JP3857459B2 - Door opener - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はドア開閉装置に係り、詳しくは、操作者のドアの開閉に対し、アクチュエータにてアシスト力を付与するドア開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平6−328940号公報において、上記したドア開閉装置が開示されている。
【0003】
詳述すると、ドアは、車体にドアヒンジにて開閉可能(回動可能)に組み付けられている。車体には、ドアヒンジのヒンジ軸とオフセットした位置に、アシスト力付与部材の一端がブラケットにてドアの開閉方向と同じ方向に回動可能に組み付けられている。
【0004】
前記ドアのパネル内部には、モータを駆動源としたアクチュエータが備えられている。即ち、モータは、そのモータ軸に固定されたギヤが減速ギヤを介してウォームギヤ軸とギヤ結合されている。ウォームギヤ軸はスライダとネジ結合され、該スライダは前記アシスト力付与部材の他端にピン結合されている。このようなアクチュエータでは、モータの回転運動がウォームギヤ軸におけるスライダの往復運動に変換され、そのスライダの往復運動がアシスト力付与部材にてドアの開閉運動、即ちアシスト力付与運動に変換される。
【0005】
前記ドアには、該ドアを手動開閉するインナハンドル及びアウタハンドルが備えられ、各ハンドルにはその操作を検出する操作スイッチがそれぞれ備えられている。又、各ハンドルに備えられる操作スイッチと同様のスイッチがドアトリムにも2箇所に備えられている。更に、前記ドアには、ドアの開閉操作力を検出するトルクセンサと、ドアの開閉方向を検出する回転センサが備えられている。
【0006】
そして、コントロールユニットは、各操作スイッチ、トルクセンサ、及び回転センサからの各検出信号に基づいて前記モータのトルクを制御するようになっている。
【0007】
このように構成されたドア開閉装置では、操作者が各ハンドル又はドアトリムの操作スイッチを操作してドアの開操作又は閉操作を行うと、操作スイッチはコントロールユニットに操作検出信号を出力する。コントロールユニットは、その操作検出信号と、回転センサからドアの開閉方向を検出した検出信号に基づいて、モータを正転又は逆転させる。このとき、コントロールユニットは、トルクセンサからの検出信号に基づいて、モータの出力トルクが最適となるように制御する。そして、このようなモータの回転出力がウォームギヤ軸、スライダ及びアシスト力付与部材によって、ドアの開方向又は閉方向へのアシスト力に変換される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したドア開閉装置では、各ハンドル又はドアトリムに備えられる操作スイッチの操作に基づいてアクチュエータによりアシスト力が付与されるように構成されているため、操作者がアシスト力を得るためには、その操作者が操作スイッチを作動させてからドアを開閉する必要がある。従って、操作スイッチ部分以外で、ドアを押したり引いたりして開閉する操作者はアシスト力が得られず、違和感を感じてしまう。そこで、操作者がドアの任意の位置で該ドアを開閉操作しても、アクチュエータによるアシスト力が得られるように構成することが望まれている。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、操作者のドアの開閉に対してアシスト力を付与するアクチュエータを備えたドア開閉装置であって、ドアの任意の位置で該ドアを開閉操作しても、アクチュエータによるアシスト力を得ることができ、操作者の違和感を軽減することができるドア開閉装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1、3、6〜10に記載の発明は、ドアの開閉に対し、モータを駆動源としたアクチュエータにてアシスト力を付与するドア開閉装置において、前記ドア側とモータ側との間の2点間で相対的に変位する部分に設けられ、その変位する方向に基づいて前記ドアに作用する操作力の方向を検出するための操作方向検出手段と、前記ドアに作用する操作力の大きさを検出するための操作力検出手段と、前記操作方向検出手段の検出に基づいて、前記操作力が作用する方向にアシスト力を付与するとともに、前記操作力検出手段の検出に基づいて、そのアシスト力を前記操作力の大きさに応じて変化させるべく前記アクチュエータを制御する制御手段とを備えたことを要旨とする。
【0011】
請求項1に記載の発明は、前記操作方向検出手段は、前記ドア側とモータ側との間の2点間で相対的に回転方向に変位する部分に設けられることを要旨とする。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のドア開閉装置において、前記操作方向検出手段は、前記ドア側とモータ側との間の2点間をトーションバーで連結したトルクセンサであることを要旨とする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、上記構成に加えて、前記操作力検出手段は、前記ドア側とモータ側との間の2点間で相対的に変位する部分に設けられ、その変位量に基づいて前記ドアに作用する操作力の大きさを検出することを要旨とする。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のドア開閉装置において、前記操作力検出手段は、前記ドア側とモータ側との間の2点間で相対的に回転方向に変位する部分に設けられることを要旨とする。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のドア開閉装置において、前記操作力検出手段は、前記ドア側とモータ側との間の2点間をトーションバーで連結したトルクセンサであることを要旨とする。
【0019】
請求項6に記載の発明は、上記構成に加えて、前記制御手段は、前記操作検出手段の検出に基づいて、ドアに作用する操作力が所定時間以上継続したとき、前記アクチュエータにてドアを全開又は全閉状態まで作動させるオート作動制御手段を備えたことを要旨とする。
【0020】
請求項7に記載の発明は、上記構成に加えて、前記制御手段は、前記アクチュエータの作動開始時にはスロースタート作動させ、作動終了時にはスローストップ作動させる速度調整制御手段を備えたことを要旨とする。
【0022】
請求項8に記載の発明は、上記構成に加えて、前記ドアの全開位置及び全閉位置以外の位置における該ドアの作動停止時又は非作動時に、前記モータの保持力を増大させる保持力制御手段を備えたことを要旨とする。
【0023】
請求項9に記載の発明は、上記構成に加えて、前記アクチュエータをドア内部に備えるものであり、該アクチュエータを防水構造としたことを要旨とする。
【0024】
請求項10に記載の発明は、上記構成に加えて、前記ドアはドア取付体に対して回動開閉可能に支持され、その内部に前記アクチュエータを備えるものであり、前記ドア取付体に対して回動可能に連結されるとともに、前記アクチュエータの最終段のギヤと噛合して、前記モータの作動によるギヤの回転運動を直線運動に変換し、その直線運動によってドアを開閉作動させるラックを備えるものであって、前記ギヤ及び前記ラックの歯を、前記ドアの開閉方向と直交する方向に向くようにし、そのギヤ及びラックのうち少なくとも一方の歯面を、隣り合う歯面に向かって凸となるように曲面状に形成したことを要旨とする。
【0025】
従って、請求項1、3、6〜10に記載の発明によれば、操作方向検出手段は、ドア側とアクチュエータに備えられるモータ側との間の2点間で相対的に変位する部分に設けられ、その変位する方向に基づいてドアに作用する操作力がドアの開方向又は閉方向のいずれに作用しているかを検出する。操作力検出手段は、ドアに作用する操作力の大きさを検出する。制御手段は、操作方向検出手段の検出に基づいて、操作力が作用する方向にアシスト力を付与するとともに、操作力検出手段の検出に基づいて、そのアシスト力を操作力の大きさに応じて変化させるべくアクチュエータを制御する。すると、操作者がドアの任意の位置で該ドアを開閉操作しても、そのドアに作用する操作力に応じたアシスト力が付与される。従って、操作者の違和感を軽減することができる。
【0026】
請求項1に記載の発明によれば、操作方向検出手段は、ドア側とアクチュエータに備えられるモータ側との間の2点間で相対的に回転方向に変位する部分に設けられる。そして、操作方向検出手段によって、その変位する方向に基づいてドアに作用する操作力の方向が検出される。
【0027】
請求項2に記載の発明によれば、ドア側とアクチュエータに備えられるモータ側との間の2点間がトルクセンサを構成するトーションバーで連結される。そして、このトーションバーの捻れる方向に基づいてドアに作用する操作力の方向が検出される。
【0028】
請求項3に記載の発明によれば、操作力検出手段は、ドア側とアクチュエータに備えられるモータ側との間の2点間で相対的に変位する部分に設けられる。そして、操作力検出手段によって、その変位量に基づいてドアに作用する操作力の大きさが検出される。
【0029】
請求項4に記載の発明によれば、操作力検出手段は、ドア側とアクチュエータに備えられるモータ側との間の2点間で相対的に回転方向に変位する部分に設けられる。そして、操作力検出手段によって、その変位量に基づいてドアに作用する操作力の大きさが検出される。
【0030】
請求項5に記載の発明によれば、ドア側とアクチュエータに備えられるモータ側との間の2点間がトルクセンサを構成するトーションバーで連結される。そして、トーションバーの捻れ量に基づいてドアに作用する操作力の大きさが検出される。
【0034】
請求項6に記載の発明によれば、オート作動制御手段は、操作検出手段の検出に基づいて、ドアに作用する操作力が所定時間以上継続したとき、アクチュエータにてドアを全開又は全閉状態まで作動させる。従って、操作者がドアを全開又は全閉状態まで作動させるとき、その操作量を軽減することができる。
【0035】
請求項7に記載の発明によれば、速度調整制御手段は、アクチュエータの作動開始時にはスロースタート作動させ、作動終了時にはスローストップ作動させる。従って、ドア開閉時の作動フィーリングを向上することができる。
【0037】
請求項8に記載の発明によれば、保持力制御手段によって、ドアの全開位置及び全閉位置以外の位置における該ドアの作動停止時又は非作動時に、アクチュエータに備えられるモータの保持力が増大する。つまり、モータの空転が防止されるので、ドアの作動停止時にはドアの慣性力による該ドアのオーバーランを防止することができる。また、ドアの非作動時においてはドアの位置を保持することができる。
【0038】
請求項9に記載の発明によれば、アクチュエータはドア内部に備えられ、アクチュエータは防水構造とされる。これは、ドア内部には雨水等が侵入するためであって、アクチュエータを防水構造とすることで、アクチュエータの破損を防止することができる。
【0039】
請求項10に記載の発明によれば、ドアはドア取付体に対して回動開閉可能に支持され、その内部にはアクチュエータが備えられる。ラックは、ドア取付体に対して回動可能に連結される。又、ラックは、アクチュエータの最終段のギヤと噛合して、モータの作動によるギヤの回転運動を直線運動に変換し、その直線運動によってドアを開閉作動させる。このようなギヤ及びラックは、その歯がドアの開閉方向と直交する方向に向けられ、そのギヤ及びラックのうち少なくとも一方の歯面が、隣り合う歯面に向かって凸となるように曲面状に形成される。このようにすれば、ドア開閉時において、ラックがギヤに対して揺動しても、ラックの歯面とギヤの歯面とが常に滑らかに接触するようになる。従って、ラックとギヤとの間のがたつきを防止できるとともに、両歯面の偏摩耗を防止できる。
【0040】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を自動車のドア開閉装置に具体化した第1の実施の形態を図1〜図11に従って説明する。
【0041】
図1〜図4は、自動車のドア開閉装置1を示す。ドア開閉装置1は車両のドア2a内部に備えられ、該ドア2aは車体2bにアッパヒンジ3a及びロアヒンジ3bにて開閉可能(回動可能)に組み付けられている。車体2bの両ヒンジ3a,3bの中間位置には、ヒンジ軸3cからオフセットした位置にベースプレート4が固定されている。ベースプレート4には、ラック5の一端が回動ピン4aにてドア2aの開閉方向と同じ方向に回動可能に連結されている。このラック5は、その歯5aが下方(ドア2aの開閉方向と直交する方向)に向くように配置されている。
【0042】
前記ドア開閉装置1には、ドア2aの開閉に対してアシスト力を付与するドア開閉アクチュエータ6が備えられている。ドア開閉アクチュエータ6はモータ7と減速機構8とを備え、該モータ7と減速機構8とはケース6aに一体に組み付けられる。そのケース6aは5箇所に取付部6bを有し、該取付部6bにてドア2aのパネルに形成される取付部(図示しない)に対して固定される。
【0043】
前記減速機構8は、モータ7の回転軸に固定されるウォーム9と、ウォーム9と噛合されシャフト10にて支持されるウォームホイール11と、ウォームホイール11と一体回転可能に該シャフト10にて支持される減速ギヤ11aと、減速ギヤ11aと噛合されシャフト12にて支持される第1のスパーギヤ13と、前記ラック5と噛合されシャフト14にて支持される第2のスパーギヤ15とからなり、各スパーギヤ13,15は、図4及び図5に示すように互いが操作検出手段としてのトルクセンサ16を構成するトーションバー17にて連結されている。尚、このトーションバー17は弾性力を有している。そのため、各スパーギヤ13,15は、所定角度の範囲で相対回動可能に連結されている。
【0044】
そして、モータ7が正転すると、ウォーム9、ウォームホイール11及び減速ギヤ11aを介して第1のスパーギヤ13が図3において時計方向に回転する。すると、第1のスパーギヤ13とともにラック5に噛合する第2のスパーギヤ15が同方向に回転するため、その第2のスパーギヤ15がベースプレート4から離間する方向に移動する。即ち、ドア2aが開方向に回動される。
【0045】
一方、モータ7が逆転すると、ウォーム9、ウォームホイール11及び減速ギヤ11aを介して第1のスパーギヤ13が図3において反時計方向に回転する。すると、第1のスパーギヤ13とともにラック5に噛合する第2のスパーギヤ15が同方向に回転するため、その第2のスパーギヤ15がベースプレート4に近接する方向に移動する。即ち、ドア2aが閉方向に回動される。
【0046】
尚、図8(a)に示すように、本実施の形態では、ラック5の歯面5bを隣り合う歯面5bに向かって凸となるように曲面状に形成して、該ラック5を第2のスパーギヤ15に対して揺動可能としている。これは、ドア2aの開閉作動時において、ラック5がギヤ15に対して若干揺動するためである。そして、上記のように歯面5bを形成することで、ラック5がギヤ15に対して揺動するときに、ラック5の歯面5bとギヤ15の歯面15aとが常に滑らかに接触する。従って、ラック5とギヤ15との間のがたつきを防止できるとともに、両歯面5b,15aの偏摩耗を防止することができる。
【0047】
因みに、図8(b)に示すように、第2のスパーギヤ15の歯面15aを上記したように曲面状に形成してもよく、又、図8(c)に示すように、両歯面5b,15aをともに曲面状としてもよい。
【0048】
前記ウォーム9は、ネジの傾き角(進み角)が摩擦角より大きくなるように形成されている。これは、ウォームホイール11でウォーム9を回転させることが可能なことを意味している。そして、本実施の形態では、ウォーム9とウォームホイール11とによってクラッチ手段を構成している。尚、ウォームホイール11でウォーム9を回転させるための回転トルクは比較的大きいものである。これは、前記各スパーギヤ13,15間に構成されたトルクセンサ16が有効に動作するようにするためである。
【0049】
前記トルクセンサ16について詳述すると、図5及び図6に示すように前記トーションバー17の外周面には径方向にのびるピン18が固定されている。トーションバー17は、前記第2のスパーギヤ15に固定された円筒状のホルダ19に覆われている。ホルダ19には前記ピン18が相対的に周方向に移動可能とする周溝19aが形成され、該周溝19aからピン18が径方向に突出するようになっている。又、ホルダ19には、その周溝19aの反対側に凸部19bが形成されている。そして、ホルダ19の外周面には、円筒状のスライダ20が嵌挿されている。
【0050】
前記スライダ20は、その一方の端面と第1のスパーギヤ13の側面との間にスプリング21aが介在され、他方の端面と第2のスパーギヤ15の側面との間にスプリング21bが介在されている。両スプリング21a,21bは、それぞれ付勢力が等しいものであって、スライダ20を基準位置に位置決めするようになっている。スライダ20には、スパイラル溝20aが形成されている。このスパイラル溝20aは、第2のスパーギヤ15から第1のスパーギヤ13に向かって時計方向にスパイラル状にのびる溝である。又、スパイラル溝20aには前記トーションバー17に固定されたピン18が挿通され、スライダ20が基準位置に配置されているとき、前記ピン18がスパイラル溝20aの中間位置に配置されるようになっている。
【0051】
又、前記スライダ20には、そのスパイラル溝20aの反対側の内周面に軸方向にのびるガイド溝20bが形成され、該ガイド溝20bには前記ホルダ19の凸部19bが嵌合されている。即ち、スライダ20は、そのガイド溝20bと凸部19bによって前記ホルダ19に対して軸方向にのみ移動可能に支持されている。そして、スライダ20にはスライダバー20cが備えられ、該スライダバー20cにはその軸方向の位置を検出するポテンショメータ22が組み付けられている。ポテンショメータ22は、スライダバー20cの軸方向位置に対応した電圧値、本実施の形態では0〜5ボルトの範囲内の検出電圧を出力するようになっている。尚、図7(b)に示すようにスライダ20が基準位置に位置しているとき、ポテンショメータ22から出力される検出電圧は2.5ボルトである。
【0052】
このように構成されたトルクセンサ16では、図3に示すようにドア2aの開方向に操作者の操作力等の外力が作用すると、第2のスパーギヤ15に対して前記ベースプレート4から離間する方向に力が作用する。すると、ラック5によって、第2のスパーギヤ15が時計方向、即ち図7(a)に示す矢印方向に回動され、この第2のスパーギヤ15とともにホルダ19及びスライダ20が同方向に回動される。このとき、第1のスパーギヤ13はモータ7の回転保持力が作用して回動しないため、トーションバー17の第2のスパーギヤ15側が同方向にねじれ、ピン18が同方向に僅かに回動される。ところが、ピン18の回動量よりもスライダ20の回動量の方が大きいため、スライダ20は、そのスパイラル溝20aとピン18とによって、基準位置から第1のスパーギヤ13と離間する方向(第2のスパーギヤ15に近接する方向)にスプリング21bの付勢力に抗して移動する。
【0053】
前記スライダ20の移動に伴ってスライダバー20cが基準位置から第1のスパーギヤ13と離間する方向に移動すると、ポテンショメータ22は、その基準位置からの位置に比例した2.5ボルトより低い検出電圧を出力する。即ち、ポテンショメータ22は、ドア2aの開方向に作用する外力に反比例した2.5ボルトより低い検出電圧を出力する。
【0054】
一方、ドア2aの閉方向に操作者の操作力等の外力が作用すると、第2のスパーギヤ15に対して前記ベースプレート4に近接する方向に力が作用する。すると、ラック5によって、第2のスパーギヤ15が反時計方向、即ち図7(c)に示す矢印方向に回動され、この第2のスパーギヤ15とともにホルダ19及びスライダ20が同方向に回動される。このとき、第1のスパーギヤ13はモータ7の回転保持力が作用して回動しないため、トーションバー17の第2のスパーギヤ15側が同方向にねじれ、ピン18が同方向に僅かに回動される。ところが、ピン18の回動量よりもスライダ20の回動量の方が大きいため、スライダ20は、そのスパイラル溝20aとピン18とによって、基準位置から第1のスパーギヤ13に近接する方向(第2のスパーギヤ15と離間する方向)にスプリング21bの付勢力に抗して移動する。
【0055】
前記スライダ20の移動に伴ってスライダバー20cが基準位置から第1のスパーギヤ13に近接する方向に移動すると、ポテンショメータ22は、その基準位置からの位置に比例した2.5ボルトより高い検出電圧を出力する。即ち、ポテンショメータ22は、ドア2aの閉方向に作用する外力に比例した2.5ボルトより高い検出電圧を出力する。
【0056】
図4に示すように、前記ウォームホイール11を支持するシャフト10には、回転センサ23が組み付けられている。回転センサ23は、ウォームホイール11の回転に同期したパルス信号を出力するようになっている。このパルス信号は、前記ドア2aの開閉位置を検出するために使用される。
【0057】
又、前記ドア2aのパネル内部には、ドアクローザ装置24が備えられている。ドアクローザ装置24は、クローザアクチュエータ25にてドア2aをハーフラッチ状態からフルラッチ状態に強制的に引き込む動作を行うように構成されている。このドアクローザ装置24には、ハーフラッチ検出スイッチ26及びフルラッチ検出スイッチ27が備えられている。そして、ハーフラッチ検出スイッチ26の作動に基づいてドア2aのハーフラッチ状態が検出され、フルラッチ検出スイッチ27の作動に基づいてドア2aのフルラッチ状態が検出される。
【0058】
図9は、前記ドア開閉装置1及びドアクローザ装置24の電気的構成を示す。ドア開閉装置1及びドアクローザ装置24は、車体2bに備えられる制御手段、オート作動制御手段、速度調整制御手段、停止制御手段としてのコントローラ28にて制御される。コントローラ28には、その駆動電源がバッテリ29から供給されている。
【0059】
コントローラ28は、前記回転センサ23からのパルス信号に基づいてカウント動作し、そのカウント値に基づいてドア2aの開閉位置を連続的に検出する。即ち、コントローラ28は、ドア2aが全閉位置にあるときカウント値を「0」とし、ドア2aの開作動に基づく回転センサ23からのパルス信号にてカウント値を該ドア2aの全開位置まで加算する。一方、コントローラ28は、ドア2aの閉作動に基づく回転センサ23からのパルス信号にてドア2aの開作動時に加算したカウント値を該ドア2aの全開位置、即ちカウント値が「0」となるまで減算する。
【0060】
コントローラ28は、前記ハーフラッチ検出スイッチ26の作動に基づいて出力されるハーフラッチ検出信号によってドア2aのハーフラッチ状態を検出し、フルラッチ検出スイッチ27の作動に基づいて出力されるフルラッチ検出信号によってドア2aのフルラッチ状態を検出する。
【0061】
コントローラ28は、前記トルクセンサ16のポテンショメータ22からの検出電圧に基づいて、ドア2aの開閉方向、及びドア2aに作用する操作者の開閉操作力等の外力の大きさを検出する。そして、コントローラ28は、前記ドア開閉装置1にてその外力の大きさに応じたアシスト力をドア2aの開閉方向と同じ方向に発生させる。このとき、コントローラ28は、ドア開閉アクチュエータ6のモータ7に駆動パルスを出力し、該モータ7を正転又は逆転させるとともに、駆動パルスのデューティ比を変化させて該モータ7の回転速度を制御する。即ち、コントローラ28は、パルス幅変調(PWM)制御にてモータ7を制御する。
【0062】
詳述すると、コントローラ28は、図10に示すように前記ポテンショメータ22から2ボルトより低い検出電圧が入力されると、ドア2aの開方向に所定の外力が作用していると判定してモータ7を正転させるとともに、その外力(検出電圧)に応じたアシスト力を発生するために、駆動パルスのデューティ比を変化させてモータ7の回転速度を制御する。
【0063】
又、コントローラ28は、前記検出電圧が2ボルト以下になると、ドア2aのアシスト開作動を開始すべく、該検出電圧が2ボルト以下になってから所定時間t1、本実施の形態では0.5[s]間だけその検出電圧に応じてデューティ比を0%から徐々に高くするスロースタート作動を行う。その後、コントローラ28は、前記検出電圧に応じて駆動パルスのデューティ比を70〜100%の範囲内で変化させてモータ7を駆動する。そして、コントローラ28は、前記検出電圧が2ボルト以上になると、ドア2aのアシスト開作動を終了すべく、該検出電圧が2ボルト以上になってから所定時間t2、本実施の形態では0.5[s]間だけその検出電圧に応じてデューティ比を0%まで徐々に低くするスローストップ作動を行う。
【0064】
更に、コントローラ28は、図11に示すように所定の外力が所定時間t3、本実施の形態では1[s]間以上継続したとき、即ち検出電圧が2ボルト以下となってから1[s]間以上経過したとき、ドア2aを全開位置までオート開作動させる。即ち、コントローラ28は、1[s]経過時の駆動パルスのデューティ比一定でモータ7を駆動し、ドア2aを開作動させる。そして、コントローラ28は、前記回転センサ23によりドア2aが所定開位置P1に到達すると、デューティ比を0%まで徐々に低くするスローストップ作動を行う。
【0065】
一方、前記ポテンショメータ22から3ボルトより高い検出電圧が入力されると、図10に示すようにコントローラ28は、上記と同様にして、ドア2aの閉方向に所定の外力が作用していると判定してモータ7を逆転させるとともに、その外力(検出電圧)に応じたアシスト力を発生するために、駆動パルスのデューティ比を変化させてモータ7の回転速度を制御する。
【0066】
又、コントローラ28は、前記検出電圧が3ボルト以上になると、ドア2aのアシスト閉作動を開始すべく、該検出電圧が3ボルト以上になってから所定時間t1、本実施の形態では0.5[s]間だけその検出電圧に応じてデューティ比を0%から徐々に高くするスロースタート作動を行う。その後、前記検出電圧に応じて駆動パルスのデューティ比を70〜100%の範囲内で変化させてモータ7を駆動する。そして、コントローラ28は、前記検出電圧が3ボルト以下になると、ドア2aのアシスト閉作動を終了すべく、該検出電圧が3ボルト以下になってから所定時間t2、本実施の形態では0.5[s]間だけその検出電圧に応じてデューティ比を0%まで徐々に低くするスローストップ作動を行う。
【0067】
更に、コントローラ28は、図11に示すように所定の外力が所定時間t3、本実施の形態では1[s]間以上継続したとき、即ち検出電圧が3ボルト以上となってから1[s]間以上経過したとき、ドア2aをハーフラッチ状態となるまでオート閉作動させる。即ち、コントローラ28は、1[s]経過時の駆動パルスのデューティ比一定でモータ7を駆動し、ドア2aを閉作動させる。そして、コントローラ28は、前記回転センサ23によりドア2aが所定閉位置P2に到達すると、デューティ比を0%まで徐々に低くするスローストップ作動を行う。
【0068】
前記ドア2aがハーフラッチ状態になると、コントローラ28には前記ハーフラッチ検出スイッチ26からハーフラッチ検出信号が入力される。すると、コントローラ28は、該検出信号に基づいて、前記クローザアクチュエータ25を作動させ、ドア2aをハーフラッチ状態からフルラッチ状態(全閉状態)まで引き込む。ドア2aがフルラッチ状態になると、コントローラ28には前記フルラッチ検出スイッチ27からフルラッチ検出信号が入力される。コントローラ28は、該検出信号に基づいて、クローザアクチュエータ25の作動を停止させる。
【0069】
更に又、コントローラ28は、強風等によりドア2aの開方向又は閉方向に急激に外力が作用したとき、即ち検出電圧が所定時間t4内に急激に0.5ボルト以下、又は4.5ボルト以上となったときには、ドア開閉アクチュエータ6のモータ7の回転を禁止する。即ち、コントローラ28は、ドア2aのアシスト開閉作動及びオート開閉作動を禁止する。
【0070】
次に、上記のように構成されたドア開閉装置1の動作を説明する。尚、ドア開閉装置1の動作には、操作者のドア2aの開閉作動をアシストするアシスト開閉作動と、ドア2aが全開又は全閉状態となるまで作動させるオート開閉作動がある。
【0071】
[アシスト開閉作動]
先ず、操作者がドア2aを手動で開作動させる。このとき、ドア2aに作用する外力(操作力)が所定値以上、即ちトルクセンサ16のポテンショメータ22からの検出電圧が2ボルト以下になると、コントローラ28はドア2aをアシスト開作動させる。
【0072】
即ち、コントローラ28は、ポテンショメータ22からの検出電圧が2ボルト以下になると、ドア開閉アクチュエータ6のモータ7に駆動パルスを出力して該モータ7を正転させてドア2aのアシスト開作動を開始するとともに、その電圧値に応じて駆動パルスのデューティ比を0%から徐々に高くして該モータ7の回転速度をその開始から0.5[s]間徐々に増速させる。すると、ドア2aはドア開閉アクチュエータ6にてスロースタート作動し、アシスト力が徐々に増していく。
【0073】
ドア2aのアシスト開作動が開始されてから0.5[s]経過すると、コントローラ28は、スロースタート作動を終了し、前記検出電圧に応じて駆動パルスのデューティ比を70〜100%の範囲内で変化させてモータ7を駆動する。すると、ドア開閉アクチュエータ6によって、ドア2aには外力(開操作力)に応じたアシスト力が付与される。
【0074】
そして、ドア2aに作用する外力(開操作力)が所定値以下、即ちトルクセンサ16のポテンショメータ22からの検出電圧が2ボルト以上になると、コントローラ28はドア2aのアシスト開作動を終了すべく、ドア2aのスローストップ作動を行う。
【0075】
即ち、コントローラ28は、ポテンショメータ22からの検出電圧が2ボルト以上になると、その電圧値に応じて駆動パルスのデューティ比を0%まで徐々に低くして該モータ7の回転速度を検出電圧が2ボルト以上になってから0.5[s]間徐々に減速させる。すると、ドア2aはドア開閉アクチュエータ6にてスローストップ作動し、アシスト力が徐々に減っていく。
【0076】
次に、操作者がドア2aを手動で閉作動させる。このとき、ドア2aに作用する外力(操作力)が所定値以上、即ちトルクセンサ16のポテンショメータ22からの検出電圧が3ボルト以上になると、コントローラ28はドア2aをアシスト閉作動させる。
【0077】
即ち、コントローラ28は、ポテンショメータ22からの検出電圧が3ボルト以上になると、ドア開閉アクチュエータ6のモータ7に駆動パルスを出力して該モータ7を逆転させてドア2aのアシスト閉作動を開始するとともに、その電圧値に応じて駆動パルスのデューティ比を0%から徐々に高くして該モータ7の回転速度をその開始から0.5[s]間徐々に増速させる。すると、ドア2aはドア開閉アクチュエータ6にてスロースタート作動し、アシスト力が徐々に増していく。
【0078】
ドア2aのアシスト閉作動が開始されてから0.5[s]経過すると、コントローラ28は、スロースタート作動を終了し、前記検出電圧に応じて駆動パルスのデューティ比を70〜100%の範囲内で変化させてモータ7を駆動する。すると、ドア開閉アクチュエータ6によって、ドア2aには外力(開操作力)に応じたアシスト力が付与される。
【0079】
そして、ドア2aに作用する外力(開操作力)が所定値以下、即ちトルクセンサ16のポテンショメータ22からの検出電圧が3ボルト以下になると、コントローラ28はドア2aのアシスト閉作動を終了すべく、ドア2aのスローストップ作動を行う。
【0080】
即ち、コントローラ28は、ポテンショメータ22からの検出電圧が3ボルト以下になると、その電圧値に応じて駆動パルスのデューティ比を0%まで徐々に低くして該モータ7の回転速度を検出電圧が3ボルト以下になってから0.5[s]間徐々に減速させる。すると、ドア2aはドア開閉アクチュエータ6にてスローストップ作動し、アシスト力が徐々に減っていく。
【0081】
[オート開閉作動]
先ず、操作者がドア2aを手動で開作動させる。このとき、ドア2aに作用する外力(操作力)が所定値以上、即ちトルクセンサ16のポテンショメータ22からの検出電圧が2ボルト以下になると、コントローラ28は、上記と同様に、ドア2aをアシスト開作動させる。
【0082】
ドア2aのアシスト開作動が開始されてから、ドア2aに作用する所定の外力が1[s]間以上継続したとき、即ち検出電圧が2ボルト以下となってから1[s]間以上経過したとき、コントローラ28は、ドア2aを全開位置までオート開作動させる。即ち、コントローラ28は、1[s]経過時の駆動パルスのデューティ比一定でモータ7を駆動し、ドア2aを開作動させる。そして、コントローラ28は、前記回転センサ23によりドア2aが所定開位置P1に到達すると、デューティ比を0%まで徐々に低くするスローストップ作動を行う。
【0083】
次に、操作者がドア2aを手動で閉作動させる。このとき、ドア2aに作用する外力(操作力)が所定値以上、即ちトルクセンサ16のポテンショメータ22からの検出電圧が3ボルト以上になると、コントローラ28は、上記と同様に、ドア2aをアシスト閉作動させる。
【0084】
ドア2aのアシスト閉作動が開始されてから、ドア2aに作用する所定の外力が1[s]間以上継続したとき、即ち検出電圧が3ボルト以上となってから1[s]間以上経過したとき、コントローラ28は、ドア2aをハーフラッチ状態となるまでオート開作動させる。即ち、コントローラ28は、1[s]経過時の駆動パルスのデューティ比一定でモータ7を駆動し、ドア2aを閉作動させる。そして、コントローラ28は、前記回転センサ23によりドア2aが所定閉位置P2に到達すると、デューティ比を0%まで徐々に低くするスローストップ作動を行う。
【0085】
前記ドア2aがハーフラッチ状態になると、コントローラ28には前記ハーフラッチ検出スイッチ26からハーフラッチ検出信号が入力される。すると、コントローラ28は、該検出信号に基づいて、前記クローザアクチュエータ25を作動させ、ドア2aをハーフラッチ状態からフルラッチ状態(全閉状態)まで引き込む。ドア2aがフルラッチ状態になると、コントローラ28には前記フルラッチ検出スイッチ27からフルラッチ検出信号が入力される。コントローラ28は、該検出信号に基づいて、クローザアクチュエータ25の作動を停止させる。
【0086】
尚、ドア2aのアシスト開閉作動中、若しくはオート開閉作動中に、強風等によりドア2aの開方向又は閉方向に急激に外力が作用したとき、即ち検出電圧が所定時間t4内に急激に0.5ボルト以下、又は4.5ボルト以上となったときには、コントローラ28は、ドア開閉アクチュエータ6のモータ7の回転を禁止し、ドア2aのアシスト開閉作動、若しくはオート開閉作動を禁止する。
【0087】
又、前記ドア開閉アクチュエータ6における減速機構8のウォーム9は、ネジの傾き角(進み角)が摩擦角より大きくなるように形成されていることから、ウォームホイール11でウォーム9を回転させることが可能である。即ち、ウォーム9とウォームホイール11とによってクラッチ手段が構成されている。そのため、操作者によるドア2aの開閉の際に、ドア2aに作用する外力(操作力)が所定値未満のとき、即ち前記検出電圧が2ボルト以上、又は3ボルト以上を満たさないとき、ドア開閉アクチュエータ6は作動しないことから、操作者が手動のみでドア2aを開閉することが可能である。
【0088】
上記したように、本実施の形態では、以下に示す特徴がある。
(1)トルクセンサ16は、そのポテンショメータ22がドア2aに作用する操作力の大きさ、及びその操作力がドアの開閉方向に応じた検出電圧を出力する。コントローラ28は、トルクセンサ16からの検出電圧に基づいて、操作力が作用する方向及びそのアシスト力を操作力の大きさに応じてドア開閉アクチュエータ6のモータ7に供給する駆動パルスのデューティ比を変化させ、該モータ7の回転速度を制御する。すると、操作者がドア2aの任意の位置で該ドア2aを開閉操作しても、そのドア2aに作用する操作力に応じたアシスト力が付与される。従って、操作者の違和感を軽減することができる。
【0089】
(2)本実施の形態では、第1及び第2のスパーギヤ13,15をトーションバー17で連結し、ドア2aに作用する操作力にて第1及び第2のスパーギヤ13,15が相対回動されたときの回動量及び回動方向によってドア2aに作用する操作力の大きさ、及びその操作力がドア2aの開方向又は閉方向のいずれに作用しているかが検出される。従って、減速機構8を構成する部材の一部を使用してトルクセンサ16を構成しているため、部品点数の増加を抑えることができる。
【0090】
(3)本実施の形態では、ウォーム9の進み角を摩擦角より大きくなるようにして、ウォーム9と該ウォーム9に噛合されるウォームホイール11とによってクラッチ手段を構成した。又、コントローラ28の制御によって、操作者によるドア2aの開閉の際に、ドア2aに作用する外力(操作力)が所定値未満のとき、即ち前記検出電圧が2ボルト以下、又は3ボルト以上を満たさないときには、ドア開閉アクチュエータ6を作動しないようにした。すると、操作力が所定値未満の時にはドア2aを手動で開閉でき、操作力が所定値以上になるとアクチュエータ6が作動してドア2aの開閉に対してアシスト力が付与される。従って、ドア2aの開閉を手動又はドア開閉アクチュエータ6による作動のいずれかに選択することができる。
【0091】
(4)しかも、電磁クラッチ等のクラッチ装置を特別に設けることなく構成できるため、ドア開閉装置1を安価に構成できる。
(5)コントローラ28は、トルクセンサ16の検出に基づいて、ドア2aに作用する操作力が所定時間t3以上継続したとき、ドア開閉アクチュエータ6にてドア2aを全開又は全閉状態まで作動させる。従って、操作者がドア2aを全開又は全閉状態まで作動させるとき、その操作量を軽減することができる。
【0092】
(6)又、コントローラ28は、ドア開閉アクチュエータ6の作動開始時にはスロースタート作動させ、作動終了時にはスローストップ作動させる。従って、ドア2a開閉時の作動フィーリングを向上することができる。
【0093】
(7)又、コントローラ28は、トルクセンサ16の検出に基づいて、ドア2aに作用する操作力が所定時間t4内に所定の操作力を超えるように急激に変動したとき、ドア開閉アクチュエータ6の作動を停止させる。従って、強風等によりドア2aに力が作用したとき、無用なドア2aの開閉作動を停止して、操作者の違和感を軽減することができる。
【0094】
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、前記第1の実施の形態で示したドアのアシスト開閉作動の制御とは異なる形態を示す。従って、この形態では、前記第1の実施の形態と同様の構成については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0095】
本実施の形態では、トルクセンサ16の検出電圧に加えて、モータ7の負荷電流(駆動パルスを平均化したもの)を検出し、本実施の形態のコントローラ28は、検出電圧と負荷電流とに基づいてドア2aのアシスト作動を制御するようにした。即ち、本実施の形態のコントローラ28には、図12に示すようにドア開閉アクチュエータ6の駆動源たるモータ7の負荷電流を検出する操作力検出手段としての電流検出回路28aが備えられる。
【0096】
図14に示すように、例えばドア2aの閉作動時において、該ドア2aに作用する外力(操作力)が大きくなるほど、その時のモータ7の負荷電流が小さくなる、即ち負荷電流がドア2aに作用する外力(操作力)に反比例する。つまり、電流検出回路28aでモータ7の負荷電流の大きさを検出することで、ドア2aに作用する外力(操作力)の大きさを検出することができる。
【0097】
従って、本実施の形態では、トーションバー17の捻れ特性に影響されることなく、ドア2aに作用する外力(操作力)の大きさを検出することができる。そのため、例えば、トーションバー17に捻れが戻り易い(トルクをより敏感に検出可能)トーションバーを使用してもよい。
【0098】
詳述すると、アシスト作動時には、ドア開閉アクチュエータ6のモータ7は、トルクセンサ16を構成するトーションバー17の捻れを解く方向に回転され、ドア2aにアシスト力を付与している。
【0099】
上記したように、仮にトーションバー17を捻れが戻り易い(トルクをより敏感に検出可能)トーションバーとした場合、ドア2aに作用する外力(操作力)が小さいとき等にモータ7のトルクがトーションバー17の捻れ力よりも勝って、モータ7の作動によりトーションバー17の捻れが戻ってしまう場合がある。更に、モータ7のトルクが大きい場合には、トーションバー17を逆方向に捻ってしまう場合がある。このような場合では、トルクセンサ16からの検出電圧が図13のように変化する。
【0100】
即ち、ドア2aに対して開方向に外力(操作力)が作用すると、トルクセンサ16の検出電圧が基準値2.5ボルトから下降する。そして、その検出電圧が2ボルト以下となると、コントローラ28はトーションバー17の捻れを解く方向にモータ7を回転させ、ドア2aにアシスト力を付与する。ところが、上記したように、モータ7の回転に伴いトーションバー17が逆方向に捻れると、トルクセンサ16からの検出電圧が最大値5ボルトに変化する。
【0101】
又、ドア2aに対して閉方向に外力(操作力)が作用すると、トルクセンサ16の検出電圧が基準値2.5ボルトから上昇する。そして、その検出電圧が3ボルト以上となると、コントローラ28はトーションバー17の捻れを解く方向にモータ7を回転させ、ドア2aにアシスト力を付与する。ところが、上記したように、モータ7の回転に伴いトーションバー17が逆方向に捻れると、トルクセンサ16からの検出電圧が最小値0ボルトに変化する。
【0102】
従って、捻れが戻り易い(トルクをより敏感に検出可能)トーションバー17を使用した場合、コントローラ28がトルクセンサ16からの検出電圧のみでモータ7の制御(アシスト力の制御)を行うと、モータ7の作動により検出電圧が2ボルト以上、又は3ボルト以下となった時点で、コントローラ28はアシスト力が必要ないと判定し、ドア2aの開方向へのアシスト作動を終了すべく、スローストップ作動を開始してしまう。そのため、アシスト力が必要な場合であっても、そのアシスト力が得られない不自然な作動をするおそれがある。
【0103】
従って、本実施の形態では、モータ7作動後において電流検出回路28aでモータ7の負荷電流の大きさを検出し、その負荷電流の大きさに基づいてドア2aに作用する外力(操作力)の大きさを検出している。このようにすれば、トーションバー17の捻れ特性に影響されることなく、ドア2aに作用する外力(操作力)の大きさを正確に検出することができる。
【0104】
尚、ドア2aに作用する外力(操作力)が大きくなると、モータ7の負荷電流は、図14中のa1→a2→a3→a4の順に小さくなる。このとき、トルクセンサ16からの検出電圧はb1→b2→b3→b4の順に高くなる。
【0105】
そして、コントローラ28は、電流検出回路28aで検出した負荷電流の大きさに基づいてアシスト力を制御すべく、図14に示す制御マップに従ってモータ7に供給する駆動パルスのデューティ比を変化させる。即ち、モータ7の負荷電流が図14中のa1→a2→a3→a4の順に小さくなると、駆動パルスのデューティ比をc1→c2→c3→c4の順に高くする。つまり、負荷電流が小さいときにはドア2aに作用する外力(操作力)が大きいことから、コントローラ28は駆動パルスのデューティ比を高くしてモータ7の回転数を上げる。逆に、負荷電流が大きいときにはドア2aに作用する外力(操作力)が小さいことから、コントローラ28は駆動パルスのデューティ比を低くしてモータ7の回転数を下げる。
【0106】
又、ドア2aの開作動時では、閉作動時と比べてモータ7の回転方向が異なるだけで、負荷電流の大きさはドア2aに作用する外力(操作力)の大きさに応じて同様に変化する。従って、ドア2aの開作動時においても、負荷電流の大きさに応じて駆動パルスのデューティ比が閉動作時と同様に制御される。
【0107】
尚、上記では、駆動パルスのデューティ比を電流検出回路28aで検出した負荷電流の大きさのみで変化させたが、トルクセンサ16からの検出電圧も加味して駆動パルスのデューティ比を変化させるようにしてもよい。
【0108】
又、モータ7の作動開始時には負荷電流が過渡的に大きくなるため、コントローラ28は、その悪影響を受けない所定時間t5だけ負荷電流に基づいたデューティ比の制御を行わないようにしてもよい。この場合、例えば、コントローラ28は、その所定時間t5内において、モータ7を予め定めた所定デューティ比の駆動パルスで回転させるようにする。
【0109】
こうして、本実施形態のコントローラ28は、トルクセンサ16からの検出電圧が2ボルト以下に下降するとドア2aの開方向に外力(操作力)が作用していると判定し、モータ7を正転させてドア2aの開方向にアシスト力を付与する。その後、コントローラ28は、電流検出回路28aで検出したモータ7の負荷電流の大きさに基づいてドア2aに作用する外力(操作力)の大きさを認識し、その外力(操作力)に応じたアシスト力とすべくモータ7に供給する駆動パルスのデューティ比を制御する。
【0110】
一方、トルクセンサ16からの検出電圧が3ボルト以上に上昇すると、コントローラ28は、ドア2aの閉方向に外力(操作力)が作用していると判定し、モータ7を逆転させてドア2aの閉方向にアシスト力を付与する。その後、コントローラ28は、電流検出回路28aで検出したモータ7の負荷電流の大きさに基づいてドア2aに作用する外力(操作力)の大きさを認識し、その外力(操作力)に応じたアシスト力とすべくモータ7に供給する駆動パルスのデューティ比を制御する。
【0111】
そして、ドア2aの開閉操作を止めると、該ドア2aに対して外力(操作力)が作用しなくなり、モータ7の負荷電流が最大値となる(このとき、トルクセンサ16からの検出電圧は、閉作動時には最小値0ボルトとなり、開作動時には最大値5ボルトとなる)。すると、コントローラ28は、ドア2aに対するアシスト力の付与を止めるべく駆動パルスのデューティ比を0%に下げ、モータ7の回転を停止させる。
【0112】
ここで、本実施形態のコントローラ28には、ドア2aの開閉位置が全開位置又は全閉位置以外の途中の位置で該ドア2aの開閉操作を止めた場合(作動停止時)において、駆動パルスのデューティ比が0%になったときに、モータ7の電源端子間を先ず所定時間オープン状態とし、その後、ショート状態に切り換える保持力制御手段としての切換回路28bが備えられる。これは、ドア2aの慣性力が大きく、駆動パルスのデューティ比が0%となっても、モータ7が空転し、ドア2aが止めたい位置よりオーバーランしてしまうのを防ぐためである。従って、モータ7の電源端子間をオープン又はショートしたときにモータ7に保持力が発生することを利用して、本実施の形態のコントローラ28は、ドア2aに制動をかけるようにしている。そして、コントローラ28は、モータ7の非作動時には、その電源端子間をショートした状態に保持して、ドア2aの位置を保持するようにしている。
【0113】
尚、モータ7の保持力は、モータ7の電源端子間をショートした方がオープンとした時と比べて大きい。そのため、仮にモータ7の電源端子間を最初にショート状態にすると、モータ7の空転が急激に止まり、それに伴ってドア2aが急激に止まってしまう。すると、慣性力が大きいドア2aには逆に大きな反力が作用し、ドア2aが逆方向に戻ってしまうおそれがある。従って、これらを防止するために、切換回路28bは、最初はモータ7の電源端子間をオープン状態としてドア2aに比較的弱い制動をかけ、その後、ショート状態に切り換えてその制動力を大きくするようにしている。
【0114】
因みに、モータ7の電源端子間をオープン又はショート状態として該モータ7の保持力を得たが、それ以外に、該モータ7に微少電流を供給しても該モータ7の保持力が得られるため、該モータ7に微少電流を供給して、ドア2aの位置を保持するようにしてもよい。
【0115】
そして、本実施形態におけるコントローラ28の制御の一例を図15に示す。これはドア2aを閉作動させる場合であって、最初はドア2aを弱く操作し、途中でその操作力を強くし、その後ドア2aの閉作動の途中でその操作を止めた場合である。
【0116】
先ず、ドア2aを手動により閉作動したとき、ドア2aに作用する外力(操作力)が所定値以上、即ちトルクセンサ16からの検出電圧が3ボルト以上になると、コントローラ28はドア2aにアシスト力を付与すべく、モータ7を作動させる。その後、コントローラ28は、電流検出回路28aで検出したモータ7の負荷電流の大きさ、この場合、負荷電流がa1であって、その負荷電流に応じてモータ7に供給する駆動パルスのデューティ比をc1とする。
【0117】
次に、操作力が強くなり、負荷電流がa3と小さくなると、コントローラ28は駆動パルスのデューティ比をc3にする。すると、モータ7の回転数が高くなり、ドア2aへのアシスト力が増す。
【0118】
次に、ドア2aの閉作動の途中でその操作を止めると、負荷電流が最大値(過渡期間を除く)となり、コントローラ28は駆動パルスのデューティ比を0%に下げる。コントローラ28は、駆動パルスのデューティ比を0%にすると、切換回路28bによってモータ7の電源端子間を先ず所定時間オープン状態とし、その後、ショート状態に切り換えて、モータ7に保持力を発生させる。そして、ドア2aに制動がかけられ、ドア2aの慣性による位置ずれが抑えられる。
【0119】
このようにして、本実施形態では、モータ7のトルクがトーションバー17の捻れ力より勝るような場合であっても、モータ7作動後においては、コントローラ28はモータ7の負荷電流に基づいて回転を制御するので、トーションバー17の捻れ力の違いによる誤動作を防止することができる。
【0120】
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、前記第1実施形態で用いたトルクセンサ16に代えて、図16に示すように構成したトルクセンサ16aをドア開閉アクチュエータ6に組み付けた。尚、本実施の形態では、上記実施形態と同様の部材については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0121】
図16に示すように、第1,第2のスパーギヤ13,15は、トーションバー17にて互いに連結される。第2のスパーギヤ15には、トーションバー17を覆うように軸方向に沿って第1のスパーギヤ13までのびる円筒部15bが形成される。円筒部15bの先端には、フランジ状のホルダ19cが該円筒部15bと一体回転可能に固定される。ホルダ19cの外周部には、径方向外側にのびる一対のピン18aが備えられる。
【0122】
一方、前記円筒部15bに外嵌されるスライダ20dは、図17に示すように支持部20eを有し、該支持部20eによって第1のスパーギヤ13に対して一体回転可能、かつ、軸方向にのみ移動可能に支持される。スライダ20dには、前記ホルダ19cの外周部の近傍位置までのびるフランジ部20fが形成される。フランジ部20fには、前記ピン18aが挿通されるスパイラル溝20gが形成される。このスパイラル溝20gは、図17に示すように第2のスパーギヤ15から第1のスパーギヤ13に向かって反時計方向にスパイラル状にのびる溝である。
【0123】
フランジ部20fとホルダ19cとの間にはスプリング21cが介在され、該スプリング21cは、その付勢力によってピン18aをスパイラル溝20gの内周面に常に当接させ、スライダ20dをがたつかせないようにしている。そして、スライダ20dの近傍位置には、該スライダ20dの軸方向の位置を検出するポテンショメータ22が設けられる。尚、スライダ20dが図17(b)に示す位置(基準位置)に配置されているときには、ポテンショメータ22から出力される検出電圧は2.5ボルトである。
【0124】
このように構成されたトルクセンサ16aでは、前記第1の実施の形態と同様に、ドア2aの開方向に操作力が作用すると、ラック5により第2のスパーギヤ15が図17(a)に示す矢印方向に回転力が作用するが、第1のスパーギヤ13はモータ7の回転保持力が作用して回動せず、トーションバー17の第2のスパーギヤ15側が捻れて、該ギヤ15とともにホルダ19cが同方向に回動される。すると、スライダ20dは、スパイラル溝20gとピン18aとによって、基準位置から第1のスパーギヤ13と離間する方向に移動する。そして、このようなスライダ20dの移動によって、ポテンショメータ22は、基準位置から移動した位置に比例する2.5ボルトより低い検出電圧を出力する。
【0125】
一方、ドア2aの閉方向に操作力が作用すると、ラック5により第2のスパーギヤ15が図17(c)に示す矢印方向に回転力が作用するが、第1のスパーギヤ13はモータ7の回転保持力が作用して回動せず、トーションバー17の第2のスパーギヤ15側が捻れて、該ギヤ15とともにホルダ19cが同方向に回動される。すると、スライダ20dは、スパイラル溝20gとピン18aとによって、基準位置から第1のスパーギヤ13に近接する方向に移動する。そして、このようなスライダ20dの移動によって、ポテンショメータ22は、基準位置から移動した位置に比例する2.5ボルトより高い検出電圧を出力する。
【0126】
このようにトルクセンサ16aを構成しても、ドア2aの開閉によって、前記第1の実施の形態と同様に変化するポテンショメータ22からの検出電圧が得られるので、同様にドア2aの開閉方向、及びドア2aに作用する操作力等の大きさを検出することができる。
【0127】
しかも、本実施の形態では、図16に示すようにトーションバー17の中心軸線からピン18aとスパイラル溝20gとの係合位置が前記第1の実施の形態より径方向外側となるので、トーションバー17の僅かな捻れであっても、ピン18aの回動角度が大きくなり、スライダ20dの移動量も大きくなる。つまり、本実施の形態のトルクセンサ16aは、検出感度が向上されている。
【0128】
(第4の実施の形態)
前記第1の実施の形態では、車体2bに対して回動可能に組み付けられたドア2aにアシスト力を付与するドア開閉装置1であったが、本実施の形態では、図18に示すようなスライドドア30にアシスト力を付与するドア開閉装置31とした。尚、前記各実施の形態と同様の構成については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0129】
図18に示すように、車両の搭乗口32aを開閉するスライドドア30は、車体32bに対して前後方向にスライド可能に支持される。車体32bの搭乗口32aの近傍の床面には、図19に示すようなドア開閉装置31が備えられる。ドア開閉装置31には、搭乗口32aの前端側にプーリ33が、搭乗口32aの後端側にスプロケット34がそれぞれ回転可能に備えられる。プーリ33とスプロケット34との間には、スライドドア30と連結され、かつスプロケット34と係合する環状の駆動テープ35が掛装される。このスプロケット34はドア開閉アクチュエータ36にて回転される。そして、ドア開閉アクチュエータ36によってスプロケット34が回転されると、スライドドア30が開方向又は閉方向にスライド作動する。
【0130】
ドア開閉アクチュエータ36は、図20に示すように、モータ37、減速機構38、回転センサ39、及び、前記第1の実施の形態と同様に構成されたトルクセンサ16を備えている。モータ37の回転は減速機構38にて減速され、その減速された回転がトルクセンサ16を構成するトーションバー17を介してスプロケット34に伝達される。即ち、減速機構38を構成するウォームホイール38aとスプロケット34とはトーションバー17にて互いに連結されている。そして、トルクセンサ16のポテンショメータ22は、スライドドア30の開方向に外力(操作力)が作用するとトーションバー17が捻れ、その外力に反比例した2.5ボルトより低い検出電圧を出力し、スライドドア30の閉方向に外力(操作力)が作用するとトーションバー17が捻れ、その外力に比例した2.5ボルトより高い検出電圧を出力する。
【0131】
回転センサ39は、減速機構38のウォームホイール38aと連結されている。回転センサ39は、ウォームホイール38aの回転に同期したパルス信号を出力するようになっている。このパルス信号は、スライドドア30の開閉位置を検出するために後述するコントローラ40に入力される。
【0132】
前記スライドドア30のパネル内部には、前記第1の実施の形態と同様に構成されたドアクローザ装置24が備えられている。
図21は、ドア開閉装置31及びドアクローザ装置24の電気的構成を示す。尚、この形態の電気的構成は前記第1実施形態と同様に構成されており、ドア開閉装置31及びドアクローザ装置24は車体32bに備えられる制御手段、オート作動制御手段、速度調整制御手段、停止制御手段としてのコントローラ40にて前記第1の実施の形態と同様に制御される。つまり、コントローラ40は、回転センサ39、トルクセンサ16、ハーフラッチ検出スイッチ26、及び、フルラッチ検出スイッチ27から出力される各種信号に基づいて、前記第1の実施の形態と同様にドア開閉装置31及びドアクローザ装置24を制御するようになっている。従って、この形態では、コントローラ40の制御の詳細な説明を省略する。
【0133】
このように、本実施の形態で述べたように、前記第1の実施の形態のように車体2bに対して回動可能に組み付けたドア2aのドア開閉装置1に限らず、車体32bに対してスライド可能に組み付けたスライドドア30のドア開閉装置31に対しても同様に実施することができる。
【0134】
尚、この形態においても前記第2の実施の形態に示すように、コントローラ40内に電流検出回路28aを設け、該回路28aにてドア開閉アクチュエータ36のモータ37の負荷電流を検出し、その負荷電流に基づいてアシスト力を制御するようにしてもよい。又、コントローラ40内に切換回路28bを設け、該回路28bにてスライドドア30の慣性による位置ずれを抑制すべくモータ37の電源端子間をオープン状態やショート状態に切り換えるようにしてもよい。
【0135】
尚、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよい。
○上記各実施の形態では、ウォーム9の進み角を摩擦角より大きくし、そのウォーム9と該ウォーム9に噛合されるウォームホイール11とによってクラッチ手段を構成したが、電磁クラッチ等のクラッチ装置を備えていてもよい。
【0136】
○上記各実施の形態では、トルクセンサ16の検出に基づいて、ドア2aに作用する操作力が所定時間t3以上継続したとき、コントローラ28はドア開閉アクチュエータ6にてドア2aを全開又は全閉状態までオート作動させるようにしたが、オート作動を行わないようにしてもよい。
【0137】
○上記各実施の形態では、コントローラ28は、ドア開閉アクチュエータ6の作動開始時にはスロースタート作動させ、作動終了時にはスローストップ作動させるようにしたが、スロースタート及びスローストップ作動を行わないようにしてもよい。
【0138】
○上記各実施の形態では、トルクセンサ16の検出に基づいて、ドア2aに作用する操作力が所定時間t4内に所定の操作力を超えるように急激に変動したとき、コントローラ28はドア開閉アクチュエータ6の作動を停止させるようにしたが、この停止制御を行わないようにしてもよい。
【0139】
○上記各実施の形態では、トルクセンサ16及び回転センサ23をドア開閉アクチュエータ6と一体に組み付けたが、別体であってもよい。
○上記各実施の形態では、ドアクローザ装置24を備えているが、特になくてもよい。
【0140】
○上記各実施の形態では、トルクセンサ16からの検出電圧が2ボルト以下、又は3ボルト以上となったときに、コントローラ28(40)はモータ7(37)を作動するようにしたが、電圧値はこれに限定されるものではない。又、基準電圧からの変化量でモータ7(37)を制御するようにしてもよい。又、検出電圧の範囲を最小値0ボルトから最大値5ボルトとしたが、検出電圧の範囲をこれ以外の電圧の範囲としてもよい。
【0141】
○上記各実施の形態では、ドア2a(30)側とモータ7(37)側との間の2点間で相対的に回転方向に変位する部分(第1,第2実施形態では減速機構8内の各スパーギヤ13,15間、第4実施形態では減速機構38内のウォームホイール38aとスプロケット34との間)にトーションバー17を組み付け、トーションバー17の捻れを検出することによってドア2a(30)に作用する開閉方向の外力(操作力)を検出するようにしたが、その他の検出手段、例えば抵抗歪みゲージを使用する。即ち、この抵抗歪みゲージを前記2点間に組み付けて、ドア2a(30)側とモータ7(37)側との相対的な回転方向の捻れ(歪み)を検出して、ドア2a(30)に作用する外力(操作力)を検出するようにしてもよい。又、ドア2a(30)に作用する外力(操作力)を検出できれば、トーションバー17や抵抗歪みゲージ等の検出手段を減速機構8(38)以外の場所に設けてもよい。
【0142】
又、上記各実施の形態では、トーションバー17の捻れをスライダ20(20d)の直線運動に変換し、そのスライダ20(20d)の移動方向及び移動量をポテンショメータ22により電気信号に変換し、この電気信号に基づいてコントローラ28(40)でドア2a(30)の操作方向及びその操作力を検出するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、トーションバー17の外周面に対して円周方向に多極着磁したマグネットを設け、そのマグネットの近傍位置にホール素子等の磁気検出素子を設ける。そして、磁気検出素子によりトーションバー17の捻れ方向及び捻れ量に応じた電気信号に変換し、この電気信号に基づいてコントローラ28(40)でドア2a(30)の操作方向及びその操作力を検出するようにしてもよい。
【0143】
又、上記各実施の形態では、1つのトルクセンサ等の検出手段で、ドアに作用する操作力の方向とその操作力の大きさをともに検出したが、例えば開閉方向にそれぞれ専用の検出手段を設けて、それぞれの検出手段によってドアに作用する操作力を検出するようにしてもよい。又、ドアに作用する操作力の方向を検出する専用の検出手段と、その操作力の大きさを検出する専用の検出手段とをそれぞれ設けるようにしてもよい。
【0144】
○上記第1,第2の実施の形態におけるドア開閉アクチュエータ6のケース6aに形成されたラック5を挿通する開口部6c,6dを、図22に示すように合成ゴム等よりなる防水部材50a,50bで密閉するようにしてもよい。即ち、防水部材50aは筒状に形成され、ラック5を挿通した状態で開口部6cを覆うようにケース6aと車体2bとの間に取着される。この防水部材50aは、ドア2aの開閉により車体2bに対してアクチュエータ6及びラック5が移動しても、それらの移動に追従するように蛇腹状に形成されている。一方、防水部材50bは一端が閉鎖された筒状に形成され、ラック5の先端部分を被覆すべく開口部6dを覆うようにケース6aに取着される。防水部材50bは、防水部材50aと同様に蛇腹状に形成されている。このようにして、ケース6aの開口部6c,6dが密閉され、アクチュエータ6が防水構造とされる。これは、アクチュエータ6が取り付けられるドア2a内部には雨水が侵入するため、アクチュエータ6内部に浸水する虞があるためである。従って、アクチュエータ6を完全に密閉することにより、アクチュエータ6の内部、ひいてはモータ7の内部への浸水を防止して、アクチュエータ6(モータ7)の破損を防止している。
【0145】
○上記第1,第2の実施の形態では、図4に示すように、ウォームホイール11を支持するシャフト10に回転センサ23を組み付け、該センサ23から出力されるウォームホイール11の回転に同期したパルス信号に基づいて、ドア2aの開閉位置を検出するようにしたが、この構成に限定されるものではない。
【0146】
例えば、図22の波線で示す位置に図23に示すような回転センサ51を構成してもよい。尚、この図23は、モータ7の回転軸7aと直交する方向の断面図である。周方向に等間隔に多極着磁された環状のマグネット51aをモータ7の回転軸7aにフランジ状に固定し、そのマグネット51aの外周部の近傍位置に例えば2つの磁気検出素子(ホール素子、磁気抵抗素子等)51bを配設する。このようにすれば、回転軸7aとともにマグネット51aが回転することにより磁気検出素子51bの近傍の磁界が変化するので、その磁界の変化に基づいて各素子51bからパルス信号を出力することができる。そして、このパルス信号に基づいて、上記と同様にドア2aの開閉位置を検出することができる。
【0147】
尚、図示しないが、第4の実施の形態におけるモータ37に対しても同様に実施してもよい。
○上記各実施の形態では、自動車のドア2a,30に実施したが、自動車以外のドアに実施してもよい。
【0148】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、操作者のドアの開閉に対してアシスト力を付与するアクチュエータを備えたドア開閉装置であって、ドアの任意の位置で該ドアを開閉操作しても、アクチュエータによるアシスト力を得ることができ、操作者の違和感を軽減することができるドア開閉装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態におけるドア開閉装置を有するドアの概略側面図。
【図2】 図1におけるX−X断面図。
【図3】 ドア開閉装置を示す断面図。
【図4】 図3におけるY−Y断面図。
【図5】 トルクセンサを示す断面図。
【図6】 トルクセンサを構成する部材を説明するための説明図。
【図7】 トルクセンサの動作を説明するための説明図。
【図8】 ラックと第2のスパーギヤとを示す斜視図。
【図9】 ドア開閉装置の電気的構成を示すブロック図。
【図10】 コントローラの制御を説明するための説明図。
【図11】 コントローラの制御を説明するための説明図。
【図12】 第2の実施の形態におけるドア開閉装置の電気的構成を示すブロック図。
【図13】 トルクセンサからの検出電圧の変化を説明するための説明図。
【図14】 コントローラの制御を説明するための説明図。
【図15】 コントローラの制御の一例を説明するための説明図。
【図16】 第3の実施の形態におけるトルクセンサを示す断面図。
【図17】 トルクセンサの動作を説明するための説明図。
【図18】 第4の実施の形態におけるスライドドア及び該ドアを開閉作動するドア開閉装置を搭載した車両の模式図。
【図19】 ドア開閉装置の断面図。
【図20】 ドア開閉アクチュエータの断面図。
【図21】 ドア開閉装置の電気的構成を示すブロック図。
【図22】 別例におけるドア開閉装置を示す断面図。
【図23】 別例における回転センサを示す断面図。
【符号の説明】
2a,30…ドア、2b…ドア取付体としての車体、5…ラック、5b,15a…歯面、6,36…アクチュエータ、7,37…モータ、8…減速機構、9…クラッチ手段を構成するウォーム、11…クラッチ手段を構成するウォームホイール、15…ギヤとしての第2のスパーギヤ、16,16a…操作検出手段、操作方向検出手段、操作力検出手段としてのトルクセンサ、17…トーションバー、28,40…制御手段、オート作動制御手段、速度調整制御手段、停止制御手段としてのコントローラ、28a…操作力検出手段としての電流検出回路、28b…保持力制御手段としての切換回路、t3,t4…所定時間。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a door opening / closing device, and more particularly, to a door opening / closing device that applies an assist force by an actuator to an operator's door opening / closing.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, for example, Japanese Patent Laid-Open No. 6-328940 discloses the door opening and closing device described above.
[0003]
More specifically, the door is assembled to the vehicle body so that it can be opened and closed (turned) by a door hinge. One end of the assist force applying member is assembled to the vehicle body at a position offset from the hinge axis of the door hinge so as to be rotatable in the same direction as the door opening / closing direction by the bracket.
[0004]
An actuator using a motor as a drive source is provided inside the door panel. That is, in the motor, the gear fixed to the motor shaft is gear-coupled with the worm gear shaft through the reduction gear. The worm gear shaft is screw-coupled to the slider, and the slider is pin-coupled to the other end of the assist force applying member. In such an actuator, the rotational motion of the motor is converted into the reciprocating motion of the slider on the worm gear shaft, and the reciprocating motion of the slider is converted into the opening / closing motion of the door, that is, the assisting force imparting motion by the assisting force imparting member.
[0005]
The door is provided with an inner handle and an outer handle for manually opening and closing the door, and each handle is provided with an operation switch for detecting the operation thereof. Further, the same switch as the operation switch provided on each handle is provided at two locations on the door trim. Furthermore, the door is provided with a torque sensor for detecting the opening / closing operation force of the door and a rotation sensor for detecting the opening / closing direction of the door.
[0006]
The control unit controls the torque of the motor based on detection signals from the operation switches, the torque sensor, and the rotation sensor.
[0007]
In the door opening and closing apparatus configured as described above, when the operator operates each handle or door trim operation switch to open or close the door, the operation switch outputs an operation detection signal to the control unit. The control unit rotates the motor forward or backward based on the operation detection signal and the detection signal that detects the opening / closing direction of the door from the rotation sensor. At this time, the control unit controls the motor output torque to be optimum based on the detection signal from the torque sensor. The rotational output of the motor is converted into an assist force in the door opening direction or closing direction by the worm gear shaft, the slider, and the assist force applying member.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the door opening and closing device described above, since the assist force is applied by the actuator based on the operation of the operation switch provided in each handle or door trim, in order for the operator to obtain the assist force, It is necessary for the operator to open and close the door after operating the operation switch. Therefore, an operator who opens and closes the door by pushing or pulling the door other than the operation switch portion cannot obtain assist force and feels uncomfortable. Therefore, it is desired that the assist force by the actuator can be obtained even if the operator opens and closes the door at an arbitrary position of the door.
[0009]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a door opening / closing device including an actuator for applying an assisting force to an operator's door opening / closing. An object of the present invention is to provide a door opening and closing device that can obtain an assist force by an actuator even if the door is opened and closed at an arbitrary position, and can reduce an operator's uncomfortable feeling.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
Claim 1 3, 6-10 In the door opening and closing device that applies assist force to the opening and closing of the door with an actuator using a motor as a drive source, the relative position between the two points between the door side and the motor side. Turn into An operation direction detecting means for detecting the direction of the operating force acting on the door based on the direction of displacement, and an operation for detecting the magnitude of the operating force acting on the door Based on the detection by the force detection means and the operation direction detection means, the assist force is applied in the direction in which the operation force acts, and the assist force is calculated based on the detection by the operation force detection means. The gist of the invention is that it includes a control means for controlling the actuator so as to be changed according to the size.
[0011]
[0012]
[0013]
[0014]
Claim 4 The invention described in
[0015]
[0019]
[0020]
[0022]
[0023]
Claim 9 The invention described in In addition to the above configuration The actuator is provided inside the door, and the gist is that the actuator has a waterproof structure.
[0024]
[0025]
Accordingly, claim 1 3, 6-10 According to the invention described in the above, the operation direction detecting means is provided in a portion relatively displaced between two points between the door side and the motor side provided in the actuator, and the door is based on the direction of the displacement. It is detected whether the operating force acting acts in the door opening direction or the closing direction. The operating force detection means detects the magnitude of the operating force acting on the door. The control means gives the assist force in the direction in which the operation force acts based on the detection by the operation direction detection means, and determines the assist force according to the magnitude of the operation force based on the detection by the operation force detection means. Control the actuator to change. Then, even if the operator opens and closes the door at an arbitrary position of the door, an assist force according to the operation force acting on the door is applied. Therefore, the operator's uncomfortable feeling can be reduced.
[0026]
[0027]
[0028]
[0029]
Claim 4 According to the invention described in the above, the operating force detection means is provided in a portion that is relatively displaced in the rotational direction between two points between the door side and the motor side provided in the actuator. And the magnitude | size of the operating force which acts on a door is detected by the operating force detection means based on the displacement amount.
[0030]
[0034]
[0035]
[0037]
[0038]
Claim 9 According to the invention described in (1), the actuator is provided inside the door, and the actuator has a waterproof structure. This is because rainwater or the like enters the door, and the actuator can be prevented from being damaged by making the actuator waterproof.
[0039]
[0040]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS A first embodiment in which the present invention is embodied in an automobile door opening / closing device will be described below with reference to FIGS.
[0041]
1 to 4 show an automobile door opening and
[0042]
The door opening /
[0043]
The
[0044]
When the
[0045]
On the other hand, when the
[0046]
As shown in FIG. 8A, in the present embodiment, the
[0047]
Incidentally, as shown in FIG. 8 (b), the
[0048]
The worm 9 is formed so that the inclination angle (advance angle) of the screw is larger than the friction angle. This means that the worm 9 can be rotated by the worm wheel 11. In this embodiment, the worm 9 and the worm wheel 11 constitute clutch means. The rotational torque for rotating the worm 9 by the worm wheel 11 is relatively large. This is because the
[0049]
The
[0050]
The
[0051]
The
[0052]
In the
[0053]
When the
[0054]
On the other hand, when an external force such as an operator's operating force acts in the closing direction of the
[0055]
When the
[0056]
As shown in FIG. 4, a
[0057]
A door
[0058]
FIG. 9 shows an electrical configuration of the door opening /
[0059]
The
[0060]
The
[0061]
Based on the detected voltage from the
[0062]
More specifically, when a detection voltage lower than 2 volts is input from the
[0063]
When the detected voltage becomes 2 volts or less, the
[0064]
Furthermore, as shown in FIG. 11, the
[0065]
On the other hand, when a detection voltage higher than 3 volts is input from the
[0066]
Further, when the detected voltage becomes 3 volts or more, the
[0067]
Further, as shown in FIG. 11, the
[0068]
When the
[0069]
Furthermore, the
[0070]
Next, operation | movement of the door opening /
[0071]
[Assist opening and closing operation]
First, the operator manually opens the
[0072]
That is, when the detected voltage from the
[0073]
When 0.5 [s] has elapsed since the start of the assist opening operation of the
[0074]
When the external force (opening operation force) acting on the
[0075]
That is, when the detected voltage from the
[0076]
Next, the operator manually closes the
[0077]
That is, when the detected voltage from the
[0078]
When 0.5 [s] has elapsed since the start of the assist closing operation of the
[0079]
When the external force (opening operation force) acting on the
[0080]
That is, when the detected voltage from the
[0081]
[Automatic open / close operation]
First, the operator manually opens the
[0082]
When the predetermined external force applied to the
[0083]
Next, the operator manually closes the
[0084]
When the predetermined external force applied to the
[0085]
When the
[0086]
It should be noted that during the assist opening / closing operation of the
[0087]
The worm 9 of the
[0088]
As described above, the present embodiment has the following characteristics.
(1) The
[0089]
(2) In the present embodiment, the first and second spur gears 13 and 15 are connected by the
[0090]
(3) In the present embodiment, the clutch means is constituted by the worm 9 and the worm wheel 11 meshed with the worm 9 such that the advance angle of the worm 9 is larger than the friction angle. Further, when the operator opens / closes the
[0091]
(4) In addition, the door opening /
(5) Based on the detection of the
[0092]
(6) Further, the
[0093]
(7) When the
[0094]
(Second Embodiment)
In this embodiment, a mode different from the control of the assist opening / closing operation of the door shown in the first embodiment is shown. Therefore, in this embodiment, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
[0095]
In the present embodiment, in addition to the detected voltage of the
[0096]
As shown in FIG. 14, for example, when the
[0097]
Therefore, in the present embodiment, the magnitude of the external force (operating force) acting on the
[0098]
More specifically, during the assist operation, the
[0099]
As described above, if the
[0100]
That is, when an external force (operation force) acts in the opening direction on the
[0101]
Further, when an external force (operation force) acts on the
[0102]
Therefore, when using the
[0103]
Therefore, in the present embodiment, the magnitude of the load current of the
[0104]
When the external force (operation force) acting on the
[0105]
Then, the
[0106]
Further, when the
[0107]
In the above description, the duty ratio of the drive pulse is changed only by the magnitude of the load current detected by the
[0108]
Further, since the load current becomes transiently large when the operation of the
[0109]
Thus, when the detected voltage from the
[0110]
On the other hand, when the detection voltage from the
[0111]
When the opening / closing operation of the
[0112]
Here, the
[0113]
The holding force of the
[0114]
Incidentally, the holding power of the
[0115]
An example of the control of the
[0116]
First, when the
[0117]
Next, when the operating force increases and the load current decreases to a3, the
[0118]
Next, when the operation is stopped during the closing operation of the
[0119]
In this way, in this embodiment, even when the torque of the
[0120]
(Third embodiment)
In the present embodiment, instead of the
[0121]
As shown in FIG. 16, the first and second spur gears 13 and 15 are connected to each other by a
[0122]
On the other hand, the
[0123]
A spring 21c is interposed between the
[0124]
In the
[0125]
On the other hand, when an operating force is applied in the closing direction of the
[0126]
Even if the
[0127]
Moreover, in the present embodiment, as shown in FIG. 16, the engagement position between the
[0128]
(Fourth embodiment)
In the first embodiment, the door opening /
[0129]
As shown in FIG. 18, the
[0130]
As shown in FIG. 20, the door opening /
[0131]
The
[0132]
Inside the panel of the
FIG. 21 shows an electrical configuration of the door opening /
[0133]
Thus, as described in the present embodiment, not only the door opening /
[0134]
In this embodiment as well, as shown in the second embodiment, a
[0135]
In addition, you may change embodiment of this invention as follows.
In each of the above embodiments, the advance angle of the worm 9 is made larger than the friction angle, and the clutch means is constituted by the worm 9 and the worm wheel 11 meshed with the worm 9, but a clutch device such as an electromagnetic clutch is used. You may have.
[0136]
In each of the above embodiments, when the operating force acting on the
[0137]
In each of the above embodiments, the
[0138]
In each of the above embodiments, when the operating force acting on the
[0139]
In each of the embodiments described above, the
In each of the above embodiments, the door
[0140]
In each of the above embodiments, the controller 28 (40) operates the motor 7 (37) when the detected voltage from the
[0141]
In each of the above embodiments, a portion that is relatively displaced in the rotational direction between the two points between the
[0142]
In each of the above embodiments, the twist of the
[0143]
In each of the above embodiments, the detecting means such as one torque sensor detects both the direction of the operating force acting on the door and the magnitude of the operating force. The operating force acting on the door may be detected by each detecting means. In addition, dedicated detection means for detecting the direction of the operating force acting on the door and dedicated detection means for detecting the magnitude of the operating force may be provided.
[0144]
○
[0145]
In the first and second embodiments, as shown in FIG. 4, the
[0146]
For example, you may comprise the
[0147]
Although not shown, the same may be applied to the
In the above embodiments, the present invention is applied to the
[0148]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, there is provided a door opening / closing device including an actuator for applying an assisting force to the opening / closing of an operator's door, and the door is opened / closed at an arbitrary position of the door. However, the assisting force by the actuator can be obtained, and the door opening and closing device that can reduce the operator's uncomfortable feeling can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic side view of a door having a door opening and closing device according to a first embodiment.
FIG. 2 is a sectional view taken along line XX in FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a door opening / closing device.
4 is a YY cross-sectional view in FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a torque sensor.
FIG. 6 is an explanatory diagram for explaining members constituting the torque sensor.
FIG. 7 is an explanatory diagram for explaining the operation of a torque sensor.
FIG. 8 is a perspective view showing a rack and a second spur gear.
FIG. 9 is a block diagram showing an electrical configuration of the door opening / closing device.
FIG. 10 is an explanatory diagram for explaining control of a controller.
FIG. 11 is an explanatory diagram for explaining control of a controller.
FIG. 12 is a block diagram showing an electrical configuration of a door opening / closing device according to the second embodiment.
FIG. 13 is an explanatory diagram for explaining a change in a detection voltage from a torque sensor.
FIG. 14 is an explanatory diagram for explaining control of a controller.
FIG. 15 is an explanatory diagram for explaining an example of control of a controller.
FIG. 16 is a cross-sectional view showing a torque sensor according to a third embodiment.
FIG. 17 is an explanatory diagram for explaining the operation of the torque sensor.
FIG. 18 is a schematic view of a vehicle equipped with a sliding door and a door opening / closing device that opens and closes the door in the fourth embodiment.
FIG. 19 is a cross-sectional view of a door opening / closing device.
FIG. 20 is a sectional view of a door opening / closing actuator.
FIG. 21 is a block diagram showing an electrical configuration of the door opening / closing device.
FIG. 22 is a sectional view showing a door opening and closing device in another example.
FIG. 23 is a cross-sectional view showing a rotation sensor in another example.
[Explanation of symbols]
2a, 30 ... door, 2b ... vehicle body as door attachment body, 5 ... rack, 5b, 15a ... tooth surface, 6, 36 ... actuator, 7, 37 ... motor, 8 ... speed reduction mechanism, 9 ... clutch means. Worm, 11 ... worm wheel constituting clutch means, 15 ... second spur gear as gear, 16, 16a ... operation detection means, operation direction detection means, torque sensor as operation force detection means, 17 ... torsion bar, 28 , 40... Control means, automatic operation control means, speed adjustment control means, controller as stop control means, 28a... Current detection circuit as operating force detection means, 28b... Switching circuit as holding force control means, t3, t4. Predetermined time.
Claims (10)
前記ドア(2a,30)側とモータ(7,37)側との間の2点間で相対的に変位する部分に設けられ、その変位する方向に基づいて前記ドア(2a,30)に作用する操作力の方向を検出するための操作方向検出手段(16,16a)と、
前記ドア(2a,30)に作用する操作力の大きさを検出するための操作力検出手段(16,16a,28a)と、
前記操作方向検出手段(16,16a)の検出に基づいて、前記操作力が作用する方向にアシスト力を付与するとともに、前記操作力検出手段(16,16a,28a)の検出に基づいて、そのアシスト力を前記操作力の大きさに応じて変化させるべく前記アクチュエータ(6,36)を制御する制御手段(28,40)と
を備え、
前記操作方向検出手段(16,16a)は、前記ドア(2a,30)側とモータ(7,37)側との間の2点間で相対的に回転方向に変位する部分に設けられることを特徴とするドア開閉装置。In the door opening and closing device that applies an assist force to the opening and closing of the door (2a, 30) by an actuator (6, 36) using a motor (7, 37) as a drive source,
Provided relatively strange ordinating portion between two points between said door (2a, 30) side and the motor (7, 37) side, the door (2a, 30) based on the direction of the displacement An operation direction detecting means (16, 16a) for detecting the direction of the operating force acting;
Operating force detection means (16, 16a, 28a) for detecting the magnitude of the operating force acting on the door (2a, 30);
Based on the detection by the operation direction detection means (16, 16a), an assist force is applied in the direction in which the operation force acts, and based on the detection by the operation force detection means (16, 16a, 28a) Control means (28, 40) for controlling the actuator (6, 36) to change the assist force according to the magnitude of the operating force ;
The operation direction detecting means (16, 16a) is provided in a portion that is relatively displaced in the rotational direction between two points between the door (2a, 30) side and the motor (7, 37) side. A door opening and closing device.
前記操作方向検出手段(16,16a)は、前記ドア(2a,30)側とモータ(7,37)側との間の2点間をトーションバー(17)で連結したトルクセンサであることを特徴とするドア開閉装置。The door opening and closing apparatus according to claim 1,
The operation direction detection means (16, 16a) is a torque sensor in which two points between the door (2a, 30) side and the motor (7, 37) side are connected by a torsion bar (17). A door opening and closing device.
前記ドア(2a,30)側とモータ(7,37)側との間の2点間で相対的に変位する部分に設けられ、その変位する方向に基づいて前記ドア(2a,30)に作用する操作力の方向を検出するための操作方向検出手段(16,16a)と、
前記ドア(2a,30)に作用する操作力の大きさを検出するための操作力検出手段(16,16a,28a)と、
前記操作方向検出手段(16,16a)の検出に基づいて、前記操作力が作用する方向にアシスト力を付与するとともに、前記操作力検出手段(16,16a,28a)の検出に基づいて、そのアシスト力を前記操作力の大きさに応じて変化させるべく前記アクチュエータ(6,36)を制御する制御手段(28,40)と
を備え、
前記操作力検出手段(16,16a)は、前記ドア(2a,30)側とモータ(7,37)側との間の2点間で相対的に変位する部分に設けられ、その変位量に基づいて前記ドア(2a,30)に作用する操作力の大きさを検出することを特徴とするドア開閉装置。 In the door opening and closing device that applies an assist force to the opening and closing of the door (2a, 30) by an actuator (6, 36) using a motor (7, 37) as a drive source,
Provided in a portion that is relatively displaced between two points between the door (2a, 30) side and the motor (7, 37) side, and acts on the door (2a, 30) based on the direction of displacement. Operating direction detection means (16, 16a) for detecting the direction of the operating force to be performed;
Operating force detection means (16, 16a, 28a) for detecting the magnitude of the operating force acting on the door (2a, 30);
Based on the detection by the operation direction detection means (16, 16a), an assist force is applied in the direction in which the operation force acts, and based on the detection by the operation force detection means (16, 16a, 28a) Control means (28, 40) for controlling the actuator (6, 36) to change the assist force in accordance with the magnitude of the operation force;
With
The operating force detecting means (16, 16a) is provided at a portion relatively displaced between two points between the door (2a, 30) side and the motor (7, 37) side, and the amount of displacement is A door opening and closing device characterized by detecting the magnitude of the operating force acting on the door (2a, 30) based on the above .
前記操作力検出手段(16,16a)は、前記ドア(2a,30)側とモータ(7,37)側との間の2点間で相対的に回転方向に変位する部分に設けられることを特徴とするドア開閉装置。The door opening and closing device according to claim 3 ,
The operation force detecting means (16, 16a), said door (2a, 30) side and the motor (7, 37) in a portion displaced relative rotational direction between the two points provided et the that between the side A door opening and closing device.
前記操作力検出手段(16,16a)は、前記ドア(2a,30)側とモータ(7,37)側との間の2点間をトーションバー(17)で連結したトルクセンサであることを特徴とするドア開閉装置。The door opening and closing apparatus according to claim 4,
The operating force detecting means (16, 16a) is a torque sensor in which two points between the door (2a, 30) side and the motor (7, 37) side are connected by a torsion bar (17). A door opening and closing device.
前記ドア(2a,30)側とモータ(7,37)側との間の2点間で相対的に変位する部分に設けられ、その変位する方向に基づいて前記ドア(2a,30)に作用する操作力の方向を検出するための操作方向検出手段(16,16a)と、
前記ドア(2a,30)に作用する操作力の大きさを検出するための操作力検出手段(16,16a,28a)と、
前記操作方向検出手段(16,16a)の検出に基づいて、前記操作力が作用する方向にアシスト力を付与するとともに、前記操作力検出手段(16,16a,28a)の検出に基づいて、そのアシスト力を前記操作力の大きさに応じて変化させるべく前記アクチュエータ(6,36)を制御する制御手段(28,40)と
を備え、
前記制御手段(28,40)は、前記操作検出手段(16,16a,28a)の検出に基づいて、ドア(2a,30)に作用する操作力が所定時間(t3)以上継続したとき、前記アクチュエータ(6,36)にてドア(2a,30)を全開又は全閉状態まで作動させるオート作動制御手段(28,40)を備えたことを特徴とするドア開閉装置。 In the door opening and closing device that applies an assist force to the opening and closing of the door (2a, 30) by an actuator (6, 36) using a motor (7, 37) as a drive source,
Provided in a portion that is relatively displaced between two points between the door (2a, 30) side and the motor (7, 37) side, and acts on the door (2a, 30) based on the direction of displacement. Operating direction detection means (16, 16a) for detecting the direction of the operating force to be performed;
Operating force detection means (16, 16a, 28a) for detecting the magnitude of the operating force acting on the door (2a, 30);
Based on the detection by the operation direction detection means (16, 16a), an assist force is applied in the direction in which the operation force acts, and based on the detection by the operation force detection means (16, 16a, 28a) Control means (28, 40) for controlling the actuator (6, 36) to change the assist force in accordance with the magnitude of the operation force;
With
Based on the detection of the operation detection means (16, 16a, 28a), the control means (28, 40), when the operation force acting on the door (2a, 30) continues for a predetermined time (t3) or more, A door opening and closing device comprising automatic operation control means (28, 40) for operating the door (2a, 30) to the fully open or fully closed state by the actuator (6, 36) .
前記ドア(2a,30)側とモータ(7,37)側との間の2点間で相対的に変位する部分に設けられ、その変位する方向に基づいて前記ドア(2a,30)に作用する操作力の方向を検出するための操作方向検出手段(16,16a)と、
前記ドア(2a,30)に作用する操作力の大きさを検出するための操作力検出手段(16,16a,28a)と、
前記操作方向検出手段(16,16a)の検出に基づいて、前記操作力が作用する方向にアシスト力を付与するとともに、前記操作力検出手段(16,16a,28a)の検出に基づいて、そのアシスト力を前記操作力の大きさに応じて変化させるべく前記アクチュエータ(6,36)を制御する制御手段(28,40)と
を備え、
前記制御手段(28,40)は、前記アクチュエータ(6,36)の作動開始時にはスロースタート作動させ、作動終了時にはスローストップ作動させる速度調整制御手段(28,40)を備えたことを特徴とするドア開閉装置。 In the door opening and closing device that applies an assist force to the opening and closing of the door (2a, 30) by an actuator (6, 36) using a motor (7, 37) as a drive source,
Provided in a portion that is relatively displaced between two points between the door (2a, 30) side and the motor (7, 37) side, and acts on the door (2a, 30) based on the direction of displacement. Operating direction detection means (16, 16a) for detecting the direction of the operating force to be performed;
Operating force detection means (16, 16a, 28a) for detecting the magnitude of the operating force acting on the door (2a, 30);
Based on the detection by the operation direction detection means (16, 16a), an assist force is applied in the direction in which the operation force acts, and based on the detection by the operation force detection means (16, 16a, 28a) Control means (28, 40) for controlling the actuator (6, 36) to change the assist force in accordance with the magnitude of the operation force;
With
The control means (28, 40) includes speed adjustment control means (28, 40) that performs a slow start operation when the actuator (6, 36) starts operating and a slow stop operation when the operation ends. Door opener.
前記ドア(2a,30)側とモータ(7,37)側との間の2点間で相対的に変位する部分に設けられ、その変位する方向に基づいて前記ドア(2a,30)に作用する操作力の方向を検出するための操作方向検出手段(16,16a)と、
前記ドア(2a,30)に作用する操作力の大きさを検出するための操作力検出手段(16,16a,28a)と、
前記操作方向検出手段(16,16a)の検出に基づいて、前記操作力が作用する方向にアシスト力を付与するとともに、前記操作力検出手段(16,16a,28a)の検出に基づいて、そのアシスト力を前記操作力の大きさに応じて変化させるべく前記アクチュエータ(6,36)を制御する制御手段(28,40)と
を備え、
前記ドア(2a,30)の全開位置及び全閉位置以外の位置における該ドア(2a,30)の作動停止時又は非作動時に、前記モータ(7,37)の保持力を増大させる保持力制御手段(28b)を備えたことを特徴とするドア開閉装置。 In the door opening and closing device that applies an assist force to the opening and closing of the door (2a, 30) by an actuator (6, 36) using a motor (7, 37) as a drive source,
Provided in a portion that is relatively displaced between two points between the door (2a, 30) side and the motor (7, 37) side, and acts on the door (2a, 30) based on the direction of displacement. Operating direction detection means (16, 16a) for detecting the direction of the operating force to be performed;
Operating force detection means (16, 16a, 28a) for detecting the magnitude of the operating force acting on the door (2a, 30);
Based on the detection by the operation direction detection means (16, 16a), an assist force is applied in the direction in which the operation force acts, and based on the detection by the operation force detection means (16, 16a, 28a) Control means (28, 40) for controlling the actuator (6, 36) to change the assist force in accordance with the magnitude of the operation force;
With
Holding force control for increasing the holding force of the motor (7, 37) when the operation of the door (2a, 30) is stopped or inactive at a position other than the fully open position and the fully closed position of the door (2a, 30). A door opening and closing device comprising means (28b) .
前記ドア(2a,30)側とモータ(7,37)側との間の2点間で相対的に変位する部分に設けられ、その変位する方向に基づいて前記ドア(2a,30)に作用する操作力の方向を検出するための操作方向検出手段(16,16a)と、
前記ドア(2a,30)に作用する操作力の大きさを検出するための操作力検出手段(16,16a,28a)と、
前記操作方向検出手段(16,16a)の検出に基づいて、前記操作力が作用する方向にアシスト力を付与するとともに、前記操作力検出手段(16,16a,28a)の検出に基づいて、そのアシスト力を前記操作力の大きさに応じて変化させるべく前記アクチュエータ(6,36)を制御する制御手段(28,40)と
を備え、
前記アクチュエータ(6,36)をドア(2a,30)内部に備えるものであり、該アクチュエータ(6,36)を防水構造としたことを特徴とするドア開閉装置。 In the door opening and closing device that applies an assist force to the opening and closing of the door (2a, 30) by an actuator (6, 36) using a motor (7, 37) as a drive source,
Provided in a portion that is relatively displaced between two points between the door (2a, 30) side and the motor (7, 37) side, and acts on the door (2a, 30) based on the direction of displacement. Operating direction detection means (16, 16a) for detecting the direction of the operating force to be performed;
Operating force detection means (16, 16a, 28a) for detecting the magnitude of the operating force acting on the door (2a, 30);
Based on the detection by the operation direction detection means (16, 16a), an assist force is applied in the direction in which the operation force acts, and based on the detection by the operation force detection means (16, 16a, 28a) Control means (28, 40) for controlling the actuator (6, 36) to change the assist force in accordance with the magnitude of the operation force;
With
The door opening and closing device characterized in that the actuator (6, 36) is provided inside the door (2a, 30), and the actuator (6, 36) has a waterproof structure .
前記ドア(2a,30)側とモータ(7,37)側との間の2点間で相対的に変位する部分に設けられ、その変位する方向に基づいて前記ドア(2a,30)に作用する操作力の方向を検出するための操作方向検出手段(16,16a)と、
前記ドア(2a,30)に作用する操作力の大きさを検出するための操作力検出手段(16,16a,28a)と、
前記操作方向検出手段(16,16a)の検出に基づいて、前記操作力が作用する方向にアシスト力を付与するとともに、前記操作力検出手段(16,16a,28a)の検出に基づいて、そのアシスト力を前記操作力の大きさに応じて変化させるべく前記アクチュエータ(6,36)を制御する制御手段(28,40)と
を備え、
前記ドア(2a)はドア取付体(2b)に対して回動開閉可能に支持され、その内部に前記アクチュエータ(6)を備えるものであり、
前記ドア取付体(2b)に対して回動可能に連結されるとともに、前記アクチュエータ(6)の最終段のギヤ(15)と噛合して、前記モータ(7)の作動によるギヤ(15)の回転運動を直線運動に変換し、その直線運動によってドア(2a)を開閉作動させるラック(5)を備えるものであって、
前記ギヤ(15)及び前記ラック(5)の歯を、前記ドア(2a)の開閉方向と直交する方向に向くようにし、そのギヤ(15)及びラック(5)のうち少なくとも一方の歯面(5b,15a)を、隣り合う歯面(5b,15a)に向かって凸となるように曲面状に形成したことを特徴とするドア開閉装置。 In the door opening and closing device that applies an assist force to the opening and closing of the door (2a, 30) by an actuator (6, 36) using a motor (7, 37) as a drive source,
Provided in a portion that is relatively displaced between two points between the door (2a, 30) side and the motor (7, 37) side, and acts on the door (2a, 30) based on the direction of displacement. Operating direction detection means (16, 16a) for detecting the direction of the operating force to be performed;
Operating force detection means (16, 16a, 28a) for detecting the magnitude of the operating force acting on the door (2a, 30);
Based on the detection by the operation direction detection means (16, 16a), an assist force is applied in the direction in which the operation force acts, and based on the detection by the operation force detection means (16, 16a, 28a) Control means (28, 40) for controlling the actuator (6, 36) to change the assist force in accordance with the magnitude of the operation force;
With
The door (2a) is supported so as to be capable of rotating and opening with respect to the door attachment body (2b), and includes the actuator (6) therein.
It is rotatably connected to the door mounting body (2b) and meshes with the gear (15) at the final stage of the actuator (6), so that the gear (15) is operated by the operation of the motor (7). Comprising a rack (5) for converting rotational motion into linear motion and opening and closing the door (2a) by the linear motion;
The teeth of the gear (15) and the rack (5) are oriented in a direction orthogonal to the opening / closing direction of the door (2a), and at least one tooth surface (the gear (15) and the rack (5)) ( 5b, 15a) is formed in a curved shape so as to protrude toward the adjacent tooth surface (5b, 15a) .
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