JP3716261B2 - Safety cutter knife - Google Patents
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Description
本発明は、ある程度の剛性を有する段ボール紙等の厚紙を切るのに使用するセーフティカッターナイフに関する。 The present invention relates to a safety cutter knife used for cutting cardboard such as corrugated paper having a certain degree of rigidity.
例えば段ボール紙等の厚紙をカッターナイフで切断する場合、ナイフブレードの刃先を段ボール紙に突き刺し、カッターナイフを強く握って手前に引くことで切断作業を行なう。この場合、刃先が段ボール紙から離れた瞬間に、ガード部材が刃先前方に飛び出してロックされるように構成し、安全性を高めたカッターナイフが知られている(例えば、特許文献1参照)。 For example, when cutting thick paper such as corrugated paper with a cutter knife, the cutting operation is performed by piercing the edge of the knife blade into the corrugated paper and holding the cutter knife firmly and pulling it forward. In this case, a cutter knife is known in which the guard member protrudes forward and is locked at the moment when the blade edge is separated from the corrugated cardboard, thereby improving safety (see, for example, Patent Document 1).
特許文献1に開示されたカッターナイフにおいては、ナイフブレード自体はハウジングから突出した位置に固定されている。そして、非切断時にブレード刃先を覆う突出位置(ガード位置)に位置するとともに、切断作業中は、カッターナイフのハウジング内に退避するガード部材が設けられている。 In the cutter knife disclosed in Patent Document 1, the knife blade itself is fixed at a position protruding from the housing. A guard member is provided that is positioned at a protruding position (guard position) that covers the blade edge when not cut, and retracts in the housing of the cutter knife during the cutting operation.
ガード部材は、突出位置に向かって付勢されるとともに、通常は突出位置にロックされている。カッターナイフのフィンガーグリップ部を握ると、ガード部材は、ロックが解除されてハウジング内に退避可能となり、したがって、フィンガーグリップ部を握って切断作業を行なうことができる。ナイフブレードが段ボール紙から離れると、上記付勢されたガード部材が突出位置へと飛び出す。このとき、ガード部材が、再度突出位置でロックされる。 The guard member is biased toward the protruding position and is normally locked at the protruding position. When the finger grip portion of the cutter knife is gripped, the guard member is unlocked and can be retracted into the housing. Therefore, the cutting operation can be performed by gripping the finger grip portion. When the knife blade moves away from the corrugated paper, the biased guard member jumps out to the protruding position. At this time, the guard member is locked again at the protruding position.
しかしながら、上記カッターナイフにおいては、切断作業を開始する時には、ガード部材がナイフブレードの前方に位置していて、これを切断対象である段ボール紙で押し退けることで切断を開始する。したがって、ブレードの刃先をピンポイントで思い通りの位置に突き刺すことが難しいという問題がある。 However, in the cutter knife, when the cutting operation is started, the guard member is positioned in front of the knife blade, and the cutting is started by pushing it away with the corrugated paper to be cut. Therefore, there is a problem that it is difficult to pierce the blade tip at the desired position pinpoint.
本発明は、このような問題を有効に解決するために創案されたものであって、刃先の前方に飛び出してロックされるガード部材を備えたセーフティカッターナイフにおいて、切断開始時には刃先のみがカッターナイフのハウジング外に位置していて、切断終了直後にハウジング内からガード部材が飛び出して、刃先前方にロックされるように構成したセーフティカッターナイフを提供することを目的としている。 The present invention was devised in order to effectively solve such a problem, and in a safety cutter knife provided with a guard member that is locked out by protruding to the front of the cutting edge, only the cutting edge is the cutter knife at the start of cutting. It is an object of the present invention to provide a safety cutter knife that is located outside the housing and is configured such that the guard member pops out from the housing immediately after the end of cutting and is locked in front of the blade edge.
本発明のセーフティカッターナイフは、「刃先がハウジングから突出する切断準備位置へ向けて付勢されつつ、当該付勢力に抗して、刃先と切断対象との摩擦係合力で更に引き出されて切断位置までスライド可能なブレード」と「ブレードが切断準備位置から切断位置へとスライドするとき、それに連動してハウジング内から突出する保護プレート部」と「保護プレート部が上記ブレード刃先を超えて突出したとき、ブレードと保護プレート部との相対スライドを禁止する係合手段」とを備えたことを特徴としている。 According to the safety cutter knife of the present invention, "the cutting edge is further pulled out by the frictional engagement force between the blade edge and the cutting object against the urging force while being urged toward the cutting preparation position where the blade edge protrudes from the housing. "When the blade slides from the cutting preparation position to the cutting position, the protective plate part protrudes from the housing in conjunction with it" and "When the protective plate part protrudes beyond the blade edge" And an engaging means for prohibiting relative sliding between the blade and the protective plate portion ”.
上記構成を備えた本発明のセーフティカッターナイフにおいては、切断が開始される切断準備位置にブレードがある時は、保護プレート部は、カッターナイフのハウジング内に退避している。したがって、ブレード刃先を特定の箇所にピンポイントで突き刺したい場合に、ガード部材が障害となってそれを妨げることがない。 In the safety cutter knife of the present invention having the above-described configuration, when the blade is in the cutting preparation position where cutting is started, the protective plate portion is retracted in the cutter knife housing. Therefore, when it is desired to pierce the blade edge at a specific location with a pinpoint, the guard member does not become an obstacle and prevent it.
次に、ブレード刃先が切断対象と係合して切断が開始されると、当該係合による摩擦係合力によってブレードが更に引き出され切断位置へとスライドする。このスライド移動に連動して、保護プレート部がハウジング内から突出し、ブレード刃先を超えた位置にまで突出したとき、ブレードと保護プレート部との相対スライドが禁止される(すなわち、刃先を覆ってガードするガード位置に保護プレート部がロックされる)。つまり、刃先が切断対象から離れると同時に、ハウジング内から保護プレート部が突出し、刃先を覆った位置(ガード位置)でロックされることで、安全性を確保することができる。 Next, when the blade edge is engaged with the object to be cut and cutting is started, the blade is further pulled out by the frictional engagement force by the engagement and slides to the cutting position. In conjunction with this sliding movement, when the protective plate part protrudes from the housing and protrudes to a position beyond the blade edge, relative sliding between the blade and the protective plate part is prohibited (that is, covering the edge and guarding it). The protective plate is locked at the guard position to be used). That is, at the same time as the blade tip leaves the object to be cut, the protection plate portion protrudes from the housing and is locked at a position (guard position) covering the blade tip, thereby ensuring safety.
第1実施形態(図1〜図6)
図1は、本発明の第1実施形態に係るセーフティカッター10の分解斜視図を示している。セーフティカッター10は、「ブレード40を保持するブレードトレー30」、「ブレード40の刃先40aを覆う保護プレート部51を備えたガード部材50、60」、および「ブレードトレー30をスライド操作するスライダ70」をハウジング11a、11b内に収容してなる。各部材の機能は以下の通りである。
1st Embodiment (FIGS. 1-6)
FIG. 1 shows an exploded perspective view of a
(1)ブレードトレー30
ブレードトレー30は、その突起部31においてブレード40を保持する。ブレードトレー上の係合突起32およびハウジング11a内面の係合突起12に第1スプリング42が掛けられていて、この第1スプリング42により、ブレードトレー30は、カッター本体内の収納位置(図2)へと付勢される。収納位置においては、ブレードトレー30が保持するブレード40は、ハウジング内に完全に収納される。
収納位置から、ブレードトレー30は、スライダ70によって、第1スプリング42に抗して切断準備位置(図3)へとスライド可能で、さらにブレード40が切断対象に食い込んだ際の保持力(摩擦係合力)により切断位置(図4)にまでスライド可能である。
また、ブレードトレー30の押圧突起35は、ブレードトレー30が切断準備位置から切断位置へとスライドするとき、後述の第1係合レバー65を押圧して、当該レバー65とハウジング11a内面の係合突起14との係合を解く。
(1) Blade tray 30
The
From the storage position, the
Further, when the blade tray 30 slides from the cutting preparation position to the cutting position, the
(2)スライダ70
スライダ70は、ブレードトレー30に相対スライド可能に係合し、第1スプリング42に抗して、ブレードトレー30を収納位置(図2)から切断準備位置(図3)まで運ぶ。スライダ70は、ハウジング上を、ブレードトレー30の収納位置に対応する位置(図2)と、切断準備位置に対応する位置(図3)との間においてスライド可能である。
(2)
The
(3)ガード部材(保護カバー部材50+フック係合部材60)
ガード部材は、保護カバー部材50と、保護カバー部材50に回動可能に連結されたフック係合部材60と、で構成される。
保護カバー部材50は、ブレード40の刃先40aを覆う保護プレート部51と、フック係合部材60を回動可能に保持する保持部52と、を備える。後述するように、保護プレート部51は、ガード部材とブレードトレー30とが相対スライド不可となった場合に、ブレード40の刃先40aを覆って安全を確保する。
フック係合部材60は、その柱状部分61において、保護カバー部材50の保持部52に回動可能に連結される。フック係合部材60は、第1係合レバー65および第2係合レバー66を備えている。
ブレードトレー30上の係合突起33およびフック係合部材60上の係合突起63に第2スプリング43が掛けられていて、この第2スプリング43により、ガード部材は、ブレードトレー30に向かう方向に付勢されている。
ガード部材は、後述するように、最初は第1係合レバー65がハウジングと係合することで、図2に示す退避位置にある。しかし、ブレード40が切断準備位置から切断位置へとスライドするとき、第1係合レバー65とハウジングとの係合が解かれ、それに連動して、ガード部材の保護プレート部51がハウジング内から刃先40a前方に向かって飛び出す。そして、第2係合レバー66と係合突起37とが係合して、ブレードトレー30とガード部材とが相対スライド不可となったとき、保護プレート部51が刃先40aを覆って安全を確保する。
(3) Guard member (
The guard member includes a
The
The hook
A
As will be described later, the guard member is initially in the retracted position shown in FIG. 2 when the
次に、図2〜図6を参照して実際の切断作業時における各部の機能を説明する。以下に詳しく説明するが、ブレードトレー30は、ブレード40がハウジング内に収まる収納位置(図2)と、刃先40aがハウジングから突出する切断準備位置(図3)と、刃先40aと切断対象との摩擦係合力によりブレード40がさらに引き出された切断位置(図4)と、の間でスライド移動する。
Next, the function of each part during the actual cutting operation will be described with reference to FIGS. As will be described in detail below, the
(1)使用前の状態(図2:ブレードトレーは収納位置、ガード部材は退避位置)
ハウジング内において、ブレードトレー30は、第1スプリング42によって収納位置に付勢されている。
また、ガード部材(保護カバー部材50+フック係合部材60)は、第2スプリング43によって、ブレードトレー30へ向かう方向に付勢されている。しかし、フック係合部材60の第1係合レバー65が、第2スプリング43の付勢力によりハウジング内の係合突起14と係合している(すなわち、ハウジングと係合している)ので、ガード部材は図2に示す退避位置に留まっている。
(1) State before use (FIG. 2: blade tray is in the stowed position, guard member is in the retracted position)
In the housing, the
Further, the guard member (
(2)スライダ操作後(図3:ブレードトレーは切断準備位置、ガード部材は退避位置)
スライダ70は、ハウジング上方にスライド可能に保持されていて、図2の位置と図3の位置との間でスライド可能となっている。スライダ70を指で操作することで、ブレードトレー30を収納位置(図2)から切断準備位置(図3)へとスライド移動させることができる。なお、スライダ70とブレードトレー30とは相対移動可能となっていて、後述するように、ブレードトレー30は、切断準備位置(図3)よりもさらに左側の切断位置(図4)へとスライドすることができる(これに対して、スライダ70は、切断準備位置よりも左側へはスライドできない)。
すなわち、ブレードトレー30は、収納位置(図2)、切断準備位置(図3)、切断位置(図4)の3つの位置間をスライド可能であるが、スライダ70は、ブレードトレー30を、第1スプリング42に抗して、ブレードトレー30を収納位置(図2)から切断準備位置(図3)へとスライド移動させる。
また、図3の状態では、フック係合部材60の第1係合レバー65が、第2スプリング43の付勢力により未だハウジング内の係合突起14と係合していて、ガード部材は図2に示した退避位置から動いていない。
(2) After slider operation (Fig. 3: blade tray is ready for cutting, guard member is retracted)
The
That is, the
In the state shown in FIG. 3, the
(3)切断中(図4:ブレードは切断位置、ガード部材は突出を開始)
ユーザは、スライダ70を操作してブレード40の刃先40aを突出させた後、当該刃先40aを段ボール箱の箱壁等の切断対象90に突き刺す(矢印A)。次に、セーフティカッター10を手前に引いて切断作業を行なう(矢印B)。この切断作業中の切断対象90による保持力(摩擦係合力)により、ブレード40(およびブレードトレー30)は切断準備位置(図3)からさらに引き出されて、切断位置(図4)へとスライドする。
ブレードトレー30が切断準備位置(図3)から切断位置(図4)へと移動する際に、ブレードトレー30の押圧突起35がフック係合部材60の第1係合レバー65を下方に押圧する。この結果、第1係合レバー65と係合突起14との係合が解かれ、ガード部材(保護カバー部材50+フック係合部材60)が、第2スプリング43の付勢力によって、ブレードトレー30へ向かって図中左側へと移動を始める。したがって、実際には、図4に示した切断状態において、保護プレート部51は切断対象90に圧接した状態となる。
(3) During cutting (FIG. 4: The blade is at the cutting position and the guard member starts to protrude)
The user operates the
When the
(4)切断終了直後(図5:ブレードは切断準備位置、ガード部材とブレードトレーとが相対スライド不可)
図5は、切断終了直後であって、ユーザが未だスライダ70から指を離していない状態を示している。
図4中の矢印B方向への切断が終了して、刃先40aと切断対象90との摩擦係合が外れると、その瞬間に、ブレード40は、第1スプリング42によって切断準備位置へと引き戻される。一方、ガード部材の保護プレート部51は、第2スプリング43によって、ブレード40の刃先40aを覆うようにその前方に突出する。すなわち、切断終了と同時に、保護プレート部51が刃先40aを外界から遮断して、安全を確保する。なお、このとき、フック係合部材60の第2係合レバー66が、第2スプリング43の付勢力によってブレードトレー30上の係合突起37と係合し、両者の相対移動を禁止する(係合手段)。したがって、例えば、切断終了直後に勢い余って保護プレート部51が身体にぶつかったとしても、保護プレート部51は刃先40aを覆ったままの状態にロックされているので、高い安全性を確保できる。
(4) Immediately after cutting (FIG. 5: The blade is ready for cutting, the guard member and the blade tray are not slidable relative)
FIG. 5 shows a state immediately after the end of cutting and the user has not released his / her finger from the
When the cutting in the direction of arrow B in FIG. 4 is finished and the frictional engagement between the
(5)使用後の状態(図6:図2と同じ初期状態)
切断作業が終了して、ユーザがスライダ70から指を離すと、ブレードトレー30とガード部材(保護カバー部材50+フック係合部材60)は一体となって収納位置へと後退する。その後退途中において、フック係合部材60の第1係合レバー65が係合突起14に押し下げられ、これにより、第2係合レバー66と係合突起37との係合が解かれる(すなわち、ブレードトレー30とガード部材との相対スライド移動が可能となる)とともに、第1係合レバー65と係合突起14とが再度係合して、図2と同じ使用前の状態に戻る。
なお、図5から図6への移行過程において、係合突起14は、第2スプリング43の付勢力に抗して第1係合レバー65を押し下げることとなる。第1スプリング42の付勢力は、この押し下げの際の抵抗力に抗してブレードトレー30およびガード部材を収納位置に引き戻すことができるように、適度な強度を有するように設定されている。
(5) State after use (FIG. 6: initial state same as FIG. 2)
When the cutting operation is completed and the user removes his / her finger from the
In the transition process from FIG. 5 to FIG. 6, the
以上に説明した第1実施形態では、切断準備位置(図3)から切断位置(図4)への移行過程においては、上記摩擦係合力によって、ブレード40は、第2スプリング43(および第1スプリング42)に抗して、引き出される。したがって、この引出しを確実とするという観点からは、第2スプリング43のスプリング力はあまり強くない方が好ましい。
しかしながら、切断位置(図4)から切断終了直後(図5)への移行過程においては、第2スプリング43のスプリング力によって引き出されたガード部材の保護プレート部51が刃先40aを覆って安全を確保する。したがって、この引出しを迅速に行なって安全性を高めるという観点からは、第2スプリング43のスプリング力は強い方が好ましい。
以上のように、第1実施形態のセーフティーカッター10においては、第2スプリング43のスプリング力に関して相反する要請が存在し、そのスプリング力を微妙に設定することが必要となってくる。
In the first embodiment described above, in the transition process from the cutting preparation position (FIG. 3) to the cutting position (FIG. 4), the
However, in the process of transition from the cutting position (FIG. 4) to immediately after the end of cutting (FIG. 5), the guard
As described above, in the
第2実施形態(図7〜図12)
上のような第1実施形態におけるスプリング力の微妙な設定を回避するために、第2実施形態では、ブレードトレーを相対的にスライド可能な「ブレードトレー本体130a」と「アクチュエータ130b」とから構成している。そして、詳しくは後述するが、
(1)切断準備位置(図9)から切断位置(図10)への移行過程においては、上記摩擦係合力によって、ブレード140は、アームスプリング(第3スプリング)136に抗して、引き出される。
一方、
(2)切断位置(図10)から切断終了直後(図11)への移行過程においては、第2スプリング143のスプリング力によって引き出されたガード部材が、刃先140aを覆って安全を確保する構成としている。
以上のように、摩擦係合力に抗するスプリング力と、ガード部材の引出しのためのスプリング力と、を別々のスプリング手段で付与することで、相反する要請が1つのスプリング材に要求されるのを防止している。
すなわち、アームスプリング136のスプリング力は、摩擦係合力によってブレードが確実に引き出されるように、過度に強くならないように設定している。また、第2スプリング143のスプリング力は、ガード部材が迅速に引き出されるように、適度な強さに設定している。以下に具体的に説明する。
Second Embodiment (FIGS. 7 to 12)
In order to avoid the delicate setting of the spring force in the first embodiment as described above, the second embodiment includes a “blade tray
(1) In the transition process from the cutting preparation position (FIG. 9) to the cutting position (FIG. 10), the
on the other hand,
(2) In the transition process from the cutting position (FIG. 10) to immediately after the end of cutting (FIG. 11), the guard member pulled out by the spring force of the
As described above, by applying the spring force against the frictional engagement force and the spring force for pulling out the guard member by separate spring means, conflicting requests are required for one spring material. Is preventing.
That is, the spring force of the
図7は、本発明の第2実施形態に係るセーフティカッター100の分解斜視図を示している。セーフティカッター100は、「ブレード140を保持するブレードトレー130」、「ブレード140の刃先140aを覆う保護プレート部151を備えたガード部材150、160」、および「ブレードトレー130をスライド操作するスライダ170」をハウジング111a、111b内に収容してなる。各部材の機能は以下の通りである。
FIG. 7 shows an exploded perspective view of the
(1)ブレードトレー130
ブレードトレー130は、第1実施形態におけるブレードトレー30に対応するものであるが、相対移動可能に組み合わされた2つの部材で構成されている点でブレードトレー30とは異なる。すなわち、ブレードトレー本体130aとアクチュエータ130bとが相対スライド可能に組み付けられて、ブレードトレー130を構成している。
アクチュエータ130bは、突起部131においてブレード140を保持するとともに、ブレードトレー本体130aに組み合わせられたとき、ブレード140のスライド方向に沿って、ブレードトレー本体130aに対して相対スライド可能であり、かつ、アームスプリング136(第3スプリング)によってブレードトレー本体130a側へ向かって付勢される。アームスプリング136は、ブレードトレー本体130aの裏面側に設けた斜面136a(図10参照)と係合することで、アクチュエータ130bを、ブレードトレー本体130a側に向けて付勢する。
ブレードトレー本体130aに相対移動不可に固定されたスライダ170の係合フック171およびハウジング111a内面の係合フック112に第1スプリング142が掛けられていて、この第1スプリング142により、ブレードトレー130は、カッター本体内の収納位置(図8)へと付勢される。収納位置においては、アクチュエータ130bが保持するブレード140は、ハウジング内に完全に収納される。
収納位置(図8)から、ブレードトレー130は、スライダ170によって、第1スプリング142に抗して切断準備位置(図9)へとスライド可能である。また、ブレード140が切断対象に食い込んだ際の保持力(摩擦係合力)によって、アクチュエータ130bがブレードトレー本体130aに対して相対的にスライドし、その結果、ブレード140を保持するアクチュエータ130bが切断位置(図10)にまでスライドする。
また、アクチュエータ130bの押圧突起135は、アクチュエータ130bが切断準備位置(図9)から切断位置(図10)へとスライドするとき、後述の第2係合レバー166を押圧して、第1係合レバー165とハウジング111a内の係合突起114との係合を解く。
(1)
The
The
A
From the storage position (FIG. 8), the
Further, the
(2)スライダ170
スライダ170は、ブレードトレー本体130aに相対移動不可に固定されていて、第1スプリング142に抗して、ブレードトレー130を切断準備位置まで運ぶ。スライダ170およびブレードトレー本体130aは、ハウジング上を、ブレードトレー130の収納位置に対応する位置と、切断準備位置に対応する位置との間においてスライド可能である。なお、ブレード140は、アクチュエータ130bがブレードトレー本体130aに対して相対スライドすることで、切断準備位置から切断位置までスライドする。
(2)
The
(3)ガード部材(保護カバー部材150+フック係合部材160)
ガード部材は、保護カバー部材150と、保護カバー部材150に回動可能に連結されたフック係合部材160と、で構成される。
保護カバー部材150は、ブレード140の刃先140aを覆う保護プレート部151と、フック係合部材160を回動可能に保持する保持部152と、を備える。後述するように、保護プレート部151は、ガード部材とブレードトレー本体130aとが相対スライド不可となった場合に、ブレード140の刃先140aを覆って安全を確保する。
フック係合部材160は、その柱状部分161において、保護カバー部材150の保持部152に回動可能に連結される。フック係合部材160は、第1係合レバー165および第2係合レバー166を備えている。
ブレードトレー本体上の係合フック132およびフック係合部材160上の係合フック163に第2スプリング143が掛けられていて、この第2スプリング143によって、ガード部材は、ブレードトレー本体130aに向かう方向に付勢されている。
ガード部材は、後述するように、最初は第1係合レバー165がハウジングと係合することで、図8に示す退避位置にある。しかし、ブレード140が切断準備位置(図9)から切断位置(図10)へとスライドするとき、ブレードトレー本体130aに対して相対スライドするアクチュエータ130bの押圧突起135により第1係合レバー165とハウジングとの係合が解かれ、それに連動して、ガード部材の保護プレート部151がハウジング内から刃先140a前方に向かって飛び出す。そして、第2係合レバー166と係合突起133とが係合して、ブレードトレー130とガード部材とが相対スライド不可となったとき、保護プレート部151が刃先140aを覆って安全を確保する。
(3) Guard member (
The guard member includes a
The
The
A
As will be described later, the guard member is initially in the retracted position shown in FIG. 8 when the
次に、図8〜図12を参照して実際の切断作業時における各部の機能を説明する。以下に詳しく説明するが、ブレードトレー130は、ブレードトレー本体130aおよびアクチュエータ130bが一体となった状態で、収納位置(図8)と切断準備位置(図9)との間でスライド移動する。収納位置(図8)においては、ブレード140がハウジング内に収まる。また、切断準備位置(図9)においては、刃先140aがハウジングから突出する。
ブレードトレー130が切断準備位置(図9)にある状態で、刃先140aと切断対象との摩擦係合力によりブレード140がさらに引き出されると、ブレード140を保持するアクチュエータ130bがブレードトレー本体130aに対して相対的にスライドし、その結果、アクチュエータ130bおよびブレード140が切断位置(図10)までスライド移動する。
Next, the function of each part during the actual cutting operation will be described with reference to FIGS. As will be described in detail below, the
When the
(1)使用前の状態(図8:ブレードトレーは収納位置、ガード部材は退避位置)
ハウジング内において、スライダ170は、第1スプリング142によってカッター本体内に向かう方向に付勢されている。スライダ170とブレードトレー本体130aとは相対移動不可に固定されているので、結局、ブレードトレー130が収納位置に付勢されている。
また、ガード部材(保護カバー部材150+フック係合部材160)は、第2スプリング143によって、ブレードトレー130へ向かう方向に付勢されている。しかし、フック係合部材160の第1係合レバー165が、第2スプリング143の付勢力によりハウジング内の係合突起114と係合している(すなわち、ハウジングと係合している)ので、ガード部材は図8に示す退避位置に留まっている。
(1) State before use (FIG. 8: blade tray is retracted, guard member is retracted)
In the housing, the
Further, the guard member (
(2)スライダ操作後(図9:ブレードトレーは切断準備位置、ガード部材は退避位置)
スライダ170は、ハウジング上方にスライド可能に保持されていて、図8の位置と図9の位置との間でスライド可能となっている。スライダ170を指で操作することで、第1スプリング142に抗して、ブレードトレー130を収納位置から切断準備位置へとスライド移動させることができる(このとき、ブレードトレー130を構成するブレードトレー本体130aとアクチュエータ130bとは相対スライドすることなく、一体となってスライドする)。なお、スライダ170とブレードトレー本体130aとは相対移動不可とされているので、ブレードトレー本体130aは、図9に示す切断準備位置よりもさらに左側へとスライドすることはできない。しかし、アクチュエータ130bがブレードトレー本体130aに対して相対移動可能であるため、アクチュエータ130bに保持されたブレード140は、図10に示した切断位置へと更にスライドすることができる。
また、図9の状態では、フック係合部材160の第1係合レバー165が、第2スプリング143の付勢力により未だハウジング内の係合突起114と係合していて、ガード部材は図8に示した退避位置から動いていない。
(2) After slider operation (FIG. 9: blade tray is at cutting preparation position, guard member is at retracted position)
The
Further, in the state of FIG. 9, the
(3)切断中(図10:ブレードは切断位置、ガード部材は突出を開始)
ユーザは、スライダ170を操作してブレード140の刃先140aを突出させた後、当該刃先140aを段ボール箱の箱壁等の切断対象190に突き刺す(矢印A)。次に、セーフティカッター100を手前に引いて切断作業を行なう(矢印B)。この切断作業中の切断対象190による保持力(摩擦係合力)により、ブレード140(およびアクチュエータ130b)は切断準備位置(図9)からさらに引き出されて、図10に示される切断位置へとスライドする。
このスライド移動の間、上記摩擦係合力は、アクチュエータのアームスプリング(第3スプリング)136の付勢力に抗して、ブレード140(およびアクチュエータ130b)を引き出す。この間、第2スプリング143の長さは不変である。
すなわち、図10においては、アクチュエータ130bがブレードトレー本体130aに対して相対的に引き出された結果、アームスプリング136がブレードトレー本体裏面側の斜面136aによって押し下げられて下方に撓んでいる(チャージされている)。そして、アームスプリング136が元の形状に復元しようとするスプリング力によって、ブレード140(およびアクチュエータ130b)は、切断準備位置(図9)へ向かう方向に付勢されることとなる。つまり、当該付勢力に抗して、上記摩擦係合力は、ブレード140(およびアクチュエータ130b)を切断準備位置(図9)から切断位置(図10)へと引き出している。第2実施形態は、この点において、第1実施形態と本質的に異なっている。すなわち、第1実施形態では、上記摩擦係合力は、第2スプリング43に抗して、ブレード40(およびブレードトレー30)を切断準備位置から切断位置へと引き出していた。なお、このような相違による第2実施形態の利点は既に説明した通りである。すなわち、摩擦係合力に抗するスプリング力と、ガード部材の引出しのためのスプリング力と、を別々のスプリング手段で付与することで、相反する要請が1つのスプリング材に要求されるのを防止できる。
アクチュエータ130bが切断準備位置(図9)から切断位置(図10)へと、ブレードトレー本体130aに対して相対スライドする際、アクチュエータ130bの押圧突起135がフック係合部材160の第2係合レバー166を上方に押圧する。この結果、第1係合レバー165と係合突起114との係合が解かれ、ガード部材(保護カバー部材150+フック係合部材160)が、第2スプリング143の付勢力によって、ブレードトレー本体130aへ向かって移動を始める。したがって、実際には、図10に示した切断状態において、保護プレート部151は切断対象190に圧接した状態となる。ここから分かるように、第2実施形態では、第2スプリング143の付勢力は、ガード部材を引き出すためにだけ利用されている。
(3) During cutting (FIG. 10: the blade is at the cutting position and the guard member starts to protrude)
The user operates the
During this sliding movement, the frictional engagement force pulls out the blade 140 (and the actuator 130b) against the biasing force of the arm spring (third spring) 136 of the actuator. During this time, the length of the
That is, in FIG. 10, as a result of the actuator 130b being pulled out relative to the blade tray
When the actuator 130b slides relative to the blade tray
(4)切断終了直後(図11:ブレードは切断準備位置、ガード部材とブレードトレーとが相対スライド不可)
図11は、切断終了直後であって、ユーザが未だスライダ170から指を離していない状態を示している。
図10中の矢印B方向への切断が終了して、刃先140aと切断対象190との摩擦係合が外れると、その瞬間に、アクチュエータ130bおよびそこに保持されたブレード140は、アームスプリング136による上記付勢力によって、ブレードトレー本体130aに向かって引き戻され、その結果、ブレード140は、図9に示した切断準備位置まで戻る。
一方、ガード部材の保護プレート部151は、第2スプリング143によって、ブレード140の刃先140aを覆うようにその前方に突出する。すなわち、切断終了と同時に、保護プレート部151が刃先140aを外界から遮断して、安全を確保する。なお、このとき、フック係合部材160の第2係合レバー166が、第2スプリング143の付勢力によってブレードトレー本体130a上の係合突起133と係合し、両者の相対移動を禁止する(係合手段)。したがって、例えば、切断終了直後に勢い余って保護プレート部151が身体にぶつかったとしても、保護プレート部151は刃先140aを覆ったままの状態にロックされているので、高い安全性を確保できる。
(4) Immediately after cutting (FIG. 11: The blade is ready for cutting, the guard member and the blade tray cannot slide relative to each other)
FIG. 11 shows a state immediately after the end of cutting and the user has not yet released his / her finger from the
When the cutting in the direction of arrow B in FIG. 10 is completed and the frictional engagement between the
On the other hand, the
(5)使用後の状態(図12:図8と同じ初期状態)
切断作業が終了して、ユーザがスライダ170から指を離すと、第1スプリング142の付勢力によって、ブレードトレー130とガード部材(保護カバー部材150+フック係合部材160)は一体となって収納位置へと後退する。その後退途中において、フック係合部材160の第1係合レバー165が係合突起114に押し下げられ、これにより、第2係合レバー166と係合突起133との係合が解かれる(すなわち、ブレードトレー130とガード部材との相対スライド移動が可能となる)とともに、第1係合レバー165と係合突起114とが再度係合して、図8と同じ使用前の状態に戻る。
なお、図11から図12への移行過程において、係合突起114は、第2スプリング143の付勢力に抗して第1係合レバー165を押し下げることとなる。第1スプリング142の付勢力は、この押し下げの際の抵抗力に抗してブレードトレー130およびガード部材を収納位置に引き戻すことができるように、適度な強度を有するように設定されている。
(5) State after use (FIG. 12: initial state same as FIG. 8)
When the cutting operation is completed and the user releases his / her finger from the
In the transition process from FIG. 11 to FIG. 12, the
10 セーフティカッターナイフ(第1実施形態)
11a、11b ハウジング
11c カバー
12、14 係合突起
30 ブレードトレー
31 突起部
32、33 係合突起
35 押圧突起
37 係合突起
40 ブレード
40a 刃先
42 第1スプリング
43 第2スプリング
50 保護カバー部材
51 保護プレート部
52 保持部
60 フック係合部材
61 柱状部分
63 係合突起
65 第1係合レバー
66 第2係合レバー
70 スライダ
90 切断対象
100 セーフティカッターナイフ(第2実施形態)
111a、111b ハウジング
112 係合フック
114 係合突起
118 ロック部材
130 ブレードトレー
130a ブレードトレー本体
130b アクチュエータ
131 突起部
132 係合フック
133 係合突起
135 押圧突起
136 アームスプリング
136a 斜面
140 ブレード
140a 刃先
142 第1スプリング
143 第2スプリング
150 保護カバー部材
151 保護プレート部
152 保持部
160 フック係合部材
161 柱状部分
163 係合フック
165 第1係合レバー
166 第2係合レバー
170 スライダ
171 係合フック
190 切断対象
10 Safety cutter knife (first embodiment)
11a,
111a,
Claims (3)
ブレードが切断準備位置から切断位置へとスライドするとき、それに連動してハウジング内から突出する保護プレート部と、
保護プレート部が上記ブレード刃先を超えて突出したとき、ブレードと保護プレート部との相対スライドを禁止する係合手段と、を備えたことを特徴とする、セーフティカッターナイフ。 A blade that is further pulled out by a frictional engagement force between the blade edge and a cutting object against the biasing force and is slidable to the cutting position while being urged toward the cutting preparation position where the blade edge protrudes from the housing;
When the blade slides from the cutting preparation position to the cutting position, a protection plate portion protruding from the housing in conjunction with the blade,
A safety cutter knife, comprising: an engaging means for prohibiting relative sliding between the blade and the protective plate when the protective plate protrudes beyond the blade edge.
ブレードトレーを収納位置へと付勢する第1スプリングと、
第1スプリングに抗して、ブレードトレーを収納位置から切断準備位置まで移動させるスライダと、
第1および第2の係合レバーを備えた係合フック部材を回動可能に保持するとともに、保護プレート部を備えたガード部材と、
ガード部材をブレードトレーに向かって付勢する第2スプリングと、を備えたセーフティカッターナイフであって、
ブレードが収納位置から切断準備位置へとスライドするとき、係合フック部材の第1係合レバーがハウジングと係合することで、ガード部材は、第2スプリングに抗してハウジング内の退避位置に留まり、
ブレードが切断準備位置から切断位置へとスライドするとき、ブレードトレーの押圧突起が第1係合レバーを押圧してハウジングとの上記係合を解き、その結果、ガード部材は、第2スプリングによりブレードトレーに向かってスライド移動し、
ガード部材の保護プレート部がブレード刃先を超えて突出したとき、係合フック部材の第2係合レバーが、ブレードトレーに設けた係合突起と係合して、これにより、ブレードとガード部材との相対スライド移動が禁止される、ことを特徴とする、セーフティカッターナイフ。 A blade that slides while being held by a blade tray between a storage position in the housing, a cutting preparation position where the cutting edge protrudes from the housing, and a cutting position further pulled out by the frictional engagement force between the cutting edge and the cutting target When,
A first spring that biases the blade tray toward the storage position;
A slider for moving the blade tray from the storage position to the cutting preparation position against the first spring;
A guard member having a protective plate portion, and holding an engagement hook member having first and second engagement levers rotatably.
A safety cutter knife comprising a second spring for biasing the guard member toward the blade tray,
When the blade slides from the storage position to the cutting preparation position, the first engagement lever of the engagement hook member engages with the housing, so that the guard member moves to the retracted position in the housing against the second spring. Stay,
When the blade slides from the cutting preparation position to the cutting position, the pressing protrusion of the blade tray presses the first engagement lever to release the above engagement with the housing. As a result, the guard member is moved to the blade by the second spring. Slide towards the tray,
When the protection plate portion of the guard member protrudes beyond the blade edge, the second engagement lever of the engagement hook member engages with the engagement protrusion provided on the blade tray, thereby the blade and the guard member. A safety cutter knife, characterized in that relative sliding movement is prohibited.
上記収納位置と切断準備位置との間では、ブレードトレーは、ブレードトレー本体とアクチュエータとが一体となってスライド移動してブレードを運び、
上記切断準備位置と切断位置との間では、アクチュエータが、第3スプリングに抗して、ブレードトレー本体に対して相対スライドすることで、ブレードが切断準備位置から切断位置まで移動し、
上記押圧突起がアクチュエータに形成されていることを特徴とする、請求項2記載のセーフティカッターナイフ。
The blade tray includes a blade tray main body and an actuator that holds the blade and is slidable relative to the blade tray main body and is biased toward the blade tray main body by a third spring. ,
Between the storage position and the cutting preparation position, the blade tray carries the blade by sliding the blade tray body and the actuator together,
Between the cutting preparation position and the cutting position, the actuator slides relative to the blade tray body against the third spring, so that the blade moves from the cutting preparation position to the cutting position.
The safety cutter knife according to claim 2, wherein the pressing protrusion is formed on an actuator.
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