JP3721988B2 - ワイヤレスインターホンシステム、ワイヤレスコールインターホンシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、ドアホン子器、ワイヤレス中継器と、ワイヤレスインターホンを組み合わせて構成したワイヤレスインターホンシステムに関する。
【従来の技術】
【0003】
従来のインターホンシステムは、図22に示すように、ドアホン子器200を2線式信号線Lで接続したインターホン親機300に、複数のインターホン副親機400を2線式信号線Lで接続した構成としている。
【0004】
このシステムでは、ドアホン子器200からの呼出に対して、インターホン副親機400(#1)で応答したときには、切り替えスイッチSW1がオン、切り替えスイッチSW2がオフ、切り替えスイッチSW3がオン、切り替えスイッチSW4がオフする。これによって、ドアホン子器200とインターホン副親機400(#1)との間で、2線式信号線Lを通じて、良好なレベルの音声信号が送受でき、ドアホン子器200とインターホン副親機400(#1)との間で、高品質な通話が可能となる。なお、図中、110は、ドアホン子器200からの呼出検出、ドアホン子器200への給電、切り替えスイッチSW1〜SW4の切り替えなどをし、インターホン300,400とドアホン子器200とを電気的に接続するためのドアホンインタフェースを示している。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記した有線式のインターホンシステムでは、インターホン親機、インターホン副親機毎にドアホンインタフェースを備えているので、その製造コスト、部品点数の点で問題があった。
【0006】
また、インターホン親機のドアホンインタフェースを共用化しようとすると、そのドアホンインタフェースの後段で、送話路と受話路の各々から、別に送話路、受話路を導出させる必要があるため、結果的に、インターホン間の配線は4線となり、その配線工事が複雑になる。
【0007】
更に、高品質な通話を確保するためには、2線式信号線を送受される音声信号レベルを低下させないため、通話に参加しないインターホンは、2線式信号線と電気的に切り離されていなければならないので、各インターホン毎に切り替えスイッチが必要となり、その部品点数の点で問題があった。
【0008】
また、最近では、ドアホン子器とインターホンとの間で、ダイレクトにワイヤレス信号の送受をすることによって、ドアホン子器とインターホンとの間で、ワイヤレスに通話するようにしたワイヤレスインターホンシステムも使用されているが、このものでは、有線式ではないため、通話品質の確保のため、先述したような、通話に参加していないインターホンでの機械的動作が必要となることはないが、各インターホンにドアホンインタフェースを備える必要があり、いずれかのドアホンインタフェースの共用化はできなかった。
【0009】
更に、ドアホン子器が屋外に設置される一方、インターホンが屋内に設置されているので、ドアホン子器とインターホン間で送受されるワイヤレス信号が、建物の壁によって遮られることがあり、通信品質が良好に保てない場合がある。更に、ドアホン子器がワイヤレス信号の送受をする無線回路を搭載しているため、激しい気温変化や環境変化に晒されることになり、インターホンとの通話品質が良好に保てないこともあった。
【0010】
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、全てのインターホンでドアホンインタフェースを共用化でき、また、インターホン間の配線工事の必要がなく、更に、通話に参加していないインターホンでの機械的動作をすることなく、高品質な通話が確保できるワイヤレスインターホンシステム、及び、このワイヤレスインターホンを用いて構成したワイヤレスコールインターホンシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ドアホン子器を信号線で接続した複数のワイヤレス中継器と、複数のワイヤレスインターホンとで構成されるワイヤレスインターホンシステムであって、ワイヤレスインターホンのいずれかは、いずれかのワイヤレス中継器との間で、所定のワイヤレス信号の送受をすることによって、いずれかのワイヤレス中継器に接続されるドアホン子器との通話をする構成としており、ワイヤレス信号は、同じ制御コマンドを規定した複数のデータフレームを含んでおり、ワイヤレス中継器及び上記ワイヤレスインターホンは、複数のデータフレームのうち、何番目のデータフレームを受信するかによって、そのデータフレームで規定される制御コマンドを実行するタイミングを決定する構成とした。
【0012】
請求項2に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ドアホン子器を信号線で接続した複数のワイヤレス中継器と、複数のワイヤレスインターホンとで構成されるワイヤレスインターホンシステムであって、ワイヤレスインターホンのいずれかは、いずれかのワイヤレス中継器との間で、所定のワイヤレス信号の送受をすることによって、いずれかのワイヤレス中継器に接続されるドアホン子器との通話をする構成としており、手動操作によってワイヤレス信号を出力するワイヤレスコール機器を組み合わせて構成しており、ワイヤレスインターホンのうち、いずれか1台をワイヤレスインターホン親機とし、その親機のみに、自身以外の全ての機器を登録設定する構成とした。
【0013】
請求項3に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホン間で、所定のワイヤレス信号の送受をすることによって、ワイヤレスインターホン間の内線通話をする構成とした。
【0014】
請求項4に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレス中継器とワイヤレスインターホンとの間で、所定のワイヤレス信号の送受をすることによって、ワイヤレスインターホンでドアホン子器のモニタリングをする構成とした。
【0015】
請求項5に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホンは、ハンズフリー通話機能を備える構成とした。
【0016】
請求項6に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホンにおける設定操作によって、ワイヤレスインターホンとドアホン子器との間の強制送話/強制受話の設定をする構成とした。
【0017】
請求項7に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレス中継器における設定操作によって、ワイヤレスインターホンとドアホン子器との間の強制送話/強制受話の設定をする構成とした。
【0018】
請求項8に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホンから、他のワイヤレスインターホンに対して内線呼出をし、呼出を受け付けたワイヤレスインターホンのうち、応答した1つのワイヤレスインターホンとの間でのみ、内線通話する構成とした。
【0019】
請求項9に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、複数の通話チャンネルを備えており、所定の方式で空きチャンネルを選択して、その空きチャンネルを利用して、ドアホン子器とワイヤレスインターホン、または、ワイヤレスインターホン間の通話路を形成することによって、複数の通話ペアが同時並行して通話できる構成とした。
【0020】
請求項10に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレス中継器は、所定操作によって、接続されるドアホン子器を定義し、ワイヤレスインターホンは、所定操作によって、対応するドアホン子器を設定するようになっており、ワイヤレスインターホンは、設定したドアホン子器が定義されたワイヤレス中継器との間でのみワイヤレス信号の送受をする構成とした。
【0021】
請求項11に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレス中継器は、ドアホン子器の種類によって通話音量を切り替える通話音量切換スイッチを備えており、この通話音量切換スイッチの操作によって、ドアホン子器及びワイヤレスインターホンに対する音声信号の出力レベルを切り替える構成とした。
【0022】
請求項12に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホンは、ドアホン子器をモニタリングするためのドアホンモニタ釦を備えており、このドアホンモニタ釦の操作によって、ワイヤレス中継器に対してワイヤレス信号を出力して呼び出し、これを受け付けたワイヤレス中継器は、ドアホン子器に入力された音声をワイヤレスインターホンに対して出力して、ワイヤレスインターホンにおけるドアホン子器のモニタリングをさせる構成とした。
【0023】
請求項13に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホンは、ドアホン子器と通話をするためのドアホン通話釦を備えており、このドアホン通話釦の操作によって、ワイヤレス中継器に対してワイヤレス信号を出力して呼び出し、これを受け付けたワイヤレス中継器は、ドアホン子器とワイヤレスインターホンとの間の通話路を形成する構成とした。
【0024】
請求項14に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレス中継器は、ドアホン子器の動作電源を供給する電源供給手段を備えており、信号線を通じた電源供給をする構成とした。
【0025】
請求項15に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレス中継器は、信号線として、2線式信号線を接続するための端子を備える構成とした。
【0026】
請求項16に記載のワイヤレスコールインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホン親機は、ワイヤレスコール機器からワイヤレス信号を受信したときには、所定のコール呼出をするとともに、その出力レベルを増幅して、他のワイヤレスインターホンに対して出力することによって、所定のコール呼出をさせる構成とした。
【0027】
請求項17に記載のワイヤレスコールインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホンのうち、ワイヤレスインターホン親機以外の少なくとも1台を、ワイヤレスインターホン副親機とする構成とした。
【0028】
請求項18に記載のワイヤレスコールインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホン親機は、2つの監視周波数を順次切り替えることによって、ワイヤレス信号の存在を監視しており、いずれか一方の監視周波数のワイヤレス信号が存在していれば、監視周波数を固定してそのワイヤレス信号を受信し、受信したワイヤレス信号よりデータフレームを取り込む構成とした。
【0029】
請求項19に記載のワイヤレスコールインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホン親機は、3つの監視周波数を順次切り替えることによって、ワイヤレス信号の存在を監視しており、いずれかの監視周波数のワイヤレス信号が存在していれば、監視周波数を固定してそのワイヤレス信号を受信し、受信したワイヤレス信号よりデータフレームを取り込む構成とした。
【0030】
請求項20に記載のワイヤレスコールインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホン親機は、自身以外の機器の登録設定状態によって、不要な監視周波数を判断し、その監視周波数に切り替わったときには、監視動作を中断する構成とした。
【0031】
請求項21に記載のワイヤレスコールインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホン親機は、ワイヤレスコール機器からのワイヤレス信号の受け付けを、通話開始指示と判断する構成とした。
【0032】
請求項22に記載のワイヤレスコールインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホン親機は、特定のワイヤレスコール機器からのワイヤレス信号を受け付けたときには、ワイヤレス中継器に対してワイヤレス信号を出力して、そのワイヤレス中継器に接続されたドアホン子器から所定の警報音を出力させる構成とした。
【0033】
請求項23に記載のワイヤレスコールインターホンシステムでは、ワイヤレスコール機器は、窓や扉の開閉によって、オン信号、オフ信号をワイヤレス信号として出力する接点入力送信器で構成されており、ワイヤレスインターホン親機は、この接点入力送信器からのオン信号、オフ信号の入力に同期して、他のワイヤレスインターホンに対して、ワイヤレス信号を出力することによって呼び出す構成とした。
【発明の実施の形態】
【0034】
以下に、本発明の実施の形態について、図面とともに説明する。図1は、本発明のワイヤレスインターホンシステムの要部構成の一例を示す図である。
【0035】
このシステムでは、2線式信号線Lでドアホン子器2を接続したワイヤレス中継器1、ワイヤレスインターホン親機3、ワイヤレスインターホン副親機4を組み合わせて構成し、ワイヤレス中継器1とワイヤレスインターホン3,4との間で、ワイヤレス信号の送受をすることによって、ワイヤレス中継器1とワイヤレスインターホン3,4との間の通話をさせる構成としている。
【0036】
ワイヤレス中継器1は、ドアホン子器2からの呼出検知、ドアホン子器2に対する給電、ドアホン子器2とワイヤレスインターホン3,4間の通話路の形成をし、ワイヤレス中継器1をドアホン子器2に電気的に接続するためのドアホンインタフェース10と、ワイヤレスインターホン3,4との間で、ワイヤレス信号の送受をするための無線回路11とを備える。
【0037】
ワイヤレスインターホン3,4は、ドアホン子器2や他のワイヤレスインターホン3,4との間で、ワイヤレス信号の送受をするための無線回路35と、ドアホン子器2や他のワイヤレスインターホン3,4との間で、スピーカ32、マイク33を用いたハンズフリー通話を可能にする通話回路31とを備える。
【0038】
通話回路31には、ハンズフリーICを設けており、通話相手との間でハンズフリー通話をすることが可能となっている。
【0039】
このような構成にすることによって、ドアホン子器2とワイヤレス中継器1とを施工しておけば、ワイヤレスインターホン3をユーザが任意の場所に設置または移動させて、どこででもハンズフリー通話をすることができ、利便性が高い。
【0040】
また、ワイヤレス中継器1を屋内に設けておけば、ワイヤレスインターホン3,4との間でのワイヤレス信号の送受を屋内ですることができ、電波状態が良好に保て、ドアホン子器2とワイヤレスインターホン3,4とのハンズフリー通話が快適にできる。
【0041】
通話回路31のハンズフリーICは、スピーカ32に対する音声信号と、マイク33からの音声信号とを比較し、そのレベルの高い方のみを流すため、スピーカ32側、マイク33側それぞれのアンプを相互にオンオフするものであるが、ワイヤレスインターホン3,4での所定操作、例えば、後述するドアホン応答釦34などの所定時間以上の押し操作によって、ハンズフリーICに対して、強制送話や強制受話の指示ができるようにしておけば、屋外または屋内で騒音が生じ、ハンズフリーICの比較処理に影響がでて通話が困難となった場合でも、簡単な操作をするだけで、強制送話や強制受話をすることができる。
【0042】
なお、このハンズフリーICは、ワイヤレスインターホン3,4側ではなく、ワイヤレス中継器1側に設けてもよい。こうすれば、ワイヤレスインターホン3,4が、ワイヤレス中継器1のハンズフリーICを共用化できる。
【0043】
図2は、本発明のワイヤレスコールインターホンシステムの要部構成の一例を示す図である。このものは、2台のドアホン子器2(#1,#2)のそれぞれを、2線式信号線Lで接続したワイヤレス中継器1(#1,#2)と、ワイヤレスインターホン3,4とを組み合わせて構成したワイヤレスインターホンシステムに、押釦、スイッチ、引き紐などの操作といった手動操作によって、ワイヤレス呼出信号を出力するワイヤレスコール機器6を組み合わせて構成している。なお、5はワイヤレスインターホン子機を示しており、その機能については後述する。
【0044】
このような構成にすることによって、互いに離れた2箇所での必要に応じて、コール呼出と無線通話とを使い分けることができる。
【0045】
ここで、図1、2において、ワイヤレス中継器1は、その2線式信号線接続端子Tに、ドアホン子器2から導出した2線式信号線Lを接続する構成としており、この構成によって、既設の有線式のインターホンシステムで使用されている2線式信号線が流用でき、ワイヤレスインターホンやワイヤレスコールインターホンシステムを用意に施工できるという利点がある。なお、本発明ではこれに限られず、例えば、ワイヤレス中継器1とドアホン子器2とを同軸線で接続してもよい。
【0046】
図3は、ワイヤレスインターホン3,4がドアホン子器2からの呼出に対して応答した際の通話路形成動作について説明するための図である。ワイヤレス信号の送受信チャンネルとしては、通話チャンネル(1〜18CH)と制御チャンネル(19CH)との計19CHが用意されており、ドアホン子器2の呼出操作をすれば、ワイヤレス中継器1がこれを検知して、制御チャンネルのキャリアセンスのあと、制御チャンネルを通じてドアホン呼出信号を出力する。
【0047】
すると、このドアホン呼出信号をワイヤレスインターホン3,4が受け付け、ドアホン呼出音を出力し、応答操作があれば、応答操作されたワイヤレスインターホン3,4が、MCA(マルチチャンネルアクセス)方式で、18CHある通話チャンネルから空きチャンネルを選択し(例えば5CH)、制御チャンネルのキャリアセンスのあと、制御チャンネルを通じてドアホン呼出受付信号を出力する。なお、通話チャンネルの空きチャンネルが確保できなかったときには、ワイヤレス中継器1、ワイヤレスインターホン3,4は、通話チャンネル不確保報知をする。
【0048】
ドアホン呼出受付信号は、選択された空きチャンネルの情報とともに出力され、これを受け付けたワイヤレス中継器1は、制御チャンネルのキャリアセンスのあと、制御チャンネルを通じて直接通話開始信号を出力し、これをワイヤレスインターホン3,4が受け付ける。
【0049】
そして、ワイヤレス中継器1は、選択された通話チャンネル(5CH)のキャリアセンスのあと、その通話チャンネルを通じて確認応答信号を出力し、これをワイヤレスインターホン3,4が受け付ければ通話が開始され、通話時の音声信号が、通話チャンネル(5CH)を通じて、ワイヤレス中継器1とワイヤレスインターホン3,4との間で送受される。
【0050】
そして、ワイヤレスインターホン3,4で通話終了操作があったり、所定時間が経過してタイムアップすると、ワイヤレスインターホン3,4は、使用している通話チャンネル(5CH)を通じて直接通話終了信号を出力し、これをワイヤレス中継器1が受け付ければ通話が終了する。
【0051】
ワイヤレス中継器1は、内部の設定スイッチの操作によって、接続されるドアホン子器2を定義し、ワイヤレスインターホン3,4は、内部の設定スイッチの操作によって、対応するドアホン子器2を設定できるようになっている。
【0052】
すなわち、ワイヤレス中継器1では、接続されたドアホン子器2を「ドアホン子器1」、「ドアホン子器2」のいずれかに定義し、ワイヤレスインターホン1,2では、対応するドアホン子器2を「ドアホン子器1対応」、「ドアホン子器2対応」、「ドアホン子器1,2対応」、「未対応」というように設定できる。
【0053】
例えば、図2とともに説明すれば、ワイヤレス中継器1(#1)で「ドアホン子器1」と定義され、ワイヤレス中継器1(#2)で「ドアホン子器2」と定義されている場合、ワイヤレスインターホン3,4では、対応するドアホン子器2の設定によって、次のように動作をする。
【0054】
1.「ドアホン子器1対応」の場合:通話開始操作をする毎に、「待機」→「ドアホン子器2(#1)との通話」→「待機」と動作する。
【0055】
2.「ドアホン子器2対応」の場合:通話開始操作をする毎に、「待機」→「ドアホン子器2(#2)との通話」→「待機」と動作する。
【0056】
3.「ドアホン子器1,2対応」の場合:通話開始操作をする毎に、「待機」→「ドアホン子器2(#1)との通話」→「ドアホン子器2(#2)との通話」→「待機」と動作する。
【0057】
4.「未対応」の場合:通話開始操作をしても、ドアホン子器2(#1)、ドアホン子器2(#2)のいずれとも通話できない。
【0058】
なお、この場合の通話においても、先述したMCA方式によって空いている通話チャンネルを選択し、その通話チャンネルを用いた通話をする。
【0059】
このように、ワイヤレス中継器1は、接続されるドアホン子器2を定義し、ワイヤレスインターホン3,4は、対応するドアホン子器2を設定できる構成としているため、システム内においてドアホン子器2を複数台設けることができ、例えば、玄関口と勝手口の2箇所でドアホン子器2を使用したい場合や、2世帯住宅などでドアホン子器2を使用したいといったニーズにも、1つのシステムで対応することができる。また、ワイヤレスインターホン3,4での通話開始操作によって、対応するドアホン子器2と通話することができるので、ドアホン子器2からの呼出を受けての通話がタイムアップした場合に通話再開をしたり、ドアホン子器2の周辺にいる子供などに対して、音声で呼びかけをすることができる。 また、ワイヤレスインターホン3,4間で、ワイヤレス信号の送受をすることによって、内線通話することもできる。例えば、ワイヤレスインターホン親機3で内線呼出をすれば、ワイヤレスインターホン副親機4を内線呼出し、いずれか1台の副親機4(例えば副親機4(#1))が応答したときには、応答した1台の副親機4(#1)が、先述したMCA方式で、空きチャンネルを選択し(例えば10CH)、その空きチャンネルを通じた1:1の通話を可能とする。なお、内線呼出をしてから一定時間の間は、発呼側から被呼側に対して、ショートメッセージを音声信号として出力することによって、被呼側の近隣にいる人に対して呼びかけをすることができる。1:1の通話をしているときには、通話内容は他のワイヤレスインターホン3,4には漏れない。
【0060】
このように、ドアホン通話、内線通話いずれの場合でも、空いている通話チャンネルを選択するので、制御チャンネルさえ使用中でなければ、通話チャンネルの個数だけ、通話ペアを作ることができ、通話路が1つしかない、従来の有線式のシステムでは成しえなかった複数ペアの同時並行通話が可能となる。通話に参加していないワイヤレスインターホン3,4については、先述したようなドアホン子器2との通話をしたり、後述するようなコール呼出を受けることが可能である。
【0061】
更に、ワイヤレスインターホン3,4とワイヤレス中継器1との間で、ワイヤレス信号の送受をすることによって、ワイヤレスインターホン3,4からドアホン子器2のモニタリング、すなわち、ワイヤレスインターホン3,4で、ドアホン子器2の周囲の音を確認をすることができる。なお、モニタリングをしているときは、ワイヤレスインターホン3,4側の音は、ドアホン子器2側には出力しない。
【0062】
例えば、先述したように、ワイヤレス中継器1(#1)で「ドアホン子器1」と定義され、ワイヤレス中継器1(#2)で「ドアホン子器2」と定義されている場合、ワイヤレスインターホン3,4では、対応するドアホン子2の設定によって、次のように動作をする。
【0063】
1.「ドアホン子器1対応」の場合:モニタ開始操作をする毎に、「待機」→「ドアホン子器2(#1)のモニタリング」→「待機」と動作する。
【0064】
2.「ドアホン子器2対応」の場合:モニタ開始操作をする毎に、「待機」→「ドアホン子器2(#2)のモニタリング」→「待機」と動作する。
【0065】
3.「ドアホン子器1,2対応」の場合:モニタ開始操作をする毎に、「待機」→「ドアホン子器2(#1)のモニタリング」→「ドアホン子器2(#2)のモニタリング」→「待機」と動作する。
【0066】
4.「未対応」の場合:モニタ開始操作をしても、ドアホン子器2(#1)、ドアホン子器2(#2)のいずれもモニタリングできない。
【0067】
図4は、先述したワイヤレス信号の構成を示している。この信号は、同じ制御コマンドを規定した複数のデータフレームを含んでいる。
【0068】
これは、ワイヤレス中継器1、ワイヤレスインターホン3,4が、ワイヤレス信号を間欠受信しており、更に、データ伝送の信頼性を向上させるためであるが、ワイヤレス信号を複数台の機器が受信し、その制御コマンドに基づく動作、例えば、ワイヤレス呼出信号を受信し、呼出音を出力する場合、「データフレーム1」を受信して動作をする機器と、「データフレーム5」を受信して動作をする機器とでは、最大4フレーム分の時間分、時間差が発生する(図示するように1フレームあたり60msとすると最大240msの時間差が発生する)。
【0069】
これを防止するために、ワイヤレス中継器1、ワイヤレスインターホン3,4では、図5に示すように、受信フレームに対応して、動作処理待ち時間を設定している。これにより、ワイヤレスインターホン3,4は、受信フレームに応じて、そのフレームで規定された制御コマンドの実行を動作処理待ち時間分遅らせることができ、システムの全ての機器が同じタイミングで、制御コマンドを実行することができ、ドアホン子器2からの呼出に対して、全てのワイヤレスインターホン3,4で同じタイミングで呼出音を出力するなどの動作が可能となる。
【0070】
ワイヤレスインターホンシステムは、後述する動作を可能とするため、その内部構成は、図6に示すようになっている。なお、ここでは、ワイヤレスインターホンを代表して、ワイヤレスインターホン親機3の内部構成を示しているが、ワイヤレスインターホン副親機4を適用した場合も、その内部構成、動作は親機3と同様である。
【0071】
ワイヤレス中継器1は、ドアホンインタフェース回路10と、無線回路11(いずれも先述)と、電源12とを備える。このワイヤレス中継器1は、従来のドアホン子器が備えていた、無線通信機能、電源機能を備え、更に、従来のワイヤレスインターホンが備えていた、ドアホン子器からの呼出検知機能、ドアホン子器との通話路形成機能を備えている。なお、ドアホンインタフェース10は、本発明の電源供給手段を構成しており、2線式信号線Lを通じて、ドアホン子器2の動作電源を供給する。これにより、ドアホン子器2には電池を搭載する必要がなく、ドアホン子器2の小型化、軽量化などが可能になる。
【0072】
ドアホン子器2は、来訪者が住人を呼び出すために操作し、応答した住人と通話する機能があり、音声信号の送受をすることによって、スピーカ21とマイク22とを用いた通話を可能にする通話回路20と、呼出釦23とを備える。
【0073】
ワイヤレスインターホン3は、通話相手とワイヤレス信号の送受をして、ハンズフリー通話をする機能があり、このワイヤレスインターホン3を制御する制御回路30と、先述した通話回路31と、ドアホン子器2からの呼出に対して応答操作をするためのドアホン応答釦34と、先述した無線回路35と、電源36と、充電池38を充電するための充電回路37とを備える。
【0074】
このような構成の動作について、図7のタイムチャートとともに説明する。例えば、ドアホン子器2の呼出釦23が操作されたときには、これをワイヤレス中継器1が検知してドアホン子器2に給電を開始する。
【0075】
このとき、ワイヤレス中継器1からは、ワイヤレス呼出信号が出力され、これをワイヤレスインターホン3が受け付け、所定の呼出音を出力する。これに対して、ワイヤレスインターホン3で応答操作があれば、ワイヤレス中継器1がこれを受け付け、ワイヤレスインターホン3とドアホン子器2との間の通話路を形成して、これらの間での通話を可能とする。
【0076】
そして、ワイヤレスインターホン3で、ドアホン応答釦34を再度操作するなどの通話終了操作があれば、ワイヤレス中継器1がこれを受け付け、ワイヤレスインターホン3とドアホン子器2との通話路を切断する。なお、ワイヤレスインターホン3での通話終了操作がなくても、通話開始から一定時間が経過すれば、自動的に通話路が遮断される。
【0077】
図8は、ワイヤレスインターホンシステムの内部構成の第2例を示す図である。このものでは、ワイヤレス中継器1に代わってワイヤレス中継器1Aを備えている。ワイヤレス中継器1Aでは、接続するドアホン子器2の種類によって通話音量を切り替えるための通話音量切換SW13を付加しており、この通話音量切換SW13を操作することによって、ドアホン子器2及びワイヤレスインターホン3に対する音声信号の出力レベルを切り替える。
【0078】
このように、通話音量切換SW13の操作によって、ワイヤレス中継器1Aが、ドアホン子器2及びワイヤレスインターホン3に対する音声信号の出力レベルを切り替えるので、ワイヤレス中継器1Aにどの種類のドアホン子器2が接続されても、最適な通話音量にてドアホン通話をすることができる。なお、ドアホン子器2に対する音声信号の出力レベルと、ワイヤレスインターホン3に対する音声信号の出力レベルは、通話音量切換SW13の操作によって、互いに連動して切り替わってもよいし、各々独立して切り替わってもよい。
【0079】
図9は、ワイヤレスインターホンシステムの要部構成の第3例を示す図である。このものでは、ワイヤレスインターホン3に代わってワイヤレスインターホン3Aを備えており、ワイヤレスインターホン3Aでは、ドアホン子器2をモニタリングするためのドアホンモニタ釦39を付加している。
【0080】
このような構成の動作について、図10のタイムチャートとともに説明する。すなわち、ワイヤレスインターホン3は、ドアホンモニタ釦39の操作によって、ワイヤレス中継器1に対してワイヤレス信号を出力して呼び出し、これを受け付けたワイヤレス中継器1は、ドアホン子器2に対して給電を開始して動作させ、そのドアホン子器2に入力された音声をワイヤレスインターホン3に対して出力させて、モニタリングを可能とする。
【0081】
このように、ドアホンモニタ釦39の操作によって、ワイヤレス中継器1が、ドアホン子器2に入力された音声をワイヤレスインターホン3Aに出力して、モニタリングをさせるので、ドアホンモニタ釦39の操作をすれば、ワイヤレスインターホン3Aから、ドアホン子器2を通じて屋外の様子が確認でき、防犯効果を向上させることができる。なお、ドアホンモニタ釦39を新規に設けずに、既存の釦の所定操作(例えば長時間押し)によって、モニタリングを可能にするようにしてもよい。
【0082】
そして、ワイヤレスインターホン3で、ドアホンモニタ釦39を再度操作するなどのモニタリング終了操作があれば、ワイヤレス中継器1がこれを受け付け、ワイヤレスインターホン3からのドアホン子器2のモニタリングを終了する。なお、ワイヤレスインターホン3でのモニタリング終了操作がなくても、モニタリング開始から一定時間が経過すれば、自動的にモニタリングが終了される。
【0083】
図11は、ワイヤレスインターホンシステムの要部構成の第4例を示す図である。このものでは、ワイヤレスインターホン3に代わってワイヤレスインターホン3Bを備えており、ワイヤレスインターホン3Bでは、ドアホン子器2との通話をするためのドアホン通話釦40を付加している。
【0084】
このような構成の動作について、図12のタイムチャートとともに説明する。すなわち、ワイヤレスインターホン3Bは、ドアホン通話釦40の操作によって、ワイヤレス中継器1に対してワイヤレス信号を出力して呼び出し、これを受け付けたワイヤレス中継器1はドアホン子器2に給電を開始し、ワイヤレスインターホン3とドアホン子器2との間の通話路を形成して、これらの間での通話を可能とする。
【0085】
このように、ドアホン通話釦40の操作によって、ワイヤレス中継器1は、ドアホン子器2とワイヤレスインターホン3Bとの間の通話路を形成するので、来客中にドアホン通話がタイムアップしたときの通話再開をしたり、玄関先など、ドアホン子器2の設置場所の近辺にいる人(子供など)に対して、呼びかけをしたい場合には、ドアホン通話釦40を操作するだけで、ドアホン子器40と通話状態にできる。なお、ドアホン通話釦40を新規に設けずに、既存の釦の所定操作(例えば長時間押し)によって、ドアホン通話を可能にするようにしてもよい。
【0086】
ここで、ワイヤレスインターホン3は、ドアホン子器2が2台ある場合に備えて、いずれか、あるいは両方のドアホン子器2に対して呼び出し、通話することができるようにしている。両方のドアホン子器2を呼び出して通話する動作は、1台目のドアホン子器2を呼び出して通話が終了した後、2台目のドアホン子器2を呼び出して通話するという動作をする。なお、いずれかのドアホン子器2との通話のタイムアップ後、所定時間の間は、通話をしていたドアホン子器2の呼出を可能にしている。
【0087】
そして、ワイヤレスインターホン3で、ドアホン通話釦40を再度操作するなどの通話終了操作があれば、ワイヤレス中継器1がこれを受け付け、ワイヤレスインターホン3とドアホン子器2との通話路を切断する。なお、ワイヤレスインターホン3での通話終了操作がなくても、通話開始から一定時間が経過すれば、自動的に通話路が遮断される。
【0088】
次に、図2に示すワイヤレスコールインターホンシステムについて、以下に説明する。ワイヤレスインターホン親機3、ワイヤレスインターホン副親機4、ワイヤレスインターホン子機5は、それぞれ、親機、副親機、子機としての機能を実行するのに適した無線モジュールを搭載している。
【0089】
すなわち、親機3は、親機としての機能を実行するため親型モジュールを搭載しており、ワイヤレス中継器1、副親機4、子機5との間でワイヤレス信号の送受ができる。
【0090】
また、副親機4は、副親機としての機能を実行するため、親型モジュールと子型モジュールの双方を搭載しており、ワイヤレス中継器1、親機3、他の副親機4、子機5との間でワイヤレス信号の送受ができる。
【0091】
更に、子機5は、子器としての機能を実行するため、子型モジュールを搭載しており、親機3との間でのみワイヤレス信号の送受ができる。
【0092】
これについて、図示したものが図13であり、機器間の通信可否状態を表にしている。この表を参照しても理解できるように、親機3、副親機4では、2台のワイヤレス中継器1と通信ができ、先述したように、ドアホン子器2からの呼出に対する通話、ドアホン子器2を呼び出しての通話、ドアホン子器2のモニタリングができる。
【0093】
親機3は、副親機4と通信ができ、副親機4は、親機3や他の副親機4と通信ができる。これにより、親機3は副親機4を呼び出した内線通話ができ、副親機4は、親機3や他の副親機4を呼び出した内線通話ができる。子機5は、親機3のみと通信ができ、親機3を呼び出した内線通話ができる。
【0094】
特に、副親機4は、親機3や他の副親機4と通信できるため、副親機4では、親機3や副親機4の中から、フレキシブルに通信相手を設定することができ、利便である。また、従来では、親機3と子機5の1:1、又は、1:Nのシステムしか構築することができなかったが、この副親機4を使用することによって、どのペアでも通信可能な3台以上のシステムが構築できる。
【0095】
ここで、親機3から出力されるワイヤレス信号の周波数は440MHz、副親機4から出力されるワイヤレス信号の周波数は440MHz、子機5から出力されるワイヤレス信号の周波数は421MHz、ワイヤレスコール機器Cから出力されるワイヤレス信号の周波数は426MHzとしている。
【0096】
ワイヤレス中継器1、ワイヤレスインターホン親機3、ワイヤレスインターホン副親機4、ワイヤレスインターホン子機5、ワイヤレスコール機器6の各々は、予め固有のID番号が登録されており、ワイヤレスインターホン親機3では、自身のID番号以外に、システムに存在する他の機器、すなわち、ワイヤレス中継器1、ワイヤレスインターホン副親機4、ワイヤレスインターホン子機5、ワイヤレスコール機器6のID番号を登録するようにしている。
【0097】
これについて、図14,15とともに説明する。親機3では、図14に示すように、自身のID番号の他、被登録機器となる機器のID番号を登録可能としており、図15に示すように、親機3の登録釦を操作するなどの所定操作によって、親機3のモードを通常使用モードから登録モードに移行させる。その後、被登録機器の登録送信釦を操作するなどの所定操作によって、被登録機器のID番号を含む登録信号を親機3に出力してそのID番号を登録させる。
【0098】
そして、親機3からは、自身のID番号をシステムIDとして登録信号に含ませて被登録機器に返信し、図14に示すように、被登録機器にそのシステムIDを登録させ、親機3が、被登録機器から登録完了信号を受信すれば、登録処理が終了し、元の通常使用モードに戻る。なお、親機3では、登録モードに移行してから所定時間が経過すれば、自動的に通常使用モードに戻る。
【0099】
このように、親機3のみに、自身以外の全ての機器を登録設定するようにしているので、1システムを構築する際に、被登録機器1台の登録に、1システムを構成する台数分の登録作業をする必要がなく、被登録機器1台の登録が、親機3に対する1回の登録作業だけですみ、利便である。
【0100】
機器から他の機器に対してワイヤレス信号を出力するときには、自身のIDコードの他に、先述した登録処理にて登録されたシステムIDを含ませるようにしており、これを受信した機器では、システムIDが自身のシステムIDと一致するかどうかを判断し、一致しているときに、同一システムからの指示と判断して、受信したワイヤレス信号を受け付ける。
【0101】
ワイヤレスインターホン親機3は、2つの監視周波数を順次切り替えることによって、ワイヤレス信号の存在を監視しており、いずれか一方の監視周波数のワイヤレス信号が存在していれば、監視周波数を固定してそのワイヤレス信号を受信し、受信したワイヤレス信号よりデータフレームを取り込む。
【0102】
ワイヤレスインターホン親機3は、図16に示すように、キャリア有無確認モードを実行して、例えば、50ms毎に、監視周波数1、監視周波数2を順次切り替えて、これら2つの監視周波数のワイヤレス信号の存在を監視している。
【0103】
そして、ある監視周波数、例えば、監視周波数1のワイヤレス信号が存在すれば、送信データ有無確認モードに移行し、監視周波数1の監視を50ms延長して、存在するワイヤレス信号にデータフレームが含まれているかどうかを確認する。
【0104】
このとき、データフレームが含まれていなければ、元のキャリア有無確認モードに戻るが、含まれていれば、送信データ取り込みモードに移行して、送信データ取り込み時間を設けて、その時間内にデータフレームを取り込む。なお、送信データ取り込み時間は、最低でもデータフレームの送信時間の2倍は必要である。
【0105】
このようにすれば、先述したように、ワイヤレスコール機器6からは426MHzのワイヤレス信号が出力され、副親機4からは440MHzのワイヤレス信号が出力されるので、これら2つの周波数の信号を順次監視し、存在するワイヤレス信号の周波数の違いにより、ワイヤレスコール機器6からのものか、副親機4からのものかを判断することができる。また、2つの受信回路を動作させる必要がなく、1つの受信回路の動作で、2周波数分のワイヤレス信号の監視、受信が可能となり、消費電力を半減できる。
【0106】
ワイヤレスコール機器6は、押釦、スイッチ、引き紐などの操作といった手動操作がなされると、図17に示すように、ワイヤレス呼出信号を1mWで出力する。すると、ワイヤレスインターホン親機3は、先述した処理によって、ワイヤレスコール機器6からのワイヤレス呼出信号を受け付け、その信号から送信データを取り込み、取り込んだ送信データに基づいて、所定のコール呼出をするとともに、図17に示すように、副親機4や子機5に対して、受信したワイヤレス呼出信号を10mWで転送する。これを受け付けた副親機4,子機5は、所定のコール呼出をする。
【0107】
このように、親機3は、ワイヤレスコール機器6からワイヤレス信号を受信したときには、そのレベルを増幅して副親機4,子機5に転送するので、遠くに離れた副親機4,子機5にも信号を転送でき、システムの信頼性が向上する。
【0108】
ここで、ワイヤレスインターホン親機3は、受信したワイヤレス信号の周波数を変換して、ワイヤレスインターホン副親機4に転送してもよい。こうすれば、法規上、使用可能周波数の異なるコール呼出システムと無線通話システムの双方に対応することができる。
【0109】
なお、ワイヤレスコール機器6の電池切れで、出力されるワイヤレス呼出信号のレベルが低い場合には、ワイヤレスインターホン3,4は、ワイヤレスコール機器電池切れ報知、例えば、ワイヤレスコール機器電池切れ報知音を出力する。コール呼出を受けているワイヤレスインターホン3,4は、ドアホン子器2との通話が可能であるが、その際のコールLEDの点灯は、ドアホン通話終了後になされる。
【0110】
ワイヤレスインターホン親機3は、キャリア有無確認モードを、図18に示すように行ってもよい。ここでは、50ms毎に、監視周波数1、監視周波数2、監視周波数3を順次切り替えて、これら3つの監視周波数のワイヤレス信号の存在を監視している。そして、ある監視周波数、例えば、監視周波数1のワイヤレス信号が存在すれば、先述した送信データ有無確認モード、送信データ取り込みモードを順次実行する。
【0111】
このようにすれば、先述したように、ワイヤレスコール機器6からは426MHzのワイヤレス信号が出力され、副親機4からは440MHzのワイヤレス信号が出力され、ワイヤレスインターホン子機5からは421MHzのワイヤレス信号が出力されるので、これら3つの周波数の信号を順次監視し、存在するワイヤレス信号の周波数の違いにより、ワイヤレスコール機器6からのものか、副親機4からのものか、子機5からのものかを判断することができる。また、3つの受信回路を動作させる必要がなく、1つの受信回路の動作で、3周波数分のワイヤレス信号の監視、受信が可能となり、消費電力を1/3にできる。
【0112】
なお、ワイヤレスインターホン親機3は、自身以外の機器の登録設定状態によって、2あるいは3つの監視周波数のうち、不要な監視周波数を判断し、その監視周波数に切り替わったときには、監視動作を中断するようにしてもよく、例えば、子機5が登録されていなければ、421MHzの監視周波数は不要と判断し、その監視周波数の信号監視は中断する。こうすれば、信号監視のための消費電力をより低減させることができる。
【0113】
ここで、ワイヤレスインターホン親機3は、ワイヤレスコール機器6からワイヤレス信号を受け付けたときには、その受け付けを、通話開始指示と判断するようにしてもよい。これについて、図19とともに説明する。
【0114】
例えば、ドアホン子器2の押釦23が操作されると、ドアホン子器2からは、「ピンポン」などといったバックトーン音を出力する。すると、ワイヤレス中継器1では、通話LEDが点滅する。なお、ワイヤレス中継器1は、電源がオンしていれば、電源LEDを常時点灯している。
【0115】
このとき、ワイヤレス中継器4から親機3に対して、ワイヤレス呼出信号が出力され、これを受けた親機3は、「ピンポンピンポン」などといった来客呼出音を出力するとともに、通話LEDを点滅する。
【0116】
そして、ワイヤレスコール機器6が押釦操作されると、親機3はこれを受け付け、通話釦の操作があったときと同様に、「ピー」などといったキータッチ音を通話準備音として出力した後、2分間、ドアホン子器2との通話状態とする。なお、ドアホン子器3との通話状態のときには、ワイヤレス中継器1と親機3はそれぞれ、通話LEDを点灯させる。この通話可能状態は、親機3の通話釦が再度操作されると終了するが、通話開始から2分後には、通話釦が操作されなくても、先述したキータッチ音を出力して自動終了する。
【0117】
ワイヤレスインターホン親機3は、特定のワイヤレスコール機器6からのワイヤレス信号を受け付けたときには、ワイヤレス中継器4に対してワイヤレス信号を出力して、そのワイヤレス中継器4に接続されたドアホン子器2から所定の警報音を出力させる。これについて、図20とともに説明する。
【0118】
通常は、ワイヤレスインターホン親機3は、ワイヤレスコール機器6が押釦操作されると、そのワイヤレスコール機器6からのワイヤレス呼出信号を受け付け、「コール1」として登録された機器6からの呼出であれば、コールLEDのうち、「コール1」のLEDを点灯させるとともに、「プププププププププ」などといったコール呼出音を出力する。なお、「コール1」のLEDの点灯は、一定時間(例えば3分間)継続される。このとき、ワイヤレスインターホン親機3は、副親機4や子機5に対して、ワイヤレス呼出信号を出力し、「コール1」のLEDを点灯させるとともに、コール呼出音を出力させる。
【0119】
ところが、特定のワイヤレスコール機器6として登録されたものでの操作があれば、ワイヤレスインターホン親機3は、すべてのコールLEDを点滅させ、所定の警報音を出力させる。これとともに、ワイヤレス中継器1、副親機4、子機5といった、自身以外の全ての機器にワイヤレス呼出信号を出力する。このとき、副親機4、子機5は、すべてのコールLEDを点滅させ、所定の警報音を出力し、ワイヤレス中継器1は、ドアホン子器2から、所定の警報音を出力させる。
【0120】
これによって、緊急事態が発生した際や、独居世帯で使用される場合などにおいて、屋外へも緊急事態を知らせることができるため、救済される可能性が高くなり、より高い安心感が得られる。
【0121】
ここで、ワイヤレスコール機6は、窓や扉の開閉によって、オン信号、オフ信号をワイヤレス信号として出力する接点入力送信器で構成することができ、このとき、ワイヤレスインターホン親機3は、接点入力送信器からのオン信号、オフ信号の入力に同期して、他のワイヤレスインターホンに対して、ワイヤレス信号を出力して呼び出すようにしている。これについて、図21とともに説明する。
【0122】
例えば、接点入力送信器が、窓や扉の開放によってオン信号を出力すると、親機3は、「コール2」として登録された機器6からの出力であれば、「コール2」のLEDを点灯させ、「プププッ」などといったコール呼出音を出力させる。これとともに、ワイヤレス中継器1、副親機4、子機5といった、自身以外の全ての機器にワイヤレス呼出信号を出力する。このとき、副親機4、子機5は、「コール2」のLEDを点灯させ、「プププッ」などといったコール呼出音を出力し、ワイヤレス中継器1は、通話LEDを点灯させる。
【0123】
そして、接点入力送信器が、窓や扉の閉鎖によってオフ信号を出力すると、親機3は、「コール2」のLEDの点灯を中止し、「プププッ」などといったコール呼出音を出力する。これとともに、ワイヤレス中継器1、副親機4、子機5といった、自身以外の全ての機器にワイヤレス呼出信号を出力する。このとき、副親機4、子機5は、「コール2」のLEDの点灯を中止し、「プププッ」などといったコール呼出音を出力し、ワイヤレス中継器1は、通話LEDを点灯させる。 これによって、窓や扉などの住戸の周辺の状態が監視可能となり、簡易的な防犯システムとしても兼用することができるため、より高い安心感が得られる。
【発明の効果】
【0124】
以上の説明からも理解できるように、本発明の請求項1に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ドアホン子器とワイヤレス中継器は、信号線で接続されており、ワイヤレスインターホンはワイヤレス中継器とワイヤレス信号の送受をするようにしているので、ドアホンとワイヤレス中継器とを施工しておけば、ワイヤレスインターホンをユーザが任意の場所に設置または移動させることができ、利便性が高い。
【0125】
また、ワイヤレス中継器を屋内に設けておけば、ワイヤレスインターホンとの間でのワイヤレス信号の送受を屋内ですることができ、電波状態が良好に保て、ドアホン子器とワイヤレスインターホンとの通話が快適にできる。
更に、ワイヤレス中継器及びワイヤレスインターホンは、複数のデータフレームのうち、何番目のデータフレームを受信するかによって、そのデータフレームで規定される制御コマンドを実行するタイミングを決定するので、受信フレームに応じて、そのフレームで規定された制御コマンドの実行を遅らせることができ、システムの全ての機器が同じタイミングで、制御コマンドを実行することができ、ドアホン子器からの呼出に対して、全てのワイヤレスインターホンで同じタイミングで呼出音を出力するなどの動作が可能となる。
請求項2では、ワイヤレスインターホンのうち、いずれか1台をワイヤレスインターホン親機とし、その親機のみに、自身以外の全ての機器を登録設定するようにしているので、1システムを構築する際に、被登録機器1台の登録に、1システムを構成する台数分の登録作業をする必要がなく、被登録機器1台の登録が、親機に対する1回の登録作業だけですみ、利便である。
また、ワイヤレスインターホン親機は、ワイヤレスコール機器からワイヤレス信号を受信したときには、その周波数を変換して、他のワイヤレスインターホンに転送するので、法規上、使用可能周波数の異なるコール呼出システムと無線通話システムの双方に対応することができる。
【0126】
請求項3では、ワイヤレスインターホン間で、所定のワイヤレス信号の送受をして、ワイヤレスインターホン間の内線通話をする構成としているので、ワイヤレスインターホンをユーザが任意の場所に設置または移動して、他のワイヤレスインターホンとの通話をすることができる。
【0127】
請求項4では、ワイヤレス中継器とワイヤレスインターホンとの間で、所定のワイヤレス信号の送受をして、ワイヤレスインターホンでドアホン子器のモニタリングをする構成にしているので、ワイヤレスインターホンをユーザが任意の場所に設置または移動して、ドアホン子器のモニタリングをすることができる。
【0128】
請求項5に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホンは、ハンズフリー通話機能を備えるので、ユーザがハンドセットを持つことなく、手放しで通話やモニタリングをすることができ、利便である。
【0129】
請求項6に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホンにおける設定操作によって、ワイヤレスインターホンとドアホン子器との間の強制送話/強制受話の設定をする構成としているので、屋外または屋内で騒音が生じ、ドアホン子器との通話に支障が発生しても、ワイヤレスインターホンにおける操作をするだけで、強制送話や強制受話をすることができ、利便である。
【0130】
請求項7に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレス中継器における設定操作によって、ワイヤレスインターホンとドアホン子器との間の強制送話/強制受話の設定をする構成としているので、請求項6と同様に、屋外または屋内で騒音が生じ、ドアホン子器との通話に支障が発生しても、ワイヤレス中継器における所定操作をするだけで、強制送話や強制受話をすることができ、利便である。
【0131】
また、設定操作をワイヤレス中継器でするようにしているため、ワイヤレスインターホンのそれぞれに、設定のための部品を搭載する必要がなく、その製造コストが低減する。
【0132】
請求項8に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホンから、他のワイヤレスインターホンに対して内線呼出をし、呼出を受け付けたワイヤレスインターホンのうち、応答した1つのワイヤレスインターホンとの間でのみ、内線通話する構成としているので、2者以外の機器が通話に割り込むことができず、その通話内容が2者以外に漏れることを未然に防止できる。
【0133】
請求項9に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、複数の通話チャンネルを備えており、所定の方式で空きチャンネルを選択して、その空きチャンネルを利用して、ドアホン子器とワイヤレスインターホン、または、ワイヤレスインターホン間の通話路を形成することによって、複数の通話ペアが同時並行して通話できる構成としているので、従来の有線式のインターホンシステムでは成しえなかった複数ペアの同時並行通話が可能となり、利便性が高い。
【0134】
請求項10に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホンは、設定したドアホン子器が定義されたワイヤレス中継器との間でのみワイヤレス信号の送受をする構成としているので、システム内においてドアホン子器を複数台設けることができ、例えば、玄関口と勝手口の2箇所でドアホン子器を使用したい場合や、2世帯住宅などでドアホン子器を使用したいといったニーズにも、1つのシステムで対応することができる。
【0135】
請求項11に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、通話音量切換スイッチの操作によって、ドアホン子器及びワイヤレスインターホンに対する音声信号の出力レベルを切り替えるので、ワイヤレス中継器にどの種類のドアホン子器が接続されても、最適な通話音量にてドアホン通話をすることができる。
【0136】
請求項12に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ドアホンモニタ釦の操作によって、ワイヤレス中継器に対してワイヤレス信号を出力して呼び出し、これを受け付けたワイヤレス中継器は、ドアホン子器に入力された音声をワイヤレスインターホンに対して出力して、ワイヤレスインターホンにおけるドアホン子器のモニタリングをさせるので、ワイヤレスインターホンでドアホンモニタ釦を操作すれば、ワイヤレスインターホンから、ドアホン子器を通じて屋外の様子が確認でき、防犯効果を向上させることができる。
【0137】
請求項13に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ドアホン通話釦の操作によって、ワイヤレス中継器に対してワイヤレス信号を出力して呼び出し、これを受け付けたワイヤレス中継器は、ドアホン子器とワイヤレスインターホンとの間の通話路を形成するので、来客中にドアホン通話がタイムアップしたときの通話再開をしたり、玄関先など、ドアホン子器の設置場所の近辺にいる人(子供など)に対して、呼びかけをしたい場合には、ドアホン通話釦を操作するだけで、ドアホン子器と通話状態にできる。
【0138】
請求項14に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレス中継器は、ドアホン子器の動作電源を供給する電源供給手段を備え、信号線を通じてドアホン子器に電源供給をするので、ドアホン子器に電池を搭載する必要がなく、ドアホン子器の小型化、軽量化などが可能になる。
【0139】
請求項15に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、信号線として、2線式信号線を接続するための端子を備えるので、既設の有線式のインターホンシステムで使用されている2線式信号線を流用することができ、ワイヤレスインターホンシステムを容易に施工することができる。
【0140】
請求項16に記載のワイヤレスインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホン親機は、ワイヤレスコール機器からワイヤレス信号を受信したときには、その周波数を変換して、他のワイヤレスインターホンに転送するので、法規上、使用可能周波数の異なるコール呼出システムと無線通話システムの双方に対応できる。
【0141】
また、受信したワイヤレス信号の出力レベルを増幅して、他のワイヤレスインターホンに転送するので、ワイヤレス信号を、より遠く離れたインターホンまでとばすことができ、信頼性が向上する。
【0142】
請求項17に記載のワイヤレスコールインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホンのうち、ワイヤレスインターホン親機以外の少なくとも1台を、ワイヤレスインターホン副親機としたので、そのワイヤレスインターホン副親機では、ワイヤレスインターホンの中から、フレキシブルに通信相手を設定することができ、利便である。
【0143】
また、従来では、親機と子機の1:1、又は、1:Nのシステムしか構築することができなかったが、この副親機を導入することによって、どのペアでも通信可能な3台以上のシステムが構築できる。
【0144】
請求項18に記載のワイヤレスコールインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホン親機は、2つの監視周波数を順次切り替えることによって、ワイヤレス信号の存在を監視しており、いずれか一方の監視周波数のワイヤレス信号が存在していれば、監視周波数を固定してそのワイヤレス信号を受信し、受信したワイヤレス信号よりデータフレームを取り込むので、2周波数のうちどちらが送信されてくるか不明なワイヤレス信号を受信するために、2つの受信回路を動作させる必要がなく、1つの受信回路の動作で、2周波数分のワイヤレス信号の監視、受信が可能となり、消費電力を半減できる。
【0145】
請求項19に記載のワイヤレスコールインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホン親機は、3つの監視周波数を順次切り替えることによって、ワイヤレス信号の存在を監視しており、いずれかの監視周波数のワイヤレス信号が存在していれば、監視周波数を固定してそのワイヤレス信号を受信し、受信したワイヤレス信号よりデータフレームを取り込むので、3周波数のうちどちらが送信されてくるか不明なワイヤレス信号を受信するために、3つの受信回路を動作させる必要がなく、1つの受信回路の動作で、3周波数分のワイヤレス信号の監視、受信が可能となり、消費電力を1/3にできる。
【0146】
請求項20に記載のワイヤレスコールインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホン親機は、自身以外の機器の登録設定状態によって、不要な監視周波数を判断し、その監視周波数に切り替わったときには、監視動作を中断するので、消費電力をより低減することができる。
【0147】
請求項21に記載のワイヤレスコールインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホン親機は、ワイヤレスコール機器からのワイヤレス信号の受け付けを、通話開始指示と判断するので、ワイヤレスインターホン親機から離れた所にいても、ワイヤレスコール機器を操作すれば、ドアホン子器や他のワイヤレスインターホンとの間で通話をすることができ、利便である。
【0148】
請求項22に記載のワイヤレスコールインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホン親機は、特定のワイヤレスコール機器からのワイヤレス信号を受け付けたときには、ワイヤレス中継器に対してワイヤレス信号を出力して、そのワイヤレス中継器に接続されたドアホン子器から警報音を出力させるので、緊急事態が発生した際や、独居世帯で使用される場合などにおいて、屋外へも緊急事態を知らせることができるため、救済される可能性が高くなり、より高い安心感が得られる。
【0149】
請求項23に記載のワイヤレスコールインターホンシステムでは、ワイヤレスインターホン親機は、接点入力送信器からのオン信号、オフ信号の入力に同期して、他のワイヤレスインターホンに対して、ワイヤレス信号を出力することによって呼び出すので、窓や扉などの住戸の周辺の状態が監視可能となり、簡易的な防犯システムとしても兼用することができるため、より高い安心感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のワイヤレスインターホンシステムの要部構成の一例を示す図である。
【図2】 ワイヤレスコールインターホンシステムの要部構成の一例を示す図である。
【図3】 通話路形成動作について説明するための図である。
【図4】 ワイヤレス信号の構成の一例を示す図である。
【図5】 受信フレームに対する動作処理待ち時間の設定状態を示す図である。
【図6】 ワイヤレスインターホンシステムの内部構成の第1例を示す図である。
【図7】 図6のワイヤレスインターホンシステムの動作について説明するためのタイムチャートである。
【図8】 ワイヤレスインターホンシステムの内部構成の第2例を示す図である。
【図9】 ワイヤレスインターホンシステムの内部構成の第3例を示す図である。
【図10】 図9のワイヤレスインターホンシステムの動作について説明するためのタイムチャートである。
【図11】 ワイヤレスインターホンシステムの内部構成の第4例を示す図である。
【図12】 図11のワイヤレスインターホンシステムの動作について説明するためのタイムチャートである。
【図13】 ワイヤレスコールインターホンシステムを構成する機器間の通信可否状態を示す図である。
【図14】 ワイヤレスコールインターホンシステムにおける登録作業について説明するための図である。
【図15】 ワイヤレスコールインターホンシステムにおける登録作業について説明するための図である。
【図16】 ワイヤレスインターホン親機のワイヤレス信号監視動作の一例について説明するための図である。
【図17】 ワイヤレスインターホン親機の動作の一例について説明するための図である。
【図18】 ワイヤレスインターホン親機のワイヤレス信号監視動作の一例について説明するための図である。
【図19】 ワイヤレスコールインターホンシステムの動作の一例について説明するための図である。
【図20】 ワイヤレスコールインターホンシステムの動作の他例について説明するための図である。
【図21】 ワイヤレスコールインターホンシステムの動作の更に他例について説明するための図である。
【図22】 従来の有線式のインターホンシステムを示す図である。
【符号の説明】
1,1A・・・ワイヤレス中継器
2・・・ドアホン子器
3,3A,3B・・・ワイヤレスインターホン親機
4・・・ワイヤレスインターホン副親機
5・・・ワイヤレスインターホン子機
10・・・ドアホンインタフェース
13・・・通話音量切換スイッチ
31・・・通話回路
39・・・ドアホンモニタ釦
40・・・ドアホン通話釦
C・・・ワイヤレスコール機器
L・・・2線式信号線
T・・・2線式信号線接続端子
Claims (23)
- ドアホン子器を信号線で接続した複数のワイヤレス中継器と、複数のワイヤレスインターホンとで構成されるワイヤレスインターホンシステムであって、
上記ワイヤレスインターホンのいずれかは、いずれかのワイヤレス中継器との間で、所定のワイヤレス信号の送受をすることによって、上記いずれかのワイヤレス中継器に接続されるドアホン子器との通話をする構成としており、
上記ワイヤレス信号は、同じ制御コマンドを規定した複数のデータフレームを含んでおり、
上記ワイヤレス中継器及び上記ワイヤレスインターホンは、複数のデータフレームのうち、何番目のデータフレームを受信するかによって、そのデータフレームで規定される制御コマンドを実行するタイミングを決定する構成としたワイヤレスインターホンシステム。 - ドアホン子器を信号線で接続した複数のワイヤレス中継器と、複数のワイヤレスインターホンとで構成されるワイヤレスインターホンシステムであって、
上記ワイヤレスインターホンのいずれかは、いずれかのワイヤレス中継器との間で、所定のワイヤレス信号の送受をすることによって、上記いずれかのワイヤレス中継器に接続されるドアホン子器との通話をする構成としており、
手動操作によってワイヤレス信号を出力するワイヤレスコール機器を組み合わせて構成しており、
上記ワイヤレスインターホンのうち、いずれか1台をワイヤレスインターホン親機とし、その親機のみに、自身以外の全ての機器を登録設定する構成としたワイヤレスコールインターホンシステム。 - 請求項1または2において、
上記ワイヤレスインターホン間で、所定のワイヤレス信号の送受をすることによって、上記ワイヤレスインターホン間の内線通話をする構成としたワイヤレスインターホンシステム。 - 請求項1または2において、
上記ワイヤレス中継器と上記ワイヤレスインターホンとの間で、所定のワイヤレス信号の送受をすることによって、上記ワイヤレスインターホンで上記ドアホン子器のモニタリングをする構成としたワイヤレスインターホンシステム。 - 請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、
上記ワイヤレスインターホンは、ハンズフリー通話機能を備える構成としたワイヤレスインターホンシステム。 - 請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、
上記ワイヤレスインターホンにおける設定操作によって、上記ワイヤレスインターホンと上記ドアホン子器との間の強制送話/強制受話の設定をする構成としたワイヤレスインターホンシステム。 - 請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、
上記ワイヤレス中継器における設定操作によって、上記ワイヤレスインターホンと上記ドアホン子器との間の強制送話/強制受話の設定をする構成としたワイヤレスインターホンシステム。 - 請求項1〜請求項6のいずれかにおいて、
上記ワイヤレスインターホンから、他のワイヤレスインターホンに対して内線呼出をし、呼出を受け付けたワイヤレスインターホンのうち、応答した1つのワイヤレスインターホンとの間でのみ、内線通話する構成としたワイヤレスインターホンシステム。 - 請求項1〜請求項8のいずれかにおいて、
複数の通話チャンネルを備えており、所定の方式で空きチャンネルを選択して、その空きチャンネルを利用して、上記ドアホン子器と上記ワイヤレスインターホン、または、上記ワイヤレスインターホン間の通話路を形成することによって、複数の通話ペアが同時並行して通話できる構成としたワイヤレスインターホンシステム。 - 請求項1〜請求項9のいずれかにおいて、
上記ワイヤレス中継器は、所定操作によって、接続されるドアホン子器を定義し、上記ワイヤレスインターホンは、所定操作によって、対応するドアホン子器を設定するようになっており、
上記ワイヤレスインターホンは、設定したドアホン子器が定義されたワイヤレス中継器との間でのみワイヤレス信号の送受をする構成としたワイヤレスインターホンシステム。 - 請求項1〜請求項10のいずれかにおいて、
上記ワイヤレス中継器は、上記ドアホン子器の種類によって通話音量を切り替える通話音量切換スイッチを備えており、この通話音量切換スイッチの操作によって、上記ドアホン子器及び上記ワイヤレスインターホンに対する音声信号の出力レベルを切り替える構成としたワイヤレスインターホンシステム。 - 請求項1〜請求項11のいずれかにおいて、
上記ワイヤレスインターホンは、上記ドアホン子器をモニタリングするためのドアホンモニタ釦を備えており、このドアホンモニタ釦の操作によって、上記ワイヤレス中継器に対して上記ワイヤレス信号を出力して呼び出し、
これを受け付けたワイヤレス中継器は、ドアホン子器に入力された音声を上記ワイヤレスインターホンに対して出力して、上記ワイヤレスインターホンにおける上記ドアホン子器のモニタリングをさせる構成としたワイヤレスインターホンシステム。 - 請求項1〜請求項12のいずれかにおいて、
上記ワイヤレスインターホンは、上記ドアホン子器と通話をするためのドアホン通話釦を備えており、このドアホン通話釦の操作によって、上記ワイヤレス中継器に対して上記ワイヤレス信号を出力して呼び出し、
これを受け付けたワイヤレス中継器は、上記ドアホン子器と上記ワイヤレスインターホンとの間の通話路を形成する構成としたワイヤレスインターホンシステム。 - 請求項1〜請求項13のいずれかにおいて、
上記ワイヤレス中継器は、上記ドアホン子器の動作電源を供給する電源供給手段を備えており、上記信号線を通じた電源供給をする構成としたワイヤレスインターホンシステム。 - 請求項1〜請求項14のいずれかにおいて、
上記ワイヤレス中継器は、上記信号線として、2線式信号線を接続するための端子を備える構成としたワイヤレスインターホンシステム。 - 請求項2において、
上記ワイヤレスインターホン親機は、上記ワイヤレスコール機器からワイヤレス信号を受信したときには、所定のコール呼出をするとともに、その出力レベルを増幅して、他のワイヤレスインターホンに対して出力することによって、所定のコール呼出をさせる構成としたワイヤレスコールインターホンシステム。 - 請求項16において、
上記ワイヤレスインターホンのうち、上記ワイヤレスインターホン親機以外の少なくとも1台を、ワイヤレスインターホン副親機とする構成としたワイヤレスコールインターホンシステム。 - 請求項16または請求項17において、
上記ワイヤレスインターホン親機は、2つの監視周波数を順次切り替えることによって、上記ワイヤレス信号の存在を監視しており、
いずれか一方の監視周波数のワイヤレス信号が存在していれば、監視周波数を固定してそのワイヤレス信号を受信し、受信したワイヤレス信号よりデータフレームを取り込む構成としたワイヤレスコールインターホンシステム。 - 請求項16〜請求項18のいずれかにおいて、
上記ワイヤレスインターホン親機は、3つの監視周波数を順次切り替えることによって、上記ワイヤレス信号の存在を監視しており、
いずれかの監視周波数のワイヤレス信号が存在していれば、監視周波数を固定してそのワイヤレス信号を受信し、受信したワイヤレス信号よりデータフレームを取り込む構成としたワイヤレスコールインターホンシステム。 - 請求項18または請求項19において、
上記ワイヤレスインターホン親機は、自身以外の機器の登録設定状態によって、不要な監視周波数を判断し、その監視周波数に切り替わったときには、監視動作を中断する構成としたワイヤレスコールインターホンシステム。 - 請求項2、請求項16〜請求項20のいずれかにおいて、
上記ワイヤレスインターホン親機は、上記ワイヤレスコール機器からのワイヤレス信号の受け付けを、通話開始指示と判断する構成としたワイヤレスコールインターホンシステム。 - 請求項2、請求項16〜請求項21のいずれかにおいて、
上記ワイヤレスインターホン親機は、特定のワイヤレスコール機器からのワイヤレス信号を受け付けたときには、上記ワイヤレス中継器に対してワイヤレス信号を出力して、そのワイヤレス中継器に接続されたドアホン子器から所定の警報音を出力させる構成としたワイヤレスコールインターホンシステム。 - 請求項2、請求項16〜請求項22のいずれかにおいて、
上記ワイヤレスコール機器は、窓や扉の開閉によって、オン信号、オフ信号をワイヤレス信号として出力する接点入力送信器で構成されており、
上記ワイヤレスインターホン親機は、この接点入力送信器からのオン信号、オフ信号の入力に同期して、他のワイヤレスインターホンに対して、ワイヤレス信号を出力することによって呼び出す構成としたワイヤレスコールインターホンシステム。
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