JP3855955B2 - 光源装置及びプロジェクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電極間で放電発光が行われる発光部、及びこの発光部の両側に設けられる封止部を有する発光管を備えた光源装置及びプロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】
従来から、光源装置の発光管から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、この光学像を拡大投写するプロジェクタが使用されている。近年、プロジェクタでは、投写される光学像を鮮明に表示させるために光源ランプ(発光管)の高輝度化が要求されてきている。
この高輝度化に伴って発光管の発光部からは大きな熱が発生するため、冷却ファン等で冷却空気を吹き付け、これにより発光管の温度にコントロールしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−107823号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように、冷却空気のみで発光管を冷却する方法では、風量や風向の変化に伴って温度変化が生じてしまうため、発光管の温度を所定温度にコントロールすることは困難である。
また、特許文献1では、発光管の温度が高い場合に、発光管を冷却して発光管の温度をコントロールすることは開示されているものの、発光管の温度が低い場合、例えば、点灯スイッチを入れた直後等に発光管を暖めて、発光管を所定の温度にコントロールすることについては全く考慮されていない。
【0005】
本発明の目的は、発光管を所定温度にコントロールすることができる光源装置及びこの光源装置を備えたプロジェクタを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の光源装置は、電極間で放電発光が行われる発光部、及びこの発光部の両側に設けられる封止部を有する発光管を備えた光源装置であって、前記発光管の発光部から放射された光束を反射するリフレクタを有し、前記発光管の封止部のうち、一方の封止部である第1封止部には、端部が前記発光部近傍まで延びた筒状の熱伝導性部材が前記第1封止部の外面に沿って取り付けられ、前記第1封止部に取り付けられた熱伝導性部材には電圧が印加される電熱線が巻きつけられ、他方の封止部である第2封止部には、端部が前記発光部近傍まで延びた筒状の熱伝導性部材が前記第2封止部の外面に沿って取り付けられ、前記第2封止部に取り付けられた熱伝導性部材の外面には、熱伝導性の透明部材が設けられ、この透明部材には、その周縁に沿って電圧が印加される電熱線が巻きつけられていることを特徴とする。
ここで、熱伝導性部材としては、発光管の熱伝導率よりも熱伝導率が高いものであればよく、例えば、サファイア、水晶、蛍石、アルミナ、窒化アルミ等の部材があげられる。
【0007】
本発明では、発光管の封止部に熱伝導性部材が取り付けられているため、この熱伝導性部材と発光管の封止部との間で熱伝導が起きる。このように熱伝導により発光管の温度をコントロールしているため、冷却ファン等の冷却空気で冷却する場合に比べ、正確に温度を調整することができる。
例えば、発光管の温度が高い場合には、この熱伝導性部材を介して発光管の熱を放出することができる。また、発光管の温度が低い場合には、熱伝導性部材を介して封止部さらには、発光部に熱を伝達させることができる。例えば、点灯時に熱伝導性部材を介して熱を封止部さらには、発光部に伝導させ、発光管を暖めることで、定常時の光束が射出されるようになるまでの時間を短縮することができる。また、規定のワット数よりも低いワット数で放電させる場合、熱伝導性部材を介して発光管の封止部、さらには発光部に熱を伝達させることで、一対の電極間で放電を起こすことができる。
また、熱伝導性部材は、発光部近傍に向かって延びており、発光部に近いところから、熱を熱伝導により移動させる構成であるため、効率よく発光管を冷却または加熱することができる。
【0008】
本発明では、熱伝導性部材を筒状とすることで、熱伝導性部材を発光管の封止部に取り付ける際には、発光管の封止部を熱伝導性部材に挿入すればよく、熱伝導性部材の装着が行いやすくなる。
ここで、熱伝導性の透明部材の材料としては、例えば、サファイア等があげられる。
本発明では、第2封止部に取り付けられた熱伝導性部材に熱伝導性の透明部材を取り付けることで、放熱面積を大きくすることができ、放熱効率を向上させて、発光管の温度を所定温度に設定することができる。また、発光管の温度が低い場合には、透明部材を加熱することで、発光管の温度を所定温度に設定することができる。このように、熱伝導により発光管の温度を調整できるため、冷却ファン等で冷却する場合に比べ、正確に温度をコントロールすることができる。
また、透明部材を熱伝導性部材に取り付けているので、発光管の発光部から放射される光を遮ることがない。
また、発光管の両封止部に熱伝導性部材を取り付けることで、発光部の両側近傍から放熱及び加熱を行うことができる。これにより、効率よく発光管を冷却及び加熱することができ、発光管の温度を所定温度にコントロールすることができる。
すなわち、発光管を冷却する場合には、両熱伝導性部材、さらには、この熱伝導性部材に取り付けられた透明部材から放熱させることができる。
また、発光管の温度が低い場合には、電熱線の熱を熱伝導性部材を介して発光管に伝達させたり、電熱線の熱を透明部材の周縁から熱伝導性部材および発光管に向かって熱伝達させることができる。これによれば、例えば、点灯時に発光管を暖めることで、定常時の光束が射出されるようになるまでの時間を短縮することができる。
さらに、本発明では、前記第1封止部は、この第1封止部に取り付けられた筒状の熱伝導性部材を介して、前記リフレクタに固定されており、前記熱伝導性部材の一方の端部は、前記発光部近傍まで延びており、他方の端部は、前記リフレクタの外側まで延出し、この他方の端部には、放熱フィンが取り付けられていることが好ましい。
熱伝導性部材の他方の端部に放熱フィンを取り付けることで、熱伝導性部材に伝達された熱を放熱フィンから効率よく放熱することができる。
また、この放熱フィンは、リフレクタ外側まで延出された熱伝導性部材の他方の端部に取り付けられているため、熱伝導性部材の熱をリフレクタの外部に伝達することができ、発光管の熱がリフレクタ側に溜まってしまうことがない。
【0009】
本発明では、この光源装置の光束射出側には、照明対象となる光学系が配置されており、前記発光管の発光部から放射された光束を反射するリフレクタを有し、前記発光管の封止部のうち、前記リフレクタ側に配置された一方の封止部である第1封止部は、この第1封止部に取り付けられた筒状の前記熱伝導性部材を介して、前記リフレクタに固定されており、前記第1封止部に取り付けられた熱伝導性部材の径をd1、前記発光管の発光部の径をD1、前記第1封止部の径をT1、前記発光部から放射される光束のうち、前記リフレクタで反射されて前記光学系で利用される光束と、前記光学系の照明光軸を前記発光管側に延長させた延長線とがなす最小角度をθ1とした場合、以下の関係が成立することが好ましい。
【0010】
【数3】
【0011】
この式(1)は、以下のようにして求められる。発光部の中心から熱伝導性部材の発光部側の端部までの距離をL1とした場合、熱伝導性部材の径d1は、次のようになる。
【0012】
【数4】
【0013】
ここで、L1は、以下の範囲に規定される。
【0014】
【数5】
【0015】
以上の式(2)及び式(3)により式(1)を得ることができる。
ここで、リフレクタで反射されて光学系で利用される光束と、光学系の照明光軸を発光管側に延長させた延長線とがなす最小角度θ1とは、リフレクタ側の第1封止部の影響により光が当然遮断されてしまう範囲との境界光と、照明光軸との延長線とがなす角度のことである。
本発明によれば、発光管の第1封止部に取り付けられる熱伝導性部材の径を以上のような範囲に規定することで、発光部からリフレクタ側に向かって放射された光束が熱伝導性部材により遮られてしまうことがない。従って、熱伝導性部材を設けない場合と同等の光量を確保することができる。
【0016】
さらに、本発明では、前記発光管の封止部のうち、他方の封止部である第2封止部には、前記リフレクタと対向配置される熱伝導性の副反射鏡が取り付けられており、この副反射鏡の外面に、熱伝導性の透明部材が取り付けられていることが好ましい。
ここで、熱伝導性の透明部材の材料としては、例えば、サファイア等があげられる。
第2封止部に熱伝導性の副反射鏡を取り付け、さらに、この副反射鏡に熱伝導性の透明部材を取り付けることで、第2封止部側の放熱面積を大きく確保することができるので、発光管の温度が高い場合に発光部からの熱を効率的に放射させることができ、これにより発光管を所定の温度にコントロールすることができる。また、発光管の温度が低い場合には、透明部材を加熱し、この熱を副反射鏡を介して第2封止部に伝達させることで、発光管を所定の温度にコントロールすることができる。
さらに、第2封止部に副反射鏡を取り付けることで、発光管から放射された光のうち、迷光となってしまうような光を第1リフレクタに反射することができ、これにより光の利用率を高めることができる。
【0017】
また、本発明の光源装置は、この光源装置の光束射出側には、照明対象となる光学系が配置されており、前記発光管の発光部から放射された光束を反射するリフレクタを有し、前記発光管の封止部のうち、一方の封止部である第1封止部は、前記リフレクタに固定されており、他方の封止部である第2封止部には、筒状の前記熱伝導性部材が取り付けられ、この第2封止部に取り付けられた前記熱伝導性部材の径をd2、前記発光管の発光部の径をD1、前記第2封止部の径をT2、前記発光部から放射される光束のうち、前記光学系で利用される光束と、前記光学系の照明光軸を前記発光管側に延長させた延長線とがなす最大角度をθ2とした場合、以下の関係が成立することが好ましい。
【数6】
【0018】
この式(4)は、以下のようにして導かれる。発光部の中心から熱伝導性部材の発光部側の端部までの距離をL2とした場合、熱伝導性部材の径d2は、次のようになる。
【0019】
【数7】
【0020】
ここで、L2は以下の範囲に規定される。
【0021】
【数8】
【0022】
以上の式(5)に式(6)により、式(4)を得ることができる。
ここで、発光部から放射される光束のうち、光学系で利用される光束と、光学系の照明光軸を発光管側に延長させた延長線とがなす最大角度θ2とは、発光部から第2封止部側に放射された光束が、第2封止部により当然遮られてしまう範囲との境界光と、照明光軸との延長線とがなす角度のことをいう。
このような本発明によれば、熱伝導性部材の径を以上のような範囲内とすることで、発光管の発光部から放射される光束が発光管の第2封止部に取り付けた熱伝導性部材により遮られることはない。従って、熱伝導性部材を設けない場合と同等の光量を確保することができる。
【0023】
この際、本発明は、前記発光管の第2封止部に取り付けられた筒状の熱伝導性部材の外面に、熱伝導性の透明部材が取り付けられているものであることが好ましい。
ここで、熱伝導性の透明部材としては、例えば、サファイア製等の部材があげられる。
本発明では、第2封止部に取り付けられた熱伝導性部材に熱伝導性の透明部材を取り付けることで、放熱面積を大きくすることができ、放熱効率を向上させて、発光管の温度を所定温度に設定することができる。また、発光管の温度が低い場合には、透明部材を加熱することで、発光管の温度を所定温度に設定することができる。
また、透明部材を熱伝導性部材に取り付けているので、発光管の発光部から放射される光を遮ることがない。
【0024】
本発明の光源装置は、電極間で放電発光が行われる発光部、及びこの発光部の両側に設けられる封止部を有する発光管と、この発光管から放射された光束を反射する第1リフレクタとを備えた光源装置であって、前記発光管の封止部のうち、一方の封止部である第1封止部は前記第1リフレクタに固定され、他方の封止部である第2封止部には、前記第1リフレクタと対向配置される熱伝導性の副反射鏡が取り付けられており、この副反射鏡の外面には、熱伝導性の透明部材が取り付けられていることを特徴とする。
【0025】
本発明によれば、第2封止部に、熱伝導性の副反射鏡及び透明部材が取り付けられているため、この副反射鏡及び透明部材と第2封止部との間で熱を伝達させることができる。冷却時には、発光管の熱を第2封止部から副反射鏡及び透明部材に放熱することができる。副反射鏡には、透明部材が設けられているため、放熱面積を大きく確保することができ、放熱効率を向上させることができる。
また、加熱時には透明部材に熱を加えることで、発光管に熱を伝達させることができ、これによっても発光管の温度をコントロールすることができる。このように、熱伝導により発光管の温度を調整できるため、冷却ファン等で冷却する場合に比べ、正確に温度をコントロールすることができる。
【0026】
本発明のプロジェクタは、上述した何れかの光源装置と、この光源装置の光束射出側に配置される光学系とを備え、前記光学系は、前記光源装置から射出された光束を入力された画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、この光変調装置からの各色光を合成する色合成光学装置とを備えていることを特徴とする。
このような本発明によれば、前述した何れかの光源装置を備えているため、発光管の温度を所定温度にコントロールすることができる。
【0027】
さらに、前記光源装置は、前記熱伝導性部材又は透明部材を冷却する冷却手段、及び、前記熱伝導性部材又は透明部材を加熱する加熱手段を備え、前記光源装置の発光管の温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段により検出された温度が所定温度以下である場合に、前記加熱手段を駆動し、前記温度検出手段により検出された温度が所定温度以上である場合に、前記冷却手段を駆動する駆動制御手段とを備えていることが好ましい。
ここで、冷却手段としては、熱伝導性部材や透明部材を強制冷却する冷却ファン、熱電変換素子等があげられる。
また、加熱手段としては、電熱線を備えたヒータ等があげられる。
本発明によれば、温度検出手段により検出された発光管の温度に基づいて、加熱手段、冷却手段を駆動する駆動制御手段を備えているため、発光管の温度を正確にコントロールすることができ、最も適した温度範囲で発光管を駆動することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
[光源装置の構成]
図1及び図2には第1実施形態の光源装置10Aが示されている。
光源装置10Aは、放射光源としての発光管11と、リフレクタ12Aとを有しており、発光管11から放射される光束をリフレクタ12Aで反射し、射出するものである。
リフレクタ12Aは、本実施形態では、楕円リフレクタであり、発光管11が挿入固定される首状部121Aと、この首状部121Aから広がる楕円曲面状の反射部122Aとを備えたガラス製の一体成形品である。
首状部121Aには、中央に孔123Aが形成されており、この孔123Aの中心に発光管11が挿入される。
【0029】
発光管11は、超高圧水銀ランプであり、中央部が球状に膨出した石英ガラス管から構成され、中央部分が発光部113、この発光部113の両側に延びる部分が封止部114とされる。
発光管11の石英ガラス管は、例えば、熱伝導率が1W/(m・K)程度であり、発光部113には、図示しない一対の電極と、他に発光物質としての水銀、点灯始動ガスとしてのアルゴン、キセノン等の希ガス及び少量のハロゲンが封入されている。一対の電極間に電圧を印加すると、発光管11の発光部113内でアーク放電が起こり、蒸発した水銀が励起されて光を発する。これにより、発光管11が点灯する。
【0030】
封止部114は、円筒状であり、内部にモリブデン等の金属箔が密封されており、これにより、発光部113が封止されることとなる。封止部114内の金属箔の一端は、電極に接続されており、他端は、封止部114から外部へ延びるリード線115に接続されている。
また、封止部114の外面には、温度検出手段21(図7参照)、例えば熱電対211等から構成される温度センサが取り付けられている。
【0031】
このような発光管11の封止部114のうち、リフレクタ12Aの首状部121A側の第1封止部114Aの外面には、円筒状の熱伝導性部材14Aが取り付けられており、この熱伝導性部材14Aを介して、第1封止部114Aがリフレクタ12Aの首状部121Aの孔123A内に挿入され、固定されている。図示しないが、熱伝導性部材14Aには、その長手方向に沿ってスリットが切り込まれており、このスリットにより、第1封止部114Aの熱による膨張を許容できるようになっている。
なお、発光管11の第1封止部114Aをリフレクタ12Aに固定した際、発光管11の発光部113の発光中心は、リフレクタ12Aの反射部122Aの楕円曲面の第1焦点と略一致することとなる。
【0032】
ここで、熱伝導性部材14Aとしては、発光管11の熱伝導率よりも高い熱伝導率を備えた部材で構成されていれば任意であるが、熱伝導率が5W/(m・K)以上の部材が好ましく、例えば、サファイア、水晶、蛍石、アルミナ、窒化アルミ等の部材により構成されていることが好ましい。
なお、リード線115のうち、第2封止部114Bから外部に向かって延びるリード線115は、第1封止部114A側に折り曲げられており、第1封止部114Aとともに、リフレクタ12Aの首状部121Aの孔123A内に挿入されている。
【0033】
熱伝導性部材14Aは、第1封止部114Aの外面に沿って取り付けられており、その一方の端部は、発光部113近傍まで延びている。この熱伝導性部材14Aと第1封止部114Aとは熱伝導性の高い無機系接着剤(図示略)、例えば、シリカ・アルミナ系又は窒化アルミニウム系の接着剤を介して接着されている。
図3に示すように、このような熱伝導性部材14Aの径をd1、発光管11の発光部113の径をD1、第1封止部114Aの径をT1、発光部113の中心から熱伝導性部材14Aの発光部113側の端部までの距離をL1、発光部113から放射される光束のうち、リフレクタ12Aで反射されて光源装置10Aの光束射出側に設置された光学系(後述)で利用される光束と、光学系の照明光軸を発光管11側に延長させた延長線aとがなす最小角度をθ1とした場合、L1は以下の式(7)の範囲に規定される。また、d1は式(8)で示される。
【0034】
【数9】
【0035】
【数10】
【0036】
従って、d1は式(9)で示される範囲に規定される。
【0037】
【数11】
【0038】
なお、ここで、リフレクタ12Aで反射されて光学系で利用される光束と、光学系の照明光軸を発光管11側に延長させた延長線aとがなす最小角度θ1とは、第1封止部114Aの影響により発光部113からの光が当然遮断されてしまう範囲との境界光H1と、照明光軸との延長線aとがなす角度のことである。
【0039】
また、図2に示すように、熱伝導性部材14Aの他方の端部は、リフレクタ12Aの首状部121Aからリフレクタ12A外部まで延出してリフレクタ12Aから露出しており、この他方の端部外面には、第1加熱手段22A(図7参照)を構成するニクロム線等の電熱線221Aが巻きつけられている。
また、この他の端部には、放熱フィン15Aが一体成形されている。
この放熱フィン15Aは、図1及び図2に示すように、対向配置された平面矩形形状の側部151とこの側部151の一端間を連結する平面矩形形状の底部152とを備えた平面略コ字形であり、底部152と対向する面に形成される開口がリフレクタ12Aと反対側に向くように配置されたものである。側部151間には、底部152から開口に向かって延びる3つの片153が側部151と略平行に配置されている。
【0040】
この放熱フィン15Aは、冷却手段23(図7参照)である冷却ファンにより冷却されることとなる。この冷却ファンは、後述するプロジェクタ1内部に配置されるものであり、冷却ファンによりプロジェクタ1内部に導入される冷却空気は、他の光学部品、例えば、後述する光学装置44を冷却した後に、光源装置10Aを冷却する。
なお、放熱フィンの形状は、放熱フィン15Aのような形状には限られない。例えば、図4及び図5に示すような放熱フィン15Bとしてもよい。
この放熱フィン15Bは、平面略円形形状の底部154と、この底部154の周縁から立設した円筒状の側面155とを備えたものであり、底部154と対向する開口がリフレクタ12A側に向くように配置されたものである。
【0041】
一方、発光管11の第2封止部114Bには、スタート点灯時のトリガー線116が巻き付けられている。このトリガー線116は、スタート点灯時において一対の電極間での放電を誘発させるものである。
なお、本実施形態では、発光管11を超高圧水銀としたが、これに限らず、例えば、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ等としてもよい。
【0042】
[プロジェクタの光学系の構成]
以上のような光源装置10Aは、プロジェクタ1に適用される。図6には、プロジェクタ1の光学系の模式図を示す。
このプロジェクタ1は、インテグレータ照明光学系41、色分離光学系42、リレー光学系43、光学装置44、および投写光学系である投写レンズ46を備えている。
インテグレータ照明光学系41は、光学装置44を構成する3枚の液晶パネル441(赤、緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441G,441Bとする)の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、前述した光源装置10Aと、この光源装置10Aの後段に配置される平行化レンズ13と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備える。
【0043】
平行化レンズ13は、光源装置10Aから射出された光束を平行化するものであり、本実施形態では、凹レンズとなっている。
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、発光管11から射出される光束を、複数の部分光束に分割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル441の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。
【0044】
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル441上に結像させる機能を有する。
【0045】
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置される。このような偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。
【0046】
具体的に、偏光変換素子414によって1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の液晶パネル441上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441を用いたプロジェクタ1では、1種類の偏光光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する発光管11からの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、発光管11から射出された光束を全て1種類の偏光光に変換し、光学装置44での光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換素子414は、たとえば特開平8−304739号公報に紹介されている。
【0047】
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421、422によりインテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
ダイクロイックミラー421,422は、基板上に所定の波長領域の光束を反射し、他の波長の光束を透過する波長選択膜が形成された光学素子であり、光路前段に配置されるダイクロイックミラー421は、赤色光を透過し、その他の色光を反射するミラーである。光路後段に配置されるダイクロイックミラー422は、緑色光を反射し、青色光を透過するミラーである。
【0048】
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー432,434とを備え、色分離光学系42を構成するダイクロイックミラー422を透過した青色光を光学装置44まで導く機能を有している。尚、青色光の光路にこのようなリレー光学系43が設けられているのは、青色光の光路長が他の色光の光路長よりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。本例においては青色光の光路長が長いのでこのような構成とされているが赤色光の光路長を長くする構成も考えられる。
【0049】
前述したダイクロイックミラー421により分離された赤色光は、反射ミラー423により曲折された後、フィールドレンズ418を介して光学装置44に供給される。また、ダイクロイックミラー422により分離された緑色光は、そのままフィールドレンズ418を介して光学装置44に供給される。さらに、青色光は、リレー光学系43を構成するレンズ431,433及び反射ミラー432,434により集光、曲折されてフィールドレンズ418を介して光学装置44に供給される。尚、光学装置44の各色光の光路前段に設けられるフィールドレンズ418は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束を、照明光軸に対して並行な光束に変換するために設けられている。
【0050】
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441(441R,441G,441B)と、各液晶パネル441R,441G,441Bの後段に配置される射出側偏光板(図示略)と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム444とを備える。
【0051】
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものである。
光学装置44において、色分離光学系42で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル441R,441G,441B、入射側偏光板442、および射出側偏光板によって画像情報に応じて変調されて光学像を形成する。
【0052】
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。また、基板を用いずに、偏光膜をフィールドレンズ418に貼り付けてもよい。
射出側偏光板も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441から射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。また、基板を用いずに、偏光膜をクロスダイクロイックプリズム444に貼り付けてもよい。
これらの入射側偏光板442および射出側偏光板は、互いの偏光軸の方向が直交するように設定されている。
【0053】
クロスダイクロイックプリズム444は、射出側偏光板から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
そして、クロスダイクロイックプリズム444から射出されたカラー画像は、投写光学系46によって拡大投写され、図示を略したスクリーン上で大画面画像を形成する。
【0054】
[プロジェクタ1の詳細な構成]
以上のような光学系を備えたプロジェクタ1は、図7に示すように、発光管11の封止部114に取り付けられる温度検出手段21と、この温度検出手段21により検出された温度に基づいて加熱手段22A又は冷却手段23を駆動制御する駆動制御手段24とを備えている。
温度検出手段21は、熱電対211等(図2参照)から構成される温度センサである。
第1加熱手段22Aは、熱伝導性部材14Aに巻きつけられた電熱線221Aと、この電熱線221Aに電圧を印加する電圧印加装置(図示略)とを備えている。
【0055】
駆動制御手段24は、プロジェクタ1全体を駆動制御するメインボード上に形成されたものであり、第1加熱手段22Aを駆動制御する加熱制御部241と、冷却手段23を駆動制御する冷却制御部242とを備えている。
また、プロジェクタ1は、発光管11の駆動するために必要な温度範囲(t1〜t2、例えばt1=600℃、t2=700℃)及び発光管11の限界温度t3(例えば950℃)が記憶されたROM等の記憶手段25も備えている。
【0056】
このようなプロジェクタ1では、図8のフローチャートに示すように作動する。
(1)プロジェクタ1の電源スイッチが押され、電源が投入されると、冷却手段23である冷却ファンが低回転数で回転する。また、第1加熱手段22Aが駆動される(S1)。
この際、第1加熱手段22Aの電圧印加装置により電熱線221Aに電圧が印加されると、電熱線221Aから熱が発生し、この熱は、熱伝導性部材14Aに伝達される。さらに、この熱伝導性部材14Aに伝達された熱が封止部114Aに伝達される。
そして、封止部114Aから発光部113へ熱が伝達されて、発光部113内部の水銀が蒸発することとなる。
(2)次に、温度検出手段21により、発光管11の温度が検出され、(S2)検出された発光管11の温度がt1以下かどうか判断される(S3)。発光管11の温度がt1以下である場合には、第1加熱手段22Aが駆動しつづける。
【0057】
(3)発光管11の温度がt1を超えるものである場合には、再度温度検出手段21により発光管11の温度が検出され(S4)、温度がt2以上かどうか判別される(S5)。発光管11の温度がt2以上と判別された場合には、第1加熱手段22Aの駆動が停止される(S6)。
なお、発光管11の温度がt2未満と判別された場合には、第1加熱手段22Aにより、加熱が続けられる。
(4)第1加熱手段22Aの駆動が停止された後、温度検出手段21により発光管11の温度が検出され(S7)、発光管11の温度がt3以上かどうか判別される(S8)。t3以上と判別された場合には、冷却手段23である冷却ファンの回転数が上昇する(S9)。
なお、t3未満と判断された場合には、温度検出手段21による温度検出が続けられる。
(5)冷却手段23である冷却ファンの回転数が上昇したのち、再び温度検出手段21により発光管11の温度が検出され(S10)、発光管11の温度がt3未満であるかどうか判別される(S11)。t3未満と判別された場合には冷却手段23である冷却ファンの回転数が低下する(S12)。
なお、発光管11の温度がt3以上である場合には、高回転数での冷却手段23の駆動が続けられる。
(6)冷却ファンの回転数が低下した後、温度検出手段21により、発光管11の温度が検出され(S7)、発光管11の温度がt3以上かどうか判別される(S8)。t3以上と判別された場合には、冷却手段23である冷却ファンの回転数が上昇することとなり(S9)、さらにS10〜S12の処理が行われる。
(7)そして、最後に、ユーザが電源を落とすことで処理が終了する。
【0058】
このような本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1-1)発光管11の第1封止部114Aに熱伝導性部材14Aが取り付けられているため、この熱伝導性部材14Aと発光管11の第1封止部114Aとの間で熱伝導が起きる。このように熱伝導により発光管11の温度をコントロールしているため、冷却ファン等のみで強制冷却する場合に比べ、正確に温度を調整することができる。
例えば、発光管11の温度が高い場合には、この熱伝導性部材14Aを介して発光管11の熱を放出することができる。また、発光管11の温度が低い場合には、電熱線221Aの熱を熱伝導性部材14Aを介して発光管11に伝達させることができる。例えば、本実施形態のように、点灯時に発光管11を暖めることで、定常時の光束が射出されるようになるまでの時間を短縮することができる。また、規定のワット数よりも低いワット数で発光管11を放電させる場合、点灯時に熱伝導性部材14Aを介して発光管11の第1封止部114さらには発光部113に熱を伝達させることで、一対の電極間で放電を起こすことができる。
また、熱伝導性部材14Aは、発光部113近傍に向かって延びており、発光部113に近いところから、熱を熱伝導により移動させる構成であるため、効率よく発光管11を冷却または加熱することができる。
【0059】
(1-2)熱伝導性部材14Aを円筒状としているため、熱伝導性部材14Aを発光管11の封止部114Aに装着する際には、熱伝導性部材14Aに封止部114Aを挿入すればよく、容易に装着することができる。
(1-3)さらに、熱伝導性部材14Aの径d1を式(9)で示すような範囲で規定しているため、発光部113からリフレクタ12A側に向かって放射された光束が熱伝導性部材14Aにより遮られてしまうことがない。従って、熱伝導性部材14Aを設けない場合と同等の光量を確保することができる。
【0060】
(1-4)発光管11に取り付けられた熱伝導性部材14Aの端部に放熱フィン15Aを設けているため、放熱面積を大きく確保することができ、放熱効率を向上させることができる。これに加え、プロジェクタ1では、冷却手段23である冷却ファンとを備えているため、より効率よく冷却を行うことができ、これにより、発光管11の温度を所定温度に設定することができる。
また、放熱フィン15Aは、リフレクタ12Aの外部に露出した熱伝導性部材14Aの端部に取り付けられているため、リフレクタ12A側に熱がこもってしまうことがない。
【0061】
(1-5)さらに、本実施形態では、発光管11の第1封止部114Aと、熱伝導性部材14Aとを熱伝導性の接着剤を介して接着しているため、第1封止部114Aと熱伝導性部材14Aとの間の熱伝導が接着剤により妨げられることはない。
(1-6)また、冷却手段23、第1加熱手段22Aは、駆動制御手段24により制御されているため、発光管11の温度をより正確に設定することができる。これにより、最も適した温度範囲で発光管11を発光させることができる。
【0062】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図9を参照して説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分と同一の部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の光源装置10Bは、第1封止部114Aが固定される第1リフレクタ12Bと、第2封止部114Bに固定される副反射鏡12Cとを備えたものであり、前記実施形態と同様にプロジェクタの光源として使用される。
なお、本実施形態では、第2封止部114Bの外面には、トリガー線116は取り付けられていない。
第1リフレクタ12Bは、第1実施形態のリフレクタ12Aと略同様に、首状部121A及び反射部122Bとを備えている。この反射部122Bは、リフレクタ12Aの反射部122Aよりも小さな径となっている。
【0063】
副反射鏡12Cは、熱伝導性の材料により構成されており、例えば、サファイア、透光性アルミナ、水晶、蛍石、ヤグ(YAG)等の材料により構成されていることが好ましい。
第2封止部114Bへの副反射鏡12Cの取り付けは、副反射鏡12Cの底面に形成された孔123Cに第2封止部114Bを挿入することにより行われる。この際、孔123Cと第2封止部114Bとは、熱伝導性の接着剤S1、例えばシリカ・アルミナ系又は窒化アルミニウム系の接着剤を介して接着される。
【0064】
この副反射鏡12Cは、第1リフレクタ12Bと対向配置されており、さらに、この副反射鏡12Cは、その反射面が発光部113の第2封止部114B側略半分を包囲し、かつ、発光部113の中心から射出されてこの副反射鏡12Cに入る入射光と、副反射鏡12Cの法線とが略一致するように配置されている。
【0065】
副反射鏡12Cを発光部113の第2封止部114B側略半分を包囲するものとすることで、第1リフレクタ12Bの反射部122Bは、発光部113の第1封止部114A側の略半分を包囲する大きさとすることができる。これにより、前記実施形態のリフレクタ12Aに比べ、第1リフレクタ12Bの反射部122Bの径を小さなものとすることができる。
さらに、副反射鏡12Cの外形P1は、光源装置10Bの光束射出側の光学系で利用可能な限界光H2に対応する第1リフレクタ12Bの反射部112Bの反射面での直径P2よりも小さいものであることが好ましい。このようにすることで、発光部113から射出される光のうち、光源装置10Bの光束射出側の光学系で利用可能な範囲にある光については、第1リフレクタ12Bで反射された後、副反射鏡12Cで遮断されてしまうことがない。ここで、限界光H2とは、発光部113から発光された光束が封止部114Aにより当然遮断される範囲との境界光である。
【0066】
以上のような副反射鏡12Cの外面には、前述したような熱伝導性の接着剤を介して熱伝導性の透明部材16が取り付けられている。
この透明部材16は、例えば、サファイア製の板状の部材であり、第1リフレクタ12Bの反射部122Bの開口部を覆うように配置されている。
また、この透明部材16には、その周縁に沿って第2加熱手段(図示略)を構成するニクロム線等の電熱線221Cが巻きつけられている。この第2加熱手段は、電熱線221Cと、この電熱線221Cに電圧を印加する電圧印加装置(図示略)とを備えたものとなる。加熱時には、電熱線221Cの熱が透明部材16の周縁から副反射鏡12Cに向かって加熱される。
【0067】
そして、本実施形態では、冷却手段23、第1加熱手段22A及び第2加熱手段が前記実施形態と略同様に駆動制御手段24により制御されている。
なお、本実施形態では、透明部材16は副反射鏡12Cの外面に接して取り付けられているが、これに限らず、副反射鏡12Cと第2封止部114Bとの両方に接するようにとりつけてもよい。このようにすることで、透明部材16と第2封止部114Bとの間の熱の伝達を直接行うことができる。
【0068】
このような第2実施形態によれば、第1実施形態の(1-1)〜(1-6)と同様の効果を奏することができるほか、以下の効果を奏することができる。
(2-1)本実施形態では、第2封止部114Bに熱伝導性の副反射鏡12C及び透明部材16を設けているため、第2封止部114B側からも熱を伝導させることができる。例えば、発光管11を冷却する場合には、第2封止部114Bの熱を副反射鏡12C及び透明部材16に伝達させて放熱することができる。また、発光管11を加熱する場合には、透明部材16の周縁から副反射鏡12C、さらには第2封止部114Bへ向かって熱を伝導させることができる。これにより、第1封止部114A側からのみ熱伝導を行う場合に比べ、より効率よく発光管11を冷却及び加熱することができ、より正確に発光管11の温度をコントロールすることができる。
【0069】
(2-2)透明部材16は板状の部材であり表面積が大きいものであるため、冷却時には効率よく放熱することができ、発光管11を所定温度に設定することができる。
(2-3)また、副反射鏡12Cに取り付けられたものは透明部材16であるため、発光管11の発光部113から射出される光束を遮ることがない。
(2-4)さらに、第2封止部114Bに副反射鏡12Cを取り付けることで、発光管11から放射された光のうち、迷光となってしまうような光を第1リフレクタ12Bに反射することができ、これにより光の利用率を高めることができる。(2-5)副反射鏡12Cに取り付けられた透明部材16は、第1リフレクタ12Bの開口部を覆うように取り付けられているため、防爆ガラスとしての役割を果たすこともできる。図9では、第1リフレクタ12Bの開口部と、透明部材16との間に隙間が形成されているが、この隙間を接合することで発光部113が破裂したときの破片が光源装置10Bの外部に飛散することを防止できる。
(2-6)副反射鏡12Cと透明部材16との間には熱伝導性の接着剤が塗布され、また、副反射鏡12Cと第2封止部114Bとの間には熱伝導性の接着剤S1が塗布されているので、第2封止部114Bと副反射鏡12Cとの間、及び副反射鏡12Cと透明部材16との間の熱伝導が接着剤により妨げられてしまう虞がない。
【0070】
次に、図10を参照して本発明の第3実施形態について説明する。
図10には本実施形態の光源装置10Cが示されている。
第1,2実施形態では、光源装置10Aの発光管11の第1封止部114Aにのみ熱伝導性部材14Aが取り付けられていたが、本実施形態では、発光管11の第2封止部114Bにも、この第2封止部114Bの外面に沿って熱伝導性部材14Bが取り付けられている。なお、本実施形態では、第2実施形態と同様に、第2封止部114Bの外面にトリガー線116が取り付けられていない。
【0071】
熱伝導性部材14Bは、熱伝導性部材14Aと同様の円筒状に形成されており、一方の端部は、発光部113近傍まで延びている。この熱伝導性部材14Bとしては、熱伝導率が5W/(m・K)以上の部材が好ましく、例えば、サファイア、水晶、蛍石、アルミナ、窒化アルミ等の部材であることが好ましい。また、熱伝導性部材14Aと同様に、その長手方向に沿ってスリットが切り込まれており、このスリットにより第2封止部114Bの熱膨張を許容できるようになっている。
【0072】
さらに、図11に示すように、この熱伝導性部材14Bの径をd2、発光管11の発光部113の径をD1、第2封止部114Bの径をT2、発光部113の中心から熱伝導性部材14Bの発光部113側の端部までの距離をL2、発光部113から放射される光束のうち、光源装置10Cの光束射出側に配置される光学系で利用される光束と、この光学系の照明光軸を発光管11側に延長させた延長線aとがなす最大角度をθ2とした場合、L2は以下の式(10)で示され、また、d2は、以下の式(11)で示される。
【0073】
【数12】
【0074】
【数13】
【0075】
従って、d2は、式(12)のようになる。
【0076】
【数14】
【0077】
ここで、発光部113から放射される光束のうち、光学系で利用される光束と、光学系の照明光軸を発光管11側に延長させた延長線aとがなす最大角度θ2とは、発光部113から第2封止部114B側に放射された光束が、第2封止部114Bにより当然遮られてしまう範囲との境界光H3と、照明光軸との延長線aとがなす角度のことをいう。
【0078】
以上のような熱伝導性部材14Bは、熱伝導性部材14Aと同様に、熱伝導性の高い無機系接着剤、例えば、シリカ・アルミナ系又は窒化アルミニウム系の接着剤を介して接着されている。
さらに、図10に示すように、この熱伝導性部材14Bの外面には、第2実施形態と同様に、熱伝導性の接着剤を介して熱伝導性の透明部材16が取り付けられており、この透明部材16には、その周縁に沿って第2加熱手段(図示略)を構成するニクロム線等の電熱線221Cが巻きつけられている。すなわち、本実施形態の第2加熱手段は、第2実施形態と同様に、電熱線221Cと、この電熱線221Cに電圧を印加する電圧印加装置とを備えたものとなる。加熱時には、電熱線221Cの熱が透明部材16の周縁から熱伝導性部材14Bに向かって加熱される。そして、本実施形態では、第2実施形態と同様に、冷却手段23、第1加熱手段22A及び第2加熱手段が駆動制御手段24により制御されている。
【0079】
このような第3実施形態によれば、第1実施形態の(1-1)〜(1-6)、第2実施形態の(2-2)、(2-3)、(2-5)と略同様の効果を奏することができる上、以下の効果を奏することができる。
(3-1)本実施形態では、発光管11の両封止部114A,114Bに熱伝導性部材14A,14Bを取り付けることで、発光部113の両側近傍から放熱及び加熱を行うことができる。これにより、第1封止部114Aにのみ熱伝導性部材14Aを取り付ける場合に比べ、より効率よく発光管11を冷却及び加熱することができ、発光管11の温度を所定温度にコントロールすることができる。
すなわち、発光管11を冷却する場合には、熱伝導性部材14B、さらには、この熱伝導性部材14Bに取り付けられた透明部材16から放熱させることができる。
また、発光管11を加熱する場合には、第2実施形態と同様に、第2加熱手段により透明部材16の周縁から熱伝導性部材14Bに向かって熱伝導させることができる。
【0080】
(3-2)また、第2封止部114に取り付けられた熱伝導性部材14Bの径d2は、式(12)で示される範囲内に設定されているので、発光部113から放射される光束を遮ることがなく、熱伝導性部材14Bを設けない場合と同様の光量を確保することができる。
(3-3)さらに、熱伝導性部材14Bは、円筒状に形成されているため、熱伝導性部材14Bを発光管11の封止部114Bに装着する際には、熱伝導性部材14Bに封止部114Bを挿入すればよく、容易に装着することができる。
(3-4)熱伝導性部材14Bと透明部材16との間には熱伝導性の接着剤が塗布され、また、熱伝導性部材14Bと第2封止部114Bとの間には熱伝導性の接着剤が塗布されているので、第2封止部114Bと熱伝導性部材14Bとの間、及び熱伝導性部材14Bと透明部材16との間の熱伝導が接着剤により妨げられてしまう虞がない。
【0081】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、冷却手段23である冷却ファンによりプロジェクタ内部に導入された冷却空気は、他の光学部品を冷却した後、光源装置10A〜10Cを冷却するとしたが、これに限らず、冷却ファンにより導入された冷却空気により光源装置10A〜10Cを直接冷却してもよい。
この場合には、発光管11の温度が所定温度以上(温度t3以上)になった場合、冷却ファンを回転させるように制御すればよい。
【0082】
前記実施形態では、冷却手段23として冷却ファンを採用したが、これに限らず、例えば、ペルチェ効果を利用した熱電変換素子を備えた冷却装置を採用してもよい。
さらに、前記実施形態では、放熱フィン15Aにより熱伝導性部材14Aに伝達された熱を放熱し、さらに冷却手段23である冷却ファンにより強制冷却するものとしたが、いずれか一方のみで熱伝導性部材14Aに伝達された熱を放熱させてもよい。
また、前記実施形態では、プロジェクタ1は、加熱手段及び冷却手段の双方を備えるものとしたが、何れか一方のみであってもよく、また、両手段がないものとしてもよい。このようにすることで、プロジェクタ1の構成を簡略化することができる。
【0083】
前記実施形態では、熱伝導性部材14A、14Bを円筒状としたが、第1封止部114A又は第2封止部114Bに沿っており、その端部が発光部113近傍まで延びているような形状であれば任意である。例えば、熱伝導性部材を板状の部材としてもよい。ただし、前記実施形態のように熱伝導性部材14A,14Bを円筒状とすることで、封止部114A,114Bを一体的に覆うことができるため、これにより熱伝導効率を高めることができる。
さらに前記実施形態では、第1封止部114Aに取り付けられた熱伝導性部材14Aの径d1を式(9)で示される範囲に規定したが、この範囲外のものであってもよい。同様に、第3実施形態の第2封止部114Bに取り付けられる熱伝導性部材14Bの径d2も式(12)で示される範囲外としてもよい。
【0084】
さらに、第2,3実施形態では、第1封止部114Aに熱伝導性部材14Aが取り付けられていたが、この熱伝導性部材14Aは取り付けられていなくてもよい。第2封止部114Bにのみ副反射鏡12C、透明部材16、熱伝導性部材14Bを取り付け、第2封止部114B側からのみ放熱・加熱する構成を採用した場合であっても発光管11を所定の温度にコントロールすることができる。また、このように、第1封止部114Aに熱伝導性部材14Aを取り付けない構成とすることで、部材点数の削減を図ることができる。
【0085】
また、第2,3実施形態では、熱伝導性部材14Bの外面に透明部材16を取り付けたが、透明部材16はなくてもよい。このようにすれば、部材点数の削減を図ることができる。
さらに、第2実施形態では、反射部122Bの径が第1実施形態のリフレクタ12Aの反射部122Aの径よりも小さな第1リフレクタ12Bを使用したが、第1実施形態と同様に径の大きな反射部122Aを備えたリフレクタ12Aを使用してもよい。この場合には、リフレクタ12Aの反射部122Aの径が大きいので、発光管11の発光部113の位置をリフレクタ12Aの開口部側に移動させることができる。このように発光管11をリフレクタ12Aの開口部側に配置することで、リフレクタ12Aの反射による集光スポットを小さく絞ることができるようになる。
【0086】
さらに、前記実施形態では、光変調装置としての液晶パネル441を備えたプロジェクタに本発明の光源装置10A〜10Cを適用していたが、これに限らず、マイクロミラーを用いた光変調装置を備えたプロジェクタについて本発明の光源装置10A〜10Cを採用してもよい。
また、前記実施形態では、光源装置10A〜10Cはプロジェクタ1に組み込まれていたが、これに限らず、他の光学機器に組み込んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の光源装置を示す斜視図。
【図2】図1のII-II方向の断面図。
【図3】前記光源装置の発光管及び熱伝導性部材の大きさの関係を示す模式図。
【図4】光源装置の発光管に取り付けられる放熱フィンの変形例を示す斜視図。
【図5】図4のV-V方向の断面図。
【図6】プロジェクタの光学系を示す模式図。
【図7】プロジェクタの構成を示すブロック図。
【図8】発光管の温度調整を示すフローチャート。
【図9】本発明の第2実施形態にかかる光源装置を示す断面図。
【図10】本発明の第3実施形態にかかる光源装置を示す断面図。
【図11】前記第3実施形態の光源装置の発光管及び熱伝導性部材の大きさの関係を示す模式図。
【符号の説明】
1…プロジェクタ、10A,10B,10C…光源装置、11…発光管、12A,12B…リフレクタ、12C…副反射鏡、14A,14B…熱伝導性部材、15A,15B…放熱フィン、16…透明部材、21…温度検出手段、22A,2C…加熱手段、23…冷却手段、24…駆動制御手段、113…発光部、114,114A,114B…封止部
Claims (4)
- 電極間で放電発光が行われる発光部、及びこの発光部の両側に設けられる封止部を有する発光管を備えた光源装置であって、
前記発光管の発光部から放射された光束を反射するリフレクタを有し、
前記発光管の封止部のうち、一方の封止部である第1封止部には、端部が前記発光部近傍まで延びた筒状の熱伝導性部材が前記第1封止部の外面に沿って取り付けられ、
前記第1封止部に取り付けられた熱伝導性部材には電圧が印加される電熱線が巻きつけられ、
他方の封止部である第2封止部には、端部が前記発光部近傍まで延びた筒状の熱伝導性部材が前記第2封止部の外面に沿って取り付けられ、
前記第2封止部に取り付けられた熱伝導性部材の外面には、熱伝導性の透明部材が設けられ、
この透明部材には、その周縁に沿って電圧が印加される電熱線が巻きつけられていることを特徴とする光源装置。 - 請求項1に記載の光源装置において、
前記第1封止部は、この第1封止部に取り付けられた筒状の熱伝導性部材を介して、前記リフレクタに固定されており、
前記熱伝導性部材の一方の端部は、前記発光部近傍まで延びており、他方の端部は、前記リフレクタの外側まで延出し、この他方の端部には、放熱フィンが取り付けられていることを特徴とする光源装置。 - 請求項1または請求項2に記載の光源装置と、この光源装置の光束射出側に配置される光学系とを備え、
前記光学系は、前記光源装置から射出された光束を入力された画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、この光変調装置からの各色光を合成する色合成光学装置とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
前記光源装置は、前記熱伝導性部材又は透明部材を冷却する冷却手段、及び、前記熱伝導性部材又は透明部材を加熱する加熱手段を備え、
前記光源装置の発光管の温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段により検出された温度が所定温度以下である場合に、前記加熱手段を駆動し、前記温度検出手段により検出された温度が所定温度以上である場合に、前記冷却手段を駆動する駆動制御手段とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。
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