JP3709959B2 - 防水型電装品収納ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車などに設備される電装品本体を密閉,収容する防水型電装品収納ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は防水型電装品収納ケースAの従来例を示す分解斜視図であり、下ケース1の上に上ケース2を重ね合わせると、内部に電装品本体3を収容する空間が形成される。
下ケース1の一方の側壁には、側壁を貫通し上ケース2との重ね合わせ面に開口するグロメット嵌着孔4が設けられ、上ケース2との重ね合わせ面に、上ケース2の下端面との隙間を密閉するパッキン5が取り付けられる。
下ケース1の側壁に係合突起6が設けられ、上ケース2には、重ね合わせたときに係合突起6が係入する係合孔8を有する係合枠7が設けられる。
【0003】
電装品本体3には防水型ヒュージブルリンク等の電気部品9が取付られ、ワイヤーハーネスWがコネクタ(図示しない)を介して電気接続され、側面に設けられる位置決め突起17は、下ケース1の内壁に設けられる案内レール(図示しない)に摺動可能に係合し、電装品本体3が下ケース1内で動揺しないようになっている。
【0004】
ワイヤーハーネスWに装着されるグロメット10はゴム材などより構成され、ワイヤーハーネスWを防水,密閉する筒状部10aと、グロメット嵌着孔4に嵌着される溝10cを有するフランジ部10bとにより構成され、溝10cをグロメット嵌着孔4に嵌着すると、グロメット嵌着孔4とグロメット10との隙間が防水,密閉される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
フランジ部10bは、弾性圧縮を伴ってグロメット嵌着孔4に嵌着されるため、グロメット嵌着孔4に密着しているが、グロメット10を上下方向に固定する構造が設けられていないので、ワイヤーハーネスWに矢印F方向の外力が加わると、グロメット10がグロメット嵌着孔4から離脱する方向に移動する。
従って、ワイヤーハーネスWの組付作業中に支障を来す問題と、上ケース2を下ケース1に重ね合わせる作業性が悪くなる問題と、組付後においてもグロメット10が移動して防水性が低下する問題が生じる。
又、輸送の都合上、上ケース2を重ね合わせないで納入する際に、グロメット10が下ケース1のグロメット嵌着孔4から外れて、損傷する場合がある。
本発明は、かかる課題を解決することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ワイヤハーネス端が接続された電装品本体を横滑り不能に内部に収容し、上ケースが重ね合わされることで該上ケースとともに形成する空間内に前記電装品本体を密閉して収容する下ケースと、該下ケースの一側壁に該一側壁を貫通しかつ前記上ケースが重ね合わされる面に開口されて設けられたグロメット嵌着孔と、前記ワイヤハーネスに装着されて該ワイヤハーネスを防水して密閉する筒状部と前記グロメット嵌着孔に嵌着されて前記グロメット嵌着孔との隙間を密封する溝を有するフランジ部とにより構成され、前記グロメット嵌着孔に装着された状態で前記下ケースに上ケースが重ね合わされることで前記グロメット嵌合孔に保持されるグロメットとを備える防水型電装品収納ケースであって、前記一側壁の前記グロメット嵌着孔の一側に突出された軸にヒンジを介して延設され、先端部に係合部が設けられたグロメット押圧片と、前記一側壁の前記グロメット嵌着孔の他側に設けられた前記係合部に係脱可能なロック部とを備え、前記ヒンジを支点に前記グロメット押圧片を回動させ、先端部の前記係合部を前記ロック部に係合させることにより、前記グロメット嵌着孔に装着した前記グロメットの前記筒状部を前記グロメット押圧片により押さえつけ、前記フランジの前記溝にて前記グロメット嵌着孔との隙間を密封した状態に保持する構成とした。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の具体例について図面を参照して説明する。
図1は防水型電装品収納ケースA1 の分解斜視図、図2はグロメット固定前の状態の防水型電装品収納ケースA1 の斜視図、図3はグロメット固定後の状態の防水型電装品収納ケースA1 の斜視図である。
防水型電装品収納ケースA1 の構成部品のうち、従来例と同一の部品については従来例と同一符号を付してその詳細説明を省略する。
【0009】
図1に示すように、防水型電装品収納ケースA1 の下ケース11は、従来の防水型電装品収納ケースAと同様に、一方の側壁にグロメット嵌着孔4が設けられ、上ケース2との重ね合わせ面に、上ケース2の下端面との隙間を密閉するパッキン5が取り付けられる。
図示されていないが、下ケース11および上ケース2には従来例と同様の係合突起6,係合枠7が設けられ、パッキン5を押圧した重ね合わせ状態に保持されることも従来例と同様である。
【0010】
下ケース11の一方の側壁には、グロメット嵌着孔4の一側(図1において左側)に軸12が突出し、軸12にはヒンジ12aを介してグロメット押圧片13が延設される。
ヒンジ12aは撓み変形が可能であり、グロメット押圧片13はヒンジ12aを支点として回動可能である。
【0011】
グロメット押圧片13は、グロメット10の筒状部10aの外面とほぼ同形状の円弧を有する凹部13aが形成され、グロメット押圧片13の先端部に直角に起立する屈曲部13bが設けられ、屈曲部13bに係合部14が突設される。
係合部14は、屈曲部13bの先端に向かって低くなる傾斜面14a、傾斜面14aの反対側に設けられ屈曲部13bの表面に対して直角な係止面14bとにより形成される。
【0012】
下ケース11の一方の側壁には、グロメット嵌着孔4の他側(図1において右側)に板状のロック部15が立設され、ロック部15にロック孔16が設けられる。
ロック孔16は、グロメット押圧片13がヒンジ12aを支点としてロック部15の方向に回動したときに、係合部14が係入可能な位置にある。
【0013】
電装品本体3には複数の電気部品が取り付けられ、ワイヤーハーネスWの先端部がコネクタを介して電気接続され、ワイヤーハーネスWには、グロメット嵌着孔4に嵌入するグロメット10が設けられ、電装品本体3の側面に設けられる位置決め突起17が下ケース11の内壁面に設けられた案内レール18に沿って摺動可能であることは従来例と同様である。
【0014】
以上のように構成された防水型電装品収納ケースA1 の組付方法を図2,図3に基づいて説明する。
グロメット10を装着したワイヤーハーネスWを電装品本体3に接続し、電装品本体3の位置決め突起17を案内レール18(図1参照)にスライド可能に係合し、電装品本体3を下ケース11の内部に横滑り不能に収容すると共に、グロメット10のフランジ部10bの溝10cをグロメット嵌着孔4に嵌着して、グロメット嵌着孔4とグロメット10の隙間を密封する(図2参照)。
【0015】
次に、ヒンジ12aを支点としてグロメット押圧片13を回動し、グロメット10の筒状部10aに押しつけると共に、係合部14をロック部15のロック孔16に押し込むと、係合部14の傾斜面14aが圧縮されながらロック孔16内を移動し、ロック孔16を通過したときに係止面14bがロック部15に係合し、グロメット押圧片13がグロメット10を押しつけた状態に保持される(図3参照)。
【0016】
従って、グロメット10とグロメット嵌着孔4との隙間は防水,密封状態に保持され、ワイヤーハーネスWに矢印F方向に外力が作用しても、或いは、上ケース2を取り付けないで納入先に搬送しても、グロメット10はグロメット嵌着孔4から浮き上がることはなく、上ケース2を下ケース1に重ね合わせるときにもグロメット10が浮き上がって重ね合わせ作業を妨げることはない。
又、防水型電装品収納ケースA1 を自動車などに設置した後も、防水性の信頼度は極めて高い。
【0017】
【発明の効果】
本発明の防水型電装品収納ケースは、以上述べたように構成されているので、下記に示すような効果を奏する。
(1) グロメットをグロメット嵌着孔に嵌着した後に、グロメット押圧片を回動して係合部をロック部に係合する簡単な動作で、グロメットの浮き上がりを確実に防止することができる。
(2) グロメットがグロメット嵌着孔に不完全に嵌着された場合が生じても、係合部をロック部に係合したときに、グロメット押圧片がグロメットを完全嵌合位置まで押動するので、グロメットの嵌着作業後に、嵌着状態を点検する作業が不要になった。
【0018】
(3) 係合部をロック部に係合することにより、グロメット押圧片は、グロメットの浮き上がりを完全に防止するので、上カバーを取り付けないで搬送しても問題はなく、又、上カバーを下カバーに重ね合わせる作業も容易になった。
(4) 自動車のように振動のある環境に防水型電装品収納ケースを設置しても、グロメットが浮き上って防水性を劣化させることはないので、防水性の信頼性が高まった。
(5) 軸,ヒンジ及びグロメット押圧片は、下ケースと一体に成形することができるので、従来のものと比較して部品の増加はなく、従来の防水型電装品収納ケースとほとんど変わらない製造原価で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水型電装品収納ケースの分解斜視図である。
【図2】グロメット固定前の本発明の防水型電装品収納ケースの斜視図である。
【図3】グロメット固定後の本発明の防水型電装品収納ケースの斜視図である。
【図4】従来の防水型電装品収納ケースの分解斜視図である。
【符号の説明】
A1 防水型電装品収納ケース
W ワイヤーハーネス
2 上ケース
3 電装品本体
4 グロメット嵌着孔
10 グロメット
10a 筒状部
10b フランジ部
11 下ケース
12 軸
12a ヒンジ
13 グロメット押圧片
13a 凹部
14 係合部
15 ロック部
16 ロック孔
Claims (1)
- ワイヤハーネス端が接続された電装品本体を横滑り不能に内部に収容し、上ケースが重ね合わされることで該上ケースとともに形成する空間内に前記電装品本体を密閉して収容する下ケースと、該下ケースの一側壁に該一側壁を貫通しかつ前記上ケースが重ね合わされる面に開口されて設けられたグロメット嵌着孔と、前記ワイヤハーネスに装着されて該ワイヤハーネスを防水して密閉する筒状部と前記グロメット嵌着孔に嵌着されて前記グロメット嵌着孔との隙間を密封する溝を有するフランジ部とにより構成され、前記グロメット嵌着孔に装着された状態で前記下ケースに上ケースが重ね合わされることで前記グロメット嵌合孔に保持されるグロメットとを備える防水型電装品収納ケースであって、
前記一側壁の前記グロメット嵌着孔の一側に突出された軸にヒンジを介して延設され、先端部に係合部が設けられたグロメット押圧片と、
前記一側壁の前記グロメット嵌着孔の他側に設けられた前記係合部に係脱可能なロック部とを備え、
前記ヒンジを支点に前記グロメット押圧片を回動させ、先端部の前記係合部を前記ロック部に係合させることにより、前記グロメット嵌着孔に装着した前記グロメットの前記筒状部を前記グロメット押圧片により押さえつけ、前記フランジの前記溝にて前記グロメット嵌着孔との隙間を密封した状態に保持する
ことを特徴とする防水型電装品収納ケース。
Priority Applications (1)
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JP10134398A JP3709959B2 (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 防水型電装品収納ケース |
Applications Claiming Priority (1)
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JP10134398A JP3709959B2 (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 防水型電装品収納ケース |
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JPH11298165A JPH11298165A (ja) | 1999-10-29 |
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ID=14298207
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10134398A Expired - Fee Related JP3709959B2 (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 防水型電装品収納ケース |
Country Status (1)
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1998
- 1998-04-13 JP JP10134398A patent/JP3709959B2/ja not_active Expired - Fee Related
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