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JP3721070B2 - 既存オンラインアプリケーションのインターネット端末対応方法並びにサーバ装置 - Google Patents

既存オンラインアプリケーションのインターネット端末対応方法並びにサーバ装置 Download PDF

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JP3721070B2
JP3721070B2 JP2000350247A JP2000350247A JP3721070B2 JP 3721070 B2 JP3721070 B2 JP 3721070B2 JP 2000350247 A JP2000350247 A JP 2000350247A JP 2000350247 A JP2000350247 A JP 2000350247A JP 3721070 B2 JP3721070 B2 JP 3721070B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オンライン情報処理システムに関し、特に、既存オンラインアプリケーションのインターネット端末対応方法サーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の既存オンラインアプリケーションのインターネット端末対応方式の一例として、例えば特開平11−203243号公報には、サーバマシンの実行制御部により、Webブラウザが表示可能なHTML(HyperText Markup Language)フォーマットの画面を送信し、そして、送信した画面に対応したHTMLフォーマットの電文を実行制御部が受信することにより、その電文内容に基づいて、ホストマシンのホストアプリケーションの動作を制御するシステムが開示されている。
【0003】
しかしながら、この従来技術には、次のような問題点があった。
【0004】
第1の問題点は、Webブラウザの特徴である画面キャッシュ機能により、オペレータが、現在の受信画面ではなく、前回受信した画面を再表示するという「戻る」機能を用いた場合、現在の画面ではなく、以前に受信したWeb端末内にキャッシュされた画面が再送信されることになる。
【0005】
この場合、Webブラウザ画面と、ホストアプリケーションとの同期がとれなくなり、予期せぬ例外として強制終了するしかない。
【0006】
その理由は、ホストアプリケーションの処理が、ある画面から遷移した後の画面から遷移前の画面に戻る手段を持たない場合、ホストアプリケーションをオペレータの入力指示と同等のイベント処理にて、強制的に遷移前の画面に戻すことは現実的に不可能であるためである。
【0007】
Webブラウザでキャッシュされた画面を送信するというオペレーションは非常に簡単であり、かつ、Webブラウザが実装されるWeb端末としては、標準的なオペレーションである。
【0008】
よって、このような問題をガードする機構が存在しない場合、業務を、再度、はじめからやり直すという、非効率な結果を引き起こしやすい、という問題があった。
【0009】
第2の問題点は、接続中のWebブラウザにおいてWebサーバとの接続が一時的に切断された場合、その切断が一時的なものか意図的な強制終了であるかを判定し、一時的なものであった場合、それまでの業務を継続するかたちで、ホストアプリケーションおよびWebブラウザを制御する一般的な手法がない、という問題があった。この手法に付いては、特開平11−203243号公報では扱われていない。
【0010】
また、特開平11−212914号公報には、ホスト計算機上のオンライン業務プログラムのユーザインタフェースをオンライン業務プログラムを変更せずに、追加の記述もなしに改善するシステムとして、オンライン業務プログラムが表示する画面ごとに、ブラウザに対して画面表示内容を指示するテキストを保持し、表示属性が指示するデータに従ってオンライン業務プログラムの出力データを合成し、ブラウザに送信するオンライン業務処理システムが開示されており、あらかじめ用意されたHTML形式の画面のテンプレートをもとに、Webブラウザ端末への画面を効率よく生成するものである。
【0011】
しかし、特開平11−212914号公報に記載されているオンライン業務処理システムにおいては、テンプレートにはWebブラウザへ表示したい画面構成要素だけでなく、WebブラウザがWebサーバへ送信を行う先を特定するための<FORM>タグという制御文も記述されていることを期待しており、必然的に、テンプレート内に画面遷移を意識した記述が必要となり、かかる制約により、画面設計用のテンプレートとしては、独立性、を欠いている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の課題は、上記問題点を解消し、既存のオンラインアプリケーションのホストアプリケーションを改造することなく、クライアントアプリケーションを、Webブラウザ端末を用いたインターネットアプリケーションとして機能させる方法、サーバ装置を提供することである。
【0013】
本発明の別の課題は、Webブラウザ上の業務フローと、ホストアプリケーションの画面の遷移との同期をとり、同期がはずれたときにも、ホストアプリケーションの業務を初期化することとなく継続可能とする、方法、サーバ装置を提供することである。
【0014】
本発明の別の課題は、Webブラウザの最小機能を実装した携帯端末等においても、既存のオンラインアプリケーションのホストアプリケーションを改造することなく、インターネット対応アプリケーションとして機能させる方法、サーバ装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する手段を提供する本発明は、クライアント端末のWebブラウザの直前のキャッシュ画面を表示するキャッシュ機能(「戻る」機能)が使用され、前記Webブラウザ上で制御する業務フロー(「Webアプリケーション」という)と、前記サーバマシンに接続される前記ホストマシンで実行されるホストアプリケーションとの同期がとれていない状態になった場合、前記サーバマシンにおいて、前記Webアプリケーションの画面を、前記ホストアプリケーションの遷移状態と同じ状態に戻すように同期制御する。
【0016】
本発明は、端末及びホストマシンと接続するサーバ装置が、ホストマシン上で実行されるホストアプリケーションの中継サービスを行う中継サービス手段を備え、前記中継サービス手段は、前記中継サービス手段を呼び出すための記述がなされており、前記端末上で動作するWebブラウザによってアクセスされる、中継サービス呼出しコンテンツ介して呼び出され、記中継サービス手段は、Webアプリケーションからの要求を受け取り、前記ホストアプリケーションとデータの送受を行い、前記ホストアプリケーショの出力結果を、前記中継サービス呼出しコンテンツに引渡し、前記中継サービス呼出しコンテンツは、動的にHTML文を生成する手段を用いて、前記中継サービス手段から受け取った情報を、前記Webブラウザで表示可能な形式に動的に整形し、Webサーバを介して、前記端末のWebブラウザへ送信し、前記中継サービス手段は、前記中継サービスインターフェースを介して同期制御手段が、前記Webアプリケーションからの接続要求を受け付け、前記同期制御手段は、前記ホストアプリケーションの画面遷移状態と、前記Webブラウザからの接続要求との同期を監視する手段と、前記Webブラウザの直前のキャッシュ画面を表示する「戻る」機能による再接続のように、前記Webブラウザからの接続要求と、現在の前記ホストアプリケーションの画面遷移状態との画面の同期がとれていない状態で接続要求を受けた場合、前記ホストアプリケーションの業務を初期化させることなく、前記同期制御手段によって管理されている適切な画面を、前記Webブラウザに強制的に再送することで、同期のとれた正常な状態に戻すように制御する手段と、を備えている。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。図1を参照すると、本発明の一実施の形態においては、サーバマシン100上で動作する中継サービス110は、携帯通信端末150上で動作するWebブラウザ151より、中継サービス呼出しコンテンツ147を介して、呼び出される。
【0018】
中継サービス呼出しコンテンツ147は、Webサーバ143上で動作する動的HTML(HyperText Markup Language)生成手段145によって制御され、特定のURL(uniform resource locators)に対する接続要求によって起動される。
【0019】
中継サービス呼出しコンテンツ147には、中継サービス110を呼び出すための記述がなされており、呼び出された中継サービス110は、Webアプリケーションからの要求を受け取り、ホストアプリケーション161とのデータ連携を行い、その結果を、中継サービス呼出しコンテンツ147に引渡す。
【0020】
中継サービス呼出しコンテンツ147は、動的HTML生成手段145を用いて、中継サービス110から受け取った情報を、Webブラウザで表示可能な形式に動的に整形し、Webサーバ143を介して、Webブラウザ151へ送信する。
【0021】
中継サービス110では、中継サービスインターフェース139を介して同期制御手段135が、Webアプリケーションからの接続要求を受け付ける。
【0022】
同期制御手段135は、ホストアプリケーション161の画面遷移状態と、Webブラウザ151からの接続要求との同期を監視する機能をもち、Webブラウザの直前のキャッシュ画面を表示する「戻る」機能による再接続のように、Webブラウザ151からの接続要求と、現在のホストアプリケーション161の画面遷移状態との画面の同期がとれていない状態での接続要求を受けた場合、ホストアプリケーション161の業務を初期化させることなく、同期制御手段135によって管理された適切な画面を、Webブラウザ151に強制的に再送することで、同期のとれた正常な状態に戻すことができる。
【0023】
また、Webサーバ143と携帯通信端末150との通信が一旦切れた後に再接続された場合であっても、ホストアプリケーション161とWebアプリケーションとの同期を監視する手段によって、接続の正当性が認められた場合、サーバマシン100と、携帯通信端末15との間の通信制御を、ホストアプリケーション161に意識させることなく、業務を継続処理することができる。
【0024】
同期制御手段135は、初回の接続要求に対しては、アクセス権の認証や業務選択を行うWebアプリケーションの生成指示を行う機能を具備しており、また接続の正当性を確認した後は、動作手順制御手段133へWebアプリケーションからの応答を通知する機能を具備している。
【0025】
動作手順制御手段133では、同期制御手段135からの指示により、ホストアプリケーション161を起動したり、ホストアプリケーション161が生成した画面情報を識別する機能を具備するとともに、識別した画面に対応した動作手順ファイル161を実行制御する。
【0026】
このとき、ホストアプリケーション161から受信した画面情報や、Webブラウザからの送信情報であるフォーム変数などを、動作手順ファイル121の制御過程で用いることができる。
【0027】
動作手順ファイル121の実行制御においては、中間HTMLファイル127を用いて適切な画面を生成指示し、同期制御手段135や、ハイパーテキスト合成手段135などを介して、Webアプリケーションを生成指示するとともに、Webアプリケーションからの応答をもとに、ホストエミュレータ手段131を介して、ホストアプリケーション161に対して、オペレータが操作するのと同等な内部制御を行う。
【0028】
このように、中継サービス呼出しコンテンツ147、および、中継サービス110をもちいることにより、既存ホストアプリケーションを変更することなく、従来より提供していた業務プログラムを、Webブラウザを使用したインターネット対応アプリケーションにすることを可能にするだけでなく、iモード携帯端末に代表される、ホストアプリケーション161が期待する画面表示能力を満たさないWebブラウザ端末上においても、動作させることができる。
【0029】
本発明において、サーバマシン100の中継サービス110の実行部130は、
(a)ホストアプリケーション161がオペレータを介して操作されているのと同等な処理を行うためのエミュレータ手段であって、動作手順制御手段133によって制御され、前記ホストアプリケーションが送信してくる画面情報を、前記動作手順制御手段に引き渡すホストエミュレータ手段131と、
(b)受け取ったホストアプリケーションの画面情報から、業務ファイル123が管理する画面情報をもとに画面を特定し、該画面に対応する動作手順ファイル121を実行するとともに、同期制御手段135からの情報と、業務ファイル123が管理する業務情報とをもとに、ホストエミュレータ手段131に対してホストアプリケーション161の起動を指示する動作手順制御手段133と、を備えており、動作手順ファイル121は、動作手順制御手段133が実行制御するマクロ言語で記述されたものであり、ホストエミュレータ手段131に対してはオペレータと同等な指示を与えるための制御を行い、同期制御手段135およびハイパーテキスト合成手段137に対してはWebアプリケーション用画面の生成を指示し、ホストアプリケーション161の画面を遷移させるための制御を行うため手続きが記述されており、
(c)動作手順制御手段133からWebアプリケーションの画面の生成に必要な情報を受け取り、ハイパーテキスト合成手段137へ引き渡して、Webアプリケーション画面の生成を指示する機能と、Webアプリケーションからの接続要求に対してWebブラウザが制御するWebアプリケーションの画面遷移状態と、動作手順制御手段133が管理するホストアプリケーションの画面遷移状態を、同期制御情報を用いて、同期がとれていることを保証し、同期が取れていない場合には、ハイパーテキスト合成手段137に対して、適切なWebアプリケーション画面の再生成を指示する機能とを少なくとも含む同期制御手段135と、
(d)同期制御手段135から受け取った情報を用いてWebアプリケーションの画面を生成し、中継サービスインターフェース139へ引き渡すハイパーテキスト合成手段137と、
(e)中継サービス110と、他のサーバビス手段とのインターフェースを行う中継サービスインターフェース139と、
を備えており、サーバマシン100の中継サービス110の実行部130における上記各手段は、サーバマシン100を構成するコンピュータで実行されるプログラムにより各機能が実現される。この場合、該プログラムを記録した、記録媒体(磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ、あるいは半導体メモリ等)から該プログラム(実行モジュール)を読み出しサーバコンピュータの主記憶にロードして実行することで、または、他の装置の記憶装置から、有線、無線通信ネットワーク等の伝送媒体を介して、該プログラムをサーバコンピュータに伝送し、サーバコンピュータに該プログラムをインストールし主記憶にロードして実行することで、本発明に係る中継サービスを実施することができる。
【0030】
サーバマシン100の中継サービス110は、動作手順ファイル121と、業務を特定しホストアプリケーションと通信するための設定を管理するための業務情報ファイルと、業務の画面を特定し、対応する動作手順ファイルを実行するための情報を管理するための画面情報ファイルよりなる業務ファイル123と、ホストアプリケーションの業務へのアクセス権を管理するための認証情報ファイル125と、Webアプリケーションの画面を生成するための雛型となるHTMLファイルである中間HTMLファイル127と、キャッシュファイル129を定義部として備えている。
【0031】
動作手順ファイル121は、Webアプリケーションへの画面生成が必要な制御の場合に、Webアプリケーション画面の生成手続きが記述される端末画面生成指示部501(図5参照)と、前記ホストアプリケーションの画面の解析、及び、Webアプリケーションからの応答によりホストアプリケーションの画面を遷移させる手続きが記述されるホストエミュレータ制御指示部503と、タイムアウト処理により、システムが強制終了される際に優先して呼び出される処理であり、それ以外の場合には、前記ホストエミュレータ制御指示部から明示的に呼び出されら場合に機能する手続きであるホストエミュレータ終了制御指示部505と、を含む。動作手順ファイルは、業務ファイル123が管理する画面IDに1対1で関連付けられる。
【0032】
中継サービス110は、前記ホストアプリケーションの業務へのアクセス権を管理するための認証情報ファイル125を備える。同期制御手段135が、同期制御用IDを1レコードとする管理テーブルよりなり、ホストアプリケーションへの同時接続可能数であるセッションIDの最大数をレコード数とする同期制御用IDテーブル(図3参照)を備えており、同期制御用IDは、画面IDと、ホストアプリケーションの同一画面を複数のWebアプリケーション画面で表示することを可能にするための管理番号であるページIDと、前記ハイパーテキスト合成手段にWebアプリケーション画面を生成指示した時刻よりなる同期管理IDと、前記ホストアプリケーションへ複数のユーザが同時接続することを可能にするための管理番号でありホストアプリケーションの無通信タイムアウト監視時刻の起点の時刻となるセッションIDと、セッションID生成時刻よりなる(図3参照)。
【0033】
同期制御手段135は、前記Webアプリケーションからの接続要求の状態によって、認証情報ファイル125の情報を用いて、前記ホストアプリケーションへのアクセス権の管理や、業務ファイルの業務情報を用いて、業務選択を行うWebアプリケーション用画面の生成を指示する機能と、同期制御用ID管理テーブル内の同期管理IDを定期的に検証し、接続可能時刻を過ぎたセッションを無効とするために、同期管理ID内のセッションID生成時刻の値を消去し、動作中の前記動作手順ファイルのホストエミュレータ終了制御指示部、もしくは前記業務ファイルの業務情報の終了動作手順ファイル名を呼び出す機能と、を備える。
【0034】
ハイパーテキスト合成手段137は、Webアプリケーション画面の生成に際して、ユーザ認証用画面と、業務選択用画面を除いて、指定された中間HTMLファイル127を用い、前記中間HTMLファイルを解析し、前記中継サービス呼出しインターフェースが必要とする情報に変換し、前記同期制御手段からの情報をもとに、前記中間HTMLファイルを解析した結果を中間HTMLファイルと同一名でセッションIDごとにキャッシュファイルに保管し、同期合わせ処理のために解析済みの中間HTMLファイルを使用した画面の生成を指示された場合には、前記キャッシュファイルに保管された情報を用いて、中継サービス呼出しインターフェースが必要とする情報に変換する。
【0035】
ホストアプリケーションの画面とWebアプリケーション画面の関連付け情報として用いる中間HTMLファイルにおいて、前記ホストアプリケーションの画面と前記Webアプリケーション画面の関連付けとして、HTML構文のタグに依存していず、特定の名前(HTML規格のタグを用いてもよい)と、それに続くホストアプリケーション画面上での座標による関連付け対象範囲情報、及び、前記関連付け対象範囲を、Webアプリケーション画面上で、どのように扱いたいかという属性情報を添えることによって、ホストアプリケーション画面上の情報と、Webアプリケーション画面の関連付けを実現している。
【0036】
本発明によれば、ホストアプリケーションの画面とWebアプリケーション画面の関連付けの手段において、HTML言語に拘束されない手段を用いているため、HTML規格以外の他のブラウザ表示言語へも柔軟に対応できる。
【0037】
本発明において、ホストアプリケーションとWebブラウザの画面の同期を監視し、Webブラウザのキャッシュ機能(戻り機能)などに起因する非同期な接続要求が発生した場合に、適切な画面をWebブラウザに再送する構成とされており、Webサーバと通信携帯端末との回線が一時的に切断した場合にも、再接続後、業務を継続することが可能とされており、また同期処理を実現するにあたり、通信携帯端末に、Cookie(クッキー)などの端末個別情報を保持する能力を必要としない。なお、Cookie(クッキー)機能とは、カストマイズドサービスを提供するWebサーバがユーザを識別するための文字列情報(「Cookie」という)を生成して、Webブラウザに転送し、Webブラウザでカストマイズドサービスをアクセスする際に、前記Webサーバに前記文字列情報を転送し、ユーザの認識を行うものである。
【0038】
【実施例】
上記した発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照して以下に説明する。図1は、本発明の一実施例のシステム構成を示す図である。図1を参照すると、本発明の一実施例は、ホストマシン160と、Webブラウザ機能を有した携帯通信端末150と、ホストマシン160と携帯通信端末150との中継を行うためのサーバマシン100と、を備えて構成されている。
【0039】
ホストマシン160は、装置制御手段であるOS163により動作し、ホストアプリケーション161によって、特定の業務フローを提供する。なお、本明細書では、この業務フローのすべて、もしくは、その一部を「既存のオンラインアプリケーション」と呼ぶ。携帯通信端末150は、Webブラウザ151が組み込まれた携帯通信端末150用のインターネットクライアントであり、メールクライアント153など、他の入出力デバイスを含むこともある。また、携帯通信端末150は、携帯装置であることは必須要件ではなく、Webブラウザ151が組み込まれた任意のデバイス(端末)であってよい。なお、本明細書では、Webブラウザ151上で制御する業務フローを「Webアプリケーション」と呼ぶ。
【0040】
サーバマシン100は、装置制御手段であるOS140によりその動作が制御され、Webサーバ143およびWebサーバ143上で動作する動的HTML生成手段145を含む。また、図1に示すように、メールサーバ141等を含んでもよい。
【0041】
中継サービス呼出しコンテンツ147は、Webサーバ143上の動的HTML生成手段145により動作が制御される。
【0042】
中継サービス呼出しコンテンツ147は、Webブラウザ151から接続要求を受け、OS140上のオブジェクトである中継サービス110を呼出し、ホストアプリケーション161との中継サービス110の処理結果を戻り値として受け取る。その結果を、もとに、動的HTML生成手段145によって動的に生成したHTMLコンテンツを、Webブラウザ151へ送信する。
【0043】
中継サービス110は、実行制御を行う実行部130と、実行制御情報等を格納する定義部120と、から成り、実行部130は、ホストエミュレータ手段131と、動作手順制御手段133と、同期制御手段135と、ハイパーテキスト合成手段137と、中継サービスインターフェース139と、を含む。
【0044】
また、定義部120は、記憶装置に格納されるファイル群よりなり、動作手順ファイル121と、業務ファイル123と、認証情報ファイル125と、中間HTMLファイル127とを含む。
【0045】
これらの手段はそれぞれつぎのように動作する。
【0046】
ホストエミュレータ手段131は、ホストアプリケーション161がオペレータを介して操作されているのと同等な処理を行うためのエミュレータ手段であり、動作手順制御手段133によって制御され、ホストアプリケーション161が送信してくる画面情報を、動作手順制御手段133に引き渡す。
【0047】
動作手順制御手段133は、受け取ったホストアプリケーション161の画面情報から、業務ファイル123が管理する画面情報210をもとに画面を特定し、該当画面に対応する動作手順ファイル121を実行したり、同期制御手段133からの情報と、業務ファイル123が管理する業務情報200とをもとに、ホストエミュレータ手段131に対して、ホストアプリケーション161の起動を指示する。
【0048】
なお、動作手順ファイル121は、Webアプリケーション用の画面の生成を指示し、Webアプリケーションからの応答を待ち合わせたり、Webアプリケーションからの応答に応じて必要な処理を行い、ホストアプリケーション161の画面を遷移させたりするための制御などが記述されている。
【0049】
そして、動作手順ファイル121は、画面情報から文字列や属性や座標情報などを取得して、これを変数として扱うことができる機能を有する。
【0050】
また、動作手順ファイル121では、中間HTMLファイル127のファイル名を指定してWebアプリケーション画面の生成指示も行うが、その際、使用する中間HTMLファイル127で使用している拡張タグおよび拡張パラメータを解析して、生成指示先に対して、必要な画面情報を提供する機能を有している。
【0051】
同期制御手段135は、動作手順制御手段133から、Webアプリケーション画面の生成に必要な情報を受け取り、受け取った情報を、そのままハイパーテキスト合成手段137へ引き渡して、Webアプリケーション画面の生成を指示する。
【0052】
また、同期制御手段135は、Webアプリケーションからの接続要求に対しては、Webブラウザ151が制御するWebアプリケーションの画面遷移状態と、動作手順制御手段133が管理するホストアプリケーション161の画面遷移状態を、同期制御用ID300、及び同期制御用ID管理テーブル400を用いて、同期がとれていることを保証する。もし、同期が取れていない場合には、ハイパーテキスト合成手段137に対して、適切なWebアプリケーション画面の再生成を指示する。
【0053】
また、同期制御手段135は、Webアプリケーションからの接続要求の状態によっては、認証情報ファイル125の情報を用いて、ホストアプリケーション161へのアクセス権の管理や、業務ファイル123の業務情報200を用いて、業務選択を行うWebアプリケーション用画面の生成を指示する。
【0054】
さらに、同期制御手段135は、業務ファイル123の業務情報200の通信設定情報205で、無通信タイマを有効にすることにより、同期制御用ID管理テーブル400内の同期管理ID305を定期的に検証し、接続可能時刻を過ぎたセッション307を無効とするために、セッションID生成時刻309の値を消去し、動作中の動作手順ファイル121のホストエミュレータ終了制御指示部505、もしくは、業務ファイル123の業務情報200の終了動作手順ファイル名209を呼び出す。
【0055】
なお、終了動作手順ファイル名209は、動作手順ファイル121のホストエミュレータ終了制御指示部505が記述されていない場合に、呼び出される。
【0056】
ハイパーテキスト合成手段137は、同期制御手段135から受け取った情報を用いて、Webアプリケーション画面を生成し、中継サービスインターフェース139へ引き渡す。
【0057】
Webアプリケーション画面の生成には、ユーザ認証用画面と、業務選択用画面を除いて、指定された中間HTMLファイル127を用いる。
【0058】
中間HTMLファイル127には、ホストアプリケーション161の画面情報とWebアプリケーション画面情報との結び付け用の拡張HTMLタグが記述されており、ハイパーテキスト合成手段137は、これらを解析し、中継サービス呼出しインターフェース139が必要とする情報に変換する。
【0059】
また、ハイパーテキスト合成手段137は、解析結果を、中間HTMLファイル127と同じファイル名でセッションID307ごとにキャッシュファイル129に保管する。
【0060】
そして、ハイパーテキスト合成手段137は、同期合わせ処理のために解析済みの中間HTMLファイルを使用した画面の生成を指示された場合には、キャッシュファイル129に保管された情報を用いて、中継サービス呼出しインターフェース139が必要とする情報に変換する。
【0061】
中継サービスインターフェース139は、中継サービス110と他のサービスやデバイスとのインターフェースを行う。Webブラウザ151が制御するWebアプリケーションからの接続要求や、その結果を中継サービス呼出しコンテンツ147やメールサーバ141を介して応答する。
【0062】
次に、図1の定義部120について説明する。定義部120には、キャッシュファイル129を除き、予め適切な情報がすべて登録される。
【0063】
実行部130は、定義部120に設定された情報に基づき動作する。
【0064】
動作手順ファイル121は、動作手順制御手段133が実行制御するマクロ言語である。動作手順ファイル121は、ホストエミュレータ手段131に対しては、オペレータと同等な指示を与えるための制御を行い、同期制御手段135、およびハイパーテキスト合成手段137に対しては、特定の中間HTMLファイルを用いたWebアプリケーション用画面の生成を要求することができる。
【0065】
動作手順ファイル121は、中継サービス呼出しコンテンツ147から送信されたフォーム変数を用いた制御も可能である。
【0066】
業務ファイル123は、業務情報200と、画面情報210とから構成される。業務情報200は、業務を特定し、ホストアプリケーション161と通信するための設定などを管理するためのファイルである。画面情報210は、業務の画面を特定し、対応する動作手順ファイルを実行するための情報を管理するためのファイルである。
【0067】
認証情報ファイル125は、同期制御手順135が必要に応じて行う、ホストアプリケーション161の業務へのアクセス権を管理するための認証情報ファイルである。
【0068】
中間HTMLファイル127は、ハイパーテキスト合成手段137がWebアプリケーションの画面を生成するための雛型となるHTMLファイルである。このHTMLファイルには、Webアプリケーションとホストアプリケーション161の情報を結び付けるため、HTML構文の規約では定義されていない、独自の拡張タグやパラメータを含む。
【0069】
中間HTMLファイル127に記述された拡張タグやパラメータは、動作手順制御手段133によって解析され、Webアプリケーションとホストアプリケーション161との情報の結び付けが行われる。
【0070】
中間HTMLファイル127には、HTML構文の<BODY></BODY>タグ内に記述すべき情報のみ記述すればよい。しかしながら、システム構築時において、中間HTMLファイル127単独による表示確認の利便性を考慮し、<HTML></HTML>タグや<BODY></BODY>タグなど、HTMLファイルの一般的なビューアで表示するために必要なタグが記述されていてもよい。これらのタグは、Webアプリケーション画面の動的生成時には、無視されるため、問題とならない。
【0071】
なお、<BODY></BODY>タグ内に記述すべき情報のうち、HTML構文における情報送信用の制御タグである<FORM>タグ、および、そのパラメータである送信先URLを記述するactionパラメータについては、ハイパーテキスト合成手段137が、自動的に過不足無く、生成するか、もしくは正しく補正する。よって、中間HTMLファイル127には、情報送信用の制御タグの記述が不要であることから、中間HTMLファイル127は、Webアプリケーション間の画面遷移を意識する記述を必要としない。
【0072】
キャッシュファイル129は、ハイパーテキスト合成手段137が、同期制御手段135からの情報をもとに、中間HTMLファイル125を解析した結果を保管するファイルであり、セッションID307ごとに管理された中間HTMLファイル125と同名のファイルである。
【0073】
次に、図2を参照して、業務ファイル123が管理する情報について説明する。業務ファイル123は、ホストアプリケーション161と1対1、もしくは1対多の関係にあるWebアプリケーションを特定するための業務情報200と、ホストアプリケーション161の遷移した画面を管理するための画面情報210を記憶管理する。
【0074】
業務情報200は、業務ID201と、業務名203と、通信設定情報205と、初期動作手順ファイル名207と、終了動作手順ファイル名209とを有しており、システムに登録されたWebアプリケーションの数だけ存在する。
【0075】
業務ID201は、業務をユニークに識別するための識別子であり、業務名称が業務名203、通信設定情報205は、業務を提供するホストアプリケーション161との通信に必要な情報と、業務固有の各種設定情報とから成る。
【0076】
初期動作手順ファイル名207は、ホストアプリケーション161を開始し、特定の業務画面へ遷移させるための動作手順ファイル名である。
【0077】
終了動作手順ファイル名209は、ホストアプリケーション161を終了もしくは強制終了させるための動作手順ファイル名である。
【0078】
画面情報210は、業務ID201と、画面ID211と、動作手順ファイル名213と、画面識別子215とから構成され、業務ごとに識別管理が必要なる画面の数だけ存在する。
【0079】
画面ID211は、画面を識別するための画面識別情報215に対応した管理番号であり、動作手順ファイル213は、画面ID211に1対1で対応する動作手順ファイル121のファイル名である。
【0080】
次に、図3を参照して、同期制御用ID300について説明する。同期制御用ID300は、画面ID211と、ページID303と、同期管理ID305と、セッションID307と、セッションID生成時刻309と、から構成される。
【0081】
画面ID211は、画面情報210で管理される画面ID210と同義である。なお、ホストアプリケーション161が生成する画面に関係無く、中継サービス110が独自に生成するWebアプリケーション用画面の管理を行うために、同期制御用ID300を用いる場合には、画面ID211とページID303に、専用の固定値が設定される。
【0082】
ページID303は、ホストアプリケーション161の同一画面を、複数のWebアプリケーション画面で表示することを可能にするための管理番号であり、動作手順ファイル121によって制御される。
【0083】
同期管理ID305は、ハイパーテキスト合成手段137にWebアプリケーション画面を生成指示した時刻であり、ホストアプリケーション161の無通信タイムアウト監視時刻の起点の時刻ともなる。
【0084】
セッションID307は、ホストアプリケーション161へ複数のユーザが同時接続することを可能にするための管理番号で、ホストアプリケーション161への同時接続数の範囲内で管理される。
【0085】
セッションID生成時刻309は、ホストアプリケーション161への接続開始時刻で、同時接続数の範囲内で有限個であるセッションIDを再利用する場面において機能する。具体的には、無通信タイムアウト監視などにより、一旦無効としたセッションIDを再利用した際、すでに無効となった同一セッションIDからの再接続要求がなされても、セッションID生成時刻209を比較することによって、値が一致していなければ、接続要求が無効であると判定できる。
【0086】
同期制御用ID300は、中継サービス110内では同期制御手段135によって、同期制御用ID管理テーブル400として、一括管理されるとともに、中継サービス呼出しコンテンツ147が生成するWebアプリケーションの各画面について画面を識別するための情報として登録される。
【0087】
次に、図4を参照して、同期制御用ID管理テーブル400について説明する。同期制御用ID管理テーブル400は、同期制御用ID300を1レコードとする管理テーブルであり、ホストアプリケーション161への同時接続可能数、すなわちセッションID307の最大数(n)をレコード数とするテーブルであり、同期制御手段135が管理する。
【0088】
各同期制御用ID300のセッションID307には、あらかじめ1から同時接続可能数(n)の値が固定値として設定されている。また、セッションID生成時刻309に時刻が登録されていない場合、その同期制御用ID300は未使用状態、すなわちホストアプリケーション161との新たな接続が可能な状態であることを示す。
【0089】
次に図5を参照して、動作手順ファイル121の基本構成について説明する。動作手順ファイル121は、大別して、端末画面生成指示部501と、ホストエミュレータ制御指示部503と、からなる。
【0090】
端末画面生成指示部501には、Webアプリケーションの画面生成を指示し、Webアプリケーションからの応答があるまで待機する制御が記述される。ただし、Webアプリケーションへの画面生成が不要な制御を行う場合、端末画面生成指示部501は不要である。
【0091】
ホストエミュレータ制御指示部503には、ホストアプリケーション161の画面を解析したり、Webアプリケーションからの応答により、新たに受信したフォーム変数などの情報をキーに、ホストアプリケーション161の画面を遷移させる制御が記述される。ホストエミュレータ制御指示部503で完結した手続きの後に、エミュレータ終了制御指示部505を記述することもできる。
【0092】
ホストエミュレータ終了制御指示部505は、タイムアウト処理などにより、システムが強制終了される際に優先して呼び出される処理であり、それ以外の場合には、ホストエミュレータ制御指示部503から明示的に呼び出さなければ機能しない手続きである。
【0093】
なお、動作手順ファイル121は、業務ファイル123が管理する画面ID211に1対1で関連付けられる。これは、画面IDで管理された各業務画面への接続要求に対応した固有の動作手順ファイルが1つずつ存在することを意味しており、ホストアプリケーション161の画面遷移をともなって、一つの動作手順ファイル121は終了する。
【0094】
次に、図6を参照して、中継サービス呼出しコンテンツ147の基本構成について説明する。中継サービス呼出しコンテンツ147は、動的HTML生成手段145の規約に従って記述されている。
【0095】
HTMLコンテンツとして必須の<HTML></HTML>タグ、および<BODY></BODY>タグ、および、ヘッダ部301は中継サービス110の戻り値の有無にかかわらず、中継サービス呼出しコンテンツ147で生成する。
【0096】
<BODY></BODY>タグ内は、中継サービス呼出し部603で構成されている。中継サービス呼出し部603は、中継サービス110を呼び出す機能を有し、呼び出した時点で、Webアプリケーションのフォーム変数は中継サービス110に引渡わたされる。
【0097】
そして、中継サービス110の処理結果の戻り値として受け取ったそのままの文字列を、中継サービス呼出し部603が出力する。
【0098】
よって、中継サービス110の戻り値である文字列が適切なWeb表示用の構文であることによって、動的に生成されたコンテンツを、Webブラウザ151が受け取ることができる。
【0099】
次に、本発明の一実施例の動作について説明する。
【0100】
次に、図1〜図6と、図7のフローチャートを参照して、本実施例の全体の動作について詳細に説明する。ここでは、HTML規格に準拠したWebアプリケーションのシステムについて説明する。
【0101】
まず、オペレータがWebブラウザ151により、Webサーバ143上の中継サービス呼出しコンテンツ147が格納されている特定のURLに対する接続要求を行うことにより、本実施例のシステムの動作が開始する(図7のステップA1)。
【0102】
中継サービス呼出しコンテンツ147には、HTML画面の構成要素として必須である<HTML>タグと<BODY>タグ、および、<BODY>タグ内に、動的HTML生成手段145の規約に従った中継サービス110を呼び出すための記述が要素として含まれており、Webブラウザ151からの接続要求に対し、動的HTML生成手段145を介して、中継サービス110の内部処理を呼び出す。なお、接続要求は、HTML構文に対応したフォーム変数の送信を伴い、このフォーム変数群は、そのまま中継サービス110へ引渡される。
【0103】
中継サービス110は、中継サービスインターフェース139を介して、Webアプリケーションが送信したフォーム変数を意味のある変数群として受け取る。
【0104】
そして、同期制御手段135にて、変数群の中から、同期制御用ID300専用の変数の有無をチェックする(ステップA2)。
【0105】
初回の接続要求時は、同期制御用ID300は無い。このような場合や無効な同期制御用ID300による接続要求がきた場合には、業務への接続が許可されたオペレータによる要求であるかどうかのユーザ認証を行うためのWebアプリケーション画面の生成処理を行う(ステップA3)。この場合は、同期制御手段135の指示で、ハイパーテキスト合成手段137が、用意している既定のHTML構文を生成し、動的HTML生成手段145を介して、中継サービス呼出しコンテンツ147にてWebアプリケーション用画面を生成する。
【0106】
このとき、ハイパーテキスト合成手段137は、同期制御手段135の指示により、画面ID301とページID303に特別に定義した値を、設定したユーザ認証画面用の同期制御用ID300も隠し情報として付与する。そして、中継サービス呼出しインターフェース139を介して、中継サービス呼出しコンテンツ147がWebアプリケーション画面を組み立て、Webサーバ143がWebブラウザ151に画面を送信する。
【0107】
なお、ユーザ認証機能を行わないことも可能であり、その場合は、全てのユーザにすべての業務へアクセス権をあたえたものとして動作し、ステップ7の処理へ進む。
【0108】
次に、オペレータは受信したWebアプリケーション画面の指示に基づいてザ認証のための情報を送信する(ステップA4)。
【0109】
オペレータが送信した情報は、HTMLコンテンツで定義されたフォーム変数とその値という組み合わせで送信され、それら変数の一つとして、ユーザ認証画面用の同期制御用ID300も隠し情報のまま、あわせて送信される。
【0110】
送信された情報は、前述のユーザ認証を行うための画面生成処理と同様に、同期制御手段135によって解析される。
【0111】
まず、同期制御用ID300の有無を確認し(ステップA2)、同期制御用ID300が認証画面用であることを確認する(ステップA5)。
【0112】
ユーザ認証用の同期制御用ID300である場合(ステップA5のYes分岐)、ユーザ認証情報として送信されてきた情報を、認証情報ファイル127の情報と比較し、業務へのアクセス権を検証する(ステップA6)。
【0113】
そして、送信されてきたユーザ認証情報に業務へのアクセス権が認められている場合、同期制御手段135の指示で、ハイパーテキスト合成手段137が用意している既定のHTML構文を用いて業務選択画面用のHTML構文を生成し、動的HTML生成手段145を介して、中継サービス呼出しコンテンツ147にて、Webアプリケーション用に許可されている業務一覧画面を生成する処理を行う(ステップA7)。ここでは、画面ID301とページID303に特別に定義した値を設定した業務選択画面用の同期制御用ID300を隠し情報として付与し、送信する。
【0114】
なお、選択できる業務が一つしかない場合、業務の選択行為は必須ではない。このような場合には、業務選択画面を送信せず、内部管理で必要な業務IDと同期制御用ID300のみ生成して、ステップA9の処理に進むこともできる。
【0115】
オペレータは受信したWebアプリケーション画面の指示にもとづいて業務を選択して送信する(ステップA8)。このとき選択した業務は、特別に定義された業務ID用のフォーム変数の値として送信され、それら変数の一つとして業務選択画面用の同期制御用ID300も隠し情報のまま、あわせて送信される。
【0116】
送信された情報は、前述の業務選択用の画面生成処理と同様に、同期制御手段135によって解析される。
【0117】
まず、同期制御用ID300の有無を確認し(ステップA2)、同期制御用ID300が業務選択用であることを確認する(ステップA9)。
【0118】
業務選択用の同期制御用ID300であった場合、同期制御用ID管理テーブル300の情報をもとに、ホストアプリケーション161への接続に必要なセッションID307と、セッションID生成時刻309を生成する(ステップA10)。具体的には、同期制御用ID管理テーブル300の中からセッションID生成時刻309に時刻として無効な値が登録されているセッションID307を検索し、該当するセッションID307が検索できたら、同一レコードのセッションID生成時刻309にシステム時刻をキーにした情報を登録する。
【0119】
セッションID307の生成に成功したら、同期制御手段135は、Webアプリケーションより受け取った業務ID201と、同期制御用ID300とを、動作手順制御手段133に引渡し、動作手順制御手段133は、業務ID201をキーに、初期動作手順ファイル名207にて、動作手順ファイル121に格納された業務の初期起動用手続きを実行し(ステップA11)、ホストエミュレータ手段131を介して、ホストアプリケーション161を起動するとともに、業務ファイル123が管理する最初の画面まで遷移させる(ステップA12)。
【0120】
動作手順制御手段133は、画面の遷移が完了したタイミングで、ホストエミュレータ手段131を介して、ホストアプリケーション161の画面を受信し、業務ファイル123が管理するホストアプリケーション161の画面識別情報215をもとに、現在どの画面に遷移しているかを特定し、画面ID211を生成する。そして、動作手順ファイル名213より、動作手順ファイル121に格納された手続きを実行する(ステップA13)。
【0121】
動作手順ファイル121の手続きに、端末画面生成指示部501が含まれている場合、すなわち、Webアプリケーション画面の生成手続きが記述されている場合、動作手順制御手段133は、ハイパーテキスト合成手段137、にWebアプリケーション画面の生成を指示する(ステップA14)。
【0122】
このとき、動作手順制御手段133は、ハイパーテキスト合成手段137に動作手順ファイル121で指定された中間HTMLファイル127のファイル名と、中間HTMLファイル127が必要とするホストアプリケーション161の画面情報と、同期制御用ID300情報を、同期制御手段135に引き渡したのち、Webアプリケーションからの応答待ち状態になる(ステップA15)。
【0123】
そして、同期制御手段135は、動作手順制御手段133から受け取った情報を、そのままハイパーテキスト合成手段137に引渡す。
【0124】
ハイパーテキスト合成手段137は、中間HTMLファイル127に記述された拡張タグや拡張パラメータを解析し、同期制御手段135より受け取ったホストアプリケーション161の画面情報を、対応する拡張タグや拡張パラメータと置換して、中継サービス呼出しコンテンツ147が期待する情報を生成する。このとき、ホストアプリケーション161の遷移状態を識別したり、同期制御を保証するための情報として、同期制御用ID300を隠し情報として付与し、送信する(ステップA16)。
【0125】
なお、生成した情報は、セッションIDごとに管理されたキャッシュファイル129に保管する(ステップA17)。これは、Webアプリケーションからの接続要求が有効であるが、ホストアプリケーション161との同期がとれていない場合の同期合わせ制御用に使用する。
【0126】
オペレータは受信したWebアプリケーション画面の指示にもとづいて業務を遂行して送信する(ステップA18)。このとき送信した情報は、特別に定義されたフォーム変数の値として送信され、それら変数の一つとして同期制御用の同期制御用ID300も隠し情報のまま、あわせて送信される。
【0127】
送信された情報は、同期制御手段135によって解析される。
【0128】
まず、同期制御用ID300の有無および有効性を確認し(ステップA2)、有効である場合、同期制御用ID300がユーザ認証用や業務選択用のものでない場合、同期制御用ID管理テーブル400をもとに、同期制御用ID300の検証を行う。まず、セッションID307の有効性を検証する(ステップA19)。
【0129】
具体的には、同期制御用ID300のセッションID307をキーに同期制御用ID管理テーブル400のセッションID307を検索し、同レコードのセションID生成時刻309と同期制御用ID300のセションID生成時刻309の値が一致していることを検証する。もし、セッションID生成時刻309の値が一致しなければ、同期制御用ID300は無効であると判定され、ステップA3の処理に戻る。
【0130】
セッションID307が有効であった場合(ステップA19のYes分岐)、同期制御用ID管理テーブル400の同期制御用ID305の情報を基準に、同期制御用ID300の同期制御ID305の有効性を検証する(ステップA20)。
【0131】
同期制御ID305の値が一致しなければ、同期制御用ID300による接続要求は、ホストアプリケーション161の遷移画面と同期がとれていないと判定され、同期制御手段135は、キャッシュファイル129より、セッションID307をキーに、同期がとれているWebアプリケーション画面を再送するための情報を取得し、中継サービス呼出しコンテンツ147が期待する情報を生成する(ステップA21、A25)。
【0132】
同期制御ID305の値が一致した場合、同期制御用ID300による接続要求は、ホストアプリケーション161の遷移画面と同期がとれているものと判定され、動作手順制御手段133に対し、画面ID211とWebアプリケーションが送信してきたフォーム変数を引き渡す(ステップA22)。
【0133】
動作手順制御手段133は、Webアプリケーションからの応答待ち状態にある動作手順ファイル121の処理を継続し、ホストエミュレータ制御指示部503、すなわち、ホストアプリケーション161の画面解析や画面遷移制御などを行う(ステップA23)。
【0134】
動作手順ファイル121では、端末画面生成指示部501やホストエミュレータ制御指示部503を複数実装している場合もある。
【0135】
動作手順ファイル121の処理は、ホストアプリケーション161の画面遷移が完了することによって終了し、ステップA13の処理を繰り返す。
【0136】
最後に、動作手順ファイル121での指示、もしくは、なんらかの理由で処理を強制的に中断する指示が発生した場合には、動作手順制御手段133が、業務ファイル123の業務情報200をもとに、終了動作手順ファイル名209の動作手順ファイル121を実行させ、同期制御用ID管理テーブル400から、該当セッションID307を無効にし、未使用状態に戻すため、セッションID管理生成時刻309の値をクリアしてから、業務を終了する(ステップA24)。
【0137】
次に、具体例を用いて説明する。図8は、本発明の一実施例において、ホストアプリケーション161の一部をWebアプリケーションの業務モデルとした一例であり、Webブラウザより業務が登録されたURLへ接続要求があった後の、Webアプリケーションと既存のオンラインアプリケーションとの画面遷移を対比させながら動作を説明する。
【0138】
まずは、Webブラウザ151からの中継サービス呼出しコンテンツ147への接続要求から始まる(ステップB1)。ここでは、”http://www.host.com/gyoumu.asp”を呼び出したものとする。
【0139】
Webブラウザ151より接続要求を受けた中継サービス呼出しコンテンツ147である”gyoumu.asp”は、中継サービス110を呼び出す。
【0140】
中継サービス110は、同期制御用ID300を、HTML構文のフォーム変数”HOST_ID”に割り当てているものとする。
【0141】
Webブラウザ151からの初回接続要求時はフォーム変数をもたないので、中継サービス110の同期制御手段136は、同期制御用ID300がない場合の処理として、ハイパーテキスト合成手段137に、ユーザ認証画面の生成を指示し、接続要求のあったWebブラウザ151に、ユーザ認証画面を返す。
【0142】
しかし、ホストアプリケーション161がユーザ認証画面を持つ場合には、中継サービス110の提供するユーザ認証機能ではなく、ホストアプリケーション161のユーザ認証機能のみを利用したい場合もある。
【0143】
このような場合、中継サービス110は、特定の業務においては、独自のユーザ認証サービスを機能させないこともできる。
【0144】
また、選択できる業務が一つしかない場合、業務選択用画面の生成を省略することもできる。これらの動作は、業務ファイル123の業務情報200にある通信設定情報205のパラメータの一つとして与えることにより可能である。
【0145】
図8には、中継サービス110のユーザ認証機能は使用せず、選択できる業務が一つしかない場合は業務選択用画面を生成しない場合の例が示されている。この場合、中継サービス110内では、ユーザ認証が成立し、業務が選択されたのと同等に扱い、セッションID307、セッションID生成時刻309の生成を行い、業務ID211に対応する初期動作手順ファイル名207を呼び出す(ステップB2)。
【0146】
ここでは、業務ID”01”に対応した業務が起動され、セッションID307には”01”、セッションID生成時刻309には”200010310930134500”が割り当てられたものとする。
【0147】
動作手順制御手段133は、初期動作手順ファイル名207による制御で遷移が完了したホストアプリケーション画面を、業務ファイル123の画面識別情報215に登録された画面上の文字列およびその座標の組み合わせ情報より、画面が(画面H1)であることを特定し、画面ID211を生成するとともに、動作手順ファイル名213の動作手順ファイル121を実行する。
【0148】
動作手順ファイル121は、画面ID211に対応するWebアプリケーション画面の雛型ファイルである中間HTMLファイル127を用いて、Webアプリケーション画面(画面W1)の生成を指示し、Webアプリケーション画面からの応答待ち状態になる(ステップB3)。
【0149】
なお、生成した画面(画面W1)には、フォーム変数”HOST_ID”に、隠し属性を付けて、同期制御用ID300も挿入済みである。ここでは、画面ID211は”01”、動作手順ファイル名213は”passwd.act”、動作手順ファイル名213内で指定された中間HTMLファイル127は”passwd.htm”であり、動作手順ファイル名123で生成指示された画面ID211に対するページID303は”01”、画面生成時に生成した同期管理ID305は”200010310930134625”が割り当てられているものとする。
【0150】
画面(画面W1)を受信したオペレータは、業務画面の指示に従い、ユーザIDとパスワードを入力し、送信する。そのとき、隠し属性の同期制御ID300も送信される。具体的には、画面W1での同期管理制御ID”HOST_ID”には、
画面ID”01”と、ページID”01”と、同期管理ID”200010310930134625”と、セッションID”01”と、セッションID生成時刻”200010310930134500”と、をつなげた”010120001031093013462501200010310930134500”が設定される。
【0151】
中継サービス110は、同期制御手段135によって、受け取ったフォーム変数”HOST_ID”、すなわち、同期制御用ID300を、同期制御用ID管理テーブル400をもとに検証する。
【0152】
まず、”HOST_ID”に含まれるセッションIDが有効であることを確認する。
【0153】
たとえ、認証されたユーザからの接続要求であっても、業務ファイル123の通信情報設定205で無通信タイマを有効とする設定をしている場合、一定時間を過ぎると、無効なセッションになってしまう場合がある。
【0154】
セッションIDの有効性は、同期制御用ID管理テーブル400のセッションID307と対になるセッションID生成時刻309の時刻が、フォーム変数”HOST_ID”に含まれるセッションID生成時刻309と一致しているかどうかによって確認する。
【0155】
この例の場合は、フォーム変数”HOST_ID”のセッションIDが”01”、セッションID生成時刻には”200010310930134500”が登録されていることを検証する。
【0156】
セッションIDが有効な場合、ホストアプリケーション161とWebアプリケーション画面との同期がとれているかどうか検証する。同期の確証は、同期制御用ID管理テーブル400の同期管理ID305が、フォーム変数”HOST_ID”に含まれる同期管理IDと一致しているかどうかによって確認する。
【0157】
この例の場合は、フォーム変数”HOST_ID”の同期管理IDに”200010310930134625”が登録されていることを検証する。
【0158】
もし、同期管理IDが一致しなかった場合には、同期制御手段125が、業務IDを同期制御用ID管理テーブル400の画面ID211をキーに、キャッシュファイル129の画面情報を用いて、Webアプリケーション画面を再生成し、Webブラウザ151に送り返す。
【0159】
同期がとれていることが検証された場合には、同期制御手段135は、応答待ち状態の動作手順制御手段133に、Webアプリケーションからの応答を通知し、動作手順ファイルの実行を再開する。そして、必要に応じてWebアプリケーション画面(画面W1)より通知されたフォーム変数を解析して、ホストエミュレータ手段131を介し、ホストアプリケーション161をオペレータ操作と同等な内部制御によって制御し、画面を遷移させる。
【0160】
以降、ステップB3と同様な制御で、動作手順制御手段133は、初期動作手順ファイル名207による制御で遷移が完了したホストアプリケーション画面を、業務ファイル123の画面識別情報215に登録された画面上の文字列およびその座標の組み合わせ情報より、画面が(画面H2)であることを特定し、画面ID211を生成するとともに、動作手順ファイル名213の動作手順ファイル(func.act)を実行する(ステップB4)。
【0161】
この例のように、Webアプリケーションとして特定の業務のみを行う場合、ホストアプリケーション161が生成する業務選択画面での入力送信値は固定した値となる可能性が高い。このような場合は、動作手順ファイル121で、Webアプリケーション画面の生成指示を行わず、ホストアプリケーション161の生成する画面の入力域へ特定の値を自動入力/送信する記述を行うことにより、Webアプリケーションとして不要な操作を減らすことができる。
【0162】
図8に示す例では、画面H2と画面H3をWebアプリケーションに意識させることなく遷移させている。
【0163】
ステップB5は、ステップB2とほぼ同じ制御である。異なるのは、ステップB2では、ホストアプリケーション画面(画面H1)の情報をすべてWebアプリケーション画面(画面W1)に取り込んでいるのに対し、ステップB5では、ホストアプリケーション画面(画面H4)の情報の一部のみを、Webアプリケーション画面(画面W2)に取り込んでいる。
【0164】
しかも、ホストアプリケーション画面(画面H4)での入力値と、Webアプリケーション画面(画面W2)での入力値を、必ずしも一致させる必要がない。
【0165】
たとえば、ホストアプリケーション画面(画面H4)での「栃木」の選択値が”11”であったとしても、動作手順ファイル121(”chiku.act”)で、Webアプリケーションから受け取ったフォーム変数を加工することができるので、Webアプリケーション画面(画面W2)では、「栃木」の選択値を”1”に割り当て、たとえばフォーム変数”tiku”に代入して送信する場合、動作手順ファイル121内でフォーム変数”tiku”が”1”の場合は、値を”11”に置きかえる制御を記述することにより、Webアプリケーション画面の設計や操作性を自然なものにすることができる。
【0166】
ステップB6、ステップB7もステップB5とほぼ同じ制御である。異なるのは、ステップB7では、ホストアプリケーション161を終了させる手続きをWebアプリケーション画面(画面W4)上に明示的に提示している点である。
【0167】
中継サービス110では、なんらかの理由で強制終了を行う場合、現在動作している動作手順ファイル121に、ホストエミュレータ終了制御指示部505が記述されている場合には、ホストエミュレータ終了制御指示部505を、記述がされていない場合には、業務ごとに、業務ファイル123の業務情報200で定義されている終了動作手順ファイル名209を用いて業務を終了させる。
【0168】
ステップB7では、中間HTMLファイルに記述する送信ボタン名を動作手順ファイル側で識別し、終了操作を割り当てた送信ボタン名をフォーム変数として受け取ったら、終了動作手順ファイル名209を呼び出す手続きを、動作手順ファイル121のホストエミュレータ制御指示部503に記述することにより、明示的に業務を終了させる手段を提供している。
【0169】
ここで、動作手順ファイル121及び中間HTMLファイル127と、生成されるWebアプリケーション画面の関係について具体例を例示する。すなわち、図9に、業務ID”01”の画面ID”02”に対応する動作手順ファイル”chiku.act”の一例を示し、図10に、中間HTMLファイル”chiku.htm”の一例を示し、そして、図11に、画面ID”02、ページID”01”として、実際に生成したWebアプリケーション画面(画面W2)、すなわち、中継サービス呼出しコンテンツ147が出力したHTMLファイルの一例を示す。
【0170】
なお、Webアプリケーション画面(画面W2)は、ホストアプリケーション画面(画面H4)の情報をもとに生成する画面で、画面上に表示した一覧から、ハイパーリンクされた一覧画面をクリック、もしくは、選択番号を携帯電話の数字ボタンで押下、もしくは、入力フィールドへ数値入力後、送信キーをクリックのいずれかの方法で値を選択させる画面である。各図中の番号は説明のために便宜上設定したブロック番号である。
【0171】
図9は、動作手順ファイル(”chiku.act”)である。ブロック901は、動作手順ファイルの起動直後に実行されるラベル”:START”から始まる。ここでは、”WEBDISP"chiku.htm"”というコマンドで、中間HTMLファイル名”chiku.htm”による図8のWebアプリケーション画面(画面W2)の生成を指示し、Webアプリケーションからの応答待ち状態になる。
【0172】
なお、”WEBDISP"chiku.htm"”は、”WEBDISP"chiku.htm",1”と同義で、省略されたパラメータ”,1”はページ番号を示すものとする。
【0173】
応答待ち状態の動作手順ファイルは、Webアプリケーションからの応答により処理を再開し、ブロック903を実行する。ブロック903は、Webアプリケーションからどのような経路で呼び出されたかを識別する。
【0174】
具体的には、
・submit属性による送信キーでの接続要求か、
・送信キー以外の機能キーを割り当てる目的のユーザボタンによる接続か、
・ハイパーリンクによる接続かを識別する。
【0175】
submit属性による送信キーでの接続要求の場合、オペレータによる実行送信キー押下と同等な内部制御を行う”SEND WEBNAME”コマンドを記述するだけで、動作手順制御手段133の内部制御で受け取ったフォーム変数を、ホストアプリケーション画面の座標に関連付け、ホストアプリケーション161の画面を遷移させる。
【0176】
しかしながら、この例のように、たとえば、ホストアプリケーション画面(画面H4)では、”13”として扱っていた選択肢を、Webアプリケーション画面(画面W2)では”1”と扱う場合、ブロック907のように、動作手順ファイル内で値の変換処理などを行う。
【0177】
これは、
・ホストアプリケーション画面とWebアプリケーション画面で共有する情報を同一の値にすることにより、動作手順ファイルでは、フォーム変数を意識する必要がないこと、及び、
・動作手順ファイル内で、Webアプリケーション上で入力された値を加工してホストアプリケーションに渡せるというだけでなく、Webブラウザ上では入力値の妥当性検証が行えない場合でも、動作手順ファイル内で検証し、異常値が入力された場合も、ホストアプリケーションに通知することなく、動作手順ファイルにて、画面再送制御を行い、再入力を操作を実現できる、
ことを意味する。
【0178】
ユーザボタンによる接続やハイパーリンクによる接続の場合は、ブロック906のように、動作手順ファイルにてフォーム変数を明示的に受け取り、ホストアプリケーション画面上の対応を指示し、送信する。
【0179】
ブロック909は、動作手順ファイルを終了させるための記述である。
【0180】
ブロック911は、本画面から、ホストアプリケーションを適切に終了させるためのマクロなどを呼び出す記述を行う。記述は任意であるが、強制終了時は、本ブロックに制御文が記述してある場合、本制御が優先して行われる。
【0181】
図10は、画面W2を生成するための中間HTMLファイル(”chiku.htm”)の記述例である。中間HTMLファイルでは、<HTML><BODY></BODY></HTML>タグも、送信制御のための<FORM></FORM>タグも必要としないが、たとえ不完全な記述がなされていても無視するだけであるので問題としない。
【0182】
ブロック1001では、ホストアプリケーション161の生成した画面(画面H4)の情報と、Webアプリケーション画面(画面W2)をリンクする記述がなされている。この例では、HTMLタグに対して、フォーム名に、”HOST_LINK”、すなわち、”name="HOST_LINK"”と設定されている場合、続く拡張パラメータの指示に従ってホストアプリケーション画面(画面H4)の値とWebアプリケーション画面(画面W2)の対応付けを実現している。
【0183】
つまり、ホストアプリケーションの画面とWebアプリケーション画面の関連付けの実現手段は、HTML構文のタグに一切依存しない。特定の名前と、それに続くホストアプリケーション画面上での座標による関連付け対象範囲情報、そして、その関連付け対象範囲を、Webアプリケーション画面上で、どのように扱いたいかという属性情報を添えることによって、ホストアプリケーション画面上の情報と、Webアプリケーション画面の関連付けを実現している。これは、本発明の特徴的な実装の一つである。
【0184】
この例で、独自タグを使用せずに、あえてHTML規格のタグを用いて関連付けを実現しているのは、システム構築時、中間HTMLファイルの内容を、HTMLビューアで確認しやすくするための便宜を図ることもできるためである。
【0185】
ブロック1001では、”host=”で定義されたパラメータが画面W2での座標を示す。ここでは、”host="17,6,25,13,link"”と記述することにより、画面H4の横17、縦6から、横25縦12の9バイト×6行分の文字列が関連付けの対象となる。なお、座標情報に続いて記述された”,link”パラメータは、関連付け対象の各行を、<A></A>タグにより、ハイパーリンクでの選択対象とするためのオプションである。
【0186】
さらに、”HOST_KEY="13,14,15,16,17,18"”によって、関連付けの対象となった6行に対し、携帯電話の数字ボタン押下で行選択できるようにするためのパラメータが、”accesskey="1,2,3,4,5,6"”である。これは、関連付けの対象行の上の行から、1,2,3,4,5,6の数字ボタンに関連付けさせるオプションである。
【0187】
また、本来、この選択肢が、画面W2においては、13,14,15,16,17,18の各選択番号で扱われていることを、”HOST_KEY=13,14,15,16,17,18"”と記述している。
【0188】
ブロック1003では、”host="71,18,72,18,002,inp"”パラメータにより、画面H4の座標の横71、縦18から横72、縦18の2バイトのエリアが2バイト入力できる入力域であることを意味して記述している。
【0189】
ブロック1005では、HTML構文の送信キーを意味する”submit”属性をもつタグに対して、フォーム名に、”HOST_SEND”、”host="send"”を与えている。”HOST_SEND”は、ホストアプリケーションのシステム定義キーを意味し、”host”パラメータにより、それが「実行/送信キー」であることを意味して記述している。
【0190】
中間HTMLファイルでは、このような構成要素によって、ホストアプリケーション画面と、Webアプリケーションとの中継を実現している。
【0191】
これらの記述をもとに生成されるWebアプリケーション画面(W2)のHTMLタグが、図11である。ブロック1101では、HTML構文として完成された<form>タグが生成されている。これはハイパーテキスト合成手段137が中継サービス呼出しコンテンツ147のファイル名を、Webサーバ143に問い合わせることによって生成可能である。
【0192】
ブロック1103は、同期制御手段135が管理する同期制御用ID管理テーブル400によって生成可能である。
【0193】
ブロック1105は、図10の中間HTMLファイルのブロック1001の情報によって生成可能である。なお、この場合、ハイパーリンクによる接続が指示されているため、同期制御に必要な同期制御用ID300であるフォーム変数”HOST_ID”や、他のフォーム変数は、HTML構文のGETメソッドで取得可能な形式で、リンク先URLに付属する引数として生成される。
【0194】
また、iモード対応ブラウザのみで機能する、電話機の数字ボタン押下でも選択操作を可能とするための、iモード用拡張HTMLコマンドも、要求どおり生成している。
【0195】
ブロック1107は、図10の中間HTMLファイルのブロック1003および1005によって生成可能である。フォーム名は”HOST_LINK_”に続けて、ブロック1003の”host”パラメータで設定された、ホストアプリケーションでの入力フィールド開始座標と、有効入力長情報を組み合わせたものである。
【0196】
なお、ブロック1003の情報をもとに、対応するホストアプリケーション画面の入力フィールドのが特定できるため、動作手順制御手段133は、ホストアプリケーション画面(H4)の該当入力フィールドが数値属性であることを認識することが可能であり、ブロック1107の入力フィールドには、iモード用拡張HTMLコマンドである”istyle”コマンドにて、入力モードの初期属性を明示的に与えることを可能としている。
【0197】
さらに、ユーザが独自に作成したプログラムを呼び出すことにより、たとえば、他のデータベースと連携したWebアプリケーションを構築する例について説明する。ここでは、ホストアプリケーション161では、型番を直接入力すべきところを、入力対象となる型番を管理している他のデータベースから動的情報を取得し、Webアプリケーション画面での入力時には、動的に生成したリストボックスにて一覧選択する例について説明する。
【0198】
具体例を示すために、図12に、業務ID”01”の画面ID”03”に対応する動作手順ファイル”search.act”と、図13に中間HTMLファイル”search.htm”、そして、図14に画面ID”03、ページID”01”として、実際に生成したWebアプリケーション画面(画面W3)、すなわち、中継サービス呼出しコンテンツ147が出力したHTMLファイルの一例を示す。
【0199】
なお、図8でのWebアプリケーション画面(画面W3)は、検索対象の製品番号を直接型番入力することを想定しているが、この入力フィールドを他のデータベースから動的に生成されたリストボックスに置き換えた画面を、あらためて画面W3と定義する。
【0200】
図12は、動作手順ファイル(”search.act”)である。ブロック1201は動作手順ファイル起動直後に実行されるラベル”:START”から始まる。ここでは、”WEBDISP"search.htm"”というコマンドで、中間HTMLファイル名”search.htm”による図8のWebアプリケーション画面(画面W3)の生成を指示し、Webアプリケーションからの応答待ち状態になる。
【0201】
応答待ち状態の動作手順ファイルは、Webアプリケーションからの応答により処理を再開し、ブロック1203を実行する。
【0202】
ブロック1203は、Webアプリケーションからどのような経路で呼び出されたかを識別する。画面W3の場合には、submit属性による送信キーでの接続要求となり、オペレータによる実行送信キー押下と同等な内部制御を行う”SEND WEBNAME”コマンドを記述するだけで、動作手順制御手段133の内部制御で受け取ったフォーム変数を、ホストアプリケーション画面の座標に関連付け、ホストアプリケーション161の画面を遷移させる。
【0203】
図13は、画面W2を生成するための中間HTMLファイル(”search.htm”)の記述の具体例の一例を示す図である。図13を参照すると、ブロック1301では、ホストアプリケーション161の生成した画面(H5)の情報とWebアプリケーション画面をリンクする記述がなされている。図10のブロック1003と同様、フォーム名に”HOST_LINK”、すなわち、”name="HOST_LINK"”と設定されている場合、続く拡張パラメータの指示に従ってホストアプリケーション画面(画面H5)の値とWebアプリケーション画面(画面W3)を対応付けを実現している。
【0204】
ブロック1301の、”host=”で定義されたパラメータは画面W3での座標を示す。ここでは、”host="71,10,78,10,0008,user_1"”と記述することにより、画面H5の横71、縦10から横78、縦10の8バイト×1行分の文字列が関連付けの対象となる。なお、座標情報に続いて記述された”,0008”パラメータは、入力有効長、”,user_db1”パラメータは、関連付け対象に値を設定するためのHTML構文の文字列を生成するユーザプログラムを呼び出すための引数情報を含む。
【0205】
ユーザ作成プログラム呼出しのオプションの識別は、パラメータの先頭5文字が”user_”であるかどうかにより行われ、5文字目以降の文字列はプログラム名であると識別される。
【0206】
中間HTMLファイル127を解析する動作手順制御手段133は、ユーザ作成プログラム呼出しのオプションが指定されていた場合、特定のプログラムを指定された呼出し名で呼び出す。そして、フォームタグ名として設定すべき文字列を、”name”という引数として渡し、戻り値として完結したフォームタグの文字列を期待する。
【0207】
ブロック1301の場合は、”db1”が呼出し名となり、引数として、”HOST_LINK_7110008”を渡す。この例の場合、画面W3の入力フィールド、すなわち、製品番号を一覧選択するリストボックスを生成するのが目的であるので、図14のブロック1401のような情報を戻り値として生成できるユーザプログラムであればよい。
【0208】
これらの記述をもとに生成されるWebアプリケーション画面(W3)のHTMLタグを図14に示す。ブロック1301の文字列がユーザ作成プログラムの戻り値を利用している点を除いて、図11の生成過程と同じである。
【0209】
次に、本発明の他の実施例について図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本実施例において、中継サービスインターフェース139は、Webサーバ143とのインターフェース以外に、メールサーバ141とのインターフェースを持つ。
【0210】
これは、中継サービスインターフェース139にて、ハイパーテキスト合成手段137の情報を、メールサーバ141に適合する情報に変換する機能を実装している。たとえば、認証情報ファイル125の構成要素にメールアドレス情報を含めることにより、他の実行部130の実装を変更することなく、特定のメール送信者からのメールヘッダの情報でアクセス権管理として利用しつつ、必要な情報をメールテキストとして送受信することを可能とする。
【0211】
また、メールサーバ141〜メールクライアント153を、ファイル転送や他の情報伝達手段のインターフェースで構成しても、中継サービスインターフェース139が対応することにより、他の実行部130の実装を変更することなく、ホストアプリケーション161の遠隔操作が可能である。
【0212】
さらに、これらの拡張インターフェースと、Webサーバ143の中継サービス呼出しコンテンツ143を共存運用させることにより、ホストアプリケーション161が有する部分的な情報を、Webブラウザ151だけでなく、より適したデバイスにも出力することが可能であることは、容易に想像がつく。
【0213】
たとえば、ホストアプリケーション161が印刷出力する機能を有している場合、中間HTMLファイル127に印刷出力要求コマンドを記述し、動作手順ファイルでWebアプリケーション画面生成を要求した時に、中間HTMLファイルでの印刷出力要求を動作手順制御手段133が解析し、印刷制御データに対して、テキスト変換と整形処理を施し、変換後のテキストデータを、最終的には、中継サービスインターフェース139が受け取り、メールサーバ141のインターフェースでメールクライアント153に送信したり、中継サービスインターフェース139に、FAX(ファクシミリ)送信インターフェースを実装することで、そのテキストを、任意の宛先FAX装置に送信することが可能である。
【0214】
また、本発明の実装は、中間HTMLファイル127を含め、HTMLの規格に依存しないため、実行部110のHTML言語を意識した部品を、他のWebブラウザ制御言語に対応させることにより、HTML規格およびその拡張言語以外のWebブラウザ制御言語にも対応することが容易である。
【0215】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば下記記載の効果を奏する。
【0216】
本発明の第1の効果は、既存ホストアプリケーションを変更することなく、従来より提供していた業務フローを、NTTドコモのiモード携帯端末(iモード対応ブラウザ)等に代表される、Webブラウザ端末として最低限の要件しか持たないWebブラウザ端末上においても、インターネット対応アプリケーションとすることができる、ということである。
【0217】
その理由は、本発明においては、中継サービスがホストアプリケーションに対してはオペレータ操作と同等な内部制御を行いつつ、Webブラウザ端末の表示能力や機能、操作性を考慮したユーザーインターフェースを動的に組み立てて提供できる手段を有しており、既存ホストアプリケーションに全く影響を与えることなく、ホストアプリケーションの画面情報と関連付けをしたWebアプリケーションを構築することができる、ためである。
【0218】
本発明の第2の効果は、ホストアプリケーションとWebブラウザの画面の同期を監視し、Webブラウザのキャッシュ機能(戻り機能)などに起因する非同期な接続要求が発生した場合に、適切な画面をWebブラウザに再送する構成とされており、Webサーバと通信携帯端末との回線が切断した場合にも、業務を継続することが可能とされており、また同期処理を実現するにあたり、通信携帯端末に、Cookieなどの端末個別情報を保持する能力を必要としない。
【0219】
本発明の第3の効果は、ホストアプリケーションの画面とWebアプリケーション画面の関連付けの手段において、HTML言語に拘束されない手段を用いているため、HTML規格以外の他のブラウザ表示言語へも柔軟に対応できる、ということである。
【0220】
その理由は、本発明においては、ホストアプリケーションの画面とWebアプリケーション画面の関連付けの実現手段は、任意のタグに特定のパラメータを与え、それに続くホストアプリケーション画面上での座標による関連付け対象範囲情報、そして、その関連付け対象範囲を、Webアプリケーション画面上で、どのように扱いたいかという属性情報を添えることによって、ホストアプリケーション画面上の情報とWebアプリケーション画面の関連付けを実現しているためである。
【0221】
また、ホストアプリケーションの画面とWebアプリケーション画面の関連付け情報として用いる中間HTMLファイルにおいても、HTML言語での必須構成要素である<HTML>タグや<BODY>タグ、送信制御用タグである<FORM>タグも、必要としていない。必要なのは、画面生成に最低限必要な構成要素と、ホストアプリケーションの画面とWebアプリケーション画面の関連情報だけであり、HTML言語に拘束されない実装とされている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例における業務ファイルの内容の一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施例における同期制御用IDの内容の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例における同期制御用ID管理テーブルの内容の一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施例における動作手順ファイルの内容の一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施例における中継サービス呼出しコンテンツの構成の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施例の処理を示す流れ図である。
【図8】本発明の一実施例の具体例を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施例における動作手順ファイルの具体例を示す図である。
【図10】本発明の一実施例における中間HTMLファイルの具体例を示す図である。
【図11】本発明の一実施例における画面(HTMLファイル)の具体例を示す図である。
【図12】本発明の一実施例における動作手順ファイルの具体例を示す図である。
【図13】本発明の一実施例における中間HTMLファイルの具体例を示す図である。
【図14】本発明の一実施例における画面(HTMLファイル)の具体例を示す図である。
【符号の説明】
100 サーバマシン
110 中継サービス
120 定義部
121 動作手順ファイル
123 業務ファイル
125 認証情報ファイル
127 中間HTMLファイル
129 キャッシュファイル
130 実行部
131 ホストエミュレータ手段
133 動作手順制御手段
135 同期制御手段
137 ハイパーテキスト合成手段
139 中継サービスインターフェース
140 OS
141 メールサーバ
143 Webサーバ
145 動的HTML生成手段
147 中継サービス呼出しコンテンツ
150 携帯通信端末
151 Webブラウザ
153 メールクライアント
200 業務情報
201 業務ID
203 業務名
205 通信設定情報
207 初期動作手順ファイル名
209 終了動作手順ファイル名
210 画面情報
211 画面ID
213 動作手順ファイル名
215 画面識別情報
300 同期制御用ID
303 ページID
305 同期管理ID
307 セッションID
309 セッションID生成時刻
400 同期制御用ID管理テーブル
501 端末画面生成指示部
503 ホストエミュレータ制御指示部
505 ホストエミュレータ終了制御指示部
601 ヘッダ部
603 中継サービス呼出し部
901、903、905、907、909、911、1201、1203、1205 動作手順ファイルのブロック
1001、1003、1005、1301 中間HTMLファイルのブロック1101、1103、1105、1107、1401 HTMLファイルのブロック

Claims (7)

  1. クライアント端末と、前記クライアント端末と接続しホストマシンとの中継サービスを行うサーバマシンとを有し、前記ホストマシン上で実行されるホストアプリケーションの業務フローのインターネット端末対応方法であって、
    前記サーバマシンにおいて、同期制御手段が、同期制御用IDを隠し情報として画面に付与して画面を送信し、前記クライアント端末から送信される前記同期制御用IDの値が管理テーブルの同期制御用IDの値と一致しているか否かによって同期がとれているか否かの監視を行い、
    前記クライアント端末のWebブラウザの直前のキャッシュ画面を表示するキャッシュ機能(「戻る」機能)が使用され、前記Webブラウザ上で制御する業務フロー(「Webアプリケーション」という)と、前記ホストアプリケーションとの同期がとれていない状態になった場合、前記サーバマシンにおいて、前記Webアプリケーションの画面を、前記ホストアプリケーションの遷移状態と同じ状態に戻すように同期制御する、ことを特徴とする、既存オンラインアプリケーションのインターネット端末対応方法。
  2. 前記サーバマシンは、前記Webアプリケーションからの接続要求に対して前記Webブラウザが制御するWebアプリケーションの画面遷移状態と、前記ホストアプリケーションの画面遷移状態との同期を前記同期制御手段によって監視し、
    前記Webアプリケーションからの接続要求と、現在の前記ホストアプリケーションの画面の遷移状態との画面の同期がとれていない状態で、前記Webアプリケーションから接続要求を受けた場合には、前記ホストアプリケーションの業務処理を初期化させることなく、前記同期制御手段管理ている画面を前記Webブラウザに強制的に再送することで、同期のとれた正常な状態に戻すように制御する、ことを特徴とする、請求項記載の既存オンラインアプリケーションのインターネット端末対応方法。
  3. 前記サーバマシンが、Webサーバと、ホストマシンとの中継を行う中継サービス手段を有し、
    前記Webサーバが、前記中継サービス手段を呼び出す記述がなされており、前記端末のWebブラウザからの接続要求を受けて、前記中継サービス手段を呼出す中継サービス呼出しコンテンツを有し、
    中継サービス呼出しコンテンツは、前記ホストアプリケーションの処理結果を受け取った前記中継サービス手段からの情報を受け取り、その結果をもとに、動的HTML(HyperText Markup Language)生成手段によって動的に生成されたHTMLコンテンツを、前記Webサーバから前記Webブラウザへ送信する、ことを特徴とする、請求項1又は2のいずれか一に記載の、既存オンラインアプリケーションのインターネット端末対応方法。
  4. 前記中継サービス手段で、強制終了を行う場合、前記ホストアプリケーションの画面の解析、Webアプリケーションからの応答により前記ホストアプリケーションの画面を遷移させる手続きであるホストエミュレータ終了制御指示が指定されている場合には、前記ホストエミュレータ終了制御指示を行い、指定されていない場合には、前記ホストアプリケーションの業務ごとに処理を終了させる、ことを特徴とする、請求項記載の、既存オンラインアプリケーションのインターネット端末対応方法。
  5. 前記ホストアプリケーションの画面の遷移状態に応じた終了処理と、画面の遷移状態の全てを考慮した手続きによる終了に加え、遷移状態のそれぞれの画面での専用の手続きにて終了処理を行うように制御する、ことを特徴とする、請求項記載の、既存オンラインアプリケーションのインターネット端末対応方法。
  6. Webアプリケーション画面を生成するための雛型となるHTML(HyperText Markup Language)ファイルである中間HTMLファイルにおいて、前記ホストアプリケーションの画面と前記Webアプリケーション画面の関連付けとして、HTML構文のタグに依存せず、特定の名前、あるいはHTML規格のタグと、それに続くホストアプリケーション画面上での座標による関連付け対象範囲情報、及び、前記関連付け対象範囲をWebアプリケーション画面上でどのように扱うかという属性情報を添えることによって、前記ホストアプリケーション画面上の情報と前記Webアプリケーション画面の関連付けを実現している、請求項記載の、既存オンラインアプリケーションのインターネット端末対応方法。
  7. Webブラウザ機能を有したクライアント端末と接続しホストマシンとの中継を行うサーバ装置において、
    同期制御用IDを隠し情報として画面に付与して画面を送信し、前記クライアント端末から送信される前記同期制御用IDの値が管理テーブルの同期制御用IDの値と一致しているか否かによって同期がとれているか否かの監視を行う同期制御手段を備え、
    前記同期制御手段は、前記Webブラウザ上で制御する業務フロー(「Webアプリケーション」という)からの接続要求に対して、前記Webブラウザが制御する前記Webアプリケーションの画面遷移状態と、前記サーバ装置に接続される前記ホストマシンで実行されるホストアプリケーションの画面遷移状態との同期を監視し、前記Webブラウザの直前のキャッシュ画面を表示するキャッシュ機能(「戻る」機能)が使用され、前記Webアプリケーションとホストアプリケーションとの同期がとれていない状態になった場合に、前記Webアプリケーションの画面を前記ホストアプリケーションの遷移状態と同じ状態に戻すように制御する、ことを特徴とする、サーバ装置。
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