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JP3739128B2 - コネクタ保持機構 - Google Patents

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JP3739128B2
JP3739128B2 JP11842796A JP11842796A JP3739128B2 JP 3739128 B2 JP3739128 B2 JP 3739128B2 JP 11842796 A JP11842796 A JP 11842796A JP 11842796 A JP11842796 A JP 11842796A JP 3739128 B2 JP3739128 B2 JP 3739128B2
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Japan
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connector
holder
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JP11842796A
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JPH09283225A (ja
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次雄 安保
幸文 町田
博久 渡辺
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菱星電装株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のダッシュパネル等にコネクタを移動自在に保持するコネクタ保持機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のダッシュパネル等の被組付体にインストルメントパネル等の組付体を組み付ける際には、それぞれに取り付けたコネクタ同士を結合する必要がある。コネクタ同士は被組付体又は組付体に誤差を有して取り付けられていることがあるため、組み付けの際にコネクタ同士を自動的に結合することが困難であって、コネクタ同士の結合は手作業による場合が一般的になっている。
【0003】
そこで、この手作業という煩しい作業を改善するため、本出願人は被組付体に組付体を組み付ける際にコネクタ同士を自動的に結合するようにしたコネクタ保持機構を先に出願した。このコネクタ保持機構では、図7に示すようにコネクタ1はパネル2にホルダ3を介して取り付けられており、コネクタ本体1aはホルダ3の4個の可撓保持片3aにより上下左右に移動自在に保持され、コネクタ1のフランジ部1bは、パネル2とホルダ3のフランジ部3bとの間の隙間4を前後に移動自在に保持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この出願に係るコネクタ保持機構は、上下左右と前後に移動しながら、図示しない相手側コネクタと容易に結合し得る利点を有しているが、相手側コネクタと結合していない状態では、コネクタ1が前後に移動してがたつく虞れがある。また図8に示すように、ワイヤハーネスWを接続した図示しない接続端子をコネクタ1に収容した場合には、ワイヤハーネスWの重量によってコネクタ1が傾斜し、コネクタ1の中立位置が移動して、コネクタ1の前端が取付誤差の許容範囲を超えてしまう虞れがある。
【0005】
本発明の目的は、上述した問題点を解消し、コネクタをがたつかせることなく、中立位置に保持し得るコネクタ保持機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係るコネクタ保持機構は、前方に位置する相手側コネクタと結合する本コネクタを、パネルにホルダを介して保持するコネクタ保持機構であって、前記相手側コネクタと結合する前の状態において、前記ホルダの後部にあり前記ホルダに基部を有する可撓保持片により、前記本コネクタの後部を前記ホルダに対し上下左右及び前後に移動自在に保持すると共に前記本コネクタの前方への抜け出しを防止し、前記本コネクタの中間部に設けたフランジ部を前記パネルの背面に当接すると共に、前記本コネクタの前部を前記パネルのコネクタ挿通孔から前方に突き出し、前記本コネクタと前記ホルダ間に付勢手段を設け、前記パネルに前記ホルダに設けた取付片を用いて前記本コネクタを保持した状態で、前記本コネクタを前記付勢手段により前記相手側コネクタに向けて付勢したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明を図1〜図6に図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は実施例の斜視図であり、例えば自動車のダッシュパネル11に、コネクタ12がホルダ13を介して取り付けられる状態を示している。パネル11には、コネクタ12を上下左右に余裕をもって挿通させるコネクタ挿通孔11aと、ホルダ13を取り付けるための複数のホルダ取付孔11bとが設けられている。
【0008】
図2の分解斜視図に示すように、コネクタ12はワイヤハーネスWを接続した図示しない接続端子を収容するコネクタ本体12aを備え、このコネクタ本体12aの外周にはフランジ部12bが前後方向の略中間に設けられ、このフランジ部12bの上下左右の周辺には凹部12cがそれぞれ設けられている。そして、コネクタ本体12aの後端には、係止突起12dが例えば上下左右の4個所に設けられている。
【0009】
一方、ホルダ13は枠状のホルダ本体21を有し、このホルダ本体21の枠内はコネクタ挿通孔22とされている。ホルダ本体21の上下左右には、パネル11のホルダ取付孔11bに挿通される取付片23が前方へ向けて一体に突設されている。取付片23の両側縁には、パネル11の表面に当接しホルダ13の前方への移動を規制する規制突起23aが形成され、取付片23の前方部には、ホルダ取付孔11bを通過してパネル11の裏面に係止し、取付片23の取付孔11bからの抜け出しを防止する係止突起23bが形成されている。
【0010】
また、ホルダ本体21の後面の上下左右には、斜め内方に突出しコネクタ本体12aを保持する可撓保持片24が設けられている。可撓保持片24の後端部はコネクタ本体12aに略平行に当接する当接部24aとされ、この当接部24aの後端はコネクタ12の係止突起12dに係止して、コネクタ12がホルダ13から抜け出すことを防止するようになっている。更に、ホルダ本体21の前面には、取付ピン25が例えば2個ずつ上下に設けられ、コネクタ12を前方へ付勢するための板ばね26が、ホルダ13に取付ピン25を介して取り付けられている。
【0011】
図3の分解斜視図に示すように、板ばね26は例えば金属板とされ、取付ピン25を挿通させるピン挿通孔26aを有しホルダ本体21の面に当接する基部26bと、この基部26bの両端部から斜め前方に延在し前後に撓み得る傾斜部26cと、傾斜部26cの端部から基部26bと略平行に延在しコネクタ12のフランジ部12bに当接するコネクタ当接部26dとを備えている。この板ばね26は、ピン挿通孔26aから突出した取付ピン25を溶融することにより、ホルダ13に固定される。
【0012】
板ばね26を備えたホルダ13にコネクタ12を保持させる際には、コネクタ本体12aの後部をホルダ13の可撓保持片24の間に押し込む。図4の平面図に示すように、上下左右の可撓保持片24はコネクタ本体12aを上下左右及び前後に移動自在に保持すると共に、板ばね26はフランジ部12bを前方へ付勢する。このとき、ホルダ13の可撓保持片24の端部がコネクタ12の係止突起12dに係止し、コネクタ12がホルダ13から前方へ抜け出すことを防止する。
【0013】
次に、コネクタ12を保持したホルダ13をパネル11に取り付ける際には、ホルダ13の全ての取付片23をパネル11のホルダ取付孔11bに押し込む。図5の平面図に示すように、取付片23の規制突起23aがパネル11の表面に当接すると共に、係止突起23bがパネル11の裏面に係止する。このとき、パネル11がコネクタ12のフランジ部12bを押圧し、コネクタ12は板ばね26の付勢力に抗して後方へ若干移動し、フランジ部12bが板ばね26を変形させる。これにより、ホルダ13はコネクタ12をパネル11に上下左右及び後方へ移動自在に保持すると共に、板ばね26によりコネクタ12をパネル11側に付勢して、そのがたつきを防止する。
【0014】
また、コネクタ12にワイヤハーネスW付の接続端子を収容しても、板ばね26がコネクタ12のフランジ部12bを付勢しているので、コネクタ12が傾斜することはない。従って、ホルダ13はコネクタ12を取付誤差の許容範囲の中立位置に保持するので、コネクタ12は図示しない相手側コネクタの挿入方向に追従して姿勢を変化させながら容易に結合することができる。
【0015】
図6は第2の実施例のホルダ31の斜視図であり、ホルダ本体32の後面の上下には、第1の実施例の板ばね26に代るばね性を有する可撓アーム33が一体に設けられている。この可撓アーム33には、板ばね26の基部26b、傾斜部26c、コネクタ当接部26dにそれぞれ相当する基部33a、傾斜部33b、コネクタ当接部33cが設けられている。
【0016】
この第2の実施例は、第1の実施例における板ばね26の製造コストや、板ばね26を取り付けるための作業コストを軽減することができる上に、第1の実施例と同様な効果を得ることができる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るコネクタ保持機構は、ホルダに基部を有する可撓保持片により本コネクタを移動自在に保持したので、相手側のコネクタの挿入方向に追従させて本コネクタの姿勢を変化させることができる。また、ホルダに本コネクタを結合方向に付勢する付勢手段を設け、本コネクタの前方への抜け出しを可撓保持片により防止したので、相手側コネクタと結合する前の本コネクタのがたつきや傾きを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の斜視図である。
【図2】コネクタとホルダの分解斜視図である。
【図3】ホルダと板ばねの分解斜視図である。
【図4】ホルダにコネクタを保持した平面図である。
【図5】パネルにホルダを取り付けた平面図である。
【図6】第2の実施例のホルダの斜視図である。
【図7】従来例の部分断面図である。
【図8】従来例の作用説明図である。
【符号の説明】
11 パネル
12 コネクタ
13、31 ホルダ
23 取付片
24 可撓保持片
26 板ばね
33 可撓アーム

Claims (2)

  1. 前方に位置する相手側コネクタと結合する本コネクタを、パネルにホルダを介して保持するコネクタ保持機構であって、前記相手側コネクタと結合する前の状態において、前記ホルダの後部にあり前記ホルダに基部を有する可撓保持片により、前記本コネクタの後部を前記ホルダに対し上下左右及び前後に移動自在に保持すると共に前記本コネクタの前方への抜け出しを防止し、前記本コネクタの中間部に設けたフランジ部を前記パネルの背面に当接すると共に、前記本コネクタの前部を前記パネルのコネクタ挿通孔から前方に突き出し、前記本コネクタと前記ホルダ間に付勢手段を設け、前記パネルに前記ホルダに設けた取付片を用いて前記本コネクタを保持した状態で、前記本コネクタを前記付勢手段により前記相手側コネクタに向けて付勢したことを特徴とするコネクタ保持機構。
  2. 前記付勢手段は金属ばねとした請求項1に記載のコネクタ保持機構。
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