JP3728884B2 - 画像処理装置及び方法、画像合成装置、並びに記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力画像から背景色の影響を除去する画像処理装置及び方法、第1の画像の前景と第2の画像の背景とを合成する画像合成装置、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば第1の画像aの前景と、背景からなる第2の画像bとを合成する処理が映画製作や、他の映像ファイルを作成する際に行われていた。
【0003】
例えば、図12に示すように、前景と背景からなる第1の画像aと、背景からのみなる第2の画像bのうち、第1の画像aの前景と第2の画像bの背景とを合成する際には、第1の画像aから前景を抜き出すためのマスク画像cを生成しなければならなかった。
【0004】
画素において前景が寄与する割合をキー信号と呼ぶが、マスク画像cはキー信号を算出すれば用意に生成することが出来る。例えばキー信号の値は、前景において1、背景において0で、前景と背景が混合する領域では0以上1以下の値になる。マスク画像cは、例えばキー信号の値を用いて、0から255までの値を取るモノクロ画像として容易に作成できる。
【0005】
ところで、キー信号を用いて第1の画像aから前景の画像を単純に抜き出す場合には問題がある。前景の境界付近は前景色と背景色が混合しているので、抜き出した前景画像と第2の画像b(背景)をキー信号を用いて合成してしまうと、合成画像の前景の境界付近では、境界付近に残ってしまっている第1の画像aの背景色と、第2の画像bの新しい背景色が混ざってしまうからである。
【0006】
そのため、上記二つの画像a,bを混合する際には第1の画像aから予め第1の画像の背景色の影響を削除することが望ましい。
【0007】
一方、画像からキー信号を算出するための従来の技術としてクロマキー法がある。クロマキーは色空間(例えばRGB空間)上でキーの値kの等値面を決定し、注目画素の色を色空間にマッピングして、マッピング後の点を通る等値面のキーの値kを算出して、これをキー信号とする方法である。
【0008】
クロマキーを用いた特許には、特開平1−155476号公報に開示されている「絵柄のマスク作成方法」、特開平4−68763号公報に開示されている「切き抜マスク作成方法」、特開平3−5116号公報に開示されている「ディジタルラインクロマキー装置」、Vlahos.P,”Compositing system for recorded signal color”,US−Patent、がある。また、クロマキーを用いた論文としては、三島,”多面体スライスを用いたクロマキーのソフトウェア,”NICOGRAPH論文集Vo.8 pp−44−52(1992)、を始めとして多数の応用例があるが、ここでは良く知られている基本的な方法について説明する。
【0009】
クロマキーは、例えば青一色で塗り潰された部屋において人や車を撮影し、出来上がった画像から背景色となる青色を図13に示すように色空間で削除する方法である。
【0010】
例えば、図13の右上図における画像の注目画素のキー信号を算出したい場合は、注目画素の色をRGB空間にマッピングする。ただし、背景色は青一色であるとする。RGB空間では図13の左図に示すように、背景の色を点(0,0,1)とする。また、前景だけの領域と前景と背景の混合した領域の境界を、切片bと傾きmをオペレータが指定して生成される正4角錐の4個の側面とする。ここで、キーの値kが0から1までの等値面は、キーの値kが0の点とキーの値kが1の等値面を内挿するようにして得られるような、正4角錐の4個の側面とする。
【0011】
この場合、図13においてキーの値が1の等値面の下側で、かつ0≦R≦1,0≦G≦1,0≦B≦1で表される立方体の内側の領域に含まれる点は、全てキーの値kが1の点である。そして、画面上の各画素毎に算出されたキーの値kを、画素において前景の影響の占める割合を示すキー信号αとして、(1−α)と背景の青色を掛け合わせて画素の色から引くことにより、背景色の影響を削除した前景色のみの画像を得ることができる。
【0012】
この方法では、オペレータは切片bと傾きmを調節しながら、例えば生成されたキーを用いて背景色の影響を削除した画像を見て、適当なキーの等値面を作成することが出来る。切片bと傾きmを調節することは、キーの値kが1の領域の境界を決定することなので、オペレータがRGB空間内の前景領域を決定する意味を持つ。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記図12で説明したように、第1の画像aの背景に複数の色が含まれている場合には、第1の画像aから抜き出したい前景の境界付近において、例えばオペレータが背景色の均一である領域毎に背景色を指定してやる必要があったので、大変な作業量となっていた。
【0014】
また、上記図13を用いて説明したように、画像からキー信号を算出する際の、従来の技術であるクロマキーに代表される方法には問題があった。例えばクロマキーの様に背景色を予め指定してしまう方法では、前景と背景の境界付近において背景の中に多くの色が含まれている場合に、対応できないからである。また、キー作成の過程において、前景の中に指定した背景色(例えば青色)が混ざっている場合に、本当は前景の中の領域なのに背景と勘違いしてキーを作成してしまう。
【0015】
これらの問題は、前景と背景の境界付近において局所的な領域毎にキーを作成することで解決するが、例えばオペレータが前景と背景の境界付近において、局所的な領域毎に前景色(前景の領域)と背景色(背景の領域)を決定することは、前景と背景の境界付近に多数の背景色が存在する場合に、オペレータの作業が膨大になってしまう。
【0016】
そこで、本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、局所的な領域の背景色を自動的に算出し、画像から除去するための画像処理装置及び方法の提供を目的とする。
【0018】
また、本発明は、上記実情に鑑みてされたものであり、上記画像処理装置及び方法を用いて、画像合成時にオペレータの作業量を低減させることのできる画像合成装置の提供を目的とする。
【0019】
また、本発明は、上記画像処理方法に関するプログラムを記録した記録媒体を提供することで、オペレータの作業量を低減することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像処理装置は、上記課題を解決するために、背景色算出手段が、画像を構成する前景と背景の境界に関する情報と、上記入力画像を用いて、前景と背景の境界付近の画素における局所的な背景色を算出し、背景色除去手段が、上記背景色算出手段で算出した背景色に基づいて画像から背景色の影響を除去する。
【0023】
また、本発明に係る画像処理方法は、上記課題を解決するために、画像を構成する前景と背景の境界に関する情報と上記画像を用いて、前景と背景の境界付近の画素における局所的な背景色を算出し、この背景色に基づいて画像から背景色の影響を除去する。
【0028】
また、本発明に係る画像合成装置は、上記課題を解決するために、画像を構成する前景と背景の境界に関する情報と上記画像を用いて、前景と背景の境界付近の画素における局所的な背景色を算出する背景色算出手段と、上記背景色算出手段で算出した背景色に基づいて画像から背景色の影響を除去する背景色除去手段とを備える。
【0034】
また、本発明に係る記録媒体は、画像を構成する前景と背景の境界に関する情報と上記入力画像を用いて、前景と背景の境界付近の画素における局所的な背景色を算出する背景色算出工程と、上記背景色算出手段で算出した背景色に基づいて画像から背景色の影響を除去する背景色除去工程とを備える処理手順を記録してなる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像処理装置及び方法、画像合成装置、並びに記録媒体に関する実施の形態について説明する。
【0037】
先ず、図1〜図4を用いて、上記画像処理装置及び方法の実施の形態となる背景色除去装置について説明する。
【0038】
この背景色除去装置は、図1に示すように、画像入力端子1からの入力画像から背景色の影響を除去する背景色除去処理を行うため、画像1入力を構成する前景と背景の境界に関する情報と、上記画像1入力を用いて前景と背景の境界付近の画素における局所的な背景色を算出する背景色算出部6と、この背景色算出部6で算出した背景色に基づいて画像から背景色の影響を除去する背景色除去部7とを備えてなる。
【0039】
また、この背景色除去装置は、入力端子2から供給されるキー信号α、すなわち上記前景と背景の境界に関する情報、に応じて前景だけの領域R1と、背景だけの領域R3と、前景と背景が混合した領域R2を形成する領域分割部3と、背景色を除去する対象となる注目画素pを決定する注目画素決定部4と、この注目画素決定部4で決定された注目画素pに最も近い、上記領域R3上での画素qを算出する最近画素算出部5も備えてなる。
【0040】
そして、上記背景色算出部6は、上記最近画素算出部5で算出された最近画素qに所定の条件下で近傍であるいくつかの画素を算出し、これらのいくつかの画素の色の平均値を算出して背景色bとする。
【0041】
この背景色bは、背景色除去部7に供給される。背景色除去部7は、上記背景色を含んだ注目画素pの色C1と、キー信号αと、上記背景色bを用いて、背景色の影響を除去した画素の色C2を算出し、出力端子8に供給する。
【0042】
この図1に示した各部での演算処理は、図2に示す中央演算部(CPU)10内部の論理演算部(ALU)11で行われる。
【0043】
CPU10は、ALU11の他、レジスタ12と、コントローラ13を有してなる。このCPU10は、インターフェース(I/F)15を介して供給される入力データを、一旦RAM18に記憶させた後、ALU11による演算後に、RAM18またはROM19を介して、出力データとして出力する。
【0044】
レジスタ12は、ALU11における計算に使用されるデータや計算結果などを、一時的に記憶する。ALU11は、レジスタ12が保持するデータを読み込み、そのデータに対して所定の演算を行ない、その演算結果をレジスタ12に出力する。コントローラ13は、ROM19に記憶されているプログラムに従って、レジスタ12およびALU11を制御し、プログラムに記憶された計算などを行なわせる。
【0045】
RAM18は、CPU10を制御するプログラムを記憶する他に、CPU10から供給されるデータを保管してI/F15に出力するようになされている。ROM19は、CPU10において使用されるデータやプログラムを、一時的に記憶するようになされている。
【0046】
以下、図3のフローチャートと図4を用いて、図1及び図2に示した背景色除去装置の動作を説明する。
【0047】
ここで、レジスタ12とコントローラ13における動作説明は省略するが、これらの各部は各ステップにおいて必要に応じて上述した範囲で動作する。
【0048】
また、最初に、画像とキー信号がI/F15を通じて入力され、ROM19に確保された2個の画像用の記憶領域にそれぞれ記憶されているとする。また、図4に示した画像1の境界線L0,L1の2曲線を表すパラメータはROM19に記憶される。
【0049】
図3のフローチャートの各ステップで用いられる変数は、RAM18からレジスタ12に送られ、上記図1に詳細な構成を示したALU11によって必要な演算を施された後に、再びレジスタ12を介してRAM18に送られる。また、フローチャートにおける一連の処理を行なうプログラムがI/F15から入力されRAM18に記憶されている。
【0050】
なお、この背景色除去装置に入力されるキー信号αは、本件出願人が特開平9−37153号公報にて開示した「キー信号生成装置及び方法」の技術により生成できる。この技術は、前景と背景の混合比であるキー信号の曲面を近似して算出し、複数個のパラメータで制御する方法による。この方法を用いると図4に示すように、前景と背景の混合した領域の前景側の境界線L1と背景側の境界線L0を算出できるため、画像全体を前景のみの領域R1と、前景と背景が混ざった領域R2と、背景のみの領域R3に分割することが出来る。
【0051】
上記背景除去装置では、ALU11を構成している領域分割部3が上記キー信号αに基づいて上記境界線L1と上記境界線L0を算出し、画像全体を前景のみの領域R1と、前景と背景が混ざった領域R2と、背景のみの領域R3に分割している。
【0052】
先ず、ステップS1で、ALU11を構成する注目画素決定部4は、画像中の画素を順に画素(1),画素(2),...,画素(n)として、画素の番号iをi=1で初期化する。具体的には、ALU11でiに1を代入する。
【0053】
ステップS2で、注目画素決定部4は、画素iが前景のみの領域R1、前景と背景の混合した領域R2、背景のみの領域R3のどれに含まれるか調べる。具体的には、番号iの画素に対応した領域をRAM18に記憶されている領域判定用のマップから算出する。ここで、領域R2に含まれると判定すればステップS3〜ステップS6を処理する。また、領域R1に含まれると判定すればステップS8に進み、領域R3に含まれると判定すればステップS9に進む。
【0054】
ここで、ステップS2で画像iが領域R2に含まれると判定すると、ALU11を構成する最近画素算出部5は、ステップS3で、領域R3に含まれる画素で、画素iに最も距離が近い画素qを求める。具体的には、RAM18に記録されている領域判定用のマップから領域R3に含まれる画素を探して画素iとの距離を最近画素算出部5で算出し、画素の座標と算出した距離を一時的な変数に格納し、格納した距離より短い距離が得られた場合には、一時的な画素の座標と算出した距離を更新し、最終的に画素iに最も近い画素qを算出して、画素qの座標をRAM18に記憶する。
【0055】
次ぎに、ステップS4で、ALU11を構成する背景色算出部6は、領域R3に含まれる画素で、画素qから距離2以下、境界線L0から距離2以下という条件下での画素q1,q2,...を算出する。具体的には、RAM18に確保されている領域判定用のマップを用いて、領域R3に含まれる画素qiを探して画素qとの距離を算出する。また、RAM18に記憶されている境界線L0のパラメータから曲線の方程式を算出して、画素qiと境界線L0の距離を算出する。そして、画素qから距離2以下で、かつ境界線L0から距離2以下の画素を次々と算出して、RAM18に用意された画素用の配列に色を書き込む。
【0056】
そして、ステップS5で背景色算出部6は、画素q1,q2,...の色の平均値bを算出する。具体的には、RAM18に確保された画素用の配列に記憶されている全ての色の平均値を算出し、RAM18に確保された背景色用の変数bに書き込む。
【0057】
そして、ステップS6で、ALU11を構成している背景色除去部7は、画素iにおけるキー信号αを入力して、色C2を、
C2=C1−(1−α)*b
から求める。具体的には、RAM18に確保された変数C1,bと、ROM19に確保された画像用の記憶領域に記憶されたキー信号のマップを参照して、ここから得られる画素iのキー信号αを用いて、画素iから背景色の影響を除去した色C2を上記式のように算出し、RAM18に確保された画像用の記憶領域の画素iに対応する場所に書き込む。
【0058】
上記ステップS2で画素iが領域R1に含まれると判定し、ステップS8に進むと、背景色除去部7は、C2=C1とする。すなわち、RAM18から取り出した変数C2に画素iの値C1を代入する。
【0059】
また、上記ステップS2で画素iが領域R3に含まれると判定し、ステップS9に進むと、背景色除去部7は、C2=0とする。すなわち、RAM18から取り出した変数C2に画素iの値0を代入する。
【0060】
そして、ステップS7では、RAM18に記憶されている変数iに1だけ加算する。また、ステップS10では、画素i≦nか調べて、yesならステップS2に進み、noならendとし、RAM18に確保された画像用の記憶領域の色C2がI/F15を経てモニタ17に表示される。
【0061】
このように、図1及び図2に示した背景色除去装置は、従来と比較して、前景と背景の境界付近において、局所的に背景色が自動的に決定でき、背景色に複数の色が含まれている場合にも、画像から背景色の影響を高い精度で取り除くことが出来る。このため、オペレータが局所的な領域毎に背景色を指定する場合に比べて、作業量が大幅に削減できる。
【0062】
次ぎに、図5〜図8を用いて、上記キー信号生成装置及び方法の実施の形態について説明する。
【0063】
この実施の形態は、前景と背景からなる画像からキー信号を生成するキー信号生成装置であり、図5に示すように、画像入力端子20から入力された画像の前景と背景の境界情報を算出する境界情報算出部21と、この境界情報算出部21で算出した上記境界情報と上記画像とを用いて、上記前景と背景の境界付近における局所的な前景色を算出する前景色算出部25と、境界情報算出部21で算出した上記境界情報と上記画像とを用いて、上記前景と上記背景の境界付近における局所的な背景色を算出する背景色算出部27と、前景色算出部25で算出した上記前景色と背景色算出部27で算出した上記背景色とを用いて、上記キー信号を生成するキー信号生成部28とを備えてなる。
【0064】
また、このキー信号生成装置は、境界情報算出部21で算出した境界情報に基づいて入力画像を前景だけの領域R1、背景だけの領域R3、前景と背景が混合した領域R2に分割する領域分割部22と、キー信号を生成する対象となる注目画素を決定する注目画素決定部23と、この注目画素決定部23で決定された注目画素pに最も近い、上記領域R1上での画素rを算出する最近画素算出部24と、上記注目画素pに最も近い、上記領域R3上での画素qを算出する最近画素算出部26も備えてなる。
【0065】
そして、上記前景色算出部25は、上記最近画素算出部24で算出された最近画素rに所定の条件下で近傍であるいくつかの画素を算出し、これらのいくつかの画素の色の平均値を算出して前景色fとする。
【0066】
また、上記背景色算出部27は、上記最近画素算出部26で算出された最近画素qに所定の条件下で近傍であるいくつかの画素を算出し、これらのいくつかの画素の色の平均値を算出して背景色bとする。
【0067】
キー信号生成部28は、上記前景色fと背景色bに基づいて画素pにおけるキー信号αを生成して出力端子29に供給する。
【0068】
この図5に示した各部での演算処理も、上記図2に示したCPU10内部のALU11で行われる。ここで、CPU10、ALU11、レジスタ12、コントローラ13、I/F15、RAM18、ROM19における基本的な動作は、既に上述した通りである。
【0069】
以下、図6のフローチャートと図7及び図8を用いて、図5及び図2に示したキー信号生成装置の動作を説明する。
【0070】
ここでも、レジスタ12とコントローラ13における動作説明は省略するが、これらの各部は各ステップにおいて必要に応じて上述した範囲で動作する。
【0071】
最初に、入力画像がROM19に確保された画像用の記憶領域に記憶されているとする。また、図6のフローチャートにおける一連の処理を行なうプログラムがI/F15から入力されRAM18に記憶されているとする。
【0072】
そして、図6のフローチャートの各ステップで用いられる変数は、RAM18からレジスタ12に送られ、ALU11によって必要な演算を施された後に、再びレジスタ12を介してRAM18に送られる。
【0073】
なお、境界情報算出部21は、本件出願人が特開平9−37153号公報で開示した「キー信号生成装置及び方法」の技術を用いて、図7に示すように、画像1におけるキー信号の中間データとして、キーの値が0の境界線L0と、キーの値が1の境界線L1を算出する。
【0074】
そして、領域分割部22は、境界線L0、L1により図7に示すように、画像全体を前景のみの領域R1と、前景と背景が混ざった領域R2と、背景のみの領域R3に分割する。
【0075】
先ず、ステップS11で、ALU11を構成する注目画素決定部23は、画像中の画素を順に画素(1),画素(2),...,画素(n)として、画素の番号iをi=1で初期化する。具体的には、ALU11でiに1を代入する。
【0076】
ステップS12で、注目画素決定部23は、画素iが前景のみの領域R1、前景と背景の混合した領域R2、背景のみの領域R3のどれに含まれるか調べる。具体的には、番号iの画素に対応した領域をRAM18に記憶されている領域判定用のマップから算出する。ここで、領域R2に含まれると判定すればステップS13〜ステップS16を処理する。また、領域R1に含まれると判定すればステップS18に進み、領域R3に含まれると判定すればステップS19に進む。
【0077】
ここで、ステップS12で画像iが領域R2に含まれると判定すると、ALU11を構成する最近画素算出部24は、ステップS13で、領域R1に含まれる画素で、画素iに最も距離が近い画素rを求める。具体的には、RAM18に記録されている領域判定用のマップから領域R1に含まれる画素を探して画素iとの距離を算出し、画素の座標と算出した距離を一時的な変数に格納し、格納した距離より短い距離が得られた場合には、一時的な画素の座標と算出した距離を更新し、最終的に画素iに最も近い画素rを算出して、画素rの座標をRAM18に記憶する。同様に、このステップS13で、ALU11を構成する最近画素算出部26は、領域R3に含まれる画素で、画素iに最も距離が近い画素qを求める。
【0078】
次ぎに、ステップS14で、ALU11を構成する前景色算出部25は、領域R1に含まれる画素で、画素rから距離2以下、境界線L1から距離2以下の画素r1,r2,...を算出する。具体的には、RAM18に確保されている領域判定用のマップを用いて、領域R1に含まれる画素riを探して画素rとの距離を算出する。また、RAM18に記憶されている境界線L1のパラメータから曲線の方程式を算出して、画素riと境界線L1の距離を算出する。そして、画素rから距離2以下で、かつ境界線L1から距離2以下の画素を次々と算出して、RAM18に用意された画素用の配列に色を書き込む。同様に、背景色算出部27は、領域R3に含まれる画素で、画素qから距離2以下、境界線L0から距離2以下の画素q1,q2,...を算出する。
【0079】
そして、ステップS15で前景色算出部25は、画素r1,r2,...の色の平均値fを算出する。具体的には、RAM18に確保された画素用の配列に記憶されている全ての色の平均値を算出し、RAM18に確保された背景色用の変数fに書き込む。同様に、背景色算出部27は、画素q1,q2,...の色の平均値bを算出する。
【0080】
そして、ステップS16で、ALU11を構成しているキー信号生成部28は、画素iにおけるキー信号αを算出する。
【0081】
このキー信号生成部28は、図8に示すように、画素pの色C1、前景色f、背景色bをRGB空間にマッピングして、点fと点bを結ぶ半直線に対して点C1の垂線の足である点gを求め、以下の式により画素pのキー信号αを算出する。
【0082】
α=|g−b|/|f−b|
上記ステップS12で画素iが領域R1に含まれると判定し、ステップS18に進むと、キー信号生成部28は、α=1とする。
【0083】
また、上記ステップS12で画素iが領域R3に含まれると判定し、ステップS19に進むと、キー信号生成部28は、α=0とする。
【0084】
そして、ステップS17では、RAM18に記憶されている変数iに1だけ加算する。また、ステップS20では、画素i≦nか調べて、yesならステップS12に進み、noならendとし、RAM18に確保されたキー信号αがI/F15を経てモニタ17に表示される。
【0085】
このように、図5及び図2に示したキー信号生成装置は、従来と比較して、前景と背景の境界付近において、局所的に前景色と背景色を自動的に決定できるので、局所的な領域毎に正確なキー信号を算出できる。このため、オペレータが局所的な領域毎に前景色と背景色を指定する場合に比べて、作業量が大幅に削減できる。
【0086】
次ぎに、上記画像処理装置及び方法の他の実施の形態について図9及び図10を参照しながら説明する。
【0087】
この実施の形態は、画像から背景色の影響を削除するために、局所的な背景色を自動的に算出し、画像から除去する背景色除去装置である。
【0088】
この背景色除去装置の構成は、上記図1及び図2に示した構成と基本的に同様である。異なるのは最近画素算出部5での最近画素Bの算出処理であり、図9に示すフローチャートではステップS3の処理が異なる。
【0089】
先ず、ステップS1で、ALU11を構成する注目画素決定部4は、上述したように画素の番号iをi=1で初期化する。
【0090】
ステップS2で、注目画素決定部4は、画素iが前景のみの領域R1、前景と背景の混合した領域R2、背景のみの領域R3のどれに含まれるか調べる。具体的には、本件出願人が特開平9−37153号公報で開示した「キー信号生成装置及び方法」の技術を用い、前景のキーが3次元のモデル、即ち、3次−1次のベジェ曲面が3次のパラメータの方向に連続して輪の形に繋がっている形状で生成されたとき、これをxy=0の平面に射影して、前景のみの領域R1、前景と背景の混合した領域R2、背景のみの領域R3に分類して、画素iが領域R1,R2,R3のどれに含まれるかを調べる。
【0091】
図10は、n個のベジェ曲面Qk(1≦k≦n)が連続して繋がることで前景のキーを表したとき、この曲面の高さを平面にマッピングした図である。
【0092】
ここで、ベジェ曲面Qk(1≦k≦n)は、前景と背景の混合した領域のキーを3次元の曲面で表したもので、前景のキーの高さ方向(xyz座標系のz方向)はキーの値kを表し、前景のキーの縦横方向(xyz座標系のxy方向)は画像上の座標(x,y)を表している。
【0093】
そして、ベジェ曲面Qk(1≦k≦n)では、前景のキーの高さ方向(xyz座標系のz方向)をパラメータs(0≦s≦1)で、前景のキーの縦横方向(xyz座標系のxy方向)をパラメータt(0≦t≦1)で制御している。
【0094】
ステップS2で画像iが領域R2に含まれると判定すると、最近画素算出部5は、ステップS3で、領域R3に含まれる画素で、画素iに最も距離が近い画素Bを求める。具体的には、画素iの中心点Pにおいて、画素iが含まれる曲面Qk(1≦k≦n)の3次方向の曲線に対して法線を算出し、この法線上の画素であって、領域R3に含まれる画素で、画素iに最も距離が近い画素Bを求める。
【0095】
そして、ステップS4で背景色検出部6は、領域R3に含まれる画素で、画素Bから距離2以下、曲線L0から距離2以下の画素B1,B2,...を算出し、ステップS5で画素B1,B2,...の色の平均値bを算出する。
【0096】
すなわち、ステップS3〜ステップS5では、注目する画素iの中心点Pにおいて、図10に示すようにパラメータs方向の曲線に対する法線を算出し、この法線が図10におけるキー信号の値が0の曲線L0を通過した直後の画素をBとして、画素Bから距離2以内の範囲で、曲線L0から距離2以内の範囲で曲面Qk(1≦k≦n)の外側に含まれる画素の平均値を背景色bとして算出する。
【0097】
そして、ステップS6で、ALU11を構成している背景色除去部7は、画素iにおけるキー信号αを入力して、色C2を、
C2=C1−(1−α)*b
から求める。
【0098】
上記ステップS2で画素iが領域R1に含まれると判定し、ステップS8に進むと、背景色除去部7は、C2=C1とする。
【0099】
また、上記ステップS2で画素iが領域R3に含まれると判定し、ステップS9に進むと、背景色除去部7は、C2=0とする。
【0100】
そして、ステップS7では、RAM18に記憶されている変数iに1だけ加算する。また、ステップS10では、画素i≦nか調べて、yesならステップS2に進み、noならendとし、RAM18に確保された画像用の記憶領域の色C2がI/F15を経てモニタ17に表示される。
【0101】
このように、図9に動作を示した背景色除去装置は、従来と比較して、前景と背景の境界付近において、局所的に背景色が自動的、かつ正確に決定でき、背景色に複数の色が含まれている場合にも、画像から背景色の影響を高い精度で取り除くことが出来る。このため、オペレータが局所的な領域毎に背景色を指定する場合に比べて、作業量が大幅に削減できる。
【0102】
次ぎに、本発明に係る画像合成装置の実施の形態について図11を参照しながら説明する。
【0103】
図11において、画像提供装置61及び62は、例えばビデオテーププレーヤ、或いはハードディスク装置などのディスクプレーヤなどで、所定の画像を再生して出力するようになされている。なお、ここでは、画像提供装置61が再生する前景又は背景をそれぞれF又はBとする画像T1(第1の画像)が、キー信号生成装置64及びミキサ65に供給されるようになされており、この画像T1が、キー信号を生成する対象とされている。また、画像提供装置62が再生する画像T2(第2の画像)は、ミキサ65に供給されるようになされており、この画像T2に対し、画像T1の前景Fが合成されるようになされている。
【0104】
キー信号生成装置64は、上記図5に示したキー信号生成装置と同様に構成されており、上述したようにしてキー信号αを生成し、ミキサ65に出力する。ミキサ65は、キー信号生成装置64からのキー信号αを用いて、そこに入力される画像T1とT2とを合成する。
【0105】
ここで、ミキサ65は、上記図1に示した背景除去装置の機能を備えており、画像T1から前景Fを抜き出す際に、背景色の影響を排除している。そして、その前景Fを、画像T2に合成(はめ込む)するようになされている。
【0106】
次ぎに、その動作について説明する。画像提供装置61及び62では、画像T1及びT2がそれぞれ再生され、ミキサ65に供給される。さらに、画像提供装置61が再生する画像T1は、キー信号生成装置64にも供給される。
【0107】
キー信号生成装置64では、上述したようにして、キー信号αを生成し、ミキサ65に出力する。ミキサ65では、上記背景色除去装置の機能を用い、キー信号αを用いて、そこに入力される画像T1から前景Fを抜き出す際に、背景色を削除し、その前景Fを、画像T2に合成する。これにより、画像T2に前景Fを合成した画像(合成画像)T4が生成される。
【0108】
このように、上記画像合成装置は、画像合成時に、上記キー信号生成方法を用いたキー信号生成装置と、上記画像処理方法を用いたミキサを使って、画像を合成しているので、オペレータの作業量を低減させることができる。
【0109】
なお、ここでは、キー信号生成装置64に本発明のキー信号生成方法、及びミキサ65に本発明の画像処理方法を適用していたが、いずれか一方のみ、すなわちキー信号生成装置64には他のキー信号生成方法を適用し、ミキサ65にのみ本発明の画像処理方法を適用してもよい。また、キー信号生成装置64に本発明のキー信号生成方法を適用し、ミキサ65では特に背景色を除去する機能を持たせなくてもよい。
【0110】
尚、以上の実施の形態においては、前景と背景の境界に関する情報は、前景だけの領域と、背景だけの領域と、前景と背景が混合した領域に分割するための情報であったが、この情報は、例えばオペレータがペイントツール等を用いて作成した画像の輪郭を、前景と背景が混合した領域とし、この輪郭の内側を前景だけの領域、この輪郭の外側を背景だけの領域とすることもできる。
【0111】
また、以上の実施の形態においては、画像の局所的な領域における前景色や背景色を算出する際に、前景と背景の混合した領域に含まれる画素から、前景だけの領域、または背景だけの領域に含まれる画素の内で注目する画素に最も近い画素を算出し、算出した画素から一定距離の範囲に存在し、かつ、前景と背景が混合した領域と前景だけの領域との境界線から一定距離の範囲に存在する画素の平均値を算出して注目する画素の前景色とし、また、前景と背景が混合した領域と背景だけの領域との境界線から一定距離の範囲に存在する画素の平均値を算出して注目する画素の背景色とする方法を示したが、これ以外の方法で局所的な領域における前景色と背景色を算出する場合、即ち、注目する画素の近傍となる画素を、前景だけの領域または背景だけの領域から算出するために別の方法を用いる場合や、算出された注目する画素の近傍となる画素から、注目する画素の前景色や背景色を算出するために別の方法を用いる場合にも、本発明の方法は適用可能であることは勿論である。
【0112】
また、本発明に係る画像処理方法、すなわち、画像を構成する前景と背景の境界に関する情報と上記画像を用いて、前景と背景の境界付近の画素における局所的な背景色を算出し、この背景色に基づいて画像から背景色の影響を除去するという方法を用いた、処理手順(プログラム)を記録媒体に記録し、このプログラムを適宜読み出すことにより、容易に、注目画素における背景色の影響を排除することができる。
【0113】
この処理手順は、詳細に示すと、画像を構成する前景と背景の境界に関する情報と上記入力画像を用いて、前景と背景の境界付近の画素における局所的な背景色を算出する背景色算出工程と、上記背景色算出手段で算出した背景色に基づいて画像から背景色の影響を除去する背景色除去工程とからなる。
【0114】
また、本発明に係るキー信号生成方法、すなわち、前景と上記背景の境界情報を算出し、この境界情報と上記画像とを用いて、上記前景と上記背景の境界付近における局所的な前景色と背景色とを算出し、これら前景色と背景色とを用いて、上記キー信号を生成するという方法を用いた処理手順(プログラム)を記録した記録媒体から該プログラムを読み出して実行することにより、容易に、注目画素のキー信号を生成することができる。
【0115】
この処理手順は、詳細に示すと、前景と上記背景の境界情報を算出する境界情報算出工程と、上記境界情報算出工程で算出した上記境界情報と上記画像とを用いて、上記前景と上記背景の境界付近における局所的な前景色を算出する前景色算出工程と、上記境界情報算出工程で算出した上記境界情報と上記画像とを用いて、上記前景と上記背景の境界付近における局所的な背景色を算出する背景色算出工程と、上記前景色算出工程で算出した上記前景色と上記背景色算出工程で算出した上記背景色とを用いて、上記キー信号を生成するキー信号生成工程とからなる。
【0116】
【発明の効果】
本発明に係る画像処理装置及び方法は、局所的な領域の背景色を自動的に算出し、画像から除去するので、背景色に複数の色が含まれている場合にも、画像から背景色の影響を高い精度で取り除くことが出来る。また、オペレータが局所的な領域毎に背景色を指定する場合に比べて、作業量が大幅に削減できる。
【0118】
また、本発明に係る画像合成装置は、上記画像処理装置及び方法、或いは上記キー信号生成装置及び方法を用いるので、画像合成時にオペレータの作業量を低減させることができる。
【0119】
また、本発明に係る記録媒体は、背景色除去時、又はキー信号生成時にオペレータの作業量を低減させるという効果を広く提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置及び方法の実施の形態となる背景色除去装置の機能ブロック図である。
【図2】上記図1の機能ブロック図を動作させる論理演算部(ALU)を含む全体構成を示す上記背景色除去装置のブロック図である。
【図3】上記背景色除去装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】上記背景色除去装置の動作を説明するための図である。
【図5】本発明に係るキー信号生成装置及び方法の実施の形態となるキー信号生成装置の機能ブロック図である。
【図6】上記キー信号生成装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】上記キー信号生成装置の動作を説明するための図である。
【図8】上記キー信号生成装置の要部の動作を説明するための特性図である。
【図9】上記背景除去装置及び方法の他の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】上記図9に示した他の実施の形態の動作を説明するための図である。
【図11】本発明に係る画像合成装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図12】画像合成処理を説明するための図である。
【図13】クロマキー生成処理を説明するための図である。
【符号の説明】
5 最近(最も近い)画素算出部、6 背景色算出部、7 背景色除去部、24 最近画素算出部、25 前景色算出部、26 最近画素算出部、27 背景色算出部、28 キー信号生成部
Claims (10)
- 入力画像から背景色の影響を除去する背景色除去処理を行う画像処理装置において、
上記画像を構成する前景と背景の境界に関する情報と、上記入力画像を用いて、前景と背景の境界付近の画素における局所的な背景色を算出する背景色算出手段と、
上記背景色算出手段で算出した背景色に基づいて画像から背景色の影響を除去する背景色除去手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 上記境界に関する情報は、前景だけの領域と、背景だけの領域と、前景と背景が混合した領域を形成するための情報であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 上記境界情報は、パラメータで制御される曲面で表されるキーに関する情報であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 上記境界情報を用いて上記前景と背景の境界付近の画素に対して前景の輪郭と垂直な方向を算出し、この方向に沿って上記背景色算出手段が上記背景色を算出することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
- 入力画像から背景色の影響を除去するための画像処理方法において、
上記画像を構成する前景と背景の境界に関する情報と上記画像を用いて、前景と背景の境界付近の画素における局所的な背景色を算出し、この背景色に基づいて画像から背景色の影響を除去することを特徴とする画像処理方法。 - 上記境界に関する情報は、前景だけの領域と、背景だけの領域と、前景と背景が混合した領域を形成するための情報であることを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。
- 上記境界情報は、パラメータで制御される曲面で表されるキーに関する情報であることを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。
- 上記境界情報を用いて上記前景と背景の境界付近の画素に対して、前景の輪郭と垂直な方向を算出し、この方向に沿って背景色を算出することを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
- 少なくとも前景及び背景からなる第1の画像と、少なくとも背景からなる第2の画像とを受信し、上記第1の画像の前景と上記第2の画像の背景とを合成する画像合成装置において、
上記画像を構成する前景と背景の境界に関する情報と上記画像を用いて、前景と背景の境界付近の画素における局所的な背景色を算出する背景色算出手段と、
上記背景色算出手段で算出した背景色に基づいて画像から背景色の影響を除去する背景色除去手段と
を備えることを特徴とする画像合成装置。 - 入力画像から背景色の影響を除去する処理手順を記録している記録媒体において、
上記画像を構成する前景と背景の境界に関する情報と上記入力画像を用いて、前景と背景の境界付近の画素における局所的な背景色を算出する背景色算出工程と、
上記背景色算出手段で算出した背景色に基づいて画像から背景色の影響を除去する背景色除去工程と
を備える処理手順を記録してなることを特徴とする記録媒体。
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