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JP3722652B2 - 移動体向けの情報提供システム - Google Patents

移動体向けの情報提供システム Download PDF

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JP3722652B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種情報発信(情報の提供者)からレストランに関する情報、ショッピングに関する情報等のイベント情報を複数の情報提供装置それぞれにより収集、入力、編集し、イベント情報の位置情報を付加した概要情報等を各情報提供装置からの放送或いは通信により移動体の情報端末に向けて送信し、端末装置により選択された概要情報のイベント情報を取得する移動体向け情報提供システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両等の移動体向けの情報提供サービスとして、例えば放送局からの通常のFM放送に、各種情報発信者からレストランに関する情報、ショッピングに関する情報、遊園地等の娯楽場や特定エリア等で開催される催しに関する情報等のイベント情報を多重して放送するFM多重放送がある。
【0003】
このFM多重放送にあっては、車両に搭載されたFM受信機等の情報端末により放送局の情報提供装置からの放送が受信され、その受信信号FM多重されている情報が復調されて取り出され、情報端末の液晶ディスプレイ(LCD)等から成る表示部にその受信データの内容が表示される。
【0004】
ところで、近年のカーナビゲーション技術の進歩によって、前記情報端末をカーナビゲーションシステムの端末(以下、カーナビという)により形成し、これらの情報提供サービスを受けることもできるようになっている。この場合、カーナビにFM受信部を設け、FM放送局から送信されるイベント情報に、そのイベント情報の提供位置(場所)を表わす、例えばレストランの位置情報(緯度、経度を表わす位置コード)が情報発信者側或いは放送局側(情報端末から見た情報提供者側)で付加され、カーナビ側(情報端末側)でイベント情報を受信すると、受信したイベント情報に付加された位置情報を読み取り、カーナビゲーションシステムを構成するLCD等の表示部により、受信したイベント情報の内容を文字及び図形等により表示したり、位置情報により表される位置を、表示部に表示される地図に重畳して表示することが可能である。
【0005】
この場合、カーナビ側にイベント情報を記憶保持するメモリを設けておき、このメモリに一旦受信したイベント情報を格納し、位置コードに基づき地域別にメモリからイベント情報を読み出して表示したり、イベント情報をジャンル別に読み出して表示することもできる。
【0006】
一方、最近ではデジタル技術が著しく発展し、これに伴い、上記したイベント情報の送受信をデジタル通信により行うことや、インターネットの普及に伴い、インターネットプロバイダを経由して、上記したイベント情報の送受信を、通信対応のカーナビや携帯型の通信端末を用いて行うことなども考えられる。
【0007】
上記したFM多重放送やインターネットによる情報提供サービスの場合、イベント情報のより詳細な内容を問い合わせたり、必要時には予約等の手続を行えるようにするために情報発信の問い合わせ先データ(例えば、電話番号、ファクシミリ番号やインターネットのURL等)をイベント情報と共に送信することも考えられている。この場合、問い合わせを行うイベント情報を識別できるように、いわゆるアドレスコードのような予め割り当てた何らかのコードをイベント情報に更に付加して送信することが考えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種の移動体向け情報提供システムにおいて、情発信者は日本全国多数存在し、各々が提供するイベント情報も膨大な数となることから、それらを区別する前記のアドレスコード等は通常多くの桁数を必要とし、それらのコードを付加した各種のイベント情報を情報端末側に送信して情報端末側でその中からイベント情報を選択するようにすると、情報量が多くなる。
この場合、例えば情報提供者側のFM放送局やインターネットプロバイダ等の情報提供装置の信情報量が多くなり、それらの負荷が増大すると共に送信に長時間を要し、また、カーナビ等情報端末側においても、記憶手段により記憶しておくべき情報量が非常に多くなり過ぎて負担が増大するという問題がある。
【0009】
さらに、情報提供装置が複数の場合は、同じイベント情報であってもそれを提供する情報提供装置の区別も必要になると共に、各情報提供装置から情報端末に提供されるイベント情報やそれらの識別のコードが重複しないように一元的に管理する必要も生じるが、上記したように情報発信者が多数であることから、そのような情報管理が非常に煩雑になるという問題もある。
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、各種の情報発信者のイベント情報を複数の情報提供装置それぞれから放送或いは通信手段により移動体の情報端末に提供する移動体向け情報提供システムにおいて、情報端末側記憶すべき情報量が極めて少ない構成で実現できるようにすると共に、各情報提供装置が前記情報端末に提供する各イベント情報を、装置負荷が少ない構成で重複しないように一元的に管理できるようにし、更には、情報端末側により期限の有効な情報のみを正しく取得できるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明における移動体向けの情報提供システムは、各種情報発信者からのレストランに関する情報、ショッピングに関する情報、遊園地等の娯楽場や特定エリア等で開催される催しに関する情報等のイベント情報を複数の情報提供装置それぞれにより収集、入力、編集し、前記各情報提供装置それぞれのデータベースに、前記イベント情報に該イベント情報の場所を表わす位置情報を付加して格納し、前記データベースに格納された前記イベント情報の一部の概要情報を放送或いは通信手段により前記各情報提供装それぞれから車両等の移動体の情報端末に向けて送信し、前記情報端末により前記概要情報に基いて前記各情報提供装置のいずれかの前記データベースの前記イベント情報を取得する移動体向けの情報提供システムであって、前記各情報提供装置が、前記イベント情報の前記データベースへの格納または前記概要情報の前記情報端末への送信に先立ち、前記位置情報との組み合わせで形成されて前記各情報提供装置の前記データベースの別、前記データベース内での前記イベント情報の別から前記イベント情報を特定する個別識別コードの発行要求を情報管理装置に行う手段と、前記情報管理装置から取得した前記個別識別コードを前記イベント情報に付加する付加部とを備え、前記情報管理装置が、前記各情報提供装置それぞれからの前記個別識別コードの発行要求を受け付けて前記各情報提供装置の前記イベント情報の前記位置情報及び前記概要情報を取得する取得部と、前記各情報提供装置の前記データベース及び該データベース内での前記イベント情報を特定するアドレス情報と、前記個別識別コードとの対照表を格納する格納部と、前記個別識別コードを前記対照表に基づいて前記アドレス情報に変換する変換部と、前記対照表、前記アドレス情報などを利用して前記個別識別コードと前記イベント情報との対応付け処理を実行することで、前記各情報提供装置の前記位置情報が同一の同じ場所の複数の前記イベント情報の前記位置情報に前記各情報提供装置それぞれの前記データベース内で異なるように割り当てられた識別記号を前記位置情報に付加して前記個別識別コードを生成し、前記個別識別コードの発行要求に応じて前記各情報提供装置それぞれに生成した前記個別識別コードを発行し、かつ、前記概要情報に前記個別識別コードを付加することにより、前記概要情報と前記個別識別コードとを組み合わせた前記情報メニューを作成する発行部とを備え、前記情報端末が、前記情報管理装置から前記情報メニューを取得する送受信部を備え、前記情報メニューから選択された前記概要情報の前記イベント情報を取得するようにしたことを特徴としている(請求項1)。
【0012】
このように構成すれば、各情報提供装置において、イベント情報のデータベースへの格納またはその概要情報の情報端末への送信に先立つ個別識別コードの発行要求により、イベント情報の位置情報との組み合わせで形成されて各情報提供装置の別とそのデータベース内のイベント情報の別とからそのイベント情報を特定するための個別識別コードが情報管理装置から取得され、取得された個別識別コードがデータベースのイベント情報に付加される
【0013】
このとき、個別識別コードが、イベント情報の位置情報に各情報提供装置それぞれの前記データベース内で異なるように割り当てられた識別記号を付加して生成され、各情報提供装置の同じ所在(場所)の複数のイベント情報が、個別識別コードの識別記号によって各情報提供装置それぞれのデータベース内で区別されて特定される。
【0014】
そのため、例えば、全ての情報提供装置の全てのイベント情報に対して異なるコードを割り当てるような場合に比して、個別識別コードのコード長が大幅に短くなり、情報管理装置から各情報提供装置に少ない情報量で個別識別コードを送信することができる。
【0015】
更に、情報管理装置から移動体の情報端末にイベント情報の一部の概要情報とその個別識別コードとを組合わせた情報メニューが送られ、情報端末において、受信した情報メニューからの概要情報の選択により、選択した概要情報の個別識別コードに基いて該当する情報提供装置に接続され、その情報提供装置のデータベースから所望のイベント情報が取得されてその詳細の表示等が可能になる。
【0016】
この場合、情報メニューの個別識別コードは短く、しかも、概要情報はイベント情報の詳細でなく一部であるので、イベント情報の概要情報とその個別識別コードとを組合わせたイベント情報の選択に必要な最小限の情報量の情報メニューが情報管理装置から情報端末に送られて、情報端末に記憶される。
【0017】
そして、情報メニューにアドレス情報を組み入れておく必要がなく、情報管理装置から移動体の情報端末に送信する情報量が少なくて済み、しかも、情報端末側で記憶すべき情報量も極めて低減されて少なくなる。
【0018】
その際、各情報提供装置のデータベースの各イベント情報が、前記の位置情報に識別記号を付加した個別識別コードにより、情報提供装置の別、及び、情報提供装置のデータベース内の別を認識して特定されるため、各情報提供装置から情報端末に提供されるイベント情報の一元管理が、情報管理装置により少ない装置負担で行なえる。
【0019】
したがって、移動体の情報端末側に記憶すべき情報量が極めて少ない構成でこの種の移動体向けの情報提供システムを実現することができると共に、各情報提供装置が前記情報端末に提供する各イベント情報を、装置負荷が少ない構成で重複しないように一元的に管理することができる。
【0020】
次に、本発明における移動体向けの情報提供システムは、前記情報管理装置の前記変換部が、前記情報端末からの前記個別識別コードを伴うアドレス紹介要求により、前記情報端末から送られてくる前記個別識別コードを前記対照表に基づいて前記アドレス情報に変換し、該アドレス情報を前記情報端末に返送して提供、前記情報端末の送受信部が、前記情報メニューのなかから選択された前記概要情報の前記個別識別コードを伴う前記アドレス紹介要求を前記情報管理装置に送信し、前記アドレス紹介要求に応じて前記情報管理装置から送信されてくる前記アドレス情報を受信するようにしたことを特徴としている(請求項2)。
【0021】
こうすることで、移動体の情報端末により情報メニューから所望の概要情報の個別識別コードを選択し、情報端末から情報管理装置に選択した個別識別コードを伴うアドレス紹介要求を行うことにより、情報管理装置において、格納部の対照表により、その個別識別コードがアドレス情報に変換されて情報端末に提供される。
【0022】
そして、情報端末では、個別識別コードに対応したイベント情報の詳細の入手先に関するアドレス情報を取得し、そのアドレス情報の通信先の情報提供装置に接続することにより、その情報提供装置のデータベースから前記アドレス情報の所望のイベント情報の詳細を取得することができる。
【0023】
このとき、前記請求項1のシステムと同様、情報メニューにアドレス情報を組み入れておく必要がないため、情報端末側において記憶すべき情報量を低減でき、送信すべきデータ量も少なくて済み、各情報提供装置から情報端末に提供されるイベント情報の一元管理が、情報管理装置により少ない装置負担で行なえる。
【0024】
従って、移動体の情報端末により、情報管理装置にアドレス紹介要求をして取得したアドレス情報に基き、該当する情報提供装置に接続してそのデータベースから所望のイベント情報を取得することができる具体的な構成を提供することができ、この具体的な構成により請求項1のシステムと同様の効果が得られる。
【0025】
次に、本発明における移動体向けの情報提供システムは、前記情報管理装置の前記変換部が、前記情報端末からの前記個別識別コードを伴うイベント情報取得要求により、前記情報端末から送られてくる前記個別識別コードを前記対照表に基づいて前記アドレス情報に変換し、かつ、前記情報管理装置が、前記変換部の変換された前記アドレス情報により特定される前記情報提供装置に接続して前記個別識別コードを送信し、当該情報提供装置の前記データベースから前記個別識別コードまたは前記アドレス情報に基づいて特定されて読み出された前記イベント情報を受信し、受信した前記イベント情報を前記情報端末に送信する通信部を備え、前記情報端末の前記送受信部が、前記情報メニューのなかから選択された前記概要情報の前記個別識別コードを伴う前記イベント情報取得要求を前記情報管理装置に送信し、前記イベント情報取得要求に基いて前記情報管理装置から送信されてくる前記イベント情報を受信するようにしたことを特徴としている(請求項3)。
【0026】
このようにすれば、移動体の情報端末において、情報メニューから所望の概要情報の個別識別コードを選択し、その個別識別コードを伴うイベント情報取得要求を情報管理装置に送信することにより、その個別識別コードのアドレス情報で特定される情報提供装置のデータベースの所望のイベント情報の詳細を、情報管理装置を経由して取得することができる。
【0027】
そして、この場合も、情報メニューにアドレス情報を組み入れておく必要がないため、情報端末側において記憶すべき情報量を低減でき、送信すべきデータ量も少なくて済み、各情報提供装置から情報端末に提供されるイベント情報の一元管理が、情報管理装置により少ない装置負担で行なえる。
【0028】
従って、移動体の情報端末により、情報管理装置にイベント紹介要求をし、該当する情報提供装置のデータベースの所望のイベント情報を、情報管理装置を経由して取得することができる具体的な構成を提供することができ、この具体的な構成により請求項1のシステムと同様の効果が得られる。
【0029】
また、所望のイベント情報が情報管理装置に取り込まれるため、情報端末において、情報管理装置からのイベント情報の受信状態が悪化しても、その後受信状態が安定してから情報管理装置よりイベント情報の詳細を再度入手することができるので、より安定した情報入手が可能になる利点もある。
【0030】
次に、本発明における移動体向けの情報提供システムは、前記各情報提供装置の前記付加部が、前記個別識別コードの発行要求を行って前記情報管理装置から前記各情報提供装置それぞれの前記データベースの前記イベント情報の個別識別コード及び有効期限を表わす期限情報を取得し、取得した前記個別識別コード及び前記期限情報を前記イベント情報に付加し、前記期限情報に基き前記データベースの有効期限が既に経過している前記イベント情報を提供対象から削除し、前記情報管理装置の前記取得部が、前記各情報提供装置それぞれからの前記個別識別コードの発行要求を受け付けて前記各情報提供装置から前記イベント情報の位置情報、前記概要情報と前記有効期限とを取得し、前記情報管理装置の前記発行部が、前記有効期限の経過前の前記イベント情報については前記有効期限を表わす期限情報付きの前記個別識別コードを前記概要情報に付加し、前記有効期限が既に経過して削除された前記イベント情報については前記概要情報を前記情報メニューから削除することにより、前記情報端末に送信して提供する前記情報メニューを前記有効期限の経過前の複数の前記イベント情報についての前記概要情報と前記期限情報付きの個別識別コードとの組み合わせにより形成し、かつ、前記有効期限が既に経過した前記イベント情報について生成した前記個別識別コードを、前記個別識別コードの発行要求を受け付けた前記情報提供装置と異なる前記情報提供装置の前記イベント情報または前記個別識別コードの発行要求を受け付けた前記情報提供装置の異なる前記イベント情報に再発行するようにしたことを特徴としている(請求項4)。
【0031】
このように構成すれば、各情報提供装置が情報管理装置に個別識別コードの発行要求を行うことにより、各情報提供装置それぞれのデータベースの有効期限が経過していないイベント情報は自動的に情報端末の選択対象になって個別識別コード及び期限情報が付加され、データベースの有効期限が既に経過しているイベント情報は前記提供対象から削除される。
【0032】
このとき、情報管理装置により各情報提供装置の既に有効期限が経過して削除されるイベント情報の個別識別コードは、同一又は異なる情報提供装置の別の新たなイベント情報に再発行されて有効活用される。
【0033】
そのため、一度割り当てた個別識別コードを、有効期限経過後は別の新たなイベント情報に割り当てることができ、個別識別コードを効果的に使うことができ、極力少ない種類の個別識別コードで多くのイベント情報を情報端末側に提供することができる。
【0034】
また、情報管理装置において、有効期限の経過前のイベント情報についてのみ、割り当てられた期限情報付きの個別識別コードと概要情報とが組み合わされて情報メニューが形成され、この情報メニューが情報管理装置から情報端末に提供される。
【0035】
そして、情報端末においては、前記の情報メニューからの選択により、有効期限が経過する前のイベント情報の概要情報のみを選択することができ、この選択に基き、有効期限が経過する前の有用なイベント情報の詳細を取得することができる。
【0036】
また、個別識別コードを効果的に使うことができ、極力少ない種類の個別識別コードで多くのイベント情報を情報端末側に提供することができ、更に、個別識別コードの種類が少なくなり、一度個別識別コードに割り当てた識別記号を、有効期限経過後は別の新たな個別識別コードに割り当てることが可能になることから、その識別記号の種類も低減でき、情報端末側で記憶すべき情報量を低減することが可能になる。
【0037】
従って、移動体の情報端末側に記憶すべき情報量が極めて少なく、しかも、各情報提供装置が前記情報端末に提供する各イベント情報を、装置負荷が少ない構成で重複しないように一元的に管理することができる構成により、情報端末側で有効期限が経過する前の有用なイベント情報のみを正しく取得することができる。
【0038】
次に、本発明における移動体向けの情報提供システムは、前記情報管理装置が、前記各情報提供装置の前記データベース及び該データベース内での前記イベント情報を特定するアドレス情報と、前記個別識別コードとの対照表を格納する格納部と、前記情報端末からの前記期限情報付きの個別識別コードを伴うアドレス紹介要求により、前記情報端末から送られてくる前記有効期限が経過していない前記イベント情報の前記期限情報付きの個別識別コードを前記格納部の前記対照表に基づいて前記アドレス情報に変換し、変換した前記アドレス情報を前記情報端末に返送して提供する変換部とを備え、前記情報端末が、前記情報メニューのなかから選択された前記有効期限が経過していない前記イベント情報の前記概要情報についてのみ、当該概要情報の前記期限情報付きの個別識別コードを伴う前記アドレス紹介要求を前記情報管理装置に送信し、前記アドレス紹介要求に応じて前記情報管理装置から送信されてくる前記アドレス情報を受信する送受信部を備えていることを特徴としている(請求項5)。
【0039】
こうすると、情報端末での情報メニューからの概要情報の選択により、有効期限の経過していない概要情報についてのみ、期限情報付きの個別識別コードを伴うアドレス紹介要求が情報端末から情報管理装置に送られる。
【0040】
そして、情報管理装置においては、その期限情報付きの個別識別コードが対照表によって該当するイベント情報のアドレス情報に変換され、常に有効期限の経過していないアドレス情報が情報管理装置から情報端末に送信される。
【0041】
更に、情報端末により、受信したアドレス情報の情報提供装置に接続し、その装置のデータベースから該当するイベント情報が読み出され、有効期限が経過していない有用なイベント情報の詳細内容を入手することが可能になる。
【0042】
従って、移動体の情報端末により、情報管理装置にアドレス紹介要求をして取得したア ドレス情報によって特定された情報提供装置のデータベースから、有効期限が経過していない選択された有用なイベント情報のみを取得することができる、具体的な構成を提供することができ、この具体的な構成により請求項4のシステムと同様の効果が得られる。
【0043】
次に、本発明における移動体向けの情報提供システムは、前記情報管理装置が、前記各情報提供装置の前記データベース及び前記データベース内の前記イベント情報を特定するアドレス情報と、前記期限情報付きの個別識別コードとの対照表を格納する格納部と、前記情報端末からの前記期限情報付きの個別識別コードを伴うイベント情報取得要求により、前記情報端末から送られてくる前記有効期限が経過していない前記イベント情報の前記概要情報の前記期限情報付きの個別識別コードを前記格納部の前記対照表に基づいて前記アドレス情報に変換する変換部と、前記変換部の変換された前記アドレス情報により特定される前記情報提供装置に接続して前記個別識別コードを送信し、当該情報提供装置の前記データベースから前記個別識別コードまたは前記アドレス情報に基づいて特定されて読み出された前記イベント情報を受信し、受信した前記イベント情報を前記情報端末に送信する通信部とを備え、前記情報端末が、前記情報メニューのなかから選択された有効期限が経過していない前記イベント情報の前記概要情報の前記期限情報付きの個別識別コードを伴う前記イベント情報取得要求を前記情報管理装置に送信し、そのイベント情報取得要求に応じて前記情報管理装置から送信されてくる前記イベント情報を受信する送受信部を備えていることを特徴としている(請求項6)。
【0044】
こうすれば、情報端末において、情報メニューから有効期限が経過していない概要情報が選択され、選択された情報の期限情報付きの個別識別コードを伴うイベント情報取得要求が情報管理装置に送信され、情報管理装置においては、情報端末からのイベント情報取得要求常に基き、期限情報付きの個別識別コードが対照表に基いてイベント情報のアドレス情報に変換され、このアドレス情報に基いて特定された情報提供装置のデータベースから、有効期限の経過していない有用な選択されたイベント情報が読み出される。更に、そのイベント情報が情報管理装置から情報端末に送信され、情報端末において、有効期限の経過していない有用なイベント情報についてのみ、情報管理装置を経由してその詳細を取得することができる。
【0045】
従って、移動体の情報端末により、情報管理装置にイベント情報取得要求をすることにより、該当する情報提供装置のデータベースの有効期限が経過していない選択された有用なイベント情報を情報管理装置を経由して取得することができる、具体的な構成を提供することができ、この具体的な構成により請求項4のシステムと同様の効果が得られる。
【0046】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
この発明の第1実施形態について図1ないし図12を参照して説明する。但し、図1はシステム全体の概略構成を示す図、図2は情報端末のブロック図、図3ないし図8は動作説明図、図9ないし図12は動作説明用フローチャートである。
【0047】
まず、システム全体の構成を示す図1について説明する。図1に示すように、各種のレストランや料理店、ブティック等の衣料洋品店、遊園地等の娯楽場といった各種情報発信者(図示せず)から、料理メニュー等のレストラン情報、バーゲンセール等のショッピング情報、娯楽場で開催される催しに関する情報等のイベント情報が、情報端末側から見て情報提供者である例えばFM放送局やインターネットプロバイダ等複数(ここでは3つ)の情報提供装置1A、1B、1Cに送られると、各情報提供装置1A〜1Cにより各イベント情報が受け付けられて収集、入力、編集される。
【0048】
このとき、各情報提供装置1A〜1Cにおいては、受け付けたイベント情報の一部の概要情報が作成されると共に、そのイベント情報の位置情報(緯度、経度を表わす位置コード)、例えば図3に示す“XXXYYY”がイベント情報に付加され、各々のイベント情報データベース2A、2B、2Cにイベント情報及びその一部の概要情報と共にその位置情報が格納される。
【0049】
また、各情報提供装置1A〜1Cから車両等の移動体の情報端末である例えばカーナビ3に向けて各イベント情報の概要情報が送信されるが、それに先立ち、各情報提供装置1A〜1Cから情報管理装置4に対して、前記の位置情報との組み合わせで、イベント情報データベース2A〜2Cの別と、イベント情報データベース2A〜2C内のイベント情報の別とから、イベント情報を特定するための個別識別コードの発行要求が通信によりなされる。
【0050】
なお、前記の個別識別コードの発行要求は、上記したように各情報提供装置1A〜1Cにおいて、各々のイベント情報データベース2A〜2Cに受け付けたイベント情報及びその概要情報並びに位置情報を格納するのに先立ち、或いはカーナビ3に概要情報を送信するのに先立って行われる。
【0051】
そして、前記の個別識別コードの発行要求を受け付けた情報管理装置4では、各情報提供装置1A〜1Cからの個別識別コードの発行要求を受ける際に、各情報提供装置1A〜1Cから、それぞれのイベント情報に付加する位置コード(図3参照)による位置情報が取得され、この位置情報に、その位置情報が同一の同じ場所の複数の前記イベント情報に対して各情報提供装置1A〜1Cそれぞれのイベント情報データベース2A〜2C内で異なるように割り当てられた識別記号が付加され、これにより個別識別コードが生成され、各情報提供装置1A〜1Cに生成されたそれぞれのイベント情報の個別識別コードが通信により発行される。具体的には、例えば、図3に示すように、“XXXYYY”という位置情報に対して、“−1”や“−2”という識別記号が付加されて個別識別コードが生成され、図4に示すような管理テーブルに、生成された個別識別コードが登録されてデータベース5に格納される。
【0052】
また、各情報提供装置1A〜1Cからの個別識別コードの発行要求を受ける際に、情報管理装置4により、各情報提供装置1A〜1Cそれぞれのイベント情報の概要情報も併せて取得されており、図5に示すように、各情報提供装置1A〜1Cそれぞれの個別識別コードと概要情報との組み合わせから成る情報メニューがデータベース5に格納される。
【0053】
ここで、情報管理装置4の位置情報の取得処理が取得部の処理であり、個別識別コードの発行及び情報メニューの作成処理が発行部の処理である。これらの処理は、情報管理装置4を構成するコンピュータにより行われ、このような処理を行うための制御プログラムは、情報管理装置4を構成するコンピュータのハードディスク等の記録媒体に読み取り可能に格納されている。
【0054】
このようにして、各情報提供装置1A〜1Cにより情報管理装置4からの個別識別コードが取得されると、図6に示すように、位置情報、取得された個別識別コード、概要情報及びイベント情報に加えて、各情報提供装置1A〜1Cのイベント情報データベース2A〜2C及びイベント情報データベース2A〜2C内のイベント情報を区別してイベント情報を特定するためのアドレス情報(例えば、インターネットのURL(Uniform Resource Locator)、電話番号或いはファクシミリ番号等)、イベント情報データベース2A〜2Cに格納される。
【0055】
一方、情報管理装置4においては、各情報提供装置1A〜1Cから個別識別コードの発行要求を受ける際に、イベント情報データベース2A〜2Cに格納される前記のインターネットURL等のアドレス情報も併せて取得され、図7に示すように、各情報提供装置1A〜1Cそれぞれの前記アドレス情報と個別識別コードとから成る対照表が形成されて格納部としてのデータベース5に格納される。
【0056】
次に、カーナビ3は、各情報提供装置1A〜1Cからイベント情報の一部である前記の概要情報を受信するだけでなく、情報管理装置4を介して或いは各情報提供装置1A〜1Cから直接に各情報提供装置1A〜1Cのイベント情報の詳細を入手する
【0057】
そのために、カーナビ3は、情報管理装置4に対して通信により上記した情報メニューの取得要求を行い、情報管理装置4から情報メニュー取得ると、取得した情報メニューがカーナビ3に設けられた記憶手段に蓄積保持されると共に、図8に示すように、取得された情報メニューがカーナビ3の表示部に表示され、表示された情報メニューのなかから、表示画面上の選択キーの操作等のドライバ等の使用者による所定操作が行われて所望の個別識別コードの選択が行われると、カーナビ3から情報管理装置4に対し、選択された個別識別コードの送信を伴うアドレス紹介要求がなされる。
【0058】
次に、情報管理装置4では、アドレス紹介要求を受けると、アドレス紹介要求と共に送信されてきた個別識別コードが対照表(図7参照)に基づきアドレス情報に変換され、変換されたアドレス情報が要求先であるカーナビ3に送信される。ここで、情報管理装置4によるアドレス情報への変換処理が変換部の処理であり、この変換処理は情報管理装置4を構成するコンピュータにより行われ、このような処理を行うための制御プログラムは、情報管理装置4を構成するコンピュータのハードディスク等の記録媒体に読み取り可能に格納されている。
【0059】
次にアドレス紹介要求に基く情報管理装置4からのアドレス情報がカーナビ3により受信されると、受信されたアドレス情報がそのカーナビ3の表示部に表示され、使用者によりそのアドレス情報の通信先に接続するための操作が行われると、イベント情報データベース2A〜2Cのうちそのアドレス情報に対応するイベント情報データベースに接続されてそのイベント情報の詳細が入手され、入手されたイベント情報の詳細内容が表示部に表示されるのである。
【0060】
次に、情報端末であるカーナビ3の構成を示した図2について説明する。
【0061】
各情報提供装置1A〜1Cが例えばFM放送局である場合、図2に示すように、アンテナ11を介してFM受信部12により、各情報提供装置1A〜1CFM放送局からFM多重放送される個別識別コードの付加された概要情報が受信されると、受信された概要情報がナビゲーション用CPU13に送られ、CPU13により、D−RAM(Dynamic RAM)、S−RAM(Static RAM)等から成る記憶手段14にその概要情報が所定の書込領域に一旦書き込まれ、CPU13の制御により、記憶手段14に格納されている概要情報のうち使用者の所定の操作により選択されたものが、液晶ディスプレイ(LCD)から成る表示部15の画面上に表示される。
【0062】
ところで、図5に示すように表示部15には、上記した選択キーやカーソル移動キー等の複数のファンクションキー画像が表示され、これらキー画像をタッチすることでカーソルが移動するなどして、表示部15の表示に対する所定の操作が行われる。
【0063】
そして、使用者が特定の概要情報の詳細であるイベント情報の内容を知りたいときには、使用者が例えば“選択”というキー画像をタッチ操作して所望の個別識別コードを選択すると、後述の情報管理装置4で作成された情報メニューの取得要求により、その情報メニューから所望の個別識別コードを選択した場合と同様に、CPU13により、通信部を構成する電話制御部17及び携帯電話18が制御され、カーナビ3がその電話制御部17携帯電話18及び通信回線を介して情報管理装置4と接続され、選択された個別識別コードの送信を伴うアドレス紹介要求が情報管理装置4に送信され、このアドレス紹介要求に応じて情報管理装置4からカーナビ3に選択された個別識別コードのアドレス情報が送信され、そのカーナビ3のCPU13により、前記のアドレス情報が受信されて、受信されたアドレス情報が表示部15に表示される。
【0064】
次に、そのアドレス情報による問い合わせ先への接続のために使用者により表示部15のキー画像が操作されると、CPU13により電話制御部17及び携帯電話18が制御され、電話制御部17、携帯電話18及び通信回線を介してそのアドレス情報で特定される通信先の情報提供装置1A〜1Cに接続され、そのイベント情報データベース2A〜2Cの該当するイベント情報の詳細内容が読み出されてCPU13により受信され、受信されたイベント情報の詳細内容が記憶手段14に蓄積保持されると共に表示部15に表示される。
【0065】
ところで、カーナビ3においては、図2に示したように、GPS(Global Positioning System )受信機20により受信アンテナ21を介して複数のGPS衛星からの電波が受信され、受信信号がCPU13に取り込まれ、このCPU13により、現在の自車位置(緯度、経度)が検出され、ナビゲーション時には、CD−ROM等から成る地図データ格納部22に格納された道路地図データから自車の現在位置周辺の道路地図データが読み出されると共に、読み出された道路地図データに基づく道路地図が表示部15の画面上に表示される。
【0066】
また、表示部15のキー画像の所定操作によって目的地設定がなされていれば、CPU13により、その目的地までの最適経路が導出されて表示中の道路地図上にその経路が表示され、目的地までの経路誘導、つまりルートガイダンスが行われる。
【0067】
更に、CPU13には、このルートガイダンス等を行なうナビゲーション機能を利用した概要情報に関する表示機能も設けられている。即ち、自車の現在位置周辺の道路地図が表示部15に表示されているときに、記憶手段14に格納されている複数の概要情報それぞれの提供位置のうち、例えば自車から半径10km以内に存在する情報の提供位置を表示すべく所定のキー画像を操作すれば、この操作に基づき、CPU13により、該当する情報の提供位置を示す所定のマークが表示中の道路地図に重畳して表示される。
【0068】
次に、システムの動作について図9ないし図12のフローチャートを参照して説明する。
【0069】
まず、情報管理装置4における個別識別コード生成動作について説明すると、図9のフローチャートに示すように、情報管理装置4は、各情報提供装置1A〜1Cから個別識別コードの発行要求が送信され、各情報提供装置1A〜1Cより位置情報(図3参照)取得ると(S1)、取得した位置情報と同じものが管理テーブル(図4参照)にあるか否かの判定がなされ(S2)、この判定結果がYESであれば未登録の識別記号が登録される(S3)。
【0070】
具体的には、例えば図3に示すような“XXXYYY”のような位置情報が管理テーブルに既存し、この位置情報に対して“−1”という識別記号が付加されて“XXXYYY−1”という個別識別コードが生成されて管理テーブルに既に登録されている、これと重複しないように、“XXXYYY”という位置情報の同じ場所の新たなイベント情報に対して未登録の識別記号“−2”が付加されて登録され、そのイベント情報に対して位置情報との組み合わせで“XXXYYY−2”という個別識別コードが生成、登録される。
【0071】
一方、ステップS2の判定結果がNOであれば、任意の識別記号が管理テーブルに登録される(S4)。そして、ステップS3、S4それぞれからステップS5に移行し、このステップS5により、ステップS3、S4で登録された識別記号を位置情報に付加して個別識別コードが生成され、この個別識別コードが、発行要求を行った情報提供装置1A〜1Cに対して発行され(S5)。
【0072】
次に、情報管理装置4における情報メニューの作成及び送信の動作について説明すると、図10のフローチャートに示すように、個別識別コードの発行要求を行った情報提供装置1A〜1Cからイベント情報の位置情報と概要情報が取得され(S10)、取得された位置情報と前記の識別記号との組み合わせで個別識別コードが生成され(S11)、取得された概要情報と生成された個別識別コードとの組み合わせから成る情報メニューが作成され(S12)、その後、作成された情報メニューの取得要求があることを条件に、その要求を行った情報末であるカーナビ3に情報メニューが送信され(S13)。
【0073】
続いて、情報管理装置4によるアドレス情報の提供動作について説明すると、図11のフローチャートに示すように、使用者によって選択された個別識別コードに対応するアドレス情報を取得すべく、カーナビ3から情報管理装置4にアドレス紹介要求が送信されると、この要求と共に送信される個別識別コードが情報管理装置4に取得され(S20)、情報管理装置4において、対照表に基づきその個別識別コードがアドレス情報に変換され(S21)、変換されたアドレス情報がカーナビ3に提供され(S22)。
【0074】
次に、カーナビ3の動作について図12のフローチャートを参照して説明すると、図13に示すように、表示部15に表示される情報メニューのなかから、使用者により所望の概要情報の個別識別コードが選択され、情報管理装置4にその個別識別コードの送信を伴うアドレス紹介要求が情報管理装置4に送信されると(S25)、上記したようにして情報管理装置4から送信されてくる所望のアドレス情報が取得され(S26)、取得されたアドレス情報の通信先の情報提供装置1A〜1Cに通信回線を介して接続されて所望のイベント情報の詳細内容の取得要求及び個別識別コードが送信され(S27)、その情報提供装置1A〜1Cからイベント情報の詳細内容が取得され(S28)。
【0075】
このように、各情報提供装置1A〜1Cにおいて、イベント情報のイベント情報データベース2A〜2Cへの格納またはその概要情報のカーナビ3への送信に先立って、位置情報との組み合わせでイベント情報データベース2A〜2Cとそのイベント情報データベース2A〜2C内のイベント情報とを特定するための個別識別コードが情報管理装置4から取得され、取得された個別識別コードがイベント情報に付加される。
【0076】
また、情報管理装置4では、各情報提供装置1A〜1Cから個別識別コードの発行要求を受けると、その情報提供装置1A〜1Cからイベント情報位置情報が取得され、既に取得済みの同一位置情報に対して異なる識別記号、すなわち、位置情報が同一の同じ場所の複数のイベント情報に対して各情報提供装置1A〜1Cそれぞれのイベント情報データベース2A〜2C内で異なるように割り当てられた識別記号、取得された位置情報に付加されて個別識別コードが生成され、この個別識別コード発行要求を行った情報提供装置1A〜1Cに対して発行される。更に、情報管理装置4により、そのイベント情報の概要情報と生成した個別識別コードとの組み合わせから成る情報メニューが作成され、カーナビ3からの要求に応じてその情報メニューがカーナビ3に提供される。
【0077】
一方、カーナビ3から情報管理装置4に対して、個別識別コードの送信を伴うアドレス紹介要求があると、情報管理装置4のデータベース5に格納されている対照表からその個別識別コードがアドレス情報に変換され、要求を行ったカーナビ3に変換されたアドレス情報が提供されるため、このカーナビ3は、受信したアドレス情報の通信先である情報提供装置1A〜1Cに通信回線を介して接続され、そのイベント情報データベース2A〜2Cから所望のイベント情報の詳細取得る。
【0078】
従って、上記した第1の実施形態によれば、情報管理装置4において、個別識別コードが、イベント情報の位置情報に各情報提供装置1A〜1Cそれぞれのイベント情報データベース2A〜2C内で異なるように割り当てられた識別記号を付加して生成され、各情報提供装置1A〜1Cの同じ所在(場所)の複数のイベント情報が、個別識別コードの識別記号によって各情報提供装置1A〜1Cそれぞれのデータベース2A〜2C内で区別されて特定されるため、個別識別コードのコード長を大幅に低減することができ、情報提供装置4から各情報提供装置1A〜1C送信する情報量を大幅に低減することが可能になる。
【0079】
更に、カーナビ3では、情報管理装置4から取得した情報メニューにより使用者が所望する概要情報の個別識別コードを選択し、その個別識別コードの送信を伴うアドレス紹介要求を情報管理装置4に送信することで、情報管理装置4の格納部としてのデータベース5の対照表により、その個別識別コードがアドレス情報に変換され、その個別識別コードに対応したイベント情報の詳細を入手先に提供するためのアドレス情報を取得できることから、情報管理装置4から提供する情報メニューにはアドレス情報を組み入れておく必要がなく、カーナビ3側で記憶すべき情報量を低減することができ、情報管理装置4から送信すべきデータ量も少なくて済み、各情報提供装置1A〜1Cからカーナビ3に提供されるイベント情報の一元管理が、情報管理装置4により少ない装置負担で行なえる
【0080】
(第2実施形態)
この発明の第2実施形態について図13ないし図16を参照して説明する。但し、図13ないし図16は動作説明用フローチャートである。本実施形態におけるシステム全体の基本的な構成、及び情報端末としてのカーナビ3の構成は、各々図1及び図2と同じであるため、重複した説明は省略することとし、以下の説明ではこれら図1、図2も参照し、特に上記した第1実施形態と相違する点について説明する。
【0081】
本実施形態において、上記した第1実施形態と相違するのは次の点である。即ち、情報管理装置4が、カーナビ3から個別識別コードの送信を伴うイベント情報取得要求があれば、送信されてきた個別識別コードを対照表(図7参照)に基づきアドレス情報に変換し、変換したアドレス情報により特定されるイベント情報データベース2A〜2Cを備える情報提供装置1A〜1Cに通信回線を介して接続し、送信されてきた個別識別コードまたは変換したアドレス情報をその情報提供装置1A〜1Cに送信してこれらにより特定されるイベント情報をイベント情報データベース2A〜2Cから検索し、得られたイベント情報を情報提供装置1A〜1Cから受信してカーナビ3に送信する点が、上記した第1実施形態と相違する。
【0082】
また、カーナビ3が、情報管理装置4より取得した情報メニューのなかから使用者により選択された個別識別コードを伴うイベント情報取得要求を情報管理装置4に送信し、そのイベント情報取得要求に応じて情報管理装置4を経由して送信されてくるイベント情報を受信する。この点も、上記した第1実施形態と相違する。
【0083】
ここで、上記した情報管理装置4によるイベント情報の送受信処理が通信部の処理であり、この処理は情報管理装置4を構成するコンピュータにより行われ、この処理を行うための制御プログラムは、情報管理装置4を構成するコンピュータのハードディスク等の記録媒体に読み取り可能に格納されている。更に、上記したカーナビ3による送受信処理が送受信部の処理であり、カーナビ3のCPU13により行われる。
【0084】
次に、動作について図13ないし図16のフローチャートを参照して説明する。まず、各情報提供装置1A〜1Cのイベント情報収集動作について説明する。
【0085】
図13は、URLと個別識別コードを取得してWWW(World Wide Web)サーバにアクセスし、CGIを使った個別識別コードにより特定のイベント情報を検索する手順を示しており、いま情報管理装置4からのイベント情報送信要求が各情報提供装置1A〜1Cに受け付けられると共に情報管理装置4からの個別識別コードが各情報提供装置1A〜1Cに取得されると(S31)、各情報提供装置1A〜1Cにおいて、アドレス情報であるURL及び個別識別コードと例えばCGI(Common Gateway Interface)を使ってそのイベント情報データベース2A〜2C内のイベント情報の検索が行われ(S32)、イベント情報データベース2A〜2Cから該当するイベント情報が読み出され(S33)、読み出されたイベント情報が各情報提供装置1A〜1Cから情報管理装置4に送信され(S34)。
【0086】
ところで、各情報提供装置1A〜1Cのイベント情報収集動作の変形例について説明すると、図14は情報管理装置4から取得したURLのみで特定のイベント情報のファイルまで指定して検索する手順を示し、図14に示すように、情報管理装置4からのイベント情報送信要求が受け付けられると共にアドレス情報であるURLが取得されると(S38)、取得されたURLにより指定されるファイルが検索されてそのファイルが情報管理装置4に転送され(S39)、その後動作は終了する。
【0087】
次に、情報管理装置4のイベント情報の取得動作について説明すると、図15に示すように、情報管理装置4において、カーナビ3からのイベント情報送信要求が受け付けられると共に、使用者により選択された個別識別コードが取得されると(S41)、取得された個別識別コードがデータベース5中の対照表に基づき対応するアドレス情報に変換され(S42)、そのアドレス情報の通信先(情報提供装置1A〜1C)に通信回線を介し接続されてイベント情報の転送要求がなされ(S43)、この要求に応じて通信先の情報提供装置1A〜1Cから送信されてくる、前記アドレス情報で特定されたイベント情報が受信、取得され(S44)、取得されたイベント情報がイベント情報送信要求を行ったカーナビ3に転送され(S4)。
【0088】
次に、カーナビ3のイベント情報の取得動作について説明すると、図16に示すように、情報管理装置4に対して、使用者により選択された所望のイベント情報に対応する個別識別コードの送信を伴うイベント情報送信要求がなされ(S48)、この要求に応じて情報管理装置4から送信されてくるイベント情報が受信、取得され(S49)、取得されたイベント情報の内容が表示部15に表示され、その後動作は終了する。
【0089】
このように、カーナビ3から情報管理装置4に対して、使用者により選択された所望のイベント情報に対応する個別識別コードの送信を伴うイベント情報取得要求を送信することにより、情報管理装置4を経由して所望のイベント情報の詳細がカーナビ3側で取得される。
【0090】
従って、第2実施形態によれば、上記した第1実施形態と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、カーナビ3側において、情報管理装置4にイベント情報取得要求を送信することにより、情報提供装置1A〜1Cに接続し直すことなく、情報管理装置4を経由して個別識別コードに対応したイベント情報の詳細を取得することができ、カーナビ3におけるイベント情報の詳細取得に要する負荷を軽減できる。
【0091】
なおカーナビ3においてイベント情報の詳細を受信中に受信状態が悪化しても、その後受信状態が安定してから情報管理装置4よりイベント情報の詳細を再度入手可能にすることができるので、より安定した情報入手が可能になる利点もある
【0092】
(第3実施形態)
この発明の第3実施形態について図17ないし図24を参照して説明する。但し、図17ないし図21は動作説明図、図22ないし図24は動作説明用フローチャートである。本実施形態におけるシステム全体の基本的な構成、及び情報端末としてのカーナビ3の構成は、各々図1及び図2と同じであるため、重複した説明は省略することとし、以下の説明ではこれら図1、図2も参照し、特に上記した第1実施形態と相違する点について説明する。
【0093】
本実施形態において、上記した第1実施形態と相違するのは次の点である。即ち、各情報提供装置1A〜1Cにおいては、個別識別コードの発行要求に際し、イベント情報の有効期限を情報管理装置4に通知し、情報管理装置4から個別識別コードと共にそのイベント情報の有効期限を表わす期限情報を取得し、取得した個別識別コード及び期限情報をそのイベント情報に付加し、有効期限の経過しているイベント情報をイベント情報データベース2A〜2Cから削除する点が、上記した第1実施形態と相違する。ここで、各情報提供装置1A〜1Cにおける個別識別コード及び期限情報の付加処理が付加部の処理であり、この処理は各情報提供装置1A〜1Cを構成するコンピュータにより行われる。
【0094】
また、情報管理装置4においては、各情報提供装置1A〜1Cから位置情報と共にイベント情報の概要情報及び有効期限を取得し、その概要情報に期限情報付きの個別識別コードを付加し、図17に示すような管理テーブルに、このような有効期限付きの個別識別コードを登録し、データベース5に格納する。このとき、既に管理テーブルに取得済みの同一位置情報に対して異なる識別記号を付加することにより個別識別コードを生成して各情報提供装置1A〜1Cに発行するが、有効期限が既に経過しているものについてはその個別識別コードを異なる情報提供装置1A〜1Cのイベント情報またはその情報提供装置1A〜1Cの異なるイベント情報に対して再発行すると共に、図18に示すように、概要情報と期限情報付きの個別識別コードとの組み合わせから成る情報メニューを作成してカーナビ3に提供すると共に、有効期限が経過している概要情報を情報メニューから削除する点が、上記した第1実施形態と相違する。
【0095】
更に、情報管理装置4においては、図19に示すように、各情報提供装置1A〜1Cのイベント情報データベース2A〜2Cとイベント情報データベース2A〜2C内のイベント情報とを特定するためのアドレス情報と期限情報付きの個別識別コードの対照表を形成し、形成した対照表を格納部としてのデータベース5に格納し、更にカーナビ3から期限情報付きの個別識別コードの送信を伴うアドレス紹介要求を受けると、有効期限が経過していないものについて期限情報付きの個別識別コードをデータベース5の対照表に基づきアドレス情報に変換してカーナビ3に送信する点が、上記した第1実施形態と相違する。
【0096】
ここで、情報管理装置4による位置情報、概要情報及び有効期限の取得処理が取得部の処理であり、個別識別コードの発行、再発行処理が発行部の処理であり、アドレス情報への変換処理が変換部の処理である。これらの処理は情報管理装置4を構成するコンピュータにより行われ、このような処理を行うための制御プログラムは、情報管理装置4を構成するコンピュータのハードディスク等の記録媒体に読み取り可能に格納されている。
【0097】
また、カーナビ3においては、情報管理装置4から情報メニュー(図18参照)を取得し、図20に示すように表示部15に表示される情報メニューのなかから選択された期限情報付きの個別識別コードのうち有効期限が経過していないものついてのみ、その送信を伴うアドレス紹介要求を情報管理装置4に送信し、そのアドレス紹介要求に応じて情報管理装置4から送信されてくるアドレス情報を受信する点が、上記した第1実施形態と相違する。ここで、カーナビ3による送受信処理が送受信部の処理であり、CPU13により行われる。
【0098】
ところで、各情報提供装置1A〜1Cにより情報管理装置4からの上記した期限情報付きの個別識別コードが取得されると、図21に示すように、位置情報、取得された個別識別コード、概要情報、詳細なイベント情報、各情報提供装置1A〜1Cのイベント情報データベース2A〜2Cとイベント情報データベース2A〜2C内のイベント情報とを特定するためのURL等のアドレス情報に加えて、有効期限が、イベント情報データベース2A〜2Cに格納される。このように、有効期限も一緒にイベント情報データベース2A〜2Cに格納される点も上記した第1実施形態と相違する。
【0099】
次に、動作について図22ないし図24のフローチャートを参照して説明する。まず、各情報提供装置1A〜1Cにおける有効期限のチェック動作について説明する。
【0100】
いま、図22に示すように、各情報提供装置1A〜1Cにおいて、イベント情報データベース2A〜2C内に、有効期限の経過しているイベント情報があるか否かの判定がなされ(S51)、この判定結果がNOであれば判定結果がYESになるまでこの判定が繰り返され、ステップS51の判定結果がYESであれば、そのイベント情報データベース2A〜2Cより該当するイベント情報の全項目が削除され(S52)、その後動作は終了する。
【0101】
続いて、情報管理装置4における有効期限のチェック動作について説明すると、図23に示すように、データベース5中の管理テーブル(図17参照)中に有効期限の経過している個別識別コードがあるか否かの判定がなされ(S55)、この判定結果がNOであれば判定結果がYESになるまでこの判定が繰り返され、ステップS55の判定結果がYESであれば、そのデータベース5より該当する個別識別コードが削除され(S56)、その後動作は終了する。
【0102】
更に、カーナビ3のイベント情報の取得動作について説明すると、図24に示すように、使用者により所望のイベント情報取得の操作が行われると(S61)、情報管理装置4から有効期限を含んだ情報メニューが取得され(S62)、取得された情報メニューの有効期限が参照され(S63)、有効期限が経過しているか否かの判定がなされ(S64)、この判定結果がNOであれば有効期限は経過しておらずその情報は有効であると判断できるため、上記した第1実施形態と同様にして(図12のステップS25〜S28参照)、イベント情報の詳細の取得処理が行われる(S65)。
【0103】
一方、ステップS64の判定結果がYESであれば、その情報は有効期限が経過して既に無効であると判断できるため、取得処理が中断されて表示部15にその旨を示すエラーメッセージが表示されるなどして使用者に報知され(S66)、その後動作は終了する。
【0104】
このように、個別識別コードに有効期限が付加されるため、その有効期限が経過しているものについては該当するイベント情報が送信対象から削除されることになり、有効期限の経過していないもののみがカーナビ3に提供される。
【0105】
また、情報管理装置4においては、一度使用された個別識別コードが、有効期限経過後は別の情報の個別識別コードに割り当てられ、より少ない種類個別識別コードで多くの情報が提供される。
【0106】
なお、有効期限を管理していなければ、情報管理装置4が有効期限経過後の概要情報と個別識別コードとの組み合わせから成る情報メニューを作成してカーナビ3に送信するおそれがある。
【0107】
しかしながら、この実施形態の場合、上記したように有効期限を管理することで、有効期限が経過した概要情報は情報メニューから確実に削除されるため、有効なイベント情報について情報メニューをカーナビ3に提供してカーナビ3側で有効なイベント情報を確実に取得することができる。
【0108】
そして、この実施形態によれば、情報管理装置4において、各情報提供装置1A〜1Cより取得されるイベント情報の有効期限が経過していれば、その個別識別コードが同一又は異なる情報提供装置1A〜1Cの別の新たな異なるイベント情報に対して再発行されるため、少ない個数の個別識別コードで多くの情報を提供することが可能になる。
【0109】
更に、個別識別コード数が少なくなることから、カーナビ3側で記憶すべき情報量を一層低減することが可能になる。
【0110】
そして、カーナビ3からの個別識別コードの送信を伴うアドレス紹介要求があれば、有効期限が経過していないものについてのみ、対照表からその個別識別コードがアドレス情報に変換されてカーナビ3に送信されることから、有効期限が経過した個別識別コードがアドレス情報に変換されることはない。そのため、カーナビ3側では、記憶情報の更新を正しく行うことが可能になり、情報管理装置4から常に有効期限の経過していないアドレス情報を入手して有効期限が経過する前の有用なイベント情報のみを正しく取得することができる。
【0111】
ところで、上記した各実施形態では、情報提供装置を3カ所として説明しているが、2カ所或いは4カ所以上であってもこの発明を適用できるのはいうまでもなく、特に情報提供装置が多数の場合において本発明の効果が顕著である。
【0112】
また、上記した各実施形態では、個別識別コードを構成する識別記号を1、2、…等の数字により構成した場合について説明したが、これ以外にアルファベットやその他の識別記号を用いても構わないのは勿論である。
【0113】
また、上記した各実施形態では、情報端末をカーナビ3とした場合について説明したが、情報端末はこれに限定されるものでないのは勿論である。
【0114】
また、上記した各実施形態では、情報管理装置4を制御する制御プログラムを読み取り可能に格納する記録媒体は、特にハードディスクに限定されるものではなく、その他の磁気記録媒体やCD−ROM等の光ディスク、MO等の光磁気記録媒体等に格納されていても構わない。
【0115】
また、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であり、例えば、前記第3の実施形態において、カーナビ3から情報管理装置4にアドレス紹介要求に代えて前記第2の実施形態のようにイベント情報取得要求を送信し、情報管理装置4を経由して有効なイベント情報を取得するようにしてもよい
【0116】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、各情報提供装置において、イベント情報のデータベースへの格納またはその概要情報の情報端末への送信に先立つ個別識別コードの発行要求により、イベント情報の位置情報との組み合わせで形成されて各情報提供装 置の別とそのデータベース内のイベント情報の別とからそのイベント情報を特定するための個別識別コードが情報管理装置から取得され、取得された個別識別コードがデータベースのイベント情報に付加され、このとき、個別識別コードが、イベント情報の位置情報に各情報提供装置それぞれの前記データベース内で異なるように割り当てられた識別記号を付加して生成され、各情報提供装置の同じ所在(場所)の複数のイベント情報が、個別識別コードの識別記号によって各情報提供装置それぞれのデータベース内で区別されて特定される。そのため、例えば、全ての情報提供装置の全てのイベント情報に対して異なるコードを割り当てるような場合に比して、個別識別コードのコード長が大幅に短くなり、情報管理装置から各情報提供装置に少ない情報量で個別識別コードを送信することができる。
【0117】
更に、情報管理装置から移動体の情報端末にイベント情報の一部の概要情報とその個別識別コードとを組合わせた情報メニューが送られ、情報端末において、受信した情報メニューからの概要情報の選択により、選択した概要情報の個別識別コードに基いて該当する情報提供装置に接続され、その情報提供装置のデータベースから所望のイベント情報が取得されてその詳細の表示等が可能になり、この場合、情報メニューの個別識別コードは短く、しかも、概要情報はイベント情報の詳細でなく一部であるので、イベント情報の概要情報とその個別識別コードとを組合わせたイベント情報の選択に必要な最小限の情報量の情報メニューが情報管理装置から情報端末に送られて、情報端末に記憶される。
【0118】
そして、情報メニューにアドレス情報を組み入れておく必要がなく、情報管理装置から移動体の情報端末に送信する情報量が少なくて済み、しかも、情報端末側で記憶すべき情報量も極めて低減されて少なくなり、その際、各情報提供装置のデータベースの各イベント情報が、前記の位置情報に識別記号を付加した個別識別コードにより、情報提供装置の別、及び、情報提供装置のデータベース内の別を認識して特定されるため、各情報提供装置から情報端末に提供されるイベント情報の一元管理が、情報管理装置により少ない装置負担で行なえる。
【0119】
したがって、移動体の情報端末側に記憶すべき情報量が極めて少ない構成でこの種の移動体向けの情報提供システムを実現することができると共に、各情報提供装置が前記情報端末に提供する各イベント情報を、装置負荷が少ない構成で重複しないように一元的に管理することができる。
【0120】
また、請求項に記載の発明によれば、移動体の情報端末により情報メニューから所望の概要情報の個別識別コードを選択し、情報端末から情報管理装置に選択した個別識別コードを伴うアドレス紹介要求を行うことにより、情報管理装置において、格納部の対照表により、その個別識別コードがアドレス情報に変換されて情報端末に提供され、この情報端末では、個別識別コードに対応したイベント情報の詳細の入手先に関するアドレス情報を取得し、そのアドレス情報の通信先の情報提供装置に接続することにより、その情報提供装置のデータベースから前記アドレス情報の所望のイベント情報の詳細を取得することができる。
【0121】
このとき、前記請求項1のシステムと同様、情報メニューにアドレス情報を組み入れておく必要がないため、情報端末側において記憶すべき情報量を低減でき、送信すべきデータ量も少なくて済み、各情報提供装置から情報端末に提供されるイベント情報の一元管理が、情報管理装置により少ない装置負担で行なえ、移動体の情報端末により、情報管理装置にアドレス紹介要求をして取得したアドレス情報に基き、該当する情報提供装置に接続してそのデータベースから所望のイベント情報を取得することができる具体的な構成を提供することができ、この具体的な構成により請求項1のシステムと同様の効果を得ることができる。
【0122】
また、請求項に記載の発明によれば、移動体の情報端末において、情報メニューから所望の概要情報の個別識別コードを選択し、その個別識別コードを伴うイベント情報取得要求を情報管理装置に送信することにより、その個別識別コードのアドレス情報で特定される情報提供装置のデータベースの所望のイベント情報の詳細を、情報管理装置を経由して取得することができる。
【0123】
そして、この場合も、情報メニューにアドレス情報を組み入れておく必要がないため、情報端末側において記憶すべき情報量を低減でき、送信すべきデータ量も少なくて済み、各情報提供装置から情報端末に提供されるイベント情報の一元管理が、情報管理装置により少ない装置負担で行なえ、移動体の情報端末により、情報管理装置にイベント紹介要求をし、該当する情報提供装置のデータベースの所望のイベント情報を、情報管理装置を経由して取得することができる具体的な構成を提供することができ、この具体的な構成により請求項1のシステムと同様の効果を得ることができる。
【0124】
また、所望のイベント情報が情報管理装置に取り込まれるため、情報端末において、情報管理装置からのイベント情報の受信状態が悪化しても、その後受信状態が安定してから情報管理装置よりイベント情報の詳細を再度入手することができるので、より安定した情報入手が可能になる利点もある。
【0125】
また、請求項に記載の発明によれば、各情報提供装置が情報管理装置に個別識別コードの発行要求を行うことにより、各情報提供装置それぞれのデータベースの有効期限が経過していないイベント情報は自動的に情報端末の選択対象になって個別識別コード及び期限情報が付加され、データベースの有効期限が既に経過しているイベント情報は前記提供対象から削除され、このとき、情報管理装置により各情報提供装置の既に有効期限が経過して削除されるイベント情報の個別識別コードは、同一又は異なる情報提供装置の別の新たなイベント情報に再発行されて有効活用され、一度割り当てた個別識別コードを、有効期限経過後は別の新たなイベント情報に割り当てることができ、個別識別コードを効果的に使うことができ、極力少ない種類の個別識別コードで多くのイベント情報を情報端末側に提供することができる。
【0126】
そのため、一度割り当てた個別識別コードを、有効期限経過後は別の新たなイベント情報に割り当てることができ、個別識別コードを効果的に使うことができ、極力少ない種類の個別識別コードで多くのイベント情報を情報端末側に提供することができる。
【0127】
また、情報管理装置において、有効期限の経過前のイベント情報についてのみ、割り当てられた期限情報付きの個別識別コードと概要情報とが組み合わされて情報メニューが形成され、この情報メニューが情報管理装置から情報端末に提供され、この情報端末においては、前記の情報メニューからの選択により、有効期限が経過する前のイベント情報の概要情報のみを選択することができ、この選択に基き、有効期限が経過する前の有用なイベント情報の詳細を取得することができる。
【0128】
従って、移動体の情報端末側に記憶すべき情報量が極めて少なく、しかも、各情報提供装置が前記情報端末に提供する各イベント情報を、装置負荷が少ない構成で重複しないように一元的に管理することができる構成により、情報端末側で有効期限が経過する前の有用なイベント情報のみを正しく取得することができる。
【0129】
また、請求項に記載の発明によれば、情報端末での情報メニューからの概要情報の選択により、有効期限の経過していない概要情報についてのみ、期限情報付きの個別識別コードを伴うアドレス紹介要求が情報端末から情報管理装置に送られ、情報管理装置におい ては、その期限情報付きの個別識別コードが対照表によって該当するイベント情報のアドレス情報に変換され、常に有効期限の経過していないアドレス情報が情報管理装置から情報端末に送信され、この情報端末により、受信したアドレス情報の情報提供装置に接続し、その装置のデータベースから該当するイベント情報が読み出され、有効期限が経過していない有用なイベント情報の詳細内容を入手することが可能になる。
【0130】
従って、移動体の情報端末により、情報管理装置にアドレス紹介要求をして取得したアドレス情報によって特定された情報提供装置のデータベースから、有効期限が経過していない選択された有用なイベント情報のみを取得することができる、具体的な構成を提供することができ、この具体的な構成により請求項4のシステムと同様の効果を得ることができる。
【0131】
また、請求項に記載の発明によれば、情報端末において、情報メニューから有効期限が経過していない概要情報が選択され、選択された情報の期限情報付きの個別識別コードを伴うイベント情報取得要求が情報管理装置に送信され、情報管理装置においては、情報端末からのイベント情報取得要求常に基き、期限情報付きの個別識別コードが対照表に基いてイベント情報のアドレス情報に変換され、このアドレス情報に基いて特定された情報提供装置のデータベースから、有効期限の経過していない有用な選択されたイベント情報が読み出される。更に、そのイベント情報が情報管理装置から情報端末に送信され、情報端末において、有効期限の経過していない有用なイベント情報についてのみ、情報管理装置を経由してその詳細を取得することができる。
【0132】
従って、移動体の情報端末により、情報管理装置にイベント情報取得要求をすることにより、該当する情報提供装置のデータベースの有効期限が経過していない選択された有用なイベント情報を情報管理装置を経由して取得することができる、具体的な構成を提供することができ、この具体的な構成により請求項4のシステムと同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態の全体構成を示す概略図である。
【図2】 この発明の第1実施形態の一部のブロック図である。
【図3】 この発明の第1実施形態の動作説明図である。
【図4】 この発明の第1実施形態の動作説明図である。
【図5】 この発明の第1実施形態の動作説明図である。
【図6】 この発明の第1実施形態の動作説明図である。
【図7】 この発明の第1実施形態の動作説明図である。
【図8】 この発明の第1実施形態の動作説明図である。
【図9】 この発明の第1実施形態の動作説明用フローチャートである。
【図10】 この発明の第1実施形態の動作説明用フローチャートである。
【図11】 この発明の第1実施形態の動作説明用フローチャートである。
【図12】 この発明の第1実施形態の動作説明用フローチャートである。
【図13】 この発明の第2実施形態の動作説明用フローチャートである。
【図14】 この発明の第2実施形態の動作説明用フローチャートである。
【図15】 この発明の第2実施形態の動作説明用フローチャートである。
【図16】 この発明の第2実施形態の動作説明用フローチャートである。
【図17】 この発明の第3実施形態の動作説明図である。
【図18】 この発明の第3実施形態の動作説明図である。
【図19】 この発明の第3実施形態の動作説明図である。
【図20】 この発明の第3実施形態の動作説明図である。
【図21】 この発明の第3実施形態の動作説明図である。
【図22】 この発明の第3実施形態の動作説明用フローチャートである。
【図23】 この発明の第3実施形態の動作説明用フローチャートである。
【図24】 この発明の第3実施形態の動作説明用フローチャートである。
【符号の説明】
1A〜1C 情報提供装置(付加部)
2A〜2C イベント情報データベース
3 カーナビ(情報端末)
4 情報管理装置(取得部、発行部、変換部、通信部)
5 データベース(格納部)
13 CPU(送受信部)

Claims (6)

  1. 各種情報発信者からのレストランに関する情報、ショッピングに関する情報、遊園地等の娯楽場や特定エリア等で開催される催しに関する情報等のイベント情報を複数の情報提供装置それぞれにより収集、入力、編集し、前記各情報提供装置それぞれのデータベースに、前記イベント情報に該イベント情報の場所を表わす位置情報を付加して格納し、前記データベースに格納された前記イベント情報の一部の概要情報を放送或いは通信手段により前記各情報提供装それぞれから車両等の移動体の情報端末に向けて送信し、前記情報端末により前記概要情報に基いて前記各情報提供装置のいずれかの前記データベースの前記イベント情報を取得する移動体向けの情報提供システムであって、
    前記各情報提供装置が、
    前記イベント情報の前記データベースへの格納または前記概要情報の前記情報端末への送信に先立ち、前記位置情報との組み合わせで形成されて前記各情報提供装置の前記データベースの別、前記データベース内での前記イベント情報の別から前記イベント情報を特定する個別識別コードの発行要求を情報管理装置に行う手段と、
    前記情報管理装置から取得した前記個別識別コードを前記イベント情報に付加する付加部とを備え、
    前記情報管理装置が、
    前記各情報提供装置それぞれからの前記個別識別コードの発行要求を受け付けて前記各情報提供装置の前記イベント情報の前記位置情報及び前記概要情報を取得する取得部と、
    前記各情報提供装置の前記データベース及び該データベース内での前記イベント情報を特定するアドレス情報と、前記個別識別コードとの対照表を格納する格納部と、
    前記個別識別コードを前記対照表に基づいて前記アドレス情報に変換する変換部と、
    前記対照表、前記アドレス情報などを利用して前記個別識別コードと前記イベント情報との対応付け処理を実行することで、前記各情報提供装置の前記位置情報が同一の同じ場所の複数の前記イベント情報の前記位置情報に前記各情報提供装置それぞれの前記データベース内で異なるように割り当てられた識別記号を前記位置情報に付加して前記個別識別コードを生成し、前記個別識別コードの発行要求に応じて前記各情報提供装置それぞれに生成した前記個別識別コードを発行し、かつ、前記概要情報に前記個別識別コードを付加することにより、前記概要情報と前記個別識別コードとを組み合わせた前記情報メニューを作成する発行部とを備え、
    前記情報端末が、
    前記情報管理装置から前記情報メニューを取得する送受信部を備え、前記情報メニューから選択された前記概要情報の前記イベント情報を取得するようにしたことを特徴とする移動体向けの情報提供システム。
  2. 請求項1に記載の移動体向けの情報提供システムにおいて、
    前記情報管理装置の前記変換部が、
    前記情報端末からの前記個別識別コードを伴うアドレス紹介要求により、前記情報端末から送られてくる前記個別識別コードを前記対照表に基づいて前記アドレス情報に変換し、該アドレス情報を前記情報端末に返送して提供し、
    前記情報端末の送受信部が、
    前記情報メニューのなかから選択された前記概要情報の前記個別識別コードを伴う前記アドレス紹介要求を前記情報管理装置に送信し、前記アドレス紹介要求に応じて前記情報管理装置から送信されてくる前記アドレス情報を受信するようにしたことを特徴とする移動体向けの情報提供システム。
  3. 請求項1に記載の移動体向けの情報提供システムにおいて、
    前記情報管理装置の前記変換部が、
    前記情報端末からの前記個別識別コードを伴うイベント情報取得要求により、前記情報端末から送られてくる前記個別識別コードを前記対照表に基づいて前記アドレス情報に変換し、
    かつ、前記情報管理装置が、
    前記変換部の変換された前記アドレス情報により特定される前記情報提供装置に接続して前記個別識別コードを送信し、当該情報提供装置の前記データベースから前記個別識別コードまたは前記アドレス情報に基づいて特定されて読み出された前記イベント情報を受信し、受信した前記イベント情報を前記情報端末に送信する通信部を備え、
    前記情報端末の前記送受信部が、
    前記情報メニューのなかから選択された前記概要情報の前記個別識別コードを伴う前記イベント情報取得要求を前記情報管理装置に送信し、前記イベント情報取得要求に基いて前記情報管理装置から送信されてくる前記イベント情報を受信するようにしたことを特徴とする移動体向けの情報提供システム。
  4. 請求項1に記載の移動体向けの情報提供システムにおいて、
    前記各情報提供装置の前記付加部が、前記個別識別コードの発行要求を行って前記情報管理装置から前記各情報提供装置それぞれの前記データベースの前記イベント情報の個別識別コード及び有効期限を表わす期限情報を取得し、取得した前記個別識別コード及び前記期限情報を前記イベント情報に付加し、前記期限情報に基き前記データベースの有効期限が既に経過している前記イベント情報を提供対象から削除し、
    前記情報管理装置の前記取得部が、前記各情報提供装置それぞれからの前記個別識別コードの発行要求を受け付けて前記各情報提供装置から前記イベント情報の位置情報、前記概要情報と前記有効期限とを取得し、
    前記情報管理装置の前記発行部が、前記有効期限の経過前の前記イベント情報については前記有効期限を表わす期限情報付きの前記個別識別コードを前記概要情報に付加し、前記有効期限が既に経過して削除された前記イベント情報については前記概要情報を前記情報メニューから削除することにより、前記情報端末に送信して提供する前記情報メニューを前記有効期限の経過前の複数の前記イベント情報についての前記概要情報と前記期限情報付きの個別識別コードとの組み合わせにより形成し、かつ、前記有効期限が既に経過した前記イベント情報について生成した前記個別識別コードを、前記個別識別コードの発行要求を受け付けた前記情報提供装置と異なる前記情報提供装置の前記イベント情報または前記個別識別コードの発行要求を受け付けた前記情報提供装置の異なる前記イベント情報に再発行するようにしたことを特徴とする移動体向けの情報提供システム。
  5. 請求項4に記載の移動体向けの情報提供システムにおいて、
    前記情報管理装置が、
    前記各情報提供装置の前記データベース及び該データベース内での前記イベント情報を特定するアドレス情報と、前記個別識別コードとの対照表を格納する格納部と、
    前記情報端末からの前記期限情報付きの個別識別コードを伴うアドレス紹介要求により、前記情報端末から送られてくる前記有効期限が経過していない前記イベント情報の前記期限情報付きの個別識別コードを前記格納部の前記対照表に基づいて前記アドレス情報に変換し、変換した前記アドレス情報を前記情報端末に返送して提供する変換部とを備え、
    前記情報端末が、
    前記情報メニューのなかから選択された前記有効期限が経過していない前記イベント情報の前記概要情報についてのみ、当該概要情報の前記期限情報付きの個別識別コードを伴う前記アドレス紹介要求を前記情報管理装置に送信し、前記アドレス紹介要求に応じて前記情報管理装置から送信されてくる前記アドレス情報を受信する送受信部を備えていることを特徴とする移動体向けの情報提供システム。
  6. 請求項4に記載の移動体向けの情報提供システムにおいて、
    前記情報管理装置が、
    前記各情報提供装置の前記データベース及び前記データベース内の前記イベント情報を特定するアドレス情報と、前記期限情報付きの個別識別コードとの対照表を格納する格納部と、 前記情報端末からの前記期限情報付きの個別識別コードを伴うイベント情報取得要求により、前記情報端末から送られてくる前記有効期限が経過していない前記イベント情報の前記概要情報の前記期限情報付きの個別識別コードを前記格納部の前記対照表に基づいて前記アドレス情報に変換する変換部と、
    前記変換部の変換された前記アドレス情報により特定される前記情報提供装置に接続して前記個別識別コードを送信し、当該情報提供装置の前記データベースから前記個別識別コードまたは前記アドレス情報に基づいて特定されて読み出された前記イベント情報を受信し、受信した前記イベント情報を前記情報端末に送信する通信部とを備え、
    前記情報端末が、
    前記情報メニューのなかから選択された有効期限が経過していない前記イベント情報の前記概要情報の前記期限情報付きの個別識別コードを伴う前記イベント情報取得要求を前記情報管理装置に送信し、そのイベント情報取得要求に応じて前記情報管理装置から送信されてくる前記イベント情報を受信する送受信部を備えていることを特徴とする移動体向けの情報提供システム。
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