JP3709081B2 - Small motor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、CD−ROM、DVD−ROM等の回転駆動用、その他各種用途の小型モータに関するもので、特にそのロータが軸方向に抜けるのを防止するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種用途の小型モータにおいては、ロータケース、回転軸、ロータマグネットなどから構成されるロータ部分が軸受から抜けることのないように抜け防止手段がとられている。図3は、従来一般的によく用いられるロータの抜け防止構造の例を示す。図3において、円筒状に形成された軸受ホルダー50の内周側には、円筒状の軸受51が圧入等によって嵌め込まれ固定されている。軸受51は燒結金属からなり、その中心孔には回転軸52が挿入され、回転軸52はラジアル方向に回転可能に支持されている。回転軸52の下端部には周溝が形成され、この周溝にはワッシャ53が嵌められ、回転軸52が軸受51から上方に向かって抜けようとするとワッシャ53が軸受51の下端に当接して抜け止めがなされるようになっている。上記ワッシャ53を回転軸52にはめた後で、軸受ホルダー50の下端部内周にスラスト受け54がはめられて固定され、回転軸52のスラスト方向下方への荷重をスラスト受け54で受けるようになっている。
【0003】
図3には示されていないが、軸受ホルダー50はその外周部が基板の孔に嵌め込まれて基板に固定され、また、軸受ホルダー50の外周にステータコアが固定される。回転軸52の上端部は軸受51の上端面から上方に突出し、ここにロータケース、ロータマグネット等を含むロータが固定される。
【0004】
以上説明したような小型モータの一般的なロータの抜け防止構造のほかに、本出願人の出願にかかる特開平10−201164号公報に記載されているようなロータの抜け防止構造も知られている。これは、軸受ホルダーの底板に抜け防止リングの仮止め部を設けておき、この仮止め部に仮止めされた抜け防止リングを、上記底板の透孔から操作部材を挿入して上記抜け防止リングを強制的に押し動かし、この抜け防止リングを上記仮止め部から回転軸の周溝に移行させ、回転軸を含むロータの軸受からの抜けを防止するようにしたものである。上記抜け防止リングは縮径方向の弾性付勢力を有し、回転軸の周溝にまとわりつくようになっている。このような構成の上記公報記載の発明によれば、軸受ホルダーに保持された軸受に回転軸を挿入した後で、外部からロータの抜け防止操作を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示すような従来の小型モータにおけるロータの抜け防止構造によれば、回転軸の一端部にワッシャをはめるための周溝を形成する必要があるとともに、上記ワッシャとこのワッシャを回転軸にはめた後で軸受ホルダーの下端部内周にはめて固定するスラスト受けとを必要とし、部品加工の煩雑さと部品点数の増加によって部品コストが嵩むという難点がある。また、図3に示す従来の小型モータおよび上記公報記載の小型モータの何れも、回転軸の一端部に周溝を設けてこれに抜け防止のためのワッシャあるいはリングを設けているため、その部分をラジアル軸受で支持することができず、必要な軸受長さを確保した場合に回転軸の長さが長くなってモータの薄型化に対する障害要因となる。これを図3の例で説明すると、ラジアル軸受51の下端面とスラスト受け54の上面すなわち回転軸52のスラスト荷重受け面との間に、抜け防止のためのワッシャ53を設けるための空間として、軸方向の長さAを確保する必要があり、この長さAの範囲はラジアル軸受51で支持することはできないため、回転軸52を支持するに必要なラジアル軸受51の長さを確保すると、回転軸52の長さを上記長さAの分だけ長くする必要があり、モータの薄型化に対する障害要因となる。
【0006】
さらに、上に述べた従来の小型モータによれば、一旦組み立てた後不良部品の交換、精度不良などのために分解しようとすると、スラスト受けあるいは底板を軸受ホルダーから取り外し、次に回転軸から抜け止め用のワッシャやリングを取り外す必要があり、分解作業が面倒であるとともに、スラスト受けあるいは底板を軸受ホルダーから無理矢理取り外すため、部品を傷つけやすく、傷ついた部品を廃棄せざるを得ない場合が多かった。
【0007】
本発明は以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、組立が容易で部品点数が少なく、回転軸の長さ範囲をラジアル軸受部として有効に用いることを可能にしてモータの薄型化を容易にし、必要であれば容易に分解することができ、しかも分解時に部品を傷つけることもない小型モータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1記載の発明は、円筒状の軸受ホルダーと、軸受ホルダー内に保持されたラジアル軸受と、このラジアル軸受によって回転自在に支持された回転軸と、この回転軸の一端部に固定されたロータケースを含むロータと、ロータケースに一体に取り付けられたロータマグネットと、このロータマグネットに対向させて軸受ホルダーの外周面に固定されたステータコアとを備えた小型モータにおいて、C字形に形成されるとともにフック部が形成されたストッパーを有し、このストッパーは、上記C字形の内周側が軸受ホルダーの外周部に取り付けられるとともに、フック部が上記ロータの一部と対向することによりロータの軸方向への抜けを防止しており、上記ロータには、上記ストッパーのフック部に対応する位置に透孔が形成されていることを特徴とする。
【0009】
本願請求項2記載の発明のように、ストッパーの内周側端縁部は、軸受ホルダーの端部に形成された係合部に当接させるとよい。
本願請求項3記載の発明のように、ストッパーの外周側にフック部を設け、このフック部の先端に、ロータが軸方向に抜けようとするときにロータケースを係止する係止部を設けるとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図1、図2を参照しながら本発明にかかる小型モータの実施の形態について説明する。
図1において、鉄などの金属板からなる基板1には軸受ホルダー3が圧入される孔が形成され、この孔の周囲は絞り加工されて上側に円筒状に立ち上がったバーリング部2となっている。このバーリング部2に上記軸受ホルダー3が圧入されるが、軸受ホルダー3の外周にはあらかじめストッパー25が嵌められ、その下側からステータコア5が圧入されている。軸受ホルダー3は金属板を絞り加工することによって有底の円筒状に形成されており、その下端部外周が基板1の上記バーリング部2に圧入されて固定されている。軸受ホルダー3の上端部外周側には小さなフランジ状の係合部4が形成されており、上記ストッパー25は係合部4で抜け止めがなされている。上記ステータコア5はその中心孔が軸受ホルダー3の外周に圧入されて固定されている。ストッパー25については後で詳細に説明する。ステータコア5は複数枚のコア板からなる積層コアで、複数の突極を放射状に有し、各突極には駆動コイル6が巻回されている。
【0011】
上記軸受ホルダー3の内底部にはスラスト受け板9が配置され、軸受ホルダー3の内周にはラジアル軸受7がはめられ、軸受ホルダー3によってラジアル軸受7が保持されている。この実施の形態では、ラジアル軸受7は焼結含油軸受からなり、ラジアル軸受7の軸方向の長さ寸法は軸受ホルダー3の内周側の軸方向寸法よりも僅かに短い程度となっている。ラジアル軸受7の内周側には回転軸8が挿入され、ラジアル軸受7によって回転軸8がその中心軸線の周りに回転自在に支持されている。また、回転軸8の下端は上記スラスト受け板9に当接して回転軸8にかかるスラスト方向の荷重がスラスト受け板9によって支えられるようになっている。ラジアル軸受7には潤滑油が含浸され、ラジアル軸受7の内周面と回転軸8の外周面との間が潤滑油で潤滑されるようになっている。軸受ホルダー3は有底円筒状に形成されて袋状になっているため、潤滑油が軸受ホルダー3の外側に流出するのを防止することができる構造になっている。
【0012】
回転軸8の上端部はラジアル軸受7および軸受ホルダー3の上端部から上方に延び出しており、この回転軸8の上端部には補助リング17が圧入されるとともにその上からハブ台11が圧入されている。上記補助リング17は金属板からなり、中心孔の周りに円筒状で下向きのバーリング部を有していて、このバーリング部が回転軸8に圧入されている。また、上記ハブ台11も金属板のプレス成型品からなり、中心孔の周りに円筒状で上向きのバーリング部12を有し、このバーリング部12が回転軸8に圧入されている。ハブ台11は、上記バーリング部12の外側に上側が開放したリング状の溝13が形成されるように立ち上げられ、さらに外側に向かって緩やかに下がった円錐部34、これに続いて立ち下がった円筒部35、これに続く水平部36が形成されている。水平部36の上面にはパッド16が貼り付けられている。このハブ台11の構成から明らかなように、図示の小型モータはディスク回転駆動用のモータであって、ディスクの中心孔が上記円筒部35の外周側にはまって位置決めされ、パッド16の上にディスクが載るようになっている。上記溝13にはチャッキングマグネットとして機能するリング状のマグネット14が挿入され固定されている。パッド16の上にディスクが載った状態で図示されないディスク押さえが降下してくると、ディスク押さえの磁性体と上記マグネット14との間の磁気吸引力によってディスク押さえがハブ台11側に引き付けられ、ディスクがハブ台11に向かって押し付けられる。ディスク押さえは、ハブ台11、回転軸8を含むモータのロータ10およびディスクとともに回転可能に設けられている。
【0013】
上記ハブ台11の下面側にはロータ10の一部をなすロータケース20の上端面が溶着その他適宜の手段で一体に固着されている。ロータケース20はカップを上下反転したような形状で、カップの底部に相当する部分がハブ台11の下面に重ねられて固着されている。ロータケース20の円筒状の周壁内面には円筒状のロータマグネット21が取り付けられている。ロータマグネット21もロータ10の一部をなし、ロータケース20と一体となって回転可能となっている。ロータマグネット21の内周面はステータコア5の外周面と適宜の間隙をおいて対向している。ロータマグネット21の各磁極の回転位置に応じて各相の駆動コイルへの通電を切り換え制御することにより、ロータマグネット21と各突極との磁気的吸引反発力でロータ10および上記ディスクが連続的に回転駆動されるようになっている。
【0014】
図1に示す実施の形態では、回転軸8は単純な円柱形であって、前述の従来例のように抜け止め用のワッシャやリングをはめるための周溝の類は形成されていない。その代わりに、前述のストッパ25を用いたロータの抜け防止手段が施されている。ストッパ25は、全体の形状としてリングの一部を切除し、図2(b)に示すように平面形状すなわちモータの軸線方向から見た形状がC字状に形成されている。このC字状のストッパ25の広がり角度(中心角度)は180゜より僅かに大きい程度、図示の例では240゜程度となっている。そして、ストッパ25は樹脂等の弾性を有する素材の一体成型品で、外力が加わることによって拡開し、また縮小することができるようになっている。図2(a)(b)(c)に示すように、ストッパ25は平面形状C字形の内周側が前記軸受ホルダー3の外周部に取り付けられる。ストッパ25の内周側端縁部は立ち上がって突堤28となっており、この突堤28の上端が前述のように軸受ホルダー3の係合部4に当接してストッパ25の抜け止めがなされている。ストッパ25の外周側にはフック部26が形成されている。フック部26は、ストッパ25の外周の一部が立ち上がった形のもので、ストッパ25の周方向の3カ所、すなわちC字形の両端部と中央部に形成されている。各フック部26の先端には、モータの半径方向外側に向かって突出した係止部27が形成され、各係止部27の外側上端部は半径方向外側に向かって下がる傾斜面29となっている。
【0015】
図1において、前述のカップ状ロータケース20のカップの底部に相当する部分には中心孔が形成されるとともに、この中心孔の外側において同心円に沿った段部が形成され、中心孔の縁部22がハブ台11の下面よりも下方に位置し、上記ストッパ25の係止部27の下側に僅かな間隙をおいて対向している。従って、ロータケース20等からなるモータのロータ10が回転軸8とともにラジアル軸受7から抜け出ようとすると、ロータケース20の上記縁部22が上記係止部27に当接して係止され、ロータ10の抜けが防止される。
ロータ10、より具体的にはロータ10を構成するハブ台11には、ストッパ25のフック部26に対応する位置に透孔15が形成されている。透孔15は1カ所だけに形成されていても差し支えないが、各フック部26に同時に対応することができるように3カ所に形成するとよい。透孔15からは、図1に鎖線で示すように細い治具32を挿入することができ、治具32の先端で上記フック部26の係止部27を半径方向内側に向かって押すことができるようになっている。
【0016】
前記基板1の上面には回路基板30が載せられて固定されている。回路基板30には適宜の回路パターンが形成されるとともに、適宜の回路部品、例えばロータ10のインデックス検出または回転速度検出のためのホール素子等からなる磁気検出素子31などが実装されている。
【0017】
次に、上記実施の形態にかかる小型モータの組立手順、特にステータに対するロータ10の組付について簡単に説明する。軸受ホルダー3の内周側にはラジアル軸受7を圧入し、軸受ホルダー3の外周側にはストッパ25を挿入し、次にステータコア5の中心孔を圧入し固定する。次に、軸受ホルダー3の下端部外周を基板1のバーリング部2に軽圧入する。軽圧入とは、強固な圧入ではなく、相互の部材の相対位置関係や相互の姿勢を修正可能な程度の比較的弱い強度の圧入のことをいう。次に、回転軸8を中心として一体化されているロータ10の上記回転軸8をラジアル軸受7の中心孔に挿入する。その際に、ロータケース20の縁部22がストッパ25の前記係止部27の傾斜面29に当たり、ストッパ25のフック部26をその弾性力に抗して半径方向内側に撓ませながら上記縁部22が下がっていく。縁部22が係止部27よりも下側に至ると、フック部26がその弾性力により復帰し、係止部27が縁部22の上方に進出して、前述のようなロータの抜け止め構造となる。ロータ10の組付時にロータケース20の縁部22がストッパ25のフック部26を撓ませ易いように、ロータケース20の縁部22の係止部27との当接部は面取りされている。
【0018】
基板1の面に対する回転軸8の垂直度は精度よく調整されている必要がある。特にディスク駆動用モータにおいては高精度が要求される。そこで、一通りの組付が終了した時点で、適宜の治具等を用いて基板1の面に対する回転軸8の垂直度を確認し、精度がでていなければ基板1と軸受ホルダー3との軽圧入部分において相対的な姿勢を修正して上記の垂直度を出す。この状態で上記軽圧入部分を接着し、あるいは溶着するなどの手段を用いて基板1と軸受ホルダー3とを最終的に固定する。
【0019】
上記のようにして最終組立を終了した後にも、不具合部分が見つかることがあり、ロータ10をステータから分離して不具合部分の部品を交換したり調整したりする必要があることがある。その場合は、図1に示すように、ロータ10を構成するハブ台11の透孔15から治具32を挿入し、治具32の先端でストッパ25の係止部27の傾斜面29を半径方向内側に向かって押す。こうすることによって、フック部26が撓みながら係止部27がロータケース20の縁部22から半径方向内側に後退するため、この状態において回転軸8を含むロータ10をステータから抜き取ることができる。
【0020】
このように、上記実施の形態によれば、軸受ホルダー3とロータ10との間にストッパ25を介在させ、ストッパ25は軸受ホルダー25の外周部に取り付けるとともに、フック部26の係止部27をロータ10の一部であるロータケース10の縁部22と対向させることによりロータ10の軸方向への抜けを防止を図り、ロータ10には、ストッパー25のフック部26に対応する位置に透孔15を形成したため、必要な場合には透孔15から適宜の治具や工具を挿入して上記フック部26の係止部27をロータ10の縁部22から後退させることによりロータ10とステータとを分離させることができ、部品の交換、調整等を容易に行うことができる。しかも、ロータ10とステータとを分離するときに、各部品に無理な力が掛からないため、部品を傷めることなくロータ10とステータとを分離させることができ、部品を再利用することができる。仮に、特定の部品に不具合があったとしても、その部品の不具合のある部分を修理して再利用することができる。
【0021】
ロータ10とステータとの分離時に、仮にストッパ25のフック部26を破損しあるいはひびが入ったというような不具合が生じた場合は、ストッパ25を交換する。ストッパ25は平面形状がC字形で、中心角が180゜よりも僅かに大きい程度の角度であり、かつ、弾性部材からなるため、ステータからロータ10を分離した状態で、弾性を利用してストッパ25を拡開させながらC字形の開放部分を軸受ホルダー3から抜け出させ、不具合のあるストッパ25を除去することができる。新たなストッパ25を軸受ホルダー3に装着するには、ストッパ25を拡開させて軸受ホルダー3の外周にはめればよい。このように、ロータ10とステータとを分離させる際に部品に不具合が生じたとしても、不具合が生じる部品はコストの安いストッパ25だけであり、かつ、ストッパ25は軸受ホルダー3に容易に着脱することができる利点がある。
【0022】
さらに、回転軸8には、従来の小型モータのように抜け止め用のリング等を装着するための周溝を設ける必要がないため、その分回転軸8の長さを短くすることができ、モータの薄型化を図ることができる。これを別の観点から見れば、ラジアル軸受7による回転軸8の軸受長さを長くすることができ、ロータの振れの少ない回転の滑らかなモータを得ることができる。
【0023】
図示の実施の形態ではディスク回転駆動用のモータになっているが、本発明にかかるモータはこれに限られるものではなく、一般的な小型モータとして利用することができる。
本願発明にかかる小型モータは、径方向の寸法が小さく、高さ方向に余裕の少ないモータに有利である。
【0024】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、軸受ホルダーとロータとの間にストッパを介在させ、ストッパは軸受ホルダーの外周部に取り付けるとともに、フック部をロータの一部と対向させることによりロータの軸方向への抜けを防止を図り、ロータには、ストッパーのフック部に対応する位置に透孔を形成したため、必要な場合には透孔から適宜の治具や工具を挿入して上記フック部をロータの一部から後退させることによりロータとステータとを分離させることができ、部品の交換、調整等を容易に行うことができる。しかも、ロータとステータとを分離するときに、各部品に無理な力が掛からないため、部品を傷めることもなく、部品を再利用することができる。仮に、特定の部品に不具合があったとしても、その部品の不具合のある部分を修理して再利用することができる。
【0025】
また、ロータとステータとの分離時に、仮にストッパを破損しあるいはひびが入ったというような不具合が生じた場合は、ストッパを交換すればよい。ストッパは平面形状がC字形であり、かつ、弾性部材からなるため、弾性を利用してストッパを拡開させながらC字形の開放部分を軸受ホルダーから抜け出させ、不具合のあるストッパを容易に除去することができる。新たなストッパを軸受ホルダーに装着するには、ストッパを拡開させて軸受ホルダーの外周にはめればよい。
さらに、回転軸には、従来の小型モータのように抜け止め用のリング等を装着するための周溝を設ける必要がないため、その分回転軸の長さを短くすることができ、モータの薄型化を図ることができる。
【0026】
請求項2記載の発明によれば、ストッパーの内周側端縁部が、軸受ホルダーの端部に形成された係合部に当接しているため、ストッパーはその内周側を軸受ホルダーの外周部に取り付けるだけで軸受ホルダーからの抜け防止が図られ、軸方向および周方向の位置決めを行う必要もない。
【0027】
請求項3記載の発明によれば、ストッパーの外周側にフック部が設けられ、このフック部の先端には、ロータが軸方向に抜けようとするときにロータケースを係止する係止部が設けられているため、前記透孔から挿入した適宜の治具や工具によって上記係止部をロータの一部から後退させればよく、これによりロータとステータとを分離させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる小型モータの実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】同上実施の形態中のストッパを示す(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は正面断面図である。
【図3】従来の小型モータにおけるロータの抜け防止構造部分の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
3 軸受ホルダー
4 係合部
5 ステータコア
7 ラジアル軸受
8 回転軸
10 ロータ
15 透孔
20 ロータケース
21 ロータマグネット
22 ロータの一部をなす縁部
25 ストッパ
26 フック部
27 係止部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a small motor for rotational driving such as a CD-ROM and a DVD-ROM and other various uses, and more particularly to a structure for preventing the rotor from coming off in the axial direction.
[0002]
[Prior art]
In small motors for various applications, removal prevention means is taken so that a rotor portion composed of a rotor case, a rotating shaft, a rotor magnet, and the like does not come off from the bearing. FIG. 3 shows an example of a structure for preventing the rotor from coming off, which is generally used conventionally. In FIG. 3, a
[0003]
Although not shown in FIG. 3, the outer periphery of the
[0004]
In addition to the general rotor slip prevention structure described above for small motors, a rotor slip prevention structure as described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-201164 according to the applicant's application is also known. Yes. This is because the removal prevention ring is temporarily attached to the bottom plate of the bearing holder, and the removal prevention ring temporarily secured to the provisional attachment portion is inserted through the through hole of the bottom plate to insert the operation member. Are forcibly pushed and moved so that the slip-off prevention ring is transferred from the temporary fixing portion to the circumferential groove of the rotating shaft to prevent the rotor including the rotating shaft from being removed from the bearing. The drop prevention ring has an elastic urging force in the direction of diameter reduction, and is attached to the circumferential groove of the rotating shaft. According to the invention described in the above publication, the rotor can be prevented from being detached from the outside after the rotating shaft is inserted into the bearing held by the bearing holder.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
According to the structure for preventing the rotor from slipping in the conventional small motor as shown in FIG. 3, it is necessary to form a circumferential groove for fitting the washer at one end of the rotating shaft, and the washer and the washer are used as the rotating shaft. After the fitting, a thrust receiver that is fixed to the inner periphery of the lower end of the bearing holder is required, and there is a problem in that the cost of the parts increases due to the complexity of parts machining and the increase in the number of parts. Further, both the conventional small motor shown in FIG. 3 and the small motor described in the above publication are provided with a circumferential groove at one end portion of the rotating shaft and a washer or ring for preventing it from being removed. Cannot be supported by the radial bearing, and when the required bearing length is secured, the length of the rotating shaft becomes long, which becomes an obstacle to the reduction in thickness of the motor. This will be described with reference to the example of FIG. 3. As a space for providing a
[0006]
Furthermore, according to the conventional small motor described above, when it is attempted to disassemble due to replacement of defective parts or inaccuracy after assembly, the thrust receiver or bottom plate is removed from the bearing holder, and then removed from the rotating shaft. It is necessary to remove the locking washer and ring, which is cumbersome to disassemble and forcibly removes the thrust receiver or bottom plate from the bearing holder.Therefore, it is easy to damage the parts, and in many cases the damaged parts must be discarded. It was.
[0007]
The present invention has been made to solve the above-described problems of the prior art. It is easy to assemble, has a small number of parts, and can effectively use the length range of the rotating shaft as a radial bearing portion. It is an object of the present invention to provide a small motor that facilitates thinning of the motor, can be easily disassembled if necessary, and does not damage parts during disassembly.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 of the present application includes a cylindrical bearing holder, a radial bearing held in the bearing holder, a rotating shaft rotatably supported by the radial bearing, and fixed to one end of the rotating shaft. In a small motor comprising a rotor including a rotor case, a rotor magnet integrally attached to the rotor case, and a stator core fixed to the outer peripheral surface of the bearing holder so as to face the rotor magnet, the rotor motor is formed in a C shape. And a stopper formed with a hook portion. The stopper is attached to the outer peripheral portion of the bearing holder with the C-shaped inner peripheral side, and the hook portion faces a part of the rotor so that the shaft of the rotor The rotor has a through hole at a position corresponding to the hook portion of the stopper. And said that you are.
[0009]
As in the second aspect of the present invention, the inner peripheral edge of the stopper may be brought into contact with the engaging portion formed at the end of the bearing holder.
As in the third aspect of the present invention, a hook portion is provided on the outer peripheral side of the stopper, and a locking portion for locking the rotor case is provided at the tip of the hook portion when the rotor is about to come off in the axial direction. Good.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of a small motor according to the present invention will be described with reference to FIGS. 1 and 2.
In FIG. 1, a hole 1 into which a bearing holder 3 is press-fitted is formed in a substrate 1 made of a metal plate such as iron, and the periphery of this hole is a
[0011]
A
[0012]
The upper end portion of the
[0013]
An upper end surface of a
[0014]
In the embodiment shown in FIG. 1, the
[0015]
In FIG. 1, a central hole is formed in a portion corresponding to the bottom of the cup of the cup-shaped
The
[0016]
A
[0017]
Next, the assembly procedure of the small motor according to the above embodiment, particularly the assembly of the
[0018]
The perpendicularity of the
[0019]
Even after the final assembly is completed as described above, a defective portion may be found, and it may be necessary to separate the
[0020]
Thus, according to the above-described embodiment, the
[0021]
If the
[0022]
Furthermore, since there is no need to provide a circumferential groove for mounting a retaining ring or the like on the
[0023]
In the illustrated embodiment, the motor is for driving the disk rotation, but the motor according to the present invention is not limited to this, and can be used as a general small motor.
Small motor according to the present invention, a small radial dimension, it is advantageous to small motor margin in the height direction.
[0024]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the stopper is interposed between the bearing holder and the rotor, the stopper is attached to the outer peripheral portion of the bearing holder, and the hook portion is opposed to a part of the rotor so that the axial direction of the rotor. Since the rotor has a through hole at a position corresponding to the hook portion of the stopper, if necessary, an appropriate jig or tool is inserted from the through hole and the hook portion is inserted into the rotor. The rotor and the stator can be separated from each other by retreating from a part of the rotor, and parts can be easily exchanged and adjusted. In addition, when the rotor and the stator are separated from each other, an excessive force is not applied to each component, so that the component can be reused without damaging the component. Even if a specific part has a defect, the defective part of the part can be repaired and reused.
[0025]
In addition, if a problem occurs such as when the stopper is damaged or cracked when the rotor and the stator are separated, the stopper may be replaced. Since the stopper is C-shaped in plan and is made of an elastic member, the C-shaped open part is pulled out from the bearing holder while expanding the stopper using elasticity, and the defective stopper is easily removed. be able to. In order to attach a new stopper to the bearing holder, it is only necessary to expand the stopper and fit it to the outer periphery of the bearing holder.
Furthermore, since there is no need to provide a circumferential groove on the rotating shaft for attaching a retaining ring or the like unlike a conventional small motor, the length of the rotating shaft can be shortened accordingly. Thinning can be achieved.
[0026]
According to the second aspect of the present invention, since the inner peripheral side edge of the stopper is in contact with the engaging portion formed at the end of the bearing holder, the stopper is disposed on the inner peripheral side of the bearing holder. It is possible to prevent the bearing holder from coming off by simply attaching it to the part, and there is no need to perform axial and circumferential positioning.
[0027]
According to the third aspect of the present invention, the hook portion is provided on the outer peripheral side of the stopper, and a locking portion for locking the rotor case when the rotor is about to come off in the axial direction is provided at the tip of the hook portion. Since it is provided, the locking portion may be retracted from a part of the rotor by an appropriate jig or tool inserted from the through hole, whereby the rotor and the stator can be separated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an embodiment of a small motor according to the present invention.
2A is a side view, FIG. 2B is a plan view, and FIG. 2C is a front sectional view showing a stopper in the embodiment.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing an example of a structure for preventing a rotor from coming off in a conventional small motor.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 3 Bearing holder 4 Engagement part 5
Claims (3)
C字形に形成されるとともにフック部が形成されたストッパーを有し、
上記ストッパーは、上記C字形の内周側が上記軸受ホルダーの外周部に取り付けられるとともに、フック部が上記ロータの一部と対向することによりロータの軸方向への抜けを防止しており、
上記ロータには、上記ストッパーのフック部に対応する位置に透孔が形成されていることを特徴とする小型モータ。A cylindrical bearing holder; a radial bearing held in the bearing holder; a rotary shaft rotatably supported by the radial bearing; a rotor including a rotor case fixed to one end of the rotary shaft; In a small motor provided with a rotor magnet integrally attached to the rotor case, and a stator core fixed to the outer peripheral surface of the bearing holder so as to face the rotor magnet,
Having a stopper formed in a C shape and a hook part;
The stopper is attached to the outer peripheral portion of the bearing holder with the C-shaped inner peripheral side, and the hook portion faces a part of the rotor to prevent the rotor from coming off in the axial direction.
A small motor, wherein a through hole is formed in the rotor at a position corresponding to the hook portion of the stopper.
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