JP3709483B2 - 含フッ素グラフトまたはブロックポリマー - Google Patents
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一般式(1):
また、本発明は、少なくとも1種のシリコーンゴムセグメントと少なくとも1種の含フッ素エラストマーセグメントからなるグラフトまたはブロックポリマーであって、
一般式(5):
または
一般式(6):
で示される化合物に、少なくとも1種のフルオロオレフィンを重合することにより得られるグラフトまたはブロックポリマーに関する。
さらに、本発明は、(A)末端にハロゲン原子を有する含フッ素化合物に、ハロゲン移動重合により、少なくとも1種のモノマーを重合させ、得られた含フッ素エラストマーとシリコーンゴムを結合させる方法、または
(B)末端にハロゲン原子を有するシリコーンゴムに、ハロゲン移動重合により、少なくとも1種のモノマーを重合させる方法
を含む、少なくとも1種のシリコーンゴムセグメントと少なくとも1種の含フッ素エラストマーセグメントからなるグラフトまたはブロックポリマーの製造方法に関する。
(A)末端にハロゲン原子を有する含フッ素化合物に、ハロゲン移動重合により、少なくとも1種のモノマーを重合させ、得られた含フッ素エラストマーとシリコーンゴムを結合させる方法、
(B)末端にハロゲン原子を有するシリコーンゴムに、ハロゲン移動重合により、少なくとも1種のモノマーを重合させる方法、
などがあげられるが、これに限定されるものではない。
で示される含フッ素化合物、
より好ましくは、一般式(2):
−CF2−、−CF2CF2−、−CH2CF2CF2−、−CF2CF2CF2−、−CF(CF3)−、−CF(CF3)CF2−などがあげられる。これらのなかでも、Rf 2としては、フッ素ゴム成分の共重合しやすさの点から、−CF2−、−CF2CF2−、−CH2CF2CF2−、−CF2CF2CF2−が好ましく、Rf 3としては、合成のしやすさの点から、−CF2−、−CF2CF2−、−CH2CF2CF2−、−CF(CF3)CF2−が好ましく、Rf 4としては、合成のしやすさの点から、−CF(CF3)−、−CH2CF2−、−CF2CF2−が好ましい。
X1−(CH2CF2CF2O)l(CF(CF3)CF2O)mCF(CF3)COOCH3、X1−(CH2CF2CF2O)lCH2CF2COOCH3、X1−(CF2)l(CF(CF3)CF2O)mCF(CF3)COOCH3、X1−(CH2CF2CF2O)l(CF2CF2O)mCF2COOCH3、X1−(CF2CF2CF2O)l(CF(CF3)CF2O)mCF(CF3)COOCH3(X1は前記同様、m、lは0以上の整数である)、
さらに具体的には、
I(CF2CF2)nCOOCH3、ICH2CF2COOCH3、ICH2CF2CF2O(CH2CF2CF2O)n(CF(CF3)CF2O)mCF(CF3)COOCH3、ICH2CF2CF2O(CH2CF2CF2O)nCH2CF2COOCH3、ICH2CF2CF2O(CF(CF3)CF2O)nCF(CF3)COOCH3(m、nはいずれも0〜20の整数である)
などをあげることができる。
(R3HN)nY1 (3)
(式中、Y1は、シリコーンゴムであり、R3は、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基、フェニル基またはその置換体であり、nは1以上の整数である)
が好ましい。
で示されるシリコーンゴムが好ましい。
または、一般式(6):
で示される化合物に、少なくとも1種のモノマーを重合(ハロゲン移動重合)することにより、少なくとも1種のシリコーンゴムセグメントと少なくとも1種の含フッ素エラストマーセグメントからなるグラフトまたはブロックポリマーを得ることができる。
CF2=CFOCF2CF=CF2、CF2=CFCF=CF2、CF2=CFCF2OCF=CF2などのポリフルオロジエン類、一般式(7):
CF2=CFOCF2CF2CH2I
は、架橋密度を上昇させる目的において好ましい。
(標準配合)
ポリマー 100 重量部
トリアリルイソシアヌレート(TAIC) 4 重量部
パーヘキサ25B 1.5 重量部
カーボンブラックMT−C 20 重量部
(標準加硫条件)
混練方法 :ロール練り
プレス加硫 :160℃で10分
オーブン加硫:180℃で4時間
<重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)>
装置:HLC−8020(東ソー(株)製)
昭和電工(株)製カラム: GPC KF−806M 2本
GPC KF−802 1本
GPC KF−801 2本
検出器:示差屈折率計
展開溶媒:テトラヒドロフラン
温度:35℃
試料濃度:0.1重量%
標準試料:単分散ポリスチレン各種((Mw/Mn)=1.14(Max))、TSK standard POLYSTYRENE(東ソー(株)製)
下記標準配合物を下記標準加硫条件で1次プレス加硫および2次オーブン加硫してO−リング(P−24)を作製し、JIS−K6262に準じて、1次プレス加硫後の圧縮永久歪みおよび2次オーブン加硫後の圧縮永久歪み(CS)を測定する(25%加圧圧縮下に200℃で72時間保持したのち25℃の恒温室内に30分間放置した試料を測定)。
(標準配合)
ポリマー 100 重量部
トリアリルイソシアヌレート(TAIC) 4 重量部
パーヘキサ25B 1.5 重量部
カーボンブラックMT−C 20 重量部
(標準加硫条件)
混練方法 :ロール練り
プレス加硫 :160℃で10分
オーブン加硫:180℃で4時間
標準配合物を標準加硫条件で1次プレス加硫および2次オーブン加硫して厚さ2mmのシートとし、JIS−K6251に準じて測定する。
標準配合物を標準加硫条件で1次プレス加硫および2次オーブン加硫して厚さ2mmのシートとし、JIS−K6251に準じて測定する。
標準配合物を標準加硫条件で1次プレス加硫および2次オーブン加硫して厚さ2mmのシートとし、JIS−K6253に準じて測定する。
1次プレス加硫時にJSR型キュラストメータII型、およびV型を用いて170℃における加硫曲線を求め、最低粘度(ML)、加硫度(MH)、誘導時間(T10)および最適加硫時間(T90)を求める。
19F−NMR(ブルカーバイオスピン(株)社製AC300P型)により測定した。
(株)ジェイ・サイエンス・ラボ製 CHN CORDER MT−5
Orion製 Fイオンメーター
microprocessor ionanalyzer/901
特開昭62−12734号公報記載の方法に従い、ICH2CF2CF2OCF(CF3)CF2OCF(CF3)COOCH3(IFM−1)を合成した。ステンレス製オートクレーブにIFM−1を58.2g仕込み、窒素置換を行った後にビニリデンフルオライド(VdF)600g、ヘキサフルオロプロピレン1500gを仕込み、25℃に保ち、F(CF2)6Fで20wt%に希釈した〔Cl(CF2CFCl)2CF2COO−〕2(DLP)を1.6mL添加し重合を開始させた。30時間反応後に、さらにDLPを1.6mL添加し、66時間後に圧力が1.85MPaから1.65MPaに減少したところでガスモノマーを排出し、重合反応を終了した。水飴状のポリマーAが255g得られた。ポリマーAの組成はVdF/HFP=80/20であり、GPCにて求めたポリスチレン換算の数平均分子量は2500、重量平均分子量は4800であり、Mw/Mnは1.92であった。
実施例1で得られたフッ素ゴムシリコーンゴムブロックポリマー20gとパーオキサイド加硫可能なフッ素ゴムB(ダイエルG801、ダイキン工業(株)製)90g、パーオキサイド加硫可能なシリコーンゴムC(DMS−V42 Gelest社製)90gをロールにて分散させ、TAIC 8g、パーヘキサ25B 3g、MTカーボン(N990、Cancorb Ltd.製)を混合し硬化用組成物を得た。この組成物を160℃にて15分間プレス加硫し、その後、オーブンにて180℃で4時間熱処理することにより、架橋シートを得た。この架橋シートの機械的特性は100%モジュラスが1.2MPa、引張強度5.5MPa、伸び480%、硬度(JIS A)65であった。
Claims (6)
- 少なくとも1種のシリコーンゴムセグメントと少なくとも1種の含フッ素エラストマーセグメントからなるグラフトまたはブロックポリマーであって、
一般式(5):
または
一般式(6):
で示される化合物に、少なくとも1種のフルオロオレフィンを重合することにより得られるグラフトまたはブロックポリマー。 - 含フッ素エラストマーセグメントが、ビニリデンフルオライドからなるエラストマーセグメントまたはテトラフルオロエチレンからなるエラストマーセグメントである請求項1または2記載のグラフトまたはブロックポリマー。
- シリコーンゴムセグメントが、ジメチルシロキサン単位、および/またはメチル−3,3,3−トリフルオロプロピルシロキサン単位を有する請求項1、2または3記載のグラフトまたはブロックポリマー。
- 請求項1、2、3または4記載のポリマーおよび加硫剤からなる硬化用組成物。
- (A)末端にハロゲン原子を有する含フッ素化合物に、ハロゲン移動重合により、少なくとも1種のモノマーを重合させ、得られた含フッ素エラストマーとシリコーンゴムを結合させる方法、または
(B)末端にハロゲン原子を有するシリコーンゴムに、ハロゲン移動重合により、少なくとも1種のモノマーを重合させる方法
を含む、少なくとも1種のシリコーンゴムセグメントと少なくとも1種の含フッ素エラストマーセグメントからなるグラフトまたはブロックポリマーの製造方法。
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