JP3851046B2 - Straightness correction method for measuring machine and measuring machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、測定機の真直精度補正方法および測定機に関する。たとえば、真円度測定機や粗さ測定機など、直動機構を有する測定機において、直動機構の真直精度を補正する測定機の真直精度補正方法および測定機に関する。
【0002】
【背景技術】
たとえば、真円度測定機や粗さ測定機など、直動機構をガイド(基準)として備えた測定機において、ワークを測定した際、その測定データは、ワークの形状データと直動機構の機械的精度(真直精度)が含まれたものであるから、真のワーク形状を抽出するためには、直動機構の真直精度を測定データから分離、除去する必要がある。
【0003】
従来、直動機構の真直精度を測定データから分離、除去する方法として、特許第2935603号「真直度測定機能付真円度測定装置」が提案されている。
これは、真直度チェックゲージを搭載する回転台と、前記真直度チェックゲージの一側面の表面位置を検出する検出器と、この検出器を真直チェックゲージの表面に沿って移動可能に保持するコラムと、前記検出器より得られたデータを第1のデータとして記憶する第1の記憶手段と、前記回転台の回転軸を中心に真直度チェックゲージを180°だけ回転し、検出器により真直度チェックゲージの一側面と同一面の表面位置を検出して得られたデータを第2のデータとして記憶する第2の記憶手段と、前記第1のデータと第2のデータとに基づいてコラムの真直度誤差補正量を演算する演算手段とを備える装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許第2935603号「真直度測定機能付真円度測定装置」は、いわゆる、反転法といわれる測定法を採用したもので、最初の測定(第1の測定)と、回転台を180°回転して測定する第2の測定とが必要であり、しかも、その測定軌跡は対象ワーク面において全く同一でなければならないため、次のような課題がある。
即ち、測定におけるワークのセッティングは、非常に困難で熟練を必要とするうえ、2回の測定を行う際に検出器の位置を反転する必要があるなど、かなりの工数を要する。また、検出器のガイドにおいて、同一であるとは限らず(たとえば、真円度測定機でいえば、検出器を保持しているアームの出量が同一であるとは限らず)、総じて誤差を発生しやすいという課題がある。
【0005】
本発明の目的は、上述した反転法の欠点を解消できるとともに、既存の装置などを改良することなく、信頼性の高い測定データが得られる測定機の真直精度補正方法および測定機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明の測定機の真直精度補正方法は、上記目的を達成するため、次の構成を採用する。
本発明に関連する真直精度補正方法は、直動機構を有する測定機の真直精度補正方法であって、前記測定機の直動機構を使って検出器を移動させながら、予め形状データが高精度測定装置によって計測され値付けされたマスターワークを測定し、そのマスターワーク測定データから前記値付けされた形状データを差し引いて直動機構の真直精度データを求める真直精度データ算出工程と、前記測定機の直動機構を使って検出器を移動させながら、ワークを測定し、そのワーク測定データを求めるワーク測定データ算出工程と、前記ワーク測定データから前記真直精度データを差し引いてワークの真値データを求めるワーク形状演算工程とを備えることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、真直精度データ算出工程において、測定機の直動機構を使って検出器を移動させながら、予め形状データが値付けされたマスターワークを測定し、そのマスターワーク測定データから値付けされた形状データを差し引いて直動機構の真直精度データを求める。また、ワーク測定データ算出工程において、測定機の直動機構を使って検出器を移動させながら、ワークを測定し、そのワーク測定データを求める。ワーク形状演算工程においては、ワーク測定データから真直精度データを差し引いてワークの真値データを求める。
従って、真直精度データ算出工程においては、1回の測定でよいから、反転法の欠点、つまり、熟練や工数を要するという欠点を解消できる。しかも、検出器ガイドの同一の問題もなくなるから、より高精度な補正結果を得ることができる。また、ワーク測定データに対して処理する手法であるため、測定機に対して特別な細工を行うことなく、信頼性の高い測定データを得ることができる。更に、真直精度データの算出や、ワーク測定データに対する真直精度データの補正処理については、測定機とは独立したアプリケーションで行うことができるから、たとえば、マスターワーク測定データの平均化処理(同位置を同測定条件で繰り返し測定して得られた複数のマスターワーク測定データからその平均値を求める処理)などのデータ処理を施すことにより、電気的ノイズや測定環境による測定データのバラツキを低減し、より高精度な補正を実現できる。
【0008】
本発明に関連する真直精度補正方法は、直動機構を有する測定機の真直精度補正方法であって、前記測定機の直動機構を使って検出器を移動させながら、予め形状データが高精度測定装置によって計測され値付けされたマスターワークを測定し、そのマスターワーク測定データから前記値付けされた形状データを差し引いて直動機構の真直精度データを求める真直精度データ算出工程と、この真直精度データ算出工程で求められた真直精度データを保存する真直精度データ保存工程と、前記測定機の直動機構を使って検出器を移動させながら、ワークを測定し、そのワーク測定データを求めるワーク測定データ算出工程と、このワーク測定データ算出工程で取り込まれたワーク測定データを保存するワーク測定データ保存工程と、前記各保存工程で保存された前記ワーク測定データおよび真直精度データを読み出し、ワーク測定データから真直精度データを差し引いてワークの真値データを求めるワーク形状演算工程とを備えることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、前述の発明に対して、真直精度データを保存する真直精度データ保存工程と、ワーク測定データを保存するワーク測定データ保存工程とが付加されているから、これらの真直精度データおよびワーク測定データを別々の時点で取得、保存しておき、任意時(必要時)に、ワーク測定データから真直精度データを差し引いてワークの真値データを求めることも可能である。
【0010】
本発明に関連する真直精度補正方法は、前述の測定機の真直精度補正方法において、前記真直精度データ算出工程では、ワーク載置面を有する台座と、この台座またはマスターワークに一部が露出した状態で埋め込まれた原点設定用の基準球とを備えた測定用治具を用い、前記台座のワーク載置面に角柱状のマスターワークを載置し、この状態において、基準球の頂点に測定機の検出器を位置させて測定原点を設定したのち、検出器を直動機構によってマスターワークの一側面に沿って移動させながらマスターワークを測定することを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、台座および原点設定用の基準球を備えた測定用治具を用いて、マスターワークの測定を行うとともに、その測定に際して、原点設定用の基準球に測定機の検出器を位置させて測定原点を設定したのち、検出器を直動機構によってマスターワークの測定面に沿って移動させながら、マスターワークの測定を行うようにしたので、検出器を測定原点からマスターワークの決められた測定個所まで正確に移動させることができるため、マスターワークの測定を高精度に行うことができる。
【0012】
本発明に関連する真直精度補正方法は、前述の測定機の真直精度補正方法において、前記台座には前記ワーク載置面と直交する基準垂直面を有する半円柱状に形成され、その基準垂直面に前記基準球が一部露出した状態で埋め込まれていることを特徴とする。
この構成によれば、真円度測定機の真直精度(検出器を上下方向へ昇降させるためのコラムやスライダの真直精度)を補正する際、真円度測定機の回転テーブルの中心に台座の基準垂直面が位置するように、台座を回転テーブル上にセットし、ついで、その台座の基準垂直面にマスターワークの一側面が一致するように、マスターワークを台座のワーク載置面上に載置したのち、まず、検出器の測定子を基準球に接触させ、測定子が上下および前後とも基準球の頂点を捕らえるように、検出器の位置を調整する。この状態を測定原点として設定してから、検出器の測定子を測定原点から一定量離れたマスターワークの表面上の一点に接触させ、この位置から検出器を上方(または下方)へ移動して、マスターワークの全長の上下真直度を測定することができる。
従って、マスターワークを測定用治具を用いて回転テーブル上に位置決めできるとともに、基準球に検出器の測定子を接触させて高さ方向の測定原点を設定できるから、常に、検出器の測定子をマスターワークの定位置に位置決めでき、マスターワークの決まった位置からの軌跡を測定することができる。
請求項1に記載の真直精度補正方法は、直動機構を有する測定機の真直精度補正方法であって、前記測定機の直動機構を使って検出器を移動させながら、予め形状データが高精度測定装置によって計測され値付けされたマスターワークを測定し、そのマスターワーク測定データから前記値付けされた形状データを差し引いて直動機構の真直精度データを求める第1真直精度データ算出工程と、前記測定機の直動機構を使って予め形状データの値付けが不要な準マスターワークを測定する準マスターワーク測定工程と、この準マスターワークで測定した測定値から前記第1真直精度測定データを差し引いて求めた真値データを保存する真値データ保存工程と、一定期間経過後に、前記準マスターワークを再度測定し、この測定データから前記真値データを差し引いて新たな真直精度データを求める第2真直精度データ算出工程と、この第2真直精度データ算出工程で算出された第2真直精度データを保存する第2真直精度データ保存工程と、前記測定機の直動機構を使って検出器を移動させながら、ワークを測定し、そのワーク測定データを求めるワーク測定データ算出工程と、このワーク測定データ算出工程で求められたワーク測定データを保存するワーク測定データ保存工程と、前記各保存工程で保存された前記ワーク測定データおよび第2真直精度データを読み出し、ワーク測定データから第2真直精度データを差し引いてワークの真値データを求めるワーク形状演算工程とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の測定機は、請求項1に記載された測定機の真直精度補正方法によって直動機構の補正を行うことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態は、真円度測定機の真直精度補正方法に適用した例である。
図1は本実施形態の真円度測定機1を示している。同真円度測定機1は、ベース2と、このベース2の上面一側(左側)寄りに垂直な軸(Z軸)を中心として回転可能に配置された回転テーブル3と、前記ベース2の上面他側(右側)寄りにZ軸と平行に配置されたコラム4と、このコラム4に沿って上下方向(Z軸方向)へ昇降可能に設けられたスライダ5と、このスライダ5に前記コラム4に対して直交する方向(X軸方向)へ進退可能に設けられたアーム6と、このアーム6の先端にY軸方向へ位置調整可能に取り付けられ先端に測定子7Aを有する検出器7とから構成されている。
【0014】
なお、回転テーブル3の回転角度データ、スライダ5の高さ位置(Z軸方向の位置データ)、アーム6の進退量(X軸方向の位置データ)、検出器7の調整量(Y軸方向の位置データ)などは、図示省略の検出手段によって検出できるようになっている。
また、コラム4とスライダ5とによって、検出器7を上下方向(Z軸方向)へ昇降させる直動機構(ガイド)が構成されている。
【0015】
図2は真円度測定機1からの測定データを取り込んで処理するデータ処理装置21を示している。同データ処理装置21は、制御装置22と、記憶装置23と、表示装置24とから構成されている。
制御装置22は、予め記憶された処理プログラムに従って、図3〜図5に示す各工程(処理)を実行する機能を備える。つまり、真円度測定機1において、予め形状データが値付けされたマスターワークが測定されたとき、そのマスターワーク測定データを取り込み、このマスターワーク測定データから前記値付けされた形状データを差し引いて直動機構の真直精度データを求める真直精度データ算出工程と、この真直精度データ算出工程で求められた真直精度データを保存する真直精度データ保存工程(図3参照)と、真円度測定機1において、ワークが測定されたとき、そのワーク測定データを取り込むワーク測定データ算出工程と、このワーク測定データ算出工程で取り込まれたワーク測定データを保存するワーク測定データ保存工程(図4参照)と、保存された前記ワーク測定データおよび真直精度データを読み出し、ワーク測定データから真直精度データを差し引いてワークの真値データを求めるワーク形状演算工程(図5参照)とを実行する機能を備える。
【0016】
次に、本実施形態の測定方法を説明する。
(真直精度データ算出工程および真直精度データ保存工程)
真円度測定機1を使って、予め形状データが値付けされた角柱状のマスターワークMW(たとえば、オプチカルフラット)を測定し、そのマスターワーク測定データから前記値付けされた形状データを差し引いて、直動機構の真直精度データを求めたのち、その真直精度データを保存する。
具体的には、図3に示すように、ステップ(ST)1において、まず、マスターワークMWを測定する。マスターワークMWを回転テーブル3上に垂直に立てて載置したのち、検出器7の測定子7AをマスターワークMWの一側面(測定面)に接触させ、この状態において、スライダ5を上方へ移動させる(図6参照)。すると、マスターワークMWの形状と直動機構の真直度によって検出器7の測定子7Aが変位するから、その変位量が各軸方向の位置データとともにデータ処理装置21の制御装置22に送られる。制御装置22は、スライダ5のZ軸方向位置、アーム6の進退量(X軸方向位置)、検出器7の調整量(Y軸方向位置)および測定子7Aの変位量から、マスターワークMWの測定面の位置を算出し、そのマスターワーク測定データを記憶装置23に書き込む。
【0017】
次に、ST2において、マスターワーク測定データから予め値付けされた形状データを差し引いて、真直精度データを求める。この際、マスターワークMWの形状データについては、別の高精度な測定装置によって計測され、予め、記憶装置23に格納されている。従って、記憶装置23からマスターワーク測定データとマスターワークMWの値付けされた形状データとを読み出し、マスターワーク測定データから形状データを差し引いて、真直精度データを求める。
次に、ST3において、求めた真直精度データを記憶装置23に保存する。
【0018】
(ワーク測定データ算出工程およびワーク測定データ保存工程)
真円度測定機1を使って、ワークWを測定し、そのワーク測定データを求めたのち、そのワーク測定データを保存する。
具体的には、図4に示すように、ST11において、まず、ワークWを測定する。ワークWを回転テーブル3上に垂直に立てて載置したのち、検出器7の測定子7AをワークWの測定面に接触させて、測定を行う(図7参照)。この場合、真円度や、円筒度などの測定を行う。
次に、ST12において、ワーク測定データを保存する。つまり、ST11において測定されたワーク測定データがデータ処理装置21へ送られてくるので、そのワーク測定データを記憶装置23に保存する。
【0019】
(ワーク形状演算工程)
各保存工程で保存されたワーク測定データおよび真直精度データを読み出し、ワーク測定データから真直度精度データを差し引いて、ワークの真値データを求める。
具体的には、図5に示すように、ST21において、記憶装置23からワーク測定データを読み出す。
次に、ST22において、記憶装置23から真直精度データを読み出す。
次に、ST23において、読み出したワーク測定データから真直精度データを差し引いて、ワークの真値データを求める。
次に、ST24において、求めたワークの真値データを記憶装置23に保存する。つまり、記憶装置23には、ワーク測定データ対して、直動機構の真直精度が補正処理されたワークの真値データが保存されるから、信頼性の高い測定データを得ることができる。
【0020】
以上述べた実施形態によれば、真直精度データ算出工程において、真円度測定機1を使って、予め形状データが値付けされたマスターワークMWを測定し、そのマスターワーク測定データから値付けされた形状データを差し引いて真円度測定機の直動機構の真直精度データを求め、これとは別に、ワーク測定データ算出工程において、真円度測定機1を使って、ワークWを測定し、そのワーク測定データを求め、これらの工程のあと、ワーク形状演算工程において、ワーク測定データから真直度精度データを差し引いて、ワークの真値データを求める。
【0021】
従って、真直精度データ算出工程においては、1回の測定でよいから、反転法の欠点を解消できる。しかも、検出器ガイドの同一の問題もなくなるから、より高精度な補正結果を得ることができる。また、ワーク測定データに対して処理する手法であるため、測定機に対して特別な細工を行うことなく、信頼性の高い測定データを得ることができる。更に、真直精度データの算出や、ワーク測定データに対する真直精度データの補正処理については、測定機とは独立したアプリケーションで行うことができるから、たとえば、マスターワーク測定データの平均化処理(同位置を同測定条件で繰り返し測定して得られた複数のマスターワーク測定データからその平均値を求める処理)などのデータ処理を施すことにより、電気的ノイズや測定環境による測定データのバラツキを低減し、より高精度な補正を実現できる。
【0022】
さらに、真直精度データおよびワーク測定データをそれぞれ別々に記憶装置23に保存するようにしたから、これらの真直精度データおよびワーク測定データを別々の時点で取得、保存しておき、必要時に、ワーク測定データから真直精度データを差し引いてワークの真値データを求めることができる。
【0023】
なお、上記実施形態では、回転テーブル3の上にマスターワークMWあるいはワークWを直接載置して測定するようにしたが、たとえば、図8に示すように、回転テーブル3の上に測定用治具11を介して、マスターワークMWを載置するようにしてもよい。
この測定用治具11は、台座12を有する。台座12は、短円柱を中心から半分に切断した半円柱状で、その上面にワーク載置面13が形成され、切断された基準垂直面14の中心位置に基準球15が半分埋設された構成である。マスターワークMWは、ワーク載置面13に密着(リンギング)によって固定されている。
【0024】
マスターワークMWの測定にあたっては、マスターワークMWの一側面(測定面)が基準垂直面14と一致するように、マスターワークMWを台座12のワーク載置面13上に載置したのち、まず、検出器7の測定子7Aを基準球15に接触させ、測定子7Aが上下および前後とも基準球15の頂点を捕らえるように、検出器7の位置を調整する。こののち、高さカウンタ(Z軸方向の位置検出器)を「0」にセット(原点セット)してから、検出器7の測定子7Aを測定原点から一定量離れたマスターワークMWの表面上の一点(たとえば、最下端位置)に接触させ、この位置から検出器7を上方へ移動して、マスターワークMWの全長の上下真直精度を測定する。
【0025】
このような測定用治具11を用いて、マスターワークMWの真直度を測定すれば、マスターワークMWの決まった位置からの軌跡を測定することができる。つまり、マスターワークMWを測定用治具11を用いて回転テーブル3上に位置決めできるとともに、基準球15に検出器7の測定子7Aを接触させて高さ方向の原点を設定できるようにしたので、常に、検出器7の測定子7AをマスターワークMWの定位置に位置決めできるから、マスターワークMWの決まった位置からの軌跡を測定することができる。
【0026】
また、この測定用治具11を用いれば、真直精度データ算出工程で求めた真直精度データの検証を反転法で行う際にも、簡易に行うことができる。
たとえば、図9(A)に示す状態(図8と同じ状態)において、マスターワークMWの一側面を測定し、その測定データを保存しておく。
次に、図9(B)に示すように、回転テーブル3を180度回転させたのち、前記と同様にして測定原点の設定、測定を行い、その測定データを保存する。回転テーブル3を180度回転させても、マスターワークMWの一側面は回転テーブル3の中心軸上に位置するから、熟練や工数などを必要とすることなく、マスターワークMWの一側面を回転テーブル3の中心軸上に位置させることができる。この場合、検出器7の測定子7Aの向きを内向きにセットしておく。
最後に、最初に測定した1回目の測定データと次に測定した2回目の測定データとを演算して、マスターワークMWの真直度と、直動機構の真直度とを分離して求める。
【0027】
なお、前述した実施形態において、真直精度データ算出工程とワーク測定データ算出工程とは、どちらを先に行ってもよい。たとえば、先にワークWを測定してワーク測定データを求めて保存しておき、後で、マスターワークMWを測定して真直精度データを求め、任意時に、ワーク測定データを真直精度データで補正するようにしてもよい。
また、ワーク測定データに対して、真直精度データを補正した補正結果(ワークの真値データ)をワーク測定データとは別ファイルとして保存する場合に限らず、ワーク測定データに対して、真直精度データを補正した補正結果(ワークの真値データ)をワーク測定データとして置き換えて保存してもよい。
【0028】
また、前述した測定用治具11では、台座12の基準垂直面14に原点設定用の基準球15を埋設したが、これに限らず、マスターワークMWに基準球を埋設するようにしても同様な効果が期待できる。
また、上述した実施形態は、真円度測定機について説明したが、これに限らず、粗さ測定機など、直動機構を有する測定機一般に本発明は適用できる。
【0029】
更に、本発明は、次のような測定機の真直精度の経年変化の補正に応用することもできる。
一般に、マスターワークとして使用可能な真直精度基準(マスターワーク)は高価なため、測定機の校正用としてわざわざ備えておくことは、一般ユーザには困難である。とくに、ストロークの長い測定機の真直精度補正に使用できる大型の真直精度基準(本実施形態においては、オプティカルフラット)はきわめて高価である。
【0030】
そこで、最初の1回のみは本実施形態で示すマスターワークによって真直精度データ(これを真直精度データ1とする)を作成し、その直後に、一般に入手容易な真直基準(精度任意で値付けは不要:準マスターワーク)を用意し、これを測定してワーク測定データ(これをワーク測定データ1とする)を求め、これから真直精度データ1を差し引いて、この真直基準(準マスターワーク)の真値データを求めて記憶装置23に記憶しておく。つまり、
(ワーク測定データ1)−(真直精度データ1)=真値データ
を求めて記憶装置23に記憶しておく。
次に、一定期間(通常1年程度)経過後、前記真直基準(準マスターワーク)を再度測定し、このワーク測定データ(これをワーク測定データ2とする)から前記真値データを差し引いて、新たな真直精度データ(これを真直精度データ2とする)を求める。つまり、
(ワーク測定データ2)−(真値データ)=真直精度データ2
を求める。
このようにして求められた真直精度データ2を記憶装置23に記憶しておき、次回校正時点までの真直精度データとして使用する。
【0031】
このような方法によれば、高精度な真直基準を使用したマスターワークの測定は、最初の1回のみでよく、その後は安価な真直基準(準マスターワーク)によって、高精度な真直精度データを随時得ることができるから、測定機の定期真直精度校正を安価に行うことができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明の測定機の真直精度補正方法によれば、反転法の欠点を解消できるとともに、既存の装置などを改良することなく、信頼性の高い測定データが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す真円度測定機の斜視図である。
【図2】同上実施形態のデータ処理装置を示すブロック図である。
【図3】同上実施形態における、真直精度データ算出工程および真直精度データ保存工程を示すフローチャートである。
【図4】同上実施形態における、ワーク測定データ算出工程およびワーク測定データ保存工程を示すフローチャートである。
【図5】同上実施形態における、ワーク形状演算工程を示すフローチャートである。
【図6】真直精度データ算出工程におけるマスターワークと検出器の測定子との関係を示す図である。
【図7】ワーク測定データ算出工程におけるにおけるマスターワークと検出器の測定子との関係を示す図である。
【図8】真直精度データ算出工程において、測定用治具を使用して測定を行う際の状態を示す斜視図である。
【図9】図8の測定用治具を用いて、真直精度データを検証する際の手順を示す図である。
【符号の説明】
1 真円度測定機
4 コラム(直動機構を構成する要素)
5 スライダ(直動機構を構成する要素)
7 検出器
11 測定用治具
12 台座
13 ワーク載置面
14 基準垂直面
15 基準球
MW マスターワーク
W ワーク[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a straightness correction method for a measuring machine and a measuring machine . For example, the present invention relates to a straightness correction method for a measuring machine and a measuring machine that correct the straightness accuracy of the linear motion mechanism in a measuring device having a linear motion mechanism, such as a roundness measuring device and a roughness measuring device.
[0002]
[Background]
For example, when a workpiece is measured in a measuring machine equipped with a linear motion mechanism as a guide (reference), such as a roundness measuring machine or a roughness measuring machine, the measurement data is the workpiece shape data and the linear motion mechanism machine. Therefore, in order to extract the true workpiece shape, it is necessary to separate and remove the straight accuracy of the linear motion mechanism from the measurement data.
[0003]
Conventionally, Japanese Patent No. 2935603 “Roundness measuring device with straightness measuring function” has been proposed as a method of separating and removing the straightness accuracy of the linear motion mechanism from the measurement data.
This includes a turntable on which a straightness check gauge is mounted, a detector that detects the surface position of one side of the straightness check gauge, and a column that holds the detector movably along the surface of the straightness check gauge. And a first storage means for storing data obtained from the detector as first data, and a straightness check gauge rotated by 180 ° around the rotation axis of the turntable, and the straightness by the detector Second storage means for storing data obtained by detecting the surface position of the same surface as the one side surface of the check gauge as second data, and based on the first data and the second data, And an arithmetic means for calculating a straightness error correction amount.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The above-mentioned Japanese Patent No. 2935603 “Roundness Measuring Device with Straightness Measurement Function” employs a so-called reversal method, the first measurement (first measurement) and the turntable at 180 °. The second measurement that rotates and measures is necessary, and the measurement trajectory must be exactly the same on the target workpiece surface, and thus has the following problems.
In other words, the setting of the workpiece in the measurement is very difficult and requires skill, and requires a considerable number of man-hours, such as the need to reverse the position of the detector when performing two measurements. In addition, the detector guides are not necessarily the same (for example, in the case of a roundness measuring machine, the amount of the arm holding the detector is not necessarily the same), and there is an overall error. There is a problem that it is easy to generate.
[0005]
An object of the present invention is to provide a straightness correction method for a measuring instrument and a measuring instrument that can eliminate the above-described drawbacks of the inversion method and obtain highly reliable measurement data without improving existing devices. It is in.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, the straightness correction method of the measuring machine of the present invention employs the following configuration in order to achieve the above object.
The straightness accuracy correction method related to the present invention is a straightness accuracy correction method for a measuring machine having a linear motion mechanism, and the shape data is highly accurate in advance while moving the detector using the linear motion mechanism of the measurement machine. A straight accuracy data calculation step of measuring a master workpiece measured and priced by a measuring device, subtracting the priced shape data from the master workpiece measurement data to obtain straight accuracy data of a linear motion mechanism, and the measuring machine The workpiece measurement data calculation step for measuring the workpiece while obtaining the workpiece measurement data while moving the detector using the linear movement mechanism, and subtracting the straightness accuracy data from the workpiece measurement data to obtain the true value data of the workpiece. A workpiece shape calculation step to be obtained.
[0007]
According to this configuration, in the straightness accuracy data calculation step, the master work to which the shape data is preliminarily measured is measured while moving the detector using the linear motion mechanism of the measuring machine, and the value is calculated from the master work measurement data. The straightness accuracy data of the linear motion mechanism is obtained by subtracting the attached shape data. In the workpiece measurement data calculation step, the workpiece is measured while moving the detector using the linear motion mechanism of the measuring machine, and the workpiece measurement data is obtained. In the workpiece shape calculation step, the true value data of the workpiece is obtained by subtracting the straightness accuracy data from the workpiece measurement data.
Accordingly, in the straight accuracy data calculation step, since only one measurement is required, the disadvantage of the inversion method, that is, the disadvantage of requiring skill and man-hours can be solved. In addition, since the same problem with the detector guide is eliminated, a more accurate correction result can be obtained. In addition, since it is a technique for processing workpiece measurement data, highly reliable measurement data can be obtained without any special work on the measuring machine. Furthermore, straightness data calculation and straightness data correction processing for workpiece measurement data can be performed by an application independent of the measuring machine. For example, master workpiece measurement data averaging processing (same position Data processing such as processing to obtain the average value from multiple masterwork measurement data obtained by repeated measurement under the same measurement conditions) reduces variation in measurement data due to electrical noise and measurement environment, and more Highly accurate correction can be realized.
[0008]
The straightness accuracy correction method related to the present invention is a straightness accuracy correction method for a measuring machine having a linear motion mechanism, and the shape data is highly accurate in advance while moving the detector using the linear motion mechanism of the measurement machine. A straight accuracy data calculation step of measuring a master workpiece measured and priced by a measuring device and subtracting the priced shape data from the master workpiece measurement data to obtain straight accuracy data of the linear motion mechanism, and this straight accuracy Straight accuracy data storage process that stores the straight accuracy data obtained in the data calculation process, and workpiece measurement by measuring the workpiece while moving the detector using the linear motion mechanism of the measuring machine and obtaining the workpiece measurement data A data calculation step, a workpiece measurement data storage step for storing the workpiece measurement data captured in the workpiece measurement data calculation step, and the respective storage Extent by reading the workpiece measurement data and straightness accuracy data stored, characterized in that it comprises a workpiece shape operation step of subtracting the straightness accuracy data from the work measurement data obtaining the true value data of the workpiece.
[0009]
According to this configuration, since a straight accuracy data storing step for storing straight accuracy data and a workpiece measurement data storing step for storing workpiece measurement data are added to the above-described invention , these straight accuracy data are added. It is also possible to obtain and store workpiece measurement data at different points in time, and to obtain true value data of the workpiece by subtracting straightness accuracy data from the workpiece measurement data at any time (when necessary).
[0010]
The straightness accuracy correction method related to the present invention is the straightness accuracy correction method of the measuring machine described above , and in the straightness accuracy data calculation step, a pedestal having a work placement surface and a part of the pedestal or master work are exposed. Using a measuring jig equipped with a reference sphere for origin setting embedded in the state, a prismatic master work is placed on the work placement surface of the pedestal, and in this state, measurement is performed at the apex of the reference sphere After setting the measurement origin by positioning the detector of the machine, the master work is measured while moving the detector along one side of the master work by a linear motion mechanism.
[0011]
According to this configuration, the measurement of the master work is performed using a measurement jig having a base and a reference sphere for setting the origin, and the detector of the measuring machine is attached to the reference sphere for setting the origin. After positioning and setting the measurement origin, measurement of the master work was performed while moving the detector along the measurement surface of the master work using the linear motion mechanism. Since it can be accurately moved to the designated measurement location, the master workpiece can be measured with high accuracy.
[0012]
The straightness correction method related to the present invention is the straightness correction method of the measuring machine described above , wherein the pedestal is formed in a semi-cylindrical shape having a reference vertical surface orthogonal to the workpiece mounting surface, and the reference vertical surface The reference sphere is embedded in a partially exposed state.
According to this configuration, when correcting the straightness accuracy of the roundness measuring machine (straightness accuracy of the column or slider for moving the detector up and down), the pedestal is placed at the center of the rotary table of the roundness measuring machine. Set the pedestal on the rotary table so that the reference vertical plane is located, and then place the master work on the work placement surface of the pedestal so that one side of the master work matches the reference vertical plane of the pedestal. After placement, the detector probe is first brought into contact with the reference sphere, and the position of the detector is adjusted so that the probe captures the apex of the reference sphere both vertically and front and rear. After setting this state as the measurement origin, bring the probe of the detector into contact with a point on the surface of the master work that is a fixed distance away from the measurement origin, and move the detector upward (or downward) from this position. The vertical straightness of the entire length of the master work can be measured.
Therefore, the master work can be positioned on the rotary table using a measuring jig, and the measuring point in the height direction can be set by bringing the measuring point of the detector into contact with the reference sphere. Can be positioned at a fixed position of the master work, and the locus from the fixed position of the master work can be measured.
The straightness correction method according to claim 1 is a straightness correction method for a measuring machine having a linear motion mechanism, and the shape data is increased in advance while moving the detector using the linear motion mechanism of the measurement machine. A first straight accuracy data calculation step of measuring a master workpiece measured and priced by an accuracy measuring device, and subtracting the priced shape data from the master workpiece measurement data to obtain straight accuracy data of the linear motion mechanism; Using the linear motion mechanism of the measuring machine, a semi-master work measurement step for measuring a semi-master work that does not require pricing of shape data in advance, and the first straight accuracy measurement data from the measurement values measured by the semi-master work. A true value data storing step for storing the true value data obtained by subtraction, and after the lapse of a certain period, the semi-master work is measured again, and the true data is calculated from the measured data. A second straight accuracy data calculating step for subtracting data to obtain new straight accuracy data; a second straight accuracy data storing step for storing the second straight accuracy data calculated in the second straight accuracy data calculating step; Measure the workpiece while moving the detector using the linear motion mechanism of the measuring machine, save the workpiece measurement data obtained in the workpiece measurement data calculation step, and the workpiece measurement data calculation step to obtain the workpiece measurement data A workpiece shape calculation process for reading workpiece measurement data and the workpiece measurement data and second straightness accuracy data saved in each of the saving steps, and subtracting the second straightness accuracy data from the workpiece measurement data to obtain workpiece true value data And a process.
According to a second aspect of the present invention, the linear motion mechanism is corrected by the straightness accuracy correction method for the measuring machine according to the first aspect.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
The present embodiment is an example applied to a straightness correction method for a roundness measuring machine.
FIG. 1 shows a roundness measuring machine 1 according to this embodiment. The roundness measuring machine 1 includes a
[0014]
The rotation angle data of the rotary table 3, the height position of the slider 5 (position data in the Z-axis direction), the advance / retreat amount of the arm 6 (position data in the X-axis direction), the adjustment amount of the detector 7 (in the Y-axis direction) Position data) can be detected by a detection means (not shown).
Further, the column 4 and the
[0015]
FIG. 2 shows a
The
[0016]
Next, the measurement method of this embodiment will be described.
(Straight accuracy data calculation process and straight accuracy data storage process)
The roundness measuring machine 1 is used to measure a prismatic master work MW (for example, an optical flat) to which shape data has been previously priced, and subtract the price data from the master work measurement data. After obtaining the straight accuracy data of the linear motion mechanism, the straight accuracy data is stored.
Specifically, as shown in FIG. 3, in step (ST) 1, first, the master work MW is measured. After the master work MW is vertically placed on the rotary table 3, the
[0017]
Next, in ST2, straightness accuracy data is obtained by subtracting the shape data previously priced from the master work measurement data. At this time, the shape data of the master work MW is measured by another high-precision measuring device and stored in the
Next, in ST3, the obtained straight accuracy data is stored in the
[0018]
(Work measurement data calculation process and work measurement data storage process)
After measuring the workpiece W using the roundness measuring device 1 and obtaining the workpiece measurement data, the workpiece measurement data is stored.
Specifically, as shown in FIG. 4, in ST11, the workpiece W is first measured. After the workpiece W is placed vertically on the rotary table 3, the measuring
Next, in ST12, workpiece measurement data is stored. That is, since the workpiece measurement data measured in ST11 is sent to the
[0019]
(Work shape calculation process)
The workpiece measurement data and straightness accuracy data stored in each storage step are read, and the workpiece accuracy data is subtracted from the workpiece measurement data to obtain workpiece true value data.
Specifically, as shown in FIG. 5, workpiece measurement data is read from the
Next, in ST22, straight accuracy data is read from the
Next, in ST23, the accuracy data of the workpiece is obtained by subtracting the straightness accuracy data from the read workpiece measurement data.
Next, in ST24, the obtained true value data of the work is stored in the
[0020]
According to the embodiment described above, in the straightness accuracy data calculation step, the roundness measuring machine 1 is used to measure the master work MW to which the shape data is priced in advance, and the master work measurement data is priced. Separately, the straightness accuracy data of the linear motion mechanism of the roundness measuring machine is obtained by subtracting the measured shape data. Separately from this, in the workpiece measurement data calculation process, the roundness measuring machine 1 is used to measure the workpiece W, The workpiece measurement data is obtained, and after these steps, in the workpiece shape calculation step, the accuracy data of the workpiece is obtained by subtracting the straightness accuracy data from the workpiece measurement data.
[0021]
Therefore, in the straightness accuracy data calculation step, only one measurement is required, so that the disadvantage of the inversion method can be solved. In addition, since the same problem with the detector guide is eliminated, a more accurate correction result can be obtained. In addition, since it is a technique for processing workpiece measurement data, highly reliable measurement data can be obtained without any special work on the measuring machine. Furthermore, straightness data calculation and straightness data correction processing for workpiece measurement data can be performed by an application independent of the measuring machine. For example, master workpiece measurement data averaging processing (same position Data processing such as processing to obtain the average value from multiple masterwork measurement data obtained by repeated measurement under the same measurement conditions) reduces variation in measurement data due to electrical noise and measurement environment, and more Highly accurate correction can be realized.
[0022]
Furthermore, since the straight accuracy data and the workpiece measurement data are separately stored in the
[0023]
In the above embodiment, the measurement is performed by placing the master work MW or the work W directly on the
The
[0024]
In measuring the master work MW, after placing the master work MW on the
[0025]
If the straightness of the master work MW is measured using such a measuring
[0026]
Further, when this measuring
For example, in the state shown in FIG. 9A (the same state as FIG. 8), one side of the master work MW is measured and the measurement data is stored.
Next, as shown in FIG. 9B, after rotating the rotary table 3 by 180 degrees, the measurement origin is set and measured in the same manner as described above, and the measurement data is stored. Even if the
Finally, the first measurement data measured first and the second measurement data measured next are calculated to separately determine the straightness of the master work MW and the straightness of the linear motion mechanism.
[0027]
In the above-described embodiment, either the straightness accuracy data calculation step or the workpiece measurement data calculation step may be performed first. For example, the workpiece W is measured first and workpiece measurement data is obtained and stored, then the master workpiece MW is measured to obtain straight accuracy data, and the workpiece measurement data is corrected with the straight accuracy data at any time. You may do it.
In addition, the correction result (workpiece true value data) obtained by correcting the straightness accuracy data with respect to the workpiece measurement data is not limited to being stored as a separate file from the workpiece measurement data. The correction result (workpiece true value data) obtained by correcting the above may be replaced and stored as work measurement data.
[0028]
Further, in the
Moreover, although embodiment mentioned above demonstrated the roundness measuring machine, this invention is applicable not only to this but general measuring machines which have a linear motion mechanism, such as a roughness measuring machine.
[0029]
Furthermore, the present invention can also be applied to the correction of the aging of the straightness accuracy of the measuring machine as follows.
In general, since a straight accuracy standard (master work) that can be used as a master work is expensive, it is difficult for general users to prepare for calibration of a measuring machine. In particular, a large straightness accuracy standard (in this embodiment, an optical flat) that can be used for straightness correction of a measuring instrument with a long stroke is extremely expensive.
[0030]
Therefore, straight accuracy data (this is defined as straight accuracy data 1) is created by the master work shown in the present embodiment only for the first time. Unnecessary: Semi-master work) is prepared and measured to obtain workpiece measurement data (this is called workpiece measurement data 1), and straight accuracy data 1 is subtracted from this to determine the trueness of this straightness standard (semi-master work). Value data is obtained and stored in the
(Work measurement data 1)-(straightness accuracy data 1) = true value data is obtained and stored in the
Next, after elapse of a certain period (usually about one year), the straightness standard (semi-master work) is measured again, and the true value data is subtracted from the work measurement data (this is called work measurement data 2). New straight accuracy data (this is defined as straight accuracy data 2) is obtained. In other words,
(Work measurement data 2)-(True value data) =
Ask for.
The
[0031]
According to such a method, the master work can be measured only once at the first time using the high-precision straightness standard, and then the high-precision straightness data is obtained by the inexpensive straightness standard (semi-masterwork). Since it can be obtained at any time, periodic straightness calibration of the measuring machine can be performed at low cost.
[0032]
【The invention's effect】
According to the straightness correction method for a measuring instrument of the present invention, the disadvantages of the inversion method can be eliminated, and highly reliable measurement data can be obtained without improving existing devices.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a roundness measuring machine showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing a data processing apparatus according to the embodiment.
FIG. 3 is a flowchart showing a straightness accuracy data calculation step and a straightness accuracy data storage step in the embodiment;
FIG. 4 is a flowchart showing a workpiece measurement data calculation step and a workpiece measurement data storage step in the embodiment.
FIG. 5 is a flowchart showing a workpiece shape calculation step in the embodiment.
FIG. 6 is a diagram showing a relationship between a master work and a measuring element of a detector in a straightness accuracy data calculation step.
FIG. 7 is a diagram showing a relationship between a master work and a detector probe in the work measurement data calculation step.
FIG. 8 is a perspective view showing a state in which measurement is performed using a measurement jig in a straightness accuracy data calculation step.
FIG. 9 is a diagram showing a procedure for verifying straightness accuracy data using the measuring jig of FIG. 8;
[Explanation of symbols]
1 Roundness measuring machine 4 Column (elements constituting linear motion mechanism)
5 Slider (element that constitutes linear motion mechanism)
7
Claims (2)
前記測定機の直動機構を使って検出器を移動させながら、予め形状データが高精度測定装置によって計測され値付けされたマスターワークを測定し、そのマスターワーク測定データから前記値付けされた形状データを差し引いて直動機構の真直精度データを求める第1真直精度データ算出工程と、
前記測定機の直動機構を使って予め形状データの値付けが不要な準マスターワークを測定する準マスターワーク測定工程と、
この準マスターワークで測定した測定値から前記第1真直精度測定データを差し引いて求めた真値データを保存する真値データ保存工程と、
一定期間経過後に、前記準マスターワークを再度測定し、この測定データから前記真値データを差し引いて新たな真直精度データを求める第2真直精度データ算出工程と、
この第2真直精度データ算出工程で算出された第2真直精度データを保存する第2真直精度データ保存工程と、
前記測定機の直動機構を使って検出器を移動させながら、ワークを測定し、そのワーク測定データを求めるワーク測定データ算出工程と、
このワーク測定データ算出工程で求められたワーク測定データを保存するワーク測定データ保存工程と、
前記各保存工程で保存された前記ワーク測定データおよび第2真直精度データを読み出し、ワーク測定データから第2真直精度データを差し引いてワークの真値データを求めるワーク形状演算工程とを備えることを特徴とする測定機の真直精度補正方法。A straightness correction method for a measuring machine having a linear motion mechanism,
While moving the detector using the linear motion mechanism of the measuring machine, measure a master work in which shape data is measured and priced in advance by a high-precision measuring device, and the priced shape is measured from the master work measurement data. A first straight accuracy data calculation step for subtracting the data to obtain straight accuracy data of the linear motion mechanism;
A quasi-master work measuring step for measuring a quasi-master work that does not require pricing of shape data in advance using the linear motion mechanism of the measuring machine,
A true value data storing step for storing true value data obtained by subtracting the first straight accuracy measurement data from the measured value measured by the quasi-master work;
A second straight accuracy data calculating step of measuring the semi-master work again after a certain period of time and subtracting the true value data from the measured data to obtain new straight accuracy data;
A second straight accuracy data storage step for storing the second straight accuracy data calculated in the second straight accuracy data calculation step;
While measuring the workpiece using the linear motion mechanism of the measuring machine, the workpiece is measured, and workpiece measurement data calculating step for obtaining the workpiece measurement data,
A workpiece measurement data storage step for storing workpiece measurement data obtained in the workpiece measurement data calculation step;
A workpiece shape calculation step of reading the workpiece measurement data and the second straightness accuracy data saved in each of the saving steps, and subtracting the second straightness accuracy data from the workpiece measurement data to obtain true value data of the workpiece. Straightness correction method for measuring machines.
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