JP3851599B2 - Rotor aircraft rotor hub structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転翼航空機のロータハブ構造体に関し、たとえば中大型の回転翼航空機に好適に用いられる回転翼航空機のロータハブ構造体に関する。
【0002】
本発明において、用語「略U字形状」は「U字形状」を含み、用語「略上下方向」は「上下方向」を含み、用語「略直交」は「直交」を含み、用語「略平行」は「平行」を含む。
【0003】
【従来の技術】
従来、回転翼航空機のロータハブ構造体としては、ベアリングレス構造およびエラストメリックベアリングを適用した構造のものが実用化されている。ベアリングレス構造は、ロータブレードのフラッピング運動と、ドラッギング運動と、フェザリング運動をロータブレードのヨークの弾性変形によって行う構造であり、たとえば中小型機に適用されている。この構造では、ロータブレードのヨークが繰返し弾性変形されてしまう。
【0004】
ロータブレードのヨークを弾性変形させないようにするロータハブ構造として、エラストメリックベアリングを用いた構造がある。エラストメリックベアリングは、複数の金属製シム(薄板)と複数のゴム層(弾性層)とを交互に積層し、その積層方向に作用する圧縮荷重を許容することができるとともに、ゴム層の弾性変形によって所定角度範囲の揺動を許容することができ、これを用いたハブ構造は、たとえば大型機に適用されている。エラストメリックベアリングを用いたロータハブ構造体は、たとえば特表2000−510791号公報に示されている。
【0005】
図6は、特表2000−510791号公報のロータハブ構造体の断面図である。このロータハブ構造体においては、エラストメリックベアリング1および遠心力支持部材2を上下のプレート3,4にボルト5を用いて連結支持するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記特表2000−510791号公報に記載の従来技術では、ロータブレード6が連結された各プレート3,4は、ロータブレード6から加わる遠心力を支持するが、上プレート3は、中央部窪みを有し、下プレート4は、中央部が下方に突出する切頭円錐台に形成されているので、遠心力を支持するのに適した形状ではない。また大きな遠心力を支持する部分に、プレート3,4と遠心力支持部材2とを接続するための締結部品であるボルト5を用いる必要がある。当然、このボルト5も大きな遠心力を支持することができる強度が必要であり、それ故、ボルト5の大形化およびそれに伴う周辺部品の大形化を招き、重量も増加する。また、このようなボルト5を用いる構成では、部品点数が多くなることによって、信頼性が低くなってしまう。
【0007】
したがって本発明の目的は、強度的に効率的な構造とするとともに、構造を単純化し、これによって軽量化および信頼性向上を図ることができる回転翼航空機のロータハブ構造体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、複数のロータブレードが連結されるロータハブ構造体において、
ロータ回転軸線を含む面内において、半径方向内方に向けて開放する略U字形状に形成され、かつロータの回転軸線方向に見て放射状に配置される複数のアーム部を有し、各アーム部が半径方向内方側の端部で連なるように複合材によって一体に形成されることでループ状となる、遠心力およびせん断力を支持するための遠心力支持体と、
各アーム部の半径方向内方側に設けられ、ロータブレードからの遠心力およびせん断力が圧縮方向に働く荷重伝達部材を介して各アーム部に支持され、ロータブレードの半径方向内方側端部に設けられるヨークを、フラップ、リードラグ、フェザリング方向の角変位をそれぞれ許容する状態で半径方向外方側から支持する、弾性体と剛体とを積層して成るエラストメリック形の第1のブレード支持用軸受手段とを含み、
前記ヨークは、ロータ回転軸線方向に見る平面視における形状が、半径方向外方に開放する略U字形状に形成されることを特徴とする回転翼航空機のロータハブ構造体である。
【0009】
本発明に従えば、複数のロータブレードが連結されるロータハブ構造体において、遠心力支持体は、複合材によって一体に形成され、この遠心力支持体のアーム部に、せん断力および遠心力を含む圧縮力だけが働く荷重伝達部材を介して支持される弾性体と剛体とを積層して成るエラストメリック形の第1のブレード支持用軸受手段が設けられ、この第1のブレード支持用軸受手段によって、ロータブレードの半径方向内方側端部に設けられるヨークを半径方向外方側から支持する。ヨークは、ロータ回転軸線方向に見る平面視における形状が、半径方向外方に開放する略U字形状に形成される。アーム部で荷重伝達部材を介して第1のブレード支持用軸受手段を支持し、ボルトなどの締結部品を介さずに、遠心力支持体に遠心力を伝達することができる。このように主要な構成部材だけで遠心力を支持できる構造とすることができ、これによって構造を単純化し、部品点数を少なくして、軽量化および信頼性向上を図ることができる。
【0010】
特に、遠心力支持体の複数のアーム部は、ロータ回転軸線を含む面内において、半径方向内方に向けて開放する略U字形状に形成され、かつ放射状に配置されるので、ロータハブ構造体に加わる遠心力を効率良く相殺することが可能になり、遠心力支持体の寸法および重量を可及的に小さくし、かつその強度的な信頼性を高くすることができる。また遠心力支持体を複合材によって形成することによって、さらに軽量化を図ることができる。
【0011】
請求項2記載の本発明は、各アーム部は、滑らかに湾曲する略U字形状であることを特徴とする。
【0012】
本発明に従えば、各アーム部を、たとえば半円形状、半楕円形状および放物線形状などの滑らかに湾曲する略U字形状とすることによって、各アーム部に局所的な応力が生じることを防止し、各アーム部に生じる応力を小さくすることができる。このように応力を小さくすることによって、遠心力支持体の構成を、さらに小形化して、さらに軽量化を図ることができる。
【0013】
請求項3記載の本発明は、第1のブレード支持用軸受手段とは別に異なる位置に設けられ、第1のブレード支持用軸受手段の角変位中心と同一の角変位中心まわりに角変位自在に各ロータブレードを支持し、各ロータブレードから加わるロータ回転軸線方向および周方向のせん断力をマストに伝達するための第2のブレード支持用軸受手段をさらに含むことを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、第2のブレード支持用軸受手段は、第1のブレード支持用軸受手段の角変位中心と同一の角変位中心まわりに角変位自在に各ロータブレードを支持するうえ、ロータ回転軸線方向および周方向のせん断力を、この第2のブレード支持用軸受手段によって、マストに伝達することができる。このようにして、遠心力支持体が、主に遠心力を支持する構造として、強度的に効率的な構造とすることができる。またせん断力は、第1のブレード支持用軸受手段によって、遠心力支持体に伝達することも可能であり、複数の伝達経路にせん断力を伝達する構造とすることも可能であり、せん断力支持に関しては冗長性構造とすることができ、信頼性をさらに向上することができる。
【0015】
請求項4記載の本発明は、前記荷重伝達部材は、第1のブレード支持用軸受手段と一体に設けられることを特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、荷重伝達部材は、第1のブレード支持用軸受手段と一体に設けられるので、ロータハブ構造体の構造を簡単化することができ、前記ロータハブ構造体を迅速に組立てることが可能となる。
【0017】
請求項5記載の本発明は、前記荷重伝達部材は、アーム部と一体に設けられることを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、荷重伝達部材は、複合材によって形成されるアーム部と一体に設けられるので、ロータハブ構造体の構造を簡単化することができるとともに、前記ロータハブ構造体の軽量化を一層図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係る回転翼航空機10のロータハブ構造体11を部分的にロータ回転軸線L1を含む平面で切断して示す断面図であり、図2は、そのロータハブ構造体を部分的にロータ回転軸線L1に垂直な平面で切断して示す断面図であり、図3は、図2の切断面線A−Aから見た端面図であり、図4は、ロータ回転時におけるドループストップ構造80の主要構造を示す断面図である。このロータハブ構造体は、たとえば中大型の回転翼航空機に好適に用いられるものである。
【0020】
ロータハブ構造体(以下、単に「ハブ」という場合がある)11は、回転翼航空機の原動機の回転力が、伝導軸によって与えられ、この回転力を本実施の形態では4枚のロータブレード12に伝達し、各ロータブレード12をロータ回転軸線L1回りに回転させるための構造体である。このハブ11は、矢符A1で示すロータ回転軸線L1に沿う軸線方向一方が上方となり、矢符A2で示す軸線方向他方が下方となる状態で、回転翼航空機に設けられる。以下の説明において、軸線方向一方A1を上方といい、軸線方向他方A2を下方という場合がある。また以下の説明において「平面視」は、「軸線方向に見ること」を意味する。
【0021】
回転翼航空機10の胴体の上端部には、中空円筒状のロータマスト81がロータ回転軸線L1回りに回転可能に連結され、ロータマスト81の上端部には、4枚のロータブレード12を支持するための支持構造体110の一部を成すフレーム体82が複数のボルトでもって連結されている。ロータマスト81およびフレーム体82を含んでロータハブ構造体11が構成される。
【0022】
4枚のロータブレード12は、周方向一定間隔毎に配設、すなわち配置して設けられている。各ロータブレード12の半径方向内方Rkの端部には、連結部材17を介して、たとえばガラス繊維を主体とした平面視における形状が略U字形状の複合材製ヨーク18が、一対のボルト19によって連結される。ヨーク18は、その両端部がロータブレード12に連結される。このように各ロータブレード12には、連結部材17、ヨーク18およびボルト19を含んで環状に形成される連結部111が設けられ、この連結部111、特にヨーク18がフレーム体82に連結されて、各ロータブレード12がフレーム体82に支持される。
【0023】
遠心力支持体としてのフレーム体82(ループドテンションエレメントともいう)は、複合材製の一体の支持体であって、平面視において略十文字状に形成され、十文字が4枚のロータブレード12の長さ方向に沿うように、つまり平面視においてフレーム体82の十文字と4枚のロータブレード12とが同位相となるように配設されている。
【0024】
フレーム体82は、ロータブレード12の枚数と同数であり、周方向一定間隔毎に半径方向に延びて配置されるアーム部83が、一体に設けられて、平面視において放射形状、具体的には略十文字形状に形成されている。各アーム部83は、ロータ回転軸線L1を含む面内において、半径方向内方Rkに向けて開放し、かつ、ロータ回転軸線L1に平行な方向にU字形状にループ、すなわち湾曲し、両端部を半径方向内方Rkに配置して、その両端部で一体に連なっている。このようにU字形状のアーム部83を一体に連ねることによって、ロータ回転軸線L1を通る一直径線に沿って対向する2つのアーム部83が、協働して閉ループ形状を成すように形成される。
【0025】
また各アーム部83は、ロータ回転軸線L1を含む平面で切断した形状が、滑らかに湾曲するループ形状である。このループ形状は、具体的には、略半円形状(半円形を含む)、略半楕円形状(半楕円形状)および略放物線形状(放物線形状を含む)であってもよく、本実施の形態では、略半楕円形状である。
【0026】
各アーム部83の半径方向内方側の端部が連なるフレーム体82の中央部には、フレーム体82に挟まれる状態で、センター支持部材23が設けられ、各アーム部83のU字の両端部が、センター支持部材23によって連結されている。フレーム体82とセンター支持部材23とを含んで支持構造体110が構成され、各アーム部83と、各ロータブレード12に設けられる連結部111とが、互いに挿通嵌合し合う状態で連結され、ロータブレード12の回転によって半径方向外方に働く遠心力を支持している。
【0027】
各アーム部83のU字の両端部間の中央部に位置する底部、したがって各アーム部83の半径方向外方Rs側の端部と、この端部に半径方向に対向するヨーク18におけるU字の両端部間の中央部に位置する底部との間には、エラストメリック形である第1のブレード支持用軸受手段としてのエラストメリックベアリング130が設けられる。各ブレードは、エラストメリックベアリング130を介して支持構造体110に半径方向Rs側から支持されている。
【0028】
各アーム部83の半径方向外方Rs側の端部には、半径方向に貫通する貫通孔83aが形成されるとともに、各アーム部83の内側となる半径方向内方Rk側の部分である曲面状凹部83bに、荷重伝達部材84が部分的に面接触した状態で設けられている。荷重伝達部材84は、半径方向外方Rsに臨み、曲面状凹部83bの内表面と略同一の外表面を成す曲面状凸部84aが形成されるとともに、この曲面状凸部84aから半径方向外方Rsへ突出する円筒部84bが形成されている。
【0029】
この荷重伝達部材84は、円筒部84bが、貫通孔83aを貫通し、アーム部83よりもさらに半径方向外方Rsに部分的に突出させて設けられ、この状態で、曲面状凸部84aがアーム部83の曲面状凹部83bに、全領域にわたって面接触している。円筒部84bの半径方向外方Rsの端部には雄ねじが形成され、曲面状凸部84aを曲面状凹部83bに当接させるとともに、この円筒部84bを貫通孔83aに通し半径方向外方に突出させ、この突出した円筒部84bの端部に、スペーサ56を外装させさらに雌ねじが形成されるナット57を螺着することによって、荷重伝達部材84がアーム部83に連結される。
【0030】
各荷重伝達部材84の半径方向内方側の表面部に、エラストメリックベアリング130が設けられる。円板形のエラストメリックベアリング130は、積層体としてのベアリング本体85と、第1連結部材86と、第2連結部材87とを有する。
【0031】
ベアリング本体85は、部分球面状に形成される剛体としての金属シム85a(薄板)と複数の弾性体としてのゴム層85b(弾性層)とを半径方向に交互に積層し、その積層方向に作用する圧縮力を支持することができるとともに、ゴム層85bの弾性変形によって、回転中心まわりの変位を許容することができる。変位方向は、回転中心まわりの回転3軸方向である。
【0032】
ベアリング本体85の半径方向内方Rk側の端部に、第1連結部材86が設けられ、ベアリング本体85の半径方向外方Rs側の端部に、第2連結部材87が設けられている。このように、ベアリング本体85を積層方向両側から挟むようにして、第1連結部材86および第2連結部材87が設けられている。第1連結部材86は、ヨーク18の底部における半径方向外方Rs側の端部に連結され、第2連結部材87は、荷重伝達部材84の半径方向内方Rk側の端部に連結される。このような第1のブレード支持用軸受手段130によって、ロータブレード12のフラッピング、ドラッギングおよびフェザリングを許容できる状態で、ロータブレード12の回転によって半径方向外方Rsに働く遠心力を、第1連結部材86、ベアリング本体85、第2連結部材87および荷重伝達部材84を介してフレーム体82に伝達するように構成される。
【0033】
ヨーク18の半径方向内方Rk側の端部には、半径方向内方Rkに開放する嵌合孔88が形成され、この嵌合孔88に、第2のブレード支持用軸受手段である球面軸受89が内嵌され、止め輪90でもって保持されている。球面軸受89は、エラストメリックベアリング130の角変位中心と同一の角変位中心まわりに角変位自在に各ロータブレード12を支持する。センター支持部材23の外周部には、半径方向外方Rsに突出する軸状部材91が設けられている。軸状部材91は、半径方向内方Rs側のテーパ軸部91aと、半径方向外方Rs側の円柱軸部91bとを有する。テーパ軸部91aは、半径方向外方Rsになるにつれて縮径するように形成され、円柱軸部91bは、テーパ軸部91aの半径方向外方側端部と同一外径の円筒状であり、この円筒軸部91bが、ロータブレード12の長手方向に直交3軸まわりに角変位可能に、球面軸受89に挿入されて支持され、ロータブレード12が、その長手方向に変位可能に、かつ直交3軸まわりに角変位可能に支持される。
【0034】
ロータブレード12がフラッピングおよびドラッギングするときに、ロータ回転軸線L1に沿う方向および周方向にロータブレード12に働くせん断力を、この球面軸受89から、軸状部材91およびセンター支持部材23を介してフレーム体82に伝達し、このフレーム体82からマスト81に伝達するように構成されている。
【0035】
またロータブレード12の半径方向内方Rk側の端部には、ロータブレード12の回転停止時における垂れ落ちを防止するドループストップ機構80が設けられている。ドループストップ機構80は、サポート部材92、ロックピン93、ストッパ部材94、圧縮コイルばね95などから構成されている。回転停止時または低速回転時においては、圧縮コイルばね95の付勢力によって、ロックピン93の半径方向内端部が、半径方向内方に所定小距離突出する。この突出部分97が円筒部材84bのテーパ状被係合部98に内嵌係合されて拘束されることによって、ロータブレード12の垂下がりを防止することができる。高速回転時においては、遠心力によって、ロックピン93が圧縮コイルばね95の付勢力に抗して半径方向外方Rsへ移動し、突出部分97が被係合部98から離脱し非拘束状態となる。
【0036】
以上説明した回転翼航空機10のロータハブ構造体11によれば、フレーム体82は、複合材によって一体に形成され、このフレーム体82のアーム部83に、圧縮力だけが働く荷重伝達部材84を介してエラストメリックベアリング130が設けられ、このエラストメリックベアリング130によって、ロータブレード12を半径方向外方側から支持する。このようにアーム部83で荷重伝達部材84を介してエラストメリックベアリング130を支持し、ボルトなどの締結部品など、圧縮荷重以外の曲げ力などが働く部材を介さずに、フレーム体82に遠心力を伝達することができる。このように主要な構成部材だけで遠心力を支持できる構造とすることができ、これによって構造を単純化し、部品点数を少なくして、軽量化および信頼性向上を図ることができる。
【0037】
特に、フレーム体82の複数のアーム部83は、ロータ回転軸線L1を含む面内において、半径方向内方に向けて開放するU字形状にループする形状に形成され、かつ放射状に配置されるので、ロータハブ構造体11に加わる遠心力を効率良く相殺することができ、フレーム体82の寸法および重量を可及的に小さくし、かつその強度的な信頼性を高くすることができる。このように、強度的に効率的なロータハブ構造体11とし、軽量化および信頼性向上を図ることができる。また、各アーム部83は半径方向内方に向けて開放するU字形状に形成されるので、荷重伝達部材84から各アーム部83に作用する遠心力は圧縮力となり、荷重伝達部材84から各アーム部83に作用するせん断力と、前記遠心力との合力も圧縮力となる。またフレーム体82を複合材によって形成することによって、さらに軽量化を図ることができる。
【0038】
また各アーム部83を、たとえば半円形状、半楕円形状および放物線形状などの滑らかに湾曲するU字形状とすることによって、各アーム部83に局所的な応力が生じることを防止し、各アーム部83に生じる応力を小さくすることができる。このように応力を小さくすることによって、フレーム体82の構成を、さらに小形化して、さらに軽量化を図ることができる。
【0039】
さらに荷重伝達部材84を、フレーム体82のアーム部83に対応した形状とし、荷重伝達部材84のアーム部83に臨む面の全領域にわたって、アーム部83に面接触させることによって、アーム部83への遠心力を伝達するにあたって、アーム部83および荷重伝達部材84に局所的に大きな力が働くことを防止し、信頼性をさらに向上することができる。またこのような接触状態を達成することによって、アーム部83へ遠心力を伝達するにあたって、荷重伝達部材84に圧縮力だけが働く状態を確実に達成することができる。
【0040】
またロータ回転軸線方向および周方向のせん断力を、エラストメリックベアリング130とは異なる別の球面軸受89によって、マスト81に伝達することができる。このようにして、フレーム体82が、主に遠心力を支持する構造として、強度的に効率的な構造とすることができる。またせん断力は、エラストメリックベアリング130によって、フレーム体82に伝達することも可能であり、複数の伝達経路にせん断力を伝達する構造とすることも可能であり、せん断力支持に関しては冗長性構造とすることができ、信頼性をさらに向上することができる。
【0041】
図5は、エラストメリックベアリングとフレーム体との関係を示す説明図である。本実施形態を部分的に変更した変更形態として、図5(a)に示すように、荷重伝達部材84Aを、第1のブレード支持用軸受手段としてのエラストメリックベアリング130Aと一体に設けてもよい。ただし前記実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。エラストメリックベアリング130Aのベアリング本体の半径方向外端部には、荷重伝達部材84Aが一体に設けられている。したがってロータハブ構造体11Aの構造を簡単化することができ、前記ロータハブ構造体11Aを迅速に組立てることが可能となる。
【0042】
図5(b)に示すように、荷重伝達部材84Bを、アーム部83とエラストメリックベアリング130Bとの間に、スペーサ状に配置することも可能である。このロータハブ構造体11Bによれば、既存のフレーム体82と既存のエラストメリックベアリング130Bとを適用することができる。図5(c)に示すように、荷重伝達部材84Cを、複合材によって形成されるアーム部83Aと一体に設けてもよい。このロータハブ構造体11Cによれば、ロータハブ構造体11Cの構造を簡単化することができるとともに、前記ロータハブ構造体11Cの軽量化を一層図ることができる。
【0043】
本発明の実施の他の形態として、本発明のロータハブ構造体を、小中型の回転翼航空機に適用することも可能である。ロータブレードの翼枚数は4枚に限定されるものではない。この場合、翼枚数に応じて、フレーム部材を、ロータブレードの長さ方向に対して平面視でラップするように配設する。ロータブレードの翼枚数がたとえば奇数枚の場合には、奇数個のアーム部は、ロータ回転軸線L1を含む奇数の仮想平面にほぼ沿ってそれぞれループする形状に形成される。ただし実際には、各アーム部は周方向に微小距離オフセットするので、各アーム部は、対応する仮想平面から多少ずれてループする形状に形成される。その他、前記実施形態に、特許請求の範囲を逸脱しない範囲において種々の部分的変更を行う場合もある。
【0044】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、複数のロータブレードが連結される遠心力支持体は、複合材によって一体に形成され、この遠心力およびせん断力を支持するための遠心力支持体のアーム部に、せん断力および遠心力を含む圧縮力だけが働く荷重伝達部材を介して支持される弾性体と剛体とを積層して成るエラストメリック形の第1のブレード支持用軸受手段が設けられ、この第1のブレード支持用軸受手段によって、ロータブレードの半径方向内方側端部に設けられるヨークを半径方向外方側から支持する。ヨークは、ロータ回転軸線方向に見る平面視における形状が、半径方向外方に開放する略U字形状に形成される。アーム部で荷重伝達部材を介して第1のブレード支持用軸受手段を支持し、ボルトなどの締結部品を介さずに、遠心力支持体に遠心力を伝達することができる。このように主要な構成部材だけで遠心力を支持できる構造とすることができ、これによって構造を単純化し、部品点数を少なくして、軽量化および信頼性向上を図ることができる。
【0045】
特に、遠心力支持体の複数のアーム部は、ロータ回転軸線を含む面内において、半径方向内方に向けて開放する略U字形状に形成され、かつ放射状に配置されるので、ロータハブ構造体に加わる遠心力を効率良く相殺することが可能になり、遠心力支持体の寸法および重量を可及的に小さくし、かつその強度的な信頼性を高くすることができる。また遠心力支持体を複合材によって形成することによって、さらに軽量化を図ることができる。
【0046】
請求項2記載の本発明によれば、各アーム部を、たとえば半円形状、半楕円形状および放物線形状などの滑らかに湾曲する略U字形状とすることによって、各アーム部に局所的な応力が生じることを防止し、各アーム部に生じる応力を小さくすることができる。このように応力を小さくすることによって、遠心力支持体の構成を、さらに小形化して、さらに軽量化を図ることができる。
【0047】
請求項3記載の本発明によれば、第2のブレード支持用軸受手段は、第1のブレード支持用軸受手段の角変位中心と同一の角変位中心まわりに角変位自在に各ロータブレードを支持するうえ、ロータ回転軸線方向および周方向のせん断力を、この第2のブレード支持用軸受手段によって、マストに伝達することができる。このようにして、遠心力支持体が、主に遠心力を支持する構造として、強度的に効率的な構造とすることができる。またせん断力は、第1のブレード支持用軸受手段によって、遠心力支持体に伝達することも可能であり、複数の伝達経路にせん断力を伝達する構造とすることも可能であり、せん断力支持に関しては冗長性構造とすることができ、信頼性をさらに向上することができる。
【0048】
請求項4記載の本発明によれば、荷重伝達部材は、第1のブレード支持用軸受手段と一体に設けられるので、ロータハブ構造体の構造を簡単化することができ、前記ロータハブ構造体を迅速に組立てることが可能となる。
【0049】
請求項5記載の本発明によれば、荷重伝達部材は、複合材によって形成されるアーム部と一体に設けられるので、ロータハブ構造体の構造を簡単化することができるとともに、前記ロータハブ構造体の軽量化を一層図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る回転翼航空機10のロータハブ構造体11を部分的にロータ回転軸線L1を含む平面で切断して示す断面図である。
【図2】そのロータハブ構造体を部分的にロータ回転軸線L1に垂直な平面で切断して示す断面図である。
【図3】図2の切断面線A−Aから見た端面図である。
【図4】ロータ回転時におけるドループストップ構造80の主要構造を示す断面図である。
【図5】エラストメリックベアリングとフレーム体との関係を示す説明図である。
【図6】従来のロータハブ構造体1の断面図である。
【符号の説明】
10 回転翼航空機
11 ロータハブ構造体
12 ロータブレード
18 ヨーク
81 ロータマスト
82 フレーム体
83 アーム部
85 ベアリング本体
89 球面軸受
130 エラストメリックベアリング[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rotor hub structure of a rotary wing aircraft, and more particularly to a rotor hub structure of a rotary wing aircraft that is preferably used for a medium-sized or large-sized rotary wing aircraft.
[0002]
In the present invention, the term “substantially U shape” includes “U shape”, the term “substantially vertical direction” includes “vertical direction”, the term “substantially orthogonal” includes “perpendicular”, and the term “substantially parallel”. "Includes" parallel ".
[0003]
[Prior art]
Conventionally, as a rotor hub structure of a rotary wing aircraft, a structure using a bearingless structure and an elastomeric bearing has been put into practical use. The bearingless structure is a structure in which the flapping motion, the dragging motion, and the feathering motion of the rotor blade are performed by elastic deformation of the yoke of the rotor blade, and is applied to, for example, small and medium-sized machines. With this structure, the yoke of the rotor blade is repeatedly elastically deformed.
[0004]
As a rotor hub structure that prevents elastic deformation of the yoke of the rotor blade, there is a structure using an elastomeric bearing. Elastomeric bearings are composed of a plurality of metal shims (thin plates) and a plurality of rubber layers (elastic layers) that can be alternately stacked to allow a compressive load acting in the direction of the layers, and elastic deformation of the rubber layers. Can be allowed to swing within a predetermined angle range, and the hub structure using this is applied to, for example, large machines. A rotor hub structure using an elastomeric bearing is disclosed in, for example, Japanese Patent Publication No. 2000-510791.
[0005]
FIG. 6 is a cross-sectional view of the rotor hub structure disclosed in Japanese Patent Publication No. 2000-510791. In this rotor hub structure, the elastomeric bearing 1 and the centrifugal
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the prior art described in JP 2000-510791 A, each of the
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide a rotor hub structure for a rotary wing aircraft that has a structure that is efficient in terms of strength and that can be simplified, thereby reducing weight and improving reliability.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention according to claim 1 is a rotor hub structure in which a plurality of rotor blades are connected.
Each arm has a plurality of arm portions that are formed in a substantially U shape that opens inward in the radial direction in a plane including the rotor rotation axis and that are arranged radially when viewed in the rotation axis direction of the rotor. A centrifugal force support for supporting a centrifugal force and a shearing force, which is formed into a loop shape by being integrally formed with a composite material so that the portions are continuous at an end portion on the radially inner side;
Provided on the radially inward side of each arm part, and supported by each arm part via a load transmitting member in which centrifugal force and shearing force from the rotor blade acts in the compression direction, the end part on the radially inward side of the rotor blade A first elastomeric blade support that is formed by laminating an elastic body and a rigid body to support the yoke provided on the outer side in the radial direction while allowing angular displacement in the flap, lead lug, and feathering directions, respectively. and use bearing means only including,
The yoke is a rotor hub structure for a rotary wing aircraft, characterized in that the shape in a plan view seen in the rotor rotation axis direction is formed in a substantially U shape that opens radially outward .
[0009]
According to the present invention, in the rotor hub structure in which a plurality of rotor blades are connected, the centrifugal force support is integrally formed of a composite material, and the arm portion of the centrifugal force support includes shearing force and centrifugal force. Elastomeric first blade support bearing means is provided which is formed by laminating an elastic body and a rigid body supported via a load transmission member in which only a compressive force is applied. By this first blade support bearing means, The yoke provided at the radially inner end of the rotor blade is supported from the radially outer side. The yoke is formed in a substantially U shape that is open outward in the radial direction when viewed in the rotor rotation axis direction. The first blade supporting bearing means is supported by the arm portion via the load transmitting member, and the centrifugal force can be transmitted to the centrifugal force support body without using a fastening component such as a bolt. Thus, it is possible to provide a structure that can support the centrifugal force only by the main constituent members, thereby simplifying the structure, reducing the number of parts, and reducing the weight and improving the reliability.
[0010]
In particular, the plurality of arms of the centrifugal force support are formed in a substantially U shape that opens radially inward in a plane including the rotor rotation axis, and are arranged radially, so that the rotor hub structure It is possible to efficiently cancel the centrifugal force applied to the centrifugal force, the size and weight of the centrifugal force support can be made as small as possible, and the strength reliability thereof can be increased. Further, the weight can be further reduced by forming the centrifugal force support by a composite material.
[0011]
The present invention according to
[0012]
According to the present invention, each arm portion has a substantially U-shape that is smoothly curved, such as a semicircular shape, a semi-elliptical shape, and a parabolic shape, thereby preventing local stress from being generated in each arm portion. And the stress which arises in each arm part can be made small. By reducing the stress in this manner, the structure of the centrifugal force support can be further reduced in size and further reduced in weight.
[0013]
According to a third aspect of the present invention, the first blade supporting bearing means is provided at a different position and can be freely angularly displaced about the same angular displacement center as that of the first blade supporting bearing means. It further includes second blade supporting bearing means for supporting each rotor blade and transmitting shearing forces in the rotor rotational axis direction and circumferential direction applied from each rotor blade to the mast.
[0014]
According to the present invention, the second blade supporting bearing means supports each rotor blade so as to be angularly displaceable about the same angular displacement center as the angular displacement center of the first blade supporting bearing means, and also rotates the rotor. Axial and circumferential shear forces can be transmitted to the mast by this second blade support bearing means. In this way, the centrifugal force support body can have a highly efficient structure as a structure that mainly supports the centrifugal force. In addition, the shear force can be transmitted to the centrifugal force support by the first blade support bearing means, and the shear force can be transmitted to a plurality of transmission paths. Can be made a redundant structure, and the reliability can be further improved.
[0015]
According to a fourth aspect of the present invention, the load transmitting member is provided integrally with the first blade supporting bearing means.
[0016]
According to the present invention, since the load transmission member is provided integrally with the first blade support bearing means, the structure of the rotor hub structure can be simplified, and the rotor hub structure can be assembled quickly. It becomes.
[0017]
The present invention according to
[0018]
According to the present invention, since the load transmission member is provided integrally with the arm portion formed of the composite material, the structure of the rotor hub structure can be simplified and the weight of the rotor hub structure can be further reduced. be able to.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a
[0020]
In the rotor hub structure (hereinafter, simply referred to as “hub”) 11, the rotational force of the motor of the rotary wing aircraft is given by the transmission shaft, and this rotational force is applied to the four
[0021]
A hollow
[0022]
The four
[0023]
A frame body 82 (also referred to as a looped tension element) as a centrifugal force support is an integral support made of a composite material, and is formed in a substantially cross shape in a plan view. Along the length direction, that is, the cross of the
[0024]
The
[0025]
Each
[0026]
A
[0027]
A bottom portion located at the center between both ends of the U-shape of each
[0028]
A through
[0029]
In this
[0030]
An
[0031]
The bearing
[0032]
A first connecting
[0033]
A
[0034]
When the
[0035]
A
[0036]
According to the
[0037]
In particular, the plurality of
[0038]
Further, by making each
[0039]
Further, the
[0040]
Further, the shearing force in the rotor rotation axis direction and the circumferential direction can be transmitted to the
[0041]
FIG. 5 is an explanatory view showing the relationship between the elastomeric bearing and the frame body. As a modified form in which the present embodiment is partially changed, as shown in FIG. 5A, a
[0042]
As shown in FIG. 5B, the
[0043]
As another embodiment of the present invention, the rotor hub structure of the present invention can be applied to a small and medium-sized rotorcraft. The number of rotor blades is not limited to four. In this case, according to the number of blades, the frame member is disposed so as to wrap in the plan view with respect to the length direction of the rotor blade. When the number of rotor blades is an odd number, for example, the odd number of arm portions are formed in a shape that loops substantially along an odd number of virtual planes including the rotor rotation axis L1. However, in practice, each arm portion is offset by a minute distance in the circumferential direction, so that each arm portion is formed in a shape that loops slightly offset from the corresponding virtual plane. In addition, various partial changes may be made to the embodiment without departing from the scope of the claims.
[0044]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the centrifugal force support body to which the plurality of rotor blades are coupled is integrally formed of the composite material, and the arm of the centrifugal force support body for supporting the centrifugal force and the shearing force. In the portion, there is provided an elastomeric first blade supporting bearing means formed by laminating an elastic body and a rigid body supported via a load transmission member in which only a compressive force including a shearing force and a centrifugal force acts, The first blade supporting bearing means supports the yoke provided at the radially inner end of the rotor blade from the radially outer side. The yoke is formed in a substantially U shape that is open outward in the radial direction when viewed in the rotor rotation axis direction. The first blade supporting bearing means is supported by the arm portion via the load transmitting member, and the centrifugal force can be transmitted to the centrifugal force support body without using a fastening component such as a bolt. Thus, it is possible to provide a structure that can support the centrifugal force only by the main constituent members, thereby simplifying the structure, reducing the number of parts, and reducing the weight and improving the reliability.
[0045]
In particular, the plurality of arms of the centrifugal force support are formed in a substantially U shape that opens radially inward in a plane including the rotor rotation axis, and are arranged radially, so that the rotor hub structure It is possible to efficiently cancel the centrifugal force applied to the centrifugal force, the size and weight of the centrifugal force support can be made as small as possible, and the strength reliability thereof can be increased. Further, the weight can be further reduced by forming the centrifugal force support by a composite material.
[0046]
According to the second aspect of the present invention, the local stress is applied to each arm portion by making each arm portion a substantially U-shape that smoothly curves, such as a semicircular shape, a semi-elliptical shape, and a parabolic shape. Can be prevented, and the stress generated in each arm portion can be reduced. By reducing the stress in this manner, the structure of the centrifugal force support can be further reduced in size and further reduced in weight.
[0047]
According to the third aspect of the present invention, the second blade supporting bearing means supports each rotor blade so as to be angularly displaceable about the same angular displacement center as the angular displacement center of the first blade supporting bearing means. In addition, the shear force in the rotor rotation axis direction and the circumferential direction can be transmitted to the mast by the second blade support bearing means. In this way, the centrifugal force support body can have a highly efficient structure as a structure that mainly supports the centrifugal force. In addition, the shear force can be transmitted to the centrifugal force support by the first blade support bearing means, and the shear force can be transmitted to a plurality of transmission paths. Can be made a redundant structure, and the reliability can be further improved.
[0048]
According to the fourth aspect of the present invention, since the load transmission member is provided integrally with the first blade support bearing means, the structure of the rotor hub structure can be simplified, and the rotor hub structure can be quickly formed. Can be assembled.
[0049]
According to the fifth aspect of the present invention, since the load transmission member is provided integrally with the arm portion formed of the composite material, the structure of the rotor hub structure can be simplified, and the structure of the rotor hub structure can be simplified. The weight can be further reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a
FIG. 2 is a cross-sectional view showing the rotor hub structure partially cut by a plane perpendicular to the rotor rotation axis L1.
FIG. 3 is an end view taken along a cutting plane line AA in FIG. 2;
FIG. 4 is a cross-sectional view showing the main structure of a
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a relationship between an elastomeric bearing and a frame body.
6 is a cross-sectional view of a conventional rotor hub structure 1. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (5)
ロータ回転軸線を含む面内において、半径方向内方に向けて開放する略U字形状に形成され、かつロータの回転軸線方向に見て放射状に配置される複数のアーム部を有し、各アーム部が半径方向内方側の端部で連なるように複合材によって一体に形成されることでループ状となる、遠心力およびせん断力を支持するための遠心力支持体と、
各アーム部の半径方向内方側に設けられ、ロータブレードからの遠心力およびせん断力が圧縮方向に働く荷重伝達部材を介して各アーム部に支持され、ロータブレードの半径方向内方側端部に設けられるヨークを、フラップ、リードラグ、フェザリング方向の角変位をそれぞれ許容する状態で半径方向外方側から支持する、弾性体と剛体とを積層して成るエラストメリック形の第1のブレード支持用軸受手段とを含み、
前記ヨークは、ロータ回転軸線方向に見る平面視における形状が、半径方向外方に開放する略U字形状に形成されることを特徴とする回転翼航空機のロータハブ構造体。In a rotor hub structure in which a plurality of rotor blades are connected,
Each arm has a plurality of arm portions that are formed in a substantially U shape that opens inward in the radial direction in a plane including the rotor rotation axis and that are arranged radially when viewed in the rotation axis direction of the rotor. A centrifugal force support for supporting a centrifugal force and a shearing force, which is formed into a loop shape by being integrally formed with a composite material so that the portions are continuous at an end portion on the radially inner side;
Provided on the radially inward side of each arm part, and supported by each arm part via a load transmitting member in which centrifugal force and shearing force from the rotor blade acts in the compression direction, the end part on the radially inward side of the rotor blade A first elastomeric blade support that is formed by laminating an elastic body and a rigid body to support the yoke provided on the outer side in the radial direction while allowing angular displacement in the flap, lead lug, and feathering directions, respectively. and use bearing means only including,
The rotor is a rotor hub structure for a rotary wing aircraft, wherein the yoke is formed in a substantially U shape that is open outward in the radial direction when viewed in a rotor rotation axis direction .
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