JP3726628B2 - モータ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インバータ回路を備えたインバータ装置やサーボアンプなどのモータ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
産業用の設備機器などの駆動源に用いられるモータの多くは、インバータ装置やサーボアンプなどのモータ制御装置を備えており、用途や設置場所などに応じて設備機器の電源電圧が設定され、それに応じてモータとモータ制御装置もその電源電圧仕様のものが選定される。
【0003】
従来のモータ制御装置の代表例として、サーボアンプを用いて説明する。
【0004】
図3において、サーボアンプは、パワー変換器31、筐体32、筐体を構成するケース33、パネル38、パワー変換器の熱を放熱する放熱器34、パワー変換器とコネクタや端子の半田付けなどにより電気的接続され、平滑用の電解コンデンサ35やトランス・リレーなどの主に1次回路部品を実装した第1の回路基板36、その第1の回路基板36とコネクタや電線ケーブルなどで電気的接続される主に2次回路部品を実装した第2の回路基板37などで構成されている。
【0005】
そして、第1の回路基板36と第2の回路基板37は、放熱器のボス部34a・34bなどにネジ39などで固定され平行に配置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、モータ制御装置に誤って倍電圧(入力電圧が100Vで設計している場合に対して200V)が印加されると平滑用の電解コンデンサには定格電圧を超える過電圧が加えられることになり、電解コンデンサ内部の圧力が急上昇して圧力弁が作動して中の電解液が外部に飛散する場合がある。
【0007】
このときに、回路部内でスパークなどが発生すると電解液に着火する可能性があり、電解コンデンサのベント部(抜き穴部)が開放状態になったままのため電解コンデンサの内部に残っている電解液に火が燃え移ると電解液がなくなるまで燃え続け火災につながる危険性があった。
【0008】
また、従来の構成では、第2の回路基板の耐震性を向上させるため、放熱器に設けた3ヶ所から4ヶ所のボス部にネジなどで固定する必要があった。そのために、第1の回路基板には、複数のボス部の領域を逃げる必要があり、同様に第2の回路基板にも複数のネジ止め部が必要となり、それだけ電子部品の有効な実装面積が狭くなるという問題があった。
【0009】
また、破損した場合には回路基板を交換修理する必要があるが、複数のネジ止め部が分解と再組立の作業性を阻害していた。
【0010】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、電解コンデンサの破損による火災を防止でき、安全性が高く、回路基板の有効面積を広く取れることにより小型化ができ、しかも組立と分解作業が容易にできるモータ制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明は、パワー変換器や平滑用の電解コンデンサなどを実装した第1回路基板と、第1回路基板と平行に配置され電気的に接続された第2回路基板と、第1回路基板の発熱部品の放熱と固定をする放熱器と、前記放熱器と係合して筐体を構成する合成樹脂製のケースとを備え、前記放熱器は、側部に前記ケースと係合する複数の突起部を有し、前記ケースは、第1回路基板上に実装された電解コンデンサのベント上部を囲む壁部と、その壁部と直角方向に第2回路基板を支えるガイド部と、前記放熱器の突起部と係合するL字状の切欠部を含む複数の切欠部とを有し、前記突起部と切欠部を2方向にスライド係合して、壁部とベント上部の位置決めと同時に第2回路基板をガイド部に固定するものであり、安全性が高く、小型で組立作業や分解作業を容易化できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
上記の課題を解決するために本発明は、パワー変換器や平滑用の電解コンデンサなどを実装した第1回路基板と、第1回路基板と平行に配置され電気的に接続された第2回路基板と、第1回路基板の発熱部品の放熱と固定をする放熱器と、前記放熱器と係合して筐体を構成する合成樹脂製のケースとを備え、前記放熱器は、側部に前記ケースと係合する複数の突起部を有し、前記ケースは、第1回路基板上に実装された電解コンデンサのベント上部を囲む壁部と、その壁部と直角方向に第2回路基板を支えるガイド部と、前記放熱器の突起部と係合するL字状の切欠部を含む複数の切欠部とを有し、前記突起部と切欠部を2方向にスライド係合して、壁部とベント上部の位置決めと同時に第2回路基板をガイド部に固定することを特徴とするモータ制御装置であり、ケースにベント上部を囲む壁部を設けたので電解コンデンサに起因する火災を防止でき、第2回路基板を支えるガイド部を設けたので、耐震性を確保しつつ回路基板の有効面積を広く取ることができる。
【0013】
また、放熱器の側部に設けた突起部と、ケースの側部に設けたL字状の切欠部とをスライド係合して位置決めするため、ケースと放熱器の組立作業と分解作業を容易化できる。
【0014】
さらに、第2回路基板の端部を支えるガイド部の断面を凹形状とし、開口部を第2回路基板の基板厚みより広くし、途中から底部までを第2回路基板の基板厚みとしたテーパを設けることで、保守交換時の分解および組立作業を容易にできる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0016】
図1において、サーボアンプは、スイッチング素子などのパワー変換器1、筐体2を構成するケース3、パネル8、パワー変換器の熱を放熱する放熱器4、パワー変換器1とコネクタや半田付けで電気的接続され、平滑用の電解コンデンサ5やトランス・リレーなどの主に1次回路部品を実装した第1回路基板6、第1回路基板6とコネクタや電線ケーブルなどで電気的接続した主に2次回路部品が実装してある第2回路基板7などから構成されている。
【0017】
難燃性の合成樹脂材料からなるケース3には、第1回路基板6に実装された電解コンデンサ5のベント上部を囲む壁部3d、3eと、その壁部と直角方向に第2回路基板7を支えるガイド部3fを設けており、第1回路基板6と第2回路基板7は平行に配置されている。また、放熱器4の側部に設けた突起部4aと、スライド係合するL字状の切欠部3aとを、ケース3の側部に2ヶ所対象位置に設けている。
【0018】
図1(a)(b)(c)は、それぞれ筐体2の組立手順を示しており、まず放熱器4にパワー変換器1を取り付け、次に第1回路基板6を取り付ける。次に第2回路基板7を放熱器4のボス部4cにネジ9で固定する。この時、第2回路基板7は片持ち状態で固定されている。
【0019】
次に、ケース3をY方向にケース3に設けた切欠部3aと放熱器4の突起部4aに嵌めて沿わせながら移動させる。そしてケース3をY方向に移動させてそれ以上動かなくなれば今度はX方向にケース3を移動させる。この時、切欠部3aは放熱器4の突起部4aに嵌合される。同時にケース3の切欠部3bと放熱器4の突起部4bも嵌合する。
【0020】
さらに、ケース3の第2回路基板7の端部7aを支えるガイド部3fを、断面が凹状で開口部を第2回路基板7の基板厚みより広くし、途中から底部までを第2回路基板7の基板厚みとしたテーパを設けているので、ガイド部3fに片持ち状態の第2回路基板7の端部7aをスムーズに嵌めることができる。
【0021】
これによりケース3はY方向と反対方向に動かなくなり、最後にパネル8をケース3に嵌合させて組み立てる。この時、パネル8の爪部8aをケース3の穴部3cに嵌合させる。これによりケース3は、X方向と反対方向にも動けなくなり筐体2の組立が完成する。
【0022】
ここで、第2回路基板7は片持ちの反対側である端部7aがケース3のガイド部3fで支えられ固定される。また、同時にケース3の壁部3d、3eにより電解コンデンサ5上部のベント部5aを囲むことになる。
【0023】
このように、たとえ電解コンデンサ5が発火してもケース3の壁部3d、3eで電解コンデンサ5のベント部5aが覆われているため窒息消火されるので安全である。
【0024】
また、第2回路基板7の固定においても、ケース3のガイド部3fにより保持されていない基板の端部7aを支えるので、ネジの取付工程が少なくでき、耐震性を損なうことなく筐体2を確実に固定することができる。
【0025】
さらに、図2に示すように、ガイド部3fの開口部を第2回路基板7の基板厚みより広くし、途中から底部までを第2回路基板7の基板厚み7bとしたテーパ3gとしており、また、ケース3と電解コンデンサ5のベント部5aとの間は、
ベント部が破裂した時のふくらみを考慮し、1〜3mm程度の隙間L2を設けている。また、ケース3の壁部3e、3dの長さは、電解コンデンサ5の頭部から5〜10mm程度だけオーバーラップL1させることで、たとえ電解コンデンサから炎が発生しても、ケース3の壁で覆われている領域が酸素不足になるため消火作用がある。
【0026】
【発明の効果】
上記の実施例から明らかなように、本発明によれば、電解コンデンサの発火に対して窒息消火できるので安全性が高く、ビスなどの取付工程を減らしても耐震性を損なうことなく第2回路基板を筐体に確実に固定することができる。また、ビスを削減したことで回路基板の有効面積が広く取れ、モータ制御装置の小型化ができる。
【0027】
また、ケースの切欠部を放熱器の突起部に沿わせて移動するだけのスライド係合にしたのでケースと放熱器の組立および分解作業が非常に簡単にできる。
【0028】
さらに、ガイド部の形状構成により耐震性を損なうことなく第2回路基板を筐体に確実に固定することができる。
【0029】
このように、電解コンデンサの破損による火災を防止でき、安全性が高く、回路基板の有効面積を広く取れることにより小型化ができ、しかも組立と分解作業が容易にできるモータ制御装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)本発明の実施例を示すモータ制御装置のケース取付説明図
(b)本発明の実施例を示す筐体の組立説明図
(c)本発明の実施例を示すモータ制御装置の側面図
【図2】 (a)本発明の実施例におけるガイド部の説明図
(b)本発明の実施例におけるガイド部周辺の説明図
【図3】 従来のモータ制御装置の構造図
【符号の説明】
1 パワー変換器
2 筐体
3 ケース
3a 切欠部
3d、3e 壁部
3f ガイド部
3g テーパ
4 放熱器
4a 突起部
5 電解コンデンサ
5a ベント部
6 第1回路基板
7 第2回路基板
7a 端部
7b 基板厚み
Claims (1)
- パワー変換器や平滑用の電解コンデンサなどを実装した第1回路基板と、第1回路基板と平行に配置され電気的に接続された第2回路基板と、第1回路基板の発熱部品の放熱と固定をする放熱器と、前記放熱器と係合して筐体を構成する合成樹脂製のケースとを備え、前記放熱器は、側部に前記ケースと係合する複数の突起部を有し、前記ケースは、第1回路基板上に実装された電解コンデンサのベント上部を囲む壁部と、その壁部と直角方向に第2回路基板を支えるガイド部と、前記放熱器の突起部と係合するL字状の切欠部を含む複数の切欠部とを有し、前記突起部と切欠部を2方向にスライド係合して、壁部とベント上部の位置決めと同時に第2回路基板をガイド部に固定することを特徴とするモータ制御装置。
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