JP3736433B2 - In-vehicle radar, inspection method thereof, and inter-vehicle distance measuring device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば乗用自動車などの車両に搭載され、レーザービームなどの電磁波ビームを車両前面に出射しその反射光を検出することにより車両前方の物体を検出する車間距離計測装置などのレーダーシステムに関し、特に、電磁波ビームが所定の方向に適切に出射されているか否かを検査することのできる車載用レーダーおよびその検査方法、および、そのような車載用レーダーを用いた車間距離計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車間距離計測装置としては、自車両から前方に向けてレーザー光などの電磁波を出射し、物体に反射して戻ってくる反射レーザー光を受光し、これに基づいて前方の物体までの距離を検出する装置が知られている。またこの際、物体までの距離とともに、物体の存在する方位角度(以後、方向と言う)を検出する装置も知られている。
このような車間距離計測装置において、物体の存在方向は、自車両に対する相対的な方向として検出されており、これを厳密に検出するためには、出射レーザー光の光軸方向を正確に確定するあるいは正確に知る必要がある。
【0003】
そこで、光軸の基準方向からのずれ量を検出する方法がいくつか提案されており、例えば、特開平7−120555号公報に記載の装置が開示されている。
この装置においては、直線道路走行時にレーダーが検出する路側のリフレクタ配列からレーダーの光軸方向を推定・記憶し、その後の直進状態検出時に検出されるリフレクタ配列から以前の光軸方向とのずれ量を検出し、光軸方向を補正するようにしている。より具体的には、自車両が走行中に操舵角や車速などから直進走行中であることを推定し、その時にレーダーが検出する路側反射物の配列情報を基準にして光軸方向を記憶し、その後の統計的な処理により光軸のずれ量を推定算出し、光軸方向を補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7−120555号公報に記載の装置においては、必ずしも規則的に配列しているとは限らない路側停止物の情報や、常に挙動が安定しているとは限らない操舵角、車速の情報を使用しており、使用する情報に不確定要素が多い。そのため、十分な信頼度で軸ずれを検出するには複雑で大量の統計処理を行わなければならず、その結果、軸ずれを検出するまで、あるいは軸ずれの判断を行うまでに時間がかかるという問題がある。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、出射電磁波の軸ずれを精度よく簡単に検出することのできる車載用レーダーを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、出射電磁波の軸ずれを精度よく簡単に検出することのできる車載用レーダーの検査方法を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、出射電磁波の軸ずれを精度よく簡単に検出することができ、これにより前方物体までの距離を適切に検出することのできる車間距離計測装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明の第1の観点によれば、本発明の車載用レーダーは、車両内より電磁波を出射し、その反射波を検出し、該反射波に基づいて外部の物体を検出する車載用レーダーであって、所定の電磁波を発生し、車両外部の前記電磁波の出射方向を規定する所定の方向に規定される物体検出領域に向けて前記電磁波を出射する電磁波出射手段と、前記車両に設けられた部材であって、前記物体検出領域外で且つ当該領域近傍の所定の位置に設けられ、前記出射された電磁波が入射された場合に当該電磁波を反射する反射部材と、 前記電磁波出射手段から出射され前記反射部材により反射された反射波について、少なくとも当該反射波の有無を検出する反射波検出手段と、前記反射波の検出結果に基づいて、前記電磁波の出射方向が適切に前記物体検出領域方向となっているか否かを判定する出射方向判定手段とを有する(請求項1)。
【0007】
このような構成の車載用レーダーにおいては、電磁波出射手段により出射し車両外部に出射する電磁波に対して、電磁波が通過する領域外であってその領域の近傍に反射部材を配置したため、電磁波が反射部材の近傍を通過する状態となる。そのため、電磁波が物体検出領域に適正に出射されている場合には反射部材から反射光は得られないが、電磁波の出射方向がずれた場合には、反射部材からの反射光が検出される。そこで、反射波検出手段において反射部材からの反射波の少なくともその有無を観察しておくことにより、この変化を検出し、出射方向判定手段において電磁波の出射方向が適切か否かを判定する。
【0008】
前記発明において、出射する電磁波は、たとえば電波、熱波、光波、X線などの電解および磁界によって特性づけられる任意の電磁放射波でよい。
また、当該電磁波の出射方向は、当該レーダーの用途に応じて、車両の前後、左右、上下などの任意の方向でよい。
また、反射部材は、前記発明に記載の通り、電磁波が通過する領域外であって、当該領域近傍の適切な位置に配置されるが、当該近傍の位置とは、最大でも、電磁波の出射方向のずれの許容限度に相当する位置である。
【0009】
本発明はこれに限定されるものではないが、好適な例としては、前記反射波検出手段は、前記反射波の検出結果に基づいて、前記反射部材の方向を検出し、前記出射方向判定手段は、前記検出された前記反射部材の方向を予め設定されている当該反射部材の基準の方向と比較することにより、前記電磁波が前記物体検出領域に適切に出射されているか否かを判定する(請求項2)。
【0010】
さらに好適かつ具体的な例としては、前記電磁波出射手段は、外部物体検出時には、所定の方向に第1の広がり角度で広がる電磁波を出射することにより前記物体検出領域に向けて電磁波を出射し、出射方向判定時には、前記外部物体検出時と同じ方向で前記第1の広がり角度よりも広角な第2の広がり角度で広がる電磁波を出射し、前記反射部材は、前記第1の広がり角度で出射された電磁波の通過範囲外であって、前記第2の広がり角度で出射された電磁波の通過範囲内の所定の位置に設けられ、前記反射波検出手段は、前記出射方向判定時に前記反射部材により反射された反射波に基づいて、前記反射部材の方向を検出する(請求項3)。
【0011】
このような構成の車載用レーダーにおいては、物体検出領域(第1の広がり角度の通過領域)よりは広範な領域となる第2の広がり角度で電磁波出射手段により電磁波を出射し、物体検出領域外に配置された反射部材に電磁波を照射してその配置を積極的に検出する。そしてこれに基づいて出射方向判定手段において電磁波の出射方向が適切か否かを判定する。
なお、前記電磁波の広がる方向は、水平方向、鉛直方向を含む任意の方向でよい。
【0012】
さらに好適には、 前記反射波検出手段は、前記反射波に基づいて前記反射部材の方向を検出し、前記出射方向判定手段は、前記検出された前記反射部材の方向に基づいて前記電磁波の出射方向のずれを検出し、前記電磁波出射手段は、前記電磁波の出射方向のずれを補正して、前記電磁波を車両前方の所定の方向に出射する(請求項4)。
なお、前記反射波検出手段において前記反射部材からの反射波が検出されないときには、前記出射方向判定手段は前記判定を行わないようにするのが望ましい(請求項5)。
【0013】
また、本発明はこれに限定されるものではないが、好適な例としては、前記反射部材は、車両内の、前記出射された電磁波が通過する領域の外部であって当該領域に近接する位置に設けられ、前記反射波検出手段は、前記反射部材により反射された反射波の有無を判定し、前記出射方向判定手段は、前記反射部材により反射された反射波が検出された場合に、前記電磁波の出射方向が適切でないと判定する(請求項6)。
さらに好適かつ具体的な例としては、前記電磁波出射手段は、所定の方向に所定の広がり角度で実質的に広がる電磁波を出射し、前記反射部材は、前記電磁波の前記広がる方向における両端部の近接する位置に、各々1個以上設けられる(請求項7)。
【0014】
このような構成の車載用レーダーにおいても、電磁波出射手段より出射される電磁波が適切な方向に出射されていれば、反射部材は、電磁波が通過する領域外に設けられているので、反射波検出手段において反射部材からの反射波は検出されない。しかしながら、電磁波の出射方向が適正な位置からずれた場合には、適正な電磁波通路のすぐ近傍に設けられている反射部材に電磁波が照射されることとなり、反射波検出手段において反射部材からの反射光が検出されることとなる。そこで、反射波検出手段において反射波の有無を観察しておき、これに基づいて出射方向判定手段において電磁波の出射方向が適切か否かを判定する。
なお、前記電磁波の広がる方向は、水平方向、鉛直方向を含む任意の方向でよい。
【0015】
なお、本発明はこれに限定されるものではないが、好適な例としては、前記電磁波出射手段は、所定の方向に所定の広がり角度で広がるように電磁波ビームを掃引することにより、前記物体検出領域に対して電磁波を出射するスキャニング型の装置である(請求項8)。
また、好適な他の例としては、前記電磁波出射手段は、前記所定の角度で広がる単一ビームの電磁波を前記方向に出射することにより、前記物体検出領域に対して電磁波を出射する装置である(請求項9)。
なお、この単一ビームは、電磁波の発生素子よりそもそも所定の角度で広がるビームが発生されるようにしてもよいし、進行方向にある程度絞り込まれたビームを光学系などを介して所定の角度で広がるビームに変換するようにしてもよい。
【0016】
また、前記目的を達成するために本発明の第2の観点によれば、本発明の車載用レーダーの検査方法は、車両内から車両外部の所定の方向に規定される物体検出領域に向けて電磁波を出射し、該出射した電磁波の反射波を検出し、該反射波に基づいて外部の物体を検出する車載用レーダーの検査方法であって、
前記車両に設けられた反射部材であって、前記物体検出領域外で且つ当該領域近傍の前記電磁波の出射方向を規定する位置に設けられた反射部材により反射された反射波の少なくとも有無を検出し、
前記反射波の検出結果に基づいて、前記電磁波の出射方向が適切に前記物体検出領域方向となっているか否かを判定する(請求項10)。
【0017】
本発明はこれに限定されるものではないが、まず、前記検出された前記反射部材の方向を予め設定されている当該反射部材の基準の方向と比較することにより、前記電磁波が前記物体検出領域に適切に出射されているか否かを判定するのが好適である(請求項11)。
【0018】
また、好適な例としては、前記電磁波は、外部物体検出時には、所定の方向に第1の広がり角度で広がるように前記物体検出領域に向けて出射され、検査時には、前記外部物体検出時と同じ方向で前記第1の広がり角度よりも広角な第2の広がり角度で広がるように出射され、前記反射部材は、前記第1の広がり角度で出射された電磁波の通過範囲外であって、前記第2の広がり角度で出射された電磁波の通過範囲内の所定の位置に設けられ、前記検査時に前記第2の広がり角度で広がるように出射された電磁波の反射波に基づいて、前記反射部材の方向を検出する(請求項12)。
また、好適な例としては、前記反射部材により反射された反射波が検出された場合に、前記電磁波の出射方向が適切ではないと判定する(請求項13)。
【0019】
さらに、前記目的を達成するために本発明の第4の観点によれば、本発明の車間距離計測装置は、前述のいずれかの車載用レーダーと、前記電磁波が前記物体検出領域に適切に出射されている場合に、前記検出された前記車外の物体により反射された反射波に基づいて、少なくとも当該物体までの距離を算出する距離算出手段とを有する(請求項14)。
【0020】
このような構成の車間距離計測装置によれば、電磁波出射手段により出射し車両外部に出射する電磁波に対して、電磁波が通過する領域外であって当該領域近傍に反射部材を配置し、電磁波が反射部材の近傍を通過する状態とする。その結果、電磁波の出射方向が適正な位置からずれた場合には、通常は検出されない反射光が検出されるという変化が反射光に現れる。そこで、反射波検出手段において反射部材からの反射波の少なくとも有無を観察しておくことにより、この変化を検出し、最終的に出射方向判定手段において電磁波の出射方向が適切か否かを判定する。そして、電磁波が適切に出射されている場合に、距離算出手段において、車外の物体により反射された反射波に基づいて、その物体までの距離を算出する。
【0022】
好適な例としては、前記出射方向判定手段における前記電磁波の出射方向の判定は、たとえば車両のイグニッションキーがオンにされた状態や、車間距離計測装置の電源が投入されたときなどの当該車間距離計測装置が動作可能な状態とされた時(請求項15)、信号待ちなどで車両が停止している時(請求項16)あるいは所定の時間間隔ごと(請求項17)などに行う。
【0023】
また好適には、前記出射方向判定手段において前記電磁波が前記車両前方の所定の方向に適切に出射されていないと判定された場合に、当該判定結果を運転者に通知する通知手段をさらに有する(請求項18)。
このような構成の車間距離計測装置においては、電磁波の出射方向が適切でない場合には、直ちに通知手段によりその旨が車両の運転者に通知される。この際の通知方法は、何らかの表示や音声など、任意の方法で行ってよい。また、出射方向が適切である場合のその旨、電磁波の出射方向を示すデータおよび車間距離を示すデータなど、任意のデータ、情報と合わせて出力するようにしてよい。
【0025】
【発明の効果】
請求項1〜9に記載の発明によれば、反射部材からの反射光の有無を観察するのみで電磁波の軸ずれを検出でき、出射電磁波の軸ずれを精度よく簡単に検出することのできる車載用レーダーを提供することができる。
これに加えて請求項2に記載の発明によれば、反射部材の方向を検出しているので、軸ずれの状態を正確に把握することができる。
さらにこれに加えて請求項3に記載の発明によれば、反射部材からの反射光は軸ずれ検出の動作の時のみ入射されるので、物体を検出する動作の時には反射部材からの反射光を考慮する必要がなく、その際の信号処理を簡単にすることができる。
【0026】
また、請求項4に記載の発明によれば、検出した軸ずれを補正して電磁波の出射が可能なため、適正な方向に電磁波を出射することができる。また、多少の光軸ずれで直ちにレーダーを停止させる必要がないため、レーダーを用いたシステムの動作を継続することができる。
さらに請求項5に記載の発明によれば、たとえば車両の修理、メンテナンスなどにより反射部材が取り外されている場合、反射部材が脱落している場合、あるいは、基本的に大きく光軸がずれている場合など、基本的に出射方向判定の処理を行う条件が整ってない場合には、その処理が行われないため、誤判定を行うのを防ぐことができ、また、無駄な処理や軸調整作業を実施してしまうのを防ぐこともできる。
【0027】
また、請求項6に記載の発明によれば、反射部材からの反射光の有無を検出するのみで出射電磁波の軸ずれを検出できるため、より簡単に軸ずれを検出することができる。
これに加えて請求項7に記載の発明によれば、所定の広がり角度で広がる電磁波に対して、その広がり方向の両端部に反射部材を設けているので、出射電磁波が広がり方向のどちらの方向にずれたとしてもそのずれを正確に検出することができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、狭小ビームである程度の広がりを持った所望の範囲に電磁波を出射し、物体を検出することができる。また、掃引角度の解像度に従って、物体の方向を適切に検出することができる。
一方、請求項9に記載の発明によれば、単一ビームを出射すればよく掃引の必要がないため、電磁波出射手段の構成を簡単にすることができる。
【0028】
また、請求項10〜13に記載の発明によれば、出射電磁波の軸ずれを精度よく簡単に検出することのできる車載用レーダーの検査方法を提供することができる。
これに加えて請求項11に記載の発明によれば、反射部材の基準の方向を適宜設定、調整することができる。また、その方法は、車両前方の中心に反射物体を配置してそのときの反射部材の方向を基準の方向として記憶するのみであり、非常に簡単である。
【0029】
さらにこれに加えて請求項12に記載の発明によれば、反射部材からの反射光は軸ずれ検出のモードでの動作の時のみ入射されるので、物体の検出を行っている時には反射部材からの反射光を考慮する必要がなく、その際の信号処理を簡単にすることができる。
また、特に請求項13に記載の発明によれば、反射部材からの反射光の有無を検出するのみで出射電磁波の軸ずれを検出できるため、より簡単に軸ずれを検出することができる。
【0030】
また、請求項14〜18に記載の発明によれば、出射電磁波の軸ずれを精度よく簡単に検出することができ、これにより車両前方の物体までの距離を適切に検出することのできる車間距離計測装置を提供することができる。
【0034】
また、請求項15に記載の発明によれば、車間距離計測装置が始動される際に必ず電磁波の出射方向の判定が行われるので、毎回適切に検査が行われ、適切な車間距離の計測が可能となる。
また、請求項16に記載の発明によれば、車間距離計測が実質的に不要な車両停止時に電磁波の出射方向の判定を行っているので、車間距離計測時に行う必要性が少なくなり、あるいは、行わなくてもよくなり、その結果、車間距離計測時の信号処理および動作を妨げたり、影響を与えたりするのを防ぐことができる。
【0035】
また、請求項17に記載の発明によれば、たとえば高速道路などにおいて車両が停止せずに連続して長時間走行した場合においても定期的に光軸のずれの検査が可能であり、そのような長時間の動作に対しても、常に正確な車間距離計測が可能となる。
また、請求項18に記載の発明によれば、電磁波の出射方向が不適切になった場合には、直ちに運転者がその旨を知ることができ、迅速な対応が可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態の車間距離測定システムについて、図1〜図11を参照して説明する。
まず、その車間距離測定システムの概略構成について図1を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の車間距離測定システム100の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、車間距離測定システム100は、レーダーセンサ110、レーダーカバー130、反射体140、車間距離制御コントローラ150および表示部160を有する。
【0037】
レーダーセンサ110は、車間距離制御コントローラ150により制御され、レーダービームを車両前方に出射し、その反射光に基づいて車両前方の物体を検出し、車間距離を測定する。
レーダーセンサ110は、狭小レーダービームを水平方向左右に所定の第1の掃引角度α1で掃引することにより、車両の前面に規定される所定の物体検出領域に対してレーダービームを出射する。そして、この領域で物体により反射された光を受光し、これに基づいてその物体までの距離および方向を測定する。測定結果の距離および方向は、車間距離制御コントローラ150に出力される。
なお、以下に説明する実施の形態中において、物体あるいは反射体の方向は、車両の左右の中心線からの角度によって示すものとする。
【0038】
また、レーダーセンサ110は、レーダービームの光軸の調整および光軸のずれの判定の処理を行う。この場合、レーダーセンサ110は、前述した通常の物体検出時の第1の掃引角度α1よりわずかに広い第2の掃引角度α2でレーダービームを出射掃引し、レーダーカバー130に取り付けられているいる反射体140にレーダービームが照射されるようにする。そして、この反射体140からの反射光を基準として、光軸のずれの検出および調整を行う。
なお、本実施の形態においてこの第1の掃引角度α1は±6°、第2の掃引角度α2は±9°である。
また、レーダーセンサ110は、車両のフロントグリル210の内側の所定の位置に設けられ、これよりフロントグリル210に設けられたレーダーカバー130を介して、レーダービームを車両前方に出射する。本実施の形態においては、レーダーセンサ110はレーダーカバー130の内側10cmの位置に設けられるものとする。
【0039】
レーダーセンサ110より出射されるレーダービームの掃引範囲およびこれにより規定される物体検出領域について図2に示す。
図2に示すように、レーダーセンサ110より車両200の前方にレーダービームが出射され角度α1の幅で掃引されることにより、距離計測時の掃引範囲である第1の掃引範囲すなわち物体検出領域301が形成される。また、レーダービームが角度α1よりも幾分広い角度α2で掃引されることにより、検査調整時の掃引範囲である第2の掃引範囲302が形成される。
なお、レーダーセンサ110の詳細な構成、光軸のずれの検出方法および調整方法については、後に詳細に説明する。
【0040】
レーダーカバー130は、赤外レーザー光を透過する部材で形成されたレーダーセンサ110のカバーである。レーダーカバー130は、図3に示すように、車両200のフロントグリル210の中央部に組み込まれ、レーダーセンサ110から出射されたレーダービームを透過し車両の外部前面に出射して図2に示すようなに物体検出領域301を形成させる。また、レーダーカバー130は、その物体検出領域301において車両などの物体で反射されたレーダービームを透過し、レーダーセンサ110に入射させる。
なお、レーダーカバー130には、レーダーセンサ110より出射されるレーダービームの方向を検査する際に基準の反射光を生成するための反射体140が設けられている。
【0041】
反射体140は、図4に示すように、レーダーカバー130の、角度α1あるいは角度α2で掃引されるレーダービームの掃引範囲の中心303から、掃引方向である水平方向に所定の距離Dだけ離れた位置に設けられる、数ミリ角程度の微小な反射部材である。本実施の形態においては、距離Dは1.3cmである。反射体140は、レーダーセンサ110より出射されるレーダービームの方向を検査する際の基準となる反射光を生成するために、レーダーセンサ110から出射された光を反射して直ちにレーダーセンサ110に入射させる。
なお、反射体140で反射されてレーダーセンサ110に戻されたレーダービームは、レーダービームの光軸のずれを検出するため、あるいはそのずれを補正するための基準の反射光として使用される。
【0042】
車間距離制御コントローラ150は、レーダーセンサ110より入力される前方車両の距離および方向などのデータ、および、図示せぬ車速センサや操舵角センサから入力される車両200の車速信号や操舵角信号に基づいて、車両のスロットルやブレーキを制御するスロットル制御信号やブレーキ制御信号などを生成し、図示せぬ各駆動部に出力する。これにより車両200の駆動状態あるいは制動状態が制御され、車両200と車両200前方の他車両との車間距離が一定に保持される。
また、車間距離制御コントローラ150は、そのような設定状態や制御状態、および、車間距離測定システム100の作動状態などを、表示部160に出力する。
【0043】
表示部160は、車間距離制御コントローラ150より入力される光軸調整SWやシステムSWなどの設定状態、スロットルやブレーキなどの制御状態、あるいは、車間距離測定システム100の作動状態を表示し、車両の運転者に報知する。
【0044】
次に、レーダーセンサ110の構成について図5を参照して詳細に説明する。
図5は、レーダーセンサ110の構成を示すブロック図である。
レーダーセンサ110は、送光回路111、発光素子112、ミラー113、スキャンモータ114、スキャンモータ駆動回路115、送光レンズ116、受光レンズ117、受光素子118、受光回路119、レーダー制御回路120および通信インターフェイス123を有する。
【0045】
送光回路111は、レーダー制御回路120より入力される制御信号に基づいて、発光素子112においてレーザー光を発光させるための制御信号を生成し、発光素子112に印加する。
【0046】
発光素子112は、近赤外線のレーザー光を発光するレーザーダイオードであって、送光回路111から入力される制御信号に基づいて所定のレーザー光を発射し、ミラー113に入射する。
【0047】
ミラー113は、発光素子112より入射されるレーザー光を反射し、送光レンズ116を介してレーダーセンサ110より外部に出射する。この時ミラー113は、スキャンモータ114により水平方向の所定の角度間を回転される。これにより、発光素子112から入射されたレーザー光は、水平方向左右に所定の角度で左右に振られ、所定の角度で掃引(スイープ)される狭小レーダービームが生成される。
【0048】
スキャンモータ114は、スキャンモータ駆動回路115からの制御信号に基づいてミラー113を回転させる。
【0049】
スキャンモータ駆動回路115は、レーダー制御回路120より入力される制御信号に基づいて、スキャンモータ114を駆動するための制御信号を生成し、スキャンモータ114に印加する。
【0050】
送光レンズ116は、ミラー113で反射されたレーザー光を、所定のビーム形状に成形して送出する。
【0051】
受光レンズ117は、送光レンズ116より出射されターゲットたる物体に反射して戻ってきた光を集光し、受光素子118に入射する。
【0052】
受光素子118は、フォトダイオードなどで構成され、受光レンズ117において集光された光を受光し光電変換して、受光した光に応じた電気信号を生成し、受光回路119に出力する。
【0053】
受光回路119は、受光素子118より入力される信号を増幅し、レーダー制御回路120に出力する。
【0054】
レーダー制御回路120は、たとえばマイクロコンピュータなどにより構成され、車間距離制御コントローラ150より入力される制御信号に基づいて、レーダーセンサ110が全体として所望の動作をするようにレーダーセンサ110の各部を制御する。
レーダー制御回路120は、制御部121および信号処理部122を有する。
【0055】
制御部121は、通信インターフェイス123を介して上位より入力される制御信号に基づいて、レーダービームの出射および掃引が適切に行われるように、送光回路111およびスキャンモータ駆動回路115を制御する。特に、制御部121は、図2に示したような、距離計測時の掃引範囲に対応する角度α1、あるいは、光軸調整および軸ずれ判定時の掃引範囲に対応する標準角度α1よりも広い角度α2のいずれかの掃引角度でレーダービームが掃引されるように、スキャンモータ駆動回路115を制御する。
信号処理部122は、スキャンの結果生成された各掃引角度のビームごとに、送受光の往復遅延時間に基づいて、そのレーダービームを反射した物体までの距離を求める。また、スキャン範囲中の、どの掃引角度のビームで物体が検出されたかによって、物体の存在する方向を求める。そして、それら求められた距離および方向の情報を、通信インターフェイス123を介して車間距離制御コントローラ150に出力する。
【0056】
通信インターフェイス123は、レーダーセンサ110と車間距離制御コントローラ150との間のインターフェイスである。具体的には、通信インターフェイス123は、たとえば、レーザー発光を制御する信号およびレーザー光の掃引を制御する信号を、車間距離制御コントローラ150よりレーダー制御回路120に伝送する。また、レーダー制御回路120で得られた車両前方の物体までの距離および方向の情報を、レーダー制御回路120から車間距離制御コントローラ150に送信する。
【0057】
このような構成のレーダーセンサ110より出射されるレーダービームの構成、光路、および、レーダーカバー130および反射体140との位置関係を図6および図7に示す。
図6に示すように、レーダーセンサ110からは、距離計測時には第1の掃引範囲301で、軸ずれ判定時などには第2の掃引範囲302で、各々車両前方方向にレーダービームが出射される。本実施の形態において各掃引角度はα1=12°(±6°)、α2=18°(±9°)である。したがって、掃引するレーダービームの解像度を0.2°とすると、第1の掃引範囲には60本、第2の掃引範囲には90本のビームが含まれることになる。
【0058】
この各ビームに対して、掃引角度が広い第2の掃引範囲を基準として、左側から順に1〜90の番号を付す。すなわち、最も左側の1本目のビームがBn1で、最も右側の90本目のビームがBn90となり、掃引の中心ビームはビームBn45およびBn46となる。また、第1の掃引範囲は、第2の掃引範囲と同じくビームBn45およびBn46を中心とし、Bn16〜Bn75の60本のビームにより構成される範囲として規定される。
以後、物体検出時には、反射光が検出されたレーダービーム番号より、物体の存在する方向が算出される。
また、この中心ビームBn45およびBn46の位置は車両の中心線に重なる状態が望ましい状態であり、レーダーセンサ110の光軸はまず最初に車両の運転者あるいは管理者などにより、そのように調整される。
【0059】
また、レーダーカバー130の、距離計測時の掃引範囲である第1の掃引範囲の境界から軸ずれ判定時の掃引範囲である第2の掃引範囲の境界までの間の中間点、すなわち、第1の掃引範囲の外側で第2の掃引範囲の内側となる位置に、反射体140が設置される。
前述したように、本実施の形態においては、レーダーセンサ110はレーダーカバー130から10cm(=L)離れた位置に設けられ、レーダービームの第1および第2の掃引範囲は各々12°および18°なので、反射体140を第1の掃引範囲の境界と第2の掃引範囲の境界の中間位置に配置するためには、反射体140は、レーダービームの中心301から水平方向に1.3cm(=D)離れた位置に設けられこととなる。
そしてこの状態で、レーダーセンサ110の送光レンズ116から出射され反射体140に入射されたレーザー光が、反射体140に反射されてレーダーセンサ110の受光レンズ117に適切に入射されるように、反射体140の反射面の傾き、形状等が形成される。
【0060】
このように設置された反射体140にレーダービームが照射される状態を図7に示す。
図7に示すように、前述したようにレーダーセンサ110および反射体140が設置され、掃引範囲の中心が車両の中心線と合うように調整された場合には、左から7本目から9本目のレーダービームBn7〜Bn9が反射体140に照射される状態となる。
したがって、この状態を基準とすれば、逆にレーダーセンサ110の光軸の中心、すなわち掃引範囲の中心を検出することが可能となる。
【0061】
なお、図6および図7に示す例においては、方向を、車両から見て左方向を正、右方向を負の符号で示しているが、便宜的なものであってどちらを正負としてもかまわない。
また、反射体140の設置位置は左方向に設置したが、右側の同様な位置に設置しても構わない。
【0062】
次に、このような構成の車間距離測定システム100において行われる、本発明に係る種々の処理について説明する。
まず、レーダーセンサ110から出射されるレーダービームの光軸が適切な方向に指向するよう調整がなされているか否かをチェックする光軸調整検査処理について図8のフローチャートを参照して説明する。
この光軸調整検査処理は、予め設定されている、あるいは調整されたレーダーセンサ110の出射レーダービームの中心すなわち光軸が、車両の中心と一致しているか否かを検査する処理である。したがって、レーダーセンサ110の光軸がずれていることが判明している場合などには、まず、光軸調整の処理を行った後にこの検査処理を行うこととなる。
なお、これら光軸調整の処理およびその検査の処理は、通常の車両使用時あるいは走行時に行う処理ではなく、たとえば検査工場や修理工場などにおける検査時、修理時、あるいは自宅などにおける走行前点検時等に行う処理である。
【0063】
光軸調整検査処理においては、まず、車外前方に、入射された光を反射する反射ターゲット(軸調整ターゲット)を配置する。この反射ターゲットは、基準の反射光を生成するためのものであって、車両の中心線上で、車両前面から数メートル程度の予め規定された距離になるべく正確に配置する。
そして、たとえば車間距離測定システム100の電源が投入された場合、あるいは、作業者の操作により光軸調整検査処理の実行が指示された場合などにレーダーセンサ110における処理が開始され(ステップS100)、まず、光軸調整モードに設定されているか否かが判定される(ステップS101)。光軸調整モードの設定は、車間距離制御コントローラ150に入力されているシステムスイッチの中の光軸調整モードオン−オフスイッチの切り替え状態が車間距離制御コントローラ150において検出され、この検出結果に基づいたデータが車間距離制御コントローラ150からレーダーセンサ110に送信されることにより行われる。
【0064】
判定の結果、光軸調整モードに設定されていない場合には、そのまま処理を終了する(ステップS110)。
判定の結果、光軸調整モードが設定されていたときには、レーダーセンサ110は通常の車間距離測定時より広角の第2の掃引角度α2で左右方向にレーダービームの掃引を行う(ステップS102)。そして、このビーム掃引の時に、光軸調整のために車両の前方に配置された反射ターゲット140からの反射信号があるかどうか判定する(ステップS103)。
反射ターゲット140からの反射がない場合は、光軸調整を行うためのセッティングがなされていないことになり、ステップS101に戻って、光軸調整モードに設定されているか否かを再度判定する。その結果、光軸調整モードが設定されていれば再び第2の掃引角度による掃引以下の処理を繰り返し(ステップS102)、設定されていない場合は処理を終了する(ステップS110)。
【0065】
ステップS103において、反射ターゲット140からの反射信号が検出された場合には、その反射光の光軸の中心となるレーダービームの番号Bni(i=1〜90)を検出し、これを記憶する(ステップS104)。そして、この反射光の中心が所定の範囲内に含まれているか否かをチェックすることにより、光軸調整が完了しているか否かを検出する(ステップS105)。
前述したように、レーダーセンサ110から出射されるレーダービームの中心は、車両200の中心線に一致していることが望ましく、またそのような状態となっていれば、車両の中心線上に配置された反射ターゲットからの反射光は、レーダービームBn45およびBn46として検出される。したがってここでは、反射ターゲットからの反射光が、Bn45およびBn46を中心とする予め定めた所定の許容範囲内に入っているか否かを検出し、入っていればレーダービームの掃引の中心が車両の中心線上にほぼ一致しているものとして、光軸の調整が完了しているものと判断する。
【0066】
反射ターゲットからの反射光が、その所定の許容範囲内に入っていない場合には、光軸のずれが大きくまだ調整が終了していないものとして、再びステップS101に戻って、光軸調整モードに設定されているか否かを再度判定する。その結果、光軸調整モードが設定されていれば再び第2の掃引角度による掃引以下の処理を繰り返す(ステップS102)。
反射光の中心が所定の範囲に含まれていた場合には、再度レーダービームを掃引角度α2で掃引し(ステップS106)、レーダーカバー130の内側に設置された反射体140からの反射光が検出されているか否かを検査する(ステップS107)。反射体140からの反射光は、10cm程度の極至近距離からの反射光として検出される。
【0067】
そして、反射体140からの反射光が検出されない場合は、レーダーカバー130が装着されていないものと判断して、その旨を示すレーダーカバー未装着判定信号を車間距離制御コントローラ150に出力し(ステップS111)、処理を終了する(ステップS112)。
レーダーカバー130の内側の反射体140からの至近距離信号が検出されたときは、その反射体140の検出された方向(中心301を基準とした角度)θを受光信号の検出されているレーダービーム番号から算出し(ステップS108)、これを光軸ずれ判定のための基準角度(基準の方向)θ0としてレーダーセンサ110のレーダー制御回路120内の図示せぬメモリに記憶し(ステップS109)、処理を終了する(ステップS114)。
【0068】
このような光軸調整検査処理を行うことにより、レーダーセンサ110の光軸が所定の許容範囲内に適切に調整されているか否かを検査するとともに、後の車両走行中の光軸ずれ判定処理に用いる基準の反射体140の基準角度θ0を求める。
【0069】
次に、車両200が走行中に使用するメインの処理であって、車間距離を一定にして走行するための制御処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。なお、本実施の形態の車間距離測定システム100においては、この車間制御処理を行いながら、同時にレーダー光軸のずれを判定する処理も行う。
まず、たとえばイグニッション電源(IGN電源)がオンにされるとレーダーが動作を開始し(ステップS200)、まず車間距離測定システム100が起動されているか否かの判定が行われる(ステップS201)。車間距離測定システム100が起動されていれば、まず、レーダービームを第2の掃引角度α2で掃引し(ステップS202)、この掃引によりレーダーカバー130に設置した反射体140からの反射信号が検出されるか否かを判定する(ステップS203)。
【0070】
反射信号が検出されない場合は、レーダーカバー130が装着されていないものと判定して、その旨を示すレーダーカバー未装着判定信号を車間距離制御コントローラ150に出力し(ステップS214)、処理を中止する(ステップS215)。
なお、車間距離制御コントローラ150においては、入力されたレーダーカバー未装着判定信号に基づいて、レーダーカバー130が外れているなど車両200に異常がある旨の表示を表示部160に行い、車両200の異常を運転者に知らせる。
【0071】
ステップS203において、反射体140からの反射信号が検出されているときは、反射体140の角度θを受光信号を検出しているレーダービーム番号から算出する(ステップS204)。
次に、算出された反射体140の方向θを予め記憶されている光軸正常時の基準角度θ0と比較し(ステップS205)、反射体140の角度θと基準角度θ0とのずれが所定値以上であるか否かを判断する(ステップS206)。
角度のずれが所定値以上であれば、光軸がずれていると判断して、光軸ずれ判定信号を車間距離制御コントローラ150に出力し(ステップS216)、処理を終了する(ステップS217)。
なお、光軸ずれ判定信号を受信した車間距離制御コントローラ150は、表示部160にレーダーの点検を行う必要があることを示すメッセージを表示し、その旨を運転者に報知する。またこれにより、車間距離の自動制御は、以後行われなくなる。
【0072】
ステップS206の光軸ずれ判定において所定値以上のずれが検出されなかった場合には、軸ずれ判定を一定時間間隔ごとに行うためのタイマを起動した上で(ステップS207)、車間距離の計測処理を行う。すなわち、まず、前方車両を検出するための標準角度α1の範囲でレーダービームを掃引し(ステップS208)、得られた反射光に基づいて前方車両までの車間距離と方向を算出し(ステップS209)、これらのデータを車間距離制御コントローラ150へ出力する(ステップS210)。
車間距離制御コントローラ150は、受信した距離と方向のレーダーデータに基づいて、自車速と操舵角から自車線の前方車両を特定し、その車両との車間距離を適正に制御するために、スロットル制御信号およびブレーキ制御信号を、スロットルやブレーキの制御部に出力する。
【0073】
次に、ステップS207において起動したタイマが所定の時間を経過しているか否かが判定される(ステップS211)。未だに所定時間を経過していない場合は、車間距離測定システム100のスイッチが継続してオンされているか否かの判定を行い(ステップS212)、車間距離測定システム100が継続作動中であれば、ステップS208に戻って再び車間距離の計測処理を行う。すなわち、レーダービームを標準角度α1で掃引し(ステップS208)、これより前方車両までの車間距離と方向を算出し(ステップS209)、算出結果を車間距離制御コントローラ150に出力する(ステップS210)。これにより、車間距離を一定に維持した状態での運転が継続される。
【0074】
一方、ステップS211において、タイマが所定時間を経過していた場合には、ステップS202に戻って光軸ずれの判定処理を繰り返す。すなわち、第2の掃引角度α2でレーダービームを掃引し(ステップS202)、反射体140からの反射光のレーダービームを検出し(ステップS203)、それに基づいて反射体140の方向を検出し(ステップS204)、基準角度θ0と比較し(ステップS205)、その差が所定値以上か否かをチェックする(ステップS206)。
なお、この処理は、たとえば運転が終了するか、あるいは、運転者の操作により車間距離測定システム100の電源が切られるかするなどして、ステップS212においてシステムスイッチが切断されていることが検出されたら、終了される(ステップS213)。
【0075】
このような処理を行うことにより、システムを使い始める前に光軸ずれの異常があれば検出が可能であり、車間距離測定システム100の適切な動作を確保することができる。
また、タイマによって一定時間ごとに光軸ずれ判定を行うために、高速道路を長時間停車することなく走行する場合でも、光軸ずれが発生した場合には確実にこれを検出して運転者に知らせることができる。
また、レーダーカバー130の未装着状態という異常を検出することもできる。
【0076】
図8を参照して前述した光軸調整検査処理、および、図9を参照して説明した光軸ずれ判定処理における反射体140の方向を検出する処理について、図10に示す具体例を用いて説明する。
図10は、レーダービームの番号ごとに受光信号の状態をオン−オフで示したものである。
図10(A)は、光軸が正常である場合の反射光の受光状態を示す図である。この場合、レーダービームBn7〜Bn9において反射光が検出されておりそれ以外のビームについては反射光が検出されていない。本実施の形態では、レーダービームの解像度は0.2°としたので、反射体140の基準角度θ0は反射が検出されている複数ビームの中央値を採用してレーダー光軸中心から+7.5°(左方向)の角度であり、この角度が図8を参照して前述した光軸調整検査処理において、光軸正常時の基準値として記憶される。
【0077】
図10(B)および図10(C)は、各々光軸ずれ判定処理において検出された反射体140からの反射光の受光状態を示す図である。
図10(B)の例においては、反射体140からの反射光はレーダービームのBn4〜Bn6で検出されており、これより反射体140の方向は、+8.1°と算出される。従って、予め記憶された光軸正常時の基準の反射体の方向+7.5°と比べて、右に0.6°ずれていることが検出できる。
また、図10(C)の例においては、反射体140からの反射光はレーダービームBn12〜Bn14で検出されており、これより反射体140の方向は+6.5°と算出される。従って、基準の反射体140の方向+7.5°と比較して、左に1°ずれていることが検出される。
【0078】
図9に示した光軸ずれ判定処理における光軸ずれ判定信号を出力する光軸のずれ角度の閾値は任意に設定できるが、たとえば1°以上のずれを異常と判断するようにすれば、前述した図10(B)の状態では光軸ずれ判定信号は出力されず、図10(C)の状態では光軸ずれ判定信号が出力されることになる。
【0079】
次に、車両の停車時に光軸ずれの判定を行う処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。
車間距離制御コントローラ150は、入力される自車両の車速信号に基づいて車速を算出し、レーダーセンサ110に出力する。レーダーセンサ110は、車間距離制御コントローラ150より入力される自車両の車速データを常時監視して車速データが0、すなわち停車したことを検出すると、停車時割り込み処理として以下の処理を開始する(ステップS300)。
処理を開始すると、まず最初に、第2の掃引角度α2でレーダービームの掃引を行い(ステップS301)、この掃引により反射体140からの至近距離の反射信号が検出されるか否かを判定する(ステップS302)。反射信号が検出されない場合には、図9を参照して説明した光軸ずれ判定処理と同様に、レーダーカバー130未装着判定信号を出力して(ステップS311)、割り込み処理を終了する(ステップS312)。
【0080】
ステップS302において反射体140からの反射信号が検出されたときは、反射体140の方向θを算出し(ステップS303)、予め記憶した光軸正常時の基準角度θ0と比較する(ステップS304)。
そして、方向θと基準角度θ0との間に所定値以上のずれがあるか否かが判断されて(ステップS305)、ずれが所定値以上であれば光軸ずれ判定信号を出力して(ステップS313)、割り込み処理を終了する(ステップS314)。
方向のずれが所定値未満であれば、レーダービームを第1の掃引角度α1で掃引し(ステップS306)、前方ターゲットまでの距離と方向データを算出し(ステップS307)、これらのデータを車間距離制御コントローラ150に出力する(ステップS308)。
次に、自車両の停止が継続しているか否かが判定され(ステップS309)、停車状態が継続していれば、ステップS306に戻って、標準角度α1でのレーダー掃引による前方ターゲットの計測の処理を継続する。
また、車速がゼロでなくなれば(ステップS309)、走行状態に移行したものとして、停止時の割り込み処理であるこの処理を終了する(ステップS310)。
【0081】
このように、車間距離測定システム100においては、車速ゼロ(自車両停止)が検出されるごとに光軸ずれ判定を実行するため、一般道の走行時などにおいても適切なタイミングで光軸ずれ異常を運転者に知らせることができる。
【0082】
以上説明したように、本実施の形態の車間距離測定システムにおいては、レーダーカバーのうらがわに小面積の反射体を設置するだけで自動的にレーダーの光軸ずれを検出することができ、簡単な構造かつ低価格で、レーダーの出射方向を検査することができる。
また、従来行われていたような統計的な処理が不要となるため、高い検出信頼度で軸ずれ発生を即座に検出することができ、適切な対応をとることも可能となる。
また、適切なタイミングでドライバに車間距離測定システムの異常を通知することもできる。
また第2の掃引範囲で掃引を行っても反射体からの反射光が検出されないときは軸ずれ検出処理を中止しているので、たとえば、車両の修理、メンテナンスなどにより一時的にレーダーカバー130が取り外されている場合などには、軸ずれ判定処理が中止される。したがって軸ずれの誤判定を行うことがなく、無駄な調整作業を行うなどの不利益を防止することができる。
【0083】
なお、本実施の形態においては、レーザーレーダーの方式として狭小ビームをスキャンするタイプを例にとって説明を行ったが、レーザーレーダーが広角ビームを一定角度範囲で掃引する方式とした場合でも同様の効果を得られるものである。
その場合、ビーム幅が数度の広角ビームを水平方向に掃引することによって得られる掃引角度情報およびその掃引角度において受光している反射光の強度などから、反射物体の方向を算出することができる。
光軸ずれ判定を行う掃引時において、レーダーカバー130の内側に設置された反射体140へのレーダー走行ビームの入射角度が、光軸がずれている場合は光軸正常時に対して変化するため受光レベルが変化する。よって、受光信号レベルに所定の閾値を設定することによって、光軸ずれを判定することができる。
【0084】
第2の実施の形態
本発明の第2の実施の形態の車間距離測定システムについて図12〜図21を参照して説明する。
第2の実施の形態の車間距離測定システムの構成、および、これに含まれるレーダーセンサの構成は、前述した第1の実施の形態の車間距離測定システム100とほぼ同じであり、その詳細な説明は省略する。
第2の実施の形態の車間距離測定システムにおいては、反射体140の構成およびこれによる光軸のずれの検出方法が、第1の実施の形態の車間距離測定システム100とは異なる。
以下、この第1の実施の形態の車間距離測定システム100との相違点を中心にして、第2の実施の形態の車間距離測定システムについて説明する。
【0085】
図12は、車間距離測定システムで用いられる反射体140bの構成を説明するための図であり、フロントグリル210に装着されたレーダーカバー130を、レーダーセンサ110の側(カバーの裏側)から見た図である。
図12に示すように、レーダーカバー130には、中心303から左右それぞれに所定距離Dだけ離れた位置に、水平方向の幅が1mmの2つの反射体140a,140bが設置されている。
【0086】
これら2つの反射体140a,140bと、レーダーセンサ110およびレーダーセンサ110から出射されるレーダービームの位置関係を図13〜図15を参照して説明する。
図13は、レーダービームの光軸が正常な場合のレーダービームの出射状態を示す図であり、図14は、レーダービームの光軸が左側にずれた場合のレーダービームの出射状態を示す図である。
また、図15は、その両方の場合の反射体140a近傍のレーダービームの状態を説明するための図である。
【0087】
まず、図13に示すように、レーダーセンサ110とレーダーカバー130との距離Lは、第1の実施の形態の車間距離測定システム100と同様に100mmである。
また、レーダーセンサ110が出射する車間距離計測のためのレーダービーム掃引範囲αは±8°(=16°)であり、レーダービームの解像度は第1の実施の形態と同様に0.2°である。したがって、掃引されるレーダービームは、Bn1〜Bn80の80本のレーダービームとなる。
【0088】。
このような構成においては、レーダーセンサ110から出射されるレーダービームの境界は、レーダービームの中心ビームがレーダーカバー130の中心303と重なっている場合、レーダーカバー130の中心から左右各14mmの位置となる。
したがって、このような条件でレーダービームが出射されることを前提として、反射体140aおよび反射体140bは、レーダーカバー130の中心303の左右に各々15mmの位置に設ける。ビーム角0.2°のレーダービームのレーダーカバー130上でのビーム広がり範囲は約0.35mmであるため、反射体140は、その端がレーダービームの境界からビーム約3本分(約0.6°)ずれた地点に位置することになる。
【0089】
このような構成においては、図13および図15に示すように、反射体140aおよび140bはレーダーカバー130の中心303から15mm地点に設置されており、レーダーの光軸中心線からレーダービームの片側の掃引端までの距離はレーダーカバー130の面上において14mmとなるので、レーダービームの光軸が正常でレーダーカバー130の中心303と重なっていれば、レーダービームが反射体140a,140bを検出することはない。
しかし、図14および図15に示すように、レーダービームの光軸が約0.6°、すなわちビーム3本分以上ずれた場合には、レーダービームが反射体140にかかる状態となり、反射体140からの反射光がレーダーセンサ110に入力されることになる。
したがって、このような構成の車間距離測定システムにおいては、反射体140からの反射光を検出することにより、レーダービームの光軸がずれていることが検出できる。
【0090】
図16は、レーダービームの光軸が約0.8°左側にずれた状態を示す図である。 また、図17は、この時の各レーダービームに対応する反射光の受光状態を示す図である。
図16に示すように、レーダー光軸が何らかの理由により左に約0.8°ずれた場合、レーダーカバー130上でのレーダービームの照射位置は1mm以上ずれる状態となる。その結果、図17に示すように、左端のレーダービームBn1において反射光が検出されるようになる。
【0091】
また、図18は、レーダービームの光軸が約1.2°ずれた状態を示す図である。
また、図19は、この時の各レーダービームに対応する反射光の受光状態を示す図である。
図18に示すように、レーダー光軸が約1.2°までずれた場合、図19に示すように、レーダービームBn1〜Bn3までに受光信号が現れる。
【0092】
なお、このようなレーダービームの反射光を用いて、車間距離測定システム100を適切に動作させる上で光軸がずれているとの判定を行う際の光軸のずれ角度は、レーダー出力を使用するシステム側の要求、すなわち、車間距離制御コントローラ150における設定により任意に設定できる。たとえば、図16および図17に例示したように、ビーム1本でも反射体140からの反射光を検出した場合、すなわち0.8°のずれを光軸異常と判断するようにすれば、ビーム3本分までのずれ、すなわち0.6°までの光軸ずれは正常な状態と判定することになる。
【0093】
図20は、レーダーセンサ110の内部動作を示すフローチャートである。
レーダーが動作を開始すると(ステップS400)、レーダービームを水平方向に角度α=16°の範囲で掃引し(ステップS401)、その反射光を検出して光を反射した物体までの距離及び方向を検出する(ステップS402)。
そして、左右両端のレーダービームBn1及びBn80に対応する反射光が検出されているか否かをチェックする(ステップS403)。
受光信号が検出されていれば、その距離がレーダーカバー130面までの距離か否かをチェックし(ステップS404)、レーダーカバー130までの至近距離であると判定された場合には、レーダー光の光軸がずれているものと判定して、レーダー光軸ずれ検出信号を車間距離制御コントローラ150に出力する(ステップS405)。
車間距離制御コントローラ150は、この光軸ずれ検出信号を受信すると、車間距離制御等のシステム動作を中止し、異常がある旨を表示等によってドライバに報知する。
【0094】
一方、ステップS403において掃引端部のビームに反射が検出されないとき、あるいはステップS404において反射は検出されるが距離がカバー面までの距離より十分遠距離であるときは、カバー面の反射体140からの反射光は受光しておらずレーダービームは適切な方向に出射されているものとして、通常の車間距離検出の処理、すなわち、反射光に基づいて前方ターゲットまでの距離と方向を算出する処理を行う(ステップS406)。
以後、ステップS401〜ステップS406の処理を繰り返す。
【0095】
このように、第2の実施の形態の車間距離測定システムであれば、通常の車間距離計測時と光軸検査時において掃引範囲を変更する必要がない。したがって、より簡単な制御により、精度よくレーダーセンサの光軸のずれを検出することができる。
【0096】
第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態の車間距離測定システムについて、図21および図22を参照して説明する。
前述した第1の実施の形態の車間距離測定システム100および第2の実施の形態の車間距離測定システムは、いずれも狭小レーダービームを所定の掃引角度で掃引することにより、車両前方に所定の角度で広がる物体検出領域を形成するスキャニング型のレーダーであった。
しかしながらレーダーは単一ビーム方式のレーダーであってもよく、そのような車間距離測定システムを第3の実施の形態として説明する。
【0097】
車間距離測定システムの全体構成は、前述した第1および第2の実施の形態の各車間距離測定システム100とほぼ同じである。
レーダーセンサの構成も、図5を参照して前述したレーダーセンサ110と類似しているが、ミラー113,スキャンモータ114およびスキャンモータ駆動回路115の構成を有しておらず、発光素子112で発光したレーザー光を、光学系により所定の角度θで広がる単一ビームに変換して、送光レンズ116を介してそのまま外部に出射している。
また、その反射光の検出は、受光レンズ117を介して入射される反射光全体の強度のみを検出するものであって、各方向のレーダービームごとの受光信号としては検出されない。
また、反射体は、図21に示すように、レーダービームのレーダーカバー130上での広がり範囲の左右両側に、それぞれ1つずつの反射体140a,140bが設けられている。
【0098】
このような構成の車間距離測定システム100cにおける処理について、図22のフローチャートを参照して説明する。
まず、レーダーが動作を開始すると(ステップS500)、レーダービームがレーダーセンサより出射され(ステップS501)、この反射信号がレーダーセンサ110において受信され所定の信号処理がなされて反射物体までの距離が検出される(ステップS502)。
次に、レーダーカバー130の面までの距離の受光信号が検出されたか否かが判定される(ステップS503)。単一ビームレーダーの場合は、水平方向の分解能がないため、レーダーカバー130までの距離に相当するこの至近距離の反射光が検出された時点で、レーダー光軸ずれと判定され(ステップS503)、レーダーの光軸がずれている旨を示すレーダー光軸ずれ検出信号が、車間距離制御コントローラ150に出力される(ステップS504)。
また、ステップS03において、至近距離での反射光が検出されない場合は、光軸は正常であると判定して、通常の車間距離検出の処理である、前方ターゲットまでの距離を算出する(ステップS505)。
以後、ステップS501からステップS505の処理を繰り返す。
【0099】
このように、第3の実施の形態の車間距離測定システムにおいては、レーダービームの掃引を行わないため、構成がより一層簡単になる。また、反射光の方向を検出する必要もなく、制御も簡単となる。その上で、光軸のずれは適切に精度良く検出することができる。
なお、本実施の形態のような所定の角度で広がるビームは、そもそも発光素子内部において発生するようにしてもよいし、発光素子の後段において光学系により生成するようにしてもよい。
【0100】
第4の実施の形態
次に、本発明の第4の実施の形態の車間距離測定システムについて図23を参照して説明する。
前述した第1の〜第3の実施の形態の車間距離測定システムは、いずれもレーダービームの光軸のずれを検出した場合には、その旨の通知を行い、以後の車間距離計測の処理を中止するようにしていた。
しかしながら、光軸のずれを自動的に補正しながら車間距離計測を継続するようにしてもよい。そのような構成の車間距離測定システム100を、第4の実施の形態として説明する。
【0101】
図23は、スキャニング方式のレーザーレーダーを使用して前記のように光軸ずれを
自動的に判定した上に、算出された光軸ずれ量から光軸中心を自動的に補正してシステムの動作を継続できるようにした車間距離測定システムの処理を説明するためのフローチャートである。
このような車間距離測定システム100dにおいて、レーダーが作動開始すると(ステップS600)、レーダービームが水平方向に掃引送光され(ステップS601)、その反射光が検出されて、所望の受信信号処理が行われ(ステップS602)、左端ビームBn1または右端ビームBn80に対応する反射光が検出されたか否かが判定される(ステップS603)。
左端ビームBn1または右端ビームBn80に対応する反射光が検出されるとさらにその反射光がカバー面での至近距離での反射光か否かが判定される(ステップS604)。
そして、レーダーカバー130面での反射光であればレーダーカバー130の反射体140を検出したものであり、受光信号処理で検出されているビーム番号から光軸のずれ角を算出する(ステップS605)。
【0102】
次に、このときの光軸ずれ量が補正可能の範囲か否かを判定する(ステップS606)。たとえば物理的なビーム掃引範囲が±8°であるが、実際に計測に使用する範囲は±6°であるとすると、左右にそれぞれ2°ずつの余裕があることになり、この範囲内のずれであれば自動的に光軸中心となるビーム番号を移動することで補正を行うことが可能である。したがって、まず、光軸ずれ量がその補正範囲内であるか否かを検出し(ステップS606)、範囲内である場合には光軸中心となるビーム番号をずれ量に相当する量ずらすことにより、補正を行う(ステップS607)。
【0103】
左端ビームBn1あるいは右端ビームBn80に対応する反射光が検出されなかった場合(ステップS603)、左端ビームBn1あるいは右端ビームBn80に対応する反射光が検出されたものの、その反射光は至近距離で反射されたもの、すなわち、反射体140からの反射光ではなかった場合(ステップS604)、および、光軸補正が行われた場合(ステップS607)は、次に、通常の処理として前方反射物体までの距離と方向を算出し(ステップS608)、再びステップS601以下の掃引処理から繰り返す。
【0104】
なお、ステップS606において、2°以上のずれがあった場合、すなわち、自動補正の範囲を越えて光軸が大きくずれてしまった場合は、レーダービームの光軸がずれている旨を示すレーダー光軸ずれ検出信号を車間距離制御コントローラ150に出力することにより(ステップS609)、ドライバにシステム異常が発生したことを報知する。このとき、距離の算出の処理は行わない。
【0105】
このような構成の車間距離測定システムによれば、多少の光軸のずれであれば自動的にこれを補正して、車間距離を保持の処理を継続することができる。したがって、頻繁に光軸を調整する必要がなくなり、利便性が向上する。
【0106】
変形例
なお、本実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって本発明を何ら限定するものではない。本実施の形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含み、また、任意好適な種々の改変が可能である。
たとえば、検出した光軸のずれに基づいて、レーダーセンサ110におけるレーダービームの出射方向を補正するような構成としてもよい。そのような構成とすれば、発生する軸ずれが通常の原因に起因する僅かずつのずれであれば、より長期間、作業者による調整作業無しで継続して処理を継続することができる。なお、その際の補正の方法は、発光素子の向きや位置を変更したり、あるいは発光素子からそもそも出射されるレーダービームの方向を補正するようにしてもよいし、発光素子後段の光学系を制御することにより補正するようにしてもよい。その補正の方法は任意である。
【0107】
また、本実施の形態においては、レーザー光を用いたレーダーを例示して本発明を説明したがこれに限られるものではない。たとえば電波、熱波、光波、X線などの電解および磁界によって特性づけられる任意の電磁放射波を用いたレーダーシステムに適用してよい。
また、当該電磁波の出射方向は、当該レーダーの用途に応じて、車両の前後、左右、上下などの任意の方向でよい。
また、電磁波の広がる方向も、水平方向に限られるものではなく、鉛直方向でもよく、また、水平方向でも鉛直方向でもない任意の方向でよい。
なお、本明細書中においては、スキャン(走査)とスイ−プ(掃引)を特段の区別なく実質的に同じ意味として用いている。したがって、何らこの文言により処理および動作が限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態の車間距離測定システムの全体概略構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示した車間距離測定システムにおけるレーザーレーダーの掃引範囲および物体検出領域を説明するための図である。
【図3】図3は、図1に示した車間距離測定システムが搭載された車両のフロント部分を示す図であり、レーダーカバーの設置状態を説明するための図である。
【図4】図4は、図1に示した車間距離測定システムの反射体の設置位置を説明するための図である。
【図5】図5は、図1に示した車間距離測定システムのレーダーセンサの詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、図5に示したレーダーセンサより出射されるレーダービームの構成、光路、および、レーダーカバーおよび反射体との位置関係を示す図である。
【図7】図7は、反射体にレーダービームが照射される状態を示す図である。
【図8】図8は、図1に示した車間距離測定システムにおいて行う光軸調整検査処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】図9は、図1に示した車間距離測定システムにおける車両走行時に行う車間距離制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】図10は、図8および図9に示した各処理の反射体の方向を検出する処理で参照される、レーダービームごとの反射光受光状態を説明するための図である。
【図11】図11は、図1に示した車間距離測定システムにおける車両停車時に光軸のずれの判定を行う処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】図12は、本発明の第2の実施の形態の車間距離測定システムのレーダーカバー上の反射体の配置を説明するための図である。
【図13】図13は、第2の実施の形態の車間距離測定システムにおいて、レーダービームの光軸が正常な場合のレーダービームの出射状態を示す図である。
【図14】図14は、第2の実施の形態の車間距離測定システムにおいて、レーダービームの光軸が左側にずれた場合のレーダービームの出射状態を示す図である。
【図15】図15は、図13および図14に示した各場合の、反射体近傍のレーダービームの状態を説明するための図である。
【図16】図16は、第2の実施の形態の車間距離測定システムにおいて、光軸が約0.8°左側にずれた時の反射体周辺に照射されるレーダービームの状態を示す図である。
【図17】図17は、図16に示した状態における、レーダービームごとの反射光受光状態を説明するための図である。
【図18】図18は、第2の実施の形態の車間距離測定システムにおいて、光軸が約1.2°左側にずれた時の反射体周辺に照射されるレーダービームの状態を示す図である。
【図19】図19は、図18に示した状態における、レーダービームごとの反射光受光状態を説明するための図である。
【図20】図20は、第2の実施の形態の車間距離測定システムのレーダーセンサにおける処理を説明するためのフローチャートである。
【図21】図21は、本発明の第3の実施の形態の車間距離測定システムにおいて、レーダービームの出射状態を示す図である。
【図22】図22は、本発明の第3の実施の形態の車間距離測定システムにおける処理を説明するためのフローチャートである。
【図23】図23は、本発明の第4の実施の形態の車間距離測定システムにおける処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100…車間距離測定システム
110…レーダーセンサ
111…送光回路
112…発光素子
113…ミラー
114…スキャンモータ
115…スキャンモータ駆動回路
116…送光レンズ
117…受光レンズ
118…受光素子
119…受光回路
120…レーダー制御回路
121…制御部
122…信号処理部
130…レーダーカバー
140…反射体
150…車間距離制御コントローラ
160…表示部
200…車両
210…フロントグリル
301…距離計測時の掃引範囲(第1の掃引範囲、物体検出領域)
302…検査調整時の掃引範囲(第2の掃引範囲)
303…光軸中心[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a radar system such as an inter-vehicle distance measuring device that is mounted on a vehicle such as a passenger car and detects an object in front of the vehicle by emitting an electromagnetic beam such as a laser beam to the front of the vehicle and detecting the reflected light. In particular, the present invention relates to an in-vehicle radar capable of inspecting whether or not an electromagnetic wave beam is appropriately emitted in a predetermined direction, an inspection method thereof, and an inter-vehicle distance measurement device using such an in-vehicle radar.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as an inter-vehicle distance measuring device, an electromagnetic wave such as a laser beam is emitted forward from the own vehicle, and a reflected laser beam that is reflected back to the object is received, and based on this, the distance to the object ahead There are known devices for detecting. At this time, there is also known an apparatus that detects the azimuth angle (hereinafter referred to as a direction) where the object exists, as well as the distance to the object.
In such an inter-vehicle distance measuring apparatus, the presence direction of the object is detected as a relative direction with respect to the own vehicle, and in order to accurately detect this, the optical axis direction of the emitted laser light is accurately determined. Or you need to know exactly.
[0003]
Accordingly, several methods for detecting the amount of deviation of the optical axis from the reference direction have been proposed. For example, an apparatus described in Japanese Patent Laid-Open No. 7-120555 is disclosed.
In this device, the optical axis direction of the radar is estimated and memorized from the roadside reflector array detected by the radar when traveling on a straight road, and the deviation from the previous optical axis direction from the reflector array detected at the time of subsequent straight state detection Is detected and the optical axis direction is corrected. More specifically, it is estimated that the host vehicle is traveling straight from the steering angle, vehicle speed, etc. while traveling, and the optical axis direction is stored based on the array information of the roadside reflectors detected by the radar at that time. Then, the amount of deviation of the optical axis is estimated and calculated by subsequent statistical processing, and the optical axis direction is corrected.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the device described in Japanese Patent Laid-Open No. 7-120555, information on roadside stationary objects that are not necessarily arranged regularly, steering angles and vehicle speeds whose behavior is not always stable. There are many uncertainties in the information used. Therefore, in order to detect an axis deviation with sufficient reliability, a complicated and large amount of statistical processing must be performed. As a result, it takes time to detect an axis deviation or to determine an axis deviation. There's a problem.
[0005]
The present invention has been made in view of such problems, and an object of the present invention is to provide a vehicle-mounted radar capable of accurately and easily detecting an axial deviation of an emitted electromagnetic wave.
Another object of the present invention is to provide an in-vehicle radar inspection method capable of easily and accurately detecting an axial deviation of an outgoing electromagnetic wave.
Furthermore, another object of the present invention is to provide an inter-vehicle distance measuring device that can easily detect an axial deviation of an emitted electromagnetic wave with high accuracy and thereby can appropriately detect a distance to a front object. is there.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, the in-vehicle radar of the present invention emits an electromagnetic wave from the inside of the vehicle, detects its reflected wave, and detects an external object based on the reflected wave. Vehicle-mounted radar that detects a certain electromagnetic wave andDefine the emission direction of the electromagnetic waveAn electromagnetic wave emitting means for emitting the electromagnetic wave toward an object detection region defined in a predetermined direction; and a member provided in the vehicle, provided at a predetermined position outside the object detection region and in the vicinity of the region. A reflection member that reflects the electromagnetic wave when the emitted electromagnetic wave is incident thereon, and a reflection that detects at least the presence or absence of the reflected wave from the electromagnetic wave emission means and reflected by the reflection member The electromagnetic wave based on the detection result of the reflected wave and the reflected waveThe exit direction of theThe object detection areaDirectionAnd an exit direction determining means for determining whether or not.
[0007]
In the vehicle-mounted radar having such a configuration, the electromagnetic wave passes through the electromagnetic wave emitted by the electromagnetic wave emitting means and emitted outside the vehicle.Outside the region and in the vicinity of the regionBecause the reflective member is placed, Electromagnetic wavesIt will be in the state which passes the vicinity of a reflection member. for that reason,When the electromagnetic wave is properly emitted to the object detection region, no reflected light is obtained from the reflecting member, but when the emitting direction of the electromagnetic wave is deviated, the reflected light from the reflecting member is detected. Therefore, by observing at least the presence or absence of the reflected wave from the reflecting member in the reflected wave detecting means,This change is detected, and the emission direction determination means determines whether or not the emission direction of the electromagnetic wave is appropriate.
[0008]
In the above invention, the emitted electromagnetic wave may be any electromagnetic radiation wave characterized by electrolysis and magnetic field, such as radio waves, heat waves, light waves, and X-rays.
Further, the emission direction of the electromagnetic wave may be any direction such as front and rear, left and right, and up and down of the vehicle according to the use of the radar.
Further, as described in the invention, the reflecting member passes electromagnetic waves.Outside the area and near the areaHowever, the position in the vicinity is a position corresponding to an allowable limit of deviation in the emission direction of the electromagnetic wave at the maximum.
[0009]
Although this invention is not limited to this, As a suitable example,The reflected wave detecting means detects the direction of the reflecting member based on the detection result of the reflected wave, and the emission direction determining means is the reflection in which the detected direction of the reflecting member is preset. By comparing with the reference direction of the member, it is determined whether or not the electromagnetic wave is appropriately emitted to the object detection region.(Claim 2).
[0010]
As a more suitable and specific example,The electromagnetic wave emitting means emits an electromagnetic wave toward the object detection region by emitting an electromagnetic wave that spreads at a first spread angle in a predetermined direction when an external object is detected, and when the external object is detected when the outgoing direction is determined. And emitting the electromagnetic wave that spreads at a second spread angle that is wider than the first spread angle in the same direction, and the reflecting member is outside the transmission range of the electromagnetic wave emitted at the first spread angle, The reflected wave detecting means is provided at a predetermined position within a passing range of the electromagnetic wave emitted at the second spread angle, and the reflected wave detecting means is configured to reflect the reflected wave based on the reflected wave reflected by the reflecting member when determining the emission direction. Detect direction of member(Claim 3).
[0011]
In the automotive radar with such a configuration,An electromagnetic wave is emitted by the electromagnetic wave emitting means at a second spread angle that is wider than the object detection region (passage region of the first spread angle), and the reflection member disposed outside the object detection region is irradiated with the electromagnetic wave. Actively detect the placement. AndBased on this, the emission direction determination means determines whether or not the emission direction of the electromagnetic wave is appropriate.
The direction in which the electromagnetic wave spreads may be any direction including a horizontal direction and a vertical direction.
[0012]
More preferably, the reflected wave detecting means detects the direction of the reflecting member based on the reflected wave, and the emission direction determining means is the detected direction of the reflecting member.On the basis of theThe electromagnetic wave emission means detects the deviation of the emission direction of the electromagnetic wave, corrects the deviation of the emission direction of the electromagnetic wave, and emits the electromagnetic wave in a predetermined direction in front of the vehicle.
In addition, when the reflected wave from the said reflection member is not detected in the said reflected wave detection means, it is desirable for the said output direction determination means not to perform the said determination (Claim 5).
[0013]
Further, the present invention is not limited to this, but as a preferable example, the reflecting member is located outside the region where the emitted electromagnetic wave passes in the vehicle and close to the region. The reflected wave detection means determines the presence or absence of a reflected wave reflected by the reflecting member, and the emission direction determining means determines that the reflected wave reflected by the reflecting member is detected when the reflected wave is detected. It is determined that the emission direction of the electromagnetic wave is not appropriate (claim 6).
As a more suitable and specific example, the electromagnetic wave emitting means emits an electromagnetic wave that substantially spreads in a predetermined direction at a predetermined spreading angle, and the reflecting member is adjacent to both ends in the spreading direction of the electromagnetic wave. One or more are provided at each position (Claim 7).
[0014]
For automotive radar with this configurationButIf the electromagnetic wave emitted from the electromagnetic wave emission means is emitted in an appropriate direction, the reflection member is provided outside the region through which the electromagnetic wave passes, and therefore the reflected wave from the reflection member is not detected by the reflected wave detection means. . However, when the emission direction of the electromagnetic wave deviates from the proper position, the reflection member provided in the immediate vicinity of the proper electromagnetic wave path is irradiated with the electromagnetic wave, and the reflected wave detection means reflects the reflection from the reflection member. Light will be detected. Therefore, the presence or absence of the reflected wave is observed in the reflected wave detection means, and based on this, the emission direction determination means determines whether or not the emission direction of the electromagnetic wave is appropriate.
The direction in which the electromagnetic wave spreads may be any direction including a horizontal direction and a vertical direction.
[0015]
Although the present invention is not limited to this, as a preferred example, the electromagnetic wave emitting means may be a predetermined unit.To spread in the direction with a predetermined spread angleBy sweeping the electromagnetic beam,For the object detection areaA scanning type device that emits electromagnetic waves (claim 8).
As another preferred example, the electromagnetic wave emitting means emits a single-beam electromagnetic wave that spreads at the predetermined angle in the direction.To emit an electromagnetic wave to the object detection region.(Claim 9).
The single beam may be generated in such a way that a beam that spreads at a predetermined angle from the electromagnetic wave generating element, or a beam that has been narrowed to a certain degree in the traveling direction at a predetermined angle via an optical system or the like. You may make it convert into the beam which spreads.
[0016]
In order to achieve the above object, according to a second aspect of the present invention, an in-vehicle radar inspection method according to the present invention is directed toward an object detection area defined in a predetermined direction outside the vehicle from within the vehicle. An in-vehicle radar inspection method for emitting an electromagnetic wave, detecting a reflected wave of the emitted electromagnetic wave, and detecting an external object based on the reflected wave,
A reflecting member provided in the vehicle, outside the object detection area and in the vicinity of the areaPosition that defines the direction of emission of the electromagnetic waveDetecting at least the presence or absence of the reflected wave reflected by the reflecting member provided in
Based on the detection result of the reflected wave, the electromagnetic waveThe exit direction of theThe object detection areaDirection(No. 10).
[0017]
Although the present invention is not limited to this,By comparing the detected direction of the reflecting member with a preset reference direction of the reflecting member, it is determined whether or not the electromagnetic wave is appropriately emitted to the object detection region.(Claim 11).
[0018]
As a preferred example, the electromagnetic wave is emitted toward the object detection area so as to spread at a first spread angle in a predetermined direction when an external object is detected, and is the same as that when the external object is detected during inspection. And the reflection member is out of a passing range of the electromagnetic wave emitted at the first spread angle, and the second spread angle is wider than the first spread angle. Direction of the reflecting member based on the reflected wave of the electromagnetic wave that is provided at a predetermined position within the passing range of the electromagnetic wave emitted at the spread angle of 2 and spread at the second spread angle at the time of the inspection Is detected (claim 12).
As a preferred example, when a reflected wave reflected by the reflecting member is detected, it is determined that the emission direction of the electromagnetic wave is not appropriate (claim 13).
[0019]
Furthermore, according to the fourth aspect of the present invention to achieve the above object, the inter-vehicle distance measuring device of the present invention comprises:When any of the aforementioned vehicle-mounted radars and the electromagnetic wave are appropriately emitted to the object detection area, at least the object is reflected based on the reflected wave reflected by the detected object outside the vehicle. A distance calculating means for calculating the distance;(Claim 14).
[0020]
According to the inter-vehicle distance measuring device having such a configuration, the electromagnetic wave passes through the electromagnetic wave emitted by the electromagnetic wave emitting means and emitted outside the vehicle.Out of territoryA reflective member is placed near the area., ElectricThe magnetic wave passes through the vicinity of the reflecting member. As a result, when the emission direction of electromagnetic waves deviates from the proper position,The change that reflected light that is not normally detected is detected appears in the reflected light.Therefore, in the reflected wave detection meansPresence or absence of reflected waves from the reflecting memberThis change is detected, and finally, the emission direction determination means determines whether or not the emission direction of the electromagnetic wave is appropriate. And when electromagnetic waves are emitted appropriately, the distance calculation means calculates the distance to the object based on the reflected wave reflected by the object outside the vehicle.
[0022]
As a suitable example,The determination of the emission direction of the electromagnetic wave by the emission direction determination means is possible for the inter-vehicle distance measuring device to operate, for example, when the ignition key of the vehicle is turned on or when the inter-vehicle distance measuring device is turned on. When it is in a state (claim)15), When the vehicle is stopped due to traffic light etc.16) Or at predetermined time intervals (claims)17) Etc.
[0023]
In addition, preferably, when the emission direction determination unit determines that the electromagnetic wave is not properly emitted in a predetermined direction in front of the vehicle, the emission direction determination unit further includes a notification unit that notifies the driver of the determination result ( Claim18).
In the inter-vehicle distance measuring apparatus having such a configuration, when the electromagnetic wave emission direction is not appropriate, the driver of the vehicle is immediately notified by the notification means. The notification method at this time may be performed by any method such as some display or sound. In addition, when the emission direction is appropriate, data indicating the emission direction of electromagnetic waves and data indicating the inter-vehicle distance may be output together with arbitrary data and information.
[0025]
【The invention's effect】
According to invention of Claims 1-9, from a reflective memberPresence or absence of reflected lightIt is possible to provide an on-vehicle radar that can detect the axial deviation of the electromagnetic wave simply by observing the axis, and can easily detect the axial deviation of the outgoing electromagnetic wave with high accuracy.
In addition, according to the second aspect of the invention, since the direction of the reflecting member is detected, the state of the axis deviation can be accurately grasped.
In addition to this, according to the invention described in claim 3, since the reflected light from the reflecting member is incident only during the operation of detecting the axial deviation, the reflected light from the reflecting member is used during the operation of detecting the object. There is no need to consider it, and signal processing at that time can be simplified.
[0026]
Further, according to the invention described in
Furthermore, according to the fifth aspect of the present invention, for example, when the reflecting member is removed due to vehicle repair or maintenance, the reflecting member is dropped, or basically the optical axis is largely deviated. If the conditions for performing the exit direction determination process are not prepared, such as the case, the process is not performed, so it is possible to prevent erroneous determination, and wasteful processing and axis adjustment work. Can also be prevented.
[0027]
According to the sixth aspect of the present invention, since it is possible to detect the axial deviation of the outgoing electromagnetic wave only by detecting the presence or absence of the reflected light from the reflecting member, the axial deviation can be detected more easily.
In addition, according to the invention described in
According to the eighth aspect of the invention, it is possible to detect an object by emitting an electromagnetic wave in a desired range having a certain extent with a narrow beam. Further, the direction of the object can be detected appropriately according to the resolution of the sweep angle.
On the other hand, according to the ninth aspect of the present invention, it is sufficient to emit a single beam, and no sweeping is required, so that the configuration of the electromagnetic wave emitting means can be simplified.
[0028]
In addition, according to the invention described in
ThisIn addition, according to the invention described in claim 11, the reference direction of the reflecting member can be appropriately set and adjusted. In addition, the method is very simple because it simply arranges a reflecting object in the center of the front of the vehicle and stores the direction of the reflecting member at that time as the reference direction.
[0029]
In addition to this, according to the invention described in
In particular, according to the invention described in
[0030]
Further, claims 14 to18According to the invention described in the above, it is possible to provide an inter-vehicle distance measuring device that can detect the axial deviation of the emitted electromagnetic wave with high accuracy and easily detect the distance to the object in front of the vehicle. it can.
[0034]
Claims15According to the invention described in the above, since the electromagnetic wave emission direction is always determined when the inter-vehicle distance measuring device is started, an appropriate inspection is performed every time, and an appropriate inter-vehicle distance can be measured.
Claims16According to the invention described in the above, since the determination of the emission direction of the electromagnetic wave is performed when the vehicle is stopped, which does not substantially require the inter-vehicle distance measurement, the necessity for performing the inter-vehicle distance measurement is reduced or not required. As a result, it is possible to prevent the signal processing and operation during inter-vehicle distance measurement from being hindered or influenced.
[0035]
Claims17According to the invention described in the above, for example, even when the vehicle continuously travels for a long time without stopping on an expressway or the like, the optical axis deviation can be periodically inspected, and such a long-time operation is possible. However, accurate inter-vehicle distance measurement is always possible.
Claims18According to the invention described in (3), when the emission direction of the electromagnetic wave becomes inappropriate, the driver can immediately know the fact, and a quick response is possible.The
[0036]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
First embodiment
An inter-vehicle distance measurement system according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
First, a schematic configuration of the inter-vehicle distance measurement system will be described with reference to FIG.
FIG. 1 is a block diagram showing a schematic configuration of an inter-vehicle
As shown in FIG. 1, the inter-vehicle
[0037]
The
The
In the embodiments described below, the direction of the object or the reflector is indicated by an angle from the left and right center lines of the vehicle.
[0038]
Further, the
In the present embodiment, the first sweep angle α1 is ± 6 °, and the second sweep angle α2 is ± 9 °.
The
[0039]
FIG. 2 shows the sweep range of the radar beam emitted from the
As shown in FIG. 2, the radar beam is emitted from the
The detailed configuration of the
[0040]
The
The
[0041]
As shown in FIG. 4, the
The radar beam reflected by the
[0042]
The
In addition, the
[0043]
The
[0044]
Next, the configuration of the
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of the
The
[0045]
The
[0046]
The
[0047]
The
[0048]
The
[0049]
The scan
[0050]
The
[0051]
The
[0052]
The
[0053]
The
[0054]
The
The
[0055]
The
The
[0056]
The
[0057]
The configuration of the radar beam emitted from the
As shown in FIG. 6, a radar beam is emitted from the
[0058]
Thereafter, when the object is detected, the direction in which the object exists is calculated from the radar beam number from which the reflected light is detected.
Further, it is desirable that the positions of the center beams Bn45 and Bn46 overlap with the center line of the vehicle, and the optical axis of the
[0059]
The
As described above, in the present embodiment, the
In this state, the laser light emitted from the
[0060]
FIG. 7 shows a state in which the
As shown in FIG. 7, when the
Therefore, using this state as a reference, it is possible to detect the center of the optical axis of the
[0061]
In the example shown in FIGS. 6 and 7, the direction is indicated by a positive sign in the left direction and a negative direction in the right direction when viewed from the vehicle. However, for convenience, either direction may be positive or negative. Absent.
Moreover, although the installation position of the
[0062]
Next, various processes according to the present invention performed in the inter-vehicle
First, an optical axis adjustment inspection process for checking whether or not the adjustment is made so that the optical axis of the radar beam emitted from the
This optical axis adjustment inspection process is a process for inspecting whether the center of the outgoing radar beam of the
The optical axis adjustment process and the inspection process are not performed when the vehicle is used or traveled. For example, during inspection at an inspection factory or repair shop, during repair, or during pre-travel inspection at home or the like. Etc.
[0063]
In the optical axis adjustment inspection process, first, a reflection target (axis adjustment target) that reflects incident light is arranged in front of the outside of the vehicle. This reflection target is for generating a reference reflected light, and is arranged as accurately as possible on a center line of the vehicle at a predetermined distance of about several meters from the front of the vehicle.
Then, for example, when the inter-vehicle
[0064]
As a result of the determination, if the optical axis adjustment mode is not set, the processing is ended as it is (step S110).
As a result of the determination, when the optical axis adjustment mode is set, the
When there is no reflection from the
[0065]
In step S103, when a reflection signal from the
As described above, it is desirable that the center of the radar beam emitted from the
[0066]
If the reflected light from the reflection target does not fall within the predetermined allowable range, it is determined that the optical axis shift is large and the adjustment has not been completed, and the process returns to step S101 again to enter the optical axis adjustment mode. It is determined again whether it is set. As a result, if the optical axis adjustment mode is set, the process after the sweep by the second sweep angle is repeated again (step S102).
When the center of the reflected light is included in the predetermined range, the radar beam is swept again at the sweep angle α2 (step S106), and the reflected light from the
[0067]
If the reflected light from the
When a close-range signal from the
[0068]
By performing such an optical axis adjustment inspection process, it is inspected whether or not the optical axis of the
[0069]
Next, control processing for traveling with the vehicle-to-vehicle distance constant, which is main processing used when the
First, for example, when an ignition power supply (IGN power supply) is turned on, the radar starts operating (step S200), and it is first determined whether or not the inter-vehicle
[0070]
If no reflection signal is detected, it is determined that the
The inter-vehicle
[0071]
In step S203, when the reflection signal from the
Next, the calculated direction θ of the
If the angle deviation is equal to or greater than the predetermined value, it is determined that the optical axis is deviated, an optical axis deviation determination signal is output to the inter-vehicle distance control controller 150 (step S216), and the process is terminated (step S217).
The inter-vehicle
[0072]
If a deviation greater than a predetermined value is not detected in the optical axis deviation determination in step S206, a timer for performing the axis deviation determination at regular time intervals is started (step S207), and the inter-vehicle distance measurement process I do. That is, first, the radar beam is swept within the range of the standard angle α1 for detecting the preceding vehicle (step S208), and the inter-vehicle distance and direction to the preceding vehicle are calculated based on the obtained reflected light (step S209). These data are output to the inter-vehicle distance control controller 150 (step S210).
The inter-vehicle
[0073]
Next, it is determined whether or not the timer started in step S207 has passed a predetermined time (step S211). If the predetermined time has not yet elapsed, it is determined whether or not the switch of the inter-vehicle
[0074]
On the other hand, if the timer has passed the predetermined time in step S211, the process returns to step S202 to repeat the optical axis deviation determination process. That is, the radar beam is swept at the second sweep angle α2 (step S202), the radar beam of the reflected light from the
In this process, for example, it is detected in step S212 that the system switch is disconnected, for example, when the driving is finished or the inter-vehicle
[0075]
By performing such processing, it is possible to detect if there is an optical axis misalignment before starting to use the system, and it is possible to ensure proper operation of the inter-vehicle
In addition, since the optical axis deviation is determined at regular intervals by a timer, even when traveling without stopping on the expressway for a long time, if an optical axis deviation occurs, it is detected and detected to the driver. I can inform you.
Further, an abnormality that the
[0076]
The optical axis adjustment inspection process described above with reference to FIG. 8 and the process of detecting the direction of the
FIG. 10 shows the state of the received light signal on-off for each radar beam number.
FIG. 10A is a diagram showing a light receiving state of reflected light when the optical axis is normal. In this case, reflected light is detected in the radar beams Bn7 to Bn9, and reflected light is not detected for the other beams. In the present embodiment, since the resolution of the radar beam is 0.2 °, the reference angle θ of the
[0077]
FIG. 10B and FIG. 10C are diagrams showing the light receiving state of the reflected light from the
In the example of FIG. 10B, the reflected light from the
In the example of FIG. 10C, the reflected light from the
[0078]
The threshold value of the optical axis shift angle for outputting the optical axis shift determination signal in the optical axis shift determination process shown in FIG. 9 can be arbitrarily set. For example, if a shift of 1 ° or more is determined to be abnormal, In the state of FIG. 10B, the optical axis deviation determination signal is not output, and in the state of FIG. 10C, the optical axis deviation determination signal is output.
[0079]
Next, processing for determining the optical axis deviation when the vehicle is stopped will be described with reference to the flowchart of FIG.
The
When the processing is started, first, the radar beam is swept at the second sweep angle α2 (step S301), and it is determined whether or not a reflected signal at a close distance from the
[0080]
When a reflected signal from the
And direction θ and reference angle θ0Is determined whether or not there is a deviation of a predetermined value or more (step S305). If the deviation is greater than or equal to a predetermined value, an optical axis deviation determination signal is output (step S313), and the interruption process is terminated. (Step S314).
If the direction deviation is less than the predetermined value, the radar beam is swept at the first sweep angle α1 (step S306), the distance to the front target and the direction data are calculated (step S307), and these data are used as the inter-vehicle distance. It outputs to the controller 150 (step S308).
Next, it is determined whether or not the stop of the host vehicle continues (step S309). If the stop state continues, the process returns to step S306, and the measurement of the front target by the radar sweep at the standard angle α1 is performed. Continue processing.
If the vehicle speed is not zero (step S309), it is determined that the vehicle has shifted to the running state, and this process that is an interruption process at the time of stop is terminated (step S310).
[0081]
As described above, in the inter-vehicle
[0082]
As described above, in the inter-vehicle distance measurement system according to the present embodiment, it is possible to automatically install a small-area reflector on the back of the radar cover.radarCan be detected, and the emission direction of the radar can be inspected with a simple structure and low cost.
In addition, since statistical processing as conventionally performed is not necessary, it is possible to immediately detect the occurrence of an axis deviation with high detection reliability, and it is also possible to take appropriate measures.
It is also possible to notify the driver of an abnormality in the inter-vehicle distance measurement system at an appropriate timing.
Further, if the reflected light from the reflector is not detected even after sweeping in the second sweep range, the axis deviation detection process is stopped. For example, the
[0083]
In this embodiment, the laser radar method is described by taking a narrow beam scanning type as an example, but the same effect can be obtained even when the laser radar sweeps a wide angle beam in a certain angle range. It is obtained.
In this case, the direction of the reflecting object can be calculated from the sweep angle information obtained by sweeping a wide-angle beam having a beam width of several degrees in the horizontal direction and the intensity of reflected light received at the sweep angle. .
At the time of sweeping for determining the optical axis deviation, the incident angle of the radar traveling beam to the
[0084]
Second embodiment
An inter-vehicle distance measurement system according to a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
The configuration of the inter-vehicle distance measurement system of the second embodiment and the configuration of the radar sensor included therein are substantially the same as those of the inter-vehicle
In the inter-vehicle distance measurement system according to the second embodiment, the configuration of the
Hereinafter, the inter-vehicle distance measurement system of the second embodiment will be described focusing on the differences from the inter-vehicle
[0085]
FIG. 12 is a diagram for explaining the configuration of the
As shown in FIG. 12, the
[0086]
The positional relationship between the two
FIG. 13 is a diagram showing the emission state of the radar beam when the optical axis of the radar beam is normal, and FIG. 14 is a diagram showing the emission state of the radar beam when the optical axis of the radar beam is shifted to the left side. is there.
FIG. 15 is a diagram for explaining the state of the radar beam near the
[0087]
First, as shown in FIG. 13, the distance L between the
Further, the radar beam sweep range α for measuring the distance between the vehicles emitted by the
[0088]
In such a configuration, when the center beam of the radar beam overlaps the
Therefore, on the assumption that the radar beam is emitted under such conditions, the
[0089]
In such a configuration, as shown in FIGS. 13 and 15, the
However, as shown in FIGS. 14 and 15, when the optical axis of the radar beam is about 0.6 °, that is, when the beam is shifted by three or more beams, the radar beam is applied to the
Therefore, in the inter-vehicle distance measuring system having such a configuration, it is possible to detect that the optical axis of the radar beam is shifted by detecting the reflected light from the
[0090]
FIG. 16 is a diagram showing a state where the optical axis of the radar beam is shifted to the left by about 0.8 °. FIG. 17 is a diagram showing a light receiving state of reflected light corresponding to each radar beam at this time.
As shown in FIG. 16, when the radar optical axis is shifted about 0.8 ° to the left for some reason, the irradiation position of the radar beam on the
[0091]
FIG. 18 is a diagram showing a state where the optical axis of the radar beam is shifted by about 1.2 °.
FIG. 19 is a diagram showing a light receiving state of reflected light corresponding to each radar beam at this time.
As shown in FIG. 18, when the radar optical axis is deviated to about 1.2 °, received light signals appear in the radar beams Bn1 to Bn3 as shown in FIG.
[0092]
Note that the radar output is used as the optical axis misalignment angle when it is determined that the optical axis is misaligned when the inter-vehicle
[0093]
FIG. 20 is a flowchart showing the internal operation of the
When the radar starts operation (step S400), the radar beam is swept in the horizontal direction within an angle α = 16 ° (step S401), and the reflected light is detected and the distance and direction to the object reflecting the light are determined. It detects (step S402).
Then, it is checked whether or not the reflected lights corresponding to the radar beams Bn1 and Bn80 at the left and right ends are detected (step S403).
If a light reception signal is detected, it is checked whether or not the distance is the distance to the
When the inter-vehicle
[0094]
On the other hand, when no reflection is detected in the beam at the sweep end in step S403, or when a reflection is detected in step S404 but the distance is sufficiently far from the distance to the cover surface, the
Thereafter, the processing from step S401 to step S406 is repeated.
[0095]
Thus, with the inter-vehicle distance measurement system of the second embodiment, it is not necessary to change the sweep range during normal inter-vehicle distance measurement and during optical axis inspection. Therefore, the optical axis shift of the radar sensor can be accurately detected by simpler control.
[0096]
Third embodiment
Next, an inter-vehicle distance measurement system according to a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
The above-described inter-vehicle
However, the radar may be a single beam type radar, and such an inter-vehicle distance measurement system will be described as a third embodiment.
[0097]
The overall configuration of the inter-vehicle distance measurement system is substantially the same as that of each inter-vehicle
The configuration of the radar sensor is similar to the
The detection of the reflected light detects only the intensity of the entire reflected light incident through the
Further, as shown in FIG. 21, one
[0098]
Processing in the inter-vehicle distance measurement system 100c having such a configuration will be described with reference to the flowchart of FIG.
First, when the radar starts operating (step S500), a radar beam is emitted from the radar sensor (step S501), and this reflected signal is received by the
Next, it is determined whether or not a light reception signal at a distance to the surface of the
In step S03, if reflected light at a close distance is not detected, it is determined that the optical axis is normal, and a distance to the front target, which is a normal inter-vehicle distance detection process, is calculated (step S505). ).
Thereafter, the processing from step S501 to step S505 is repeated.
[0099]
Thus, in the inter-vehicle distance measurement system according to the third embodiment, since the radar beam is not swept, the configuration is further simplified. Further, it is not necessary to detect the direction of the reflected light, and the control is simplified. In addition, the deviation of the optical axis can be detected with appropriate accuracy.
Note that the beam that spreads at a predetermined angle as in this embodiment may be generated inside the light emitting element in the first place, or may be generated by an optical system at the subsequent stage of the light emitting element.
[0100]
Fourth embodiment
Next, an inter-vehicle distance measurement system according to a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
When the inter-vehicle distance measurement systems of the first to third embodiments described above detect any deviation of the optical axis of the radar beam, the inter-vehicle distance measurement system notifies that and performs the following inter-vehicle distance measurement processing. I was trying to cancel.
However, the inter-vehicle distance measurement may be continued while automatically correcting the deviation of the optical axis. The inter-vehicle
[0101]
Fig. 23 shows the optical axis misalignment as described above using a scanning laser radar.
It is a flowchart for demonstrating the process of the inter-vehicle distance measurement system which made it possible to continue operation | movement of a system by automatically correct | amending the optical axis center from the calculated optical axis deviation | shift amount after being determined automatically.
In such an inter-vehicle distance measurement system 100d, when the radar starts to operate (step S600), the radar beam is swept in the horizontal direction (step S601), the reflected light is detected, and desired received signal processing is performed. In step S602, it is determined whether reflected light corresponding to the left end beam Bn1 or the right end beam Bn80 is detected (step S603).
When the reflected light corresponding to the left end beam Bn1 or the right end beam Bn80 is detected, it is further determined whether or not the reflected light is reflected light at a close distance on the cover surface (step S604).
Then, if the reflected light is on the surface of the
[0102]
Next, it is determined whether or not the amount of optical axis deviation at this time is within a correctable range (step S606). For example, if the physical beam sweep range is ± 8 °, but the range actually used for measurement is ± 6 °, there will be a margin of 2 ° to the left and right. If so, correction can be performed by automatically moving the beam number at the center of the optical axis. Therefore, first, it is detected whether or not the optical axis deviation amount is within the correction range (step S606). If it is within the range, the beam number at the center of the optical axis is shifted by an amount corresponding to the deviation amount. Then, correction is performed (step S607).
[0103]
When the reflected light corresponding to the left end beam Bn1 or the right end beam Bn80 is not detected (step S603), the reflected light corresponding to the left end beam Bn1 or the right end beam Bn80 is detected, but the reflected light is reflected at a close distance. If the reflected light is not reflected from the reflector 140 (step S604) and the optical axis correction is performed (step S607), the distance to the front reflecting object is then processed as normal processing. And the direction are calculated (step S608), and the sweep processing from step S601 onward is repeated again.
[0104]
Note that if there is a deviation of 2 ° or more in step S606, that is, if the optical axis has greatly deviated beyond the range of automatic correction, radar light indicating that the optical axis of the radar beam is deviated. By outputting an axis deviation detection signal to the inter-vehicle distance controller 150 (step S609), the driver is notified that a system abnormality has occurred. At this time, the distance calculation process is not performed.
[0105]
According to the inter-vehicle distance measurement system having such a configuration, if the optical axis is slightly deviated, this is automatically corrected, and the process of maintaining the inter-vehicle distance can be continued. Therefore, it is not necessary to adjust the optical axis frequently, and convenience is improved.
[0106]
Modified example
In addition, this Embodiment was described in order to make an understanding of this invention easy, and does not limit this invention at all. Each element disclosed in the present embodiment includes all design changes and equivalents belonging to the technical scope of the present invention, and various suitable modifications are possible.
For example, a configuration may be adopted in which the emission direction of the radar beam in the
[0107]
In the present embodiment, the present invention has been described by exemplifying a radar using laser light. However, the present invention is not limited to this. For example, the present invention may be applied to a radar system using any electromagnetic radiation wave characterized by electrolysis and magnetic field such as radio waves, heat waves, light waves, and X-rays.
Further, the emission direction of the electromagnetic wave may be any direction such as front and rear, left and right, and up and down of the vehicle according to the use of the radar.
Further, the direction in which the electromagnetic waves spread is not limited to the horizontal direction, and may be the vertical direction, or any direction that is neither the horizontal direction nor the vertical direction.
In the present specification, the term “scan” and “sweep” are used as substantially the same meaning without particular distinction. Accordingly, the processing and operation are not limited by this wording.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing an overall schematic configuration of an inter-vehicle distance measurement system according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram for explaining a sweep range and an object detection region of a laser radar in the inter-vehicle distance measurement system shown in FIG.
FIG. 3 is a view showing a front portion of a vehicle on which the inter-vehicle distance measurement system shown in FIG. 1 is mounted, and is a view for explaining an installation state of a radar cover.
4 is a diagram for explaining an installation position of a reflector in the inter-vehicle distance measurement system shown in FIG. 1; FIG.
FIG. 5 is a block diagram showing a detailed configuration of a radar sensor of the inter-vehicle distance measurement system shown in FIG. 1;
6 is a diagram showing a configuration of a radar beam emitted from the radar sensor shown in FIG. 5, an optical path, and a positional relationship with a radar cover and a reflector.
FIG. 7 is a diagram illustrating a state where a reflector is irradiated with a radar beam.
FIG. 8 is a flowchart for explaining an optical axis adjustment inspection process performed in the inter-vehicle distance measurement system shown in FIG. 1;
FIG. 9 is a flowchart for explaining an inter-vehicle distance control process performed when the vehicle travels in the inter-vehicle distance measurement system shown in FIG. 1;
FIG. 10 is a diagram for describing a reflected light receiving state for each radar beam, which is referred to in the process of detecting the direction of the reflector in each process illustrated in FIGS. 8 and 9;
FIG. 11 is a flowchart for explaining a process for determining a deviation of an optical axis when the vehicle is stopped in the inter-vehicle distance measurement system shown in FIG. 1;
FIG. 12 is a diagram for explaining the arrangement of reflectors on a radar cover of the inter-vehicle distance measurement system according to the second embodiment of this invention.
FIG. 13 is a diagram illustrating an emission state of a radar beam when the optical axis of the radar beam is normal in the inter-vehicle distance measurement system according to the second embodiment.
FIG. 14 is a diagram illustrating an emission state of a radar beam when the optical axis of the radar beam is shifted to the left side in the inter-vehicle distance measurement system according to the second embodiment.
15 is a diagram for explaining a state of a radar beam in the vicinity of a reflector in each case shown in FIGS. 13 and 14. FIG.
FIG. 16 is a diagram showing a state of a radar beam radiated around the reflector when the optical axis is shifted to the left by about 0.8 ° in the inter-vehicle distance measurement system according to the second embodiment. is there.
FIG. 17 is a diagram for explaining a reflected light receiving state for each radar beam in the state shown in FIG. 16;
FIG. 18 is a diagram showing a state of a radar beam radiated around a reflector when the optical axis is shifted to the left by about 1.2 ° in the inter-vehicle distance measurement system according to the second embodiment. is there.
FIG. 19 is a diagram for explaining a reflected light receiving state for each radar beam in the state shown in FIG. 18;
FIG. 20 is a flowchart for explaining processing in a radar sensor of the inter-vehicle distance measurement system according to the second embodiment;
FIG. 21 is a diagram illustrating a radar beam emission state in the inter-vehicle distance measurement system according to the third embodiment of this invention;
FIG. 22 is a flowchart for explaining processing in the inter-vehicle distance measurement system according to the third embodiment of this invention;
FIG. 23 is a flowchart for explaining processing in the inter-vehicle distance measurement system according to the fourth embodiment of the present invention;
[Explanation of symbols]
100: Inter-vehicle distance measurement system
110: Radar sensor
111: Light transmission circuit
112 ... Light emitting device
113 ... Mirror
114 ... Scan motor
115. Scan motor driving circuit
116: Transmitting lens
117: Light receiving lens
118. Light receiving element
119: Light receiving circuit
120: Radar control circuit
121 ... Control unit
122. Signal processor
130 ... Radar cover
140: Reflector
150: Inter-vehicle distance control controller
160 ... display section
200 ... Vehicle
210 ... Front grille
301... Sweep range for distance measurement (first sweep range, object detection area)
302 ... Sweep range at the time of inspection adjustment (second sweep range)
303 ... Optical axis center
Claims (18)
所定の電磁波を発生し、車両外部の所定の方向に規定される物体検出領域に向けて前記電磁波を出射する電磁波出射手段と、
前記車両に設けられた部材であって、前記物体検出領域外で且つ当該領域近傍の前記電磁波の出射方向を規定する所定の位置に設けられ、前記出射された電磁波が入射された場合に当該電磁波を反射する反射部材と、
前記電磁波出射手段から出射され前記反射部材により反射された反射波について、少なくとも当該反射波の有無を検出する反射波検出手段と、
前記反射波の検出結果に基づいて、前記電磁波の出射方向が適切に前記物体検出領域方向となっているか否かを判定する出射方向判定手段と
を有する車載用レーダー。An in-vehicle radar that emits electromagnetic waves from inside a vehicle, detects the reflected wave, and detects an external object based on the reflected wave,
An electromagnetic wave emitting means for generating a predetermined electromagnetic wave and emitting the electromagnetic wave toward an object detection region defined in a predetermined direction outside the vehicle;
A member provided in the vehicle, provided at a predetermined position that defines an emission direction of the electromagnetic wave outside the object detection region and in the vicinity of the region, and the electromagnetic wave when the emitted electromagnetic wave is incident A reflective member that reflects
About the reflected wave emitted from the electromagnetic wave emitting means and reflected by the reflecting member, at least reflected wave detecting means for detecting the presence or absence of the reflected wave;
An in-vehicle radar comprising: an emission direction determination unit that determines whether an emission direction of the electromagnetic wave is appropriately in the object detection region direction based on a detection result of the reflected wave.
前記出射方向判定手段は、前記検出された前記反射部材の方向を予め設定されている当該反射部材の基準の方向と比較することにより、前記電磁波が前記物体検出領域に適切に出射されているか否かを判定する
請求項1に記載の車載用レーダー。The reflected wave detecting means detects the direction of the reflecting member based on the detection result of the reflected wave,
The emission direction determining means compares the detected direction of the reflecting member with a preset reference direction of the reflecting member to determine whether or not the electromagnetic wave is appropriately emitted to the object detection region. The in-vehicle radar according to claim 1.
前記反射部材は、前記第1の広がり角度で出射された電磁波の通過範囲外であって、前記第2の広がり角度で出射された電磁波の通過範囲内の所定の位置に設けられ、
前記反射波検出手段は、前記出射方向判定時に前記反射部材により反射された反射波に基づいて、前記反射部材の方向を検出する
請求項2に記載の車載用レーダー。The electromagnetic wave emitting means emits an electromagnetic wave toward the object detection area by emitting an electromagnetic wave spreading at a first spreading angle in a predetermined direction when detecting an external object, and when detecting the external object when determining an emission direction. Emitting electromagnetic waves that spread in the same direction as the second spread angle that is wider than the first spread angle,
The reflection member is provided at a predetermined position outside the transmission range of the electromagnetic wave emitted at the first spread angle and within the passage range of the electromagnetic wave emitted at the second spread angle,
The in-vehicle radar according to claim 2, wherein the reflected wave detecting unit detects a direction of the reflecting member based on a reflected wave reflected by the reflecting member when the emission direction is determined.
前記出射方向判定手段は、前記検出された前記反射部材の方向に基づいて前記電磁波の出射方向のずれを検出し、
前記電磁波出射手段は、前記電磁波の出射方向のずれを補正して、前記電磁波を車両前方の所定の方向に出射する
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載用レーダー。The reflected wave detecting means detects the direction of the reflecting member based on the reflected wave,
The emission direction determination means detects a deviation in the emission direction of the electromagnetic wave based on the detected direction of the reflecting member,
The in-vehicle radar according to any one of claims 1 to 3, wherein the electromagnetic wave emission unit corrects a deviation in an emission direction of the electromagnetic wave and emits the electromagnetic wave in a predetermined direction in front of the vehicle.
請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載用レーダー。The in-vehicle radar according to any one of claims 1 to 4, wherein the emission direction determination unit does not perform the determination when the reflected wave detection unit does not detect a reflected wave from the reflection member.
前記出射方向判定手段は、前記反射部材により反射された反射波が検出された場合に、前記電磁波の出射方向が適切でないと判定する
請求項1に記載の車載用レーダー。The reflected wave detecting means determines the presence or absence of a reflected wave reflected by the reflecting member;
The in-vehicle radar according to claim 1, wherein the emission direction determination unit determines that the emission direction of the electromagnetic wave is not appropriate when a reflected wave reflected by the reflection member is detected.
前記反射部材は、前記電磁波の前記広がる方向における両端部の近接する位置に、各々1個以上設けられる
請求項6に記載の車載用レーダー。The electromagnetic wave emitting means emits an electromagnetic wave that spreads in a predetermined direction at a predetermined spread angle,
The in-vehicle radar according to claim 6, wherein at least one of the reflecting members is provided at a position close to both end portions in the spreading direction of the electromagnetic wave.
請求項1〜7のいずれか一項に記載の車載用レーダーThe electromagnetic wave emitting means is a scanning type device that emits an electromagnetic wave to the object detection region by sweeping an electromagnetic wave beam so as to spread at a predetermined spread angle in a predetermined direction.
The in-vehicle radar according to any one of claims 1 to 7.
請求項1〜7のいずれか一項に記載の車載用レーダー。The electromagnetic wave emission means emits an electromagnetic wave to the object detection region by emitting a single beam of electromagnetic wave that spreads at the predetermined angle in the direction.
The in-vehicle radar according to any one of claims 1 to 7 .
前記車両に設けられた反射部材であって、前記物体検出領域外で且つ当該領域近傍の前記電磁波の出射方向を規定する位置に設けられた反射部材により反射された反射波の少なくとも有無を検出し、
前記反射波の検出結果に基づいて、前記電磁波の出射方向が適切に前記物体検出領域方向となっているか否かを判定する
車載用レーダーの検査方法。In-vehicle radar that emits electromagnetic waves from the inside of the vehicle toward an object detection area defined in a predetermined direction outside the vehicle, detects a reflected wave of the emitted electromagnetic wave, and detects an external object based on the reflected wave The inspection method of
Detecting at least the presence or absence of reflected waves reflected by a reflecting member provided in the vehicle, the reflecting member provided outside the object detection area and in a position that defines an emission direction of the electromagnetic wave in the vicinity of the area. ,
On the basis of the detection result of the reflected wave, vehicle radar inspection method determines whether the emission direction of the electromagnetic wave is in the properly said object detection region direction.
請求項10に記載の車載用レーダーの検査方法。 11. It is determined whether or not the electromagnetic wave is appropriately emitted to the object detection region by comparing the detected direction of the reflecting member with a reference direction set in advance for the reflecting member. Inspection method for automotive radar as described in 1.
前記反射部材は、前記第1の広がり角度で出射された電磁波の通過範囲外であって、前記第2の広がり角度で出射された電磁波の通過範囲内の所定の位置に設けられ、
前記検査時に前記第2の広がり角度で広がるように出射された電磁波の反射波に基づいて、前記反射部材の方向を検出する
請求項11に記載の車載用レーダーの検査方法。The electromagnetic wave is emitted toward the object detection region so as to spread at a first spread angle in a predetermined direction when an external object is detected, and at the time of inspection, the first spread angle is the same direction as when the external object is detected. Is emitted so as to spread at a second spread angle wider than that,
The reflection member is provided at a predetermined position outside the transmission range of the electromagnetic wave emitted at the first spread angle and within the passage range of the electromagnetic wave emitted at the second spread angle,
The in-vehicle radar inspection method according to claim 11, wherein the direction of the reflecting member is detected based on a reflected wave of an electromagnetic wave emitted so as to spread at the second spread angle during the inspection.
請求項10に記載の車載用レーダーの検査方法。When a reflected wave reflected by the reflecting member is detected, it is determined that the emission direction of the electromagnetic wave is not appropriate
The in- vehicle radar inspection method according to claim 10 .
前記電磁波が前記物体検出領域に適切に出射されている場合に、前記検出された前記車外の物体により反射された反射波に基づいて、少なくとも当該物体までの距離を算出する距離算出手段と
を有することを特徴とする車間距離計測装置。 The vehicle-mounted radar according to any one of claims 1 to 9,
Distance calculating means for calculating at least the distance to the object based on the reflected wave reflected by the detected object outside the vehicle when the electromagnetic wave is appropriately emitted to the object detection region; An inter-vehicle distance measuring device characterized by that .
請求項14に記載の車間距離計測装置。The inter-vehicle distance measurement device according to claim 14 , wherein the output direction determination unit determines the output direction of the electromagnetic wave when the inter-vehicle distance measurement device is in an operable state.
請求項14又は15に記載の車間距離計測装置。The inter-vehicle distance measurement device according to claim 14 or 15 , wherein the emission direction determination means determines the emission direction of the electromagnetic wave when the vehicle is stopped.
請求項14〜16のいずれか一項に記載の車間距離計測装置。The inter-vehicle distance measurement device according to any one of claims 14 to 16, wherein the emission direction determination unit determines the emission direction of the electromagnetic wave at a predetermined time interval.
をさらに有する請求項14〜17のいずれか一項に記載の車間距離計測装置。The notification unit according to any one of claims 14 to 17, further comprising: a notification unit that notifies the driver of the determination result when the emission direction determination unit determines that the electromagnetic wave is not properly emitted in a predetermined direction in front of the vehicle . The inter-vehicle distance measuring device according to any one of the above.
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