JP3709037B2 - 内視鏡用注射具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、内視鏡の鉗子チャンネルに通されて、体腔内に注射をするために用いられる内視鏡用注射具に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の内視鏡用注射具を示しており、内視鏡の鉗子チャンネル内に挿通される可撓性の外套管1は、例えば四フッ化エチレン樹脂チューブ又はステンレス鋼線製コイルパイプなどによって形成されている。
【0003】
外套管1内には、先端に注射針2が設けられた、例えば四フッ化エチレン樹脂製チューブからなる可撓性の送液チューブ3が、軸線方向に進退自在に挿通配置されている。
【0004】
外套管1の先端には、金属製の先端口金4が固着されており、その中心に穿設された穴4aから注射針2が突没できるようになっている。5は、注射針2の後半部分に固着されたストッパであり、先端口金4に当接することによって、注射針2の最大突出量を規制するためのものである。
【0005】
外套管1の基端には、注射針2を突没操作する際に指先で把持される把持筒体7が連結されている。8は、外套管1の基端部付近の折れ曲りを防止するための折れ止めコイルである。
【0006】
9は、注射針2を突没操作するための操作口金であり、手元側から把持筒体7内に押し込み操作できるようになっている。操作口金9の手元側端部には、注射筒受け口金10が形成されている。
【0007】
操作口金9の先側には、外套管1の入口に達する長くて細いチューブ接続部9aが形成されていて、その部分9aに、送液チューブ3の基端部分が被嵌接続されている。
【0008】
把持筒体7の手元側口元近傍の内周面には、円周溝11が形成されていて、そこにゴム又は合成樹脂製の弾力性のある材料からなるOリング12が嵌め込まれている。
【0009】
そして、把持筒体7の内周面に嵌合する操作口金9の外周面には、Oリング12と係合する先側係合溝14と後側係合溝15とが軸線方向に間隔をあけて形成されている。
【0010】
このように構成された内視鏡用注射具においては、外套管1の基端に連結された把持筒体7を把持して、送液チューブ3の基端に連結された操作口金9を軸線方向に進退操作することにより、外套管1の先端から注射針2を突没させることができる。
【0011】
その操作の際の操作口金9の操作ストロークは、先側係合溝14と後側係合溝15との間の距離Bであり、注射針2の移動ストロークAよりもBの方が大きく設定されている。
【0012】
したがって、図4に示されるように注射針2が外套管1内に引っ込んだ状態から、操作口金9を把持筒体7内に押し込んでいくと、注射針2を最大限に突出させた位置からさらに操作口金9が把持筒体7内に押し込まれ、そこで図5に示されるように後側係合溝15がOリング12と係合して、把持筒体7に対して操作口金9が係止される。
【0013】
したがって、図5に示されるように、ストッパ5が先端口金4にぶつかって、注射針2が最大限に突出された状態では、送液チューブ3には、軸線方向に圧縮する力が全長にわたって加わっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、注射針2を最大限に突出させた状態で、送液チューブ3に軸線方向の圧縮力を加えておくことは、注射針2を患部に突き刺す際に、注射針2が押し戻されないようにするために必要である。
【0015】
また、外套管1を湾曲させたときに、注射針2を最大限に確実に突出させるためには、注射針2の移動ストロークAよりも操作口金9の操作ストロークBを大きくしておく必要がある。
【0016】
しかし、上述のような構造の従来の内視鏡用注射具においては、圧縮力が加えられた送液チューブ3が、僅かなクリアランスしかない外套管1内で全長にわたってたわむことになる。
【0017】
そのため、外套管1内で送液チューブ3に全長にわたる蛇行癖がついてしまって、円滑な操作ができなくなる場合がある。また、外套管1が真っ直ぐな状態ではストローク差(B−A)が大きくなるので、送液チューブ3に加わる圧縮力が相当に大きくなってしまい、操作口金9の押し込み操作が非常に重くなって操作性を損う場合があった。
【0018】
そこで本発明は、送液チューブに蛇行癖がつかず、かつ安定した操作力量を維持することができる内視鏡用注射具を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡用注射具は、先端に注射針が設けられた可撓性の送液チューブを軸線方向に進退自在に可撓性の外套管内に挿通配置して、その送液チューブの基端側の部分を上記外套管の基端に連結された把持筒体内に通し、上記送液チューブの基端に接続された操作口金を上記把持筒体に対して軸線方向に移動操作することによって、上記送液チューブが上記外套管内で進退して上記注射針が上記外套管の先端から突没するようにした内視鏡用注射具において、上記操作口金の移動範囲を、上記外套管の先端から上記注射針を最大限に突出させる位置よりさらに先側へ移動可能にすると共に、上記送液チューブの基端側の部分がたわんで蛇行するための空間を上記把持筒体内に形成して、上記操作口金を最大限に先側へ移動させたときには上記送液チューブが上記把持筒体内の空間で蛇行するようにしたことを特徴とする。
【0020】
なお、上記送液チューブの上記把持筒体内の空間内に位置する部分が、他の部分に比べて大きな可撓性を有しているとよく、上記把持筒体内の空間内に位置する部分において、上記送液チューブの腰折れを防止するための腰折れ防止部材が設けられていてもよい。
【0021】
その場合、上記把持筒体内の空間内に位置する部分において、上記送液チューブの外周に螺旋溝が形成されていて、その螺旋溝に沿ってコイル部材が巻き付けられていてもよい。
【0022】
また、上記送液チューブが、上記把持筒体内で蛇行した状態において、先側に向かって軸線方向に80g以上の反発力を有するとよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明が適用された内視鏡用注射具を示しており、内視鏡の鉗子チャンネル内に挿通される可撓性の外套管1は、例えば四フッ化エチレン樹脂チューブ又はステンレス鋼線製コイルパイプなどによって形成されている。
【0024】
外套管1内には、先端に注射針2が設けられた、例えば四フッ化エチレン樹脂製チューブからなる可撓性の送液チューブが、軸線方向に進退自在に挿通配置されている。
【0025】
外套管1の先端には、金属製の先端口金4が固着されており、その中心に穿設された穴4aから注射針2が突没できるようになっている。5は、注射針2の後半部分に固着されたストッパであり、先端口金4に当接することによって、注射針2の最大突出量を規制するためのものである。
【0026】
外套管1の基端には、注射針2を突没操作する際に指先で把持される把持筒体7が連結されている。8は、外套管1の基端部付近の折れ曲りを防止するための折れ止めコイルである。
【0027】
9は、注射針2を突没操作するための操作口金であり、手元側から把持筒体7内に押し込み操作できるようになっている。操作口金9の手元側端部には、注射筒受け口金10が形成されている。
【0028】
操作口金9内に位置する操作口金9の先端部分9aには、送液チューブ3の基端部が接続されている。また、把持筒体7の手元側口元近傍の内周面には、円周溝11が形成されていて、そこにゴム又は合成樹脂製の弾力性のある材料からなるOリング12が嵌め込まれている。
【0029】
そして、把持筒体7の内周面に嵌合する操作口金9の外周面には、Oリング12と係合する先側係合溝14と後側係合溝15とが軸線方向に間隔をあけて形成されている。
【0030】
Oリング12と係合溝14,15はいわゆるクリックの機能を有しており、Oリング12がいずれかの係合溝14,15と係合すると、操作口金9が把持筒体7に弾力的に係止された状態になる。
【0031】
このように構成された内視鏡用注射具においては、外套管1の基端に連結された把持筒体7を把持して、送液チューブ3の基端に連結された操作口金9を軸線方向に進退操作することにより、外套管1の先端から注射針2を突没させることができる。
【0032】
その操作の際の操作口金9の操作ストロークは、先側係合溝14と後側係合溝15との間の距離Bであり、注射針2の移動ストロークAよりもBの方が大きく設定されている。
【0033】
したがって、図2に示されるように注射針2が外套管1内に引っ込んだ状態から、操作口金9を把持筒体7内に押し込んでいくと、注射針2を最大限に突出させた位置からさらに操作口金9が把持筒体7内に押し込まれ、そこで図1に示されるように後側係合溝15がOリング12と係合して、把持筒体7に対して操作口金9が係止される。
【0034】
したがって、図1に示されるように、ストッパ5が先端口金4にぶつかって、注射針2が最大限に突出された状態では、送液チューブ3には、軸線方向に圧縮する力が全長にわたって加わっている。
【0035】
そこでこの実施の形態においては、送液チューブ3に軸線方向に圧縮力が加わったときに送液チューブ3の基端側の部分が大きくたわんで蛇行するための空間17が、把持筒体7内に形成されている。
【0036】
送液チューブ3の空間17内に位置する部分には、その全範囲に、図3に拡大して示されるような螺旋溝18が形成されている。そして、例えばステンレス鋼線からなるコイル19が、螺旋溝18に沿って巻き付けられている。
【0037】
そのように螺旋溝18が形成されたことにより、送液チューブ3は、空間17内に位置する部分においては、他の部分に比べて可撓性が大きく(即ち、柔軟で)曲がり易くなっている。そして、曲げられた際の腰折れがコイル19によって防止されている。
【0038】
このように構成された実施の形態の内視鏡用注射具においては、図1に示されるように、ストッパ5が先端口金4に当接して注射針2が最大限に突出した状態では、送液チューブ3の基端側の部分が把持筒体7内の空間17内で大きくたわんで蛇行する。そして、操作口金9を引き戻せば、図2に示されるように、コイル19の弾性によって、送液チューブ3は元の真っ直ぐな状態に戻される。
【0039】
したがって、送液チューブ3には蛇行癖がほとんどつくことはなく、把持筒体7の空間17内における送液チューブ3は可撓性が大きくて柔軟なので、操作口金9を最大限まで押し込む際に、大きな操作力量を必要とすることもない。
【0040】
なお、一般に、注射針2を患部に刺す際には40〜80g程度の力が必要とされるので、送液チューブ3の基端部側が空間17内でたわんだ図1の状態において、そのたわみ部分から針先側への軸線方向の反発力Fが80g以上になるように各部を設定するとよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、操作口金の移動範囲を、外套管の先端から注射針を最大限に突出させる位置よりさらに先側へ移動可能にすると共に、送液チューブの基端側の部分がたわんで蛇行するための空間を把持筒体内に形成して、操作口金を最大限に先側へ移動させたときには送液チューブが把持筒体内の空間で蛇行するようにしたことにより、送液チューブに蛇行癖がつかず、かつ操作口金を押し込み操作するのに、重くなりすぎることのない安定した操作力量を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の内視鏡用注射具の注射針が突出した状態の側面断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の内視鏡用注射具の注射針が引っ込められた状態の側面断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の送液チューブの基端部側の部分の拡大断面図である。
【図4】従来の内視鏡用注射具の注射針が引っ込められた状態の側面断面図である。
【図5】従来の内視鏡用注射具の注射針が突出した状態の側面断面図である。
【符号の説明】
1 外套管
2 注射針
3 送液チューブ
7 把持筒体
9 操作口金
17 空間
18 螺旋溝
19 コイル
Claims (5)
- 先端に注射針が設けられた可撓性の送液チューブを軸線方向に進退自在に可撓性の外套管内に挿通配置して、その送液チューブの基端側の部分を上記外套管の基端に連結された把持筒体内に通し、上記送液チューブの基端に接続された操作口金を上記把持筒体に対して軸線方向に移動操作することによって、上記送液チューブが上記外套管内で進退して上記注射針が上記外套管の先端から突没するようにした内視鏡用注射具において、
上記操作口金の移動範囲を、上記外套管の先端から上記注射針を最大限に突出させる位置よりさらに先側へ移動可能にすると共に、上記送液チューブの基端側の部分がたわんで蛇行するための空間を上記把持筒体内に形成して、上記操作口金を最大限に先側へ移動させたときには上記送液チューブが上記把持筒体内の空間で蛇行するようにしたことを特徴とする内視鏡用注射具。 - 上記送液チューブの上記把持筒体内の空間内に位置する部分が、他の部分に比べて大きな可撓性を有している請求項1記載の内視鏡用注射具。
- 上記把持筒体内の空間内に位置する部分において、上記送液チューブの腰折れを防止するための腰折れ防止部材が設けられている請求項1又は2記載の内視鏡用注射具。
- 上記把持筒体内の空間内に位置する部分において、上記送液チューブの外周に螺旋溝が形成されていて、その螺旋溝に沿ってコイル部材が巻き付けられている請求項3記載の内視鏡用注射具。
- 上記送液チューブが、上記把持筒体内で蛇行した状態において、先側に向かって軸線方向に80g以上の反発力を有する請求項1、2、3又は4記載の内視鏡用注射具。
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