JP3846742B2 - 流体圧シリンダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体圧シリンダに関するものであり、特に詳しくは、推力が大きい流体圧シリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シリンダ本体と、該シリンダ本体内を移動するピストン及びそのロッドとを備えた流体圧シリンダは、特に例示するまでもなく周知であり、この流体圧シリンダの推力は、供給流体圧を同じとすると、ピストンの受圧面積に比例する。
したがって、周知の流体圧シリンダにおいてその推力を大きくするためには、ピストンを大径にしてその受圧面積を大きくすればよいが、ピストンを大径にすると流体圧シリンダが大形になるという問題がある。
【0003】
また、流体圧シリンダの推力を大きくするために、複数個の流体圧シリンダを軸方向に連結して、これらの流体圧シリンダのピストンを1本のロッドで連結した、タンデム形の流体圧シリンダが知られている。
この流体圧シリンダは、ピストンの径を大きくしなくてもその推力を大きくすることができるが、流体圧シリンダの全長が長くなって狭い場所に設置できないという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、小形、コンパクトで、しかも推力が大きい流体圧シリンダを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の流体圧シリンダは、シリンダチューブと、該シリンダチューブの軸方向両端に取付けられたヘッドカバー及びロッドカバーとを有するシリンダ本体、上記シリンダチューブ内を摺動自在のアウタピストン、上記アウタピストンの外周に基端を気密に螺着することによって該アウタピストンよりも僅かに小径に形成され、先端が上記ロッドカバーを気密にかつ移動自在に貫通してシリンダ本体外に延びると共に、該先端がチューブヘッドで気密に塞がれた中空のアウタロッド、上記アウタロッド内を相対的に摺動自在のインナピストン、上記アウタピストンを気密にかつ摺動自在に貫通し、先端が上記インナピストンに連結されると共に、基端が上記ヘッドカバーに取付けられている、肉厚がインナチューブより大きい中空のインナロッド、及び、該インナロッドよりも肉厚を薄く形成され、該インナロッドの中空部内に二重管状に配設された上記インナチューブ、上記アウタピストンとヘッドカバーとの間の第1圧力室、インナピストンとチューブヘッドとの間の第2圧力室、及びアウタピストンとインナピストンとの間の第3圧力室、上記ヘッドカバーにそれぞれ形成され、該ヘッドカバーに形成された流路を通じて上記第1圧力室に連通すると共に、上記インナチューブの内部を通じて上記第2圧力室に連通することにより、これら第1及び第2の2つの圧力室に圧力流体を給排する第1給排ポート、及び、上記インナロッドとインナチューブとの間の空間を通じて上記第3圧力室に連通するすることにより、この第3圧力室に圧力流体を給排する第2給排ポートを有することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
一方の第1給排ポートから、シリンダ本体とアウタピストン間の第1圧力室及びインナピストン先端側の第2圧力室に圧力流体を供給すると、シリンダ本体とアウタピストン及びアウタロッドとが相対移動する。
この場合、シリンダ本体またはアウタロッドの推力は、アウタピストンの受圧面積とインナピストン先端側の第2圧力室の受圧面積との和になるので、アウタロッドの外径をアウタピストンの内径より大きくしたことによって、全体の受圧面積が単一のピストンの受圧面積より大きくなるので、流体圧シリンダの推力を大きくすることができる。
【0007】
上記流体圧シリンダは、アウタピストンの径を大きくしなくてもアウタロッドの推力を大きくできるので、流体圧シリンダが大形になることはない。
また、シリンダ本体に固定されたインナピストンと、アウタピストン及びアウタロッドとが相対移動するので、インナピストンを設けても流体圧シリンダの軸方向長さは殆ど変わらない。
したがって、推力が大きい流体圧シリンダを、小形でコンパクトのものにすることができる。
【0008】
他方の第2給排ポートから、アウタピストンとインナピストン間の第3圧力室に圧力流体を供給すると、シリンダ本体とアウタピストン及びアウタロッドとが反対方向に相対移動して、元に状態に復帰する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図は本発明の実施例を示し、この流体圧シリンダは、シリンダ本体1と、該シリンダ本体1と相対移動するアウタピストン2及び中空のアウタロッド3とを備え、シリンダ本体1は、シリンダチューブ5と、その軸方向端にそれぞれ気密に螺着されたヘッドカバー6及び環状のロッドカバー7とを備えている。
【0010】
シリンダチューブ5内に気密にかつ相対摺動可能に挿入されたアウタピストン2は、環状の受圧面を有し、アウタピストン2よりわずかに小径とされた上記アウタロッド3は、基端がアウタピストン2の外周近くに気密に螺着され、ロッドカバー7を気密に貫通してシリンダ本体1外に伸びる先端に、チューブヘッド10が気密に螺着されている。
そして、アウタロッド3は、ロッドカバー7の内周面に取付けられた環状の軸受11によって軸方向の移動が支持されている。
【0011】
アウタロッド3に、気密にかつ相対摺動可能に挿入されたインナピストン13は、中空のインナロッド14の先端近くの段部と、該ロッド14の先端に気密に螺着させたピストンナット15とによって、インナロッド14の先端に気密に取付けられており、アウタピストン2の中心孔を気密に貫通する上記インナロッド14の基端は、ヘッドカバー6の外方からその中心孔6aに挿入されたロッドナット16との螺着によって、ヘッドカバー6に取付けられている。
したがって、インナピストン13とインナロッド14は、アウタピストン2とアウタロッド3に対しては相対移動可能で、シリンダ本体1に対しては移動不能に取付けられている。
【0012】
上記インナロッド14は、該ロッドの中空部に遊挿されたインナチューブ18によって二重管とされており、インナチューブ18の先端は、中心孔15aを有する上記ピストンナット15の先端外周に、基端は、ロッドナット16の先端部分に気密に螺着させたインナボルト19の先端外周に、それぞれ気密に嵌着されている。
【0013】
ヘッドカバー6に開設された圧力流体の第1給排ポート21は、流路22によってヘッドカバー6とアウタピストン2間の第1圧力室23に連通するとともに、ヘッドカバー6及びインナロッド14の径方向と、インナボルト19の径方向及び軸方向とに開設した流路24によってインナチューブ18の基端部分内に連通し、インナチューブ18先端は、ピストンナット15の中心孔15aによってインナピストン13先端側の第2圧力室25に連通している。
【0014】
また、ヘッドカバー6に開設された第2給排ポート26は、ヘッドカバー6とインナロッド14とに形成した径方向の流路27,・・によってインナロッド14ブとインナチューブ18間の空間28の基端に連通し、空間28の先端は、インナロッド14の先端近くに設けた径方向の流路29,・・によって、アウタピストン2とインナピストン13間の第3圧力室30に連通している。
図1中の符号31は、チューブヘッド10の中心に螺着させたワーク(図示省略)等を取付けるための取付けボルト、32は、ロッドカバー7に取付けた、アウタロッド3のスクレーパである。
なお、図示を省略しているが、アウタピストン2及び/またはアウタロッド3に、シリンダ本体1に対するこれらの回転を防止するための、適宜の回転防止手段が設けられている。
【0015】
図1は、切換弁(図示省略)によって第2給排ポート26から第3圧力室30に圧縮空気を供給し、第1圧力室23と第2圧力室25の空気を第1給排ポート21から排出させた状態を示し、インナピストン13がインナロッド14によってシリンダ本体1に固定されているので、アウタピストン2とアウタロッド3は図における右動終端位置にある。
切換弁(図示省略)を切り換えて、第1給排ポート21から第1圧力室23と第2圧力室25に圧縮空気を供給し、第3圧力室30の空気を第2給排ポート26から外部に排出すると、第1圧力室23と第2圧力室25に供給される圧縮空気によって、アウタピストン2とアウタロッド3が図において左動する(図2参照)。
この場合におけるアウタロッド3の推力、即ち流体圧シリンダの推力は、アウタピストン2の受圧面積と、チューブヘッド10の受圧面積との和になるので、流体圧シリンダの推力を大きくすることができる。
【0016】
上記実施例は、アウタピストン2の内径及びインナロッド14の外径を小さくするとともに、アウタロッド3の内径及びインナピストン13の外径を大きくすることによって、流体圧シリンダの推力を一層大きくすることができる。
したがって、アウタピストン2の外径を大きくしたり、シリンダ全体の長さを大きくしたりしなくても大きな推力が得られるので、推力が大きい流体圧シリンダを小形でコンパクトなものにすることができる。
【0017】
切換弁を切り換えて、第2給排ポート26から第3圧力室30に圧縮空気を供給するとともに、第1圧力室23と第2圧力室25の空気を第1給排ポート21から外部に排出すると、アウタピストン2とアウタロッド3とが図1に示す状態に復帰する。
【0018】
【発明の効果】
本発明の流体圧シリンダは、シリンダ本体とアウタピストン間の第1圧力室と、インナピストン先端側の第2圧力室とに供給される流体圧により、シリンダ本体とアウタピストン及びアウタロッドとが相対移動することによって、流体圧シリンダの受圧面積が大きくなるので、その推力を大きくすることができる。
また、アウタピストンの径を大きくする必要がなく、インナピストンを設けてもシリンダ本体の軸方向長さが殆ど変わらないので、推力が大きい流体圧シリンダを、小形で、コンパクトなものにすることができる。
【0019】
さらに、インナチューブを二重管として、該二重管によって、ピストン間の第3圧力室とインナピストン先端側の第2圧力室とに圧力流体を給排するので、これらの圧力室への圧力流体の給排が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の縦断正面図である。
【図2】 同じくアウタロッドの移動状態の図である。
【符号の説明】
1 シリンダ本体
2 アウタピストン
3 アウタロッド
13 インナピストン
14 インナロッド
18 インナチューブ
21 第1給排ポート
26 第2給排ポート
23 第1圧力室
25 第2圧力室
30 第3圧力室
Claims (1)
- シリンダチューブと、該シリンダチューブの軸方向両端に取付けられたヘッドカバー及びロッドカバーとを有するシリンダ本体、
上記シリンダチューブ内を摺動自在のアウタピストン、
上記アウタピストンの外周に基端を気密に螺着することによって該アウタピストンよりも僅かに小径に形成され、先端が上記ロッドカバーを気密にかつ移動自在に貫通してシリンダ本体外に延びると共に、該先端がチューブヘッドで気密に塞がれた中空のアウタロッド、
上記アウタロッド内を相対的に摺動自在のインナピストン、
上記アウタピストンを気密にかつ摺動自在に貫通し、先端が上記インナピストンに連結されると共に、基端が上記ヘッドカバーに取付けられている、肉厚がインナチューブより大きい中空のインナロッド、及び、該インナロッドよりも肉厚を薄く形成され、該インナロッドの中空部内に二重管状に配設された上記インナチューブ、
上記アウタピストンとヘッドカバーとの間の第1圧力室、インナピストンとチューブヘッドとの間の第2圧力室、及びアウタピストンとインナピストンとの間の第3圧力室、
上記ヘッドカバーにそれぞれ形成され、該ヘッドカバーに形成された流路を通じて上記第1圧力室に連通すると共に、上記インナチューブの内部を通じて上記第2圧力室に連通することにより、これら第1及び第2の2つの圧力室に圧力流体を給排する第1給排ポート、及び、上記インナロッドとインナチューブとの間の空間を通じて上記第3圧力室に連通することにより、この第3圧力室に圧力流体を給排する第2給排ポート、
を有することを特徴とする流体圧シリンダ。
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Publications (2)
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JPH08200315A JPH08200315A (ja) | 1996-08-06 |
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1995
- 1995-01-23 JP JP02738495A patent/JP3846742B2/ja not_active Expired - Fee Related
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