする。
【0035】
このようなデバイス制御モジュールでは、メモリに格納されたパケットのデータ量をパケット入力手段に設けられたレジスタから取得できるので、取得したデータ量の変化に応じてメモリへのパケットの格納を監視できる。
【0036】
また、請求項9にかかる発明は、前記アクセス手段が、前記メモリへのパケットの格納が所定時間無かったら前記メモリへのデータの格納が完了したと判定する判定手段と、前記判定の結果、前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とするためのパケット情報を前記メモリに格納する格納手段とを有することを特徴とする。
【0037】
このようなデバイス制御モジュールでは、アクセス手段を判定手段と格納手段とで構成することができる。
【0038】
また、請求項10にかかる発明は、前記デバイス制御モジュールが、USBのデバイスドライバであることを特徴とする。
【0039】
このようなデバイス制御モジュールでは、デバイス制御モジュールをUSBのデバイスドライバで構成することができる。
【0040】
また、上記課題を解決するため、請求項11にかかる発明は、プリンタ部またはスキャナ部の少なくとも一方を含む画像処理ハードウェアと、前記画像処理ハードウェアを利用して画像処理を行う1つ以上の画像処理アプリケーションと、オペレーティングシステムと、前記オペレーティングシステム上で動作し、前記1つ以上の画像処理アプリケーションからアクセスされて共通に利用されるプログラムとを有する画像形成装置であって、外部のコンピュータから受信した最大パケットサイズ以下に分割されたパケットを格納するメモリと、前記メモリに格納されるパケットを監視し、前記メモリに格納されたパケットが所定のデータ量となったとき,前記メモリに最大パケットサイズ未満のパケットが格納されたとき又は前記メモリへのパケットの格納が所定時間無かったときに前記メモリへのデータの格納が完了したと判定し、前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とするデバイス制御モジュールとを有し、前記デバイス制御モジュールは、前記メモリにパケットが格納されているかを第1の監視時間ごとに監視し、前記メモリにパケットが格納されていれば前記第1の監視時間より短い第2の監視時間ごとに前記メモリへのパケットの格納を監視することを特徴とする。
【0041】
このような画像形成装置では、メモリに格納されるパケットを監視し、そのメモリへのパケットの格納が所定時間無かったときにメモリへの格納が終了したと判定する。したがって、転送されるデータが最大パケットサイズの整数倍であって、最後のパケットが最大パケットサイズであってもデータの最後を正確に識別できる。
また、このような画像形成装置では、メモリにパケットが格納されていることを確認したあと、第1の監視時間より短い第2の監視時間ごとにメモリへのパケットの格納を監視することにより、最後のパケットが最大パケットサイズであってもデータの最後を迅速に識別できる。
【0042】
また、請求項12にかかる発明は、外部のコンピュータから受信したパケットをメモリに転送すると共に、前記メモリに転送したパケットのデータ量を記憶する転送手段を更に有することを特徴とする。
【0043】
このような画像形成装置では、メモリに転送されたパケットのデータ量を記憶しておくことができるので、記憶したデータ量の変化に応じてメモリへのパケットの転送を監視できる。
【0044】
また、請求項13にかかる発明は、前記転送手段が、DMA転送を制御する転送制御部と、前記メモリに転送したパケットのデータ量を記憶するレジスタとを有することを特徴とする。
【0045】
このような画像形成装置では、転送手段を転送制御部とレジスタとで構成することができる。
【0048】
また、請求項14にかかる発明は、前記デバイス制御モジュールが、前記メモリに格納されたパケットのデータ量を前記レジスタから取得し、取得したデータ量に応じて前記メモリにパケットが格納されているかを第1の監視時間ごとに監視し、前記メモリにパケットが格納されていれば、前記第2の監視時間ごとに前記メモリに格納されたパケットのデータ量を前記レジスタから取得し、取得したデータ量の変化に応じて前記メモリへのパケットの格納を監視することを特徴とする。
【0049】
このような画像形成装置では、メモリに転送されたパケットのデータ量をレジスタから取得できるので、取得したデータ量の変化に応じてメモリへのパケットの転送を監視できる。
【0050】
また、請求項15にかかる発明は、前記デバイス制御モジュールが、前記メモリへのパケットの格納が所定時間無かったら前記メモリへのデータの格納が完了したと判定し、前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とするためのパケット情報を前記メモリに格納することを特徴とする。
【0051】
このような画像形成装置では、メモリへのパケットの格納が所定時間無かったらメモリへのデータの格納が完了したと判定して、メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とすることができる。
【0052】
また、請求項16にかかる発明は、前記パケット情報が、前記データが格納されているメモリ上のアドレスと、前記メモリに格納されているデータのデータ量とを有することを特徴とする。
【0053】
このような画像形成装置では、データが格納されているメモリ上のアドレスとメモリに格納されているデータのデータ量とでパケット情報を構成することができる。
【0054】
また、請求項17にかかる発明は、前記デバイス制御モジュールが、USBのデバイスドライバであることを特徴とする。
【0055】
このような画像形成装置では、デバイス制御モジュールをUSBのデバイスドライバで構成することができる。
【0056】
また、請求項18にかかる発明は、前記デバイス制御モジュールが、処理内容が記述された関数を呼び出して前記処理を行うことを特徴とする。
【0057】
このような画像形成装置では、デバイス制御モジュールが関数を呼び出して処理を行うことができる。
【0058】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0059】
図1は、本発明による融合機の一実施例の構成図を示す。融合機1は、白黒ラインプリンタ11と,カラーラインプリンタ12と,スキャナやファクシミリなどのハードウェアリソース13と,ソフトウェア群20と,融合機起動部50とを有するように構成される。また、ソフトウェア群20はアプリケーション30とプラットフォーム40とを有するように構成される。
【0060】
プラットフォーム40は、アプリケーション30からの処理要求を解釈してハードウェア資源の獲得要求を発生するコントロールサービスと、1つ以上のハードウェア資源の管理を行ってコントロールサービスからの獲得要求を調停するシステムリソースマネージャ(以下、SRMという)43と、オペレーティングシステム(以下、OSという)41とを有するように構成されている。
【0061】
コントロールサービスは、システムコントロールサービス(以下、SCSという)42,エンジンコントロールサービス(以下、ECSという)44,メモリコントロールサービス(以下、MCSという)45,オペレーションパネルコントロールサービス(以下、OCSという)46,ファックスコントロールサービス(以下、FCSという)47,ネットワークコントロールサービス(以下、NCSという)48など一つ以上のサービスモジュールを有するように構成されている。
【0062】
なお、プラットフォーム40は予め定義されている関数によりアプリケーション30からの処理要求を受信可能とするアプリケーションプログラムインターフェース(以下、APIという)を有するように構成されている。
【0063】
OS41は、ユニックス(UNIX(登録商標))などのオペレーティングシステムであって、プラットフォーム40およびアプリケーション30の各ソフトウェアをプロセスとして並列実行する。
【0064】
SRM43のプロセスは、SCS42と共にシステムの制御およびリソースの管理を行うものである。例えばSRM43のプロセスは、スキャナ部やプリンタ部などのエンジン,メモリ,ハードディスク装置(HDD)ファイル,ホストI/O(セントロインターフェース,ネットワークインターフェース,IEEE1394インターフェース,RS232Cインターフェースなど)のハードウェア資源を利用する上位層からの要求に従って調停を行い、実行制御する。
【0065】
具体的に、SRM43は要求されたハードウェア資源が利用可能であるか(他の要求により利用されていないかどうか)を判定し、利用可能であれば要求されたハードウェア資源が利用可能である旨を上位層に通知する。また、SRM43は上位層からの要求に対してハードウェア資源の利用スケジューリングを行い、例えばプリンタエンジンによる紙搬送と作像動作,メモリ確保,ファイル生成などの要求内容を直接実施している。
【0066】
SCS42のプロセスは、アプリケーション管理,操作部制御,システム画面表示,LED表示,リソース管理,割り込みアプリケーション制御を行う。ECS44のプロセスは、白黒ラインプリンタ11,カラーラインプリンタ12,ハードウェアリソース13のエンジンの制御を行う。
【0067】
MCS45のプロセスは、画像メモリの取得および解放,ハードディスク装置(HDD)の利用,画像データの圧縮および伸張などを行う。OCS46のプロセスは、オペレータと本体制御との間の情報伝達手段となるオペレーションパネルの制御を行う。
【0068】
FCS47のプロセスは、システムコントローラの各アプリケーション層からPSTNまたはISDN網を利用したファクシミリ送受信,BKM(バックアップSRAM)で管理されている各種ファクシミリデータの登録/引用,ファクシミリ読み取り,ファクシミリ受信印刷,融合送受信を行うためのアプリケーションを提供する。
【0069】
NCS48のプロセスは、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対し、共通に利用できるサービスを提供するものであり、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分けたり、アプリケーションからのデータをネットワーク側に送信する際の仲介を行う。
【0070】
また、アプリケーション30は、プリンタ,コピー,ファクシミリ,スキャナなどの画像形成処理にかかるユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行うものである。アプリケーション30は、ページ記述言語(PDL,PCL)およびポストスクリプト(PS)を有するプリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ31と,コピー用アプリケーションであるコピーアプリ32と,ファクシミリ用アプリケーションであるファックスアプリ33と,スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ34と,ネットワークファイル用アプリケーションであるネットファイルアプリ35と,工程検査用アプリケーションである工程検査アプリ36とを有している。
【0071】
融合機起動部50は、融合機1の電源投入時に最初に実行され、アプリケーション30やプラットフォーム40を起動するものである。例えば融合機起動部50は、コントロールサービスやアプリケーションのプログラムをフラッシュメモリから読み出し、読み出した各プログラムをSRAMまたはSDRAM上に確保したメモリ領域に転送して起動するものである。
【0072】
図2は、本発明による融合機の一実施例のハードウェア構成図を示す。図2の融合機1は、コントローラボード60と,オペレーションパネル70と,ファックスコントロールユニット(以下、FCUという)80と,USBデバイス90と,IEEE1394デバイス100と,エンジン部110とを有するように構成される。
【0073】
オペレーションパネル70は、コントローラボード60のASIC62に直接接続されている。また、FCU80,USBデバイス90,IEEE1394デバイス100およびエンジン部110は、コントローラボード60のASIC62にPCIバス(Peripheral Component Interconnect bus)などで接続されている。
【0074】
また、コントローラボード60は、CPU61と,ASIC62と,SRAM(Static RAM)63と,SDRAM(Synchronous DRAM)64と,フラッシュメモリ65と,HDD66とを有するように構成される。コントローラボード60は、CPU61,SRAM63,SDRAM64,フラッシュメモリ65,HDD66などをASIC62に接続するように構成されている。
【0075】
CPU61は、融合機1の全体制御を行うものである。CPU61は、OS41上でプラットフォーム40を形成するSCS42,SRM43,ECS44,MCS45,OCS46,FCS47およびNCS48をそれぞれプロセスとして起動して実行させると共に、アプリケーション30を形成するプリンタアプリ31,コピーアプリ32,ファックスアプリ33,スキャナアプリ34,ネットファイルアプリ35および工程検査アプリ36を起動して実行させる。
【0076】
ASIC62は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのICである。SRAM63およびSDRAM64は、本発明におけるメモリを構成する。SRAM63およびSDRAM64の物理メモリ領域には、カーネルやプロセスなどの仮想メモリ領域がマッピングされる。
【0077】
フラッシュメモリ65は、アプリケーション30またはプラットフォーム40を構成する各アプリやコントロールサービス,SRM43などの各プログラムが格納されている。HDD66は、画像データの蓄積,プログラムの蓄積,フォントデータの蓄積,フォームの蓄積を行うためのストレージである。オペレーションパネル70はオペレータからの入力操作を受け付けると共に、オペレータに向けた表示を行う操作部である。
【0078】
このような融合機1は、例えばUSBを介して接続されたホストとしてのコンピュータからデータを受信して画像形成に関する処理を行う。以下、USBを介して接続されたコンピュータから融合機1にデータが転送される例について説明する。コンピュータから融合機1へのデータ転送では、例えばUSBのバルクアウト転送が利用される。USBのバルクアウト転送は、トークンフェーズ,データフェーズおよびハンドシェイクフェーズの繰り返しによりパケットに分割したデータを転送するものである。
【0079】
ここで、USBのバルクアウト転送によりパケットを受信したときの融合機1の処理について図3を参照しつつ説明する。図3は、データ受信処理の一例について説明するための図を示す。
【0080】
USBデバイス制御部91は、最大パケットサイズに分割されたパケットを受信し、受信したパケットをUSB−PCIインターフェース制御部92のシリアルインターフェースエンジン93に送信する。シリアルインターフェースエンジン93は、受信したパケットを受信バッファ94に格納する。
【0081】
なお、USBを介して接続されたコンピュータにデータを送信する場合、シリアルインターフェースエンジン93は送信バッファ95に格納されたパケットを受信してコンピュータに送信する。
【0082】
PCIインターフェース96の内部に設けられたダイレクトメモリアクセスコントローラ(以下、DMACという)97は、受信バッファ94に格納されたパケットを受信し、受信したパケットをPCIバスおよびASIC62を介してSDRAM64上の1つ以上のブロック120に格納する。また、PCIインターフェース96の内部に設けられた転送データカウントレジスタ98は、PCIインターフェース96を介してPCIバスに転送されたパケットのデータ量をカウントする。
【0083】
例えば転送データカウントレジスタ98は、PCIインターフェース96を介してPCIバスに転送されたパケットのデータ量を、パケットがPCIバスに転送される度に更新する。1つのブロック120を満たすデータを受信したとき又はショートパケットを受信したとき割り込みが発生し、カーネル内部のUSBデバイスドライバはSDRAM64上の1つ以上のディスクリプタ121に、受信したデータの情報を書き戻す。受信したデータの情報は、例えば1つのブロック120に格納されているデータのデータ量と、そのデータが格納されているアドレスとを含んでいる。なお、ブロック120とディスクリプタ121とは一対一に対応している。
【0084】
ディスクリプタ121に受信したデータの情報が書き戻されると、ブロック120に格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスが可能となる。ディスクリプタ121に受信したデータの情報が書き戻されるとき、転送データカウントレジスタ98のカウントがクリアされる。つまり、転送データカウントレジスタ98は、1つのブロックに格納されたデータのデータ量をカウントするものである。
【0085】
一方、図4に表すように、コンピュータから融合機1に転送されるデータが最大パケットサイズの整数倍であれば、最後のパケットは最大パケットサイズのパケットとなる。図4は、最大パケットサイズのパケットを最後に受信する例について説明する図を示す。
【0086】
例えばUSBのバルクアウト転送を利用してコンピュータから融合機1に640バイトのデータを転送する場合、コンピュータは640バイトのデータを最大パケットサイズの64バイトごとに分割し、10個のパケットを生成する。この場合、コンピュータから融合機1に転送されるデータが最大パケットサイズ64バイトの整数倍となり、最後のパケットは最大パケットサイズ(64バイト)のパケットとなる。生成されたパケットは、1パケットずつコンピュータから融合機1へ転送される。
【0087】
融合機1は受信したパケットをSDRAM64の1つのブロック120に順次格納していく。ここでは、ブロック120が4kバイトの領域を有するものとして説明する。ところで、割り込みは1つのブロック120を満たすデータを受信したとき又はショートパケットを受信したときに割り込みが発生する。
【0088】
言い替えれば、1つのブロック120を満たしていない状態で最大パケットサイズのパケットを最後に受信しても割り込みが発生しない。図4の場合、1つのブロック120を満たしていない状態で最後に最大パケットサイズのパケットを受信しているために割り込みが発生せず、データの最後が識別できない。
【0089】
そこで、本発明による融合機1では、カーネル内部のUSBデバイスドライバが図5のような処理を行うことで、1つのブロック120を満たしていない状態で最後に最大パケットサイズのパケットを受信してもデータの最後を識別できるようにする。
【0090】
図5は、バルクアウト転送におけるタイムアウト処理の一例のフローチャートを示す。図5中、ステップS10では、USBデバイスドライバが監視時間間隔とタイムアウト時間とを初期化する。例えば監視時間間隔が100ms,タイムアウト時間が500msに設定される。また、ステップS10の処理は融合機1の起動時に行われる。
【0091】
ステップS10に続いてステップS11に進み、USBデバイスドライバはタイマを起動する。ステップS11に続いてステップS12に進み、USBデバイスドライバはステップS11で起動したタイマを参照して監視時間になったか否かを判定する。
【0092】
監視時間になっていないと判定すると(S12においてNO)、USBデバイスドライバはステップS12の処理を繰り返す。一方、監視時間になっていると判定すると(S12においてYES)、USBデバイスドライバはステップS13に進み、監視対象として転送データカウントレジスタ98のカウント値を読み出す。即ち、USBデバイスドライバはPCIインターフェース96を介してPCIバスに転送されたパケットのデータ量を読み出している。
【0093】
ステップS13に続いてステップS14に進み、USBデバイスドライバは監視対象として転送データカウントレジスタ98のカウント値に変化があったか否かを判定する。即ち、USBデバイスドライバは1つのブロック120へのパケットの転送が開始されたか否かを判定している。
【0094】
転送データカウントレジスタ98のカウント値に変化がないと判定すると(S14においてNO)、USBデバイスドライバはステップS12に進み、ステップS12〜S14の処理を繰り返す。一方、転送データカウントレジスタ98のカウント値に変化があると判定すると(S14においてYES)、USBデバイスドライバはステップS15に進む。
【0095】
ステップS15では、USBデバイスドライバが監視時間間隔とタイムアウト時間とを再設定する。ステップS15で設定される監視時間間隔は、ステップS10で設定された監視時間より短いものとする。この理由は、監視時間間隔を短くすることでデータの最後を迅速に識別するためである。例えばステップS10で設定される監視時間間隔が100msのとき、ステップS15では監視時間間隔を10msに設定する。
【0096】
ステップS15に続いてステップS16に進み、USBデバイスドライバはステップS11で起動したタイマを参照して監視時間になったか否かを判定する。監視時間になっていないと判定すると(S16においてNO)、USBデバイスドライバはステップS16の処理を繰り返す。一方、監視時間になっていると判定すると(S16においてYES)、USBデバイスドライバはステップS17に進み、監視対象として転送データカウントレジスタ98のカウント値を読み出す。
【0097】
ステップS17に続いてステップS18に進み、USBデバイスドライバは監視対象として転送データカウントレジスタ98のカウント値に変化があったか否かを判定する。即ち、USBデバイスドライバは1つのブロック120へのパケットの転送が継続されているか否かを判定している。
【0098】
転送データカウントレジスタ98のカウント値に変化があると判定すると(S18においてYES)、USBデバイスドライバはステップS15に進み、ステップS15〜S18の処理を繰り返す。一方、転送データカウントレジスタ98のカウント値に変化がないと判定すると(S18においてNO)、USBデバイスドライバはステップS19に進む。
【0099】
ステップS19では、USBデバイスドライバが、ステップS11で起動したタイマを参照してタイムアウト時間に達したか否かを判定する。即ち、USBデバイスドライバは1つのブロック120へのパケットの転送が所定時間無かったか否かを判定している。
【0100】
タイムアウト時間に達していないと判定すると(S19においてNO)、USBデバイスドライバはステップS16に進み、ステップS16〜S19の処理を繰り返す。一方、タイムアウト時間に達したと判定すると(S19においてYES)、USBデバイスドライバはステップS20に進み、ステップS11で起動したタイマを停止する。
【0101】
ステップS20に続いてステップS21に進み、USBデバイスドライバは1つのブロック120に格納されたデータのデータ量と、そのデータが格納されているアドレスとを取得するためのデータ終端取得処理を行う。ステップS21に続いてステップS22に進み、USBデバイスドライバは図6(B)に表すようにディスクリプタ121を更新する。
【0102】
図6は、ディスクリプタ更新処理の一例について説明するための図を示す。割り込みが発生するとき、ディスクリプタ更新処理は図6(A)に表した手順で行われる。ステップS30では、SDRAM64上の1つのブロック120にパケットが順次格納される。
【0103】
ステップS31では、1つのブロック120を満たすデータが格納されるか又はショートパケットを格納したため割り込みが発生し、USBデバイスドライバが1つのブロック120に格納されたデータのデータ量とそのデータが格納されているアドレスとをディスクリプタ121に格納する。
【0104】
したがって、ステップS32では、ディスクリプタに1つのブロック120に格納されたデータのデータ量とそのデータが格納されているアドレスとが書き戻されてブロック120へのソフトウェアによるアクセスが可能となる。
【0105】
一方、割り込みが発生しないとき、ディスクリプタ更新処理は図6(B)に表した手順で行われる。ステップS40では、SDRAM64上の1つのブロック120にパケットが順次格納される。しかし、1つのブロック120を満たしていない状態で最後に最大パケットサイズのパケットを受信したため、割り込みが発生しない。
【0106】
ステップS41では、図5のタイムアウト処理により1つのブロック120へのパケットが所定時間(図5のタイムアウト時間)の間なかったときにデータの転送が完了したと判定され、ソフトウェアにより1つのブロック120に格納されたデータのデータ量とそのデータが格納されているアドレスとがディスクリプタ121に格納される。
【0107】
したがって、ステップS42では、ディスクリプタに1つのブロック120に格納されたデータのデータ量とそのデータが格納されているアドレスとが書き戻されてブロック120へのソフトウェアによるアクセスが可能となる。
【0108】
図5のフローチャートは、例えば図7および図8のような関数により実現される。図7は、タイムアウト処理を実現する関数(メイン関数)の記述例について説明する図を示す。また、図8は、タイムアウト処理を実現する関数(サブルーチン)の記述例について説明する図を示す。なお、図7および図8の処理は、図5のフローチャートの処理と同様であるため、図5のフローチャートと同一符号を付すことで説明を省略する。
【0109】
したがって、本発明のデータ転送方法を利用すれば、最後のパケットが最大パケットサイズであるときに0バイトのNULLパケットが送信側から転送されなくても、データの最後を正確かつ迅速に識別することが可能である。
【0110】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、メモリに格納されるパケットを監視し、そのメモリへのパケットの格納が所定時間無かったときにメモリへの格納が終了したと判定することにより、最後のパケットが最大パケットサイズであってもデータの最後を正確かつ迅速に識別できる。
【0111】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による融合機の一実施例の構成図である。
【図2】本発明による融合機の一実施例のハードウェア構成図である。
【図3】データ受信処理の一例について説明するための図である。
【図4】最大パケットサイズのパケットを最後に受信する例について説明する図である。
【図5】バルクアウト転送におけるタイムアウト処理の一例のフローチャートである。
【図6】ディスクリプタ更新処理の一例について説明するための図である。
【図7】タイムアウト処理を実現する関数(メイン関数)の記述例について説明する図である。
【図8】タイムアウト処理を実現する関数(サブルーチン)の記述例について説明する図である。
【図9】USBのバルクアウト転送について説明する一例の図である。
【符号の説明】
1 融合機
11 白黒ラインプリンタ
12 カラーラインプリンタ
13 ハードウェアリソース
20 ソフトウェア群
30 アプリケーション
40 プラットフォーム
41 オペレーティングシステム(OS)
42 システムコントロールサービス(SCS)
43 システムリソースマネージャ(SRM)
44 エンジンコントロールサービス(ECS)
45 メモリコントロールサービス(MCS)
46 オペレーションパネルコントロールサービス(OCS)
47 ファックスコントロールサービス(FCS)
48 ネットワークコントロールサービス(NCS)
50 融合機起動部
60 コントローラボード
61 CPU
62 ASIC(Application Specific Integrated Circuit)
63 SRAM(Static RAM)
64 SDRAM(Synchronous DRAM)
65 フラッシュメモリ
66 ハードディスク装置(HDD)
70 オペレーションパネル
80 ファックスコントロールユニット(FCU)
90 USBデバイス
91 USBデバイス制御部
92 USB−PCIインターフェース制御部
93 シリアルインターフェースエンジン
94 受信バッファ
95 送信バッファ
96 PCIインターフェース
97 ダイレクトメモリアクセスコントローラ(DMAC)
98 転送データカウントレジスタ
100 IEEE1394デバイス
110 エンジン部
120 ブロック(Block)
121 ディスクリプタ(Descriptor)
Claims (18)
- 最大パケットサイズ以下に分割されたパケットを外部のコンピュータから受信してメモリに格納し、前記メモリに格納されたパケットが所定のデータ量となったとき又は前記メモリに最大パケットサイズ未満のパケットが格納されたときに前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とする画像形成装置のデータ転送方法であって、
前記メモリに格納されるパケットを監視する監視段階と、
前記監視の結果、前記メモリへのパケットの格納が所定時間無かったら前記メモリへのデータの格納が完了したと判定し、前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とするアクセス段階とを有し、
前記監視段階は、前記メモリにパケットが格納されているかを第1の監視時間ごとに監視する第1の監視段階と、
前記監視の結果、前記メモリにパケットが格納されていれば前記第1の監視時間より短い第2の監視時間ごとに前記メモリへのパケットの格納を監視する第2の監視段階と
を有することを特徴とするデータ転送方法。 - 前記第1の監視段階は、前記画像形成装置のパケット入力手段に設けられたレジスタから前記メモリに格納されたパケットのデータ量を取得し、取得したデータ量に応じて前記メモリにパケットが格納されているかを第1の監視時間ごとに監視し、
前記第2の監視段階は、前記第2の監視時間ごとに前記レジスタから前記メモリに格納されたパケットのデータ量を取得し、取得したデータ量の変化に応じて前記メモリへのパケットの格納を監視することを特徴とする請求項1記載のデータ転送方法。 - 前記アクセス段階は、前記メモリへのパケットの格納が所定時間無かったら前記メモリへのデータの格納が完了したと判定する判定段階と、
前記判定の結果、前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とするためのパケット情報を前記メモリに格納する格納段階と
を有することを特徴とする請求項1又は2記載のデータ転送方法。 - 前記パケット入力手段は、デバイス制御素子およびインターフェース制御素子を有することを特徴とする請求項2記載のデータ転送方法。
- 前記デバイス制御素子はUSBのデバイス制御素子であり、前記インターフェース制御素子はUSBとPCIバスとのインターフェース制御素子であることを特徴とする請求項4記載のデータ転送方法。
- 前記パケット情報は、前記データが格納されているメモリ上のアドレスと、前記メモリに格納されているデータのデータ量とを有することを特徴とする請求項3記載のデータ転送方法。
- 最大パケットサイズ以下に分割されたパケットを外部のコンピュータから受信してメモリに格納し、前記メモリに格納されたパケットが所定のデータ量となったとき又は前記メモリに最大パケットサイズ未満のパケットが格納されたときに前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とする画像形成装置のデバイス制御モジュールであって、
前記メモリに格納されるパケットを監視する監視手段と、
前記監視の結果、前記メモリへのパケットの格納が所定時間無かったら前記メモリへのデータの格納が完了したと判定し、前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とするアクセス手段とを有し、
前記監視手段は、前記メモリにパケットが格納されているかを第1の監視時間ごとに監視する第1の監視手段と、
前記監視の結果、前記メモリにパケットが格納されていれば前記第1の監視時間より短い第2の監視時間ごとに前記メモリへのパケットの格納を監視する第2の監視手段と
を有することを特徴とするデバイス制御モジュール。 - 前記第1の監視手段は、前記画像形成装置のパケット入力手段に設けられたレジスタから前記メモリに格納されたパケットのデータ量を取得し、取得したデー タ量に応じて前記メモリにパケットが格納されているかを第1の監視時間ごとに監視し、
前記第2の監視手段は、前記第2の監視時間ごとに前記レジスタから前記メモリに格納されたパケットのデータ量を取得し、取得したデータ量の変化に応じて前記メモリへのパケットの格納を監視することを特徴とする請求項7記載のデバイス制御モジュール。 - 前記アクセス手段は、前記メモリへのパケットの格納が所定時間無かったら前記メモリへのデータの格納が完了したと判定する判定手段と、
前記判定の結果、前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とするためのパケット情報を前記メモリに格納する格納手段と
を有することを特徴とする請求項7又は8記載のデバイス制御モジュール。 - 前記デバイス制御モジュールは、USBのデバイスドライバであることを特徴とする請求項7乃至9何れか一項記載のデバイス制御モジュール。
- プリンタ部またはスキャナ部の少なくとも一方を含む画像処理ハードウェアと、前記画像処理ハードウェアを利用して画像処理を行う1つ以上の画像処理アプリケーションと、オペレーティングシステムと、前記オペレーティングシステム上で動作し、前記1つ以上の画像処理アプリケーションからアクセスされて共通に利用されるプログラムとを有する画像形成装置であって、
外部のコンピュータから受信した最大パケットサイズ以下に分割されたパケットを格納するメモリと、
前記メモリに格納されるパケットを監視し、前記メモリに格納されたパケットが所定のデータ量となったとき,前記メモリに最大パケットサイズ未満のパケットが格納されたとき又は前記メモリへのパケットの格納が所定時間無かったときに前記メモリへのデータの格納が完了したと判定し、前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とするデバイス制御モジュールとを有し、
前記デバイス制御モジュールは、前記メモリにパケットが格納されているかを第1の監視時間ごとに監視し、前記メモリにパケットが格納されていれば前記第1の監視時間より短い第2の監視時間ごとに前記メモリへのパケットの格納を監視することを特徴とする画像形成装置。 - 外部のコンピュータから受信したパケットをメモリに転送すると共に、前記メモリに転送したパケットのデータ量を記憶する転送手段を更に有することを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
- 前記転送手段は、DMA転送を制御する転送制御部と、前記メモリに転送したパケットのデータ量を記憶するレジスタとを有することを特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
- 前記デバイス制御モジュールは、前記メモリに格納されたパケットのデータ量を前記レジスタから取得し、取得したデータ量に応じて前記メモリにパケットが格納されているかを第1の監視時間ごとに監視し、
前記メモリにパケットが格納されていれば、前記第2の監視時間ごとに前記メモリに格納されたパケットのデータ量を前記レジスタから取得し、取得したデータ量の変化に応じて前記メモリへのパケットの格納を監視することを特徴とする請求項13記載の画像形成装置。 - 前記デバイス制御モジュールは、前記メモリへのパケットの格納が所定時間無かったら前記メモリへのデータの格納が完了したと判定し、前記メモリに格納されたデータへのソフトウェアによるアクセスを可能とするためのパケット情報を前記メモリに格納することを特徴とする請求項11乃至14何れか一項記載の画像形成装置。
- 前記パケット情報は、前記データが格納されているメモリ上のアドレスと、前記メモリに格納されているデータのデータ量とを有することを特徴とする請求項15記載の画像形成装置。
- 前記デバイス制御モジュールは、USBのデバイスドライバであることを特徴とする請求項11乃至16何れか一項記載の画像形成装置。
- 前記デバイス制御モジュールは、処理内容が記述された関数を呼び 出して前記処理を行うことを特徴とする請求項11乃至17何れか一項記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002048517A JP3857598B2 (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | データ転送方法およびそのデータ転送方法を利用するデバイス制御モジュール,画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002048517A JP3857598B2 (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | データ転送方法およびそのデータ転送方法を利用するデバイス制御モジュール,画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003249965A JP2003249965A (ja) | 2003-09-05 |
JP3857598B2 true JP3857598B2 (ja) | 2006-12-13 |
Family
ID=28661294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002048517A Expired - Fee Related JP3857598B2 (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | データ転送方法およびそのデータ転送方法を利用するデバイス制御モジュール,画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3857598B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140139406A (ko) * | 2013-05-27 | 2014-12-05 | 한국전자통신연구원 | 패킷 크기 난수화 기법 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4698211B2 (ja) | 2003-12-15 | 2011-06-08 | 株式会社リコー | 情報処理装置、画像形成装置、電子データの移動の取り消し方法 |
JP4990250B2 (ja) * | 2008-09-18 | 2012-08-01 | 株式会社日立産機システム | 割込制御装置、割込制御システム、割込制御方法および割込制御プログラム |
JP5353470B2 (ja) * | 2009-06-22 | 2013-11-27 | 株式会社リコー | Usbデバイス、画像処理装置、usb転送制御方法、usb転送制御プログラム及び記録媒体 |
CN114159007B (zh) * | 2022-02-11 | 2022-05-06 | 极限人工智能有限公司 | 内窥镜、内窥镜影像系统以及手术机器人 |
-
2002
- 2002-02-25 JP JP2002048517A patent/JP3857598B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140139406A (ko) * | 2013-05-27 | 2014-12-05 | 한국전자통신연구원 | 패킷 크기 난수화 기법 |
KR102177737B1 (ko) * | 2013-05-27 | 2020-11-11 | 한국전자통신연구원 | 패킷 크기 난수화 기법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003249965A (ja) | 2003-09-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7765413B2 (en) | Image processing device and method of controlling the image processing device which estimates a state-transition sequence for a USB driver | |
US20090219569A1 (en) | Information processing apparatus, information processing system, and information processing method | |
JP4544728B2 (ja) | 低優先度ジョブから高優先度ジョブへのリソース移転の最適化方法および装置 | |
US7911639B2 (en) | Image forming device | |
JP4101004B2 (ja) | 画像形成装置 | |
EP1308793B1 (en) | Image forming device having a memory assignment unit | |
JP3857598B2 (ja) | データ転送方法およびそのデータ転送方法を利用するデバイス制御モジュール,画像形成装置 | |
JP4678938B2 (ja) | 電子写真式複写システムにおけるシステムリソースに対するジョブコンテンションの管理方法および管理装置 | |
JP4263919B2 (ja) | 画像形成装置及びメモリ管理方法 | |
JP4136397B2 (ja) | 画像形成装置及びメモリ管理方法 | |
JP4001531B2 (ja) | 画像形成装置 | |
EP1650654A2 (en) | Image forming device, hardware control method and hardware control program | |
EP1286256A2 (en) | Method and apparatus for image data processing capable of performing a high speed processing using a risc and an AGP | |
JP4128467B2 (ja) | 画像形成装置及びメモリマップ方法 | |
JP3710789B2 (ja) | 複数の通信プロトコルを有する画像形成装置 | |
JP4128468B2 (ja) | 情報処理装置及びメモリマップ方法 | |
JP2006203655A (ja) | 画像形成装置設定方法、画像形成装置 | |
US9047552B2 (en) | Forming system and image forming apparatus that generate image log data to server | |
JP4093770B2 (ja) | データ転送方法およびそのデータ転送方法を利用するインターフェース制御モジュール,デバイス制御モジュール,画像形成装置 | |
JP6833491B2 (ja) | 情報処理装置 | |
JP2011188411A (ja) | 画像処理装置と画像処理システム | |
JP4276885B2 (ja) | 画像形成装置およびパス指定方法 | |
JP2004066809A (ja) | 画像形成装置およびプログラム起動方法 | |
JP4246608B2 (ja) | 画像形成装置及びプログラム起動方法 | |
JP2004046804A (ja) | 画像形成装置およびデータ処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041005 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060406 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060627 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060828 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060912 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060914 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |