JP3712272B2 - 文字の入力装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は文字の入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子電話帳やオートダイアラーを用意すれば、相手の名前と、その電話番号とを、あらかじめ登録しておくことにより、目的とする相手の名前を入力するだけで、電話番号を簡単に知ることができ、あるいはダイヤル操作まで自動的に行うことができる。
【0003】
ところが、電子電話帳やオートダイアラーに、名前及び電話番号を登録する場合、名前を仮名書きにするとしても、その名前を50種以上の仮名文字から1つずつ選択して入力する必要がある。
【0004】
そこで、仮名文字を入力する方法として、
1.1つの仮名文字に対して、1つのキーを割り当てる。
2.1つの英字(アルファベット)に対して、1つのキーを割り当て、仮名文字をローマ字入力する。
3.50音表(50音図)の行ごとに1つのキーを割り当て、そのキーを押す回数により、対応する行のうちの文字を選択する。例えば、ア行のキーを5回押したときには、「オ」を選択する。
4.子音キーを押すことにより、50音表のうちの行を順に選択し、母音キーを押すことにより、50音表のうちの段を順に選択し、結果として、目的とする文字を選択する。
などの方法が、考えられている。
【0005】
参考文献:特公平4−31615号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、1.〜3.項の方法は、キーの数が多くなるので、キーの大きさや配置に制約を受け、文字入力を円滑に行うことが難しくなる。あるいは、本体である電子手帳やオートダイアラーが大型化してしまう。
【0007】
また、キーの数が多くなるので、文字を入力するとき、該当するキーを探し、次に、そのキーにより入力する文字を決定し、その文字を表示部で確認するという操作を繰り返す必要があり、操作性もよくない。
【0008】
その点、4.項の方法は、キーの数を大幅に減らすことができる。しかし、この方法の場合には、子音キーあるいは母音キーを操作すると、その操作されたキーに対応する文字が1文字ずつ順に表示されるので、目的とする文字を表示するまでが分かりにくい。さらに、4.項の方法は、会社名などを英字で入力するときの大文字や小文字に対処できない。
【0009】
さらに、どの方法も、電話番号となる数字、及び各種の記号の入力方法について考慮する必要がある。
【0010】
この発明は、以上のような問題点を解決しようとするものである。
【0011】
この発明においては、
基本となる文字がマトリックス状に配列されているとき、
このマトリックスの1行分の表示部を有する第1の表示エリアと、
第2の表示エリアと、
上記マトリックスの行方向及び列方向の位置を指定するとともに、指定した文字を確定することが可能な所定の操作部と
を有し、
上記第1の表示エリアには、上記マトリックスの1行分の文字を表示するとともに、選択している文字を識別するためのカーソルを表示し、
上記操作部を第1の操作により操作したとき、上記カーソルを、上記第1の表示エリアに表示されている文字に対して1文字分ずつ行方向に移動させ、
上記操作部を第2の操作により操作したとき、上記第1の表示エリアに表示されている文字の表示を、少なくとも上記カーソルが示している文字の列について、その列方向に1行分移動させるとともに、
上記第1の操作及び上記第2の操作によって、カーソルの移動が可能な場合には、その旨を上記第2の表示エリアに表示し、
上記操作部を第3の操作により操作したとき、上記カーソルが示している文字を、入力すべき文字として取り込む
ようにした文字の入力装置
とするものである。
【0012】
【作用】
例えば、仮名文字の入力時には、LCD8の表示エリア83に、50音表のア段が表示され、カーソルキー6L、6Rを押すと、そのア段の中から行が選択され、カーソルキー6U、6Dを押すと、その行の各段の文字がキー操作につれて順に表示される。そして、確定キー6Kを押すと、そのカーソル位置の文字が入力される。
【0013】
【実施例】
図1は、この発明を電子電話帳に適用した場合の一例を示す。そして、この例において、1はCPU、2は各種のプログラムの書き込まれているROM、3はワークエリア用のRAMを示す。この場合、ROM2には、例えば図2に示すような内容の3つの文字テーブルKANAT、ALPHT、NUMTを有するとともに、図6〜図10に示すルーチン100〜300が書き込まれている。
【0014】
さらに、4はデータ保存用のRAMを示し、このRAM4は、名前及びその電話番号のデータ、すなわち、電話帳のデータを保持するメモリである。このため、この例においては、RAM4は電池5によりバックアップされて不揮発性とされている。そして、メモリ2〜4は、システムバス10を通じてCPU1に接続されている。
【0015】
また、6は各種の操作キー、8はLCDを示し、キー6は、キーインターフェイス7を通じてバス10に接続され、LCD8はディスプレイコントローラ9を通じてバス10に接続されている。
【0016】
そして、ROM2の有するテーブルKANAT、ALPHT、NUMTは、次のような内容とされている。
まず、テーブルKANATは、仮名文字を入力するためのデータテーブルであり、名前や社名などの入力に必要と思われる仮名文字及び記号を、マトリックス状に有する。すなわち、この仮名テーブルKANATは、「ア」から「ン」までのカタ仮名を50音表の形式に有する。ただし、ヤ行の文字は「ヤ ユ ヨ」だけとされるとともに、「ユ」はイ段、「ヨ」はウ段に用意される。また、ワ行の文字は「ワヲ」だけとされ、「ワ」はア段、「ヲ」はイ段とされるとともに、ワ行のウ段に「ン」を有する。
【0017】
さらに、この仮名テーブルKANATはワ行に続いて3行の拡張行を有する。そして、その拡張行である第11行のア段に「 (空白記号)」を有し、第12行のア段からオ段、第6段及び第7段に、各種の記号「゛ ゜ ー 、 。 「 」」を順に有し、第13行のア段からオ段、第6段から第9段に、促音や拗音などの小さい「ァ ィ ゥ ェ ォ ッ ャ ュ ョ」を順に有する。
【0018】
また、テーブルALPHTは、英字を入力するためのデータテーブルであり、やはり名前や社名などの入力に必要と思われる英字及び記号を、マトリックス状に有する。すなわち、この英字テーブルALPHTは、2つのグループALPH1、ALPH2から構成されるとともに、その第1グループALPH1は3行×13列の大きさとされ、その第1行は英字の大文字の「A〜M」を有し、第2行は英字の小文字「a〜m」を有し、第3行は13字の記号「 (空白記号) . , ’ ? ! 〜 @ [ ] “” &」を有する。また、第2グループALPH2は2行×13列の大きさとされ、その第1行は、英字の大文字の「N〜Z」を有し、第2行は英字の小文字「n〜z」を有する。
【0019】
さらに、テーブルNUMTは、数字を入力するためのデータテーブルであり、電話番号の入力に必要と思われる数字及び記号を、マトリックス状に有する。すなわち、この数字テーブルNUMTは4行×13列の大きさとされ、その第1行は数字の「0〜9」と、記号「− ( )」とを有し、第2行〜第4行に、各種の記号及び文字を1行につき13字ずつ有する。なお、この第2行〜第4行の記号及び文字は、主として、この電子電話帳をメモ帳や計算機として使用するときに使用されるものである。
【0020】
なお、以下の説明においては、仮名文字、英字、数字には、仮名テーブルKANAT、英字テーブルALPHT、数字テーブルNUMTが有する記号もそれぞれ含まれるものとする。また、単に“文字”と記載した場合、仮名文字、英字、数字及びそれらの各記号を代表するものとする。
【0021】
図3は、操作キー6の具体例及びその配置例を示す。すなわち、図3は、上記した回路を有する電子電話帳の正面図で、6L、6Rは左右方向のカーソルキー、6U、6Dは上下方向のカーソルキー、6Kは入力した文字などを確定する確定キーである。また、6Mは動作モードを検索モードと入力モードとに切り換えるモードキー、6Cは入力する文字種を仮名文字、英字、数字の間で切り換える文字種キー、6Sは入力した文字の訂正あるいは修正を行うための修正キーである。さらに、6Nは入力した文字の削除を行うための削除キー、6Iは文字の挿入を行う挿入キー、6Tは入力したデータを登録するための登録キーである。
【0022】
なお、キー6は、いずれもノンロックタイプのプッシュスイッチにより構成されている。また、図3の鎖線から下に配置されたキー6M〜6Tは、図示はしないが、ポケット内に設けられるとともに、いつもはカバーにより覆われ、誤って押したり、使用頻度の高いキー6L〜Kを押すときの妨げにならないようにされている。
【0023】
さらに、図4は、LCD8の表示部の一例を示すもので(この図は、すべての表示部が点灯した状態を示す)、この例においては、LCD8は、表示エリア81〜84を有する。すなわち、表示エリア81は、カーソルキー6L〜6Dのうち、そのときどきに使用できるカーソルキーを表示するものである。例えば、表示エリア81のうち、表示部△あるいは▽が点灯していれば、上下方向のカーソルキー6Uあるいは6Dの使用できることを示す。
【0024】
また、表示エリア82は、この電子電話帳の動作モードを表示するためもので、入力モード、検索モード、修正モードなどを示す3つの表示部を有する。さらに、表示エリア83、84は、相手の名前や電話番号などを表示するためのもので、表示エリア83、84はそれぞれ13文字分の表示部83A〜83M、84A〜84Mを有するとともに、その各表示部82A〜83Mは、5行×7列の表示ドットにより構成され、そのドットの点灯の組み合わせにより文字を表示するものである。
【0025】
《動作のアウトライン》
この電子電話帳の全体の大まかな動作を図5に示す。すなわち、電源スイッチをオンにすると、CPU1の処理はステップ21からスタートし、次にステップ22において、検索モードとなり、ステップ23において、キー入力待ちとなる。すなわち、電源を入れると、まず、検索モードになる。
【0026】
そして、キー入力を行うと、これがステップ24においてチェックされ、電話番号の入力に関するキー入力のときには、処理はステップ25において、相手の名前及び電話番号の入力モードとなって電話番号が登録され、その入力が終わると、処理はステップ22により検索モードに戻る。
【0027】
また、ステップ24において、キー入力が電話番号の検索に関するキー入力のときには、ステップ26において、相手の電話番号が検索され、その検索後も、ステップ22により検索モードが続行される。
次に、入力モードなどの処理過程及び動作の詳細について説明する。
【0028】
《名前及び電話番号の入力(登録)》
電源をオンにすると、CPU1の処理はルーチン100のステップ101からスタートし、次にステップ102により各部の初期設定が実行され、続いて、ステップ103において、LCD8に、例えば図11Aに示すように、検索モードにおける初期画面が表示され、その後、ステップ104において、キー入力待ちとなる。
【0029】
そして、今の場合は、名前及びその電話番号の入力(登録)なので、モードキー6Mを押す。すると、CPU1の処理は、ステップ104からステップ105に進み、このステップ105において、ステップ104で入力されたキーがモードキー6Mであるかどうかがチェックされる。そして、今の場合、モードキー6Mなので、処理はステップ105からステップ111に進み、このステップ111において、フラグCMFが、CMF=0にセットされる。このフラグCMFは、入力する文字が、仮名文字、英字、数字のうちのどれであるか、あるいは、文字を入力するとき、文字テーブルKANAT、ALPHT、NUMTのうちのどのテーブルを使用するかを示すもので、例えば、
CMF=0 ・・・ 仮名文字(仮名テーブルKANATを使用)
CMF=1 ・・・ 英字(英字テーブルALPHTを使用)
CMF=2 ・・・ 数字(数字テーブルNUMTを使用)
である。
【0030】
そして、次にステップ112において、例えば図11Bに示すように、表示エリア84に「ナマエ?」の文字が表示され、続いてステップ113において、入力処理ルーチン200が実行される。このルーチン200の詳細については、後述するが、このルーチン200においては、名前あるいは電話番号の入力が要求されるとともに、その入力を正常に終えたときには、登録キー6Tを押し、入力を中止するときには、モードキー6Mを押すものである。また、ルーチン200には、登録フラグREGFが用意され、登録キー6Tを押したときには(正常終了時)、REGF=1とされ、モードキー6Mを押したときには(中止時)、REGF=0とされて、ルーチン200を終了するものである。
【0031】
そして、ステップ113において、ルーチン200が実行されたときには、CMF=0なので、名前の入力となる。そして、名前の入力を正常に終えて登録キー6Tを押すと、処理はステップ113からステップ114に進み、このステップ114において、登録フラグREGFがチェックされる。そして、今の場合、正常終了してREGF=1なので、処理はステップ114からステップ115に進み、このステップ115において、CMF=2にセットされ、次にステップ116において、例えば図17Aに示すように、表示エリア84に「ハ゛ンコ゛ウ?」の文字が表示され、続いてステップ117において、入力処理ルーチン200が実行される。
【0032】
このステップ117において、ルーチン200が実行されたときには、CMF=2なので、電話番号の入力となる。そして、電話番号の入力を正常に終えて登録キー6Tを押すと、処理はステップ117からステップ118に進み、このステップ118において、登録フラグREGFがチェックされる。そして、今の場合、正常終了してREGF=1なので、処理はステップ118からステップ119に進み、このステップ119において、ステップ113、117で入力した名前及び電話番号がRAM4に登録される。
【0033】
そして、その後、処理はステップ119からステップ103に戻り、再び検索モードとなり、ステップ104において、次のキー入力を待つ。
【0034】
また、ステップ113において、名前の入力の途中でモードキー6Mを押して名前の入力を中止したときには、REGF=0とされてステップ113を終了するとともに、このREGF=0がステップ114において検出され、処理はステップ114からステップ103に戻る。同様に、ステップ117において、電話番号の入力の途中でモードキー6Mを押して電話番号の入力を中止したときには、REGF=0とされてステップ117を終了するとともに、このREGF=0がステップ118において検出され、処理はステップ118からステップ103に戻る。したがって、名前あるいは電話番号の入力時、モードキー6Mを押せば、登録を中止できることになる。
【0035】
なお、ステップ104において、モードキー6M以外の有効なキーが押されたときには、処理はステップ105からステップ121に進み、このステップ121において、電話番号の検索などが実行され、その後、処理はステップ104に戻り、再びキー入力待ちとなる。
【0036】
《入力処理ルーチン200の処理内容》
ステップ113及び117において、ルーチン200が実行されるときの、その処理内容は次のとおりである。
【0037】
すなわち、CPU1の処理は、ルーチン200のステップ201からスタートし、次にステップ202において、フラグCMFがチェックされ、CMF=0のときには(例えば、ステップ113においてルーチン200が実行されたときには)、処理はステップ202からステップ203に進む。そして、このステップ203において、例えば図11Bに示すように、LCD8の表示エリア83の表示部83A〜83Mに、仮名テーブルKANATのア段の文字「ア〜ァ」が1文字ずつ表示されるとともに、その先頭である「ア」の表示部83Aに、カーソルCSRが表示される。そして、この状態で処理はステップ206に進み、キー入力待ちとなる。なお、図においては、カーソルCSRを□で示しているが、実際には、カーソルCSRは、そのカーソル位置の文字がリバース表示されることにより表現される。
【0038】
したがって、CMF=0のときには、仮名入力モードとなる。また、このことから、ステップ113において、ルーチン200が実行されたときには、図11Bに示すように、名前の入力の要求が表示されるとともに、仮名入力モードでキー入力待ちとなる。
【0039】
また、ステップ202において、CMF=1のときには、処理はステップ202からステップ204に進む。そして、このステップ204において、例えば図15Aに示すように、LCD8の表示エリア83の表示部83A〜83Mに、英字テーブルALPHTの第1グループALPH1の第1行の文字「A〜M」が1文字ずつ表示されるとともに、その先頭である「A」の表示部83Aに、カーソルCSRが表示される。そして、この状態で処理はステップ206に進み、キー入力待ちとなる。したがって、CMF=1のときには、英字入力モードとなる。
【0040】
さらに、ステップ202において、CMF=2のときには(例えば、ステップ117においてルーチン200が実行されたときには)、処理はステップ202からステップ205に進む。そして、このステップ205において、例えば図17Aに示すように、LCD8の表示エリア83の表示部83A〜83Mに、数字テーブルNUMTの第1行の数字「0〜)」が1文字ずつ表示されるとともに、その先頭である「0」の表示部83Aに、カーソルCSRが表示される。そして、この状態で処理はステップ206に進み、キー入力待ちとなる。
【0041】
したがって、CMF=2のときには、数字入力モードとなる。また、このことから、ステップ117において、ルーチン200が実行されたときには、図17Aに示すように、番号の入力の要求が表示されるとともに、数字入力モードでキー入力待ちとなる。
【0042】
▲1▼ 入力する文字種の切り換え
入力する文字の種類を、仮名文字、英字、数字の間で切り換えるには、ステップ206においてキー入力待ちとなっているとき、文字種キー6Cを押す。
【0043】
すると、処理はステップ206からステップ207に進み、このステップ207において、ステップ206で入力されたキーが文字種キー6Cであることが判別され、処理はステップ207からステップ211に進む。そして、このステップ211において、フラグCMFが「1」だけインクリメントされ、その後、処理はステップ202に戻る。なお、ステップ211において、フラグCMFがインクリメントされた結果、CMF=3になったときには、CMF=0に変更されるものとする。
【0044】
したがって、文字種キー6Cを押すと、その押すごとに、フラグCMFが、0→1→2→0→…と繰り返し変化するとともに、このフラグCMFの値に対応した文字テーブルが表示エリア83に表示されてキー入力待ちとなる。すなわち、文字種キー6Cを押すごとに、入力モードが、仮名入力モード→英字入力モード→数字入力モード→仮名入力モード→…と繰り返し変化する。
【0045】
▲2▼ 名前として、仮名テーブルKANATにある文字を入力するとき
ここでは、ステップ113において、「オオキ」という名前を入力する場合を例に採る。すると、この名前「オオキ」は、すべて仮名文字であるとともに、ステップ113においてルーチン200の実行が開始されたときには、ステップ111、202、203により、表示エリア83には仮名テーブルKANATの仮名文字が表示され、仮名入力モードとなっている。
【0046】
そして、この名前「オオキ」の第1文字目の「オ」はア行にあるので、上下方向のカーソルキー6Uあるいは6Dを押す。すると、処理はステップ206からステップ207に進み、このステップ207において、ステップ206で入力されたキーが判別され、今の場合、上下方向のカーソルキー6Uあるいは6Dが押されたので、処理はステップ207からステップ221に進む。
【0047】
そして、このステップ221において、フラグCMFがチェックされ、今の場合、CMF=0なので、処理はステップ221からステップ222に進み、このステップ222において、表示エリア83のうち、カーソルCSRが表示されている行だけが、1段分だけ行方向に(1文字分だけ上下方向に)スクロールされる。今の場合、下方向のカーソルキー6Dが押されたのであれば、図11Cに示すように、表示部83Aに表示されている文字が「ア」から「イ」に変更され、上方向のカーソルキー6Uが押されたのであれば、図11Fに示すように、表示部83Aに表示されている文字が「ア」から「オ」に変更される。また、現在のカーソルCSRの位置に表示されている文字が、表示エリア84の第1文字目の表示部84Aに点滅表示される。なお、表示部83B〜83Mに表示されているア段の文字「カ〜ァ」の表示は変更されない。
そして、その後、処理はステップ222からステップ206に戻る。
【0048】
したがって、下方向のカーソルキー6Dを押すと、その押すごとに、図11B〜Fに示すように、カーソル位置に表示されている文字(表示部83Aに表示されている文字)は、「ア」→「イ」→「ウ」→「エ」→「オ」→「ア」→…のように正順に繰り返し変化する。また、上方向のカーソルキー6Uを押すと、その押すごとに、カーソル位置に表示されている文字は、「ア」→「オ」→「エ」→「ウ」→「イ」→「ア」→…のように逆順に繰り返し変化する。さらに、この表示の変化に対応して表示部84Aの表示も変化し、カーソル位置に表示されている文字と同じ文字が表示部84Aに点滅表示される。
【0049】
こうして、キー6Uあるいは6Dを押すことにより、カーソル位置及び表示部84Aに今の場合に目的としている「オ」が表示されたら、次にステップ206でキー入力待ちになっているとき、確定キー6Kを押す。
【0050】
すると、ステップ207において、ステップ206で確定キー6Kの押されたことが判別され、処理はステップ207からステップ241に進み、このステップ241において、表示部84Aに表示されている文字「オ」が点滅表示から連続点灯表示に変更され、次にステップ242において、現在、カーソル位置及び表示部84Aに表示されている文字「オ」の文字コードが、RAM3のバッファエリアに書き込まれ、その後、処理はステップ206に戻り、キー入力待ちとなる。したがって、名前「オオキ」の第1文字目の「オ」の入力ができたことになる。
【0051】
続いて、第2文字目の「オ」の入力であるが、第1文字目の「オ」に対して確定キー6Kを押した時点では、表示エリア83の表示は変更されていないので、すなわち、図11Fに示すように、表示部83Aには「オ」が表示されているとともに、この「オ」にカーソルCSRが表示されたままになっているので、もう一度、確定キー6Kを押す。
【0052】
すると、処理はステップ206からステップ207を通じてステップ241に進み、上述のように表示部83Aに表示されている「オ」が表示エリア84の第2文字目の表示部84Bに連続点灯表示され、次にステップ242において、現在、カーソル位置及び表示部84Bに表示されている文字「オ」の文字コードが、RAM3のバッファエリアに書き込まれ、その後、処理はステップ206に戻り、キー入力待ちとなる。したがって、図12に示すように、名前「オオキ」の第2文字目の「オ」の入力ができたことになる。
【0053】
さらに、第3文字目の「キ」の入力であるが、この「キ」は仮名テーブルKANATのカ行にあるので、左右方向のカーソルキー6Lあるいは6Rを押す。すると、処理はステップ206からステップ207に進み、このステップ207において、ステップ206で入力されたキーが判別され、今の場合、左右方向のカーソルキー6Lあるいは6Rが押されたので、処理はステップ207からステップ231に進む。
【0054】
そして、このステップ231において、フラグCMFがチェックされ、今の場合、CMF=0なので、処理はステップ231からステップ232に進み、このステップ232において、図13Aに示すように、表示エリア83の表示部83A〜83Mに、仮名テーブルKANATのア段の文字が表示され、次にステップ233において、カーソルCSRが表示エリア84の中を1行分だけ段方向に(1文字分だけ左右方向に)移動する。
【0055】
今の場合、右方向のカーソルキー6Rが押されたのであれば、図13Aに示すように、表示部83Aに表示されていたカーソルCSRが表示部83Aの「ア」から表示部83Bの「カ」に移動し、左方向のカーソルキー6Lが押されたのであれば、図13Eに示すように、表示部83Aに表示されていたカーソルCSRが表示部83Aの「ア」から表示部83Mの「ァ」に移動する。また、現在のカーソルCSRの位置に表示されている文字が、表示エリア84の第3文字目の表示部84Cに点滅表示される。
そして、その後、処理はステップ233からステップ206に戻る。
【0056】
したがって、右方向のカーソルキー6Rを押すと、その押すごとに、図13A〜Eに示すように、カーソルCSRは表示エリア83をア行から第13行の方向に繰り返し移動する。また、左方向のカーソルキー6Lを押すと、その押すごとに、カーソルCSRは表示エリア83を第13行からア行の方向に繰り返し移動する。さらに、このカーソル位置の変化に対応して第3文字目の表示部84Cの表示も変化し、右方向のカーソルキー6Rを押すと、その押すごとに、図13A〜Eに示すように、ア段の文字「ア〜ァ」が正順に繰り返し変化して表示され、左方向のカーソルキー6Lを押すと、その押すごとに、ア段の文字「ア〜ァ」が逆順に繰り返し変化して表示される。
【0057】
こうして、キー6Lあるいは6Rを押すことにより、図14Aに示すように、カーソルCSRが目的とする「キ」の属するカ行の「カ」に移動させるとともに、表示部84Cに「カ」を表示する。
【0058】
そして、このような表示状態になったら、次に上下方向のカーソルキー6Uあるいは6Dを押す。すると、名前「オオキ」の第1文字目の「オ」を選択したときのように、キー6Uあるいは6Dを押すごとにステップ222が実行され、下方向のカーソルキー6Dを押すと、その押すごとに、図14A〜Eに示すように、表示部83Aに表示されている文字は、「カ」→「キ」→「ク」→「ケ」→「コ」→「カ」→…のように正順に繰り返し変化する。また、上方向のカーソルキー6Uを押すと、その押すごとに、表示部83Aに表示されている文字は、「カ」→「コ」→「ケ」→「ク」→「キ」→「カ」→…のように逆順に繰り返し変化する。さらに、この表示の変化に対応して表示部84Cの表示も変化し、カーソル位置に表示されている文字と同じ文字が表示部84Cに点滅表示される。
【0059】
こうして、キー6Uあるいは6Dを押すことにより、カーソル位置及び表示部84Cに今の場合に目的としている「キ」が表示されたら、次にステップ206でキー入力待ちになっているとき、確定キー6Kを押す。
【0060】
すると、ステップ207において、ステップ206で確定キー6Kの押されたことが検出され、処理はステップ207からステップ241に進み、このステップ241において、表示部84Cに表示されている文字「キ」が点滅表示から連続点灯表示に変更され、次にステップ242において、現在、表示部84Cに表示されている文字「キ」の文字コードが、RAM3のバッファエリアに書き込まれ、その後、処理はステップ206に戻り、キー入力待ちとなる。したがって、名前「オオキ」の第3文字目の「キ」の入力ができたことになる。
【0061】
そして、これで名前の入力は終わりなので、登録キー6Tを押すと、これがステップ207により判断されて処理はステップ207からステップ251に進み、このステップ251において、登録フラグREGFが、REGF=1にセットされ、その後、ステップ252において、このルーチン200を終了する。
【0062】
また、名前の入力中にモードキー6Mを押したときには、これがステップ207により判断されて処理はステップ207からステップ261に進み、このステップ261において、REGF=0にセットされ、その後、ステップ252において、このルーチン200を終了する。
【0063】
したがって、ステップ113においてルーチン200が実行されると、そのルーチン200を終了して次のステップ114に進んだとき、登録フラグにしたがって処理が分岐され、名前の入力を正常終了していれば(REGF=1)、ステップ115以降が続行され、名前の入力を中止していれば(REGF=0)、ステップ103に戻ることになる。また、ステップ115以降が続行されるとき、RAM3のバッファエリアには、入力した名前のデータがステップ242により書き込まれていることになる。
【0064】
以上により、名前として、仮名テーブルKANATにある文字を入力することができることになる。また、仮名テーブルKANATには、50音以外の文字も用意されているので、これらの文字も名前に使用することができ、「トッキョフ゛」などの名前を入力することもできる。
【0065】
▲3▼ 名前として、英字テーブルALPHTにある文字を入力するとき
キー操作は、基本的には、仮名テーブルKANATにある文字を入力するときと同じであり、左右のカーソルキー6L、6Rにより英字テーブルALPHTのグループ及び列を選択し、上下のカーソルキー6U、6Dにより行を選択して目的とする英字を特定する。
【0066】
ここでは、ステップ113において、「Ohki」という名前を入力する場合を例に採る。すると、この名前「Ohki」は、すべて英字であるとともに、ステップ113においてルーチン200の実行が開始されたときには、ステップ111、202、203により、表示エリア83には仮名テーブルKANATの仮名文字が表示され、仮名入力モードとなっている。
【0067】
そこで、まず、上述のように、文字種キー6Cを押して図15Aに示すように、英字入力モード(CMF=1)にする。すると、表示エリア83には、英字テーブルALPHTの第1グループALPH1の第1行の文字「A〜M」が表示される。
【0068】
そして、名前「Ohki」の第1文字目の「O」は、英字テーブルALPHTの第2グループALPH2の第1行にあるので、左右方向のカーソルキー6Lあるいは6Rを押す。すると、処理はステップ206からステップ207を通じてステップ231に進む。
【0069】
そして、このステップ231において、フラグCMFがチェックされ、今の場合、CMF=1なので、処理はステップ231からステップ234に進み、このステップ234において、表示エリア83の表示がカーソルキー6Lあるいは6Rに対応して変更される。
【0070】
すなわち、右方向のカーソルキー6Rを押したときには、図15Bに示すように、表示部83Aに表示されていたカーソルCSRが表示部83Aの「A」から表示部83Bの「B」に移動する。また、現在のカーソルCSRの位置に表示されている文字「B」が、表示エリア84の第1文字目の表示部84Aに点滅表示される。そして、その後、処理はステップ234からステップ206に戻る。したがって、右方向のカーソルキー6Rを押すと、その押すごとに、図15A〜Cに示すように、カーソルCSRは、表示部83A〜83Mを1文字分ずつ移動していくとともに、そのカーソル位置の英字が表示部84Aに点滅表示される。
【0071】
しかし、図15Dに示すように、カーソルCSRが右端の表示部83Mまで移動したときに、カ−ソルキー6Rを押すと、図15Eに示すように、表示エリア83には、英字テーブルALPHTの第2グループALPH2の英字「N〜Z」が表示されるとともに、カーソルCSRは、その「N」を表示している表示部83Aに位置する。また、このカーソル位置の文字「N」が、表示部84Aに点滅表示される。
【0072】
そして、以後、右方向のカーソルキー6Rを押すごとに、カーソルCSRは、表示エリア83を「N」から「Z」の方向に1文字分ずつ移動していくとともに、そのカーソル位置の英字が表示部84Aに点滅表示される。
【0073】
そして、図15Fに示すように、カーソルCSRが「Z」を表示している表示部83Mまで移動したときに、右方向のカーソルキー6Rを押すと、図15Aに示すように、表示エリア83には、英字テーブルALPHTの第1グループALPH1の英字「A〜M」が表示されるとともに、カーソルCSRは、その「A」を表示している表示部83Aに位置する。また、このカーソル位置の文字「A」が、表示分84Aに点滅表示される。
【0074】
したがって、右方向のカーソルキー6Rを押すと、「A〜Z」の英字に対してカーソルCSRを正順に移動させることができる。
【0075】
また、図15Aの表示状態から左方向のカーソルキー6Lを押したときには、同様に、図15Aの表示状態→図15Fの表示状態→…→図15Eの表示状態→図15Dの表示状態→…→図15Cの表示状態→図15Bの表示状態→図15Aの表示状態→図15Fの表示状態→…のように、表示状態及びカーソル位置が変化する。
【0076】
したがって、左方向のカーソルキー6Lを押すと、「A〜Z」の英字に対してカーソルCSRを逆順に移動させることができる。
【0077】
こうして、カーソルCSRを目的とする「O」に移動させるとともに、表示部84Aに「O」を表示したら、確定キー6Kを押す。すると、仮名入力モードのときと同様にして、ステップ241、242により、表示部84Aの「O」が連続点灯とされるとともに、この「O」の文字コードがRAM3のバッファエリアに書き込まれ、その後、ステップ206により、キー入力待ちとなる。したがって、名前「Ohki」の第1文字目の「O」の入力ができたことになる。
【0078】
続いて、第2文字目の「h」の入力であるが、これは英字テーブルALPHTの第1グループALPH1の第2行にあるとともに、今の場合、「O」の入力により、表示部83には英字テーブルALPHTの第2グループALPH2の第1行が表示されている。
【0079】
そこで、左右方向のカーソルキー6Lあるいは6Rを押して、図16Aに示すように、表示エリア83に「A〜M」を表示させるとともに、「H」が表示されている表示部83HにカーソルCSRを移動させる。なお、このとき、表示エリア84の第2文字目の表示部84Bには、カーソル位置の文字「H」が点滅表示されている。
【0080】
続いて、上下方向のカーソルキー6Uあるいは6Dを押す。すると、処理は、ステップ206からステップ207を通じてステップ221に進み、このステップ221において、フラグCMFがチェックされ、今の場合、CMF=1なので、処理はステップ221からステップ223に進む。そして、このステップ223において、表示エリア83に表示されているすべての英字が、英字テーブルALPHTの1行分だけ列方向に(1文字分だけ上下方向に)スクロールされる。
【0081】
今の場合、下方向のカーソルキー6Dが押されたのであれば、図16Bに示すように、表示エリア83に表示されている文字が、英字テーブルALPHTの第1行の「A〜M」から第2行の「a〜m」に変更され、上方向のカーソルキー6Uが押されたのであれば、図16Cに示すように、表示エリア83に表示されている文字が、英字テーブルALPHTの第1行の「A〜M」から第3行の「 (空白記号)〜&」に変更される。また、現在のカーソルCSRの位置に表示されている文字が、表示エリア84の第2文字目の表示部84Bに点滅表示される。
【0082】
そして、その後、処理はステップ223からステップ206に戻る。
【0083】
したがって、下方向のカーソルキー6Dを押すと、その押すごとに、図16A〜Cに示すように、表示エリア83に表示されている文字は、「A〜M」→「a〜m」→「 (空白記号)〜&」→「A〜M」…のように正順に繰り返し変化する。また、上方向のカーソルキー6Uを押すと、その押すごとに、表示エリア83に表示されている文字は、「A〜M」→「 (空白記号)〜&」→「a〜m」→「A〜M」→…のように逆順に繰り返し変化する。さらに、この表示の変化に対応して表示部84Bの表示も変化し、カーソル位置に表示されている文字と同じ文字が表示部84Bに点滅表示される。
【0084】
そして、今の場合、表示エリア83のカーソルCSRを、「H」が表示されている表示部83Hに移動させてから、表示エリア83に「a〜m」が表示される状態とする。すると、その「a〜m」が表示されたとき、カーソルCSRは「h」の表示部83Hに位置していることになる。
【0085】
そこで、ステップ206でキー入力待ちになっているとき、確定キー6Kを押すと、仮名入力モードのときと同様にして、ステップ241、242により、表示部84Bの「h」が連続点灯とされるとともに、この「h」の文字コードがRAM3のバッファエリアに書き込まれ、その後、ステップ206により、キー入力待ちとなる。したがって、名前「Ohki」の第2文字目の「h」の入力ができたことになる。
【0086】
そして、以後、同様に、カーソルキー6L〜6Dにより英字を選択し、その後、確定キー6Kを押すことにより、名前「Ohki」の第3文字目の「k」及び第4文字目の「i」を入力することができる。
【0087】
そして、名前のすべての文字の入力が終わったとき、登録キー6Tを押すと、処理がステップ206からステップ207を通じてステップ251に進んで、REGF=1にセットされ、ステップ252において、このルーチン200を終了する。
【0088】
以上により、名前として、英字テーブルALPHTにある英字を入力することができることになる。また、英字テーブルALPHTには、英字以外の文字も用意されているので、これらの文字も名前に使用することができ、名前として「R&D」などを入力することもできる。
【0089】
あるいは、名前「Ohki」の第2文字目の「h」を入力するとき、次のようにして入力することもできる。すなわち、左右方向のカーソルキー6L、6Rと、上下方向のカーソルキー6U、6Dとの間には、優先関係がないので、第1文字目の「O」の入力後、上下方向のカーソルキー6Uあるいは6Dを押して表示エリア83に、英字テーブルALPHTの第2グループALPH2の第2行の「n〜z」を表示する。次に、左右のカーソルキー6Lあるいは6Rを押して表示エリア83に、英字テーブルALPHTの第1グループALPH2の第2行の「a〜m」を表示するとともに、その表示された「h」にカーソルCSRを移動し、続いて確定キー6Kを押す。
【0090】
このようにしても、名前「Ohki」の第2番目の「h」を入力することができ、あるいは第2番目の英字に限らず、すべての位置の文字について、左右方向のカーソルキー6L、6Rと、上下方向のカーソルキー6U、6Dとの操作順序を規定されずに、入力することができる。
【0091】
▲4▼ 電話番号として、数字テーブルNUMTにある数字を入力するとき
キー操作は、基本的には、仮名テーブルKANATにある文字を入力するときと同じであり、左右のカーソルキー6L、6Rにより数字テーブルNUMTの列を選択し、上下のカーソルキー6U、6Dにより行を選択して目的とする数字を特定する。
【0092】
すなわち、電話番号の入力はステップ117において行われるが、このステップ117においてルーチン200の実行が開始されたときには、ステップ115、202、203により、図17Aに示すように、表示エリア83には数字テーブルNUMTの数字が表示され、数字入力モードとなっている。
【0093】
そこで、左右方向のカーソルキー6Lあるいは6Rを押す。すると、処理はステップ206からステップ207を通じてステップ231に進む。
【0094】
そして、このステップ231において、フラグCMFがチェックされ、今の場合、CMF=2なので、処理はステップ231からステップ235に進み、このステップ235において、カーソルCSRが表示エリア83の中を1文字分だけ行方向に(1文字分だけ左右方向に)移動する。
【0095】
今の場合、右方向のカーソルキー6Rが押されたのであれば、図17Bに示すように、表示部83Aに表示されていたカーソルCSRが表示部83Aの「0」から表示部83Bの「1」に移動し、左方向のカーソルキー6Lが押されたのであれば、図17Cに示すように、表示部83Aに表示されていたカーソルCSRが表示部83Aの「0」から表示部83Mの「)」に移動する。また、現在のカーソルCSRの位置に表示されている文字が、表示エリア84の第1文字目の表示部84Aに点滅表示される。
そして、その後、処理はステップ235からステップ206に戻る。
【0096】
したがって、右方向のカーソルキー6Rを押すと、その押すごとに、カーソルCSRは表示エリア83を「0」から「)」の方向に繰り返し移動する。また、左方向のカーソルキー6Lを押すと、その押すごとに、カーソルCSRは表示エリア83を「)」から「0」の方向に繰り返し移動する。さらに、このカーソル位置の変化に対応して第1文字目の表示部84Aの表示も変化し、そのカーソル位置の数字が表示点滅表示される。
【0097】
こうして、キー6Lあるいは6Rを押すことにより、カーソルCSRが目的とする数字(電話番号の1桁の数字)に移動させるとともに、表示部84Aに目的とする数字を表示する。
【0098】
そして、カーソルCSRが目的とする数字に移動するともに、表示部84Aに目的とする数字が表示されたら、確定キー6Kを押す。すると、仮名入力モードのときと同様にして、ステップ241、242により、表示部84Aに表示されている数字が連続点灯とされるとともに、その数字の文字コードがRAM3のバッファエリアに書き込まれ、その後、ステップ206により、キー入力待ちとなる。したがって、以後、上述のキー操作を繰り返すことにより、目的とする電話番号の各桁を順に入力することができる。
【0099】
そして、すべての桁を入力したとき、登録キー6Tを押すと、処理がステップ206からステップ207を通じてステップ251に進んで、REGF=1にセットされ、ステップ252において、このルーチン200を終了する。
【0100】
また、ステップ206におけるキー入力待ちのとき、上下方向のカーソルキー6Uあるいは6Dを押すと、処理は、ステップ206からステップ207を通じてステップ221に進み、このステップ221において、フラグCMFがチェックされ、今の場合、CMF=2なので、処理はステップ221からステップ223に進む。そして、このステップ223において、表示エリア83に表示されているすべての数字が、数字テーブルNUMTの1行分だけ列方向に(1文字分だけ上下方向に)スクロールされる。
【0101】
今の場合、下方向のカーソルキー6Dが押されたのであれば、図17Dに示すように、表示エリア83に表示されている文字が、数字テーブルNUMTの第1行の「0〜)」から第2行の「#〜×」に変更され、上方向のカーソルキー6Uが押されたのであれば、図17Fに示すように、表示エリア83に表示されている文字が、数字テーブルNUMTの第1行の「0〜)」から第4行の「_〜日」に変更される。また、現在のカーソルCSRの位置に表示されている文字が、表示エリア84に点滅表示される。
【0102】
そして、その後、処理はステップ223からステップ206に戻る。
【0103】
したがって、下方向のカーソルキー6Dを押すと、その押すごとに、図17D〜Fに示すように、表示エリア83に表示されている文字は、「0〜)」→「#〜×」→「+〜}」→「_〜日」→「0〜)」→…のように正順に繰り返し変化する。また、上方向のカーソルキー6Uを押すと、その押すごとに、表示エリア83に表示されている文字は、「0〜)」→「_〜日」→「+〜}」→「#〜×」→「0〜)」→…のように逆順に繰り返し変化する。
【0104】
そして、この数字テーブルNUMTの任意の列の数字が表示エリア83に表示されているとき、左右のカーソルキー6Lあるいは6Rにより、表示されている列の数字にカーソルCSRを移動させ、確定キー6Kを押すと、同様に、そのカーソル位置の数字の文字コードがRAM3のバッファエリアに書き込まれる。
【0105】
以上により、電話番号として、数字テーブルNUMTにある数字を入力することができることになる。また、数字テーブルNUMTには、数字以外の文字も用意されているので、これらの文字も電話番号に使用することができ、電話番号を「03−9301−2963」などのように入力することもできる。
【0106】
▲5▼ 名前ないし電話番号の拡張入力
ステップ113あるいはステップ118において、名前あるいは電話番号を入力している途中でも、文字種キー6Cの操作が有効であり、文字種キー6Cを操作すると、以後、入力モードは、文字種キー6Cの指定にしたがって、仮名モード、英字モードあるいは数字モードとなる。
【0107】
したがって、名前や電話番号に、仮名文字、英字、数字を混在させることができ、名前として、例えば、「PTC/タ゛イ3セッケイカ」のような登録を行うことができる。同様に、電話番号も、例えば、「F03−9301−2963」、「H03−3448−3311」として、先頭の文字「F」、「H」により、これらの番号がファックス番号や自宅の電話番号であることを表示することもできる。
【0108】
《入力中の文字の修正》
入力中の文字の修正には、以下に述べる▲1▼〜▲4▼の修正があるが、▲1▼の修正はステップ271により実行され、▲2▼〜▲4▼の修正はステップ281により実行される。
【0109】
▲1▼ 直前に入力した文字の削除(バックスペース)
これは、名前あるいは電話番号の入力中、誤って文字を確定したとき、その文字を削除する機能である。
【0110】
すなわち、文字の入力中、削除キー6Nを押すと、処理はステップ206からステップ207を通じてステップ271に進み、このステップ271において、直前に入力した文字が削除され、その後、処理はステップ206に戻る。したがって、その後、正しい文字を入力することにより、正しい名前あるいは電話番号を入力することができる。
【0111】
▲2▼ 文字の上書き
これは、例えば、「オウキ」、「03−3448」まで入力したとき、名前の第2文字目の「ウ」が「オ」の誤りであったことに気がついて、名前を「オオキ」に修正するような場合に有効な機能である。
【0112】
すなわち、文字の入力中に、修正キー6Sを押すと、入力修正モードとなるもので、処理はステップ206からステップ207を通じてステップ281に進み、このステップ281において、入力修正ルーチン300が実行される。このルーチン300においては、処理はステップ301からスタートし、次にステップ302において、図18Aに示すように、表示部83に名前「オオキ」が表示され、表示部84に電話番号「03−3448」が表示されるとともに、その直前に入力した文字の表示位置、すなわち、電話番号の「8」が直前に入力した文字なので、この「8」を表示している表示部84Gに、アンダーバーによるカーソルUBCSRが表示され、続いてステップ303においてキー入力待ちとなる。
【0113】
そして、今の場合は、文字の上書きなので、カーソルキー6L〜6Dを押す。すると、処理はステップ303からステップ304に進み、このステップ304において、ステップ303で入力されたキーが判別され、今の場合、カーソルキー6L〜6Dなので、処理はステップ304からステップ311に進み、このステップ311において、カーソルキー6L〜6Dのうちの押されたカーソルキーに対応した方向にカーソルUBCSRが1文字分(1表示部分)だけ移動し、その後、処理はステップ303に戻る。
【0114】
したがって、カーソルキー6L〜6Dを押すと、カーソルUBCSRを、表示エリア83、84に表示されている文字のうちの任意の文字の位置に移動させることができる。
【0115】
こうして、今の場合、図18Bに示すように、カーソルUBCSRを修正対象の「ウ」の表示位置に移動させたら、次に確定キー6Kを押す。すると、処理はステップ303からステップ304を通じてステップ321に進み、このステップ321において、図18Cに示すように、表示エリア83に表示されている名前及びカーソルUBCSRが、表示エリア84に表示されるとともに、それまでカーソルUBCSRが位置している文字の属する文字テーブル、今の場合は、仮名テーブルKANATが選択され、そのア段の「ア〜ァ」が、表示エリア83に表示され、続いて処理はステップ322に進み、このステップ322において、キー入力待ちとなる。
【0116】
そこで、カーソルキー6L〜6Dないし文字種キー6Cを押すと、処理はステップ322からステップ323に進み、このステップ323において、ステップ322で入力されたキーがカーソルキー6L〜6Dないし文字種キー6Cであることが判別され、処理はステップ323からステップ324に進み、その後、ステップ322に戻る。この場合、ステップ324の処理内容は、ルーチン200のステップ202〜235と同様であり、したがって、文字種キー6Cを押したときには、表示エリア83に表示される文字テーブルが順に変更され、カーソルキー6L〜6Dを押したときには、その押したカーソルキーに対応してカーソル位置の文字が変更される。
【0117】
そして、今の場合は、「ウ」を「オ」に修正するのであるから、図18Dに示すように、仮名テーブルKANATの「オ」が表示されたとき(カーソル位置に「オ」が表示されたとき)、確定キー6Kを押す。すると、処理はステップ322からステップ323を通じてステップ325に進み、このステップ325において、図18Dに示すように、表示エリア84のカーソルUBCSRの位置に修正後の名前が連続点灯して表示され、処理はステップ303に戻る。
【0118】
そして、これで修正が終わりであれば、修正キー6Sを押す。すると、処理はステップ303からステップ304を通じてステップ351に進み、このステップ351により、このルーチン300を終了する。
【0119】
そして、このルーチン300を終了すると、処理はルーチン200のステップ281からステップ206に戻り、図18Eに示すように、次の文字に対するキー入力待ちとなり、電話番号の続きを入力することができる。
【0120】
▲3▼ 空白の挿入
これは、例えば、「オオキタロウ」、「03−3448」まで入力したとき、図19Cに示すように、名前の第3文字目(姓)と第4文字目(名)との間に、空白を挿入して、名前を見やすくするような場合に有効な機能である。
【0121】
すなわち、文字の入力中に、修正キー6Sを押すと、修正の▲2▼の場合と同様、入力修正モードとなってルーチン300のステップ303において、図19Aに示すような表示状態で、キー入力待ちとなる。
【0122】
そこで、カーソルキー6L〜6Dを押してステップ311を実行し、表示エリア83、84のうち、空白を挿入したい文字位置に、カーソルUBCSRを移動させる。
【0123】
そして、図19Bに示すように、空白の挿入位置にカーソルUBCSRを移動させたら、挿入キー6Iを押す。すると、処理はステップ303からステップ304を通じてステップ331に進み、このステップ331において、図19Cに示すように、カーソルCSR以降の文字が1文字分ずつ右方向にシフトされるとともに、もとのカーソルCSRの位置に空白が書き込まれて空白の挿入され、その後、処理はステップ303に戻る。
【0124】
そして、これで空白の挿入が終わりであれば、修正キー6Sを押す。すると、処理はステップ303からステップ304を通じてステップ351に進み、このステップ351により、このルーチン300を終してステップ281からステップ206に戻り、次の文字に対するキー入力待ちとなり、電話番号の続きを入力することができる。
【0125】
▲4▼ 文字の削除
これは、例えば、「オオキ タロウ」、「03−3448」まで入力したとき、図20Cに示すように、名前が「オキ タロウ」であって入力した第2文字目の「オ」を削除するような場合に有効な機能である。
【0126】
すなわち、文字の入力中に、修正キー6Sを押すと、修正の▲2▼の場合と同様、入力修正モードとなってルーチン300のステップ303において、図20Aに示すような表示状態で、キー入力待ちとなる。
【0127】
そこで、カーソルキー6L〜6Dを押してステップ311を実行し、表示エリア83、84のうち、削除したい文字位置に、カーソルUBCSRを移動させる。
【0128】
そして、図20Bに示すように、削除する文字位置にカーソルUBCSRを移動させたら、削除キー6Nを押す。すると、処理はステップ303からステップ304を通じてステップ341に進み、このステップ341において、図20Cに示すように、カーソルUBCSR以降の文字が1文字分ずつ左方向にシフトされてカーソル位置の文字が削除され、その後、処理はステップ303に戻る。
【0129】
そして、これで文字の削除が終わりであれば、修正キー6Sを押す。すると、処理はステップ303からステップ304を通じてステップ351に進み、このステップ351により、このルーチン300を終してステップ281からステップ206に戻り、次の文字に対するキー入力待ちとなり、電話番号の続きを入力することができる。
【0130】
《その他》
上述においては、この発明を電子電話帳に適用した場合であるが、オートダイアラーにも適用することができる。あるいはCDプレーヤ、MD装置、ラジオ受信機、電子手帳などにおいて、曲名、放送局名、メモなどを文字入力する手段にも適用することができる。
【0131】
【発明の効果】
この発明によれば、仮名文字の入力時であれば、LCD8の表示エリア83に、50音表のア段が表示され、そのア段の中から行を選択すると、その行の各段の文字がキー操作につれて順に表示されるので、目的とする文字の選択が分かりやすい。しかも、この文字の選択を4つのカーソルキー6L〜6Dだけで行うことができる。
【0132】
また、従来のように、該当するキーを探し、次に、そのキーにより入力する文字を決定し、その文字を表示部で確認するという操作を繰り返す必要がなく、すなわち、操作キー6の数が少ないので、キー6を見なくてもLCD8の表示だけを見ながら入力を行うことができ、この点からも操作性がよい。
【0133】
さらに、操作キー6の数を少ないので、キー6の大きさや配置に制約を受けることがなく、人間工学に沿ったキー6の大きさ及び配置とすることができる。したがって、文字入力を円滑に行うことができ、片手で入力ができる。あるいは、きき腕に左右されずに入力することができる。さらに、本体である電子電話帳やオートダイアラーを小型化することができる。
【0134】
また、仮名テーブルKANAT以外にも、英字テーブルALPHT及び数字テーブルNUMTの文字を自由に使用できるので、名前や電話番号に英字や数字や各種の記号を含ませることでき、分かりやすい表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示す系統図である。
【図2】文字テーブルの一例を示す図である。
【図3】この発明の一例を示す拡大正面図である。
【図4】表示エリアの一例を示す拡大正面図である。
【図5】処理のアウトラインを示すフローチャートである。
【図6】入力ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図7】入力処理ルーチンの一例の一部を示すフローチャートである。
【図8】入力処理ルーチンの一例の一部を示すフローチャートである。
【図9】入力修正ルーチンの一例の一部を示すフローチャートである。
【図10】入力修正ルーチンの一例の一部を示すフローチャートである。
【図11】文字入力時の表示の変化の一例を示す図である。
【図12】文字入力時の表示の変化の一例を示す図である。
【図13】文字入力時の表示の変化の一例を示す図である。
【図14】文字入力時の表示の変化の一例を示す図である。
【図15】文字入力時の表示の変化の一例を示す図である。
【図16】文字入力時の表示の変化の一例を示す図である。
【図17】文字入力時の表示の変化の一例を示す図である。
【図18】文字修正時の表示の変化の一例を示す図である。
【図19】文字修正時の表示の変化の一例を示す図である。
【図20】文字修正時の表示の変化の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU
2 ROM
3、4 RAM
6 操作キー
6L、6R 左右方向のカーソルキー
6U、6D 上下方向のカーソルキー
6C 文字種キー
6S 修正キー
6K 確定キー
6M モードキー
6T 登録キー
8 LCD
81〜84 表示エリア
100 入力ルーチン
200 入力処理ルーチン
300 入力修正ルーチン
【産業上の利用分野】
この発明は文字の入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子電話帳やオートダイアラーを用意すれば、相手の名前と、その電話番号とを、あらかじめ登録しておくことにより、目的とする相手の名前を入力するだけで、電話番号を簡単に知ることができ、あるいはダイヤル操作まで自動的に行うことができる。
【0003】
ところが、電子電話帳やオートダイアラーに、名前及び電話番号を登録する場合、名前を仮名書きにするとしても、その名前を50種以上の仮名文字から1つずつ選択して入力する必要がある。
【0004】
そこで、仮名文字を入力する方法として、
1.1つの仮名文字に対して、1つのキーを割り当てる。
2.1つの英字(アルファベット)に対して、1つのキーを割り当て、仮名文字をローマ字入力する。
3.50音表(50音図)の行ごとに1つのキーを割り当て、そのキーを押す回数により、対応する行のうちの文字を選択する。例えば、ア行のキーを5回押したときには、「オ」を選択する。
4.子音キーを押すことにより、50音表のうちの行を順に選択し、母音キーを押すことにより、50音表のうちの段を順に選択し、結果として、目的とする文字を選択する。
などの方法が、考えられている。
【0005】
参考文献:特公平4−31615号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、1.〜3.項の方法は、キーの数が多くなるので、キーの大きさや配置に制約を受け、文字入力を円滑に行うことが難しくなる。あるいは、本体である電子手帳やオートダイアラーが大型化してしまう。
【0007】
また、キーの数が多くなるので、文字を入力するとき、該当するキーを探し、次に、そのキーにより入力する文字を決定し、その文字を表示部で確認するという操作を繰り返す必要があり、操作性もよくない。
【0008】
その点、4.項の方法は、キーの数を大幅に減らすことができる。しかし、この方法の場合には、子音キーあるいは母音キーを操作すると、その操作されたキーに対応する文字が1文字ずつ順に表示されるので、目的とする文字を表示するまでが分かりにくい。さらに、4.項の方法は、会社名などを英字で入力するときの大文字や小文字に対処できない。
【0009】
さらに、どの方法も、電話番号となる数字、及び各種の記号の入力方法について考慮する必要がある。
【0010】
この発明は、以上のような問題点を解決しようとするものである。
【0011】
この発明においては、
基本となる文字がマトリックス状に配列されているとき、
このマトリックスの1行分の表示部を有する第1の表示エリアと、
第2の表示エリアと、
上記マトリックスの行方向及び列方向の位置を指定するとともに、指定した文字を確定することが可能な所定の操作部と
を有し、
上記第1の表示エリアには、上記マトリックスの1行分の文字を表示するとともに、選択している文字を識別するためのカーソルを表示し、
上記操作部を第1の操作により操作したとき、上記カーソルを、上記第1の表示エリアに表示されている文字に対して1文字分ずつ行方向に移動させ、
上記操作部を第2の操作により操作したとき、上記第1の表示エリアに表示されている文字の表示を、少なくとも上記カーソルが示している文字の列について、その列方向に1行分移動させるとともに、
上記第1の操作及び上記第2の操作によって、カーソルの移動が可能な場合には、その旨を上記第2の表示エリアに表示し、
上記操作部を第3の操作により操作したとき、上記カーソルが示している文字を、入力すべき文字として取り込む
ようにした文字の入力装置
とするものである。
【0012】
【作用】
例えば、仮名文字の入力時には、LCD8の表示エリア83に、50音表のア段が表示され、カーソルキー6L、6Rを押すと、そのア段の中から行が選択され、カーソルキー6U、6Dを押すと、その行の各段の文字がキー操作につれて順に表示される。そして、確定キー6Kを押すと、そのカーソル位置の文字が入力される。
【0013】
【実施例】
図1は、この発明を電子電話帳に適用した場合の一例を示す。そして、この例において、1はCPU、2は各種のプログラムの書き込まれているROM、3はワークエリア用のRAMを示す。この場合、ROM2には、例えば図2に示すような内容の3つの文字テーブルKANAT、ALPHT、NUMTを有するとともに、図6〜図10に示すルーチン100〜300が書き込まれている。
【0014】
さらに、4はデータ保存用のRAMを示し、このRAM4は、名前及びその電話番号のデータ、すなわち、電話帳のデータを保持するメモリである。このため、この例においては、RAM4は電池5によりバックアップされて不揮発性とされている。そして、メモリ2〜4は、システムバス10を通じてCPU1に接続されている。
【0015】
また、6は各種の操作キー、8はLCDを示し、キー6は、キーインターフェイス7を通じてバス10に接続され、LCD8はディスプレイコントローラ9を通じてバス10に接続されている。
【0016】
そして、ROM2の有するテーブルKANAT、ALPHT、NUMTは、次のような内容とされている。
まず、テーブルKANATは、仮名文字を入力するためのデータテーブルであり、名前や社名などの入力に必要と思われる仮名文字及び記号を、マトリックス状に有する。すなわち、この仮名テーブルKANATは、「ア」から「ン」までのカタ仮名を50音表の形式に有する。ただし、ヤ行の文字は「ヤ ユ ヨ」だけとされるとともに、「ユ」はイ段、「ヨ」はウ段に用意される。また、ワ行の文字は「ワヲ」だけとされ、「ワ」はア段、「ヲ」はイ段とされるとともに、ワ行のウ段に「ン」を有する。
【0017】
さらに、この仮名テーブルKANATはワ行に続いて3行の拡張行を有する。そして、その拡張行である第11行のア段に「 (空白記号)」を有し、第12行のア段からオ段、第6段及び第7段に、各種の記号「゛ ゜ ー 、 。 「 」」を順に有し、第13行のア段からオ段、第6段から第9段に、促音や拗音などの小さい「ァ ィ ゥ ェ ォ ッ ャ ュ ョ」を順に有する。
【0018】
また、テーブルALPHTは、英字を入力するためのデータテーブルであり、やはり名前や社名などの入力に必要と思われる英字及び記号を、マトリックス状に有する。すなわち、この英字テーブルALPHTは、2つのグループALPH1、ALPH2から構成されるとともに、その第1グループALPH1は3行×13列の大きさとされ、その第1行は英字の大文字の「A〜M」を有し、第2行は英字の小文字「a〜m」を有し、第3行は13字の記号「 (空白記号) . , ’ ? ! 〜 @ [ ] “” &」を有する。また、第2グループALPH2は2行×13列の大きさとされ、その第1行は、英字の大文字の「N〜Z」を有し、第2行は英字の小文字「n〜z」を有する。
【0019】
さらに、テーブルNUMTは、数字を入力するためのデータテーブルであり、電話番号の入力に必要と思われる数字及び記号を、マトリックス状に有する。すなわち、この数字テーブルNUMTは4行×13列の大きさとされ、その第1行は数字の「0〜9」と、記号「− ( )」とを有し、第2行〜第4行に、各種の記号及び文字を1行につき13字ずつ有する。なお、この第2行〜第4行の記号及び文字は、主として、この電子電話帳をメモ帳や計算機として使用するときに使用されるものである。
【0020】
なお、以下の説明においては、仮名文字、英字、数字には、仮名テーブルKANAT、英字テーブルALPHT、数字テーブルNUMTが有する記号もそれぞれ含まれるものとする。また、単に“文字”と記載した場合、仮名文字、英字、数字及びそれらの各記号を代表するものとする。
【0021】
図3は、操作キー6の具体例及びその配置例を示す。すなわち、図3は、上記した回路を有する電子電話帳の正面図で、6L、6Rは左右方向のカーソルキー、6U、6Dは上下方向のカーソルキー、6Kは入力した文字などを確定する確定キーである。また、6Mは動作モードを検索モードと入力モードとに切り換えるモードキー、6Cは入力する文字種を仮名文字、英字、数字の間で切り換える文字種キー、6Sは入力した文字の訂正あるいは修正を行うための修正キーである。さらに、6Nは入力した文字の削除を行うための削除キー、6Iは文字の挿入を行う挿入キー、6Tは入力したデータを登録するための登録キーである。
【0022】
なお、キー6は、いずれもノンロックタイプのプッシュスイッチにより構成されている。また、図3の鎖線から下に配置されたキー6M〜6Tは、図示はしないが、ポケット内に設けられるとともに、いつもはカバーにより覆われ、誤って押したり、使用頻度の高いキー6L〜Kを押すときの妨げにならないようにされている。
【0023】
さらに、図4は、LCD8の表示部の一例を示すもので(この図は、すべての表示部が点灯した状態を示す)、この例においては、LCD8は、表示エリア81〜84を有する。すなわち、表示エリア81は、カーソルキー6L〜6Dのうち、そのときどきに使用できるカーソルキーを表示するものである。例えば、表示エリア81のうち、表示部△あるいは▽が点灯していれば、上下方向のカーソルキー6Uあるいは6Dの使用できることを示す。
【0024】
また、表示エリア82は、この電子電話帳の動作モードを表示するためもので、入力モード、検索モード、修正モードなどを示す3つの表示部を有する。さらに、表示エリア83、84は、相手の名前や電話番号などを表示するためのもので、表示エリア83、84はそれぞれ13文字分の表示部83A〜83M、84A〜84Mを有するとともに、その各表示部82A〜83Mは、5行×7列の表示ドットにより構成され、そのドットの点灯の組み合わせにより文字を表示するものである。
【0025】
《動作のアウトライン》
この電子電話帳の全体の大まかな動作を図5に示す。すなわち、電源スイッチをオンにすると、CPU1の処理はステップ21からスタートし、次にステップ22において、検索モードとなり、ステップ23において、キー入力待ちとなる。すなわち、電源を入れると、まず、検索モードになる。
【0026】
そして、キー入力を行うと、これがステップ24においてチェックされ、電話番号の入力に関するキー入力のときには、処理はステップ25において、相手の名前及び電話番号の入力モードとなって電話番号が登録され、その入力が終わると、処理はステップ22により検索モードに戻る。
【0027】
また、ステップ24において、キー入力が電話番号の検索に関するキー入力のときには、ステップ26において、相手の電話番号が検索され、その検索後も、ステップ22により検索モードが続行される。
次に、入力モードなどの処理過程及び動作の詳細について説明する。
【0028】
《名前及び電話番号の入力(登録)》
電源をオンにすると、CPU1の処理はルーチン100のステップ101からスタートし、次にステップ102により各部の初期設定が実行され、続いて、ステップ103において、LCD8に、例えば図11Aに示すように、検索モードにおける初期画面が表示され、その後、ステップ104において、キー入力待ちとなる。
【0029】
そして、今の場合は、名前及びその電話番号の入力(登録)なので、モードキー6Mを押す。すると、CPU1の処理は、ステップ104からステップ105に進み、このステップ105において、ステップ104で入力されたキーがモードキー6Mであるかどうかがチェックされる。そして、今の場合、モードキー6Mなので、処理はステップ105からステップ111に進み、このステップ111において、フラグCMFが、CMF=0にセットされる。このフラグCMFは、入力する文字が、仮名文字、英字、数字のうちのどれであるか、あるいは、文字を入力するとき、文字テーブルKANAT、ALPHT、NUMTのうちのどのテーブルを使用するかを示すもので、例えば、
CMF=0 ・・・ 仮名文字(仮名テーブルKANATを使用)
CMF=1 ・・・ 英字(英字テーブルALPHTを使用)
CMF=2 ・・・ 数字(数字テーブルNUMTを使用)
である。
【0030】
そして、次にステップ112において、例えば図11Bに示すように、表示エリア84に「ナマエ?」の文字が表示され、続いてステップ113において、入力処理ルーチン200が実行される。このルーチン200の詳細については、後述するが、このルーチン200においては、名前あるいは電話番号の入力が要求されるとともに、その入力を正常に終えたときには、登録キー6Tを押し、入力を中止するときには、モードキー6Mを押すものである。また、ルーチン200には、登録フラグREGFが用意され、登録キー6Tを押したときには(正常終了時)、REGF=1とされ、モードキー6Mを押したときには(中止時)、REGF=0とされて、ルーチン200を終了するものである。
【0031】
そして、ステップ113において、ルーチン200が実行されたときには、CMF=0なので、名前の入力となる。そして、名前の入力を正常に終えて登録キー6Tを押すと、処理はステップ113からステップ114に進み、このステップ114において、登録フラグREGFがチェックされる。そして、今の場合、正常終了してREGF=1なので、処理はステップ114からステップ115に進み、このステップ115において、CMF=2にセットされ、次にステップ116において、例えば図17Aに示すように、表示エリア84に「ハ゛ンコ゛ウ?」の文字が表示され、続いてステップ117において、入力処理ルーチン200が実行される。
【0032】
このステップ117において、ルーチン200が実行されたときには、CMF=2なので、電話番号の入力となる。そして、電話番号の入力を正常に終えて登録キー6Tを押すと、処理はステップ117からステップ118に進み、このステップ118において、登録フラグREGFがチェックされる。そして、今の場合、正常終了してREGF=1なので、処理はステップ118からステップ119に進み、このステップ119において、ステップ113、117で入力した名前及び電話番号がRAM4に登録される。
【0033】
そして、その後、処理はステップ119からステップ103に戻り、再び検索モードとなり、ステップ104において、次のキー入力を待つ。
【0034】
また、ステップ113において、名前の入力の途中でモードキー6Mを押して名前の入力を中止したときには、REGF=0とされてステップ113を終了するとともに、このREGF=0がステップ114において検出され、処理はステップ114からステップ103に戻る。同様に、ステップ117において、電話番号の入力の途中でモードキー6Mを押して電話番号の入力を中止したときには、REGF=0とされてステップ117を終了するとともに、このREGF=0がステップ118において検出され、処理はステップ118からステップ103に戻る。したがって、名前あるいは電話番号の入力時、モードキー6Mを押せば、登録を中止できることになる。
【0035】
なお、ステップ104において、モードキー6M以外の有効なキーが押されたときには、処理はステップ105からステップ121に進み、このステップ121において、電話番号の検索などが実行され、その後、処理はステップ104に戻り、再びキー入力待ちとなる。
【0036】
《入力処理ルーチン200の処理内容》
ステップ113及び117において、ルーチン200が実行されるときの、その処理内容は次のとおりである。
【0037】
すなわち、CPU1の処理は、ルーチン200のステップ201からスタートし、次にステップ202において、フラグCMFがチェックされ、CMF=0のときには(例えば、ステップ113においてルーチン200が実行されたときには)、処理はステップ202からステップ203に進む。そして、このステップ203において、例えば図11Bに示すように、LCD8の表示エリア83の表示部83A〜83Mに、仮名テーブルKANATのア段の文字「ア〜ァ」が1文字ずつ表示されるとともに、その先頭である「ア」の表示部83Aに、カーソルCSRが表示される。そして、この状態で処理はステップ206に進み、キー入力待ちとなる。なお、図においては、カーソルCSRを□で示しているが、実際には、カーソルCSRは、そのカーソル位置の文字がリバース表示されることにより表現される。
【0038】
したがって、CMF=0のときには、仮名入力モードとなる。また、このことから、ステップ113において、ルーチン200が実行されたときには、図11Bに示すように、名前の入力の要求が表示されるとともに、仮名入力モードでキー入力待ちとなる。
【0039】
また、ステップ202において、CMF=1のときには、処理はステップ202からステップ204に進む。そして、このステップ204において、例えば図15Aに示すように、LCD8の表示エリア83の表示部83A〜83Mに、英字テーブルALPHTの第1グループALPH1の第1行の文字「A〜M」が1文字ずつ表示されるとともに、その先頭である「A」の表示部83Aに、カーソルCSRが表示される。そして、この状態で処理はステップ206に進み、キー入力待ちとなる。したがって、CMF=1のときには、英字入力モードとなる。
【0040】
さらに、ステップ202において、CMF=2のときには(例えば、ステップ117においてルーチン200が実行されたときには)、処理はステップ202からステップ205に進む。そして、このステップ205において、例えば図17Aに示すように、LCD8の表示エリア83の表示部83A〜83Mに、数字テーブルNUMTの第1行の数字「0〜)」が1文字ずつ表示されるとともに、その先頭である「0」の表示部83Aに、カーソルCSRが表示される。そして、この状態で処理はステップ206に進み、キー入力待ちとなる。
【0041】
したがって、CMF=2のときには、数字入力モードとなる。また、このことから、ステップ117において、ルーチン200が実行されたときには、図17Aに示すように、番号の入力の要求が表示されるとともに、数字入力モードでキー入力待ちとなる。
【0042】
▲1▼ 入力する文字種の切り換え
入力する文字の種類を、仮名文字、英字、数字の間で切り換えるには、ステップ206においてキー入力待ちとなっているとき、文字種キー6Cを押す。
【0043】
すると、処理はステップ206からステップ207に進み、このステップ207において、ステップ206で入力されたキーが文字種キー6Cであることが判別され、処理はステップ207からステップ211に進む。そして、このステップ211において、フラグCMFが「1」だけインクリメントされ、その後、処理はステップ202に戻る。なお、ステップ211において、フラグCMFがインクリメントされた結果、CMF=3になったときには、CMF=0に変更されるものとする。
【0044】
したがって、文字種キー6Cを押すと、その押すごとに、フラグCMFが、0→1→2→0→…と繰り返し変化するとともに、このフラグCMFの値に対応した文字テーブルが表示エリア83に表示されてキー入力待ちとなる。すなわち、文字種キー6Cを押すごとに、入力モードが、仮名入力モード→英字入力モード→数字入力モード→仮名入力モード→…と繰り返し変化する。
【0045】
▲2▼ 名前として、仮名テーブルKANATにある文字を入力するとき
ここでは、ステップ113において、「オオキ」という名前を入力する場合を例に採る。すると、この名前「オオキ」は、すべて仮名文字であるとともに、ステップ113においてルーチン200の実行が開始されたときには、ステップ111、202、203により、表示エリア83には仮名テーブルKANATの仮名文字が表示され、仮名入力モードとなっている。
【0046】
そして、この名前「オオキ」の第1文字目の「オ」はア行にあるので、上下方向のカーソルキー6Uあるいは6Dを押す。すると、処理はステップ206からステップ207に進み、このステップ207において、ステップ206で入力されたキーが判別され、今の場合、上下方向のカーソルキー6Uあるいは6Dが押されたので、処理はステップ207からステップ221に進む。
【0047】
そして、このステップ221において、フラグCMFがチェックされ、今の場合、CMF=0なので、処理はステップ221からステップ222に進み、このステップ222において、表示エリア83のうち、カーソルCSRが表示されている行だけが、1段分だけ行方向に(1文字分だけ上下方向に)スクロールされる。今の場合、下方向のカーソルキー6Dが押されたのであれば、図11Cに示すように、表示部83Aに表示されている文字が「ア」から「イ」に変更され、上方向のカーソルキー6Uが押されたのであれば、図11Fに示すように、表示部83Aに表示されている文字が「ア」から「オ」に変更される。また、現在のカーソルCSRの位置に表示されている文字が、表示エリア84の第1文字目の表示部84Aに点滅表示される。なお、表示部83B〜83Mに表示されているア段の文字「カ〜ァ」の表示は変更されない。
そして、その後、処理はステップ222からステップ206に戻る。
【0048】
したがって、下方向のカーソルキー6Dを押すと、その押すごとに、図11B〜Fに示すように、カーソル位置に表示されている文字(表示部83Aに表示されている文字)は、「ア」→「イ」→「ウ」→「エ」→「オ」→「ア」→…のように正順に繰り返し変化する。また、上方向のカーソルキー6Uを押すと、その押すごとに、カーソル位置に表示されている文字は、「ア」→「オ」→「エ」→「ウ」→「イ」→「ア」→…のように逆順に繰り返し変化する。さらに、この表示の変化に対応して表示部84Aの表示も変化し、カーソル位置に表示されている文字と同じ文字が表示部84Aに点滅表示される。
【0049】
こうして、キー6Uあるいは6Dを押すことにより、カーソル位置及び表示部84Aに今の場合に目的としている「オ」が表示されたら、次にステップ206でキー入力待ちになっているとき、確定キー6Kを押す。
【0050】
すると、ステップ207において、ステップ206で確定キー6Kの押されたことが判別され、処理はステップ207からステップ241に進み、このステップ241において、表示部84Aに表示されている文字「オ」が点滅表示から連続点灯表示に変更され、次にステップ242において、現在、カーソル位置及び表示部84Aに表示されている文字「オ」の文字コードが、RAM3のバッファエリアに書き込まれ、その後、処理はステップ206に戻り、キー入力待ちとなる。したがって、名前「オオキ」の第1文字目の「オ」の入力ができたことになる。
【0051】
続いて、第2文字目の「オ」の入力であるが、第1文字目の「オ」に対して確定キー6Kを押した時点では、表示エリア83の表示は変更されていないので、すなわち、図11Fに示すように、表示部83Aには「オ」が表示されているとともに、この「オ」にカーソルCSRが表示されたままになっているので、もう一度、確定キー6Kを押す。
【0052】
すると、処理はステップ206からステップ207を通じてステップ241に進み、上述のように表示部83Aに表示されている「オ」が表示エリア84の第2文字目の表示部84Bに連続点灯表示され、次にステップ242において、現在、カーソル位置及び表示部84Bに表示されている文字「オ」の文字コードが、RAM3のバッファエリアに書き込まれ、その後、処理はステップ206に戻り、キー入力待ちとなる。したがって、図12に示すように、名前「オオキ」の第2文字目の「オ」の入力ができたことになる。
【0053】
さらに、第3文字目の「キ」の入力であるが、この「キ」は仮名テーブルKANATのカ行にあるので、左右方向のカーソルキー6Lあるいは6Rを押す。すると、処理はステップ206からステップ207に進み、このステップ207において、ステップ206で入力されたキーが判別され、今の場合、左右方向のカーソルキー6Lあるいは6Rが押されたので、処理はステップ207からステップ231に進む。
【0054】
そして、このステップ231において、フラグCMFがチェックされ、今の場合、CMF=0なので、処理はステップ231からステップ232に進み、このステップ232において、図13Aに示すように、表示エリア83の表示部83A〜83Mに、仮名テーブルKANATのア段の文字が表示され、次にステップ233において、カーソルCSRが表示エリア84の中を1行分だけ段方向に(1文字分だけ左右方向に)移動する。
【0055】
今の場合、右方向のカーソルキー6Rが押されたのであれば、図13Aに示すように、表示部83Aに表示されていたカーソルCSRが表示部83Aの「ア」から表示部83Bの「カ」に移動し、左方向のカーソルキー6Lが押されたのであれば、図13Eに示すように、表示部83Aに表示されていたカーソルCSRが表示部83Aの「ア」から表示部83Mの「ァ」に移動する。また、現在のカーソルCSRの位置に表示されている文字が、表示エリア84の第3文字目の表示部84Cに点滅表示される。
そして、その後、処理はステップ233からステップ206に戻る。
【0056】
したがって、右方向のカーソルキー6Rを押すと、その押すごとに、図13A〜Eに示すように、カーソルCSRは表示エリア83をア行から第13行の方向に繰り返し移動する。また、左方向のカーソルキー6Lを押すと、その押すごとに、カーソルCSRは表示エリア83を第13行からア行の方向に繰り返し移動する。さらに、このカーソル位置の変化に対応して第3文字目の表示部84Cの表示も変化し、右方向のカーソルキー6Rを押すと、その押すごとに、図13A〜Eに示すように、ア段の文字「ア〜ァ」が正順に繰り返し変化して表示され、左方向のカーソルキー6Lを押すと、その押すごとに、ア段の文字「ア〜ァ」が逆順に繰り返し変化して表示される。
【0057】
こうして、キー6Lあるいは6Rを押すことにより、図14Aに示すように、カーソルCSRが目的とする「キ」の属するカ行の「カ」に移動させるとともに、表示部84Cに「カ」を表示する。
【0058】
そして、このような表示状態になったら、次に上下方向のカーソルキー6Uあるいは6Dを押す。すると、名前「オオキ」の第1文字目の「オ」を選択したときのように、キー6Uあるいは6Dを押すごとにステップ222が実行され、下方向のカーソルキー6Dを押すと、その押すごとに、図14A〜Eに示すように、表示部83Aに表示されている文字は、「カ」→「キ」→「ク」→「ケ」→「コ」→「カ」→…のように正順に繰り返し変化する。また、上方向のカーソルキー6Uを押すと、その押すごとに、表示部83Aに表示されている文字は、「カ」→「コ」→「ケ」→「ク」→「キ」→「カ」→…のように逆順に繰り返し変化する。さらに、この表示の変化に対応して表示部84Cの表示も変化し、カーソル位置に表示されている文字と同じ文字が表示部84Cに点滅表示される。
【0059】
こうして、キー6Uあるいは6Dを押すことにより、カーソル位置及び表示部84Cに今の場合に目的としている「キ」が表示されたら、次にステップ206でキー入力待ちになっているとき、確定キー6Kを押す。
【0060】
すると、ステップ207において、ステップ206で確定キー6Kの押されたことが検出され、処理はステップ207からステップ241に進み、このステップ241において、表示部84Cに表示されている文字「キ」が点滅表示から連続点灯表示に変更され、次にステップ242において、現在、表示部84Cに表示されている文字「キ」の文字コードが、RAM3のバッファエリアに書き込まれ、その後、処理はステップ206に戻り、キー入力待ちとなる。したがって、名前「オオキ」の第3文字目の「キ」の入力ができたことになる。
【0061】
そして、これで名前の入力は終わりなので、登録キー6Tを押すと、これがステップ207により判断されて処理はステップ207からステップ251に進み、このステップ251において、登録フラグREGFが、REGF=1にセットされ、その後、ステップ252において、このルーチン200を終了する。
【0062】
また、名前の入力中にモードキー6Mを押したときには、これがステップ207により判断されて処理はステップ207からステップ261に進み、このステップ261において、REGF=0にセットされ、その後、ステップ252において、このルーチン200を終了する。
【0063】
したがって、ステップ113においてルーチン200が実行されると、そのルーチン200を終了して次のステップ114に進んだとき、登録フラグにしたがって処理が分岐され、名前の入力を正常終了していれば(REGF=1)、ステップ115以降が続行され、名前の入力を中止していれば(REGF=0)、ステップ103に戻ることになる。また、ステップ115以降が続行されるとき、RAM3のバッファエリアには、入力した名前のデータがステップ242により書き込まれていることになる。
【0064】
以上により、名前として、仮名テーブルKANATにある文字を入力することができることになる。また、仮名テーブルKANATには、50音以外の文字も用意されているので、これらの文字も名前に使用することができ、「トッキョフ゛」などの名前を入力することもできる。
【0065】
▲3▼ 名前として、英字テーブルALPHTにある文字を入力するとき
キー操作は、基本的には、仮名テーブルKANATにある文字を入力するときと同じであり、左右のカーソルキー6L、6Rにより英字テーブルALPHTのグループ及び列を選択し、上下のカーソルキー6U、6Dにより行を選択して目的とする英字を特定する。
【0066】
ここでは、ステップ113において、「Ohki」という名前を入力する場合を例に採る。すると、この名前「Ohki」は、すべて英字であるとともに、ステップ113においてルーチン200の実行が開始されたときには、ステップ111、202、203により、表示エリア83には仮名テーブルKANATの仮名文字が表示され、仮名入力モードとなっている。
【0067】
そこで、まず、上述のように、文字種キー6Cを押して図15Aに示すように、英字入力モード(CMF=1)にする。すると、表示エリア83には、英字テーブルALPHTの第1グループALPH1の第1行の文字「A〜M」が表示される。
【0068】
そして、名前「Ohki」の第1文字目の「O」は、英字テーブルALPHTの第2グループALPH2の第1行にあるので、左右方向のカーソルキー6Lあるいは6Rを押す。すると、処理はステップ206からステップ207を通じてステップ231に進む。
【0069】
そして、このステップ231において、フラグCMFがチェックされ、今の場合、CMF=1なので、処理はステップ231からステップ234に進み、このステップ234において、表示エリア83の表示がカーソルキー6Lあるいは6Rに対応して変更される。
【0070】
すなわち、右方向のカーソルキー6Rを押したときには、図15Bに示すように、表示部83Aに表示されていたカーソルCSRが表示部83Aの「A」から表示部83Bの「B」に移動する。また、現在のカーソルCSRの位置に表示されている文字「B」が、表示エリア84の第1文字目の表示部84Aに点滅表示される。そして、その後、処理はステップ234からステップ206に戻る。したがって、右方向のカーソルキー6Rを押すと、その押すごとに、図15A〜Cに示すように、カーソルCSRは、表示部83A〜83Mを1文字分ずつ移動していくとともに、そのカーソル位置の英字が表示部84Aに点滅表示される。
【0071】
しかし、図15Dに示すように、カーソルCSRが右端の表示部83Mまで移動したときに、カ−ソルキー6Rを押すと、図15Eに示すように、表示エリア83には、英字テーブルALPHTの第2グループALPH2の英字「N〜Z」が表示されるとともに、カーソルCSRは、その「N」を表示している表示部83Aに位置する。また、このカーソル位置の文字「N」が、表示部84Aに点滅表示される。
【0072】
そして、以後、右方向のカーソルキー6Rを押すごとに、カーソルCSRは、表示エリア83を「N」から「Z」の方向に1文字分ずつ移動していくとともに、そのカーソル位置の英字が表示部84Aに点滅表示される。
【0073】
そして、図15Fに示すように、カーソルCSRが「Z」を表示している表示部83Mまで移動したときに、右方向のカーソルキー6Rを押すと、図15Aに示すように、表示エリア83には、英字テーブルALPHTの第1グループALPH1の英字「A〜M」が表示されるとともに、カーソルCSRは、その「A」を表示している表示部83Aに位置する。また、このカーソル位置の文字「A」が、表示分84Aに点滅表示される。
【0074】
したがって、右方向のカーソルキー6Rを押すと、「A〜Z」の英字に対してカーソルCSRを正順に移動させることができる。
【0075】
また、図15Aの表示状態から左方向のカーソルキー6Lを押したときには、同様に、図15Aの表示状態→図15Fの表示状態→…→図15Eの表示状態→図15Dの表示状態→…→図15Cの表示状態→図15Bの表示状態→図15Aの表示状態→図15Fの表示状態→…のように、表示状態及びカーソル位置が変化する。
【0076】
したがって、左方向のカーソルキー6Lを押すと、「A〜Z」の英字に対してカーソルCSRを逆順に移動させることができる。
【0077】
こうして、カーソルCSRを目的とする「O」に移動させるとともに、表示部84Aに「O」を表示したら、確定キー6Kを押す。すると、仮名入力モードのときと同様にして、ステップ241、242により、表示部84Aの「O」が連続点灯とされるとともに、この「O」の文字コードがRAM3のバッファエリアに書き込まれ、その後、ステップ206により、キー入力待ちとなる。したがって、名前「Ohki」の第1文字目の「O」の入力ができたことになる。
【0078】
続いて、第2文字目の「h」の入力であるが、これは英字テーブルALPHTの第1グループALPH1の第2行にあるとともに、今の場合、「O」の入力により、表示部83には英字テーブルALPHTの第2グループALPH2の第1行が表示されている。
【0079】
そこで、左右方向のカーソルキー6Lあるいは6Rを押して、図16Aに示すように、表示エリア83に「A〜M」を表示させるとともに、「H」が表示されている表示部83HにカーソルCSRを移動させる。なお、このとき、表示エリア84の第2文字目の表示部84Bには、カーソル位置の文字「H」が点滅表示されている。
【0080】
続いて、上下方向のカーソルキー6Uあるいは6Dを押す。すると、処理は、ステップ206からステップ207を通じてステップ221に進み、このステップ221において、フラグCMFがチェックされ、今の場合、CMF=1なので、処理はステップ221からステップ223に進む。そして、このステップ223において、表示エリア83に表示されているすべての英字が、英字テーブルALPHTの1行分だけ列方向に(1文字分だけ上下方向に)スクロールされる。
【0081】
今の場合、下方向のカーソルキー6Dが押されたのであれば、図16Bに示すように、表示エリア83に表示されている文字が、英字テーブルALPHTの第1行の「A〜M」から第2行の「a〜m」に変更され、上方向のカーソルキー6Uが押されたのであれば、図16Cに示すように、表示エリア83に表示されている文字が、英字テーブルALPHTの第1行の「A〜M」から第3行の「 (空白記号)〜&」に変更される。また、現在のカーソルCSRの位置に表示されている文字が、表示エリア84の第2文字目の表示部84Bに点滅表示される。
【0082】
そして、その後、処理はステップ223からステップ206に戻る。
【0083】
したがって、下方向のカーソルキー6Dを押すと、その押すごとに、図16A〜Cに示すように、表示エリア83に表示されている文字は、「A〜M」→「a〜m」→「 (空白記号)〜&」→「A〜M」…のように正順に繰り返し変化する。また、上方向のカーソルキー6Uを押すと、その押すごとに、表示エリア83に表示されている文字は、「A〜M」→「 (空白記号)〜&」→「a〜m」→「A〜M」→…のように逆順に繰り返し変化する。さらに、この表示の変化に対応して表示部84Bの表示も変化し、カーソル位置に表示されている文字と同じ文字が表示部84Bに点滅表示される。
【0084】
そして、今の場合、表示エリア83のカーソルCSRを、「H」が表示されている表示部83Hに移動させてから、表示エリア83に「a〜m」が表示される状態とする。すると、その「a〜m」が表示されたとき、カーソルCSRは「h」の表示部83Hに位置していることになる。
【0085】
そこで、ステップ206でキー入力待ちになっているとき、確定キー6Kを押すと、仮名入力モードのときと同様にして、ステップ241、242により、表示部84Bの「h」が連続点灯とされるとともに、この「h」の文字コードがRAM3のバッファエリアに書き込まれ、その後、ステップ206により、キー入力待ちとなる。したがって、名前「Ohki」の第2文字目の「h」の入力ができたことになる。
【0086】
そして、以後、同様に、カーソルキー6L〜6Dにより英字を選択し、その後、確定キー6Kを押すことにより、名前「Ohki」の第3文字目の「k」及び第4文字目の「i」を入力することができる。
【0087】
そして、名前のすべての文字の入力が終わったとき、登録キー6Tを押すと、処理がステップ206からステップ207を通じてステップ251に進んで、REGF=1にセットされ、ステップ252において、このルーチン200を終了する。
【0088】
以上により、名前として、英字テーブルALPHTにある英字を入力することができることになる。また、英字テーブルALPHTには、英字以外の文字も用意されているので、これらの文字も名前に使用することができ、名前として「R&D」などを入力することもできる。
【0089】
あるいは、名前「Ohki」の第2文字目の「h」を入力するとき、次のようにして入力することもできる。すなわち、左右方向のカーソルキー6L、6Rと、上下方向のカーソルキー6U、6Dとの間には、優先関係がないので、第1文字目の「O」の入力後、上下方向のカーソルキー6Uあるいは6Dを押して表示エリア83に、英字テーブルALPHTの第2グループALPH2の第2行の「n〜z」を表示する。次に、左右のカーソルキー6Lあるいは6Rを押して表示エリア83に、英字テーブルALPHTの第1グループALPH2の第2行の「a〜m」を表示するとともに、その表示された「h」にカーソルCSRを移動し、続いて確定キー6Kを押す。
【0090】
このようにしても、名前「Ohki」の第2番目の「h」を入力することができ、あるいは第2番目の英字に限らず、すべての位置の文字について、左右方向のカーソルキー6L、6Rと、上下方向のカーソルキー6U、6Dとの操作順序を規定されずに、入力することができる。
【0091】
▲4▼ 電話番号として、数字テーブルNUMTにある数字を入力するとき
キー操作は、基本的には、仮名テーブルKANATにある文字を入力するときと同じであり、左右のカーソルキー6L、6Rにより数字テーブルNUMTの列を選択し、上下のカーソルキー6U、6Dにより行を選択して目的とする数字を特定する。
【0092】
すなわち、電話番号の入力はステップ117において行われるが、このステップ117においてルーチン200の実行が開始されたときには、ステップ115、202、203により、図17Aに示すように、表示エリア83には数字テーブルNUMTの数字が表示され、数字入力モードとなっている。
【0093】
そこで、左右方向のカーソルキー6Lあるいは6Rを押す。すると、処理はステップ206からステップ207を通じてステップ231に進む。
【0094】
そして、このステップ231において、フラグCMFがチェックされ、今の場合、CMF=2なので、処理はステップ231からステップ235に進み、このステップ235において、カーソルCSRが表示エリア83の中を1文字分だけ行方向に(1文字分だけ左右方向に)移動する。
【0095】
今の場合、右方向のカーソルキー6Rが押されたのであれば、図17Bに示すように、表示部83Aに表示されていたカーソルCSRが表示部83Aの「0」から表示部83Bの「1」に移動し、左方向のカーソルキー6Lが押されたのであれば、図17Cに示すように、表示部83Aに表示されていたカーソルCSRが表示部83Aの「0」から表示部83Mの「)」に移動する。また、現在のカーソルCSRの位置に表示されている文字が、表示エリア84の第1文字目の表示部84Aに点滅表示される。
そして、その後、処理はステップ235からステップ206に戻る。
【0096】
したがって、右方向のカーソルキー6Rを押すと、その押すごとに、カーソルCSRは表示エリア83を「0」から「)」の方向に繰り返し移動する。また、左方向のカーソルキー6Lを押すと、その押すごとに、カーソルCSRは表示エリア83を「)」から「0」の方向に繰り返し移動する。さらに、このカーソル位置の変化に対応して第1文字目の表示部84Aの表示も変化し、そのカーソル位置の数字が表示点滅表示される。
【0097】
こうして、キー6Lあるいは6Rを押すことにより、カーソルCSRが目的とする数字(電話番号の1桁の数字)に移動させるとともに、表示部84Aに目的とする数字を表示する。
【0098】
そして、カーソルCSRが目的とする数字に移動するともに、表示部84Aに目的とする数字が表示されたら、確定キー6Kを押す。すると、仮名入力モードのときと同様にして、ステップ241、242により、表示部84Aに表示されている数字が連続点灯とされるとともに、その数字の文字コードがRAM3のバッファエリアに書き込まれ、その後、ステップ206により、キー入力待ちとなる。したがって、以後、上述のキー操作を繰り返すことにより、目的とする電話番号の各桁を順に入力することができる。
【0099】
そして、すべての桁を入力したとき、登録キー6Tを押すと、処理がステップ206からステップ207を通じてステップ251に進んで、REGF=1にセットされ、ステップ252において、このルーチン200を終了する。
【0100】
また、ステップ206におけるキー入力待ちのとき、上下方向のカーソルキー6Uあるいは6Dを押すと、処理は、ステップ206からステップ207を通じてステップ221に進み、このステップ221において、フラグCMFがチェックされ、今の場合、CMF=2なので、処理はステップ221からステップ223に進む。そして、このステップ223において、表示エリア83に表示されているすべての数字が、数字テーブルNUMTの1行分だけ列方向に(1文字分だけ上下方向に)スクロールされる。
【0101】
今の場合、下方向のカーソルキー6Dが押されたのであれば、図17Dに示すように、表示エリア83に表示されている文字が、数字テーブルNUMTの第1行の「0〜)」から第2行の「#〜×」に変更され、上方向のカーソルキー6Uが押されたのであれば、図17Fに示すように、表示エリア83に表示されている文字が、数字テーブルNUMTの第1行の「0〜)」から第4行の「_〜日」に変更される。また、現在のカーソルCSRの位置に表示されている文字が、表示エリア84に点滅表示される。
【0102】
そして、その後、処理はステップ223からステップ206に戻る。
【0103】
したがって、下方向のカーソルキー6Dを押すと、その押すごとに、図17D〜Fに示すように、表示エリア83に表示されている文字は、「0〜)」→「#〜×」→「+〜}」→「_〜日」→「0〜)」→…のように正順に繰り返し変化する。また、上方向のカーソルキー6Uを押すと、その押すごとに、表示エリア83に表示されている文字は、「0〜)」→「_〜日」→「+〜}」→「#〜×」→「0〜)」→…のように逆順に繰り返し変化する。
【0104】
そして、この数字テーブルNUMTの任意の列の数字が表示エリア83に表示されているとき、左右のカーソルキー6Lあるいは6Rにより、表示されている列の数字にカーソルCSRを移動させ、確定キー6Kを押すと、同様に、そのカーソル位置の数字の文字コードがRAM3のバッファエリアに書き込まれる。
【0105】
以上により、電話番号として、数字テーブルNUMTにある数字を入力することができることになる。また、数字テーブルNUMTには、数字以外の文字も用意されているので、これらの文字も電話番号に使用することができ、電話番号を「03−9301−2963」などのように入力することもできる。
【0106】
▲5▼ 名前ないし電話番号の拡張入力
ステップ113あるいはステップ118において、名前あるいは電話番号を入力している途中でも、文字種キー6Cの操作が有効であり、文字種キー6Cを操作すると、以後、入力モードは、文字種キー6Cの指定にしたがって、仮名モード、英字モードあるいは数字モードとなる。
【0107】
したがって、名前や電話番号に、仮名文字、英字、数字を混在させることができ、名前として、例えば、「PTC/タ゛イ3セッケイカ」のような登録を行うことができる。同様に、電話番号も、例えば、「F03−9301−2963」、「H03−3448−3311」として、先頭の文字「F」、「H」により、これらの番号がファックス番号や自宅の電話番号であることを表示することもできる。
【0108】
《入力中の文字の修正》
入力中の文字の修正には、以下に述べる▲1▼〜▲4▼の修正があるが、▲1▼の修正はステップ271により実行され、▲2▼〜▲4▼の修正はステップ281により実行される。
【0109】
▲1▼ 直前に入力した文字の削除(バックスペース)
これは、名前あるいは電話番号の入力中、誤って文字を確定したとき、その文字を削除する機能である。
【0110】
すなわち、文字の入力中、削除キー6Nを押すと、処理はステップ206からステップ207を通じてステップ271に進み、このステップ271において、直前に入力した文字が削除され、その後、処理はステップ206に戻る。したがって、その後、正しい文字を入力することにより、正しい名前あるいは電話番号を入力することができる。
【0111】
▲2▼ 文字の上書き
これは、例えば、「オウキ」、「03−3448」まで入力したとき、名前の第2文字目の「ウ」が「オ」の誤りであったことに気がついて、名前を「オオキ」に修正するような場合に有効な機能である。
【0112】
すなわち、文字の入力中に、修正キー6Sを押すと、入力修正モードとなるもので、処理はステップ206からステップ207を通じてステップ281に進み、このステップ281において、入力修正ルーチン300が実行される。このルーチン300においては、処理はステップ301からスタートし、次にステップ302において、図18Aに示すように、表示部83に名前「オオキ」が表示され、表示部84に電話番号「03−3448」が表示されるとともに、その直前に入力した文字の表示位置、すなわち、電話番号の「8」が直前に入力した文字なので、この「8」を表示している表示部84Gに、アンダーバーによるカーソルUBCSRが表示され、続いてステップ303においてキー入力待ちとなる。
【0113】
そして、今の場合は、文字の上書きなので、カーソルキー6L〜6Dを押す。すると、処理はステップ303からステップ304に進み、このステップ304において、ステップ303で入力されたキーが判別され、今の場合、カーソルキー6L〜6Dなので、処理はステップ304からステップ311に進み、このステップ311において、カーソルキー6L〜6Dのうちの押されたカーソルキーに対応した方向にカーソルUBCSRが1文字分(1表示部分)だけ移動し、その後、処理はステップ303に戻る。
【0114】
したがって、カーソルキー6L〜6Dを押すと、カーソルUBCSRを、表示エリア83、84に表示されている文字のうちの任意の文字の位置に移動させることができる。
【0115】
こうして、今の場合、図18Bに示すように、カーソルUBCSRを修正対象の「ウ」の表示位置に移動させたら、次に確定キー6Kを押す。すると、処理はステップ303からステップ304を通じてステップ321に進み、このステップ321において、図18Cに示すように、表示エリア83に表示されている名前及びカーソルUBCSRが、表示エリア84に表示されるとともに、それまでカーソルUBCSRが位置している文字の属する文字テーブル、今の場合は、仮名テーブルKANATが選択され、そのア段の「ア〜ァ」が、表示エリア83に表示され、続いて処理はステップ322に進み、このステップ322において、キー入力待ちとなる。
【0116】
そこで、カーソルキー6L〜6Dないし文字種キー6Cを押すと、処理はステップ322からステップ323に進み、このステップ323において、ステップ322で入力されたキーがカーソルキー6L〜6Dないし文字種キー6Cであることが判別され、処理はステップ323からステップ324に進み、その後、ステップ322に戻る。この場合、ステップ324の処理内容は、ルーチン200のステップ202〜235と同様であり、したがって、文字種キー6Cを押したときには、表示エリア83に表示される文字テーブルが順に変更され、カーソルキー6L〜6Dを押したときには、その押したカーソルキーに対応してカーソル位置の文字が変更される。
【0117】
そして、今の場合は、「ウ」を「オ」に修正するのであるから、図18Dに示すように、仮名テーブルKANATの「オ」が表示されたとき(カーソル位置に「オ」が表示されたとき)、確定キー6Kを押す。すると、処理はステップ322からステップ323を通じてステップ325に進み、このステップ325において、図18Dに示すように、表示エリア84のカーソルUBCSRの位置に修正後の名前が連続点灯して表示され、処理はステップ303に戻る。
【0118】
そして、これで修正が終わりであれば、修正キー6Sを押す。すると、処理はステップ303からステップ304を通じてステップ351に進み、このステップ351により、このルーチン300を終了する。
【0119】
そして、このルーチン300を終了すると、処理はルーチン200のステップ281からステップ206に戻り、図18Eに示すように、次の文字に対するキー入力待ちとなり、電話番号の続きを入力することができる。
【0120】
▲3▼ 空白の挿入
これは、例えば、「オオキタロウ」、「03−3448」まで入力したとき、図19Cに示すように、名前の第3文字目(姓)と第4文字目(名)との間に、空白を挿入して、名前を見やすくするような場合に有効な機能である。
【0121】
すなわち、文字の入力中に、修正キー6Sを押すと、修正の▲2▼の場合と同様、入力修正モードとなってルーチン300のステップ303において、図19Aに示すような表示状態で、キー入力待ちとなる。
【0122】
そこで、カーソルキー6L〜6Dを押してステップ311を実行し、表示エリア83、84のうち、空白を挿入したい文字位置に、カーソルUBCSRを移動させる。
【0123】
そして、図19Bに示すように、空白の挿入位置にカーソルUBCSRを移動させたら、挿入キー6Iを押す。すると、処理はステップ303からステップ304を通じてステップ331に進み、このステップ331において、図19Cに示すように、カーソルCSR以降の文字が1文字分ずつ右方向にシフトされるとともに、もとのカーソルCSRの位置に空白が書き込まれて空白の挿入され、その後、処理はステップ303に戻る。
【0124】
そして、これで空白の挿入が終わりであれば、修正キー6Sを押す。すると、処理はステップ303からステップ304を通じてステップ351に進み、このステップ351により、このルーチン300を終してステップ281からステップ206に戻り、次の文字に対するキー入力待ちとなり、電話番号の続きを入力することができる。
【0125】
▲4▼ 文字の削除
これは、例えば、「オオキ タロウ」、「03−3448」まで入力したとき、図20Cに示すように、名前が「オキ タロウ」であって入力した第2文字目の「オ」を削除するような場合に有効な機能である。
【0126】
すなわち、文字の入力中に、修正キー6Sを押すと、修正の▲2▼の場合と同様、入力修正モードとなってルーチン300のステップ303において、図20Aに示すような表示状態で、キー入力待ちとなる。
【0127】
そこで、カーソルキー6L〜6Dを押してステップ311を実行し、表示エリア83、84のうち、削除したい文字位置に、カーソルUBCSRを移動させる。
【0128】
そして、図20Bに示すように、削除する文字位置にカーソルUBCSRを移動させたら、削除キー6Nを押す。すると、処理はステップ303からステップ304を通じてステップ341に進み、このステップ341において、図20Cに示すように、カーソルUBCSR以降の文字が1文字分ずつ左方向にシフトされてカーソル位置の文字が削除され、その後、処理はステップ303に戻る。
【0129】
そして、これで文字の削除が終わりであれば、修正キー6Sを押す。すると、処理はステップ303からステップ304を通じてステップ351に進み、このステップ351により、このルーチン300を終してステップ281からステップ206に戻り、次の文字に対するキー入力待ちとなり、電話番号の続きを入力することができる。
【0130】
《その他》
上述においては、この発明を電子電話帳に適用した場合であるが、オートダイアラーにも適用することができる。あるいはCDプレーヤ、MD装置、ラジオ受信機、電子手帳などにおいて、曲名、放送局名、メモなどを文字入力する手段にも適用することができる。
【0131】
【発明の効果】
この発明によれば、仮名文字の入力時であれば、LCD8の表示エリア83に、50音表のア段が表示され、そのア段の中から行を選択すると、その行の各段の文字がキー操作につれて順に表示されるので、目的とする文字の選択が分かりやすい。しかも、この文字の選択を4つのカーソルキー6L〜6Dだけで行うことができる。
【0132】
また、従来のように、該当するキーを探し、次に、そのキーにより入力する文字を決定し、その文字を表示部で確認するという操作を繰り返す必要がなく、すなわち、操作キー6の数が少ないので、キー6を見なくてもLCD8の表示だけを見ながら入力を行うことができ、この点からも操作性がよい。
【0133】
さらに、操作キー6の数を少ないので、キー6の大きさや配置に制約を受けることがなく、人間工学に沿ったキー6の大きさ及び配置とすることができる。したがって、文字入力を円滑に行うことができ、片手で入力ができる。あるいは、きき腕に左右されずに入力することができる。さらに、本体である電子電話帳やオートダイアラーを小型化することができる。
【0134】
また、仮名テーブルKANAT以外にも、英字テーブルALPHT及び数字テーブルNUMTの文字を自由に使用できるので、名前や電話番号に英字や数字や各種の記号を含ませることでき、分かりやすい表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示す系統図である。
【図2】文字テーブルの一例を示す図である。
【図3】この発明の一例を示す拡大正面図である。
【図4】表示エリアの一例を示す拡大正面図である。
【図5】処理のアウトラインを示すフローチャートである。
【図6】入力ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図7】入力処理ルーチンの一例の一部を示すフローチャートである。
【図8】入力処理ルーチンの一例の一部を示すフローチャートである。
【図9】入力修正ルーチンの一例の一部を示すフローチャートである。
【図10】入力修正ルーチンの一例の一部を示すフローチャートである。
【図11】文字入力時の表示の変化の一例を示す図である。
【図12】文字入力時の表示の変化の一例を示す図である。
【図13】文字入力時の表示の変化の一例を示す図である。
【図14】文字入力時の表示の変化の一例を示す図である。
【図15】文字入力時の表示の変化の一例を示す図である。
【図16】文字入力時の表示の変化の一例を示す図である。
【図17】文字入力時の表示の変化の一例を示す図である。
【図18】文字修正時の表示の変化の一例を示す図である。
【図19】文字修正時の表示の変化の一例を示す図である。
【図20】文字修正時の表示の変化の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU
2 ROM
3、4 RAM
6 操作キー
6L、6R 左右方向のカーソルキー
6U、6D 上下方向のカーソルキー
6C 文字種キー
6S 修正キー
6K 確定キー
6M モードキー
6T 登録キー
8 LCD
81〜84 表示エリア
100 入力ルーチン
200 入力処理ルーチン
300 入力修正ルーチン
Claims (1)
- 基本となる文字がマトリックス状に配列されているとき、
このマトリックスの1行分の表示部を有する第1の表示エリアと、
上記マトリックスの1行分の表示部を有する第2の表示エリアと、
上記マトリックスの行方向の位置を指定するための第1の操作キーと、
上記マトリックスの列方向の位置を指定するための第2の操作キーと、
指定した文字を確定するための第3の操作キーと、
第4の操作キーと、
文字の入力モードおよび修正モードと
を有し、
上記入力モードの場合には、
上記第1の表示エリアには、上記マトリックスの1行分の文字を表示するとともに、選択している文字を識別するためのカーソルを表示し、
上記第1の操作キーを操作したとき、上記カーソルを、上記第1の表示エリアに表示されている文字に対して1文字分ずつ行方向に移動させ、
上記第2の操作キーを操作したとき、上記第1の表示エリアに表示されている文字の表示を、少なくとも上記カーソルが示している文字の列について、その列方向に1行分ずつ移動させ、
上記第3の操作キーを操作したとき、上記カーソルが示している文字を、上記第2の表示エリアに表示するとともに、入力された文字として取り込み、
上記修正モードの場合には、
上記第2の表示エリアに別のカーソルを表示し、
上記第1の操作キーを操作したとき、上記別のカーソルを、上記第2の表示エリアに表示されている文字に対して1文字分ずつ行方向に移動させ、
上記第3の操作キーを操作したとき、上記カーソルが示している文字を修正対象に確定し、
この修正対象の文字が確定したのちに、上記第1の操作キーを操作したとき、上記カーソルを、上記第1の表示エリアに表示されている文字に対して1文字分ずつ行方向に移動させ、
上記修正対象の文字が確定したのちに、上記第2の操作キーを操作したとき、上記第1の表示エリアに表示されている文字の表示を、少なくとも上記カーソルが示している文字の列について、その列方向に1行分ずつ移動させ、
上記修正対象の文字が確定したのちに、上記第4の操作キーを操作したとき、上記カーソルが示している文字を、上記別のカーソルが示している位置に表示して上書きするとともに、入力された文字として上書きして取り込む
ようにした文字の入力装置。
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JP4073215B2 (ja) * | 2002-01-28 | 2008-04-09 | 富士通株式会社 | 文字入力装置 |
-
1993
- 1993-04-24 JP JP12074793A patent/JP3712272B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06309083A (ja) | 1994-11-04 |
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