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JP3708587B2 - 再生装置とその再生方法 - Google Patents

再生装置とその再生方法 Download PDF

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JP3708587B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、圧縮された動画データや音声データ等の目的や種類の違うデータを記録する光ディスク等の記録媒体からデータを再生する再生装置とその再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、映像や音声等のデータをデジタルで記録した光ディスクを再生する動画対応光ディスク再生装置が開発されており、今後、映画やカラオケをはじめとする多種多様な再生用ソフトが提供されるようなことが予想される。しかしこれら多数のソフトの中には国、宗教、年齢によって視聴を制限されているものがある。例えばアメリカでは、映画によって、誰でも視聴できる映画つまり子供(G)が視聴できる映画、親同伴に限り未成年者(PG)が視聴できる映画、親同伴に限り13才以上の未成年者(PG13)が視聴できる映画、成人(R)が視聴できる映画、特定の人(UNLIMITED)だけが視聴できる映画等の5段階に分かれている。このように、ソフトの内容により視聴できる対象者が制限され、あるいは映像により部分的に視聴できる対象者が制限されることをパレンタルと呼んでいるが、従来、パレンタルであることを判断し、視聴の制限を行うのはソフトを所持する視聴者側だけに依存していたため、確実に視聴制限を行うことは不可能であった。
【0003】
そこで、光ディスクに記録されているデータを再生する際に、そのデータに付与されているパレンタル制御のレベルと、再生側で設定される制限レベルにより再生を制限させることができるものが要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、記録媒体に記録されているデータを再生する際に、そのデータに付与されているパレンタル制御のレベルと、再生側で設定される制限レベルにより再生を制限させることができるものが要望されているもので、記録媒体に記録されているデータを再生する際に、そのデータに付与されているパレンタル制御のレベルと、再生側で設定される制限レベルにより再生を制限させることができ、しかもその制限レベルを暗証照合により変更できる再生装置とその再生方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の再生装置は、一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生するものにおいて、上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取る読取手段、暗証照合により装置側の複数段階の第2の制限レベルを設定する設定手段、上記読取手段により読取られた第1の制限レベルと上記設定手段により設定されている第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定する判定手段、この判定手段により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取手段により読取られたデータの再生を禁止する禁止手段、および上記判定手段により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取手段により読取られたデータを再生出力に変換する変換手段から構成される。
【0006】
この発明の再生方法は、一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生する再生装置において、上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取り、この読取られた第1の制限レベルとあらかじめ暗証照合により装置側に設定されている複数段階の第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定し、この判定により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取られたデータの再生を禁止し、上記判定により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取られたデータを再生出力に変換するものである。
【0007】
この発明の再生装置は、一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生するものにおいて、上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取る読取手段、暗証照合により装置側の複数段階の第2の制限レベルを設定する設定手段、上記読取手段により読取られた第1の制限レベルと上記設定手段により設定されている第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定する判定手段、この判定手段により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取手段により読取られたデータの再生を禁止する禁止手段、上記判定手段により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取手段により読取られたデータを再生出力に変換する変換手段、および上記暗証照合により上記設定手段により設定されている第2の制限レベルを変更する変更手段から構成される。
【0008】
この発明の再生方法は、一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生する再生装置において、上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取り、この読取られた第1の制限レベルと暗証照合により装置側に設定される複数段階の第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定し、この判定により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取られたデータの再生を禁止し、上記判定により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取られたデータを再生出力に変換し、上記暗証照合により上記設定されている第2の制限レベルを変更するものである。
【0009】
この発明の再生装置は、一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生するものにおいて、上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取る読取手段、暗証照合により装置側の複数段階の第2の制限レベルを設定する設定手段、上記読取手段により読取られた第1の制限レベルと上記設定手段により設定されている第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定する判定手段、この判定手段により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取手段により読取られたデータの再生を禁止する禁止手段、上記判定手段により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取手段により読取られたデータを再生出力に変換する変換手段、および上記暗証とは異なる特定番号の入力により上記設定手段により設定されている第2の制限レベルを変更する変更手段から構成される。
【0010】
この発明の再生方法は、一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生する再生装置において、上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取り、この読取られた第1の制限レベルと暗証照合により装置側に設定される複数段階の第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定し、この判定により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取られたデータの再生を禁止し、上記判定により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取られたデータを再生出力に変換し、上記暗証とは異なる特定番号の入力により上記設定されている第2の制限レベルを変更するものである。
【0011】
この発明の再生装置は、一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生するものにおいて、上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取る読取手段、暗証を設定する第1の設定手段、この第1の設定手段による暗証を設定した際に、装置側の複数段階の第2の制限レベルを設定する第2の設定手段、上記読取手段により読取られた第1の制限レベルと上記第2の設定手段により設定されている第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定する第1の判定手段、この第1の判定手段により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取手段により読取られたデータの再生を禁止する禁止手段、上記第1の判定手段により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取手段により読取られたデータを再生出力に変換する変換手段、暗証を入力する入力手段、この入力手段により入力された暗証と上記第1の設定手段により設定されている暗証とが一致するか否かを判定する第2の判定手段、およびこの第2の判定手段により暗証の一致が判定された際に、上記第2の設定手段により設定されている第2の制限レベルを変更する変更手段から構成される。
【0012】
この発明の再生方法は、一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生する再生装置において、上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取り、暗証を設定した際に、装置側の複数段階の第2の制限レベルを設定し、上記読取られた第1の制限レベルと上記設定されている第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定し、この判定により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取られたデータの再生を禁止し、上記判定により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取られたデータを再生出力に変換し、入力された暗証と上記設定されている暗証とが一致するか否かを判定し、この判定により暗証の一致が判定された際に、上記設定されている第2の制限レベルを変更するものである。
【0013】
この発明の再生装置は、一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生するものにおいて、上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取る読取手段、暗証を設定する第1の設定手段、この第1の設定手段による暗証を設定した際に、装置側の複数段階の第2の制限レベルを設定する第2の設定手段、上記読取手段により読取られた第1の制限レベルと上記第2の設定手段により設定されている第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定する第1の判定手段、この第1の判定手段により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取手段により読取られたデータの再生を禁止する禁止手段、上記第1の判定手段により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取手段により読取られたデータを再生出力に変換する変換手段、暗証を入力する入力手段、この入力手段により入力された暗証と上記第1の設定手段により設定されている暗証とが一致するか否かを判定する第2の判定手段、この第2の判定手段により暗証の一致が判定された際に、上記第2の設定手段により設定されている第2の制限レベルを変更する第1の変更手段、および上記暗証とは異なる特定番号の入力により上記第2の設定手段により設定されている第2の制限レベルを変更する第2の変更手段から構成される。
【0014】
この発明の再生方法は、一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生する再生装置において、上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取り、暗証を設定した際に、装置側の複数段階の第2の制限レベルを設定し、上記読取られた第1の制限レベルと上記設定されている第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定し、この判定により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取られたデータの再生を禁止し、上記判定により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取られたデータを再生出力に変換し、入力された暗証と上記設定されている暗証とが一致するか否かを判定し、この判定により暗証の一致が判定された際に、上記設定されている第2の制限レベルを変更し、上記暗証とは異なる特定番号の入力により上記設定されている第2の制限レベルを変更するものである。
【0015】
【作用】
この発明は、一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生するものにおいて、上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取手段で読取り、暗証照合により装置側の複数段階の第2の制限レベルを設定手段で設定し、上記読取手段により読取られた第1の制限レベルと上記設定手段により設定されている第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定し、この判定により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取手段により読取られたデータの再生を禁止し、上記判定により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取手段により読取られたデータを再生出力に変換するようにしたものである。
【0016】
【実施例】
以下、図面を参照してこの発明の実施例に係る光ディスク再生装置を説明する。
【0017】
図1は、この発明の一実施例に係る光ディスクからデータを再生する光ディス再生装置のブロックを示し、図2は、図1に示された光ディスクをドライブするディスクドライブ部のブロックを示し、図3は、図1及び図2に示した光ディスクの構造を示し、図4は図1、図2及び図3に示した光ディスクの記録構成を示している。
【0018】
図1に示す光ディスク再生装置によって再生される光ディスク10には、MPEG圧縮された動画をはじめ、音声、副映像等の各種のデータが、MPEG2のシステムレイヤに対応したデータフォーマットで記録されている。ここで、副映像は文字や簡単なアニメーションのデータをランレングス圧縮したものである。
【0019】
図1に示す光ディスク再生装置においては、ユーザが本体のフロントパネルのキー操作部及び表示部4、あるいは本体と赤外線による光通信により接続されている遠隔操作装置としてのリモートコントロール5を操作することによって光ディスク10から記録データ、即ち、映像データ、副映像データ及び音声データが再生され、装置内でオーディオ(音声)信号及びビデオ信号に変換されて装置外のモニタ部6及びスピーカ部8で映像及び音声として再現される。
【0020】
上記キー操作部及び表示部4、リモートコントロール5は、光ディスク10の再生、停止、早送り再生、巻き戻し再生、字幕(副映像)表示の有無、パレンタル制御(再生するか否かの制限)の解除、チャネル選択、メニュー選択等のユーザが様々な指示操作を行うために使用される。
【0021】
ここで、パレンタル制御とは、光ディスク10に記録されている映像等の視聴を国、宗教、年齢によって制限するものである。このパレンタル制御は、後述するように、シーケンスレベル、セルレベル、GOP相当レベルの3つのレベルについて、光ディスク10内に記述されて、処理されるようになっている。
【0022】
上記光ディスク10の各レベルで設定されるパレンタル制御はレベル1〜レベル5に徐々に制限が厳しくなる5段階に設定されており、レベル1の場合、誰でも視聴できる、つまり子供(G)が視聴できるレベルであり、レベル2の場合、親同伴に限り未成年者(PG)が視聴できるレベルであり、レベル3の場合、親同伴に限り13才以上の未成年者(PG13)が視聴できるレベルであり、レベル4の場合、成人(R)が視聴できるレベルであり、レベル5の場合、特定の人(UNLIMITED)だけが視聴できるレベルである。
【0023】
また、光ディスク再生装置側で設定される再生を制限する制限レベルとしてのレーティングレベルは、図5に示すように、上記パレンタル制御のレベル1〜レベル5に対応して5段階用意されており、子供(G)が視聴できるレベル、親同伴に限り未成年者(PG)が視聴できるレベル、親同伴に限り13才以上の未成年者(PG13)が視聴できるレベル、成人(R)が視聴できるレベル、特定の人(UNLIMITED)だけが視聴できるレベルとなっている。
【0024】
レーティングレベルは、使用者が設定するものであり、他のものが簡単に変えられないように暗証照合により、設定できるようになっている。また、使用者が暗証番号を忘れてしまった場合を考慮し、特定の暗証番号たとえば「0000」を入力したときにも、暗証番号の再設定が行え、レーティングレベルの変更も行えるようにしている。特定の暗証番号は他の番号でも良い。
【0025】
この光ディスク再生装置側で設定されるレーティングレベルと視聴できるシーケンス(セル、GOP)のパレンタル制御レベルとの関係について説明する。すなわち、図6に示すように、レーティングレベルが子供(G)が視聴できるレベルの場合、レベル1のパレンタル制御のシーケンスを再生することができ、レーティングレベルが親同伴に限り未成年者(PG)が視聴できるレベルの場合、レベル1、2のパレンタル制御のシーケンスを再生することができ、レーティングレベルが親同伴に限り13才以上の未成年者(PG13)が視聴できるレベルの場合、レベル1、2、3のパレンタル制御のシーケンスを再生することができ、レーティングレベルが成人(R)が視聴できるレベルの場合、レベル1、2、3、4のパレンタル制御のシーケンスを再生することができ、レーティングレベルが特定の人(UNLIMITED)だけが視聴できるレベルの場合、レベル1、2、3、4、5のパレンタル制御のシーケンスを再生することができる。
【0026】
この光ディスク再生装置は、MPEG圧縮された動画と音声と字幕等の為の文字や簡単なアニメーションに使用する副映像データをMPEGシステムレイヤにしたがって光ディスク10から再生するシステムである。
【0027】
また、文字や簡単なアニメーションは、ランレングス圧縮をされ、以後は副映像と称する。
【0028】
上記キー操作部及び表示部4は、図7に示すように、電源キー4a、マイクの入力端子4b、再生キー4c、一時停止キー4d、停止キー4e、早送り後戻りキー4f、光ディスク10の取り込み取り外しを指示するオープン/クローズキー4g、表示器4h、光ディスク10の挿入、取出口4i等により構成されている。
【0029】
上記リモートコントロール5は、図8に示すように、電源キー5a、テンキー5b、停止キー5c、再生キー5d、一時停止キー5e、メモリキー5f、光ディスク10の取り込み取り外しを指示するオープン/クローズキー5g、早送り/後戻りキー5h、5i、リピートの指示と範囲を指示するリピートキー5j、クリアキー5k、セットキー5l、およびメニュー画面表示時の項目を選択する際に用いる上下キー5m等により構成されている。
【0030】
既に知られるように光ディスク10は、種々の構造があるが、図3に示すように、例えば、透明基盤14上に記録層、即ち、光反射層16が形成された構造体18が一対用意され、この一対の構造体18が記録層16がその内部に封じ込まれるように接着層20を介して張り合わされる高記録密度のタイプが出現している。このような構造の光ディスク10では、その中心にスピンドルモータ12のスピンドルが挿入される中心孔22が設けられ、その中心孔22の周囲には、この光ディスク10をその回転時に押さえる為のクランピング領域24が設けられている。
【0031】
このクランピング領域24から光ディスク10の外周端までが光ディスク10に情報を記録することができる情報記録領域25に定められている。図3、図4に示す光ディスクでは、その両面に情報記録領域25を有することとなる。各情報記録領域25は、その外周領域が通常は情報が記録されないリードアウト領域26に、また、クランピング領域24に接するその内周領域が同様に、通常は情報が記録されないリードイン領域27に定められ、更に、このリードアウト領域26とリードイン領域27の間がデータ記録領域28に定められている。情報記録領域25の記録層16には、通常、データが記録される領域としてトラックがスパイラル状に連続して形成され、その連続するトラックは、図4に示すように、一定の記憶容量の複数の論理セクタ(最小記録単位)に分割され、この論理セクタを基準にデータが記録されている。この1つの論理セクタの記録容量と後述する1つのパックのデータ長が同じ2048バイトに決められている。情報記録領域25のデータ記録領域28は、実際のデータ記録領域であって、後に説明するように管理データ、主画像(主映像)データ、副画像(副映像)データ及び音声(オーディオ)データが同様にピット等の物理的状態変化として記録されている。読み出し専用の光ディスク10では、透明基板14にピット列が予めスタンパーで形成され、このピット列が形成された透明基板14の面に反射層が蒸着により形成され、その反射層が記録層14として形成されることとなる。また、この読み出し専用の光ディスク10では、通常、トラックとしてのグルーブが特に設けられず、ピット列がトラックとして定められている。
【0032】
このような光ディスク10からデータを再生する光ディスク再生装置においては、光ディスク10をドライブするディスクドライブ部30で光ディスク10が光ビームで検索される。即ち、図2に示すように、光ディスク10は、モータ駆動回路11によって駆動されるスピンドルモータ12上に載置され、このスピンドルモータ12によって回転されている。光ディスク10の下方には、この光ディスク10に光ビーム、即ち、レーザビームを集光する光ヘッド、即ち、光ピックアップ32が設けられている。この光ヘッド32は、情報記録領域25、特に、データ記録領域28を検索する為にその光ディスク10の半径方向に移動可能にガイド機構(図示しない)に載置され、駆動回路37からの駆動信号によって駆動されるフィードモータ33で光ディスク10の半径方向に移動される。光ディスク10には、対物レンズ34がその光軸に沿って移動可能に保持され、フォ―カス駆動回路36からの駆動信号に応答してその光軸方向に移動され、常にフォ―カス状態に対物レンズ34が維持され、微小ビームスポットが記録層16上に形成される。また、この対物レンズ34は、光ディスク10の半径方向に沿って微動可能に保持され、トラック駆動回路38からの駆動信号に応答して微動され、常にトラッキング状態に維持されて光ディスク10の記録層16上のトラックが光ビームで追跡される。
【0033】
光ヘッド32では、光ディスク10から反射された光ビームが検出され、検出されたこの検出信号は、光ヘッド32からヘッドアンプ40を介してサーボ処理回路44に供給されている。サーボ処理回路44では、検出信号からフォ―カス信号、トラッキング信号及びモータ制御信号を生成し、これらの信号を夫々駆動回路36、38、11に供給している。従って、対物レンズ34がフォ―カス状態及びトラッキング状態に維持され、また、スピンドルモータ12が所定の回転数で回転され、光ビームによって記録層16上のトラックが光ビームで、例えば、線速一定で追跡される。システムCPU部50からアクセス信号としての制御信号がサーボ処理回路44に供給されると、サーボ処理回路44から移動信号が駆動回路37に供給され、光ヘッド32が光ディスク10の半径方向に沿って移動され、記録層16の所定のセクタがアクセスされ、再生データがヘッドアンプ40で増幅されてディスクドライブ部30から出力される。出力された再生データは、システム用ROM及びRAM部52に記録のプログラムで制御されるシステムCPU部50及びシステムプロセッサ部54を介してデータRAM部56に格納される。この格納された再生データは、システムプロセッサ部54によって処理されてビデオデータ、オーディオデータ及び副映像データに分類され、ビデオデータ、オーディオデータ及び副映像データは、夫々ビデオデコーダ部58、オーディオデコーダ部60及び副映像デコーダ部62に出力されてデコードされる。デコードされたビデオデータ、オーディオデータ及び副映像データは、D/A及び再生処理回路64でアナログ信号としてのビデオ信号、オーディオ信号及び副映像信号に変換されるとともにミキシング処理されてビデオ信号及び副映像信号がモニタ部6に、また、オーディオ信号がスピーカ部8に夫々供給される。その結果、モニタ部6に映像が表示されるとともにスピーカ部8から音声が再現される。上記システム用ROM及びRAM部52のROMには、この装置の動作を制御するためのプログラム(ソフトウエア)が格納されており、電源投入と共にシステムCPU部50に読み込まれ実行される。また、このROM内にはパレンタル処理中であることを画面表示するための文字データも格納されている。また、このROM内にはパレンタル制限レベル(5段階の内の1つ)の基準レベルがあらかじめ設定されており、この光ディスク再生装置の基準制限レベルであり、たとえば国別のパレンタルの制限を与えることができるようになっている。このROM内の基準制限レベルはたとえばディップスイッチ等により製造時に変更できるようにしても良い。これにより、国別によるパレンタルの制限を自動的に行うことができる。上記基準レベルはキー操作部及び表示部4、あるいはリモートコントロール5によってユーザによって変更されないようになっているため、国等で制限されている映像や音声をあらかじめ自動的に制限することができる。これにより、上記基準レベルより緩やかなレベル内で、上記レーティングレベルの設定ができるようになっている。たとえば、基準レベルがPG13の場合、レーティングレベルとしては、PG13、PG、Gが設定できるようになっている。上記システム用ROM及びRAM部52のRAMにはデータ処理のための作業領域が設けられている。
【0034】
図1に示す光ディスク装置の詳細な動作については、次に説明する光ディスク10の論理フォーマットとともに後により詳細に説明する。
【0035】
図2に示される光ディスク10のリードインエリア27からリードアウトエリア26までのデータ記録領域28は、論理フォーマットとしてISO9660に準拠した図9に示されるようなボリューム構造を有している。このボリューム構造は、階層構造のボリューム管理情報領域70及びファイル領域80から構成されている。ボリューム管理情報領域70は、ISO9660に準拠して定められた論理ブロック番号0から23までが相当し、システム領域72及びボリューム管理エリア74が割り付けられている。システム領域72は、通常は空き領域として内容は規定されていないが、たとえば光ディスク10に記録するデータを編集する編集者の為に設けられ、編集者の意図に応じた光ディスク装置の駆動を実現する為のシステムプログラムが必要に応じて格納される。また、ボリューム管理領域74には、ファイル領域80のディスク情報ファイル76(以下、単にディスク情報ファイル76と称する。)、ムービファイル或いはミュージックファイル等のファイル78を管理するボリューム管理情報、即ち、全のファイルの記録位置、記録容量及びファイル名等が格納されている。ファイル領域80には、論理ブロック番号24以降の論理ブロック番号で指定されるファイル番号0からファイル番号99までのファイル76、78が配置され、ファイル番号0のファイル76がディスク情報ファイル76として割り付けられ、ファイル番号1からファイル番号99までのファイル78がムービファイル、即ち、映像ファイル、又はミュージックファイルとして割り付けられている。
【0036】
ディスク情報ファイル76は、図10に示されるようにファイル管理情報エリア82及びメニュー映像データエリア84から構成され、ファイル管理情報エリア82には、光ディスク10の全体に記録されている選択可能なシーケンス、即ち、ビデオ又はオーディオのタイトルを選択するためのファイル管理情報が記述されている。また、メニュー映像データエリア84には、タイトル等の選択メニューを表示する為のメニュー画面の画像データがセル単位のメニューデータセル90として格納されている。即ち、メニュー映像用データエリア84のメニュー映像データは、後に詳述するように、目的に応じて必要な大きさの単位に区切られ、光ディスク10のメニュー映像データエリア84への記録順に#1から連続して番号が割り付けられたi個のメニューセル90として定められている。このメニューセル90には、ムービ或いはオーディオのタイトル選択、各タイトルのプログラム選択等に関する映像データ、副映像データ、或いは、オーディオデータが格納されている。
【0037】
図10に示されるようにファイル管理情報エリア82は、光ディスク10上に記録されている各ムービファイルあるいはミュージックファイルの構成内容の情報であるディスク構成情報(DSINF: ディスクサーチインフォメーション)を格納するディスク構成情報エリア86、メニュー構成情報(MSINF: メニューストラクチャーインフォメーション)を格納するメニュー構成情報エリア87、メニューセル情報(MCI: メニューセルインフォメーション)を格納するメニューセル情報テーブル(MCIT: メニューセルインフォメーションテーブル)88の3種類の情報領域があり、この順序で配列されている。
【0038】
ディスク構成情報エリア86のディスク構成情報(DSINF)は、ディスク上に記録されている各ムービファイルあるいはミュージックファイルの構成内容の情報であり、図11に示すように、FFNAME(ファイル名)、FFID (ファイル識別子)、DSINF(ファイル数)、FSINF(ファイル種別/タイトル選択対象シーケンス数)、FCINF(ファイル内副映像/オーディオ情報)、TSINF(各タイトル情報)の各パラメータから構成される。
【0039】
FFNAMEは、ファイル名を識別するためのもので、ディレクトリレコード中の該当するファイル識別子と同じ内容が記述される。
【0040】
FFIDには、ディスク情報ファイルであることを識別する情報としてのファイル識別子が記述される。
【0041】
DSINFは、光ディスク10上に存在するムービファイルあるいはミュージックファイルの数(再生ファイル78の数)が記述される。
【0042】
FSINFは、各ファイルのファイル種別(ムービファイル、ミュージックファイル)およびファイル中に存在する完結型シーケンスと接続型先頭シーケンスの数が記述される。
【0043】
FCINFは、FNAST(オーディオストリーム数)、FNSPCH(副映像チャネル数)、FACODE(オーディオストリーム種別)、FSPCODE(副映像チャネル種別)から構成される。
【0044】
FNASTは、ファイル内に存在するオーディオストリーム数が記述される。
【0045】
FNSPCHは、ファイル内に存在する副映像チャネル数が記述される。
【0046】
FACODEは、オーディオストリームの言語コード(英語、日本語等)をオーディオストリーム番号順に連続して記述されており、オーディオストリーム種別が言語以外の時はFFhが記述される。
【0047】
FSPCODEは、副映像チャネルの言語コード(英語、独語等)をチャネル番号順に連続して記述されており、副映像種別以外の時はFFhが記述される。
【0048】
TSINFには、各タイトルのパレンタル制御、アングル数、プログラム数がタイトル番号#1から順にタイトル数分記述される。
【0049】
タイトル数は、各ムービファイルあるいはミュージックファイル内に存在する完結型シーケンスと接続型先頭シーケンスの総和である。
【0050】
タイトル番号はファイル番号#1のシーケンスをタイトル#1とし、ファイル番号#1内のシーケンス番号の昇順に連続し、タイトル選択の対象となる最終シーケンス終了後、ファイル#2シーケンス#1に続く。
【0051】
パレンタル制御は、シーケンスのパレンタルレベルが記述される。
【0052】
アングル数は、シーケンス中に含まれるアングルブロックのアングルセル数が記述される。アングルブロックがない場合は0が記述される。
【0053】
プログラム数は、シーケンス中のプログラム数が記述される。
【0054】
メニュー構成情報エリア87のメニュー構成情報(MSINF)は、ファイル内に記録されているメニューのための映像用データの位置情報であり、図12に示すように、MOMCEL(メニューセル数)、TMSCEL(タイトルメニュー開始セル番号)、ADMSCEL(オーディオメニュー開始セル番号)、SPMSCEL(副映像メニュー開始セル番号)、PEMSCEL(プログラムメニュー開始セル番号)、AGMSCEL(アングルメニュー開始セル番号)のパラメータから構成される。
【0055】
MOMCELには、本ファイルに記録されているメニューセル数が記述される。本ファイル内にメニューの映像用データが存在しない場合00hが記述される。
【0056】
TMSCELには、タイトルメニューセルの開始セル番号が記述される。タイトルメニューセルが存在しない場合00hが記述される。
【0057】
ADMSCELには、オーディオメニューの開始セル番号が記述される。該当するファイル番号のオーディオメニューセルが存在しない場合00hが記述される。
【0058】
SPMSCELには、副映像メニューの開始セル番号が記述される。該当するファイル番号の副映像メニューセルが存在しない場合00hが記述される。
【0059】
PEMSCELには、プログラムメニューの開始セル番号が記述される。該当するタイトル番号のプログラムメニューセルが存在しない場合00hが記述される。
【0060】
AGMSCELには、アングルメニューの開始セル番号が記述される。アングルメニューセルが存在しない場合00hが記述される。
【0061】
メニューセル情報テーブル(MCIT)88は、各メニューセル90の再生に必要な位置、サイズ、再生時間等のメニューセル情報(MCI)を連続して記述したテーブルである。メニューセル情報テーブル(MCIT)88には、メニューセル情報(MCI)がメニューセル番号順に記述されたi個のメニューセル情報エリア89の集合により規定されている。このメニューセル情報テーブル88の各メニューセル情報(MCI)は、図13に示すように、MCCAT(メニューセル種別)、MCSSCR(メニューセル開始パック)、MCSLBN(メニューセル開始論理ブロック番号)、MCNLB(構成論理ブロック数)の各パラメータから構成される。
【0062】
MCCAT(メニューセル種別)には、コピーが許可か禁止かを示すコピー制御情報、メニューセルを構成する映像用データのすべてのパレンタルレベルを示すパレンタル制御情報、タイトルメニュー、プログラムメニュー、オーディオメニュー、副映像メニュー、アングルメニューかを示すメニューセル種別情報、およびメニューセルの言語コードが記述される。
【0063】
言語コードは、言語コードテーブルのコード番号が記述される。
【0064】
MCSSCRは、メニューセルの開始パックに記述されているSCR(システムクロックリファレンス、システム時刻基準参照値)の上位32ビットが記述される。
【0065】
MCSLBNは、メニューセルの開始アドレスであるファイル先頭からオフセット論理ブロック番号が記述される。
【0066】
MCNLBは、メニューセルを構成する論理ブロック数が記述される。
【0067】
ここで、ディスク構成情報(DSINF)及びメニュー構成情報(MSINF)は、ファイル管理情報エリア82に連続して記述され、メニューセル情報テーブル(MCIT)88は、論理ブロックの境界にアライメントされている。
【0068】
図14は、ディスク構成情報(DSINF)の具体例を示している。この例において、ファイル名“NEWMOVIE.MOV;1" 、ディスク情報ファイル識別子“SDIF0000" 、ファイル数=1(01H)、ファイル種別=映像(00H)、シーケンス数=2(02H)、オーディオストリーム数=3(03H)、副映像チャネル数=2(02H)、オーディオストリーム#1=英語(10H)、#2=仏語(12H)、#3=独語(13H)、副映像チャネル#1=英語(10H)、#2=日本語(1DH)、タイトル#1のパレンタル制御=3、タイトル#1のアングル数=2(02H)、タイトル#1のプログラム数=3(03H)、タイトル#2のパレンタル制御=5、タイトル#2のアングル数=0(00H)、タイトル#2のプログラム数=5(05H)である。
【0069】
また、1又は複数タイトルのミュージックデータ或いはムービデータがファイル番号1からファイル番号99までに相当するムービファイル及びミュージックファイル78に格納されている。このファイル78は、夫々図15に示すように当該ファイル78に含まれるデータに対する諸元情報、即ち、管理情報(例えば、アドレス情報及び再生制御情報等)が記述されているファイル管理情報エリア101及び当該ファイル78の映像データ(ビデオ、オーディオ及び副映像データ等を単に映像データと称する。)が記述されている映像用データエリア102から構成されるファイル構造を有している。映像用データエリア102には、ディスク情報ファイル76のメニューセル90と同様に映像データがセル単位に分割され、映像データがj個の映像用データセル105として配列されている。
【0070】
通常、あるタイトルのムービデータ或いはオーディオデータは、連続するシーケンス106の集合として表される。例えば、映画のストーリーは、「起」、 「承」、「転」及び「結」に相当するような連続するシーケンス106で表現される。従って、各ファイル78の映像用データエリア102は、図16に示すようにシーケンス106の集合として定義される。また、各シーケンス106は、ストーリの種々の場面に相当する複数の映像プログラム(チャプター)107で表され、各映像プログラム105が複数の映像用データセル105で構成されている。各映像セル105は、図17に示されるようにディスクサーチ情報(DSI)パック92、主映像パック93、副映像パック95及びオーディオパック98を組み合わせた1画像グループ(GOP: Group of Picture )が複数グループ配列されて構成されている。この映像セル105の構成は、メニューセル90と略同様であって、この映像用データ102は、MPEG規格(Moving Picture Expert Group) 等の圧縮規格に従って圧縮された動画(ムービ)、音声(オーディオ)及び副映像等のデータがMPEG2のシステムレーヤに対応したデータフォーマットで記録されている。即ち、映像用データ102は、MPEG規格で規定されるプログラムストリーマとなっている。更に、各パック92、93、95、98は、パックヘッダ97及びパックに対応するパケット99から構成されるパック構造を有している。
【0071】
上記動画における主映像パックは、MPEG規格に従って、Iピクチャー、Pピクチャー、Bピクチャーによって構成されている。複数の副映像パックにより副映像ユニットが構成され、この副映像ユニットにより1つの静止画が得られるようになっており、1つのセル内で最低1つの副映像ユニットが構成できるようになっている。
【0072】
ファイル管理情報エリア101は、ファイル管理テーブル(FMT: File Management Table)113、シーケンス情報テーブル(SIT: Sequence Information Table )114、セル情報テーブル(CIT: Cell Information Table )115等から構成される。
【0073】
映像用データエリア102の映像用データセルは、光ディスク10への記録順に#1から連続して番号が振り分けられ、このセル番号及びこのセル番号に関連させてセルに関する情報がセル情報テーブル115に記述されている。即ち、セル情報テーブル115には、映像用データセルの再生に必要な情報をセル番号順に記述したj個のセル情報(CI)が格納されるエリア117の集合に定められ、このセル情報(CI)には、ファイル78内のセルの位置、サイズ、再生時間等の情報が記述されている。
【0074】
図18には、このセル情報テーブル115に格納されるセル情報(CI)の内容が示されている。このセル情報領域117に記述されるセル情報(CI)は、映像データを目的に応じた単位で分割した映像セルの開始位置及びサイズ等の内容がパラメータで記述される。即ち、このセル情報(CI)は、映像セルがムービ、カラオケ及びインタラクティブメニューのいずれであるか等の映像セルの内容を示すセル種別情報(CCAT)、映像セルのトータル再生時間を示すセル再生情報(CTIME)、セルの開始パックに記述されているSCR(システム時刻基準参照値)の上位32ビットを記述する(CSSCR)、映像セルの開始位置、即ち開始アドレス(ファイル先頭からのオフセット論理ブロック番号)を示すセル開始位置情報(CSLBN)及び映像セルを構成するサイズ(論理ブロック数)を示したセルサイズ情報(CNLB)等から構成されている。
【0075】
セル種別情報(CCAT)は、コピー許可か禁止かを示すコピー制御情報、セルを構成する映像用データのパレンタルレベルを示すパレンタル制御情報、映像セルがムービ、カラオケ及びインタラクティブメニューのいずれであるかを示すセル種別情報、セル種別情報がインタラクティブメニューの場合の言語コードから構成されている。
【0076】
シーケンス情報テーブル114は、シーケンス106毎に指定された範囲内のセル105を選択して再生する順序等を記述したi個のシーケンス情報(SI)が格納されるエリア116の集合に定められ、各シーケンス情報(SI)には、そのシーケンス106内に記録されている映像セル105の再生順序及び再生に関する再生制御情報が記述されている。このシーケンス106には、1シーケンスで完結する完結型シーケンス、1シーケンス毎に次のシーケンスに分岐接続される接続型シーケンスがあり、接続型シーケンスには、マルチストーリに相当するビデオデータの先頭シーケンスであって、このシーケンスから分岐して次のシーケンスに接続されることが可能な接続型先頭シーケンス、即ち、ストーリがその選択の仕方で変化する接続型先頭シーケンス、他の接続型シーケンスから分岐されて更に他のシーケンスに接続される接続型中間シーケンス、及び他の接続型シーケンスから接続され、そのシーケンスを終了する接続型終了シーケンス、即ち、このシーケンスでストーリが終了する接続型終了シーケンスがある。このシーケンス情報の番号は、シーケンス番号1からiと定義され、各々の開始位置情報は、ファイル管理情報テーブル113に書き込まれている。
【0077】
図19には、図15に示されたファイル管理情報エリア101内のシーケンス情報テーブル114に格納される1つのシーケンス情報(SI)の内容が示されている。図19に示すようにシーケンス情報エリア116には、映像セルの再生順序及びシーケンス情報等が記述される。このシーケンス情報(SI)の番号は、シーケンスの番号に一致し、シーケンス情報テーブル114にその番号順に割り付けられている。シーケンス番号1は、デフォルト再生シーケンスであり、シーケンスを構成するセルの配置は指定順序通りに連続することが望ましいとされている。このシーケンス情報116は、シーケンス種別情報(SCAT)、構成プログラム数(SNPRG)、構成セル数(SNCEL)、シーケンス再生時間(STIME)、接続シーケンス数情報(SNCSQ)、シーケンス番号リスト情報(SCSQN)及びシーケンス制御情報(SCINF)から構成されている。
【0078】
シーケンス種別情報(SCAT)には、コピー許可か禁止かを示すコピー制御情報、シーケンス中に含まれるセルのパレンタルレベルの最大値であるシーケンスのパレンタルレベルを示すパレンタル制御情報、1シーケンス再生して終了する完結型シーケンス、マルチストーリに相当するビデオデータの先頭シーケンスであって、このシーケンスから分岐して次のシーケンスに接続されることが可能な接続型先頭シーケンス、他の接続型シーケンスから分岐されて更に他のシーケンスに接続される接続型中間シーケンス、及び、他の接続型シーケンスから接続され、そのシーケンスを終了する接続型終了シーケンスのいずれであるかを示すシーケンスタイプ情報、ムービ、カラオケ及びインタラクティブメニューのいずれであるかを示すシーケンス用途情報が記述される。構成プログラム数(SNPRG)には、シーケンスを構成するプログラム数が記述される。構成セル数(SNCEL)には、シーケンスを構成している延べセル数が記述される。
【0079】
シーケンス再生時間(STIME)には、シーケンスのトータル再生時間が記述され、接続シーケンス数情報(SNCSQ)には、接続型シーケンスにおいてそのシーケンスを再生後にそのシーケンスに接続可能なシーケンスの数が記述され、シーケンス番号リスト情報(SCSQN)には、接続シーケンス数情報(SNCSQ)に記述された数分の接続先のシーケンスの番号がリストとして記述され、更に、シーケンス制御情報(SCINF)には、シーケンスを構成するセルの再生順序が記述され、この記述に従って、セルが再生されてシーケンスが実行される。複数のセルの中から1つのセルを選択して再生する区間は、セルの集合としてのブロックで記述され、そのブロックを指定することによってそのブロックのシーケンスが実行される。また、シーケンスは、再生順が連続する1つ以上のセルを組合せた再生単位としてのプログラムが定義され、その番号が記述される。シーケンス内のプログラム番号は#1から昇順に割り付けられる。
【0080】
ファイル管理テーブル113は、その映像用ファイル78に関する諸元情報を示している。このファイル管理テーブル113には、そのファイル名及び光ディスクが装填された光ディスク再生装置で再生可能なファイルか否かを識別する為のファイル識別子が記述されている。また、このファイル管理テーブル113には、シーケンス情報テーブル114及びセル情報テーブル115の開始アドレス及びそれぞれのテーブルに記述されるシーケンス情報116及びセル情報117の個数、さらに、ファイル78の先頭からの相対距離で示されるシーケンス情報テーブル114の開始アドレス並びにこのシーケンス情報テーブル114の先頭からの相対距離で示される各シーケンス情報116の開始アドレス、映像用データ102の開始アドレス、各データを再生するための情報としてのデータ属性等が記述されている。
【0081】
ファイル管理テーブル(FMT)113は複数のパラメータが記録される領域からなり、各領域には、図20に示すように、ファイル名(FFNAME)、ムービファイルであることを識別する情報としてのファイル識別子(FFID)、論理ブロック数で記述されるファイル管理テーブル(FMT)のサイズ(FSZFMT)、このファイル中に存在する総シーケンス数(FNSQ)、このファイル中に存在するセル数(FNCEL)、このファイルの映像用データ中に存在するディスクサーチ情報(DSI)パック数(FNDSIP)、このファイルのサイズに対応する論理ブロック数(FNLB)、ファイル先頭からのオフセット論理ブロック番号で示されるこのファイル内のシーケンス情報テーブル114の開始アドレス(FSASIT)、ファイル先頭からのオフセット論理ブロック番号で示されるこのファイル内のセル情報テーブル115の開始アドレス(FSACIT)、ファイル先頭からのオフセット論理ブロック番号で示されるこのファイル内のディスクサーチマップ開始アドレス(FSADSM)、ファイル先頭からのオフセット論理ブロック番号で示されるこのファイル内の映像用データ開始アドレス(FSADVD)、シーケンス情報の記述順にシーケンス分記述されるこのファイルのシーケンス情報テーブル114中の各シーケンス情報の開始アドレス(シーケンス情報テーブル114の先頭からのオフセットバイト番号)およびサイズ(FSAESI)、シーケンス情報の記述順にシーケンス分記述されるこのファイル内に存在する各シーケンス中で使用するセルの最小番号と最小番号から最大番号間でのセル数(FSNCIB)、このファイル内に記録されているビデオデータの再生形態を示すビデオデータ属性(FVATR)、このビデオデータと同一時間帯で再生可能な、このファイル内に記録されているオーディオデータのストリーム(データ列)数を示すオーディオストリーム数(FNAST)、これらのストリーム数分だけのストリーム番号と記録順を対応させた個々のオーディオストリーム属性(FAATR)、上記ビデオデータと同一時間帯で再生可能なこのファイル内に記録されている副映像データのチャネル数を示す副映像チャネル数(FNSPCH)、これらのチャネル数分だけチャネル番号と記録順を対応させた個々の副映像チャネル属性(FSPATR)、ファイルの映像用データのすべてのチャネルにおいて使用する副映像カラーパレット(FSPPLT)、ベンダが特定用途のために自由に使用できる領域を定義するベンダ定義(FVDEF)等のパラメータが記録されている。
【0082】
図20において、オーディオストリーム数がn個のとき、それに続くオーディオデータ属性は#1〜#nまでストリーム番号順に連続して記録される。
【0083】
また上記と同様に、副映像チャネル数がm個のとき、それに続く副映像データ属性は#1〜#mまでチャネル番号順に連続して記録される。
【0084】
ここで、オーディオストリーム数、あるいは副映像チャネル数が、零(0)の場合は、オーディオデータ属性、あるいは副映像データ属性は、記録されない。
【0085】
上記映像用データは、図15〜図17、図21に示すように、主映像(ビデオ)データ、オーディオデータ、副映像データ、ディスクサーチ情報(DSI)データの集まりであり、それぞれパック単位で記録されている。
【0086】
上記パックは、図22から図25に示すように、パックヘッダと主映像データ、副映像データ、ディスクサーチ情報(DSI)のいずれかのデータから構成されるパケットにより構成されている。
【0087】
上記パックのパック長は、2048バイト(1論理セクタ)となるように調整されている。
【0088】
パックヘッダは、4バイトのパックスタートコード(000001BAh)、6バイトのSCR(システムクロックリファレンス、システム時刻基準参照値)、3バイトの多重化レート(MUXレート;0468A8h)、1バイト〜7バイトのスタッフィングバイト(00h)により構成される。パケットは、基準として2034バイトで構成され、このパケットには、パック長調整用のパディングパケット(各バイト単位にデータとして意味をなさない補充用のデータ00hが記録される)が必要に応じて設けられるようになっている。
【0089】
上記各パックは、ディスクサーチ情報データからなるディスクサーチ情報(DSI)パック92、主映像データからなる主映像パック93、副映像データからなる副映像パック95及びオーディオパック98となっている。
【0090】
次に、上記各パックについて詳細に説明する。
【0091】
ディスクサーチ情報パック92は、図22に示すように、1つのGOPの先頭のデータを含む主映像パックの直前に配置されるものであり、14バイトのパックヘッダと、24バイトのシステムヘッダと、6バイトのパケットヘッダと2004バイトまでのディスクサーチ情報データが格納可能なデータ領域よりなるDSIパケットで、1つのパックが構成されている。
【0092】
パックヘッダは、上述したように、4バイトのパックスタートコード(000001BAh)、6バイトのSCR(システムクロックリファレンス、システム時刻基準参照値)、3バイトの多重化レート(MUXレート;0468A8h)、1バイト〜7バイトのスタッフィングバイト(00h)により構成される。
【0093】
システムヘッダは、4バイトのシステムヘッダスタートコード(000001BBh)、2バイトのヘッダ長等により構成される。
【0094】
パケットヘッダは、3バイトのパケットスタートコード(000001h)、1バイトのストリームID、2バイトのPES(Packetized Elementary Streme)パケット長により構成される。
【0095】
主映像パック93は、図23の(a)(b)に示すように、14バイトのパックヘッダと、9バイトのパケットヘッダと2025バイトまでの主映像データが格納可能なデータ領域によりなる主映像パケット、あるいは19バイトのパケットヘッダと2015バイトまでの主映像データが格納可能なデータ領域によりなる主映像パケットで、1つのパックが構成されている。パックヘッダは、上記DSIパック92の場合と同じ構成である。
【0096】
パケットヘッダが9バイトの場合は、3バイトのパケットスタートコード(000001h)、1バイトのストリームID、2バイトのPES(Packetized Elementary Streme)パケット長、3バイトのPESに関するデータにより構成される。
【0097】
パケットヘッダが19バイトの場合は、上記9バイトの他に、5バイトのPTS(Presentation Time Stamp ;再生出力の時刻管理情報)と5バイトのDTS(Decoding Time Stamp ;復号の時刻管理情報)がさらに追加構成されている。このPTSとDTSは、GOPのIピクチャ先頭のデータを含む主映像パケットのみに記述される。
【0098】
オーディオパック98は、図24の(a)(b)に示すように、14バイトのパックヘッダと、14バイトのパケットヘッダと2020バイトまでのオーディオデータが格納可能なデータ領域によりなるオーディオパケット(オーディオデータがAC3の場合)、あるいは14バイトのパケットヘッダと1バイトのサブストリームIDと2019バイトまでのオーディオデータが格納可能なデータ領域によりなるオーディオパケット(オーディオデータがリニアPCMの場合)で、1つのパックが構成されている。パックヘッダは、上記DSIパック92の場合と同じ構成である。
【0099】
パケットヘッダは、3バイトのパケットスタートコード(000001h)、1バイトのストリームID、2バイトのPES(Packetized Elementary Streme)パケット長、3バイトのPESの内容、5バイトのPTS(Presentation Time Stamp ;再生出力の時刻管理情報)により構成される。
【0100】
オーディオデータがリニアPCMの場合に付与されるサブストリームIDには、リニアPCMストリームを示すコードが付与されている。
【0101】
副映像パック95は、図25の(a)(b)に示すように、14バイトのパックヘッダと、9バイトのパケットヘッダと1バイトのサブストリームIDと2024バイトまでの副映像データが格納可能なデータ領域によりなる副映像パケット、あるいは14バイトのパケットヘッダと1バイトのサブストリームIDと2019バイトまでの副映像データが格納可能なデータ領域によりなる副映像パケットで、1つのパックが構成されている。パックヘッダは、上記DSIパック92の場合と同じ構成である。
【0102】
サブストリームIDには、副映像ストリームを示すコードが付与されている。
【0103】
パケットヘッダが9バイトの場合は、3バイトのパケットスタートコード(000001h)、1バイトのストリームID、2バイトのPES(Packetized Elementary Streme)パケット長、3バイトのPESに関するデータにより構成される。
【0104】
パケットヘッダが14バイトの場合は、上記9バイトの他に、5バイトのPTS(Presentation Time Stamp ;再生出力の時刻管理情報)がさらに追加構成されている。このPTSは、各副映像ユニットの先頭データを含む副映像パケットのみに記述される。
【0105】
上記各パックに記述されるSCRは、各ファイル後との映像用データの先頭パックの値を0とし、光ディスク10への記録順に昇順に増加するようになっている。
【0106】
上記DSIパック92に記述されるディスクサーチ情報(DSI)は、1つのGOPの先頭に設定されるものであり、図26に示すように、一般情報、再生同期情報、DSIパックアドレス情報、アングルアドレス情報、エフェクト情報、ハイライト情報により構成されている。
【0107】
一般情報は、図27に示すように、DSCR、VSPTS、DLBN、CELN、PCTLのパラメータにより構成されている。DSCRは、DSIのSCR(システムクロックリファレンス、システム時刻基準参照値)であり、VSPTSは、GOPの再生タイムスタンプであり、DLBNは、DSIの論理ブロック番号であり、CELNは、セル番号であり、PCTLは、パレンタル制御のレベルである。DSIのSCRには、パックヘッダに記述されるSCRが記述される。GOPの再生タイムスタンプには、このGOPの符号表示先頭フレームの再生開示時刻が記述される。DSIの論理ブロック番号には、このDSIパックのアドレスがファイル先頭からのオフセット論理ブロック番号で記述される。セル番号には、このGOPが属するセル番号が記述される。パレンタル制御のレベルには、GOP再生期間のパレンタル制御のレベル(たとえば5段階)が記述される。このパレンタルレベルは所属するセルと一致している。
【0108】
再生同期情報は、GOPの再生開始時刻と位置情報、ビデオデータと同期して再生するオーディオデータ、副映像データの再生開始時刻と位置情報である。
【0109】
再生同期情報は、IピクチャのPTS、Iピクチャを含むパックのアドレス、オーディオのPTS、オーディオのパックアドレス、副映像のPTS、副映像のパックアドレスにより構成されている。IピクチャのPTSには、Iピクチャの再生開始時刻がGOPの再生タイムスタンプからのオフセットPTSで記述される。Iピクチャを含むパックのアドレスには、Iピクチャを含むビデオパックのアドレスがこのDSIパックからのオフセット論理ブロック番号で記述される。オーディオのPTSには、Iピクチャの再生開始時刻以降で最も近い再生開始時刻を持つオーディオパケットのPTSが、GOPの再生タイムスタンプからのオフセットPTSで記述される。オーディオのパックアドレスには、オーディオのPTSで対象となるオーディオパックのアドレスが、このDSIパックからのオフセットPTSで記述される。副映像のPTSには、GOPの再生期間に再生する副映像パックの再生開始時刻と終了時刻がGOPの再生タイムスタンプからのオフセットPTSで記述される。副映像のパックアドレスには、副映像のPTSの対象となる副映像パックのアドレスが、このDSIパックからのオフセット論理ブロック番号で記述される。
【0110】
DSIパックアドレス情報は、他のDSIパック92の位置情報である。
【0111】
アングルアドレス情報は、他のアングルの位置情報である。
【0112】
エフェクト情報には、GOP再生期間に発生する各種エフェクト処理が記述される。
【0113】
ハイライト情報は、メニュー画面の選択項目の位置と変更色、変更コントラスト情報であり、所属するセルがメニューセルおよびインタラクティブメニューセルの場合のみ、この情報が有効である。
【0114】
ハイライト情報は、選択項目開始番号/項目数、選択項目の位置、色、コントラストから構成される。選択項目開始番号/項目数には、メニュー画面上に副映像で表示される選択項目の開始番号と選択項目数が記述される。選択項目の位置、色、コントラストには、メニュー画面の対応する選択項目の表示矩形領域と、選択されたときに変更する色およびコントラスト情報が開始選択番号から順に選択項目数分記述される。表示矩形領域は、ビデオ表示の左上を原点とするXY座標で定義される。
【0115】
上記システムプロセッサ部54には、パケットの種別を判断してそのぱけっ都内のデータを各デコーダへ転送するパケット転送処理部200を有している。このパケット転送処理部200は、図28に示すように、メモリインターフェース部(メモリI/F部)201、スタッフィング長検知部202、パックヘッダ終了アドレス算出部203、パック種別判別部204、パケットデータ転送制御部205、およびデコーダインターフェース部(デコーダI/F部)206により構成されている。
【0116】
メモリI/F部201は、データRAM部56からのパックデータをデータバスによりスタッフィング長検知部202、パック種別判別部204、パケットデータ転送制御部205、およびデコーダI/F部206へ出力するものである。
【0117】
スタッフィング長検知部202は、メモリI/F部201から供給されるパックデータ中のパックヘッダ内のスタッフィング長が何バイトであるかを検知するものであり、この検知結果はパックヘッダ終了アドレス算出部203に出力される。
【0118】
パックヘッダ終了アドレス算出部203は、スタッフィング長検知部202から供給されるスタッフィング長により、パックヘッダ終了アドレスを算出するものであり、この算出結果はパック種別判別部204およびパケットデータ転送制御部205に出力される。
【0119】
パック種別判別部204は、パックヘッダ終了アドレス算出部203から供給されるパックヘッダ終了アドレスに従って、上記メモリI/F部201aから供給されるパックデータ中のそのアドレスの次に供給される4バイトのデータの内容により、主映像パック、オーディオパック、副映像パック、DSIパックのいずれであるかを判別するものであり、この判別結果はパケットデータ転送制御部205に出力される。
【0120】
すなわち、4バイトのシステムヘッダスタートコードが供給された場合、DSIパックと判別し、3バイトのパケットスタートコードと1バイトの主映像ストリームを示すストリームIDにより主映像パックと判別し、3バイトのパケットスタートコードと1バイトのストリームIDによりオーディオパックと判別し、3バイトのパケットスタートコードと1バイトのストリームIDにより副映像パックと判別するようになっている。ただし、ストリームIDとしてプライベートストリームの場合、パケットヘッダに続くサブストリームIDによりオーディオパックか副映像パックかを判別するようになっている。
【0121】
パケットデータ転送制御部205は、パックヘッダ終了アドレス算出部203から供給されるパックヘッダ終了アドレスとパック種別判別部204から供給されるパック種別の判別結果に応じて、転送先とパケットスタートアドレスを判断し、さらに供給されるパックデータのパケットヘッダ内のパケット長を判断するものである。さらに、パケットデータ転送制御部205は、転送コントロール信号としての転送先を示す信号をデコーダI/F部206に供給し、パケットスタートアドレスからパケット終了アドレスがメモリI/F部201に供給されるようになっている。
【0122】
デコーダI/F部206は、パケットデータ転送制御部205から供給される転送コントロール信号に応じて、メモリI/F部201からパケットデータ転送制御部205に制御されて供給されるパケットヘッダを含むパケットデータとしての、主映像データ、オーディオデータ、あるいは副映像データを、対応するデコーダ部58、60、62に出力したり、パケットデータとしてのDSIをデータRAM部56に出力するものである。
【0123】
次に、再び図1を参照して図9から図21に示す論理フォーマットを有する光ディスク10からのムービデータの再生動作について説明する。尚、図1においてブロック間の実線の矢印は、データバスを示し、破線の矢印は、制御バスを示している。
【0124】
図1に示される光ディスク装置においては、電源が投入されると、システム用ROM及びRAM52からシステムCPU部50は、初期動作プログラムを読み出し、ディスクドライブ部30を作動させる。従って、ディスクドライブ部30は、リードイン領域27から読み出し動作を開始し、リードイン領域27に続くボリューム管理領域70のボリューム管理情報エリア74からボリューム管理情報が読み出される。即ち、システムCPU部50は、ディスクドライブ部30にセットされた光ディスク10の所定位置に記録されているボリューム管理情報エリア74からボリューム管理情報を読み出す為に、ディスクドライブ部30にリード命令を与え、ボリューム管理情報の内容を読み出し、システムプロセッサ部54を介して、データRAM部56に一旦格納する。システムCPU部50は、データRAM部56に格納されたボリューム管理情報のデータ列から各ファイルの記録位置や記録容量等の情報やその他管理に必要な情報を抜き出し、システム用ROM&RAM部52の所定の場所に転送し、保存する。
【0125】
次に、システムCPU部50は、システム用ROM&RAM部52から、先に取得した各ファイルの記録位置や記録容量の情報を参照してファイル番号0番に相当するディスク情報ファイル76を取得する。即ち、システムCPU部50は、システム用ROM及びRAM部52から、先に取得した各ファイルの記録位置や記録容量の情報を参照してディスクドライブ部30に対してリード命令を与え、ファイル番号が0であるディスク情報ファイル76のファイル管理情報を読み出し、システムプロセッサ部54を介して、データRAM部56に格納する。取得した情報を同様にシステム用ROM&RAM部52の所定の場所に転送し保存する。
【0126】
システムCPU部50は、セットアップメニューを図示しないキャラクタジェネレータを用いて生成し、モニタ部6の画面に表示する。このセットアップメニューは、図29の(a)に示すように、モニタ部6の表示アスペクト比が16:9か4:3か、アングルマークがオンかオフか、レーティングコード、メインメニューの各項目が表示される。
【0127】
この表示において、上下キー5mによりハイライト表示される項目を変更し、レーティングコードの部分がハイライト表示されるようにし、つまり暗証番号入力モードに設定する。この際、暗証番号未設定状態の場合、システムCPU部50は、モニタ部6で、図29の(a)に示すように、上記レーティングコードの暗証番号部分の下線を表示するとともに、1桁目を点滅表示する。
【0128】
この表示に応じて、テンキー5bにより4桁の暗証番号を入力する。この4桁の暗証番号の入力により、システムCPU部50は、モニタ部6で、図29の (b)に示すように、レーティングコードの暗証番号部分に入力された暗証番号たとえば「1234」が表示されるとともに、セットキーの入力が案内表示される。この場合、「0000」は特定番号となっているため、暗証番号に設定できないようになっている。また、入力した暗証番号を変更する場合、クリアキー5kを入力することにより、再入力できる。
【0129】
上記案内に応じて、セットキー5lが入力されると、システムCPU部50は、設定された暗証番号をシステム用ROM&RAM部52のRAMに記憶し、さらにモニタ部6で、図29の(c)に示すように、「ロックリミテーション “UNLIMITED“」が表示される。この際、再生不可能なレベルとしてのロックリミテーション(レーティングレベル)の初期値として“UNLIMITED“が表示される。
【0130】
このレーティングレベルは、早送り/後戻りキー5hの入力により、再生不可能なレベルとしてのロックリミテーション“R、UNLIMITED“、“PG13、R、UNLIMITED“、“PG、PG13、R、UNLIMITED“、“G、PG、PG13、R、UNLIMITED“に変更される。
【0131】
たとえば、レーティングレベルとしてPG13を選択する場合、モニタ部6で、図29の(d)に示すように、再生不可能なレベルとしての「ロックリミテーション“PG13、R、UNLIMITED“」と表示されている状態で、上下キー(▽キー)5mを入力する。すると、システムCPU部50は、設定された再生不可能なレベル(PG13)をシステム用ROM&RAM部52のRAMに記憶し、さらにモニタ部6で、図29の(e)に示すように、「レーティング PG13」が表示され、ハイライト表示される項目が「メインメニュー」に変更される。
【0132】
また、上記セットアップ時に、暗証番号入力モードに設定した際、暗証番号既設定状態の場合、システムCPU部50は、モニタ部6で、図30の(f)に示すように、レーティングコードの暗証番号部分で「****」を表示するとともに、1桁目を点滅表示する。
【0133】
この表示に応じて、テンキー5bにより特定番号としての「0000」が入力され(図30の(g)参照)、セットキー5lが入力された際、システムCPU部50は、特定番号の入力を判断し、暗証番号の再設定と判断し、システム用ROM&RAM部52のRAMに記憶されている暗証番号をクリアするとともに、レベル設定値を初期値の“UNLIMITED“とし、上記暗証番号を設定する図29の(a)の表示状態に進む。
【0134】
また、上記暗証番号入力モードの表示に応じて、テンキー5bにより4桁の暗証番号が入力され(図30の(h)参照)、セットキー5lが入力された際、システムCPU部50は、入力された暗証番号がシステム用ROM&RAM部52のRAMに記憶されている暗証番号と一致するか否かを判断し、暗証番号が一致した場合、上記レーティングレベルを設定する図29の(c)の表示状態に進み、暗証番号が不一致の場合、モニタ部6で、図30の(i)に示すように、「レーティングのコード不一致」が表示され、2秒後に、図30の(f)の暗証番号の入力画面に戻る。
【0135】
なお、上記図29の(a)〜(e)、図30の(f)〜(i)に示すモニタ部6のセットアップ画面の表示は、映像が再生されていない際のもので、映像が再生されている際には、再生画面上に表示されるようになっている。
【0136】
次に、上記モニタ部6のセットアップ画面の「メインメニュー」の項目がハイライト表示されている状態で(図29の(e)参照)、セットキー5lが入力されると、システムCPU部50は、ディスク情報ファイル76のファイル管理情報のディスク構成情報、メニュー構成情報及びセル情報を利用して、メニュー映像用データエリア84のシーケンス(タイトル)選択メニューを再生し、モニタ部6の画面に表示する。
【0137】
ユーザは、再生するシーケンス(タイトル)の選択を、表示されたメニュー画面に記された選択番号を基に、キー操作部及び表示部4あるいはリモートコントロール5を用いて指定する。これにより選択したシーケンスの帰属するファイル番号及びシーケンス情報が特定される。このシーケンスの選定では、メニュー画面を基にすべてのシーケンスを選定する場合と、先頭シーケンスを選定してそのシーケンスの終了時点で映像セルに含まれるメニューセルから次のシーケンスを選定する場合がある。
【0138】
指定された映像用ファイル78を取得し、映像用データ102を再生するまでの動作を次に説明する。指定されたシーケンス番号に対するシーケンス情報を取得するために、ボリューム管理情報74から得た各映像用ファイル78の記録位置及び記録容量を用いて、先ず、再生するシーケンスが帰属する映像用ファイル78のファイル管理情報101を上記のディスク情報ファイル76の時と同様に読み出し、データRAM部56へ格納する。
【0139】
システムCPU部50は、データRAM部56に格納したファイル管理情報のファイル管理テーブル113からビデオ属性、オーディオストリーム属性、副映像チャネル属性を取得し、それらの属性に合わせた制御信号をビデオデコーダ部58、オーディオデコーダ部60、副映像デコーダ部62、D/A&再生処理部64に出力する。
【0140】
システムCPU部50は、データRAM部56に格納したファイル管理情報エリア101のシーケンス情報テーブル114から、指定されたシーケンス番号に対応するシーケンス情報を取得し、そのデータと、そのシーケンスを再生するために必要なセル情報テーブル115中のセル情報をシステムROM&RAM部52へ転送し、格納する。
【0141】
このように取得したシーケンス情報中のセル再生順序情報により、最初に再生するセル情報を取得し、このセル情報中の映像用データ再生開始アドレスとサイズをもとに、ディスクドライブ部30に対し目的のアドレスからのリード命令が与えられる。ディスクドライブ部30は、リード命令に従って光ディスク10を駆動すると共に、光ディスク10より目的のアドレスのデータを読み込んでシステムプロセッサ部54に送る。システムプロセッサ部54は、送られてきたデータをデータRAM部56に一旦記憶し、上述したように、そのデータに付加されているヘッダ情報を基にデータの種別(主映像、オーディオ、副映像、ディスクサーチ情報等)を判別し、判別した種類に応じて主映像データ、オーディオデータ、副映像データをデコーダ部58、60、62に転送し、ディスクサーチ情報をデータRAM部56に転送する。
【0142】
この処理について、図31に示すフローチャートを参照して説明する。
【0143】
すなわち、システムCPU部50は、ディスクドライブ部30にリードコマンドと再生するパックの論理セクタアドレスを転送する(S1)。
【0144】
すると、ディスクドライブ部30は、目的アドレスをシークする(S2)。
【0145】
ついで、ディスクドライブ部30は、目的アドレスのデータをエラー訂正し、論理セクタデータ内の主データ部分を、システムプロセッサ部54に転送する (S3)。
【0146】
システムプロセッサ部54は、読出した論理セクタのデータをデータRAM部56に保存する(S4)。
【0147】
システムプロセッサ部54は、データRAM部56内に保存されている論理セクタのデータの先頭よりパックヘッダを読出し、そのSCR(システム時刻基準参照値)を保存する(S5)。
【0148】
このとき、論理セクタの先頭とパックデータの先頭が一致しているため、データの取り出しが容易に行える。
【0149】
そして、システムプロセッサ部54は、自身のSTCと上記保存した各パックのSCRとを比較し、STCに達したSCRに対応するパックつまり再生出力するパックを判断し、この判断したパックデータをデータRAM部56から読出し、パケット転送処理部200でデータの種別を判別し、この判別した種類に応じてデコーダ部58、60、62あるいはデータRAM部56に転送する(S6)。
【0150】
そして、各デコーダ部58、60、62はそれぞれのデータフォーマットと上記設定されている符号化方式に従ってデータをデコードし、D/A&再生処理部64に送る。D/A&再生処理部64でビデオデータのデコード結果のディジタル信号をアナログ信号に変換した後、上記設定されている条件によりフレームレート処理、アスペクト処理、パンスキャン処理等を施して、モニタ部6に出力される。D/A&再生処理部64でオーディオデータのデコード結果を上記設定されている条件によりディジタル信号をアナログ信号に変換した後、D/A&再生処理部64で上記設定されている条件によりミキシング処理を施してスピーカ部8に出力される。D/A&再生処理部64は、副映像データのデコード結果のディジタル信号をアナログ信号に変換した後、モニタ部6に出力される(S7)。
【0151】
再生が終了するまで、上記S3〜S7が繰り返される。
【0152】
次に、パケット転送処理部200の処理を説明する。
【0153】
すなわち、データRAM部56から読出されたパックデータがメモリI/F部201を介してスタッフィング長検知部202、パック種別判別部204、パケットデータ転送制御部205、およびデコーダI/F部206に供給される(S11)。
【0154】
これにより、スタッフィング長検知部202によって、スタッフィング長が検知され、そのスタッフィング長を示すデータがパックヘッダ終了アドレス算出部203に出力される(S12)。
【0155】
パックヘッダ終了アドレス算出部203は供給されるスタッフィング長により、パックヘッダ終了アドレスを算出し、このパックヘッダ終了アドレスがパック種別判別部204、パケットデータ転送制御部205に供給される(S13)。
【0156】
パック種別判別部204は、供給されるパックヘッダ終了アドレスに従って、そのアドレスの次に供給される4バイトのデータの内容により、主映像パック、オーディオパック、副映像パック、DSIパックのいずれであるかを判別し、この判別結果がパケットデータ転送制御部205に供給される(S14)。
【0157】
すなわち、4バイトのシステムヘッダスタートコードが供給された場合、DSIパックと判別し、3バイトのパケットスタートコードと1バイトの主映像ストリームを示すストリームIDにより主映像パックと判別し、3バイトのパケットスタートコードと1バイトのストリームIDによりオーディオパックと判別し、3バイトのパケットスタートコードと1バイトのストリームIDにより副映像パックと判別する。ただし、ストリームIDとしてプライベートストリームの場合、パケットヘッダに続くサブストリームIDによりオーディオパックか副映像パックかを判別している。
【0158】
そして、パケットデータ転送制御部205は、供給されるパック種別の判別結果とパックヘッダ終了アドレスとに応じて、転送先とパケットスタートアドレスを判断し、さらに供給されるパックデータのパケットヘッダ内のパケット長を判断する。これにより、パケットデータ転送制御部205は、転送コントロール信号としての転送先を示す信号をデコーダI/F部206に供給し、パケットスタートアドレスからパケット終了アドレスがメモリI/F部201に供給される (S15)。
【0159】
したがって、実質的に有効なパケットデータが、メモリI/F部201からデータバスを介して、デコーダI/F部206に供給され、その後、その種別に応じた転送先としての各デコーダ58、60、62あるいはデータRAM部56に転送される(S16)。
【0160】
この際、上記パックデータが一定長のため、データRAM部56での記憶状態がつまり開始アドレスが一定間隔なため、データRAM部56内のパックデータの先頭が常に同じ間隔のアドレスに保存される事となり、パックデータの管理がアドレス管理せずに、パック番号だけの管理で良い。
【0161】
尚、データの種別の判別過程では、データが映像用データの再生位置等を示すディスクサーチ情報(DSI)の場合には、このディスクサーチ情報はデコーダへは転送されず、この再生データは、データRAM部56に格納される。この再生情報は、システムCPU部50によって必要に応じて参照されて映像データを再生する際の監視に利用される。
【0162】
また、1つのセルの再生が終了すると、次に再生するセル情報がシーケンス情報中のセル再生順序情報から取得し、同様にして再生が続けられる。
【0163】
次に、光ディスク再生装置によって、パレンタル情報が記録された光ディスク10のパレンタル制御対象部分を再生する場合の基本的な動作を図32に示すフローチャートを参照して説明する。
【0164】
まず、ディスク情報ファイル内のディスク構成情報(DSINF)をデータRAM部56に読込む(S21)。読込まれたディスク構成情報DSINFから光ディスク10上に記録されたすべてのシーケンスについてのパレンタル情報を参照し、パレンタル制限対象となっているタイトルをモニタ部6に表示する(S22)。特定のユーザ(暗証確認等により認定)により上記パレンタル対象タイトルの再生制限を有効にするか否かがキー操作部及び表示部4あるいはリモートコントロール5によりキー入力される(S23)。ただし、特定のユーザによりパレンタルの解除が行えるのは、上記システム用ROM及びRAM部52に記録されている基準レベルよりも緩やかなレベルのものだけに制限される。ユーザがパレンタル制御を解除した場合、パレンタル解除情報がシステム用ROM&RAM部52に記憶される。ユーザがパレンタル制御を解除しなかった場合、シーケンスレベル、セルレベル、1GOP相当レベルのうち、どのレベルでのパレンタル制御を希望するかがユーザによってキー操作部及び表示部4あるいはリモートコントロール5によりキー入力される(S24、S25)。
【0165】
ステップ25で、シーケンスレベルでの再生制限が選択された場合、シーケンス情報情報テーブル(SIT)114の各シーケンス情報(SI)がデータRAM部56に読み込まれ、再生制限開始シーケンス番号と再生制限終了シーケンス番号が検出される(S26)。次に、各シーケンスを順次読み込み(S27)、それぞれのシーケンスが再生制限対象となっているかどうかが判断される(S28)。すなわち、各シーケンスのパレンタルレベルにより再生制限対象であるか否かを判断する。再生制限対象であれば、そのシーケンスの再生を行わず(S29)、パレンタル制御中であることを示す文字をモニタ部6に表示した後(S30)、次のシーケンスを読み込む。次のシーケンスがパレンタル制御対象でない場合(S28)、再生が再開される(S31)。
【0166】
また、上記ステップ5で、セルレベルでの再生制限が選択された場合、セル情報テーブル(CIT)がデータRAM部56に読み込まれ、再生制限開始セル番号と再生制限終了セル番号が検出される(S32)。次に、各セルを順次読み込み(S33)、それぞれのセルが再生制限対象となっているかどうかが判断される(S34)。すなわち、各セルのパレンタルレベルにより再生制限対象であるか否かを判断する。再生制限対象であれば、各デコーダ部58、60、62に再生禁止信号が出されてデコード信号の出力が中止される。または、セルはあるタイトル中のあるシーンを示すため、そのシーンごと別のシーンと置換する。あるいは別途用意されたマルチアングル映像への切換えを行う(S35)。その後、パレンタル制御中であることを示す文字がモニタ部6に表示される(S36)。セルの再生制限期間が終了した場合(S34)、再生禁止または映像置換が解除され(S37)、再生が再開される(S31)。
【0167】
また、上記ステップ5で、1GOP相当レベルでの再生制限が選択された場合、パックデータが順次データRAM部56に読み込まれ(S38)、1GOP相当分ごとに設けられたディスクサーチ情報(DSI)から各GOPのパレンタル情報が読み取られる(S39)。その結果から、対象となるGOPを再生するか否かが判断される(S40)。対象となるGOPのパレンタルレベルにより再生制限対象であるか否かを判断する。再生制御対象であれば、各デコーダ部58、60、62に再生禁止信号が出されてデコード信号の出力が中止され(S41)、さらにパレンタル制御中であることを示す文字がモニタ部6に表示される(S42)。
【0168】
なお、図中、ステップ26から30はシーケンスレベルでのパレンタルチェックルーチンであり、ステップ32から36はセルレベルでのパレンタルチェックルーチンであり、ステップ38から42は1GOPレベルでのパレンタルチェックルーチンであり、図に示すようにシーケンスレベルのパレンタルチェック後には、その下層であるセルレベルのバレンタルチェックが行われ、セルレベルのバレンタルチェックの後にはその下層である1GOPレベルのパレンタルチェックが実施される。
【0169】
これにより、衝撃、振動等により不意に再生飛びが起こりパレンタル制御対象のデータを読み込んでしまった場合でも、下層レベルでのパレンタルチェックルーチンが働き再生をくい止めることができる。
【0170】
次に、レーティングレベルの変更処理について、図33に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0171】
すなわち、上述したような映像等の再生中あるいは停止中に、レーティングレベルの変更が指示された際、システムCPU部50により、モニタ部6で、図29の(a)あるいは図30の(f)に示すセットアップ画面が表示される。
【0172】
この表示において、上下キー5mによりハイライト表示される項目を変更し、レーティングコードの部分がハイライト表示されるようにし、つまり暗証番号入力モードに設定する。この際、暗証番号未設定状態の場合、システムCPU部50は、モニタ部6で、図29の(a)に示すように、上記レーティングコードの暗証番号部分の下線を表示するとともに、1桁目を点滅表示する。
【0173】
この表示に応じて、テンキー5bにより4桁の暗証番号を入力する。この4桁の暗証番号の入力により、システムCPU部50は、モニタ部6で、図29の (b)に示すように、レーティングコードの暗証番号部分に入力された暗証番号たとえば「1234」が表示されるとともに、セットキーの入力が案内表示される。
【0174】
この案内に応じて、セットキー5lが入力されると、システムCPU部50は、設定された暗証番号をシステム用ROM&RAM部52のRAMに記憶し、さらにモニタ部6で、図29の(c)に示すように、「ロックリミテーション “UNLIMITED“」が表示される。この際、再生不可能なレベルとしてのロックリミテーション(レーティングレベル)の初期値として“UNLIMITED“が表示される。
【0175】
この後、早送り/後戻りキー5hの入力により、再生不可能なレベルとしてのレーティングレベルを変更し、上下キー(▽キー)5mの入力により、システムCPU部50は、設定された再生不可能なレベル(PG13)をシステム用ROM&RAM部52のRAMに記憶する。
【0176】
この際、システムCPU部50は、映像等を再生中であった場合、再生中のシーケンス(あるいはセル単位、GOP単位)のパレンタル制御のレベルが変更されたレーティングレベルより低いか否かを確認し、低い場合はそのまま再生を行い、高い場合は再生を停止する。
【0177】
また、入力された暗証番号が特定番号の「0000」であった場合、再び暗証設定に進み、入力された暗証番号があらかじめ設定されている暗証番号と一致した場合、上記レーティングレベルの変更に進み、入力された暗証番号があらかじめ設定されている暗証番号と一致した場合、暗証番号のエラーメッセージをモニタ部6で案内する。
【0178】
また、暗証番号入力モードに設定された際に、暗証番号既設定状態の場合、システムCPU部50は、モニタ部6で、図30の(f)に示すように、上記レーティングコードの暗証番号部分に「****」を表示するとともに、1桁目を点滅表示する。
【0179】
この表示に応じて、テンキー5bにより特定番号としての「0000」が入力され(図30の(g)参照)、セットキー5lが入力された際、システムCPU部50は、特定番号の入力を判断し、暗証番号の再設定と判断し、システム用ROM&RAM部52のRAMに記憶されている暗証番号をクリアするとともに、レベル設定値を初期値の“UNLIMITED“とし、上記暗証番号を設定する図29の(a)の表示状態に進む。
【0180】
また、上記暗証番号入力モードの表示に応じて、テンキー5bにより4桁の暗証番号が入力され(図30の(h)参照)、セットキー5lが入力された際、システムCPU部50は、入力された暗証番号がシステム用ROM&RAM部52のRAMに記憶されている暗証番号と一致するか否かを判断し、暗証番号が一致した場合、上記レーティングレベルを変更する図29の(c)の表示状態に進み、暗証番号が不一致の場合、モニタ部6で、図30の(i)に示すように、「レーティングのコード不一致」が表示され、2秒後に、図30の(f)の暗証番号の入力画面に戻る。
【0181】
上記したように、光ディスクに再生を制限しなければならない映像等に対し付与されているパレンタル制御のレベルと、再生する側で設定されているレーティングレベルとを比較することにより、映像の再生を制限し、そのレーティングレベルを暗証照合により変更するようにしたものである。
【0182】
これにより、光ディスクから映像等のデータを再生する際に、そのデータに付与されているパレンタル制御のレベルと、再生側で設定されるレーティングレベルとにより再生を制限させることができ、しかもそのレーティングレベルを暗証照合により変更することができる。
【0183】
また、暗証番号が特定番号の際に、暗証番号を再設定できるとともに、レーティングレベルを変更することができ、暗証番号を使用者が忘れてしまった場合の対策もできる。
【0184】
次に、図34から図43を参照して図9から図19に示す論理フォーマットで映像データ及びこの映像データを再生するための光ディスク10への記録方法及びその記録方法が適用される記録システムについて説明する。
【0185】
図34は、映像データをエンコーダして映像ファイルを生成するエンコーダシステムが示されている。図34に示されるシステムにおいては、主映像データ、オーディオデータ及び副映像データのソースとして、例えば、ビデオテープレコーダ(VTR)211、オーディオテープレコーダ(ATR)212及び副映像再生器(Subpicture source )213が採用される。これらは、システムコントローラ(Sys con )215の制御下で主映像データ、オーディオデータ及び副映像データを発生し、これらが夫々ビデオエンコーダ(VENC)216、オーディオエンコーダ(AENC)217及び副映像エンコーダ(SPENC)218に供給され、同様にシステムコントローラ(Sys con )215の制御下でこれらエンコーダ216、217、218でA/D変換されると共に夫々の圧縮方式でエンコードされ、エンコードされた主映像データ、オーディオデータ及び副映像データ(Comp Video, Comp Audio, Comp Sub-pict )としてメモリ220、221、222に格納される。この主映像データ、オーディオデータ及び副映像データ(Comp Video, Comp Audio, Comp Sub-pict )は、システムコントローラ(Sys con )215によってファイルフォーマッタ(FFMT)224に出力され、既に説明したようなこのシステムの映像データのファイル構造に変換されるとともに各データの設定条件及び属性等の情報がファイルとしてシステムコントローラ(Sys con )215によってメモリ226に格納される。
【0186】
以下に、映像データからファイルを作成するためのシステムコントローラ(Sys con )215におけるエンコード処理の標準的なフローチャートを説明する。
【0187】
図35に示されるフローチャートに従って主映像データ及びオーディオデータがエンコードされてエンコード主映像及びオーディオデータ(Comp Video, Comp Audio) のデータが作成される。即ち、エンコード処理が開始されると、図35のステップ70に示すように主映像データ及びオーディオデータのエンコードにあたって必要なパラメータが設定される。この設定されたパラメータの一部は、システムコントローラ(Sys con )215に保存されるとともにファイルフォーマッタ(FFMT)224で利用される。ステップS71で示すようにパラメータを利用して主映像データがプリエンコードされ、最適な符号量の分配が計算される。ステップS72に示されるようにプリエンコードで得られた符号量分配に基づき、主映像のエンコードが実行される。このとき、オーディオデータのエンコードも同時に実行される。ステップS73に示すように必要であれば、主映像データの部分的な再エンコードが実行され、再エンコードした部分の主映像データが置き換えられる。この一連のステップによって主映像データ及びオーディオデータがエンコードされる。また、ステップS74及びS75に示すように副映像データがエンコードされエンコード副映像データ(Comp Sub-pict) が作成される。即ち、副映像データをエンコードするにあたって必要なパラメータが同様に設定される。ステップS74に示すように設定されたパラメータの一部がシステムコントローラ(Sys con )215に保存され、ファイルフォーマッタ(FFMT)224で利用される。このパラメータに基づいて副映像データがエンコードされる。この処理により副映像データがエンコードされる。
【0188】
図36に示すフローチャートに従って、エンコードされた主映像データ、オーディオデータ及び副映像データ(Comp Video, Comp Audio, Comp Sub-pict )が組み合わされて図15を参照して説明したような映像データのファイル構造に変換される。即ち、ステップS76に示すように映像データの最小単位としてのセル105が設定され、セル情報テーブル(CIT)115が作成される。次に、ステップS77に示すようにシーケンス106を構成するセル105の構成、主映像、副映像及びオーディオ属性、パレンタルのレベル等が設定され(これらの属性情報の一部は、各データエンコード時に得られた情報が利用される。)、セル情報テーブル(CIT)115を含めたファイル管理情報(FMI)が作成される。次に、ステップ78に示すようにエンコードされた主映像データ、オーディオデータ及び副映像データ(Comp Video, Comp Audio, Comp Sub-pict)が一定のパックに細分化され、各データのタイムコード順に再生可能なように、1GOP単位毎にぱレンタルレベルが設定されるDSIパック92を挿入しながら各データセルが配置されて図10及び図15に示すようなディスク情報ファイル76及びムービファイル等のファイル78の構造にフォーマットされる。この際、論理セクタ長に合わせたパック化が行われる。
【0189】
尚、図36に示したフローチャートにおいて、シーケンス情報は、ステップS77の過程で、システムコントローラ(Sys con )215のデータベースを利用したり、或いは、必要に応じてデータ(パレンタルレベル等)を再入力する等を実行し、シーケンス情報テーブル(SIT)114に記述される。
【0190】
図37は、上述のようにフォーマットされたファイル76、78を光ディスクへ記録するためのディスクフォーマッタのシステムを示している。図29に示すようにディスクフォーマッタシステムでは、作成された情報ファイル76及びムービファイル等のファイル78が格納されたメモリ230、232からこれらファイルデータがボリュームフォーマッタ(VFMT)236に供給される。ボリュームフォーマッタ(VFMT)236では、ファイル76、78に加えて更にディスクのボリューム情報74が図9に示す配列順序で加えられてディスク10に記録されるべき状態の論理データが作成される。ボリュームフォーマッタ(VFMT)236で作成された論理データにエラー訂正用のデータがディスクフォーマッタ(DFMT)238において付加され、ディスクへ記録する物理データに再変換される。変調器(Modulater )240において、ディスクフォーマッタ(DFMT)238で作成された物理データが実際に光ディスク10へ記録する記録データに変換され、この変調処理された記録データが記録器(Recoder) 242によってディスク10に記録される。
【0191】
上述したディスクを作成するための標準的なフローチャートを図38及び図39を参照して説明する。図38には、光ディスク10に記録するための論理データが作成されるフローチャートが示されている。即ち、ステップS80で示すように映像データファイルの数、並べ順、各映像データファイル大きさ等のパラメータデータが始めに設定される。次に、ステップS81で示すように設定されたパラメータと各映像データファイルのファイル管理情報からボリューム情報が作成される。その後、ステップS82に示すようにボリューム情報、映像データファイルの順にデータが該当する論理ブロック番号に沿って配置され、光ディスク10に記録するための論理データが作成される。
【0192】
その後、図39に示すような光ディスク10へ記録するための物理データを作成するフローチャートが実行される。即ち、ステップS83で示すように論理データが一定バイト数に分割され、エラー訂正用のデータが生成される。次にステップS84で示すように一定バイト数に分割した論理データと、生成されたエラー訂正用のデータが合わされて物理セクタが作成される。その後、ステップS85で示すように物理セクタを合わせて物理データが作成される。
【0193】
このように図39に示されたフローチャートで生成された物理データに対し、一定規則に基づいた変調処理が実行されて記録データが作成される。その後、この記録データがディスク10に記録される。
【0194】
図36を参照して説明したエンコードされた主映像データ、オーディオデータ及び副映像データ(Comp Video, Comp Audio, Comp Sub-pict )が組み合わされて映像データのファイル構造に変換されるフローチャートにおいて、1つ以上のシーケンスを作成する過程で、シーケンス情報とセル再生順序を作成する過程についてより詳細に図40から図43を参照して説明する。図40及び図42には、映像セル105に関するセル情報(CI)とシーケンス106に関するシーケンス情報(SI)との関係が示されている。尚、図40及び図41は、両者を該当箇所で接合して1枚の図面となるように描かれている。また、図43は、図40及び図41で示されるシーケンス情報とセル再生順序でシーケンスを作成する過程を示したフローチャートである。
【0195】
図40及び図41において、シーケンス(Seq−n)を作成する場合について考える。パソコンやワークステーション等を利用して、ハードディスク上やメモリ上に、図43のステップS90で示されるように映像データを目的に応じて必要な大きさの単位に分割した映像セルが複数個用意される。ステップS92で示されるようにこの用意された各映像セルのサイズ(Sna)、再生時間(Tna)、内容等を示す種別(Cna)及び対応する言語コード(Lna)、パレンタルのレベル等の情報がセル情報(Cl)とし取得される。ステップS93に示すように各セル情報(CI)が記述順にテーブルとしてまとめられ、セル情報テーブル(CIT)が作成される。このように作成されるセル情報テーブル(CIT)から、ステップS94に示すようにシーケンス(Seq−nを)構成するセル番号(#n,#n+1,#n+2)が取り出され、そのシーケンスを構成するシーケンス構成セル数が決定される。また、構成セルの合計時間(Tna+Tnb+Tnc)より、シーケンス再生時間が求められる。ステップS95に示すようにシーケンス構成セル数からシーケンスの再生順序を決定するセル再生順序リストへ再生順に#1からセル情報テーブル(CI)記述順のセル番号が格納され、図42(A)から(D)に示すようにセル再生順序リストが作成される。上述したシーケンス構成セル数、シーケンス再生時間、セル再生順序リスト等の情報をまとめてシーケンス情報(SI)#nが構成される。次に、ステップS96に示すように同様にして次のシーケンスが作成される。
【0196】
作成するシーケンスが無くなると、ステップS97に示すように全部のシーケンス情報(SI)が記述順に#1から番号を割り当てられ、シーケンス情報テーブル(SIT)に格納され、シーケンスの作成が終了される。
【0197】
最後に、シーケンスの総数、シーケンス情報テーブルの開始位置、各シーケンス情報の開始位置、セル情報テーブルの開始位置等をファイル管理テーブルの所定の場所へ格納して、ファイルが構成される。
【0198】
上述した実施例においては、記録媒体として高密度記録タイプの光ディスクについて説明したが、この発明は、光ディスク以外の他の記憶媒体、例えば、磁気ディスク或いはその他の物理的に高密記録可能な記憶媒体等にも適用することができる。
【0199】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、記録媒体に記録されているデータを再生する際に、そのデータに付与されているパレンタル制御のレベルと、再生側で設定される制限レベルにより再生を制限させることができ、しかもその制限レベルを暗証照合により変更できる再生装置とその再生方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を説明するための光ディスク再生装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】ディスクドライブ部の構成を説明するための図。
【図3】光ディスクの構成を説明するための斜視図。
【図4】光ディスクの記録構成を説明するための図。
【図5】パレンタル制御のレベルとレーティングレベルとの関係を説明するための図。
【図6】設定されるレーティングレベルと視聴できるシーケンスのパレンタル制御レベルとの関係を説明するための図。
【図7】キー操作部及び表示部の構成を説明するための図。
【図8】リモートコントロールの構成を説明するための図。
【図9】光ディスクのボリューム構造を説明するための図。
【図10】ディスク情報ファイルの構成を説明するための図。
【図11】ディスク構成情報のパラメータを説明するための図。
【図12】メニュー構成情報のパラメータを説明するための図。
【図13】メニューセル情報のパラメータを説明するための図。
【図14】ディスク構成情報の具体例を説明するための図。
【図15】映像ファイルの構成を説明するための図。
【図16】ファイルに記憶される画像データの階層構造を説明するための図。
【図17】図16に示された映像セルを構成する1GOPを示す説明図である。
【図18】セル情報テーブルに格納されるセル情報の内容を説明するための図。
【図19】シーケンス情報テーブルに格納される1つのシーケンス情報の内容を説明するための図。
【図20】ファイル管理テーブルに記録されているパラメータを説明するための図。
【図21】映像ファイルの構成を説明するための図。
【図22】ディスクサーチ情報パックの構成を説明するための図。
【図23】主映像パックの構成を説明するための図。
【図24】オーディオパックの構成を説明するための図。
【図25】副映像パックの構成を説明するための図。
【図26】ディスクサーチ情報の構成例を示す図。
【図27】ディスクサーチ情報内の一般情報のパラメータを説明するための図。
【図28】パケット転送処理部の構成を説明するためのブロック図。
【図29】暗証番号設定時とレーティングレベル設定(変更)時のモニタ部の表示例を示す図。
【図30】暗証番号入力時と暗証番号不一致時のモニタ部の表示例を示す図。
【図31】パケット転送処理を説明するためのフローチャート。
【図32】パレンタル制御処理を説明するためのフローチャート。
【図33】パレンタル制御処理の要部の具体例を説明するためのフローチャート。
【図34】映像データをエンコーダして映像ファイルを生成するエンコーダシステムを示すブロック図。
【図35】図34に示されるエンコード処理を示すフローチャート。
【図36】図35に示すフローでエンコードされた主映像データ、オーディオデータ及び副映像データを組み合わせて映像データのファイルを作成するフローチャート。
【図37】フォーマットされた映像ファイルを光ディスクへ記録するためのディスクフォーマッタのシステムを示すブロック図。
【図38】図37に示されるディスクフォーマッタにおけるディスクに記録するための論理データを作成するフローチャート。
【図39】論理データからディスクへ記録するための物理データを作成するフローチャート。
【図40】セル情報とシーケンス情報との関係を示す説明図。
【図41】同様にセル情報とシーケンス情報との関係を示す説明図。
【図42】同様にセル情報とシーケンス情報との関係を示す説明図。
【図43】セル情報とシーケンス情報とを作成する過程を説明するフローチャート。
【符号の説明】
4…キー操作部及び表示部
5…リモートコントロール
5b…テンキー
5h…早送り/後戻りキー
5k…クリアキー
5l…セットキー
5m…上下キー
6…モニタ部
8…スピーカ部
10…光ディスク
30…ディスクドライブ部
50…システムCPU部
52…システム用ROM及びRAM
54…システムプロセッサ部
56…データRAM部
58…オーディオデコーダ部
60…副映像デコーダ部
62…副映像デコーダ部
64…D/A&再生処理部
200…パケット転送処理部

Claims (10)

  1. 一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生する再生装置において、
    上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取る読取手段と、
    暗証照合により装置側の複数段階の第2の制限レベルを設定する設定手段と、
    上記読取手段により読取られた第1の制限レベルと上記設定手段により設定されている第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定する判定手段と、
    この判定手段により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取手段により読取られたデータの再生を禁止する禁止手段と、
    上記判定手段により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取手段により読取られたデータを再生出力に変換する変換手段と、
    を具備したことを特徴とする再生装置。
  2. 一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生する再生装置において、
    上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取り、
    この読取られた第1の制限レベルとあらかじめ暗証照合により装置側に設定されている複数段階の第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定し、
    この判定により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取られたデータの再生を禁止し、
    上記判定により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取られたデータを再生出力に変換する、
    ことを特徴とする再生方法。
  3. 一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生する再生装置において、
    上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取る読取手段と、
    暗証照合により装置側の複数段階の第2の制限レベルを設定する設定手段と、
    上記読取手段により読取られた第1の制限レベルと上記設定手段により設定されている第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定する判定手段と、
    この判定手段により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取手段により読取られたデータの再生を禁止する禁止手段と、
    上記判定手段により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取手段により読取られたデータを再生出力に変換する変換手段と、
    上記暗証照合により上記設定手段により設定されている第2の制限レベルを変更する変更手段と、
    を具備したことを特徴とする再生装置。
  4. 一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生する再生装置において、
    上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取り、
    この読取られた第1の制限レベルと暗証照合により装置側に設定される複数段階の第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定し、
    この判定により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取られたデータの再生を禁止し、
    上記判定により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取られたデータを再生出力に変換し、
    上記暗証照合により上記設定されている第2の制限レベルを変更する、
    ことを特徴とする再生方法。
  5. 一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生する再生装置において、
    上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取る読取手段と、
    暗証照合により装置側の複数段階の第2の制限レベルを設定する設定手段と、
    上記読取手段により読取られた第1の制限レベルと上記設定手段により設定されている第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定する判定手段と、
    この判定手段により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取手段により読取られたデータの再生を禁止する禁止手段と、
    上記判定手段により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取手段により読取られたデータを再生出力に変換する変換手段と、
    上記暗証とは異なる特定番号の入力により上記設定手段により設定されている第2の制限レベルを変更する変更手段と、
    を具備したことを特徴とする再生装置。
  6. 一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生する再生装置において、
    上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取り、
    この読取られた第1の制限レベルと暗証照合により装置側に設定される複数段階の第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定し、
    この判定により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取られたデータの再生を禁止し、
    上記判定により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取られたデータを再生出力に変換し、
    上記暗証とは異なる特定番号の入力により上記設定されている第2の制限レベルを変更する、
    ことを特徴とする再生方法。
  7. 一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生する再生装置において、
    上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取る読取手段と、
    暗証を設定する第1の設定手段と、
    この第1の設定手段による暗証を設定した際に、装置側の複数段階の第2の制限レベルを設定する第2の設定手段と、
    上記読取手段により読取られた第1の制限レベルと上記第2の設定手段により設定されている第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定する第1の判定手段と、
    この第1の判定手段により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取手段により読取られたデータの再生を禁止する禁止手段と、
    上記第1の判定手段により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取手段により読取られたデータを再生出力に変換する変換手段と、
    暗証を入力する入力手段と、
    この入力手段により入力された暗証と上記第1の設定手段により設定されている暗証とが一致するか否かを判定する第2の判定手段と、
    この第2の判定手段により暗証の一致が判定された際に、上記第2の設定手段により設定されている第2の制限レベルを変更する変更手段と、
    を具備したことを特徴とする再生装置。
  8. 一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生する再生装置において、
    上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取り、
    暗証を設定した際に、装置側の複数段階の第2の制限レベルを設定し、
    上記読取られた第1の制限レベルと上記設定されている第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定し、
    この判定により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取られたデータの再生を禁止し、
    上記判定により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取られたデータを再生出力に変換し、
    入力された暗証と上記設定されている暗証とが一致するか否かを判定し、
    この判定により暗証の一致が判定された際に、上記設定されている第2の制限レベルを変更する、
    ことを特徴とする再生方法。
  9. 一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生する再生装置において、
    上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取る読取手段と、
    暗証を設定する第1の設定手段と、
    この第1の設定手段による暗証を設定した際に、装置側の複数段階の第2の制限レベルを設定する第2の設定手段と、
    上記読取手段により読取られた第1の制限レベルと上記第2の設定手段により設定されている第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定する第1の判定手段と、
    この第1の判定手段により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取手段により読取られたデータの再生を禁止する禁止手段と、
    上記第1の判定手段により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取手段により読取られたデータを再生出力に変換する変換手段と、
    暗証を入力する入力手段と、
    この入力手段により入力された暗証と上記第1の設定手段により設定されている暗証とが一致するか否かを判定する第2の判定手段と、
    この第2の判定手段により暗証の一致が判定された際に、上記第2の設定手段により設定されている第2の制限レベルを変更する第1の変更手段と、
    上記暗証とは異なる特定番号の入力により上記第2の設定手段により設定されている第2の制限レベルを変更する第2の変更手段と、
    を具備したことを特徴とする再生装置。
  10. 一部の領域に管理領域と、他の領域にデータ領域が形成され、上記データ領域には、少なくとも1つのデータが記録され、上記管理領域には、上記データ領域のデータを再生するか否かを選択的に制限する複数段階の第1の制限レベルが記録されている記録媒体からデータを再生する再生装置において、
    上記記録媒体のデータ領域のデータと上記管理領域の第1の制限レベルとを読取り、
    暗証を設定した際に、装置側の複数段階の第2の制限レベルを設定し、
    上記読取られた第1の制限レベルと上記設定されている第2の制限レベルとを比較することにより、データの再生が禁止されているか否かを判定し、
    この判定により、データの再生の禁止が判定された場合に、上記読取られたデータの再生を禁止し、
    上記判定により、データの再生の禁止が判定されていない場合に、上記読取られたデータを再生出力に変換し、
    入力された暗証と上記設定されている暗証とが一致するか否かを判定し、
    この判定により暗証の一致が判定された際に、上記設定されている第2の制限レベルを変更し、
    上記暗証とは異なる特定番号の入力により上記設定されている第2の制限レベルを変更する、
    ことを特徴とする再生方法。
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