JP3722982B2 - Friction type power transmission device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、摩擦式動力伝達装置に関する。特に、太陽ローラの周囲を公転する遊星ボールを有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、遊星ボールを有する摩擦式動力伝達装置は、入力部材としての太陽ローラと、この太陽ローラの外周溝を転動しながら公転する複数の遊星ボールと、これら複数の遊星ボールに内接される固定部材としての外接部材と、複数の遊星ボールを回動自在に支持する出力部材としてのキャリアとを有している。遊星ボールは、太陽ローラと外接部材との間に介在して、互いの間に遊びをなくして、径方向に与圧力を作用させた状態で、太陽ローラと外接部材とに互いに確実に接触しながら転がり運動をして、駆動力を太陽ローラからキャリアへ伝達するように構成されている。また、キャリアを固定して、外接部材を出力部材とすることもある。
【0003】
出力部材が何であるかにかかわらず、出力部材にかかる軸方向や径方向の負荷を受け止めるために、出力部材を回動自在に支持する専用の軸受が設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、専用の軸受で出力部材を支持していると、摩擦式動力伝達装置の構造が複雑化する。
【0005】
そこで、本発明の目的は、構造を簡素化でき、しかも動力伝達の安定した摩擦式動力伝達装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、摩擦式動力伝達装置の遊星ボールで、軸受機能を兼用させている。すなわち、請求項1記載の発明の摩擦式動力伝達装置は、太陽ローラと、この太陽ローラの外周に外接する複数の遊星ボールと、これらの遊星ボールを転動可能に保持するキャリアと、遊星ボールが内接する回動可能な環状の外接部材とを有する摩擦式動力伝達装置において、上記太陽ローラおよび外接部材の一方が、複数の遊星ボールを介して、太陽ローラおよび外接部材の他方を軸方向に支持し、上記遊星ボールは、第1の遊星ボール群と、第2の遊星ボール群とを含み、太陽ローラは、軸方向に並んで互いに逆向きに傾斜する円錐面からなる一対の内側軌道を有し、各内側軌道には、それぞれ対応する遊星ボール群が接触し、外接部材は、互いに逆向きに傾斜する弾性変形可能な一対の環状傾斜板を含み、一対の環状傾斜板の内周面はそれぞれ円錐面を含み、上記一対の環状傾斜板の円錐面は、対応する遊星ボール群を挟んで対応する内側軌道にそれぞれ対向する一対の外側軌道を形成し、外接部材は、一対の外側軌道同士を互いに近づけるような弾性復元力を作用させる弾性を有することを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、以下の作用を奏する。例えば、太陽ローラを入力部材としてモータ等の回転軸に固定し、外接部材を出力部材とした動力伝達装置として利用できる。このとき、太陽ローラが、遊星ボールを介して外接部材を径方向および軸方向に支持できるので、外接部材を軸方向に支持するための専用の軸受や、この軸受を保持するための部材等を省くことができる。また、外接部材が遊星ボールを介して太陽ローラを支持してもよい。
【0008】
また、軸方向に遊星ボールを介して支持しているので、軸方向の負荷を動力伝達のための遊星ボールの与圧力に変換でき、動力伝達を安定させることができる。
【0010】
また太陽ローラの一対の内側軌道および外接部材の一対の外側軌道により、各遊星ボール群を介して軸方向の互いに逆向きの負荷をそれぞれ受けると共に、これらを互いに均衡させることができるので、常に安定した与圧力を得ることができる結果、安定した動力伝達を達成することができる。
また、請求項2記載の発明の摩擦式動力伝達装置は、請求項1に記載の摩擦式動力伝達装置において、上記外接部材は、上記一対の環状傾斜板から延設されて互いに突き合わされて固定された一対の当接板を含むことを特徴とする。
また、請求項3記載の発明の摩擦式動力伝達装置は、請求項2に記載の摩擦式動力伝達装置において、上記外接部材は、一方の当接板および一方の環状傾斜板を単一の部材で一体に形成した一方の板材と、他方の当接板および他方の環状傾斜板を単一の部材で一体に形成した他方の板材とを組み合わせて構成されることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態の摩擦式動力伝達装置である遊星ボール式変速機を添付図面を参照しつつ説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施の形態の遊星ボール式変速機の断面図である。
【0013】
遊星ボール式変速機1は、駆動源としてのモータ2に取り付けられている。このモータ2の回転軸22に、遊星ボール式変速機1の入力部材である太陽ローラ31が嵌合し、その周囲を取り囲む外接部材33が出力部材として設けられている。このように、モータ2と遊星ボール式変速機1とは、一体的なユニットを構成している。
【0014】
モータ2は、固定部材としてのハウジング21と、ハウジング21から突出した上述の回転軸22とを有している。この回転軸22は、ハウジング21寄り部分が太い段付き軸であり、ハウジング21内に設けられた軸受(図示せず)によって回動自在に軸方向に位置規制されて支持されている。
【0015】
遊星ボール式変速機1は、回転軸22と一体回転する筒状の上述の太陽ローラ31と、この太陽ローラ31の外周面を転がる複数の遊星ボール32と、これらの遊星ボール32が内接しつつ転動する外接部材33と、複数の遊星ボール32を回動自在に保持するキャリア34とを備えている。キャリア34は、モータ2のハウジング21に固定されている。また、外接部材33と、太陽ローラ31との回転軸線とは同芯に配置されている。また、太陽ローラ31と外接部材33との間にある複数の遊星ボール32は、遊びのない状態で、所定の与圧力で付勢されており、太陽ローラ31の内側軌道と、外接部材33の外側軌道を確実に転がることができる。
【0016】
本実施の形態の遊星ボール式変速機1では、上述の遊星ボール32が、回転軸22の延びる方向(以下「軸方向」とする。)および軸方向と直交する方向(以下「径方向」とする。)の軸受機能を兼備している。すなわち、外接部材33が、遊星ボール32を介して太陽ローラ31に支持されている。
【0017】
以下、詳細に説明する。
【0018】
太陽ローラ31は、回転軸22の小径部に止め輪23と段差22aとによって、軸方向に保持されている。太陽ローラ31は、モータ2の回転軸22と嵌合される内周面を有している。また、太陽ローラ31の外周面は、軸方向に沿って中央部で最大外径となるように両端部が小径になるように傾斜している。外周面には、遊星ボール32が外接しつつ転動する一対の内側軌道31a,31bが設けられている。すなわち、モータ2の回転軸22の根元側寄りにある第1内側軌道31aと、モータ2の回転軸22の先端側にある第2内側軌道31bとは、それぞれ軸方向に距離を開けて設けられ、軸方向に対して同じ角度で、互いに逆向きに傾斜する円錐面で構成されている。
【0019】
遊星ボール32は、複数、例えば、8個が設けられている。これらの遊星ボール32は、第1内側軌道31aを転動する第1の遊星ボール群32A(第1群)と、第2内側軌道31bを転動する第2の遊星ボール群32B(第2群)とを含んでいる。第1群および第2群の各遊星ボール32は、所定の軸方向位置で、また、回転軸22の周りの所定の径方向位置の円周上に等配でキャリア34によってそれぞれ保持されている。
【0020】
キャリア34は、環状に形成され、遊星ボール32を回動自在に支持する複数のボール収容部34aを有している。ボール収容部34aは、遊星ボール32が嵌まる開口であり、遊星ボール32に対応して軸方向に2カ所に、また、周方向に等配で、計8カ所に設けられている。キャリア34は、この遊星ボール式変速機を軸受として機能させるときの保持器としても機能する。キャリア34および遊星ボール32を覆って、その外側に外接部材33が配置されている。
【0021】
外接部材33は、回転軸22の根元寄りに配置された一方の板材としての円板状の主体部36と、当接板同士が主体部36の中央において複数のリベット38で固定されて一体回転する他方の板材としての副部37とを有している。主体部36と副部37とは、肉厚一定の板材でそれぞれ形成されている。
【0022】
主体部36は、径方向の外側にあり出力部材および当接板としての円板状の円板部36aと、円板部36aの内周に延設されて軸方向に傾斜した環状傾斜板としての傾斜部36bとを有している。傾斜部36bの内径側の面には円錐面が形成されている。この円錐面の内周面には、第1群の各遊星ボール32が内接して転動する第1外側軌道33aが設定されている。第1内側軌道31aと第1外側軌道33aとは、第1群の各遊星ボール32を挟持しつつ、対向して配置されている。なお、主体部36の中心部分となる、傾斜部36bの内径寄り部分は開口しており、キャリア34が配置されている。
【0023】
副部37は、主体部36の傾斜部36bと略同じに形成された環状傾斜板としての傾斜部37aと、この傾斜部37aの内周縁から中心にかけて延設された円板部37bとを有している。副部37の傾斜部37aの内周面には、第2群の遊星ボール32が内接して転動する第2外側軌道33bが設定されている。第2内側軌道31bと第2外側軌道33bとは、第2群の各遊星ボール32を挟持しつつ、対向して配置されている。このように、両外側軌道33a,33bは、軸方向に対して第1内側軌道31aと第2内側軌道31bとほぼ同じ角度で、互いに傾斜が逆になっている。
【0024】
また、外接部材33には、副部37と主体部36の両傾斜部により室が区画され、この室の内部に、キャリア34で保持された遊星ボール32が収容されている。例えば、回転軸22の先端を下方に向けて配置する場合には、この室の内部から、遊星ボール32を潤滑するグリース等が下方へ落下することを円板部37bで確実に防止することができる。
【0025】
また、外接部材33の主体部36および副部37の両傾斜部が金属板材製とされ円錐面を形成し、外接部材33は弾性を有している。この弾性による復元力が両傾斜部の内周面同士を互いに近づけるように作用する状態で、外接部材33は各群の遊星ボール32と接している。なお、弾性を得るための構成は上述の構造に限定されない。例えば、各遊星ボール32に弾性力を与える弾性部材が、外接部材33と別体で設けられていてもよい。
【0026】
外接部材33の各部、例えば、傾斜部の傾斜角度や、板厚等は、所定の与圧力が得られるように設定されている。すなわち、上述のように外接部材33による復元力を受けつつ、遊星ボール32は外接部材33と太陽ローラ31の間に挟持されている。外接部材33に軸方向の負荷がかからない状態では、第1群および第2群の各遊星ボール32には、与圧力がバランスして作用し、それに伴い、外接部材33と太陽ローラ31との相対位置は中立位置になり、このときに、予め定められた大きさの与圧力が得られるようにされている。
【0027】
次に、この遊星ボール式変速機1の動作を説明する。
【0028】
遊星ボール式変速機1は、太陽ローラ31をモータ2の回転軸22に固定し、外接部材33を出力部材とした動力伝達装置として利用することができる。モータ2を駆動すると、太陽ローラ31が回転し、その各内側軌道31a,31bを複数の遊星ボール32が転動する。このとき、キャリア34は回転せず、遊星ボール32に外接する外接部材33が回転する。
【0029】
また、太陽ローラ31が、遊星ボール32を介して外接部材33を径方向および軸方向に支持することができる。
【0030】
この状態で、外接部材33に軸方向の負荷がかからないときには、上述のように、各遊星ボール32に適正な与圧力が作用している。
【0031】
また、外接部材33に軸方向の負荷が、回転軸22の根元から先端に向かう向き(軸方向の先端向き)に作用するときには、外接部材33から、第1外側軌道33aと、第1群の遊星ボール32と、第1内側軌道31aとを介して、モータ2の軸受で受け止められる。この負荷は、主体部36の傾斜部36bの内径寄り部分を広げるように作用し、これに伴う弾性復元力は、外接部材33を負荷と逆向きに移動させるように働く。さらに、一対の内側軌道は太陽ローラ31に、一対の外側軌道は外接部材33にそれぞれ形成されて、内側軌道同士、外側軌道同士の相対位置は規制されている。また、第1群と第2群との遊星ボール32にかかる与圧力は、互いにバランスする。その結果、軸方向の先端向きの負荷がかかり、外接部材33と太陽ローラ31との相対位置のずれが生じても、ずれを戻すようにする力が生じて、相対位置のずれが防止される。それゆえ、第1群の各遊星ボール32にかかる与圧力とともに、第2群の各遊星ボール32にかかる与圧力をほぼ一定に保つことができて、適切な与圧力を得て、安定した動力伝達を実現できる。
【0032】
また、負荷が、軸方向の先端向きと逆向き(根元向き)のときには、第2外側軌道33bと、第2群の各遊星ボール32と、第2内側軌道31bとを介して、モータ2の軸受で受け止められる。このとき、根元向きの負荷は、副部37の傾斜部37aの内径寄り部分を広げるように作用し、これに伴い、傾斜部37aの弾性復元力は、外接部材33を負荷と逆向きに移動させるように作用する。その結果、先端向きの負荷がかかる場合と同様に、外接部材33と太陽ローラ31との相対位置のずれが防止されて、各群の遊星ボール32には与圧力が適切に作用して、安定した動力伝達を実現できる。
【0033】
また、軸方向に過大な負荷が作用する場合には、キャリア34が保持器として機能するので、遊星ボール32が軸方向に過大に変位することは防止される。
【0034】
このように本実施の形態によれば、太陽ローラ31が外接部材33を、複数の遊星ボール32を介して径方向および軸方向に支持したので、動力伝達装置としての遊星ボール式変速機1で軸受機能を兼備させることができる。例えば、外接部材33を軸方向に支持するための専用の軸受や、この軸受を保持するための部材等を省くことができ、遊星ボール式変速機1の構造を簡素化することができる。
【0035】
また、外接部材33が太陽ローラ31を複数の遊星ボール32を介して径方向および軸方向に支持してもよい。このように、太陽ローラ31および外接部材33の一方が他方を、複数の遊星ボール32を介して径方向および軸方向に支持して、動力伝達装置で軸受機能を兼備させることができて、構造を簡素化することができる。
【0036】
また、軸方向に遊星ボール32を介して支持しているので、軸方向の負荷を動力伝達のために遊星ボール32にかかる与圧力に変換でき、軸方向の負荷に起因して与圧力が減少し動力伝達に支障が生じることを防止でき、動力伝達を安定させることができる。特に、内側軌道および外側軌道が傾斜面であるので、軸方向の負荷を与圧力に確実に変換できる。
【0037】
また、太陽ローラ31の一対の内側軌道および外接部材33の一対の外側軌道は、互いに対向して逆向きに傾斜し、各遊星ボール群を介して軸方向の互いに逆向きの負荷をそれぞれ受ける。それと共に、いずれの向きの軸方向の負荷も、第1群と第2群の遊星ボール32で互いに均衡させることができるので、外接部材33と太陽ローラ31との相対位置を、所定の与圧力が得られる位置に維持することができ、常に安定した与圧力を得ることができる。その結果、安定した動力伝達を達成することができる。
【0038】
また、外接部材33は、円錐面を形成する傾斜部36b,37aからなり各遊星ボール32に与圧力を与えるための弾性部材を有しているので、その弾性復元力が、外接部材33と太陽ローラ31との相対位置を適正な位置にするように、外接部材33に作用して、適正な与圧力が得られる。このように、外接部材33の弾性で定圧与圧された与圧力を得られるので、より一層安定した動力伝達を実現できる。また、与圧力を与えるための弾性部材を別途設ける必要がなく、構造をより一層簡素化することができる。
【0039】
なお、上述の実施の形態では、外接部材33は弾性を有していたが、剛体で構成されていてもよい。この場合には、遊星ボール32が、予め定められた位置にある外接部材33と太陽ローラ31との間に挟持されたときに、定位置与圧された状態で所定の与圧力が得られる。
【0040】
また、上述の実施の形態では、キャリア34を固定していたが、これには限定されない。例えば、太陽ローラ31または外接部材33を固定して、キャリア34を回動可能に構成し、キャリア34を入出力に使用してもよい。
【0041】
また、上述の実施の形態では、モータ2に内蔵される軸受で、軸方向の負荷を受け止めていたが、これには限定されない。例えば、この遊星ボール式変速機を適用する機器に設けられた軸受で受け止めてもよい。
【0042】
また、上述の実施の形態では、遊星ボール式変速機1は、モータ2とユニットに構成されたものであったが、これには限定されない。遊星ボール式変速機としては、太陽ローラ31と、遊星ボール32と、キャリア34と、外接部材33とが備えられていればよい。
【0043】
その他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0044】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、太陽ローラおよび外接部材の一方が他方を、複数の遊星ボールを介して軸方向に支持したので、動力伝達装置で軸受機能を兼備でき、例えば、軸受等を省いて構造を簡素化することができる。しかも、軸方向の負荷を利用して動力伝達を安定させることができる。
【0045】
また、各遊星ボール群を介して軸方向の互いに逆向きの負荷をそれぞれ受けると共に、常に安定した与圧力を得て、安定した動力伝達を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の遊星ボール式変速機の正面断面図である。
【符号の説明】
1 遊星ボール式変速機(摩擦式動力伝達装置)
2 モータ
22 回転軸
31 太陽ローラ
31a,31b 内側軌道
32 遊星ボール
32A 第1の遊星ボール群
32B 第2の遊星ボール群
33 外接部材
33a,33b 外側軌道
34 キャリア
36 主体部(一方の板材、単一の部材)
36a 円板部(当接板)
36b 傾斜部(環状傾斜板)
37 副部(他方の板材、単一の部材)
37a 傾斜部(環状傾斜板) [0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a frictional power transmission device. In particular, the present invention relates to a planetary ball that revolves around a sun roller.
[0002]
[Prior art]
For example, a frictional power transmission device having planetary balls is inscribed in a sun roller as an input member, a plurality of planetary balls that revolve while rolling on the outer peripheral groove of the sun roller, and the plurality of planetary balls. It has a circumscribed member as a fixing member and a carrier as an output member that rotatably supports a plurality of planetary balls. The planetary ball is interposed between the sun roller and the circumscribing member so that there is no play between them and the sun roller and the circumscribing member are reliably in contact with each other with a pressure applied in the radial direction. The driving force is transmitted from the sun roller to the carrier while rolling. Further, the carrier may be fixed and the circumscribed member may be used as the output member.
[0003]
Regardless of what the output member is, a dedicated bearing that rotatably supports the output member is provided in order to receive an axial or radial load applied to the output member.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, if the output member is supported by a dedicated bearing, the structure of the frictional power transmission device becomes complicated.
[0005]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a frictional power transmission device that can simplify the structure and has stable power transmission.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the planetary ball of the frictional power transmission device also serves as a bearing function. In other words, the frictional power transmission device according to the first aspect of the present invention includes a sun roller, a plurality of planetary balls circumscribing the outer periphery of the sun roller, a carrier that holds these planetary balls in a rollable manner, and a planetary ball. In the frictional power transmission device having a rotatable ring-shaped circumscribed member that is inscribed in, one of the sun roller and the circumscribed member moves the other of the sun roller and the circumscribed member in the axial direction via a plurality of planetary balls. The planetary ball includes a first planetary ball group and a second planetary ball group, and the sun roller has a pair of inner orbits composed of conical surfaces inclined in opposite directions along the axial direction. Each inner orbit is in contact with the corresponding planetary ball group, and the circumscribed member includes a pair of elastically deformable annular inclined plates inclined in opposite directions, and the inner peripheral surfaces of the pair of annular inclined plates Is Comprise respectively conical surface, the conical surface of the pair of inclined annular plate, corresponding to a pair of outer raceway of respectively opposite the inner raceway of the corresponding sides of the planetary ball groups, circumscribing member includes a pair of outer It is characterized by having elasticity that causes an elastic restoring force to bring the tracks closer to each other.
[0007]
According to this configuration, the following effects are exhibited. For example, it can be used as a power transmission device in which a sun roller is fixed to a rotating shaft such as a motor as an input member and a circumscribed member is an output member. At this time, since the sun roller can support the circumscribed member in the radial direction and the axial direction via the planetary ball, a dedicated bearing for supporting the circumscribed member in the axial direction, a member for holding the bearing, etc. It can be omitted. The circumscribed member may support the sun roller via the planetary ball.
[0008]
In addition, since it is supported through the planetary ball in the axial direction, the load in the axial direction can be converted into the applied pressure of the planetary ball for power transmission, and power transmission can be stabilized.
[0010]
In addition, the pair of inner orbits of the sun roller and the pair of outer orbits of the circumscribed member can receive loads opposite to each other in the axial direction via each planetary ball group, and can balance them with each other. As a result, it is possible to achieve stable power transmission.
According to a second aspect of the present invention, there is provided the frictional power transmission device according to the first aspect, wherein the circumscribed member extends from the pair of annular inclined plates and is abutted against each other and fixed. It is characterized by including a pair of contact plates.
According to a third aspect of the present invention, there is provided the frictional power transmission device according to the second aspect, wherein the circumscribed member includes one contact plate and one annular inclined plate as a single member. And the other plate material in which the other abutment plate and the other annular inclined plate are integrally formed with a single member.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a planetary ball transmission that is a frictional power transmission device according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0012]
FIG. 1 is a sectional view of a planetary ball type transmission according to an embodiment of the present invention.
[0013]
The planetary ball type transmission 1 is attached to a
[0014]
The
[0015]
The planetary ball type transmission 1 includes the above-described
[0016]
In the planetary ball type transmission 1 of the present embodiment, the
[0017]
This will be described in detail below.
[0018]
The
[0019]
A plurality of, for example, eight
[0020]
The
[0021]
Enclosing
[0022]
The
[0023]
The sub-part 37 has an
[0024]
Further, the circumscribed
[0025]
Further, both the inclined portion of the
[0026]
Each part of the circumscribed
[0027]
Next, the operation of the planetary ball type transmission 1 will be described.
[0028]
The planetary ball type transmission 1 can be used as a power transmission device in which the
[0029]
The
[0030]
In this state, when no axial load is applied to the circumscribed
[0031]
Further, when an axial load is applied to the circumscribed
[0032]
Further, when the load is in the direction opposite to the tip end in the axial direction (toward the root), the
[0033]
Further, when an excessive load is applied in the axial direction, the
[0034]
As described above, according to the present embodiment, since the
[0035]
Further, the circumscribed
[0036]
Further, since it is supported through the
[0037]
In addition, the pair of inner tracks of the
[0038]
Moreover, the circumscribing
[0039]
In the above-described embodiment, the circumscribed
[0040]
Moreover, in the above-mentioned embodiment, although the
[0041]
In the above-described embodiment, the axial load is received by the bearing built in the
[0042]
Further, in the above-described embodiment, the planetary ball type transmission 1 is configured by the
[0043]
In addition, various design changes can be made without changing the gist of the present invention.
[0044]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, since one of the sun roller and the circumscribed member supports the other in the axial direction via a plurality of planetary balls, the power transmission device can also have a bearing function. It can be omitted and the structure can be simplified. In addition, power transmission can be stabilized using an axial load.
[0045]
In addition, each of the planetary ball groups is subjected to loads opposite to each other in the axial direction, and a stable applied pressure is always obtained to achieve stable power transmission.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front sectional view of a planetary ball type transmission according to an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Planetary ball type transmission (friction type power transmission device)
2
36 Main part (one plate, single member)
36a Disc part (contact plate)
36b Inclined part (annular inclined plate)
37 Sub-portion (the other plate, single member)
37a Inclined part (annular inclined plate)
Claims (3)
上記太陽ローラおよび外接部材の一方が、複数の遊星ボールを介して、太陽ローラおよび外接部材の他方を軸方向に支持し、
上記遊星ボールは、第1の遊星ボール群と、第2の遊星ボール群とを含み、
太陽ローラは、軸方向に並んで互いに逆向きに傾斜する円錐面からなる一対の内側軌道を有し、各内側軌道には、それぞれ対応する遊星ボール群が接触し、
外接部材は、互いに逆向きに傾斜する弾性変形可能な一対の環状傾斜板を含み、
一対の環状傾斜板の内周面はそれぞれ円錐面を含み、上記一対の環状傾斜板の円錐面は、対応する遊星ボール群を挟んで対応する内側軌道にそれぞれ対向する一対の外側軌道を形成し、
外接部材は、一対の外側軌道同士を互いに近づけるような弾性復元力を作用させる弾性を有することを特徴とする摩擦式動力伝達装置。A friction type having a sun roller, a plurality of planetary balls circumscribing the outer periphery of the sun roller, a carrier for holding the planetary balls in a rollable manner, and a rotatable ring-shaped circumscribed member in which the planetary balls are inscribed In the power transmission device,
One of the sun roller and the circumscribed member supports the other of the sun roller and the circumscribed member in the axial direction via a plurality of planetary balls,
The planetary ball includes a first planetary ball group and a second planetary ball group,
The sun roller has a pair of inner orbits composed of conical surfaces inclined in opposite directions along the axial direction, and each inner orbit comes into contact with a corresponding planetary ball group,
The circumscribed member includes a pair of elastically deformable annular inclined plates inclined in opposite directions to each other,
The inner peripheral surfaces of the pair of annular inclined plates each include a conical surface, and the conical surfaces of the pair of annular inclined plates form a pair of outer orbits respectively opposed to the corresponding inner orbits across the corresponding planetary ball group. ,
The circumscribed member has a resilience that causes an elastic restoring force to act so as to bring the pair of outer tracks closer to each other.
上記外接部材は、上記一対の環状傾斜板から延設されて互いに突き合わされて固定された一対の当接板を含むことを特徴とする摩擦式動力伝達装置。In the friction type power transmission device according to claim 1,
The friction-type power transmission device, wherein the circumscribed member includes a pair of contact plates that extend from the pair of annular inclined plates and are abutted and fixed to each other.
上記外接部材は、一方の当接板および一方の環状傾斜板を単一の部材で一体に形成した一方の板材と、他方の当接板および他方の環状傾斜板を単一の部材で一体に形成した他方の板材とを組み合わせて構成されることを特徴とする摩擦式動力伝達装置。In the friction type power transmission device according to claim 2,
The circumscribed member is formed by integrally forming one contact plate and one annular inclined plate with a single member, and the other contact plate and the other annular inclined plate with a single member. A friction type power transmission device comprising a combination with the other plate member formed.
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