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JP3724537B2 - 自動車のタイヤホイール構造 - Google Patents

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JP3724537B2
JP3724537B2 JP06285698A JP6285698A JP3724537B2 JP 3724537 B2 JP3724537 B2 JP 3724537B2 JP 06285698 A JP06285698 A JP 06285698A JP 6285698 A JP6285698 A JP 6285698A JP 3724537 B2 JP3724537 B2 JP 3724537B2
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rim
disk
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cylindrical fitting
peripheral wall
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昌晴 八巻
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤホイールのリムとディスクとの結合部を改良した自動車のタイヤホイール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のタイヤホイールは、通常、タイヤを装着保持するリムと、リムに嵌合させたディスクとから概略構成されている。このようなタイヤホイールを図4及び図5に基づいて説明する。図において、符号1はスチール製のタイヤホイールを示し、符号2はタイヤホイール1のリムを示している。このリム2の拡径受部2aの内周壁にはディスク3の周縁部に形成した筒状嵌合部3aが挿入されアーク溶接等によって固定されている(溶接部W0参照)。このときリム2の拡径受部2aの内周壁と、ディスク3の筒状嵌合部3aの外周壁との結合部の部位には凹み部4ができている。
【0003】
ディスク3の表面には、図4に示すように、ディスク3のデザインを良くするための飾り孔5が五か所明けられている。また、この飾り孔5からディスク3の内側に雨水や泥等が浸入し、この雨水や泥がディスク3の内側、すなわちリム2とディスク3との結合部の凹み部4に溜まる虞があるので、この水分等を排出するための、水抜き孔6がリム2とディスク3との結合部に形成されている。水抜き孔6はリム2とディスク3とで構成され、結合部に五か所設けられている。図4及び図5において、符号7で示すものは、例えば、ドライブシャフトの取付孔である。
【0004】
なお、自動車用ディスクホイールとして、特開平8−150803号公報に開示されているものがある。この公報に開示されているものは、リムの内周部のドロップセンター部にディスクの立上り部を溶着組み付けると共に、前記立上り部の中間部位に周方向に複数の穴部を形成し、この孔部とリムの内周部とを溶接したものである(公報明細書の第2頁第20行〜第26行の記載に基づくものである)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した従来技術において、タイヤホイールのディスクの表面にはデザイン(見栄え)のための飾り孔が形成されているので、降雪地帯では駐車中にこの飾り孔から雪が浸入し、この雪がリムとディスクとの結合部の凹み部に溜ってしまったり、また、寒冷地においてはこの凹み部に雪や雨水や泥が入り込み、それが中で凍ってしまう虞があった。
【0006】
さらに、オフロード走行においては、水や泥などが同じように凹み部に溜ってタイヤホイール内部の未塗装部分に不具合が発生する虞があった。しかしながら、ディスクに形成された飾り孔にはデザイン上の制約があり、雪や水や泥等が浸入しないような形状にすることは難しかった。
【0007】
なお、特開平8−150803号公報に開示されている自動車用ディスクホイールは、リムの内周部のドロップセンター部にディスクの立上り部を溶着させて結合部分ができないようにしているが、ディスクにデザイン上の飾り孔が形成されていた場合は、ディスクの立上り部の奥側に雨や雪が溜る虞がある。
【0008】
本発明は、タイヤホイールのリムとディスクとの結合部に改良を加え、飾り孔より浸入した雪や泥がリムとディスクの結合部の凹み部に溜らないようにした自動車のタイヤホイール構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項記載の発明は、タイヤホイールのリムにディスクを嵌め込んで固定した自動車のタイヤホイール構造において、前記ディスクの周縁部に形成した筒状嵌合部の端部を前記リムの軸芯方向に略沿って延設させると共に、前記端部を前記ディスクの裏面に当接させるように反転させて折返部に形成し、該折返部及び前記筒状嵌合部を前記リムに固定したことを特徴とするものである。
【0010】
タイヤホイールのリムに嵌め込んで固定するディスクの筒状嵌合部の端部を前記リムの軸芯方向に略沿って延設させ、さらに、この端部をディスクの裏面に当接させるように反転させて折返部に形成し、この折返部で前記リムと、ディスクの筒状嵌合部との結合部の凹み部を塞ぐようにする。この場合、リムの面と折返部の面が略同一面になるようにしてもよい。また、このように反転して形成したディスクの折返部と筒状嵌合部とをリムに溶接等により取り付けてリムとディスクとを堅固に固定させる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図1及び図2に基づき、図4及び図5と同一の部材には同一の符号を付して説明する。符号10は本発明の自動車用のタイヤホイールである。このタイヤホイール10のリム2の拡径受部2aの内周壁にはディスク11の周縁部に形成された筒状嵌合部11aの外周壁が嵌め込まれて固定されている。
【0012】
ディスク11の筒状嵌合部11aの端部はリム2の軸芯方向、すなわち、リム2の拡径受部2aの内周壁の幅方向に略沿い、かつ、リム2の内周壁に接触するように延設されている。さらに、この筒状嵌合部11aの端部は反転してディスク11の裏面に当接する折返部12に形成されている。
【0013】
この折返部12によって、従来、リム2の拡径受部2aの内周壁と、ディスク11の筒状嵌合部11aの外周壁との結合部にある凹み部4の略全周を塞ぐことができる。したがって、従来のようにディスク11の内側に雪や雨水や泥等が溜まることはなく水抜き孔6を形成する必要がない。また、リム2の拡径受部2aの内周壁と、ディスク11の筒状嵌合部11aの外周壁とは溶接によって固定されている(溶接部W1参照)。
【0014】
さらに、リム2の内周壁と、ディスク11の折返部12の外周壁も溶接によって固定されている(溶接部W2 参照)。このリム2とディスク11の溶接個所は、従来のリム2とディスク3との溶接個所(図4及び図5の溶接部W0参照)と同じである。溶接に際して、ディスク11の周縁部に形成された筒状嵌合部11aの面が、平面または曲面で、リム2の面と滑らかな、略面一を形成するようになると、従来の凹み部4が実質的になくなる。
【0015】
また、上記したように水抜き孔6が不要になったことにより、従来、水抜き孔6があったところを溶接すれば、タイヤホイール10の強度を適宜、向上させることができる。したがって、必要に応じて、簡単に溶接個所を増やすことことができるという効果がある。図1において、符号13で示すものは、必要に応じて行った従来の水抜き孔6の部位の溶接個所である。
【0016】
以上のように構成したので、タイヤホイール10のリム2の拡径受部2aの内周壁に嵌め込んで固定するディスク11の周縁部に形成された筒状嵌合部11aの端部をリム2の軸芯方向に略沿わせ、すなわち、リム2の拡径受部2aの幅方向に延設させると共に、筒状嵌合部11aの端部をディスク11の裏面に当接させるように反転させて、ディスク11に折返部12を形成する。
【0017】
この折返部12で、リム2の拡径受部2aの内周壁と、ディスク11の周縁部に形成された筒状嵌合部11aの外周壁との結合部の、従来より設けられていた凹み部4(図5参照)を塞ぐようにする。なお、ディスク11の周縁部のなす面、すなわち、ディスク11の周縁部に形成した筒状嵌合部11aの内周壁の面がリム2の内周壁の面と同一面となるように形成すれば、従来の凹み部4をなくすことが可能となる。
【0018】
また、筒状嵌合部11aの外周壁と、リム2の拡径受部2aの内周壁とを当接させ、さらに、反転させたディスク11の折返部12の外周壁と、リム2の内周壁とを当接させて各々を溶接等により取り付ければ、リム2とディスク11とを堅固に固定することが可能になる。
【0019】
以上説明した本発明の実施の形態に係る自動車のタイヤホイール構造と同様の効果を奏する形態を参考までに図3に基づき、図1及び図2と同一の部材には同一の符号を付して説明する。本実施の形態はタイヤホイール14のリム2の拡径受部2aの内周壁と、ディスク3の周縁部に形成された筒状嵌合部3aの外周壁との結合部にある凹み部4にリング状の可撓性部材、例えばゴム部材15を装着したものである。
【0020】
このように凹み部4にゴム部材15を装着すれば、凹み部4がゴム部材15によって埋め込まれるので凹み部4をなくすことができる。これによって、ディスク11の内側に雪や水や泥等が浸入しても溜まることがない。なお、可撓性部材をゴム部材15だけでなく、可撓性合成樹脂(プラスチック)、例えば、ポリウレタンエラストマーや塩化ビニール樹脂を使用してもよい。可撓性部材のなす面はリム2の面と概略同一面とする。
【0021】
【発明の効果】
請求項記載の発明は、タイヤホイールのリムに嵌め込んで固定するディスクの周縁部の筒状嵌合部の端部をリムの軸芯方向に略沿って延設させると共に、筒状嵌合部の端部をディスクの裏面に当接させるように反転させて折返部を形成させたので、この折返部でリムと、ディスクの筒状嵌合部との結合部にある凹み部を塞ぐことができる。これによって、ディスクの内側に雪や水や泥等が溜まらなくなりタイヤホイールに不具合が発生するのを回避することができる。また、ディスクの折返部及び筒状嵌合部をリムに溶接等により取り付けたので、リムとディスクとを堅固に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例を示す正面図である。
【図2】 図1に示すもののA−A線断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態と同様の効果を奏する形態を参考までに示した図である。
【図4】 従来のタイヤホイールの正面図である。
【図5】 図4に示すもののB−B線断面図である。
【符号の説明】
2 リム
4 凹み部
10 タイヤホイール
11 ディスク
11a 筒状嵌合部
12 折返部
16 ゴム部材

Claims (1)

  1. タイヤホイールのリムにディスクを嵌め込んで固定した自動車のタイヤホイール構造において、
    前記ディスクの周縁部に形成した筒状嵌合部の端部を前記リムの軸芯方向に略沿って延設させると共に、前記端部を前記ディスクの裏面に当接させるように反転させて折返部に形成し、該折返部及び前記筒状嵌合部を前記リムに固定したことを特徴とする自動車のタイヤホイール構造。
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