JP3855507B2 - 暖房用熱交換器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電気発熱体を一体化した暖房用熱交換器に関するもので、車両エンジン(内燃機関)にて加熱された温水(エンジン冷却水)を熱源として空気を加熱する車両暖房用熱交換器に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電気発熱体を一体化した熱交換器は、特開平5−69732号公報において提案されている。この従来装置によれば、温水(エンジン冷却水)を熱源として空気を加熱する暖房用熱交換器に電気発熱体を一体化することにより、エンジン始動直後のように温水温度が低いときには、電気発熱体への通電により、電気発熱体の発生熱を空気中に放熱して空気を加熱することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報記載の従来装置では、発熱体素子と電極板から構成される電気発熱体を暖房用熱交換器のコア部と一体ろう付けしているので、高温のろう付け温度(アルミニュウムのろう付けの場合、600°C程度)の雰囲気に発熱体が晒されるので、発熱体の電気的特性が著しく損なわれるという不具合がある。
【0004】
そこで、本出願人においては、偏平チューブとコルゲートフィンとの組み合わせからなる熱交換用コア部の一部の部位に、電気発熱体を設置する暖房用熱交換器において、熱交換用コア部のうち、隣接するコルゲートフィンの折り曲げ頂部相互の間に保持板を配置するとともに、この保持板を、偏平チューブの長手方向に延びる断面U字状の形状とし、この断面U字状の保持板の対向する2つの板面相互の間に所定間隔を設定した状態で、この2つの板面をそれぞれコルゲートフィンの折り曲げ頂部に接合し、保持板の開口部から保持板の内部に電気発熱体を電気絶縁して組み付けるようにした暖房用熱交換器を先に出願している(特願平9−215042号等)。
【0005】
この先願のものでは、暖房用熱交換器の一体ろう付け後に、保持板の内部に電気発熱体を挿入し組付けできるので、特開平5−69732号公報のように電気発熱体の電気的特性が損なわれる心配はない。
そして、先願のものでは、熱交換用コア部に締付け力を作用させる締結部材(バンド部材)を装着して、電気発熱体を保持板の内部で圧接保持することにより、電気発熱体を断面U字状の保持板内部で確実に保持できるようにしている。
【0006】
ここで、先願のものでは締結部材を、偏平チューブの長手方向と直交方向(換言すると、偏平チューブとコルゲートフィンの積層方向)に延びる長尺形状(細長バンド形状)の両端部に引っ掛け部を設けた形状とし、この両端の引っ掛け部を熱交換用コア部の両サイドのサイドプレートに引っ掛ける構成としているが、このような単純な長尺形状(細長バンド形状)に締結部材を形成しただけであると、締結部材が熱交換用コア部への通風の妨げになったり、締結部材からの押圧荷重によりサイドプレートの変形等の不具合が発生することがある。
【0007】
本発明は上記点に鑑みて、電気発熱体を保持板内部で圧接保持するための締付け力を作用させる締結部材を用いる暖房用熱交換器において、締結部材の装着に伴う不具合の発生を抑制することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、熱源流体が流通するチューブ(6)およびこのチューブ(6)に接合されるフィン部材(7)から構成される熱交換用コア部(3)と、
この熱交換用コア部(3)の一部の部位に配置された保持板(10)と、
この保持板(10)の内側部に配置される電気発熱体(9)と、
熱交換用コア部(3)に、電気発熱体(9)を保持板(10)の内部で圧接保持するように締付け力を作用させる締結部材(19、20)とを備え、
チューブは偏平チューブ(6)であり、フィン部材はコルゲートフィン(7)であり、
保持板は、隣接するコルゲートフィン(7)の折り曲げ頂部相互の間に配置され、偏平チューブ(6)の長手方向に延びる断面U字状の保持板(10)であり、
締結部材(19、20)に、熱交換用コア部(3)の端部に係止される両端の引っ掛け部(22、23)と、この両端の引っ掛け部(22、23)の間に位置して熱交換用コア部(3)の空気通過面に対向する細長本体部(21)とを形成し、
この細長本体部(21)の幅を両端の引っ掛け部(22、23)の幅より狭くしたことを特徴としている。
【0009】
これによると、細長本体部(21)の幅を両端の引っ掛け部(22、23)の幅より狭くしているから、締結部材装着に伴う熱交換用コア部(3)の通風抵抗の増加を低減できる。しかも、両端の引っ掛け部(22、23)においては幅を広げることにより、熱交換用コア部(3)の端部における押圧荷重の受圧面積を拡大して、熱交換用コア部(3)の端部の変形を抑制できる。
請求項2記載の発明のように、請求項1に記載の暖房用熱交換器において、具体的には、断面U字状の保持板(10)を、その閉塞端部(10a)が空気入口側に向き、その開口部(10b)が空気出口側に向くように配置し、締結部材(19、20)は熱交換用コア部(3)の空気出口側の面のみに配置すればよい。
【0010】
また、請求項3記載の発明では、電気発熱体(9)を保持板(10)の内部で圧接保持するように締付け力を作用させる締結部材(19、20)に、熱交換用コア部(3)の端部に係止される両端の引っ掛け部(22、23)と、この両端の引っ掛け部(22、23)の間に位置して熱交換用コア部(3)の空気通過面に対向する細長本体部(21)とを形成し、この細長本体部(21)に空気通過孔(29)を開けたことを特徴としている。
【0011】
これによると、細長本体部(21)に開けた空気通過孔(29)を空気が通過できるので、細長本体部(21)の幅を特別に狭くしなくても、締結部材装着に伴う熱交換用コア部(3)の通風抵抗の増加を低減できる。しかも、両端の引っ掛け部(22、23)においては請求項1と同様に幅広に形成できるので、熱交換用コア部(3)の端部における押圧荷重の受圧面積を拡大して、熱交換用コア部(3)の端部の変形を抑制できる。
【0012】
請求項4に記載の発明では、熱源流体が流通するチューブ(6)およびこのチューブ(6)に接合されるフィン部材(7)から構成される熱交換用コア部(3)と、
この熱交換用コア部(3)の一部の部位に配置された保持板(10)と、
この保持板(10)の内側部に配置される電気発熱体(9)と、
熱交換用コア部(3)に、電気発熱体(9)を保持板(10)の内部で圧接保持するように締付け力を作用させる締結部材(19、20)とを備え、
この締結部材(19、20)に、熱交換用コア部(3)の端部に係止される両端の引っ掛け部(22、23)と、この両端の引っ掛け部(22、23)の間に位置して熱交換用コア部(3)の空気通過面に対向する細長本体部(21)とを形成し、
この細長本体部(21)の幅を両端の引っ掛け部(22、23)の幅より狭くし、
さらに、細長本体部(21)の途中に細長本体部(21)の長手方向に弾性変形可能な曲げ部(30)を形成したことを特徴としている。
これによると、曲げ部(30)の弾性変形により熱交換用コア部(3)の寸法バラツキを吸収して、締結部材装着作業を容易化できる。
請求項5に記載の発明では、熱交換用コア部(3)は、チューブ(6)の積層方向の両側部に配置されたサイドプレート(8a、8b)を備えており、
このサイドプレート(8a、8b)は、長手方向に延びる複数の凸状リブ(26a、26b)と、この複数の凸状リブ(26a、26b)の間に形成される凹状溝(27)とを有する凹凸形状であり、
この凹状溝(27)に両端の引っ掛け部(22、23)が係止されるようにしたことを特徴としている。
【0013】
これによると、サイドプレート(8a、8b)自身の強度アップのために形成された凹凸形状の凹状溝(27)を利用して両端の引っ掛け部(22、23)を簡単確実に係止できる。
請求項6に記載の発明では、凸状リブ(26a、26b)の平坦頂部に、両端の引っ掛け部(22、23)の押圧荷重が加わるようにしたことを特徴としている。
【0014】
これによると、平坦頂部を持つ凸状リブ(26a、26b)の形状により、引っ掛け部(22、23)からの押圧荷重に対して剛性の高い部分を構成できるので、この押圧荷重によってサイドプレート(8a、8b)が変形することを良好に抑制できる。
請求項7に記載の発明では、両端の引っ掛け部(22、23)にサイドプレート(8a、8b)の面から離れる方向に曲げられた曲げ部(22a、23a)が形成されていることを特徴としている。
【0015】
これによると、曲げ部(22a、23a)がサイドプレート(8a、8b)の面から離れているので、締結部材の装着作業時にこの曲げ部(22a、23a)を弾性変形させることが可能となり、熱交換用コア部(3)の寸法バラツキを吸収して、締結部材装着作業を容易化できる。
請求項8に記載の発明では、両端の引っ掛け部(22、23)のうち、一方の引っ掛け部(22)に、締結部材(19、20)の内側方向に向いている係止片(22b)を形成し、他方の引っ掛け部(23)には、締結部材(19、20)の内側方向へ向いている係止部(23b)と、この係止部(23b)の先端部から締結部材(19、20)の外側方向へ向いている逃げ片(23c)とを形成したことを特徴としている。
【0016】
これによると、締結部材の装着作業時に、一方の引っ掛け部(22)の係止片(22b)を熱交換用コア部(3)側の係止部に嵌め込んだ後に、他方の引っ掛け部(23)の係止部(23b)を熱交換用コア部(3)側の係止部に嵌め込む際に、係止部(23b)の先端部に外側方向へ向いている逃げ片(23c)を形成しているから、この逃げ片(23c)が熱交換用コア部(3)側の係止部に引っ掛かることがなく、係止部(23b)を熱交換用コア部(3)側の係止部に容易に嵌め込むことができる。
【0018】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態を示す車両暖房用熱交換器の全体構造を示すもので、図1において、暖房用熱交換器Hは、温水入口側タンク1と、温水出口側タンク2と、この両タンク1、2の間に設けられた熱交換用コア部3とを有している。
【0020】
温水入口側タンク1には図示しない車両エンジンからの温水(エンジン冷却水)が流入する入口パイプ4が設けられ、温水出口側タンク2には温水を外部へ流出させ、エンジン側に還流させる出口パイプ5が設けられている。なお、本例の熱交換器は図1に示すように左右対称形であるので、温水入口側タンク1と温水出口側タンク2とを左右逆転してもよい。
【0021】
各タンク1、2はそれぞれタンク本体部1a、2aと、このタンク本体部1a、2aの開口端面を閉じるシートメタル1b、2bとからなり、図1の上下方向が長手方向となる周知のタンク構造である。そして、シートメタル1b、2bには偏平状のチューブ挿入穴(図示せず)が多数個、図1の上下方向に1列または複数列並んで形成されている。
【0022】
熱交換用コア部3は暖房用空気の流れ方向(図1の矢印A方向)に対して平行な偏平状に形成された偏平チューブ6を多数個図1の上下方向に並列配置している。そして、この多数個の偏平チューブ6相互の間に波形状に成形されたコルゲートフィン(フィン部材)7を配置し接合している。
偏平チューブ6の両端開口部はシートメタル1b、2bのチューブ挿入穴内にそれぞれ挿通され、接合される。また、コア部3の最外側(図1の上下両端部)のコルゲートフィン7のさらに外側にはサイドプレート8a、8bが配設され、このサイドプレート8a、8bは最外側のコルゲートフィン7およびシートメタル1b、2bに接合される。
【0023】
さらに、熱交換用コア部3の一部の部位に、偏平チューブ6の代わりに、電気発熱体9を設置している。図1の例では、熱交換用コア部3の3箇所(斜線部)に電気発熱体9を等間隔で設置している。
そして、熱交換用コア部3のうち、電気発熱体9が設置される部位では、図2に示すように隣接するコルゲートフィン7の折り曲げ頂部の間に、偏平チューブ6の長手方向に延びる断面U字状の保持板10を配置している。この保持板10のU字状曲げ形状からなる閉塞端部10aが熱交換用コア部3の空気入口側に向き、他端側の開口部10bが熱交換用コア部3の空気出口側に向くように、保持板10の配置方向が設定されている。
【0024】
また、保持板10は、その対向する2つの板面10c、10d相互の間に所定間隔を設定し、その状態で、この2つの板面10c、10dをそれぞれコルゲートフィン7の折り曲げ頂部に接合するようにしてある。電気発熱体9は、開口部10bから保持板10の内部に挿入されて保持される。ここで、電気発熱体9は保持板10に対して後述の構造により電気的に絶縁して保持される。
【0025】
なお、保持板10の全体の厚さは、偏平チューブ6の厚さと同一に設定してあるので、偏平チューブ6の代わりに保持板10を隣接するコルゲートフィン7相互の間に設置できる。
ところで、本例における熱交換器では、上記各構成部品1〜8bのすべてがアルミニュウム(アルミニュウム合金も含む)にて成形されており、また、断面U字状の保持板10も同様にアルミニュウムにて成形されている。保持板10は板厚0.1〜0.5mm程度の金属薄板であり、また、平板状の保持板10の幅(暖房空気の流れ方向Aの幅)はコア部厚さと略同一であり、また、保持板10の長手方向の寸法(図1の左右方向の寸法)はシートメタル1b、2b間の寸法と略同一である。
【0026】
次に、電気発熱体9の具体的構造を図2により説明すると、板状の発熱体素子9aと、この発熱体素子9aの表裏両面に配置された細長の平板状の電極板9b、9cとからなる3層のサンドウイッチ構造になっている。そして、この電極板9b、9cの周囲を全周にわたって電気的絶縁材料からなる被覆部材9dにより被覆している。ここで、発熱体素子9aは所定の設定温度(例えば、200°C付近)にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有する抵抗体材料(例えば、チタン酸バリウム)からなるPTCヒータ素子である。
【0027】
発熱体素子9aの両電極板9b、9cはアルミニュウム、銅、ステンレス等の導電金属材から成形された金属薄板であり、この両電極板9b、9cの長手方向の寸法(図1の左右方向の寸法)は保持板10と略同一である。そして、この両電極板9b、9cの長手方向において発熱体素子9aは複数箇所、配置されている。発熱体素子9aと両電極板9b、9cは互いに圧接することにより、両者間の電気的導通を得るようにしてある。
【0028】
被覆部材9dが保持板10の板面10c、10dの内側面に圧接するようにして、電気発熱体9は保持板10の内部に組み付けられる。ここで、被覆部材9dは保持板10と両電極板9b、9cとの間の電気的な絶縁作用を果たすものであるが、発熱体素子9aの熱を保持板10に伝導する役割を果たすため、保持板10と両電極板9b、9cとの間の被覆部材9dの厚さは25μ〜100μ程度の薄膜のフィルム状にして、良好な熱伝導作用を確保している。この被覆部材9dの具体的材質としては、高耐熱性の樹脂(例えば、ポリイミド樹脂等)が好ましい。
【0029】
上記電極板9bは例えば正極側電極板であり、また、上記電極板9cは例えば負極側電極板であり、それぞれ電気接続用の端子部が熱交換用コア部3の図1左側端部付近に一体成形されている。この両端子部は本例では熱交換用コア部3の後方側(空気流れ方向Aの下流側)に突出している。
次に、電気発熱体9の電気接続構造の概要を図1により説明すると、温水入口側タンク1と温水出口側タンク2のうち、本例では、温水出口側タンク2に電気配線用カバー11が装着されている。この電気配線用カバー11はポリプロピレンのようなある程度の弾性を有する樹脂(電気絶縁材料)にてタンク2の外形に沿った形状に成形され、そして、一体成形の弾性係止爪片(図示せず)を利用して、タンク2に脱着可能に装着される。
【0030】
さらに、電気配線用カバー11には、正極側のコネクタ12を持つ正極側リード線13および負極側のコネクタ14を持つ負極側リード線15が保持されている。この正極側リード線13および負極側リード線15は電気発熱体9の設置数(3本)に対応して3本づつ設けられている。
そして、電気配線用カバー11には、熱交換用コア部3の後方側(空気流れ方向Aの下流側)で、かつ、熱交換用コア部3の図1左側端部に突出する3箇所の電気接続部16、17、18を備えている。この3箇所の電気接続部16、17、18では、正極側リード線13および負極側リード線15の先端部に電気接続された接続端子片と、上記3箇所の電気発熱体9の電極板9b、9cの端子部との電気接続を行う。
【0031】
なお、正極側のコネクタ12および負極側のコネクタ14には、図示しない外部制御回路が電気接続され、この外部制御回路を介して車載電源から各電気発熱体9に通電されるようになっている。
19、20はばね性を持つ金属材料からなる締結(バンド)部材であって、熱交換用コア部3の空気出口側の面に配置される。締結部材19、20はその両端に折り曲げ形状からなる引掛け部22、23を有しており、この引掛け部22、23を上下のサイドプレート8a、8bに引掛けることにより、締結部材19、20は上下のサイドプレート8a、8bの間に装着される。
【0032】
この締結部材19、20の装着により、電気発熱体9を保持板10の板面10c、10d間に圧接保持させる締付け力を熱交換用コア部3に対して作用させることができる。なお、図1では、コア部3の幅方向(図1の左右方向)の2箇所に締結部材19、20を装着しているが、この締結部材19、20の装着箇所は、コア部3の幅方向の中央部の1箇所のみとしたり、あるいは3箇所以上にしてもよい。
【0033】
本実施形態では、保持板10が閉塞端部10aを有するU字状曲げ形状に形成しているから、保持板10の開口部10b側(空気流れ方向Aの下流側)にのみ締結部材12を装着するだけで、電気発熱体9の保持固定が可能となる。
次に、上記した暖房用熱交換器Hの製造方法を説明すると、まず、最初に図1に示す熱交換器構成を組み付けるコア組付工程を行う。すなわち、熱交換用コア部3のチューブ6とコルゲートフィン7を交互に積層するとともに、熱交換用コア部3のうち、電気発熱体9が設置される部位(図1の3箇所の斜線部)では、隣接するコルゲートフィン7の折り曲げ頂部の間に、チューブ6の長手方向に延びる断面U字状の保持板10を配置する。ここで、この保持板10の対向する2つの板面10c、10dの間隔を所定間隔に保持するために、この保持板10の内部に、この所定間隔の板厚を持ったダミー板(図示せず)を挿入する。
【0034】
このダミー板は後述の一体ろう付けの工程に対する耐熱性を有し、かつアルミニュウムろう付けされない特性を持った材質(例えば、カーボン等)で形成しておく。この組付工程で、タンク1、2、パイプ4、5、およびサイドプレート8a、8bも組み付けることはもちろんである。
次に、上記のごとくして、組み付けた熱交換器組付体の組付状態を図示しない適宜の治具により保持して、ろう付け炉内に搬入し、ろう付け工程を行う。すなわち、ろう付け炉内で熱交換器組付体をろう付け温度(600°C程度)に加熱して、熱交換器各部材のアルミニウムクラッド材のろう材を溶融し、熱交換器組付体の各部材間を一体ろう付けする。
【0035】
ろう付け終了後に、熱交換器組付体をろう付け炉から搬出し、常温まで熱交換器組付体の温度が低下した後に、電気発熱体9の組付工程を行う。すなわち、電気発熱体9はそれ単独で、熱交換器組付体とは別に、板状の発熱体素子9aの表裏両面を平板状の電極板9b、9cにより挟み込んで3層のサンドウイッチ構造とし、電極板9b、9cの周囲を全周にわたって被覆部材9dにより被覆しておく。
【0036】
そして、熱交換器組付体の熱交換用コア部3における3箇所の保持板10の内側に挿入されているダミー板を取り出す。この後に、保持板10の対向する2つの板面10c、10dの内側に形成される所定間隔の空間に、開口部10bから閉塞端部10a側へ向かって電気発熱体9を挿入する。このとき、被覆部材9dが保持板10に圧接するようにして、電気発熱体9を保持板10内に組み付ける。
【0037】
この電気発熱体9の組付の後に、締結部材19、20の両端の引掛け部を上下のサイドプレート8a、8bに引掛けて、上下のサイドプレート8a、8bの間に締結部材19、20を熱交換用コア部3が圧縮されるように装着する。
これにより、電気発熱体9を保持板10の内側に圧接保持させる締付け力を熱交換用コア部3に対して作用させ、電気発熱体9を保持板10の内側に確実に保持固定できる。また、同時に、電気発熱体9の内部において、発熱体素子9aの表裏両面が平板状の電極板9b、9cに確実に圧接するので、小さな接触抵抗で良好な電気導通状態が得られる。
【0038】
次に、上記構成において作動を説明する。車室の暖房を行うときには、図示しない空調用送風ファンが作動して、暖房用熱交換器Hのコア部3の偏平チューブ6とコルゲートフィン7との間の空隙部に矢印Aのように暖房用空気が通過する。一方、車両用エンジンのウォータポンプ(図示せず)の作動によりエンジンからの温水(熱源流体)が入口パイプ4より温水入口側タンク1内に流入する。
【0039】
そして、温水は、入口側タンク1にて多数本の偏平チューブ6に分配され、この偏平チューブ6を並列に流れる間にコルゲートフィン7を介して暖房用空気に放熱する。多数本の偏平チューブ6を通過した温水は、温水出口側タンク2に流入し、ここで集合され、出口パイプ5から温水は熱交換器外部へ流出し、エンジン側に還流する。
【0040】
一方、暖房時において、エンジンからの温水の温度が設定温度(例えば、80°C)より低いときは、外部制御回路からコネクタ12、14、リード線13、15を介して電気発熱体9の両電極板9b、9c間に車載電源の電圧を加える。これにより、発熱体素子9aが通電され発熱する。発熱体素子9aの発熱は電極板9b、9c、被覆部材9d、保持板10を経て、両側のコルゲートフィン7に伝導されて、このコルゲートフィン7から暖房用空気に放熱される。従って、温水の低温時でも暖房空気を速やかに加熱して即効暖房を行うことができる。
【0041】
なお、電気発熱体9の発熱体素子9aは所定の設定温度にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有するPTC素子であるから、周知のごとく、その発熱温度を設定温度に自己制御する自己温度制御機能を備えている。
以上、暖房用熱交換器Hの全体構成および作動について説明したが、次に、本発明の特徴とする締結部材19、20の具体的形状および装着構造について詳述する。図3は第1実施形態による締結部材19、20を示しており、締結部材19、20はばね性を持たせるために、ばね鋼を厚さt=1mm程度の薄板状にプレス成形したものである。
【0042】
ここで、締結部材19、20は、熱交換用コア部3に対向する細長本体部21と、両端の引っ掛け部22、23とから構成されている。そして、両端の引っ掛け部22、23は幅寸法W1 =例えば10mm程度に幅を広げてあり、これに対して、細長本体部21は幅寸法W2 =例えば4mm程度であり、引っ掛け部22、23の幅寸法W1 に比較して幅を1/2以下に狭めている。
【0043】
両端の引っ掛け部22、23は、それぞれ、細長本体部21から内側方向(鋭角的な角度方向)に向けられた円弧状曲げ部22a、23aを有し、さらに、一方の引っ掛け部22の先端部には締結部材19、20の内側方向へ一層折れ曲がった係止片22bが形成されている。
また、他方の引っ掛け部23の先端部には締結部材19、20の内側方向へ一層突出する円弧状係止部23bが形成され、さらに、この円弧状係止部23bの先端部から締結部材19、20の外側方向へに向けられた逃げ片23cが形成されている。
【0044】
なお、細長本体部21の途中に1箇所開けられた孔24は、メッキ工程における締結部材移送用ハンガーの係止孔であって、締結部材19、20の表面には防錆、耐食性向上のための表面処理層(メッキ層)が施してある。また、幅の狭い細長本体部21と幅の広い両端の引っ掛け部22、23との間は、幅寸法が徐々に広がる円弧状(R形状)の接続部25によって接続している。この接続部25が円弧状(R形状)でなく、直線的なテーパ形状でもよいことはもちろんである。
【0045】
次に、図4は締結部材19、20を係止するサイドプレート8a、8bの形状を例示するもので、図4の下側は熱交換用コア部3に対向する面であり、サイドプレート8a、8bには、その長手方向に延びる凹凸状のリブ形状が成形され、このリブ形状により断面係数を大きくして剛性を高めている。そして、サイドプレート8a、8bには、長手方向に延びる2つの平行な凸状リブ26a、26bの間(幅方向の中央部)に凹状溝27が形成されている。
【0046】
締結部材19、20は、サイドプレート8a、8bの凹凸状のリブ形状を利用してサイドプレート8a、8bに装着するようになっている。すなわち、締結部材19、20の装着作業に際しては、締結部材19、20の一方の端部の係止片22bを図5に示すように、上下のサイドプレート8a、8bのうち、いずれか一方のサイドプレートの凹状溝27内に嵌め込み、係止する。
【0047】
その後、細長本体部21を手に持って作業者が押圧力を加えることにより、締結部材19、20の逃げ片23c側の端部を弾性変形させながら、逃げ片23cに隣接する円弧状係止部23bを他方のサイドプレートの凹状溝27内に嵌め込み、係止する。
以上の操作により、サイドプレート8a、8bの凹状溝27を利用して、締結部材19、20を簡単にサイドプレート8a、8bに装着できる。ここで、締結部材19、20の両端の引っ掛け部22、23において、曲げ部22a、23aの部位は図5に拡大図示するように、サイドプレート8a、8bの側面端部28から所定量開離して弾性変形しやすいばね部を構成するので、この曲げ部22a、23aの弾性変形によってコア部3の寸法ばらつきを吸収して、締結部材19、20の装着時の作業性を改善できる。
【0048】
さらに、締結部材19、20の両端の引っ掛け部22、23のうち、後から嵌め込みを行う側の引っ掛け部23には、締結部材19、20の外側方向へに向けられた逃げ片23cを円弧状係止部23bの先端側に備えているから、逃げ片23cが凸状リブ26a、26bに引っ掛かることがなく、円弧状係止部23bの嵌め込み作業を容易に行うことができ、締結部材19、20の装着作業を一層容易化できる。
【0049】
そして、締結部材19、20が上下のサイドプレート8a、8bの間に装着された状態では、締結部材19、20の両端の引っ掛け部22、23が図3(b)に示すように装着前の実線位置から装着後の2点鎖線位置まで弾性変形して、両端の引っ掛け部22、23間の間隔が拡大する。その結果、両端の引っ掛け部22、23の間に弾性反力が発生し、熱交換用コア部3に対して圧縮方向の締め付け力を作用させることができる。
【0050】
しかも、締結部材19、20のうち、コア部3の空気通過面に対向する細長本体部21の幅を両端の引っ掛け部22、23より狭くすることにより、コア部3の空気通過面での通風抵抗増加を最小限に抑制できる。
さらに、本実施形態によると、次の利点もある。すなわち、本発明者らは,電気発熱体一体組み込み方式の暖房用熱交換器Hの開発に際して、その開発当初においては、締結部材19、20の両端の引っ掛け部22、23をサイドプレート8a、8bの側面端部28に係止するものを試作してみたが、この場合は、締結部材19、20による締め付け力が側面端部28に集中して、サイドプレート8a、8bの変形、さらには、このサイドプレート8a、8bの変形部に接合されるコルゲートフィン7の座屈等を引き起こすという不具合が生じた。
【0051】
しかし、本実施形態によると、締結部材19、20の両端の引っ掛け部22、23の幅を細長本体部21より広く(2倍以上に拡大)して、サイドプレート8a、8bへの応力集中を抑えるとともに、引っ掛け部22、23とサイドプレート8a、8bとの係止位置を側面端部28でなく、凹状溝27に変更して、締結部材19、20の押圧荷重が図5の矢印Bに示すごとく凸状リブ26aの平坦頂部に加わるようにしている。
【0052】
この平坦頂部を持つ凸状リブ26aの形状により、引っ掛け部22、23からの押圧荷重に対して剛性の高い部分(断面係数の大きい部分)を構成できるので、この押圧荷重によってサイドプレート8a、8bが変形することを良好に抑制できる。従って、サイドプレート8a、8bの変形によるコルゲートフィン7の座屈等も防止できる。
【0053】
(第2実施形態)
図6は第2実施形態であり、第1実施形態では、締結部材19、20の両端の引っ掛け部22、23の形状を別形状、すなわち、一方の引っ掛け部22側では係止片22bを形成し、他方の引っ掛け部23側では円弧状係止部23bと逃げ片23cとを形成しているが、第2実施形態では、図6に示すように、両端の引っ掛け部22、23を同一形状(両方とも同一形状の円弧状係止部22d、23bと逃げ片22c、23cを有する形状)に形成している。
【0054】
これによれば、締結部材19、20の装着作業に際して、締結部材19、20の装着方向性がなくなるので、その両端の引っ掛け部22、23のいずれを先にサイドプレート8a、8bに係止してもよい。
(第3実施形態)
図7は第3実施形態であり、第1、第2実施形態では、幅の狭い細長本体部21と幅の広い両端の引っ掛け部22、23との間は、幅寸法が徐々に広がる円弧状(R形状)またはテーパ状の接続部25によって接続しているが、第3実施形態ではこの接続部25を廃止して、細長本体部21と両端の引っ掛け部22、23とを段違い状に直接接続している。従って、接続部25を廃止した分だけ、幅の狭い細長本体部21の部分を長くすることができる。
【0055】
(第4実施形態)
図8は第4実施形態であり、細長本体部21の幅寸法を両端の引っ掛け部22、23の幅寸法と同一寸法まで拡大し、その代わりに、細長本体部21の部分に長孔状の空気孔29を設けて、コア面での通風抵抗を低減するようにしたものである。なお、空通過孔29を1つの長孔とせずに、複数に分割した長孔にしてもよいことはもちろんである。
【0056】
(第5実施形態)
図9は第5実施形態であり、細長本体部21に1個または複数(図示の例では3個)の円弧状曲げ部30を追加形成している。この円弧状曲げ部30は細長本体部21の途中部位をコア面から離れる方向に突出するように曲げ形成したものである。
【0057】
この円弧状曲げ部30が細長本体部21の長手方向に弾性変形することにより、コア部3の寸法ばらつきの吸収効果を一層高めることができ、締結部材19、20の装着作業性をより改善できる。
(他の実施形態)
なお、上記の実施形態では、断面U字状の1枚の保持板10の内側に電気発熱体9を挿入し、1枚の保持板10の内側に電気発熱体9を圧接保持しているが、保持板10を2枚の平板状の板に分離し、この2枚の平板状の保持板10の間に電気発熱体9を圧接保持するようにしてもよい。
【0058】
また、上記の実施形態では、車両暖房用熱交換器について説明したが、本発明は車両用に限定されることなく、種々な用途の暖房用熱交換器に広く適用可能である。
また、電気発熱体9の設置形態を図1の形態に限らず、暖房用熱交換器の仕様の変化に対応して種々変更し得ることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す暖房用熱交換器の斜視図である。
【図2】図1の電気発熱体設置部の破断拡大斜視図である。
【図3】(a)は第1実施形態による締結部材の平面図、(b)は同締結部材の正面図、(c)は同締結部材の側面図である。
【図4】図1のサイドプレートの斜視図である。
【図5】図1に示すサイドプレートと締結部材の両端の引っ掛け部との係止部の拡大図である。
【図6】(a)は第2実施形態による締結部材の平面図、(b)は同締結部材の正面図、(c)は同締結部材の側面図である。
【図7】(a)は第3実施形態による締結部材の平面図、(b)は同締結部材の正面図、(c)は同締結部材の側面図である。
【図8】(a)は第4実施形態による締結部材の平面図、(b)は同締結部材の正面図、(c)は同締結部材の側面図である。
【図9】(a)は第9実施形態による締結部材の正面図、(b)は同締結部材の側面図である。
【符号の説明】
1、2…タンク、3…熱交換用コア部、6…偏平チューブ、
7…コルゲートフィン、8a、8b…サイドプレート、9…電気発熱体、
10…保持板、19、20…締結部材、21…細長本体部、
22、23…両端の引っ掛け部。
Claims (8)
- 熱源流体が流通するチューブ(6)およびこのチューブ(6)に接合されるフィン部材(7)から構成される熱交換用コア部(3)と、
この熱交換用コア部(3)の一部の部位に配置された保持板(10)と、
この保持板(10)の内側部に配置される電気発熱体(9)と、
前記熱交換用コア部(3)に、前記電気発熱体(9)を前記保持板(10)の内部で圧接保持するように締付け力を作用させる締結部材(19、20)とを備え、
前記チューブは偏平チューブ(6)であり、前記フィン部材はコルゲートフィン(7)であり、
前記保持板は、隣接する前記コルゲートフィン(7)の折り曲げ頂部相互の間に配置され、前記偏平チューブ(6)の長手方向に延びる断面U字状の保持板(10)であり、
前記締結部材(19、20)に、前記熱交換用コア部(3)の端部に係止される両端の引っ掛け部(22、23)と、この両端の引っ掛け部(22、23)の間に位置して前記熱交換用コア部(3)の空気通過面に対向する細長本体部(21)とを形成し、
この細長本体部(21)の幅を前記両端の引っ掛け部(22、23)の幅より狭くしたことを特徴とする暖房用熱交換器。 - 前記断面U字状の保持板(10)は、その閉塞端部(10a)が空気入口側に向き、その開口部(10b)が空気出口側に向くように配置され、
前記締結部材(19、20)は前記熱交換用コア部(3)の空気出口側の面のみに配置されることを特徴とする請求項1に記載の暖房用熱交換器。 - 熱源流体が流通するチューブ(6)およびこのチューブ(6)に接合されるフィン部材(7)から構成される熱交換用コア部(3)と、
この熱交換用コア部(3)の一部の部位に配置された保持板(10)と、
この保持板(10)の内側部に配置される電気発熱体(9)と、
前記熱交換用コア部(3)に、前記電気発熱体(9)を前記保持板(10)の内部で圧接保持するように締付け力を作用させる締結部材(19、20)とを備え、
この締結部材(19、20)に、前記熱交換用コア部(3)の端部に係止される両端の引っ掛け部(22、23)と、この両端の引っ掛け部(22、23)の間に位置して前記熱交換用コア部(3)の空気通過面に対向する細長本体部(21)とを形成し、
この細長本体部(21)に空気通過孔(29)を開けたことを特徴とする暖房用熱交換器。 - 熱源流体が流通するチューブ(6)およびこのチューブ(6)に接合されるフィン部材(7)から構成される熱交換用コア部(3)と、
この熱交換用コア部(3)の一部の部位に配置された保持板(10)と、
この保持板(10)の内側部に配置される電気発熱体(9)と、
前記熱交換用コア部(3)に、前記電気発熱体(9)を前記保持板(10)の内部で圧接保持するように締付け力を作用させる締結部材(19、20)とを備え、
この締結部材(19、20)に、前記熱交換用コア部(3)の端部に係止される両端の引っ掛け部(22、23)と、この両端の引っ掛け部(22、23)の間に位置して前記熱交換用コア部(3)の空気通過面に対向する細長本体部(21)とを形成し、
この細長本体部(21)の幅を前記両端の引っ掛け部(22、23)の幅より狭くし、
さらに、前記細長本体部(21)の途中に前記細長本体部(21)の長手方向に弾性変形可能な曲げ部(30)が形成されていることを特徴とする暖房用熱交換器。 - 前記熱交換用コア部(3)は、前記チューブ(6)の積層方向の両側部に配置されたサイドプレート(8a、8b)を備えており、
このサイドプレート(8a、8b)は、長手方向に延びる複数の凸状リブ(26a、26b)と、この複数の凸状リブ(26a、26b)の間に形成される凹状溝(27)とを有する凹凸形状であり、
この凹状溝(27)に前記両端の引っ掛け部(22、23)が係止されるようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の暖房用熱交換器。 - 前記凸状リブ(26a、26b)の平坦頂部に、前記両端の引っ掛け部(22、23)の押圧荷重が加わるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の暖房用熱交換器。
- 前記両端の引っ掛け部(22、23)に前記サイドプレート(8a、8b)の面から離れる方向に曲げられた曲げ部(22a、23a)が形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の暖房用熱交換器。
- 前記両端の引っ掛け部(22、23)のうち、一方の引っ掛け部(22)に、前記締結部材(19、20)の内側方向に向いている係止片(22b)を形成し、他方の引っ掛け部(23)には、前記締結部材(19、20)の内側方向へ向いている係止部(23b)と、この係止部(23b)の先端部から前記締結部材(19、20)の外側方向へ向いている逃げ片(23c)とを形成したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の暖房用熱交換器。
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