JP3728446B2 - データ通信システム - Google Patents
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Description
図1は、本発明による通信方法に基づいてデータを送受信する通信システム100の構成を示す図である。図50と同様、通信システム100は、ネットワーク3を介して接続された通信機器1と通信機器2とから構成されている。
次に、コントローラから端末機器に、転送データを要求する要求応答通信の例について説明する。その一例として、照明機器と、照明機器などを集中制御するコントローラとの間のデータ通信について説明する。構成は図1と同様の図で表すことができる。この実施の形態では、図1において、通信機器1は照明機器1、通信機器2はコントローラ2とする。コントローラ2が照明機器1に対してデータ転送を要求し、照明機器1が応答送信し、コントローラ2が、要求受信する場合であり、このようなデータ通信を要求応答通信と呼ぶことにする。
次に、端末機器からコントローラに対して、転送データの送信を要求する要求応答通信の場合について説明する。図1において、通信機器1は、端末機器群を集中制御するコントローラ1、通信機器2は、電子レンジ2とする。
<値の詳細>
・PUSH型でデータ送信を行う場合の扱うデータのMAXバイト数、タイプ数、各データタイプとMAXデータ数を表すプロパティ。
・取扱データMAXバイト数:送信可能な1データの最大バイト数を表す。
・タイプ数:取扱うデータタイプの数。この値が0の場合は全データ種類が対象となりえることを示す。
・MAXデータ数:タイプ毎の扱うデータのMAX数。
・データ転送状態に関わらず、この値の読出しは常に可能である。
<値の詳細>
・PULL型でデータ送信を行う場合の扱うデータのMAXバイト数、タイプ数、各データタイプとMAXデータ数を表すプロパティ。
・取扱データMAXバイト数:送信可能な1データの最大バイト数を表す。
・タイプ数:取扱うデータタイプの数。この値が0の場合は全データ種類が対象となりえることを示す。
・MAXデータ数:タイプ毎の扱うデータのMAX数。
・データ転送状態に関わらず、この値の読出しは常に可能である。
<値の詳細>
・タイプ毎の現在のデータ数。
・タイプの並び順はPULL送信用取扱タイプ情報と同じとするが、データ数0のタイプを省略することも可能。
・データ転送状態に指定するデータNo.も、このタイプの順に並んでいる。
・データ転送状態が転送中、書込ロック中の場合には、データ数が変更されることはない。
・データ転送状態に関わらず、この値の読出しは常に可能である。
<値の詳細>
・送信対象となる各データのタイプや名称、日付、バイト数などの情報。
・1送信データの情報が1配列の配列扱いのプロパティであり、配列要素No.はデータNo.となる。また、データNo.順はPULL送信用取扱タイプ情報で指定されたタイプ順に並んでいる。
・日付情報:データの日付をXX:YY:MN:DD:HH:MM:SSで表す。
(20〜99):(0〜99):(1〜12):(1〜31):(0〜23):
(0〜59):(0〜59)
オブジェクトが日付情報をもたない場合は各バイトデータを0に設定。
・データバイト数:送信データ全体のバイト数。
・チェックコード:送信データ全体の各バイトデータを合計しその2の補数。
・データ転送状態が転送中、書込ロック中の場合には、この情報が変更されることはない。
・要素指定による送信データ情報の読出しは常に可能である。
<値の詳細>
・現在のデータ転送状態を表し、転送中の場合はデータNo.を表す。
・送信タイプ情報、指定タイプのデータ数と各データ情報の値を変更させないための書込ロック状態に設定することも可能。
・データ転送状態が書込みロックまたは転送中の場合は、再度データNo.の書込みを行ってデータ転送を開始するか、正常終了または異常終了の終了状態に戻す必要がある。
・データ転送後一定時間を経過しても欠損データの要求またはデータ転送状態の設定がない場合は、自端末がデータ転送状態を異常終了に設定する。
・データ転送状態が書込みロック中または転送中の場合には、転送処理を行っている端末以外の端末からのこの値の書込みはできない。
・この値の読出しは常に可能である。
<値の詳細>
・データ転送状態にデータNo.が指定された場合に、そのデータを、データ分割情報から求められた分割サイズに分割し、配列型として連続送信する。
・全配列数:分割送信する全配列の数。
・分割データサイズ:このフレームの分割データバイト数。
・データ分割情報通知を受信後に、送信側から転送データ本体を通知送信する。
<値の詳細>
・PUSH型でデータ受信を行う場合の扱うデータのMAXバイト数、タイプ数、各データタイプを表すプロパティ。
・取扱データMAXバイト数:受信可能な1データの最大バイト数を表す。
・タイプ数:取扱うデータタイプの数。この値が0の場合は全データ種類が受信可能であることを示す。
・データ転送状態に関わらず、この値の読出しは常に可能である。
<値の詳細>
・PULL型でデータ受信を行う場合の扱うデータのMAXバイト数、タイプ数、各データタイプを表すプロパティ。
・取扱データMAXバイト数:受信可能な1データの最大バイト数を表す。
・タイプ数:取扱うデータタイプの数。この値が0の場合は全データ種類が受信可能であることを示す。
・データ転送状態に関わらず、この値の読出しは常に可能である。
<値の詳細>
・受信側が受信に最適な搭載データの最大バイト数。
・セットされた搭載データ最大バイト数、自端末が一度に送信可能な搭載データ最大バイト数。
・搭載データ最大バイト数の中の最小バイト数で、データ転送の搭載データを構成できるように、送信データを分割してデータ転送処理を行う。
・データ転送状態が転送中の場合には、値の書込みはできない。
(1)取扱タイプ情報要求(送信側→受信側)
送信側が受信側に対して、PUSH受信用取扱タイプ情報を読出し要求する。
(2)取扱タイプ情報応答(受信側→送信側)
要求を受けて、受信側はPUSH受信用取扱タイプ情報を応答送信する。
(3)送信データ情報通知(送信側→受信側)
送信側は「データ転送状態」に送信データNo.を書込み転送中にセットした後、受信側に対して転送データのサイズ、チェックサムなどの送信データ情報を通知する。受信側は、送信データ情報からデータ受信可能かを判定し、受信できない場合はデータ転送完了設定で異常終了を設定する。
受信側は、受信可能であると判定した場合は、自端末の受信可能な搭載最大バイト数を送信する。
(5)分割データ転送(送信側→受信側)
送信側は受信側に対して、データを分割して連続送信する。
受信側は最終分割データを受信した後、または分割データ受信待ちのタイムアウトが発生した時点で、正しく受信できなかった分割データがある場合は、分割データの配列要素番号を指定して送信要求を行う。
(7)指定分割データ転送(送信側→受信側)
送信側は、受信側から指定分割データの要求があった場合に、指定された配列要素の分割データを送信する。
(8)データ転送完了設定(受信側→送信側)
受信側は送信側に対して、データが正しく受信できた場合または何らかの理由によりデータ転送処理を終了する場合に、データ転送状態を完了にするデータを送信する。
(1)取扱タイプ情報要求(受信側→送信側)
送信側が受信側に対して、PULL送信用取扱タイプ情報を読出し要求する。
(2)取扱タイプ情報応答(送信側→受信側)
要求を受けて、受信側はPULL送信用取扱タイプ情報を応答送信する。
データ選択処理は以下の通り。但し、これらの各処理は必要に応じて行う。また、データ転送を行わずに、各処理を単独で行うことができる。
(3)データ転送状態要求(受信側→送信側)
受信側が送信側に対して、データ転送状態を要求する。この要求を受けて、送信側はデータ転送状態を応答する。
(4)データ転送状態応答(送信側→受信側)
送信側が受信側に対して、データ転送状態応答を送信する。受信側は、データ転送状態が未処理または終了状態の場合は、書込みロックまたはデータ転送開始トリガを送信する。
カレントデータ種別やデータ情報の書き換えを送信側が行わないようにロックするために、データ転送状態を書込みロックにする。この書込みロックは必要に応じて行う。このロックを行った後には必ず、データ転送状態にデータNo.をセットしてデータ転送を開始するか、終了状態に設定する必要がある。
(6)タイプ別データ数要求(受信側→送信側)
必要に応じてデータ転送開始直前の情報を収集するために、送信タイプ毎のデータ数を要求する。
(7)タイプ別データ数応答(送信側→受信側)
要求に応じて、タイプ毎のデータ数を応答する。
データ転送処理前に、データ送信の対象となるデータ情報を取得したい場合は、データ番号を指定することにより、送信データ情報を要求する。
(9)指定送信データ情報応答(送信側→受信側)
送信側は要求に応じて、指定の送信データ情報を応答する。
(10)データ転送開始トリガ(受信側→送信側)
受信側が送信側に対して、データ転送状態を処理中にするフレームを送信することにより、データ転送開始のトリガを送信する。このトリガを受けて、送信側は次の処理を行う。
図15、図16は、上記PULL型シーケンスの通信電文の例である。
図1の構成を持つ端末機器とコントローラについて、端末機器からコントローラへデータを自発的に送信する場合について説明する。一例として、データを自発送信する端末機器をエアコン1、受信側をコントローラ2とし、エアコン1がメンテナンスデータを一定期間蓄積すると自発的にコントローラ2に送信する場合の説明を行う。
図1の構成を持つ端末機器とコントローラについて、コントローラから端末機器にデータを要求する場合について説明する。一例として、端末機器を静止画像を取るカメラ1、受信側をコントローラ2とし、コントローラ2がカメラ1の静止画像データを要求する場合の、データ送受信の方法を説明する。
上記実施の形態4と実施の形態5で説明したデータ通信の方法、手順を実現するためのプロパティの具体例を図20、図21、図22に示す。
<値の詳細>
・ 取扱ファイルMAXバイト数:PUSH受信可能な組み立て後のファイルのMAXバイト数。
・ ファイル提供機器オブジェクト/プロパティ数:PUSH受信可能なファイルを提供する自ノードまたは他ノード機器のプロパティ数。最大値は40。
・ ファイル提供機器オブジェクト/プロパティ:PUSH受信可能なファイルを提供する自ノードまたは他ノード機器のオブジェクトコードとプロパティコードを組み合わせたもの。
・ ファイル数:受信し保持することが可能な機器オブジェクト・プロパティ毎のファイル数を表す。
・ 0〜0xFFFE=ファイル数。0xFFFF=特に制限がないことを表す。
・ 本プロパティ値の読み出しは、常に可能である。
<値の詳細>
・ 取扱ファイルMAXバイト数:PULL受信可能な組み立て後のファイルのMAXバイト数。
・ ファイル提供機器オブジェクト/プロパティ数:PULL受信可能なファイルを提供する自ノードまたは他ノード機器のプロパティ数。最大値は40。
・ ファイル提供機器オブジェクト/プロパティ:PULL受信可能なファイルを提供する自ノードまたは他ノード機器のオブジェクトコードとプロパティコードを組み合わせたもの。
・ ファイル数:受信し保持することが可能な機器オブジェクト毎のファイル数を表す。0〜0xFFFE=ファイル数。0xFFFF=特に制限がないことを表す。
・ 本プロパティ値の読み出しは、常に可能である。
<値の詳細>
・ 受信に最適なEDT最大バイト数を表す。
・ 送信側が送信データ通知を行なう前に、読出しを行なう。
・ 本プロパティ値の読み出しは、常に可能である。
<値の詳細>
・ 取扱ファイルMAXバイト数:PUSH送信可能な分割前のファイルのMAXバイト数。
・ ファイル提供機器オブジェクト/プロパティ数:PUSH送信可能なファイルを提供する自ノードまたは他ノード機器のプロパティ数。最大値は40。
・ ファイル提供機器オブジェクト/プロパティ:PUSH受信可能なファイルを提供する自ノードまたは他ノード機器のオブジェクトコードとプロパティコードを組み合わせたもの。
・ ファイル数:機器オブジェクト・プロパティ毎に保持しているファイル数を表す。
・ 本プロパティ値の読み出しは、送信状態に関わらず可能である。
・ 本プロパティ値のファイル数は、送信状態が送信中または書込みロック中の場合には変更されない。
<値の詳細>
・ 取扱ファイルMAXバイト数:PULL送信可能な分割前のファイルのMAXバイト数。
・ ファイル提供機器オブジェクト/プロパティ数:PULL送信可能なファイルを提供する自ノードまたは他ノード機器のプロパティ数。最大値は40。
・ ファイル提供機器オブジェクト/プロパティ:PULL受信可能なファイルを提供する自ノードまたは他ノード機器のオブジェクトコードとプロパティコードを組み合わせたもの。
・ ファイル数:機器オブジェクト・プロパティ毎に保持しているファイル数を表す。
・ 本プロパティ値の読み出しは、送信状態に関わらず可能である。
・ 本プロパティ値のファイル数は、送信状態が送信中または書込みロック中の場合には変更されない。
<値の詳細>
・ READY/前回正常終了=0:処理待機中で、送信実行前または前回正常終了した。
・ 送信開始=0x01:送信処理開始(送信処理中)
・ 書込みロック中=0x10:送信対象情報、送信ファイル情報、送信データの各値を変更させないためのモード
・ 前回異常終了=0xFF:処理待機中で、前回異常終了した。
・ 本プロパティ値の読み出しは常に可能である。
・ 送信状態が送信中または書込みロック中の場合には、送信状態の書込みを行なったファイル受信側ノード以外から本プロパティ値の書込みはできない。
・ データ送信中に本プロパティへの正常終了、または異常終了の書込みにより、送信処理の中断が可能。
・ 送信状態が送信中または書込みロック中の場合には、正常終了または異常終了の終了状態に戻すか、再度「送信開始」の書込みを行なって送信を開始する必要がある。
<値の詳細>
・ ファイル提供機器オブジェクト/プロパティ:取扱オブジェクト情報の中で、送信対象となる機器オブジェクト/プロパティ情報
・ ファイル番号:複数のファイルを扱える場合の、ファイル番号。
・ PUSH型送信の場合は、送信側ノードから受信側ノードに対して通知を行なう。
・ PULL型送信の場合は、受信側ノードから送信側ノードに対して、書込みを行なう。
・ 本プロパティ値は、送信状態が送信中または書込みロック中の場合には変更されない。
・ 本プロパティ値は、送信状態が送信中または書込みロック中の場合には、常に読出し可能である。
<値の詳細>
・ 送信ファイルの名称、日付情報、ファイルバイト数、チェックコードを示す。
・ 名称:ASCII8文字で表現されるファイル名称。
・ 属性:ASCII3文字で表現されるファイル属性。
Y1=0x13〜0x63(19〜99), Y2=0x00〜0x63(00〜99), MN=0x01〜0x0C(1〜12),
DD=0x01〜0x1F(1〜31), HH=0x00〜0x17(0〜23), MM=0x00〜0x3B(0〜59),
SS=0x00〜0x3B(0〜59)
ファイルが日付情報を持たない場合は各バイトデータは0に設定される。
・ チェックコード:送信ファイル全体の各バイトを合計しその2の補数。
・ PULL型送信の場合は、送信側ノードは、受信側ノードから送信状態プロパティに「送信中」の書込みが行なわれた後、本プロパティ値を受信側ノードに通知する。
・ PUSH型送信の場合は、送信側ノードは、送信状態プロパティを「送信中」に変更した後に、本プロパティ値を受信側ノードに通知する。
・ 本プロパティ値は、送信状態が送信中または書込みロック中の場合には、常に読出し可能である。
<値の詳細>
・ 全配列数:分割送信する全配列の数。
・ 分割データサイズ:分割データのバイト数。全配列数が2以上の最終配列要素以外は、分割データサイズは等しく、また、(分割データサイズ+6)がEDTサイズと等しいものとする。
・ 分割データ:分割したデータ本体。最終配列要素は、他の配列とEDTサイズを等しくし、分割データサイズ以降のデータは0パディングする。
・ 受信側のデータ分割情報を受信後に、送信側ノードから送信データの通知を行なう。
・ 送信状態が送信中でない場合は、本プロパティ値の通知や読み出しはできない。
<受信側ノードが先に立ち上がり、送信側ノードが後で立ち上がったときの処理>
立ち上げシーケンスに従い、受信側に対してインスタンス変化クラスの通知を行なう。この通知を受けた受信側は、送信サービスオブジェクトを搭載している機器のEAを取得することが可能となる。
受信側がPUSH型でファイル受信が可能な場合、インスタンス変化クラスの通知を受けて受信側は送信サービスオブジェクトの動作状態をONにする書込み要求を行なう。この要求を受けた送信側は、受信サービスオブジェクトを搭載している機器のEAを取得することが可能となる。
<送信側ノードが先に立ち上がり、受信側ノードが後で立ち上がったときの処理>
立ち上げシーケンスに従い、送信側に対してインスタンス変化クラスの通知を行なう。この通知を受けた送信側は、受信サービスオブジェクトを搭載している機器のEAを取得することが可能となる。
送信側がPULL型でファイル送信が可能な場合、インスタンス変化クラスの通知を受けて送信側は受信サービスオブジェクトの動作状態をONにする書込み要求を行なう。この要求を受けた受信側は、送信サービスオブジェクトを搭載している機器のEAを取得することが可能となる。
(1)取扱オブジェクト情報要求(送信側→受信側)
送信側が受信側に対して、PUSH受信用取扱オブジェクト情報を読出し要求する。
要求を受けて、受信側はPUSH受信用取扱オブジェクト情報を応答送信する。
なお上述の(1)、(2)は省略することができる。
送信側は、受信側の受信取扱オブジェクト情報が複数ある場合、どの機器オブジェクトに対してデータを送信するかを指定するために、送信対象情報を送信する。
受信側は送信対象情報通知を受けて、送信対象となるデータを受信可能な場合には送信サービスオブジェクトの送信状態を「送信開始」にする書込み要求を行なう。送信対象となるデータを取得できない場合は、送信状態を「前回異常終了」とする書込み要求を行なう。
送信側は「送信状態」に「送信開始」をセットした後、受信側に対して送信ファイルのサイズ、チェックサムなどの送信ファイル情報を通知する。受信側は、送信ファイル情報から受信可能かを判定し、受信できない場合は送信完了設定で異常終了を設定する。
受信側は、通知応答を返す。
(7)分割データ送信(送信側→受信側)
送信側は受信側に対して、ファイルを分割して連続送信する。
受信側は最終分割データを受信した後、または分割データ受信待ちのタイムアウトが発生した時点で、正しく受信できなかった分割データがある場合は、分割データの配列要素番号を指定して送信要求を行う。
送信側は、受信側から指定分割データの要求があった場合に、指定された配列要素の分割データを送信する。
なお上述の(8)、(9)は省略することができる。
(10)送信完了設定(受信側→送信側)
<事前処理>
(1)取扱オブジェクト情報要求(受信側→送信側)
送信側が受信側に対して、PULL送信用取扱オブジェクト情報を読出し要求する。
要求を受けて、受信側はPULL送信用取扱オブジェクト情報を応答送信する。
(3)送信状態要求 (受信側→送信側)
受信側が送信側に対して、送信状態を要求する。この要求を受けて、送信側は送信状態を応答する。
送信側が受信側に対して、送信状態応答を送信する。受信側は、送信状態が未処理または終了状態の場合は、書込みロックまたは送信開始トリガーを送信する。
送信ファイル情報の書き換えを送信側が行わないようにロックするために、送信状態に「書込みロック」の書込み要求をする。送信側は書込み要求に応じて、送信状態を「書込みロック」に設定する。この書込みロックは必要に応じて行う。なお、送信状態を「書込みロック」にセットた後には必ず、送信状態に「送信開始」.をセットして送信を開始するか、終了状態に設定する必要がある。
書込み要求に対する応答を行なう。
(7)送信対象情報書込み要求(受信側→送信側)
必要に応じて各種ファイル情報を収集するために、送信対象情報の書込み要求をする。
(8)送信対象情報書込み応答(送信側→受信側)
書込み要求に対する応答を行なう。
送信処理前に、送信対象となる送信ファイル情報を取得したい場合は、送信ファイル情報を要求する。
(10)指定送信ファイル情報応答(送信側→受信側)
送信側は要求に応じて、指定の送信ファイル情報を応答する。
(11)送信開始トリガー(受信側→送信側)
受信側が送信側に対して、送信状態を処理中にする書込み要求を行なうことにより、送信開始のトリガーを送信する。このトリガーを受けて、送信側は次の処理を行う。送信ファイル情報通知以降は「PUSH型ファイル転送」に同じである。
なお上述の(5)〜(11)は省略することができる。
実施の形態4と5で説明したデータ通信の方法、手順を実現するためのプロパティの具体例を図27、図28、図29に示す。
(1)動作状態
ファイル受信サービス機能の動作状態を示す。停止中の場合は0x31、通常動作中の場合は0x30となる。
(2)PUSH受信用取扱オブジェクト情報
PUSH型で受信を行なう場合に取扱ファイルMAXバイト数やファイル提供機器オブジェクトとプロパティなどの情報を表すプロパティ。本プロパティの存在がPUSH型でファイル受信が可能であることを表す。PUSH型でファイル受信を行なう場合は、本プロパティは必須である。なお、受信側ノードに本サービスオブジェクトを複数インスタンス搭載する場合、各インスタンスの本プロパティ値は重複しないように実装する。
・ 取扱ファイルMAXバイト数:PUSH受信可能な組み立て後のファイルのMAXバイト数。
・ ファイル格納機器クラス/プロパティ数:PUSH受信可能なファイルを格納するクラスとプロパティの組み合わせ数。最大値は40。
・ ファイル格納機器クラス/プロパティ:PUSH受信可能なファイルを格納する自ノードまたは他ノード機器のクラスグループコードとクラスコードとプロパティコードを組み合わせたもの。
・ ファイル数:受信し保持することが可能な機器クラス・プロパティ毎のファイル数を表す。0〜0xFFFE=ファイル数。0xFFFF=特に制限がないことを表す。
・ 本プロパティ値の読み出しは、常に可能である。
受信可能なデータの最大分割サイズを表すプロパティ。送信側ノードは、通知された本プロパティ値と自ノードが送信可能な分割サイズを比較して、小さい方のサイズにファイルを分割して送信するために、読出すためのプロパティ。
・ 受信可能なEDT最大バイト数を表す。
<読出し・書込み・通知のタイミングなど>
・ 送信側が送信データ通知を行なう前に、読出しを行なう。
・ 本プロパティ値の読み出しは、常に可能である。
ファイル送信サービス機能の動作状態を示す。停止中の場合は0x31、通常動作中の場合は0x30となる。
PULL型でファイル送信を行なう場合に取扱ファイルMAXバイト数やファイル提供機器オブジェクトとプロパティなどを表すプロパティ。本プロパティの存在がPULL型でファイル送信が可能であることを表す。なお、受信側ノードに本サービスオブジェクトを複数インスタンス搭載する場合、各インスタンスの本プロパティ値は重複しないように実装する。
PULL型でファイル送信を行なう場合は、本プロパティは必須である。
・ 取扱ファイルMAXバイト数:PULL送信可能な分割前のファイルのMAXバイト数。
・ ファイル提供機器オブジェクト/プロパティ数:PULL送信可能なファイルを提供する自ノードまたは他ノード機器オブジェクトとプロパティ組合わせの数。最大値は40。
・ ファイル提供機器オブジェクト/プロパティ:PULL受信可能なファイルを提供する自ノードまたは他ノード機器のクラスグループコード、クラスコード、インスタンスコードで示される機器オブジェクトとプロパティコードを組み合わせたもの。
・ ファイル数:機器オブジェクト・プロパティ毎に保持しているファイル数を表す。
・ 本プロパティ値の読み出しは、送信状態に関わらず可能である。
・ 本プロパティ値のファイル数は、送信状態が送信中または書込みロック中の場合には変更されない。
受信ノードから送信トリガや送受信結果を書き込むためのプロパティ。本プロパティ値は、書込みと同時に「送信状態」プロパティに反映される。
<値の詳細>
・ 正常終了=0x00:送信は正常終了
・ 強制終了=0x01:受信側ノードによる強制終了。
・ 書込みロック設定=0x10:本プロパティの書込みを行った受信側ノード以外から本プロパティ値の書込みを許可しない設定。この設定により本プロパティの書込みを行った受信側ノード以外へのファイル送信はしない。
・ 送信開始=0x20:送信処理開始
・ 本プロパティへの値の書込みは、書込み直後に「送信状態」プロパティに反映され、本プロパティ値に「送信開始」を書き込んだ場合は送信状態は「送信中」に、「書込みロック」の場合は「書込みロック中」に、その他の場合は「READY」に設定される。「送信状態」プロパティが送信中または書込みロック中の場合には、本プロパティへの書込みを行なった受信側ノード以外から本プロパティ値の書込みはできない。
・ データ送信中に本プロパティへの正常終了、または異常終了の書込みにより、送信処理の中断が可能。
自インスタンスが送信処理中か否かの送信状態を表すプロパティ。本プロパティ値が送信中の場合は、送信対象情報、送信ファイル情報、送信データは変更しない。
・ READY=0:待機中。
・ 書込みロック中=0x10:送受信設定プロパティに書込みを行った受信側ノード以外へのファイル送信をプロテクトするモード。
・ 送信中=0x20:送信処理中。
<読出し・書込み・通知のタイミングなど>
・ 本プロパティ値の読み出しは常に可能である。
「送受信設定」プロパティに書き込まれた値は、本プロパティに反映される。
送信対象となる取扱オブジェクト情報の中から、実際に送信するファイルを特定するためのプロパティ。取扱オブジェクト情報のファイル提供機器オブジェクト/プロパティ数が1つで、そのファイル数も1つの場合は、このプロパティによるファイルの特定は必要ない。
・ ファイル提供機器オブジェクト/プロパティ:取扱オブジェクト情報の中で、送信対象となる機器オブジェクト/プロパティ情報
・ ファイル番号:複数のファイルを扱える場合の、ファイル番号。
<読出し・書込み・通知のタイミングなど>
・ PUSH型送信の場合は、送信側ノードから受信側ノードに対して通知を行なう。
・ PULL型送信の場合は、受信側ノードから送信側ノードに対して、書込みを行なう。
・ 本プロパティ値は、送信状態が送信中の場合には変更できない。
・ 本プロパティ値は、送信状態が送信中または書込みロック中の場合には、常に読出し可能である。
・ 本プロパティ値は、送信状態が送信中または書込みロック中でない場合は、各値に0パディングしたデータを読み出すこととなる。
送信対象となるファイルの名称や属性、日付情報、バイト数などの情報を表すプロパティ。本プロパティにより、PULL型での送受信の際、送受信するファイルを選択するための情報を取得が可能となる。
・ 送信ファイルの名称、日付情報、ファイルバイト数、チェックコードを示す。
・ 名称:ASCII8文字で表現されるファイル名称。
・ 属性:ASCII3文字で表現されるファイル属性。
Y1=0x13〜0x63(19〜99), Y2=0x00〜0x63(00〜99), MN=0x01〜0x0C(1〜12),
DD=0x01〜0x1F(1〜31), HH=0x00〜0x17(0〜23), MM=0x00〜0x3B(0〜59),
SS=0x00〜0x3B(0〜59)
ファイルが日付情報を持たない場合は各バイトデータは0に設定される。
・ チェックコード:送信ファイル全体の各バイトを合計しその2の補数。
・ PULL型送信の場合は、送信側ノードは、受信側ノードから送信状態プロパティに「送信中」の書込みが行なわれた後、本プロパティ値を受信側ノードに通知する。
・ PUSH型送信の場合は、送信側ノードは、送信状態プロパティを「送信中」に変更した後に、本プロパティ値を受信側ノードに通知する。
・ 本プロパティ値は、送信状態が送信中の場合には変更されない。
・ 本プロパティ値は、送信状態が送信中または書込みロック中の場合には、常に読出し可能である。
・ 本プロパティ値は、送信状態が送信中または書込みロック中でない場合は、各値に0パディングしたデータを読み出すこととなる。
送信ファイルデータを配列として示すプロパティ。
<値の詳細>
・ 全配列数:分割送信する全配列の数。
・ 分割データサイズ:分割データのバイト数。全配列数が2以上の最終配列要素以外は、分割データサイズは等しく、また、(分割データサイズ+6)がEDTサイズと等しいものとする。
・ 分割データ:分割したデータ本体。最終配列要素は、他の配列とEDTサイズを等しくし、分割データサイズ以降のデータは0パディングする。
・ 受信側ノードの送信ファイル情報通知応答を受信後に、送信側ノードから送信データの通知を行なう。
・ 送信状態が送信中でない場合は、本プロパティ値の通知や読み出しはできない。
<受信側ノードが先に立ち上がり、送信側ノードが後で立ち上がったときの処理>
立ち上げシーケンスに従い、受信側ノードに対してインスタンス変化クラスの通知を行なう。この通知を受けた受信側ノードのアプリケーションは、ファイル送信サービスオブジェクトを搭載している送信側ノードのEAを取得することが可能となる。(送信側ノード通知サービス)
受信側ノードがPUSH型でファイル受信が可能な場合、インスタンス変化クラスの通知を受けてファイル受信サービスオブジェクトの動作状態通知を行なう。この通知を受けた送信側ノードのアプリケーションは、ファイル受信サービスオブジェクトを搭載している受信側ノードのEAを取得することが可能となる。(受信側ノード通知サービス)
<送信側ノードが先に立ち上がり、受信側ノードが後で立ち上がったときの処理>
立ち上げシーケンスに従い、送信側ノードに対してインスタンス変化クラスの通知を行なう。この通知を受けた送信側ノードのアプリケーションは、ファイル受信サービスオブジェクトを搭載している受信側ノードのEAを取得することが可能となる。(受信側ノード通知サービス)
送信側がPULL型でファイル送信が可能な場合、インスタンス変化クラスの通知を受けて送信側ノードはファイル送信サービスオブジェクトの動作状態通知を行なう。この通知を受けた受信側のアプリケーションは、ファイル送信サービスオブジェクトを搭載している送信側ノードのEAを取得することが可能となる。(送信側ノード通知サービス)
<事前処理>
送信側ノードのアプリケーションが受信側ノードの受信サービスオブジェクトに対して、PUSH受信用取扱オブジェクト情報を読出し要求する。(取扱オブジェクト情報要求サービス)送信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは、受信側ノードに受信サービスオブジェクトが複数搭載されていることを想定し、インスタンス全体への一斉同報を行っても良い。
要求を受けて、受信側ノードはPUSH受信用取扱オブジェクト情報を応答送信する。
なお上述の(1)、(2)は省略することができる。
(3)送信対象情報通知(送信側→受信側)
送信側ノードのアプリケーションは、受信側ノードの受信取扱オブジェクト情報が複数ある場合、どの機器オブジェクトに対してデータを送信するかを指定するために、送信対象情報を送信する。この通知は、アプリケーションからファイル転送サービスミドルウェアに対する要求がトリガとなる。(ファイル送信要求サービス)
受信側ノードのアプリケーションは送信対象情報通知を受けて、送信対象となるデータを受信可能な場合には送信サービスオブジェクトの送受信設定を「送信開始」にする書込み要求を行なう。送信対象となるデータを取得できない場合、あるいは取得しない場合は、送受信設定を0x01:強制終了とする書込み要求を行なう。(送信設定書込みサービス)
送信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは、送受信設定書込要求(4)において「送信開始」を受信後、受信側ノードに対して送信ファイルのサイズ、チェックサムなどの送信ファイル情報を通知する。また、ファイル送信で使用する送信サービスオブジェクトの「送信状態」プロパティを0x20:送信中とする。
受信側ノードは、送信側ノードに通知応答を返す。
送信側ノードは受信側ノードに対して、ファイルを分割して連続送信する。
受信側ノードは最終分割データを受信した後、または分割データ受信待ちのタイムアウト(=1分)が発生した時点で、正しく受信できなかった分割データがある場合は、分割データの配列要素番号を指定して送信要求を行う。
送信側ノードは、受信側ノードから指定分割データの要求があった場合には必ず、指定された配列要素の分割データを送信する。
なお上述の(8)、(9)は省略することができる。
受信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは送信側ノードに対して、ファイルが正しく受信できた場合または何らかの理由により送信処理を終了する場合に、送受信設定を0x00:正常終了、もしくは0x01:強制終了に設定する。
<事前処理>
受信側ノードのアプリケーションが送信側ノードに対して、PULL送信用取扱オブジェクト情報を読出し要求する。(取扱オブジェクト情報要求サービス)受信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは、送信側ノードに送信サービスオブジェクトが複数搭載されていることを想定し、インスタンス全体への一斉同報を行っても良い。
要求を受けて、送信側ノードはPULL送信用取扱オブジェクト情報を応答送信する。
(3)送信状態要求 (受信側→送信側)
受信側ノードのファイル転送ミドルウェアが、取扱オブジェクト情報要求(1)で得た送信側ノードの送信サービスオブジェクトに対して、送信状態を要求する。
送信側ノードが受信側ノードに対して、送信状態応答を送信する。受信側ノードは、送信状態が「READY」の場合は、書込みロックまたは送信開始トリガーを送信する。
他のノードが受信要求をプロテクトするために、「送受信設定」プロパティに0x02:書込みロックの書込み要求をする。送信側ノードは書込み要求に応じて、「送信状態」プロパティを0x02:書込みロックに設定する。この書込みロックは必要に応じて行う。
書込み要求に対する応答を行なう。
必要に応じて、送信対象情報の書込み要求をする。
書込み要求に対する応答を行なう。
なお上述の(3)〜(8)は省略することができる。
受信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアが送信側ノードに対して、送受信設定を0x20:送信開始にする書込み要求を行なうことにより、送信開始のトリガーを送信する。このトリガーを受けて、送信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは「送信状態」プロパティを0x20:送信中に設定する。
PUSH型でファイルを送信する送信先となる受信側ノードのECHONETアドレスをアプリケーションに通知するサービス。入力データはなし、応答データは受信側ノードのECHONETアドレスとなる。
受信側ノードに対してPUSH受信用取扱オブジェクト情報の取得を行うサービス。入力データは受信側ノードのECHONETアドレス。応答データはPUSH受信用取扱取扱オブジェクト情報となる。
自ノードのファイル送信オブジェクトに対してデータをセットし、PUSH型でファイル送信を行うサービス。入力データは送信対象情報、送信ファイル名称、送信ファイル属性、送信ファイル日付、送信データである送信ファイル本体へのポインタ。応答データは、送信完了または送信失敗を示す送信結果となる。
受信側ノードから送信側ノードの送受信設定に対して書込みロックの書込みが行われた場合、その旨をアプリケーションに通知するサービス。入力データ、応答データはない。
受信側ノードから送信側ノードの送信対象情報に対して書込みが行われた場合、書き込まれた送信対象情報をアプリケーションに通知する。入力データはなし、応答データは送信対象情報となる。
自ノードのファイル送信オブジェクトに対してデータをセットするサービス。ファイル送信オブジェクトの送信状態が書込みロック中または送信中の場合は、更新不可である。入力データは送信対象情報、送信ファイル名称、送信ファイル属性、送信ファイル日付、送信データである送信ファイル本体へのポインタ。応答データは更新完了または更新失敗の送信結果となる。
PUSH型ファイル送信を行う送信側ノードから送信対象情報の通知を受信した場合、受信した情報をアプリケーションに通知するサービス。入力データはなし。応答データは送信側ノードのECHONETアドレス、送信対象情報となる。
送信対象情報通知サービスにより受け取った送信対象情報が受信可能である場合、送信側ノードのファイル送信サービスオブジェクトの送受信設定プロパティに「送信開始」書込み要求を行うサービス。入力データ、応答データはない。
送信側ノードからPUSH型で送信されるファイルを受信完了した時、受信ファイルの情報をアプリケーションに対して通知するサービス。入力データはなし、応答データは送信ファイル名称、送信ファイル属性、送信ファイル日付、送信データである送信ファイル本体へのポインタとなる。
PUSH型でファイルを送信する送信元となる送信側ノードのECHONETアドレスをアプリケーションに通知するサービス。入力データはなし、応答データは送信側ノードのECHONETアドレスとなる。
送信側ノードのファイル送信オブジェクトに対してPULL送信用取扱オブジェクト情報の要求を行うサービス。入力データは送信側のECHONETアドレス、応答データはPULL送信用取扱オブジェクト情報となる。
送信側ノードのファイル送信サービスオブジェクトに対して、指定したファイル提供機器オブジェクト、プロパティ、ファイル番号のファイルを送信するよう要求する。ファイル転送サービスミドルウェアは、送信側ノードの送信状態の確認、送信開始トリガーの送信、ファイルの受信、受信完了設定までの一連のシーケンスを制御し、ファイルを受信完了すると「受信完了」を返すサービス。入力データは送信元となるECHONETアドレス、送信対象情報、受信処理の最初に送信ファイルサービスオブジェクトの送受信設定を書込みロックにするか否かのフラグである書込みロック設定。応答データは受信完了または受信失敗を示す受信結果となる。
図1の構成を持つ2つの端末間でファイルの転送を行う場合のデータ通信の方法、手順を実現するためのプロパティの具体例を図34、図35、図36に示す。
ファイル受信サービス機能の動作(ON/OFF)を設定し、動作状態を取得する。動作ON(サービス提供)の場合は0x30、動作OFF(サービス停止)の場合は0x31となる。なお、動作OFF時は、その他のプロパティへのアクセスは保証されるものではない。
(2)PUSH受信用取扱オブジェクト情報
PUSH型で受信を行なう場合に取扱ファイルMAXバイト数やファイル提供機器オブジェクトとプロパティなどの情報を表すプロパティ。PUSH型でファイル受信を行なう場合は、本プロパティは必須である。各インスタンスにおいて本プロパティのファイル格納機器情報の値は重複してはならない。
・ 取扱ファイルMAXバイト数:PUSH受信可能な組み立て後のファイルのMAXバイト数。
・ ファイル情報数:PUSH受信可能なファイルを格納するファイル格納情報の数。最大値は40。
・ ファイル格納情報:PUSH受信可能なファイルを格納する機器の情報であるファイル格納機器情報とファイル格納機器毎に受信することが可能なファイル数を組み合わせたもの。
・ ファイル格納機器情報:ファイルを格納する機器のクラスグループコードとクラスコードとプロパティコード。
・ ファイル数:受信し保持することが可能なファイル格納機器情報毎のファイル数を表す。0〜0xFFFE=ファイル数。0xFFFF=特に制限がないことを表す。
受信可能なデータの最大分割サイズを表すプロパティ。送信側ノードは、通知された本プロパティ値と自ノードが送信可能な分割サイズを比較して、小さい方のサイズにファイルを分割して送信するために、読出すためのプロパティ。
・ 受信可能なEDT最大バイト数を表す。
・ 送信側が送信データ通知を行なう前に、読出しを行なう。
ファイル送信サービス機能の動作(ON/OFF)を設定し、動作状態を取得する。動作ON(サービス提供)の場合は0x30、動作OFF(サービス停止)の場合は0x31となる。なお、動作OFF時は、その他のプロパティへのアクセスは保証されるものではない。
(2)PULL送信用取扱オブジェクト情報
PULL型でファイル送信を行なう場合に取扱ファイルMAXバイト数やファイル提供機器オブジェクトとプロパティなどを表すプロパティ。各インスタンスにおいて本プロパティのファイル提供機器情報の値は重複してはならない。
PULL型でファイル送信を行なう場合は、本プロパティは必須である。
・ 取扱ファイルMAXバイト数:PULL送信可能な分割前のファイルのMAXバイト数。
・ ファイル提供情報数:PULL送信可能なファイルを提供するファイル提供情報の数。最大値は40。
・ ファイル提供情報:PULL送信可能なファイルを提供するファイル提供機器情報とファイル提供機器情報毎に保持しているファイル数を表す。
・ ファイル提供機器情報:PULL送信可能なファイルを提供する機器のクラスグループコード、クラスコード、インスタンスコードで示される機器オブジェクトとプロパティコードを組み合わせたもの。
・ ファイル数:機器オブジェクト・プロパティ毎に保持しているファイル数を表す。
・ 本プロパティ値のファイル数は、「送信状態」プロパティが送信中の場合には変更されない。
受信側ノードから送信トリガや送受信結果を書き込むためのプロパティ。本プロパティ値は、書込みと同時に「送信状態」プロパティに反映される。
・ 正常終了=0x00:送信は正常終了
・ 強制終了=0x01:受信側ノードによる強制終了。
・ 送信開始=0x20:送信処理開始
・ 本プロパティへの値の書込みは、書込み直後に「送信状態」プロパティに反映され、本プロパティ値に送信開始を書き込んだ場合は「送信状態」プロパティは送信中に、その他の場合はREADYに設定される。「送信状態」プロパティが送信中の場合には、本プロパティへの書込みを行なった受信側ノード以外から本プロパティ値の書込みはできない。
・ データ送信中に本プロパティへの正常終了、または強制終了の書込みにより、送信処理の中断が可能。
自インスタンスが送信処理中か否かの送信状態を表すプロパティ。本プロパティ値が送信中の場合は、「送信ファイル情報」プロパティと「送信データ」プロパティは変更してはならない。
・ READY=0:待機中。
・ 送信中=0x20:送信処理中。
・ 「送受信設定」プロパティに書き込まれた値は、本プロパティに反映される。
・ 「送信状態」プロパティがREADYに遷移するタイミングは、1.ノード起動直後、2.「送受信設定」プロパティに0x00正常終了、0x01:強制終了Set直後、3.タイムアウト経過後、3つのタイミングである。
・ 「送信状態」プロパティが送信中に遷移するタイミングは、1.「送受信設定」プロパティに0x20:送信開始Set直後、のタイミングである。
(5)送信対象情報
送信処理の対象となるファイル提供機器情報を特定するためのプロパティ。PUSH型では、送信側ノードは受信側ノードに本プロパティ値を通知することにより、本プロパティ値が示すファイル提供機器のファイルを送信する意思を示す。一方、PULL型では、受信側ノードは送信側ノードの本プロパティに書き込むことにより、送信側ノードでファイル提供機器のファイルを確保するように依頼する。これを受けて送信側ノードは、ファイル確保の成功,失敗に関わらず、本プロパテイ値を受信側ノードに通知する。
・ ファイル提供機器情報:取扱オブジェクト情報の中で、送信対象となるファイル提供機器情報
・ ファイル番号:ファイル提供機器情報のファイル番号。ファイル番号の付け方は、送信側ノードにおいて実装依存とする。ただし、ファイル提供機器オブジェクト/プロパティが配列扱いの場合には、ファイル番号は配列要素No.と等しくする。
・ PUSH型送信の場合は、受信側ノードのファイル受信サービスオブジェクトに対して本プロパティの通知を行なう。
・ PULL型送信の場合は、受信側ノードから本プロパティに書込みが行われる
(6)送信ファイル情報
送信対象となるファイルの名称や属性、日付情報、バイト数などの情報を表すプロパティ。本プロパティにより、PULL型での送受信の際、送受信するファイルを選択するための情報の取得が可能となる。
・ 送信ファイルの名称、日付情報、ファイルバイト数、チェックコードを示す。
・ 名称:ASCII8文字で表現されるファイル名称。ファイル名称は前詰めし、空き領域は0x00埋めする。
・ 属性:ASCII3文字で表現されるファイル属性。ファイル名称は前詰めし、空き領域は0x00埋めする。
Y1=0x13〜0x63(19〜99), Y2=0x00〜0x63(00〜99), MN=0x01〜0x0C(1〜12),
DD=0x01〜0x1F(1〜31), HH=0x00〜0x17(0〜23), MM=0x00〜0x3B(0〜59),
SS=0x00〜0x3B(0〜59)
ファイルが日付情報を持たない場合は各バイトデータは0に設定される。また、Y1が0x00のときは、日付データは無効とする。
・ チェックコード:送信ファイル全体の各バイトを合計しその2の補数。
・ 送信側ノードは、「送受信設定」プロパティに書込みが行われ、「送信状態」プロパティが送信中に変更された場合、受信側ノードに本プロパティを通知する。
・ 本プロパティは、「送信対象情報」プロパティ値が「PULL送信用取扱オブジェクト情報」プロパティのファイル提供機器オブジェクト/プロパティに含まれていない(送信対象情報が妥当でない)場合は、本プロパティのファイルバイト数に0をセットして通知する。
(7)送信データ
送信ファイルデータを分割データサイズ毎に分割したデータを配列として示すプロパティ。この配列要素は連続でなければならない。
<値の詳細>
・ 配列要素No.:送信ファイルを分割データサイズごとに分割し、それぞれの分割データを送信ファイルの先頭から順に番号付けを行った番号を配列要素No.とする。
・ 全配列数:分割送信する全配列の数。
・ 分割データサイズ:分割データのバイト数。全配列数が2以上の最終配列要素以外は、分割データサイズは等しく、また、(分割データサイズ+6)がEDTサイズと等しいものとする。
・ 分割データ:送信ファイルを分割した個々のデータ。最終配列要素は、他の配列とEDTサイズを等しくし、分割データサイズ以降のデータは0パディングする。
・ 受信側ノードの送信ファイル情報通知応答を受信後に、送信側ノードから送信データの通知を行なう。
・ 「送信状態」プロパティが送信中でない場合は、不可応答を返す。
<受信側ノードが先に立ち上がり、送信側ノードが後で立ち上がったときの処理>
[送信側ノード処理]
立ち上げシーケンスに従い、受信側ノードに対してインスタンス変化クラスの通知を行なう。
[受信側ノード処理]
受信側ノードのファイル転送サービスミドルウエアは、この通知電文を受けると、アプリケーションにファイル送信サービスオブジェクトを搭載している送信側ノードのEAを通知する。(送信側ノード通知サービス)。受信側ノードのアプリケーションは、送信側ノードのEAを管理する。
[受信側ノード処理] 受信側ノードのファイル転送サービスミドルウエアは、(1)インスタンス変化クラス通知を受けると、PUSH型でファイル受信が可能な全てのファイル受信サービスオブジェクトの動作状態通知を送信側ノードに通知しなければならない(必須)。
[送信側ノード処理]
送信側ノードのファイル転送サービスミドルウエアは、この通知電文を受け取ると、アプリケーションにファイル受信サービスオブジェクトを搭載している受信側ノードのEAを通知する(受信側ノード通知サービス)。送信側ノードのアプリケーションは、受信側ノードのEAを管理する。
<送信側ノードが先に立ち上がり、受信側ノードが後で立ち上がったときの処理>
[受信側ノード処理]
立ち上げシーケンスに従い、送信側ノードに対してインスタンス変化クラスの通知を行なう。
[送信側ノード処理]
送信側ノードのファイル転送サービスミドルウエアは、この通知電文を受けるとアプリケーションにファイル受信サービスオブジェクトを搭載している受信側ノードのEAを通知する(受信側ノード通知サービス)。送信側ノードのアプリケーションは、受信側ノードのEAを管理する。
[送信側ノード処理]
送信側ノードのファイル転送サービスミドルウエアは、(1)インスタンス変化クラス通知を受けると、PULL型でファイル送信が可能な全てのファイル送信サービスオブジェクトの動作状態を受信側ノードに通知しなければならない(必須)。
[受信側ノード処理]
受信側のファイル転送サービスミドルウエアは、この通知電文を受け取ると、アプリケーションにファイル送信サービスオブジェクトを搭載している送信側ノードのEAを通知する(送信側ノード通知サービス)。受信側ノードのアプリケーションは送信側ノードのEAを管理する。
(1)取扱オブジェクト情報要求(送信側→受信側)
[送信側ノード処理]
送信側ノードのアプリケーションが受信側ノードの受信サービス
オブジェクトに対して、「PUSH受信用取扱オブジェクト情報」プロパティを読出し要求する。(取扱オブジェクト情報要求サービス)送信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは、受信側ノードに受信サービスオブジェクトが複数搭載されていることを想定し、インスタンス全体への一斉同報を行っても良い。
[受信側ノード処理]
(1)取扱オブジェクト情報要求を受けて、受信側ノードの全ての受信サービスオブジェクトは「PUSH受信用取扱オブジェクト情報」プロパティを応答送信する。
[送信側ノード処理]
送信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは、この応答電文を受けると、該電文中のSEOJを、受信側ノードのファイル送信サービスオブジェクトとして取扱オブジェクト情報とリンクして記憶し、アプリケーションに対して取扱オブジェクト情報要求サービスの応答を返す。
(3)送信対象情報通知(送信側→受信側)
[送信側ノード処理]
送信側ノードのアプリケーションはファイル転送サービスミドルウェアに送信対象情報を設定する(ファイル取得通知サービス)。これを受けたファイル転送サービスミドルウエアは、送信側ノードは受信側ノードに対し送信対象情報通知を行う。(必須)このとき、ファイル転送サービスミドルウェアは、通知電文のSEOJおよびDEOJを以下のように決定する。SEOJは、送信窓口としてのファイル送信サービスオブジェクトを任意に選択する。DEOJは、受信側ノードのファイル受信サービスオブジェクト(シーケンス(2)で取得)のうち、ファイル取得通知サービスで受けたファイル提供機器情報を扱えるものを選択する。
[受信側ノード処理]
受信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは、この通知電文中のSEOJを送信側ノードのファイル送信サービスオブジェクトとして記憶する(送信対象情報通知サービス)。
[受信側ノード処理]
受信側ノードのアプリケーションは(3)送信対象情報通知を受けて、ファイル転送サービスミドルウエアに対してファイル受信可能かを判断した結果を設定する(ファイル受信設定サービス)。受信側ノードのファイル転送サービスミドルウエアはファイル受信する場合には、送信対象情報通知の送信元のファイル送信サービスオブジェクトに対し「送受信設定」プロパティを0x20:送信開始に設定する送信開始トリガーを送信する。送信対象情報で指定されたファイルが取得できない場合、あるいは取得しない場合は、「送受信設定」プロパティを0x01:強制終了とする書込み要求を行なう(必須)。
[送信側ノード処理]
送信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは、受信側ノードの「送受信設定」プロパティに対する書込み結果をアプリケーションに通知する(ファイル送信設定通知サービス)。なお、送信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは、「送受信設定」プロパティへの書込みデータに応じて、「送信状態」プロパティに書込みを行う(必須)。
[送信側ノード処理]
送信側ノードのアプリケーションは、ファイル送信設定サービスを受けて、ファイル転送サービスミドルウェアに送信ファイルと、送信ファイル情報を設定する(ファイル送信要求サービス)。これを受けてファイル転送サービスミドルウェアは、受信側ノードのファイル受信サービスオブジェクトに対し、送信ファイル情報を通知する(必須)。
[受信側ノード処理]
受信側ノードは、送信側ノードに通知応答を返す。
[送信側ノード処理]
(6)送信ファイル情報通知応答を受けて、送信側ノードのファイル転送サービスミドルウエアは、送信ファイルを分割データサイズ毎に分割して、受信側ノードのEAとファイル受信サービスオブジェクトを指定して配列要素NO.の小さい順に連続送信する(必須)。
[受信側ノード処理]
受信側ノードのファイル転送サービスミドルウエアは、正しく受信できなかった分割データがある場合は、分割データの配列要素No.を指定して送信要求を送信側ノードに対して行う。
[送信側ノード処理]
送信側ノードのミドルウェアは、受信側ノードから(8)指定分割データ要求を受けると、指定された配列要素の分割データを受信側ノードに送信する。
[受信側ノード処理]
受信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは、送信側ノードのファイル送信サービスオブジェクトの「送受信設定」プロパティに、ファイルが正しく受信できた場合は0x00:正常終了、何らかの理由により送信処理を終了する場合に0x01:強制終了に設定する(必須)。
送信側ノードは、受信側ノードからの送信完了設定を受けて、「送信状態」プロパティを0x00:READYに設定する。送信完了設定が行なわれない場合に備えて、送信側ノードは指定分割データの要求と送信完了設定のフレーム受信待ちの処理においてタイムアウト1分以上を設け、タイムアウト時間経過後に「送信状態」プロパティを0x00:READYに設定する。なお、送信側ノードは該タイムアウト1分以内は、受信側ノードからの再送要求を受け付けられるようにする(必須)。
また、また、送信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは、(10)受信側ノードから(10)送信完了設定やファイル送信の強制終了設定を受けるとアプリケーションに通知する。(ファイル送信サービスの応答)。
要求応答通信(PULL型データ通信)の処理では、受信側ノードからファイル送信の要求を行う場合、送信側ノードの「PUSH送信用取扱オブジェクト情報」プロパティを要求して送信ファイルの確認を行った後、必要に応じて送信ファイル情報収集を行い、受信側ノードが送信開始トリガーを送信する。このトリガーを受けて送信側ノードが指定対象オブジェクトの送信ファイル情報を通知し、以降はPUSH型と同じ送信処理を行う。
(1)取扱オブジェクト情報要求(受信側→送信側)
[受信側ノード処理]
受信側ノードのアプリケーションが送信側ノードに対して、「PULL送信用取扱オブジェクト情報」プロパティを読出し要求する(取扱オブジェクト情報要求サービス)。受信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは、送信側ノードに送信サービスオブジェクトが複数搭載されていることを想定し、インスタンス全体への一斉同報を行っても良い。
[送信側ノード処理]
取扱オブジェクト情報要求(1)を受けて、送信側ノードの全ての送信サービスオブジェクトは「PULL送信用取扱オブジェクト情報」プロパティを応答送信する。
[受信側ノード処理]
受信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは、この応答電文を受けると、該電文中のSEOJを、送信側ノードのファイル送信サービスオブジェクトとして取扱オブジェクト情報とリンクして記憶し、アプリケーションに対して取扱オブジェクト情報要求サービスの応答を返す。
[受信側ノード処理]
受信側ノードのアプリケーションは、送信側ノードのファイル提供機器からファイル確保を要求するときは、ファイル転送サービスミドルウェアに対しファイル確保したい送信側ノードのEAと送信対象情報を設定する(ファイル予約サービス)。これを受けて、ファイル転送サービスミドルウェアは送信側ノードのファイル送信サービスオブジェクトに対して「送信対象情報」プロパティの書込み要求をする(必須)。
[送信側ノード処理]
送信側ノードにおいて、ファイル転送サービスミドルウェアは、送信対象情報書込み要求電文を受け取ると該電文中のSEA、SEOJ、DEOJを、それぞれ受信側ノードのEA、ファイル受信サービスオブジェクト、自ノードのファイル送信サービスオブジェクトとして記憶する。さらに、ファイルの予約Noを発行して、送信対象情報と共にアプリケーションに通知する(送信対象情報通知サービス)。このとき、予約NoはSEA、SEOJ、DEOJの組み合わせ毎にユニークに割り振る。送信側ノードのアプリケーションは、送信対象情報通知サービスを受け、送信対象情報で指定された機器オブジェクトとプロパティで決まるファイルを確保し、送信対象情報通知サービスで受けた予約Noと共に管理する。同じ予約Noを持つ送信対象情報通知サービスを連続して受けると、最後に受けたサービスのみが有効となる。確保したファイルは、タイムアウト時間経過後、破棄される。なお、タイムアウトはアプリケーションの実装依存となる。
[送信側ノード処理]
送信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは、(3)送信対象情報書込要求により書き込まれた送信対象情報が、ファイル送信サービスオブジェクトの「PULL送信用取扱オブジェクト情報」プロパティのファイル提供機器情報に含まれているか検査し、含まれている(送信対象情報が妥当な)場合は送信対象情報を折り返し通知し、含まれていない(送信対象情報が妥当でない)場合、あるいは含まれている(送信対象情報が妥当である)がファイルが確保できない場合はファイル番号を0xFFFFとした送信対象情報を通知する(必須)。
[受信側ノード処理]
受信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアはこの通知を受け、アプリケーションに応答を返す(ファイル予約サービスの応答)。
[受信側ノード処理]
受信側ノードのアプリケーションは、ファイル予約サービスの応答により送信側ノードがファイル確保できたと判明した場合には、ファイル受信する旨をファイル転送サービスミドルウェアに設定する(ファイル受信設定サービス)。
受信側ノードのファイル転送ミドルウェアは、(1)取扱オブジェクト情報要求で得た送信側ノードの送信サービスオブジェクトに対して、「送信状態」プロパティを要求する。
[送信側ノード処理]
読出要求に対して、応答を送信する。
[受信側ノード処理]
ファイル受信サービス、もしくは送信状態応答のREADYを受けて、ファイル転送サービスミドルウェアは送信側ノードのファイル送信サービスオブジェクトに対して、「送受信設定」プロパティに0x20:送信開始を書き込む送信開始トリガーを送信する(必須)。
送信側ノードのファイル転送サービスミドルウェアは、受信側ノードからの送信開始トリガーを受けて、「送信状態」プロパティを0x20:送信中に変更する(必須)。また、送信開始トリガー電文中のSEA、SEOJ、DEOJからファイルの予約No.を検索し、この予約No.をアプリケーションに通知する(ファイル送信設定通知サービス)。
PUSH型でファイルを送信する送信先となる受信側ノードのECHONETアドレスをアプリケーションに通知するサービス。
入力データは受信側ノードのECHONETアドレス、応答データはなしとなる。
受信側ノードに対して「PUSH受信用取扱オブジェクト情報」プロパティの取得を行う。入力データは受信側ノードのECHONETアドレス。応答データはPUSH受信用取扱オブジェクト情報となる。
受信側ノードに対して「送信対象情報」プロパティを通知することを要求する。入力データは送信対象情報。応答データはなし。
受信側ノードからの送受信設定の書込み要求があったことを、アプリケーションに対して通知する。入力データは送信開始、または強制終了を示す送受信設定情報、応答データはなしとなる。
自ノードのファイル送信サービスオブジェクトに対してデータをセットし、ファイル送信を行う。入力データは、送信ファイル名称、属性、日付、ファイルバイト数、送信ファイルへのポインタ。応答データは、送信完了または送信失敗を示す送信結果となる。
PUSH型ファイル送信を行う送信側ノードから「送信対象情報」プロパティの通知を受信した場合、受信した情報をアプリケーションに通知する。入力データは送信側ノードのECHONETアドレス、送信対象情報、応答データはなしとなる。
送信対象情報通知サービスにより受け取った送信対象情報が受信可能である場合、送信側ノードのファイル送信サービスオブジェクトの「送受信設定」プロパティに送信開始の書込み要求を行、ファイルを受信する。入力データは送受信設定、送信元EA、ファイル提供機器情報、ファイル番号となる。応答データは受信結果、ファイル名称、属性、日付、ファイルバイト数、受信ファイルへのポインタとなる。
受信側ノードから送信側ノードの「送信対象情報」プロパティに対して書込みが行われた場合、書き込まれた「送信対象情報」プロパティの値をアプリケーションに通知する。入力データは登録された送信対象情報の予約No.と送信対象情報、応答データはなしとなる。
受信側ノードからの送信開始トリガーを受信したことを、アプリケーションに対して通知するサービス。入力データは予約Noと送信開始または強制終了を表す送受信設定、応答データはなしとなる。
自ノードのファイル送信オブジェクトに対してデータをセットし、ファイル送信を行うサービス。入力データは予約No、送信ファイル名称、属性、日付、ファイルバイト数、送信ファイルへのポインタ。応答データは送信完了または送信失敗の送信結果となる。
PUSH型でファイルを送信する送信元となる送信側ノードのECHONETアドレスをアプリケーションに通知する。入力データはは送信側ノードのECHONETアドレス、応答データはなしとなる。
送信側ノードのファイル送信オブジェクトに対して「PULL送信用取扱オブジェクト情報」プロパティの要求を行う。入力データは送信側のECHONETアドレス、応答データはPULL送信用取扱オブジェクト情報となる。
送信側ノードのファイル送信サービスオブジェクトに対して、指定したファイル提供機器オブジェクト、プロパティ、ファイル番号のファイルを送信させるための予約を行う。ファイル転送サービスミドルウェアは、指定された情報を送信対象情報書込要求により送信側ノードに対して書込みを行い、送信側ノードからの送信対象情報通知を受ける。入力データは送信側ノードのECHONETアドレスと送信対象情報。応答データは予約完了または予約失敗を表す予約結果となる。
送信側ノードのファイル送信サービスオブジェクトに対して、ファイル予約サービスにより予約したファイルを送信するよう要求する。ファイル転送サービスミドルウエアは、送信側ノードの送信状態の確認、送信開始トリガーの送信、ファイルの受信、受信完了設定までの一連のシーケンスを制御し、ファイルを受信完了すると「受信完了」を返す。入力データは受信許可または受信不可を表す送受信設定、送信元となるECHONETアドレス、送信対象情報。応答データは受信完了または受信失敗を示す受信結果、受信ファイル名称、属性、日付、ファイルバイト数、受信ファイル本体へポインタとなる。
3 ネットワーク
10、20 CPU
11、21 メモリ
12、22 データ通信制御部
13、23 メモリ管理部
14、24 ネットワーク制御部
15、25 データ通信機能テーブル
16、26 テーブル共通化制御部
17、27 テーブル値読出し部
18、28 テーブル値書込み部
19、29 テーブル共通化処理部
100 通信システム
101、111 アプリケーションソフトウェア
102、112 サービスミドルウェア
103、113 サービスAPI
104−1、104−2 基本API
105 通信ミドルウェア
106 機器オブジェクト
107、117 サービスオブジェクト
108 下位通信ソフトウェア
109 共通下位通信インターフェース
Claims (9)
- ホームネットワークにおいて、データをデータ受信機器に送信するデータ送信機器であって、
前記データは、ホームネットワーク上の機器に関する情報を規定する機器オブジェクトのプロパティに対応するものであって、
前記データ受信機器は、前記データ送信機器から自発的に送信された前記データを受信するプッシュ受信に関連するプッシュ受信情報を含むデータ受信オブジェクトを記憶し、
前記プッシュ受信情報は、前記プッシュ受信が可能な組み立て後の前記データの最大サイズを示す最大サイズ情報と、プッシュ受信が可能な前記データを格納する機器の情報であるデータ格納機器情報と前記データ格納機器情報毎に受信可能なデータ数とを組み合わせたデータ格納情報とを、を含み、
前記データ送信機器は、
自発的に前記データを送信する場合、前記データ受信機器に前記プッシュ受信情報を要求するプッシュ受信要求手段と、
前記プッシュ受信情報に基づき前記データ受信機器のデータ受信オブジェクトを記憶するデータ受信オブジェクト記憶手段と、
送信対象となる前記データを提供する機器情報を示すデータ提供機器情報と前記データ提供機器情報のデータ番号とを含む送信対象情報を設定する送信対象情報設定手段と、
前記データ受信機器から送信トリガーや送受信結果を書き込むための送受信設定プロパティと、データ送信処理中か否かの送信状態を表す送信状態プロパティと、前記送信対象情報と、を含むデータ送信オブジェクトを記憶するデータ送信オブジェクト記憶手段と、
前記送信対象情報に基づいて、前記データ受信オブジェクト記憶手段に記憶された前記データ受信オブジェクトのうち前記送信対象情報のデータ提供機器情報を扱えるデータ受信オブジェクトを選択し、前記送信対象情報の通知を行う送信対象情報通知手段と、
前記送信対象情報の通知を受けた前記データ受信機器から前記送受信設定プロパティに送信開始または、前記送信対象情報で指定されたデータが取得できない場合あるいは取得しない場合を示す強制終了の書込があった場合、前記送受信設定プロパティへの書込に応じて前記送信状態プロパティの書込を行う送信状態プロパティ書込手段と、
を具備することを特徴とするデータ送信機器。 - 前記データ送信機器または前記データ受信機器は、データ通信可能な家電機器であることを特徴とする請求項1記載のデータ送信機器。
- ホームネットワークにおいて、データ送信機器からのデータを受信するデータ受信機器であって、
前記データは、ホームネットワーク上の機器に関する情報を規定する機器オブジェクトのプロパティに対応するものであって、
前記データ送信機器から自発的に送信された前記データを受信するプッシュ受信に関連するプッシュ受信情報を含むデータ受信オブジェクトを記憶するデータ受信オブジェクト記憶手段と、
前記プッシュ受信情報は、前記プッシュ受信が可能な組み立て後の前記データの最大サイズを示す最大サイズ情報と、プッシュ受信が可能な前記データを格納する機器の情報であるデータ格納機器情報と前記データ格納機器情報毎に受信可能なデータ数とを組み合わせたデータ格納情報とを、を含み、
前記プッシュ受信情報の取得要求を受けて、前記プッシュ受信情報を応答するプッシュ受信応答手段と、
前記データ送信機器から送信対象となる前記データを提供する機器情報を示すデータ提供機器情報と前記データ提供機器情報のデータ番号とを含む送信対象情報を受信する送信対象情報受信手段と、
受信した前記送信対象情報に基づいてデータ受信が可能か否かを判定する判定手段とを備え、
前記データ送信機器は、前記データ受信機器から送信トリガーや送受信結果を書き込むための送受信設定プロパティと前記送信対象情報とを含むデータ送信オブジェクトを記憶し、
前記データ受信が可能であって、データ受信を行う場合、前記データ送信オブジェクトに対し、前記送受信設定プロパティを前記送信開始に設定する送信トリガーを送信する送信トリガー送信手段と、
前記データ受信ができない場合、あるいは前記データを取得しない場合、前記送受信設定プロパティを強制終了とする書込要求を行う書込要求手段と、
を具備することを特徴とするデータ受信機器。 - 前記データ送信機器または前記データ受信機器は、データ通信可能な家電機器であることを特徴とする請求項3記載のデータ受信機器。
- ホームネットワークにおいて、データをデータ受信機器に送信するデータ送信機器のデータ送信方法であって、
前記データは、ホームネットワーク上の機器に関する情報を規定する機器オブジェクトのプロパティに対応するものであって、
前記データ受信機器は、前記データ送信機器から自発的に送信された前記データを受信するプッシュ受信に関連するプッシュ受信情報を含むデータ受信オブジェクトを記憶し、
前記プッシュ受信情報は、前記プッシュ受信が可能な組み立て後の前記データの最大サイズを示す最大サイズ情報と、プッシュ受信が可能な前記データを格納する機器の情報であるデータ格納機器情報と前記データ格納機器情報毎に受信可能なデータ数とを組み合わせたデータ格納情報とを、を含み、
前記データ送信機器は、
自発的に前記データを送信する場合、前記データ受信機器に前記プッシュ受信情報を要求するプッシュ受信要求工程と、
前記プッシュ受信情報に基づき前記データ受信機器のデータ受信オブジェクトを記憶するデータ受信オブジェクト記憶工程と、
送信対象となる前記データを提供する機器情報を示すデータ提供機器情報と前記データ提供機器情報のデータ番号とを含む送信対象情報を設定する送信対象情報設定工程と、
前記データ受信機器から送信トリガーや送受信結果を書き込むための送受信設定プロパティと、データ送信処理中か否かの送信状態を表す送信状態プロパティと、前記送信対象情報と、を含むデータ送信オブジェクトを記憶するデータ送信オブジェクト記憶工程と、
前記送信対象情報に基づいて、前記データ受信オブジェクト記憶手段に記憶された前記データ受信オブジェクトのうち前記送信対象情報のデータ提供機器情報を扱えるデータ受信オブジェクトを選択し、前記送信対象情報の通知を行う送信対象情報通知工程と、
前記送信対象情報の通知を受けた前記データ受信機器から前記送受信設定プロパティに送信開始または、前記送信対象情報で指定されたデータが取得できない場合あるいは取得しない場合を示す強制終了の書込があった場合、前記送受信設定プロパティへの書込に応じて前記送信状態プロパティの書込を行う送信状態プロパティ書込工程と、
を具備することを特徴とするデータ送信方法。 - ホームネットワークにおいて、データ送信機器からのデータを受信するデータ受信機器のデータ受信方法であって、
前記データは、ホームネットワーク上の機器に関する情報を規定する機器オブジェクトのプロパティに対応するものであって、
前記データ送信機器から自発的に送信された前記データを受信するプッシュ受信に関連するプッシュ受信情報を含むデータ受信オブジェクトを記憶するデータ受信オブジェクト記憶工程と、
前記プッシュ受信情報は、前記プッシュ受信が可能な組み立て後の前記データの最大サイズを示す最大サイズ情報と、プッシュ受信が可能な前記データを格納する機器の情報であるデータ格納機器情報と前記データ格納機器情報毎に受信可能なデータ数とを組み合わせたデータ格納情報とを、を含み、
前記プッシュ受信情報の取得要求を受けて、前記プッシュ受信情報を応答するプッシュ受信応答工程と、
前記データ送信機器から送信対象となる前記データを提供する機器情報を示すデータ提供機器情報と前記データ提供機器情報のデータ番号とを含む送信対象情報を受信する送信対象情報受信工程と、
受信した前記送信対象情報に基づいてデータ受信が可能か否かを判定する判定工程とを備え、
前記データ送信機器は、前記データ受信機器から送信トリガーや送受信結果を書き込むための送受信設定プロパティと前記送信対象情報とを含むデータ送信オブジェクトを記憶し、
データ受信を行う場合、前記データ送信オブジェクトに対し、前記送受信設定プロパティを前記送信開始に設定する送信トリガーを送信する送信トリガー送信工程と、
前記データが取得できない場合、あるいは取得しない場合、前記送受信設定プロパティを強制終了とする書込要求を行う書込要求工程と、
を含むことを特徴とするデータ受信方法。 - 請求項5又は6に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項7に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
- ホームネットワークにおいて、データ送信機器と、前記データ送信機器からのデータを受信するデータ受信機器と、を具備するデータ通信システムであって、
前記データは、ホームネットワーク上の機器に関する情報を規定する機器オブジェクトのプロパティに対応するものであって、
前記データ受信機器は、前記データ送信機器から自発的に送信された前記データを受信するプッシュ受信に関連するプッシュ受信情報を含むデータ受信オブジェクトを記憶するデータ受信オブジェクト記憶手段と、
前記プッシュ受信情報は、前記プッシュ受信が可能な組み立て後の前記データの最大サイズを示す最大サイズ情報と、プッシュ受信が可能な前記データを格納する機器の情報であるデータ格納機器情報と前記データ格納機器情報毎に受信可能なデータ数とを組み合わせたデータ格納情報とを、を含み、
前記データ送信機器は、
自発的に前記データを送信する場合、前記データ受信機器に前記プッシュ受信情報を要求するプッシュ受信要求手段と、
前記プッシュ受信情報に基づき前記データ受信機器のデータ受信オブジェクトを記憶するデータ受信オブジェクト記憶手段と、
送信対象となる前記データを提供する機器情報を示すデータ提供機器情報と前記データ提供機器情報のデータ番号とを含む送信対象情報を設定する送信対象情報設定手段と、
前記データ受信機器から送信トリガーや送受信結果を書き込むための送受信設定プロパティと、データ送信処理中か否かの送信状態を表す送信状態プロパティと、前記送信対象情報と、を含むデータ送信オブジェクトを記憶するデータ送信オブジェクト記憶手段と、
前記送信対象情報に基づいて、前記データ受信オブジェクト記憶手段に記憶された前記データ受信オブジェクトのうち前記送信対象情報のデータ提供機器情報を扱えるデータ受信オブジェクトを選択し、前記送信対象情報の通知を行う送信対象情報通知手段と、
前記送信対象情報の通知を受けた前記データ受信機器から前記送受信設定プロパティに送信開始または、前記送信対象情報で指定されたデータが取得できない場合あるいは取得しない場合を示す強制終了の書込があった場合、前記送受信設定プロパティへの書込に応じて前記送信状態プロパティの書込を行う送信状態プロパティ書込手段と、
を具備し、
前記データ受信機器は、
前記プッシュ受信情報の取得要求を受けて、前記プッシュ受信情報を応答するプッシュ受信応答手段と、
前記データ送信機器から送信対象となる前記データを提供する機器情報を示すデータ提供機器情報と前記データ提供機器情報のデータ番号とを含む送信対象情報を受信する送信対象情報受信手段と、
受信した前記送信対象情報に基づいてデータ受信が可能か否かを判定する判定手段とを備え、
前記データ送信機器は、前記データ受信機器から送信トリガーや送受信結果を書き込むための送受信設定プロパティと前記送信対象情報とを含むデータ送信オブジェクトを記憶し、
データ受信を行う場合、前記データ送信オブジェクトに対し、前記送受信設定プロパティを前記送信開始に設定する送信トリガーを送信する送信トリガー送信手段と、
前記データが取得できない場合、あるいは取得しない場合、前記送受信設定プロパティを強制終了とする書込要求を行う書込要求手段と、
を具備することを特徴とするデータ通信システム。
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