JP3856443B2 - 皮なし練り製品の製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波を利用して皮なし練り製品を連続して製造する装置に関し、更に詳しくは、非円形断面を有する皮なし練り製品を製造する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ソーセージ、プレスハム等の練り製品は、一般的には、細粒化された食肉に、香辛料、調味料等の副原料を混入してなる練り製品原料を、羊、豚等の腸、又は樹脂フィルムを用いてなる保形用のケーシング内に詰め込み、該ケーシングと共に所定温度に加熱してゲル化せしめ、結合力に富む弾性物質に変質させ、熟成、殺菌の後工程を経て製造されている。
【0003】
しかしながらこの方法においては、前記ケーシングを介してなされる練り製品原料の加熱に時間を要し、また加熱むらが生じ易く、更に、近年において需要が増大している皮なし練り製品を製造する場合、前記加熱の工程の後に保形用のケーシングを除去する工程が別途必要となり、良質の練り製品を高能率にて製造することが難しいという問題がある。
【0004】
このような問題を解消すべく本願出願人は、マイクロ波を利用した皮なし練り製品の製造装置を実用化している。この装置は、特公昭56-35144号公報、特公昭57-10713号公報等に開示されている如く、加熱室内に架設された成形管の内部を該加熱室の入側から出側に向けて連続的に圧送される練り製品原料に前記加熱室に導入されるマイクロ波を照射し、前記練り製品原料を入側から出側に向けて連続的に加熱し、この加熱によりゲル化及び成形を終えた練り製品を、前記加熱室の外側において前記成形管の端部に送り出す構成となっている。なお前記成形管としては、マイクロ波の透過性に優れ、また内部を圧送される練り製品原料の滑らかな移動を可能とするために、PTFE(登録商標テフロン)等のフッ素樹脂製の管を用いている。
【0005】
このような皮なし練り製品の製造装置によれば、前記成形管の内部を圧送される練り製品原料は、前記マイクロ波の作用により短時間にて均等に加熱され、前記成形管をケーシングとしてゲル化し、成形されて、該成形管の末端から皮なしの状態で送り出されるから、送り出された練り製品を適宜に切断し、熟成、殺菌等の後工程に受け渡すことにより、良質な皮なし練り製品を高能率にて製造することができる。
【0006】
なお前記マイクロ波による均等な加熱は、マイクロ波の透過性に優れたPTFE等のフッ素樹脂製の管を前記成形管として用いることにより、また、加熱室内にてマイクロ波を攪拌することにより効果的に実現することが可能である。更に、前述したフッ素樹脂製の成形管を用いることより、該成形管の内部での練り製品原料の滑らかな圧送が可能となり、疵、裂け等の表面欠陥の発生を防止することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
さて以上の如き皮なし練り製品は、一般的には円形の断面を有して製造されるが、各種の料理に使用する際には、彩りの向上を図るべく、花形、ハート形、星形、動物形等の非円形断面に加工されることがあり、製造の段階において各種の非円形断面としておくことにより、商品価値の向上を図ることができる。
【0008】
前記特公昭56-35144号公報、特公昭57-10713号公報等に開示された皮なし練り製品の製造装置においては、成形管の断面形状に対応する練り製品を製造することができ、本願出願人による特公平1-13345号公報には、魚形、蛸形、英文字形等の断面を有する成形管を用いることが記載されている。
【0009】
しかしながら、以上の如き非円形断面の成形管を用いた場合、該成形管の外側から照射されるマイクロ波の内側への透過程度に局所的な差異が生じ、前記成形管の内側を圧送される練り製品原料の加熱が均等に行われず、ゲル化、成形、熟成及び殺菌の各工程を経て製造される練り製品の品質が不安定となるという問題があった。
【0010】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、特公昭56-35144号公報、特公昭57-10713号公報等に開示された装置の改良により、非円形断面を有する皮なし練り製品を安定した品質を有して製造し得る皮なし練り製品の製造装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1発明に係る皮なし練り製品の製造装置は、加熱室内に架設された成形管の内部を、前記加熱室の入側から出側に向けて連続的に圧送される練り製品原料に、前記加熱室に導入されるマイクロ波を照射して加熱凝固せしめ、前記加熱室の外部に延びる前記成形管の端部に送り出す皮なし練り製品の製造装置において、前記成形管は、前記マイクロ波の照射により加熱される練り製品原料の温度が凝固開始温度に達する長さに亘って前記入側から延設された円形断面の前成形管と、該前成形管に連結され、前記出側に至るまで延設された非円形断面の後成形管とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明においては、加熱室内に架設された成形管の前半部を構成する前成形管を円形断面とし、マイクロ波の透過を均一に生ぜしめ、内側を圧送される練り製品原料を凝固開始温度に達するまで均等に加熱し、凝固が開始された状態で非円形断面を有する後成形管に送り込み、マイクロ波による加熱を継続しながら前記非円形断面に対応する形状に成形する。
【0015】
また本発明の第2発明に係る皮なし練り製品の製造装置は、第1発明における前成形管と後成形管との間に介装され、長さ方向に連続的に断面積を変える連結管を備えることを特徴とする。
【0016】
この発明においては、円形断面を有する前成形管から非円形断面を有する後成形管への練り製品原料の送り込みを、両者間に介装された連結管の断面形状の変化によって滑らかに行わせる。
【0017】
また本発明の第3発明に係る皮なし練り製品の製造装置は、第1又は第2発明における前成形管が、定寸の円管を複数本連結して構成してあることを特徴とする。
【0018】
この発明においては、円形断面を有する前成形管を、定寸の円管を複数本連結して安価に構成する。
【0019】
更に本発明の第4発明に係る皮なし練り製品の製造装置は、第1〜第3発明のいずれかにおける加熱室の出側に連設され、前記成形管から送り出される皮なし練り製品を搬送する搬送手段と、該搬送手段に沿って並設され、熟成、切断及び殺菌を含む後処理を行う後処理部とを備えることを特徴とする。
【0020】
この発明においては、マイクロ波により加熱されて凝固し、成形管から連続的に送り出される練り製品を、搬送ベルト等の搬送手段により搬送する間に、この搬送手段に沿って並設された後処理部において、熟成、切断及び殺菌等の後処理を実施して、後処理を含めた皮なし練り製品の製造を一連のライン上にて連続して実行する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る皮なし練り製品の製造装置(以下本発明装置という)の全体構成を略示する側面図である。
【0022】
図中1は、導電性材料により中空の箱形に成形された加熱室である。該加熱室1の外側には、上壁の2か所と下壁の1か所とにマグネトロン10,10…が固設してあり、加熱室1の内部に突設された各マグネトロン10,10…のアンテナ11,11…からマイクロ波が放射されるようになしてある。
【0023】
加熱室1の内側略中央部には、対向する側壁を貫通して成形管2が架設してある。成形管2は、PTFE(登録商標テフロン)等のフッ素樹脂製であり、一側の側壁から所定長に亘って延設された円形断面の前成形管20と、他側の側壁から所定長に亘って延設された非円形断面の後成形管21とを、連結管22により同軸的に連結して構成されている。
【0024】
前成形管20は、加熱室1の一側(入側)の側壁から外方に突出させてあり、この突出端は、練り製品原料を投入するための原料ホッパ3の下部に設けた圧送ポンプ4に延長管23を介して連結されている。原料ホッパ3は、上部の開口から下方に向けてテーパ状に縮径せしめられた開口容器であり、前記開口を経て投入される練り製品原料を適量収納し、その自重により前記圧送ポンプ4に順次送り込む構成としてある。
【0025】
原料ホッパ3に投入される練り製品原料は、細粒化された食肉に、香辛料、調味料等の副原料を混入してなるゾル状又は無定形固体状の物質である。前記圧送ポンプ4は、以上の如き練り製品原料を過度の攪拌を伴わずに送り出す動作をなすポンプであり、例えば、ロータリピストンポンプ、スネークポンプによって構成されている。
【0026】
また後成形管21は、加熱室1の他側(出側)の側壁から外方に適長突出され、同側に連設された保温室5の内部に開口させてある。中空の箱形に成形された保温室5の内部には、後成形管21の開口部の下位置に、長手方向に延びる搬送ベルト50が備えられている。搬送ベルト50は、前記開口端から後述の如く送り出される練り製品を受け取り、図示しない駆動源からの伝動により他側に向けて搬送する公知の構成を有している。保温室5は、搬送ベルト50によって搬送される練り製品の温度を適温に保つべく設けてあり、断熱壁により囲われた室であってもよく、適宜の加熱手段を備え、該加熱手段により搬送中の練り製品を弱く加熱する構成としてもよい。
【0027】
前記搬送ベルト50は、保温室5の出側に適長に亘って延長されており、この延長部分には、切断装置6及び整列装置7がこの順に並設されている。切断装置6は、搬送ベルト50上を搬送される練り製品を所定の長さに切断する動作を行い、また整列装置7は、切断装置6により切断された練り製品を複数本毎に縦列に並べ、搬送ベルト50に連設された幅広の二次搬送ベルト51に受け渡す動作を行う。
【0028】
二次搬送ベルト51は、整列装置7の出側に設けられた二次加熱室8内に延長されている。図中に一部を示す二次加熱室8は、前記加熱室1と同様、導電性材料により中空の箱形に成形され、上壁に並設されたマグネトロン80,80…を備えており、二次加熱室8の内部に突設された各マグネトロン80,80…のアンテナ81,81…からマイクロ波が放射されるようになしてある。
【0029】
以上の如き本発明装置の特徴は、加熱室1の内部に架設された成形管2の構成にある。前述の如く成形管2は、前成形管20及び後成形管21と、これらを連結する連結管22とを備えて構成されている。図2は、成形管2の構成例を示す側面図である。
【0030】
加熱室1の入側から所定長に亘って架設された前成形管20は、前述の如く、円形断面を有するフッ素樹脂製の管である。この種の円管は、内径基準の呼び径毎に、 500mmの長さを有する定形管として市販されており、図示の前成形管20は、3本の定形管24,24…を連結し、1500mmの長さを有して構成されている。定形管24,24…の連結は、図示の如く、夫々の端部に周設された鍔状のフランジ25,25を突き合わせ、これらのフランジ25,25の外側を連結用の環状クランプ26(図4参照)により挾持して実現することができる。このような連結方法は、サニタリ用の配管の連結において広く実用化されている方法である。
【0031】
このように定形管24,24…を連結してなる前成形管20は、連結用の環状クランプ26,26…を含めても安価に構成することができ、また、夫々の定形管24,24…の形状及び表面精度が良好であり、更に、劣化、破損等により交換の必要が生じた場合、各定形管24を一単位としての交換が可能となる等、多くの利点を有している。
【0032】
一方、加熱室1の内部に出側から所定長に亘って架設された後成形管21は、非円形の断面を有するフッ素樹脂製の管である。図3は、後成形管21の形状例を示す断面図である。本図に示す如く後成形管21は、軸心線に沿って2分割可能であり、適宜の固定具により一体化された矩形の外形を有し、軸心部に、図3(a),(b),(c),(d)に夫々示す如く、梅の花、ハート、魚、ポニーを形どった非円形の中空部27を備えて構成されている。
【0033】
このような後成形管21は、略1mの長さを有し、加熱室1の内側にて同軸的に対向する前成形管20の端部に連結管22を介して連結されている。図4は、前成形管20と後成形管21の連結状態の説明図である。本図に示す如く連結管22は、一側を前成形管20と同径の円形断面とし、他側を後成形管21の中空部27を囲い得る大きさの矩形断面とし、これらの間にて連続的に断面積を変えるように構成されている。なお、図4には、ハート形の中空部27を有する図3(b)に示す後成形管22が用いられている。
【0034】
連結管22の前記一側端部には、前成形管20の端部と同様の鍔状のフランジ28が周設されており、前成形管20と連結管22との連結は、夫々の端部に設けたフランジ25,28を相互に突き合わせ、これらの合わせ部を、2つ割り可能な環状クランプ26により挾持して実現されている。この環状クランプ26は、前成形管20を構成する前記定形管24,24…同士の連結にも用いられている。
【0035】
また連結管22の前記他側端部には、後成形管21の外形に対応する矩形の連結フランジ29が周設されており、後成形管21と連結管22とは、後成形管21の端面に前記連結フランジ29を合わせ、該連結フランジ29の4隅に設けた貫通孔に挿通された固定ボルト30,30…(1本のみ図示)を、後成形管21の端面の対応部に形成されたねじ孔31,31…にねじ込んで連結されている。なおこの連結は、前成形管20の場合と同様の環状クランプを用いて実現してもよく、また、前記連結フランジ29を後成形管21の端面に接着し、両者を一体化せしめて実現してもよい。
【0036】
以上の如く構成された本発明装置の運転は、原料ホッパ3に練り製品原料を投入し、また、前記圧送ポンプ4、搬送ベルト50及び二次搬送ベルト51を駆動すると共に、加熱室1のマグネトロン10,10…及び二次加熱室8のマグネトロン80,80…を動作させて行われる。
【0037】
原料ホッパ3に投入される練り製品原料は、圧送ポンプ4の動作により、前記延長管23内に送り込まれ、前成形管20、連結管22及び後成形管21を備える成形管2の内部を圧送されて、後成形管21の端部から送り出される。この圧送の間、練り製品原料は、加熱室1の内部を通り、マグネトロン10,10…から照射されるマイクロ波の作用により加熱(一次加熱)される。
【0038】
このように一次加熱される練り製品原料は、まず、円形断面を有する前成形管20の内部を通過する間に、凝固(ゲル化)開始温度である35℃前後にまで昇温し、その後、連結管22及び後成形管21の内部を通過する間に、更に75℃前後にまで昇温して、ゲル化の進行により、後成形管21の中空部27に対応する断面形状を有して成形され、自立保形が可能な練り製品となって後成形管21の端部から送り出される。
【0039】
このように本発明装置においては、練り製品原料の加熱がマイクロ波の作用によりなされる上、ゲル化開始温度に達するまでの加熱が、円形断面を有する前成形管20の内部において行われるから、内側に至るまでの均等な加熱がなされ、練り製品原料を断面内にて略均一にゲル化せしめることが可能となる。前成形管20の端部近傍でのゲル化の開始は、前成形管20内部での練り製品原料の圧送速度、加熱室1の入側での練り製品原料の温度等の運転条件の検出結果に基づいてマグネトロン10,10…のマイクロ波出力を制御することにより実現される。
【0040】
前成形管 20 の端部にて均等にゲル化を開始した練り製品原料は、後成形管21に導入されて更に加熱される。後成形管21は、前述の如き非円形断面を有しており、外側から照射されるマイクロ波の透過程度に局所的な差異が生じるが、該マイクロ波の作用による後成形管 21 内での加熱は、前成形管20内での均等加熱に連続して行われるため、後成形管21内での加熱むらの発生を抑えることができ、略均等な加熱により後成形管21の中空部27に対応する断面形状に成形され、後成形管21の端部から送り出される。
【0041】
また、前成形管20及び後成形管21は、マイクロ波の透過性に優れたフッ素樹脂製としてあり、前記加熱を高効率にて行わせ、省エネを達成することができると共に、前成形管20及び後成形管21の内部における練り製品原料を、小さい抵抗下にて滑らかに圧送することができ、疵、裂け等の表面欠陥の発生を防止することができる。
【0042】
また、前成形管20と後成形管21との間には、前述の如く連続的に断面積を変える連結管22が介装されており、前成形管20から後成形管21への練り製品原料の受け渡しを停滞なく行わせることができる。なおこの連結管22は、複雑な形状を有することから、ステンレス鋼等の金属製の管としてもよい。
【0043】
以上の如く後成形管21の端部から送り出される練り製品は、保温室5の内部の搬送ベルト50上に受け渡され、該搬送ベルト50の動作により、連続状態を保ったまま略一定の速度にて搬送される。保温室5は、このように搬送される練り製品の温度を送り出し時と略等しい75℃前後に保ち、該練り製品を熟成させるべく設けてある。この熟成程度は、練り製品の搬送速度に応じて保温室5の長さに適宜に設定し、通過時間を加減することにより調節可能である。例えば、搬送ベルト50による搬送速度が4m/分であるとき、保温室5の長さを1mとし、通過時間を15秒とすることにより適正な熟成が可能となる。
【0044】
このように熟成を終えた練り製品は、保温室5に連設された切断装置6において所定の長さ毎に切断され、更に、整列装置7において幅広の二次搬送ベルト51上に複数本毎に縦列に並べられて、該二次搬送ベルト51の動作により二次加熱室8内に送り込まれる。
【0045】
二次加熱室8内においては、二次搬送ベルト51上に並べて搬送される練り製品の夫々が、前記マグネトロン80,80…から照射されるマイクロ波の作用により二次加熱される。この二次加熱は、殺菌を主目的としてなされるものであり、例えば、80℃にて30〜60秒の加熱がなされるようにマグネトロン80,80…のマイクロ波出力、及び二次搬送ベルト51による搬送速度が制御される。
【0046】
なお、この二次加熱は、マイクロ波による加熱に限らず、スチーム加熱、湯浴加熱等の他の加熱方法によって行ってもよいが、実施の形態に示す如く、マイクロ波による加熱を行う二次加熱室8を設けることにより、練り製品原料の投入から、ゲル化、成形及び殺菌を経て製品となるまでの一連の処理を単一のライン上にて連続して行わせることができ、高能率での製造が可能となり、また作業員の削減を図ることできる。
【0047】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明の第1発明に係る皮なし練り製品の製造装置においては、加熱室内に架設された成形管を、円形断面を有する前成形管と非円形断面を有する後成形管とを連結して構成し、また前成形管の長さを練り製品原料の温度が凝固開始温度に達する長さに設定したから、練り製品原料は、まず前成形管に送り込まれ、凝固が開始されるまでマイクロ波の作用により均等に加熱され、その後に後成形管に送り込まれて非円形断面に成形されることとなり、非円形断面を有する皮なし練り製品を安定した品質を有して製造することが可能となる。
【0049】
また第2発明に係る皮なし練り製品の製造装置においては、前成形管と後成形管とを長さ方向に連続的に断面積を変える連結管により連結したから、円形断面を有する前成形管から非円形断面を有する後成形管への練り製品原料の送り込みを滑らかに行わせ、後成形管の内部での非円形断面への成形を確実に行わせることが可能となる。
【0050】
また第3発明に係る皮なし練り製品の製造装置においては、円形断面を有する前成形管を、定寸の円管を複数本連結して構成したから、形状及び表面精度が良好な前成形管を安価に構成することができ、劣化、破損等による交換を容易に行わせることができる。
【0051】
更に第4発明に係る皮なし練り製品の製造装置においては、成形管を経て加熱室から送り出される皮なし練り製品を搬送する搬送手段と、該搬送手段に沿って並設された後処理部とを備えたから、練り製品原料の投入から、ゲル化、成形及び殺菌の工程を一連のライン上にて連続して実行することができ、高能率での製造が可能となり、また作業員の削減を図ることできる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の全体構成を略示する側面図である。
【図2】成形管の構成例を示す側面図である。
【図3】後成形管の形状例を示す断面図である。
【図4】前成形管と後成形管の連結状態の説明図である。
【符号の説明】
1 加熱室
2 成形管
3 原料ホッパ
4 圧送ポンプ
5 保温室
6 切断装置
7 整列装置
8 二次加熱室
10 マグネトロン
20 前成形管
21 後成形管
22 連結管
Claims (4)
- 加熱室内に架設された成形管の内部を、前記加熱室の入側から出側に向けて連続的に圧送される練り製品原料に、前記加熱室に導入されるマイクロ波を照射して加熱凝固せしめ、前記加熱室の外部に延びる前記成形管の端部に送り出す皮なし練り製品の製造装置において、
前記成形管は、前記マイクロ波の照射により加熱される練り製品原料の温度が凝固開始温度に達する長さに亘って前記入側から延設された円形断面の前成形管と、該前成形管に連結され、前記出側に至るまで延設された非円形断面の後成形管とを備えることを特徴とする皮なし練り製品の製造装置。 - 前記前成形管と前記後成形管との間に介装され、長さ方向に連続的に断面積を変える連結管を備える請求項1記載の皮なし練り製品の製造装置。
- 前記前成形管は、定寸の円管を複数本連結して構成してある請求項1又は請求項2に記載の皮なし練り製品の製造装置。
- 前記加熱室の出側に連設され、前記成形管から送り出される皮なし練り製品を搬送する搬送手段と、該搬送手段に沿って並設され、熟成、切断及び殺菌を含む後処理を行う後処理部とを備える請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の皮なし練り製品の製造装置。
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