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JP3725715B2 - クロック同期システム - Google Patents

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Dram (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クロック信号に同期して制御されるシステム、例えばシンクロナスDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)等の半導体装置に適用されるクロック同期システムに係わり、特に、システムの種々の動作モードを指示する複数のコマンドを受けるコマンドレシーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばシンクロナスDRAMのように、クロック信号に同期して制御されるシステムにおいては、ある動作モードを指定するために動作コマンドを必要とする。このコマンドは複数の信号を用いて構成され、これら信号のレベルの組み合わせにより複数のコマンドが表現される。
【0003】
図4は、従来のコマンドレシーバの一例を示している。このコマンドレシーバはレシーバ回路11−0、11−1、11−2、11−3…により構成されている。各レシーバ回路11−0、11−1、11−2、11−3…にはコマンドを構成する信号/CMD0、/CMD1、/CMD2、/CMD3…が供給される。各信号/CMD0、/CMD1、/CMD2、/CMD3…は、例えばロウアドレスストローブ信号/RAS、カラムアドレスストローブ信号/CAS、ライトイネーブル信号/WE、アドレス/ADである。各レシーバ回路11−0、11−1、11−2、11−3…はコマンドラッチ信号CLにより同時に活性化されることにより、コマンドラッチ信号CLの毎サイクル毎に信号/CMD0、/CMD1、/CMD2、/CMD3…がレシーバ回路11−0、11−1、11−2、11−3…に取り込まれ、これらレシーバ回路11−0、11−1、11−2、11−3…から内部信号ICMD0、ICMD1、ICMD2、ICMD3…が出力される。これら内部信号ICMD0、ICMD1、ICMD2、ICMD3…は図示せぬデコード回路によりデコードされ、所定のコマンドが生成される。
【0004】
図5は、従来のコマンド取り込み動作を示すタイミングチャートを示している。図4に示すような、複数の信号/CMDi(i=0、1、2…)をクロックサイクル毎に複数のレシーバ回路が受け、これら信号/CMDiのレベルの組み合わせが所定のコマンドに対応している場合、コマンドを受信したとして、システムはそのコマンドに対応した動作モードとなる。しかし、コマンドに対応する信号/CMDiはいつ変化するか分からないため、クロック信号CLKの毎サイクル毎にレシーバ回路を駆動するためのコマンドラッチ信号CLを発生する必要がある。
【0005】
図6は、図4に示すレシーバ回路(CRCV)11−0、11−1、11−2、11−3…の一例を示している。このレシーバ回路(CRCV)はレシーバ回路(RCV)と、このレシーバ回路(RCV)の出力端に接続されたフリップフロップ回路FFとにより構成されている。レシーバ回路RCVの出力信号は後述するようにパルス状の信号である。この信号から安定したコマンドを生成するため、レシーバ回路RCVの出力端には、2つのNOR回路からなるフリップフロップ回路FFが接続されている。
【0006】
図7は図6の動作を示している。図7に示すように、このフリップフロップ回路FFは、レシーバ回路RCVから出力されるパルス状の信号/D又はDを保持し、内部信号ICMDを発生する。この例の場合、フリップフロップ回路FFは、出力信号/Dを受けて内部信号ICMDを発生し、出力信号Dを受けるまでこの内部信号ICMDの状態を保持している。このように、状態が保持された内部信号ICMDを組み合わせて論理を取りコマンドを生成することにより、コマンドの状態が安定に保持される。このため、コマンドに対応したシステムの動作状態を特別な回路を用いることなく、安定に保持することができる。
【0007】
図8は、図7に示すレシーバ回路RCVの一例を示している。このレシーバ回路RCVは、PチャネルMOSトランジスタP1…P5とNチャネルMOSトランジスタN1…N7、及びインバータ回路I1、I2により構成されている。トランジスタN4のゲートにはコマンドを構成する信号/CMDが供給され、トランジスタN6のゲートには基準電圧Vrefが供給されている。さらに、コマンドラッチ信号CLはトランジスタN3及びP3…P5のゲートに供給されている。
【0008】
図9は、図8の動作を示すタイミングチャートであり、この図を参照して図8に示すレシーバ回路RCVの動作について説明する。図9に示すように、コマンドラッチ信号CLがハイレベルとなると、トランジスタN3が活性化され、トランジスタP3…P5が非活性化される。これに伴いトランジスタN5、N7が活性化され、トランジスタN4のゲートに供給される信号/CMDとトランジスタN6のゲートに供給される基準電圧Vrefが取り込まれる。信号/CMDのレベルが基準電圧Vrefのレベルよりも高い場合、トランジスタP1とトランジスタN1の接続ノードn1がローレベルとなり、トランジスタP2とトランジスタN2の接続ノードn2がハイレベルとなる。接続ノードn1にはインバータ回路I1が接続され、接続ノードn2にはインバータ回路I2が接続されている。このため、インバータ回路I1の出力信号Dはハイレベルとなり、インバータ回路I2の出力信号/Dはローレベルとなる。
【0009】
また、信号/CMDが基準電圧Vrefより低い場合は、接続ノードn1がハイレベル、接続ノードn2がローレベルとなり、出力信号Dはローレベル、出力信号/Dはハイレベルとなる。尚、コマンドラッチ信号CLがローレベルの場合、トランジスタP3…P5が活性化され、接続ノードn1、n2の両方がハイレベルとされる。このため、出力信号D、/Dはともにローレベルに保持される。
【0010】
上記レシーバ回路RCVはコマンドラッチ信号CLが活性化されたときのみ、信号/CMDのレベルを保持する。また、コマンドラッチ信号CLが活性化されたとき、信号の状態を高速にセンスするため大きな電流が流れ、かなりの電力を消費する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、図4に示す従来のコマンドレシーバはコマンドの状態が何時変化するか分からないため、クロック信号の毎サイクル毎に複数のレシーバ回路を活性化して信号をモニタしている。したがって、コマンドの数が増加し、コマンドを構成する信号が増加するに従い、同時に毎サイクル活性化するレシーバ回路の数が増加するため、これらレシーバ回路により消費される電力が増大する。また、回路動作の高速化に伴い、クロックサイクル時間が短くなると、単位時間当たりのサイクル数が増加するため、消費電力が一層増大する。さらに、高速に動作する全てのレシーバ回路のセットアップ時間、及びホールド時間が等しくなるよう正確に調整することは困難であり、信号の取り込みタイミングや保持時間にずれが生じた場合、誤ったコマンドを生成する虞を有している。
【0012】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、消費電力の増大を防止することが可能であるとともに、複数の信号を確実にモニタすることが可能なクロック同期システムを提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のクロック同期システムは、上記課題を解決するため、クロック信号に同期した第1の活性化信号を毎クロック生成する第1の活性化信号生成回路と、前記第1の活性化信号生成回路から供給される第1の活性化信号に応じて、入力信号の取り込みサイクルを指示する指示信号を受け、前記指示信号に対応した内部信号を生成する第1のレシーバ回路と、前記第1のレシーバ回路により生成された内部信号、及び前記クロック信号が供給され、前記内部信号が発生されている期間に前記クロック信号に同期した第2の活性化信号を生成する第2の活性化信号生成回路と、前記第2の活性化信号生成回路から出力された第2の活性化信号が供給され、前記第2の活性化信号に応じて前記入力信号を取り込む第2のレシーバ回路とを具備している。
【0014】
また、本発明のクロック同期システムは、クロック信号に同期して動作するメモリ部と、クロック信号に同期した第1の活性化信号を毎クロック生成する第1の活性化信号生成回路と、前記第1の活性化信号生成回路から供給される第1の活性化信号に応じて、コマンドサイクルを指示する指示信号を受け、前記指示信号に対応した内部信号を生成する第1のレシーバ回路と、前記第1のレシーバ回路により生成された内部信号が発生されている期間に前記クロック信号に同期した第2の活性化信号を生成する第2の活性化信号生成回路と、前記第2の活性化信号生成回路から供給される第2の活性化信号に応じてコマンドを構成する複数の信号を取り込む複数の第2のレシーバ回路と、前記各第2のレシーバ回路から供給される前記信号をデコードしコマンドを生成するデコーダと、前記デコーダから供給されるコマンドに応じて前記メモリ部を制御する制御部とを具備している。
【0015】
さらに、本発明のクロック同期システムは、クロック信号に同期して入力信号の取り込みサイクルを指示する指示信号を受け、前記指示信号が取り込まれるときに内部信号を出力する第1のレシーバ回路と、前記第1のレシーバ回路から供給される前記内部信号および前記クロック信号が供給され、前記内部信号に応じて活性化信号を生成する活性化信号生成回路と、前記活性化信号生成回路から供給される前記活性化信号に応じて前記入力信号を取り込む第2のレシーバ回路とを具備している。
【0016】
前記第1の活性化信号生成回路は、信号の取り込みサイクルの直前のクロックサイクル内で第1の活性化信号を生成する。
【0017】
前記第1の活性化信号生成回路は、クロックサイクルの後半で第1の活性化信号を生成する。
【0018】
前記第1の活性化信号生成回路は、前記クロック信号を遅延する遅延回路により構成されている。
【0019】
前記指示信号は、前記クロック信号の数サイクルの周期を有している。
【0020】
前記第2の活性化信号は、前記第1の活性化信号と数クロック離れている。
【0021】
前記入力信号は、データである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、本発明が適用される半導体装置、例えばシンクロナスDRAMの一例を示している。図1において、アドレス信号An(n=1、2…)は図示せぬアドレスバッファ回路を介してロウアドレスバッファ21、カラムアドレスバッファ22に供給される。これらロウアドレスバッファ21、カラムアドレスバッファ22はメモリブロック23に接続されている。このメモリブロック23は複数のバンクBKを有し、各バンクはメモリセルアレイ24、センスアンプ25、カラムデコーダ26、ローデコーダ27を有している。このローデコーダ27は前記ロウアドレスバッファ21に接続され、このロウアドレスバッファ21から供給されるロウアドレスに応じてワード線WLを選択する。前記カラムデコーダ26は前記カラムアドレスバッファ22に接続され、このカラムアドレスバッファ22から供給されるカラムアドレスに応じてビット線BLを選択する。これらビット線BLとワード線の交差部にメモリセルMCが配置されている。
【0024】
前記センスアンプ25には書き込みデータを保持する入力バッファ28、読み出しデータを保持する出力バッファ29が接続されている。これら入力バッファ28、出力バッファ29はこれらを切り換えるスイッチ制御回路30を介して入出力パッド31に接続されている。さらに、これら入力バッファ28、出力バッファ29、スイッチ制御回路30は制御回路32に接続されている。
この制御回路32は、後述するラッチ回路36から供給される動作モードを示す信号に応じてシンクロナスDRAM全体の動作を制御する。
【0025】
一方、コマンドを構成する複数の信号/CMD0、/CMD1、/CMD2…/CMDnはコマンドレシーバ33に供給される。このコマンドレシーバ33は詳細は後述する活性化信号生成回路34から供給されるコマンドラッチ信号CL1に応じて前記複数の信号/CMD0、/CMD1、/CMD2…/CMDnを取り込み、これらの信号に対応した内部信号を生成する。これら内部信号はコマンドデコーダ35に供給される。このコマンドデコーダ35はこれら内部信号をデコードし、例えばバンクアクティブコマンド、データの読み出しコマンドや書き込みコマンド、レイテンシを切り替えるコマンド等を生成する。このコマンドデコーダ35の出力信号はラッチ回路36を介して前記制御回路32に供給される。
【0026】
図2は、前記コマンドレシーバ33と活性化信号生成回路34を具体的に示すものであり、図1と同一部分には同一符号を付す。
【0027】
コマンドレシーバ33は、複数のレシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nにより構成されている。これらレシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nは、図6に示す回路と同様である。但し、図2において、基準電圧Vrefは省略している。各レシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nに供給される信号/CMD0、/CMD1、/CMD2…/CMDnは、それぞれ例えばロウアドレスストローブ信号/RAS、カラムアドレスストローブ信号/CAS、ライトイネーブル信号/WE、一部のアドレス信号Ajである。これらレシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nは活性化信号生成回路34から供給されるコマンドラッチ信号CL1により同時に活性化されることにより、信号/CMD0、/CMD1、/CMD2…/CMDnがレシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nに取り込まれる。これらレシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nは取り込まれた信号に対応して内部信号ICMD0、ICMD1、ICMD2…ICMDnを出力する。
【0028】
活性化信号生成回路34はレシーバ回路34−1、遅延回路34−2及びアンド回路34−3により構成されている。レシーバ回路34−1は、図6に示す回路と同様の構成である。但し、基準電圧Vrefは省略している。このレシーバ回路34−1にはコマンドサイクルを指定するコマンドラッチイネーブル信号/CLE、及び活性化信号CLK1が供給されており、この活性化信号CLK1に応じてコマンドラッチイネーブル信号/CLEを取り込む。このコマンドラッチイネーブル信号/CLEはコマンドの取り込みタイミングを指示する信号であり、例えばこのコマンドラッチイネーブル信号/CLEの次のサイクルがコマンドを構成する信号であることを指示する。前記レシーバ回路34−1はコマンドラッチイネーブル信号/CLEを取り込み、出力端から内部信号ICLEを出力する。このレシーバ回路34−1から出力される内部信号ICLEはクロック信号CLKとともにアンド回路34−3に供給される。このアンド回路34−3は内部信号ICLEとクロック信号CLKからコマンドラッチ信号CL1を生成する。このコマンドラッチ信号CL1はレシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nに供給される。
【0029】
次に、図3を参照して、図2の具体的な動作について説明する。図3に示すように、前記コマンドラッチイネーブル信号/CLEはコマンドを取り込むためのコマンドサイクルの直前でローレベルとなる。このローレベルのコマンドラッチイネーブル信号/CLEは遅延回路34−2から出力される活性化信号CLK1に応じてレシーバ回路34−1に取り込まれ、このレシーバ回路34−1はコマンドサイクルを示す内部信号ICLEを出力する。前記コマンドラッチイネーブル信号/CLEは、例えば図示せぬコントローラにより発生される信号であり、このコマンドラッチイネーブル信号/CLEは、レシーバ回路34−1の入力端に外部信号として供給される。
【0030】
上記レシーバ回路34−1は、コマンドレシーバ33により何時変化するか分からない信号/CMD0、/CMD1、/CMD2…/CMDnを取り込むため、1つのコマンドラッチイネーブル信号/CLEの変化を検出している。
このため、レシーバ回路34−1を駆動する活性化信号CLK1は、図3に示すように、クロック信号CLKの毎サイクル毎に発生される必要がある。この実施例では、前記遅延回路34−2によりクロック信号CLKの位相を例えば270度遅延して活性化信号CLK1を生成している。この理由は、コマンドサイクルの前のクロックサイクルの後半、すなわちコマンドサイクルの半周期前で、ローレベルとなるコマンドラッチイネーブル信号/CLEを確実に取り込むため、コマンドラッチイネーブル信号/CLEの状態保持期間の中間でレシーバ回路34−1を活性化させる必要があるからである。
【0031】
前記活性化信号CLK1を生成する回路は遅延回路に限定されるものではなく、信号の位相を変化することが可能なPLL(Phase Locked Loop)回路等の同期回路を適用することがきる。
【0032】
また、コマンドラッチイネーブル信号/CLEの出力タイミングやレシーバ回路34−1を活性化するタイミングはこの実施例に限定されるものではなく、コマンドによって駆動されるシステムに最適なタイミングを設定すればよい。すなわち、この実施例では、活性化信号CLK1をクロック信号CLKから270度遅延させて発生しているが、これに限定されるものではなく、システムに最適なタイミングを設定すればよい。
【0033】
上記遅延回路34−2から出力される活性化信号CLK1のタイミングによりレシーバ回路34−1に取り込まれたコマンドラッチイネーブル信号/CLEは、1クロックサイクルの間保持される。これはコマンドラッチイネーブル信号/CLEの状態が毎サイクルモニタされるからである。
【0034】
図3は、コマンドラッチイネーブル信号/CLEが取り込まれ、内部信号ICLEが保持された状態を示している。この内部信号ICLEがハイレベルとなっているサイクルがコマンドサイクルであり、このコマンドサイクル内におけるクロック信号CLKの立ち上がりでコマンドを構成する複数の信号の状態が取り込まれる。すなわち、レシーバ回路34−1から出力される内部信号ICLEはクロック信号CLKとともに前記アンド回路34−3に供給され、このアンド回路34−3の出力端からコマンドラッチ信号CL1が出力される。
このコマンドラッチ信号CL1は、前記レシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nに供給される。このコマンドラッチ信号CL1は、図3に実線で示すように、コマンドサイクル内でのみ発生され、他の期間では発生されない。レシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nはコマンドラッチ信号CL1により活性化され、コマンドを構成する信号/CMD0、/CMD1、/CMD2…/CMDnを取り込む。すなわち、レシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nはコマンドサイクルにおいて、コマンドラッチ信号CL1が発生された期間のみ活性化され、取り込んだ信号/CMD0、/CMD1、/CMD2…/CMDnに応じて内部信号ICMD0、ICMD1、ICMD2…ICMDnを出力する。
【0035】
上記実施例によれば、レシーバ回路34−1のみが、クロック信号に同期した活性化信号CLK1により毎クロック毎に活性化され、レシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nはコマンド期間にのみ活性化され、毎クロック毎に活性化されない。このため、常に動作しているのはレシーバ回路34−1のみであり、レシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nはコマンド期間以外は非活性とされているため、消費電力を従来に比べて大幅に削減することができる。
【0036】
また、コマンドを構成する信号/CMD0、/CMD1、/CMD2…/CMDnは、コマンドラッチイネーブル信号/CLEで指定されたコマンドサイクルの先頭のみで状態が確定していればよく、高速なクロック信号に同期して確定させる必要がない。高速なクロック信号に同期してコマンドを構成する複数の信号を同時に確定させることは困難であるが、この実施例の場合、クロック信号より遅いタイミングで生成されるコマンドラッチイネーブル信号/CLEに同期してコマンドを構成する複数の信号を確定させればよいため、容易にこれらの信号を生成することができる。
【0037】
さらに、レシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nも高速なクロック信号により毎クロック毎に活性化されないため、信号の取り込みタイミングや保持時間にずれが生じにくく、誤ったコマンドを生成する確率を低くすることができる。すなわち、高速なクロック信号によりレシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nを毎クロック毎に活性化した場合、各レシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nの内部接続ノードの電位が十分にリセットされないことがあり、信号の取り込みタイミングや保持時間にずれが生じることがある。しかし、この実施例の場合、コマンドラッチ信号CL1が供給された場合にのみレシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−nが活性化され、毎クロック毎に活性化されないため、内部接続ノードの電位を十分にリセットすることができ、信号の取り込みタイミングや保持時間を揃えることができる。したがって、誤ったコマンドを生成する確率を低下できる。
【0038】
尚、上記実施例は、本発明をシンクロナスDRAMに適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、クロック信号に同期して信号を取り込む例えばアドレスラッチ回路や、コマンドをクロック信号に同期して受けるシステム等に適用できる。
【0039】
さらに、本発明は、コマンドだけでなく、コマンドに応じてクロック信号に同期して取り込まれるデータ自体のレシーバ回路にも適用可能である。
【0040】
また、上記実施例は、クロック信号の1サイクルで、コマンドを構成する信号を全て取り込んでいるが、本発明を例えばランバス(Rambus)準拠のDRAMのように、例えばクロック信号の1サイクルでコマンドを構成する信号の全てを取り込まず、複数サイクルでコマンドを構成する信号を取り込むシステムに適用することも可能である。この場合、例えば図3に破線で示すように、コマンドラッチイネーブル信号/CLEを複数クロック分ローレベルに保持すればよい。
【0041】
さらに、上記実施例では、コマンドラッチイネーブル信号/CLEの直後にコマンドラッチ信号CL1を発生しているが、これに限定されるものではなく、コマンドラッチイネーブル信号/CLEとコマンドを構成する信号との関係が明確であれば、図3に破線で示すように、コマンドラッチイネーブル信号/CLEから数サイクル後でコマンドラッチ信号CL1を発生してもよい。
【0042】
また、レシーバ回路33−0、33−1、33−2…33−n、34−1は、図6に記載された回路構成に限定されるものではなく、他の構成とすることも可能である。
【0043】
その他、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を変えない範囲で種々変形実施可能なことは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、消費電力の増大を防止することが可能であるとともに、複数の信号を確実にモニタすることが可能なクロック同期システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される半導体記憶装置を概略的に示す構成図。
【図2】本発明の一実施例を示す回路構成図。
【図3】図2の動作を示すタイミングチャート。
【図4】従来のコマンドレシーバの一例を示す構成図。
【図5】従来のコマンド取り込み動作を示すタイミングチャート。
【図6】図4に示すレシーバ回路CRCVの一例を示す回路図。
【図7】図6の動作を示すタイミングチャート。
【図8】図6に示すレシーバ回路RCVの一例を示す回路図。
【図9】図8の動作を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
33…コマンドレシーバ、
35…コマンドデコーダ、
34…活性化信号生成回路、
33−0、33−1、33−2…33−n…レシーバ回路、
34−1…レシーバ回路、
34−2…遅延回路、
34−3…アンド回路、
/CMD0、/CMD1、/CMD2…/CMDn…信号、
/CLE…指示信号、
CLK1…活性化信号、
CL1…コマンドラッチ信号。

Claims (12)

  1. クロック信号に同期した第1の活性化信号を毎クロック生成する第1の活性化信号生成回路と、
    前記第1の活性化信号生成回路から供給される第1の活性化信号に応じて、入力信号の取り込みサイクルを指示する指示信号を受け、前記指示信号に対応した内部信号を生成する第1のレシーバ回路と、
    前記第1のレシーバ回路により生成された内部信号、及び前記クロック信号が供給され、前記内部信号が発生されている期間に前記クロック信号に同期した第2の活性化信号を生成する第2の活性化信号生成回路と、
    前記第2の活性化信号生成回路から出力された第2の活性化信号が供給され、前記第2の活性化信号に応じて前記入力信号を取り込む第2のレシーバ回路と
    を具備することを特徴とするクロック同期システム。
  2. クロック信号に同期して動作するメモリ部と、
    クロック信号に同期した第1の活性化信号を毎クロック生成する第1の活性化信号生成回路と、
    前記第1の活性化信号生成回路から供給される第1の活性化信号に応じて、コマンドサイクルを指示する指示信号を受け、前記指示信号に対応した内部信号を生成する第1のレシーバ回路と、
    前記第1のレシーバ回路により生成された内部信号が発生されている期間に前記クロック信号に同期した第2の活性化信号を生成する第2の活性化信号生成回路と、
    前記第2の活性化信号生成回路から供給される第2の活性化信号に応じてコマンドを構成する複数の信号を取り込む複数の第2のレシーバ回路と、
    前記各第2のレシーバ回路から供給される前記信号をデコードしコマンドを生成するデコーダと、
    前記デコーダから供給されるコマンドに応じて前記メモリ部を制御する制御部と
    を具備することを特徴とするクロック同期システム。
  3. 前記第1の活性化信号生成回路は、前記入力信号の取り込み サイクルの直前のクロックサイクル内で第1の活性化信号を生成することを特徴とする請求項1記載のクロック同期システム。
  4. 前記第1の活性化信号生成回路は、前記コマンドを構成する複数の信号の取り込みサイクルの直前の前記クロック信号のサイクル内で第1の活性化信号を生成することを特徴とする請求項2記載のクロック同期システム。
  5. 前記第1の活性化信号生成回路は、クロック信号の各サイクルの後半で第1の活性化信号を生成することを特徴とする請求項1又は2記載のクロック同期システム。
  6. 前記第1の活性化信号生成回路は、前記クロック信号を遅延する遅延回路により構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のクロック同期システム。
  7. 前記指示信号は、前記クロック信号の数サイクルの周期を有することを特徴とする請求項1又は2記載のクロック同期システム。
  8. 前記第2の活性化信号は、前記第1の活性化信号と数クロック離れていることを特徴とする請求項1又は2記載のクロック同期システム。
  9. クロック信号に同期して入力信号の取り込みサイクルを指示する指示信号を受け、前記指示信号が取り込まれるときに内部信号を出力する第1のレシーバ回路と、
    前記第1のレシーバ回路から供給される前記内部信号および前記クロック信号が供給され、前記内部信号に応じて活性化信号を生成する活性化信号生成回路と、
    前記活性化信号生成回路から供給される前記活性化信号に応じて前記入力信号を取り込む第2のレシーバ回路と
    を具備することを特徴とするクロック同期システム。
  10. 前記第1のレシーバ回路は、前記クロック信号に同期して活性化され、前記第2のレシーバ回路は、前記内部信号に応じて生成された前記活性化信号により活性化されることを特徴とする請求項9記載のクロック同期システム。
  11. 記指示信号は前記クロック信号より遅いタイミングで生成されることを特徴とする請求項9記載のクロック同期システム。
  12. 前記指示信号以外の信号は、前記指示信号に同期して確定されることを特徴とする請求項9記載のクロック同期システム。
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