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JP3853073B2 - Room temperature curable polyorganosiloxane composition - Google Patents

Room temperature curable polyorganosiloxane composition Download PDF

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JP3853073B2
JP3853073B2 JP17242898A JP17242898A JP3853073B2 JP 3853073 B2 JP3853073 B2 JP 3853073B2 JP 17242898 A JP17242898 A JP 17242898A JP 17242898 A JP17242898 A JP 17242898A JP 3853073 B2 JP3853073 B2 JP 3853073B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物に関し、さらに詳しくは、湿気の存在しない密封条件下では安定であるが、空気中の水分と接触すると、室温で硬化してゴム状弾性体を生じるポリオルガノシロキサン組成物に関する。特に、本発明は、接着性および貯蔵安定性に優れ、かつ腐食性を示さない室温硬化性ポリオルガノシロキサンに関する。
【0002】
【従来の技術】
室温で硬化してゴム状弾性体を生成するポリオルガノシロキサン組成物のうち、空気中の水分と接触することにより硬化反応が生起するタイプのものは、縮合反応型の室温硬化性液状シリコーンゴム(RTVシリコーンゴム)として既知であり、使用直前に本体(ベースポリマー)や架橋剤、あるいは触媒を秤量したり、これらを混合したりする煩雑さがなく、配合上のミスを生じることがない上、接着性に優れており、建築・土木工業、電気・電子工業、自動車工業などの分野でその特性を生かし、シーリング材、ポッティング材、コーティング材などに広く用いられている。
【0003】
このような組成物は、一般に分子末端が水酸基で封鎖されたシラノール基末端ポリジオルガノシロキサンをベースポリマーとし、これに加水分解性基を分子内に平均2個以上有する架橋剤、および必要に応じて触媒や接着性向上剤などを配合したものである。
【0004】
これらは、架橋剤および末端のケイ素原子に結合した加水分解反応性基の種類に応じ、硬化機構別に下記のような特性を有する。脱酢酸型のような脱カルボン酸型は、硬化性に優れ、特にガラスなどに対して優れた接着性を示す反面、酢酸のようなカルボン酸の刺激臭や金属や石材に対して腐食性がある。脱アミン型は、アミンの臭気と毒性がある。脱ヒドロキシルアミン型および脱アミド型は、低モジュラス化が容易であるが、遅硬化性である。脱アセトン型は、速硬化性でかつ腐食性がなく耐熱性などに優れているが、黄変を起こしやすい。脱オキシム型は、種々の特性でもっともバランスがとれており、汎用的に使用されているが、銅系金属に対して腐食性を示す。脱アルコール型反応混合物、速硬化性と遅硬化性のものが上市されており、表面硬化性が大きく異なる。べースポリマーとして末端水酸基封鎖型のポリジオルガノシロキサンを用いた遅硬化性のものは、臭気や腐食性を有さないが、貯蔵安定性に欠ける。末端加水分解性基(アルコキシ基)型のポリジオルガノシロキサンをベースポリマーとして用いた速硬化性のものは、貯蔵安定性がよい。現在、脱オキシム型、脱アセトン型、脱アルコール型、アミノキシ型などの各種の組成物が用いられているが、それぞれの問題点の改善が望まれている。
【0005】
一方、末端のケイ素原子にアルコキシ基を結合させたポリオルガノシロキサン、アルコキシシラン、硬化触媒およびアルコール捕捉剤からなる1包装型の室温硬化性組成物が見出されている。この組成物は、貯蔵安定性が良好であり、かつ速硬化性である。アルコール捕捉剤として、ケイ素−窒素結合化合物を用いる組成物(特開昭59−500219号公報および特開昭58−501040号公報)が開示されている。このような化合物に、加水分解し得る基を含有させ、アルコールとの反応後も架橋剤として利用し得る化合物を含む組成物(特開昭60−135458号公報参照)、さらに銅系金属に対する腐食性を改善した組成物が見出されている(特開昭60−123552号公報参照)。このような速硬化性の室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物は、電気・電子工業分野における接着剤、コーティング材として有用であるが、アルコール捕捉剤の調製が困難であったり、また高価であるなどの製造面での問題がある。また、末端が水酸基の場合には、使用が困難であるなどの問題を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述の従来技術の問題点を解決すべく検討した結果、アルコール捕捉剤を添加せずに、硬化性、貯蔵安定性および接着性に優れ、銅に対する腐食性が改良されたポリオルガノシロキサン組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(A1)分子中にケイ素官能性基として平均2個を越える数の加水分解性基を有するケイ素官能性ポリジオルガノシロキサン;および/あるいは(A2)分子中にケイ素官能基として平均2個の加水分解性基もしくは水酸基、または平均2個を越える数の水酸基を有するケイ素官能性ポリジオルガノシロキサンと架橋剤である(A)室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物において、該(A)100重量部に対し、(B)ジ(n−ブチル)ビス(ブチルアセトアセタト)スズおよびジ(n−ブチル)ビス(2−エチルヘキシルアセトアセタト)スズから選択される硬化触媒0.05〜10重量部を含むことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明において、ベースポリマーとして用いる(A)ケイ素官能性ポリジオルガノシロキサンは、上記のようなケイ素官能性基を有する(A1)および/または(A2)である。(A1)成分は、それ自体が、(B)成分の触媒作用によって架橋反応を起こして硬化する。(A2)成分と架橋剤を組み合わせて用いることにより、(B)成分の触媒作用によって、(A2)成分と架橋剤とが架橋反応を起こして硬化する。いずれの場合も、反応は加水分解反応とそれに続く縮合反応であり、空気中の水分の存在で反応が進行する。
【0011】
本発明に用いられる(A)成分は、代表的には、下記の一般式(2):
【0012】
【化3】

Figure 0003853073
【0013】
(式中、
4は、互いに同一でも異なっていてもよい、非置換または置換の1価の炭化水素基であり;
5は、−ZSiR6 3-pp
で示される基であり;
Zは、酸素および/または2価の炭化水素基であり;
6は、互いに同一でも異なっていてもよい、非置換または置換の1価の炭化水素基であり;
Xは、ケイ素官能性基であり;
pは、1〜3の数であり;そして
nは、25℃での(A)成分の粘度を20〜1,000,000cPにする数である)
で示される。
【0014】
(A)成分は、実質的に直鎖状のポリオルガノシロキサンまたはその組成物であり、その末端基R5は、ケイ素官能性基Xを少なくとも1個有するケイ素官能性シロキシ単位である。すなわち、該(A)成分は、分子の両末端に上記のケイ素官能性基Xをそれぞれ少なくとも1個有する。
【0015】
4は、互いに同一でも異なっていてもよい置換または非置換の1価の炭化水素基である。R4としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシルのようなアルキル基;ビニル、アリルのようなアルケニル基;フェニル、トリル、キシリルのようなアリール基;2−フェニルエチル、2−フェニルプロピルのようなアラルキル基が例示され;さらにこれらの炭化水素基中の水素原子の一部が他の原子または他の基で置換されたもの、すなわちクロロメチル、3−クロロプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピルのようなハロゲン化アルキル基;3−シアノプロピルのようなシアノアルキル基などの置換炭化水素基が例示される。
【0016】
これらのうち、合成が容易で、(A)成分が分子量の割に低い粘度を有し、硬化前の組成物に良好な押出し性を与えることと、硬化後の組成物に良好な物理性質を与えることから、全有機基の85%以上がメチル基であることが好ましく、実質的にすべての有機基がメチル基であることが好ましい。
【0017】
一方、特に耐熱性、耐放射線性、耐寒性または透明性を付与する場合は、R4の一部として必要量のフェニル基を;耐油性、耐溶剤性を付与する場合は、R4の一部として3,3,3−トリフルオロプロピル基や3−シアノプロピル基を;また塗装適性を有する表面を付与する場合は、R4の一部として長鎖アルキル基やアラルキル基を、それぞれメチル基と併用するなど、目的に応じて任意に選択できる。
【0018】
末端基R5のケイ素原子に結合しているR6は、互いに同一でも異なっていてもよい、非置換または置換の1価の炭化水素基であり、また、R4と互いに同一でも異なっていてもよく、R4と同様のものを例示することができる。メチル基またはビニル基が好ましい。
【0019】
また、Zは、互いに同一でも異なっていてもよく、酸素原子;ならびにメチレン、エチレン、トリメチレンのようなアルキレン基;フェニレン基などの2価の炭化水素基が例示することができる。酸素原子またはエチレン基が好ましく、酸素原子が特に好ましい。
【0020】
Xは、ケイ素官能性基、すなわち、加水分解性基または水酸基であり、末端基R5中に少なくとも1個存在する。Xとして、水酸基のほか、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシのようなアルコキシ基;2−メトキシエトキシ、2−エトキシエトキシのような置換アルコキシ基;イソプロペノキシのようなエノキシ基;アセトキシのようなアシルオキシ基;メチルエチルケトキシマト、ジエチルケトキシマト、エチル(n−ブチル)ケトキシマト、エチル(t−ブチル)ケトキシマト、エチル(イソブチル)ケトキシマトのようなケトキシマト基などの加水分解性基が挙げられ、互いに同一でも異なっていてもよい。合成の容易さ、硬化前の組成物の物性、貯蔵中の安定性、硬化性、経済性およびその広範囲な用途のため、アルコキシ基が好ましい。
【0021】
末端基R5におけるケイ素官能性基Xの数pは、1〜3である。そのうち、架橋剤を配合して用いる室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物(A2)としては、各種の架橋剤と組み合わせることができるため、Xは水酸基であり、pは1であるものが好ましい。このようなケイ素官能性ポリジオルガノシロキサンは、例えば、オクタメチルシクロシロキサンのような環状ジオルガノシロキサン低量体を、水の存在下に酸性触媒またはアルカリ性触媒により開環重合または開環共重合することにより直鎖状ポリジオルガノシロキサンを得、その末端にケイ素原子に結合する水酸基を導入して得ることができる。
【0022】
Xが加水分解性基のものは、例えば、末端に水酸基を有するポリオルガノシロキサンと、任意の加水分解性基を2個以上有するシランとを縮合させて合成することができる。縮合反応中にこのシランに含まれる加水分解性基が1個消費されるため、合成したポリオルガノシロキサンの末端基R5におけるpは、用いた加水分解性基含有シランのそれよりも1個少ない。
【0023】
nは、25℃での(A)成分の粘度が20〜1,000,000cP、好ましくは500〜200,000cPの範囲になるように選択する。20cP未満では硬化後のゴム状弾性体の伸びが不十分であり、1,000,000cP以上では均一な組成物が得られにくく、押出し作業性も低下する。
【0024】
(A1)成分、すなわち、分子中にケイ素官能性基として平均2を越える加水分解性基を有するケイ素官能性ポリジオルガノシロキサン(pが平均1を越える)をベースポリマーとして用いる場合には、加水分解性基Xが加水分解し、縮合反応によって、架橋剤を必要とせずに架橋反応が進行し、硬化してゴム状弾性体を生ずる。Xは、メトキシのようなアルコキシ基、アセトキシのようなアシルオキシ基およびメチルエチルケトキシマト基のようなケトキシマト基が好ましく、特にメトキシ基が好ましい。
【0025】
分子中に平均2個のケイ素官能性基を有するケイ素官能性ポリジオルガノシロキサン(pが1である)である場合、ならびに平均2個を越えるケイ素官能性基を有していても該ケイ素官能性基が水酸基である場合、架橋剤を配合して、架橋構造を形成する。
【0026】
架橋剤としては、水および硬化触媒(B)の存在下に(A2)中のケイ素官能性基Xと反応させ、組成物を硬化させるための加水分解性基を有するケイ素化合物および/またはその部分加水分解縮合物を用いる。該ケイ素化合物は、下記の一般式(3):
7 4-qSiYq (3)
(式中、
7は、互いに同一でも異なっていてもよい、非置換または置換の1価の炭化水素基であり;
Yは、加水分解性基であり;
qは、平均2を越え、4以下の数である)
で示される。R7としては、(A)成分のケイ素原子に直接結合した有機基R4と同様のものが挙げられる。メチル基またはビニル基が好ましい。また、加水分解性基Yとして、(A)成分の末端に存在するXと同様のものが挙げられる。
【0027】
このような架橋剤の例として、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトライソプロポキシシランおよびそれらの部分加水分解縮合物のようなアルコキシ基含有化合物;テトラキス(2−エトキシエトキシ)シラン、メチルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、ビニル(2−エトキシエトキシ)シラン、フェニルトリス(2−メトキシエトキシ)シランおよびそれらの部分加水分解縮合物のような置換アルコキシ基含有化合物;メチルトリイソプロペノキシシラン、ビニルトリイソプロペノキシシラン、フェニルトリイソプロペノキシシラン、ジメチルジイソプロペノキシシラン、メチルビニルジイソプロペノキシシランおよびそれらの部分加水分解縮合物のようなエノキシ基含有化合物が挙げられる。これらの化合物のうち、qが2であるシランは、qが3または4であるシランと併用してもよい。
【0028】
これらのうち、合成が容易で、組成物の貯蔵安定性を損なうことなく、かつ大きな架橋反応速度、すなわち硬化速度を大きくすることを考慮すると、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリス(イソプロペノキシ)シラン、ビニルトリス(イソプロペノキシ)シランおよびそれらの部分加水分解縮合物を用いることが好ましい。
【0029】
架橋剤の配合量は、(A2)成分10重量部に対して、通常0.5〜25重量部であり、好ましくは2〜10重量部である。0.5重量部未満では、架橋が十分に行われず、硬度の低い硬化物しか得られないばかりでなく、架橋剤を配合した組成物の貯蔵安定性が悪い。一方、25重量部を越えて配合すると、得られたゴム状弾性体の物性が低下する。
【0030】
なお、(A1)成分として、前述の(A1)であるXが加水分解性基で、pが平均1を越えるものを用いる場合は、前述のように、基本的には架橋剤がなくても硬化が可能であるが、このような場合においても、組成物の硬化性と、硬化して得られるゴム状弾性体の機械的性質とをバランスよく具現するために、上記の架橋剤を併用することが好ましく、加水分解性基YがXと同じである架橋剤を用いることがより好ましい。この場合の架橋剤の配合量は、(A1)成分100重量部に対して、通常0.1〜25重量部であり、好ましくは0.3〜10重量部である。25重量部を越えて配合すると、先に述べたような現象を生ずる。
【0031】
本発明において、先に具体例を列挙したような、R7として1価の炭化水素基を有するケイ素官能性化合物のほか、 置換された1価の炭化水素基を有する、炭素官能性の同様な化合物を、架橋剤の一部または全部として用いてもよい。このようなR7としては、置換もしくは非置換のアミノ基、エポキシ基、イソシアナト基、(メタ)アクリロキシ基、メルカプト基またはハロゲン原子で置換されたアルキル基やフェニル基が例示され、このような置換アルキル基としては、置換メチル基、3−置換プロピル基、4−置換ブチル基が例示されるが、合成が容易でなことから、3−置換プロピル基が好ましい。
【0032】
このようなR7を有する化合物としては、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリイソプロポキシシラン、3−アミノプロピルトリアセトアミドシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−メチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N,N−ジメチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランのような置換または非置換のアミノ基含有シラン;3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3, 4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシランのようなエポキシ基含有シラン;3−イソシアナトプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアナトプロピルメチルジメトキシシランのようなイソシアナト基含有シラン;3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシランのような(メタ)アクリロキシ基含有シラン;3−メルカプトプロピルトリメトキシシランのようなメルカプト基含有シラン;および3−クロロプロピルトリメトキシシランのようなハロゲン原子含有シランが挙げられる。このような置換炭化水素基含有シランや前記のビニル基含有シランは、炭素官能性シランであって、これらを配合することにより、組成物が硬化する際の各種器材への接着性を向上させることができる。これらのうち、組成物の硬化性および接着性を向上させる効果や、その発現性の速いことから、置換または非置換のアミノアルキル基含有シランを用いることが好ましい。
【0033】
このような炭素官能性シランの配合量は、前記の架橋剤のうち、(A)成分100重量部に対して、0.05〜25重量部、好ましくは0.1〜10重量部である。0.05重量部未満では、接着性の向上効果が少なく、その発現が遅い。逆に、25重量部を越えて配合すると、前記のような問題点のほか、貯蔵安定性と作業性が悪くなり、また黄変現象を生ずる。
【0034】
本発明の(B)成分の硬化触媒は、(A)成分自体の架橋手段として含有されるX同士を、および/または(A)成分のXと架橋剤のYとを、水分の存在下に反応させて架橋構造を形成させ、ゴム状弾性体を得るための硬化触媒である。本発明の根幹をなすものであり、下記の一般式(1):
【0035】
【化4】
Figure 0003853073
【0036】
(式中、
1、R2およびR3は、互いに同一でも異なっていてもよい置換または非置換の1価の炭化水素基であり、
aは、1〜3の数である)
で示される。
【0037】
1は、互いに同一でも異なっていてもよい、非置換または置換の1価の炭化水素基である。R1として、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシルのような非置換のC1-10アルキル基;炭素原子6個以上のアルケニル基;シクロヘキシル基;ベンジル基;フェニル基が好ましい。これらのうち、合成が容易であり、入手がしやすいことからブチル基が特に好ましい。
【0038】
2は、互いに同一でも異なっていてもよい、非置換の1価の炭化水素基である。R2として、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシルのような非置換の直鎖状アルキル基が好ましい。これらのうち、合成が容易であり、入手がしやすいことからメチル基が特に好ましい。
【0039】
(B)成分としては、(アルキルアセトアセタト)スズ、とりわけジアルキルビス(アルキルアセトアセタト)スズが挙げられる。ジ(n−ブチル)ビス(n−ブチルアセトアセタト)スズおよびジ(n−ブチル)ビス(2−エチルヘキシルアセトアセタト)スズが好ましい。
【0040】
3は、互いに同一でも異なっていてもよい、非置換の1価の炭化水素基である。R3として、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、2−エチルヘキシル基のような炭素数1〜10個の直鎖または分枝状のアルキル基が好ましい。これらのうち、合成が容易であり、入手がしやすいことからエチル基、ブチル基、オクチル基、ヘキシル基および2−エチルヘキシル基が特に好ましい。また、スズ原子との結合が加水分解性を有しているため、加水分解物の揮散性を押さえる目的で、炭素数が2以上の炭化水素基が好ましい。
【0041】
(B)成分の配合量は、(A)成分100重量部あたり0.05〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部である。0.05重量部未満では、硬化触媒として十分に作用せず、また、10重量部を越える場合には、その配合量に見合う効果がない。
【0042】
本発明の組成物は、シーリング材、接着剤、現場成形ガスケットなどとして用いることができる。このような用途において要求される機械的強度を高くするために、下記のような充填剤を所望する物性に応じて選択することができる。煙霧質シリカ、焼成シリカ、沈殿シリカ、煙霧質酸化チタン、およびこれらの表面をオルガノクロロシラン類、ポリオルガノシロキサン類、ヘキサメチルジシラザンなどによる疎水化物などのような補強性充填剤;ならびにけいそう土、粉砕シリカ、アルミノケイ酸塩、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、有機酸表面処理炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、タルク、酸化第二鉄などのような非補強性充填剤が挙げられる。組成物に透明性または低いモジュラスを与えるためには、それぞれ煙霧質シリカまたは非補強充填剤を用いることが望ましい。充填剤の添加量は、(A)100重量部に対して、1〜200重量部、好ましくは5〜100重量部の範囲である。
【0043】
本発明の組成物に、さらに、顔料、チクソトロピー性付与剤、押出し作業性を改良するための粘度調整剤、紫外線吸収剤、防カビ剤、耐熱向上剤、難燃化剤など、各種の添加剤を加えてもよい。
【0044】
本発明の組成物は、上記の(A)および(B)成分ならびに各種の添加剤を、上記のような任意の割合で湿気を遮断した状態において混合することにより得られる。得られた組成物は、密閉容器中でそのまま貯蔵し、使用時に空気中の水分にさらすことによって始めて硬化する、いわゆる1包装型室温硬化性組成物として使用することができる。また、本発明の組成物を、例えば、架橋剤と硬化触媒に分けた組成物として調製し、適宜2〜3の別々の容器に分けて貯蔵し、使用時にこれらを混合する、いわゆる多包装型室温硬化性組成物として使用することもできる。
【0045】
(A)成分、またはそれを他の成分とともに含有する混合物に(B)成分を配合する場合、(B)成分の種類と配合量によっては、(A)成分中に完全に溶解させたい場合がある。この場合、(A)成分と(B)成分に共通する溶媒にあらかじめ(B)成分を溶解させて(A)成分と混合することにより、(A)成分中に(B)成分を均質に混合することが可能である。このような溶媒としては、脱水したトルエン、キシレンのような芳香族系の溶媒、脱水したヘキサン、オクタンなどの炭化水素系の溶媒が例示される。溶媒中の(B)成分の濃度は任意であるが、10〜80%程度でよい。この溶媒は、混合後、減圧下にて撹拌して揮発させてもよく、用途によってはそのまま存在させても差し支えない。
【0046】
【実施例】
実施例中で、本発明をより具体的に説明するが、いかなる意味においても本発明を限定するものではない。なお、実施例中、特に断らない限り、部とあるのはいずれも重量部を表し、物性値および放置状態はすべて25℃、相対湿度(RH)60%での値である。
【0047】
下記の実施例および比較例で調製して、密封して貯蔵した組成物について、組成物の外観および次のような評価を行い、表1に示した。
【0048】
(a)指触乾燥時間:組成物を20℃、60%RHの零囲気中に押出して、表面に接触した乾燥状態にあることを指で確認できるまでの時間を測定した。
【0049】
(b)物理特性:組成物を厚さ2mmのシート状になるように調製し、168時間放置し、空気中の湿気により硬化させて、その物理的性質をJIS K 6301により測定した。
【0050】
(c)貯蔵安定性:湿気を遮断した容器に組成物を入れ、70℃で5日間加熱した後、指触乾燥時間を測定した。その後、厚さ2mmのシート状になるように調製し、168時間放置し、空気中の湿気により硬化させて、その物理的性質をJIS K 6301により測定した。
【0051】
(d)せん断接着力:図1に示すようにせん断接着力試験体を作成し、それを168時間放置し、空気中の湿気により硬化させて、そのせん断接着力および凝集破壊率を測定した。
【0052】
(e)腐食性:銅への腐食性は、図2に示すように、得られた組成物15gおよび脱イオン水10gを入れた500ml容ガラス瓶上部に、表面をサンドペーパーで磨いて、活性な面を露出させた厚さ1mmの銅板を吊るし、密封して、40℃で168時間加熱する試験を行った。これと組成物を入れずに同様の操作を行ったブランクとを比較評価した。「腐食なし」とは、ブランクと表面状態がほぼ同じ状態をいう。
【0053】
実施例1
粘度20,000cPのα,ω−ビス(メチルジメトキシシロキシ)ポリジメチルシロキサン100部に、オクタメチルシクロテトラシロキサンで表面を処理した比表面積200m2/gの煙霧質シリカ15部を添加して、均一に混合した。次に、メチルトリメトキシシシラン2.0部およびジ(n−ブチル)ビス(ブチルアセトアセタト)スズ0.5部を添加し、次いで湿気遮断下に均一に混合し、組成物1を得た。
【0054】
実施例2
粘度20,000cPのα,ω−ビス(トリメトキシシロキシ)ポリジメチルシロキサン100部に、比表面積200m2/gの煙霧質シリカ15部を添加して、均一に混合した。次に、メチルトリメトキシシラン2.0部およびジ(n−ブチルビス(2−エチルヘキシルアセトアセタト)スズ0.6部を添加し、次いで湿気遮断下に均一に混合し、組成物2を得た。
【0055】
実施例3
粘度20,000cPのα,ω−ビス(メチルジメトキシシロキシ)ポリジメチルシロキサン100部に、オクタメチルシクロテトラシロキサンで表面を処理した比表面積200m2/gの煙霧質シリカ15部を添加して、均一に混合した。次に、メチルトリメトキシシラン2.0部、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン0.5部およびジ(n−ブチル)ビス(ブチルアセトアセタト)スズ0.5部を添加し、次いで湿気遮断下に均一に混合し、組成物3を得た。
【0056】
実施例4
α,ω−ビス(メチルジメトキシシロキシ)ポリジメチルシロキサン100部の代わりに粘度20,000cPのα,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン100部を用いた以外は、実施例1と同様にして組成物を得た。
【0057】
比較例1
ジ(n−ブチル)ビス(ブチルアセトアセタト)スズ0.5部の代わりにジ(n−ブチル)スズジラウレート0.5部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。
【0058】
比較例2
ジ(n−ブチル)ビス(ブチルアセトアセタト)スズ0.5部の代わりにジ(n−ブチル)ビス(アセトアセタト)スズ0.5部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物を得た。
【0059】
比較例3
α,ω−ビス(メチルジメトキシシロキシ)ポリメチルシロキサン100部の代わりに粘度20,000cPのα,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン100部を用い、ジ(n−ブチル)(ブチルアセトアセタト)スズ0.5部の代わりにジ(n−ブチル)ビス(オクチロイルアセタト)スズ0.5部を用いた以外は、実施例1と同様にして組成物を得た。
【0060】
【表1】
Figure 0003853073
【0061】
【発明の効果】
本発明によって得られた室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物は、湿気の存在しない密封条件下では安定であり、空気中の水分と接触することにより、室温で硬化してゴム状弾性体を生成するポリオルガノシロキサン組成物である。特に本発明は、優れた接着性を有し、貯蔵安定性に優れ、かつ腐食性のない室温硬化性ポリオルガノシロキサンを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のせん断接着強さの試験片の該略図。
【図2】実施例において、腐食性評価を行った装置の該略図。
【符号の説明】
1 試験体
2 被着体
3 ガラスジャー
4 脱イオン水
5 銅板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a room temperature curable polyorganosiloxane composition. More specifically, the present invention is stable under sealed conditions without moisture, but when it comes into contact with moisture in the air, it cures at room temperature to produce a rubbery elastic body. The present invention relates to a polyorganosiloxane composition. In particular, the present invention relates to a room temperature curable polyorganosiloxane that is excellent in adhesiveness and storage stability and does not exhibit corrosivity.
[0002]
[Prior art]
Among the polyorganosiloxane compositions that are cured at room temperature to form a rubbery elastic body, a type in which a curing reaction occurs upon contact with moisture in the air is a condensation reaction type room temperature curable liquid silicone rubber ( RTV (silicone rubber), which is known as RTV silicone rubber, there is no need to weigh the main body (base polymer), cross-linking agent, or catalyst immediately before use, or to mix them. It has excellent adhesiveness and is widely used for sealing materials, potting materials, coating materials, etc. in the fields of construction, civil engineering industry, electrical / electronic industry, automobile industry, etc.
[0003]
Such a composition generally comprises a silanol group-terminated polydiorganosiloxane whose molecular ends are blocked with a hydroxyl group as a base polymer, and a crosslinking agent having an average of two or more hydrolyzable groups in the molecule, and if necessary It contains a catalyst and an adhesion improver.
[0004]
These have the following characteristics depending on the curing mechanism, depending on the type of the crosslinking agent and the hydrolysis reactive group bonded to the terminal silicon atom. The decarboxylic acid type such as the deacetic acid type has excellent curability, and particularly exhibits excellent adhesion to glass and the like, but it is corrosive to the pungent odor of carboxylic acid such as acetic acid and metals and stones is there. The deamined form has amine odor and toxicity. The dehydroxylamine type and deamidated type are easy to lower the modulus, but are slow-curing. The acetone-free type is fast-curing and does not corrode and has excellent heat resistance, but is prone to yellowing. The deoxime type is most balanced in various properties and is used for general purposes, but exhibits corrosiveness to copper-based metals. Dealcohol-free reaction mixtures, fast-curing and slow-curing are on the market, and the surface curability is greatly different. A slow curable polymer using a terminal hydroxyl-blocked polydiorganosiloxane as a base polymer does not have odor or corrosivity, but lacks storage stability. A fast-curing product using terminal hydrolyzable group (alkoxy group) type polydiorganosiloxane as a base polymer has good storage stability. Currently, various compositions such as a deoxime type, a deacetone type, a dealcohol type, and an aminoxy type are used, and improvement of each problem is desired.
[0005]
On the other hand, a one-pack type room temperature curable composition comprising a polyorganosiloxane having an alkoxy group bonded to a terminal silicon atom, an alkoxysilane, a curing catalyst and an alcohol scavenger has been found. This composition has good storage stability and is fast-curing. Compositions using a silicon-nitrogen bond compound as an alcohol scavenger (Japanese Patent Laid-Open Nos. 59-500219 and 58-501040) are disclosed. A composition containing such a compound that can be hydrolyzed and containing a compound that can be used as a cross-linking agent even after reaction with an alcohol (see JP-A-60-135458), and corrosion of copper-based metals A composition with improved properties has been found (see JP-A-60-123552). Such a fast-curing room temperature-curing polyorganosiloxane composition is useful as an adhesive or coating material in the electric / electronic industry, but it is difficult to prepare an alcohol scavenger or is expensive. There are problems in manufacturing. Moreover, when the terminal is a hydroxyl group, there are problems such as difficulty in use.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been studied to solve the above-mentioned problems of the prior art, and as a result, polyorganoorganism having excellent curability, storage stability and adhesiveness, and improved corrosion resistance to copper, without adding an alcohol scavenger. An object is to provide a siloxane composition.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
  (A1) silicon functional polydiorganosiloxane having an average of more than two hydrolyzable groups as silicon functional groups in the molecule; and / or (A2) an average of two hydrolyzed silicon functional groups in the molecule. In the room temperature-curable polyorganosiloxane composition (A) that is a functional group or a hydroxyl group, or a silicon functional polydiorganosiloxane having a number of hydroxyl groups exceeding two on average and a crosslinking agent, (A) with respect to 100 parts by weight, (B) containing 0.05 to 10 parts by weight of a curing catalyst selected from di (n-butyl) bis (butylacetoacetato) tin and di (n-butyl) bis (2-ethylhexylacetoacetate) tin It is characterized by.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the (A) silicon functional polydiorganosiloxane used as the base polymer is (A1) and / or (A2) having the silicon functional group as described above. The component (A1) itself is cured by causing a crosslinking reaction by the catalytic action of the component (B). By using a combination of the component (A2) and the crosslinking agent, the component (A2) and the crosslinking agent are cured by causing a crosslinking reaction by the catalytic action of the component (B). In either case, the reaction is a hydrolysis reaction and a subsequent condensation reaction, and the reaction proceeds in the presence of moisture in the air.
[0011]
The component (A) used in the present invention is typically represented by the following general formula (2):
[0012]
[Chemical Formula 3]
Figure 0003853073
[0013]
(Where
RFourAre unsubstituted or substituted monovalent hydrocarbon groups which may be the same or different from each other;
RFive-ZSiR6 3-pXp
A group represented by:
Z is oxygen and / or a divalent hydrocarbon group;
R6Are unsubstituted or substituted monovalent hydrocarbon groups which may be the same or different from each other;
X is a silicon functional group;
p is a number from 1 to 3; and
n is a number that makes the viscosity of the component (A) at 25 ° C. 20 to 1,000,000 cP)
Indicated by
[0014]
Component (A) is a substantially linear polyorganosiloxane or a composition thereof, and its terminal group RFiveAre silicon functional siloxy units having at least one silicon functional group X. That is, the component (A) has at least one silicon functional group X at each end of the molecule.
[0015]
RFourAre substituted or unsubstituted monovalent hydrocarbon groups which may be the same or different from each other. RFourAs alkyl groups such as methyl, ethyl, propyl, butyl, pentyl, hexyl, octyl, decyl and dodecyl; alkenyl groups such as vinyl and allyl; aryl groups such as phenyl, tolyl and xylyl; 2-phenylethyl Aralkyl groups such as 2-phenylpropyl; and examples in which some of the hydrogen atoms in these hydrocarbon groups are substituted with other atoms or other groups, ie, chloromethyl, 3-chloropropyl, Illustrative are substituted hydrocarbon groups such as halogenated alkyl groups such as 3,3,3-trifluoropropyl; cyanoalkyl groups such as 3-cyanopropyl.
[0016]
Among these, the synthesis is easy, the component (A) has a low viscosity for the molecular weight, gives good extrudability to the composition before curing, and good physical properties to the composition after curing. Therefore, 85% or more of all organic groups are preferably methyl groups, and substantially all organic groups are preferably methyl groups.
[0017]
On the other hand, particularly when imparting heat resistance, radiation resistance, cold resistance or transparency, RFourAs a part of the necessary amount of phenyl group; in order to impart oil resistance and solvent resistance, RFourA 3,3,3-trifluoropropyl group or a 3-cyanopropyl group as a part of R;FourA long-chain alkyl group or an aralkyl group can be arbitrarily selected depending on the purpose, for example, in combination with a methyl group.
[0018]
Terminal group RFiveR bonded to the silicon atom of6Is an unsubstituted or substituted monovalent hydrocarbon group which may be the same or different from each other, and RFourAnd may be the same as or different from each other, RFourThe same thing can be illustrated. A methyl group or a vinyl group is preferred.
[0019]
Z may be the same or different from each other, and examples thereof include an oxygen atom; an alkylene group such as methylene, ethylene and trimethylene; and a divalent hydrocarbon group such as a phenylene group. An oxygen atom or an ethylene group is preferable, and an oxygen atom is particularly preferable.
[0020]
X is a silicon functional group, ie a hydrolyzable group or a hydroxyl group, and the terminal group RFiveThere is at least one in it. X represents a hydroxyl group, an alkoxy group such as methoxy, ethoxy, propoxy, or butoxy; a substituted alkoxy group such as 2-methoxyethoxy or 2-ethoxyethoxy; an enoxy group such as isopropenoxy; an acyloxy group such as acetoxy; Examples include hydrolysable groups such as ketoximato groups such as methyl ethyl ketoximato, diethyl ketoximato, ethyl (n-butyl) ketoximato, ethyl (t-butyl) ketoximato, ethyl (isobutyl) ketoximato, Also good. Alkoxy groups are preferred for ease of synthesis, physical properties of the composition prior to curing, stability during storage, curability, economy and its wide range of uses.
[0021]
Terminal group RFiveThe number p of the silicon functional group X is 1 to 3. Among them, the room temperature curable polyorganosiloxane composition (A2) used by blending a crosslinking agent can be combined with various crosslinking agents, so that X is a hydroxyl group and p is preferably 1. Such a silicon-functional polydiorganosiloxane is obtained by ring-opening polymerization or ring-opening copolymerization of a cyclic diorganosiloxane low polymer such as octamethylcyclosiloxane in the presence of water with an acidic catalyst or an alkaline catalyst. Thus, a linear polydiorganosiloxane can be obtained by introducing a hydroxyl group bonded to a silicon atom at the terminal.
[0022]
When X is a hydrolyzable group, for example, it can be synthesized by condensing a polyorganosiloxane having a hydroxyl group at the terminal and a silane having two or more arbitrary hydrolyzable groups. Since one hydrolyzable group contained in this silane is consumed during the condensation reaction, the terminal group R of the synthesized polyorganosiloxane is RFiveThe p in is one less than that of the hydrolyzable group-containing silane used.
[0023]
n is selected so that the viscosity of the component (A) at 25 ° C. is in the range of 20 to 1,000,000 cP, preferably 500 to 200,000 cP. If it is less than 20 cP, the rubber-like elastic body after curing is insufficiently stretched, and if it is 1,000,000 cP or more, it is difficult to obtain a uniform composition and the extrusion workability is also lowered.
[0024]
When component (A1), that is, a silicon-functional polydiorganosiloxane having a hydrolyzable group exceeding 2 on average as a silicon functional group in the molecule (p exceeds 1 on average) is used as a base polymer, hydrolysis The functional group X is hydrolyzed, and by the condensation reaction, the crosslinking reaction proceeds without the need for a crosslinking agent and is cured to produce a rubbery elastic body. X is preferably an alkoxy group such as methoxy, an acyloxy group such as acetoxy, and a ketoximato group such as a methylethylketoxymato group, and particularly preferably a methoxy group.
[0025]
In the case of a silicon-functional polydiorganosiloxane having an average of two silicon functional groups in the molecule (p is 1), as well as having an average of more than two silicon functional groups When the group is a hydroxyl group, a crosslinking agent is blended to form a crosslinked structure.
[0026]
As the crosslinking agent, a silicon compound having a hydrolyzable group and / or a part thereof for reacting with the silicon functional group X in (A2) in the presence of water and a curing catalyst (B) to cure the composition Hydrolyzed condensate is used. The silicon compound has the following general formula (3):
R7 4-qSiYq                                (3)
(Where
R7Are unsubstituted or substituted monovalent hydrocarbon groups which may be the same or different from each other;
Y is a hydrolyzable group;
q is a number greater than 2 on average and 4 or less)
Indicated by R7As the organic group R directly bonded to the silicon atom of the component (A)FourThe same thing is mentioned. A methyl group or a vinyl group is preferred. Moreover, as the hydrolyzable group Y, the same thing as X which exists in the terminal of (A) component is mentioned.
[0027]
Examples of such cross-linking agents include tetramethoxysilane, methyltrimethoxysilane, vinyltrimethoxysilane, phenyltrimethoxysilane, tetraethoxysilane, methyltriethoxysilane, vinyltriethoxysilane, phenyltriethoxysilane, tetrapropoxysilane , Tetraisopropoxysilane and alkoxy-containing compounds such as partial hydrolysis condensates thereof; tetrakis (2-ethoxyethoxy) silane, methyltris (2-methoxyethoxy) silane, vinyl (2-ethoxyethoxy) silane, phenyltris Substituted alkoxy group-containing compounds such as (2-methoxyethoxy) silane and partial hydrolysis condensates thereof; methyltriisopropenoxysilane, vinyltriisopropenoxysilane, phenyltriiso Ropenokishishiran, dimethyl isopropenoxysilane silane include enoxy group-containing compounds such as methyl vinyl di- isopropenoxysilane silane and their partially hydrolyzed condensates. Of these compounds, a silane in which q is 2 may be used in combination with a silane in which q is 3 or 4.
[0028]
Among these, in consideration of increasing the crosslinking reaction rate, that is, increasing the curing rate without compromising the storage stability of the composition and without increasing the storage stability of the composition, tetramethoxysilane, tetraethoxysilane, methyltrimethoxysilane, It is preferable to use vinyltrimethoxysilane, methyltris (isopropenoxy) silane, vinyltris (isopropenoxy) silane and partial hydrolysis condensates thereof.
[0029]
The amount of the crosslinking agent is usually 0.5 to 25 parts by weight, preferably 2 to 10 parts by weight with respect to 10 parts by weight of component (A2). If the amount is less than 0.5 parts by weight, not only the crosslinking is sufficiently performed and only a cured product having low hardness is obtained, but also the storage stability of the composition containing the crosslinking agent is poor. On the other hand, when it exceeds 25 weight part, the physical property of the obtained rubber-like elastic body will fall.
[0030]
As the component (A1), when X which is the above-mentioned (A1) is a hydrolyzable group and p exceeds an average of 1, as described above, basically there is no crosslinking agent. Curing is possible, but even in such a case, the crosslinking agent is used in combination in order to balance the curability of the composition and the mechanical properties of the rubber-like elastic body obtained by curing. It is preferable to use a crosslinking agent in which the hydrolyzable group Y is the same as X. The compounding quantity of the crosslinking agent in this case is 0.1-25 weight part normally with respect to 100 weight part of (A1) component, Preferably it is 0.3-10 weight part. When the amount exceeds 25 parts by weight, the phenomenon described above occurs.
[0031]
In the present invention, R as enumerated above as specific examples.7In addition to a silicon functional compound having a monovalent hydrocarbon group, a similar carbon functional compound having a substituted monovalent hydrocarbon group may be used as a part or all of the crosslinking agent. R like this7Examples thereof include substituted or unsubstituted amino groups, epoxy groups, isocyanato groups, (meth) acryloxy groups, mercapto groups, and alkyl groups and phenyl groups substituted with halogen atoms. As such substituted alkyl groups, A substituted methyl group, a 3-substituted propyl group, and a 4-substituted butyl group are exemplified, but a 3-substituted propyl group is preferable because synthesis is easy.
[0032]
R like this7Examples of the compound having 3-aminopropyltrimethoxysilane, 3-aminopropyltriethoxysilane, 3-aminopropyltriisopropoxysilane, 3-aminopropyltriacetamidosilane, N- (2-aminoethyl) -3- Aminopropyltrimethoxysilane, N- (2-aminoethyl) -3-aminopropyltriethoxysilane, N-methyl-3-aminopropyltrimethoxysilane, N-phenyl-3-aminopropyltrimethoxysilane, N, N Substituted or unsubstituted amino group-containing silanes such as dimethyl-3-aminopropyltrimethoxysilane; 3-glycidoxypropyltrimethoxysilane, 3-glycidoxypropylmethyldimethoxysilane, 3,4-epoxycyclohexylethyl Trimethoxysilane Epoxy group-containing silanes; isocyanato group-containing silanes such as 3-isocyanatopropyltrimethoxysilane and 3-isocyanatopropylmethyldimethoxysilane; 3-acryloxypropyltrimethoxysilane, 3-methacryloxypropyltrimethoxysilane, 3 (Meth) acryloxy group-containing silanes such as acryloxypropylmethyldimethoxysilane, 3-methacryloxypropylmethyldimethoxysilane; mercapto group-containing silanes such as 3-mercaptopropyltrimethoxysilane; and 3-chloropropyltrimethoxysilane And halogen atom-containing silanes. Such substituted hydrocarbon group-containing silanes and the above-mentioned vinyl group-containing silanes are carbon-functional silanes, and by adding them, the adhesion to various equipment when the composition is cured is improved. Can do. Among these, it is preferable to use a substituted or unsubstituted aminoalkyl group-containing silane because of the effect of improving the curability and adhesiveness of the composition and its rapid development.
[0033]
The compounding quantity of such a carbon functional silane is 0.05-25 weight part with respect to 100 weight part of (A) component among said crosslinking agents, Preferably it is 0.1-10 weight part. If it is less than 0.05 part by weight, the effect of improving the adhesiveness is small, and its onset is slow. On the other hand, if it exceeds 25 parts by weight, in addition to the above-mentioned problems, storage stability and workability deteriorate, and yellowing occurs.
[0034]
The curing catalyst of the component (B) of the present invention contains X contained as a crosslinking means of the component (A) and / or the component X and the crosslinking agent Y in the presence of moisture. It is a curing catalyst for obtaining a rubber-like elastic body by reacting to form a crosslinked structure. It forms the basis of the present invention and is represented by the following general formula (1):
[0035]
[Formula 4]
Figure 0003853073
[0036]
(Where
R1, R2And RThreeAre substituted or unsubstituted monovalent hydrocarbon groups which may be the same or different from each other;
a is a number from 1 to 3)
Indicated by
[0037]
  R1Are unsubstituted or substituted monovalent hydrocarbon groups which may be the same or different from each other. R1As unsubstituted C, such as methyl, ethyl, propyl, butyl, pentyl, hexyl, octyl, decyl1-10An alkyl group; an alkenyl group having 6 or more carbon atoms; a cyclohexyl group; a benzyl group; and a phenyl group are preferred. Of these, a butyl group is particularly preferable because it is easily synthesized and easily available.
[0038]
R2Are unsubstituted monovalent hydrocarbon groups which may be the same or different from each other. R2Are preferably unsubstituted linear alkyl groups such as methyl, ethyl, propyl, butyl, pentyl, hexyl, octyl, decyl, dodecyl. Of these, a methyl group is particularly preferable because it is easily synthesized and easily available.
[0039]
Examples of the component (B) include (alkyl acetoaceto) tin, particularly dialkyl bis (alkyl acetoacetate) tin. Di (n-butyl) bis (n-butylacetoacetate) tin and di (n-butyl) bis (2-ethylhexylacetoacetate) tin are preferred.
[0040]
  RThreeAre unsubstituted monovalent hydrocarbon groups which may be the same or different from each other. RThreeAre preferably straight-chain or branched alkyl groups having 1 to 10 carbon atoms such as methyl, ethyl, propyl, butyl, pentyl, hexyl, octyl, decyl and 2-ethylhexyl groups. Of these, ethyl group, butyl group, octyl group, hexyl group and 2-ethylhexyl group are particularly preferable because they are easy to synthesize and are easily available. Moreover, since the bond with the tin atom has hydrolyzability, a hydrocarbon group having 2 or more carbon atoms is preferable for the purpose of suppressing the volatility of the hydrolyzate.
[0041]
(B) The compounding quantity of component is 0.05-10 weight part per 100 weight part of (A) component, Preferably it is 0.1-5 weight part. If it is less than 0.05 part by weight, it does not sufficiently act as a curing catalyst.
[0042]
The composition of the present invention can be used as a sealing material, an adhesive, an in-situ molded gasket, and the like. In order to increase the mechanical strength required in such applications, the following fillers can be selected according to the desired physical properties. Reinforcing fillers such as fumed silica, calcined silica, precipitated silica, fumed titanium oxide, and hydrophobized surfaces such as organochlorosilanes, polyorganosiloxanes, hexamethyldisilazane, etc .; and diatomaceous earth Non-reinforcing fillers such as ground silica, aluminosilicate, zinc oxide, aluminum oxide, calcium carbonate, organic acid surface treated calcium carbonate, magnesium carbonate, calcium silicate, talc, ferric oxide and the like. In order to impart transparency or low modulus to the composition, it is desirable to use fumed silica or unreinforced filler, respectively. The addition amount of the filler is in the range of 1 to 200 parts by weight, preferably 5 to 100 parts by weight with respect to 100 parts by weight of (A).
[0043]
In addition to the composition of the present invention, various additives such as pigments, thixotropy imparting agents, viscosity modifiers for improving extrusion workability, ultraviolet absorbers, fungicides, heat resistance improvers, flame retardants, etc. May be added.
[0044]
The composition of the present invention can be obtained by mixing the components (A) and (B) and various additives in a state where moisture is blocked at any ratio as described above. The obtained composition can be used as a so-called one-pack type room temperature curable composition that is stored as it is in a closed container and cured only by exposure to moisture in the air during use. The composition of the present invention is prepared as a composition divided into, for example, a cross-linking agent and a curing catalyst, and is stored separately in two or three separate containers, and these are mixed together at the time of use. It can also be used as a room temperature curable composition.
[0045]
When component (B) is blended with component (A) or a mixture containing it together with other components, depending on the type and blending amount of component (B), it may be desired to completely dissolve in component (A). is there. In this case, (B) component is homogeneously mixed in (A) component by dissolving (B) component in a solvent common to (A) component and (B) component and mixing with (A) component in advance. Is possible. Examples of the solvent include aromatic solvents such as dehydrated toluene and xylene, and hydrocarbon solvents such as dehydrated hexane and octane. The concentration of the component (B) in the solvent is arbitrary, but may be about 10 to 80%. This solvent may be volatilized by stirring under reduced pressure after mixing, or may be present as it is depending on the application.
[0046]
【Example】
In the examples, the present invention will be described more specifically, but the present invention is not limited in any way. In Examples, unless otherwise specified, “part” means “part by weight”, and all physical property values and standing conditions are values at 25 ° C. and relative humidity (RH) 60%.
[0047]
The compositions prepared in the following Examples and Comparative Examples and sealed and stored were evaluated for the appearance of the composition and the following evaluations, and are shown in Table 1.
[0048]
(A) Drying time to touch: The composition was extruded into a zero atmosphere at 20 ° C. and 60% RH, and the time until it was confirmed with a finger that it was in a dry state in contact with the surface was measured.
[0049]
(B) Physical properties: The composition was prepared in the form of a sheet having a thickness of 2 mm, allowed to stand for 168 hours, cured by moisture in the air, and its physical properties were measured according to JIS K 6301.
[0050]
(C) Storage stability: The composition was put in a container where moisture was cut off, heated at 70 ° C. for 5 days, and then the dry time for touch was measured. Then, it prepared so that it might become a sheet | seat of thickness 2mm, it was left to stand for 168 hours, it hardened | cured with the humidity in the air, and the physical property was measured by JISK6301.
[0051]
(D) Shear adhesive strength: As shown in FIG. 1, a shear adhesive strength test specimen was prepared, left to stand for 168 hours, cured by moisture in the air, and the shear adhesive strength and cohesive failure rate were measured.
[0052]
(E) Corrosiveness: Corrosiveness to copper is obtained by polishing the surface of a 500 ml glass bottle containing 15 g of the obtained composition and 10 g of deionized water with sandpaper. A test was conducted in which a 1 mm thick copper plate with the exposed surface was hung, sealed, and heated at 40 ° C. for 168 hours. This and the blank which performed the same operation without putting a composition were compared and evaluated. “No corrosion” means that the surface condition is almost the same as that of the blank.
[0053]
Example 1
Specific surface area of 200 m with 100 parts of α, ω-bis (methyldimethoxysiloxy) polydimethylsiloxane having a viscosity of 20,000 cP treated with octamethylcyclotetrasiloxane215 parts of / g fumed silica was added and mixed uniformly. Next, 2.0 parts of methyltrimethoxysilane and 0.5 part of di (n-butyl) bis (butylacetoacetate) tin are added, and then mixed uniformly while blocking moisture to obtain Composition 1. It was.
[0054]
Example 2
A specific surface area of 200 m is added to 100 parts of α, ω-bis (trimethoxysiloxy) polydimethylsiloxane having a viscosity of 20,000 cP.215 parts of / g fumed silica was added and mixed uniformly. Next, 2.0 parts of methyltrimethoxysilane and 0.6 part of di (n-butylbis (2-ethylhexylacetoacetate) tin were added, and then mixed uniformly while blocking moisture to obtain Composition 2. .
[0055]
Example 3
Specific surface area of 200 m with 100 parts of α, ω-bis (methyldimethoxysiloxy) polydimethylsiloxane having a viscosity of 20,000 cP treated with octamethylcyclotetrasiloxane215 parts of / g fumed silica was added and mixed uniformly. Next, 2.0 parts of methyltrimethoxysilane, 0.5 part of 3- (2-aminoethyl) aminopropyltrimethoxysilane and 0.5 part of di (n-butyl) bis (butylacetoacetate) tin are added. Then, the mixture 3 was uniformly mixed under moisture blocking to obtain a composition 3.
[0056]
Example 4
A composition was obtained in the same manner as in Example 1 except that 100 parts of α, ω-dihydroxypolydimethylsiloxane having a viscosity of 20,000 cP was used instead of 100 parts of α, ω-bis (methyldimethoxysiloxy) polydimethylsiloxane. It was.
[0057]
Comparative Example 1
A composition was obtained in the same manner as in Example 1 except that 0.5 part of di (n-butyl) tin dilaurate was used instead of 0.5 part of di (n-butyl) bis (butylacetoacetate) tin. .
[0058]
Comparative Example 2
Composition as in Example 1 except that 0.5 part of di (n-butyl) bis (acetoacetato) tin was used instead of 0.5 part of di (n-butyl) bis (butylacetoacetato) tin Got.
[0059]
Comparative Example 3
Instead of 100 parts of α, ω-bis (methyldimethoxysiloxy) polymethylsiloxane, 100 parts of α, ω-dihydroxypolydimethylsiloxane having a viscosity of 20,000 cP was used and di (n-butyl) (butylacetoaceto) tin 0 A composition was obtained in the same manner as in Example 1 except that 0.5 part of di (n-butyl) bis (octyroylacetato) tin was used instead of 0.5 part.
[0060]
[Table 1]
Figure 0003853073
[0061]
【The invention's effect】
The room temperature curable polyorganosiloxane composition obtained according to the present invention is stable under sealed conditions in the absence of moisture, and forms a rubbery elastic body by being cured at room temperature upon contact with moisture in the air. It is a polyorganosiloxane composition. In particular, the present invention provides a room temperature curable polyorganosiloxane having excellent adhesion, excellent storage stability, and no corrosiveness.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a schematic diagram of a test specimen of shear bond strength of an example.
FIG. 2 is a schematic diagram of an apparatus for which corrosive evaluation was performed in Examples.
[Explanation of symbols]
1 specimen
2 adherend
3 Glass jar
4 Deionized water
5 Copper plate

Claims (4)

(A1)分子中にケイ素官能性基として平均2個を越える数の加水分解性基を有するケイ素官能性ポリジオルガノシロキサン;および/あるいは(A2)分子中にケイ素官能基として平均2個の加水分解性基もしくは水酸基、または平均2個を越える数の水酸基を有するケイ素官能性ポリジオルガノシロキサンと架橋剤である(A)室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物において、該(A)100重量部に対し、(B)ジ(n−ブチル)ビス(ブチルアセトアセタト)スズおよびジ(n−ブチル)ビス(2−エチルヘキシルアセトアセタト)スズから選択される硬化触媒0.05〜10重量部を含むことを特徴とする室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物。  (A1) silicon functional polydiorganosiloxane having an average number of hydrolyzable groups exceeding two as silicon functional groups in the molecule; and / or (A2) average two hydrolyzing groups as silicon functional groups in the molecule. In the room temperature curable polyorganosiloxane composition (A) which is a functional group or a hydroxyl group, or a silicon functional polydiorganosiloxane having an average number of hydroxyl groups exceeding two and a crosslinking agent (A), (B) containing 0.05 to 10 parts by weight of a curing catalyst selected from di (n-butyl) bis (butylacetoacetato) tin and di (n-butyl) bis (2-ethylhexylacetoacetate) tin A room temperature curable polyorganosiloxane composition characterized by the above. 成分(A)が、(A1)分子中にケイ素官能性基として平均2個を越える数の加水分解性基を有するケイ素官能性ポリジオルガノシロキサンである、請求項1記載の室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物。  The room temperature curable polyorganosiloxane according to claim 1, wherein the component (A) is a silicon functional polydiorganosiloxane having (A1) an average of more than two hydrolyzable groups as silicon functional groups in the molecule. Composition. 架橋剤として、非置換もしくは置換アルコキシ基含有シランまたはエノキシ基含有シランを含む、請求項1または2記載の組成物。  The composition of Claim 1 or 2 containing an unsubstituted or substituted alkoxy group containing silane or an enoxy group containing silane as a crosslinking agent. 架橋剤として、非置換または置換アミノアルキル基含有シランを含む、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。  The composition of any one of Claims 1-3 containing an unsubstituted or substituted aminoalkyl group containing silane as a crosslinking agent.
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